JPH1114931A - 光学走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光学走査装置及び画像形成装置

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JPH1114931A
JPH1114931A JP9164814A JP16481497A JPH1114931A JP H1114931 A JPH1114931 A JP H1114931A JP 9164814 A JP9164814 A JP 9164814A JP 16481497 A JP16481497 A JP 16481497A JP H1114931 A JPH1114931 A JP H1114931A
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light beam
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勝彦 中家
Yasuo Horino
康夫 堀野
Masaki Hachisuga
正樹 蜂須賀
Hiroyasu Ishizuka
浩康 石塚
Tomohide Ezawa
友英 江澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査線の湾曲を防止し、しかも副走査方向の
ピッチムラのない光学走査装置及び画像形成装置を得
る。 【解決手段】 第1ミラー26によってレーザービーム
LBを反射させて回転多面鏡32の鏡面34に入射させ
ると共に、鏡面34からの反射ビームを再び第1ミラー
で反射するので、入射ビームの入射角θを所定の小さな
角度に維持でき、走査線の湾曲を防止することができ
る。第4ミラー24及び反射ミラー38は、回転によ
り、反射されるレーザービームLBの方向を調整するこ
とができるようになっているので、シリンドリカルミラ
ー40に入射するレーザービームLBの入射位置を、入
射点40Aにすることができる。これにより、シリンド
リカルミラー40は、回転多面鏡32の面倒れによるピ
ッチムラを確実に補正することができ、感光体ドラム1
2上に良好な画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学走査装置、及
び、この光学走査装置が使用されたレーザプリンタ等の
画像形成装置に関し、さらに詳しくは、光源から出射さ
れた光ビームを回転多面鏡の回転軸に垂直な面に対して
副走査方向に傾斜させた状態で回転多面鏡に入射させる
光学走査装置、及び、この光学走査装置が使用された画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタやデジタル複写機等の画
像記録装置に使用される光学走査装置として、本願出願
人は、図14及び図15に示す光学走査装置300を提
案している(特願平9−42742号参照)。
【0003】この光学走査装置300では、レーザ光源
302から出射されたレーザービームLBは、コリメー
タレンズ304によって平行光とされたのち、第3ミラ
ー306、第4ミラー308及び第1ミラー310で順
に反射され、fθレンズ316を透過して、回転多面鏡
312の鏡面314に入射する。このとき、鏡面314
への入射ビームは、回転多面鏡312の回転軸に垂直な
面P4から所定の入射角θ1で副走査方向に傾斜してい
る。回転多面鏡312の回転による鏡面314の移動で
主走査方向に変更走査された反射ビームは、fθレンズ
316を透過して再び第1ミラー310で反射され、さ
らに反射ミラー318及びシリンドリカルミラー320
で反射されて、感光体ドラム322に入射する。
【0004】このように、1枚の第1ミラー310で回
転多面鏡312の鏡面314への入射ビームと、鏡面3
14からの反射ビームの両方を反射するので、この入射
ビームの入射角θ1を所定の小さな角度として、走査線
の湾曲による画質の低下を防止し、かつ、第1ミラー3
10を回転多面鏡312に近い位置に設置できるので、
光学走査装置300の幅W1を小さくできる。
【0005】また、シリンドリカルミラー320は副走
査方向にパワーを有しており、回転多面鏡312の鏡面
314の面倒れによる走査線のばらつきを補正している
(いわゆる面倒れ補正)。これにより、良好な画質が得
られる。
【0006】しかし、この光学走査装置300では、1
枚の第1ミラー310で、回転多面鏡312の鏡面31
4への入射ビームと、鏡面314からの反射ビームの両
方を反射しているので、この第1ミラー310の取り付
け位置に誤差があると、この誤差が僅かであっても、誤
差の影響が2倍になる。これにより、シリンドリカルミ
ラー320へのレーザービームLBの入射位置のズレが
大きくなるため、シリンドリカルミラー320による面
倒れ補正可能範囲外にレーザービームLBが入射され、
面倒れ補正を十分に行えなくなる。その結果、副走査方
向の走査線間隔にバラツキ(ピッチムラ)が生じ、画質
の低下を招くことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、走査線の湾曲を防止し、しかも副走査方向のピッ
チムラのない光学走査装置及び画像形成装置を得ること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、光ビームを出射する光源と、入射された光ビームを
反射して、回転により光ビームを主走査方向に走査させ
る回転多面鏡と、前記回転多面鏡の回転軸に垂直な面に
対して副走査方向に傾斜した方向から光ビームを回転多
面鏡に入射させると共に、この回転多面鏡で反射された
光ビームを再度反射する反射部材と、前記回転多面鏡の
面倒れによる光ビームの副走査方向への光軸倒れを補正
する補正光学部品と、前記光源から前記補正光学部品ま
での光路に配置され、補正光学部品への光ビームの入射
位置を副走査方向に調整可能な調整光学部品と、を有す
ることを特徴とする。
【0009】光源から出射された光ビームは反射部材で
反射されて回転多面鏡に入射し(以下、回転多面鏡に入
射する光ビームを「入射ビーム」という。)、主走査方
向に走査されて(以下、回転多面鏡で反射される光ビー
ムを「反射ビーム」という。)、反射部材で再度反射さ
れる。1個の反射部材で光ビームを2度反射するので、
光路の光軸を干渉することなく反射部材を回転多面鏡に
近づけることができ、光学走査装置が小型になる。ま
た、入射ビームの入射角及び反射ビームの反射角が小さ
くてもよいので、走査線の湾曲を小さくすることができ
る。
【0010】回転多面鏡の面倒れにより、光ビームに副
走査方向への光軸倒れが生じても、補正光学部品によっ
てこの光軸倒れが防止されるので、良好な画像が得られ
る。また、反射部材の取り付け誤差等によって、補正光
学部品への光ビームの入射位置にズレが生じても、調整
光学部品によって光ビームの入射位置を副走査方向に調
整することで、このズレを解消できる。このため、副走
査方向にピッチムラが生じることがなく、良好な画像が
得られる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記補正光学部品が、副走査方向へ
照射位置を調整可能とされていることを特徴とする。
【0012】補正光学部品によって照射された光ビーム
を副走査方向に位置調整することで、良質な画像が得ら
れる。特に、例えば光学走査装置を複数配置し、これら
複数の光学走査装置からの光ビームを1個の感光体に照
射する場合に、光学走査装置ごとに光ビームを副走査方
向に位置調整して、それぞれの光学走査装置からの光ビ
ームのズレを解消できる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記調整光学部品が複
数設けられていることを特徴とする。
【0014】このため、倒れ補正光学部品への光ビーム
の入射位置と入射角度とを調整できる為、確実に倒れ補
正でき、副走査方向のピッチムラが生じることもなく、
良好な画質を得ることが可能となる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記調整光学
部品が、入射された光ビームを反射する反射部材と、前
記反射部材を主走査方向に沿った回転軸を中心として回
転させることにより前記補正光学部品への光ビームの入
射位置を副走査方向に調整する回転調整機構と、を有す
ることを特徴とする。
【0016】回転調整機構によって、反射部材を、主走
査方向に沿った回転軸を中心として回転させることで、
反射部材によって反射される光ビームの反射角度及び反
射方向を調整できる。これにより、光路長を変えること
なく容易に光ビームの副走査方向への光軸倒れを補正す
ることができる。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記反射部材が、入射された光ビー
ムを折り返す折返ミラーで構成され、前記回転調整機構
が、前記折返ミラーを折り返し面又はその反対面の4箇
所で支持していること特徴とする。
【0018】折返ミラーを、主走査方向に沿った回転軸
を中心として回転させると、この回転角に対して、折返
ミラーによって反射される光ビームの反射角の変化は2
倍になる。すなわち、折返ミラーを僅かに回転させるだ
けで、光ビームの反射方向を大きく変化させることがで
き、光ビームの副走査方向への光軸倒れ補正が容易に行
える。
【0019】また、折返ミラーは回転調整機構によって
4箇所で支持されているので安定し、例えば振動等によ
っても取り付け位置がズレることがなくなる。
【0020】請求項6に記載の発明では、前記請求項1
〜請求項5のいずれかに記載の少なくとも1つの光学走
査装置と、前記光学走査装置によって主走査方向に走査
された光ビームによって表面に画像が形成される少なく
とも1つの感光体と、を有することを特徴とする。
【0021】画像形成装置を構成する光学走査装置は、
副走査方向にピッチムラが生じることがなく、良好な画
像が得られるので、画像形成装置においても、副走査方
向にピッチムラが生じることがなく、良好な画像が感光
体上に得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の一実
施の形態に係る光学走査装置10及びこの光学走査装置
10によって偏向走査されたレーザービームLBが入射
する感光体ドラム12が示されている。
【0023】この光学走査装置10は、図1に示すよう
に、画像情報に応じて強度変調されたレーザービームL
Bを、感光体ドラム12の軸方向と同方向に出射するレ
ーザ光源14を有している。レーザ光源14から出射さ
れたレーザービームLBは、レーザービームLBの出射
方向前方側に配置されたコリメータレンズ16によって
平行光とされる。
【0024】レーザ光源14及びコリメータレンズ16
は、図2に示すハウジング18の取付板部20に固定さ
れているが、図2では、レーザ光源14及びコリメータ
レンズ16は、コリメータレンズ16よりもレーザービ
ームLB出射方向前方側に固定された第3ミラー22に
隠れている。コリメータレンズ16によって平行光とさ
れたレーザービームLBは、第3ミラー22によって直
角に反射される。
【0025】ハウジング18には、後述する回転調整機
構170(図5〜7参照)によって、第4ミラー24が
取り付けられている。第4ミラー24は、第3ミラー2
2によって反射されたレーザービームLBを上方に反射
させる。
【0026】第4ミラー24の反射面24Aへのレーザ
ービームLBの入射位置は、反射面24Aの高さ方向中
央の反射点24Bに設定されている。そして、回転調整
機構170は、この反射点24Bを中心として図2時計
周り方向及び反時計周り方向(矢印B方向)に回転可能
に、第4ミラー24を支持している。第4ミラー24に
よるレーザービームLBの反射方向は、鉛直方向から第
3ミラー22側(図2右側)へ僅かに傾倒しているが、
この傾倒角度は、第4ミラー24を回転させることによ
って調整できる。
【0027】また、レーザ光源14から第3ミラー22
を経て第4ミラー24に至るレーザービームLBの光路
の光軸は、図4に示すように、1つの平面P1を構成し
ている。
【0028】ハウジング18には、第4ミラー24の上
方に第1ミラー26が固定されている。第4ミラー24
で上方に反射されたレーザービームLBは、第1ミラー
26によって、略水平方向(図2右方向)に反射され
る。
【0029】さらにレーザービームLBは、ハウジング
18に固定されたレンズ28、30で構成されるfθレ
ンズ29を通過し、同じくハウジング18に取り付けら
れた回転多面鏡32の鏡面34に入射する。第3ミラー
22から第4ミラー24及び第1ミラー26を経て回転
多面鏡32の鏡面34に至るレーザービームLBの光路
の光軸は、図4に示すように、1つの平面P2を構成し
ている。また、平面P2は平面P1と直交している。こ
のため、第3ミラー22、第4ミラー24及び第1ミラ
ー26で反射されたレーザービームLBのねじれが少な
くなり、画質が向上する。
【0030】回転多面鏡32は正多角柱状とされ、側面
に複数の鏡面34が形成されている。回転多面鏡32
は、鉛直方向に沿って延びる回転軸Jを中心にしてモー
タ36によって所定の角速度で回転される。回転多面鏡
32の回転により、回転多面鏡32の鏡面34に入射し
たレーザービームLBは、鏡面34で反射されると共に
等角速度で偏向走査される。以下、回転多面鏡32によ
るレーザービームLBの偏向走査方向を主走査方向、主
走査方向と直交し回転軸Jを含む面を副走査面(従っ
て、平面P2は副走査面内に位置する。)、主走査方向
と直交する方向を副走査方向とする。
【0031】ここで、レーザービームLBは、図3に示
すように、コリメータレンズ16によって、主走査方向
のレーザービームLBの幅LWは回転多面鏡32の1つ
の鏡面34の面幅34Wよりも広い幅を有し(いわゆる
オーバーフィールド光学系)、副走査方向には鏡面34
上で焦点を結んでいる。このように、レーザービームL
Bの幅LWを回転多面鏡32の鏡面34の面幅34Wよ
り広くすることで、小型の回転多面鏡32で鏡面34の
数を増やすと共に、回転多面鏡32を高速回転させて、
高画質、高解像度の画像を得ることができる。また、い
わゆるサイド入射を同等のビーム径が小型の回転多面鏡
32で得られるので、回転多面鏡32を回転させるモー
タの消費電力を低下させると共に、信頼性を向上させる
ことができる。
【0032】第1ミラー26から回転多面鏡32の鏡面
34に入射するレーザービームLB(以下、このレーザ
ービームLBを「入射ビーム」という。)は、回転多面
鏡32の回転軸Jと直交する面P3から副走査方向に傾
斜して、所定の入射角θで回転多面鏡32の鏡面34に
入射する。このため、回転多面鏡32の鏡面34で反射
されるレーザービームLB(以下、このレーザービーム
LBを「反射ビーム」という。)も、入射角θに等しい
所定の反射角θで面P3から副走査方向に傾斜して反射
されるので、入射ビームの光路と反射ビームの光路が重
ならない。また、入射角θは、回転多面鏡32の回転に
よる鏡面34上での反射点の上下移動を少なくして走査
線の湾曲を防止すべく、小さく設定されている。
【0033】また、図3に示すように、入射ビームが回
転多面鏡32の回転軸Jに向かって入射する、いわゆる
正面入射となるように、第1ミラー26及び回転多面鏡
32の位置が決められている。
【0034】図1及び図2に示すように、鏡面34によ
って所定の反射角θで反射された反射ビームは、再びf
θレンズ29を通過する、いわゆる、ダブルパス光学系
とされている。また、fθレンズ29は、主走査方向に
のみパワーを有しており、レーザービームLBが感光体
ドラム12に入射するときの主走査方向の移動速度を一
定にすると共に、レーザービームLBを主走査方向に絞
って、感光体ドラム12上に結像させる。レーザービー
ムLBは、コリメータレンズ16によって平行光にされ
た後に、図示が省略されているシリンダレンズもしくは
球面レンズによって副走査方向に絞られ、鏡面34で反
射され、さらにシリンドリカルミラー40によって再度
絞られて感光体ドラム12に結像される。
【0035】fθレンズ29を通過したレーザービーム
LBは、再び第1ミラー26に入射する。第1ミラー2
6で、レーザービームLBは下方に反射される。
【0036】ここで、図2に示すように、入射ビームの
光路R1と、反射ビームの光路R2とは、回転多面鏡3
2から遠ざかるに従って次第に離れていく。このため、
第1ミラー26で略下方に反射されたレーザービームL
Bの光路R4は、第4ミラー24から第1ミラー26ま
でのレーザービームLBの光路R3からさらに離れる。
これにより、第1ミラー26で略下方に反射されたレー
ザービームLBは第3ミラー22には入射せず、ハウジ
ング18に形成された透過孔20A(図2参照)を透過
して、ハウジング18の外部に設けられた反射ミラー3
8に入射する。
【0037】反射ミラー38は、第4ミラー24を回転
可能に支持する回転調整機構170と同様の回転調整機
構110によって、画像形成装置の筐体(図示省略)に
取り付けられている。
【0038】反射ミラー38の反射面38Aへのレーザ
ービームLBの入射位置は、反射面38Aの高さ方向中
央の反射点38Bに設定されている。反射点38Bは、
反射面38A上で、主走査方向に沿って直線状に位置し
ている。そして、回転調整機構110は、この反射点3
8Bを中心として図2時計周り方向及び反時計周り方向
(矢印D方向)に回転可能に、反射ミラー38を支持し
ている。反射ミラー38によるレーザービームLBの反
射方向は、反射点38Bで回転できる構成なので、光路
長を変えずに、反射ミラー38を回転させることによっ
て調整できる。
【0039】反射ミラー38で斜め上方に反射されたレ
ーザービームLBは、シリンドリカルミラー40に入射
する。シリンドリカルミラー40は、副走査方向にのみ
パワーを有しており、回転多面鏡32の鏡面34の面倒
れによる走査線のばらつきを補正する(いわゆる面倒れ
補正)。
【0040】シリンドリカルミラー40によって略下方
に反射されたレーザービームLBは、感光体ドラム12
に入射する。回転多面鏡32の回転によって感光体ドラ
ム12の表面でレーザービームLBが主走査方向に移動
する。また、感光体ドラム12は図示しないモータ等の
駆動手段によって回転し、感光体ドラム12の表面でレ
ーザービームLBが副走査方向に移動する。これによっ
て、感光体ドラム12の表面に潜像が形成される。
【0041】ここで、反射ミラー38を回転可能に支持
する回転調整機構110について説明する。
【0042】図5〜図7及び図9に示すように、回転調
整機構110は、反射ミラー38の長手方向両側に配置
される一対の板状のプレート112、114を有してい
る。(図9では、図示の便宜上、プレート114のみを
示すが、プレート112についても、プレート114と
略同様の構成となっている。)プレート112、114
には、反射ミラー38の長手方向両端がそれぞれ挿入さ
れる挿入孔116が形成されている。
【0043】図9に示すように、挿入孔116は、反射
ミラー38の側面38Cよりも一回り大きい略長方形状
に形成されている。挿入孔116には、反射ミラー38
の反射面38A側で、上部及び下部が挿入孔116の内
側に向かって膨出した支持部118が形成されている。
また、挿入孔116には、反射ミラー38の下面38D
側で、挿入孔116の内側に向かって膨出した支持部1
20が形成されている。
【0044】反射ミラー38の反射面38Aと反対側の
背面38E側では、挿入孔116が長方形状に広げられ
てばね収容部122が形成されており、このばね収容部
122に差し入れられた、端面略U字状のばね124に
よって、支持部118との間で反射ミラー38が挟持さ
れて、厚み方向に位置決めされている。同様に、反射ミ
ラー38の上面38Fと挿入孔116との間に差し入れ
られた端面略U字状のばね126によって、支持部12
0との間で反射ミラー38が挟持されて、高さ方向に位
置決めされている。ばね124、126の端部は、外側
に屈曲されて位置決め板部124A、126Aとされて
おり、この位置決め板部124A、126Aが反射ミラ
ー38又はプレート112、114に当たってばね12
4、126が位置決めされる。また、ばね124、12
6に形成された孔124B、126Bに、ばね収容部1
22及び挿入孔116の端面から突設された突起(図示
省略)が係合して、ばね124、126が抜け止めされ
る。
【0045】プレート112、114には、対向面と反
対側の外側面に、一対の略三日月状のボス128が突設
されている。ボス128の円弧面128Aは、プレート
112、114に取り付けられた反射ミラー38の入射
点38Bを中心とする円弧状に形成されている。
【0046】プレート112、114の外側面には、ブ
ラケット132、134が面接触して配置されている。
ブラケット132は平面視にて略T字状に、ブラケット
134は平面視にて略L字状に形成され、それぞれの短
片部136、138から突設された位置決めピン140
が、図示しない筐体の位置決め凹部に挿入されて位置決
めされ、さらに、ねじ孔115にねじ(図示省略)を挿
通して筐体に固定されている(ズラケット132のねじ
孔115は図示を省略)。この状態で、ブラケット13
2の長片部142と、ブラケット134の長片部144
とが、平行に対面する。
【0047】図8にも示すように、ブラケット132、
134の長片部142、144には、略長円状の長孔1
46が形成されている。(図8では、図示の便宜上、ブ
ラケット134のみを示すが、ブラケット132につい
ても、後述する短片部138の形状を除き、ブラケット
134と略同様の構成となっている。)長孔146の円
弧部146Aは、ボス128の円弧面128Aに対応し
て同一半径で形成されており、ボス128が長孔146
に挿入された状態で、ボス128の円弧面128Aが、
長孔146の円弧部146Aに面接触している。この状
態で、ねじ148を、ブラケット132、134に形成
された挿通孔147に挿通して、プレート112、11
4がそれぞれブラケット132、134に仮止めされ
る。挿通孔147の内径は、ねじ148の雄ねじの外径
よりも大きく形成されており、仮止め状態で、後述する
ように、プレート112、114がそれぞれブラケット
132、134に対して回転できるようになっている。
【0048】長孔146の円弧部146Aは、ボス12
8の円弧面128Aよりも長く形成されている。このた
め、プレート112、114がブラケット132、13
4に仮止めされた状態で、プレート112、114はブ
ラケット132、134に対して、反射ミラー38の入
射点38Bを中心として回転する。このとき、円弧面1
28Aが円弧部146Aと面接触して、プレート11
2、114の回転を案内する。
【0049】ブラケット132、134からは、下方に
向かって調整用突起150が突設されている。調整用突
起150には、調整用ねじ152によって調整用ブロッ
ク154が取り付けられている。調整用ねじ152を回
転させて、調整用ブロック154を、長片部142、1
44の延出方向(図7左右方向)に移動させることがで
きる。
【0050】調整用ブロック154からは、調整用ピン
156が突設されており、この調整用ピン156が、プ
レート112、114から下方に突設された調整用突起
158の長孔160に挿入されている。従って、調整用
ねじ152を回して調整用ブロック154を移動させる
と、調整用ピン156が長孔146の内壁を押すため、
プレート112、114がブラケット132、134に
対して移動する。これにより、プレート112、114
はブラケット132、134に対して回転する。この回
転により、反射ミラー38を所望の角度に設定した後、
ねじ148を所定トルクで締めて、プレート112、1
14をブラケット132、134に固定する。
【0051】なお、第4ミラー24の回転調整機構17
0についても、反射ミラー38の回転調整機構110と
全く同様に構成されているが、回転調整機構170で
は、ブラケット132、134の短片部136、138
が、光学走査装置10のハウジング224に取り付けら
れており、この点が、回転調整機構110と異なってい
る。
【0052】次に、一実施の形態に係る光学走査装置1
0の作用を説明する。図1に示すように、レーザ光源1
4から出射されたレーザービームLBは、コリメータレ
ンズ16によって平行光とされたのち、第3ミラー2
2、第4ミラー24及び第1ミラー26で順に反射され
て、回転多面鏡32の鏡面34に入射する。回転多面鏡
32の回転による鏡面34の移動で主走査方向に偏向走
査されたレーザービームLBは、fθレンズ29を透過
して再び第1ミラー26で反射され、さらに反射ミラー
38及びシリンドリカルミラー40で反射されて、感光
体ドラム12に入射する。
【0053】このように、レーザ光源14から出射され
たレーザービームLBを第3ミラー22で直角に反射さ
せてから第4ミラー24に入射させている。このため、
例えば、レーザ光源14から出射されたレーザービーム
LBを直進させて第4ミラー24に入射させる場合であ
れば、fθレンズ29又は回転多面鏡32の下方に、シ
リンドリカルミラー40がレーザービームLBの光路を
干渉しないようにして、シリンドリカルミラー40及び
レーザ光源14を配置しなければならず、レイアウト上
の制約を受けるが、第1の実施の形態に係る光学走査装
置10では、このようなレイアウト上の制約を受けず、
レイアウトの自由度が高い。
【0054】また、第1ミラー26によってレーザービ
ームLBを反射させて回転多面鏡32の鏡面34に入射
させると共に、鏡面34からの反射ビームを再び第1ミ
ラーで反射するようにしたので、入射ビームの入射角θ
を所定の小さな角度に維持し、且つ、第1ミラー26を
入射ビームの光路又は反射ビームの光路に干渉させない
で、第1ミラー26を回転多面鏡32に近い位置に設置
できる。これにより、走査線の湾曲による画質の低下を
少なくし、また、第1ミラー26が入射ビームの光路又
は反射ビームの光路に干渉しないようにして、光学走査
装置10の幅Wを従来と比較して小さくすることができ
る。
【0055】また、入射ビームは回転多面鏡32の鏡面
34に正面入射するので、若干走査線が湾曲した場合で
も、この湾曲が副走査面に対して左右対称となり、画質
の低下を防止することができる。さらに、このように正
面入射とすることで、回転多面鏡32の鏡面34に投影
されるレーザービームLBの幅が最小となるので、回転
多面鏡32の鏡面34の面幅34Wを小さくすることが
できる。これにより、鏡面34の数を増やしたり、或い
は、回転多面鏡32を小型にしてモータ36の負荷を小
さくし、消費電力の低下や信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0056】fθレンズ29を構成するレンズ28、3
0は、回転多面鏡32と第1ミラー26との間に配置さ
れており、回転多面鏡32と第1ミラー26との間は、
例えば第1ミラー26と第3ミラー22との間等と比較
して、入射ビームと反射ビームとの間隔が狭い。このた
め、レンズ28、30の高さを低くしても、入射ビーム
と反射ビームの双方がレンズ28、30を通過する。な
お、第1ミラー26と第3ミラー22の間にレンズ2
8、30を配置してもよい。
【0057】第4ミラー24は、回転調整機構170に
よって回転可能に支持されているので、回転により、反
射されるレーザービームLBの方向を調整することがで
きる。この調整により、回転多面鏡32から再度第1ミ
ラー26で反射されて、反射ミラー38に入射するレー
ザービームLBの方向を微調整し、反射面38Aへの入
射位置を、反射点38Bにすることができる。
【0058】同様に、反射ミラー38は、回転調整機構
110によって回転可能に支持されているので、回転に
より、反射されるレーザービームLBの方向を調整する
ことができる。この調整により、シリンドリカルミラー
40に入射するレーザービームLBの入射位置を、入射
点40Aにすることができる。これにより、シリンドリ
カルミラー40は、回転多面鏡32の面倒れによるピッ
チムラを確実に補正することができ、感光体ドラム12
上に良好な画像が得られる。
【0059】これに対し、第4ミラー24及び反射ミラ
ー38が回転不能に固定されている場合であっても、光
学走査装置10を構成する各々のミラー(第1ミラー2
6等)やその他の光学部品(fθレンズ29等)に取り
付け誤差がないか、若しくは取付け誤差が許容範囲内で
あれば、レーザービームLBは、シリンドリカルミラー
40入射点40Aの近傍に入射するので、回転多面鏡3
2の面倒れによるピッチムラを確実に補正することがで
きる(通常は、各々のミラーやその他の光学部品の取り
付け誤差は許容範囲内にある。)ところが、取り付け誤
差が許容範囲を越えると、レーザービームLBは、シリ
ンドリカルミラー40の入射点40Aから大きく離れた
位置に入射し、面倒れ補正を十分に行い得ないこととな
る。これにより、感光体ドラム12上の走査線には、図
10に示すようにピッチムラが生じてしまう(図10で
は、感光体ドラム12上に形成された画像を、感光体ド
ラム12の表面を展開した状態で示しており、紙面左方
向が主走査方向、紙面上方向が副走査方向となってい
る。また、各走査線を符号SLで示している。)
【0060】しかし、本実施の形態に係る光学走査装置
10では、各々のミラーやその他の光学部品の取り付け
誤差が許容範囲を越えている場合であっても、第4ミラ
ー24を回転させて、まず、レーザービームLBの反射
ミラー38への入射位置を入射点38Bとすることがで
き、さらに、反射ミラー38を回転させることで、シリ
ンドリカルミラー40に入射するレーザービームLBの
入射位置を入射点40Aにし、回転多面鏡32の面倒れ
によるピッチムラを確実に補正することができる。特
に、本実施の形態に係る光学走査装置10では、第1ミ
ラー26がレーザービームLBを2度反射するので、こ
の第1ミラー26の取り付け誤差は、レーザービームL
Bを1度反射るミラーと比較して、その影響が2倍にな
る(すなわち、レーザービームLBの反射方向のズレが
2倍になる)。しかし、この場合であっても、第4ミラ
ー24及び反射ミラー38を回転させて、シリンドリカ
ルミラー40に入射するレーザービームLBの入射位置
を入射点40Aにすることができる。
【0061】挿入孔116に形成された支持部118に
よって、反射ミラー38及び第4ミラー24は、それぞ
れ、反射面38Aの幅方向端部の2箇所で支持されてい
る。従って、図11に点162で示すように、反射ミラ
ー38全体としては、反射面38Aの幅方向両端が2箇
所ずつ、合計4箇所で支持されている。このように、反
射面38Aを4箇所で支持したことで、反射ミラー38
を安定して支持することができ、振動等によっても取り
付け位置がずれないため、取り付けの信頼性が高まる。
また、反射ミラー38が振動等に対しても安定的に支持
されるようにするために、背面38Eの略中央を支持し
たり、走査線の補正をするために反射ミラー38を撓ま
せたりすることも考えられるが、このような場合であっ
ても、反射面38Aを4箇所で支持していることによ
り、反射ミラー38は安定して支持され、信頼性の高い
保持ができる。
【0062】一方、図12に点164で示すように、反
射ミラー38の反射面38Aを3箇所で支持することも
できる。すなわち、プレート112又はプレート114
のいずれか一方においては、支持部118を挿入孔11
6の高さ方向略中央に1個のみ形成する。これにより、
反射面38Aの一端(図12では右端)では2箇所で支
持し、他端(図12では左端)では1箇所で支持するも
のである。このように3箇所で支持しても、反射ミラー
38を安定して支持することができる。また、これらの
3箇所で平面が構成されるので、4箇所で支持する場合
と比較して、支持部118の突出高さに高い精度が要求
されない。
【0063】なお、上記した回転調整機構170、11
0を用いて、反射ミラー38や第4ミラー24だけでな
く、例えば、シリンドリカルミラー40を回転可能に支
持することもできる。すなわち、シリンドリカルミラー
40の長手方向両端を、それぞれプレート112、11
4の挿入孔116に挿入し、ブラケット132、134
を図示しない筐体に固定する。これにより、シリンドリ
カルミラー40を回転させてシリンドリカルミラー40
で反射されるレーザービームLBの反射方向を微調整
し、感光体ドラム12上のレーザービームLBの照射位
置を、入射点40Aにすることができるので、走査線の
副走査方向へのズレが無くなる。
【0064】図13には、本発明の第1の実施の形態と
同様の光学走査装置10K、10Y、10M、10C及
び感光体ドラム12K、12Y、12M、12Cによっ
て4台の画像形成ユニット70K、70Y、70M、7
0Cを構成し、これらの画像形成ユニット70K、70
Y、70M、70Cを配置したカラーレーザプリンタ7
2の主要部が示されている。カラーレーザプリンタ72
では、画像形成ユニット70K、70Y、70M、70
Cの各々によって、K(黒)、Y(イエロー)、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)の画像が形成される。
【0065】このカラーレーザプリンタ72は、4本の
ローラ74、76、78、80に掛け渡された透明な無
端状の搬送ベルト82を有している。搬送ベルト82
は、図示しないモータ等の駆動手段によって図7反時計
周り方向(矢印A方向)に定速で回転する。ローラ74
とローラ76との間の搬送ベルト82は平坦になってお
り、この平坦面82A上を、用紙Sが搬送される。
【0066】平坦面82Aの上方には、画像形成ユニッ
ト70K、70Y、70M、70Cが、感光体ドラム1
2K、12Y、12M、12Cの軸方向と直交する方向
に沿って所定間隔で設置されており、感光体ドラム12
K、12Y、12M、12Cはそれぞれ、搬送ベルト8
2の平坦面82Aに接している。
【0067】搬送ベルト82の回転により、図示しない
トレイから排出されて平坦面82A上を搬送された用紙
Sは、順に感光体ドラム12K、12Y、12M、12
Cの下を感光体ドラム12K、12Y、12M、12C
の外周と平坦面82Aに挟まれながら通過する。このと
き、それぞれの感光体ドラム12K、12Y、12M、
12Cから異なった色のトナー像が転写される。その
後、搬送ベルト82はローラ76、78によって下側に
回り込み、用紙Sが搬送ベルト82から剥離される。図
示しない定着装置で用紙Sに画像を定着させて、用紙S
に4色の画像が得られる。
【0068】このように、4台の画像形成ユニット70
K、70Y、70M、70Cを配置してカラーレーザプ
リンタ72を構成した場合でも、一台一台の画像形成ユ
ニット70K、70Y、70M、70Cの幅Wが従来と
比較して小さいので、カラーレーザプリンタ72として
も従来より幅が小さくなる。
【0069】また、各光学走査装置10K、10Y、1
0M、10Cの反射ミラー38及び第4ミラー24は、
回転調整機構によって回転させることができ、これによ
り、各光学走査装置10K、10Y、10M、10Cの
それぞれにおいて副走査方向のピッチムラを無くすこと
ができるので、良好な画像がられる。
【0070】さらに、各光学走査装置10K、10Y、
10M、10Cのシリンドリカルミラー40も、回転調
整機構によって回転させることができ、これにより、各
光学走査装置10K、10Y、10M、10Cで用紙S
上に各色同士のズレ(いわゆる色ズレ)が生じなくなる
ので、良好な画像がられる。
【0071】また、上記した色ズレをなくす方法とし
て、転写ベルト82上に、各光学走査装置10K、10
Y、10M、10Cごとに画像とは別個の検知パターン
を形成し、この検知パターンをセンサで読み取ることに
よって色ズレを検知し、フィードバック制御によって、
光学走査装置10K、10Y、10M、10Cを構成す
る各ミラーの位置を調整する方法もある。しかし、この
方法では、各色の検知パターン自体が重なっていたりす
ると、検知精度が低くなる。この場合においても、本実
施の形態に係るカラーレーザプリンタ72では、まず、
シリンドリカルミラー40を回転調整することで、各色
ごとの検知パターンの重なりを無くすことができる。こ
れにより、高精度の検知が可能となるので、フィードバ
ック制御によって、光学走査装置10K、10Y、10
M、10Cを構成する各ミラーの位置を的確に調整する
ことができ、高画質を得ることが可能となる。
【0072】図13では、4台の画像形成ユニット70
K、70Y、70M、70Cを配置してカラーレーザプ
リンタ72を構成した場合を示したが、画像形成装置を
構成する画像形成ユニットの数は、もちろんこれに限ら
れるものではない。感光体としても、上記した感光体ド
ラム12K、12Y、12M、12Cのみならず、複数
の画像形成ユニットに対応した感光体ベルトを使用する
こともできる。例えば、1台の画像形成ユニットで画像
形成装置を構成したり、5台以上の画像形成ユニットで
画像形成装置を構成してもよい。感光体の感光面を主走
査方向あるいは副走査方向に分割し、この分割された画
像のそれぞれを走査する複数の画像形成ユニットを設け
るようにしてもよい。また、画像形成ユニットを構成す
る光学走査装置は、第2の実施の形態に係る光学走査装
置50や、第3の実施の形態に係る光学走査装置60で
あってもよい。
【0073】なお、上記各実施の形態における第1ミラ
ー26及び第2ミラー62は、必ずしもそれぞれ一枚の
ミラーで構成されている必要はない。例えば、第1ミラ
ー26が、第3ミラーからのレーザービームLBが入射
する部分のミラーと、回転多面鏡32からのレーザービ
ームが入射する部分のミラーと、に分割されていてもよ
い。この場合でも、それぞれのミラーの反射面が同一平
面内に位置するという条件を満たしていれば、それぞれ
のミラーが光路に干渉しないようにして、これら2枚の
ミラーを回転多面鏡32に共に近づけ、しかも、入射ビ
ームの入射角θ及び反射ビームの反射角θを小さくする
ことができるので、画質を低下させずに、画像形成装置
の幅を小さくすることができる。なお、一枚の第1ミラ
ーとすることで、部品点数を少なくすることができる。
【0074】また、回転多面鏡32と第1ミラー26と
の間に配置されたレンズ28、30で構成されたfθレ
ンズ29は、必ずしも入射ビームと反射ビームの両方を
通過するように配置されていなくてもよく、反射ビーム
のみが通過するfθレンズ38であってもよい。この場
合には、入射ビームの通過を考慮しなくてよいので、f
θレンズ29と比較して、fθレンズ38の高さをさら
に低くすることができる。回転多面鏡32と第1ミラー
26との間に配置されるものとしては、fθレンズ29
に限られず、他の結像レンズ等の光学透過部材であって
もよく、この場合でも、光学透過部材の高さを低くする
ことができる。
【0075】また、上記説明では、オーバーフィールド
光学系の場合について説明したが、アンダーフィールド
光学系の場合でも、各実施の形態に係る光学走査装置を
適用することができる。
【0076】さらに、回転多面鏡32への入射ビーム及
び反射ビームが、回転多面鏡32の回転軸Jと直交する
面P3から副走査方向に傾斜している光学走査装置のみ
ならず、回転多面鏡32への入射ビーム及び反射ビーム
が、副走査方向に傾斜していない光学走査装置や、1枚
のミラーでレーザービームLBを2度反射するようにな
っていない光学走査装置であっても、適用できる。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明では、光源から倒れ補正
光学部品までの光路に配置され、倒れ補正光学部品への
光ビームの入射位置を副走査方向に調整可能な調整光学
部品を有するので、副走査方向にピッチムラが生じるこ
とがなく、良好な画像が得られる。
【0078】請求項2の発明では、補正光学部品が、副
走査方向へ照射位置を調整可能とされているを有するの
で、補正光学部品によって照射された光ビームを副走査
方向に位置調整することで、良質な画像が得られる。
【0079】請求項3の発明では、調整光学部品が複数
設けられているので、倒れ補正光学部品への光ビームの
入射位置を、複数の調整光学部品によって調整したり、
補正光学部品への光ビームの入射位置を、広い範囲で調
整したりすることが可能となる。
【0080】請求項4の発明では、調整光学部品が、主
走査方向に沿った回転軸を中心として回転することによ
り倒れ補正光学部品への光ビームの入射位置を副走査方
向に調整する回転調整機構を有するので、光路長を変え
ずに、容易に、光ビームの副走査方向への光軸倒れを補
正することができる。
【0081】請求項5の発明では、調整光学部品が、入
射された光ビームを折り返す折返ミラーとされると共
に、この折返ミラーが折り返し面又はその反対面を4箇
所で支持されているを有するので、安定して支持され
る。
【0082】請求項6の発明では、請求項1〜請求項5
のいずれかに記載の少なくとも1つの光学走査装置と、
前記光学走査装置によって主走査方向に走査された光ビ
ームによって表面に画像が形成される少なくとも1つの
感光体と、を有するので、副走査方向にピッチムラが生
じることがなく、良好な画像が感光体上に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の主
要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の主
要部を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置にお
いて回転多面鏡とレーザービームとの関係と示す説明図
である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置にお
いてレーザービームの光路が構成される平面を示す説明
図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の回
転調整機構を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の回
転調整機構を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の回
転調整機構を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の回
転調整機構を構成するプレートを示す側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置の回
転調整機構を構成するブラケットを示す側面図である。
【図10】感光体ドラムの表面を展開した状態で画像に
ピッチムラが生じた状態を示した説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置に
おいて4箇所で支持されている状態の反射ミラーを示す
説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置に
おいて3箇所で支持されている状態の反射ミラーを示す
説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る光学走査装置を
複数配置した画像形成装置を示す概略的断面図である。
【図14】従来の光学走査装置の主要部を示す斜視図で
ある。
【図15】従来の光学走査装置の主要部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 光学走査装置 10K 光学走査装置 10Y 光学走査装置 10M 光学走査装置 10C 光学走査装置 12 感光体ドラム 12K 感光体ドラム 12Y 感光体ドラム 12M 感光体ドラム 12C 感光体ドラム 14 レーザ光源(光源) 22 第3ミラー(反射部材) 24 第4ミラー(調整光学部品) 26 第1ミラー(反射部材) 32 回転多面鏡 38 反射ミラー(調整光学部品) 40 シリンドリカルミラー(補正光学部品) 70K 画像形成ユニット 70Y 画像形成ユニット 70M 画像形成ユニット 70C 画像形成ユニット 72 カラーレーザプリンタ(画像形成装置) 110 回転調整機構 170 回転調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 浩康 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 江澤 友英 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 入射された光ビームを反射して、回転により光ビームを
    主走査方向に走査させる回転多面鏡と、 前記回転多面鏡の回転軸に垂直な面に対して副走査方向
    に傾斜した方向から光ビームを回転多面鏡に入射させる
    と共に、この回転多面鏡で反射された光ビームを再度反
    射する反射部材と、 前記回転多面鏡の面倒れによる光ビームの副走査方向へ
    の光軸倒れを補正する補正光学部品と、 前記光源から前記補正光学部品までの光路に配置され、
    補正光学部品への光ビームの入射位置を副走査方向に調
    整可能な調整光学部品と、 を有することを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 前記補正光学部品が、副走査方向へ照射
    位置を調整可能とされていることを特徴とする請求項1
    に記載の光学走査装置。
  3. 【請求項3】 前記調整光学部品が複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学走
    査装置。
  4. 【請求項4】 前記調整光学部品が、 入射された光ビームを反射する反射部材と、 前記反射部材を主走査方向に沿った回転軸を中心として
    回転させることにより前記補正光学部品への光ビームの
    入射位置を副走査方向に調整する回転調整機構と、 を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の光学走査装置。
  5. 【請求項5】 前記反射部材が、入射された光ビームを
    折り返す折返ミラーで構成され、 前記回転調整機構が、前記折返ミラーを折り返し面又は
    その反対面の4箇所で支持していること特徴とする請求
    項4に記載の光学走査装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の少なくとも1つの光学走査装置と、 前記光学走査装置によって主走査方向に走査された光ビ
    ームによって表面に画像が形成される少なくとも1つの
    感光体と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
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