JPH07128603A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH07128603A
JPH07128603A JP5274273A JP27427393A JPH07128603A JP H07128603 A JPH07128603 A JP H07128603A JP 5274273 A JP5274273 A JP 5274273A JP 27427393 A JP27427393 A JP 27427393A JP H07128603 A JPH07128603 A JP H07128603A
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mirror
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晴孝 須藤
Hidetsugu Narisawa
秀継 成沢
Koji Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像のずれを高精度に補正することにより色ず
れを防止する。 【構成】光源20からの光ビームを走査し複数の像担持
体6に照射する光走査手段8を複数配設した画像形成装
置において、光走査手段8が照射する各々の光ビームの
光路上にシリンドリカルミラー28を配設し、該シリン
ドリカルミラー28の位置を調整手段により各々独立に
移動可能にする。このとき、シリンドリカルミラー28
は、反射面の入射点における法線と所定の角度を有し、
かつ断面に平行な軸のまわりを回転するように設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザにより複数の像
担持体にそれぞれ独立した画像書き込みを行うカラー画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザにより複数の像担持体にそれぞれ
独立した画像書き込みを行うカラー画像形成装置におい
ては、光源からの光ビームを走査し像担持体に照射する
場合に、アライメントの誤差から画像のずれを生じ、転
写材に転写されて重ねられる各色の転写位置のずれ、す
なわち色ずれとなって現れ画質の著しい品質低下とな
る。図10は、前記画像のずれのパターンを示し、直
線、基準の画像、破線はずれた画像を示し、aは画像の
傾き(スキュウ)、bはトップマージンずれ、cはサイ
ドマージンずれ、dは全倍率の変化、eは像の中心に対
する左右の倍率差、fは走査線のたわみ(BOW)であ
り、画像のずれは通常これら6つのパターンの複合から
生じる。
【0003】従来、この問題を解決するために、特開平
1−183676号公報においては、前記a、b、dの
画像のずれを一対の反射鏡を移動させることにより解決
しようとしている。これを図11により説明する。
【0004】半導体レーザ103で画像データに応じて
オン・オフされて出射された光ビーム80は、ポリゴン
ミラー104、レンズ系81および一対の反射ミラー1
17を経て像担持体111に照射される。この反射ミラ
ー117には、3個のステッピングモータ83、84、
85がそれぞれ反射ミラー117を移動させるために設
置されている。ステッピングモータ83は反射ミラー1
17を上下方向aに移動させて全倍率差を調整し、ステ
ッピングモータ84、85は、それぞれ反射ミラー11
7の両端部をb1、b2方向に移動させることにより、
画像の傾きとトップマージンずれを調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式においては、反射ミラー117の相対的位置関
係を保ったまま、2枚同時に動かす必要があるため、移
動機構が大がかりになり、移動対象の質量が大きくな
り、振動の影響を受け易くなるという問題を有してい
る。また、光学的専有スペースが大きくなり装置全体が
大型化するという問題を有している。さらに、照射位
置、光路長、傾きを独立に調整できるようにするため、
自由度が多く補正の誤差が大きくなるとともに、高剛性
の機構が必要となり、高コスト、高重量化の方向になる
という問題を有している。
【0006】一方、画像の傾きを補正するためには、図
12に示すように、fθレンズ81の光軸を中心として
レンズを回転させる方法や、光装置全体を回転させるこ
とが知られている。しかし、像の傾きを光路中の1枚の
ミラーで傾きを補正すると、図12のように光路長のア
ンバランスから像の中心に対して像の左右倍率にアンバ
ランスが生じる(A2≠A1)。この倍率への影響を防
止するためには、図13に示すように1対のミラー11
7を平行移動させることが知られている(実開昭63−
120261号公報)。この方法は1対のミラーに入射
する光と出射する光の平行を保ったまま移動する必要が
あり、移動の自由度が増すと誤差を生じ高精度なレジス
ト補正ができない。
【0007】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、画像のずれを高精度に補正することにより色ずれを
防止し、高信頼性、かつコンパクトなカラー画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のカラ
ー画像形成装置は、光源からの光ビームを走査し複数の
像担持体に照射する光走査手段を複数配設した画像形成
装置において、光走査手段が照射する各々の光ビームの
光路上にシリンドリカルミラーを配設し、該シリンドリ
カルミラーの位置を調整手段により各々独立に移動可能
としたことを特徴とする。なお、前記シリンドリカルミ
ラーは、反射面の入射点における法線と所定の角度を有
し、かつ断面に平行な軸のまわりを回転するように設定
され、また、その回転角度はシリンドリカルミラーの移
動時に、光軸を中心とした像面の左右倍率の変動を最小
となるように設定される。
【0009】
【作用】本発明においては、移動させるミラーは、シリ
ンドリカルミラー28の1枚とし、像の左右倍率差が生
じないように画像の傾きの補正のみを行い、他の無視で
きない画像のずれは電気的手段により行う。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。図1は本発明のカラー画像形成装置の1実施例を
示す全体構成図である。
【0011】転写材搬送ベルト1は、無端ベルト状の誘
電体フィルムからなり、回動ロール2、3、5に巻回さ
れ、回動ロール2または3の駆動により矢印A方向に回
動される。転写材搬送ベルト1に対向して、ブラック
用、イェロー用、マゼンタ用、シアン用の4組の画像形
成ユニットK、Y、M、Cが配設されている。
【0012】各画像形成ユニットK、Y、M、Cは、感
光体ドラムからなる像担持体6、チャージコロトロン
7、光走査手段8、現像機9、転写コロトロン10、像
担持体用クリーナ11等からなり、像担持体6は、図示
矢印方向に回転される。
【0013】最終段の画像形成ユニットCの下流側に
は、剥離コロトロン12が設けられ、さらに、定着器1
3が設けられる。第1段の画像形成ユニットK側の回動
ロール2の上流側には、搬送ベルト用クリーナ14が配
設される。給紙トレイ15内の転写材は、フィードロー
ラ16、17により転写材搬送ベルト1に搬送、吸着さ
れる。
【0014】上記カラー画像形成装置においては、像担
持体6はチャージコロトロン7により一様に帯電され、
光走査手段8により原稿の像露光が行われ、像担持体6
上に静電潜像が形成される。現像機9においてトナーが
像担持体6表面に接触されトナー像が形成され、現像さ
れたトナー像を転写コロトロン10において転写材搬送
ベルト1上の転写材に転写後、像担持体6上に残留して
いるトナーをクリーナ11により掻き落とすことによ
り、一連の画像形成サイクルを行い、このサイクルを4
組の画像形成ユニットK、Y、M、Cにて行い、転写材
搬送ベルト1により吸着搬送される転写材上に複数のト
ナー像を順次重ねて転写し、最後に定着器13により転
写像を定着するようにしている。
【0015】図2および図3は、図1の光走査手段8に
おける光学系の構成図である。半導体レーザ光源20か
ら出た光ビームは、コリメータレンズ21で平行光束に
なり、シリンドリカルレンズ22、平面ミラー23によ
り、ポリゴンミラー24の反射面に図2の紙面に垂直な
方向に線上に絞り込まれ、fθレンズ25、26、平面
ミラー27、シリンドリカルミラー28、平面ミラー2
9、ウインドウ30を通って、像担持体6上に像担持体
6の回転方向である副走査方向に結像する。像担持体6
の軸方向の主走査方向は、ポリゴンミラー24の反射面
上で線状の像がfθレンズ25、26により像担持体6
上に点状に結像する。図4は、光学系の1実施例として
の諸元を示している。
【0016】また、折返しミラー31でとらえられた主
走査同期用ビーム検出器33に入るビームはシリンドリ
カルレンズ32で副走査方向に絞られてビーム検出器3
3に結像する。前記特開平1−183676号公報にお
いては、主走査同期用ビーム検出器86が結像補正ミラ
ー117の回転手段の支点にあることを特徴としてい
る。これは、結像補正時にビーム検出器86から光線が
外れてしまい画像書出しタイミングのコントロールがで
きなくなるのを防止するためであるが、本発明において
は、ビーム検出器33に入射するビームは、後述するシ
リンドリカルミラー28による結像補正手段を通過しな
いようにしてあるため、ビーム検出器33に光線が外れ
てしまう懸念は無い。また、シリンドリカルレンズ32
はシリンドリカルミラー28と同様にポリゴンミラー2
4の反射面と共役の関係になっているので、ポリゴン面
の面倒れに対しても補正する作用がある。
【0017】次に、本発明のカラー画像形成装置におけ
る画像のずれを補正する方式について説明する。本発明
においては、移動させるミラーは、シリンドリカルミラ
ー28の1枚とし、画像の傾きの補正のみを行い、他の
無視できない画像のずれは電気的手段により実施する。
【0018】図5は、シリンドリカルミラー28での画
像の傾きを補正するときの動作拡大図である。シリンド
リカルミラー28の形状は凹面形状(アナモフィック)
である。図5は、fθレンズ26を通りシリンドリカル
ミラー28−1で反射したビームが、像担持体6上のE
1点に角度αで入射しており、そのときの像の傾きをE1
→E2、E1→E3に補正する場合を示している。
【0019】シリンドリカルミラーの動きは、常にE1
1+D1F=E22+D2F=E33+D3Fを満足する
ように動かねばならない。すなわち、ミラーへの入射点
がD3→D1→D2と動くに従い、シリンドリカルミラー
の曲率中心はC3→C1→C2と動き、その動きは直線と
はならない。もしも、直線動作をさせると上記で述べた
等式は成立せず、従って光路長の差が生じすなわち左右
倍率の変動となる。しかしながら通常、像の傾きの補正
量は1mm以下と微小であり、また、シリンドリカルミ
ラーの半径は十分大きい(本実施例では210.5m
m)ために、図6の実測図に示すようにシリンドリカル
ミラーの中心の動きは直線に近似できる。
【0020】図7は、図4の光学系の実施例を用い、シ
リンドリカルミラー28を移動させて画像の傾き(スキ
ュウ)を補正した場合、図10で説明した各種画像のず
れの計算結果を示している。なお、計算上、像担持体6
面は平面と仮定している。図7(a)に示すように、傾
き1mm/297mmの画像を補正するにあたり、シリ
ンドリカルミラー28の移動量と傾き補正量は、ほぼ直
線関係にあり、傾きを補正すると、図7(b)、
(c)、(d)に示すように、トップマージン(図5中
のy)とサイドマージン(図5中のx)及び全倍率が色
ずれとして無視できない程変化する。これらトップマー
ジン、サイドマージンは書き込みタイミングを電気的に
制御することで補正し得るし、全倍率はVCOにてビデ
オレートを補正することにより電気的に制御可能であ
る。図7(e)、(f)に示すように、光学的に補正の
し得ない左右倍率差(0.5mmの像の傾きを補正する
とき2μm程度)と走査線のたわみ(BOW)(0.5
mmの像の傾きを補正するとき3μm程度)は微小のた
め、無視できるので問題とならない。なお、電気的に補
正するパラメータはROMに格納しておきスキュウ補正
と同時に予測制御が可能である。
【0021】図8はシリンドリカルミラー28の移動機
構を示し、図8(A)は縦断面図、図8(B)は図8
(A)のB−B線に沿って矢印方向に見た断面図であ
る。
【0022】ハウジング35内には、シリンドリカルミ
ラー28が断面に平行でかつ所定の角度で傾斜(例えば
入射点での法線と垂直線とのなす角度が9.76゜)し
て固定される。ハウジング35の一端はピポット軸37
を介してフレーム42に回転自在に支持され、ハウジン
グ35の他端には、フレーム42に支持されたガイド軸
39が貫通されており、ガイド軸39とハウジング35
の間にはスライドパッド40が設けられている。フレー
ム42の側面には軸受38を介して送りネジ部材41が
装着され、この送りネジ部材41の一端にはプーリ44
が設けられ図示しないステッピングモータにより駆動さ
れる。また、送りネジ部材41が貫通する雌ねじ部材4
3がハウジング35に固定されている。
【0023】そして、送りネジ41が回転すると雌ねじ
部材43を介してハウジング35はピポット軸37を中
心として回転する。このとき、シリンドリカルミラー2
8の反射面の入射点における法線と所定の角度(例えば
9.76゜)を有し、かつ断面に平行な軸37のまわり
を回転するように移動するように設定すれば、図5で説
明したスキュウ補正が可能となる。
【0024】図9は本発明の他の実施例を示す光学系の
構成図である。なお、図3の実施例と同一の構成につい
ては同一番号を付けて説明を省略する。上記実施例にお
いては、4つのポリゴンミラーを設けていたが、本実施
例においてはポリゴンミラー24を共有し4本のビーム
を1つのビーム発生装置から発するようにした例を示
し、反射ミラー27、28、29の少なくとも1つを前
述したシリンドリカルミラーにするものである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、画像のずれを高精度に補正することにより色ず
れを防止し、高信頼性、かつコンパクトなカラー画像形
成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の1実施例を示す
全体構成図である。
【図2】図1の光走査手段における光学系の構成図であ
る。
【図3】図1の光走査手段における光学系の構成図であ
る。
【図4】シリンドリカルミラーでの画像の傾きを補正す
るときの動作拡大図である。
【図5】シリンドリカルミラーでの画像の傾きを補正す
るときの動作拡大図である。
【図6】シリンドリカルミラーを移動させたときの曲率
中心の動きを示す実測図である。
【図7】シリンドリカルミラーを移動させて画像の傾き
を補正した場合の各種画像のずれの計算結果を示す図で
ある。
【図8】シリンドリカルミラーの移動機構を示し、図8
(A)は縦断面図、図8(B)は図8(A)のB−B線
に沿って矢印方向に見た断面図である。
【図9】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例を示
す光学系の構成図である。
【図10】画像のずれのパターンを説明するための図で
ある。
【図11】従来の画像のずれを補正する方式を示す斜視
図である。
【図12】従来の画像のずれを補正する方式を説明する
ための図である。
【図13】従来の画像のずれを補正する方式を説明する
ための図である。
【符号の説明】
6…像担持体、20…レーザ光源、24…ポリゴンミラ
ー25、26…fθレンズ、28…シリンドリカルミラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光ビームを走査し複数の像担持
    体に照射する光走査手段を複数配設した画像形成装置に
    おいて、光走査手段が照射する各々の光ビームの光路上
    にシリンドリカルミラーを配設し、該シリンドリカルミ
    ラーの位置を調整手段により各々独立に移動可能とした
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記シリンドリカルミラーは、反射面の入
    射点における法線と所定の角度を有し、かつ断面に平行
    な軸のまわりを回転するように設定されたことを特徴と
    する請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記角度は、光軸を中心とした像面の左右
    倍率の変動が最小になるように設定されたことを特徴と
    する請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】主走査同期用のビーム検出器には、前記シ
    リンドリカルミラーへの入射前のビームを入射させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
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