JPH11137129A - 穂先竿体 - Google Patents

穂先竿体

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JPH11137129A
JPH11137129A JP31384697A JP31384697A JPH11137129A JP H11137129 A JPH11137129 A JP H11137129A JP 31384697 A JP31384697 A JP 31384697A JP 31384697 A JP31384697 A JP 31384697A JP H11137129 A JPH11137129 A JP H11137129A
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JP
Japan
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rod
tip
reinforced resin
fiber reinforced
solid
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Application number
JP31384697A
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English (en)
Inventor
Takayuki Tsukihara
孝行 月原
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Publication of JPH11137129A publication Critical patent/JPH11137129A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 竿体の重さの増加を抑えつつ適度な剛性を有
し、穂先竿の微妙な操作が容易にできる釣竿を提供す
る。 【解決手段】 この釣竿の穂先竿3は、中実竿31と穂
持ち竿32とを有している。そして、この穂持ち竿32
は、弾性率8〜15トン/mm2 の繊維強化樹脂からな
る筒状部材である。この穂持ち竿32が適度な弾性を演
出するので、穂先竿3の微妙な操作が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の竿体が連結
される並継ぎ竿,振り出し竿等の穂先側に配置される穂
先竿体に関する。
【従来の技術】従来の並継ぎ竿は、穂先側先端に設けら
れた中実竿と中実竿の竿元側に連結された穂持ち竿とを
有する穂先竿と、穂先竿の竿元側に順次連結される複数
の中間竿と、中間竿の竿元側端部に連結される元竿とを
備えている。この穂持ち竿,中間竿及び元竿は、それぞ
れ繊維に強化樹脂を含浸させた繊維強化樹脂製のプリプ
レグをマンドレルに巻回し焼成して得られた先細り筒状
部材である。この並継ぎ竿は、穂先側の中実竿に穂持ち
竿,中間竿及び元竿を順次連結して1本の釣竿として用
いる。
【発明が解決しようとする課題】従来の繊維強化樹脂製
の穂持ち竿は、弾性率が20トン/mm2 以上の炭素繊
維強化樹脂製のプリプレグをマンドレルに巻回して焼成
したもの(「カーボンロッド」と総称される)であり剛
性が高い。このため、例えば、船釣りを行う際、船の揺
れに従って穂先も振れてしまい、仕掛けが上下に大きく
揺れてしまうことがある。そこで、特に船釣りでは、カ
ーボンロッドに比べて剛性の低いグラスロッドが用いら
れることが多い。しかし、グラスロッドは、カーボンロ
ッドに比べて比重が大きく、竿体自体の重さが増加する
ので、ユーザへの負担が大きい。本発明の課題は、竿体
の重さの増加を抑えつつ適度な剛性を有する穂先竿を提
供することにある。また、本発明の別の課題は、穂先竿
の微妙な操作が容易にできる釣竿を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】本明細書内で用いる繊維
強化樹脂の「弾性率」とは、繊維強化樹脂中の繊維その
ものの引張弾性率を指す。発明1にかかる穂先竿体は、
複数の竿体が連結される釣竿の穂先側に配置される穂先
竿体であって、竿元側端部に嵌合部を有する中実竿体
と、弾性率8〜15トン/mm2 の繊維強化樹脂からな
る本体部と本体部の穂先側に設けられ中実竿体の嵌合部
と嵌合可能な被嵌合部とを有する筒状の穂持ち竿体とを
備えている。この場合には、所定の弾性率を有する繊維
強化樹脂層が穂持ち竿体の本体部の適度な弾性率を演出
し、この穂持ち竿体が中実竿体を適度な剛性で保持する
ので、穂先竿が必要以上に大きく揺れてしまうのを抑え
る。また、中実竿体と穂持ち竿体との剛性の変化がスム
ーズになり、穂先竿の微妙な操作が容易になる。ここ
で、弾性率が8トン/mm2 を下回る繊維強化樹脂を用
いると、中実竿体の振れを適切に抑えるのが難しくな
り、弾性率が15トン/mm2 を上回る繊維強化樹脂を
用いると、剛性が高すぎて穂先竿の調子が悪くなる。な
お、弾性率を10〜15トン/mm2 とすると、さらに
竿体の調子が好ましいものとなる。発明2にかかる穂先
竿体は発明1の穂先竿体であって、穂持ち竿体の本体部
の繊維強化樹脂層はピッチ系炭素繊維で強化されてい
る。この場合には、ピッチ系炭素繊維を用いて合成樹脂
を強化した繊維強化樹脂で穂持ち竿体の本体部を形成す
るので、塑性がきわめて小さく、操作性が向上する。ま
た、ガラス繊維強化樹脂を用いた場合に比べて竿全体の
軽量化も可能になる。さらに、製造も容易になる。ここ
で「ピッチ系炭素繊維」とは、コールタール,原油,木
タールなどを蒸留して得られる炭素から形成される炭素
繊維である。また、「塑性」とは、引張力が加わった場
合にひずみが残ってしまいもとの状態に戻りにくい性質
をいう。発明3にかかる穂先竿は、発明1または2の穂
先竿体であって、中実竿体はガラス繊維強化樹脂製部材
である。この場合には、ガラス繊維強化樹脂製の中実竿
体を用いているので、穂先竿の穂先側先端の振れが適度
なものとなり、さらに釣竿の操作性が向上する。
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態を
採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と元竿1の
穂先側に並継形式に連結された複数の中間竿2と、中間
竿2の穂先側先端に並継ぎ形式に連結された穂先竿3と
を有している。元竿1及び中間竿2は、それぞれ炭素繊
維に強化樹脂を含浸させたプリプレグをマンドレルに巻
回し焼成して得られた先細り筒状部材である。この元竿
1の穂先側端部及び中間竿2の穂先側,竿元側の端部に
は、並継ぎ形式で順次連結可能なように嵌合部又は被嵌
合部が設けられている。元竿1は、竿元側端部に配置さ
れた竿元グリップ4と、竿元グリップ4の穂先側に配置
された前グリップ6と、竿元グリップ4と前グリップ6
との間に設けられリール7を装着可能なリールシート5
とを有している。また、元竿1〜穂先竿3の外周面に
は、複数のガイドリング8が設けられている。図2に示
すように、穂先竿3は、中実竿体31と中実竿体31の
竿元側に連結された筒状の穂持ち竿32とを有してい
る。中実竿体31はガラス繊維強化樹脂製部材である。
また、中実状の先細り部材であって、本体部31aと、
本体部31aの竿元側端部に他の部分に比べて小径に形
成された嵌合部31bを有している。持ち竿32は、図
2〜図4に示すように、炭素繊維に強化樹脂を含浸させ
たプリプレグをマンドレルに巻回し焼成して得られた先
細り筒状部材である。そして、本体部32aと、本体部
32aの穂先側端部に他の部分に比べやや肉厚に形成さ
れ中実竿体31の嵌合部31bが嵌合可能な被嵌合部3
2bと、本体部32aの竿元側端部に設けられ中間竿2
の穂先側端部と嵌合可能な被嵌合部32cを有してい
る。そして、中実竿体31は穂持ち竿体32の穂先側に
連結され、必要に応じて、嵌合部31bと被嵌合部32
bとは接着等で固定されている。この穂持ち竿32の本
体部32aは、図3に示すように、炭素繊維強化樹脂か
らなる部材である。また、本体部32aの弾性率は8〜
15トン/mm2 である。穂持ち竿32は、以下のよう
に製造する。所定のテーパーを施したマンドレルの外周
にワックスなどの離型剤を塗布し、さらに、その離型材
の外周にポリプロピレン樹脂からなる離型用テープ(図
示せず)を巻回する。続いて、シート状の第1プリプレ
グテープ第4プリプレグテープを準備する。この第1〜
第4プリプレグテープは、竿元側の幅が穂先側の幅より
やや大きく形成された台形状のシート部材であり、それ
ぞれ、8〜15トン/mm2 の弾性率を有している。第
1プリプレグテープは、複数のピッチ系炭素繊維が幅方
向(マンドレルに巻回後は周方向となる)に配向された
合成製樹脂部材である。また、第2〜第4プリプレグテ
ープは、それぞれ複数のピッチ系炭素繊維が長さ方向方
向(マンドレルに巻回後は軸方向となる)に配向された
合成製樹脂部材である。これら第1〜第4プリプレグテ
ープを順次マンドレルにきつく巻回する。その後、保護
用テープ(図示せず)を外周面に巻回して竿素材を得
て、この竿素材を焼成し、離型用テープ,保護テープを
剥離して穂持ち竿32を製造する。このように構成され
た釣竿では、8〜15トン/mm2 の弾性率を有する繊
維強化樹脂層が穂持ち竿体32の本体部32aの適度な
剛性を演出する。この結果、穂持ち竿体32が中実竿体
31を適度な剛性で保持するので、穂先竿3が必要以上
に大きく揺れてしまうのを抑える。また、中実竿体31
と穂持ち竿体32との剛性の変化がスムーズになり、穂
先竿の微妙な操作が容易になる。さらに、ピッチ系炭素
繊維を用いて合成樹脂を強化した繊維強化樹脂で穂持ち
竿体32の本体部32aを形成するので、塑性がきわめ
て小さく、操作性が向上する。 [他の実施形態] (a)炭素繊維強化樹脂に代えて、所定の剛性を有する
ガラス繊維強化樹脂用いることもできる。 (b)中実材と穂持ち竿,穂持ち竿と中間竿との連結部
である嵌合部の強度を高めるべく、他の樹脂層を設けて
もよい。例えば、中実竿,穂持ち竿の竿元側端部の外周
面に他の樹脂層を巻回して肉厚に形成することができ
る。 (c)マンドレルに巻回するプリプレグテープは、4つ
のプリプレグテープに限定されるものではなく、適当な
枚数のプリプレグテープを巻回できる。 (d)弾性率が8〜15トン/mm2 の範囲内であれ
ば、様々な弾性率を有するプリプレグテープを複数枚巻
回してもよい。 例えば、10トン/mm2 の弾性率を有する第1プリプ
レグテープ,12トン/mm2 の弾性率を有する第2プ
リプレグテープ,14トン/mm2 の弾性率を有する第
3,4プリプレグテープを順次巻回数することもでき
る。
【発明の効果】本発明にかかる釣竿の穂先竿では、所定
の弾性率を有する繊維強化樹脂層で穂持ち竿を形成して
いるので、穂先竿に適度な剛性を持たせることができ、
竿体の操作性を向上させることができる。また、比較的
比重の小さい炭素繊維強化樹脂を用いているので、竿体
全体の重さの増加を抑えられ、操作性がさらに向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した並継ぎ竿の全体
図。
【図2】図1の穂先竿の拡大図。
【図3】図2の穂持ち竿の拡大断面図。
【図4】穂先竿の断面図。
【符号の説明】
1 元竿 2 中間竿 3 穂先竿 31 中実竿 32 穂持ち竿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の竿体が連結される釣竿の穂先側に配
    置される穂先竿体であって、 竿元側端部に嵌合部を有する中実竿体と、 弾性率8〜15トン/mm2 の繊維強化樹脂からなる本
    体部と、前記本体部の穂先側に設けられ前記中実竿体の
    嵌合部と嵌合可能な被嵌合部とを有する筒状の穂持ち竿
    体とを備えた穂先竿体。
  2. 【請求項2】前記穂持ち竿体の本体部の繊維強化樹脂層
    はピッチ系炭素繊維で強化されている、請求項1に記載
    の穂先竿体。
  3. 【請求項3】前記中実竿体はガラス繊維強化樹脂製部材
    である、請求項1または2に記載の穂先竿体。
JP31384697A 1997-11-14 1997-11-14 穂先竿体 Pending JPH11137129A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6601334B1 (en) * 1996-11-30 2003-08-05 Daiwa Seiko, Inc. Fishing rod
JP2006288236A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Shimano Inc 穂先竿
JP2019013157A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 株式会社シマノ 釣竿

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