JP2001112381A - 竿体及びその製造方法 - Google Patents

竿体及びその製造方法

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JP2001112381A
JP2001112381A JP29083999A JP29083999A JP2001112381A JP 2001112381 A JP2001112381 A JP 2001112381A JP 29083999 A JP29083999 A JP 29083999A JP 29083999 A JP29083999 A JP 29083999A JP 2001112381 A JP2001112381 A JP 2001112381A
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Japan
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rod
prepreg
rod body
fishing rod
tip
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JP29083999A
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English (en)
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Nobuyoshi Utsuno
信義 宇都野
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Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穂先側端部の破損を防止できる竿体及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 穂先竿4は、第1竿体部21と、第1竿
体部21の穂先側側に連続して形成された第2竿体部2
2とを有している。そして第1竿体部21及び第2竿体
部22全体で筒状のテーパ状部材である穂先竿4を構成
している。第2竿体部22は穂先側端部から軸方向にお
よそ30〜50mm程度形成されている。第1竿体部21は、
強度350〜450kgf/mm2、弾性率20〜25 tf/mm2の第1プリ
プレグ51から製造され、第2竿体部22は、強度460
〜600kgf/mm2、弾性率は30〜35tf/mm2の第2プリプレグ
52から製造された部分である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿を構成する竿
体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の釣竿、例えば、並継形式の釣竿
は、複数の竿体を並継形式に連結して一本の釣竿として
用いるものである。この各竿体は、以下のように製造さ
れる。まず、先端が細いテーパ状のマンドレルにシート
状のプリプレグを任意回数分巻回する。このプリプレグ
は、炭素繊維やガラス繊維によって強化された繊維強化
樹脂等からなる部材である。その後、必要に応じて補助
テープ等をプリプレグ外周にさらに巻回した後に焼成
し、両端をカットして竿体を製造する。
【0003】このように製造された竿体は優れた強度と
弾力性を有し、良好な竿体の操作性を演出できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の竿体は単一のプ
リプレグから製造されており、1の竿体において、その
竿元側端部の「竿素材自体の強度(プリプレグの強
度)」と穂先側端部の「竿素材自体の強度」とは同一で
ある。しかし、竿体は穂先側ほど小径化する先細筒状部
材であり、「竿素材自体の強度」が同一であれば当然に
小径化した穂先側端部の「竿体の強度」は低下すること
になる。
【0005】このような穂先側端部の「竿体の強度」の
低下は、特に穂先竿の様な穂先側端部の小径化が著しい
竿体においては深刻であり、この竿体の穂先側端部部分
の破損が発生しやすい。本発明の課題は、穂先側端部の
破損を防止できる竿体及びその製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる竿体は、
魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体であって、第1プリ
プレグからなる第1竿体部と、第1竿体部の穂先側に形
成され第1プリプレグより強度の高い第2プリプレグか
らなる第2竿体部とを備えている。この場合には、竿体
の穂先側の一部分(第2竿体部)が第2プリプレグから
形成されている。第2竿体部は穂先側端部より軸方向長
さにおいて30〜50mm程度で足りる。この第2プリプレグ
は第1プリプレグより強度が高く、竿元側に比べて小径
化する第2竿体部の強度の低下を抑えることができる。
【0007】なお、ここで用いている「プリプレグの強
度」とはプリプレグを構成する強化繊維の引張強度を意
味するものである。用いるプリプレグは竿体の用途によ
って様々であるが、例えば、第1プリプレグの強度が36
0kgf/mm2であれば、第2プリプレグはその強度が500kgf
/mm2のものを用いればよい。発明2にかかる竿体は、発
明1の竿体であって、第2プリプレグは第1プリプレグ
に比べて弾性率が大きい。
【0008】この場合には、第2プリプレグの弾性率を
第1プリプレグに比べて大きくしているので、竿元側に
比べて小径である竿体の穂先側部分(第2竿体部)が過
度に屈曲するのを防止できる。この結果、竿体全体の屈
曲をなだらかなものとすることが可能であり、竿体の調
子を損なうことがない。なお、ここで用いている「プリ
プレグの弾性率」とは、プリプレグを構成する強化繊維
の引張弾性率を意味するものである。用いるプリプレグ
は竿体の用途によって様々であるが、例えば、第1プリ
プレグの弾性率が25tf/mm2であれば、第2プリプレグは
その弾性率が30tf/mm2のものを用いればよい。
【0009】発明3にかかる方法は、竿体の製造方法で
あって、以下の工程を含む。 ◎芯材の竿元側に第1プリプレグを配置し第1プリプレ
グの穂先側に第1プリプレグより強度の高い第2プリプ
レグを配置する工程。 ◎第1プリプレグ及び第2プリプレグを芯材に巻回して
竿素材を得る工程。 ◎竿素材を焼成する工程。
【0010】この方法によれば、穂先側の第2竿体部の
強度低下を抑えられる竿体を容易に製造できる。発明4
にかかる方法は、発明3の方法であって、第1プリプレ
グの一辺及び第2プリプレグの一辺はそれぞれ組み合わ
せ可能な鋸歯型に加工されており、第1プリプレグと第
2プリプレグとはこの鋸歯型辺において連続的に貼合さ
れている。
【0011】この場合には、第1プリプレグと第2プリ
プレグとを容易に連続的に貼り合わせることができ、製
造工程が容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。 (釣竿全体の構成)図1に示すように、本発明の一実施
形態を採用した釣竿は、元竿1と元竿1の穂先側に並継
形式で連結された第1中竿2と第1中竿2の穂先側に連
結された第2中竿3と第2中竿3の穂先側に連結された
穂先竿4とを有している。この元竿1〜穂先竿4は、後
述のように、炭素繊維等の強化繊維に樹脂を含浸させた
シート状のプリプレグをマンドレルに巻回して成型され
たものであり、先端が細いテーパ状であって筒状のもの
である。
【0013】元竿1は、手元側端部に配置された竿元グ
リップ5と竿元グリップ5の穂先側に配置された前グリ
ップ6とを有している。また、この竿元グリップ5と前
グリップ6の間には釣糸Lを巻回するリール7を装着可
能なリールシート8が設けられている。また、元竿1〜
穂先竿4にはそれぞれ釣糸Lを挿通可能な釣糸ガイド9
が設けられている。
【0014】(穂先竿4の構成)図2に示すように、穂
先竿4は、第1竿体部21と、第1竿体部21の穂先側
に連続して形成された第2竿体部22とを有している。
そして第1竿体部21及び第2竿体部22全体で筒状の
テーパ状部材である穂先竿4を構成している。第2竿体
部22は穂先側端部から軸方向におよそ30〜50mm程度形
成されている。そして、後述のように、第1竿体部21
は第1プリプレグ51から製造され、第2竿体部22は
第2プリプレグ52から製造された部分である。
【0015】(穂先竿4の製造方法)穂先竿4は、以下
のようにして製造される。まず、マンドレル100の外
周にワックス等の離型剤(図示せず)を塗布し、この離
型剤の外周面にポリプロピレン樹脂製の離型用テープ
(図示せず)を巻回する。次に、図3に示すように、こ
の離型用テープの外周面に第1プリプレグ51と第2プ
リプレグ52とを連続的に貼り合わせたものを圧をかけ
ながら巻回する。この第1プリプレグ51は第1竿体部
21を構成するものであり、第2プリプレグ52は第1
竿体部22を構成することになる。
【0016】この第1プリプレグ51及び第2プリプレ
グ52は、炭素繊維などの強化繊維に樹脂を含浸させた
シート状のプリプレグである。第1プリプレグ51はそ
の強度が、例えば、350〜450kgf/mm2であり、かつその
弾性率は20〜25 tf/mm2である。一方、第2プリプレグ
52は第1プリプレグ51の穂先側におよそ30〜50mm程
度の軸方向長さで連続的に貼り付けられており、その強
度が、例えば、460〜600kgf/mm2であり、かつその弾性
率は30〜35 tf/mm2である。また、これら第1プリプレ
グ51と第2プリプレグ52との貼合部分51a,52
aは、それぞれ鋸歯型に形成されており、貼合部分51
a,52aを組み合わせて連続的に(第1プリプレグ5
1と第2プリプレグ52とが重複する部分が殆ど存在し
ないように)貼合されている。
【0017】その後、第1プリプレグ51及び第2プリ
プレグ52の外周にポリエチレンテレフタレートやポリ
プロピレンからなる保護用テープ(図示せず)を巻回し
て竿素材を得る。得られた竿素材を焼成し、マンドレル
100を抜き取り、保護用テープ,離型用テープを順次
剥離する。その後、両端をカットして、さらに表面処理
を施して第1中竿2を製造する。
【0018】なお、元竿1,第2中竿3,第1中竿2も
同様に製造される。このように構成された釣竿の各竿
体、例えば穂先竿4では、穂先竿4の穂先側の第2竿体
部22が第2プリプレグ52から形成されている。この
第2プリプレグ52は第1プリプレグ51より強度が高
く、かつ弾性が小さい(弾性率が大きい)。従って、竿
元側に比べて小径化する第2竿体部22の強度の低下を
抑えることができる。また、竿元側に比べて小径である
竿体の第2竿体部22が過度に屈曲するのを防止して竿
体全体の屈曲をなだらかなものとすることが可能であ
り、竿体の調子を損なうこともない。さらに、第2竿体
部22が別段肉厚化することもなく、竿体の部分的重量
増加を防止できる。
【0019】[他の実施形態] (a)各竿体部の強度及び弾性率は任意に設定可能であ
る。 (b)第1竿体部及び第2竿体部を構成するプリプレグ
の弾性率はそれぞれ同じものとしてもよい。 (c)第2竿体部の軸方向長さは任意に設定できる。 (d)上記実施形態は並継形式の外通し竿において示さ
れているが、中通し竿,振出形式の釣竿のいずれにも適
応可能である。 (e)第1プリプレグと第2プリプレグとの貼合部分
は、特に鋸歯型にすることなく必要に応じて合成樹脂で
貼り合わせてもよい。 (f)図4に示すように穂先竿4を構成してもよい。こ
の穂先竿4は、第1竿体部41と、第1竿体部41の穂
先側外周に形成された第2竿体部42とを有している。
そして第1竿体部41及び第2竿体部42全体で筒状の
テーパ状部材である穂先竿4を構成している。この第2
竿体部42は穂先側端部から軸方向におよそ30〜50mm程
度形成される。第1竿体部41は第1プリプレグから構
成され、その強度は300〜350kgf/mm2であり、かつその
弾性率は15〜20 tf/mm2である。一方、第2竿体部42
は第2プリプレグから構成され、その強度は400〜500kg
f/mm2であり、かつその弾性率第1プリプレグと同様に1
5〜20 tf/mm2である。この穂先竿4は、第1プリプレグ
をマンドレルに巻回したその所定位置の外周に第2プリ
プレグを巻回することで製造される。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、竿体の穂先側端部の破
損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の穂先竿4の穂先側部分の拡大断面図。
【図3】穂先竿4の製造方法を示す図。
【図4】本発明の他の実施形態を採用した釣り竿の図2
に相当する図。
【符号の説明】 1 元竿 2 第1中竿 3 第2中竿 4 穂先竿 21,41 第1竿体部 22,42 第2竿体部 51 第1プリプレグ 52 第2プリプレグ 100 マンドレル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体であっ
    て、 第1プリプレグからなる第1竿体部と、 前記第1竿体部の穂先側に形成され前記第1プリプレグ
    より強度の高い第2プリプレグからなる第2竿体部とを
    備えた竿体。
  2. 【請求項2】前記第2プリプレグは前記第1プリプレグ
    に比べて弾性率が大きい、請求項1に記載の竿体。
  3. 【請求項3】竿体の製造方法であって、 芯材の竿元側に第1プリプレグを配置し前記第1プリプ
    レグの穂先側に前記第1プリプレグより強度の高い第2
    プリプレグを配置する工程と、 前記第1プリプレグ及び第2プリプレグを前記芯材に巻
    回して竿素材を得る工程と、 前記竿素材を焼成する工程と、を含む釣竿の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1プリプレグの一辺及び第2プリプ
    レグの一辺はそれぞれ組み合わせ可能な鋸歯型に加工さ
    れており、 前記第1プリプレグと第2プリプレグとは前記鋸歯型辺
    において連続的に貼合されている、請求項3に記載の方
    法。
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