JP2000354438A - 竿体の連結構造 - Google Patents

竿体の連結構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で竿体同士を精密に嵌着できる竿体
の連結構造を提供する。 【解決手段】 元竿1は、筒状の本体部11と本体部1
1の穂先側端部内周面に形成され本体部11より軟質な
緩衝層12とを有する。本体部11は、後に詳しく説明
するように、炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸さ
せた繊維強化樹脂からなる本体プリプレグを芯材に巻回
して焼成したものである。一方、緩衝層12は本体プリ
プレグに比べて軟質の軟質プリプレグから形成されるも
のであり、焼成時に本体部11と一体化している。この
緩衝層12の内周面は金属ブラシ等によってブラッシン
グされ凹凸化され細かい複数の突起12aが形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の竿体を連結
して用いる釣竿の竿体の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複数の竿体を連結して用いる釣竿
は、大きく分けて振出形式と並継形式とに分類される。
振出形式に係る竿体の連結構造は、筒状の第1竿体と第
1竿体の穂先側に第1竿体内に挿入自在に連結される。
使用時には、第2竿体を第1竿体内よりその穂先側に突
出させて、第2竿体の竿元側外周面と第1竿体の穂先側
内周面とで嵌着させて一本の竿体とする。そして、収納
時には、第2竿体を第1竿体内に挿入してコンパクトな
状態とする。
【0003】また、並継形式に係る竿体の連結構造は、
穂先側先端に嵌合雌部を有する第1竿体と、竿元側端部
に嵌合雄部を有しする第2竿体とを有している。第1竿
体及び第2竿体は穂先側ほど小径になるようにテーパー
が形成された筒状部材である。使用時には、第1竿体の
嵌合雌部に第2竿体の嵌合雄部を挿入して嵌着させて、
1本の竿体として用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】振出形式,並継形式の
いずれにおいても、竿体同士を嵌着させる嵌合部分の設
計には精密な作業が必要である。これは、各竿体の嵌合
部分の径をごく精密に一致させなければ、竿体の連結部
分における力の伝達や一本の竿体としての撓り具合等に
大きな影響が生じると共に、竿体同時の脱着作業がスム
ーズに行えなくなるからである。しかし、このような精
密な竿体の径の合致作業は、時間と手間及び一定の技術
を必要とし、釣竿全体のコスト高を招くものである。
【0005】また、従来の振出形式の釣竿において、2
以上の竿体を連結するもので竿体全体の長さを調整しつ
つ釣りを行えるように工夫したものがある。例えば、元
竿と元竿の穂先側に連結される元上竿との関係で、元上
竿を元竿内に挿入した状態(挿入状態)と引き出した状
態(延伸状態)との双方の状態において、元上竿と元竿
とを嵌着自在にしたものである。このような釣竿では、
元上竿の竿元側外周面と穂先側外周面との双方が元竿の
穂先側端部内周面と嵌合することになる。
【0006】このように元上竿の穂先側外周面及び竿元
側外周面の双方を元竿と精密に嵌合するようにその径を
設定するのはさらに手間がかかる。さらに、元上竿の穂
先側外径を微調整するために元上竿外周面を研磨した
り、樹脂でコーティングしたりするので外観が低下する
恐れがあった。本発明の課題は、簡易な構造で竿体同士
を精密に嵌着できる竿体の連結構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る竿体の連結
構造は、振出形式で連結される竿体の連結構造であっ
て、筒状の本体部と本体部の穂先側端部内周面に形成さ
れ本体部より軟質な緩衝層とを有する第1竿体と、第1
竿体の穂先側に第1竿体内に挿入自在に連結され、竿元
側端部外周面において第1竿体の緩衝層と嵌着自在な第
2竿体とを備えている。
【0008】この嵌合構造を有する釣竿を一本の釣竿と
して用いる場合には、第1竿体の穂先側に第2竿体を引
き出して、第2竿体の竿元側端部外周面を第1竿体の緩
衝層に嵌着させて固定させて用いる。この際、第1竿体
の本体部より軟質な緩衝層が第2竿体の竿元側に嵌着す
るように適度に変形する。このため、第2竿体の竿元側
端部外径と第1竿体の緩衝層内径とは精密な一致を要せ
ず、比較的容易に安定した連結状態を演出できる。
【0009】発明2に係る竿体の連結構造は、発明1の
構造であって、第2竿体は、竿元側外周面及び穂先側外
周面の双方において第1竿体の緩衝層と嵌着自在であ
る。この構造は、例えば、第2竿体の穂先側にさらに他
の竿体を連結してなる釣竿において、第2竿体を第1竿
体内に挿入した状態(挿入状態)と引き出した状態(延
伸状態)とにおいて、第2竿体と第1竿体とを嵌着自在
にし、釣竿全体の長さを調節可能とした釣竿に用いるも
のである。ここで、第2竿体は挿入状態と延伸状態とに
おいて、それぞれ竿元側端部外周面と穂先側端部外周面
とで第1竿体の緩衝層に嵌着する。この際、第1竿体の
本体部より軟質な緩衝層が第2竿体の竿元側及び穂先側
にそれぞれ嵌着するように適度に変形するので、これら
3つの径を精密に一致させることを要しない。
【0010】さらに、第2竿体の穂先側外径を調整する
必要がなく、この外径を小さくすべく第2竿体の穂先側
外周面を研磨調整したり、この外径を大きくすべく加工
する(例えば、塗料を上塗りして径を大きくする)必要
がないので、第2竿体の外観を低下させることもない。
発明3に係る竿体の連結構造は、並継形式で連結される
竿体の連結構造であって、筒状の本体部と本体部の穂先
側端部内周面に形成され本体部より軟質の緩衝層とを有
する第1竿体と、第1竿体の穂先側に脱着自在に挿入さ
れ緩衝層と嵌着自在な嵌合雄部を有する第2竿体とを備
えている。
【0011】この嵌合構造を有する釣竿を一本の釣竿と
して用いる場合には、第1竿体の穂先側に第2竿体の嵌
合雄部を挿入して固定させて用いる。この際、第1竿体
の本体部より軟質な緩衝層が第2竿体の嵌合雄部に嵌着
するように適度に変形する。このため、第2竿体の嵌合
雄部外径と第1竿体の緩衝層内径とは精密な一致を要せ
ず、比較的容易に安定した連結状態を演出できる。
【0012】発明4に係る竿体の連結構造は、発明1〜
3のいずれかの構造であって、第1竿体本体部は強化繊
維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂より形成され、
緩衝層は本体部を形成する繊維強化樹脂より柔らかい繊
維強化樹脂または強化繊維を含まない合成樹脂より形成
される。この場合には、緩衝層が本体部を形成する繊維
強化樹脂に対して所定の素材から形成されるため、本体
部より軟質の性質を演出する。ここで「本体部を形成す
る繊維強化樹脂より柔らかい繊維強化樹脂」とは、その
繊維強化樹脂に含まれる強化繊維の引張強度が本体部を
形成する繊維強化樹脂に含まれる強化繊維の引張強度よ
り小さいことを意味する。
【0013】発明5に係る竿体の連結構造は、発明4の
構造であって、緩衝層は不織布状繊維またはポリエステ
ル繊維に樹脂を含浸させた繊維強化樹脂より形成され
る。発明6に係る竿体の連結構造は、発明1〜3のいず
れかの構造であって、緩衝層はパイプ状弾性体である。
この場合には、第1竿体の本体部と別部材としてのパイ
プ状弾性体を本体部形成後に所定の位置に配置する。
【0014】発明7に係る竿体の連結構造は、発明4〜
6のいずれかの構造であって、緩衝層内周面はブラシ処
理により毛羽だっている。この場合には、内周面がブラ
シ処理により毛羽だたされた緩衝層が柔軟性をましてさ
らに円滑に第2竿体の所定の部位と適切に嵌着する。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。 (構成)本発明の第1実施形態を採用した中通し竿は、
図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に連結さ
れた元上竿2と元上竿2の穂先側に連結された第1中竿
3及び第2中竿4と、第2中竿4の穂先側に連結された
穂先竿5とを有している。これら元竿1〜穂先竿5は炭
素繊維またはガラス繊維等に合成樹脂を含浸させたプリ
プレグから形成される先細り筒状部材であって、内部に
釣糸通路を有する(図示せず)。そして、元上竿2〜穂
先竿5は穂先側から順次竿元側の竿体の内部に挿入され
出し入れ自在になっており、いわゆる振出形式で連結さ
れている。
【0016】元竿1は外周面に形成されリール7を脱着
自在に装着可能なリールシート8を有し、竿元側端部に
は元竿10が脱着自在に装着されている。また、元上竿
2の穂先側外周面にはリール7からの釣糸Lを竿体内部
に導入する釣糸導入口9が形成されており、さらに、釣
糸導入口9を覆うように配置された釣糸導入ガイドGが
固定されている。一方、穂先竿5の穂先側端部にはトッ
プガイド6が取り付けられており、リール7からの釣糸
Lは釣糸ガイドG及び釣糸導入口9を通り釣糸通路に導
かれて、穂先側のトップガイド6より外部へ導かれる。
【0017】図2〜4に詳しく示すように、元竿1は、
筒状の本体部11と本体部11の穂先側端部内周面に形
成され本体部11より軟質な緩衝層12とを有する。本
体部11は、後に詳しく説明するように、炭素繊維等の
強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂からなる
本体プリプレグを芯材に巻回して焼成したものであり、
穂先側ほど先細りとなるテーパが形成された筒状部材で
ある。一方、緩衝層12は本体プリプレグに比べて軟質
の軟質プリプレグから形成されるものであり、焼成時に
本体部11と一体化している。この緩衝層12の内周面
は金属ブラシ等によってブラッシングされ凹凸化され細
かい複数の突起12aが形成されている。
【0018】元上竿2は元竿1と同様に所定のプリプレ
グを焼成してなる穂先側ほど先細りとなるテーパが形成
された筒状部材である。図5に詳しく示すように、元上
竿2の長さ方向中央より穂先側付近は他の部分に比べて
大径になるように形成された第1嵌合部2aが形成され
ており、第1嵌合部2aの穂先側には金属リングRが配
置されている。この第1嵌合部2aの外径は竿元側端部
(第2嵌合部2b)の外径とほぼ同一となるように形成
されている。
【0019】(元竿1の製造方法)元竿1は、以下のよ
うにして製造される。図6に示すように、まず、所定の
テーパが施されたマンドレル100を用意し、必要に応
じてその外周面に離型材等を塗布しさらに離型テープを
巻回する。続いて、穂先側端部に緩衝部12を形成する
ための軟質プリプレグP1を巻回する。軟質プリプレグP1
は、例えば、ポリエステル繊維等の比較的引張強度が小
さい繊維を一方向に引き揃え合成樹脂を含浸させたもの
や、ポリエステル繊維の不織布に合成樹脂を含浸させた
ものをシート状またはリボン状に加工したものが例示さ
れる。または繊維を含まない合成樹脂からのみなるもの
でもよい。この軟質プリプレグP1をマンドレル100の
穂先側端部にマンドレル100の長さ方向において5〜
30mmの範囲で巻回する。
【0020】このように軟質プリプレグP1を巻回した後
に、軟質プリプレグP1及びマンドレル100上に本体部
11を形成するための本体プリプレグP2を巻回する。本
体プリプレグP2は、炭素繊維やガラス繊維等に合成樹脂
を含浸させたものをシート状またはリボン状にしたもの
であり、その繊維は一方向に引き揃えられている。本体
プリプレグP2は複数の本体プリプレグP2を順次巻回する
のが一般的であり、例えば、最初に巻回される本体プリ
プレグP2はマンドレル100の周方向に繊維が配向され
たものを用い、その外周にさらに巻回される本体プリプ
レグP2は繊維がマンドレル100の長さ方向に配向され
たものを用いることもできる。
【0021】軟質プリプレグP1及び本体プリプレグP2を
巻回した後、必要に応じてさらにその外周に保護用テー
プを巻回し、これを高温炉で焼成する。その後、マンド
レル100引く抜くと共に保護用テープ,離型テープ等
を順次剥離し、表面加工を施すと共に両端を適当な長さ
にカットして元竿1を製造する。このように構成された
中通し竿では、使用時には順次穂先側の竿体を引き出し
て、竿元側の竿体の穂先側内周面に穂先側の竿体の竿元
側外周面を嵌着させて固定し一本の釣竿をして用いる。
また、収納時には各竿体の嵌着を解除しながら、穂先竿
5から順次竿元側の竿体内へ挿入しコンパクトな状態と
する。
【0022】さらに、元上竿2と元竿1とにおいては、
収納状態と延伸状態とのいずれにおいても嵌着固定可能
であり、釣竿全体の長さを調整して釣りを行うことがで
きる。即ち、元上竿2は、図5(a)に示すように、収
納状態においては、第1嵌合部2aが元上竿1の緩衝層
12と嵌着し、図5(b)に示すように、延伸状態にお
いては、第2嵌合部2bが元上竿1の緩衝層12と嵌着
する。ここで、元竿1の本体部11より軟質な緩衝層1
2が元上竿2の竿元側及び穂先側にそれぞれ嵌着するよ
うに適度に変形するので、元上竿2の第1嵌合部2aの
外径,第2嵌合部2bの外径、緩衝層12の内径の3つ
を精密に一致させることを要せずして、十分な嵌合安定
性を演出できる。
【0023】特に、緩衝層12の内周面はブラシ処理に
より複数の細かな凹凸12aが形成されており、さらに
円滑に第1嵌合部2a及び第2嵌合部2aと十分に嵌着
する。 [第2実施形態]以下、本発明の第2実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0024】本発明の第2実施形態を採用した釣竿は、
図7に示すように、元竿21と、元竿21の穂先側に連
結された中竿22と中竿22の穂先側に連結された穂先
竿23とを有している。これら元竿21〜穂先竿23は
炭素繊維またはガラス繊維等に合成樹脂を含浸させたプ
リプレグ等から形成される先細り筒状部材である。そし
て、各竿体の連結部分には、図8に示すように、インロ
ー芯30が配置されており、いわゆるインロー継ぎで各
竿体は連結されている。
【0025】元竿21は外周面に形成されリール(図示
せず)を脱着自在に装着可能なリールシート24を有
し、その竿元側端部にはグリップ25が配置されてい
る。また、各竿体には複数の釣糸ガイド26が所定の間
隔を隔てて配置されており、穂先竿23の穂先側先端に
はトップガイド27が配置されている。そして、リール
からの釣糸は順次釣糸ガイド26に導かれて、穂先側の
トップガイド27より外部へ導かれる。
【0026】図8に示すように、元竿21は、第1実施
形態と同様に(図2参照)、筒状の本体部21aと本体
部21aの穂先側端部内周面に形成され本体部21aよ
り軟質な緩衝層21bとを有する。本体部21aは炭素
繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂
からなる本体プリプレグを芯材に巻回して焼成したもの
であり、穂先側ほど先細りとなるテーパが形成された筒
状部材である。一方、緩衝層21bは本体プリプレグに
比べて軟質の軟質プリプレグから形成されるものであ
り、焼成時に本体部21aと一体化している。この緩衝
層の内周面は金属ブラシ等によってブラッシングされ凹
凸化され細かい複数の突起が形成されている。
【0027】図8に示すように、中竿22は元竿21と
同様に所定のプリプレグを焼成してなる穂先側ほど先細
りとなるテーパが形成された筒状部材である。また、中
竿22の竿元側にはインロー芯30(嵌合雄部に相当す
る)が挿入され固定されている。インロー芯30は元竿
21及び中竿22等と同様に所定のプリプレグより形成
される筒状部材であり、その両端の外径は元竿21穂先
側及び中竿22の竿元側内径とそれぞれ合致するように
形成されており、中竿22の竿元側に挿入され接着剤等
で固定されている。
【0028】なお、中竿22及び穂先竿23の連結部分
も元竿21及び中竿22の連結部分と同様であり、その
説明を省略する。このように構成された釣竿では、収納
時には各竿体の連結を解除して個々の竿体として収納す
る。また、一本の釣竿として用いる場合には、例えば、
元竿21と中竿22とにあっては、元竿21の穂先側に
中竿22の竿元側のインロー芯30を挿入して固定させ
て用いる。この際、元竿21の本体部21aより軟質な
緩衝層21bがインロー芯30に嵌着するように適度に
変形する。このため、インロー芯30の竿元側外径と元
竿21の緩衝層内径とは精密な一致を要せず、比較的容
易に安定した連結状態を演出できる。
【0029】[他の実施形態] (a)図9に示すように、元竿1に緩衝層としてゴムパ
イプ42を配置してもよい。このゴムパイプ42の内周
面もブラッシングによって毛羽立たされ、複数の細かい
凹凸が形成される。ゴムパイプ42は、元竿1の本体部
41を所定のプリプレグから形成した後にはめ込んで固
定する。また、マンドレルに所定のプリプレグを巻回し
て本体部41を形成する際に、マンドレルに予めゴムパ
イプ42を配置してその外周にプリプレグを巻回して元
竿1を製造してもよい。 (b)インロー継ぎではなく、竿体の竿元側に他の部分
より小径に形成された嵌合雄部を形成し、この嵌合雄部
を竿元側の竿体に挿入し嵌着させる通常の並継形式の釣
竿に用いることも可能である。 (c)緩衝層のブラッシング処理は特に行わなくてもよ
い。 (d)竿体の本体部製造後に穂先側内周面に本体部に比
べて軟質の塗料を塗布して緩衝層を形成してもよい。 (e)竿体全体の長さを調整することのない通常の振出
形式の釣竿においても、本発明の嵌合構造を用いること
ができる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る連結構造によれば、簡易な
構造で竿体同士を精密に嵌着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した中通し竿の全
体図。
【図2】図1の元竿1の穂先側断面拡大図。
【図3】図1の元竿1の穂先側の斜視図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】図1の元竿1及び元上竿2の収納状態(a)と
延伸状態(b)とを示した図。
【図6】本発明の第1実施形態を採用した元竿1の製造
工程を示した図。
【図7】本発明の第2実施形態を採用した釣竿の全体
図。
【図8】図7の元竿21と中竿22との連結部分を示し
た断面図。
【図9】本発明の他の実施形態を採用した元竿を示した
図。
【符号の説明】
1 元竿 2 元上竿 11 本体部 12 緩衝層 12a 突起 21 元竿 21a 本体部 21b 緩衝層 22 中竿 30 インロー芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白記 貴之 大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シ マノ内 Fターム(参考) 2B019 AA10 AA14 AB15 AB37

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振出形式で連結される竿体の連結構造であ
    って、 筒状の本体部と前記本体部の穂先側端部内周面に形成さ
    れ前記本体部より軟質な緩衝層を有する第1竿体と、 前記第1竿体の穂先側に前記第1竿体内に挿入自在に連
    結され、竿元側端部外周面において前記第1竿体の緩衝
    層と嵌着自在な第2竿体とを備えた竿体の連結構造。
  2. 【請求項2】前記第2竿体は、竿元側外周面及び穂先側
    外周面の双方において前記第1竿体の緩衝層と嵌着自在
    である、請求項1に記載の竿体の連結構造。
  3. 【請求項3】並継形式で連結される竿体の連結構造であ
    って、 筒状の本体部と前記本体部の穂先側端部内周面に形成さ
    れ前記本体部より軟質の緩衝層を有する第1竿体と、 前記第1竿体の穂先側に脱着自在に挿入され前記緩衝層
    と嵌着自在な嵌合雄部を有する第2竿体とを備えた竿体
    の連結構造。
  4. 【請求項4】前記第1竿体本体部は強化繊維に合成樹脂
    を含浸させた繊維強化樹脂より形成され、 前記緩衝層は前記本体部を形成する繊維強化樹脂より柔
    らかい繊維強化樹脂または強化繊維を含まない合成樹脂
    より形成される、請求項1〜3のいずれかに記載の竿体
    の連結構造。
  5. 【請求項5】前記緩衝層は不織布状繊維またはポリエス
    テル繊維に樹脂を含浸させた繊維強化樹脂より形成され
    る、請求項4に記載の竿体の連結構造。
  6. 【請求項6】前記緩衝層はパイプ状弾性体である、請求
    項1〜3のいずれかに記載の竿体の連結構造。
  7. 【請求項7】前記緩衝層内周面はブラシ処理により毛羽
    だっている、請求項4〜6のいずれかに記載の竿体の連
    結構造。
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