JPH11130692A - カバノアナタケ抽出物を含有する注射液及びその他の薬 剤並びに健康飲食製品 - Google Patents

カバノアナタケ抽出物を含有する注射液及びその他の薬 剤並びに健康飲食製品

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JPH11130692A
JPH11130692A JP9309391A JP30939197A JPH11130692A JP H11130692 A JPH11130692 A JP H11130692A JP 9309391 A JP9309391 A JP 9309391A JP 30939197 A JP30939197 A JP 30939197A JP H11130692 A JPH11130692 A JP H11130692A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】カバノアナタケ抽出物を、灰分、特にカリ
ウム及びナトリウム化合物を除去した高純度で含有す
る、注射、点滴などに使用する液剤、座薬・錠剤などの
固形剤、及び灰分を特に除去しないまま有効成分として
含有し広く諸症状に対する治療活性・作用を有する薬
剤。 【効果】上記の薬剤は、エイズ、インフルエンザなどに
対し抗ウィスル活性、抗腫瘍活性、免疫増強作用等々、
多くの生理活性を有する。有効成分をさらに活性化する
ため、遠赤外線やマイナスイオン、高機能水などの微弱
エネルギーを与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カバノアナタケから抽出
した有効成分を注射液・点滴液、その他の固体又は粉状
などの広く薬剤、さらにはドリンク剤・健康食品などの
健康飲食製品として利用することに関するものである。
特に、注射液・点滴液としての利用面では、カバノアナ
タケから抽出して高純度に精製した有効成分を液剤とし
用いるものであるが、その他の薬剤及びドリンク剤・健
康食品類には、高純度であっても高純度でなくてもカバ
ノアナタケの抽出有効成分を利用できる。具体的に、高
純度の有効成分はカバノアナタケの抽出成分から少なく
ともカリウム及びナトリウムなどの不要成分を除去し、
又は少なくとも減少させて、直接的に血管又は筋肉に注
入できる注射液又は点滴液として用いるようにする。こ
のような高純度有効成分は、経口摂取したとき消化器系
統に良好な影響を与える。本発明に係るカバノアナタケ
抽出有効成分は、全般的に、エイズウィルス、インフル
エンザウイルスなどのウイルスに対する抗ウィルス活
性、O−157などに対する抗菌活性、ベンゾピレンな
どの変異原物質に対する抗変異原性、ガン細胞に対する
抗腫瘍活性、免疫増強活性、その他後述する多くの有用
な生理活性を有する。
【0002】
【発明の背景】キノコの一種であるカバノアナタケ〔学
名 Fuscopia obliqua (Fr.)Aoshima〕には、抗腫瘍活性
(特願平1−114665)、抗エイズウィルス活性
(特願平8−23208など)及び抗変異原性(特願平
8− )等の活性があることはすでに本発明
者によって確認され、その利用技術が開発されてきた
が、これまでは主としてカバノアナタケ抽出成分を例え
ば健康食品や薬剤などとして経口服用することに主眼が
置かれていて、それらの活性成分を例えば注射などによ
って直接血液に入れることは試みられてこなかった。し
かし、カバノアナタケ抽出有効成分を経口服用できない
患者などに対しては、注射液、点滴液、或いは座薬等の
形の製剤ができれば、医療現場での応用範囲が大いに拡
大することが期待できる。またカバノアナタケ抽出成分
の経口剤又はドリンク剤・健康食品としては、健康人に
は従来のまゝの抽出成分でも特に問題はないが、十二指
腸潰瘍などの消化器系疾病患者や肝臓ガン・胃ガン・直
腸ガンなどの手術後の患者、痔等の患者に対しては、従
来のままの抽出成分ではなく、高純度成分とすれば刺激
が少なく服用することができる。
【0003】本発明者の研究によれば、カバノアナタケ
抽出物の直接血液又は筋肉への流入又は注入を妨げ、ま
た生体への望ましくない刺激を与える主な原因となって
いたものは、カバノアナタケ抽出物中に含まれる灰分で
あることが確認された。少なくともこれら灰分を有効に
除去できれば、カバノアナタケ抽出物をきわめて有用な
注射液、点滴液、座薬、さらには体内挿入剤等として、
また刺激の少ない経口剤やドリンク剤として活用できる
途が開けることが明らかになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、カバ
ノアナタケ抽出物から不要な灰分を除去又は減少させ、
さらに、それ以外の不要成分も場合により減少又は除去
した、人体又は動物の血液又は筋肉中に直接注入するこ
とが可能な高純度カバノアナタケ抽出物を含有する液剤
を提供することを第1の課題とし、第2には、エイズを
はじめとする抗ウイルス活性、免疫増強活性など生理活
性に特に着眼して使用される薬剤を提供すること、第3
には、高純度及び非高純度を含め、カバノアナタケ抽出
有効成分を含有する、広く健康の維持増進に資する健康
飲食製品(いわゆるドリンク剤、健康食品を含めて)を
提供することを課題とするものである。さらに第4に本
発明は、カバノアナタケ抽出物に微弱エネルギーを与え
てその活性をより強くすることをも課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、高純
度カバノアナタケ抽出物については、カバノアナタケの
抽出物から灰分、特にカリウム化合物とナトリウム化合
物、及び必要に応じその他の不要成分、を分子ふるい
(例えばゲル濾過、ゲルクロマトグラフィ、薄層クロマ
トグラフィ)などの技法を用いて除去し又は少なくとも
減少させた純度の高い抽出物本体を有効成分として製剤
・製品を製造する。製剤の形は、好適にアンプル又はそ
の他の容器に入れた液剤とし、注射液又は点滴液として
用いることが望ましいが、その他、座薬、体内挿入物
(後に詳説)などの固形剤として用いることもできる。ま
た、経口服用物として錠剤や顆粒の形にするには灰分除
去工程を経ないカバノアナタケ抽出成分を使用すること
もできるし、灰分除去した高純度成分を利用することも
できる。また、カバノアナタケ抽出成分の液剤又は粉末
には、甘味料・塩分・その他香味料などを添加してドリ
ンク剤や健康食品など、広く「健康飲食製品」と称すべ
き形にすることもできる。本発明の抗ウイルス剤や免疫
増強剤としての態様は、注射液・点滴液などの液剤とし
て、また経口服用型の薬剤として、さらに健康食品やド
リンク剤などの形として、広く実現することができる。
【0006】本発明に係るカバノアナタケ抽出成分は、
ゲル濾過などの技術を用いて分子量の異なる種々の分画
に分別することができる。抽出と分別の手続を簡単に述
べると、1つの具体例においては、カバノアナタケ天然
菌核を熱水抽出し(固形分に対し約6倍の水で)、抽出
物をフリーズドライして得られた乾燥粉末100mgを1
0ccの蒸留水に溶解し、この水溶液を遠心分離によりゴ
ミを除去して精製した後カラムに投入し、ゲル濾過によ
り各分画に分別する。表1に示す各分画ごとの分子量は
このような手続により得られたものである。表1のデー
タを得たゲル濾過においては、分子量マーカーとして、
ブルーデキストラン(分子量1,000,000)、フェリチン(分
子量450,000)、ミオグロビン(分子量17,800)、DNP-L-ア
ラニン(分子量255)が用いられた。カバノアナタケは、
天然物のほか、人工培養した菌糸体(固体培地又は液体
培地で培養した)を使用しても同等な効果をあげること
ができる。また、有効成分の抽出には、熱水抽出のほ
か、アルコールその他の溶媒による抽出も利用できる。
【0007】ゲル濾過によって得られた表1に示す各分
画の分子量に対応する抗エイズウィルス活性を調べる試
験を行なった。健常人の非感染細胞(Molt 4/c 18細胞)
とエイズウイルスに感染した細胞(Molt 4/c HIV III B)
とを共培養すると、感染細胞のまわりに非感染細胞が接
着し融合して巨大細胞形成が起こる。これはエイズ増殖
の1形態である。この共培養系にカバノアナタケ抽出物
(水溶液)を添加すると巨大細胞形成が抑制される効果の
あることが認められた。簡単に説明すると、試験方法
は、感染細胞と非感染細胞を1:1の割合(1×106:1
×106)で混合して希釈し、この希釈共培養系にカバノア
ナタケ抽出物の各分画成分を濃度10μl/mlで添加
し、24時間培養したのちマルチサイザーにて細胞の直
径を測定し、20μm以上のものを巨大細胞とみなし、そ
の出現率をかぞえ、100−出現率(%)を阻止率%とした。
結果を表1の阻止率%の欄に示す。
【0008】
【表1】カバノアナタケ抽出物の分子量に対応する活性度 分画(Fr.)番号 分子量 阻止率% 25(Blue Dextran) 100万より大 0 28 950,000 0 29 760,000 0 30 600,000 0 31(Ferritin) 450,000 55.05 32 360,000 58.31 33 280,000 61.43 34 220,000 62.35 35 170,000 67.15 36 130,000 71.30 37 100,000 78.25 38 80,000 81.99 39 62,000 100.00 40 50,000 80.49 41 40,000 95.29 42 30,000 89.30 43 24,000 85.60 44(Myoglobin) 17,800 61.38 45 14,000 67.99 46 11,000 83.14 47 10,000 65.35 48 8,000 68.16 49 6,600 71.33 50 5,400 50.37 51 4,500 50.25 52 3,700 47.91 55 2,000 86.39 58 1,200 51.34 65 290 47.72 66(Alanine) 255 46.18 68 190 45.87
【0009】表1の阻止率について説明すると、分子量
45万(分画31)以下の各分画に広い範囲にわたって抗
エイズ活性がみられる。分子量220,000(分画34)
から分子量10,000(分画47)にわたっては、阻止率
60〜100%を達成している。特に、分子量62,0
00(分画39)では100%、分子量50,000 (分画4
0)で80.49%、分子量40,000(分画41)で95.29
%、分子量30,000(分画42)で89.30%と非常に
高い効力が認められた。分子量11,000 (分画46)
では83.14%、分子量10,000(分画47)で65.
35%である。さらに、分子量1万以下でも、分子量
8,000(分画48)で68.16%のエイズ阻止率、分子
量2,000(分画55)で86.39% と高い阻止率をあ
げていることは注目に値する。さらには、もっと低い分
子量190(分画68)でも45.87%のエイズ阻止率を
達成しているのは、カバノアナタケ抽出物が比較的低分
子量でも活性を有することを示すものである。なお、表
1の試験においては、分子量60万以上に活性が認めら
れていないが、試験液(カバノアナタケ抽出物)の濃度を
変えれば異なる結果が得られる。例えば、試験液の濃度
を表1の試験の濃度の数倍(一例として15.6〜65.2μl/
ml)とする100%%阻止活性試験(エイズウィルスの増殖を
100%阻止する最小有効濃度を検出する試験)では、分子
量60万から100万以上の抽出成分も有効に作用して
いることが確認された。こうして、本発明のカバノアナ
タケ抽出物は、他の物質で通常みられる狭い分子量範囲
での有効性と異なって、有効成分の分子量範囲が特に限
定できない不定形の形で幅広く分布していることが特徴
である。この見地から、本発明のカバノアナタケ抽出物
は種々の分子量に相当する有効成分を個々に取り出すの
ではなく、むしろすべての分子量(例えば100万を越える
高分子から100又はそれ以下の低分子まで)を包括して用
いるのが合理的ということができる。カバノアナタケ抽
出物が、後に説明するように、エイズウィルスを含むレ
トロウィルスやその他のウィルスに起因する疾患をはじ
め、種々広範な疾病や症状に対し有効に作用するのは、
このように種々の分子量の多種成分を総合して含有して
いることに起因するものである。
【0010】しかし、別の見地からすると、例えば体内
組織への吸収をより効果的にするためには、あまり分子
量の高い成分は好ましくない場合がある。このような場
合は分子量の比較的低い部分を選別し、例えば分子量1
万以下、或いは分子量8,000以下の抽出物だけを用
いることが、より適切であるといえる。特に、分子量
5,000以下(分画50又はそれ以下) の物質は胃腸にも
っとも急速有効に吸収されやすいので、特にこの範囲だ
けを選別して用いることも一法である。なお、このよう
な本発明のカバノアナタケ抽出物は、前記のように、灰
分が含まれているので、血液や筋肉に無害な高純度の抽
出物を得ようとする場合は、後記のように灰分除去工程
を経ることが必要となる。
【0011】次に、本発明の成立に至る各種実験につい
て説明する。灰分確認のための燃焼実験 本発明の基礎的実験(1)として、カバノアナタケの灰分
組成について調べた。具体的に、乾燥したカバノアナタ
ケ(天然物)を用い、これを燃焼させて実験を行なっ
た。カバノアナタケの乾燥物を燃やすと完全に燃え尽き
るまでカバノアナタケはくすぶり続ける。残った灰は、
緑がかった淡青色を呈して柔らかく、吸湿性をもってい
る。この灰分の重量は、出発材料のカバノアナタケ乾燥
重量に対し平均して約13%であった。そのうち50%
(出発材料の約7%相当)以上がカリウムとナトリウム
であった。これは、よく知られているキノコ、例えば椎
茸と比較すると、椎茸は乾燥子実体重量の4.7%が灰
分であることから、カバノアナタケには通常のキノコに
見られない特異的に大量の灰分が含有されていることが
確認されたのである。数次の実験により確認された平均
的な灰分組成は以下の表2の通りである。
【0012】
【表2】 陽イオン組成(重量%) 陰イオン組成(重量%) Mn23 1.25 P23 8.79 CuO 0.004 SO4 0.05 ZnO 0.056 CO2 40.85 Na2O 9.60 K2O 42.70 MgO 2.39 CaO 1.92 Al23 0.16 Fe23 0.16 SiO2 1.80 SO4 5.80 上記表2から認められるように、カバノアナタケを燃焼
させて残った灰分のうちK2Oが42.7%、Na2Oが
9.6%もあり、両者合わせて灰分の50%以上がカリ
ウムとナトリウム化合物である。この両化合物は、本発
明で期待されている生理活性を有しないだけでなく、血
液や筋肉に直接注入するには不適当であり、また経口服
用するにも胃腸に刺激を与える不要物であるから、除去
すべきものである。なお、実験はカバノアナタケ天然物
を用いて行なったが、人工培養したカバノアナタケ(固
体培地によるもの及び液体培地によるもの)の場合も灰
分組成にナトリウムとカリウムが多量に含まれる傾向は
同様である。従って本発明においてカバノアナタケの天
然物と培養物は均等である。
【0013】抽出液の組成分析 次に基礎的実験(2)として、カバノアナタケの熱水抽
出液中の化学組成を分析した。カバノアナタケの熱水抽
出液を濃縮し、この中の灰分の化学組成を分析したとこ
ろ、全灰分に対する割合はカリウムが一番多く63.2
%、ついでナトリウムが13.1%、マグネシウム1.
83%であることが認められた。こうしてカバノアナタ
ケを燃焼した時の灰分組成と同様に、熱水抽出液中にも
カリウム化合物及びナトリウム化合物が多いことが判明
した。この結果を表3に示すが、ここからも高純度の有
効成分を得るためにはカバノアナタケ抽出物からカリウ
ム化合物及びナトリウム化合物を除去すべきことが明ら
かである。ここでも燃焼実験におけると同様、天然産の
カバノアナタケと人工培養のカバノアナタケは均等物で
ある。
【0014】
【表3】酸化物名 全灰分に対する重量% Na2O 13.10 K2O 63.20 Mn23 1.05 MgO 1.83 CaO 痕跡 Fe23 0.39SiO2 1.66
【0015】以上の基礎的実験から、血流や筋肉に直接
入れる液剤、例えば注射液を作るには、一般的な活性の
ない不純物を除去することはもとより、高純度のカバノ
アナタケ有効成分を得るには少なくともK2OとNa2
を除去するか又は減少させることが必要であることが判
明した。もちろん、他の不純物成分も支障があるならば
取り去ることが必要であるが、K2OとNa2Oは特異的
に多量に含まれていることから、そして、本発明におい
て期待されている生理活性効果に貢献するところがない
から、少なくともこの2成分は除去ないし減少させるこ
とが望ましい。なお灰分のうち酸化マンガンMn23
肝臓アレルギナーゼ活性によい働きが期待できるので、
必ずしも取り去る必要はない。こうして、本発明におい
ては、カバノアナタケから抽出した各種成分混合物から
少なくともカリウム及びナトリウム化合物を除去又は減
少させたものが高純度有効成分としてのカバノアナタケ
抽出物となるが、ドリンク剤・健康食品など経口飲用又
は服用するものでは、特に支障のない限り灰分除去は行
わなくてもよい。
【0016】次に、本発明の液剤(関連して高純度のド
リンク剤及び食品類)を製造する一般的工程の一例を総
説的に示す。 (a)熱水抽出:乾燥し細粒としたカバノアナタケに水
(乾燥固体重量の6倍以上)を加えて熱水抽出液を作
る。そのためカバノアナタケ細粒を加えた水を約90〜
100℃の温度で約1時間煮沸する。一回では有効成分
が十分に抽出しきれない場合は、最初に煮沸して得た一
番液を布袋などで搾った後、好適にもう一度カバノアナ
タ抽出後残渣に水を入れて約1時間90〜100℃で煮
る。再び搾って、一番液と二番抽出液とを混合する。 (b)錯体沈殿:前記(a)の工程で得た抽出液に、pH
3.0〜2.5となるように酸(好適に塩酸2%液)を
加え、抽出液中に混在している着色錯体を沈殿させる。
この沈殿した着色錯体に生理活性作用のある有効成分が
含まれている。その沈殿物を採取する。沈殿物は、熱水
抽出物の全乾燥重量の約50%、天然カバノアナタケ乾
燥物の約25%(本工程採取乾物重に対して)が得られ
る。 (c)灰分除去:前記(b)で加えた酸と、高含有量のK2
O及びNa2Oを除去又は減少させる。カリウム及びナ
トリウム化合物は、分子ふるい技術(例えば、ゲル濾過
など)又はその他の低分子量除去技術を利用して除去す
ればよい。 (d)乾燥:前記(c)で得た溶液(有効成分が含まれてい
る)をフリーズドライ等で乾燥させる。 (e)液剤調製:前記(d)の工程で得た乾燥物(粉末)を、
蒸留水又は必要に応じて生理食塩水に固形分割合を定め
て混入し溶解して本発明の液剤(注射液等)を調製す
る。また、粉末のまま各種ドリンク剤(飲料)や食品類
の原料素材に混入することもできる。固形分がわかれば
(c)の段階の溶液状態で蒸留水又は生理食塩水との混合
を行なって液剤とすることもできる。 (f)保管:調製した液剤は例えばアンプル(注射液の場
合)又はプラスチック袋(点滴液の場合)等の容器に入れ
て、滅菌保管する。アンプル量は一回で使いきる量が好
ましく、保管は冷蔵が望ましい。或いは、乾燥工程(d)
の段階で乾燥物を粉末状で保管し又はマイクロカプセル
に封入し、必要に応じて溶解し使用することもできる。
ドリンク剤や食品類は、常法に従い、ビンやパック等の
容器詰めにすればよい。上記各工程のうち(c)は、特に
高純度有効成分でなくてよい場合は、当然省略される。
【0017】以上の一般的工程において、錯体沈殿(b)
の工程に入る前に工程(a)の熱水抽出物を好適に遠心処
理(例えば3000rpm の遠心分離機で10分間)して
から濾過すると、フィルターの液の通過がよくなり、精
製度が高まる。また、熱水抽出(a)〜灰分除去(c)の工
程において、ゲル濾過によって特定の或る分子量を取り
出して使用するようにすることができる。例えば抽出物
の中から分子量45万以下を本発明の期待する生理活性
を有するカバノアナタケ有効成分として取り出し、これ
を上記(d)以下の工程に入れるようにすることができ
る。同様にして、熱水抽出物の中から特定的に多糖体も
しくはリポ多糖体のみを取り出し、(d)以下の工程に入
れることもできる。
【0018】以上総説した(a)〜(f)の熱水抽出−錯体
沈殿−灰分除去−乾燥−液剤(製品)調製−保管という工
程は、作業規模や使用材料によっても合理的に組み立て
られべきものであって、これに限定されるものではな
く、これ以外の工程も適宜行なうことができる。抽出媒
体としては水以外に、例えばアルコール、アルコール+
水などを使用してカバノアナタケの有効成分を抽出する
こともできる。ただカバノアナタケにはマクロファージ
活性を誘起させるLPS(リポ多糖類)が含まれているこ
とから、LPSが出やすい水(熱水)抽出が望ましい。勿
論、場合により濃度によってはLPSを減少させるなど
の処理を加えてもよい。
【0019】灰分除去の効果を示す比較試験 本発明によりカリウム、ナトリウムを除去して得られた
処理抽出物(高純度抽出物)と、除去工程を経ないカバ
ノアナタケ抽出物(無処理抽出物)との作用の違いを比較
するため試験を行った。すなわち本発明の処理抽出物と
無処理抽出物とを小動物(マウス。各6匹ずつ)にそれ
ぞれ注射して実験したところ、無処理抽出物を静脈に注
射したものは運動神経の失調をきたし健全でなくなった
が、これに対し処理抽出物を静脈注射したものは全数が
異常なく元気に生存し続けた。このことから、カバノア
ナタケの抽出物に特異的に多く含まれるK2O及びNa2
Oは生体血液(又は筋肉)に直接注入する液剤としては除
去し又は少なくとも減少させることが適切であると認め
られる。他方、別の6匹のマウスに無処理抽出物をエサ
に混合して食べさせたところ、全数健康を損なうことな
く、元気であり、かつ、過剰な肥大が抑えられた。経口
投与又は服用については、本発明のカバノアナタケ抽出
物は、灰分除去を必要条件とはしない。
【0020】このように本発明によるK2O・Na2O処
理(減少)済み抽出剤は、直接的に血液及び筋肉中に安
全に入れることができる生理活性物質であるだけでな
く、経口服用する場合も刺激の少ない物質として胃炎や
十二指腸潰瘍、痔、アトピーなどに有効な物質となる。
特に消化器系の手術後に回復をねらった服用には、K2
O・Na2Oを減少させた服用剤は刺激を少なくし、出
血を止め、免疫を高めるなど良好な働きをする。また本
発明による処理済み抽出物は、例えば軟膏に混入して刺
激の少ない塗布剤とすることもできる。いずれにせよカ
リウム・ナトリウム化合物の除去がカバノアナタケ抽出
物の従来とは違った用途を拡げる効果をもたらすのであ
る。
【0021】次に、前記に総説した本発明の高純度有効
成分の製造工程の具体的実施例について説明する。各工
程(a)〜(f)は前記総説の同様工程に対応する。なお、
工程(a)においては、天然カバノアナタケのほか、参考
的にオガクズ(特にシラカバの)固体培地で培養したカ
バノアナタケと、液体培地で培養したカバノアナタケに
ついても実験した。 (a)天然カバノアナタケ200gを1200mlの水で煮
沸した。この溶液から合計60.1gの黒褐色にきらめ
く乾燥物が得られた。この乾燥物は苦味のある木材臭が
した。他方、オガクズ固形培養物の未乾燥のもの2.3
kgから合計30gの乾燥物がとれた。これは苦味のあ
る香ばしい味感であった。また、液体培養の溶液300
ccから菌糸の熱水抽出物が乾燥で2.3gと同溶液乾燥
重1.03gが計量され、これらの液体培養物から計
1.53gとれた。 (b)天然カバノアナタケの熱水抽出物を酸処理し、沈殿
物を採取した。天然カバノアナタケ乾燥抽出物60.1
gより30gが得られた。 (c)上記30gの沈殿物から酸及び不純物K2O、Na2
Oをゲル濾過により除去した。 (d)酸と不純物を濾過して得た有効成分含有溶液をフリ
ーズドライにより乾燥させ、天然カバノアナタケの乾燥
粉末13.5gを得た。また、ゲル濾過(S300)による分
子量45万以下での精製物は乾燥重量で2.9gが得ら
れた。これら種々の分画には、後に説明するように少な
くとも抗エイズウイルス活性、抗インフルエンザウイル
ス活性など、広く抗ウィルス活性等々の生理活性が見ら
れる。 (e)有効成分の乾燥粉末を、0.01〜99%(重
量)、実際的には0.05〜50%含有する液剤になる
よう、好適には0.1〜5%、より好適には0.7〜3
%溶液となるように蒸留水又は生理食塩水に溶解して液
剤とする。 (f)液剤を注射用としてはカプセルに入れ、滅菌し保存
する。点滴用とするときはプラスチック袋等の容器に入
れ、滅菌し、密封保存する。
【0022】本発明のカバノアナタケ抽出物は、上記の
ように非経口的に注射又は点滴等の形で直接血液又は筋
肉中に投与する高純度のカバノアナタケ含有液剤とする
ことができるが、このほかに、経口服用物として錠剤、
顆粒、カプセル、ドリンク剤(飲料)等々、またカバノ
アナタケ有効成分含有食品として種々の形で使用するこ
とができる。ドリンク剤(飲料)としては、本発明のカ
バノアナタケ抽出物を広く一般的に重量で0.01〜5
0%くらいまで含有させることができるが、実際的には
0.1〜5%含有する溶液とすることが好適である。灰
分除去の処理以前の抽出物も含め、また、ドリンク剤を
含めた経口剤には、味覚や形状、生理活性を高めるため
の添加成分、例えば酸味料、甘味料、乳糖、オリゴ糖、
トレファロース、デキストリン、コーンスターチ、ジャ
ガイモでんぷん、薬草類、各種ビタミン剤、アルコー
ル、シラカバ樹液エキス、プロポリス、ローヤルゼリ
ー、コリアンダー(セリ科の香菜)、その他の生理活性物
質等を加えることができる。
【0023】本発明により得られるカバノアナタケ抽出
物は、ドリンク剤(液体)であるか錠剤(固体)である
かにかかわらず、一般的に体重60kgの人間を基準と
して抽出物乾燥重量で1日の摂取量0.5〜3gを基準
とし、これを例えば1日3回に分けて服用するような形
で摂取するとよい。この範囲の摂取量では確実に安全基
準内である。人間以外の哺乳動物も同じ体重割合で用い
ることができる。
【0024】前述のように、本発明のカバノアナタケ抽
出物には、灰分を除去した高純度有効成分であるか非高
純度成分であるかにかかわらず、すぐれた生理活性や作
用があることが認められる。すなわち、本発明はカバノ
アナタケから抽出した各種成分混合物を、灰分を除去な
いし減少した上、又は除去ないし減少せずそのまま、有
効成分として含有していて、種々の症状に対し下記の多
くの生理活性又は作用を有する薬剤として利用すること
ができるものである:抗ウィルス活性、具体的には抗レ
トロウィルス活性(エイズウィルスHIV、ヒトT細胞白血
病ウィルスHTLV-1などのレトロウィルスを抑制する活
性)、 及び抗インフルエンザウィルス活性(インフルエ
ンザイウイルスを抑制する活性)など、並びに、抗変異
原性(変異原物質例えばベンゾピレンなどの有害作用を
抑制する活性)、抗腫瘍活性(ガンその他悪性腫瘍を抑
制する活性)、LPSによる活性作用(カバノアナタケ
抽出物中の特定分子量を占めるリポ多糖体による免疫増
強作用。後に説明する)、マクロファージ活性(カバノ
アナタケ抽出物がマクロファージを活性化する作用)、
中枢神経活性(ガン患者等或いは健康衰弱者の衰えた中
枢神経を活性化する作用)、カタラーゼ活性(酵素カタ
ラーゼの不足を補強し活性化する作用)、プロテアーゼ
活性(タンパク質消化酵素プロテアーゼを増強し活性化
する作用)、SOD様活性(活性酸素の毒性を中和する
酵素SODと類似の作用。後に説明する)、前立腺治療
活性、酸性過多減少活性、食欲増進活性、尿排出促進活
性、育毛発毛活性(特に、後述する毛生え薬やパーマ液
としての用途)、各種抗菌活性(例えば抗MRSA活
性、抗O−157活性等)、止血活性、歯痛抑制活性、
免疫増強活性、ヘラ細胞増殖阻止活性(各種ガン細胞の
増殖を阻止する活性)、化学的還元活性、酸素吸収活
性、着色作用(カバノアナタケが含有している黒色色素
による眉毛・白髪などの毛染めや、布や陶器などの着
色、色付け用うわ薬組成物、食品用着色料など)、遠赤
外線及びその他放射線放射作用、ビタミン生成作用(カ
バノアナタケはプロビタミンD2=エルゴステールを含
有していて、太陽光によりビタミンDを合成する)、腹
痛・ガス腹及び便秘回復活性、植物腐敗防止作用、好酸
素菌の増殖抑止作用、胃潰瘍・前立腺肥大・十二指腸潰瘍
抑止並びにA型,B型,C型肝炎抑止活性、肝臓アレル
ギナーゼ活性、痔回復作用、悪性白血球増加症の骨髄細
胞に対する選択的破壊作用、経口摂取される四塩化炭素
による栄養失調症減少抑止活性、性欲回復作用、疲れ回
復作用、消化器系疾病(胸やけ・ゲップ・吐き気・下痢
等)回復作用、骨粗鬆症におけるカルシウム増進作用
(カバノアナタケ抽出物のビタミンD生成によるカルシ
ウム増進)、プロテアーゼ阻害活性(カバノアナタケ抽出
物の分子量によりプロテアーゼを阻止する作用)、ボケ
回復作用、肥満防止作用、アトピー性皮膚炎治療作用、
膠原病諸疾患(進行性全身性硬化症、慢性関節リウマ
チ、リウマチ熱、結節性多発性動脈炎、皮膚筋炎等)治
療作用、その他一般健康増進作用。以上列記した本発明
の薬剤は、AZT、DDI、通常の抗ガン剤、等々の化
学剤や、多くの漢方薬など、その他既存の種々の薬剤と
混用又は併用して効果をあげることができる。例えば混
用する場合は、一般的に、薬剤総重量の0.01〜20
%、好適に0.1〜5%の割合でカバノアナタケ抽出有
効成分を含有することができる。
【0025】上記の抗ウィルス活性のうち、エイズウイ
ルスについてはすでに触れてあるので、ここでは抗イン
フルエンザ活性について、試験例を示す。最初の試験は
B型インフルエンザ(B/Bankok/163/90) を対象とし、試
験液は本発明のカバノアナタケ抽出物(灰分除去前)を用
いて行ったものである。 対象ウイルス:インフルエンザB型(ウイルス量 100TC
ID) 試験液:カバノアナタケ抽出物20mgを10ml蒸留水に
溶解(0.2%溶液) 細胞:MDCK(試験管培養) 観察期間:5日間 37℃ 試験液とウイルスの量はそれぞれ0.2ml、培養液(維
持液)の量は1.0mlとした〔有効濃度は0.2/(0.2+0.2
+1.0)=0.1428571ml/ml。重量容積比で285.7μg/m
l〕。これを12ウエルの1番目のウエルに入れ、順次
2倍段階希釈して毎日CPE(細胞変性)を観察する。
3ウエル(4倍希釈)までCPEを抑制することが観察
されたので、最小有効濃度(MIC)は重量容積比で71.4
μg/mlである。こうして本発明のカバノアナタケ抽出
成分は、有効にインフルエンザウイルスを抑制すること
が確認された。本発明のカバノアナタケ抽出物は上記と
同様の手続により、北海B型、ホンコンA型インルエン
ザウイルス(8倍希釈)にも効果があることが認められ
た。結果を以下の表4に示す。
【0026】
【0027】次に、前記薬剤諸活性の所に述べたSOD
様活性について説明する。SODとは、超酸化物不均化
酵素をいい(スーパーオキシド・ジスムターゼ)、 細菌や
哺乳動物などの体内にあって、活性酸素の毒性から生物
を保護する作用をする。カバノアナタケ抽出物にもこれ
と同様な作用があって、これをSOD様活性という。特
殊な機器を使用してこの活性度を測定することができ
る。 測定装置:日本電子株式会社製 JES-RE-1X型 ESR
(電子スピン共鳴)装置 試料:カバノアナタケ抽出物を下記の精製水に50mg/50
mlの濃度に溶解精製水(日本薬局方 精製水) 結果:SOD様活性(単位はUnits/ml)は10.96で、顕著
なSOD様活性のあることが認められた。水道水(東京
都武蔵野市)を使った場合は、なお高いSOD様活性が
認められた。雪の水(北海道名寄市の新雪を低温融解し
た清浄でクラスターの細かい水)でも同様な活性が認め
られた。これら試料を、本発明者が別に開発している電
気石入りのウチワ(マイナスイオンを発生する)であお
ぐと、約50回あおいだ試料でSOD様活性が高くなる
ことが認められた。カバノアナタケの抽出物を溶解する
液体として雪の水が有効であることがこれで認められ、
同時に後述する微弱エネルギー付与の効果も証明された
のである。
【0028】薬剤のところで述べたLPSによる活性に
ついて説明する。カバノアナタケが他のキノコ類にない
抗菌作用又は抗ウィルス作用を発揮するのは、その含有
するLPS(リポ多糖体)によるところが大きいと考え
られる。人体を細菌やウイルスから守る生体活性の1つ
は免疫増強作用である。免疫に関与する細胞にはリンパ
球とマクロファージとがあり、マクロファージを活性化
するにはLPS(リポ多糖体)が寄与している。本発明
のカバノアナタケ抽出物にはこのようなリポ多糖体が多
量に含まれているので、これを確認するための試験を行
なった。結果を表5に示す。この試験における検体は、
カバノアナタケ抽出物のほか、ニンジンエキス(ニンジ
ンの根の部分から抽出した成分)、ニンジン葉エキス
(ニンジンの葉から抽出した成分)を用いた。検体の調
製は、カバノアナタケ抽出物、ニンジンエキス、ニンジ
ン葉エキスのそれぞれ500 mgを精秤し、それぞれに注射
用蒸留水を加えて最終濃度100mg/mlとした。これを5
6℃で3時間水浴中で加温抽出した後、遠心分離し、そ
の上清を取り、これを測定用検体の原液とした。LPS
の測定法は、LPSのみを特異的に測定できる発色基質
を用いたリムラス テストキット(エンドスペシー、生化
学工業株)を用いた。LPS量は同キットに添付されて
いる大腸菌LPS量として換算した値(μg/ml)であ
る。
【0029】
【表5】検 体 名 LPS含有量 カバノアナタケ抽出物 1610 ニンジンエキス 0.85 ニンジン葉エキス 29.5 上記の表から明らかなように、本発明のカバノアナタケ
抽出物には、LPSが圧倒的に多量に含まれている。こ
れは体内に摂取された時、マクロファージをよく活性化
するので、強い免疫増強作用をもたらす。これにより種
々の細菌性又はウイルス性疾患に対する生体の抵抗力を
高めることができるので、本発明のカバノアナタケ抽出
物はLPS活性剤として、薬剤にも、そして健康食品や
飲料(総合して健康飲食製品)にも活用することができ
る。
【0030】次に、本発明のカバノアナタケ抽出物は、
薬剤に限定することなく、広く健康を維持し又は増進す
るための「健康飲食製品」と称すべき製品(飲むもの、
食べるもの)に利用することができる。総じてこれら健
康飲食製品の場合、カバノアナタケ抽出物は製品重量の
0.01〜50%までの範囲を占めることができるが具
体的割合は飲食製品の特性や、消費者の嗜好により前記
範囲内で種々変化させることができる。健康飲食製品に
使用するカバノアナタケ抽出物は、高純度品に限らな
い。健康飲食製品の態様のうち、まず、飲料(ドリンク
剤)について、実施例を説明する。実施例は例1から例
17まである。 例1 果汁分40%濃厚オレンジジュース味のカバノアナタケ飲料 配合例1 濃厚オレンジジュース(60°Brix)飲料 オレンジジュースベース* 2000ml カバノアナタケ抽出物粉末 83g 砂糖 12021g 水 6096ml でき上り濃厚ジュース(60°Brix)16.65リットル *オレンジジュースベースは下記の配合である。 濃縮果汁(65°Brix、クエン酸重量%) 1000ml 50%クエン酸液 245ml 乳化香料 50ml オレンジエッセンス 150ml 水 538ml 計2000ml このオレンジジュースベースを後記の製造法に従い、配
合例1の他の成分と配合することにより、果汁40%
(容量)濃厚ジュース16.65リットルができた。でき
上り濃厚ジュースは、オレンジ風味のするカバノアナタ
ケ飲料であって、カバノアナタケ粉末の含有によっても
何ら違和感のない、美味な味感のジュースであった。好
みによってカバノアナタケ抽出物の量を2分の1にして
もよい。この例ではカバノアナタケ抽出物を粉末にして
用いたが、カバノアナタケ液体培養物を用いてもよい。
この場合は液体培養物に含まれる水分、固形分を算定し
て上記と同様配合になるようにする。なお、必要に応
じ、カバノアナタケ量は前記安全基準内で増減すること
ができる。
【0031】 例2 15%オレンジジュースタイプのカバノアナタケ飲料 配合例2 オレンジジュースタイプ飲料 飲料ベース* 1000リットル カバノアナタケ抽出粉末 10Kg 砂糖 3273Kg 水 26050リットル でき上りオレンジジュース 30000リットル *飲料ベースの配合割合 濃縮温州ミカン果汁 (65°Brix、クエン酸5.9%、原果汁は12°Brix) 1000ml 50%クエン酸溶液(比重1.246、15℃) 156ml 10%オレンジ乳化香料 146ml 水 204ml 1500ml この配合割合で飲料ベースを1000リットル作り、配
合例2のように配合すると普通の15%(容量)オレンジ
ジュース風味のカバノアナタケ飲料が約30000リッ
トルできた。好みによりカバノアナタケ粉末は2分の1
でもよい。
【0032】 例3 コーヒー牛乳タイプのカバノアナタケ飲料 配合例3 コーヒー牛乳タイプ飲料 カバノアナタケ抽出物 0.5Kg 牛乳 40Kg 脱脂乳 20Kg (液) 砂糖 7Kg コーヒー抽出液 30Kg (粉末抽出物のとき10〜15Kg) カラメル 0.3Kg コーヒー香料 0.1Kg 水 2.0Kg (コーヒーが粉末のとき20〜15Kg) でき上り 100Kg これはコーヒー牛乳の中に重量で0.5%のカバノアナ
タケ抽出物粉末を含有する健康飲料で、カバノアナタケ
の含有によってもコーヒー牛乳本来の風味を何ら損なわ
ない。カバノアナタケ粉末は好みにより半減してもよ
い。
【0033】 例4 炭酸飲料タイプのカバノアナタケ飲料 配合例4 炭酸飲料タイプ カバノアナタケ抽出物 0.5kg オレンジ果汁 2Kg 砂糖 11Kg (好みによりクエン酸を適量加える) 水 86.5Kg 炭酸ガス 適量 100Kg
【0034】 例5 ヨーグルトタイプのカバノアナタケ飲料 配合例5 ヨーグルトタイプ 発酵脱脂乳 40Kg (発酵生牛乳でもよい) 蔗糖 14Kg 安定剤* 0.35Kg (*モノグリセライドが好適) 香料 0.05Kg 水 45.1Kg カバノアナタケ抽出物 0.5Kg 100Kg
【0035】 例6 ラクトレートタイプのカバノアナタケ飲料 配合例6 ラクトレートタイプ ラクトレート 10Kg カバノアナタケ抽出物 0.5Kg 砂糖 0.5〜3Kg 安定剤* 0.08Kg (*モノグリセライドが好適) 水 適量 仕上り 15Kg 砂糖の量、従って水の量により甘さが多少異なるが、カ
バノアナタケ抽出物は約3%強含有されている。これに
よっても本来の味感は損なわれない。好みによりカバノ
アナタケ抽出物を2分の1にしてもよい。
【0036】 例7 乳酸菌飲料タイプのカバノアナタケ飲料 配合例7 乳酸菌飲料タイプ ミカン6倍濃縮果汁 1.5リットル クエン酸 650g オレンジ香料 150ml カバノアナタケ抽出物 0.5kg 色素 10g 安定剤* 200g (*モノグリセライドが好適) 砂糖 24Kg 100Kg
【0037】 例8 牛乳・果汁飲料タイプのカバノアナタケ飲料 配合例8 牛乳・果汁飲料タイプ (各成分はすべてKg) カバノアナタケ抽出物 0.5 牛乳 20 脱脂乳 40 砂糖 11 りんご果汁 20 クエン酸 0.2 CMC(安定剤) 0.3 色素 0.001 水 8.51 100Kg
【0038】 例9 カバノアナタケ入りジュースタイプ乳酸飲料 配合例9 ジュースタイプ乳酸飲料 (各成分はすべてKg) カバノアナタケ抽出物 0.5 発酵脱脂乳 5 砂糖 14 りんご果汁 10 安定剤 0.20 クエン酸 0.25 アスコルビン酸 0.05 香料 0.10 水 70.5 100Kg
【0039】 場合により0.3%程度のクエン酸又はアスコルビン酸を加
えてもよい。白樺樹液エキスは抗酸化性の甘味液(キシ
リトール)を含有するから、これとカバノアナタケ抽出
物との協働は極めて健康的な飲料を提供する。
【0040】 カバノアナタケ抽出物は重量で約0.2〜0.3%含有
されている。好みによりカバノアナタケの量を半分に減
らしてもよい。
【0041】 カバノアナタケ抽出物の含有量は重量で約0.4〜0.
5%である。好みによりカバノアナタケの量を半分に減
らしてもよい。
【0042】 上記配合比のミックスパウダーを200〜250mlの水
に溶かしてスポーツドリンクとする。これをボトリング
し殺菌してBrix6°、酸0.15%、pH3.8のスポーツ
ドリンクが得られた。カバノアナタケ抽出物の含有量は
重量で約5〜4%である。好みによりカバノアナタケの
量を半減してもよい。
【0043】 例14 コーラタイプのカバノアナタケ飲料 原液配合例 カバノアナタケ抽出粉末 9g グラニュウ糖 200g コーラベース 6g クエン酸 1g 水 144ml 360ml…この原液と1440mlの炭酸水とを配合 して1800mlのコーラ飲料ができた。Brix11°、酸
度0.08%、ガス容量3.5であった。このコーラ飲料を
容器に充填した後、約60℃で30分滅菌する。カバノ
アナタケ抽出物は重量で約0.4〜0.5%含有されて
いる。カバノアナタケの量は好みにより半減してもよ
い。
【0044】 この2000mlのサイダー原液に炭酸水8000mlを加
えて10000mlのサイダーができた。Brix10°、酸
0.08%、ガス容量3〜4。容器に充填したのち、約60
℃で30分滅菌する。好みによりカバノアナタケの量は
半減してもよい。
【0045】 この1000mlの原液に炭酸水1000mlを加えて、Br
ix12°、酸度0.3%、ガス容量2.0〜2.2のアッ
プルソーダタイプ飲料ができた。容器に充填後、約80
℃で20〜30分殺菌する。好みによりカバノアナタケ
の量は半減してもよい。
【0046】 1000mlのグレープソーダ原液に炭酸水1000mlを
加えて2000mlのカバノアナタケ飲料ができた。容器
につめたのち、80℃で20〜30分殺菌する。好みに
よりカバノアナタケの量は半減してもよい。
【0047】カバノアナタケ飲料の製造について(一般
的説明) (イ)前述配合例1又は2に示したオレンジジュースベー
スを作るには、原料を撹拌器つき調合タンクに投入し、
よく混合する。この調合タンクは、密閉式とし真空状態
で撹拌混合を行う。開放式だと空気が混入してジュース
の風味を損なうおそれがある。もし、開放式のタンクを
使うなら、撹拌後に真空処理をする。調製が終わったジ
ュースベースは容器につけて0℃〜−4℃に冷蔵して数
日間熟成させるとよい。このときに、後述する微弱エネ
ルギー(例えば、遠赤外線又はマイナスイオンの照射)
を加えてもよい。貯蔵中は細菌類の抑制に留意する。必
要に応じて抗菌天然物や防腐剤も考慮し、使用する。 (ロ)びん詰めオレンジジュースの処理 シロップを調製
するため、タンクに水を入れ、処方に従って砂糖を投入
し、撹拌溶解する。必要ならば、圧搾機又は石綿濾過器
で濾過した後、飲料ベースを加えて、撹拌してもよい。 (ハ)加熱殺菌処理 瞬間殺菌機を使用して93〜96℃
に加熱し、5〜10秒間保持したものをそのまま又は7
7〜82℃に急冷して充填機に送り、洗浄・加熱したビ
ンに充填し、キャップをし、シールを貼り、製品とす
る。
【0048】カバノアナタケ飲料についての一般的留意
事項: a. 乳製品などタンパクが多量に含有していなければ、
最終pHは4.3以下に抑えるのが枯草菌類(例えば、
バチルスズブチルス)等の雑菌の繁殖を抑制するので、
好ましい。好適に、75℃、20分で低温殺菌するとよ
い。逆に、タンパクが入っている場合はpH5.7でな
いと、凝固する。 b. カバノアナタケ抽出物はpH3.0以下になると沈
殿する性質があるから、pHは3.0以上に保つのが望
ましい。 c. 糖質は、マルトース、グルコース、オリゴ糖、蜂
蜜、トレファロースなどを目的に応じて使うことができ
るが、腸内細菌類の増殖のためには、オリゴ糖が好まし
い。また、特殊なシュガーレスタイプ(低カロリーで甘
い)としてアスパルペーム、ステピア等も使用できる
が、味覚的にはグルコース等と混入して用いるとよい場
合が多い。 d. カバノアナタケの炭酸飲料にするには、できるだけ
2Oを多く、果汁等は少なくして4℃以下の冷却原液
中に炭酸ガスを注入する。高温度及び水以外の物質が多
いほど、炭酸ガスは一般的には泡になって、外気に出て
しまい、目的を達成しない。そこで、オレンジ果汁を3
%以下程度とし、カバノアナタケを0.5%入れてpH
及び糖分を調節し、カバノアナタケ炭酸飲料とするのが
よい。加熱は120℃以下に抑えることが好ましい。 e.以上に例示したドリンク剤の他、飲料ベースとし
て、雪の水(後述)、ミネラル水、又は海の深層の水を用
い、これにカバノアナタケ抽出物、及び必要により甘味
料、香味料などその他の添加物を加えて、ドリンク剤と
することができる。また、緑茶、紅茶、麦茶、ウーロン
茶、サフラン茶、ハーブ茶、ジャスミン茶、薬草茶、そ
の他の茶をベースとしてこれにカバノアナタケ抽出物、
及び必要に応じ上記同様のその他の添加物、を加えて茶
飲料とすることができる。さらには、コリアンダー(セ
リ科の香菜)をカバノアナタケ抽出物に加えた飲料とす
ることもできる。
【0049】本発明に係るカバノアナタケ抽出物は、上
記した飲料以外の形の健康飲食製品として、アメなど菓
子類に混入した食品、清涼飲料水・コーヒー・ココア・
酒アルコール類に混入した飲料、調味料(液体・固体)
に混入したもの、氷菓(アイスクリーム・シャーベッ
ト)やハンバーグに混入した食品、食物繊維(例えばコ
ンニャク)・デンプン・タンパクなどの液体にカバノア
ナタケ抽出物を混入した飲料などの形にすることができ
る。また、飲食品以外の製品としては、例えば、ココア
バターなどの油脂に混入して形状づけた座薬、座薬注入
薬としたり、包帯やナプキンにカバノアナタケ抽出物を
しみ込ませた衛生品や、うがい薬、膣の洗浄剤(後述の
「体内挿入剤」を参照)、軟膏、ワセリン塗布剤などとす
ることができ、或いはさらに、クリーム、シャンプー、
リンス、毛生え薬、パーマ液等にカバノアナタケ抽出物
を混入した製品とすることができる。特に、毛生え薬、
パーマ液について説明すると、カバノアナタケ抽出物の
水溶液 (濃度は、例えば0.01〜99%、好適に0.1〜50%)
をそのまま使用することができるが、より一層効果を高
めるには抽出物水溶液を電気分解した上で使用するとよ
い。水溶液の電気分解の代わりに、カバノアナタケ抽出
物を電気分解水に加えて水溶液としてもよい。電気分解
により水溶液は、アルカリ側(pH11〜12)と酸性側(pH
2〜2.5)に分かれて取り出されるが、それらを別々に
(例えば、先にアルカリ側、次に酸性側)使用してもよ
いし、合体して使用してもよい。また、水としては、水
道水、地下水を蒸留して、また雪の水を用いることがで
きる。カバノアナタケ抽出物と電気分解の組合せにより
水溶液に電気的微弱エネルギーが与えられるから皮膚及
び髪への浸透を助長し、育毛・発毛の効果を一層高める
ことができる。また、カバノアナタケは、黒色色素を豊
富に含有しているから、髪に対する染色効果がある。
【0050】座薬などの固形剤に関連して、本発明のカ
バノアナタケ抽出物、特に灰分を除去した高純度抽出物
は、エイズ防止のための「体内挿入剤」という固形剤に
することができる。これは、特に婦女暴行によるエイズ
感染を回避予防するために開発されたものである。製造
の一例を述べると、賦形剤としてココアバターを使用
し、これにカバノアナタケ抽出物(好適に灰分を除去し
たもの)を一定割合(例えば重量で30:1)で混入する。
まずココアバターを湯せんにより40℃以下で溶かし、
これにカバノアナタケ抽出物を混入撹拌し、23℃に下
げてココアバターを結晶化させる。その後、32℃で結
晶を溶かし、型(例えば弾丸状の形の製品とするための
型)に流し込み、冷却して固形化させる。固形化した製
品は、熱で融けて崩れることがないように、断熱性素材
製の包装材で包んで保存する。固形化した弾丸状製品1
個は約2〜6g の範囲の大きさとするが、実際上好適に
は約3gとし、カバノアナタケ抽出有効成分0.1gを含
有させる。この固形化製品の現実使用における抗エイズ
活性を確認するため試験を行なった。固形化製品を女性
の体(膣)内に挿入し、一定時間を経過した後に体温で融
けた流動物を6×4cmのガーゼで拭き取り、このガーゼ
を水10ccで濡らし、そのガーゼをしぼって含浸成分液
を採取する。採取した液を蒸留水で希釈し、その希釈液
にMT−4細胞を用いてエイズウィルスを添加し、96
ウエルプレートのウエル内でエイズウィルス増殖抑制度
(100%阻止)を確認した。結果を表6に示す。
【0051】
【表6】時間* 有効量** 20(時間) 1000μl/ml 35 1000 70 1000 * 時間は、体内に挿入して経過した時間 ** エイズウィルス増殖を100%抑制した最小有効濃度(1
ウエル) ここから明らかなように、挿入後70時間を経過したの
ちもなおカバノアナタケ有効成分はエイズウィルスの増
殖を100%抑止した。また、長時間挿入したままでも、灰
分を除去した刺激性のない有効成分であるから、粘膜に
タダレや炎症などの障害は生じなかった。こうして、こ
の体内挿入剤は、身に装着して約3日間は有効であり、
不本意なエイズ感染を回避予防するのに効果がある。ま
た、賦形剤がココアバターであるから、この体内挿入剤
は口にいれることもでき、これによりエイズの経口感染
の防止にも役立つ。なお、本発明の体内挿入剤は、上記
した弾丸状流し込み成型品に代え、例えば体温で融ける
低温溶融型素材で作ったカプセルに有効成分を注入した
形に実施することもできる。
【0052】以上、具体的な配合を示した飲料のほか、
種々のつゆ・スープ類や食品などにカバノアナタケ抽出
物を混入することができる。実際例をいくつかを例示す
る。 (1.〜24.) 1.濃縮めんつゆ:醤油、砂糖、水あめ、化学調味料、
鯖節等々で総量10リットルの濃縮めんつゆに100g
のカバノアナタケ抽出物(好みによっては、50g)を
混入した。 2.めんつゆ(つけ汁):醤油、砂糖、合成調味料、水
等からなる約29Kgのめんつゆに280gのカバノア
ナタケ抽出物(好みにより140gでもよい)を入れ
た。 3.そばつゆ:醤油、砂糖、その他種々添加成分で総量
1.0リットルに仕上げたそばつゆに10gのカバノア
ナタケ抽出物を入れた。(好みにより5gでもよい) 4.即席うどんスープ:食塩、ビーフだし汁、かつお風
味、粉末砂糖、醤油等々で10.6gにした即席うどん
スープに0.1gのカバノアナタケ抽出物を混入してカ
バノアナタケ入りスープとした。カバノアナタケ抽出物
は好みにより半減してもよい。 5.ラーメンスープ:エビオスミースト、ポークパウダ
ー等をベースにするラーメンスープ、又は醤油その他の
添加成分からなる生中華スープなどはその1リットル当
り10g(又は好みにより5g)のカバノアナタケ抽出
物を入れて作った。 6.ペースト状ラーメンスープ:粉末醤油、食塩、砂
糖、その他の成分などで350gになるペーストにカバ
ノアナタケ抽出物3.5g(好みにより半減可)を混合
した。 7.やきそばソース:食塩、砂糖、粉末醤油、ブドウ
糖、ビーフ粉末調味料、トマトパウダー、オニオンパウ
ダー、ペパー等で100gになる焼きそばソースにカバ
ノアナタケ抽出物1g(好みにより半減可)を混入し
た。 8.ジンギスカンのたれ:醤油、玉ねぎ、淡口味液、し
ょうが、リンゴ、砂糖等々の成分からなる1リットルの
‘たれ'に10gのカバノアナタケ抽出物を入れ て、
ジンギスカンのたれを作った。たれが、重量ベースの時
は約2000gに 対し20g(好みにより半減可)の
カバノアナタケ抽出物を入れればよい。 9.焼き肉のたれ:醤油、淡口味液、食塩、ソルビット
K、MSG、トマトピューレ、玉ねぎ等々からなる10
リットルのたれに100g(好みにより半減可) のカ
バノアナタケ抽出物を入れて焼き肉のたれとした。 10.ウスターソース:トマトエキス、ニンジンエキス、
砂糖、液糖、食塩、醸造酢等々からなる1000リット
ルのソースにカバノアナタケ抽出物10リットルを入れ
てウスターソースとした。トンカツソースの場合は1リ
ットルに対し10g(好みにより半減可)のカバノアナ
タケ抽出物を入れる。 11.スパゲティー用ソース:ニンジン、ミンチ肉、ケチ
ャップ、トマトピューレ、 リンゴボイル等々からなる
120gのレトルトパック用ソースにカバノアナタ ケ
抽出物1g(好みにより半減可)を入れた。 12.トマトケチャップ:トマトピューレ、丁字、肉桂、
メース、とうがらし、砂糖等々からなる約108Kgの
ケチャップにカバノアナタケ抽出物1.0Kg(好みに
より半減可)を入れてトマトケチャップとした。 13. マヨネーズ:サラダ油、食酢、卵黄、食塩、香料、
MSGアミフレックスA-1、などからなる100Kg
にカバノアナタケ抽出物1Kgを加えてマヨネーズを作
った。 14.フレンチドレッシング:サラダ油、洋酢、食塩、玉
ねぎ汁、レモン汁などからなるドレッシングに1%(重
量)のカバノアナタケ抽出物を加えてフレンチドレッシ
ングを作った。サラダ油、卵黄、食酢、コーンスター
チ、食塩、水などからなるサラダドレッシングには0.
5%を加えてサラダドレッシングを作った。カバノアナ
タケ抽出物は好みにより半減してもよい。 15.各種醤油:低塩増酸型大根漬液(淡口醤油、淡口ア
ミノ酸、食塩、MSG、コハク酸、クエン酸、リンゴ
酸、50%乳酸、氷酢酸、ソルビット等々からなる)と
いわれる醤油ベースの液100リットルに対して1.0
リットルのカバノアナタケ抽出物(好みにより半減可)
を加えた。その他、野菜醤油漬、山吹漬などに使用され
る醤油ベースの液の場合、液重10Kgに対し約100
gのカバノアナタケ抽出物を入れることができる。 16.朝鮮漬液:新淡口味液、MSG、ソルビット、乾燥
ニンニク、50%乳酸、とうがらし、おろししょうが、
食塩などからなる朝鮮漬液約960gに10gのカバノ
アナタケ抽出物(好みにより半減可)を入れた。 17.餃子:キャベツ、豚挽肉、青ネギ、大豆蛋白肉、濃
口しょう油、ゴマ油、ニンニク、しょうが汁などからな
る餃子原料に約1%(重量)のカバノアナタケ抽出物を入
れた。好みにより0.5%のカバノアナタケ抽出物でも
よい。 18.コンビーフ:蒸煮牛肉、マトン、玉ねぎ粉末、にん
にくなどに香辛料を加えたコンビーフ素材約9.7Kg
にカバノアナタケ抽出物100gを入れて、コンビーフ
を作った。コンビーフハッシュの場合も素材重量の約1
%のカバノアナタケ抽出物を入れる。好みによりカバノ
アナタケは半減してもよい。 19.ハンバーグ:合挽肉(馬肉、牛肉など)、調味料(食
塩、醤油など)、パン粉、玉ねぎ、香辛料などからなる
素材約100Kgに対し0.1%〜5%のカバノアナタ
ケ抽出物を入れてハンバーグを作った。 20.福神漬:福神漬の液(醤油、淡口味液、ソルビッ
ト、砂糖、50%乳酸、色素などからなる)約1リット
ルに50gのカバノアナタケ抽出物を入れて、福神漬を
作った。漬液の重量の0.1%〜5%のカバノアナタケ
が適量と認められる。 21.粉末スープ:粉末豆(或いはトマト)、綿実硬化
油、食塩、MSG、薫製肉香料などからなる豆スープ素
材に重量の約10%のカバノアナタケ抽出物を入れて粉
末スープを調製した。粉末コンソメスープの場合も0.
1%〜10%の重量比でカバノアナタケ抽出物を入れる
ことができる。 22.缶詰濃縮野菜スープ:ニンジン(細かく切った)、
玉ねぎ(輪切り)、乾燥エンドウ豆、小麦粉、じゃがい
も、ヌードル、塩・砂糖その他調味料からなる素材に重
量で0.1%〜10%のカバノアナタケ抽出物を入れ
て、缶詰濃縮野菜スープとすることができた。濃縮トマ
トクリームスープ、牛肉入りスープ、洋茸クリームスー
プ、セロリークリームスープ、玉ねぎスープなど缶詰ス
ープの場合も同様である。 23. その他、パン、クッキー、ビスケット、カンパン等
々、その他うどんやそば等デンプン性食品、タンパク性
食品にも1〜10%、又は場合により1〜5%の本発明
のカバノアナタケ抽出物を入れて、健康食品とすること
ができる。ビタミンE等油性食品についても同様であ
る。また、それらに香辛料や薬草類を混合添加すること
もできる。 24. さらに、カバノアナタケ抽出物を電気分解水に溶解
した水溶液(又はカバノアナタケ抽出物の水溶液を電気
分解したものでも同じ)は、高い抗菌活性(例えば、抗
O-157活性)を有することが認められているので、これを
利用して生野菜やその他生で食する食品に対し、吹きか
けたり、垂れかけたりして使用する食用抗菌液とするこ
とができる。これも本発明に係る健康飲食製品の一形態
である。具体的に、カバノアナタケ抽出物の電気分解水
溶液は、そのまま、又は適宜調味料や香料などを添加し
て、例えば生野菜(サラダ)の上からスプレー状に吹き
かけたり、液として流しかけたりして、万一付着してい
るかもしれない病原性細菌類を抑制することができる。
これは抗菌性ドレッシングということもできる。ただ
し、用途は野菜に限らず、ケーキの生クリーム、生菓
子、魚介類(サシミやタタキ)、生肉(牛や馬肉)などにも
及ぶ。抗菌液をかける対象によっては、液が垂れ流れて
逸失しないように増粘剤としてグルコース、マルトー
ス、トレファロース等々を添加するとよい。
【0053】微弱エネルギーの付与 本発明は、1つの態様として、前述のように高純度カバ
ノアナタケ抽出物を用いて有効性を高めることを意図し
ているが、本発明はこれとは別の異なる態様として、抽
出した有効成分に微弱エネルギー、例えばマイナスイオ
ンや遠赤外線(波長約4〜14ミクロンの範囲)を照射
する処理工程をを行なうことにより抽出諸成分の有効性
を高めることをも意図している。微弱エネルギー処理工
程は、遠赤外線、マイナスイオンのほか、後述する雪の
水(純粋・高エネルギー)を抽出物に加えることによっ
ても行なわれる。微弱エネルギーの付与により、カバノ
アナタケ有効成分はその本来具有する内部エネルギーを
増強され、生理活性作用がさらに向上することが認めら
れる。具体的に、微弱エネルギーの付与の方法として
は、本発明者が別に出願中(平成9年7月17日出願
「生体活性化器材」)の電気石を利用した送風器材又は
接触器材又は環境活性器材等により行なうことができ
る。簡単に説明すれば、電気石を利用した送風器材、例
えば、あおぎ面の中に電気石の細粒を封入したウチワ
で、カバノアナタケ抽出物(液又は固体)を数10回か
ら数100回あおぐことで、カバノアナタケ抽出物の活
性度が高まるすなわち内部エネルギーが増強され諸活性
が一層高まる。電気石ウチワのあおぎ面からは、マイナ
スイオンが放出され、また遠赤外線なども放射される。
遠赤外線の照射を強めるには遠赤外線グリル(調理用)
や、炭素繊維を内蔵する面状ヒーターを併用してもよ
い。内部エネルギーの増強は、いわゆるOリングテスト
や握力テストなどにより確認することができ、微弱エネ
ルギーを照射されたカバノアナタケ有効成分を摂取した
人間は、照射前の試料を摂取した場合より指の力や握力
が強まることが認められた。照射後の有効成分は、生体
の細胞膜への吸収がスムースに行われ、体内吸収性が高
まるのである。
【0054】以上の微弱エネルギーの照射に代わる微弱
エネルギー付与方法として、1つの方法は、もともと微
弱エネルギーを帯有している「雪の水」(後述)或いは同
様に微弱エネルギーを帯有している岩水の湧き水などを
使って有効成分の溶液を作っても同様な生理活性の増強
が得られる。例えば、アトピー性皮膚炎などは、カバノ
アナタケ有効成分を「雪の水」と共に飲用することによ
り、普通の水に比し、非常によい治療効果が得られた。
さらに、2番目の方法として、人為的に微弱エネルギー
をイオン化や遠赤外線照射により与えた水(水道水とか
地下水)をカバノアナタケ有効成分と一緒に服用するこ
とによってもほゞ同様な効果が得られる。これは水に含
まれている微弱エネルギーとしてのマイナスイオンや遠
赤外線の働きがカバノアナタケ抽出物に付与されるから
である。このことから、3番目の方法として、経口服用
物については、こうした働き(微弱エネルギー)をもつ無
害な岩石鉱物(漢方でいう食滑石、トルマリン=電気石
など)や、植物(中国の“らふま”)などの微粉末を本
発明のカバノアナタケ抽出物に添加混合して服用しても
よい結果が得られる。これら添加物は、混合物中で主役
の有効成分に微弱エネルギーを与え続け、また体内にお
いては微弱エネルギー含有物が感受性の高い口に触れる
ことにより全身にその情報が伝わり、生理作用の活性化
を行ない、これにより胃壁や腸からも信号を送り、大脳
の本来の働きを活性化させるのである。これら添加物は
消化器系内に入ったときは水分と接触して水分子に微弱
エネルギーを与え、かつ水分子のクラスターを細分化す
るから、主役有効成分の組織への有効な吸収を促進す
る。さらに、4番目の方法として、カバノアナタケ抽出
物を電気分解水と共に用いる方法がある。種々の電気分
解水(表7参照)にカバノアナタケ抽出物を溶かして水
溶液としたものを使って抗HIV試験(100%阻止)をし
たところ下記表7の通りの結果を得た。
【0055】
【表7】カバノアナタケ抽出物+電気分解水のHIV阻止活性 100%阻止活性を呈したウエル番号 電気分解した水の種類 3日培養 6日培養 雪水超酸性水 13ウエル 12ウエル 雪水強アルカリ性水 13 ″ 12 ″ 地下水超酸性水 13 ″ 12 ″ 地下水強アルカリ性水 13 ″ 12 ″ 注:3日培養、6日培養のすべてにつき、細胞障害が8ウエルに見られた。 カバノアナタケ抽出物の初発濃度は、300μl/ml(1g/
10cc)で、これを2ウエル目から順次2倍段階希釈す
る。各ウエルには、カバノアナタケ電気分解水溶液とエ
イズウィルスと健全細胞を含有し、培養3日目と6日目
に各ウエルを観察してエイズの感染を100%阻止している
ウエルを特定した。表7に見られる通り、6日培養で
は、活性が1ウエル上がっている。電気分解により、水
は酸性側とアルカリ性側に分かれるが、それだけでな
く、水自身に電気的微弱エネルギーが付与されているこ
とが活性増進の一因であるとみられる。
【0056】一般に、これまでは治療薬の本体有効成分
にのみ医学者の目が注がれているのが実情であるが、実
は有効成分をサポートする微弱エネルギーの価値と、こ
れら微弱エネルギーを含んでいる水分にも注目すること
が薬効を論じるときは重要になる。なぜなら、人体に水
分がないといくらよい薬を飲んでも各臓器に薬効成分が
吸収されないのだから、水、特に微弱エネルギーを帯有
している水を除外して薬本体だけを論じてみても無意味
だからである。水は人体の60%を占め、微弱エネルギ
ーを蓄え、体内の細胞に伝える媒体でもある。人体内の
水が各種老廃物で汚れると尿となって排泄されるが、肝
臓や腎臓が弱っていると良好な排泄が行われず、体のむ
くみを生じる。ところが、上記のような様々な方法で人
体に微弱エネルギーを与えると、尿道から勢い良く尿が
排出され(尿排出促進活性)、同時にウィルスも排泄され
る効果(前立腺治療活性)があり、また、脳から伝達され
る神経細胞の命令を感受しやすくする(中枢神経の活性
化)。微弱エネルギー付与の原理は、例えば主役成分で
あるカバノアナタケ抽出物を抽出する過程で、含有する
水や成分に微弱エネルギーを発生させながら基本工程を
行っても実現することができる。例えば、カバノアナタ
ケ有効成分を抽出分離する工程でカバノアナタケ抽出液
を通過させるゲル濾過器の周囲から微弱エネルギー(遠
赤外線やマイナスイオン)を放射しながらゲル濾過工程
を行ってもよい。この場合には分子量が小さくなること
が認められる。付与された微弱エネルギーは有効成分を
媒体として体内にもたらされ、例えば体内でエネルギー
不足により組織の酸性化が進んでコリなどを発生するこ
とを抑止する作用が発揮される(酸性過多減少活性)。こ
のような作用は人間以外の哺乳動物、特に家畜に対して
も有効である。
【0057】微弱エネルギーについてさらに触れると、
カバノアナタケ抽出諸成分のうち高分子量の部分が微弱
エネルギーを付与することにより切断されて低分子量の
成分が増え、また与えられたエネルギーを成分内に保持
する。そのため、カバノアナタケ抽出物の中に相対的に
低分子量が増加するとき、いままで(エネルギー付与前
は)低分子量領域では起こらなかった生理活性効果があ
らたに発現することが認められ、またそれらのエネルギ
ー付与された比較的低分子量成分(例えば分子量5千以
下)は、きわめて速やかに体内に有効に吸収される。な
お、分子量の切断には、酵素、カビその他科学的方法を
用いることもでき、微弱エネルギーの照射と同時併用し
てもよい。前記した本発明の高純度抽出物を得る態様や
抽出物すべてを包括的に利用する態様に、これら微弱エ
ネルギー処理を加えることにより、消化器系が元来弱
く、消化器内で分子量切断がスムースに行われない人の
疾病回復に一層適した製剤や、飲料・食品類などの健康
製品を提供することができる。
【0058】水と微弱エネルギーの関係についてさらに
述べると、天然でエネルギーを含んでいる水、例えば
「雪の水」(本発明者が開発製造している高機能性水
で、特に北海道名寄地方で採取される新鮮で不純分のな
い雪の結晶を比較的低温で溶かした水。高空で天然のエ
ネルギーを受けて結晶化している雪から得られる水)や
自然な湧き水を使って本発明のカバノアナタケ抽出物の
液剤を調製すると、経口服用する場合に、体内で有効成
分の吸収が高められる効果がある。同様に、カバノアナ
タケの高純度抽出液剤を血流又は筋肉に直接に入れる場
合には、不純物の少ない雪の濾過水を使用して本発明の
液剤を調製し、注射液又は点滴液とすると有効成分の生
理活性が強化される。もちろん、雪の水などの微弱エネ
ルギー付与は高純度抽出物に限らず、灰分除去を行なわ
ないカバノアナタケ抽出物についても行なえる。
【0059】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、抗
ウィルス活性、抗腫瘍活性、免疫増強活性等々、多くの
有用な生理活性を有するカバノアナタケ抽出物から、一
面においては、カリウム及びナトリウムなど灰分を除去
した高純度の液剤が提供されるから、カバノアナタケ抽
出物を注射液や点滴液として使用する途があらたに開け
る。また別の面において、経口服用剤や健康製品(健康
飲料及び健康食品を含めて)として使用するときは、灰
分除去をしないで、広く生理活性を活かす用途に利用さ
れ得るが、場合によって高純度を必要とする時は灰分な
ど不要成分を除去して単位量あたりの有効性を高め、胃
腸や手術痕に刺激を与えることがない安全な薬剤・飲料
・食品類を提供することができ、医療面のみならず一般
的な健康面でも多大な福音的貢献ができる効果がある。
さらに、本発明のカバノアナタケ抽出物に微弱エネルギ
ー付与工程を組み合わせることにより、生体への有効作
用を従来より一層高めることができる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23L 1/30 A23L 1/30 Z 2/52 2/38 H 2/38 A61K 7/06 A61K 7/06 9/08 F 9/08 J A23L 2/00 F

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カバノアナタケから抽出した各種成分混合
    物から少なくともカリウム化合物及びナトリウム化合物
    を除去ないし減少させた、多くの生理活性を有する高純
    度有効成分を含有し、人間及びその他の動物の血液中及
    び筋肉中に直接的に注入することが可能なカバノアナタ
    ケ抽出液剤。
  2. 【請求項2】前記有効成分を0.01〜99%(重量)含
    有する液剤として調製された請求項1に記載のカバノア
    ナタケ抽出液剤。
  3. 【請求項3】前記有効成分を0.05〜50%(重量)含
    有する請求項2に記載のカバノアナタケ抽出液剤。
  4. 【請求項4】前記有効成分を0.1〜5%(重量)含有す
    る請求項3に記載のカバノアナタケ抽出液剤。
  5. 【請求項5】前記液剤が注射液である請求項2から4の
    いずれかに記載のカバノアナタケ抽出液剤。
  6. 【請求項6】前記液剤が点滴液である請求項2から4の
    いずれかに記載のカバノアナタケ抽出液剤。
  7. 【請求項7】カバノアナタケから抽出した各種成分混合
    物を、灰分を除去ないし減少した上、又は除去ないし減
    少しないまま、多くの生理活性を有する有効成分として
    総重量の0.01〜99%(重量)含有し、座薬、錠剤、
    顆粒、又は体内挿入剤などの固形剤として調製されたカ
    バノアナタケ抽出製剤。
  8. 【請求項8】前記有効成分を0.1〜5%(重量)含有す
    る請求項7に記載のカバノアナタケ抽出製剤。
  9. 【請求項9】カバノアナタケから抽出した各種成分混合
    物を、灰分を除去ないし減少した上、又は除去ないし減
    少しないまま、多くの生理活性を有する有効成分として
    総重量の0.01〜99%含有し、毛生え薬、又はパー
    マ液として調製されたカバノアナタケ抽出製剤。
  10. 【請求項10】前記有効成分の水溶液を電気分解し、又
    は電気分解水に前記有効成分を加えて水溶液とする請求
    項9に記載のカバノアナタケ抽出製剤。
  11. 【請求項11】カバノアナタケから抽出した各種成分混
    合物を、灰分を除去ないし減少したうえ、又は除去ない
    し減少しないまま、種々の症状に対し下記のような多く
    の生理活性又は作用を有する有効成分として含有する薬
    剤:抗ウィルス活性、就中、抗レトロウィルス活性(エ
    イズウィルス、ヒトT細胞白血病ウィルスなどレトロウ
    ィルスを抑制する活性)、及び抗インフルエンザウィル
    ス活性、並びに、抗変異原性、抗腫瘍活性、LPSによ
    る活性、マクロファージ活性、中枢神経活性、カタラー
    ゼ活性、プロテアーゼ活性、SOD様活性、前立腺治療
    活性、酸性過多減少活性、食欲増進活性、尿排出促進活
    性、育毛発毛活性、各種抗菌活性(例えば、抗MRSA
    活性、抗O−157活性等)、止血活性、歯痛抑制活
    性、免疫増強活性、ヘラ細胞増殖阻止活性(ガン各種細
    胞阻止活性)、化学的還元活性、酸素吸収活性、着色作
    用(眉毛、白髪、布、陶器、うわ薬組成物、食品用な
    ど)、遠赤外線及び放射線放射作用、ビタミン生成作用
    (エルゴステール含有による)、腹痛・ガス腹・便秘回
    復活性、植物腐敗防止作用、好酸素菌の増殖抑止作用、
    胃潰瘍・前立腺肥大・十二指腸潰瘍・A型,B型,C型
    肝炎抑止活性、肝臓アレルギナーゼ活性、痔及び悪性白
    血球増加症の骨髄細胞に対する選択的破壊作用、経口摂
    取される四塩化炭素による栄養失調症減少抑止活性、性
    欲回復作用、疲れ回復作用、消化器系疾病(胸やけ・ゲ
    ップ・吐き気・下痢等)回復作用、骨粗鬆症におけるカ
    ルシウム増進作用、プロテアーゼ阻害活性、ボケ回復作
    用、肥満防止作用、アトピー性皮膚炎治療作用、膠原病
    諸疾患治療作用、その他一般健康増進作用。
  12. 【請求項12】前記薬剤が、特に抗ウイルス活性を主眼
    として使用される請求項11に記載の薬剤(抗ウィルス
    剤)。
  13. 【請求項13】前記抗ウィルス活性が、抗レトロウイル
    ス活性であり、カバノアナタケ抽出物のうち主として分
    子量10,000以下の抽出物を有効成分とする請求項
    12に記載の薬剤(抗レトロウイルス剤)。
  14. 【請求項14】主として分子量5,000以下の範囲の
    カバノアナタケ抽出物を有効成分とする請求項13に記
    載の薬剤(抗レトロウイルス剤)。
  15. 【請求項15】前記抗ウィルス活性が、抗インフルエン
    ザイウイルス活性である請求項12に記載の薬剤(抗イ
    ンフルエンザウイルス剤)。
  16. 【請求項16】前記薬剤が、特にLPSによる活性作用
    を主眼として使用される請求項11に記載の薬剤(LP
    S活性化剤)。
  17. 【請求項17】前記薬剤が、特にSOD様活性を主眼と
    して使用される請求項11に記載の薬剤(SOD様活性
    剤)。
  18. 【請求項18】前記有効成分を、AZT、DDI、抗ガ
    ン剤、その他の既存の薬効成分に対し総重量の0.01
    〜20%の割合で含有する請求項12〜17のいずれか
    に記載の薬剤。
  19. 【請求項19】カバノアナタケから抽出した各種成分混
    合物を、灰分を除去ないし減少した上、又は除去ないし
    減少しないまま、健康の維持又は増進に資する有効成分
    として含有する製品であって、前記有効成分が製品全体
    の重量に対し0.01〜50%の割合を占めている、各
    種ドリンク剤(飲料)又は食品類として調製された健康
    飲食製品。
  20. 【請求項20】前記製品がドリンク剤であって、オレン
    ジジュース、野菜ジュース、コーヒー牛乳、炭酸飲料、
    ヨーグルト、ラクトレート、乳酸菌飲料、牛乳飲料、果
    汁飲料、樹液飲料、メロン乳飲料、スポーツドリンク、
    コーラ飲料、サイダー飲料、アップルソーダ飲料、グレ
    ープソーダ飲料、アルコール飲料、コーヒー・ココア飲
    料、食物繊維飲料、デンプン飲料、タンパク飲料、又
    は、ミネラル水・雪の水・海の深層の水をベースとする
    飲料、茶飲料、コリアンダー(香菜)飲料からなる群の
    中から選ばれたドリンク剤である請求項19に記載の健
    康飲食製品。
  21. 【請求項21】前記製品が食品類であって、そば・うど
    ん等のめんつゆ、ラーメンスープ、ペースト状ラーメン
    スープ、やきそばソース、ジンギンスカン・焼き肉のた
    れ、各種ソース、ケチャップ、ドレッシング、各種醤
    油、漬物液、餃子、コンビーフ、ハンバーグ、粉末又は
    液体スープ、デンプン性食品、タンパク性食品、油性食
    品、食用抗菌液からなる群の中から選ばれた食品類であ
    る請求項19に記載の健康飲食製品。
  22. 【請求項22】カバノアナタケを熱水抽出し、固形分を
    沈殿させて回収し、回収した固形分から少なくともカリ
    ウム化合物及びナトリウム化合物などの灰分を除去し、
    多くの生理活性を有する高純度有効成分を採取し、液剤
    又は粉末状とすることから成る高純度のカバノアナタケ
    抽出物の製造方法。
  23. 【請求項23】カバノアナタケ抽出物から得られた有効
    成分に、又は有効成分を得る過程で、微弱エネルギーを
    付与することにより有効成分の諸生理活性をより高める
    ことを特徴とするカバノアナタケ抽出物の処理方法。
  24. 【請求項24】前記微弱エネルギーの付与が、遠赤外線
    照射又はマイナスイオン照射、雪の水の添加、電気分解
    水の添加、又は抽出物水溶液の電気分解、のいずれか又
    は全部により行われる請求項23に記載の処理方法。
  25. 【請求項25】前記微弱エネルギーの付与が、高純度の
    カバノアナタケ抽出物について行われる請求項23に記
    載の処理方法。
  26. 【請求項26】前記微弱エネルギーの付与が、灰分除去
    ないし減少を行わないカバノアナタケ抽出物について行
    われる請求項23に記載の処理方法。
  27. 【請求項27】前記雪の水が、新鮮で汚れのない雪を融
    解して得られるものである請求項24に記載の処理方
    法。
JP30939197A 1997-10-23 1997-10-23 カバノアナタケの有効成分を用いた抗インフルエンザウイルス剤及びその他の薬剤の製造方法並びに健康飲食製品の製造方法 Expired - Lifetime JP4406780B2 (ja)

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