JP2016073296A - 特許を受けた後、販売するに当たり、抗菌、抗ガン、又は抗ウイルス効果のある薬効成分を含み薬効を表示したハスカップ等の食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】リグニン物質の抗菌や抗ウイルス効果と共にリノ−ル酸やリノレン酸などによりバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)や耐性黄色ブド−球菌(MRSA)に対する抑制効果を持つ物質を食品加工や薬剤、衣類、農業資材、化粧品、動物飼料などに応用することが出来る食品の提供。
【解決手段】抗菌、抗ガン、又は抗ウイルス効果のある、抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び抗バンコマイシン耐性陽球菌(VRE)である薬効成分を含み、薬効を表示した、食品配合物、食品添加物、又は動物飼料及びこれらの組成物として応用できる、調理物や料理物、加工品からなるハスカップ等の食品。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な発明
特許を受けた後、販売するに当たり、抗菌、抗ガン、又は抗ウイルス効果のある薬効成分を含み薬効を表示したハスカップ等の食品に関する。又、それらが含んでいるリグニン物質の抗菌や抗ウイルス効果と共にリノ−ル酸やリノレン酸などによりバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)や耐性黄色ブド−球菌(MRSA)に対する抑制効果などを見出し、それらを持つ物質を食品加工や薬剤、衣類、農業資材、化粧品、動物飼料などに応用することが出来る食品に関する。
発明の背景
ハスカップは多年生の植物である。寒冷地の小果物として栽培されている。ハスカップ(スイカズラ科クロミノウグイスカズラLonicera caerulea L.var.emphyllocalyx Nakai、ケヨノミLonicera caerulea L.var.edulis)は、寒冷地に生育する植物であり、この果実は強い酸味があり、赤い色素が豊富である。(正しくは紫色素を少し含有する独特な赤であるが、本文では便宜的に主体的な色調を取り上げ、特段の表現以外は赤色と記述する)ハスカップには、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸を主成分とする有機酸を豊富に含んでいるため、独特の強烈な酸味を有する(田中常雄・田中彰;ハスカップの品種・系統別化学成分含量と特性値、日本食品工業学会誌、45、p129(1988))。
また、シアニジン−3−グルコシド、シアニジン−3,5−ジグルコシド、シアニジン−3−ルチノシド、シアニジン−3−ゲンチオビオシドなどのアントシアニン色素が含まれ、そのうち、シアニジン−3−グルコシドが全アントシアニンの約80%を占めると推測されている(寺原ら;ハスカップLonicera caeruleaL.の実のアントシアニン、日本家政学会誌、44、p197(1993))。
さらに、ビタミンEの含量が、可食部100g当たり1.1mgと比較的多いことや、ビタミンCの含量が、可食部100g当たり44mg、その他、カルシウム、鉄、食物繊維も含まれていることが知られている(「五訂日本食品成分表−新規食品編−」;科学技術庁資源調査会編)。
一方、確認されているハスカップの生理作用は、抗酸化力がある(荒川義人;ハスカップの成分と機能、ギョウジャニンニクと北の健康野草(西村弘行編著)、p114、北海道新聞社(1996))。その他、果樹酒およびその製造方法(特許出願平4−355233)皮膚外用材(特許出願2000−199251)、食品組成物(特許出願2001−200651)、老化防止剤又は細胞賦活剤及びこれを含有する皮膚外用剤(特許出願2002−195463)シワ及び/又はたるみ改善用キット(特許出願2002−270732)その他、本出願人のバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)や耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)等に対する抑制成分をもちナトリウムイオンを含むハスカップ産物(特許出願2005−161969)等がある。
(スイカズラ科クロミノウグイスカズラLonicera caerulea L.varemphyllocalyx Nakai、ケヨノミLonicera caeruleaL.var.edulis)は、寒冷地に生育する植物の一つである。この果実は赤い色素が豊富で強い酸味がある。(正しくは紫色素を少し含有する独特な赤であるが、本文では便宜的に主体的な色調を取り上げ、特段の表現以外は赤色と記述する)ハスカップにはクエン酸、リンゴ酸、酒石酸を主成分とする有機酸を豊富に含んでいるため、独特の強烈な酸味を有する(田中常雄・田中彰;ハスカップの品種・系統別化学成分含量と特性値、日本食品工業学会誌、45、p129(1988))。
こうしたハスカップ産物は、ハスカップの実を解凍して、利用する時、果汁や果肉が飛び出し、指にまとわりつき、量も確定できず、使用するのに不便をきたすものしか出来なかった。又、この工程の冷凍品からでは、本願の(後述する)酸を付加する酸液処理した工程に載せても、凍結保存後の解凍物は果実の形状や素早い量の測定動作を重視する場面に於ける料理適正を欠き、失敗に終わった。例えば、ハスカップの実は果皮が敗れて崩れてしまう、又、ハスカップの葉、茎、根の部分も本願の生菌抑制を意図するハスカップ植物体の酸液保存は未開発であった。加えて、出願人が先に出願した(特許出願2005−161969)塩蔵処理工程のハスカップの実(果実)は保存性と凍結耐性があるため使いがってが、ジャム保存の従来の方法よりはるかに良いが、しかし、欠点があった。塩分処理工程で塩分があるため、実ばかりでなく、それを処理したエキスも活用したいが、塩分がじゃまして、他の加工品や料理物に使えない場合があった。例えば、ハスカップジュ−スとか、リンゴにかける酸味の利いたソ−ス、ゼリ−等は予め塩分が入らない方がくどくなく、スッキリとした味が出来ることが多い。また、塩分忌避者や、腎臟障害のある者に探る必要にせまられた出願者は鋭意の研究により、ハスカップの実の皮に酸を付加すると貯蔵性が高まることをつきとめた。そこから酸液処理工程を見出したのである。
従って、既存文献をみても塩分を控えたい人、腎臓疾患等を患う人に提供できる保存性を高めた酸液含有ハスカップ製品』を示す記述はない。又、料理に適用しうるハスカップの実を破裂しない(減少する)酸液処理工程と凍結処理技術による記載や、本願の酸液処理工程を経た酸液含有ハスカップの植物体(葉、茎、根)における活用もおこなわれていない。酸液処理工程を経た本発明者が独自に見出した、著しい痒み、水虫抑制効果(本発明の作用)も存在しないし、酸液処理工程を経た各種菌(ウイルス)抑制、酸液処理工程を経て保存されたハスカップ製品からのリノール酸、及び、リノレン酸に抗MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)や抗VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)を見出している。同時にそれらの機能(注射薬もふくむ)が、多面的に発現しうる本願に開示した酸液含有ハスカップ製品の記述はない。
薬効を意図した食品と発明の背景について
我が国においては高齢者の層が増加し厚くなり益々薬効的予防食品が必要になってきた。例えばクスリと間違えて飲んでも副作用のない抗菌食品や抗ウイルス食品である。又、世界的にみるとバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)やMRSAすなわち耐性黄色ブドウ球菌やエイズウイルスなどが年齢問わず増加している。薬剤耐性は薬の連続使用が原因とも言われている。又、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)においては人間や動物の腸内に存在する常在菌の一種で通常の健康体ではこの腸球菌が感染症を引き起こす原因になることはないが、なんらかの病気にかかり免疫力が低下した状態においては、心内膜炎や敗血症、尿路感染症等を引き起こす可能性がある。腸球菌はもともと多くの抗生剤に耐性があり、その上、免疫力の弱った患者にしか発症しないことから、VREでない腸球菌であっても敗血症などを発生した死亡率は17から51パ‐セントに上ると言われている。VREにかかるとその酷さが想像される。VREが出現した背景には、家畜飼料への抗生物質の大量投与が大きく係るとされている。例えば、バンコマイシンに似た性質を持つボパレシン(A voparcin)という抗生物質が、飼料の品質維持や家畜の成長促進目的で世界的に長年において家畜飼料に添加された。このため家畜には大量の抗生物質を取ることになり抵抗力を持つようになったと考えられている。耐性菌は飼料業者を介して経口感染し、その感染者が治療の為に病院でバンコマイシンを投与されるにいたって耐性菌が登場したとされ、日本ではその背景から家畜飼料に抗生物質ボパレシン(A voparcin)を添加することが禁止されている。厚生労働省は食肉のVRE汚染実態調査を実施している。日本で認可されている治療薬はオキサゾリジノン系抗生物質であるリネゾリド(ザイボックス▲R▼、ファイザー社製造)と、ストレプトグラミン系のキヌプリスチン・ダルホプリスチン(シナシッド▲R▼)である。通常の腸球菌(特にフェカリス)には効果のあるアンピシリンやバンコマイシン、ニューキノロン、カルバペネムなどの薬剤には抵抗性を示すとされているからVREにきくという本願の発明はVREばかりでなくそれらの薬剤抵抗腸球菌にも効くといえる。
食品表示について言及する。現在、日本国や先進国は薬剤でないが薬効を意図したもとで食品を立法し販売を許可している。我が国ではおだやかな表現記載で表現する事と規制し、特保(特定保健食品)などで販売を許可している。又、もともと「明らか食品」である「野菜、果物、菓子、調理品などその外観、形状などから食品と明らかであると認識される物」は医薬品ではない(薬事法の規制に入らない)と厚生労働省は46通知の別紙(医薬品の範囲に関する通知:以下にI部記載)などで指導してきている。現在では保健機能食品創設(H13年)もあり錠剤、カプセルも食品使用に認められたが治療、予防にかかわる表示は認められていない。歴史的にはビタミンEは食品では小麦胚芽油と言えといったものがその後、薬品と同じビタミンEの呼称が認められた推移もある。
(昭和46年6月1日薬発第476号)
(各都道府県知事あて厚生省薬務局長通知)
(別紙) 医薬品の範囲に関する基準・・・ただし次の物は判定方法による判定によることなく、当然に、医薬品に該当しない。
1 野菜、果物、菓子、調理品等その外観、形状等から明らかに食品と認識される物
2 健康増進法(平成14年法律第103号)第26条の規定に基づき許可を受けた表示内容を表示する特別用途食品 以下はH27年追加項目
3 食品表示法(平成25年法律第70号)第4条第1項の規定に基づき制定された食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)第2条第1項第10号の規定に基づき届け出た表示内容を表示する機能性表示食品
他方、米国においては国民の権利として薬効の表現を勝ちとっている。そうであるから、食品にある成分が含有していればそれから来る薬効を商品において明記して良いとして販売されている。我が国は、薬効表現は限定される。この違いは大きな問題であり特許を実態的に活用できるか、出来ないかと言う課題を含んでいる。
日本においての販売の実体は、特許を取得しても表記出来ないから(特保とるにも多額なお金がかかるから)薬効を特許で確定しても商品化した商品のラベルには薬効記載は薬事法の制限で認められていない。だから事実上は、薬効ある特許は封印された状態になっている。また、特許の出願である薬効を新聞などで知った同業他者は薬効を表記しなければ特許違反にならないとして、成分や組成物を食品に潜ませ出願人が開示した特許取得の薬効をひそやかに示しながら健康食品として販売している。もちろん、全てではない。
農林水産省においては、植物防疫法で定めていた輸入禁止だったキノコであるカバノアナタケを立法手続きなく輸入を認めることにした。理由は特許などで優秀と認められたからという。それまでの輸入規制を特許等をみて180度転換したのである。カバノアナタケの製造方法や関連した特許を持つ現役特許権者に何の相談もなく(政治圧で)輸入の解禁をはかって出願人に損害を与えている。(植物防疫認可の農水省の担当者に乾燥したカバノアナタケのキノコにも全てでないが菌糸は生きているとして輸入許可に特許所有者として抗議をしたが驚きの応答であったが、その後、なしのつぶてである。)国内販売においては、政治や行政にもこの様な事実上の特許破りが起きているのである。このような事では特許立法の精神である産業の大発展はありえないと嘆く所であり改善が要求されている。今後、TPPなどや更なる貿易の自由化が進むと我が国においても食品であっても薬効がある場合は、パンフレットやパッケ−ジに明示され記載される条件緩和が予想されるし、そうしなければならない必然性がある。これらの事から封印がとける何かの変化が起きつつあると予測するところである。現況の日本でも薬効を含むサプリメント等の食品の開発に製薬会社までが尽力し、強い販売力、宣伝力でそのマ−ケットは広がりを見せている。つまり、消費者は副作用の強い歴史を築いた薬品よりも副作用の履歴の少ない薬効ある食品に期待を寄せている。もちろん,新薬にも期待されるところであるが薬剤のもつ先の副作用の歴史から断ち切れていないから、例えば体力や胃や腎臓の弱い人などの層は医薬品よりは薬効ある食品や料理を求める事は、理にそった選択でもあり、社会を構成する消費者層の流れの拡大ともなっている。薬効と食品の区分けは特許庁においては審査基準にはないと言うが、やはり、どちらに属するかで特許審査上において、明瞭な区分を判断に設けているようである。
食品なのか薬剤(医薬)なのかに振り分けるからである。薬剤か食品かに審査は判断されているが、前出のように時代が進み高齢化層が増加した時代である。食品と薬効が一体となった発明の分野、すなわち、薬効食品の道を広げることこそ必要と考えられてきているのでないか。薬効とは言えないが高血圧には塩分を取らないとする流れも時代の流れである。このような背景の中にあって、出願人は植物の中からある薬効成分にいきついた。それはバンコマイシン耐性陽球菌(VRE)やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に効く成分である。その成分は不飽和脂肪酸であるリノ−ル酸、及びリノレン酸であることが判明した。また、ウイルスには不飽和脂肪酸、リグニン物質とその化合物、またはその分解物及び増健物としてのポリフエノ−ルなどである。ここではハスカップのそれらが食品として使用される態様、更には提供される料理形態などや使用方法をハスカップを主体として以下に述べている、すなわち、治療食や予防食として併用できる。又、均等物である主な含有植物を示した。更に、微弱エネルギ−を加えることにより薬効が強化される事や味覚の変化も与えることも示している。我が国においては特保(特定保健食品)などが立法化され、特保を活用した先陣企業は売り上げを増大していることは前述したとおりである。特許法の使命は国内産業の振興と、社会に対する技術や知の開示である。ならば、この分野の薬効を意図した食品として表示する発明も時代のすう勢として要求されていると考える。しかし、この場合において、発明食品に魅力があることと共に進歩的革新的な薬効成分が食品や料理、飲料などに含まれる事が必要であることは言を待たない。もちろん、味わいや貯蔵性、使いやすさ、見た目も要求される。本発明は不飽和脂肪酸であるリノ−ル酸、レノレン酸、また、リグニンをもつ植物群において、ハスカップを代表してその様な視点からとりあげ発明を完成させるに至った。これらの詳細は後述する。ハスカップなどの栽培植物はCO2削減や農業の、特に気象災害での流亡土壌の多い傾斜地農業に寄与し発展にもつながるから有意義な発明と期待される。
高齢者が急増する社会において、高血圧や腎臓疾患をもつ人口が急増している。そうした状况下で塩分忌避者に適合する、ハスカップの実やハスカップ植物体(葉、茎、根)における良質な保存法が今までなかった。こうした背景と共に、前述したように、ハスカップの実や植物体の保存方法と合わせ、その保存方法を活用し、且つ、味覚が良く、美しい赤系色彩を活用したもの(実)又は植物体の活用も含めて、食品や化粧品など各種の要望に適用させうるハスカップ植物体やハスカップの実の活用技術の開発と、先の課題を具現化するハスカップ活用産物の出現が求められていた。また、人や動物、家畜などの免疫機能低下にともないウイルスや細菌等の疾病の増大での健康産物の待望がある。又、現状においては、糖尿患者やその予備軍、肥満児、痩身美容、アレルギ−性皮膚病、心臓疾患、腎臓障害、高血圧等の治癒を求める人などが多く薬効ある食品を求め、特に糖や塩分の接取が制限されているため、絶対量の削減をしなければならない状況下にある。そこで、美味しくして、糖の絶対量が僅かでも、減少させる方法の開発が望まれていた。先に言及した薬効健康物がどこにあるかの情報記載とともに、食品界で渇望されている、糖を減少させる糖のかわりになる、ある味覚が要望されていた。ある味覚とは鋭意研究した結果、穏やかな味の良い酸味であり、保存性と共に、そのまま食卓にだされても嗜好力を保持し、又は、増進できる力や形態(実)を保持し得るのが本発明のハスカップだったのである。そこから本発明の酸液含有ハスカップ産物や加工品ができ、健康に配慮した処理工程と、そこからできる安全なハスカップ産物や加工品及び薬効の開示や当然、食品に記載すべきことにいたったのである。
『酢の効果』について説明すると、最新の臨床試験では、1日大さじ1杯の酢をとり続けることで血圧が下がる効果があることも判明している。150mmHG台の高血圧が6週後には143mmHGとなり、8週後には141mmHGとなる。そのほか、骨粗しょう症の予防、コレステロールを下げる、糖尿病の予防、疲労回復が挙げられている。又、酸により調理品がおいしく考えられる理由としては、以下のようなことが想定されている。料理の中に酸味の刺激が加わることによって、脳が料理の味を判断する際に、酸味だけでなく塩味やうまみも増強される。酢が加わることで、脂っこい料理がさっぱりと感じられるようになる。これについては、水と油が混在している状況に酢を加えると、化学変化が起こり、油が小さくなる。油の粒が小さくなると舌の上でのべとつき感がなくなり、油ものがさっぱりとおいしく感じられるようになるのである。本発明の処理工程又は、工程処理加工品に対して、微弱エネルギ−の付与は油の2重結合を1.5パ−セント切る働きも認められているから、油のべたつきが極めて少ない味覚に変化させることもできるようになったのである。更に肉や魚、野菜の中に含まれるタンパク質を酢によって、酸性状態にするとタンパク質の中で眠っていた酸性プロテアーゼという酵素が活性化し、タンパク質をうまみ成分であるアミノ酸にかえる。従って、肉や魚のうまみを増したり、やわらかくなったりする。この理由からハンバ−グの中に本発明のハスカップの実やハスカップ植物体や産物を挟め、ある時間おくとやわらかくおいしくなるのである。本発明はハスカップの実を酸液処理することにより、凍結耐性(皮が破れないようにする)を持たすことも重要なポイントである。本発明の処理工程の考案で、本発明のハスカップにおいて食品としての使用幅を拡大すること、ハスカップを活用した化粧や布地においては、抗菌や痒み抑制効果(ハスカップや酸液由来)を持たせ得るハスカップ加工品等を提供し同時に、且つ、多面的に実現することを意図した各種産物を得る発明なのである。本発明者は、新規の分野を探り、各種研究した結果、産地の利便性や社会に普及するものとして、ハスカップの実やハスカップの植物体を利用する方法を見出した。不飽和脂肪酸であるリノ−ル酸やリノレン酸、さらにリグニン及びその化合物、それを使用した酸液含有の各種ハスカップ産物およびハスカップ加工品や食品を発明した。本発明品を例示すると、前記の方法から生まれたハスカップの実の加酸物(加酸液洗い後、酢漬けした加工品)やそれらを、その後の凍結工程や乾燥処理を経たものも含め本発明の処理工程物から出来た発明品を配合活用できる加工品の態様としては、次の通りである。以下に、詳しくのべるのが代表例である。しかし、これに限定されるものではない。
糯米、うるち米含むオニギリやカレ−ライス、弁当、レトルトパックご飯、(オニギリやレトルトパックご飯にハスカップ配合の味噌が載って入るのも含む)ぼた餅、餅、大福(餡の中に本発明のハスカップ加工品が餡に対して全体配合、又は、部分に投入されている菓子餡も含める)、カレーライス、チャ−ハンの料理物等を含む米飯系加工食品。
おにぎり、笹団子、ベコ餅、餅、ぼた餅、餅、ジャガイモ大福、大福、最中、ポテトチップ、揚げ菓子、餡菓子(餡の中に本ハスカップの発明品が全体に配合、又は、菓子のある部分に投入されている構造の菓子および小豆餡、手亡餡、エンドウ餡、青大豆餡トラ豆餡など(材質や形状がいかようであろうとも餡そのものも含める)、パイご飯(ごはんをそのまま又は、バターや油などでいためたり、コショウの味付けなどして包んだご飯をパイ生地に包んで揚げた物など)野菜サラダ、ポテトサラダ、ライスペーパ巻きのサラダ(ライスペーパで葉菜、スッテック状に切断された人参、きうり、大根等が入ることよりなり、ライスペーパで巻いたもの)、米のコロッケ、カレーライス等のようなサラダ系、及び、米飯系加工品、
巻き寿司、もち米でできた飯寿司、イカ飯、寿司ご飯、いなり寿司、湯葉寿司、ハスカップ寿司等を含む酢飯加工食品。
酒、どぶろく(糯米、うるち米、玄米、白米、きび、いなきび、デンプン、乳、ハト麦等が単体又は混合できるがこれ以外のカボチヤ、ニンジンなども場合により入り材料は問わない)焼酎、ビール(ノンアルコ−ルも含む)、発泡酒、ウイスキー、ジャンパン、ワイン、マッコリ‐等を使用した酒加工食品。
アイスクリーム(カボチヤ入れ、小豆入れ、ホ−レン草入れ、イカ墨入れ、ジャガイモ入れ、イチゴ入れなど素材を問わなく広く含有する。)アイスキャンデー(アイスクリ−ムと内容の種類は準じる)、乳酸菌飲料、牛乳配合果汁飲料、チョコレート、パイ菓子、牛乳ト−フ、チ−ズ等の乳加工食品(乳が含有しないシヤ−ベットやラクトアイスも含ませる)。
味付けジンギスカン、スライス豚肉、鹿、猪、鳥、イノブタ等の獣肉、鶏肉、河豚料理、塩辛、タコの子の塩辛、刺身、イカの沖漬け、イカのすり身や魚すり身ハンバ−グ等の魚肉加工食品、
チヤンチヤン焼き料理(魚と野菜などを鉄般鍋で焼いてソースをかけて食べる料理、燻製魚や肉やソ−セ−ジや卵の料理、燻製大根の漬物、燻製チ−ズ等の魚肉卵燻製加工品と燻製料理。
リノ−ル酸やレノレン酸を含む植物及びラデノクロ−バ等を豚や家畜、魚の餌に混入して食べさせたことからなる高いリノ−ル酸やリノレン酸含有の肉、乳、卵およびこれらの内臓からなる魚、肉、卵、およびその加工食品に応用される事があげられる。
酢ダコ、食酢、飯寿司、ナマス、モズク、銀なん草(海藻)漬物(酢漬けでない物も含まれる)マリネ、明太子、ピクルス等を含み使用した漬物、中華料理、エビチリ料理物、あんかけ料理物、ニンニク加用の料理物、三杯酢、酢漬け等の加工食品。
アルコ−ル飲料、乳酸飲料、ハ−ブ飲料、トーフ、豆乳、納豆、味噌等を使用した大豆加工食品。
ドレッシング、ケチャップ、ハスカップケチャップ、マヨネ−ズ(ツナマヨネ−ズを配合される素材質にとらわれない全てのマヨネ−ズのこと)ソース類に使用した調味料加工食品。
澱粉のカタクリネリ料理、カマボコ(カニ入り、ホタテ入り、アスパラ入り、シヤケ入り、ホッキ入り等があるが、材質形状にとらわれず本願の範疇とする)ドン菓子、センベイ等のデンプン加工食品があげられる。
缶づめ加工食品としては、みつ豆フルーツ缶、豆缶、フルーツ缶(パイン、ミカン、杏、スモモ、桃、びわ、ブドー、サランボ、梨、西瓜、リンゴ、ベリー類)等の缶詰、おかゆ缶、サンマの蒲焼缶、シャケ缶、ホッキ缶、大和煮缶、ツナ缶、鹿肉缶、馬肉缶、ポテトサラダ缶、アスパラガス缶、オデン缶、鶏肉(串も含む)牛肉缶、カレー缶、ご飯缶(白米、赤飯)、水羊羹缶、沢庵缶、パン缶(パンが入っている)、ジュース缶、お茶缶、ミネラルウオータ缶、ポテト缶、ウインナー缶(素材は選ばない)肉じゃが缶、ユリ根缶等の缶づめ加工食品があげられる、
ハスカップソ−ス、ハスカップ酵素等、デンプンウドン、あんかけ料理、葛湯等を使用したグミ、ゼリー菓子、羊羮等に使用した寒天加工食品、
マヨネーズ、メレンゲ、生卵、加熱卵、玉子焼き、厚焼き玉子、金糸卵、茶碗蒸し等の卵加工食品、製造工程物を、そのまま人を含む動物が食する様にした、又は、動物飼料に添加した、又は、それらの製造工程物を料理や炊飯時に添加して食する様にしたハスカップ食品。
各品容器付きも含めて、ラーメンスープ、ペースト状ラーメンスープ、やきそばソース、ジンギスカンのたれ、焼肉のたれ、ウースターソース、スパゲティ用ソース、フレンチドレッシング、醤油、朝鮮漬液、餃子、トーフ料理 ねぎ付き料理および加工食品、
コンビーフ、ハンバーグ、福神漬け、粉末スープ味噌、缶詰、濃縮野菜スープ、焼きそば、たこ焼き、ジャム、サラダ、結び昆布、ラード、バター、ハム、ソーセージ料理、すっぽん料理、ねぎ、行者ニンニク、ゆば寿司、寿司、オデン、チーズ等を含み使用した料理物及び加工食品。
製造工程物を人や動物が食するようにした、又は動物飼料に添加した、又は、それらの工程物を料理や炊飯時に添加するようにして食するようにしたハスカップ食品。
容器付きも含めて、ハスカップソ―ス、濃縮めんつゆ、そばつゆ、即席インスタントスープ、南瓜ス−プ、南瓜種ス−プ等のつゆ及びス−プ系食品。
ハスカップジュ−ス、オレンジジュ−ス、グレ−プフル−ツジュ−ス、コ−ヒ牛乳、ヨーグルトタイプ、コ−ヒ、紅茶、ココア、ラクトレ−ス飲料、乳酸菌飲料、コーラタイプ飲料、トマトジュ−ス、リンゴジュ−ス、黒豆ジュ−ス、豆乳、スイトコ‐ン飲料、青汁、トマトの葉青汁又は抽出エキス、レモンジュース、白樺エキス入れ飲料、ヤーコン茶、麦茶、日本茶、番茶、煎茶、ウーロン茶、紅茶、羅漢果茶、薬草茶、薬草などや薬理成分入れドリンク、ハスカップ等の酵素、バナナ、チェリ−、オーランドタンジェロ(ミネオラ)、アボカド、キユウィ、コクワ、ブルベリ−、カシス、木イチゴ、甜菜、(甜菜糖も含む)スイカ、桃、すもも、リンゴ、ゆず、梨、メロン、ニンジン、ニンジン葉又は抽出エキス、ねぎ、行者ニンニク、ニンニク、バナナ、パインナップル、フェイジョア、アスパラガス、キヤベツ、セロリ−、トマト(茎葉も含む)ライチ、マルメロ、などの野菜や果実や植物を単体又は1以上でミックスされ使用した飲料などからなる食品があげられる。
特に、加酸物の本発明の植物体や、その後の凍結処理を経た物で、抽出エキスや微細にした粉砕物(ペースト)など、ハスカップの実やそのエキスを併用したものでは、化粧品(シャンプー、リンス、化粧水、ローション、クリーム、ボデイローション)、洗剤(食器洗い洗剤、野菜果物洗い済)、衣類(下着、くつした、マフラー、ハンカチ、テイシヤツ)等に使用できる。こうした、本発明品の活用について以下に述べる物である。
これらの中の食品群は、適当な本発明処理工程物の量を用いれば、例えばハスカップの実であれば、美しい赤色の、又は、あわいピンクの食品や化粧品も具現化できるし、大福は大福の、例えば、白餡のなかに本発明品の実やそのエキスが入ると美しく、味覚を引き締め飽きのこない大福を具現する。又、ハスカップの実は処理工程に酸液の酸を含有させることで(酸液で洗いのち、本格的な酸液処理工程を経ることで)味覚上、ハスカップの味覚などの方法より、はるかに良く発色し、出来る限り低下させないハスカップ産物を完成させたのである。
『液酸浸漬効果』は、本願では前述したように随所に出てくる。例えば、本発明の構成物関係にも現れている。じつは、ハスカップの酸味だけではハスカップの果皮表面まで届かないため、保存性が悪く、実そのままの冷蔵では味覚の低下をもたらせる。加酸する処理工程は本発明ハスカップの味覚向上に、たくみに利用したものなのである。説明すると、ハスカップの酸味は、別途に加酸の一次処理の後、二次処理工程の酸づけ工程を経ることで、酢の強烈な酸味が酸の種類にもよるが減少したような、まろやかにすることができる。又、一工夫として、酢酸は(本工程で使用する場合もある)は、口に含むと、味が強烈に酢ぱいが、焼きリンゴを酸液に入れると、強列な酢ぱさがなくなり、まろやかになり、酸分が減少した味覚を感じる。リンゴ酸、玄米酢などの醸造酢が望ましい。ついでにハスカップの実から発酵させ醸造酢を作ることも味覚を濃厚にして最高である。ハスカップ類の植物体とこれらの酢の混合物も処理工程の産物としてできるから風味豊かな料理配合物ともなり抗菌性が付与された産物ともなる(後述する)。また、畑に栽培する肥料に加えて、無肥料でも、米ぬかを施用すると味の良いまろやかな酸味を保持したハスカップの実が収穫されることを発見した。米ぬかは10アール当り100kgから500Kgを春に栽培育成畑に土壌に混和する。又は、その内から追肥(例えば40パーセント)にして、ハスカップ育成地に入れる。すると、甘味や酸味のまろやかさの増大、ハスカップの実等の増大が起こり、ハスカップ類の植物も同様に品質も良いことが判明した。微弱エネルギーとして、増健ライト(北海道名寄市日進105の(株)サラダメロン製)で酸に照射したり、産物に照射しても穏やかな酸味になる。結果として、おいしくなる。実際の現場の工場では、本発明の加工品が、よりよく完成する様に、味覚がよくて、保存性向上の初期目的を達成するように、適切に使い込んでいく必要がある。
本発明品(加酸処理、又は、その後凍結処理)の活用した衣類などや化粧水など、肌に触れる物にも、飲食物と同様に、SOD様効果とともに、二次処理工程の酢漬けする過程で、産物に供給される、酢分やハスカップリグニンやポリフェノール、ビタミンCなどによる相乗効果で、抗菌活性、皮膚の痒み改善、美肌効果がでるものである。特にアセテートがハスカップのポリフェノールやハスカップリグニンに結合すると抗菌性や抗ウイルス作用を高めると認められるし、ハスカップ類植物体に、含まれるリノール酸やリノレン酸がバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)や耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)抑止作用をもつ。(標準寒天平板培養法による)次の方法で抗菌性を評価する試験を行った。試験方法:感受性ディスク用培地に各検体を適量添加して、寒天平板を作成する。この平板の上に菌株の試験菌液(10個/mlに調製)を25mlずつ接種し、37℃で48時間培養した後、各細菌の発育の有無を確認する。
本発明者らのこれらの実験では、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)や耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の最小発育阻止濃度(MIC)は、0.0145〜0.114パーセント、及び0.0067〜0.0145パーセントである(黄色ブドウ菌は0.0075パーセントである。)。リノレン酸ではバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対する最小発育阻止濃度(MIC)は、0.0313〜0.0525パーセント、及び、耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、0.0067〜0.0212パーセントである。耐性をもつ各病院で採取した菌株や保存株を数十種の結果である。特にバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、この耐性菌にかかると打つ手が無いと言われるから、重要な発見である。これを含むものを飲用したり、布地にしみ込ますと、その効果がみとめられるから、不必要な物質、例えば、灰分を除去する、又は減少すると注射薬も可能である。又、下着や、シーツ、靴下(水虫にもよい)などに糊や浸漬等の方法で含ますと良いのである。先の機能に加えて、SOD様活性の高い機能保持植物(ハスカップ、及び人参の葉等)に、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症などの治療効果が体験され認められるから、例えば本発明工程に、ニンジンの葉やエキスを加えてミックスし、アセテートを含む工程物を作り、産物作りに役立てることもできる。ニンジンの葉には、ハスカップと同じように、リノール酸やリノレン酸が含有している。そこで、本願材質以外でも、リノール酸やリノレン酸が含む物質を持ったものを本願やその工程に入れるとき均等物と認定する(詳しくは後述する)。SOD様活性は有る方が良いがバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)やメチシリン耐性黄色ブドウ状球菌(MRSA)抑制には必ずしも必要条件ではない。
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対する医療界の動きがある。米国の取り組みを代表して記載すると現場の恐ろしさが背筋に伝わる。これらの報告文からも抽出し記載する。緊張する世界の現状の詳細を、ページを取って掲載し、本発明の重要性を述べるものである。
1989年以降バンコマイシン耐性腸球菌による感染(感染症・定着)が米国の病院で急増していることが報告されている。この増加はいくつかの重要な問題を提起している。なかでも(1)バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の多くはアミノグリコシド系、ペニシリン系といった従来より、本菌による感染症に使用されていた薬剤に耐性であるためバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染に対する有効な抗生剤療法がない。(2)バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)のもつバンコマイシン耐性遺伝子が他のグラム陽性菌に伝達されうる可能性があることである。過去のVCMの投与歴、多剤の抗生剤投与歴、重篤な基礎疾患や免疫抑制状態、腹部の外科手術後に関連して、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染(感染症・定着)の危険性は増加してゆく。腸球菌は正常人の消化管や女性陰部に認められる菌であり、ほとんどの腸球菌感染症は個々の患者のもつ菌による内因性感染症とされていた。しかしながら、近年の報告によるとバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)を含めた腸球菌感染症の流行は、職員の手や汚染された医療器具または環境の表面を介した直接的または間接的接触より、微生物の伝播が患者から入院患者へ起こることが示されている。この報告ではバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対策を絞り、バンコマイシン耐性拡大を制御・防止するためにHICPACの推奨する方法について記述する。
バンコマイシン耐性拡大を制御・防止するためには、全ての関連する病院内の部門の調整と協調への努力が必要であり、以下に示す各要因が処理された場合のみ、この目的は達成されるとしている。1)臨床家の注意深いバンコマイシン使用、2)バンコマイシン耐性についての病院スタッフの教育、3)病院細菌検査室の腸球菌及び他のグラム陽性菌のバンコマイシン耐性の迅速同定、迅速報告、4)バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の人から人への交叉感染を防止する感染防御対策を即座に実行することが述べられている。
又、1989年から1993年までの間にバンコマイシン耐性腸球菌による院内感染症の発生率は0.3%から7.9%へと急増していることがCDCのNational Nosocomial Infections Surveillance(NNIS)systemにより報告されている。この増加はICU以外の入院患者でのバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症発生率の増加傾向によるが、それにも増してICU入院患者のVRE感染症発生率が34倍に増加していることを強く危機的に反映している。NNIS登録病院でのバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の発生率は病院の大きさ(200床以上の病院)と大学関連病院とに関連していた。他の病院でもVRE感染(感染症・定着)の流行例や散発例が報告されている。多くの検査室で使用されている自動化された方法ではVCM耐性、特に中等度耐性(VanB!の表現形で示される)を日常的に同定することはできないので、米国の病院におけるVREの発生率は実際にはもっと多いと思われる。腸球菌におけるバンコマイシン耐性はペニシリンやアミノグリコシド剤にたいする高度耐性の頻度の増加と一致しており、まさにこれらの菌種によって引き起こされた感染症を持つ患者を治療する医師への挑戦であるとされる。治療選択は限られており、確固たる効果の証明されていない抗菌剤や実験的な薬剤を組み合わせている。
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の疫学については明確にされていないが、ある種の患者集団においてバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染(感染症・定着)の起こる危険性が高い。極めて重症な状態の患者、重篤な基礎疾患または免疫抑制状態の患者(ICU、腫瘍科、臓器移植科の病棟に入院している患者)である。また腹部や心臓胸部の手術を受けた患者、尿道または中心静脈カテーテル挿入患者、長期入院患者または多数の抗生剤やバンコマイシンの投与を受けた患者などもその中にはいる。腸球菌は消化管や女性陰部の常在菌の一部であり、これらの菌による感染症は患者本人の持つ常在菌に起因する。しかし、近年の研究によればVREや他の腸球菌は患者間の交叉感染により直接的に、または職員の手指や汚染した環境表面や医療器具等一過性に保持された後間接的に伝播することが示されている。
黄色ブドウ球菌や白色ブドウ球菌の臨床分離株でのバンコマイシン耐性の出現の可能性も公衆衛生上重要である。多くはプラスミド由来で、バンコマイシン高度耐性を付与するvanA遺伝子は、腸球菌から黄色ブドウ球菌を含む種々のグラム陽性菌に伝達される。黄色ブドウ球菌や白色ブドウ球菌の臨床分離株でのバンコマイシン耐性は未だ報告されていないが、S.haemolyticusでのバンコマイシン耐性菌はすでに分離されている。バンコマイシン耐性腸球菌の増加に呼応して、1993年11月と1994年2月にCDCの「HICPACの抗生剤耐性菌の予防と制御」に関する小委員会が開かれ、代表たちが集まった。また、多くの米国の病院は他の抗生剤耐性菌(MRSA、βラクタム・アミノグリコシド剤耐性グラム陰性桿菌)についての問題も同時に抱えており、これらについては違った疫学的な側面をもっていたり、違った感染制御をする必要があるかもしれないことも同時に認めている。
Recommendations(推奨される方策)について
個々の病院はVREの感染症・定着を検索、防止、制御するための包括的な、施設にあった、戦略的計画をたてねばならないとされている。特に、何でもすぐにバンコマイシンを投与するのではなく、注意深いバンコマイシンの使用が必要であるとされる。
VCMの使用はVRE感染(感染症と定着)の危険因子として報告されてきており、またバンコマイシン耐性黄色ブドー球菌や白色ブドー球菌の出現の可能性を増すことにもなるかもしれない。それゆえ、全ての病院及びその他の介護サービスを行うところでは、たとえVREが一度も検出されていなくても、
a)医療スタッフ(各病棟をトレーニングのためローテートしてくる医学生も)にたいする教育を行うための包括的な抗生剤使用計画を作成し、
b)外科的予防投与を監督し、
c)施設にあったバンコマイシンの適正使用についてのガイドラインを作成する必要がある。
ガイドラインの作成にあたり、病院の質的向上計画の一部であること、病院薬剤部や治療委員会、病院疫学者、感染制御医、感染症専門医、外科医等をスタッフとして参加させるようにすることなどに注意する。#バンコマイシンの使用が適切または許容される場合は以下の内容を基準とする。
1)βラクタム抗生剤に耐性のグラム陽性菌による重症感染症の治療に対する使用、但し、VCMはβラクタム感受性ブドウ球菌にたいしてβラクタム抗生剤ほど即効的に殺菌しない。
2)βラクタム抗生剤に重篤なアレルギーを有する患者のグラム陽性菌感染症の治療における使用
3)抗生剤による腸炎で、メトロニダゾールによる治療に反応しないか、または重篤で生命に危険のあるような場合の使用
4)心内膜炎の危険性の高い患者に行われる手術などの術後の心内膜炎の予防的投与(アメリカ心臓病学会のすすめる予防的投与)
5)MRSA、MRSEによる感染症の頻発施設で人工材料や器具を植え込むような大きな外科的手技を行う際の予防的投与。この場合、手術時間が6時間以上かからないなら手術直前にVCMを一回だけ投与するだけでよい。越えるようならもう一度繰り返す、但し、多くても2回のみで予防的投与は中止する。
バンコマイシンを使用すべきでない場合については以下の基準を掲げている。
1)生命に危険を及ぼすようなβ−ラクタム抗生剤にアレルギ―を持つ患者以外の一般的な外科手術の予防的投与
2)病院でのグラム陽性菌感染やMRSA感染症の流行が明らかでない好中球減少のある発熱患者への経験的抗生剤投与としてのバンコマイシン投与
3)一度きりの血液培養でCNS″(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)が検出され、これに対してのバンコマイシン投与(同時期に行われた別の血液培養#で陰性ならば、採取時の血液培養容器への菌の混入が考えられる)。これは皮膚の常在菌(白色ブドウ球菌)が培養検体内に混入したためであり、これは不適切なバンコマイシンの投与の原因となるため、検体への雑菌混入を最小限にするよう血液培養を実施する採血者や担当職員を教育しなければならない。
4)各種培養でβラクタム抗生剤耐性のグラム陽性菌が検出されていない患者で感染症があると推定して、長期間経験的投与をする
5)中心または末梢静脈へのカテーテル挿入時の感染予防(感染症・定着)のための全身的または局所的投与
6)消化管の選択的殺菌
7)MRSA定着を除菌するため
8)抗生剤性腸炎の初期治療に
9)低出生体重児(1500g以下)の日常的予防投与
10)持続腹膜透析や血液透析患者の日常的予防投与
11)腎不全患者でのβ−ラクタム剤感受性のグラム陽性菌による感染症の治療に使用
12)バンコマイシン溶解液による局所への使用や洗浄
Recommendationの実施効果を挙げるためには次のように書かれている。
1)いくつかの方策が有用であるが、医師の薬剤処方に影響するような最良の方法を決定するための研究が今後さらに必要である
2)病院の質的保証や改善の過程を通して、または薬剤治療委員会と医療スタッフの薬剤使用調査の一部としてバンコマイシンの使用に関する重要なパラメーターを監視することVREの検出と封じ込めのためには病院職員への強力なアプローチと高い実施基準が必要であり、特別な認知と教育活動が必要である。
VREの検出・報告・制御における細菌検査室の役割については以下のような提言でシビアである。細菌検査室は病院におけるVREの伝播防止のための第一線に位置する。VRE感染(感染症・定着)を発見し、問題発見が遅れた場合に必要となる複雑で、費用のかかる封じ込めのための努力を避けるために、腸球菌を迅速・正確に同定し、バンコマイシン耐性を検出しうる能力が検査室に要求される。腸球菌の同定では、最初の分離培地上のコロニーの形態、グラム染色、PYR(pyrrolidoarylamidase)テスとから腸球菌であることを推定する。種レベルまでの腸球菌の同定は感受性の耐性パターン(例:E.faeciumはE.faecalisよりペニシリン耐性が強い)を予測する上で役に立つし、腸球菌分離株の疫学的関連性を決定する上でも役立つが、薬剤感受性が行われていればそのよう同定までの操作は通常必要ではない。しかし、特別な事情、または検査室の予算が許されるならば、生化学的性状検査は腸球菌を鑑別するのに使用可能である。最も手に入りやすい同定キットではE.faecalisと他の腸球菌との鑑別はうまくできるが、E.faeciumをE.gallinarumやE.casscliflavusと区別するためには追加試験が必要である。すなわちE.galinarum(運動性+、色素−)、E.casseliflavus(運動性+、色素+)、E.faecium(運動性−、色素−)。
抗生剤感受性テストについて述べられている。血液、無菌の体内の部分(尿は除く)またはそれ以外の部位で臨床的に必要なら、分離された腸球菌にたいするペニシリン(またはアンピシリン)やアミノグリコシドへの高度耐性とバンコマイシンの耐性は決定すること。検査室では創部夜尿からの分離菌についても予算が許すなら同様の耐性検査をルーチンでする方がよい。#ディスク法を使用している検査室は必ず24時間培養の後透過光を使って阻止円の直径を読むこと#MICは寒天希釈法、寒天濃度希釈法、液体希釈法、用手法による微量液体希釈法により決定される。これらの検査システムにおいても24時間培養を行うこと。#全自動機器による腸球菌のバンコマイシン耐性は現時点では信頼できない。
臨床検体からVREが検出されたときについては、推奨された方法(感受性試験の項参照)により繰り返し感受性テストを行い、(特に分離されたVREがその病院では希な場合)バンコマイシン耐性を確認しなさい。または分離された腸球菌のコロニーからMacFarland0.5にした菌液の1μlをVCM6μg/ml含有のBHI培地上に塗布後、35℃で24時間培養し、バンコマイシン耐性により菌の生育があるかを判定する。
感受性の確認を行っている間に、適切な予防的処置が素早く開始されるよう患者の介護者、患者を介護している職員、感染対策職員にとりあえず『VREの検出されたことについて即座に通知しなさい。』とされていて緊迫した細菌感染との戦いが読み取れるし、世界の現実であり、日本の現実でもある。(開示されている文より主要部分を転載)このようなとき、本願で開示した成分やハスカップの加工産物は、日常に使用することが出来る物であるから、副作用に問題なく、新時代の抗菌対策に強い意義を持つものである。
(ハスカップリグニンの抽出とハスカップリグニンスルホン酸の作製)
必須工程である二次処理工程後のハスカップの木部である茎や根、又は、葉から、ハスカップリグニンを下記のように抽出した。ハスカップ木材のチップを120℃、2〜5時間、1.2気圧にて、重亜硫酸カルシウム塩(又はマグネシウム塩)溶液中で煮沸した。この亜硫酸パルプ溶出液をpH8〜10に調整し、120℃、2〜5時間、1.2気圧で反応させた。沈殿物を回収そのままで使用しても良いし、減圧下で乾燥させて請求項1及び2の工程物の工程に入れることができる。リグニンスルホン酸塩を得る。この沈殿物や減圧乾燥の粉末は、フーリエ変換赤外分光法による測定の結果から、リグニンの構造を有していることが確認された。この物質に本願の酸を加え、本願の工程(アセテート等を加えること)で(適宜の加熱、加圧をする)ハスカップリグニンスルホン酸ナトリウム塩アセテ−トの生成が期待でき、更なる強い、抗菌や抗ウイルス活性が出来る。
一方、免疫のバランスが崩れて起きる、リユーマチなどの自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患の最新の知見が発表された。述べると、人の免疫反応には2種類の免疫細胞に制御され、バランスを取っている。一方の免疫細胞の表面に大量に現れるタンパク質が発見された。このタンパク質を作らないようにしたマウスは、この免疫細胞ができず、アトピー性皮膚炎が発症したことが米科学誌に発表されている。このタンパクの状況を観察すれば、患者の免疫の状態がわかるという。
アレルギー問題は人類の課題であるが、今だ、諸説多く不思議な問題を含んでいる。例えば、ストマー患者には、食品アレルギーが見かけなく、又、アレルギー患者には、ガンが見られない傾向がある。発明者が人参の葉の消臭臨床実験で、国立病院ストマー研究会の一員として、全国的な排便臭の服用実験に携わった時の体験から、患者や担当の先生方(医師)へ質問して、発見したことである。なぞがおおい。発明者は、これらの知見から推論するには、アレルギー問題は、体内臓器のなにかの疾患というより、個々の免疫細胞の故障ということに行き着いたといえる。この個々の故障を癒し直すことが、最重要課題と推論することから、微弱エネルギーの本願の酸液工程などに入れることも可としたのである。
それについては、出願人の微弱エネルギーを加えてみた実験がある。10TCDのエイズウイルス(HIV−I)を使用して、最小阻止活性を測定すると、微弱エネルギーを与えた区は、最小発育阻止物(リグニン様物質)を、2倍希釈系列の試験系において実験すると、例えば、微弱エネルギー照射区は、あるウエルにおける投入物質の量が約半分でも100パーセント抑止効果を示したウエルがでたのである。これは、微弱エネルギーで、細胞が活性化し、外的からの変化に対応する能力が発揮したり、又、投入された物質の細粒化が促進された為と推論される。又、同様に、本願の第一次処理工程や第二次処理工程でも使用可能としている電気分解水の超酸性水も無処理の水よりエイズウイルス抑制効果を高め、あるウエルにおける投入物質の量が約半分でもエイズウイルス100パーセント抑止効果を示したのである。すなわち抗エイズウイルスの作用は、微弱エネルギー投与により、物質量が少なくても効果をあげることが出来るのである。微弱エネルギ−の効果を見る為に表7を示す。
Figure 2016073296
注:3日培養、6日培養のすべてにつき、細胞障害が8ウエルに見られた。6日培養細胞において全ての微弱エネルギ‐処理区は1ウエル、雪水超酸生水区は2ウエルも希釈倍数が増加した。物質量は1ウエルではコントロ−ルの対象区より半分、2ウエルは対象区より1/4ということになる。
抽出物の初発濃度は、300μl/ml(1g/10cc)で、これを2ウエル目から順次2倍段階希釈する。各ウエルには、カバノアナタケ電気分解水溶液とエイズウィルスと健全細胞を含有し、培養3日目と6日目に各ウエルを観察してエイズの感染を100%阻止しているウエルを特定した。表7に見られる通り、6日培養では、活性が1ウエル上がっている。電気分解により、水は酸性側とアルカリ性側に分かれるが、それだけでなく、水自身に電気的微弱エネルギーが付与されていることが活性増進の一因であるとみられる。微弱エネルギーについての一連の論文は重複もあるが本明細書の最後に付け加える。
実施した試験は、エイズウィルス増殖の100%阻止活性、インフルエンザウィルス増殖の100%阻止活性、並びに後記する抗菌活性であるが、まず、エイズウィルスの100%増殖阻止活性について次に説明する。
エイズウィルスの100%増殖阻止活性:この試験方法は次の通りである。各検体を水に溶解し、検体水溶液を作る。水溶液の初発濃度は1mg/ml(水溶液1ml当り検体粉末1mg=1000μg)とする。別にエイズウィルス(HIV‐1とHIV‐2の2種)とMT−4細胞の浮遊液を用意する。12個のウエル(穴)を有するマイクロプレートを用い、検体水溶液は、1ウエル目が1000μg/mlの濃度で、以下2ウエル目から2倍段階希釈していく。すなわち2ウエルの検体濃度は500μg/ml、3ウエルは250μg/ml、4ウエルは125μg/ml、5ウエルは62.5μg/ml、......と希釈し、最後に12ウエルでは0.49μg/ml(2048倍希釈)となるようにする。理解を容易にするため、各ウエルの検体濃度(A)(μg/ml)、希釈倍数(B)を表にして示す。
Figure 2016073296
マイクロプレートの各ウエルには、上記各濃度の検体水溶液100μgずつとエイズウイルス浮遊液100μlずつを注入する。このように検体と共存させたエイズウィルスを各ウエル内で培養し、培養3日目と6日目に全部のウエルを観察して、エイズウィスルの増殖を100%阻止しているウエルを決定する。100%増殖阻止とは、ウエル内に共存しているMT−4細胞がエイズウィスルにより破壊されたり変形したりしていないで、健全である場合をいう。培養3日目はウィルス濃度が10TCDで低いが、6日目まで培養するとコントロールのウィルス濃度が上がって100TCDとなる。この上昇する濃度でウィルス増殖を100%抑制している「6日目活性」は、従って、その検体の有効・無効を評価する重要な基準である。この評価試験から注目すべき結果を挙げたものを選び出し、そのうち検体1から7(前記
Figure 2016073296
ルまでがエイズ増殖を100%阻止したことを示し(カッコ内の数字はその時の検体濃度μg/ml)、それより右の(番号の多い)ウエルではウィルス増殖を100%は阻止していない。また、*印をつけたウエルでは、ウィルスによるのではなく検体化合物そのものによる細胞障害が現われたことを示す。検体はリグニンや分解物等に関係するのでリグニン物質とする。
Figure 2016073296
検体1=グアヤコール 検体2=リグニンスルホン酸 検体3=2,6−ジメトキシフェノール 検体4=3,5−ジメトキシフェノール 検体5=リグノスルホン酸ナトリウム塩 検体6=リグノスルホン酸ナトリウム塩アセテート 検体7=リグニンオルガノソルブプロピオネート
こうしてグアヤコール(検体1)はエイズウィルスの増殖を、3日培養で6ウエル(31.3μg/ml)まで、6日培養(6日目活性)で4ウエル(125μg/ml)まで100%阻止していることが示された。細胞障害は、それぞれ3ウエル(250μg/ml)まで認められた。この結果を表2の右側にあるように、6T(3日目活性)、4T(6日目活性)と略記する(TはToxicityの略)。本発明は、グアヤコール(検体1)のほか、グアヤコールを含んでいるグアヤック脂(天然グアヤック樹からの抽出物)についても、抗エイズ効果の試験をした。結果は、3日目活性3.9μl/ml(細胞障害7.8μl/ml)(略記法で9T)、6日目活性3.9μl/ml(細胞障害7.8μl/ml)(9T)という好成績を得た。従って、本発明において、グアヤック脂は少なくとも抗ウィルス性、特に抗エイズウィルス性に関しては、グアヤコールと同等物ということができる。
検体2のリグニンスルホン酸は、3日培養で8ウエル(7.81μg/ml)、6日培養で7ウエル(15.6μg/ml)までそれぞれ100%阻止を達成し、細胞障害はそれぞれ4ウエルまでであった。3日目活性8T、6日目活性7Tという数値はきわめて優れた抗エイズウィルス剤であることを示している。検体3の2,6−ジメトキシフェノールの100%阻止活性は、3日目活性が6Tで、6日目活性が6Tであって、細胞障害が強い。このことは、後記の抗インフルエンザウィルス性においても同様で、ウィルスそのものを抑制する力は弱くはないが、ウィルスを培養している細胞そのものを損傷してしまうため、それより高い効力を発揮できないということである。しかし、6日目活性6ウエルを達成している事実は従来予見されていなかった優れた効果であるから、有用な抗エイズ剤とすることができる。検体4の3,5−ジメトキシフェノールは、検体3よりは劣るが、それでも6日目活性で4ウエル(125μg/ml)の濃度でエイズウィルスを100%阻止している。なお、6日目活性の4Tは、100%阻止効果のすぐ前の3ウエルで細胞障害を生じているが、このような場合、適量(例えば1:1)の3,4−ジメトキシフェノール(化4の式において、3位と4位にメトキシ基がつく)を混入すると、各成分濃度は2分の1になるが、100%阻止効果を低下させることなく、細胞障害を1ウエルまで下げることが認められた。3,4−ジメトキシフェノールに代えてアルブミンなど他の物質を混用してもよい。このような低減効果は、一般的に他の検体についても有効であり、2剤又は3剤を混用することにより、それぞれのウィルス抑制効果を減殺することなく、細胞障害を低減することができると認められた。
キノコという微生物による加工
なお、間接的だがキノコ由来のリグニン画分について参考的に言及すると、カバノアナタケキノコやカバノアナタケ培養物などに存在したリグニン画分にも優れた抗エイズ活性をはじめとし各種抗菌活性のあることが前記同様の試験手続によって確認されていて、その際生じる細胞障害を低減させるためにアルブミンを1:1の割合で混用することによってTをTに低減する効果が見出されている(これらリグニン画分の本体は現在本発明者において同定中である)。本発明のリグニンなどの成分をもつ素材を小さく裁断後耐熱袋に入れ殺菌しその後培養すると、キノコに食わせて培養するといわゆる、キノコという微生物による加工して産物を作り薬効食品を作ることもできる。その流れをカバノアナタケで概略示すとハスカップなどの素材の細断、例えばこれに限定しないが0、5〜10ミリ細断,細粉し同量の樺木オガクズと混合、更に重量で約10パ−セント以内でフスマ、米ぬかと混合する、更に適量の石灰を混入し穴あきの専用耐熱袋に袋づめ後、加熱殺菌し、その後、冷却、無菌室でカバノアナタケの菌糸を植えつけ準無菌室の棚で数年から20年において約25度以下の培養をする。夏場は高温でもあるからカビが多いから、20度以下が望ましい。時々袋の上から水道水を散布する。床にも撒くことで清浄さと湿度を保つ。湿度約70〜90パ−セントが望ましい。やがて、年数が経つと菌相が1晩で変化し固化し独特の黄褐色のとんがりコブが発現し菌核を形成する。この時期以降、目的に応じて培地ごと抽出する。このキノコの菌核の成功は誰でも不可能と言われたのを成功した世界最初であると思われる。この培養物の抽出は以下のとおりである。
有効成分の抽出・培養菌糸または培地と共に採取した菌糸又は菌核は、これに約8倍から12倍の水(重量)を加えて1時間80〜100℃で熱水抽出を行なう。抽出液を濾過し、濾液をフリ−ズドライなどで乾燥して有効成分を取り出し、好適には粉末化する。粉末とした有効成分は茶色を呈し、舐めるとやゝ苦い味がし、独特のキノコくさい臭いがする。この粉末をそのまゝ服用することもできるし、また他の成分、例えばデキストリン、味覚剤等を整えたり,.添着剤など必要なものを加えて、食用または飲用、薬用、及び園芸や農業用素材、クリ−ム等の日常品に供することもできる。この抽出物も成分が複合されているがリグニンが含まれるのでリグニン物質に入れる。これらはカバノアナタケキノコと同様に抗ピロリ菌、抗インフルエンザウイルス、抗エイズウイルス、抗ガン作用及び1PS細胞のがん化阻止活性があることも判明した。このリグニン物質を更に水+エタノールにより抽出し濾過し癌化したIPS細胞に添加する事でガンを阻止した。ここではこのリグニン物質がガンの阻止活性に働き掛けるメカニズムをこれらに含まれるトリテルペン成分から検証した例を掲げる。また、発毛育毛作用等が確認されている。育毛育毛作用についてはトリテルペンの実験の後から述べる。尚、このトリテルペン論文は特許出願用の論文調にしているのでご容赦いただき、長くなるので重複をさけるためこの論文の【】は写真を除きつけないでナンバ−を本願明細書のナンバ−とは別途つけて論を進めることを容赦いただきたい。又、図面や表は論文内に収めている。以下に述べる。
式(I)で示されるトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2016073296
請求項2
請求項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を担子菌キノコから抽出する工程を有することを特徴とするトリテルペン化合物の製造方法。
請求項3
担子菌キノコがカバノアナタケである請求項1および2記載のトリテルペン化合物の製造方法
請求項4
哺乳動物(人も含む)にたいして、請求項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩あるいはそのプロドラッグの有効成分量を投与することを特徴とする癌抑制剤。
請求項5
前記トリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分として1以上含有することからなる請求項4記載の癌抑制剤。
請求項6
前記トリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を他の抗がん剤と併用することからなる請求項4記載の癌抑制剤
請求項7
前記請求項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分とし、他の食品や医薬に含有することからなる発癌プロモーション抑制組成物
請求項8
出発材料として(1)カバノキ類の立ち木に天然に生育したカバノアナタケ菌糸、または菌核(2)カバノキ類の立ち木に人口的に植菌し生育させたカバノアナタケ菌核または菌糸、(3)これらカバノアナタケ菌核または菌糸が、繁殖した立ち木の樹皮及び木質部の組織と共に採取したカバノアナタケ菌核または菌糸、(4)固形培地で人工培養したカバノアナタケ菌糸、または菌核(5)固形培地で人口培養した後、培地と共に採取したカバノアナタケ菌糸、または菌核、(6)液体培養した後、培養液と共に採取した菌糸を選び、いずれか選ばれた出発材料からトリテルペン化合物を抽出することからなる請求項3に記載の癌抑制剤。
請求項9
担子菌キノコの抽出の工程で少なくとも第一段階でクロロホルムを使用することからなる請求項1記載の製造方法
請求項10
前記担子菌キノコは請求項8にあるカバノアナタケである請求項9記載の製造方法
Figure 2016073296
発明の詳細な説明
技術分野
トリテルペン化合物、その製造方法及びそれを有効成分として含有する癌抑制剤に関する発明。
背景技術
0001
高齢化社会に入りますます健康を渇望する人が増加している。ウイルスの変種も最新の課題として取りざたされている。その中に癌は重い課題として人類を迎え撃っている。診療及び治療法の開発等により、癌は昨今と比べるとずっと「治る病気」となりつつあるが、高齢化社会の進行とともに羅患者と死亡者は依然として増加している。日本癌学会の発表によると現在、死亡統計上3人に1人は癌によって死亡していると報告されている。癌の抑制については、羅患後の医療だけではなく、癌が発生する前にその発生を抑えようとする考え方、即ち癌予防に対する関心も近年高まりつつある。
癌の抑制のうち羅患後の治療において、悪性腫瘍、即ち癌に対する治療法は早期発見・外科的手術とともに化学療法が併用されているが、臨床的に実用又は試用されている多くの抗癌剤は、例えば、固形癌に対して必ずしも充分に満足できる効果を有するものではないと言わざるを得ない場合が存在している。
一方、癌の抑制のうち癌予防において、化学物質による癌発症(化学発癌)の機構に関しては、近年、発癌イニシエーション及び発癌プロモーションと呼ばれる二つの過程を経由すると考える発癌二段階説が広く認められている。
0002
イニシエーションとは、発癌イニシエーターと総称される物質が、正常細胞のDNAに不可逆的に損傷を与えて潜在性細胞(initiated cell)に変化させる過程であり、発癌プロモーションとは、発癌プロモーターと総称される物質が、発癌イニシエーターで生じた発癌潜在性細胞に働きかけ、それを癌細胞に導く過程である。発癌イニシエーション及び発癌プロモーションの両方の過程を抑えることができれば、癌の発生を抑制することが可能となる。とりわけ、発癌プロモーションの抑制は、正常細胞に復帰することのできない潜在性細胞を既に保有する固体に対しても有効な発癌抑制手段となる。
発明の技術分野
0003
木材腐朽菌キノコの新規トリテルペン、具体的にはカバノアナタケ[学名Inonotusobliquus]に含有されるトリテルペンの製造方法とその発癌プロモーション抑制活性を持つ組成物及び抗癌剤に関する。
発明が解決しようとする課題
0004
上記前者の治療の観点からは、腫瘍の縮小・撲滅及び成長の抑制に有効な医薬となり得るよう殺癌細胞活性化合物の開発が切望されており、一方、上記後者発癌の予防の観点からは、発癌プロモーションを抑制する活性を有する成分を含有し発癌の抑制に有効な医薬品、食品等の発癌プロモーション抑制化合物の開発が切望されていてカバノアナタケの化合物からそうした作用をもつ抗癌剤を提供する。
課題を解決するための手段
0005
本発明者らは、担子菌キノコ類、中でもカバノアナタケ菌核ならびにその混合培地などから分離精製されたトリテルペン化合物類が、発癌のプロモーションを抑制する活性(以下、発癌プロモーション抑制活性と記すこともある。)を有することを見出し、本発明に至った。
即ち本発明は、
1.式(I)で示されるトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩。
2.前項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を担子菌キノコ類、中でもカバノアナタケ菌核から抽出する工程を有することを特徴とするトリテルペン化合物の製造方法。
0006
本発明化合物には不斉炭素が存在するが、発癌プロモーション抑制活性を有する限り可能な立体配置の化合物が全て含まれる。
カバノアナタケにおけるトリテルペン成分に関しては申らの抽出方法[文献:申有英 他、Eurasian J.For.Res.1:43−50(2000);日本木材学会北海道支部講演集 第30号 平成10年11月p75−77;Yusoo Shin et.al.,International Journal of Medicinal Mushrooms Vol.2,pp.201−207(2000)]で示されているが、それはエタノール抽出方法を用いるためカバノアナタケに含有されるトリテルペン成分の全体を抽出することは、他の成分が混在しているため不適であった。また、トリテルペン成分が抽出されてもごく一部分であった。種々検討した結果、クロロホルムによる抽出方法を表1に示すごとく確立するに至った。これはエタノール抽出方法の約1000倍の抽出効率があった。クロロホルムの後、メタノールで抽出を行った。メタノールエキスにはトリテルペン画分は溶出されない。
0007
また、本成分のトリテルペンにおけるin vitro EBV−EA誘導化抑制活性およびin vivo発癌プロモーション抑制活性、すなわち生体(マウス)を実験系に取り入れ証明したものは今迄になかった。
0008
本発明化合物のプロモーション抑制活性を測定する方法としては、例えば、EBV−EA誘導試験法[文献:Konishi,T.et al.,Biol.Pharm.Bull.,21,993(1998)]が挙げられる。この試験法は、12−O−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート(以下TPAと記す。)、テレオシジン等の発癌プロモーターが、バーキットリンパ腫由来エプスタイン・バー・ウイルス潜在感染ヒトリンパ芽球様細胞株(Raji細胞、ATCCから入手可能)中に潜在するエプスタイン・バー・ウイルス(以下、EBVと記す。)を活性化する現象に基づいた方法であり、当該測定の工程としては、まず前記のような発癌プロモーターと被検物質とをRaji細胞に接触させ、発癌プロモーターによるEBV活性化を被検物質が抑制する効力を測定する。当該方法で測定されたEBV活性化抑制活性とin vivo発癌プロモーション抑制活性との高い相関性が、多くの化合物で示されている。
0009
さらにまた、プロモーション抑制活性は、げっ歯類を用いたin vivo二段階発癌実験によって調べることもできる。例えば、マウスの背中の毛を手術用バリカン等で刈り落とし、背中の皮膚に、アセトン又はメタノール等の有機溶媒に溶解した7,12−ジメチルベンズアントラセン(以下、DMBAと記す。)を適量、例えば、約1μg〜1000μg程度塗布する。DMBA塗布より一定期間(例えば、1週間)経過した後から、被検物質とを一定頻度(例えば、週2回程度)で皮膚に塗布する。具体的に例えば、前記のようにDMBAを塗布した皮膚に、まずアセトン又はメタノール等の有機溶媒に溶解した被検物質を塗布し、約1時間後に、アセトン又はメタノール等の有機溶媒に溶解したTPAを適量(例えば、約0.1μg〜10μg程度)塗布する。このような処理を行いながら、一定期間(例えば、約10〜50週間程度)に渡って経時的に観察を行い、処理を行った背中の皮膚に腫瘍の発生したマウスの数及び発生した腫瘍の数を測定する。被検物質とTPAを塗布した群における腫瘍の発生したマウスの数及び発生した腫瘍の数を、被検物質の代わりに溶媒を塗布した群における腫瘍の発生したマウスの数及び発生した腫瘍の数と比較することにより、被検物質の発癌プロモーション抑制活性を調べることができる。
0010
本発明の発癌プロモーション抑制組成物は、例えば、本発明化合物を含む天然由来の抽出物若しくはその加工品、本発明化合物自体、或いは、本発明化合物と、医薬担体若しくは賦形剤、食品成分又は化粧品成分等とが混合されてなる組成物等を含み、腫瘍や癌の発生を抑制し、かつ、発生した腫瘍や癌を治療する医薬品、食品又は化粧品等として利用され得る。用いられる医薬担体若しくは賦形剤、食品成分又は化粧品成分等は、当該癌抑制剤の具体的用途に応じて適宜選択することができる。また、抑制剤の形態も、具体的用途に応じて、例えば、種々の固体や液体の形態とすることができる。
0011
例えば、本発明化合物を医薬品として用いる場合には、その投与形態を必要に応じて適宜選択することができる。具体的な形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤、注射剤、経皮吸収剤、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤、坐剤等の非経口剤等をあげることができる。これら製剤は常法に準じて製造すればよい。
実施例
0012
以下、実施例により本研究を更に詳細に説明するが、本研究はこれらによって限定されるものではない。
参考1(本化合物の調製)
北海道名寄市(株)サラダメロン構内において採取されたカバノアナタケの菌核10kgを細かく刻み、20Lのクロロホルム、60℃にて2週間浸漬し、濾過後、濾液を減圧下、溶媒を留去して、クロロホルムエキス200gを得た。表1に示すように当該エキス全量をクロロホルムに溶かし、クロロホルムで調製したシリカゲル(シリカゲル60,メルク社製)3.5kgを用いたカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム及び酢酸エチルの混合溶媒(クロロホルム:酢酸エチル=10:1)を流して1Lずつ分画を行い、フラクション40−46を集めた画分A(18.0g,7x1L)及びフラクション47−52を集めた画分B(49.0g,6x1L)を得た。次にクロロホルム:酢酸エチル=5:1を流して1Lずつ分画を行い、フラクション62−70を集めた画分C(3.0g,9x1L)及びフラクション71−79を集めた画分D(6.0g,9x1L)を得た。さらにクロロホルム:酢酸エチル=2:1を流して1Lずつ分画を行い、フラクション80−105を集めた画分E(12.5g,26x1L)を得た。以上得られた各画分をさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー及びODSとメタノール系による高速液体クロマトグラフィーにより分離精製し、化合物の単離を行った。画分Aをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルムで溶出するフラクションより化合物3、クロロホルム:酢酸エチル=5:1で溶出するフラクションより化合物6及び7、さらにクロロホルム:酢酸エチル=2:1で溶出するフラクションより化合物8及び9をそれぞれ得た。画分Bからはクロロホルムで溶出するフラクションより化合物1、4、5および11を得た。画分Dからはクロロホルムで溶出するフラクションより化合物10を、画分Eからはクロロホルム:酢酸エチル=5:1で溶出するフラクションより化合物2を得た。
0013〜0017
Figure 2016073296
Figure 2016073296
0018
試験例2(マウス皮膚2段階発癌実験におけるプロモーション抑制活性の測定)
参考1で得られた化合物1について、マウスを用いた2段階発癌実験法により、プロモーション抑制活性の測定を行った。6週齢のICR雌マウスの背部の毛を剃り、0.1mlに溶解した化合物1を前記のDMBA塗布部位に塗布し、溶媒処置群には、化合物1に替えてアセトン(0.1ml)を塗布した。次いで1時間後に、被験化合物処置群および溶媒処置群のいずれにも、前記の塗布部位に、0.1mlのアセトンに溶解したTPA(1mg,1.7nmol)を塗布し、以後週2回の頻度で、20週に亘ってTPAを同様に塗布した。マウスは1群当たり3匹を使用した。プロモーション抑制活性は、パピローマが発生したマウスの数と、マウス1匹当たりのパピローマ発生数の平均値とを被験化合物処置群と溶媒処置群とで比較することにより判定した。その結果、図2および3に示すように、化合物1はTPAによる発癌プロモーションに対し抑制活性を示した。
[図2]
Figure 2016073296
(図3)マウス皮膚二段階発癌実験法により、化合物1のプロモーション抑制活性を測定した結果を示す図である。横軸は、TPA及び被検化合物を皮膚に塗布したプロモーションの期間(週)を示す。縦軸は、各処理群における個体あたりのパピローマの発生数を個数にて示す。
0019
P388マウスリンパ性白血病細胞に対する増殖阻害活性試験を代表としてトリテルペン4種でおこなった。(被検物1,2,5,7は化合物1,2,5,7と同じ表現である。)以下の方法で行い結果をえた。
P388マウスリンパ性白血病細胞に対する増殖阻害活性試験
[方法]
10%牛胎児血清含有イーグルMinimum Essential Mediumを用いて,P388マウスリンパ性白血病細胞を37℃で培養し、約7×10cell/mlになったところで培養液を900rpm、5分間、遠心分離した。上澄液を捨て、残った細胞に一定量の培地を加え1×10cell/ml(初濃度)の細胞浮遊液を調節した。一方、検体をDMSOで溶解(10mg/ml)し,培地で200,20,2μg/mlになるように希釈した。またコントロールの溶液はDMSOの濃度が2,0.2,0.02%になるように希釈した。96穴マイクロプレートの各穴に検体又はコントロールの溶液と細胞の浮遊溶液を各々100μl入れ、COインキュベーター内で37℃、13日間培養した後、MTT(6mg/ml,リン酸緩衝液)25μlを加え、細胞を染色する。4時間後さらにドデシル硫酸ナトリウム(20%,0.02N HCl)50μlを加えホルマゾンを溶解し,一夜放置後マイクロプレートリーダー(BIO RAD model450)で吸光度を測定した.次式よりgrowth(G)%を計算し,片対数グラフを用いて細胞の増殖を50%抑制する濃
Figure 2016073296
度ED50(μg/ml)を求めた。
0020
試験結果を以下の表3に示した。4個の被検化合物(トリテルペン化合物)(1),(2),(5)及び(7)のうち、(2)を除くすべての化合物に縁やかな細胞増殖阻害活性が認められた。((2)は結晶の凝結がつよい。)
Figure 2016073296
[図3]
Figure 2016073296
(図2)マウス皮膚二段階発癌実験法により、化合物1のプロモーション抑制活性を測定した結果を示す図である。横軸は、TPA及び被検化合物を皮膚に塗布したプロモーションの期間(週)を示す。縦軸は、各処理群におけるパピローマの発生頻度を百分率にて示す。
(図2)マウス皮膚二段階発癌実験法により、化合物1のプロモーション抑制活性を測定した結果を示す図である。横軸は、TPA及び被検化合物を皮膚に塗布したプロモーションの期間(週)を示す。縦軸は、各処理群におけるパピローマの発生頻度を百分率にて示す。
以上のようにカバノアナタケ由来のトリテルペン化合物に抗癌活性があきらかとなったから癌抑制や生理活性著大なものがある。又、ハスカップ等入り培地は本願ハスカップ等の素材を有効活用となるし更なるこれらの薬効成分を生みだす。
0021
「マウス白血病P388」の試験:
マウス白血病P388は、増殖力が強く非常に早く増殖する腫瘍原であって、ガンとしてはきわめて厄介な存在である。これまで、この腫瘍の増殖を有効に抑制できる生物界由来の有効物質はほとんどない(数万種の中から1つ出るか出ないか)といわれてきたものである。しかしながら、幸いなことに本発明は数多くの候補物質の中から選びだした30数種類にのぼる試験物質のうち、少なくとも16種類がマウス白血病P388に対し有効な制がん作用があることを確認することができた。制がん効果確認試験に使用したマウスは「CDF1マウス」で、6匹/グループずつを使用した。対象腫瘍は「マウス白血病P388」で、この病原を感染させた細胞をマウス1匹あたり10個、マウスのip(腹腔)に移植する。同時に、各種試験物質を、それぞれのグループごとに次のように投与し、試験を開始する。すなわち、試験物質のうち純度の高い合成物質は400mg/マウス体重kg/日の量を最高として試験期間の1日目と5日目の計2回、腫瘍細胞移植部位に投与した。精製が必ずしも十分でない生物界起源の物質は、試験期間の1日目から9日目にわたり毎日1回、計9回を同部位に投与した。後者の場合の投与量は、1/2LD50又は200mg/kg/日を最高とし(実験No.1)、その2/1(実験No.2)、1/4(実験No.3)、場合によりさらに1/8(実験No.4)として投与した。対照群は、無処置群として、試験物質を投与しない。
0022
試験結果は、無処置群の生存日数(C)に対する試験物質投与群の生存日数(T)の比、すなわちT/C%の値により判定される。通例、CDF1マウスの無処置群の生存日数(C)は平均10日である。従って、投与群のマウスがこれを越えて生存すれば、その試験物質は延命効果があると判定される。すなわちT/C%の値が100を有意義に越えたら、その試験物質は制がんに有効であるということができる。特に、T/Cが120%を越えるものはきわめて高い有効性のある制がん性物質であると見られる。
その中ではカバノアナタケ培養物129%、ノカルデア(微生物)の培養物120%、けい皮抽出物114%、ニンジン葉末抽出物112%、グリシン106%、リノレン酸104%等であった。アミノ酸ではD−αアラニンがリノレン酸と同じ104%あった。なかなか100を超える物は少ないと言うことであるからハスカップ関係の成分は抗がん効果があると言えるのである。
0023
CDF1マウスマウスは生物界起源の制がん性物質、特に強力なガンとして知られる腫瘍に対し有効な制がん作用を有するか否かを測定できる有用なマウスである。
対象腫瘍は「マウス白血病P388」で、この病原を感染させた細胞をマウス1匹あたり10個、マウスのip(腹腔)に移植する。同時に、後出に示した各種試験物質を、それぞれのグループごとに次のように投与し、試験を開始する。すなわち、試験物質のうち純度の高い合成物質は400mg/マウス体重kg/日の量を最高として試験期間の1日目と5日目の計2回、腫瘍細胞移植部位に投与する。精製が必ずしも十分でない生物界起源の物質は、試験期間の1日目から9日目にわたり毎日1回、計9回を同部位に投与した。後者の場合の投与量は、1/2LD50又は200mg/kg/日を最高とし(実験No.1)、その1/2(実験No.2)、1/4(実験No.3)、場合によりさらに1/8(実験No.4)として投与した。対照群は、無処置群として、試験物質を投与しない。
0024
リノレン酸においてはマウス白血病P388腫瘍原をCDF1マウスにおいて試験したところ腹腔内注射における寿命測定においては指数100が正常の生存寿命であるがリノレン酸投与において試験物質の濃度0.05ml/マウスで指数104を記録したから生体のガン抑止作用があることが確認された。同様に本願のニンジンの葉末の30%エタノ−ル抽出物及び同抽出物50%+ニンニク珪藻土濾過抽出物50%において指数112を確認した。また、ニンニクを混入投与した方がニンジン葉末抽出エキスが薄くなるがニンジン葉エキスの投与割合が同じになった時112%の延命率を示しエタノ−ルが抽出検体に含有している為による副作用死を停止させた。ニンジン葉末エキスの含有量に依存し延命率の指112%を示し抗がん効果がある事を下表に示した。ニンジン葉末エキスにはリノレン酸の他にパルミチン酸もあるから、以下の試験区のパルミチン酸化合物も103%の効果があったから、ニンジン葉エキスにはパルミチル酸の含有で相乗効果を上げたと考えられる。ベタインは100%、塩酸ベタインやLアラニンは97%β−アラニン98%などで効果がなかった。
繰り返すがP388に対応するなかなか有用物質はないものである。その中において本願のカバノアナタケの培養にハスカップ等の素材を上手に使う事の有効な食薬つくりの重い意味の理解度やニンジン葉エキスやリノレン酸の抗がん効果も明らかになった。また、食品においてはベタインを取る事の重要性が浮かび上がるのである。それはタコやイカ,貝のいわゆる青い血をもつ生物の食品化の有用性を認める物である。血液の色は血液中に含まれる酸素結合蛋白質の種類と関係しているとされる。脊椎動物は鉄分を含む「ヘモグロビン」を持つ、その鉄分が血中で酸化されて赤く見える。軟体動物(タコやイカ)や節足動物(甲殻類)などは、銅を多く含む「ヘモシアニン」という色素を持っており、その銅の成分が酸化されるので青く見える。透明で良く見えないこともある。海の中に住む環形動物などは、緑色の血液を持つという。アサリ、カタツムリ、ロブスタ−、エンペラースコーピオン(サソリ).なかでもカブトガニ、イカは有名である。アサリ、カタツムリ,イカ、タコが食用にお勧めしたいし粉末にして前出の食品と混ぜると有用である。
前出の理由ばかりでなく酸化酸敗の進行を止める為にも赤い血のもつ哺乳動物は青い血を食べる必要がある。そこからガン対策技術も生みだされると思われる。
表4に制がん効果確認試験を示す
Figure 2016073296
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0026
表4の液体培養カバノアナタケについて詳しく説明する。使用した液体培地は基本的に水とリン酸緩衝液からなる溶液にペプトン、酵母エキスと、炭素源として麦芽及び(又は)グルコースを混合して調製した。その他の炭素源としては、サッカロース、可溶性デンプンを用いることができる。水は、基本的には地下水、又は水道水を用いるが、場合により本発明者が別に開発している”雪の水”(新鮮な雪を溶かした水)を用いることもできる。水に代えて、又は加えて、シラカバ樹液を用いることもできる。また液体培地にフミン酸を添加するとカバノアナタケ抽出物の活性度を高めることができることも見出されている。
0027
上記のような培地を多数のフラスコ(好適に5リットル三角フラスコ)にそれぞれ入れ、各フラスコにカバノアナタケの種菌を植菌し、大別20℃中心、25℃中心、30℃中心のグループとし、各グループ一定温度として培養した。培養中、すべてのフラスコに適度な振動を与えつづける。それぞれのグループから、培養15日目、33日目に試験物質候補を採取する。25℃中心のグループが他のグループより良好な生育状況にあると認められた。15日目の菌糸は、黒色発現していない(表1の試験番号2)。33日目に採取したものの1つは、すでに25日目に黒色発現していたが、その後8日してから採取したもの(試験番号1)で、もう1つは33日目に黒色発現し、その日に収穫したもの(試験番号3)である。それぞれの菌糸体は、培養液とともに熱水抽出し、ロ過し、ロ液を真空凍結乾燥して、制がん効果確認試験に供した。25℃、15日培養の抽出物は、100mg/kgの投与量で129という非常に高い延命率を達成した。これより多い又は少ない投与量では効果が低かった。33日培養、同日黒色発現の試料は50mg/kgの投与量でT/C%109であったが、それ以外での効果は低かった。黒色発現25日目、収穫33日目の試料は、投与量を変えても効果は低かった。
0028
15日培養の群と、33日培養の群との延命率(生存日数の比)の平均値を図1のグラフに示す。33日培養(33日目に黒色)の平均値はグラフに示すように94.8であるが、25日に黒色になっていた群の平均値はそれより低く、89.33であった。グラフの右側には、その他の植物系の試験物質の延命率平均値を併せて示してある。これらとの比較からも、15日培養カバノアナタケの効果の高いことが認められる。図4において、細い線は、培地を乾燥したもの(栄養源の固形分)の重量であるが、15日の段階では、1.9gあったものが、33日目には1.766gに減っている。25日目に黒色発現していた群は、さらに低く、1.566gしか残っていない。これらの数値によっても裏付けられるが、そもそも、液体培養においては菌糸に対し適正量の培養液の中のグルコースが大体15日を経過するとほとんどゼロになる。主要な栄養源をほとんど食べきった状態にある(いわば満腹状態の)カバノアナタケ菌糸が最も勢いがあり、生理活性も強い。これを過ぎると、カバノアナタケ菌糸は次第に飢餓状態になり、ポリフェノールオキシダーゼ(リグニン分解酵素)を分泌し、培養液中の他の栄養源となるべきものを求めるようになる。こうして、15日培養のカバノアナタケ抽出物がP388に対し最も高い効果を示したことがうなづけるが、もう1つのメドは培養液中の栄養源、特にグルコースの残量がゼロに近づいた時点で試料を得るようにすることである。グルコース残量は測定器材を使って検知することができる。他方、培養期間を長くする目的で培養液中の栄養を過剰に与えると、滲透圧やその他の関係で菌糸の生育は却って不良になるので、注意すべきである。適当な培養期間は、10〜35日、好適には12〜25日、最も好適には15日前後(要するにグルコース残量ゼロになる直前)であると認められた。
0029
黒色発現と関連して、本発明の試験においては、予期に反して天然カバノアナタケ(黒色部分)がP388に対しては効力が低かった(試験番号5)。同様にして、固形培養(オガクズを培地の基本構成分とした)も、高い延命率を達成しなかった。P388に対しては、若い勢いのあるカバノアナタケ菌糸体が最も効力をもつものと理解される。
0030
表4のその他の植物系制がん性物質には、ケイヒ(ケイヒ酸がとれる)、桃の実、紫根がある。それぞれに、有効適量があり、ケイヒでは100mg/kgで延命率115%,50mg/kgで112%と有効であり、桃の実は200mg/kgで111%の延命率、紫根は50mg/kgで103%の延命率である。
0031
もう1つの植物系制がん性物質は、ニンジン葉の乾燥粉末エキスである(試験番号9)。試験に用いた試料は、ニンジン葉を緑色を失わないように乾燥(凍結乾燥が好適)し粉末としたものをエタノール抽出して有効成分を取出したもので(熱水抽出でも本質的には同じ)、アルコールは含まれている。0.2ml及び0.1ml/マウスの投与量では毒性が強く、マウスが死んだが、0.05ml/kgとしたものは112%の延命率を上げた。試験番号10に示すように、ニンニクエキスと混用(1:1)した試料では、0.1ml/kgで同じ延命率112%を上げている。この試料の中にニンジン葉成分は0.05mg/kg含まれているのだから、試験番号9の実験No.3と変わらないことになるが、前述もしたように、ニンニクエキスがあるから、ニンジン葉エキス抽出時使用のエタノール含有による強い毒性が緩和されていることが、試験番号10の実験No.1(0.2ml投与)からうかがえる。すなわちこの実験で、ニンジン葉成分は0.1ml含まれていて、これはニンジン単独では延命率0であったのに、ニンニクと併用することでT/C%は93であった。ここに、エタノール含有のニンジン葉エキスとニンニクを併用すると好ましい効果があるといえる根拠がある。ニンニクならばどのような物でも良いと言う訳ではない。珪藻土濾過とか、加熱工程が入るなどの透明度が高い磨かれたニンニクエキスが使用されている。
0032
表4の試験番号12〜17に示すパルミチン酸、リノレン酸は、生物界に広く普通にみられる脂肪酸であり、本来は生体内にあって生理機能を果たしている物質である。パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ピニルなどのパルミチン酸系化合物及び植物由来の脂肪酸であるリノレン酸が、それほど顕著ではないが、それなりの延命効果を果たすものと考えられるので、その他の有効成分、例えばカバノアナタケ抽出物や、後述のアラニン、グリシンなどとの併用が可能である。
0033
表4の試験番号18,19の土壌細菌は、ふつうノカルディアといわれている細菌〔学名 Rhodococcus erythropolis(Nocardia calcarea)〕であるが、この7日培養の熱水抽出物がP388マウスに対して50mg/kgの投与量でT/C%120を達成しているのは、予想外の成果である。この細菌の培養は、基本的にカバノアナタケの液体培地と同じ培養液と培養条件を使用して行なったもので、短期培養が高い効力を示したのは、カバノアナタケの場合と同様な理由によるものと考えられる。
以下の図4には、土壌細菌ノカルディアの一定培養期間中の生存日数比平均値と、培養液中の固形分の重量変化とのグラフを示してある。このグラフから認められるように、培養7日目に7.45gあった培養液の乾燥重量が、33日目には4.5と半分近く減っている。必要な栄養分が尽きる直前の菌体が強い生命力と制がん効力をもつことがこのグラフから読みとれる。
図4
Figure 2016073296
アデノシンは核酸を構成する有用な生体内物質であり、プロリンはアミノ酸の構成に役立つ有用生体内物質であって、共にP388に対する制がん効果では見るべきものがなかった。しかし、前記パルミチン酸などと同様に、アノミ酸系の物質は他の成分、特に後述するように多糖体又は糖タンパク質系の物質との混用により相乗的な生体への好結果が期待される。
Figure 2016073296
に多く含まれている成分で、そのためタコは最もガンにかかりにくい動物とさえいわれているものである。これらのうち、D−αアラニンとグリシン(別名アミノ酢酸)が、それぞれ104%と106%の生存日数比を出している。これらも単独で摂取するほか、他の有効成分と共用すれば、さらに制がん効果に寄与し得るものと期待される。なお、ドコサヘキサエン酸は、ツナ、ニシン、イワシなどに含まれている油分であり、温和な成分であるため試験では2000mg/kgと多量にマウス腹部に注射投与したが、期待した制がん効果は見られなかった。
ところで、ガン(エイズでも)が進行して体重が減少していく患者には、どんな良薬を与えても、もはや効き目がないとされている。このような患者には、アミノ酸(特にα−アミノ酸)やグルタミン酸を併用投与すると、少なくとも体重減少に歯止めをかけ、場合により自力治癒力を回復することができると考えられる。また、これらアノミ酸やグルタミン酸は、特に糖タンパク複合体と組合せ投与すると一層効果をあげることが考えられる。この点に関連し、本発明で用いたカバノアナタケの抽出物中には、糖タンパク質や多糖類が多く含まれていることが本発明者の研究によってすでに明らかになっている。そして、上記確認試験で用いたグリシンやアラニン(特にD−αアラニンなど)はいずれも生命現象に必要なα−アミノ酸であるから、これらアミノ酸系物質と糖タンパク質又は多糖体を多く含むカバノアナタケ抽出成分との併用は、明らかに制がん作用に有用であるといえる。
以下に各種トリテルペン化合物におけるNMRスペクトルを示した。この化合物NMRスペクトルの後から本願発明における明細書の文脈に再入する事になる。
化合物1
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.73(3H,s),0.81(3H,s),0.88(3H,s),0.94(3H,d,J=6.5Hz),0.84(3H,s),1.00(3H,s),1.65(3H,s),1.75(3H,s),3.24(1H,dd,J=11.8,4.5Hz),3.67(1H,ddd,J=9.0,5.2,4、4Hz),5.18(1H,m).マススペクトルm/z:442(29)[M],427(34),411(44),409(16),372(28),357(59),339(16),299(18),187(23),69(100).
化合物2
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.75(3H,s),0.81(3H,s),0.89(3H,s),0.97(3H,s),1.00(3H,s),1.59(3H,s),1.62(3H,s),3.22(1H,dd,J=11.8,4.8Hz).マススペクトルm/z:456(60)[M],441(66),423(100),395(11),301(10),281(17),187(19).
化合物3
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.69(3H,s),0.81(3H,s),0.88(3H,s),0.91(3H,d,J=6.5Hz),0.98(3H,s),1.00(3H,s),3.22(1H,dd,J=11.8,4.8Hz),5.10(1H,m).マススペクトルm/z:442(77)[M],427(62),409(100),391(26),357(15),327(10),299(10),273(11),259(11),255(10).
化合物4
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.69(3H,s),0.81(3H,s),0.87(3H,s),0.91(3H,d,J=6.5Hz),0.98(3H,s),1.00(3H,s),3.22(1H,dd,J=11.8,4.8Hz),4.01(1H,m),4.82(1H,s),4.93(1H,s),マススペクトルm/z:442(77)[M],427(62),409(100),391(26),357(15),327(10),299(10),273(11),259(11),255(10).
化合物5
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.69(3H,s),0.81(3H,s),0.90(3H,s),0.96(3H,s),1.00(3H,s),1.57(3H,s),1.68(3H,s),3.24(1H,dd,J=11.5,4.4Hz),5.04(1H,m),9.46(1H,d,J=5.5Hz).マススペクトルm/z:440(54)[M],425(100),407(97),389(16),358(68),299(59),288(51),281(59),273(30),247(24).
化合物6
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.73(3H,s),0.80(3H,s),0.90(3H,s),0.97(3H,s),0.99(3H,s),1.20(3H,s),1.22(3H,s),3.23(1H,dd,J=11.5,4.4Hz),3.72(1H,m).マススペクトルm/z:458(45)[M],443(32),425(100),407(90),389(13),299(45),281(28),
化合物7
NMRスペクトルH−NMR(CDCl):δ0.71(3H,s,H−18),0.81(3H,s,H−29),0.86(3H,s,H−30),0.88(3H,d,J=6.5Hz,H−21),0.98(3H,s,H−19),1.00(3H,s,H−28),1.05(1H,dd,J=12.8,3.0Hz,H−5),1.19(1H,m,H−15α),1.22(3H,s,H−27),1.23(3H,s,H−26),1.23(1H,td,J=13.5,4.2Hz,H−1α),1.40(1H,ddd,J=12.0,10.8,7.2Hz,H−17),1.48(1H,m,H−16β),1.50(1H,m,H−6β),1.58(1H,tdd,J=13.5,11.7,4.2Hz,H−2β),1.62(1H,m,H−15β),1.65(1H,m,H−23β),1.66(1H,m,H−2α),1.67(1H,m,H−6α),1.70(1H,m,H−12),1.73(1H,td,J=13.5,4.2Hz,H−1β),1.83(1H,m,H−16α),1.83(1H,d quint.,J=12.0,6.7Hz,H−20),2.01(1H,m,H−11),2.01(1H,m,H−23α),2.04(1H,m,H−7),3.23(1H,dd,J=11.7,4.6Hz,H−3),3.92(1H,dd,J=6.4,4.1Hz,H−24),4.26(1H ddd,J=10.3,6.6,3.7Hz,H−22).13C−NMR(CDCl):δ12.3(C−21),15.4(C−29),15.7(C−18),18.2(C−6),19.1(C−19),21.0(C−11),21.2(C−26),24.3(C−30),26.5(C−7),27.3(C−16),27.5(C−27),27.8(C−2),28.0(C−28),30.9(C−12),31.0(C−15),33.3(C−23),35.6(C−1),37.0(C−10),38.5(C−20),38.9(C−4),45.0(C−13),47.8(C−17),49.3(C−14),50.4(C−5),78.1(C−22),78.5(C−24),79.0(C−3),81.7(C−25),134.2(C−8),134.5(C−9).マススペクトルm/z:458(52)[M],443(75),425(66),407(11),339(17),314(10),311(10),301(11),283(12),115(100),71(68).
化合物8
NMRスペクトルH−NMR(CDCl):δ0.72(3H,s,H−18),0.81(3H,s,H−29),0.87(3H,s,H−30),0.93(3H,d,J=6.7Hz,H−21),0.98(3H,s,H−19),1.00(3H,s,H−28),1.05(1H,dd,J=12.5,2.5Hz,H−5),1.18(1H,m,H−15α),1.23(1H,td,J=12.6,3.8Hz,H−1α),1.41(1H,m,H−16β),1.44(1H,ddd,J=12.7,9.6,7.3Hz,H−17),1.50(1H,m,H−6β),1.58(1H,m,H−2β),1.58(1H,m,H−23β),1.63(1H,m,H−15β),1.67(1H,dqd,J=12.7,9.6,3.2Hz,H−20),1.67(1H,m,H−23α),1.68(1H,m,H−2α),1.68(1H,m,H−6α),1.68(1H,m,H−12β),1.73(1H,m,H−12α),1.73(3H,s,H−27),1.74(1H,dt,J=12.6,3.8Hz,H−1β),1.78(1H,m,H−16α),2.01(1H,m,H−11),2.04(1H,m,H−7),3.23(1H,dd,J=11.8,4.5Hz,H−3),3.98(1H ddd,J=10.2,3.2,2.8Hz,H−22),4.36(1H,t,J=4.8Hz,H−24),4.94(1H,q,J=1.8Hz,H−26A),5.11(1H,q,J=1.2Hz,H−26B).13C−NMR(CDCl):δ12.6(C−21),15.4(C−29),15.7(C−18),18.2(C−6),19.1(C−19),19.3(C−27),21.0(C−11),24.3(C−30),26.5(C−7),27.2(C−16),27.8(C−2),28.0(C−28),31.0(C−12),31.0(C−15),33.1(C−23),35.6(C−1),37.0(C−10),38.9(C−4),42.8(C−20),44.8(C−13),47.2(C−17),49.4(C−14),50.4(C−5),70.3(C−22),73.5(C−24),79.0(C−3),110.2(C−26),134.1(C−8),134.6(C−9),147.3(C−25).マススペクトルm/z:458(9)[M],357(75),339(18),311(13),159(10).
化合物9
NMRスペクトルH−NMR(CDCl):δ0.72(3H,s,H−18),0.81(3H,s,H−29),0.87(3H,s,H−30),0.94(3H,d,J=6.7Hz,H−21),0.98(3H,s,H−19),1.00(3H,s,H−28),1.05(1H,dd,J=13.0,2.3Hz,H−5),1.21(1H,ddd,J=14.2,9.3,2.5Hz,H−15α),1.23(1H,td,J=12.6,3.8Hz,H−1α),1.45(1H,m,H−16β),1.46(1H,ddd,J=12.7,9.6,7.3Hz,H−17),1.51(1H,m,H−6β),1.52(1H,m,H−23β),1.54(1H,m,H−23α),1.58(1H,qd,J=13.5,3.2Hz,H−2β),1.63(1H,m,H−15β),1.67(1H,m,H−2α),1.68(1H,m,H−6α),1.70(1H,dqd,J=12.7,6.7,3.0Hz,H−20),1.69(1H,m,H−12β),1.71(1H,m,H−12α),1.74(1H,dt,J=12.6,3.8Hz,H−1β),1.76(3H,s,H−27),1.78(1H,m,H−16α),2.02(1H,m,H−11),2.04(1H,m,H−7),3.24(1H,dd,J=11.7,4.5Hz,H−3),3.96(1H dt,J=9.2,3.0Hz,H−22),4.26(1H,dd,J=9.2,3.5Hz,H−24),4.84(1H,dq,J=3.8,1.8Hz,H−26A),5.01(1H,quint.,J=1.2Hz,H−26B).13C−NMR(CDCl):δ12.7(C−21),15.4(C−29),15.8(C−18),17.9(C−27),18.2(C−6),19.1(C−19),21.0(C−11),24,4(C−30),26.5(C−7),27.2(C−16),27.8(C−2),28.0(C−28),30.9(C−12),30.9(C−15),34.6(C−23),35.6(C−1),37.0(C−10),38.9(C−4),42.5(C−20),44.8(C−13),47.3(C−17),49.4(C−14),50.4(C−5),74.6(C−22),76.5(C−24),79.0(C−3),110.8(C−26),134.1(C−8),134.6(C−9),147.6(C−25).マススペクトルm/z:458(9)[M],357(75),339(18),311(13),159(10).
化合物10
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.70(3H,s),0.81(3H,s),0.88(3H,s),0.92(3H,d,J=6.5Hz),0.98(3H,s),1.00(3H,s),3.24(1H,dd,J=11.2,4.6Hz),3.62(2H,m).マススペクトルm/z:402(37)[M],387(100),369(90),273(16),187(27).
化合物11
NMRスペクトルH NMR(CDCl):δ0.72(3H,s),0.81(3H,s),0.90(3H,s),0.99(3H,s),1.00(3H,s),1.61(3H,s),1.69(3H,s),3.24(1H,dd,J=11.7,4.3Hz),3.68(1H,dd,J=11.2,4.6Hz),3.73(1H,dd,J=11.2,3.0Hz),5.12(1H,m).マススペクトルm/z:442(57)[M],427(49),409(28),189(12),187(11),109(100).
以上のようにカバノアナタケ由来のトリテルペン化合物、本願の抽出物――リグニン物質に含まれる――に抗癌活性があきらかとなったから癌抑制や生理活性著大なものがある。癌化されたIPS細胞のガンも出願人のリグニン物質やカバノアナタケ菌核で阻止したから、これらのイニシエーションをストップしたと推論される、また、ウイルス感染も抑止できると認められる。本願におけるカバノアナタケを活用する加工方法からできたリグニン物質は有用な物質を作り出すものである。
また、このリグニン物質に発毛育毛作用等が確認されている。以下の比較テストをした代表例を提示する。両男性、多忙の中、育毛の約30%が禿げになっていた。66歳男性は韓国の育毛発毛剤をつける。一方、65歳男性は前出のリグニン物質を朝晩10〜20CCをつける。2年後、66歳の韓国の育毛剤のつけた方は頭頂部の数十本の毛は太くなったが現状を保守しているに過ぎなくI部は有効であるがほぼ効き目はなかった。
65歳男性は先に示したキノコ培養物抽出物(培地にハスカップ等の木片混合物で培養されてもの)であるリグニン物質(培養12年もの)を朝晩10〜20CCを頭毛に付けると発毛育毛し、2年後には66歳男性とは異なり誰が見ても禿げからとは思えない発毛育毛して立派な頭髪となった。色も黒くなった部分がある。
使用方法:頭部を湯タオルなどでふかし頭皮をマッサ−ジすることが必要である。経過は赤茶系の頭皮の色がやがて白系か青白系に変化すると発毛の準備が整ったことが目視できる。1日に数回頭皮や頭毛に振りかけ頭皮ごと軽くマッサ−ジする。出来るだけ入浴時にやると良い。寒いところでは頭髪や頭皮にかける分を予め温めてから、もみこむと良い。また、パソコンや頭上の悪い電磁波が直撃しないように減少させる事も血流良くすることから必要である。位相差顕微鏡で血液中の赤血球を見ると正常な赤血球は美しい円盤状の赤血球が浮かんでいるがパソコン等から出る悪い電磁波にあたると団子のように絡まり乱れまくるから、毛細血管の血流が抑制される。特に人では細い血管に支配される目はダメ−ジを受け眼痛が起きる。その他では、肩、腕、首や腰痛が発生するのである。全身の血流促進、特に首のコリは酷いのであれば物理的にも除去することが発毛の環境を整備する事につながる。悪い電磁波などに干渉する改良健康パソコンで使用すると30分後には血液が正常になる実験結果がある。この改良健康パソコンはその他の実験結果では豚の脳血栓症で死にそうなミニブタのポットベリ−種(体重60kg、10歳)を治療する事が出来たのである。この豚は7歳が平均寿命であるから、10−7年の晩年のこの3年は例えば、ニンジン葉粉末や先程のリグニン物質投与の治療で口から泡吹き寝込む状態から回復し生き返り,更にその後の加齢時においては増健ライト(微弱エネルギ−照射するもの)も豚の治療で使用し、生後10年以降の3年間(危篤状態が3回)は有効であったが4年目は豚の年齢の老化もあり増健ライト照射では効果が出ない、そこで増健ライト+改良健康パソコンを使用した所、速やかに回復し立体し餌を食べたのである。改良健康パソコンは微弱エネルギ−を放出したり悪いエネルギ−を患部から取ることもできる、新たな治療法の誕生であった。
発毛育毛におけるこの時のハスカップ等の含む培地を使用して培養されたカバノアナタケキノコ由来のリグニン物質は水溶性であり、その溶液を髪に付けた場合のエネルギ−の増加をMS機械で調べてみた。リグニン物質0.1gを水2gに溶かし頭髪を30秒浸け軽く乾燥し、手に握りMS機械の試験に供した。以下の結果が確認された。
Figure 2016073296
この上の実験が示す様に平均発現面積の指数が無処理100の所、指数124.09となったのである。24パ−セントの増加である。こうした力のある(微弱エネルギ−のある)リグニン物質は頭皮や毛根、頭毛などに良い影響を与える。無処理であっても 平均発現面積が大きい事がよいのである、及び、この様に微弱エネルギ−の確認されたリグニン物質の作用は食品や薬品、化粧品、園芸、農業資材などにも及ぶ物である。園芸や農業資材において、葉面散布においては抗うイルス効果は元より植物の免疫を高め、病気を抑え、成長促進がみられ草たけ長及び水稲では有効茎数を伸ばし増収する効果がある。水稲、なす、燕麦、盆栽花などで認められた。これらの現象は本発明の重要な位置を示している事につながる。良い微弱ネルギ−の含有することとの関係で微弱エネルギ−が何かの手法で高めると活性化が起きる事と同性質のものであると理解される。もちろん、例えば、大河にも枝川があるように枝川に含む成分が異なるなどの味覚の違いもあるがその大河という基礎に立った所は同じ原理が作用し、その上で良い物質の選択が目的物である対象、ここでは育毛や発毛であるが起きるのだという理解が成り立つのである。ここでの大河はビジャクエネルギ−を指すと言う事でたとえ話である。微弱エネルギ−の生育期における処理では水稲においては130〜160%の増収となるのである。万物を正常にするには基礎となる微弱エネルギ−を高める事は不可欠あり物質+微弱エネルギ−の作用を用いることが必要だと言うことである。物質に良い微弱エネルギ−が多く含んでいれば素晴らしい物質であると言うことである。それを道具で更に高める事が出来れば物質Aが物質A‘に変化した事を意味するのであり好ましい状態になったと考える事が出来るのである。ひとつ注意したい事は味覚に影響する事が多いので、ある段階をつかみ自分の好みにおいてはこの程度が良いとなるのである。微弱エネルギ−は正の方向に働くがその着点は目的物における調和が着地点となる。着地点の要因は味であったり処理時間効率であったりする場合が考えられる。
以下、本願の明細書の抗エイズ試験の説明に戻る。
検体5すなわちリグノスルホン酸ナトリウム塩、及び検体6すなわちリグノスルホン酸ナトリウム塩アセテートの100%阻止効果は驚異的である。10Tとは、10ウエル(1.95μg/ml)という低濃度でウィルスの増殖を100%阻止し、しかも細胞障害を生じていないということである。9Tにしても3.91μg/mlの低濃度での100%阻止であり、障害はゼロである。このことは、これら両物質がきわめて優れた抗エイズ剤であること、また食品や飲料に混合することにより毒性がない抗エイズ食品・飲料たりうることを示唆するものであり、高度な有用性が期待されるところである。これら両物質は、後記する抗インフルエンザウィルス性においてもきわめて高い効力を示し、また抗菌性も相当程度に期待されるところから、1剤(1物質)で抗ウィルス性(エイズとインフルエンザ)と抗菌性という少なくとも3面の効用を発揮する、多面的な抗微生物剤効果のある食品や飲料として、日常的にも多用される高い多面的有用性をもって迎えられることが強く期待される。
エイズウイルスなどで本論が途切れたが微弱エネルギ−について話を前に戻す事にする、又、SOD様の研究を深める為、各種の水で調査すると、蒸留水よりはミネラルのある水は、標的の活性酸素を狙うSOD様の効果を高め、更に、それに、微弱エネルギーを与えた区は、SOD様活性効果を最高値は、約25パーセント高めた基礎実験がある。微弱エネルギー付加の細胞や水は、細胞を活性化し、又は薬効を高める効果が期待できのである。微弱エネルギー付与とは、市販の『風のドクター』や『魔法のうちわ』『増健ライト』で簡便に実施できる。これらは、発売は(株)サラダメロン、北海道名寄市日進105番地である。
次の条件でSOD活性を測定調査した。100UnitsのSOD15μlを各種水200μlに希釈して測定した。測定装置は日本電子(株)のTES−RE−IX型ESR(電子スピン共鳴装置)を使用した。
その結果、水道水は3.31Units/mlに対して雪の水は2.25倍の活性が認められ7.48Units/mlとなった。雪の水に微弱エネルギーを与えた場合は(うちわ形になっており、50回容器上部よりあおぐ)、雪の水無処理よりSOD活性は25%アップして9.35Units/mlとなった。この微弱エネルギー付与は他の水道水に対しても無処理の水道水よりも12%のSOD活性の増加が認められた。雪水のクラスターの大きさについてO−17NMR測定機で計測した結果、雪水の半値幅は一次水二次水共に、64.5Hzから93.3Hz位の幅で小さい水であった。河川の水は河川の質にもよるが120から140Hz位で分子の疑集度が大きいと認められた。64.5Hzである雪水(一次水)に遠赤外線処理をすると64.3Hzとクラスターが小さくなる事が確認された。処理前よりは処理後の雪の水の味覚は雪独特の鉱物的香味を減少させ、飲みやすい味覚となる事が認められた。又、処理に伴い行うろ過工程は、雪の水の本来の性状である有機物を含まない純水性に加えて、濾過と合わさり保存性をより向上させる事が認められた。サラダ油に増健ライトで30分間照射させると油の2重結合を1.5パーセント切断することが認められた。油がさらっとした味覚に変貌し、又、甘みを低減する働きが認められる。この差は口に含む味覚感度と屈折糖度計(アタゴ)をもちいて、ある甘味覚がどの辺まで低下したかを見比べ、その差を例えばグラニュ−ム糖を溶かして味わい、何グラム分減じたかを見ることが出来る。酸自体においても酸味もまろやかに変化させることも出来る。微弱エネルギ−はこうした味覚や物質そのものもAからA‘に変化させたのである。(これらに関しては明細書最後の方で後述する)
MS機械等で見ると感染症にかかった猫に本研究のリグニンスルホン酸ナトリュムアセテ−トを連続投与させていた。これで比較実験すると毎日の連続経口投与にもかかわらず効果を出した。投与直後の指数は104.84、1日後、エネルギ−処理成分再投与指数は109.2となる。この場合の感染症猫におけるエネルギ−処理のみの効果は物質効果から差し引きするから、109.2−104.84=4.36で約4.4パ−セント増加させたと推論される。連続経口投与でこの値であるから効果は高いとみなされる。MS機械における相対活性とはどのように処理されるかであるが、生物や物質のエネルギ−を人が感知して機械に伝達され筋肉維持の強さと維持された長さを時間でグラフに針で記録される。その面積を計算する。測定は測定1区あたり原則7回行われ先の2回は筋肉の調整として用いず、5回の数値を平均値として現わす方法を採用する。物質その物もエネルギ−処理前と後ではどう人に対して良い活性があるのか、動物に投与した場合、食品に投与した場合、物質や成分に投与した場合、処理後、エネルギ−的に変化したかどうかを測定することが出来る。処理により増加したのか、変化したかを見ることが出来る。東北の福島等の汚染土を微弱エネルギ−投与処理で良く変化したかどうかも測定できる。この場合の無処理(放射能汚染土)の測定では巨大なマイナスがでる場合がある時は測定する前に測定者のコントロ−ル時のエネルギ−を測定しておきその分も計測結果に加え減算する。普段の測定では人体の仕組みの松果体(脳)の範囲内であるから加えないでも良い。もちろん、汚染度のあまりにも強い物かどうかは測定者自身に予め放射能対策用に対応する微弱エネルギ−放出ライト等で照射後行うと良い。その時の値をコントロ−ルとして測定しあとから計算時に適宜減算入する。
又、測定したのち、微弱エネルギ−放出ライトで測定者に微弱エネルギ−を投与すると放射能対策に良い。投与する場合は照射を数分から数拾分照射する方法と音声指示で誘導する方法が開発されている。微弱エネルギ−は普段は柔らかいが強く強力にする事も出来、ある種の数列構造を作る時、信じがたい遠隔地に飛ばすこともできる。その場合の地球における確認方法は遠隔地の標的物を測定しMS機械による測定システムで数値の変化を読み取る。又は松果体などに異常がない人により安定的におこなう松果体測定方法による数値の違いから読み取ることができる。良いエネルギ−が増加した場合は数値が増えるのである。MS機械や測定方法については明細書最後の方で述べている。微弱エネルギ−の源の根源は宇宙の構造(図示できる)から来るもので実験実証する事が出来るがその基礎と応用の原理は三次元(見える物質的世界)と四次元(見えない霊的エネルギ−的な世界)をそれぞれの世界を繋ぐ原理を数学的な論(かずたま)と革新的な道具の存在と人体技術で明瞭に確定していくことになる。この著作物は非公開だがすでに完成しているが本願発明の開示分も含めると約200ページに及ぶので本願での開示は応用編に留めている。これら数霊(かずたま)の原理は封印されていた神代の時代の技術でもある。三次元の世界に顕現することで宇宙惑星の連合惑星群と地球が統一される認識の科学である。これらは知的欲望を満足させ、悪い欲望を制御できる新文明の基礎になるものである。今から闇の時代からひかりの時代を築き担う人々には倫理、技術、宇宙統一概念、ありしえない道具作成や医療技術展開、地球や月などの汚れた言わばある種の膜を取り去り虚空の美でなく、真実の美しく輝き本来の健康力(若さを呼び戻し長生きできる)を取り戻す惑星や生き物には不可欠な物である。早速、心の弾力のある真実の若き科学者や地球の学問に取り入れるべきものの為の超一級の価値があるものである。話を戻す。
又、天然性の抗菌、抗ウイルス剤及び防腐剤として、薬効や生理活性をさらに求めるには、本発明のハスカップ植物体を各種溶媒で抽出して、リグニンスルホン酸化して、Naや酢酸と遭遇結合させれば良い。抗ウイルス効果が高まると期待される。簡便なやり方は下記の方法である。(これに限定されない)
(ハスカップからのリグニンの抽出)
酸液含有ハスカップ産物であるハスカップの木部や根から、リグニンを下記のように抽出した。ハスカップ木材のチップを120℃、2〜5時間、1.2気圧にて、重亜硫酸カルシウム塩(又はマグネシウム塩)溶液中で煮沸した。この亜硫酸パルプ溶出液をpH8〜10に調整し、120℃、2〜5時間、1.2気圧で反応させた。沈殿物を回収そのままで使用しても良いし、減圧下で乾燥させて請求項1及び2の工程物の工程に入れることができる。リグニンスルホン酸塩を得る。この沈殿物や減圧乾燥の粉末は、フーリエ変換赤外分光法による測定の結果から、リグニンの構造を有していることが確認された。この物質に本願の酢酸イオンを含む塩を加え、本願の工程(酸づけやアセテートを加えること)で(適宜の加熱、加圧をすることもできる)リグニンスルホン酸ナトリウム塩アセテートの生成を図ると、更なる強い、抗菌(虫歯菌も含む)や抗ウイルス活性が出来うる。この場合の雰囲気は、加温状態が望ましいがこれに制限されない。望む物質が作られれば良い。強い抗菌とは例えば、抗ヘリコバクターであったり、虫歯菌や歯周病であったり、口腔疾患である。強い抗ウイルスとは、エイズウイルスやそれに伴う口腔に発生する抗水虫や抗インフルエンザウイルスなどが、少量の本発明の物質で効く(又は、抑制する)とういことである。
(5)リグノスルホン酸ナトリウム塩(Lignosulfonic acid,sodium salt)この物質(リグニンスルホン酸ナトリウムともいう)の単位構造は次の化5の式で表わされる。
Figure 2016073296
図4
Figure 2016073296
(この式において、Rは主としてHか又は他のリグニン単位、Rは主としてOCH、Rは主として他のリグニン単位である。)
単離にはイオン交換(カルシウムからナトリウムへの)とロ過が使用される。リグノスルホン酸ナトリウム塩の枝分かれした巨大分子構造にはスルホネート基が含まれる(スルホン化度は、フェニルプロパン繰り返し単位当り0.46で、硫黄含量6.7%、ナトリウム含量5.5%に相当する)。リグノスルホン酸ナトリウム塩には、第一及び第二脂肪族系OHと、フェノール系OHが含まれる。近接するフェニルプロパン繰り返し単位には、C−O−C並びにC=C結合を介して結合される。メトキシ含量は、計算で10.8%で、元素分析では炭素46.17%、水素4.70%である。性状は自由流動性(サラサラした)非毒性の粉末で、嵩密度0.5g/cmてある。水に可溶。色は茶色。薄い‘ジンタン’のような臭いがする。本発明が着目したような抗ウィルス性や抗菌性はまったく知られていなかった。しかるに本発明により、きわめて優れた抗エイズウィルス性、抗インフルエンザウィルス性、並びに或る抗菌性とを有することが見出されたことは、驚異である。この物質を後記測定法により測定した分子量分布は分子量20,000が大部分であり、分子量12,500及び3,800の分子も存在することが認められる。
(6)リグノスルホン酸ナトリウム塩アセテート(Lignosulfonicacid,sodiumsalt,acetate)この物質の単位構造は次の化6の式により表わされる。
Figure 2016073296
図5
Figure 2016073296
(この式において、Rは主としてHか又は他の単位であり、Rは主としてOCH、Rは主として他の単位である。)
リグノスルホン酸ナトリウム塩の誘導体重合物である。無水酢酸を試薬として、均質相溶液から調製される。脂肪族及び芳香族アセトキシ基を含有する。フェニルプロパン繰り返し単位ごとに0.46のスルホネート基を有する。近接のフェニルプロパン繰り返し単位にはC=C及びC−O−C結合を介して結合する。元素分析では炭素47.16%、水素4.72%、窒素3.77%で、ICPアッセイでS5.4%、Na3.1%である。脂肪族系OHがフェノール系OHより優勢である。上記同様測定した分子量は分子量18,000と認められる。性状は、サラサラした非毒性の黄褐色粉末で、やや弱いアセテート(酢酸塩)の臭いがする。水にはどのようなpHでも可溶である上記(5)リグノスルホン酸ナトリウム塩と同じく、きわめてすぐれた抗エイズウィルス性、抗インフルエンザウィルス性と、或る程度の抗菌性という、多面的な効力を有する。
これらの理由から(酸の持つ細菌に対する細胞膜への浸透性も含めて)天然性の抗菌、抗ウイルス剤及び防腐剤の少なくても三面の顔を持つ機能材となる。リグニンスルホン酸ナトリウム塩やその構造における化合物のアセテートは、酢酸のにおいがする。人の細胞毒性試験では毒性が見られず、鶏の投与実験(朝昼晩、餌に混入して、2.8年間継続,各調査1区あたりn=7無処理区は餌に水をかける、処理区は餌に水で溶かした検体例えば0.1gと0.5gをかける区)では、リグニンスルホン酸とリグニンスルホン酸ナトリウム塩やその構造における化合物のアセテートは、つまり、リグニンスルホン酸ナトリユム塩アセテ−トは共に、安全性が高いことを確認しているから、服用や食品、注射薬にいれて機能性の働きのする安全な材である。エイズウイルスと共にH1N1 H3N2北海B型のインフルエンザウイルスにも試験管内においての100パーセントの抑止効果を出した物であるから異種多種類のウイルスにも効くと考えられる。この様な効果的で安全な物質は世界中で知られていない。インフルエンザウイルス試験では初発濃度2μl/mlであったことではその他のすべての検体は有用な抑制効果を達成しているがここでも特に注目されるのが、前出のリグノスルホン酸ナトリウム塩(検体5)と同アセテート(検体6)である。
すなわち、ナトリウム塩(検体5)はH3N2インフルエンザに対し100倍希釈のきわめて低い濃度まで増殖を100%抑制し、悪くてもB型に対し16倍希釈(No.5試験管)の低濃度で100%抑制を達成している。ナトリウム塩アセテート(検体6)の7T(H1N1とH3N2に対し)も驚異の成果であり、悪くてもB型に対し4.5T(10倍希釈)である。7T0とは検体原液の濃度が7回薄められたウエルに行き100%抑制(MIC)を達成している事を示す。Tはトキシンの略でTは細胞障害が見られないということでありT3であれば3番目で細胞障害が見られた事を示す。
Figure 2016073296
同様にして、後述するがリノール酸、及びリノレン酸は、安全な抗菌組成物、防腐剤組成物となるのである。リグニン類においては多様な顔があり、リグニンオルガノソルブプロピオネ−トは下記の表に示すように黄色ブドウ球菌に対して特に抗菌活性が強い。希釈40倍でも抗菌活性が見られた。分子量分布は分子量15,000が中心であり、分子量9,200、7,500、1,650が混在している。これは、リグニンオルガノソルブの誘導重合体で、無水プロピオン酸を試薬としプロピオン酸ナトリウムを触媒としてプロピオン酸に入れたリグニンの均質相反応により作られる。単離前に、Hで一部漂白され、褐色粉末となる。元素分析では炭素57.39%、水素5.58%である。性状はサラサラ流れる非毒性粉末である。可溶性熱可塑性リグニン誘導体であり、本発明によれば、リグニンオルガノソルブプロピオネートは抗エイズウィルス性と抗菌性において有用と認められた(表7)。また、リグニンの分解物とその近縁物において表6の抗菌作用が確認された。グアヤコール(検体1)、リグニンスルホン酸(検体2)、2,6−ジメトキシフェノール(検体3)、3,5−ジメトキシフェノール(検体4)の4種について、次の方法で抗菌性を評価する試験を行い以下に示す(表6)。本願ではリグニンに関係する物を含めてリグニン物質という。
試験方法:感受性ディスク用培地に各検体を10%量添加して寒天平板を作成する。この平板の上に下記の表6に示す6種の菌株の試験菌液(10個/mlに調製)を25mlずつ接種し、37℃で48時間培養した後、各細菌の発育の有無を確認する。結果を次の表8に示す。表中、(−)は細菌発育せず、(+)は細菌発育ありを示す。
Figure 2016073296
Figure 2016073296
(この式において、Rは主としてHかOCHか又は他の単位、Rは主としてOCH、Rは主として他の単位である)
グワヤコ−ル(検体1)リグニンスルホン酸(検体2)2,6−ジメトキシフェノール(検体3)、及び3,5−ジメトキシフェノール(検体4)はすべての試験菌株に対し発育抑制効果を有することが認められ良好な細菌発育阻止効果を示した。グワヤック脂もグワヤヨ−ルと同等な発育阻止効果をしめしたから本発明のリグニン物質として組み入れる。
Figure 2016073296
この表7において、<40倍とは40倍希釈では完全には発育阻止していず、40倍以下の濃度(例えば30倍=3mg/ml、又は20倍=4mg/ml)とすべきことを示している。40倍希釈(2mg/ml)で完全に発育阻止している例はリグニンオルガノソルブプロピオネ−ト(検体11)の黄色ブドウ球菌に対してである。しかし、その他の<40倍(40倍以下)の例も部分的には阻止が認められ、濃度を上げれば完全阻止は十分に実現されることが見込まれている。その意味で、上記検体5、6、11〜12はすべて十分有用な抗菌性を有すると判定される。
酸、すなわち、酢酸イオンの効果も活用し、各種の方法を駆使しハスカップ等の成分とあわせた有用性の高い産物づくりを目指すものである。又、抗MRSAや抗VRE成分含有の産物として、本発明工程に載せて、原料となる素材に保存性を持たせて製品を作ること等からなるリノ−ル酸、及びリノレン酸含有の食品などに関するものである。
発明が解決しようとする課題
本発明はハスカップやハスカップが持つリ−ノ−ル酸やリノレン酸を共通して持つニンジンの葉、ブラックカ−ラントなどの植物において研究され、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)やメチシリン耐性黄色ブド−球菌(MRSA)に効果があるものがないか、抗ウイルス効果はどうか、ハスカップの有用な食べ方はどのようにしたらよいか、又、ハスカップの実や植物体の保存方法と使いやすさはどうするべきか同時にそれが、味覚や健康の向上に寄与し保存性と極力味覚を減少させない機能を有し、作業性を良くする事の技術を開発する事、腎臓や高血圧で塩分を避ける塩分忌避者などに対して使用できるようにする事、これらの素材を培養時のキノコに食わせた時抗がん活性があるか、又、リノレン酸では抗がん活性はあるのか、それから、微弱エネルギ−はどう使えば良いのか、視力保持や向上及び農業園芸素材の開発、又は肌にも優しい洗剤や衣類や日用品などに取り入れることはできるかなどを課題とした。
先に述べたように、ハスカップの実は夏の収穫後、そのままでは、すぐ発酵がはじまるし、そのまま凍結すると前述したように、果肉の水分の膨張で果肉が破裂して、果皮が破けてしまうのであるから、使い勝手が悪いのである。ジャム状では違和感がある為、味覚上の改良と保存性を同時に達成する課題があった。そこで、本発明者らは、長期に渡る種々の研究の結果、以下にのべる(a)(b)及び(c)からなる技術工程物(後に、工程物を活用することで各種の産物を産む)を開発した。
(a)ハスカップの実、又は、植物体を収穫した後、生の状態で、薄い酸液(PH4.5前後)ですぐ漬け込み、虫や細菌を除去(一次処理工程という)する。(b)その後酢酸イオンを含む酸で加酸をし、一定時間の酸液浸漬処理の工程(二次処理工程という、本願では必須工程である)を経ることで、処理工程が進む(酸液浸漬中に、味付けとして各種調味料やだしを入れてもよい)。保存性と味覚(と薬効)をかね、必要に応じて(c)凍結処理(三次処理工程という)する手段を加える。これで長期保存性が付与され、果肉の破裂を防止し、使用上のべたつきをなくし、作業性を向上させ、幅広い食味適応や生理活性を同時に寄与する工程が生まれる。(d)さらにハスカップ産物の重量を軽くし、又は、形状を長期に渡り常温で保管することや粉末化などの目的を達成するために乾燥処理工程(四次処理工程という)を行える。乾燥処理は代表的なものとして、過熱乾燥と真空凍結乾燥があげられる。これに限定しない。
このような工程を通すことで原材料の良質な保存が容易に、おこなわれたのである。後記する様々なハスカップ加工製品を実現させる基礎となったのである。合わせて、保存性を高める温度帯についてのべる。温度帯の特殊な事例として、0℃から−2℃までも保存温度帯とすると、凍結せずに保存が高まり良好であるが(保存性はあるが凍結より保存性は短い)、凍結されない温度帯であるから、ここでは、(b)の均等物として発明に組み入れる。
また、微弱エネルギ−の基礎的振る舞いを微弱エネルギ−の放射する増健ライトや微弱エネルギ−において風も応用できる魔法のうちわ等で機能的効釆が上がる道を見出すことにしたのである。微弱エネルギーの基礎と応用を研究をして効果をあげる用途をみつけ研究を深化させその基礎的振る舞いや働きを究明する、又、リグニン物質の有用な活用の方向性とハスカップやハスカップ及びリノ−ル酸やリノレン酸を含んだ植物を念頭に、バンコマイシン耐性陽腸菌(VRE)メチシリン耐性黄色ブド−球菌(MRSA)の抗菌テストをおこなって見ることやエイズウイルスやインフルエンザウイルスなどにおいても基礎研究をして抗菌や抗ウイルスの可能性を探求する事に主眼を置いた研究も行う事にした。本発明はハスカップ等において、腎臓や高血圧で塩分を避ける塩分忌避者に対して使用できるようにすること、又、ハスカップの実、又は、ハスカップ植物体の保存方法と使い易さを開発することにある。同時にそれが、味覚や健康の向上に寄与し、『保存性と極力味覚を減少させない』機能を有し、作業性をよくするための技術も開発することにある。更には、この工程からできた発明品を使用してできた産物一般(以下に述べる)としては、ハスカップ等のもつ機能性としての抗酸化作用やハスカップポリフエノールやリグニン及びその化合物も取り込み、健康的で、味覚も美味しく、見た目も美しい(ハスカップの持つ色素を活用して視力保持や向上、又は、肌にも優しい、商品を作ることを課題とするものである。
詳細な説明
公的機関ではハスカップの実100g中の成分を下記の内容で示している。
・カロリー40cal・鉄分0.8mg
・蛋白0.9kcal・ビタミンA30mg
・脂肪2.5g・ビタミンB10.06mg
・炭水化物9.5g・ビタミンB20.07mg
・カルシウム30g・ビタミンC50mg
また、ハスカップには、ビタミンCより強い抗酸化能も判明している。その主体成分はシアニジンという成分で、ハスカップのアントシアニンはほとんどがこの成分である。アントシアニンは、光の刺激を脳に伝える働きをするロドプシンという色素体を活性酸素から守り、再合成を助ける働きがある。同量のシアニジンを摂取しようとすると、ブルーベリーよりも3.3倍もつよいのである。又、ハスカップの中性脂質の主要な成分はトリグリセリドで、遊離ステロール、遊離脂肪酸である。トリグリセリドの構成脂肪酸はリノール酸とオレイン酸を含む。こうしたハスカップの実やその植物体の活用を中心に、一般の食卓にのせることを目指し、発明者たちは鋭意、研究開発した。その結果、ハスカツプの実や植物体に、酢酸イオンを、含ませるため、菌処理する為、加酸し、いわゆる漬物(酸蔵)とする製造工程を開発した。以下の通りである。
取立てのハスカップの実(又は、ハスカップ類の植物体は微粉末、又は、抽出エキスを作る。)は、ごみを取り、軽く酸液で洗浄し、更によく溶解した酸液につける。酸は、好ましくは、りんご酢を用いる。天然性の酸が望ましいが、化学酸使用の場合では、市販のリンゴ液を適量くわえるか焼きリンゴで一定期間酸液につけておくと風味がよくなる。酸液に風味や味づけとして、化学調味料や昆布、かつお、削りかつ、各種うまみ成分、キムチ、唐辛子、甘味料などを適宜いれることも妨げない。甘味は氷砂糖が望ましく次いでトレハロースがよい。
ここでは基本形として、酸を加えることが必須であり、酸濃度がたいせつである。酢ぱい味覚が強過ぎてもいけない。ハスカップの生の実や植物体1Kgに対して、pH7.0以上では早く腐敗しやすい。PH3.0からPH4.4では酸味強いが、大根おろしやとろろなどと混ぜる時によい。一般的には酸分が強いと感じる濃度であるため、例えば、関東以南はやや酸味が強くても良いが北のほうではすっぱいと感じる。特に、酸性側の2.8pH以下では食品には酸分が強くてむかない。従って、一般的には、酸分をあまり強くせずに、ハスカップの生の実や植物体1Kgに対して、pH4.5の酸液1Kgを用いることを基準にすると良いと認められる。もちろん目安であるからこれに限定されない、つまり、二次処理工程に用いる酸液はpH6.9からpH3.0がよく、望ましくは.pH4.0からpH4.5であることが良いと認められたのである。飲料を造るときは、乳製品などタンパクが多量に含有していなければ、最終pHは4.3以下に抑えるのが枯草菌類(例えば、バチルスズブチルス)等の雑菌の繁殖を抑制するので、好ましい。瓶詰め後の殺菌は、好適には、75℃、20分で低温殺菌するとよい。逆に、タンパクが多量に入っている場合はpH5.7でないと、凝固する。
又、カバノアナタケ抽出物はpH3.0以下になると沈殿する性質があるから、pHは3.0以上に保つのが望ましい。糖質は、氷砂糖、マルトース、グルコース、オリゴ糖、蜂蜜、トレファロースなどを目的に応じて使うことができるが、腸内細菌類の増殖のためには、オリゴ糖が好ましい。また、特殊なシュガーレスタイプ(低カロリーで甘い)としてアスパルペーム、ステビア等も使用できるが、味覚的にはグルコース等と併用して用いるとよい場合が多い。ハスカップを炭酸飲料にするには、できるだけ水を多く、果汁等は少なくして、4℃以下の冷却原液中に炭酸ガスを注入する。高温度、及び、水以外の物質が多いほど、炭酸ガスは一般的には泡になって、外気に出てしまい、目的を達成しない。そこで、ハスカップ果汁を3%以下程度とし、pH及び糖分を調節し、炭酸飲料とするのがよい。加熱は120℃以下に抑えることが好ましい。種々研究した結果、製造の簡便な方法としては、ハスカップの実や植物体の適宜の材形に(根は切断して)、適量の酸を混入して、冷蔵庫か冷涼な場所で30日くらい漬け込むと、ハスカップの実や植物体に酸がなじむ。この日数はこれにとらわれないで、適時加減することを妨げない。この加工物は、酸蔵された味覚をもつ。例えば、本発明の酸蔵処理やその後の凍結工程を経たハスカップの実では、実の表皮を保ち、あたかも梅干の味覚のような状態になり、風味がでる。かむと美しいアントシアニン系の色が出るから食欲や購買欲をそそられる。
このハスカップの実のいわゆる酢酸イオンを含む漬物化した加工品を、おにぎりの中心にはさみ込むと、白米のご飯と程よい酸味が調和した甘みがかもし出された、おにぎりとなる。1日ぐらい経つほど、おにぎりの中心内容物の周辺に赤色に滲ますから美しい。人を感激させる。おにぎりの表面にはゆかり(赤しその粉末プラス塩)も適量付着させると良い。一層の味覚を引き出す効果がある。従来の、海苔を本発明産物のおにぎりの表面に巻くことも除外しない。本発明のハスカップの実(本願の工程を経た物)は、1粒0.3g前後である(以下本文では、1粒は0.3gとする)。30人の食べ比べにて、食味試験すると、全員が、おにぎり1個(115g)あたり、本発明の工程物であるハスカップの実を4粒入れたおにぎりが、他の1粒や2粒、4粒、5粒、6粒7粒8粒9粒10粒区のおにぎりより圧倒的に好評であった。5粒以上から10粒などは酸味がやや強く、米飯の量との兼ね合いから美味しくなかった。3粒以下だと米飯全体にたいして、ハスカップの個性(味覚)が埋没してしまい、味覚にインパクトがかけるし、米全体量にたいして、アントニアン色素が少なすぎると美しさが減少するから、美しさがあり、味もよいところで配合を決めると良いことが認められた。又、酢酸イオン(りんご酢)は、食品に於ける、『味らい』に、働きかけ、も健康的においしく食べるおにぎりを発明した。減塩を求めたり、塩を禁止されている人に有用である。
本発明のハスカップの実を適量入れることで、ここに抗酸化力のある視力保持や補強を期待できる、更に小果樹栽培からなるから、環境にやさしいハスカップおにぎりが誕生したのである。出願人の塩け工程をいれた先の特願の発明品より、30パーセント多くおにぎりに入れることが出来るから効果的といえる。このように進化した本発明品は、最終産物がどのような分野になろうとも、食品では、一定の機能的改善が期待できるし、食品外でも抗菌など機能改善効果がある。これは、本発明のハスカップの実を、おにぎりの中心にはさめると、なにもはさめないおにぎりに比べて2日から3日ほどながもちするなど抗菌力もあり、紅色の色素がご飯をそめるから美しい。一次処理二次処理を経たハスカップの実は先の塩漬け工程より1日から2日保存性が高まった。また同様に、巻き寿司の中央やあげ寿司の中に適量入れたところ、1口大の巻き寿司(寿司飯あたり約36g)あたりでは、2〜3粒、いなり寿司(寿司飯あたり(30g)では2〜3粒でおいしく、見た目も鮮やかな紅色がでて美しく、全発明より増量できたのである。もちろん、先の1粒含む時でもおいしいから味覚の幅を広げたといえる。先ほどの食味試験でも30人中25人までが美味しく良い味と判断した。新食感のハスカップの味を極力減少させない酸味中心の美しくおいしい、ハスカップ寿司ができたのである。使う時は本発明のハスカップの実の二次品を、あるいは、三次処理工程物を熱いおにぎりに冷凍物のまま挟み込んでもよいし、常温において、自然解凍してから使用しても良いのである。(巻き寿司の米を糯米にしても粘り風味がでて美味しい。そして、ハスカップの実と相まって美味しい。)ここに、幅広い使い方ができたのである。本発明工程を通過したハスカップの実は、凍結しても破裂が少ないうえ、凍結したエキスを再利用する上でも例えば飲料に転用するときにも使い勝手が良く、塩分を控える血圧が高い人のつまみにもなったから、圧倒的に従来の方法では不可能であったことが実現する運びとなったのである。
本発明のハスカップの実の使用量では、前述の食品に対して、多くても少なくても程よい味覚にはならなかった。寿司飯300gあたり1粒ではすくなく、20粒以上では味覚の調和にかけた。2から26粒(0.6〜7.8g)がよく10から15粒(3.0〜4.5g)が、適量とみとめられた。そして、ここでも、先ほどの抗酸化力が発揮される特徴ある寿司とみとめられる。加酸の本発明のハスカップ加工品はその性格上、冷蔵で保存し早めに食べることが必要であるが、塩分の控えたい人のつまみやおやつとして食べることが出来、食味試験した結果は充分に従来発明品(塩蔵処理)より好評ゾーンが広がる。ベストは、20人の評価をもとにすると取り立てのハスカップの実1Kgに対して、加酸液でPH4.5のものを1Kgいれたものの二次処理工程からできたハスカップの酸蔵の実が、30人全員が一番味覚からもよいとする結果がでた。保存も酸蔵後の本発明品(三次品)は冷凍にたえるのである。本発明のハスカップの実を、おにぎりやお寿司に入れても、よいのである。例えばハスカップの入れたおにぎり等を冷凍した場合、そのまま冷凍庫から取り出し、レンジで加熱しても、食味が失われないで、食べれることが、種々の研究の結果から判明した。叉、米飯加工品に入れるには、本発明品のハスカップの実を加工してから、そのまま使用すると、使い勝手が良いことが判明した。こうして、食品として実用に耐え更には塩蔵品の工程をくぐる従来の発明物より数段まさることが、実験の結果確認されたのである。
叉、食べる時の美しさは従来品よりも美しく、塩蔵処理工程の場合よりも美しさは勝るのである。それはハスカップの実の酸液含有によるため発色するからである。したがって本発明のハスカップ入りおにぎりは、おにぎりの中心に、ハスカップの本発明品が適量入っているから、他の食品、例えば、しやけ入りおにぎり、こんぶ入りおにぎり、辛子明太子いりおにぎり、ツナマヨネーズ入りおにぎり、梅干おにぎり等と比べると、ハスカップの色素が溶けると周辺の米飯に滲み出すから、前開示の塩漬け工程では果皮などにやや黒味おびることが発生することがあるが本願の酸液含有ハスカップ産物のハスカップの実は、より圧倒して美しく、叉、抗酸化能値もよいとみとめられる。(植物体併用使用も同様である)また、巻き寿司も従来の沢庵入りまき寿司、焼き卵いりまき寿司、紅しょうがいり巻き寿司等にも比べて、ハスカップの実が溶けると色素が溶け出し、米飯物が朱色に染まるからこれも塩漬け工程の前発明物より圧倒して美しく、その上、体に良い抗酸化力が保持されているのである。寿司ごはんでも同様である。つまり、必要時に加塩したり、加塩なしとしたりできるようになったから、著しく商品性を高めたのである。
試みに、ハスカップの実をそのまま加工せずに生で使用すると、味が米飯加工品になじまないことと、ハスカップの水分が多く、米飯に過度のハスカップ水分などがにじみ出るため、味覚や商品化の為の作業性が悪くなることが認められた。まき寿司などに使用すると著しく米飯の形状構造が崩れ、また、美味しくない。また、ハスカップの実の保存作業にしても、従来は、収穫後にすぐ冷凍することがやられていたが、そうした方法では、ハスカップの実を解凍してから、酸ずけ加工しようとしてもハスカップの実の皮が破裂し、ハスカップの有効成分を含む果肉やジュースが流亡してしまう。その結果、おにぎりなどは、優れた味覚がえられないし、その後における作業性の悪化や商品の品質の劣化がおきたのである。このような理由から、既存に考えられている冷凍物からの実の漬物化は失敗したのであった。
前述の理由で、ハスカップの生の実を米飯に挟めることは、おにぎりなどの米飯加工食品には、作業性や味覚上から悪く、生のハスカップの実を、酸を加えて、酸づけして(漬物化して)から後に、冷凍にすると、皮も破損少なく、ハスカップのジュースも流出せず保存され、冷凍の実のまま米飯加工品等に投入できるから、作業性からも味覚上からも成功したのである。もちろん保存には冷凍が絶対条件ではない。0〜−2℃付近の貯蔵温度帯も効果的に貯蔵で使用できるから、この方法も本発明では、二次処理の工程であるとはばを持たせる。しかしながら、冷凍処理は、保存性が(保存期間が)格段に高まり、味覚も本発明工程では、天然に限りなく近い味覚であるため、食品に幅広く活用できる。また、酸や加える機能成分やハスカップにある、機能成分とあいまって、肌に触れるため、衣類や化粧品、洗剤にも有用性が高まり独特な産物となるのである。
本発明工程に使用する酸はリンゴ酸が望ましい。リンゴ酸について説明すると、リンゴ酸(リンゴさん、malic acid)はヒドロキシ酸に分類される有機化合物の一種である。この和名はリンゴから見つかったことに由来する。示性式はHOOC−CH(OH)−CH−COOH、分子量は134.09。IUPAC置換命各法では2−ヒドロキシブタン二酸(2−hydroxybutanedioic acid)と表される。2位に光学中心を持ち、リンゴに多く含まれる異性体は(S)−(−)−L体である。0.1%水溶液のpHは2.82である。爽快感のある酸味を持つため、飲料や食品の酸味料として用いられ、また、pH調整剤、乳化剤など、食品工業においてさまざまな用途に利用されている。キレート性を持つ酸であることから、金属表面の洗浄などにも用いられる。食品、工業に使われるリンゴ酸は、多くの場合ラセミ体が用いられる。中間体としてクエン酸回路の一部を構成しており、リンゴ酸デヒドロゲナーゼによって酸化され、オキサロ酢酸となる。
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(S)−(−)−L−リンゴ酸 本願ではリンゴ酸に限定するものではない。
酢は、食品に酸味を付与または増強し、味を調え、清涼感を増すために用いられる液体調味料のひとつ。1979年6月8日に「食酢の日本農林規格法」が公示・施行され、JASでの呼称は食酢(しょくす)となった。酢酸を3−5%程度含み、その他に乳酸、コハク酸、リンゴ酸などの有機酸類やアミノ酸、エステル類、アルコール類などを含む。製造法により、醸造酢(じょうぞうす)、合成酢(ごうせいす)に分類される。酢の効能を掲げると酢は苦汁と同様に豆腐の凝固に使う事で食生活上の長い歴史がある。血管の収縮性を高め、血圧を下げる作用があるので、高血圧の予防に良い。
動脈硬化予防やコレステロール値をさげる。歯周病に有効で、つけて歯茎をマッサージすることで、抗菌作用が働き、歯茎が硬くなる。水虫の治療に良い。骨を丈夫にし、骨粗鬆を予防する。酢に多く含まれる酢酸の作用によって筋肉中の乳酸の分解が促進され、凝りをほぐす作用が期待できる。
美容効果では疲労回復して、皮膚の細胞を活性化する。目のしぶしぶを防止し、瞳の機能を強くするから目元の美容(目尻にしわがよるのを防止)によい。髪にスプレーすると、アルカリ中和のリンス効果も期待できる。
又、殺菌作用が働き、口内炎、水虫の治療ができる。酸の角が取れて、ピリピリする酸の鋭さもpHの適正化とリンゴ酢使用や増健ライト等における微弱エネルギ−を、本発明の処理工程や産物の照射で酸の角の取れた味覚に出来るし、栽培上の工夫で味覚をまろやかにおいしくすることも出来る。それらも活用し、本発明の処理工程に用いることでりっぱな『酸液含有ハスカップ産物』及び、それらを使用した加工品ができたのである。
本発明品ハスカップ類の使用した代表例として、ハスカップを中心に代表例としてあげる。ハスカップは、おにぎりや寿司にも混入することができる。冷菓にも使用できる。例えば冷菓の代表として掲げる物では、ラクトアイスクリームやアイスクリーム、アイスキャンデー等がある。ラクトアイスクリームは無脂固形分8.0パーセント卵黄脂肪分0.5パーセントであり、これに限らないが、主に、糖類(砂糖、水あめ、ブドウ糖、果糖、液糖)植物性脂肪(パーム油、ヤシ油)、乳製品、卵黄、食塩、香料、安定剤(セルロース)アナトー色素、が配合される場合が多い。それらの液を定法通り充填機で、空気を巻き込み冷却凍結さながら、アイスクリーム用の容器に充填されるのである。この液200mlあたりの中に本発明のハスカップの実9から25粒(2.7〜7.5g)の混入(又は同量の酸蔵実のエキスでもよい)が好ましい。しかし量はこれにとらわれない。叉、本発明の植物体から抽出したエキスでも良い。この場合は必ずしもハスカップの実は酸蔵が望ましいが、酸蔵はしない実も他の調味液との味覚の調和から使用してよい。本発明のハスカップの実の量は、9から25粒(2.7〜7.5g)が望ましいが、配合調味液や地域の酸味の強さの嗜好具合から考える必要がある。
暖地は酸味が強くてもよく、好まれ、寒地は酸味の強さは好まれない傾向にある。又、抱餡機を利用してアイスクリーム類の固形物に本発明品の実を入れることもあり、その場合は、アイスクリームの中心に機械的に本発明品の実を包み込めることが出来る。又、本発明の植物体から抽出したエキス等を併用することが出来る。
イチゴ大福がある。これは、ラクトアイスに分類される。イチゴ果汁・果肉15パーセント、無脂固形分70パーセント乳脂肪分2.0パーセント、植物性脂肪分4.0パーセントであり、以下に限定されないが、主に、餅菓子(卵も含む)イチゴジャム、乳製品、砂糖、植物性脂肪、水あめ、異性化液糖、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)香料、酸味料、乳酸カルシュウム、着色(野菜色素、紅麹)50ml×2個の場合は、これに対しては、本発明のハスカップの実やそのエキスを使用すると、赤い着色料は必要なく、ハスカップの実の本発明品をこの配合液50mlに対して、冷凍固化する予定の中心部に2から5粒(0.6〜1.5g)をいれると美しく味も良い。この場合は本発明品をジャム化しても、本発明の実や植物体のエキス等を適量配合し注入してもよい。塩蔵処理のハスカップの実を用いた場合より朱色が強く発色するから本発明のハスカップの実を少なくすることができる。
アイスクリームについて述べる。これは、無脂固形分8.0パーセント乳脂肪分8.0パーセントのイチゴ果汁でのべる。原材料名、乳製品、準チョコレート、いちご果汁、水あめ、砂糖、乳化剤、安定剤(増粘多糖体)香料、酸味料、野菜色素(原材料の一部に大豆を含む)10ml×6粒のアイスクリームでは、このアイスクリーム溶液10mlあたりにイチゴ果汁を削除して、又は、削除しなくてもよいが、本発明のハスカップの実を、0.5粒から1粒(0.15〜0.3g)を入れると良い事が認められる。叉、本発明の色素が入るので併用するか、野菜色素を除去することもできる。製造ラインによっては、機械化によって必ずしも本発明のハスカップの実の原型をとどめなくても、内容物が製造食品に保持されていれば良いことも考えられる。その場合は本発明のハスカップの実をミキサーなどで砕き(溶解又は凍結状態で)使用しても良く、又、本発明のハスカップ類植物体と併用してもよい。本発明加工品を配合することで、『発色効果』でアイスクリームミックスの色素の割合を減じることが出来る。
こうした、本発明のハスカップの実の応用(食品化)は、こうした調味液ばかりの味を追及するばかりでなく、地域性も考慮して、酸味の好む土地柄にも応じて、バランスの取れた関係から決定することでよいのである。
本発明のハスカップの実を使用するお菓子についてのべる。ゼリーについて述べると、例えば、一般に桃ゼリーでは、糖類(砂糖・異性化液糖・水飴、ブドウ糖)桃果汁、デキストリン、ゲル化剤(増粘多糖類)酸味料、セルロース、香料、乳化剤が使用されているが、これに本発明のハスカップの実を4から9粒(1.2〜2.7g)いれたら色合いと風味がでて、おいしくなったし、色合いもよくなった。ゼリーは、以上のような例でも開示したように、一般的な定法にのっとりゼリー化するとき、出来上がり製品130gにたして本発明のハスカップの実を4粒から9粒(1.2〜2.7g)が適量であり、美しい赤い色素が塩蔵処理のハスカップの実より発現した。味覚もよい。この場合は、必ずしも本発明品のハスカップの果粒だけでなく、本発明のハスカップの実のエキスや破砕粒も入れることができるし、本発明のハスカップの植物体の適宜のエキスを微細にしたペーストなどの材形で、あわせて使用することも良いことが認められる。塩分がはいらないハスカップの実は味付けが柔軟にできるから特にゼリーや飲料には使い易く良く進化した発明である。
以下に主な品目をピップアップして述べる。
ヨーグルトについてのべる。ヨーグルトにたいして200gあたり本発明のハスカップの実を、25粒(7.5g)程度を入れると美しいピンク色にヨーグルトが染まり味覚も酸味が利きおいしい。上等である。この場合は、必ずしも本発明の果粒だけでなく、本発明のハスカップの実やそのエキスや破砕粒も入れることができるし、本発明の植物体を適宜の形態(抽出エキス、微細にしたペースト等)で混ぜ合わすことができる。
ケーキについてのべる。直径20Cm程度のデコレーションケーキでは表面に本発明のハスカップの実を30粒(9g)程度載せると美しいし、酸味が心地よく後口に調和する。表面のクリームに本発明のハスカップの実やそのエキスを混ぜると美しく、身体に良いケーキが出来上がる。好みにより本発明品の使用量は適宜加減すると良い。ショートケーキは本発明のハスカップの実を、6粒(1.8g)ぐらいを飾りとかねて使用し、必要に応じて本発明の植物体のエキスを適宜の形態(抽出エキス、ペースト)で、スポンジ(菓子)などに混入すると美しく、酸味の上品な健康的なハスカップケーキができる。
本申請文(明細書)の全ての使用量は原則であり、例示に限定されない。又、例えば小麦加工品として例示した種類も、その範疇ばかりでなく、小麦を使用した加工品に及ぶと広く解釈するから、うどん、冷麦、スパゲテイ、麩にも請求権が適用されるという範疇に属させる。又、これから述べる酢漬けイカについては、イカの上部に載せると書いていても,イカの腹の中に他材と配合することも、いわゆる均等物の観点とみなし、本願請求内に入ると解釈する。本発明品のハスカップの実は従来発明の塩蔵処理工程品よりも赤く鮮やかであり、塩を使用する場合に適宜追加できるから製品や料理を作る際便利である。
酢漬けのイカについてのべる。パック詰めの酢漬けのイカ100gに本発明品の実を5粒(1.5g)ぐらい上部から目える様に載せるときれいであり、見た目もうつくしいし、製造工程の調味液に本発明のハスカップの実を入れ、実からかもしだされる赤色をイカにしみこませて、色彩効果で商品価値を高める効果がある。ピクルスや漬物、薄切り大根にハスカップの実を数粒のせ巻き浅漬けにしても本発明のハスカップの実や本発明の植物体エキス等を応用できる。本発明の実は、例えば(これにとらわれないが)ピクルス製品にはピクルス200g(溶液+固形物)あたり、本発明のハスカップの実では、7から15粒(2.1〜4.5g)程度、浅漬けにはその漬ける材料+漬け込み補助材料の重量あたり、2から7パーセント入れるとよい。沢庵には、適宜干して、又は、そのまま(これに限定されない)大根重と同じ本発明のハスッカップの実(又はエキス)を入れ、漬け込むと美しい赤紫系の色合いを持つ沢庵漬けか出来る。浅漬けも沢庵付けにも併用して本発明の植物体を加えることも出来る。加酸工程を経た本発明のハスカップ粒は、酢酸イオンを含む酸との活用で、ともすると油ぽい肉などの食事が多い日常において、酒のつまみにすると、さわやか感と風味をかもし出した。又、油の多い、スパゲテイ料理や中華料理の食後の口直しにも適しているから、各種の油分の多い中華料理などの付けあわせや配合にも良いことが認められた。(これに限定されない)尚、本発明の植物体も機能性健康エキスとしても抽出し、単独で、又は、他の物質と配合して、あるいは実とあわせて使用できる。又、そのエキスをカレー料理、シャーベット、化粧水等に本発明のハスカップの実と併用して、他の薬用成分と併用して、又は、単独でも使うことも出来る。
ハスカップ入り食酢、又は、ハスカップ醸造酢についてのべる。ハスカップ入り食酢には本発明のハスカップの実を例えばリンゴ酢にいれると、美しい朱色の酢ができる。酢の重量に対して、1から15パーセントがよいが、適量は求める酢の濃縮倍率でも変わるが、色彩と味覚を大切にする程度でよい。好ましくは、酢の重量に対して1から7パーセントが適量と認められるが、これに限定するものではない。活用の一番は寿司やナマスに応用できる。又、ハスカップ入れのホワイトアスパラやキユウリなどのピクルスに活用できる。ハスカップ醸造酢は本発明のハスカップの実のジュースに酵母を加えて発酵させ、さらに酢酸菌を加えて発酵させたものである。場合によりアルコールも使用し出来上がる。又、ハスカップの実のエキスを利用し、その果粒は飾りにもなるのである。薔薇の酢にも本発明の工程から出た実や本発明の植物体の抽出エキスを加えると好ましい味覚になり、色彩効果やポリフエノール効果が補強される。
納豆についてのべる。通常の納豆20gに対して、本発明の実を6粒(1.8g)いれて添付のかつおだしなどの混入用たれと混ぜてたべると、酸味がほのかに隠し味にならい美味しいし、健康によいハスカップ入れの納豆ができる。納豆の製造過程で納豆ができて、パックに入れたとき、(納豆の熟成前頃に)納豆の表面に本発明のハスカップの実を載せ商品化すると、ハスカップがお客に視認されるし、味つきだから、添付の納豆用のスープと混合して食するとおいしく、酒のつまみとしても納豆が使われるマーケットを新たに築くものと認められる。ハスカップ納豆である。商品価値が上がる。同じく大豆から出来る豆乳に入れると、トーフが色彩色豊かな健康的なピンクのハスカップトーフが生まれる。トロロに対する活用も同じく美しくなる。
ハスカップ混入味噌についてのべる。一般的な甘味噌は、(これにとらわれないが、)大豆、米、食塩、酵母エキス、酒類、が配合される。熟成し充填するときに、本発明品を味噌重量に対して、1〜3.5パーセント程度混入するとよい。この時の味噌の塩分濃度とあわせた本発明のハスカップ実や植物体エキス、又は、微粉末やペーストを混入することができる。味噌に対する配合量は好みや使用目的により加減するとよい。本発明の植物体やハスカップ入りのケチャップも出来る。
ハスカップなどの下着類についてのべる。近年、アトピーなどや老人性皮膚病などで痒みが多発している。皮膚の弱化がみられる。健康下着類が渇望される理由である。これらは、SOD様成分が不足した時やにがり成分やある程度の塩分で抗菌作用などの働きから改善することができる。本発明のハスカップの実や本発明の植物体のエキスで、染色すると、本発明のハスカップのポリフエノールやリノール酸やリノレン酸などが働き、これらに痒み止め効果や殺菌効果がある。健康的な衣類ができるのである。必要に応じて、草木染の手法を取り入れると良いものができるが洗う時には手洗いでなるべく、発明品の成分が流亡しないように注意することが肝要である。
化粧品のいわゆるミルクローション等についてのべる。化粧品には、化粧水、ローション、クリーム、ボデイローション等が代表される。ハスカップの実の色素がピンクであるとうれしい。クリームもそうである。本発明のハスカップのエキスなどをそれらの組成物として製品重量に対し1.5〜3.5パーセント混入して乳化させると良い。含有量はこれにとらわれない。リグニン物質やハスカップポリフエノールなどやリノール酸やリノレン酸等の諸成分とあいまって働くから、抗にきび、抗ウイルス、抗MRSA、抗VREなどの効果が認められる。
ローションで代表して1例をあげると、いわゆるミルーションには、水、エタノール、グリセリン、メトキシケイヒ酸オクチル、BG,DPG,コハク酸ジオクチル、ジメチコン、シクロメチコン、PEG−450、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、海塩、ラベンダー油、ヒアルロン酸ナトリウム、カルボマーAMP,(アクリル酸・アクリル酸アルキル)コポリマーAMP、ベヘニルアルコール、エデト酸塩、ジブチルヒドロキシトルエン、オレンジ油、フエノオキシエタノール等がはいっている。
これに本発明品のハスカップの実のエキスや本発明の植物体のエキスをいれる。これに限定しないが全体重量の1〜24パ−セントがよい。うすいピンク系の色調が出るところを配合のめどとすることも出来る。本発明工程のなかで加える事が出来る地球太古の水(巨大エネルキ−岩石層から採取した水(逆浸透幕を通して容器づめにされる。北海道名寄市日進105番地、(株)サラダメロン発売)や本発明の植物体のSOD様作用、ポリフエノールやリノール酸やリノレン酸などの抗菌性や、同時に出現する活性酸素除去効果を高めた化粧品となる。化粧品とするには、粧原基のPHや全体水分をコントロールするため、乳化と調和させ、保存性に気をつけて製造することで、ハスカップ入りの肌の健康を目指した化粧品が完成する。本発明品の化粧品に対する配合割合を高めると、化粧品特有に使用されている防腐剤を減少することができる。
洗剤についてのべる。食器洗いや果物洗いの洗剤が多いこのごろである。天然物性のものが消費者から好感を呼んでいる。本発明のハスカップを既存で売られている果物や野菜洗剤(粉末、液体)に混入することで、抗菌効果、弱酸性にすることにより手あれを防ぎ、且つ、色調の美しい天然性の洗剤ができる。色は、洗うと残存しないし、又、この色素は、本発明のハスカップの実や本発明のハスカップ植物体由来なので安全である。例えば300メッシュ以下に細粒化した植物体やエキスも利用できる。又、本発明のハスカップの工程物のエキスだけで、適宜に水や湯で希釈して、食器洗いに使用してもよい。ハスカップ洗剤が新たに出たということで、二酸化炭素吸収効果もあり、イメージ一新する効果がある。
本発明品の痒み止め効果をのべる。水虫もちの男性58歳男性である。足の指間に水虫菌が感染して、皮膚が痒い、かくと皮膚が剥げ落ちる。本品発明工程産物(湯で100倍希釈、)と、本発明の産物であるクリームを塗布すると20日間で収まった。痒みが取れ、水虫菌抑制も、双方とも効果がある。
59歳女性、背中がかゆく、病院にいっても治らない、本品を食べ、クリームを塗ると治癒した。
60歳女性、腕などが痒い、本産物の衣類である下着をつけると痒みが減少した。又、本発明のハスカップを継続的に食べることにより高かった高血圧が正常値になった。また、ミニ豚(ポットベリ−種)、生後14年、尾の付け根がかゆい。皮膚病である。本発明品で出来た食品を食べさせ、本品のクリームを塗ると10日で痒みがなくなった。同様にした市販の薬用クリ−ムや塩蔵処理工程のハスカップ産物使用のクリ−ムでは痒みが抑えれなかったのである。
このほか痒みではないが、本品発明飼料を餌として(食材と混入した)食べさすと、ネコ、ブタやイヌも元気に経過した。ニワトリはとさかの色もよい。本発明品は、皮膚のかゆみ止めとする場合は、内からはハスカップ産物を食べることと外用することも併用する治療方針を立てることも必要である。
以上述べたように、本発明の基本形は、種々の研究の結果、ハスカップの実、又は、ハスカップ類の植物体を収穫後、衛生的にごみを取り除くなど処置して、直ちに酸液で洗浄して(一次処理工程)その後、酸液処理工程(二次処理工程、必須工程)に載せ保存、又は、この後、一定時間の酸液処理後凍結(三次処理工程)して凍結状態で保存し、その後、使用できるとする発明である。場合によりこの後二次処理工程又は、三次処理工程後に乾燥工程(四次処理工程)にはいることもあり、これで本発明処理工程の全貌である。三次処理工程後の乾燥は引き続き凍結後のことであるから凍結真空乾燥か望ましい(限定はしない)。一次処理工程や二次処理工程後であるならば加熱乾燥も視野に入れたい。しかし、本発明のハスカップの実は凍結真空乾燥が品質が保持されるから取り入れたい。このように、加工方法の今まで考え付かなかったハスカップの酸液処理をしてから凍結処理をするという、この逆転の発想が、本製造方法と前述した応用製品の実現化に道を開いたのである。本技術の開発により、秘境といわれる寒冷地帯に植生し、薬理活性もある天与の産物のハスカップ類の加工保存方法と幅広い食品化の道が実現したのである。捨てられていた植物体も活用される道を開いたのである。ハスカップ食品ばかりでなくその植物体の活用もふくめて、健康志向のこれからの時代を見つめたとき、本発明のハスカップ産物は健康生活の渇望と共に、二酸化炭素の削減につながり、独特の風合いと環境にやさしい産物として有用であり、本願の処理工程は減菌と同時に保存効果を持たせなによりも塩分忌避者や抗生物剤などの耐性菌対策の関係者に福音をもたらせた発明である。
本発明の役割は、ハスカップを代表して言うと、ハスカップの実の皮を良好に保持することで、輸送体制(輸送中に実が崩れない、腐敗しない)や使用時の分割、材料への混入が、ハスカップの良好な特徴を落とすことなく、高品質で行われるところにもあるが、必要時は、破砕したり、本発明のハスカップの実のエキスを実由来のアントシアニン色調をみて、配合したりして使用することも出来る。このように、発明工程から生み出された材料の材形をも柔軟に使用しえることで、本願の課題であった料理適正をもち、使用範囲が広くなった。生理効果も、痒み抑制効果や弱酸性に調整することによる殺菌によるニキビ改善効果も付与される。こうして、使い勝手が良い発明となった。ハスカップの実(果実)ばかりでなく、本願のハスカップ類の植物は全体をこよなく生かし、多種多様な産物を生み出したし、特に傾斜地の荒れた農地に小果樹農業を作り、有用な産業を樹立する発明であると言える。
前文でも実施方法を開示したが、以下補充すると酢酸イオンを含む塩を加酸した、いわゆる酸液で漬物化(二次処理工程)後のハスカップ類の工程処理物(実又は、種子も含む植物体)は、短期に使い切る時は、そのまま冷蔵庫で保管し、長期の保管を目指した場合は凍結処理工程の方が良いから、その後、凍結工程(三次処理)にはいる。原則的な手順を示すと、先に示した一次処理工程の加酸液で洗浄したあと、本格的な酸液でハスカップを浸漬処理工程の(本発明では二次処理という)経過物(ハスカップの実又は、ハスカップ類の植物体)を容器(平皿)に載せて凍結温度に遭遇させる。(本発明では三次処理という)容器は、深さ3Cm程度のステンの容器よい。冷凍処理庫に棚があり、それに酸液処理後のハスカップの実を容器に詰めて棚にのせると、冷気が庫内を均一にまわる。容器には熱伝導の良いステンが適しているがこれにとらわれない。冷凍温度は−25℃から−70℃がよく、望ましくは40℃以上の凍結がよい。通常、1晩で凍結は完了している。瞬間凍結機を使用しても良い。その後、ハスカップの実の三次品である凍結果粒や植物体の凍結素材は、適宜、毎日の作業に使用するぐらいの大きさや量に分けてポリ袋などに小分けし収納しておくと便利である。こうすると必要な時、冷凍庫より必要最少量を取り出すことができる。
前記のおにぎりやお寿司はこの加工された冷凍ハスカップを(場合により室温でもどし、)使用するのである。前述した本発明の三次処理工程のハスカップの実は、夏の冷やしラーメンには、そのまま凍結した状態で冷しラーメンにのせてもよい。ハンバーガやそのパンに冷凍のまま挟み込み、肉やひき肉、魚やスライストマトなどと一緒に焼き上げることも出来る。同様に食パンの中に冷凍、解凍物問わず挟みこみ、または練りこみ焼き上げることも出来る。お菓子の小麦由来の生地に包まれる白餡のなかにいれると、味にメリハリをつけるから、風味をひきしめる。又、彩を白餡の中に出すから商品価値が向上する。同様にもち生地や大福もちの餡の中に入れると風味を引き締め良好にする。ジャガイモコロッケの中や中心に入れても美しい赤でそまり、油濃さが味覚上とれよい。本発明品の実、又は、植物体を併用することで、白餡中に入れると、色彩効果がでて美しくなるし、ハスカップ類の植物体の抽出物の配合は、健康機能効果を付与する産物となる。
以上のような、通常の大きさの大福などの餡に入れるには、二次品、三次品ともハスカップの実は1〜2粒(0.3〜0.6g)でよいと認められる。又、その量のエキスでも使用できる。好みによりハスカップの実は加減できる。同様に本発明の一次処理工程物は生であるから冷蔵庫で保管し早めに使い切ると良い。目安として数日から10日以内である。二次処理工程物は酸液で本格的に浸漬している(酸液の浸漬は7日から10日を最短時間とし適時増加しても良い、酸液浸漬保存ともなる)から、酸液中で1年程度でも大丈夫である。pHが弱酸性であれば6カ月保存を目安にする。途中から酸液や調味材料も追加又は、必要に応じて交換することもできるから、その時の浸漬エキスも活用できるし、酸液の追加により保存月日を延長することも出来るから至便であった。酸液に浸漬したハスカップは生より凍結しにくい性質が出る。例えば温度はマイナス1度c又は2度cである。この温度帯で本発明のハスカップを保存することができる。乾燥工程処理を除き、酸液保存でない場合は、いずれの場合も保存中に乾燥させないように袋、容器などに入れ注意する。高度な保存を考えるときは本発明の工程経過物に水又は、薄い酸液等をかけて氷の皮膜を故意につけるとよい。この辺の時所位のテクニックは本発明の各々の処理工程として含まれる。
乾燥処理工程について述べる。原則的な手順を示すと、先に示した一次処理工程の加酸液で洗浄したあと、本格的な酸液でハスカップ類を浸漬処理工程の(本発明では二次処理という)経過物(ハスカップの実又は、ハスカップの植物体)を容器(平皿)に載せて凍結温度に遭遇させる。(本発明では三次処理という)容器は、深さ3Cm程度のステンの容器よい。冷凍処理庫に棚があり、それに酸液処理後のハスカップの実を容器に詰めて棚にのせると、冷気が庫内を均一にまわる。容器には熱伝導の良いステンが適しているがこれにとらわれない。FD処理についてのべる。手動式としては例えば、共和真空RLE09TFOがあり、105cm×60cm深さ5cmの素材を入れるバットが17段×4列入る。これは自動式でないので人間がついていて温度管理は原則24時間中、目を光らせ適宜行わなければならない。FD処理量の比較的量が少ない時用いると良く、コストがかからない。自動式では例えば、サンペックFDF1000Kを用いる。105cm×60cm深さ5cmのバットが16段×10列入る。真空度は良く量産に向いている。双方とも機械任せにしてはいけないことはもちろんのこと、本発明達成のために従来の技術に重ねて、特に改良した点を次に示す。
一次処理工程で処理された素材は酸液工程で酸液で処理されているが、素材を薄く広げ、急速凍結され無ければならない。窒素ガスをトンネル内で吹きかける方法もあるが、労力をいとわなければ−30℃から−40℃の冷凍庫でバットに平均に薄く並べ、急速凍結する。凍結後これらをポリエチレン製の袋に入れ、ダンボールなど容器にいれ−30℃の冷凍室で保管して、FD処理工場へと運ばれる。輸送された前記素材は−32℃で、24時間FD工場で急速凍結にかける。緩みかけている凍結を確実な物にするためである。次にFD処理に移行する。FD処理(真空凍結乾燥)はハスカップの収穫物糖度や処理工程の液の含有物にもよるが26時間かけるとよい。糖分が少ないと2時間ぐらいFD処理時間が短くなる。乾燥した風味豊かなハスカップの実ができあがる。ハスカップの植物体もおなじである。FD処理は、双方とも使い方は定法にしたがって使用するが、研究した結果、品質を高める必須操作として、前記行為に重ねて、FD処理室のからびき(素材を入れない)を1時間する。この時チヤンバー内のトラップは、−30℃に維持する。素材の品温を45から50℃に、棚温は75℃に、設定し稼動させる。棚温は75℃以下では本願と関係ないが例えばバナナなど素材の中芯付近がべたつきうまくいかない。この時チャンバー内のトラップは−20℃以下とする。この乾燥工程中は、素材に水分が付着すると素材が縮小する現象が現れるので、細心の注意をする事で、従来のFD技術の不安定さを取り除き本願目的を達成する上で重要不可欠な技術である。冷凍温度は−25℃から−70℃がよく、望ましくは40℃以上の凍結がよい。通常、1晩で凍結は完了している。瞬間凍結機を使用しても良い。本法に限定されないがこうして四次処理工程の乾燥を遂行するのである。
本発明のハスカップの実の三次品(冷凍物使用で)で、便利な例としては、小麦粉などの練りこみの時、ハスカップの実が固化しているから、均一な分散をはかれる。果粒を食パンにむらなく散らばすのに便利である。例えば、練り上がる小麦粉に対して、その重量にたいして1.5パーセントでよい。また、酒のつまみにもなる。つまみとして宴会料理として出す時はハスカップの実の三次処理工程品(冷凍粒)を出すことが出来る。タバコ飲みの口の味覚を浄化する働きもある。また、アイスクリームは、練りこむ時に、アイスクリームミックス溶液が半凍結した頃を見計らって、本発明のハスカップの実の三次品を投入できる。アイスクリームミックス溶液の重量に対して、添加量は1.5パーセントでよいと認められるが、好みで加減したり、半発明の植物体エキスなどの発明品を併用させてもよい。総量て2.5パーセント程度でよいと認められるがこれにとらわれない。本発明のハスカップの実の三次品をいれると、ピンクの濃い色合いと酸味の利いた健康的な引き締まった味覚のアイスクリームに仕上がる。
前述の酒のつまみにも関係するが、夏の暑いときに居酒屋で冷焼酎に1粒(0.3g)の本発明のハスカップの実を入れると美しく疲れの緩和されるから、話題になる使用の仕方である。又、どぶろく作りや酒づくりの発酵の後期に、とぶろく重量に対して、本発明品の二次、三次品のいづれかのハスカップ実、又は、ハスカップ類の葉や植物体の粉砕(ペースト)を、どぶろくや酒の重量の0.1から7パーセントの範囲でいれるとよい。二次品は、工場のある現場主では凍結状態で輸送し、仕込む時は、溶かして用いると良い。本発明工程から出たハスカップの実のエキスでも良い。規定の分量と合致させる。紅色彩を持つたきれいなハスカップどぶろくができ、味に濃厚さがでて身体により良い酒や、どぶろくとなって酒の愛飲家を駆り立てる。味覚上で、酸味を抑制したい時は、本発明品であるハスカップの実、又は本発明の植物体のエキスで調整する。
本発明の植物体の抽出エキスやペースト及び本発明のハスカップの実を、家畜の餌にあたえて、良質な肉や卵として君臨させてもよい。その場合は、毎日の餌の重量あたり0.5〜3.5パーセント程度が良いとみとめられる。これに限定されないし、飲用水に混ぜて飲用させることもできる。乳牛にあたえて乳質を高めることもできる。卵や牛乳にリノ−ル酸やレノレン酸などが増加する卵や牛乳にすることができる。
本発明のハスカップの実を袋入りスライス豚肉にふりかけて、その後、豚肉とともに凍結し商品化をしても良い。肉に本発明のハスカップの実が付着しているから、本発明商品の買い手は、肉を焼く時にどんな味わいかの話題をそそる。肉を焼いたときに、本発明のハスカップの実からの液汁が対比効果で、ブタの脂っこさを口中から取り去るすっきり効果がある。豚肉に限らず、鹿肉などや脂身がつよい魚介類料理にも適用される。においも減じる効果がある。本発明品は酸味であるから、天然の味覚に近く違和感がなくおいしく、SOD様活性を保持しながら、また、本発明の植物体のエキス(エキスには当然、本発明の植物体由来の油も含む)や、微粉末にした、ペーストの適量併用でも良く、繊維も食べるハスカッツプ食品となる。微粉末つくりには三次処理工程後四次処理工程として凍結真空乾燥にかけ粉砕するか、二次処理後加熱乾燥機にかけて乾燥し、粉砕する工程がはいる。粉砕はこのほか四次処理工程の凍結の状態で行う方法でもよい。また、凍結乾燥時に例えば乳糖、トレハロ−ス等の糖分を与えて果実を凍結乾燥すると出来あがった時は適当な甘味が着いた保存性のある薬効ある食品とすることもできる。
ハスカップ自体に毒性がなく、本発明のハスカップの各工程物をネズミや体重60Kgのポットベリー種(ミニブタ)に餌にまぜて食べさせたところ、体重の減少は見られず、体重kgあたり2000mg以上でも異常は認めないので、人体に安全といえる。リノール酸やリノレン酸はもともと必須脂肪酸であり安全は確かめられている。
一般にパン生地や前記食品や一般食品の全般に対して、重量比で、食品全体重量の0.1から4パーセント内で入れることが出来ると認められる。パンのなだらかな味わいに、本発明品のインパクトのある味がでて、あきが来ない、風味が有る食パンになる。特に、本発明の添加された産物(三次品)は、口中の油をきり、濃厚なあぶらみからくる飽きのきずらい、パンやドーナツとなる。ラーメンや麺も小麦粉と水のかくはん時に本発明品を投入するとよい。本発明の植物体の抽出エキスの活用時は、本発明のハスカップの実のエキスを加えることも、適宜行うことが出来る。これらのエキス加用の場合は、加える水の量が規定より増加してはいけないので、決められた総量水の一部として算入させる。本発明のハスカップの実、又は、ハスカップ類植物体はそのまま、または微粉末、又は、エキス(圧搾法や蒸留法も含む)、又は、食用可能な溶媒であるアルコールなどで抽出したエキスで使用することが出来るし、本発明の処理工程に更なる風味、更なる一般生菌の抑制率を向上させたい場合はアルコールを全体(酸液+ハスカップ)重量2.7Kg中成分で5.4gすなわち市販のウイスキー(アルコール43%)を126g併用すると良い。味覚をみて、これ以上入れてもかまわないしこれ以下でもかまわない。限定はしない。又、リンゴ酸が望ましいが場合によりクエン酸を酸液+ハスカップの重量2.7Kg当たり7〜5gに置き換えてもよい。
好みであるが、全体溶液をpH3.7程度を目安とできるし、リンゴ酸等と併用もできるし、それらに前述のアルコールを加えることで各処理工程に使用する酸液の中身を広げることもできる。本発明の処理工程や調味液含有により異なるが、例えば三次処理工程物では一般性菌数は乗法の検査では280/g以下までに低下させることができる。先に出願人の出したハスカップの塩蔵処理工程では300/gまでに低下させることができ、本発明工程をくぐらない場合は原料の栽培地の環境や水洗いの処理水などにもよるが10×10の4乗/g内外はあるから著しい菌抑制効果が実現したのである。
例1
ピンクのハスカップソース
配合例1
本願の各処理工程(一次処理工程、二時処理工程、三次処理工程)を通過したハスカップの実250g又はハスカップの実の二次処理工程で自然発生したエキス250gリンゴ酢1000ml氷砂糖1Kgをガラス等の容器にいれる。室温で数日おくと氷砂糖が溶けたとき出来上がる。これをソースとして使用する。色が変わらない程度のハスカップ産物を併用し配合しても良い。このときのハスカップの実は捨てず、適時料理の付け合せにする。
酢はこれに限定されない玄米酢でもかまわない、砂糖はこれに限定されない、オリゴ糖でもトレハロース等でもよい。
本発明のハスカップソースの変わった料理の応用では、スクランブルエックにかけるとピンクで油味や卵くささが取れて美しくおいしい。又、魚卵と細切こんにゃくの炒め物の料理に本ソースをかけるとピンクで味が引き締まる。
皮むきリンゴにかけると味が違和感なく引き締まりぼけたリンゴにも酸付与のインパクトあるリンゴに変身させる。
又、別な手法だがハスカップを砂糖漬にして発酵させる事により酵素を生かした飲料やソースとなる。甘ければ希釈して用いる。
牛乳トーフの使用、牛乳トーフを造り、適宜の形で薄く切り、本発明のソースに1時間ほどつけるとピンクの牛乳トーフができて果実の風味豊かな牛乳トーフができる。カッテージチーズも同様にするとおいしい、乳の凝固するときに本品を使用するとハスカップの実の色彩が作用してピンクの牛乳トーフやチーズが製造される。牛乳トーフについて説明すると、一度沸騰させたなべに入れた牛乳中のタンパクを固めるために酸、又は苦汁を適量入れるとしばらくすると(a)タンパクが固まる、(b)それ以外の乳水分の構成物(ホエー)に分離される。(a)を、ざるにあげて固形分を取り出し、型枠にいれると牛乳トーフといわれる固形物食品やカッテージチーズというチーズの基礎チーズが出来あがり、これから各種チーズ用の菌を植え付け独特の風味をつけたのがチーズである。
配合例2
本願の各処理工程(一次処理工程、二時処理工程、三次処理工程)を通過したハスカップの実250g又はハスカップの実の二次処理工程で自然発生したエキス250gリンゴ酢1000ml水3000mlこのソースは水を入れずに氷砂糖が溶解するまで待つ。保存にもなる。その後3〜4倍程度の塩素の含まない地下水、ろ過水等で割り容器に詰め滅菌するとよい。ハスカップのおいしいピンクの飲料になる。飲料は原則的に水溶性を求めるため、配合はハスカップ植物体からの処理工程で出てきたエキスや抽出物となるが料理などにはハスカップ類の植物体からの例えば、微粉砕固形分を適宜入れるとよい。カレーやてんぷら、味噌、カップヌードルにもなじみ不足しがちな繊維食品ともなり、合わせて、機能性を堪能できる。以下、各種ジュースからなるハスカップ飲料について述べる。
果汁分40%濃厚オレンジジュース味のハスカップ飲料
配合例3濃厚オレンジジュース(60°Brix)飲料オレンジジュースベース*2000mlハスカップ抽出物40g砂糖1221g水6096mlでき上り濃厚ジュース(60°Brix)16.65リットル*オレンジジュースベースは下記の配合である。濃縮果汁(65°Brix、クエン酸重量%)1000ml 50%クエン酸液245ml乳化香料50mlオレンジエッセンス150ml水538ml計2000mlこのオレンジジュースベースを後記の製造法に従い、配合例1の他の成分と配合することにより、果汁40%(容量)濃厚ジュース16.65リットルができた。でき上り濃厚ジュースは、オレンジ風味のする本発明の植物体の飲料であって、本発明の植物体の抽出エキスの含有によっても、何ら違和感のない、甘みと濃厚な深みがでる美味な味感のジュースであった。好みによって本発明の抽出物の量を2分の1にしてもよい。この例では本発明のハスカップ植物体の抽出エキスを用いたが、本発明のハスカップの実(一次処理工程品、二次処理工程品、三次処理工程品)、のエキスを用いてもよい。目的により増減することができる。
配合例4
15%オレンジジュースタイプのハスカップ飲料
配合例2 オレンジジュースタイプ飲料飲料ベース* 1000リットル本発明の植物体抽出エキス72Kg砂糖3273Kg水26050リットルでき上りオレンジジュース30000リットル*飲料ベースの配合割合濃縮温州ミカン果汁(65°Brix、クエン酸5.9%、原果汁は12°Brix)1000ml 50%クエン酸溶液(比重1.246、15℃)156ml 10%オレンジ乳化香料146ml水204ml1500mlこの配合割合で飲料ベースを1000リットル作り、配合例2のように配合すると普通の15%(容量)オレンジジュース風味のハスカップ飲料が約30000リットルできた。好みにより本発明のハスカップエキスは2分の1でもよいし、本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
配合例5
コーヒー牛乳タイプのハスカップ飲料
配合例3 コーヒー牛乳タイプ飲料 本発明の植物体の抽出エキス0.2Kg牛乳40Kg脱脂乳20Kg(液)
砂糖7Kgコーヒー抽出液30Kg(粉末抽出物のとき10〜15Kg)カラメル0.3Kgコーヒー香料0.1Kg水2.0Kg(コーヒーが粉末のとき20〜15Kg)でき上り100Kgこれはコーヒー牛乳の中に重量で0.2%の本発明の植物体の抽出エキスを含有する健康飲料で、ハスカップの含有によっても、コーヒー牛乳本来の風味を何ら損なわない。本発明の植物体の抽出エキスは好みにより半減してもよいし、本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
炭酸配合例6
飲料タイプのハスカップ飲料
配合例4 炭酸飲料タイプ本発明の植物体の抽出エキス0.3kgオレンジ果汁2Kg砂糖11Kg(好みによりクエン酸を適量加える)水86.5Kg炭酸ガス適量出来上がり100Kg本発明のハスカップの実のエキスを併用すると色取りが美しい。
配合例7
ヨーグルトタイプのハスカップ飲料
配合例5 ヨーグルトタイプ発酵脱脂乳40Kg(発酵生牛乳でもよい)蔗糖14Kg安定剤*0.35Kg(モノグリセライドが好適)香料0.05Kg水45.1Kg本発明の植物体の抽出エキス0.3Kg出来上がり100Kg
本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
配合例8
ラクトレートタイプのハスカップ飲料
配合例6 ラクトレートタイプラクトレート10Kg本発明の植物体の抽出エキス0.3Kg砂糖0.5〜3Kg安定剤*0.08Kg(モノグリセライドが好適)水適量仕上り 15Kg従って水の量により甘さが多少異なるが、本発明のハスカップエキスは約1.6%強、含有されている。これによっても本来の味感は損なわれない。好みによりハスカップ植物体の抽出エキスを2分の1にしてもよいし、本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
配合例9
乳酸菌飲料タイプのハスカップ飲料
配合例7 乳酸菌飲料タイプ ミカン6倍濃縮果汁1.5リットルクエン酸650gオレンジ香料150ml 本発明の植物体抽出エキス0.3kg色素10g安定剤*200g(モノグリセライドが好適)砂糖24Kg水60Kg出来上がり100Kg本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
配合例10
牛乳・果汁飲料タイプのハスカップ飲料
配合例8 牛乳・果汁飲料タイプ(各成分はすべてKg)ハスカップの本発明の植物体の抽出エキス0.3牛乳20脱脂乳40砂糖11りんご果汁20クエン酸0.2CMC(安定剤)0.3色素0.001水8.51 出来上がり100本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
配合例11
ハスカップ入りジュースタイプ乳酸飲料
配合例12
ジュースタイプ乳酸飲料(各成分はすべてKg)本発明の植物体抽出エキス0.3発酵脱脂乳5砂糖14りんご果汁10安定剤0.20クエン酸0.25アスコルビン酸0.05香料0.10水70.5出来上がり100
本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
配合例13
コーラタイプのハスカップ飲料
原液配合例 本発明の植物体抽出エキス4gグラニュウ糖200gコーラベース6gクエン酸1g水144ml360ml...この原液と1440mlの炭酸水とを配合して1800mlのコーラ飲料ができた。Brix11°、酸度0.08%、ガス容量3.5であった。このコーラ飲料を容器に充填した後、約60℃で30分滅菌する。本発明のハスカップ植物体の抽出エキスは重量で約0.2〜0.25%含有されている。本発明の植物体の抽出エキスの量は好みにより半減してもよいし、本発明のハスカップの実のエキスを併用しても良い。
ハスカップ飲料の製造について(一般的説明)
(イ)前述配合例1又は2に示したオレンジジュースベースを作るには、原料を撹拌器つき調合タンクに投入し、よく混合する。この調合タンクは、密閉式とし真空状態で撹拌混合を行う。開放式だと空気が混入してジュースの風味を損なうおそれがある。もし、開放式のタンクを使うなら,撹拌後に真空処理をする。調製が終わったジュースベースは容器につけて0℃〜−4℃に冷蔵して数日間熟成させるとよい。このときに、後述する微弱エネルギー(例えば、遠赤外線又はマイナスイオンの照射)を加えてもよい。貯蔵中は細菌類の抑制に留意する。必要に応じて抗菌天然物や防腐剤も考慮し、使用する。
(ロ)びん詰めオレンジジュースの処理シロップを調製するため、タンクに水を入れ、処方に従って砂糖を投入し、撹拌溶解する。必要ならば、圧搾機又は石綿濾過器で濾過した後、飲料ベースを加えて、撹拌してもよい。
(ハ)加熱殺菌処理瞬間殺菌機を使用して93〜96℃に加熱し、5〜10秒間保持したものをそのまま又は77〜82℃に急冷して充填機に送り、洗浄・加熱したビンに充填し、キャップをし、シールを貼り、製品とする。
ハスカップ飲料についての一般的留意事項
:a.乳製品などタンパクが多量に含有していなければ、最終pHは4.3以下に抑えるのが枯草菌類(例えば、バチルスズブチルス)等の雑菌の繁殖を抑制するので、好ましい。好適に、75℃、20分で低温殺菌するとよい。逆に、タンパクが入っている場合はpH5.7以上でないと、凝固する。
b.ハスカップ植物体エキスはpH3.0以下になると沈殿する性質があるから、pHは3.0以上に保つのが望ましい。
c.糖質は、マルトース、グルコース、オリゴ糖、蜂蜜、トレファロース、氷砂糖などを目的に応じて使うことができるが、色合いからは氷砂糖がよく、腸内細菌類の増殖のためには、オリゴ糖が好ましい。また、特殊なシュガーレスタイプ(低カロリーで甘い)としてアスパルペーム、ステピア等も使用できるが、味覚的にはグルコース等と混入して用いるとよい場合が多い。
d.ハスカップの炭酸飲料にするには、できるだけHOを多く、果汁等は少なくして4℃以下の冷却原液中に炭酸ガスを注入する。高温度及び水以外の物質が多いほど、炭酸ガスは一般的には泡になって、外気に出てしまい、目的を達成しない。そこで、オレンジ果汁を3%以下程度とし、ハスカップエキスを0.3%入れてpH及び糖分を調節し、ハスカップ炭酸飲料とするのがよい。加熱は120℃以下に抑えることが好ましい。
e.以上に例示したドリンク剤の他、飲料ベースとして、雪の水(後述)、ミネラル水、又は、海の深層の水を用い、これにハスカップの実やハスカップ植物体エキス、及び必要により甘味料、香味料などその他の添加物を加えて、ドリンク剤とすることができる。また、緑茶、紅茶、麦茶、ウーロン茶、サフラン茶、ハーブ茶、ジャスミン茶、薬草茶、その他の茶をベースとして、これにハスカップの実やハスカップ植物体抽出エキス、及び必要に応じ上記同様のその他の添加物、を加えて茶飲料とすることができる。
ハスカップの下着や布地等の作り方(草木染の方法)
本発明の酸液含有ハスカップ産物を使用した布地、下着、ハンカチ、モップ、布巾、雑巾などを作る基本的方法を説明する。これは草木染を用いた手法でこれにとらわれない。ミョウバンを使わない方法もある。用途やこのみで用いることである。掃除に使うモップは本処理をした布地を裁断してモップにするのであるから染色の基本ベースは変わらないのである。以下に述べる。収穫したハスカップの実を(葉や茎を軽く洗い刻み)、洗濯ネットなどのネットの中に入れて大体30リットル位のお湯で、沸騰しないよう気を付けながら収穫したハスカップの実を軽く洗い(ハスカップ類の葉や茎根は刻み)洗濯ネットなどのネットの中に入れて、大体30ワットル位のお湯で、沸騰しないよう気を付けながら煮る。煮ながら時々、かきまぜる。ハスカップの匂いが立ち込め、お湯がお茶のようになる”。鍋の底”が確認しずらくなる位の濃さになれば、ネットを取り出す。取り出したネットはバケツに入れて置くと良い。こうしてハスカップの染液ができる。ハスカップの染液にTシャツや布地を入れ、約一時間位加熱し冷めるようそのまま放置する。(約一晩)その後、色の薄くなった染液とTシャツをバケツに移す。これで、ハスカップ染めができたが、そのままだと洗濯時に落ちてしまうので媒染”作業をする。空いた鍋にお湯を再び沸かし、大さじ四杯程のみょうばんを溶かす。溶けきったら少し放置しハスカップで染めたTシャツ、布地等を中に入れ、一時間程煮る。これで、媒染作業ができた。その後、もう一つのバケツに媒染液とTシャツや布地を移す。冷めてきたらTシャツや布地を取り出し、流水で良く洗う。再度、もう一回染める。一回煮出した、ネットを取っておいた染液の中に入れ、再度煮出す。
今度は少し薄めの色しか出てきませんが、”もう十分”と判断した処でネットを取り出し、Tシャツや布地を入れさらに一時間程煮る。あまりしつこく煮出すと、かえって染液が薄くなることがある。それは、染の成分が植物に戻ってしまうからと考えられる。キチンとした手順でやれば、最低9工程かかる。つまり、1→洗→2下染→3洗→4染→5洗→6媒染→7洗→8染め→9洗で、丁度9回になる。作業自体はどんな時でも、媒染で終了せず”染め”で終了しその後、洗うようにすると良い。媒染剤が繊維に残ると繊維の傷みの原因になる。作業時間は合計二日程かけた説明になっていますが急ぐ人や、とても濃い染液がとれた場合は、”4”の一晩放置を短縮しても問題はない。ただし堅牢度が少し落ちるが濃いので問題はないと認められる。こうして病人用寝巻きや下着、衣類や布地、シーツに本発明加工品が使用して抗菌活性が期待される有用な産物となるのである。
本発明に係るハスカップ類植物体抽出エキス、及び、ハスカップの実(一次品、二次品、三次品)は、上記した工程物を、凍結乾燥(四次処理工程)として、フリーズドライ、加熱乾燥物などを施し、適宜な形に(例えば微粉末化)して、前記本文で述べたように各種産物に使用できる。(この方法も、本発明の四次処理工程を経過した物であるから本発明の均等物とみなす。本文の後文に、便宜上、Aと表記説明するが、明細書の本文や請求項では、請求項1の産物とする。)この乾燥後、粘性を持つ場合や湿気からの防御として、適宜の添加物(例えば、サイクロデキストリン、トレハーロースなど)を加入することが出来る。この場合、飲料に使用する場合は、水溶性であることが望ましいがハスカップの実の形状を大切にした飲料や産物で葉、形状を残すようにする。ハンバーグ、ソーセージ、天ぷらなどに入れる場合は、例えば、ハスカップの植物体やハスカップ類からなる繊維でもよい。又、その他の産物において、アメなど、菓子類に混入した食品、清涼飲料水・コーヒー・ココア・酒・焼酎、ビール、ワイン、発泡酒類に混入した飲料産物、調味料(液体・固体)に混入した食材、氷菓(アイスクリーム・シャーベット)やハンバーグ食材、コンニャク(食物繊維)・デンプン・タンパク含有食材に使用すると良い。変わったところでは、農業、園芸用葉面散布剤に、本発明のハスカップエキス(実、植物体)や今のべた均等物である乾燥物(フリーズドライ、加熱乾燥物等)を混入し、酢酸を含むハスカップ産物の形にすることができる。更に、本発明品を出来上がりに対して重量で1〜15パーセント配合することで、ココアバターなどの油脂に混入して形状づけして、チョコレート産物にしたり、調味液、調味粉末、口紅、入浴剤(より身体があたたまる)、ペットフード、動物の餌、哺乳動物のかゆみ止めスプレーや痒みを減少する効果を高めた、酢酸イオンを含むハスカップ類の産物(乳液や軟膏やワセリンやクリーム、毛髪発毛育毛料)とすることができる。
製造の一例を述べると、ココアバターを使用し、これに本発明のハスカップ抽出物(エキスでない微粉末状のもの)を一定割合(例えば重量で30:1)で混入する。まずココアバターを湯せんにより40℃以下で溶かし、これにハスカップ抽出物を混入撹拌し、23℃に下げてココアバターを結晶化させる。その後、32℃で結晶を溶かし、型(例えばハートの形の製品とするための型)に流し込み、冷却して固形化させる。固形化した製品は、熱で融けて崩れることがないように、断熱性素材製の包装材で包んで保存する。固形化したハート状製品1個は約2〜6gの範囲の大きさとするが、実際上好適には約3gとし、ハスカップ抽出物0.1gを含有させる。ココアバターであるから、口にいれることもでき、体内に挿入することも出来る。これによりSOD様作用や各種薬効を取り入れるのに役立つ。なお、本発明は、体温で融ける低温溶解素材で作ったカプセルに本発明のハスカップを油、ゼリーなどで併用混合し、注入した形で実施することもできる。
以上、具体的な配合を示した飲料のほか、種々のつゆ・スープ類や食品などに本発明の工程物を混入することができる。実際例をいくつかを例示する。
(1.〜23)本発明の加工産物(本発明のハスカップ植物体の抽出エキス)
1.濃縮めんつゆ:醤油、砂糖、水あめ、化学調味料、鯖節等々で総量10リットルの濃縮めんつゆに35gの本発明の植物体の抽出エキス(好みによっては、17g)を混入した。水割りすると、酸味と赤色で美しく、希釈時の水ぽさが強く感じなく旨みを増大する。
2.めんつゆ(つけ汁):醤油、砂糖、合成調味料、水等からなる約29Kgのめんつゆに100gの本発明の植物体の抽出エキス(好みにより50gでもよい)を入れた。
3.そばつゆ:醤油、砂糖、その他種々添加成分で総量1.0リットルに仕上げたそばつゆに1.8gの本発明の植物体の抽出物を入れた。(好みにより1.0gでもよい)ほど良い甘みがでるがかつおぶしがやや多いほどよい。
4.即席うどんスープ:食塩、ビーフだし汁、かつお風味、粉末砂糖、醤油等々で10.6gにした即席うどんスープに0.075gの本発明の植物体の抽出物を混入してハスカップ入りスープとした。本発明の植物体の抽出エキスは好みにより半減してもよい。
5.ラーメンスープ:エビオスミースト、ポークパウダー等をベースにするラーメンスープ、又は醤油その他の添加成分からなる生中華スープなどはその1リットル当り3.5g(又は好みにより1.7g)の本発明の植物体の抽出エキスを入れて作った。
6.ペースト状ラーメンスープ:粉末醤油、食塩、砂糖、その他の成分などで350gになるペーストに本発明の植物体の抽出エキス1.2g(好みにより半減可)を混合した。
7.やきそばソース:食塩、砂糖、粉末醤油、ブドウ糖、ビーフ粉末調味料、トマトパウダー、オニオンパウダー、ペパー等で100gになる焼きそばソースに本発明の植物体の抽出エキス0.5g(好みにより半減可)を混入した。程よい酸味と本品飲食後の後口がべとつかずさらりとして良い。
8.ジンギスカンのたれ:醤油、玉ねぎ、淡口味液、しょうが、リンゴ、砂糖等々の成分からなる1リットルの‘たれ’に3.5gの本発明の植物体の抽出エキスを入れて、ジンギスカンのたれを作った。タレが、重量ベースの時は約2000gに対し7g(好みにより半減可)の本発明の植物体の抽出エキスを入れればよい。後口さっぱり感のあるジンギスカンになった。
9.焼き肉のたれ:醤油、淡口味液、食塩、ソルビットK、MSG、トマトピューレ、玉ねぎ等々からなる10リットルのタレに35g(好みにより半減可)の本発明の植物体の抽出エキスを入れて焼き肉のタレとした。対比効果で砂糖をいつもより減じても甘く美味しい。
10.ウスターソース:トマトエキス、ニンジンエキス、砂糖、液糖、食塩、醸造酢等々からなる1000リットルのソースに本発明の植物体の抽出エキス10リットルを入れて、ウスターソースとした。トンカツソースの場合は1リットルに対し3.5g(好みにより半減可)の本発明の植物体の抽出エキスを入れる。
11.スパゲティー用ソース:ニンジン、ミンチ肉、ケチャップ、トマトピューレ、リンゴボイル等々からなる120gのレトルトパック用ソースに本発明の植物体の抽出エキス0.35g(好みにより半減可)を入れた。
12.トマトケチャップ:トマトピューレ、丁字、肉桂、メース、とうがらし、砂糖等々からなる約108Kgのケチャップに本発明の植物体の抽出エキス0.35Kg(好みにより半減可)を入れてトマトケチャップとした。
13.マヨネーズ:サラダ油、食酢、卵黄、食塩、香料、MSGアミフレックスA−1、などからなる100Kgに本発明の植物体の抽出エキス0.35Kgを加えてマヨネーズを作った。
14.フレンチドレッシング:サラダ油、洋酢、食塩、玉ねぎ汁、レモン汁などからなるドレッシングに0.35%(重量)の本発明の植物体の抽出エキスを加えて、フレンチドレッシングを作った。サラダ油、卵黄、食酢、コーンスターチ、食塩、水などからなるサラダドレッシングには0.18%を加えてサラダドレッシングを作った。本発明の植物体の抽出エキスは好みにより半減してもよい。
15.各種醤油:低塩増酸型大根漬液(淡口醤油、淡口アミノ酸、食塩、MSG、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、50%乳酸、氷酢酸、ソルビット等々からなる)といわれる醤油ベースの液100リットルに対して0.35リットル、本発明の植物体の抽出エキス(好みにより半減可)を加えた。その他、野菜醤油漬、山吹漬などに使用される醤油ベースの液の場合、液重10Kgに対し約35g、本発明の植物体の抽出エキスを入れることができる。
16.朝鮮漬液:新淡口味液、MSG、ソルビット、乾燥ニンニク、50%乳酸、とうがらし、おろししょうが、食塩などからなる朝鮮漬液約960gに5g、本発明の植物体の抽出エキス(好みにより半減可)を入れた。
17.餃子:キャベツ、豚挽肉、青ネギ、大豆蛋白肉、濃口しょう油、ゴマ油、ニンニクしょうが汁などからなる餃子原料に約0.5%(重量)の本発明の植物体の抽出エキスを入れた。(好みにより0.25%の本発明の植物体抽出エキスでもよい。)深い味わいになる。
18.コンビーフ:蒸煮牛肉、マトン、玉ねぎ粉末、にんにくなどに香辛料を加えたコンビーフ素材約9.7Kgに本発明の植物体の抽出エキス18gを入れて、コンビーフを作った。コンビーフハッシュの場合も素材重量の約0.35%の本発明の植物体の抽出エキスを入れる。(好みにより本発明の植物体の抽出エキスは半減してもよい。)深い味覚になる。
19.ハンバーグ:合挽肉(馬肉、牛肉など)、調味料(食塩、醤油など)、パン粉、玉ねぎ、香辛料などからなる素材約100Kgに対し0.1%〜3.5%、本発明の植物体の抽出エキスを入れてハンバーグを作った。肉汁の甘みが浮かび後口が比較的さっぱりする。
20.福神漬:福神漬の液(醤油、淡口味液、ソルビット、砂糖、50%乳酸、色素などからなる)約1リットルに25gの本発明の植物体の抽出エキスハスを入れて、福神漬を作った。漬液の重量の0.1%〜2.1%の本発明の植物体の抽出エキスが適量と認められる。
21.粉末スープ:粉末豆(或いはトマト)、綿実硬化油、食塩、MSG、薫製肉香料などからなる豆スープ素材に重量の約3.5%の本発明の植物体の抽出エキスを入れて粉末スープを調製した。粉末コンソメスープの場合も0.1%〜3.5%の重量比で本発明の植物体の抽出エキスを入れることができる。やや濃厚さがでる。
22.缶詰濃縮野菜スープ:ニンジン(細かく切った)、玉ねぎ(輪切り)、乾燥エンドウ豆、小麦粉、じゃがいも、ヌードル、塩・砂糖その他、調味料からなる素材に重量で0.1%〜3.5%の本発明の植物体の抽出エキスを入れて、缶詰濃縮野菜スープとすることができた。濃縮トマトクリームスープ、牛肉入りスープ、洋茸クリームスープ、セロリークリームスープ、玉ねぎスープ、カボチヤス−プ、スイトコ−ンス‐プ、缶詰の場合も同様である。
23.その他、パン、クッキー、ビスケット、カンパン等々、その他うどんやそば等デンプン性食品、タンパク性食品にも1〜35%、又は場合により1〜2.1%の本発明のハスカップ類植物体抽出エキスを入れて、健康食品とすることができる。ビタミンE等油性食品についても同様である。また、それらに併用して香辛料や薬草類を混合添加することもできる。当然ながら、ハスカップやエゴマ、ニンジン葉エキス、ブラックカ‐ラント、大麻、ひまわり、カボチヤ(種)ペポカボチヤの種、紅花、亜麻、紫蘇、スイトコ−ンなどを含む抽出物を料理や加工品に使用することができる。本発明の成分であるリノ−ル酸、レノレン酸を含むニンジンの葉エキスの抽出物(アルコ−ル+水に浸漬後抽出物を得る、その後アルコ‐ルを飛ばして濃縮して蒸留水で溶かし無菌を確認したもの)における現場からの報告がある。
複数の耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)で困っている患者に医師の手で腕の点滴導入口付近の感染がとまらないMRSA患部に振りかけた所、MRSAに効果がでて治療でき難題が解決したのであった、また、床ずれによる背中にある損傷にまとわりつくMRSAにかけた所治癒した。注射したわけではないが注射器は吸い上げ吐き出しが無菌状態で出来るから採用されている。複数例は数カ月の間に認識が出てこれは将来、クスリにしたいものだと喜びを共有したのである。
こうして本発明者らは、酢酸イオンを持つ塩をハスカップに加酸し、酸蔵する製造工程やその後の凍結処理からできたハスカップ一次処理工程品、二次処理工程品、三次処理工程品を利用し、ハスカップという木の果実やハスカップの植物体を、調理や人体に有益な美しさと、美味しさを兼ね備え、新たな味覚や、各種機能を保持した、有用な産物を発明したのである。
植物体からの抽出方法についてのべる。これに限定されないが、植物体からの抽出方法は、水70パーセントにエタノール30パーセントを加える。(人体に安全に処理できる範囲で各種溶媒を使用できる。)それに本願の発明である植物体である葉や根を切断、若しくは粉砕して、この溶液を減圧機で抽出する。
エキス中のエタノールはロータリーエバポレータで回収して除去する。ハスカップの植物体の材料1Kgから生で約210g(の割合で)とれる(F)。乾燥すると約42gである。これらの全てを、例えば、産物へ投入した場合は、発明品1Kgの重量を使用したとして便宜的に算出することもできる。植物体の裁断状況や材質により抽出物の量は変化するから、確認して各産物への配合を決定する。(F)をそのまま、又は、必要に応じて濾過し、必要であれば適宜の付着剤や他剤を入れて、(例えば1000から2000倍にうすめて)植物や土壌に散布することで、ミネラル分の補給し、病虫害を防止し、トマトなど果釆等を美味しくする、酢酸イオンを含む土壌、葉面散布剤となる。トマト、スイカ、メロン等の糖度を高める効果が認められた。酵素との併用、米ぬかの土壌冠水との併用も効果を高めた。
工程物についてのべる。本願の請求項1、2、3及び4記載の工程物を、そのまま食べることができる。酒のつまみになるし、梅干のような感覚のおかずになる。また、そのエキスは、料理や炊飯時に適量入れると健康的によい美味しい、ふくよかなご飯や料理になる。又、請求項25について補足すると、リノレン酸、リノール酸が抗MRSAや抗EVAがあることを踏まえ、各産物に配合されるという物ある。ここでは、有効成分のリノレン酸にはγ‐リノレン酸ばかりでなく、アルフアレノレン酸も含み、さらに、産物造りに、追加として、リノレン酸、リノール酸も補足できる。又、月見草オイルやブラックカ−ラントの実から絞った物でも良い。ポリジという植物からしぼった油もよい(詳しくは後述する)。請求項1及び2の本願工程におけるハスカップの均等物には、これらの油やその植物体も含む。
γ‐リノレン酸(必須脂肪酸)についての基礎知識について述べる。天ぷら油の分類に含まれている油は日常調理に使っている油でこれらの油にはγリノレン酸とαリノレン酸はほとんど含まれていない(後述する)。又、含まれていても安定な油にするために水素添加して、オレイン酸などに変えられている場合が多い。その為、日常生活では、必須脂肪酸であるγリノレン酸とαリノレン酸をほとんど食事から取っていない。必須脂肪酸の最も重要な役割は、細胞膜の構成成分である。細胞膜とは、細胞を維持するために必要な物質を取り込み不必要な物質を排泄する働きをしている。又、分泌細胞などは、ホルモンや消化酵素などを分泌して体の機能を維持している。必須脂肪酸が不足すると各細胞が必要としている脂肪酸を取り込むことが出来なくなり、細胞壁の脂肪酸組成が変化する。その結果、細胞壁が正常に機能しなくなり、細胞の機能が低下する。個々の細胞の機能が低下することは、体全体の機能が低下することにつながる。膵臓の細胞の機能が低下すると糖尿病になるし、心臓の機能が低下すると心臓病になる。慢性病と呼ばれている病気の多くは、必須脂肪酸の摂取不足による細胞機能の低下が原因になって発病している可能性があるといわれる。須脂肪酸の不足により病気になっていたとする。当然病院(日本)に行ったときに必須脂肪酸が不足していないかを調べるはずだが、病院では、必須脂肪酸の検査や、必須脂肪酸が入った薬はないので、病院で必須脂肪酸の不足は治すことが出来ない構造になっている。必須脂肪酸の不足を解消するには、意識して必須脂肪酸を取る以外に方法はないと認められる。しかし身の廻りには、γリノレン酸とαリノレン酸が含まれている油はほとんどない現状である。ここにも本願の各種産物に含有させる意義が認められる。
以下、本願の均等物の世界についての説明点ともに、現在判明しているγリノレン酸とαリノレン酸等につき、その代謝メカニズムも判りやすく、先に記し、又、取り上げ、本植物の不飽和脂肪酸の(リノ−ル酸、リノレン酸等の体内における吸収性等についての見識を補強するものである。又、体内に対する本願の抗菌活性の動きも、常識的に判断出来うるため述べるものである。以下の文章に『体内にγリノレン酸が不足すると・・・。』とあるがこれらはつまるところ、人体から見ると、MRSAやVREに対する抵抗性が弱まるということと認められる。又、『γレノレン酸が体内に多く取り込まれる・・・』それらからの対抗性が強化されたと認める事が出来る。本発明における重要なポイントでもある。γリノレン酸とは、オメガ6油で、体内でリノ−ル酸から生合性されるもので善玉プロスタグランジンであるE1の基になる物質である。プラスタジンは、体内でリノ−ル酸とリノレン酸から複数の水素原子を取り除き、炭素の2重結合を増やす事で作られる。善玉プロスタンジンは、炎症、痛み、腫れの調整、血圧、心機能、胃腸機能と消化酵素の分泌調整、腎機能と流動調節、血液凝固と血小板凝集、アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの産生に関係している。皮膚を例に取って見ると、表皮細胞に特に必要な不飽和脂肪酸は、リノ‐ル酸とγリノレン酸である。高齢者の皮膚は、しわのある弾力のない皮膚になっているが、γリノレン酸の不足による皮膚細胞の脂肪酸組成が変化したためだと考えられている。下記の(表一)はγリノレン酸の構造である。
Figure 2016073296
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このことは、アトピー性皮膚炎の患者にも言える。γリノレン酸は、通常は、リノール酸からデルタ−6−デサツラーゼと言う酵素により作られる。しかし、高齢者や飽和脂肪酸(動物食)を多く取っているとこの酵素の活性が阻害されγリノレン酸の量が不足する様になる。その結果、表皮の細胞壁の組成が変化し、水分の調節異常が起こり、乾燥肌やしわの多い肌になってくる。逆にγリノレン酸を補給してやると細胞組成が正常化すると共にプロスタグランジンE1が多くなり、潤いのある皮膚になったりする。アレルギー症状の悪化は、黄色ブドー球菌やMRSA,VREの感染をよび、それらが悪化すると、治療にたいする悪循環が来るものである。ハスカップより端を発した本発明は本願に開示した工程物と共に、必須脂肪酸に内在する機能と合わせて、意図して殺菌効果や細菌感染の予防に役立てることが出来る。この脂肪酸にかぎってみると脂肪酸の成分では一般には3000mg(1日60Kg体重あたり)の接種が望ましいとされる。目的に応じて治療上必要であれば増減してもかまわない。朝昼晩と3回にわけて服用することである。(目安は血中の含有でみるとよい。)又、クリームなどの皮膚ぬりや本成分や本成分を含む発明の工程を経た工程物の内服、および注射などが抗VRE体内成分含有を高めるうえで良いと認められる。
αリノレン酸は、皮膚以外の細胞の細胞壁を構成する重要な脂肪酸である。この脂肪酸が不足すると、発生するほとんどの病気と関係するといわれる。αリノレン酸からエイコサペンタエン酸を経て善玉プロスタグランジンE3が作られる。αリノレン酸は、現在の食生活では慢性的な不足状態にある。発表されている食用油の表(表二)を参考に記すと以下の内容である。天ぷら油等の一般油からのリノレン酸(γ、α)は含まれていないことがわかる。
Figure 2016073296
ボリジ(ボラージ)について(日本名は、ルリジサと言う)
ボリジ(Borago officinalis,English name:Borage)は、ヨーロッパ、北アフリカに自生している大きな1年草で、茎には毛が密生していて、青い星形をした花を付ける。この植物は、ヨーロッパでは、古くからアルコールエキスを薬として又、食べ物に香りを付けるために利用されてきた。1600年頃のヨーロッパでは、ボリジの葉と花をワインに入れて気分を爽快にする目的で飲まれ、この種子を圧搾して得られるオイルに多量のγリノレン酸が含まれ、又、植物体にも含有されている。ブラックカ−ラント油について説明する。
ブラックカラントについて
ブラックカラント(Ribes Nigrum)は、落葉性の灌木でユーラシア大陸に広く分布している。つぼみや葉に強い芳香を持っているのですぐに見つけることが出来きる。その葉は煎じて利尿剤として飲まれてきた。この種子からとれるオイルにγリノレン酸が多く含まれ、又、植物体にも含有されている。ブラックカ−ラント油について説明する。
ブラックカ‐ラント油はブラックカ‐ラントを低温圧搾して取り出したオイルである。その特徴は、ポリジ油に次いでγリノレン酸を多く含んでいることと、ポリジ油に含まれていないαリノレン酸を含んでいる。γリノレン酸とαリノレン酸をなるべく多く取りたいときに適したオイルである。
月見草について
月見草(Oenothera biennis)の原産地は、北アメリカであるが、アメリカから輸出される綿花の袋などに付着してヨーロッパに運ばれ、イギリスで自然に開花した。イギリス人が、そのオイルをとるため、栽培されるようになり、この植物が、ヨーロッパに紹介されたのは1614年で、それから各国で栽培されるようになったといわれる。小さい黄色いきれいな花を付け、この花がプライムローズの花と似ていて、そして夜に咲くので英語名イブニングプライムローズ(Evening primrose)と名付けられた。この植物は、2年草で2年目に花を咲かせる。そして、その花から種を取ることが出来る。月見草油について説明すると、月見草油は、月見草の種子を低温圧搾して取り出したオイルで、その特徴はγリノレン酸を含んでいるところだが含量は他のオイルに比べて多くない。αリノレン酸は全く含まれていない。皮膚に必要なリノ‐ル酸とγリノレン酸は含のでいるいるので、化粧品原料にも向いている。又このオイルは、月経前症候群と呼ばれる月経前になると起こる腹部の膨れ、胸の不快感、いらいら、憂鬱などの症状に効果があるとされている。このオイル服用量は、通常1日1000mg、多くても3000mgまで、植物体にも成分を含むと認められる。特殊な用途(抗菌等)には増加することが出来る。
大麻(ヘンプ:Hemp)について
大麻(cannabis sativa L.)は、食用植物として、又その繊維を利用する為文明の発生と共に栽培されてきた。その栽培は、人類の移動と共に世界中に広がった。食用なるのは、種子の胚乳部分で、大麻種子は、小麦とよく似ている。しかし、栄養価値は、小麦より優れている。大麻は、クワ科の1年草で、15週間ほどで4mの高さまで成長する。その長く延びた茎の繊維を利用して、布、袋、ロープ、紙などが作られていた。
大麻油(ヘンプオイル)について
大麻種子から低温で圧搾して取られた油が、大麻油である。大麻油は、約10%の飽和脂肪酸と約90%の不飽和脂肪酸からなっている。植物油の中で最も不飽和脂肪酸を含んでいる油といわれる。大麻油には、オメガ6油とオメガ3油が3:1の割合で含まれている。WHOは、オメガ6油とオメガ3油を4:1の間の割合で摂取するのが健康に良いと勧めている。通常リノール酸は、過剰気味に摂取しているので、大麻油を取ることでWHOの勧める摂取割合に近づけることが可能になる。健康な細胞を維持するために、1日当たりオメガ6油を7−11g、オメガ3油を2−3.5g取るのが良いと言われる。これを大麻油から取るとすると、1日にスプーン1−2杯(大さじ)大麻油を取ればよいことになる。しかし、日頃から動物性脂肪をとりすぎている人は、これより多めにとるとよい。大麻は日本では、栽培が麻薬とるという観点から限定されているが、麻薬的な成分は品種の改良により含有されない物が昔及している。実の油や植物体には本願の成分(γリノレン酸やリノ−ル酸)を含む。
γリノレン酸リノ‐ル酸の含有植物油の利用について
ボリジ油、ブラックカラント油、月見草油、大麻油は、多価不飽和脂肪酸とその植物体には、γリノレン酸やリノ−ル酸を豊富に含んでいる。γリノレン酸を化粧品に配合されると乾燥した皮膚やダメージを受けた皮膚をなめらかな皮膚に変え、肌の水分保持量を高めみずみずしい皮膚を作る働きを持つ。ヘアーケアー商品に配合すると、染毛剤やパーマ、ドライヤー、日光で傷んだ髪に潤いを与え、艶のある髪に変え、髪を整えやすい。
皮膚は、感覚器官や体温の維持としての役割だけでなく、過度な水分の損失を防ぎ細菌やウイルスの病原体や異物の侵入を防ぐバリアーとしての重要な機能を持っている。ホディーケアー化粧品の最も重要な機能は、皮膚のバリヤー機能を回復させ、それを保持し、更に増強することである。
健康な皮膚であるかどうかは、皮膚組織にある水分量により判断出来る。健康な皮膚は、水分量が多く、弾力があるが、弱った皮膚や老化した皮膚は、水分量が少なく、かさかさしていて皺が多くなる。水分の保持は、皮膚表面の薄い層である表皮によって行なわれる。水分の発散を防いでいるのは、表皮の外側にある角質層である。表皮では、基底細胞で細胞増殖が行われ、新しく生まれた細胞は、古い細胞を押し上げる。押し上げられた細胞は、最後に皮膚表面の角質層から垢として剥離していく。角質層を含め表皮の細胞は、常に再生されていく。表皮細胞は、ステロール、脂肪酸そしてセラミドなどの脂質により接着していて、異物の出入りを防ぐバリヤーの役目をしている。このバリヤーの機能が低下すると、水分も保持できなくなり、皮膚が乾燥するようになる。このバリアーの弱体化は、太陽の紫外線による皮膚刺激、乾燥した空気による脱水、石鹸などの洗剤の過度な使用や有機溶剤の
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老化や糖尿病による細胞の代謝力の低下も、バリアーが弱体化するもう一つの要因である。老化や糖尿病によるバリアーの低下は、表皮細胞の脂肪酸組成の変化により起こる。脂肪酸組成の変化により皮膚は薄くなり、皮膚からの水分損失を加速する。その結果、乾燥してざらざらした傷つきやすい皮膚になる。脂肪酸組成の変化は、主にγリノレン酸の不足により引き起こされる。
Figure 2016073296
細胞を固めているセラミド(表三)は、バリアーを維持するために非常に重要な物質である。オメガ6油であるリノール酸から作られる。細胞膜の脂肪酸組成の変化により表皮に基底細胞での代謝や細胞増殖の低下は、セラミド含量の減少を引き起す。乾燥肌を治し、皮膚の老化を防ぐ面から見ると、γリノレン酸とリノ−ル酸を補給する必要がある。しかし、リノール酸は、通常の食事から十分に摂取しているので、特に補給を気にする必要はないが、γリノレン酸は、通常の食事から十分に摂取しているので、特に補給に気にする必要はないが、γリノレン酸は、意識して補給する必要がある。抗菌目的では両方の含有を高めることが良いことは言うまでもない。
γ−リノレン酸を補給する方法は、γ−リノレン酸を含むポリジ油、ブラックカラント油、月見草油、そして大麻油を直接摂取するか、これらの油が配合された化粧品を毎日使用することでも補給される。γ−リノレン酸等の含有油の市販物やその代表的な植物について以下に述べる。紫蘇もαリノレン酸やリノール酸を含みSOD活性があると認められるから、これらも含めて、本願の工程に入れる均等物である。当然、本願の工程と産物には、必要において、乳化する為のショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール、ポリグリセリン脂肪酸エステル等を適宜に配合する。濃度が濃い場合や水との配合をする飲料も濃度が濃いときには適宜使うと良いと認める。(乳化は絶対必要な物ではない)ケーキ用気泡性乳化剤として販売されている。乳化剤は下記のような性状に代表され適宜使用できる。
(a)ショ糖脂肪酸エステル(以下SEという)は8個の水酸基を有するショ糖と脂肪酸のエステルである。溶媒の水に対して強い親和性を持っている。(b)ポリグリセリン脂肪酸エステルは親水基に多くの水酸基を有し、親水基部分に分子量分布を有する。ポリオキシエチレン系乳化剤ともSEとも異なり耐酸性、耐熱性に優れ、広範な食品、化粧品への応用がされる。(d)油脂の相互作用がある。ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸がほぼ等量比であるココアバターの場合、同様の脂肪酸組成をもった親油性のSEがもっともよくチョコレート表面の油脂の粗大結晶で白化するブルーム現象を押さえ込むことも判明している。参考までに掲げこれにとらわれないものである。
又、リノレン酸(γ、α)、リノール酸、SOD様活性などを含む植物があり、その油成分が市販されている。適宜、本願工程や発明に使用できる。以下、表四から表八にかけて、代表事例として掲げる。(これに限定されない)
エアーグリーン社(大阪市)のγ−リノレン酸含有植物の規格
Figure 2016073296
Figure 2016073296
Figure 2016073296
エアグリ‐ンのγリノレン社では、化粧品、食品の原料として販売されている。
包装単位は、1リッタ−入れと10リッタ−単位である。
天ぷら油等に付いては下記の成分が明らかにされている。
Figure 2016073296
上から紅花油までの油はガンマ−リノレン酸やアルファリノレン酸はないといっても良いほどである事が分かる。
必須脂肪酸の摂取割合について
ついでにのべると、WHO(世界保健機構)によるとオメガ6油とオメガ3油を4:1の割合で取るのが良いと報告している。最悪でも10:1以下の割合になってはいけないと報告している。しかし、通常食用油として使われるのは。大豆油、トウモロコシ油、紅花油などで、リノール酸が多く含まれている。水素添加でリノール酸をオレイン酸に変化させてはいるが、それでも市販の食用油を使う限りに本の日常生活では、リノール酸を十分以上に取っていることになる。αリノレン酸を含んでいる植物油は、多い物からいうと、亜麻仁油、大麻油、ブラックカラント油となる。大量にαリノレン酸を補給する場合には、亜麻仁油が適している。オメガ3油とオメガ6油を理想的に取りたい場合は、大麻油が適しているこれらを調理に使うことで理想的な摂取割合に近づけることが出来る。
必須脂肪酸不足で起こる病気はどのようなものがあるか?
必須脂肪酸の不足は、細胞壁の脂肪酸組成が変化して、細胞膜の透過性が低下し、細胞内への物質の出入りが出来なくなり、細胞の機能が低下を引き起こす。細胞機能の低下により、病気が発生するのであるから、すべての病気に関係していると言える。特に関係があるのは、悪玉プロスタグランジンが、関係している高コレステロール血症、高血圧を含む冠状動脈疾患、乾鮮、湿疹を含むアレルギー皮膚炎と炎症、老化から起こるガン、糖尿病などの自己免疫疾患などである。必須脂肪酸不足が開係している病気を列記したら次のようになる。しかし、これらの病気の人すべてが、必須脂肪酸の不足ではない。ニキビ、エイズ、アレルギー、アルツハイマー、扁桃腺炎、関節炎、動脈硬化症、自己免疫疾患、運動障害、狭心症、ガン、痴呆症、アトピー性皮膚炎、糖尿病、感染症、湿疹、心臓病、高血圧、魚鱗症、免疫力低下、乳児の栄養障害、炎症、胃腸障害、腎臓障害、ハンセン病、白血病、エリテマトーデス、更年期障害、歯肉炎、硬化症、心臓病、筋肉障害、神経障害、肥満、妊娠中毒、乾癬、ライ症候群、リウマチ、脳卒中、視力障害、ここにあげた病気は、必須脂肪酸の服用で改善したと報告のあった病気で、これ以外の多くの病気が含まれるのかもしれない、しかし、これらの病気がすべて必須脂肪酸を取ることで治るのではない。又、十分な量のγリノレン酸が体内にあると考えるのが普通であるが、大きな問題がある。それは、デルタ6デサツラ−ゼという酵素が正常に働かないとγリノレン酸が出来ない。γリノレン酸とリノ‐ル酸を必要としているのは、皮膚細胞だけだと見られている。皮膚細胞でγリノレン酸が不足すると起きる現象は、皮膚からの水分損失量の増加であり、その結果、水分含有量が減少し、乾燥した皮膚になる。アトピ−皮膚炎は、γリノレン酸の不足により発生すると考えられている。γリノレン酸が不足すると当然、プロスタジンE1の産生量が低下し、アレルギー症状を悪化させ、同時に乾燥肌の皮膚になり、皮膚の炎症を増大させる。これがアトピー性皮膚炎と呼ばれている症状である。
アトピ‐性皮膚炎の患者は、γレノレン酸が足りないか、何らかの原因でデルタ6サツラーゼの活性が低下していると考えられる。デルタ6デサツラーゼが正常に働くためには、ビタミンB6とマグネシウム、亜鉛が必要になる。これらが不足しているために活性が低下しているなら、これらをサプリメントなどで補えば症状は改善する。しかし、主原因は、この酵素の活性を阻害する因子が、トランス型の不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸、アルコールそして老化である。アトピー性皮膚炎の子供には、偏食が多いと言われるが、例えば、ポテトチップの様なスナック菓子を多く食べると当然トランス型の不飽和脂肪酸を多く取ることになる。それは、ポテトチップの変質を防ぐために水素添加して加工された食用油で揚げられているためトランス型の不飽和脂肪酸が多く含まれている。又、ハンバーガーの様な肉食を好む場合は、当然飽和脂肪酸が体内で多くなる。飲酒もこの酵素の働きを阻害する原因である。又、老化である。これは、だれも防ぐことは出来ない。年を取ると肌の弾力がなくなり、しわが増える。これはγリノレン酸の不足が原因の一つである。デルト6サッラーゼの活性の低下している人には、γレノレン酸を直接補給する以外に方法はない。幸いγレノレン酸を豊富に含まれる植物油がある。
それは、ボリジ油、ブラックカラント油、月見草油、大麻油(多い順)である。高齢者にブラックカラント油を服用させたらプロスタグランジンE1の量が増加して免疫力が向上したという研究がある、これは老化によりγリノレン酸が不足するという証拠である。前述の本願は多面的な機能から老化改善をはかれる。
健康人に月見草油でγリノレン酸を長期間服用させたら、アラキド酸が増えて、エイコサセンタペン酸が減少したという報告もあるので、γレノレン酸は、特定の人が補給すべきであると言う考え方もある。特にアトピー性皮膚炎の人や皮膚の老化が気になる人、そして糖尿病の人たちである。糖尿病の人は、デルタ6デサツラーゼの働きが悪くプロスタグランジンE1が不足して神経炎を引き起こす。その様な場合、γリノレン酸を補給すると改善が見られる。以上のような見解がある。今まで野生とか一部栽培がわずかに試みられているぐらいだが、本発明は最大の弱点である保存を明快に解決したのである。今まで名の知られていない低樹木のハスカップが大活躍できる場面が出来たのである。傾斜地農業のまずさからの脱却を願い、腎臓や高血圧などの塩分の取れない患者さんに本発処理工程の産物が役立つたのである。付け加えると電気分解水の働きも病害防止に役立つし、葉や果体に着く虫や産物の処理工程にも使用できる。こうして、一次産業を中心とした土地の有効利用できるようになる。ハスカップは強靭な根から、傾斜地においては土砂の大量流亡を軽減し、CO2を吸収する。何もない畑に水を貯める森を作ることを意味する。社会全体に対しても多大な貢献をする有用な発明であると認められる。
これ以降は微弱エネルギ−を深く掘り下げた論旨になる。それは新文明の扉を開いていることを確認させる物である。微弱エネルギ−とは何かに対する基礎概念は数や素数とは何か、数学界のリ−マン予想、それからここ10年前後の数学界と物理学界の素数の出現の距離と数とウランの燃焼式の一致など驚愕な世界の学会の模様などNHKテレビも放映していたがそれらを巻き込み語るに足る論文例えば素数の散布図から微弱エネルギ−から見たら何を読み取れるのかなども用意しているがここでは微弱エネルギ−とは何かの非公開論文第二部の実験比較を述べてみたい。基礎論から入いらないと多少の段差を感じるかもしれないが特許の実務的な流れに近いところを述べ微弱エネルギ−を追加説明する事としたのである。また、これらのエネルギ−を確認する機械としてMS機械について書かれてある。MS機械は人の松果体(脳)と連動する機械である。長年の夢であったが実用化が出来た物である。
本願で言う微弱エネルギ−とはその根源は数霊のエネルギ−であり今風に言えば素粒子の働きエネルギ−でもあると思われる。素粒子の定義は物の最小単位と捉えるならばここで言う微弱エネルギ−は素粒子由来の数霊エネルギ−と言えるのである。数霊から素粒子が作られているとも言えるのである。数霊(かずたま)は数体+エネルギ−からなる。数体としての数は1234567890の組み合わせからなり以下の微弱エネルギ−が存在する構造になっている。このエネルギ−はどこから来るかは論文1の「微弱エネルギ−と数とその背景について」で述べているがここでは述べないで数と微弱エネルギ−の基礎を示すにとどめ実験結果を主体にする。表十には数とエネルギ−の存在の関係を示しこれらが組み合う事でさまざまな微弱エネルギ−の働きを誕生させていることが想定され実験実証されるにいたったのであるが論文2の「微弱エネルギ−とは何か」を中心に本願の微弱エネルギ−における測定と成分と生き物に与える影響を主体にした実験からのべる。
表 +
1 +0
2 −10万
3 +10万
4−10万
5 +100万
6 −10万
7 +10万
8 −10万
9 +10万
0 −0
微弱エネルギ−と特許とのかかわりと定義について
『水ならその水が普通保持している状態に何かの技術を用いた時、微弱エネルギ−が増加又は目的によっては減少させる方法により、保持するエネルギ−を変化させた対象』と定義する物である。
例えば純水ではエネルギ−は普通の微弱エネルギ−含有が低い水とさほど変わらないがそれに紫外線殺菌すると微弱エネルギ−が高まる。MS機械によるとエネルギ−発現面積値の指数では純水平均値が指数118.5に対して紫外線処理の平均値は138.2であり20(指数1)も多いのであり、言い方を変えると純水区100に対して紫外線処理区は116.6(指数2)となるからこの増加16.6分の微弱エネルギ−増加が紫外線処理により加算した微弱エネルギ−と考えられる。
以下に示す。(成分の成績証明書はあるが、電気伝導は1.1の水であるから少し多いがここでは純水と表記した)
純水と紫外線照射純水のMS機械における測定
Figure 2016073296
この様な操作からも、この様に微弱エネルギ−は増加する値がある、これらも含め微弱エネルギ−(処理)という。また、この値に他の微弱エネルギ−誘導道具である増健ライトなどの道具により微弱エネルギ−を増加させることもできる。微弱エネルギ−は一つではなく様々な性格を持たせることが出来るものである。話変わり、
魔法のうちわの測定では微弱エネルギ−処理区(紅の夢ライトの照射または音声による転写する)ではどうであったか?
魔法のうちわは電気石末が豆うちわにはさまれ両面シ−ルで封印されている。微弱エネルギ−処理をすると下記のようになり驚く結果が出ている。指数100に対して指数240から200.5と予想を飛び越えているのである。微弱エネルギ−が魔法のうちわやその内臓物の電気石末に与える影響は大きいのである。
実際にT弁理士の母親90歳はボケに使って良くなったのであった。何かに脅えて自宅の二階に塩を撒くなどの行為がなくなり新聞や廊下での歩く運動を自覚的に始めたのである。扇ぐと電磁波障害がとれ目がパッチリし黒目が美しく輝くのである。
従って微弱エネルギ−処理により魔法のうちわAが新たに能力を引き出したBになるのである。今まで水溶液のSOD様活性をあげる時50回扇ぐと良かったのが25回で良いと言う事である。そうするとき無処理の水溶液よりも30%ほどSOD様の活性化が起こる。フリ−ラジカルの動きを止めるのである。車で言う場合は加速度が2倍になったり、トルクが2倍の車が出来た事を意味し、その場合は車メ−カは新型とするから実際、魔法のうちわの新たな新型2世が誕生した別人格となった訳である。
健康的な思考をする薬剤においても同様,新薬品が誕生することになる訳であるから副作用防止の薬剤や食品誕生にもつながりうる発明である。しかし、そこに行く原理や測定機及び技術が今までなかったという訳である。本願はその一端が述べられて実用化の道を開いたから人類に貢献すると思われる。
以下にデ−タを示す。MS機械については明細書の最終項目で述べている。機械的に言うとコントロ−ルの発現面積の平均値が指数100となり微弱エネルギ−が増加した時は指数が100以上になるとみる。これは松果体のいわば心地よさが反映した結果、脳神経伝達されフイ−ドバックされ筋肉伝達されグラフにそのデ−タが印字され面積からその5回の平均値を指数にして効果的変化を読み取るという測定機である。反対はグラフの発現面積が小さくなりし数値が下がると読み取る。放射能など負が極端に高い物については測定者の保持する肉体エネルギ−も算出してマイナスとして値を出すことがあるが普段はその様な事はない。
魔法のうちわの微弱エネルギ−の測定
Figure 2016073296
予想をこえる値であり、更に扇ぐことにより値が増加した。魔法の団扇の原理は扇ぐ事で微電気が発生しマイナスイオンが増大するものである。
油成分の微弱エネルギ‐浸入確認試験
Figure 2016073296
MS機械の値を示す
リノ−ル酸はガラス容器に入れてありそのまま使用した
弱エネルギ―である紅の夢ライトを使用し音声指示を3回した。その後、MS機械にかけて測定した。
リノ−ル酸成分にもエネルギ−が入りコントロ−ルに対して指数109となり9パ‐セントの増加が測定された。油の成分にも確実に微弱エネルギ−は浸入するということである。
このことから成分Aが成分A‘に変化した事を意味する。
リノレン酸(99パ‐セント)ではどうか
Figure 2016073296
MS機械の値を示す
リノレン酸成分においても微弱エネルギ−は確実に浸入していて指数上昇は10.3パ‐セントにのぼる。
このことから成分Bが成分B‘に変化した事を意味する。
考察
発現面積を見てほしい。平均発現面積が1800を超える物はそうない。それを9〜10.3パ−セントを上回る。
このように凄い発現面積値はザラにはない。発現面積値は機械の調整で多少は変わる事があるがそれにしても両物質はMS機械による平均発現面積値が大きく生体にとって受け入れ易く大切なものと言う事を示している。
リノ−ル酸レノレン酸を含むニンジン葉末ではどうか
微弱エネルギ−処理人参葉末をMS機械で測定する
Figure 2016073296
※微弱エネルギ−処理したニンジン葉末は粉末の測定では効果が確認できなかったがお茶状にして測定すると明らかな違い,2倍以上の指数215となり微弱エネルギ−処理効果が高い事が判明した。
考察
このように体系づけて考えると均等物としての一連の存在が浮上する。また、リグニン成分においてではどうか
リグニン物質成分の測定
Figure 2016073296
※微弱エネルギ−処理したリグニン物質(リグニンスルホン酸ナトリウムアセテ−ト)成分は指数123.4となり約23%の増加となった。成分が力をもったのである)革新的な素晴らしい出来ごと事の証明である
それでは小動物に対する投与実験ではどうか
み−ちゃん猫♀にリグニン物質成分(リグニンスルホン酸ナトリユ−ムアセテ−ト)服用後、MS機械測定
Figure 2016073296
この猫は健康な猫である。それでも本物質は指数234.5を示しすこぶる良い食品とみなされる。投与6時間後における指数174.3も1日後の指数225もすこぶる立派である。ここでは物質の効果は出ているが微弱エネルギ−の効果は確認されない。
トラメロン猫♂にリグニン成分(リグニンスルホン酸ナトリユ−ムアセテ−ト)投与時の微弱エネルギ−状態をMS機械で測定する
Figure 2016073296
※トラメロン猫は感染症である。その為、毎食時にリグニン物質を与えていたのでコントロ−ル値は健康猫718の発現面積に対して1291であるため直前投与の効果はあまりみられなかった。しかし、1日間隔を置き同じ猫に微弱エネルギ−処理リグニン物質の投与をした。著しい効果ではないが一定の効果をあげた。投与直後で指数104.84だったのがエネルギ‐処理後では109.2となった。差し引きの指数の約4.4パ−セント増加は微弱エネルギ−付与のお陰であると認められる。成分にあたる微弱エネルギ−の効果がより一層出たのであると考えられる。無処理物質のリグニンスルホン酸ナトリユ−ムアセテ−トを投与した時より有用な効果を出したと認められる。
つまり、リグニン物質、ここではリグニンスルホン酸ナトリウムセテ−トが猫に微弱エネルギ−を増加させている。健康なミ−チヤン猫にも悪さする事がなく有用であるが、人為的に微弱ネルギ−を含ませた成分の投与では感染症をもっているトラメロン猫に微弱エネルギ−増加効果が確認され、それはMS機械の平均発現面積値に現れ測定されたということである。
トラメロンは毎食この成分を溶解して与えていてもこの結果が生みだされた。つまり、感染症などの不調な動物に、より有用な使い方が出来ると言うことである。有用な物質はもとより微弱エネルギ−の有効なフイル−ドが示されている。
それではどれぐらいの深さまで微弱ネルギ−は浸入するのか、紅の夢ライトにおけるハムで実験した結果を以下に示す。
ハムの中心部ではどうか
微弱ネルギ‐によるハムブロックに対する浸透試験
Figure 2016073296
ハムブロックは15cmの食パン状であり微弱エネルギ―である紅の夢ライトを使用し音声指示を3回しエネルギ−を誘導した。その直後、ハムの中心部だけを切り取りMS機械にかけて測定した
中心部まで浸入する、その値は5.4パ−セント微弱ネルギ−が高まった事を示した。
それでは微弱エネルギ−によるネズミにおける水没実験で変化があるのか
野生ネズミの水没実験
Figure 2016073296
無処理と光ライト処理の鼠の水没後の死にいたるまでの時間に変化があるかを実験した。以下個体調査の結果を示すがデ−タはこの中から体重を合わせて求めることにした。
無処理の鼠の水没死・・45秒・・・これは他より2日位ながく檻に入れていた。無餌である。他も無餌であるが誘導餌が多いのでそれを食べている。そして体重測定していないが平均より小型である。
無処理の鼠の水没死・・1分5秒 鼠96g
無処理の鼠の水没死・・1分54秒 鼠風体共480g 鼠99g風体381gである。
無処理の鼠の水没死・・1分37秒19 鼠70g (11.23日の分なので計算にいれていない。)
無処理は長生きの2点の平均は1分30秒位で水没後死ぬ。
光処理の鼠の死・・2分49秒 (鼠体重 測定していない)
光処理の鼠の死・・・1分45秒 鼠95g
光処理の鼠の死・・・2分10、07秒 鼠95g風体+ねずみで476g捕獲檻の風体は381g
ひかり処理とはゲージで捉えた時から時どき数回《4から7回》照射している。合体ライト6から8か、合体5世ライトの使用である。水没時は仙人ライト1を水面から照射して水没させた区である。
無処理の鼠の水没死・・1分5秒 鼠96g
無処理の鼠の水没死・・1分54秒 鼠風体共480g 鼠99g風体381gである。
水没時間の結果では以下に示す
平均無処理区のネズミの水没死・
平均 1分29.5秒 指数100
微弱エネルギ−処理区
光処理の鼠の死・・・1分45秒 鼠95g
光処理の鼠の死・・・2分10、07秒 鼠95g
平均微弱エネルギ−処理区のネズミの水没死 平均1分58秒 指数122.0
考察
野生ネズミを捕まえるのに苦労したが更に標準的な条件で無処理区と微弱エネルギ‐処理区を設けて水没後の生存時間を調査した結果、指数122が得られた。22パ‐セントが水没時に微弱エネルギ‐の投与を受けていると水没時の生存時間が長い事が判明した。
野生でないネズミの放射能の実験記録の報告を受けた事があるが穏やかな生体の推移であることから過酷なテストでないと真実に近づかないからわからない。まして人工増殖ネズミでは実態の人環境とも違うと言う事で本条件を選らび体重を合わせた
このようなことから微弱エネルギ−のもつ意義は大きい
微弱エネルギ−は人社会には多様なエネルギ−グッツを誕生させ、直接間接問わず地球のエネルギ−次元を引き上げる役割をになう存在になるのである
ごはん(ゆめぴりか)の効果をMS機械で測定して見る
炊飯時に電気炊飯器の蓋を閉めた状態、10m離れから微弱エネルギ−を音声で3回おくり炊飯後MS機械で測定して見た。(紅の夢ライトの微弱エネルギ−を使用)
Figure 2016073296
※音声誘導可能な微弱エネルギ−は原則として物質浸透性があり、ここでは炊飯器にお米を入れて蓋を閉じその5m離れた所から音声指示を3回繰り返した。後の炊飯後の炊きあがった御飯には約30%の微弱エネルギ−の増加がみられた。
鶏肉胸肉のおける微弱エネルギ−処理の調査
無処理 とり胸肉焼き後 相性10万
微弱エネルギ− 1000
食感むらがありやや硬めな感じ 硬度点数6
微弱エネルギ−処理 (UNBライト )
相性10兆
焼き後微弱エネルギ−処理 10万
UNBと大差ないが肉がややぼそぼそな食感 硬度点数4
微弱エネルギ−処理 (お守りライト )
相性10億
焼き後も微弱エネルギ− 10万
食感緻密な食感 硬度点数3
考察・・鶏肉は安くて庶民に人気があるが胸肉はその素材の性質状ボサボサ感がするので微弱エネルギ‐の食感を調査した
官能検査であるが無処理は鶏肉の硬度点数が6であるのに対して微弱エネルギ‐処理のUNBライト区は硬度点数4とやや軟らかくなり、お守りライト区が一番よくて硬度点数3となった。鶏肉であるもも肉には油やガス温度の調節とともにお守りライト処理が良いと認められた。
グラニュ−糖の味覚における微弱エネルギ‐の検討
湯122ccにグラニュ−糖24.8gを入れる。この時のBRXは20.6でありこれをコントロ−ルとした。
処理区は木製のアイスクリ‐のこべらに微弱エネルギ−(四月腰痛ライト)をシ‐ルに照射した径1cmのシールを表裏各1枚添付してコントロ−ルと同じ配合の溶液に侵入させる。かきまぜる。
コントロ‐ル区はMS機械測定の平均発現面積は1053.8でありこれを指数100とするとエネルギ‐処理区は指数125と25パ‐セント高い微弱エネルギ−が含有した事が記碌された。甘味度も低い。
Figure 2016073296
アタゴ社製の屈折計使用した。
ブリックス値が同じでも味覚の官能値が低い(b)ことから味覚と同じぐらい希釈する(a)と先の溶液70.3gに1.3gの湯を加えたときだと思われた。
その時BRXは19.2である。希釈には名寄の地下水を使用した。
従ってアタゴ社の屈折計において微弱エネルギ−処理は20.6−19.2=1.4となりBRXで1.4の味覚の変化があると確認されたのである。同時に微弱エネルギ‐処理はエレガントな美味しい風味を与えた。
コ−ヒ−及びら‐めんの微弱エネルギ−処理
ス−パ‐よりひき割りコ−ヒ−を購入してコーヒ−落とし機で抽出された溶液を作り無処理区と微弱エネルギ‐処理区の比較をした
MS機械の発現面積値は3図平均だが無処理505.3処理区は1071.5となり指数212となった。処理区は倍のエネルギ‐加入したことになる。
味覚は雑味がとれてさわやかなコ−ヒの味わいになった。同様にラーメンどんぶりの油のこってり感6.0をとりさり2.0に落とす微弱エネルギ‐も存在している。味わいを楽しめるばかりでなくて同時に同じものをつくり片方を処理すればメニュ−は2種類になるからとても楽に客の注文をさばくことも子供の家庭での要求も健康的にこなす事が出来るのである。
Figure 2016073296
MS機械測定システム(下記の写真参照)
測定可動部・スイッチ入れ切り足元ペタル・デ−タ記録部・電磁波及び筋力回復部電圧表示部からなっている。
Figure 2016073296
松果体方法を記録しに出力する世界初の機器、これで松果体の感覚が図形でみる事が出来る。リングに親指と人差し指をいれていてい筋力にして力を安定化する。親指と薬指のつめが離れる時、下方のペタルを離す操作をする。図形の縦横などを計測し面積をだす。
Figure 2016073296
これで微弱エネルギ−の伝わる力が図形でみる事が出来る。
リングに親指と人指し指をいれて筋力にして力を安定化する。親指と薬指のつめが離れる時、下方のペタルを踏む操作が必要、図形空間を計測し面積値をだす。それが微弱エネルギ−の発現面積値に相似する。測定者の筋力により本体ダイアルで2つの輪の離れ力を調整できる。
色のついた人形は電磁波などからの筋肉の弱体化を防止するためのもの。
Figure 2016073296
稼動して測定しているところ、スイッチ入りは足元のペタルを踏むと2つの輪が左右にひらく。開く準備の開く前に右手指、例えば親指と薬指+小指をいれ二つの輪を左右に開かない様にやや強い力で食い止め、計測時の強さと長さを記録する。原則として7回行い最初の2回分は導入調整として計測値からはずすと前資料からの情報いわゆる残像を消しえる。その後の5回の平均面積値を微弱エネルギ−の発現値としてとらえる。
1:測定場所は静かで空間エネルギ‐が電磁波などで汚線が少なく、直線頭上には蛍光管の点灯などがある所では行わない。LED照明は望ましい。
2:車の運転直後などや通勤電車から降りた直後、夜間勤務の後などは測定を避ける
3:準備は金属製品や携帯などを外す
4:特に口や指はセンサ−の感受性が強いので口や手を所定の清浄な水で洗う、
5:1ク−ルは原則7回やり、測定開始した最初の2回の図は導入調整用であるからデ−タから外し残りの5点の平均値を用いる。
6:自己の測定値は必ずコントロ−ルとしてとる。午前は1回以上及び午後も1回以上は測定し数値を掴み微弱エネルギ−測定に臨む。測定の間は例えば15秒間は指や手のひらの休息に使用する。特にある資料の開始2回分は前資料測定の情報のリセットと握力の調整に使用する。
7:測定中は口に物をいれない。手で薬品などを触らない。口にものを入れたり、薬剤等に触れた場合は所定の水で上記4のとおり行う。
8:出来るだけ電話や来客のこない集中して行える場所で測定する。仲間と話しながらやる様なことはしない。
9:指や手のひらが痛くならない様にある程度の強化メニュ−実施と健康に心がけ、酒や暴飲暴食、夜更かしし睡眠不足状態や重労働的な例えば剣道は避ける。同時に煙草は避ける。
10:腰痛状態や首の脱臼の様な時は、測定は避ける。つまり、正常な状態でおこなうこと。
MS機械の使い方や注意点は以上のとおりである。見えない微弱エネルギ−を視覚できるものにした機械システムである。
園芸、農業用資材に本願発明物が使用されるが抗菌、抗ウイルスにおいては様々な形態がある。特に植物に感染した場合はウイルスにおいてはウイスルフリー苗を作るしか手はない。採取が可能ならばウイルスが入りにくい種でも良い。しかしながら対策が打てない場合が多く存在する。地上における葉面的にはその対策としての防除が必要であり、生産量の増大を確保する上から必要である、園芸においても例えば花弁商品であれば花色がウイルスにより変わるなど生産者を悩ますのである。安全安心からすると地上部すなわち茎葉に対しては虫や菌、多様なウイルスであるから本願における多様な効果を現すリグニン物質も安全性あり葉面的に使用できる。他方、地下部においては、土中の団粒組織をつくり、生命の源である水分の保持と養分保持が不可欠である。本発明素材はリグニンで天然性有機物である為、又、それを抽出細粒化、キノコ食化、微生物食化等により土中のフミン酸を増大させるからフミン酸は土中の粒子にのり状に働き、土中に間隙、空間をつくる。そこはミクロの水の貯水槽になり、養分をたくわえ、その供給基地になるのであるからこのような有用な液や素材を散布する事により、植物性免疫力を高め病害虫に強くなるのである。
リグニンについて
地球上で炭素の循環過程で最も重要な物質は樹木細胞壁中のリグニンであると予測されている。樹木には針葉樹と広葉樹に大別されている。これらのリグニン構造には違いがあり、前者のリグニンは、芳香核にメトキシル基が一つ置換したグアイアシル構造だけから構成され後者のそれには、グアイアシル構造に加えて、メトシキル基が二つ置換したシリンギル構造も含まれている。両者のリグニンはこの相違に起因して性質が異なる。広葉樹リグニンの方が早く進むいくつかの化学変化が言われている。キノコ類もこちらの方を好み、栽培木や粉砕したオガクズを用いて培地に活用されている。針葉樹に生えるキノコは少ない。炭素循環過程で重要となる酸素酸化に関しても広葉樹リグニンの方が早く進行するいくつかの反応が示されている。従い、広葉樹リグニンの方が炭素循環過程を経て二酸化炭素として大気中に放出するまでの時間が針葉樹リグニンより短いと予想される。地球的には広葉樹が針葉樹に遅れて地上に出現しているため、広葉樹は進化の過程で比較的酸化され易いリグニンを持つにいたったと推論されている論がある。平たく言えば針葉樹より広葉樹は腐れ易いということであり、その時、吸いこんで蓄えられていた炭素が放出されると言うことである。土にかえり早く山を育成しているということであり、本願のハスカップもブラックカ−ラントも広葉樹である。
ひまわり油について
キク科一年草のヒマワリの種子から摂れるヒマワリ油である。植物体にはリグニンも含まれる茎の中心はスポンジ状。
リノ−ル酸が約27パ−セント、オレイン酸約70パ−セントあり品種改良でオレイン酸をさらに高く含む品種では80パ−セントも開発されているが世界的にみるとあまり偏りすぎると栄養的に良くない場合があるからそのバランスを考え品種を選定し栽培されている。
以下の公開されている表ではその他成分に酸化されにくいオレイン酸が含有している。
Figure 2016073296
また、ひまわりを農家の土壌で栽培するとひまわりの根に共生するVA菌が土中の鉄、アルミと結合した不溶性リン酸を可溶性リン酸に変えるからリン酸肥料などの肥効を生むので作物の輪作体系に取り入れると良い効果がある。北海道名寄市のバ−ジンひまわり油(北の輝き)においては選定した品種の特性から、オレイン酸82.6g(100g当たり)と高く、リノ−ル酸6.7gさらにビタミンE60.3mg(100g当たり)含まれる。 (品種不明F1)
Figure 2016073296
Figure 2016073296
油の製造方法と安全について
一般的な食用油の抽出法は▲1▼圧搾▲2▼ヘキサンによる油分抽出と脱溶剤、▲3▼水による脱ガムとりん酸によるガム調整、▲4▼水酸化ナトリウムによる脱塩、▲5▼活性白土による脱色、▲6▼濾過除剤による脱ロウ(サラダ油の場合)、▲7▼加熱蒸気による脱臭等により製造される。しかし種々の助剤や加熱などにより化学変化し健康に影響する物質が発生することが懸念されている。
西ドイツで発がん性が指摘されたグリシドール脂肪酸エステルが花王エコナの脱臭の加熱時に発生していることが判明し209年9月に特定保健食品を辞退し販売を停止したことは記憶に新しいところである。
虚血性心疾患や認知症の原因ともいわれているトランス型脂肪酸が植物性脂肪酸に水素を添加するときに発生していることが明らかになりアメリカでは表示が義務づけられている、加えて、日本では2010年3月、消費者庁が日本の食品全メーカにたいして自主的に表示するガイドラインを夏までに発表するとコメントを出すまでになった経過がある。油は目的により使い分けられるが、前述の様な中でより良い油を選定する方法は本願発明の微弱エネルギーの含有面積値、すなわち先に掲げたリノレン酸で示したようにMS機械活用のグラフ値などから読み取ることもできるのである。出願人の予想では健康に良い食用油は少なく、食用油の再点検が必要であると考えられる。又、食品全般においても同様であり金星のつけれる食品はごく一部に存在するだけであり高齢者社会の医療費負担が益々懸念され社会背景にあり憂うところである。
最後に以下に油の特性や構造は生活に重要のものであるが難解なので整理する面からネットなどから公開されているポイントを参考のために記載した。名の分らない方もいるが掲載者には謝意を表する。またこれらの情報にも本願発明に関する薬理は開示されてない。
脂肪酸
カルボキシル基‐COOHを持つ化合物をカルボン酸という。
カルボキシル基は酸性の原子団で、次のように電離する。
Figure 2016073296
カルボン酸は形状により鎖式カルボン酸、
芳香族カルボン酸などに分類されるが、
特に鎖式でカルボキシル基が1つのものを脂肪酸という。
乾性油を構成する脂肪酸は、主に5種類。
どの脂肪酸が、どのくらいの割合で含まれているかによって
乾性油の性質が決まる
Figure 2016073296
Figure 2016073296
・上記の脂肪酸の名称は、IUPAC規則で認められている慣用名(trivial name)。
・上図のように構造は鎖状になっているが、二重結合がある場合は幾何異性体が存在する。
・二重結合の部分はシス型のため、折れ曲がった構造となる。これにより分子間の距離が広がって引力は弱まり、脂肪酸の融点が低下する。
パルチミン酸
hexadecanoic acid
炭素数16の飽和脂肪酸。特に木ロウ、パーム核油中に多く含まれる。
ステアリン酸
octadecanoic acid
炭素数18の飽和脂肪酸。
オレイン酸
(Z)‐9‐octadecen‐1‐ol acid
炭素数18、二重結合数1の一価不飽和脂肪酸。Z配置をもち、エライジン酸の幾何異性体。食用油では紅花油、ヒマワリ油、オリーブ油や菜種油などに多く含まれる。リノール酸などに比べはるかに酸化されにくい。
リノール酸
9,12‐octadecadienoic acid
炭素数18、二重結合数2の多価不飽和脂肪酸でn‐6系の脂肪酸。4種の幾何異性体があるが、天然品は主にシス,シス体。食用油では大豆油、コーン油、ごま油などの半乾性油に多く含まれる。体内では作れない必須脂肪酸であり、血液中のコレステロールを下げるのが特長。
α‐リノレン酸
9,12,15‐octadecatrienoic acid
リノレン酸にはα‐リノレン酸と‐リノレン酸があり、乾性油に含まれているのはα‐リノレン酸。炭素数18、二重結合数3の多価不飽和脂肪酸でn‐3系の脂肪酸。天然品は主に全シス体。食用油にも含まれ、体内でエネルギーになりやすく、必要に応じて体内で同じn‐3系の多価不飽和脂肪酸のEPA、DHAに作り変えられる。
Figure 2016073296
Figure 2016073296
乾性油
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Figure 2016073296
コバルト触媒による固化進行の化学反応の概略。最初に二重結合が酸素により酸化されハイドロパーオキシドを形成する。次に、ハイドロパーオキシドが他の分子の不飽和結合に結合して炭素ラジカル形成し更なる重合が進む。
乾性油(かんせいゆ、drying oil)は、空気中で徐々に酸化して固まる油のこと。油絵具やワニスに利用される。
成分中の不飽和脂肪酸の量を示す指標であるヨウ素価によって分類され、ヨウ素価が130以上の油を乾性油、100から130のものを半乾性油(semidrying oil)、100以下のものを不乾性油(nondrying oil)という。
固化
乾性油が固まるのは空気中の酸素との化学反応によるものであり、「乾」とはいうものの、デンプン糊などのように溶媒が蒸発して固まるわけではない。
乾性油の主成分である不飽和脂肪酸は分子中にいくつかの二重結合を持つ。二重結合は化学的に反応しやすいため、空気中の酸素と徐々に結びついて酸化され、過酸化物やラジカルが生じる。これらが開始剤となって二重結合間の重合反応が進行すると、油の分子同士が互いに結合して分子量の大きな網目状の高分子となり、最終的には流動性を失って固まる。光や熱によって反応は促進され固化が早まる。不飽和脂肪酸の量が多いもの、すなわちヨウ素価の高い油ほど固まるのが早く、反対にヨウ素価が低いものはあまり重合しないため固まらない。
固化した乾性油は元の不飽和脂肪酸とは構造の異なる高分子になっており、蝋とは異なり溶媒や加熱によって再び溶かすことは通常できない。
不飽和脂肪酸の酸化反応や重合反応は発熱反応であるため、進行とともに熱が生じる。ヨウ素価の高い油を布などに含ませて放置すると、空気にふれる面積が大きくなるために急速に反応が進み、温度が上昇して自然発火するおそれがある。
種類
植物から得られる油のヨウ素価は様々であり、目的に応じて固化の速度や程度のあった油を用いる必要がある。画材としてはこれらを適当な比率で混合したり、加熱等の処理を加えたものも販売されている。
乾性油
空気中で完全に固まる油であり、ヨウ素価は130以上。亜麻仁油・桐油・芥子油・紫蘇油・胡桃油・荏油・紅花油・向日葵油など。
半乾性油
空気中で反応して流動性は低下するが、完全には固まらない。ヨウ素価は130から100程度。コーン油・綿実油・胡麻油・大豆油など。
不乾性油
空気中で固まらない。ヨウ素価は100以下。オリーブ油・扁桃油・落花生油・椰子油・椿油・菜種油など。
エライジン化
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エライジン化[1](英:Elaidinisation)とは、二重結合の方向がシス型からトランス型に変化する化学反応のことを言う。エライジン化は、脂肪と油脂で不飽和度を減少させることなく融点と保存期間の両方を高めるためにしばしば用いられている。エライジン化で生成される典型的な生成物はトランス型不飽和脂肪酸である。
この語源は、オレイン酸のトランス異性体であるエライジン酸から来ている。
反応
植物性脂肪の一般的な成分であるオレイン酸のエライジン化は、オレイン酸のトランス異性体であるエライジン酸を生成する。
Figure 2016073296
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』油とはどのようなものであるか基本や構造を認識するための参考にするため掲載したがネット等の掲載者各位に謝意を表します。
本発明で分子量測定に用いた試薬の分子量分布を示すグラフである。 本発明に開示したグニンスルホン酸の分子量分布を示すグラフである。 同じく本発明に係るリグニンオルガノソルブプロピオネートの分子量分布を示すグラフである。 同じく本発明に係るリグノスルホン酸ナトリウム塩の分子量分布を示すグラフである。 同じく本発明に係るリグノスルホン酸ナトリウム塩アセテートの分子量分布を示すグラフである。 同じく本発明に係るリグニンオルガノソルブプロピエネートの構造式である。 本発明に関連して発明素材をキノコが食べた後、或いは農業資材として散布すると土中に残り団粒組織を形成し水分や養分保持を担当するフミン酸の分子量分布を示すグラフである。これらがのりになり土壌粒子をつなぎ空間をつくり、そこに水や養分を蓄える役割をする。免疫増強の成分を投入するとここに宿り植物を健全に保つ葉面とは違うあたかも2重の構造で植物に貢献する核心の成分でもある。 本発明に関連して、世に言われているリグニンの推定構造である。針葉樹と広葉樹のリグニンの推定構造を転載した。正確な構造は決定できない難解な構造とされている。これらが様々な形で分解、あるいは修正、化合されリグニン物質や化合物となるのである。この他に草木系リグニンがある。一般的な草木系リグニンは植物体内で生合成されたフェニルプロパン構造を骨格とするフェノール性化合物である。
キノコという微生物による加工
なお、間接的だがキノコ由来のリグニン画分について参考的に言及すると、カバノアナタケキノコやカバノアナタケ培養物などに存在したリグニン画分にも優れた抗エイズ活性を始めとし各種抗菌活性のあることが前記同様の試験手続によって確認されていて、その際生じる細胞障害を低減させるためにアルブミンを1:1の割合で混用することによってTをTに低減する効果が見出されている(これらリグニン画分の本体は現在本発明者において同定中である)。本発明のリグニンなどの成分をもつ広葉樹などの素材(本願ではハスカップやブラックカ−ラントなどの材)をいわゆるオガクズ状に小さく裁断粉砕後、樺の木のオガクズ4から7と本願素材6から3の割合(重量比)で混入し加水混入(水分約60パセント、混合物の粒子の粗さにもよるが握ると水分が指間からにじみ出る程度、ベタベタではいけない)とし耐熱袋に入れ殺菌しその後、カバノアナタケキノコ菌糸を入れ、空気が流通し雑菌が浸入しない流通口を持たせた袋にいれて、封印して培養する。キノコに食わせて培養すると、いわゆる、キノコという微生物により加工して産物をつくる事となり薬効食品及び薬剤を作ることが出来る。その流れをカバノアナタケ菌糸を使った活用方法を概略示すとハスカップ等の培地になる素材の細断粉砕、これに限定しないが例えば素材を約0.9〜3ミリにし、同重量の樺木のオガクズや裁断物と混合、更に全体の重量で約10パ−セント以内で米ぬかやフスマを混合する。更に、適量の石灰を混入し空気が流通するフイルタ−穴付きの専用耐熱袋に前述の配合された培地材料を詰め形を整えた後、袋の培地の中心に鉄棒の様なもので径約2cm、長さ10cmの縦穴を3か所、等間隔で開けてから、その穴が崩れないように静かに木枠の木箱に培地素材が充てんされた袋を並べ殺菌釜に入 れ加熱殺菌し、無菌室で一晩冷却後、カバノアナタケ菌糸を植えつけ袋を閉じる。その後、準無菌室の状態の培養部屋に移動し棚に袋を並べ、数年から20年において約25℃以下で培養する。この時の培地の形は立方形の形である。縦13×幅12×奥行き18cmの立方体となる。縦穴は奥行き18cmに等間隔で中心線にあけると良い。袋の大きさはこれ以上でも良い。長い培養期間例えば8年以上を前提するにはこれ以上が望ましいがある意味、カビとの競争でもあるので前述の大きさを基準として出来るだけ早く培地をカバノアナタケ菌糸で占有させる事が不可欠である。ただし、同様な菌糸であっても見かけだけ繁殖しても有効成分が分泌しないのも出る可能性もあるので選抜種菌は注意し大切に保管する。夏場は培養室は高温になり易いからカビが発生する環境になるから培養温度は20℃以下が望ましい。管理はキノコ小バエの発生に注意して早めに取り除く事が肝要である。電気殺虫機や手どりの昆虫取りの網も有用である。時々袋の上から乾燥防止のために水道水を散布する。床に水道水を撒く事で清浄さと冷気と温度を保つ。室内は適宜空氣の入れ替えをする。培養室の湿度は約70〜90パ−セントが望ましい。やがて、培養年数が経つと菌相が変化し固化し菌相の色も変わり黄褐色の菌相から尖がりをもつコブが培地袋内に1晩で発現し菌核を形成しあるものは袋を破る。あるものは遅れて出る。この時期前後、目的に応じて培地ごと抽出する。食用キノコの様に生育期に開封するという作業は必要ない。このキノコの菌核の成功は誰でも不可能と言われたものを成功した世界最初であると思われる。この培養物の抽出は以下のとおりである。ただし、これに限定されない。
有効成分の抽出・培養菌糸または培地と共に採取した菌糸又は菌核は、これに約8倍から12倍の水(重量)を加えて1時間80〜100℃で熱水抽出を行なう。抽出液を濾過し、濾液をフリ−ズドライなどで乾燥して有効成分を取り出し、好適には粉末化する。粉末とした有効成分は茶色を呈し、舐めるとやゝ苦い味がし、独特のキノコくさい臭いがする。この粉末をそのまゝ服用することもできるし、また他の成分、例えばデキストリン、味覚剤等を整えたり,添着剤など必要なものを加えて、食用または飲用、薬用、及び園芸や農業用素材、クリ−ム等の日常品に供することもできる。この抽出物も成分が複合されているがリグニンが含まれるので本願ではリグニン物質に入れる。これらはカバノアナタケキノコと同様に抗ピロリ菌、抗インフルエンザウイルス、抗エイズウイルス、抗ガン作用及び1PS細胞のがん化阻止活性があることも判明した。ウイルスにおける防御のリグニンにおけるメカニズムは細胞に蓋をすることと浸入したウイルスの逆転写酵素阻害作用と想定される。そのほか、ノカルデナ菌すなわち、壌細菌 Rhodococcus erythropolis(Nocardia calcarea)もカバノアナタケ Fuscoporia obliqua(Fr.)Aoshima 菌糸用の培地(白樺材+ハスカップ材等の混用)でも培養でき産物を作れる。特に抗ガン物質やフミン質を産出する。農業資材においては土壌改良材においてフミンは地力の元となる物質であるから有用であるしカバノアナタケ菌糸活用の液体培養時においてはフミンを少量投入することにより、ある場面におけるカバノアナタケの抗ウイルス効果を安定させ効果を高める物質となる。
カバノアナタケ用の培地由来から熱水抽出しフリ−ズドライされた後の乾燥粉末、このリグニン物質を更に水+エタノールにより抽出し濾過し癌化したIPS細胞に添加する事でガンを阻止した。ここではこのリグニン物質がIPS細胞に発生したガン細胞をもちいて効果が確認されたので、阻止活性に働き掛けるメカニズムをこれらに含まれるトリテルペン成分を単離し検証した。その例を以下に掲げる。また、発毛育毛作用等が確認されている。抗がんから見たこの試験は本明細書に詳細を書かれているがパピロ−マにおける薬効、すなわち、ガン抑制試験であるがこれは同時に細胞において不可逆的な細胞の損傷はガンばかりでなく毛生えの分野、すなわち、発毛育毛における肯定と非肯定のスコアとして見る事が出来る。パピロ−マが増加すると発毛育毛に非有効で、パピロ−マウイルスによる感染細胞症状が少ないと有効であると見なすことが出来る。発毛育毛の使用薬剤候補の選別選定の決着が早いので有用であると想定された。
コントロ−ルと比べるこのパピロ−マによる細胞回復数値は育毛発毛と同一関係にあると言える、例えば表2において陽性細胞の発現率、被験物質濃度(TPAニタイスルモル比)において、1000の時、被験物質、例えば化合物5には陽性細胞の発現率0という最良な状態が示されたからそこの濃度1000を基準として次に良い物をみる、ここの化合物においては10種類であるからその陽性発現の合計数値は67.6であり平均値は6.76である。そこで6.76以上の悪い数値の化合物質は薬剤候補から落とすと言うスコア基準が得られる。すると化合物5,1,3,4,7が薬剤有力候補と浮上するのである。これは育毛発毛剤に関してではあるが他の抗ウイルス剤選定にも同様に使える選択方法の一つとなる。又、単体ではそう見れるが複数で効果がある場合がある。物質には相性の良い物と悪いものがあるので前述の方法と共に複数を組み合わせてMS機械にかけて微弱エネルギ−が高まる物を選択する、同様にして、髪に塗布したもので微弱エネルギ‐が高まるものを選択するという選択技術も薬剤選択などに使用できる一方法である。薬効にはそれに適合する物質と微弱エネルギ‐が合わさる事でより良い効果を具現化出来る原理があるからである。ここで述べた成分は特許的には全て出願されるが実際例としてスコアから見た判断方法を開示したまでである。また、育毛発毛作用実験についてはトリテルペンの発がんにおける実験の後から述べる。尚、このトリテルペン論文は特許出願用の論文調にしているのでご容赦いただき、長くなるので重複をさけるためこの論文の【】は写真を除きつけないでナンバ−を本願明細書のナンバ−とは別途つけて論を進めることを容赦いただきたい。又、図面や表は論文内に収めている。以下に述べる。
式(I)で示されるトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩。
Figure 2016073296
請求項2
請求項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を担子菌キノコから抽出する工程を有することを特徴とするトリテルペン化合物の製造方法。
請求項3
担子菌キノコがカバノアナタケである請求項1および2記載のトリテルペン化合物の製造方法
請求項4
哺乳動物(人も含む)にたいして、請求項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩あるいはそのプロドラッグの有効成分量を投与することを特徴とする癌抑制剤。
請求項5
前記トリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分として1以上含有することからなる請求項4記載の癌抑制剤。
請求項6
前記トリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を他の抗がん剤と併用することからなる請求項4記載の癌抑制剤
請求項7
前記請求項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分とし、他の食品や医薬に含有することからなる発癌プロモーション抑制組成物
請求項8
出発材料として(1)カバノキ類の立ち木に天然に生育したカバノアナタケ菌糸、または菌核(2)カバノキ類の立ち木に人口的に植菌し生育させたカバノアナタケ菌核または菌糸、(3)これらカバノアナタケ菌核または菌糸が、繁殖した立ち木の樹皮及び木質部の組織と共に採取したカバノアナタケ菌核または菌糸、(4)固形培地で人工培養したカバノアナタケ菌糸、または菌核(5)固形培地で人口培養した後、培地と共に採取したカバノアナタケ菌糸、または菌核、(6)液体培養した後、培養液と共に採取した菌糸を選び、いずれか選ばれた出発材料からトリテルペン化合物を抽出することからなる請求項3に記載の育毛発毛剤。
請求項9
担子菌キノコの抽出の工程で少なくとも第一段階でクロロホルムを使用することからなる請求項1記載の製造方法
請求項10
前記担子菌キノコは請求項8にあるカバノアナタケである請求項9記載の製造方法
請求項11
前記トリテルペン化合物又は薬学的に許容される塩を有効成分として1以上に含有することからなる発毛育毛剤
請求項12
出発材料として(1)樺の木類の立ち木に天然に生育したカバノアナタケ菌糸、または菌核(2)カバノキ類の立ち木に人口的に植菌し生育させたカバノアナタケ菌核または菌糸、(3)これらカバノアナタケ菌核または菌糸が、繁殖した立ち木の樹皮及び木質部の組織と共に採取したカバノアナタケ菌核または菌糸、(4)固形培地で人工培養したカバノアナタケ菌糸、または菌核(5)固形培地で人口培養した後、培地と共に採取したカバノアナタケ菌糸、または菌核、(6)液体培養した後、培養液と共に採取した菌糸を選び、いずれか選ばれた出発材料からトリテルペン化合物を抽出することからなる請求項3に記載の発毛育毛剤。
請求項13
前記請求項1記載のトリテルペン化合物又は薬学的に許容される塩を有効成分とし他の食品や薬剤に含有することからなる抗ウイルス組成物。
請求項14
前記抗ウイルス剤は出発材料として(1)樺の木類の立ち木に天然に生育したカバノアナタケ菌糸、または菌核(2)カバノキ類の立ち木に人口的に植菌し生育させたカバノアナタケ菌核または菌糸、(3)これらカバノアナタケ菌核または菌糸が、繁殖した立ち木の樹皮及び木質部の組織と共に採取したカバノアナタケ菌核または菌糸、(4)固形培地で人工培養したカバノアナタケ菌糸、または菌核(5)固形培地で人口培養した後、培地と共に採取したカバノアナタケ菌糸、または菌核、(6)液体培養した後、培養液と共に採取した菌糸を選び、いずれか選ばれた出発材料からトリテルペン化合物を抽出することからなる請求項3に記載の抗ウイルス剤。
発明の詳細な説明
技術分野
トリテルペン化合物、その製造方法及びそれを有効成分として含有する癌抑制剤および育毛発毛剤、抗ウイルス剤に関する発明。
背景技術
0001
高齢化社会に入りますます健康を渇望する人が増加している。ウイルスの変種も最新の課題として取りざたされている。その中に癌は重い課題として人類を迎え撃っている。診療及び治療法の開発等により、癌は昨今と比べるとずっと「治る病気」となりつつあるが、高齢化社会の進行とともに羅患者と死亡者は依然として増加している。日本癌学会の発表によると現在、死亡統計上3人に1人は癌によって死亡していると報告されている。癌の抑制については、羅患後の医療だけではなく、癌が発生する前にその発生を抑えようとする考え方、即ち癌予防に対する関心も近年高まりつつある。
癌の抑制のうち羅患後の治療において、悪性腫瘍、即ち癌に対する治療法は早期発見・外科的手術とともに化学療法が併用されているが、臨床的に実用又は試用されている多くの抗癌剤は、例えば、固形癌に対して必ずしも充分に満足できる効果を有するものではないと言わざるを得ない場合が存在している。
一方、癌の抑制のうち癌予防において、化学物質による癌発症(化学発癌)の機構に関しては、近年、発癌イニシエーション及び発癌プロモーションと呼ばれる二つの過程を経由すると考える発癌二段階説が広く認められている。
0002
イニシエーションとは、発癌イニシエーターと総称される物質が、正常細胞のDNAに不可逆的に損傷を与えて潜在性細胞(initiated cell)に変化させる過程であり、発癌プロモーションとは、発癌プロモーターと総称される物質が、発癌イニシエーターで生じた発癌潜在性細胞に働きかけ、それを癌細胞に導く過程である。発癌イニシエーション及び発癌プロモーションの両方の過程を抑えることができれば、癌の発生を抑制することが可能となる。とりわけ、発癌プロモーションの抑制は、正常細胞に復帰することのできない潜在性細胞を既に保有する固体に対しても有効な発癌抑制手段となる。又、育毛発毛剤は精神的に美容の面から人類を奮い立たせるものでありここにおけるガン抑制するか否かの手法は育毛発毛における薬剤選別にもなる。発癌イニシエーション及び発癌プロモーションの両方の過程を抑えることができれば、発毛の発生を促進することが可能となる。とりわけ、発癌プロモーションの抑制は、正常細胞に復帰することのできない潜在性細胞を既に保有する固体に対しても有効な発毛育毛手段となると見なすことが出来る。又、抗ウイルス剤とみなすこともできる。
発明の技術分野
0003
木材腐朽菌キノコの新規トリテルペン、具体的にはカバノアナタケ[学名Inonotusobliquus]に含有されるトリテルペンの製造方法とその発癌プロモーション抑制活性を持つ組成物及び抗癌剤及び発毛育毛剤、抗ウイルス剤に関する。
発明が解決しようとする課題
0004
上記前者の治療の観点からは、腫瘍の縮小・撲滅及び成長の抑制に有効な医薬となり得るよう殺癌細胞活性化合物の開発が切望されており、一方、上記後者発癌の予防の観点からは、発癌プロモーションを抑制する活性を有する成分を含有し発癌の抑制に有効な医薬品、食品等の発癌プロモーション抑制化合物の開発が切望されていてカバノアナタケの化合物からそうした作用をもつ抗癌剤および育毛発毛剤、抗ウイルス剤、特に抗パピローマウイルス剤などを提供する。
課題を解決するための手段
0005
本発明者らは、担子菌キノコ類、中でもカバノアナタケ菌核ならびにその混合培地などから分離精製されたトリテルペン化合物類が、発癌のプロモーションを抑制する活性(以下、発癌プロモーション抑制活性と記すこともある。)を有することを見出し、本発明に至った。
即ち本発明は、
1.式(I)で示されるトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩。
2.前項1記載のトリテルペン化合物又はその薬学的に許容される塩を担子菌キノコ類、中でもカバノアナタケ菌核から抽出する工程を有することを特徴とするトリテルペン化合物の製造方法。
0006
本発明化合物には不斉炭素が存在するが、発癌プロモーション抑制活性を有する限り可能な立体配置の化合物が全て含まれる。
カバノアナタケにおけるトリテルペン成分に関しては申らの抽出方法[文献:申有英 他,Eurasian J.For.Res.1:43−50(2000);日本木材学会北海道支部講演集 第30号 平成10年11月p75−77;Yusoo shin et.al.,International Journal of Medicinal Mushrooms Vol.2,pp.201−207(2000)]で示されているが、それはエタノール抽出方法を用いるためカバノアナタケに含有されるトリテルペン成分の全体を抽出することは、他の成分が混在しているため不適であった。また、トリテルペン成分が抽出されてもごく一部分であった。種々検討した結果、クロロホルムによる抽出方法を表1に示すごとく確立するに至った。これはエタノール抽出方法の約1000倍の抽出効率があった。クロロホルムの後、メタノールで抽出を行った。メタノールエキスにはトリテルペン画分は溶出されない。
0007
また、本成分のトリテルペンにおけるin vitro EBV−EA誘導化抑制活性およびin vivo発癌プロモーション抑制活性、すなわち生体(マウス)を実験系に取り入れ証明したものは今迄になかった。
0008
本発明化合物のプロモーション抑制活性を測定する方法としては、例えば、EBV−EA誘導試験法[文献:Konishi,T.et al.,Biol.Pharm.Bull.,21,993(1998)]が挙げられる。この試験法は、12−O−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート(以下TPAと記す。)、テレオシジン等の発癌プロモーターが、バーキットリンパ腫由来エプスタイン・バー・ウイルス潜在感染ヒトリンパ芽球様細胞株(Raji細胞、ATCCから入手可能)中に潜在するエプスタイン・バー・ウイルス(以下、EBVと記す。)を活性化する現象に基づいた方法であり、当該測定の工程としては、まず前記のような発癌プロモーターと被検物質とをRaji細胞に接触させ、発癌プロモーターによるEBV活性化を被検物質が抑制する効力を測定する。当該方法で測定されたEBV活性化抑制活性とin vivo発癌プロモーション抑制活性との高い相関性が、多くの化合物で示されている。
0009
さらにまた、プロモーション抑制活性は、げっ歯類を用いたin vivo二段階発癌実験によって調べることもできる。例えば、マウスの背中の毛を手術用バリカン等で刈り落とし、背中の皮膚に、アセトン又はメタノール等の有機溶媒に溶解した7,12−ジメチルベンズアントラセン(以下、DMBAと記す。)を適量、例えば、約1μg〜1000μg程度塗布する。DMBA塗布より一定期間(例えば、1週間)経過した後から、被検物質とを一定頻度(例えば、週2回程度)で皮膚に塗布する。具体的に例えば、前記のようにDMBAを塗布した皮膚に、まずアセトン又はメタノール等の有機溶媒に溶解した被検物質を塗布し、約1時間後に、アセトン又はメタノール等の有機溶媒に溶解したTPAを適量(例えば、約0.1μg〜10μg程度)塗布する。このような処理を行いながら、一定期間(例えば、約10〜50週間程度)に渡って経時的に観察を行い、処理を行った背中の皮膚に腫瘍の発生したマウスの数及び発生した腫瘍の数を測定する。被検物質とTPAを塗布した群における腫瘍の発生したマウスの数及び発生した腫瘍の数を、被検物質の代わりに溶媒を塗布した群における腫瘍の発生したマウスの数及び発生した腫瘍の数と比較することにより、被検物質の発癌プロモーション抑制活性を調べることができる。
0010
本発明の発癌プロモーション抑制組成物は、例えば、本発明化合物を含む天然由来の抽出物若しくはその加工品、本発明化合物自体、或いは、本発明化合物と、医薬担体若しくは賦形剤、食品成分又は化粧品成分等とが混合されてなる組成物等を含み、腫瘍や癌の発生を抑制し、かつ、発生した腫瘍や癌を治療する医薬品、食品又は化粧品、育毛発毛剤、抗ウイルス剤、特にヒトパピローマウイルス(HPV)由来の抗ウイルス剤や抗子宮頚がん剤等として利用され得る。用いられる医薬担体若しくは賦形剤、食品成分又は化粧品成分等は、当該癌抑制剤の具体的用途に応じて適宜選択することができる。また、抑制剤の形態も、具体的用途に応じて、例えば、種々の固体や液体の形態とすることができる。
0011
例えば、本発明化合物を医薬品として用いる場合には、その投与形態を必要に応じて適宜選択することができる。具体的な形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤、注射剤、経皮吸収剤、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤、坐剤、液剤、スプレー剤等の非経口剤等をあげることができる。これら製剤は常法に準じて製造すればよい。
実施例
0012
以下、実施例により本研究を更に詳細に説明するが、本研究はこれらによって限定されるものではない。
参考1(本化合物の調製)
北海道名寄市(株)サラダメロン構内において採取されたカバノアナタケの菌核10kgを細かく刻み、20Lのクロロホルム、60℃にて2週間浸漬し、濾過後、濾液を減圧下、溶媒を留去して、クロロホルムエキス200gを得た。表1に示すように当該エキス全量をクロロホルムに溶かし、クロロホルムで調製したシリカゲル(シリカゲル60,メルク社製)3.5kgを用いたカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルム及び酢酸エチルの混合溶媒(クロロホルム:酢酸エチル=10:1)を流して1Lずつ分画を行い、フラクション40−46を集めた画分A(18.0g,7x1L)及びフラクション47−52を集めた画分B(49.0g,6x1L)を得た。次にクロロホルム酢酸エチル=5:1を流して1Lずつ分画を行い、フラクション62−70を集めた画分C(3.0g,9x1L)及びフラクション71−79を集めた画分p(6.0g,9x1L)を得た。さらにクロロホルム:酢酸エチル=2:1を流して1Lずつ分画を行い、フラクション80−105を集めた画分E(12.5g,26x1L)を得た。以上得られた各画分をさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー及びODSとメタノール系による高速液体クロマトグラフィーにより分離精製し、化合物の単離を行った。画分Aをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、クロロホルムで溶出するフラクションより化合物3、クロロホルム:酢酸エチル=5:1で溶出するフラクションより化合物6及び7、さらにクロロホルム:酢酸エチル=2:1で溶出するフラクションより化合物8及び9をそれぞれ得た。画分Bからはクロロホルムで溶出するフラクションより化合物1、4、5および11を得た。画分Dからはクロロホルムで溶出するフラクションより化合物10を、画分Eからはクロロホルム:酢酸エチル=5:1で溶出するフラクションより化合物2を得た。
0013
Figure 2016073296
0016
試験例1(プロモーション抑制活性の測定)
参考1で得られた化合物1、2、2−アセテート、3、4、5、6、7、7アセテート及び11について、EBV活性化抑制試験法(Konishi,T.et.al.,Biol.Pharm.Bull.,21,993(1998))により、プロモーション抑制活性の測定を行った。パーキットリンパ腫由来EBV潜在感染ヒトリンパ芽球細胞株(Raji細胞)の培養には、PPMI 1640培地(日水製薬)に10v/v%となるように牛胎仔血清(GIBCO−BRL)を加えた培地を使用した。この培地で培養した場合のEBVの活性化率(Raji細胞の自然誘発率)は、0.1%以下であった.前記培地で培養したRaji細胞の培養液を1x10細胞/mlとなるように調製し、DMSOに溶解した酪酸(終濃度4mM)とTPA(終濃度20ng/ml)とを加えて、COインキュベーター中で 37℃にて48時間培養した後、得られた培養液の塗沫標本を作製した。上咽頭がん患者血清を用いた間接蛍光抗体法によりEBV初期抗原(EBV−EA)を染色し、陽性細胞(該初期抗原の発現した細胞)の発現率を測定してこれを陽性コントロール(100)とした。一方、前記と同様に調製したRaji細胞の培養液に、DMSOにを染色し、陽性細胞(該初期抗原の発現した細胞)の発現率を測定してこれを陽性コントロール(100)とした。一方、前記と同様に調製したRaji細胞の培養液に、DMSQに溶解した酪酸(終濃度4mM)とTPA(終濃度20ng/ml)
および被験化合物を加えて同様に培養した後、陽性細胞の発現率を測定し陽性コントロール(100)に対する割合(%)を求めた。各試験において、少なくとも500細胞を測定し、また3回の繰り返し実験を行った。なお毎回、TPAおよび被験化合物は添加せず酪酸だけを添加した系(陰性コントロール)と上記陽性コントロールについての試験を併行して行った。
0017
測定結果を表2に示した。いずれの化合物についても、用量相関的にEBV−EAの活性化の抑制が認められた。なお,化合物1、2、2−アセテート、3、4、5、6、7、7アセテート及び11はいずれの試験においても、細胞に対する強い毒性は認められなかった。マウス及び豚では0.1g(体重1k当り)経口投与でも毒性はでない。
Figure 2016073296
0018
試験例2(マウス皮膚2段階発癌実験におけるプロモーション抑制活性の測定)
参考1で得られた化合物1について、マウスを用いた2段階発癌実験法により、プロモーション抑制活性の測定を行った。6週齢のICR雌マウスの背部の毛を剃り、0.1mlに溶解した化合物1を前記のDMBA塗布部位に塗布し、溶媒処置群には、化合物1に替えてアセトン(0.1ml)を塗布した。次いで1時間後に、被験化合物処置群および溶媒処置群のいずれにも、前記の塗布部位に、0.1mlのアセトンに溶解したTPA(1mg,1.7nmol)を塗布し、以後週2回の頻度で、20週に亘ってTPAを同様に塗布した。マウスは1群当たり3匹を使用した。プロモーション抑制活性は、パピローマが発生したマウスの数と、マウス1匹当たりのパピローマ発生数の平均値とを被験化合物処置群と溶媒処置群とで比較することにより判定した。その結果、図2および3に示すように、化合物1はTPAによる発癌プロモーションに対し抑制活性を示した。
Figure 2016073296
Figure 2016073296
(図2)マウス皮膚二段階発癌実験法により、化合物1のプロモーション抑制活性を測定した結果を示す図である。横軸は、TPA及び被検化合物を皮膚に塗布したプロモーションの期間(週)を示す。縦軸は、各処理群におけるパピローマの発生頻度を百分率にて示す。
(図2)マウス皮膚二段階発癌実験法により、化合物1のプロモーション抑制活性を測定した結果を示す図である。横軸は、TPA及び被検化合物を皮膚に塗布したプロモーションの期間(週)を示す。縦軸は、各処理群におけるパピローマの発生頻度を百分率にて示す。
(図3)マウス皮膚二段階発癌実験法により、化合物1のプロモーション抑制活性を測定した結果を示す図である。横軸は、TPA及び被検化合物を皮膚に塗布したプロモーションの期間(週)を示す。縦軸は、各処理群における個体あたりのパピローマの発生数を個数にて示す。
0019
P388マウスリンパ性白血病細胞に対する増殖阻害活性試験を代表としてトリテルペン4種でおこなった。(被検物1,2,5,7は化合物1,2,5,7と同じ表現である。)以下の方法で行い結果をえた。
P388マウスリンパ性白血病細胞に対する増殖阻害活性試験
[方法]
10%牛胎児血清含有イーグルMinimum Essential Mediumを用いて,P388マウスリンパ性白血病細胞を37℃で培養し、約7×10cell/mlになったところで培養液を900rpm、5分間、遠心分離した。上澄液を捨て、残った細胞に一定量の培地を加え1×10cell/ml(初濃度)の細胞浮遊液を調節した。一方、検体をDMSOで溶解(10mg/ml)し,培地で200,20,2μg/mlになるように希釈した。またコントロールの溶液はDMSOの濃度が2,0.2,0.02%になるように希釈した。96穴マイクロプレートの各穴に検体又はコントロールの溶液と細胞の浮遊溶液を各々100μl入れ、COインキュベーター内で37℃、13日間培養した後、MTT(6mg/ml,リン酸緩衝液)25μlを加え、細胞を染色する。4時間後さらにドデシル硫酸ナトリウム(20%,0.02N HCl)50μlを加えホルマゾンを溶解し,一夜放置後マイクロプレートリーダー(BIO RAD model450)で吸光度を測定した.次式よりgrowth(G)%を計算し,片対数グラフを用いて細胞の増殖を50%抑制する濃
Figure 2016073296
度ED50(μg/ml)を求めた。
0020
試験結果を以下の表3に示した。4個の被検化合物(トリテルペン化合物)(1),(2),(5)及び(7)のうち、(2)を除くすべての化合物に縁やかな細胞増殖阻害活性が認められた。((2)は結晶の凝結がつよい。)
Figure 2016073296
以上のようにカバノアナタケ由来のトリテルペン化合物に抗癌活性があきらかとなったから癌抑制や生理活性著大なものがある。又、ハスカップ等入り培地は本願ハスカップ等の素材を有効活用となるし更なるこれらの薬効成分を誕生させた。本試験の性質上からもカバノアナタケ由来のトリテルペン化合物は、育毛発毛剤、抗ウイルス剤、抗ガン剤、特にヒトパピローマウイルス(HPV)由来の抗ウイルス剤やそれからくる抗子宮頚がん剤等として利用され得ることが明らかとなった。ヒトパピローマウイルス(HPV)の性質は情報では以下の様に開示されている。
接触感染で皮膚や微小な傷から浸入し上皮基底部の細胞に感染する。感染HPVは血液に浸入しないのでウイルス血症をおこさないし、感染した細胞を破壊せずウイルス粒子を大量に放出させる事もないと言われている。このことは抗原提示細胞の活性化や抗原認識の過程が回避され免疫が誘導されにくい。HPV感染の70%が1年以内に消失し、90%が2年以内に消失する。しかし、前述の理由から一生有効な免疫記憶が改正されない為、自然感染後の抗体産生が十分でなく、同じHPV型の感染が何度も起きると考えられていて血液感染するかどうかは2014年7月現在では明らかになっていないとされるものである。せんけいコンジロームはヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染により発症。性行為感染症である。又同様のHPV由来の子宮頚癌は主にHPV6,18型が原因。また、イボは皮膚にできる出来物であるがHPV関与では魚の目、老人性角化腫、伝染性軟属腫(水イボ)水痘などがある。ワクチンである商品名ガーダシルやサーバリックスが開発され予防効果が示唆されているが日本においては2013年4月よりHPVワクチンは定期接種となったがワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が見られたとして、定期接種の中止はおこなわないものの積極的には接種勧奨を差し控えるように2013年6月14日、自治体向けに勧告した事件があり安全な新規の薬剤が求められているのである。
0021
「マウス白血病P388」の試験:
マウス白血病P388は、増殖力が強く非常に早く増殖する腫瘍原であって、ガンとしてはきわめて厄介な存在である。これまで、この腫瘍の増殖を有効に抑制できる生物界由来の有効物質はほとんどない(数万種の中から1つ出るか出ないか)といわれてきたものである。しかしながら、幸いなことに本発明は数多くの候補物質の中から選びだした30数種類にのぼる試験物質のうち、少なくとも16種類がマウス白血病P388に対し有効な制がん作用があることを確認することができた。制がん効果確認試験に使用したマウスは「CDF1マウス」で、6匹/グループずつを使用した。対象腫瘍は「マウス白血病P388」で、この病原を感染させた細胞をマウス1匹あたり10個、マウスのip(腹腔)に移植する。同時に、各種試験物質を、それぞれのグループごとに次のように投与し、試験を開始する。すなわち、試験物質のうち純度の高い合成物質は400mg/マウス体重kg/日の量を最高として試験期間の1日目と5日目の計2回、腫瘍細胞移植部位に投与した。精製が必ずしも十分でない生物界起源の物質は、試験期間の1日目から9日目にわたり毎日1回、計9回を同部位に投与した。後者の場合の投与量は、1/2LD50又は200mg/kg/日を最高とし(実験No.1)、その2/1(実験No.2)、1/4(実験No.3)、場合によりさらに1/8(実験No.4)として投与した。対照群は、無処置群として、試験物質を投与しない。
0022
試験結果は、無処置群の生存日数(C)に対する試験物質投与群の生存日数(T)の比、すなわちT/C%の値により判定される。通例、CDF1マウスの無処置群の生存日数(C)は平均10日である。従って、投与群のマウスがこれを越えて生存すれば、その試験物質は延命効果があると判定される。すなわちT/C%の値が100を有意義に越えたら、その試験物質は制がんに有効であるということができる。特に、T/Cが120%を越えるものはきわめて高い有効性のある制がん性物質であると見られる。
その中ではカバノアナタケ培養物129%、ノカルデア(微生物)の培養物120%、けい皮抽出物114%、ニンジン葉末抽出物112%、グリシン106%、リノレン酸104%等であった。アミノ酸ではD−αアラニンがリノレン酸と同じ104%あった。なかなか100を超える物は少ないと言うことであるからハスカップ関係の成分は抗がん効果があると言えるのである。
0023
CDF1マウスマウスは生物界起源の制がん性物質、特に強力なガンとして知られる腫瘍に対し有効な制がん作用を有するか否かを測定できる有用なマウスである。
対象腫瘍は「マウス白血病P388」で、この病原を感染させた細胞をマウス1匹あたり10個、マウスのip(腹腔)に移植する。同時に、後出に示した各種試験物質を、それぞれのグループごとに次のように投与し、試験を開始する。すなわち、試験物質のうち純度の高い合成物質は400mg/マウス体重kg/日の量を最高として試験期間の1日目と5日目の計2回、腫瘍細胞移植部位に投与する。精製が必ずしも十分でない生物界起源の物質は、試験期間の1日目から9日目にわたり毎日1回、計9回を同部位に投与した。後者の場合の投与量は、1/2LD50又は200mg/kg/日を最高とし(実験No.1)、その1/2(実験No.2)、1/4(実験No.3)、場合によりさらに1/8(実験No.4)として投与した。対照群は、無処置群として、試験物質を投与しない。
0024
リノレン酸においてはマウス白血病P388腫瘍原をCDF1マウスにおいて試験したところ腹腔内注射における寿命測定においては指数100が正常の生存寿命であるがリノレン酸投与において試験物質の濃度0.05ml/マウスで指数104を記録したから生体のガン抑止作用があることが確認された。同様に本願のニンジンの葉末の30%エタノ−ル抽出物及び同抽出物50%+ニンニク珪藻土濾過抽出物50%において指数112を確認した。また、ニンニクを混入投与した方がニンジン葉末抽出エキスが薄くなるがニンジン葉エキスの投与割合である含有量が同じになった時112%の延命率を示しエタノ−ルが抽出検体に含有している為に見られる副作用死を停止させた。 ニンジン葉末エキスの含有量に依存し延命率の指数は112%を示し抗がん効果がある事が判明し下表に示した。抗がん効果 おいてはニンジン葉末エキス及びリノレン酸の他にパルミチン酸もある以下の試験区のパルミチン酸化合物(イソプロピル104%など)も104〜103%の抗がん効果があったから、ニンジン葉エキスにはパルミチル酸も含有する。それらにより相乗効果を上げたと考えられる。ベタインは100%、塩酸ベタインやLアラニンは97%、β−アラニン98%などで効果がなかった。
繰り返すがマウス白血病P388腫瘍原に対応する有用物質はなかなかないものである。その中において本願のカバノアナタケの培養にハスカップ等の素材を上手に配合し使う事から有効な食薬づくりにおける培養方法や収穫採取時期に要な意味があることを感じ取ると共に、ここでは液体培養における著しい有効指数129及び指数109は真相理解度を深めた。別な特定培地で培養した本発明に係るカバノアナタケ抽出液の抗腫瘍効果を担癌マウス1区7匹において経口自由摂取させることにより評価した結果、本発明の特定培養カバノアナタケ抽出液はMethA(メチルコラントレン誘発腺維肉腫)に対して明らかに有効であった。治療群の腫瘍容積は、腫瘍移植後15日目より統計的有意差(P<0.05)をもって抑制した。
注:抽出液のかわりに水道水を自由摂取させた群の腫瘍容積推移は、本実験の対照群と同様であった。
話を前出のP388について戻す。
また、
ニンジン葉エキス及びリノレン酸による抗がん効果も明らかなった。また、グリシン(指数106)を取る事の重要性が浮かび上がるのである。それはタコやイカ、貝のいわゆる青い血をもつ生物に含有するものであり食品化の有用性を認める物である。血液の色は血液中に含まれる酸素結合蛋白質の種類と関係しているとされる。脊椎動物は鉄分を含む「ヘモグロビン」を持つ、その鉄分が血中で酸化されて赤く見える。軟体動物(タコやイカ)や節足動物(甲殻類)などは、銅を多く含む「ヘモシアニン」という色素を持っており、その銅の成分が酸化されるので青く見える。透明で良く見えないこともある。海の中に住む環形動物などは、緑色の血液を持つ事が知られている。イカなどは釣り上げて直ぐは元気の良い状態では酸素結合が強いので青く見えるが時間たった物はみえない。すぐに急速冷凍かけたものは時間たっても血液は青く見える。
前述のイカをはじめ、アサリ、カタツムリ、ロブスター、エンペラースコーピオン(サソリ).なかでもカブトガニ、イカは有名である。アサリ、カタツムリ,イカ、タコが食用にお勧めしたいし粉末にして前出の食品と混ぜると有用である。
前出の理由と合わさるが生体は良好な酸素結合により生命活動が維持される。だが酸素結合がその生物体利用サイクルの中で活用消化され離れることが必要である。逆説に聞こえるが、不健全な酸化酸敗の進行を止める力が薬効食品にあることが全身状態を維持し、抗がん効果を高める重要なポイントでもある。また、特赦な焼き方をした海の塩なども1週間に数回、少量を料理に使うと、いわゆる血液の錆を取ると認められるものもある。薬 剤でガンだけを叩いてもその副作用で命を落としては意味がないのである。その意味も含めて赤い血のもつ哺乳動物は青い血およびその生物体を食べる必要がある。未来はそこからガン対策理論や健康技術も生みだされる。また、指数106と比較的高い抗がん指数のグリシンはアミノ酸であり糖新生があるとされている。糖新生(とうしんせいgluconeogenesis)とは、飢餓状態に陥った動物が、グルカゴンの分泌をシグナルとして、ピルビン酸、乳酸、糖原性アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなどの糖質以外の物質から、グルコースを生産する手段・経路であるとされているから絶命直前のP388マウスにも作用していることが考えられる。糖新生する物は以下のように分類され知られているから抗がん療法にはこれらも含めて考えると良いと思われる。ガン患者の悪液質という全身症状に対して、また、体力保持にも良いと思われるグルタミン酸もここに含まれているのである。
分類
糖原性アミノ酸を以下に示す
ピルビン酸からオキサロ酢酸になり糖新生に入るもの
アラニン
グリシン
セリン
トレオニン
システイン
トリプトファン
プロピオン酸等からスクシニルCoA(コハク酸の誘導体)になりクエン酸回路のオキサロ酢酸から糖新生に入るもの
イソロイシン
メチオニン
バリン
オキサロ酢酸になり糖新生に入るもの
アスパラギン酸
α‐ケトグルタル酸になりクエン酸回路のオキサロ酢酸から糖新生に入るもの
アルギニン
グルタミン酸
ヒスチジン
プロリン
フマル酸になりクエン酸回路のオキサロ酢酸から糖新生に入るもの
チロシン
フェニルアラニン
表4に制がん効果確認試験を示す
表4制がん効果確認試験
表4の2にMothA(固形癌腫)に対する治療実験を示す。
表4の2 治療実験
必須脂肪酸の摂取割合について
ついでにのべると、WHO(世界保健機構)によるとオメガ6油とオメガ3油を4:1の割合で取るのが良いと報告している。最悪でも10:1以下の割合になってはいけないと報告している。しかし、通常食用油として使われるのは、大豆油、トウモロコシ油、紅花油などで、リノール酸が多く含まれている。水素添加でリノール酸をオレイン酸に変化させてはいるが、それでも市販の食用油を使う限り本の日常生活では、リノール酸を十分以上に取っていることになる。αリノレン酸を含んでいる植物油は、多い物からいうと、亜麻仁油、大麻油、ブラックカラント油となる。大量にαリノレン酸を補給する場合には、亜麻仁油が適している。オメガ3油とオメガ6油を理想的に取りたい場合は、大麻油が適しているこれらを調理に使うことで理想的な摂取割合に近づけることが出来る。
油の製造方法と安全について
一般的な食用油の抽出法は▲1▼圧搾▲2▼ヘキサンによる油分抽出と脱溶剤、▲3▼水による脱ガムとりん酸によるガム調整、▲4▼水酸化ナトリウムによる脱塩、▲5▼活性白土による脱色、▲6▼濾過除剤による脱ロウ(サラダ油の場合)、▲7▼加熱蒸気による脱臭等により製造される。しかし種々の助剤や加熱などにより化学変化し健康に影響する物質が発生することが懸念されている。
西ドイツで発がん性が指摘されたグリシドール脂肪酸エステルが花王エコナの脱臭の加熱時に発生していることが判明し209年9月に特定保健食品を辞退し販売を停止したことは記憶に新しいところである。
虚血性心疾患や認知症の原因ともいわれているトランス型脂肪酸が植物性脂肪酸に水素を添加するときに発生していることが明らかになりアメリカでは表示が義務づけられている、加えて、日本では2010年3月、消費者庁が日本の食品全メーカにたいして自主的に表示するガイドラインを夏までに発表するとコメントを出すまでになった経過がある。油は目的により使い分けられるが、前述の様な中でより良い油を選定する方法は本願発明の微弱エネルギーの含有面積値、すなわち先に掲げたリノレン酸などで示したようにMS機械活用のグラフ値などから読み取ることもできるのである。出願人の予想では健康に良い食用油は少なく、食用油の再点検が必要であると考えられる。又、食品全般においても同様であり金星のつけれる食品はごく一部に存在するだけであり高齢者社会の医療費負担が益々懸念され社会背景にあり憂うところである。
最後に以下に油の特性や構造は生活に重要のものであるが難解なので整理する面からネットなどから公開されているポイントを参考のために記載した。名の分らない方もいるが掲載者には謝意を表する。またこれらの情報にも本願発明に関する薬理は開示されていない。

Claims (16)

  1. 特許を受けた後、販売するに当たり、抗菌、抗ガン、又は抗ウイルス効果のある薬効成分を含み薬効を表示したハスカップ等の食品。
  2. 調理物や料理物、加工品からなるハスカップを含む請求項I記載の食品。
  3. 薬効が抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌及び抗バンコマイシン耐性陽球菌(VRE)である請求項I及び2記載の食品。
  4. 薬効成分が不飽和脂肪酸である請求項1記載の食品。
  5. 薬効成分がリノ−ル酸及びリノレン酸を含むことからなる請求項1、2、3及び4記載の食品。
  6. 薬効成分がリグニンまたはその化合物及びリグニン物質である請求項1及び2記載の食品。
  7. ハスカップ、ニンジン(葉)、エゴマ、ポリジ、ブラックカ−ラント、月見草、大麻、紫蘇、菜種、大豆、トウモロコシ、紅花、ひまわりなどの植物からなる請求項1、4、5及び6記載の成分産生物を活用した食品。
  8. 食品配合物、食品添加物、又は動物飼料及びこれらの組成物として応用できる請求項1、2、3、4、6、7記載の食品。
  9. 園芸、農業資材および医療面において、土壌、葉面散布剤、抗菌、抗ガン、抗ウイルス予防及び治療などの組成物として応用できる請求項1、3、4、5、6、7及び8記載の食品。
  10. 衣料物で下着(病院の寝巻もふくむ)、衣類、布地、くつした、マフラー、ハンカチ、ティシヤツ、モップ、布巾、雑巾、シ−ツなどの維製製品に抗菌、抗ガン、抗ウイルス組成物として、応用したことからなる請求項1,4,5,6,及び7記載の食品。
  11. ションプー、リンス、ヘアートニック、ヘアークリーム、ヘヤースプレーなどの毛髪発毛化粧料組成物やクリ−ム、化粧水等の組成物に応用し、抗菌、抗ガン、抗ウイルス性を付与する請求項1、3、4、5、6、7、記載の食品。
  12. 洗剤、セツケン、食品用スプレ‐組成物に応用し抗菌、抗ガン、抗ウイルス性を付与した請求項1、3、4、5、6、7、記載の食品。
  13. ハスカップ等の食品や成分を応用したものとして、小麦等加工食品としては容器入れのインスタント食品も含めて、菓子、ガム、食パン、カンパン、ビスケット、冷やしラーメン、ラーメン、ソバ、冷麦、ドーナツ、ポッキ−菓子、ロール菓子、カステラ、ケーキ、コロッケ、あげいも、アメ、天ぷら、ウドン等からなる菓子及び小麦加工食品があげられる。
    糯米、うるち米含むオニギリやカレ−ライス、弁当、レトルトパックご飯、(オニギリやレトルトパックご飯にハスカップ配合の味噌が載って入るのも含む)ぼた餅、餅、大福(餡の中に本発明のハスカップ加工品が餡に対して全体配合、又は、部分に投入されている菓子餡も含める)、カレーライス、チャ−ハンの料理物等を含む米飯系加工食品。
    巻き寿司、もち米でできた飯寿司、イカ飯、寿司ご飯、いなり寿司、湯葉寿司、ハスカップ寿司等を含む酢飯加工食品。
    酒、どぶろく(糯米、うるち米、玄米、白米、きび、いなきび、デンプン、乳、ハト麦等が単体又は混合できるがこれ以外のカボチヤ、ニンジンなども場合により入り材料は問わない)焼酎、ビール(ノンアルコ−ルも含む)、発泡酒、ウイスキー、ジャンパン、ワイン、マッコリ‐等を使用した酒加工食品。
    アイスクリーム(カボチヤ入れ、小豆入れ、ホ−レン草入れ、イカ墨入れ、ジャガイモ入れ、イチゴ入れなど素材を問わなく広く含有する。)アイスキャンデー(アイスクリ−ムと内容の種類は準じる)、乳酸菌飲料、牛乳配合果汁飲料、チョコレート、パイ菓子、牛乳ト−フ、チ−ズ等の乳加工食品(乳が含有しないシヤ−ベットやラクトアイスも含ませる)。
    味付けジンギスカン、スライス豚肉、鹿、猪、鳥、イノブタ等の獣肉、鶏肉、河豚料理、塩辛、タコの子の塩辛、刺身、イカの沖漬け、イカのすり身や魚すり身ハンバ−グ等の魚肉加工食品、
    チヤンチヤン焼き料理(魚と野菜などを鉄般鍋で焼いてソースをかけて食べる料理、燻製魚や肉やソ−セ−ジや卵の料理、燻製大根の漬物、燻製チ−ズ等の魚肉卵燻製加工品と燻製料理。
    リノ−ル酸やレノレン酸を含む植物及びラデノクロ−バ等を豚や家畜、魚の餌に混入して食べさせたことからなる高いリノ−ル酸やリノレン酸含有の肉、乳、卵およびこれらの内臓からなる魚、肉、卵、およびその加工食品に応用される事があげられる。
    酢ダコ、食酢、飯寿司、ナマス、モズク、銀なん草(海藻)漬物(酢漬けでない物も含まれる)マリネ、明太子、ピクルス等を含み使用した漬物、中華料理、エビチリ料理物、あんかけ料理物、ニンニク加用の料理物、三杯酢、酢漬け等の加工食品。
    アルコ−ル飲料、乳酸飲料、ハ−ブ飲料、トーフ、豆乳、納豆、味噌等を使用した大豆加工食品。
    ドレッシング、ケチャップ、ハスカップケチャップ、マヨネ−ズ(ツナマヨネ−ズを配合される素材質にとらわれない全てのマヨネ−ズのこと)ソース類に使用した調味料加工食品。
    澱粉のカタクリネリ料理、カマボコ(カニ入り、ホタテ入り、アスパラ入り、シヤケ入り、ホッキ入り等があるが、材質形状にとらわれず本願の範疇とする)ドン菓子、センベイ等のデンプン加工食品があげられる。
    缶づめ加工食品としては、みつ豆フルーツ缶、豆缶、フルーツ缶(パイン、ミカン、杏、スモモ、桃、びわ、ブドー、サランボ、梨、西瓜、リンゴ、ベリー類)等の缶詰、おかゆ缶、サンマの蒲焼缶、シャケ缶、ホッキ缶、大和煮缶、ツナ缶、鹿肉缶、馬肉缶、ポテトサラダ缶、アスパラガス缶、オデン缶、鶏肉(串も含む)牛肉缶、カレー缶、ご飯缶(白米、赤飯)、水羊羹缶、沢庵缶、パン缶(パンが入っている)、ジュース缶、お茶缶、ミネラルウオータ缶、ポテト缶、ウインナー缶(素材は選ばない)肉じゃが缶、ユリ根缶等の缶づめ加工食品があげられる、
    ハスカップソ−ス、ハスカップ酵素等、デンプンウドン、あんかけ料理、葛湯等を使用したグミ、ゼリー菓子、羊羹等に使用した寒天加工食品、
    マヨネーズ、メレンゲ、生卵、加熱卵、玉子焼き、厚焼き玉子、金糸卵、茶碗蒸し等の卵加工食品、製造工程物を、そのまま人を含む動物が食する様にした、又は、動物飼料に添加した、又は、それらの製造工程物を料理や炊飯時に添加して食する様にしたハスカップ食品。
    各品容器付きも含めて、ラーメンスープ、ペースト状ラーメンスープ、やきそばソース、ジンギスカンのたれ、焼肉のたれ、ウースターソース、スパゲテイ用ソース、フレンチドレッシング、醤油、朝鮮漬液、餃子、トーフ料理 ねぎ付き料理および加工食品、コンビーフ、ハンバーグ、福神漬け、粉末スープ味噌、缶詰、濃縮野菜スープ、焼きそば、たこ焼き、ジャム、サラダ、結び昆布、海ほうずき、ラード、バター、ハム、ソーセージ料理、すっぽん料理、ねぎ、行者ニンニク、ゆば寿司、寿司、チーズを含み使用した料理物及び加工食品。
    製造工程物を人や動物が食するようにした、又は動物飼料に添加した、又は、それらの工程物を料理や炊飯時に添加するようにして食するようにしたハスカップ食品。
    容器付きも含めて、ハスカップソ―ス、濃縮めんつゆ、そばつゆ、即席インスタントス−プ、南瓜ス−プ、南瓜種ス−プ等のつゆ及びス−プ系食品。
    ハスカップジュ−ス、オレンジジュ−ス、グレ−プフル−ツジュ−ス、コ−ヒ牛乳、ヨーグルトタイプ、コ−ヒ、紅茶、ココア、ラクトレ−ス飲料、乳酸菌飲料、コーラタイプ飲料、トマトジュ−ス、リンゴジュ−ス、タンポポ、黒豆ジュ−ス、豆乳、スイトコ‐ン飲料、青汁、トマトの葉青汁又は抽出エキス、レモンジュース、白樺エキス入れ飲料、ヤーコン茶、麦茶、日本茶、番茶、煎茶、ウーロン茶、紅茶、羅漢果茶、薬草茶、薬草などや薬理成分入れドリンク、ハスカップ等の酵素、バナナ、チエリ−、オーランドタンジェロ(ミネオラ)、アボカド、キユウイ、コクワ、ブルベリ−、カシス、木イチゴ、甜菜、(甜菜糖も含む)スイカ、桃、すもも、リンゴ、ゆず、梨、メロン、ニンジン、ニンジン葉又は抽出エキス、ねぎ、行者ニンニク、ニンニク、バナナ、パインナップル、フェイジョア、アスパラガス、キヤベツ、セロリ−、トマト(茎葉も含む)ライチ、マルメロ、カバノアナタケ、クコ、ウコギ、レイシなどの野菜や果実や植物を単体又は1以上でミックスされ使用した飲料などからなる請求項1、2、3、4、6、7、記載の食品。
  14. 抗菌、抗ガン、抗ウイルスの予防、治療などの組成物として応用できる1,3,4,5,6,及び7記載の食品。
  15. ガン化又はウイルス等にかかったIPS細胞の治療及び予防などの組成物として応用できる1、3、4、5、6、及び7記載の食品。
  16. 微弱エネルギ−を与えたことからなる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14及び15記載の食品。
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