JPH11106570A - ポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物とその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物とその製造方法

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JPH11106570A
JPH11106570A JP26615197A JP26615197A JPH11106570A JP H11106570 A JPH11106570 A JP H11106570A JP 26615197 A JP26615197 A JP 26615197A JP 26615197 A JP26615197 A JP 26615197A JP H11106570 A JPH11106570 A JP H11106570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムや樹脂が分散し易く取扱が簡単なペレッ
ト状の組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】(a)ポリオレフィン90〜40重量部,
(b)ポリアミド重量部10〜60重量部及び(a)と
(b)の合計100重量%に対して(c)シランカップ
リング剤0.1〜5.5重量部からなるポリオレフィン
−ポリアミド樹脂組成物中にポリアミドが繊維状に分散
していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ポリオレフィンと
ポリアミドからなる樹脂組成物であり,ゴムや樹脂の強
化材料として好適に使用できる。
【0002】
【従来の技術】ゴムや樹脂などの弾性率や機械的強度を
向上させるためには,ガラス繊維や無機充填剤を配合し
ていた。しかし,これらを配合すると剛性,弾性率,強
度,耐クリープ性が向上するが,成形品の外観が悪くな
ったり,成形品が重くなっていた。
【0003】特開平7−238189号公報及び特開平
9−59431号公報にはポリオレフィンとゴム状ポリ
マーをマトリックスとして熱可塑性性ポリアミド繊維を
微細な繊維として分散させてた組成物を開示されてい
る。これらはゴムと配合すると機械的性質を向上させる
ことが可能である。しかし,配合するゴムは限定され混
練中にゲル化する場合もあった。特に高温でゲル化しや
すい傾向であり,強度,伸び,弾性率などは本来の性質
が発現されない場合もあった。一方,ポリアミド極細繊
維の製造法として特開昭63−75108号公報には皮
革用基材構成要素として襞を有する内外層の境界線が特
定の範囲を有する多成分繊維が開示されている。特開昭
54−73921号公報にはポリアミドを混合高速防糸
して得られる混合高速防糸繊維をポリスチレンとポリエ
チレングリコールを溶媒除去して太さ0.1デニールの
ポリアミド極細繊維が開示されている。特開平3−27
9419号公報,特開平4−272222号公報,特開
平4−281015号公報にはポリプロピレンとポリア
ミドの界面での剥離のない軽量複合繊維が開示されてい
る。芯鞘繊維でポリプロピレンの染色性を改善を目的と
している。しかし,これらの方法や繊維は口径の小さな
防糸ノズルから押し出し,高速防糸したり溶媒処理、そ
の他溶融して太さ0.1〜1デニール(d)の極細繊維
を得るのが目的であったので生産性が悪く経済的な製法
とは言えない。またこれらの繊維は極細繊維の連続繊維
であって光沢や風合の良い織物,合成皮革の素材として
優れているがゴムや樹脂に充填して混練する場合には連
続繊維であるために混練による分散が困難であった。
【0004】高分子化学,29,324,265(19
72)及び高分子論文集,47,4,331(199
0)には無水マレイン酸変性ポリプロピレンを少量介在
させたナイロン/ポリプロピレンブレンド系では両者の
相溶性が向上して分散粒子径を極めて小さくして機械的
性質(耐衝撃性,引張強度)を向上させている。しかし
ブレンド比=50/50付近で機械的性質が著しく低下
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決して剛性,強度,耐クリープ性に優れ密度の小さな
成形品を与える組成物を提供することを目的とする。更
に極細繊維が経済的に製造できしかも樹脂やゴムに分散
性が良く,しかもゴムを配合する時にゲル化しにくいポ
リオレフィン−ポリアミド樹脂組成物を提供することを
目的とする。
【0006】
【発明が解決しようとする手段】本発明によれば,
(a)ポリオレフィン90〜40重量部,(b)ポリア
ミド10〜60重量部,(c)(a)と(b)100重
量部に対してシランカップリング剤 0.1〜5.5重
量部及び(d)ポリアミドが繊維状に分散した構造から
なるポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物が提供され
る。そして,分散したポリアミドが繊維状の平均繊維径
が1μm以下であり,アスペクト比が20以上,1,0
00以下であることを特徴とする。更に(a)ポリオレ
フィン,(b)ポリアミド及び(c)シランカップリン
グ剤を溶融・混練して押し出し,ドラフトを掛けて引取
り延伸又は圧延することにより(a)ポリオレフィン中
に(b)ポリアミドを平均繊維径1μm以下の繊維状に
分散させてペレット状に仕上げることを特徴とするポリ
アミド−ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法が提供さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリアミド−ポリ
オレフィン樹脂組成物及びその製造方法における構成成
分を具体的に説明する。(a)成分はポリオレフィンで
あって,80〜250℃の範囲の融点のものが好まし
い。又,50℃以上,特に好ましくは50〜200℃の
ビカット軟化点を有するものも用いられる。このような
好適な例としては,炭素数2〜8のオレフィンの単独重
合体や共重合体、及び、炭素数2〜8のオレフィンとス
チレンやクロロスチレン,α−メチルスチレンなどの芳
香族ビニル化合物との共重合体,炭素数2〜8のオレフ
ィンと酢酸ビニルとの共重合体,炭素数2〜8のオレフ
ィンとアクリル酸あるいはそのエステルとの共重合体,
炭素数2〜8のオレフィンとメタアクリル酸あるいはそ
のエステルとの共重合体,及び炭素数2〜8のオレフィ
ンとビニルシラン化合物との共重合体が好ましく用いら
れるものとして挙げられる。
【0008】具体例としては、高密度ポリエチレン,低
密度ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,エチレン・プロピレンブロック共重合体,エチ
レン・プロピレンランダム共重合体,ポリ4−メチルペ
ンテン−1,ポリブテン−1,ポリヘキセン−1,エチ
レン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体,エチレン・アクリル酸共重合体,エチレン
・アクリル酸メチル共重合体,エチレン・アクリル酸エ
チル共重合体,エチレン・アクリル酸プロピル共重合
体,エチレン・アクリル酸ブチル共重合体,エチレン・
アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体,エチレン・ア
クリル酸ヒドロキシエチル共重合体,エチレン・ビニル
トリメトキシシラン共重合体,エチレン・ビニルトリエ
トキシシラン共重合体,エチレン・ビニルシラン共重合
体,エチレン・スチレン共重合体,及びプロピレン・ス
チレン共重合体などがある。又,塩素化ポリエチレンや
臭素化ポリエチレン,クロロスルホン化ポリエチレンな
どのハロゲン化ポリオレフィンも好ましく用いられる。
【0009】これら (a)成分のポリオレフィンのなか
で特に好ましいものとしては,高密度ポリエチレン(H
DPE),低密度ポリエチレン(LDPE),線状低密
度ポリエチレン(LLDPE),ポリプロピレン(P
P),エチレン・プロピレンブロック共重合体,エチレ
ン・プロピレンランダム共重合体,エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体(EVA),エチレン・アクリル酸エチル共
重合体(EEA),及びエチレン・ビニルアルコール共
重合体が挙げられ,中でもメルトフローインデックス
(MFI)が0. 2〜50g/10分の範囲のものが最
も好ましいものとして挙げられる。これらは1種のみ用
いてもよく,2種以上を組合わせてもよい。
【0010】(b)成分は、主鎖中にアミド基を有する
熱可塑性ポリアミド(以下,ポリアミド)であり、融点
135〜350℃の範囲のものが用いられ,しかも
(a)成分のポリオレフィンの融点より高いものであ
り,中でも融点160〜265℃の範囲のものが好まし
い。かかる(b)成分としては,押出し及び延伸によっ
て強靱な繊維を与えるポリアミドが好ましいものとして
挙げられる。
【0011】ポリアミドの具体例としてはナイロン6,
ナイロン66,ナイロン6−ナイロン66共重合体,ナ
イロン610,ナイロン612,ナイロン46,ナイロ
ン11,ナイロン12,ナイロンMXD6,キシリレン
ジアミンとアジピン酸との重縮合体,キシリレンジアミ
ンとピメリン酸との重縮合体,キシリレンジアミンとス
ペリン酸との重縮合体,キシリレンジアミンとアゼライ
ン酸との重縮合体,キシリレンジアミンとセバシン酸と
の重縮合体,テトラメチレンジアミンとテレフタル酸の
重縮合体,ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸の重
縮合体,オクタメチレンジアミンとテレフタル酸の重縮
合体,トリメチルヘキサメチレンジアミンとテレフタル
酸の重縮合体,デカメチレンジアミンとテレフタル酸の
重縮合体,ウンデカメチレンジアミンとテレフタル酸の
重縮合体,ドデカメチレンジアミンとテレフタル酸の重
縮合体,テトラメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮
合体,ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮合
体,オクタメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮合
体,トリメチルヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸
の重縮合体,デカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体,ウンデカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体,及びドデカメチレンジアミンとイソフタル酸の
重縮合体などが挙げられる。
【0012】これらのポリアミドの内、特に好ましい具
体例としては,ナイロン6(PA6),ナイロン66
(PA66),ナイロン12(PA12),ナイロン6
−ナイロン66共重合体などが挙げられる。これらの1
種又は2種以上でもよい。これらのポリアミドは,1
0,000〜200,000の範囲の分子量を有してい
ることが好ましい。
【0013】(c)成分のシランカップリング剤の具体
例としては、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエ
トキシシラン,ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン.ビニルトリアセチルシラン,γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン,β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン,γ−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシラン,γ−グリシドキ
シプロピルメチルジエトキシシラン,γ−グリシドキシ
プロピルエチルジメトキシシラン,γ−グリシドキシプ
ロピルエチルジエトキシシラン,N−β−(アミノエチ
ル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン,N−
β−(アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン,N−β−(アミノエチル)アミノプロピルエチ
ルジメトキシシラン,N−β−(アミノエチル)アミノ
プロピルエチルジエトキシシラン,γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン,N−フェニル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン,γ−〔N−(β−メタクリロキ
シエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム(クロライ
ド)〕プロピルメトキシシラン及びスチリルジアミノシ
ランなどが挙げられる。中でも、アルコキシ基などから
水素原子を奪って脱離し易い基及び又は極性基とビニル
基とを有するものが特に好ましく用いられる。
【0014】(c)成分のシランカップリング剤は,
(a)成分と (b)成分100重量部に対し0. 1〜5.
5重量部の範囲が好ましく,特に好ましくは0. 2〜
3. 0重量部の範囲である。シランカップリング剤の量
が0. 1重量部よりも少ないと、強度の高い組成物が得
られず,シランカップリング剤の量が5. 5重量部より
も多いと弾性率に優れた組成物が得られない。シランカ
ップリング剤の量が0.1重量%より少ないと,(a)
成分及び(b)成分との間に強固な結合が形成されず,
強度の低い組成物しか得られない。一方,シランカップ
リング剤の量が5. 5重量%より多いと,成分(b)は
良好な微細繊維にならないので,やはり弾性率に劣る組
成物しか得られない。
【0015】(c)成分のシランカップリング剤を用い
る場合は,有機過酸化物を併用することができる。有機
過酸化物を併用することにより(a)成分の分子鎖にラ
ジカルが形成されシランカップリング剤と反応すること
により(a)成分とシランカップリング剤の反応は促進
されるからである。有機過酸化物の使用量は(a)成分
100重量部に対して0.01〜1.0重量部である。
有機過酸化物としては1分間の半減期温度が,(a)成
分の融点或いは(c)成分の融点のいずれか高い方と同
じ温度ないし,この温度より30℃程高い温度範囲であ
るものが好ましく用いられる。具体的には1分間の半減
期温度が110〜200℃程度のものが好ましく用いら
れる。
【0016】有機過酸化物の具体例としてはジ−α−ク
ミルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキ
シ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−
ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン、2,2−ジ
−t−ブチルパーオキシブタン、n−ブチル4,4−ジ
−t−ブチルパーオキシバレリネート、2,2−ビス
(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン)
プロパン、2,2,4−トリメチルペンチルパーオキシ
ネオデカネート、α−クミルパーオキシネオデカネー
ト、t−ブチルパーオキシネオヘキサネート,t−ブチ
ルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシアセー
ト、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソフタレ
ートなどが挙げられる。中でも1分間の半減期温度が溶
融混練温度ないしこの温度より30℃程高い温度の範囲
であるもの,具体的には1分半減期温度が80〜260
℃程度のものが好ましく用いられる。
【0017】(b)成分はその殆どが微細な繊維として
上記マトリックス中に均一に分散している。具体的には
その70重量%,好ましくは80重量%,特に好ましく
は90重量%以上が微細な繊維として分散している。
(b)成分の繊維は,平均繊維径が1μm以下で平均繊
維長が100μm以下であることが好ましい。アスペク
ト比(繊維長/繊維径の比)は20以上であり1,00
0以下であことが好ましい。そして,(a)成分は
(b)成分と界面で結合している。(a)成分と(b)
成分の割合は(a)成分は90〜40重量部,(b)成
分は10〜60重量部,特に好ましくは(a)成分は1
5〜35重量部,(b)成分は85〜65重量部であ
る。(b)成分の割合が10重量部より少ないと弾性率
或いは強度の向上効果が少なく,(b)成分の割合が6
0重量部より多いと成形品の表面光沢が損なわれる。
【0018】次に本発明のポリオレフィン−ポリアミド
樹脂組成物の製造方法について説明する。以下の工程か
ら製造される。 (1)(a)成分のポリオレフィンと(c)成分のシラ
ンカップリング剤とを溶融混練して化学変成する工程,
(2)(c)成分で化学変成した(a)成分に(b)成
分のポリアミドを(b)成分の融点以上で溶融混練する
工程,(3)(c)成分で化学変成した(a)成分に
(b)成分のポリアミドを(b)成分の融点以上で溶融
混練・化学変成して押出す工程,(4)溶融混練・化学
変成した押出物を(a)成分の融点以上でしかも(b)
成分の融点以下でドラフトをかけつつ延伸又は圧延する
工程,(5)延伸又は圧延した組成物を室温に冷却して
ペレタイズする工程,からなる。
【0019】(1)(a)成分のポリオレフィンと
(c)成分のシランカップリング剤とを溶融混練(以下
同様)して化学変成する工程について説明する。溶融混
練温度は(a)成分の融点以上である。融点より30℃
高い温度である。融点より30℃高い温度で溶融混練す
ると(c)成分のシランカップリング剤と反応して化学
変成される。溶融混練は樹脂やゴムの混練に通常用いら
れている装置で行うことができる。このような装置とし
てはバンバリー型ミキサー,ニーダー,ニーダーエキス
トルーダー,オープンロール,一軸混練機,二軸混練機
などが用いられる。これらの装置の中では短時間で且つ
連続的に溶融混練が行える点で二軸混練機が最も好まし
い。
【0020】(2)(c)成分で化学変成した(a)成
分に(b)成分の熱可塑性ポリアミドを(b)成分の融
点以上で溶融混練する工程について説明する。溶融混練
温度は(b)成分の融点以上である。融点より10℃高
い温度である。溶融混練温度が(b)成分の融点より低
いと混練できないし,繊維状に分散しないので,融点よ
り高い温度,特に好ましくは20℃高い温度で溶融混練
する。
【0021】(3)(c)成分で化学変成した(a)成
分に(b)成分のポリアミドを(b)成分の融点以上で
溶融混練・化学変成して押出す工程について説明する。
押出しする工程において得られた混練物を紡糸口金或
いはインフレーションダイ又はTダイから押出す。紡
糸、押出しのいずれも成分(b)の融点より高い温度で
実施する必要がある。具体的には,(b)成分の融点よ
り高い温度,この融点より30℃高い温度の範囲で実施
することが好ましい。本工程で成分(b)の融点より低
い温度で溶融・混練を行っても,混練物は(a)成分か
らなるマトリックス中に(b)成分の微細な粒子が分散
した構造にはならない。従って,かかる混練物を紡糸・
延伸しても,(b)成分は微細な繊維にはなり得ない。
【0022】(4)溶融混練・化学変成した押出物を
(a)成分の融点以上でしかも(b)成分の融点以下で
ドラフトをかけつつ延伸又は圧延する工程について説明
する。押出された紐状乃至糸状紡糸は,連続的に冷却,
延伸,又は圧延処理して行われる。冷却・延伸又は圧延
処理は,(b)成分の融点より10℃以下の低い温度で
行われる。延伸及び圧延することにより,より強固な繊
維が形成されるので繊維強化樹脂組成物としての特性が
より発揮できてより好ましい。延伸又は圧延は,例えば
混練物を紡糸口金から押し出して紐状ないし糸状に紡糸
し,これをドラフトを掛けつつホビンなどに巻き取る。
または,切断してペレットにするなどの方法で実施でき
る。ここでドラフトを掛けるとは、紡糸口金速度より巻
取速度を高くとることを言う。巻取速度/紡糸口金速度
の比(ドラフト比)は,1.5〜100の範囲とするこ
とが好ましく,更に好ましくは2〜50の範囲,特に好
ましくは3〜30である。
【0023】(5)延伸又は圧延した組成物を室温に冷
却してペレタイズする工程について説明する。ペレット
化することにより樹脂やゴム成分などを追加して均一に
混練できるから,ポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成
物としてはペレット状のものを用いることが好ましい。
ペレット状の樹脂組成物を用いれば,樹脂組成物はエラ
ストマーと均一に混練でき,微細な繊維が均一に分散し
た強化エラストマー組成物が容易に得られるからであ
る。
【0024】上記各第1,第2,及び第3工程は工程毎
に分離して説明したが,(a)成分,(b)成分,及び
(c)成分を供給できる第1供給口,第2供給口及び第
3供給口を有し,且つ各供給口に対応する第1混練帯,
第2混練帯及び第3混練帯を有する二軸混練機を用いて
一括して連続的なプロセスで処理することも可能であ
る。そうすることにより経済的,安定した,安全な製造
方法になる。
【0025】本発明のポリオレフィン−ポリアミド樹脂
組成物には,このほかカーボンブラック,ホワイトカー
ボン,活性炭酸カルシウム,超微粒子珪酸マグネシウ
ム,ハイスチレン樹脂,フェノール樹脂,リグニン,変
成メラミン樹脂,クマロンインデン樹脂,石油樹脂など
の補助剤,炭酸カルシウム,塩基性炭酸マグネシウム,
クレー,亜鉛華,珪草土,再生ゴム,粉末ゴム,エボナ
イト粉など各種の充填剤、アミン・アルデヒド類,アミ
ン・ケトン類,アミン類,フェノール類,イミダゾール
類,含硫黄系酸化防止剤,含燐系酸化防止剤などの安定
剤及び各種顔料を含んでいてもよい。
【0026】
【実施例】以下,実施例及び比較例を示して,本発明に
ついてより具体的に説明するが本発明はこれらの実施例
の範囲に限定されるものではない。実施例及び比較例に
おいて,ポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物の物性
は以下のようにして測定した。繊維形状 :;形態・分散性と平均繊維径: 樹脂組成物
をトルエンに溶解して繊維分を取り出し洗浄した後走査
型電子顕微鏡で観察し,微細な繊維で分散している場合
は分散性良好;○,微細な繊維やフィルム状で凝集して
分散不良;×,で評価した。分散性良好な場合は,分散
した微細繊維200本について、上記の走査型電子顕微
鏡で繊維径を測定し,その平均を求めて平均繊維径とし
た。引張強度・引張弾性率・伸び :; JIS K6760
に準じて温度23℃,引張速度200mm/minで,
引張強度,引張弾性率及び伸びを求めた。樹脂及びゴムへの分散性評価 :;190℃に設定したブ
ラベンダープラストグラフに低密度ポリエチレン35g
を投入してポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物5g
を加えて5分間混練した。混練物を取り出して肉眼で見
ると共に走査型電子顕微鏡で観察して分散性を評価し
た。分散性良好;○,繊維やフィルム状のものが凝集し
た分散状態;×で評価した。
【0027】〔実施例1〕(a)成分として低密度ポリ
エチレン〔宇部興産社製,F522,融点110℃,M
FR=5.0(g/10min)〕100重量部に
(c)成分としてγ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン1.0重量部と酸化防止剤のイルガノックス
1010を0.5重量部及び過酸化物としてジ−α−ク
ミルパーオキサイド(濃度40%)を0.5重量部を混
合して170℃に加熱した45φの二軸押出機に投入し
混練してペレット化した。シラン変性ポリエチレンを得
た。得られたシラン変性ポリエチレン50重量部とナイ
ロン6(宇部興産社製,1030B,融点215〜22
5℃)50重量部と更にイルガノックス1010を0.
5重量部を235℃に設定した3mmφのダイスを付け
た二軸押出機に投入して混練,ダイスよりストランド状
に押し出し,空気で冷却して引き取りロールでドラフト
比7で引取り5インチロール間で室温で1.5倍延伸し
てペレタイズした。ペレット化した形状は径1mm,長
さ3mmであった。得られたペレットを熱トルエンでポ
リエチレンを溶出した。不溶分は攪拌羽根にまとわりつ
かず,懸濁液は均一であった。不溶分はを走査型電子顕
微鏡で観察すると径が0.3μmの微細な繊維状であっ
た。又,ペレットを150℃に加熱したブラベンダープ
ラストグラフで5分混練し2mmの厚さに120℃でプ
レスした。引張試験を行った。結果を表1に示した。
【0028】〔比較例1〕γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランとジ−α−ジクミルパーオキサイド
を加えなかった他は実施例1と同様にして低密度ポリエ
チレン,ナイロン6を混練して押し出しストランドは吐
出変動をおこしてドラフトを調整してどうにか巻き取る
ことができペレット化した。このペレットについて,そ
れぞれの物性を測定した。熱トルエン不溶分はフィルム
状(厚さ10〜30μm)やペレット状であった。ブラ
ベンダープラストグラフで同様に処理した。結果を表1
に示した。
【0029】〔実施例2〜5〕低密度ポリエチレンとナ
イロン6を表1のように配合して実施例1と同様に処理
してそれぞれペレット化した。結果を表1に示した。
【0030】〔比較例2〜3〕低密度ポリエチレンとナ
イロン6を表1のように配合して実施例1と同様に処理
してそれぞれペレット化した。結果を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】〔実施例6〜9〕ドラフト比を表2のよう
に変えた以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に
示した。 〔比較例4〜5〕
【0033】ドラフト比を表2のように変えた以外は実
施例1と同様に行った。結果を表2に示した。
【0034】
【表2】
【0035】〔実施例10〜16〕ポリオレフィンとナ
イロンの種類を変えた以外は実施例1と同様に行った。
結果を表3に示した。実施例及び比較例で使用した樹脂
グレードを表4にまとめて示した。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン−ポリアミド樹
脂組成物はポリオレフィンマトリックス中に平均繊維径
が0.2〜0.6μmの微細なポリアミド繊維が均一に
分散していると共に、ポリオレフィンと繊維が界面で結
合している。ペレット状態で得られるので樹脂やゴムに
混練した場合には分散性が容易で補強性を有する。従っ
て,本発明の組成物は取扱が容易なポリオレフィン−ポ
リアミド樹脂組成物を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 7/02 C08K 7/02 C08L 77/00 C08L 77/00 (72)発明者 中山 喜美男 千葉県市原市五井南海岸8番の1 宇部興 産株式会社高分子研究所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン−ポリアミド樹脂組成物が
    以下(a),(b),(c)及び(d)からなる; (a)ポリオレフィン 90〜40重量部,(b)ポリ
    アミド 10〜60重量部,(c)(a)と(b)10
    0重量部に対してシランカップリング剤 0.1〜5.
    5重量部及び(d)ポリアミドがポリオレフィン−ポリ
    アミド樹脂組成物中に繊維状に分散した構造からなるこ
    とを特徴とする。
  2. 【請求項2】繊維状に分散したポリアミドの平均繊維径
    が1μm以下であり,アスペクト比が20以上,1,0
    00以下であることを特徴とする請求項1記載のポリオ
    レフィン−ポリアミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(a)ポリオレフィン,(b)ポリアミド
    及び(c)シランカップリング剤を溶融・混練して押出
    し,ドラフトを掛けて引取り延伸又は圧延することによ
    り(a)ポリオレフィン中に(b)ポリアミドを平均繊
    維径1μm以下の繊維状に分散させてペレット状に仕上
    げることを特徴とする請求項1記載のポリオレフィン−
    ポリアミド樹脂組成物の製造方法。
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