JPH11103833A - 袋詰め食品の搬送用バスケット及び該食品の加熱殺菌装置 - Google Patents

袋詰め食品の搬送用バスケット及び該食品の加熱殺菌装置

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JPH11103833A
JPH11103833A JP27604297A JP27604297A JPH11103833A JP H11103833 A JPH11103833 A JP H11103833A JP 27604297 A JP27604297 A JP 27604297A JP 27604297 A JP27604297 A JP 27604297A JP H11103833 A JPH11103833 A JP H11103833A
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JP
Japan
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bagged food
food
basket
bagged
discharge
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JP27604297A
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Inventor
Isato Nishimura
勇人 西村
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TOMU KK
Original Assignee
TOMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中の袋詰め食品の姿勢を安定化させるこ
とにより、加熱殺菌後の袋詰め食品を整列状態にて払い
出すことのできる加熱殺菌装置及び搬送用バスケットを
提供することを課題とする。 【解決手段】 袋詰め食品を載置する載置面11と、該
載置面11の袋詰め食品を排出する排出部20とを有す
るバスケット本体10を備え、該バスケット本体10
は、袋詰め食品を前記排出部20の反対側に保持すべく
形成されてなることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、うどん、そば、こ
んにゃく等が袋詰めされた袋詰め食品を載置して加熱殺
菌装置内を搬送する搬送用バスケット及び該食品を加熱
殺菌する加熱殺菌装置に関するもので、特に、搬送中の
袋詰め食品の姿勢を安定化させることにより加熱殺菌終
了後の袋詰め食品を整列した状態で排出させることがで
きる搬送用バスケット及び加熱殺菌装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の加熱殺菌装置は、図
11に示す如く、袋詰めされたうどん等の袋詰め食品7
を蒸気にて加熱殺菌する加熱殺菌部51と、該加熱殺菌
部51で加熱殺菌された袋詰め食品7を常温の空気によ
って第一段階の冷却を行う通風部52と、該通風部52
によって第一段階の冷却が行われた袋詰め食品7を冷風
によって常温まで冷却する冷風部53とを備え、無端チ
ェーン55に所定間隔ごとに多数本支持されてなる搬送
用バスケット54…に袋詰め食品7を載置して該装置内
部を順次搬送することにより、袋詰め食品7の加熱殺菌
と加熱殺菌後の冷却を行うものである。
【0003】かかる加熱殺菌装置に使用される搬送用バ
スケット54は、図12に示す如く、上方が開口した平
面視長方形の箱状に形成されてなる。即ち、搬送用バス
ケット54は、袋詰め食品7を横方向(長手方向)に所
定個数並列に載置すべく平面視長方形の平面からなる載
置面54aと、該載置面54aの縦方向(短手方向)の
両縁部に載置面54aと直角に形成され袋詰め食品7の
前後方向の落下を防止する一対の落下防止壁54b,5
4bと、載置面54aの長手方向の両縁部に形成されて
なる一対の側壁54c,54cとからなる。また、該側
壁54cの側面視中央部、即ち、搬送用バスケット54
の側面視重心位置には、当該搬送用バスケット54を前
記無端チェーン55に回動自在に取り付けるための支持
孔54dが各々穿設されてなる。
【0004】このように形成された搬送用バスケット5
4は、図13に示す如く、前記一対の支持孔54d,5
4dを介して、並設されてなる一対の無端チェーン5
5,55の搬送方向(図13の矢印方向)に沿って所定
間隔ごとに回動自在に取り付けられ、図11の如く、無
端チェーン55の複数のローラ56…による移動方向の
変化に伴って、加熱殺菌装置内を順次搬送されるもので
ある。
【0005】以上のように構成される従来の加熱殺菌装
置を使用する際には、投入部Wにて袋詰め食品7が投入
された搬送用バスケット54(図15(イ)参照)を加
熱殺菌部51内に水平状態にて送り込んで袋詰め食品7
の加熱殺菌を行い、通風部52内と冷風部53内とで加
熱殺菌後の袋詰め食品7を冷却する。その後、搬出部V
にて、図14に示す如く、水平状態にある搬送用バスケ
ット54を押し出しピン(図示せず)にて上下反転さ
せ、袋詰め食品7を表裏反転するように払い出しコンベ
ア57上に払い出し、投入部Wに搬送用バスケット54
を戻して再度袋詰め食品7を投入する。この一連の作業
によって袋詰め食品7は自動的に加熱殺菌処理され、そ
の後は、払い出しコンベア57の下流側にて梱包され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加熱殺菌装置においては、搬送用バスケット54の載置
面54aが平面に形成され、しかも載置面54aが水平
状態で搬送されるため、投入部Wで袋詰め食品7を搬送
用バスケット54に投入すると、載置面54a上の袋詰
め食品7の姿勢が各々別々の向きとなり整列しない状態
となり、更に、搬送中の搬送用バスケット54の振動に
よって、袋詰め食品7の前後左右へ移動するため姿勢が
より一層変化してしまう。
【0007】特に、加熱殺菌部51内において加熱され
ると、図15(ロ)に示す如く、袋詰め食品7が膨張す
るが、載置面54aが平面に形成されているので、湾曲
した袋詰め食品7の裏面7bと平面の載置面54aとは
点接触に近い状態で当接することになり、極めて不安定
な状態となる。従って、膨張した袋詰め食品7が載置面
54a上を移動したり回転して、図15(ハ)に示す如
く、各々の袋詰め食品7の向きが投入時よりも更に変化
してしまう。
【0008】また、搬出部Vにおいても、搬送用バスケ
ット54を上下反転させて払い出しコンベア57に袋詰
め食品7を払い出すので、袋詰め食品7が払い出しコン
ベア57に反転落下する時にも、各々の向きが変化して
しまうことになる。
【0009】このように、従来の加熱殺菌装置において
は、搬送用バスケット54の載置面54aが平面に形成
され、搬送用バスケット54を水平状態で搬送するもの
であるため、袋詰め食品7の姿勢が安定せず各々別々の
向きとなった状態で搬出部Vに送られるうえに、搬送用
バスケット54を反転させて袋詰め食品7を排出するた
め、排出時においても袋詰め食品7の姿勢が変化してし
まう。その結果、図16に示す如く、払い出しコンベア
57に載置された加熱殺菌後の袋詰め食品7の向きが整
列しないという問題が生じる。
【0010】従って、従来の加熱殺菌装置を使用して袋
詰め食品7を加熱殺菌した後、加熱殺菌済みの袋詰め食
品7を自動機を用いて自動的に梱包しようとすると、梱
包前に袋詰め食品7を整列させる整列機が必要になり、
袋詰め食品7の製造時間を短縮することができず、低コ
スト化を図ることもできないという問題点があった。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、搬送中の袋詰め食品の姿勢を安定化させる
ことにより、加熱殺菌後の袋詰め食品を整列状態にて払
い出すことのできる加熱殺菌装置及び搬送用バスケット
を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る袋詰め食品
の搬送用バスケットは、袋詰め食品を載置して加熱殺菌
装置内を搬送する搬送用バスケットであって、袋詰め食
品を載置する載置面11と、該載置面11の袋詰め食品
を排出する排出部20とを有するバスケット本体10を
備え、該バスケット本体10は、袋詰め食品を前記排出
部20の反対側に保持すべく形成されてなることを特徴
とする。
【0013】本発明に係る袋詰め食品の搬送用バスケッ
トにあっては、バスケット本体10が袋詰め食品を排出
部20の反対側に保持すべく形成されてなるので、載置
面11に袋詰め食品を載置して加熱殺菌装置内を搬送さ
せる際に、搬送時に振動しても、また加熱によって袋詰
め食品が膨張しても袋詰め食品を常に排出部20の反対
側に保持して安定した状態で搬送することができるので
ある。
【0014】更に、請求項2記載の如く、袋詰め食品を
排出部20の反対側に保持すべく、前記載置面11は排
出部20の反対側に傾斜して形成されてなるので、袋詰
め食品を投入すると袋詰め食品が載置面11上を排出部
20の反対側にすべり落ちて位置し、かかる状態を常に
保持して安定した状態で加熱殺菌装置内を搬送させるこ
とができるのである。
【0015】特に、請求項3記載の如く、前記載置面1
1を加熱殺菌時に袋詰め食品の移動を抑制すべく断面視
略凹状に形成することにより、加熱殺菌時に袋詰め食品
が膨張する際にも、袋詰め食品と載置面11との接触を
十分に確保することができ、載置面11が加熱時に膨張
する袋詰め食品の移動を抑制して、袋詰め食品の整列状
態をより一層確実に保持して搬送することができるので
ある。
【0016】また、請求項4記載の如く、載置面11の
縁部11aには側壁15が各々形成されてなり、該側壁
15には、搬送手段5に回動自在に軸支される支持部1
8が各々設けられ、しかも、該一対の支持部18,18
は、前記バスケット本体10が回動して袋詰め食品を排
出部20の反対側に保持すべく、バスケット本体10の
重心から外れた位置に設けられてなるので、載置面11
に袋詰め食品を載置すると、該袋詰め食品の重量によっ
てバスケット本体10が支持部18を支点として回動し
て載置面11が傾斜し、袋詰め食品を排出部20の反対
側に保持することができるのである。
【0017】また、本発明に係る袋詰め食品の加熱殺菌
装置は、請求項5記載の如く、袋詰め食品を載置する載
置面11と、該載置面11上に載置する袋詰め食品を排
出する排出部20とを有する搬送用バスケット4を備
え、該搬送用バスケット4を搬送して袋詰め食品を加熱
殺菌する袋詰め食品の加熱殺菌装置において、前記搬送
用バスケット4は、袋詰め食品を前記排出部20の反対
側に保持すべく形成されてなり、しかも、前記搬送用バ
スケット4の排出部20から加熱殺菌後の袋詰め食品を
平行移動させて排出させる排出手段が設けられてなるこ
とを特徴とする。
【0018】本発明に係る袋詰め食品の加熱殺菌装置に
あっては、搬送用バスケット4が袋詰め食品を排出部2
0の反対側に保持すべく形成されてなるので、袋詰め食
品を常に排出部20の反対側に位置させて保持し、常に
安定した状態で搬送することができ、しかも、搬送用バ
スケット4の排出部20から加熱殺菌後の袋詰め食品を
平行移動させて排出させる排出手段が設けられてなるの
で、安定した状態で加熱殺菌され整列状態が維持された
袋詰め食品を、整列状態を保持したまま排出手段が搬送
用バスケット4の排出部20から平行に移動させて排出
することができるのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参酌しつつ説明する。図1において、1は袋詰
めされたうどん等の袋詰め食品7を蒸気にて加熱殺菌す
る加熱殺菌部で、2は該加熱殺菌部1で加熱殺菌した袋
詰め食品7を常温の空気によって第一段階の冷却を行う
通風部で、3は該通風部2によって第一段階の冷却が行
われた袋詰め食品7を冷風によって常温まで冷却する冷
風部である。
【0020】4は袋詰め食品7を載置して搬送するため
の搬送用バスケットで、該搬送用バスケット4は複数の
ローラ6…に巻き付けられている無端チェーン5(搬送
手段)に所定間隔ごとに多数本支持されてなる。
【0021】かかる搬送用バスケット4は、図2及び図
3に示す如く、複数の袋詰め食品7を一列に並べて載置
すべく平面視略長方形状に形成されてなるバスケット本
体10を備える。即ち、バスケット本体10は、平面視
略矩形の袋詰め食品7を長手方向(図2の矢印X方向)
に所定個数並列に載置する載置面11と、該載置面11
の長手方向の両縁部11a,11aに直角に形成されて
なる相対向する一対の側壁15,15と、載置面11の
短手方向(図2の矢印Y方向)の縁部11bに両側壁1
5,15を連結すべく形成されてなる落下防止壁16
と、該落下防止壁16の上縁部16aに形成され載置面
11の上方の一部を覆う上壁17とからなる。このよう
に、搬送用バスケット4は、載置面11の短手方向の一
端側が断面視略コの字状に形成されてなると共に、前記
落下防止壁16の反対側には、袋詰め食品7を排出する
排出部20が形成されてなる。
【0022】また、前記載置面11は、載置する袋詰め
食品7を前記落下防止壁16側に、即ち排出部20の反
対側に位置させて保持すべく、図3(ロ)に示すよう
に、排出部20から落下防止壁16に向かって下方に傾
斜して形成されてなり、更に、略中央の屈曲部14を境
目として傾斜勾配が変化してなる二つの傾斜面から構成
されてなる。即ち、落下防止壁16側には傾斜勾配の緩
い弱傾斜面12と、排出部20側には該弱傾斜面12よ
り傾斜勾配の大きい強傾斜面13が設けられてなる。
【0023】更に、前記側壁15には、前記無端チェー
ン5(搬送手段)にバスケット本体10を回動自在に軸
支する支持孔18(支持部)が各々対向する位置に穿設
されてなり、該支持孔18は、図3(イ)に示す如く、
バスケット本体10の重心Gから排出部20側に外れた
位置に穿設されなる。即ち、支持孔18は、載置する袋
詰め食品7の重量によってバスケット本体10が図3
(イ)の二点破線の如く回動して、前記落下防止壁16
が水平より下方側に位置すべく、重心Gから排出部20
側の位置に設けられてなる。
【0024】また、支持孔18に対して落下防止壁16
側の位置には、側壁15から外側に突設してなる反転ピ
ン19が各々設けられてなり、該一対の反転ピン19,
19は相対向する位置に設けられてなる。このように構
成されてなる搬送用バスケット4は、図4に示す如く、
並設された一対の無端チェーン5,5の間に前記支持孔
18を介して回動自在に軸支され、無端チェーン5の搬
送方向に沿って所定間隔ごとに取り付けられてなる。
【0025】図1において、Aは搬送用バスケット4に
袋詰め食品7を投入する投入部で、該投入部Aは、図5
に示す如く、送りコンベア21に載置されて送られてく
る袋詰め食品7を順次搬送用バスケット4に投入すべく
構成されてなる。
【0026】図5において、22は袋詰め食品7を送り
コンベア21の送り方向と直角方向に押し出すプッシャ
ーで、23は該プッシャー22によって押し出された袋
詰め食品7を水平状態で保持し、下方に回動して袋詰め
食品7を搬送用バスケット4に投入すべく形成されてな
る投入シュートで、24は袋詰め食品7の投入時に搬送
用バスケット4の回動を止めて搬送用バスケット4を略
水平状態に保持するための固定ガイドで、該固定ガイド
24は、搬送用バスケット4の反転ピン19の下方側を
押圧して搬送用バスケット4の回動を阻止すべく形成さ
れ、図6に示す如く、搬送用バスケット4の搬送方向に
沿って一対並設されてなる。
【0027】図1において、Bは加熱殺菌後の袋詰め食
品7を搬送用バスケット4から排出する搬出部で、該搬
出部Bは、図7に示す如く、払い出しコンベア32の上
方に搬送されてくる搬送用バスケット4から順次袋詰め
食品7を排出させるべく構成されてなる。即ち、払い出
しコンベア32の上方には、搬送されてくる搬送用バス
ケット4を回動させる押し出しピン31が設けられ、該
押し出しピン31は、搬送用バスケット4の排出部20
を下方に押し下げるように構成されてなる。このよう
に、押し出しピン31は、搬送用バスケット4を回動さ
せて、袋詰め食品7を載置面11の前方側の排出部20
へ平行移動させて、排出部20から払い出しコンベア上
に滑り落とすように構成されてなる。
【0028】次に、以上のように構成される加熱殺菌装
置を使用する場合について説明する。まず、無端チェー
ン5を駆動させて搬送用バスケット4を連続移送させ、
図5に示す如く、送りコンベア21よって順次送られて
きた袋詰め食品7をプッシャー22にて押し出して投入
シュート23に送り込み、該投入シュート23を回動さ
せて、固定ガイド24によって回動を止められて水平状
態となっている搬送用バスケット4の排出部20に向け
て袋詰め食品7を滑り落とす。
【0029】滑り落とされた袋詰め食品7は、搬送用バ
スケット4の載置面11が傾斜してなるので、載置面1
1上を滑って搬送方向の後方側の落下防止壁16側に位
置する。(図8(イ)参照) 従って、載置面11の長手方向に並置される平面視略矩
形の袋詰め食品7…は、向きが全て一定方向となって、
図6に示す如く、整列した状態で載置することができ
る。
【0030】尚、載置面11は、強傾斜面13と弱傾斜
面12からなる断面視略凹状に形成されてなるので、袋
詰め食品7を載置面11上に載置した状態では、図8
(イ)に示す如く、袋詰め食品7の裏面7bと載置面1
1との間には空間35が生じることになる。即ち、袋詰
め食品7が落下防止壁16側に位置した状態において、
袋詰め食品7の略中央部の下方に屈曲部14が位置する
ことにより、加熱されていない状態の袋詰め食品7の裏
面7bと屈曲部14との間に空間35が生まれる。
【0031】上記の如く、搬送用バスケット4に袋詰め
食品7を投入した後、搬送用バスケット4を無端チェー
ン5によって前方側に搬送すると、反転ピン19が固定
ガイド24から離脱して水平状態の保持が解除される。
固定ガイド24による水平状態の保持が解除されると、
支持孔18(支持部)がバスケット本体10の重心Gか
ら前方側に外れた位置に設けられているために、落下防
止壁16側に位置する袋詰め食品7の重量によって後方
側の落下防止壁16が下方に向かって回動し、搬送用バ
スケット4は、図8(ロ)に示す如く、水平状態から略
45度傾斜した傾斜状態となる。従って、落下防止壁1
6側に保持する袋詰め食品7を、より一層安定した状態
で加熱殺菌部1内に送り込むことができる。
【0032】このように搬送用バスケット4を傾斜した
状態で加熱殺菌部1内に送り込み、載置面11上に載置
した袋詰め食品7を蒸気で加熱すると、図8(ハ)に示
す如く、袋詰め食品7は膨張する。この時、袋詰め食品
7が膨張して裏面7bが湾曲状態となっても、断面視略
凹状の載置面11が湾曲した裏面7bと接触面積の大き
い状態で当接して、強傾斜面13と弱傾斜面12が袋詰
め食品7の前後方向(図8(ハ)の矢印E方向)の移動
を抑制して整列状態の袋詰め食品7の姿勢を維持する。
【0033】また、搬送用バスケット4が傾斜した状態
においても、搬送用バスケット4の後方側の上壁17が
膨張した袋詰め食品7の落下を防止する。
【0034】この後、加熱殺菌を終了した袋詰め食品7
を通風部2と冷却部3に送り込んで冷却し、搬出部Bの
払い出しコンベア32の上方まで搬送用バスケット4を
搬送すると、押し出しピン31が搬送用バスケット4の
前方側の排出部20を下方に押し下げて、袋詰め食品7
を載置面11から払い出しコンベア32上に滑り落と
す。
【0035】この際、袋詰め食品7を平行移動させて表
裏を維持した状態で排出部20から排出して払い出しコ
ンベア32に載置するので、図9に示す如く、各袋詰め
食品7の向きは一定方向に揃った状態となり、整列状態
の袋詰め食品7は下流に設置された自動梱包機等によっ
て自動的に梱包される。
【0036】このように、払い出しコンベア32への排
出を完了した搬送用バスケット4は、無端チェーン5に
よって前記投入部Aへと搬送される。この一連の工程を
行うことにより、自動的に袋詰め食品7の加熱殺菌処理
を行うのである。
【0037】尚、上記実施形態においては、載置面11
が屈曲部14を境に強弱二つの勾配を有する斜面(強傾
斜面13と弱傾斜面12)からなる構成について説明し
たが、屈曲部14を有しない単一の傾斜面からなる載置
面11であっても本発明の意図する範囲内である。即
ち、載置面11を排出部20の反対側に傾斜して形成す
ることにより、投入部Aにおいて搬送用バスケット4に
袋詰め食品7を排出部20側から投入する際に、袋詰め
食品7を傾斜した載置面11上を滑らせて落下防止壁1
6側に位置させることができ、袋詰め食品7の姿勢を揃
えて整列状態とすることができ、更に、その安定状態で
搬送させることができるのである。
【0038】但し、載置面11を断面視略凹状に形成す
ることにより、加熱時において、膨張した袋詰め食品7
の裏面7bと載置面11との接触面積を十分に確保する
ことができるので、断面視略凹状の載置面11によって
袋詰め食品7の搬送方向の移動を抑制して、加熱時の姿
勢をも安定化させることができ、より一層袋詰め食品7
の整列状態を確実に維持することができる利点がある。
尚、例えば、図10に示す如く、下方に湾曲させて載置
面11を断面視略凹状に形成してもよい。
【0039】また、上記実施形態においては、後方側の
落下防止壁16の上縁部16aに、載置面11の上方の
一部を覆う上壁17を設けて、載置面11の短手方向の
一端側が断面視略コの字状に形成されてなる搬送用バス
ケット4について説明したが、上壁17は本発明の必須
の構成要件ではない。但し、落下防止壁16側、即ち、
排出部20の反対側の載置面11の上方の一部を覆って
断面視略コの字状に形成することにより、特に加熱時に
膨張する袋詰め食品7の落下をより一層確実に防止する
ことができる利点がある。また、上記実施形態の如く、
搬送用バスケット4を回動させて傾斜状態で搬送する場
合に特に効果が大きい。
【0040】尚、上記実施形態においては、支持孔18
(支持部)をバスケット本体10の重心から外れた位置
に設けて、搬送用バスケット4を回動させて袋詰め食品
7を排出部20の反対側に位置させて保持し、袋詰め食
品7を傾斜状態にて加熱殺菌装置内を搬送する構成につ
いて説明したが、傾斜状態ではなく水平状態で搬送させ
てもよい。但し、搬送用バスケット4を傾斜させて搬送
することにより、搬送中の袋詰め食品7をより一層確実
に落下防止壁16側に位置させて保持することができ、
姿勢を安定化させることができるうえに、水平状態に比
して搬送用バスケット4の搬送方向の専有面積を減少さ
せることができるので、スペース効率が大幅に向上して
加熱殺菌装置を小型化することができる利点もある。
【0041】また、袋詰め食品7を排出部20の反対側
に保持する手段は、上述のように載置面11を傾斜して
形成したり、搬送用バスケット4を回動して載置面11
を傾斜状態としたりする他、例えば、バネ等を使用して
袋詰め食品7を押圧してもよい。
【0042】尚、袋詰め食品7の種類、形状等は特に限
定するものではなく、種々の袋詰め食品7に対応可能で
ある。
【0043】更に、上記実施形態においては、投入部A
にて搬送方向前方側より袋詰め食品7を投下し、搬出部
Bにて搬送方向前方側に排出させているが、投入方向や
排出方向を逆にして後方側から投入や排出するものであ
ってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る搬送用バス
ケットにあっては、請求項1記載の如く、バスケット本
体が袋詰め食品を排出部の反対側に保持すべく形成され
てなるので、袋詰め食品を排出部の反対側に保持させて
安定した状態で搬送することができる。即ち、従来のよ
うに搬送中に袋詰め食品が前後左右に移動して各々の向
きが変化することを防止でき、各々の袋詰め食品を一定
の向きに揃えて搬送中の整列状態を維持することができ
るのである。従って、加熱殺菌後に袋詰め食品を排出す
る際に、整列状態を容易に確保することができ、従来の
ように整列機等を使用する必要がなくなり、自動梱包を
可能にして、袋詰め食品の製造時間の短縮と低コスト化
が達成できるのである。
【0045】更に、請求項2記載の如く、載置面を排出
部の反対側に傾斜して形成することにより、投入する際
に袋詰め食品が載置面上を滑り落ちて排出部の反対側に
位置して保持されるため、投入時における袋詰め食品の
整列状態を確保することができ、袋詰め食品の整列状態
をより一層確実に維持させることができる効果がある。
【0046】特に、請求項3記載の如く、載置面を断面
視略凹状に形成することにより、搬送中最も袋詰め食品
の姿勢が変化しやすい加熱殺菌時においても、膨張した
袋詰め食品の移動を抑制することができるため、袋詰め
食品の整列状態をより一層確実に確保することができる
効果がある。
【0047】また、請求項4記載の如く、一対の支持部
をバスケット本体の重心から外れた位置に設けることに
より、袋詰め食品の搬送時に搬送用バスケットを傾斜さ
せることができ、袋詰め食品を排出部の反対側に位置さ
せて保持することができて整列状態を確保できるうえ
に、搬送用バスケットを加熱殺菌装置に使用する際に、
従来に比して搬送用バスケットの搬送方向の専有面積を
減少させることができるので、スペース効率が大幅に向
上して加熱殺菌装置を小型化することができる効果もあ
る。
【0048】更に、本発明に係る袋詰め食品の加熱殺菌
装置にあっては、請求項5記載の如く、搬送用バスケッ
トが袋詰め食品を排出部の反対側に保持すべく形成され
てなるので、搬送中の袋詰め食品の姿勢を安定化させる
ことができるうえに、搬送用バスケットの排出部から加
熱殺菌後の袋詰め食品を平行移動させて排出させる排出
手段が設けられてなるので、袋詰め食品の排出時も整列
状態を確保でき、排出後の袋詰め食品の整列状態をより
一層確実に確保することができる。従って、排出後の袋
詰め食品の自動梱包が可能となり、袋詰め食品の製造時
間の短縮と低コスト化が達成できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置を示
す断面図。
【図2】本発明の一実施形態における搬送用バスケット
を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施形態における搬送用バスケット
を示し、(イ)は側面図、(ロ)は断面図。
【図4】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置の要
部を示す平面図。
【図5】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置の要
部を示す一部断面を含む正面図。
【図6】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置の要
部を示す平面図。
【図7】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置の要
部を示す一部断面を含む正面図。
【図8】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置の使
用状態における要部を示し、(イ)は袋詰め食品の投入
時の状態を示す断面図、(ロ)は投入後の状態を示す断
面図、(ハ)は加熱殺菌中の状態を示す断面図。
【図9】本発明の一実施形態における加熱殺菌装置を使
用して袋詰め食品を排出した状態を示す平面図。
【図10】本発明の他実施形態における搬送用バスケッ
トを示す断面図。
【図11】従来の加熱殺菌装置を示す断面図。
【図12】従来の加熱殺菌装置に使用される搬送用バス
ケットを示す斜視図。
【図13】従来の加熱殺菌装置の要部を示す平面図。
【図14】従来の加熱殺菌装置の要部を示す一部断面を
含む正面図。
【図15】従来の加熱殺菌装置の使用状態における要部
を示し、(イ)は袋詰め食品の加熱前の状態を示す断面
図、(ロ)は袋詰め食品の加熱時の状態を示す断面図、
(ハ)は搬送中の状態を示す平面図。
【図16】従来の加熱殺菌装置を使用して袋詰め食品を
排出した状態を示す平面図。
【符号の説明】
1…加熱殺菌部、2…通風部、3…冷風部、4…搬送用
バスケット、5…無端チェーン(搬送手段)、6…ロー
ラ、7…袋詰め食品、10…バスケット本体、11…載
置面、12…弱傾斜面、13…強傾斜面、14…屈曲
部、15…側壁、16…落下防止壁、17…上壁、18
…支持孔(支持部)、19…反転ピン、20…排出部、
21…送りコンベア、22…プッシャー、23…投入シ
ュート、24…固定ガイド、31…押し出しピン、32
…払い出しコンベア、35…空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋詰め食品を載置して加熱殺菌装置内を
    搬送する搬送用バスケットであって、袋詰め食品を載置
    する載置面(11)と、該載置面(11)上の袋詰め食
    品を排出する排出部(20)とを有するバスケット本体
    (10)を備え、該バスケット本体(10)は、袋詰め
    食品を前記排出部(20)の反対側に保持すべく形成さ
    れてなることを特徴とする袋詰め食品の搬送用バスケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 袋詰め食品を排出部(20)の反対側に
    保持すべく、前記載置面(11)は、排出部(20)の
    反対側に傾斜して形成されてなる請求項1記載の袋詰め
    食品の搬送用バスケット。
  3. 【請求項3】 前記載置面(11)は、加熱殺菌時に袋
    詰め食品の移動を抑制すべく断面視略凹状に形成されて
    なる請求項2記載の搬送用バスケット。
  4. 【請求項4】 前記載置面(11)の縁部(11a)に
    は側壁(15)が各々形成されてなり、該側壁(15)
    には、搬送手段(5)に回動自在に軸支される支持部
    (18)が各々設けられ、しかも、該一対の支持部(1
    8,18)は、前記バスケット本体(10)が回動して
    袋詰め食品を排出部(20)の反対側に保持すべく、バ
    スケット本体(10)の重心から外れた位置に設けられ
    てなる請求項1乃至3の何れかに記載の搬送用バスケッ
    ト。
  5. 【請求項5】 袋詰め食品を載置する載置面(11)
    と、該載置面(11)上の袋詰め食品を排出する排出部
    (20)とを有する搬送用バスケット(4)を備え、該
    搬送用バスケット(4)を搬送して袋詰め食品を加熱殺
    菌する袋詰め食品の加熱殺菌装置において、前記搬送用
    バスケット(4)は、袋詰め食品を前記排出部(20)
    の反対側に保持すべく形成されてなり、しかも、前記搬
    送用バスケット(4)の排出部(20)から加熱殺菌後
    の袋詰め食品を平行移動させて排出させる排出手段が設
    けられてなることを特徴とする袋詰め食品の加熱殺菌装
    置。
JP27604297A 1997-10-08 1997-10-08 袋詰め食品の搬送用バスケット及び該食品の加熱殺菌装置 Pending JPH11103833A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170421A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Ichiban Shokuhin Kk 殺菌装置
JP2010100344A (ja) * 2010-02-08 2010-05-06 Dainippon Printing Co Ltd 口栓付きパウチの殺菌装置に使用されるバケット
CN105346974A (zh) * 2015-10-30 2016-02-24 上海沛愉包装科技有限公司 一种用于高温杀菌的笼筐输送系统

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