JPH11102867A - 半導体薄膜の形成方法およびプラスチック基板 - Google Patents

半導体薄膜の形成方法およびプラスチック基板

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JPH11102867A
JPH11102867A JP10011496A JP1149698A JPH11102867A JP H11102867 A JPH11102867 A JP H11102867A JP 10011496 A JP10011496 A JP 10011496A JP 1149698 A JP1149698 A JP 1149698A JP H11102867 A JPH11102867 A JP H11102867A
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substrate
forming
semiconductor thin
film
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パル ゴサイン ダラム
Westwater Jonathan
ウエストウォータ ジョナサン
Kazumasa Nomoto
和正 野本
Miyako Nakakoshi
美弥子 中越
Setsuo Usui
節夫 碓井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非晶質半導体薄膜を多結晶化する際に、完全
に多結晶化するための最適エネルギー値を有するパルス
レーザビームを照射した場合においても膜破壊の虞れの
ない半導体薄膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 非晶質シリコン薄膜を形成する際に、前
処理として下地のプラスチック製の基板11の表面およ
び絶縁膜16a,16bにそれぞれパルスレーザビーム
を照射してレジストなどの揮発性汚染物質を除去する。
これにより、薄膜形成時に揮発性汚染物質に起因して下
地の基板11や絶縁膜16a,16bから放出される気
体によって膜破壊が生ずる虞れがなくなる。また、基板
11上にはガスバリア層12および熱的バッファ層13
からなる保護層が形成され、基板11側から非晶質シリ
コン膜側へのガスの透過を阻止すると共に、エネルギー
ビーム照射により発生する熱の基板11側への伝導を阻
止する。非晶質シリコン薄膜にエネルギービームを照射
して多結晶化する工程において、照射可能なエネルギー
ビームのエネルギー強度は完全に多結晶化可能な最適エ
ネルギー強度以上になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板あるい
はガラスやプラスチック等の絶縁基板の表面、これらの
基板上に形成された薄膜の表面の洗浄工程を含む半導体
薄膜の形成方法に係り、特に、液晶表示装置(LCD;
Liquid Crystal Display)等に用いられる薄膜トランジ
スタ(TFT;Thin Film Transistor)の製造工程のよ
うに、エネルギービームの照射による非晶質膜の多結晶
化が行われる半導体薄膜の形成方法、および、この方法
に適用されるプラスチック基板に関する。
【0002】
【従来の技術】TFT液晶表示装置は、スイッチング機
能をもつ素子に薄膜トランジスタ(TFT)を用いるも
ので、このTFTは液晶ディスプレイの画素の1つ1つ
に対応して基板上に形成される。TFTには非晶質シリ
コン(Si)膜製と多結晶シリコン膜製のものがあり、
このうち多結晶シリコン膜製のTFTは、非晶質のシリ
コン膜に対してエネルギービーム、特にエキシマレーザ
を照射することにより、低温で、基板上に高性能なもの
を作製することが可能である。このような多結晶シリコ
ン膜製のTFTを用いて、液晶ディスプレイの周辺回路
とピクセルスイッチング素子を同一基板上に作製するこ
とができる。近年、この多結晶シリコン膜製のTFTの
うち、特に、安定した特性が得られることから、ボトム
ゲート構造のTFTが注目されている。
【0003】このボトムゲート構造のTFTは例えば次
のような構成を有している。すなわち、ガラス基板上に
モリブデンタンタル(MoTa)からなるゲート電極が
形成され、このゲート電極上に酸化膜(Ta2 5 )が
形成されている。この酸化膜を含むガラス基板上には窒
化シリコン(Si3 4 ) 膜および二酸化シリコン(S
iO2 )膜からなるゲート絶縁膜が形成され、更にこの
二酸化シリコン膜上に薄い多結晶シリコン膜が形成され
ている。この多結晶シリコン膜内には例えばn型不純物
が導入されることによりソース領域およびドレイン領域
がそれぞれ形成されている。多結晶シリコン膜上には、
この多結晶シリコン膜のチャネル領域に対応して二酸化
シリコン膜が選択的に形成されている。多結晶シリコン
膜および二酸化シリコン膜の上にはn+ ドープト多結晶
シリコン膜、更にこのn+ ドープト多結晶シリコン膜上
にソース領域に対向してソース電極、またドレイン領域
に対向してドレイン電極がそれぞれ形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成を有す
るTFTの多結晶シリコン膜は、例えば非晶質シリコン
膜を成膜したのち、この非晶質シリコン膜に対してエネ
ルギービームを照射して一旦溶融させ、その後、室温に
なるまで冷却することによって作製することができる。
【0005】しかしながら、従来の製造方法では、非晶
質シリコン膜に対してエネルギービームを照射すること
により非晶質シリコン膜を多結晶化する工程等におい
て、エネルギービームの照射により非晶質シリコン膜の
下地に付着している揮発性汚染物質が気化(ガス化)し
て部分的に非晶質シリコン膜の膜破壊が生ずるという問
題があった。
【0006】この揮発性汚染物質とは、デバイス作製プ
ロセスで基板または基板上に形成された薄膜の表面が大
気に曝されることにより表面に吸着した水、レジストを
マスクに用いてエッチングを行った際のレジストの残存
破片,または基板の取り扱いの際に付着したゴミなどの
有機物である。このような揮発性汚染物質が気化し、放
出された気体が薄膜(非晶質シリコン膜)と下地との間
にたまると、薄膜が自然に剥離することもある。
【0007】このため、従来では、非晶質シリコン膜を
多結晶化する際に照射するエネルギービームのエネルギ
ー値を、多結晶化するためのエネルギーの最適値より低
くしなければならず、完全に多結晶化されていない不完
全な結晶しか得ることができないという問題があった。
【0008】また、この種のTFTでは、基板としては
ガラスの他、プラスチックが考えられているが、プラス
チック基板は耐熱性に劣るため、従来方法では、エネル
ギービームの照射により発生する熱の影響が基板側にも
及び、プラスチック基板が変形する等の問題が起きる。
そのため、上記と同様に、最適エネルギーのエネルギー
ビームを照射することができず、不完全な結晶しか得る
ことができないという問題があった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、非晶質半導体薄膜を多結晶化
する際に、完全に多結晶化させるための最適エネルギー
のエネルギービームを照射した場合においても膜破壊や
基板の変形等の問題が発生する虞れのない半導体薄膜の
形成方法を提供することにある。
【0010】本発明は、また、このような半導体薄膜の
形成に好適なプラスチック基板を提供することを第2の
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体薄
膜の形成方法は、基板上の面に影響を与えない程度の高
いエネルギーを有するパルスレーザビームを照射するこ
とにより基板上の面に付着している汚染物質を除去する
工程と、汚染物質が除去された基板上に非晶質半導体薄
膜を形成する工程と、基板上に形成された非晶質半導体
薄膜を多結晶化させる工程とを含むものである。
【0012】請求項7記載の半導体薄膜の形成方法は、
基板上の面に影響を与えない程度の高いエネルギーを有
するパルスレーザビームを照射することにより基板上の
面に付着している汚染物質を除去する工程と、汚染物質
が除去された基板上に薄膜トランジスタのゲート電極と
しての金属膜を選択的に形成する工程と、金属膜に影響
を与えない程度の高いエネルギーを有するパルスレーザ
ビームを照射することにより金属膜の表面に付着してい
る汚染物質を除去する工程と、金属膜上の面に絶縁膜を
形成する工程と、絶縁膜に影響を与えない程度の高いエ
ネルギーを有するパルスレーザビームを照射することに
より絶縁膜の表面に付着している汚染物質を除去する工
程と、汚染物質が除去された絶縁膜上に非晶質半導体薄
膜を形成する工程と、非晶質半導体膜中に選択的に不純
物を導入してソース領域およびドレイン領域をそれぞれ
形成する工程と、エネルギービームを照射することによ
り前記ソース領域およびドレイン領域が形成された非晶
質半導体薄膜を多結晶化させる工程とを含むものであ
る。
【0013】請求項8記載の半導体薄膜の形成方法は、
プラスチック基板の表面にガスの透過を阻止する機能を
有するガスバリア層を形成する工程と、ガスバリア層の
上に、熱の伝導を阻止する機能を有する熱的バッファ層
を形成する工程と、熱的バッファ層の上にエネルギービ
ーム照射による加熱処理が行われる半導体薄膜を形成す
る工程と、エネルギービームを照射して半導体薄膜の加
熱処理を行う工程とを含むものである。
【0014】請求項10記載の半導体薄膜の形成方法
は、プラスチック基板の表面に影響を与えない程度の高
いエネルギーを有するパルスレーザビームを照射するこ
とによりプラスチック基板上の表面に付着している汚染
物質を除去する工程と、汚染物質が除去されたプラスチ
ック基板上にガスの透過を阻止する機能を有するガスバ
リア層を形成する工程と、ガスバリア層の上に、熱の伝
導を阻止する機能を有する熱的バッファ層を形成する工
程と、熱的バッファ層の上に非晶質半導体薄膜を形成す
る工程と、非晶質半導体薄膜に対してエネルギービーム
を照射して非晶質半導体薄膜を多結晶化させる工程とを
含むものである。
【0015】請求項11記載のプラスチック基板は、ガ
スの透過を阻止する機能を有するガスバリア層と、熱の
伝導を阻止する機能を有する熱的バッファ層とからなる
保護層を表面に有する構成となっている。
【0016】請求項1記載の半導体薄膜の形成方法で
は、非晶質半導体薄膜の形成時に、前処理として、下地
に例えば波長が100〜350nmのパルスレーザビー
ムが照射され揮発性汚染物質が除去されることにより、
下地表面に付着した汚染物質の気化による膜破壊の虞れ
がなくなる。よって、非晶質半導体薄膜を多結晶化する
工程において照射するエネルギービームのエネルギー値
を多結晶化のための最適値とすることが可能になる。ま
た、請求項7記載の半導体薄膜の形成方法では、請求項
1記載の方法によって完全な多結晶半導体膜を有する薄
膜トランジスタが作製される。
【0017】請求項8記載の半導体薄膜の形成方法で
は、非晶質半導体膜にエネルギービームを照射する際
に、プラスチック基板と非晶質半導体膜との間の熱的バ
ッファ層によってエネルギービーム照射による発熱の影
響がプラスチック基板へ及ぶことが阻止されると共に、
ガスバリア層によってプラスチック基板から非晶質半導
体膜側へのガスの透過が阻止される。
【0018】請求項10記載の半導体薄膜の形成方法で
は、パルスレーザビームが照射されることによりプラス
チック基板の表面の清浄化が行われる。また、非晶質半
導体膜にエネルギービームを照射する際に、プラスチッ
ク基板と非晶質半導体膜との間の熱的バッファ層によっ
てエネルギービーム照射による発熱の影響がプラスチッ
ク基板へ及ぶことが阻止されると共に、ガスバリア層に
よってプラスチック基板から非晶質半導体膜側へのガス
の透過が阻止される。
【0019】請求項11記載のプラスチック基板では、
ガスバリア層および熱的バッファ層からなる保護層が形
成されているので、非晶質半導体膜に対して最適エネル
ギー値のエネルギービームを照射することが可能にな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明を
薄膜トランジスタの製造方法に適用した場合について説
明する。
【0021】図1(a)〜(d),図2(a)〜(c)
および図3は本発明の一実施の形態に係る薄膜トランジ
スタの製造方法を工程順に表すものである。まず、例え
ば厚さ200μmのプラスチック(可塑性物質)からな
る基板11の表面を中性洗剤と純水(H2 O)とにより
初期洗浄し、そののち図1(a)に示したようにUVパ
ルスレーザビームを例えば50〜350mJ/cm2
範囲内の値のエネルギーで照射して、基板11の表面に
付着している水や有機物などの揮発性汚染物質を除去す
る。UVパルスレーザビームを照射することにより、水
の場合には、エネルギーを吸収すると温度が急速に上昇
し、水は蒸発する。また、有機物の場合には、エネルギ
ーを吸収すると有機物内部に振動エネルギーが蓄えら
れ、規則的な振動運動が生じて排出される(Andrew C.T
am, Wing P.Leung, Werner Zapta and Winfrid Ziemlic
h, J. Appl. Phys., 71 (1992) 3515 参照)。
【0022】UVパルスレーザとしては、KrF(共振
波長248nm),ArF(共振波長193nm)およ
びXeCl(共振波長308nm)などの短波長のエキ
シマレーザを用いることが好ましい。基板11を構成す
るプラスチック(可塑性物質)としては、例えばポリエ
ーテルスルホン(PES;Polyether Sulfone )やポリ
メチルメタクリレート(PMMA)が用いられる。本実
施の形態では、軟化温度が250°C以下のプラスチッ
ク基板の場合に特に有効であるが、それ以上の耐熱性を
有するプラスチック基板に適用することも可能である。
なお、基板11としてはプラスチックにより形成された
ものに限らず、他の異なる材質、例えば石英(Si
2 )などからなる基板を用いるようにしてもよい。
【0023】次に、図1(b)に示したように、基板1
1上にガスバリア層12として例えば膜厚50nmの窒
化シリコン(SiN)膜を、例えば雰囲気ガスとしてヘ
リウム(He)を用いると共に酸素(O2 )を導入した
スパッタリング法により成膜する。続いて、このガスバ
リア層12上に熱的バッファ層13として例えば膜厚1
μmの二酸化シリコン(SiO2 )膜をPVD(Physic
al Vapor Deposition:物理的気相成長 )法により成膜す
る。なお、上記UVパルスレーザビームの照射を、更
に、この熱的バッファ層13を形成した後に行ってもよ
く、あるいはいずれか一方の場合だけ行うようにしても
よい。
【0024】次いで、図1(c)に示したように、洗浄
された熱的バッファ層13上に例えば膜厚100nmの
タンタル(Ta)からなるゲート電極14を形成する。
すなわち、熱的バッファ層13上に例えばスパッタリン
グ法によりタンタル膜を成膜し、その後、このタンタル
膜上にフォトレジスト膜を形成する。そして、このフォ
トレジスト膜のパターニングを行い、更に、このフォト
レジスト膜をマスクとしてタンタル膜のエッチングを行
う。そののちレジスト膜を剥がすことによりゲート電極
14のパターンが形成される。続いて、ゲート電極14
の表面をアセトンまたは純水を用いて洗浄し、更にUV
パルスレーザビームを例えば50〜350mJ/cm2
の範囲内の値のエネルギーで照射してフォトレジストの
破片15を除去する。
【0025】次いで、図1(d)に示したように、洗浄
されたゲート電極14上に、絶縁層16aとして例えば
膜厚100nmの二酸化シリコン膜,絶縁層16bとし
て例えば膜厚50nmの窒化シリコン膜をヘリウム(H
e)ガス雰囲気中のスパッタリング法により順次積層し
たのち、更にUVパルスレーザビームを照射することに
より絶縁層16bの表面を清浄化する。なお、この絶縁
層16a,16bからなる積層膜がゲート絶縁膜とな
る。
【0026】次に、図2(a)に示したように、清浄化
された絶縁層16bの上に例えばヘリウム(He)ガス
雰囲気中のスパッタリング法により膜厚30nmの非晶
質シリコン膜17を形成する。続いて、非晶質シリコン
膜17上に例えば、同じくヘリウム(He)ガス雰囲気
中のスパッタリング法により膜厚100nmの二酸化シ
リコンからなる絶縁層18を成膜する。更に、絶縁層1
8上の全面にフォトレジスト膜19を塗布形成し、この
フォトレジスト膜19に対して基板11の裏面側から例
えばg線(波長436nm)による露光(裏面露光)2
0を行う。このときゲート電極14がマスクとなりゲー
ト電極14と同じ幅のフォトレジスト膜19が自己整合
的に形成される。
【0027】次いで、このフォトレジスト膜19をマス
クとしてエッチングすることにより図2(b)に示した
ようにゲート電極14が形成された領域のみに対応させ
て絶縁層18を残す。次いで、フォトレジスト膜19を
マスクとして例えば90℃の低温でPH3 (ホスフィ
ン)のプラズマを用いたプラズマドーピングまたはイオ
ンドーピングによりn型不純物21、例えば燐(P)を
非晶質シリコン膜17に導入する。これにより、ソース
領域22aおよびドレイン領域22bが形成される。続
いて、フォトレジスト膜19を剥がしたのち、図2
(c)に示したように、基板表面からエキシマレーザビ
ームを照射する。このエキシマレーザビームの照射によ
り非晶質シリコン膜17が溶融し、そののち、室温に冷
却することにより溶融領域が多結晶化し、ソース領域2
2aおよびドレイン領域22bを備えた多結晶シリコン
膜23が形成される。
【0028】ここで、本実施の形態では、非晶質シリコ
ン膜17の多結晶化のためのレーザビーム照射工程の前
段階において、UVパルスレーザビームを照射すること
により下地に付着した揮発性汚染物質が除去されている
ので、基板11と非晶質シリコン膜17との間に汚染物
質は存在しない。そのため、汚染物質の気化により生じ
た気体が放出され膜破壊が起こる虞れがなくなる。従っ
て、非晶質シリコン膜17を多結晶化するために照射す
るレーザビームのエネルギー強度を、多結晶化するため
の最適値まで高めることが可能になる。
【0029】次いで、図3に示したように例えばスパッ
タガスとしてアルゴン(Ar)を用いたスパッタリング
法により、多結晶シリコン膜23中のソース領域22a
上にアルミニウム(Al)からなるソース電極24a,
ドレイン領域22b上に同じくアルミニウムからなるド
レイン電極24bをそれぞれ形成する。続いて、水素プ
ラズマ中で、多結晶シリコン膜23中のチャネル領域の
水素化を行うことによりダングリングボンドなどを不活
性化させる。最後に、スパッタリング法やPECVD法
により保護層25として窒化シリコン膜を形成する。続
いて、エキシマレーザビームを照射することにより、プ
ラズマ水素化中に発生した多結晶シリコン中の欠陥を取
り除き,かつ,多結晶シリコン中の水素の放出を防ぎな
がら、多結晶シリコン中の水素化を完全にすると共に水
素分布の均一化を図る。これにより薄膜トランジスタが
完成する。
【0030】〔実施例〕次に、本発明の半導体薄膜の形
成方法を適用した実施例について説明する。
【0031】本実施例では、基板として石英基板を用
い、エネルギー(基板清浄化照射エネルギー)が約31
0mJ/cm2 のエキシマレーザビームを10パルス照
射することにより石英基板および石英基板上に形成され
た薄膜の表面に付着した揮発性汚染物質を除去した。こ
のように揮発性汚染物質が除去された石英基板上に、上
記実施の形態で説明した薄膜トランジスタの製造方法に
より、ソース領域およびドレイン領域を有する非晶質シ
リコン膜を複数用意し、各々多結晶化するため、それぞ
れに異なるエネルギー強度のエキシマレーザビームを1
00パルス照射した。
【0032】その結果、本実施例では、図4に示したよ
うに、レーザビームのエネルギー(照射可能エネルギ
ー)を300mJ/cm2 とした場合においてもシリコ
ン膜は破壊されないことが分かった。なお、この300
mJ/cm2 は、非晶質シリコン膜が完全に多結晶化す
るために十分大きなエネルギー値である。
【0033】また、比較例として、UVパルスレーザビ
ームを照射して石英基板および石英基板上に形成された
薄膜の表面に付着した揮発性汚染物質を除去する工程を
経ることなく(すなわち、基板清浄化照射エネルギーが
零)、その他は上述の実施例と同一の方法を用いて非晶
質シリコン膜の多結晶化を行った。その結果、図4に示
したように150mJ/cm2 以下のエネルギーでレー
ザビームを照射しないとシリコン膜が破壊することがわ
かった。
【0034】以上の実施例および比較例から、前処理と
して基板等にUVパルスレーザビームを照射して基板等
の表面を清浄化することにより、非晶質シリコン膜を多
結晶化する際に照射可能なレーザビームのエネルギー強
度を、完全な多結晶化に必要な最適エネルギー強度以上
とすることができることが分かった。
【0035】このように本実施の形態による半導体薄膜
の形成方法では、半導体薄膜を形成する際に、前処理と
してUVパルスレーザビームを照射して下地の清浄化を
行うようにしたので、薄膜形成時に下地からガスが放出
されることを防止できる。従って、半導体薄膜の膜破壊
の虞れがなく、多結晶化するために最適な強度のエネル
ギービームを照射することができ、品質の向上した高性
能な半導体薄膜を作製することが可能になる。
【0036】次に、上記実施の形態における熱的バッフ
ァ層13およびガスバリア層12の役割について説明す
る。なお、これは基板11の軟化温度が250°C以下
のプラスチック基板の場合に特に意味がある。
【0037】まず、図5〜図7および図8を参照して、
熱的バッファ層13の厚さと、プラスチック製の基板1
1の表面の最大温度との関係を説明する。図5はPMM
Aからなり厚さ0.01mmのプラスチック基板51上
にSiO2 からなる厚さ0.5μmの熱的バッファ層5
2Aを介して膜厚30nmの非晶質シリコン膜53を形
成した状態を表している。また、図6は図5に示した熱
的バッファ層52Aの代わりに、厚さ1.0μmの熱的
バッファ層52B、図7は同じく厚さ1.5μmの熱的
バッファ層52Cを形成した状態をそれぞれ表してい
る。
【0038】図8は図5〜図7に示した各非晶質シリコ
ン膜53をエネルギー200mJ/cm2 のエキシマレ
ーザビーム(共振波長308nm)によって多結晶化し
た場合の、プラスチック基板51と熱的バッファ層52
A,52B,52Cとの間の界面(すなわちプラスチッ
ク基板51の表面)における温度(最大温度)をシミュ
レーションした結果を表したものである。熱的バッファ
層の厚さが薄くなると、プラスチック基板51の表面の
温度が高くなる。
【0039】図9は図6に示した厚さ1.0μmの熱的
バッファ層52Bにエキシマレーザビームを照射した場
合の、非晶質シリコン基板53の表面からの深さ(横
軸)方向の温度分布(縦軸)をレーザ照射後一定時間毎
に表したものである。ここで、実線Aはレーザ照射から
1μs経過した後の温度分布、破線Bはレーザ照射から
5μs後の温度分布、一点鎖線Cはレーザ照射から10
μs後の温度分布をそれぞれ示している。
【0040】図9および図8の結果により2つの点が明
らかとなる。第1は熱的バッファ層(SiO2 )の厚さ
が1.0μm未満になると、プラスチック基板51と熱
的バッファ層52Bとの界面では、プラスチック(PM
MA)の軟化温度100℃以上に温度が上昇する。第2
に、プラスチック基板51の内部においては温度分布は
急激に変化するため、プラスチック基板が薄い場合には
その影響を受ける。従って、熱的バッファ層の厚さは
1.0〜2.0μmとすることが望ましい。
【0041】但し、可塑性のプラスチック基板上に直接
に熱的バッファ層を形成すると、熱的バッファ層および
非晶質シリコン膜の平坦性を確保することが困難であ
る。また、プラスチック基板の場合には、基板自身から
ガスや不純物が生じやすく、このガスの非晶質シリコン
膜側への透過を阻止する必要がある。そのため、上記実
施の形態のように、例えばSiN(シリコン窒化膜)の
ように緊密な材料により形成されたガスバリア層をプラ
スチック基板側へ設け、熱的バッファ層との2層構造と
することが望ましい。
【0042】なお、この熱的バッファ層とガスバリア層
との合計の厚さは、少なくとも結晶化の対象となる非晶
質シリコン膜の厚さよりも厚くすることが望ましい。例
えば、図3に示したようなボトムゲート構造のTFTの
場合、ガスバリア層12,熱的バッファ層13および絶
縁層(ゲート絶縁膜)16a,16bを全て含めた厚さ
が非晶質シリコン膜17よりも厚ければよい。また、ト
ップゲート構造のTFTの場合には、ガスバリア層12
および熱的バッファ層13を含めた厚さが非晶質シリコ
ン膜よりも厚ければよい。
【0043】本実施の形態では、前述の効果に加え、プ
ラスチック製の基板11と非晶質シリコン膜17との間
にガスバリア層12が介在しているため、基板11から
非晶質シリコン膜17側へのガスの透過が阻止される。
また、基板11と非晶質シリコン膜17との間には熱的
バッファ層13が介在しているため、エネルギービーム
照射による発熱の影響がプラスチック製の基板11へ及
び、軟化する等の虞れがなくなる。従って、エネルギー
ビームのエネルギー値を結晶化のための最適値とするこ
とができ、高品質の多結晶シリコン膜を形成することが
できる。
【0044】以上実施の形態および実施例を挙げて本発
明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例
に限定されるものではなく種々変形可能である。例え
ば、上記実施の形態においては、各工程毎(図1(a)
〜(d))に清浄化のためのUVパルスレーザビームを
照射するようにしたが、適宜省略することもできる。ま
た、上記実施の形態では、非晶質の半導体薄膜としてシ
リコン膜を用いて説明したが、その他の非晶質膜につい
てもエネルギービームの照射により多結晶化するもので
あれば適用可能である。更に、上記実施の形態において
は、本発明を薄膜トランジスタの製造方法に適用した例
について説明したが、その他の半導体デバイスの製造プ
ロセスに適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし7の
いずれかに記載の半導体薄膜の形成方法によれば、非晶
質の半導体薄膜を多結晶化するためにエネルギービーム
を照射する際、前処理としてパルスレーザビームを基板
に照射し、基板に付着した汚染物質を除去するようにし
たので、揮発性汚染物質に起因する気体の発生を阻止で
き、多結晶化のための最適エネルギー値のエネルギービ
ームを照射することにより半導体薄膜を多結晶化させる
ことができる。従って、膜破壊の虞れがなくなり、膜品
質が向上すると共に、プロセスマージンを大きくとるこ
とができるという効果を奏する。
【0046】また、請求項8記載の半導体薄膜の形成方
法では、プラスチック基板の表面に、ガスの透過を阻止
する機能を有するガスバリア層、および熱の伝導を阻止
する機能を有する熱的バッファ層の積層構造を形成する
ようにしたので、非晶質半導体膜にエネルギービームを
照射する際に、プラスチック基板と非晶質半導体膜との
間の熱的バッファ層によってエネルギービーム照射によ
る発熱の影響がプラスチック基板へ及ぶことが阻止され
ると共に、ガスバリア層によってプラスチック基板から
非晶質半導体膜側へのガスの透過が阻止される。従っ
て、多結晶化のための最適エネルギー値のエネルギービ
ームを照射することができ、膜品質が向上すると共に、
プロセスマージンを大きくとることができるという効果
を奏する。
【0047】更に、請求項11記載のプラスチック基板
によれば、表面にガスバリア層および熱的バッファ層か
らなる保護層を形成するようにしたので、非晶質半導体
膜に対して最適エネルギー値のエネルギービームを照射
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る薄膜トランジスタ
の製造方法を説明するための断面図である。
【図2】図1に続く工程を表す断面図である。
【図3】図2に続く工程を表す断面図である。
【図4】基板清浄化のための照射エネルギーと、半導体
膜の多結晶化の際に照射可能なエネルギー強度との関係
を表す特性図である。
【図5】熱的バッファ層の役割を説明するための断面図
である。
【図6】熱的バッファ層の役割を説明するための断面図
である。
【図7】熱的バッファ層の役割を説明するための断面図
である。
【図8】熱的バッファ層の厚さとプラスチック基板の表
面温度(最大温度)との関係を表す特性図である。
【図9】エキシマレーザビームを照射した場合の、非晶
質シリコン基板の表面からの深さ方向の温度分布を一定
時間経過毎に表す特性図である。
【符号の説明】
11…基板(プラスチック)、12…ガスバリア層、1
3…熱的バッファ層、14…ゲート電極、15a…フォ
トレジストの破片、16a,16b…絶縁膜、17…非
晶質シリコン膜、18…絶縁層、19…フォトレジスト
膜、23…多結晶シリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/336 H01L 29/78 627G 627Z (72)発明者 中越 美弥子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 碓井 節夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の面に影響を与えない程度の高い
    エネルギーを有するパルスレーザビームを照射すること
    により前記基板上の面に付着している汚染物質を除去す
    る工程と、 前記汚染物質が除去された基板上に非晶質半導体薄膜を
    形成する工程と、 前記基板上に形成された非晶質半導体薄膜を多結晶化さ
    せる工程とを含むことを特徴とする半導体薄膜の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記基板の表面に直接付着した汚染物質
    を除去することを特徴とする請求項1記載の半導体薄膜
    の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基板の上に形成された膜の表面に付
    着した汚染物質を除去することを特徴とする請求項1記
    載の半導体薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記非晶質半導体薄膜をシリコンにより
    形成することを特徴とする請求項1記載の半導体薄膜の
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記パルスレーザビームの波長を100
    〜350nmの範囲とすることを特徴とする請求項1記
    載の半導体薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 エキシマレーザを用いてパルスレーザビ
    ームを照射することを特徴とする請求項5記載の半導体
    薄膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 基板上の面に影響を与えない程度の高い
    エネルギーを有するパルスレーザビームを照射すること
    により前記基板上の面に付着している汚染物質を除去す
    る工程と、 前記汚染物質が除去された基板上に薄膜トランジスタの
    ゲート電極としての金属膜を選択的に形成する工程と、 前記金属膜に影響を与えない程度の高いエネルギーを有
    するパルスレーザビームを照射することにより前記金属
    膜の表面に付着している汚染物質を除去する工程と、 前記金属膜上の面に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に影響を与えない程度の高いエネルギーを有
    するパルスレーザビームを照射することにより前記絶縁
    膜の表面に付着している汚染物質を除去する工程と、 前記汚染物質が除去された絶縁膜上に非晶質半導体薄膜
    を形成する工程と、 前記非晶質半導体膜中に選択的に不純物を導入してソー
    ス領域およびドレイン領域をそれぞれ形成する工程と、 エネルギービームを照射することにより前記ソース領域
    およびドレイン領域が形成された非晶質半導体薄膜を多
    結晶化させる工程とを含むことを特徴とする半導体薄膜
    の形成方法。
  8. 【請求項8】 プラスチック基板の表面にガスの透過を
    阻止する機能を有するガスバリア層を形成する工程と、 前記ガスバリア層の上に、熱の伝導を阻止する機能を有
    する熱的バッファ層を形成する工程と、 前記熱的バッファ層の上にエネルギービーム照射による
    加熱処理が行われる半導体薄膜を形成する工程と、 エネルギービームを照射して前記半導体薄膜の加熱処理
    を行う工程とを含むことを特徴とする半導体薄膜の形成
    方法。
  9. 【請求項9】 前記半導体薄膜をヘリウム雰囲気中のス
    パッタリングにより形成することを特徴とする請求項8
    記載の半導体薄膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 プラスチック基板の表面に影響を与え
    ない程度の高いエネルギーを有するパルスレーザビーム
    を照射することにより前記プラスチック基板上の表面に
    付着している汚染物質を除去する工程と、 汚染物質が除去されたプラスチック基板上にガスの透過
    を阻止する機能を有するガスバリア層を形成する工程
    と、 前記ガスバリア層の上に、熱の伝導を阻止する機能を有
    する熱的バッファ層を形成する工程と、 前記熱的バッファ層の上に非晶質半導体薄膜を形成する
    工程と、 前記非晶質半導体薄膜に対してエネルギービームを照射
    して非晶質半導体薄膜を多結晶化させる工程とを含むこ
    とを特徴とする半導体薄膜の形成方法。
  11. 【請求項11】 ガスの透過を阻止する機能を有するガ
    スバリア層と、熱の伝導を阻止する機能を有する熱的バ
    ッファ層とからなる保護層を表面に有することを特徴と
    するプラスチック基板。
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