JPH1098170A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1098170A
JPH1098170A JP11082097A JP11082097A JPH1098170A JP H1098170 A JPH1098170 A JP H1098170A JP 11082097 A JP11082097 A JP 11082097A JP 11082097 A JP11082097 A JP 11082097A JP H1098170 A JPH1098170 A JP H1098170A
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oxide film
forming
gate electrode
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    • H10B41/44Simultaneous manufacture of periphery and memory cells comprising only one type of peripheral transistor with a control gate layer also being used as part of the peripheral transistor

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンタクト孔に係わる電気接続特性の低下と、
層間絶縁膜の表面上に設けられる配線の加工性の低下と
を同時に抑制するデバイス構造を有するコンタクト・レ
ス型のメモリ・セルを有するフラッシュ・メモリを提供
する。 【解決手段】窪み103の底面には、それぞれの浮遊ゲ
ート電極112に制御ゲート電極113A等が積層され
たコンタクト・レス型のメモリ・セルが設けられ、制御
ゲート電極113A等とゲート電極114B,114a
a等との高さは概ね一致し、コンタクト孔119,11
9BはP型シリコン基板101の主表面に設けられたN
+ 型拡散層115aに達している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に積層ゲート型でコンタクト・レ
ス型の不揮発性メモリ・セルからなるセル・アレイを有
するフラッシュ・メモリおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き込み消去ができるメモリ・
セルを有してなるフラッシュ・メモリは、メモリ・セル
を含んでなるセル・アレイと、メモリ・セルを動作させ
る周辺回路と、セル・アレイ間あるいはセル・アレイお
よび周辺回路を接続する部分とからなる。半導体基板に
設けられたフラッシュ・メモリは、これらに対応して、
それぞれ半導体基板の主表面に設けられたセル・アレイ
領域と周辺回路領域と接続領域とから構成されている。
フラッシュ・メモリはROMの一種であることから、こ
れのメモリ・セルはDRAMやSRAMのメモリ・セル
と相違して、それぞれのメモリ・セルにビット・コンタ
クト孔を必らずしも設ける必要がない。これを反映し
て、フラッシュ・メモリのメモリ・セルでは、各種のコ
ンタクト・レス型のメモリ・セルが提案されている。こ
のようなメモリ・セルからなるセル・アレイ領域を有す
る場合、接続領域は半導体基板の主表面に帯状に設けら
れることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなコンタク
ト・レス型のメモリ・セルにおいてこのメモリ・セルが
さらに積層ゲート型である場合、DRAMあるいはTF
Tを負荷に有したSRAM等を別にすると、セル・アレ
イ領域,周辺回路領域および接続領域を含んだ半導体基
板の主表面を覆う層間絶縁膜の表面の凹凸が、通常の半
導体装置が設けられた半導体基板の主表面を覆う層間絶
縁膜の表面の凹凸より激しくなる。さらに浮遊ゲート電
極および制御ゲート電極の他に消去ゲート電極を伴なっ
た3層ゲート電極構造のフラッシュ・メモリ(例えば米
国特許第5,595,924号明細書に開示されたフラ
ッシュ・メモリは、一対の制御ゲート電極が1つの消去
ゲート電極を共有し,半導体基板の表面に設けられた埋
め込み拡散層が層間絶縁膜の表面上に設けられた(ビッ
ト線として機能するとともに接地線として機能する)配
線に接続されてなる3層ゲート電極構造のメモル・セル
を有し、これらのメモリ・セルが仮想接地線(Virt
ual−Ground−Array,VGAと略記す
る)型に接続されてなる)では、このような凹凸はさら
に激しくなる。
【0004】このようなフラッシュ・メモリが設けられ
た半導体基板では、接続領域上近傍での層間絶縁膜の表
面の凹凸が最も激しくなり、これらの接続領域上を横断
する層間絶縁膜の表面上に設けられる配線(例えばビッ
ト線)の加工性が、半導体素子の微細化に伴なって、焦
点深度等のフォト・リソグラフィ技術上の点からますま
す問題になる。層間絶縁膜の膜厚を充分に厚くして化学
機械研磨(CMP)等によりこの表面を平坦化するなら
ば、このような層間絶縁膜の表面上に設けられる配線の
加工性の問題は回避される。しかしながらこの場合、層
間絶縁膜を貫通し,接続領域に設けられた半導体素子に
達するコンタクト孔のアスペクト比が高くなり、層間絶
縁膜の表面上に設けられた配線とこれらのコンタクト孔
を介してこれらの半導体素子との電気接続特性に問題が
生じやすくなる。これら2つの問題点はトレード・オフ
の関係があり、さらにこれらの問題点は製造方法上の問
題点ではあるものの半導体基板の主表面に設けられた従
来のフラッシュ・メモリのデバイス構造に帰因している
問題点でもある。
【0005】したがって本発明の目的は、層間絶縁膜の
表面上に設けられる配線の加工性の低下および層間絶縁
膜に設けられるコンタクト孔に係わる電気接続特性の低
下とを同時に抑制することが可能なデバイス構造を有す
るフラッシュ・メモリとその製造方法とを提供すること
にある。さらに、本発明の半導体装置の製造方法の目的
は、半導体基板の主表面上に設けられる加工構造物と上
端と半導体基板の主表面との高低差を複数の製造工程に
分散する手段を提供するものである。さらに本発明の半
導体装置の製造方法の別の目的は、各製造工程に分散さ
れた高低差により新たに生じた加工性の問題点に関して
も、これを解決する新たな手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の特
徴は、半導体基板の主表面の所要の領域には、概ね逆台
形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪みが設けられ、
上記窪みの底面には、積層ゲート電極型でコンタクト・
レス型の不揮発性メモリ・セルからなるセル・アレイ領
域が設けられ、上記半導体基板の主表面には周辺回路領
域が設けられ、上記窪みに隣接する上記半導体基板の主
表面とこれらの窪みの底面の端部とを含んだ帯状の領域
の少なくとも一部には、周辺回路およびセル・アレイも
しくはセル・アレイ間を接続する接続領域が設けられて
いる。
【0007】本発明の半導体装置の好ましい第1の態様
は、シリコン基板の主表面の所要の領域には概ね逆台形
の姿態を有して平坦な底面を有する窪みが設けられ、上
記窪みの底面には浮遊ゲート電極および制御ゲート電極
からなる2層のゲート電極を有してコンタクト・レス型
の不揮発性メモリ・セルからなる共通接地線型でNOR
型のセル・アレイ領域が設けられ、上記窪みの底面の表
面には上記制御ゲート電極に直交した埋め込み拡散層か
らなる副接地線と副ビット線とが設けられ、上記シリコ
ン基板の主表面には周辺回路領域が設けられ、上記窪み
に隣接する上記シリコン基板の主表面とこれらの窪みの
底面の端部とを含んだ帯状の領域には周辺回路およびセ
ル・アレイもしくはセル・アレイ間を接続する接続領域
が設けられ、周辺回路を構成する半導体素子の間,上記
周辺回路領域と上記接続領域と上記セル・アレイ領域と
の間および異なる副接地線に属する不揮発性メモリ・セ
ル間の素子分離が選択酸化による第1のフィールド酸化
膜によりなされ、上記副接地線および副ビット線の表面
は上記第1のフィールド酸化膜より膜厚が薄く選択酸化
による第2のフィールド酸化膜により覆われ、上記シリ
コン基板を覆う層間絶縁膜の表面上には上記接続領域に
設けられた上記副接地線および副ビット線にそれぞれに
接続する半導体素子にそれぞれに達するこの層間絶縁膜
に設けられたコンタクト孔を介して、これらの副接地線
および副ビット線にそれぞれに接続される主接地線およ
び主ビット線が設けられていることを特徴とする。
【0008】本発明の半導体装置の好ましい第2の態様
は、シリコン基板の主表面の所要の領域には概ね逆台形
の姿態を有して平坦な底面を有する窪みが設けられ、上
記窪みの底面には浮遊ゲート電極および制御ゲート電極
からなる2層のゲート電極を有してコンタクト・レス型
の不揮発性メモリ・セルからなるNAND型のセル・ア
レイ領域が設けられ、上記シリコン基板の主表面には周
辺回路領域が設けられ、上記窪みに隣接する上記シリコ
ン基板の主表面とこれらの窪みの底面の端部とを含んだ
帯状の領域には周辺回路およびセル・アレイもしくはセ
ル・アレイ間を接続する接続領域が設けられ、上記シリ
コン基板を覆う層間絶縁膜の表面上には上記接続領域に
設けられた上記窪みの周辺部の上記メモリ・セルに接続
する半導体素子に達するこの層間絶縁膜に設けられたコ
ンタクト孔を介して、これらの不揮発性メモリ・セルに
接続される主ビット線が設けられ、周辺回路を構成する
半導体素子の間,上記周辺回路領域と上記接続領域と上
記セル・アレイ領域との間および異なるビット線に属す
るメモリ・セル間の素子分離が選択酸化によるフィール
ド酸化膜によりなされていることを特徴とする。
【0009】本発明の半導体装置の好ましい第3の態様
は、シリコン基板の主表面の所要の領域には概ね逆台形
の姿態を有し,平坦な底面を有して,シリコン基板の主
表面に形成された選択酸化によるフィールド酸化膜の所
要の領域の除去して設けられた窪みの底面にはセル・ア
レイ領域が設けられ、上記セル・アレイ領域にはコンタ
クト・レス型の不揮発性メモリ・セルが設けられ、これ
らの不揮発性メモリ・セルは浮遊ゲート電極,制御ゲー
ト電極および消去ゲート電極からなる3層のゲート電極
を有して隣接する一対の制御ゲート電極がそれぞれ1つ
の消去ゲート電極を共有してなり、さらにこれらの不発
性メモリ・セルは仮想接地線型に接続され、上記シリコ
ン基板の主表面に設けられた周辺回路領域には周辺回路
を構成する半導体素子が上記フィールド酸化膜に囲まれ
て設けられ、上記窪みに隣接する上記シリコン基板の主
表面と窪みの底面の端部とを含んだ帯状の領域には上記
周辺回路領域およびセル・アレイ領域を接続する第1の
接続領域とセル・アレイ領域間を接続する第2の接続領
域とが設けられ、上記周辺回路領域と上記第1の接続領
域との境界にはフィールド酸化膜が設けられ、上記制御
ゲート電極並びに消去ゲート電極に直交して上記セル・
アレイ領域に設けられた埋め込み拡散層の少なくとも一
部は上記第2の接続領域の上記シリコン基板の主表面に
延在してさらに隣接するセル・アレイ領域に延在し,第
2の接続領域のシリコン基板の主表面においてシリコン
基板を覆う層間絶縁膜の表面上に設けられたビット線お
よび接地線として機能する配線に接続され、上記セル・
アレイ領域の上記窪みの表面上に設けられたフィールド
絶縁膜は上記不揮発性メモリ・セルが設けられた領域お
いて上記埋め込み拡散層に直交する第1の帯状の姿態と
台形状の断面形状とを有し、セル・アレイ領域の縁端部
においては第1の帯状の姿態が束ねられて第2の帯状の
姿態を成し、さらに第2の帯状の姿態を持って上記第1
あるいは第2の絶縁領域上に延在し、隣接する2つの上
記第1の帯状の姿態を成す部分の上記フィールド絶縁膜
に挟まれて,さらにはフィールド絶縁膜の側面を覆い,
フィールド絶縁膜の上面上に延在して上記セル・アレイ
領域の上記窪みの表面上に設けられた上記浮遊ゲート電
極は第1のゲート酸化膜を介して上記埋め込み拡散層の
一部と埋め込み拡散層に挟まれた窪みの底面の一部とを
覆い、上記浮遊ゲート電極の上面と上記埋め込み拡散層
に平行な浮遊ゲート電極の側面と浮遊ゲート電極に挟ま
れた部分の埋め込み拡散層および上記窪みの底面の表面
とには第2のゲート酸化膜が設けられ、隣接する2つの
上記第1の帯状の姿態を成す部分の上記フィールド絶縁
膜に挟まれた領域上に設けられた上記制御ゲート電極
は、上記第2のゲート酸化膜を介して上記浮遊ゲート電
極と浮遊ゲート電極に挟まれた部分の埋め込み拡散層お
よび上記窪みの底面の表面とを覆い,浮遊ゲート電極に
挟まれた部分のフィールド絶縁膜の側面および上面を覆
い,上面には絶縁膜キャップが設けられ,側面には絶縁
膜スペーサが設けられ、上記浮遊ゲート電極の上記フィ
ールド絶縁膜の上面上への延在部分は上記絶縁膜スペー
サに自己整合的に設けられ,浮遊ゲート電極の延在部分
における側面には第3のゲート電極が設けられ、一対の
上記制御ゲート電極に挟まれた上記フィールド絶縁膜上
に設けられた上記消去ゲート電極は、上記絶縁膜スペー
サに挟まれた部分のフィールド絶縁膜の上面を覆い,上
記絶縁膜キャップ並びに絶縁膜スペーサを介して制御ゲ
ート電極の一部を覆い,上記第3のゲート酸化膜を介し
て上記浮遊ゲート電極の側面の一部を覆うことを特徴と
する。好ましくは、上記第1の接続領域の上記シリコン
基板の主表面には上記フィールド酸化膜と上記フィール
ド絶縁膜とに自己整合的な帯状の拡散層が設けられ、少
なくとも上記第2の接続領域に設けられた上記埋め込み
拡散層は上記配線に接続される部分を除いて上記フィー
ルド絶縁膜により覆われている。あるいは、上記第1お
よび第2の接続領域上に延在した部分の上記フィード絶
縁膜は平坦な上面を有し,少なくとも第1の接続領域に
おいてはフィールド酸化膜のバーズ・ビーク部を覆い、
上記制御ゲート電極は少なくとも上記第1の接続領域上
に延在した部分の上記フィールド絶縁膜の上面上にまで
延在する。さらに好ましくは、上記制御ゲート電極の設
定された方向における上記第1の接続領域に最近接して
設けられた上記浮遊ゲート電極がダミーの浮遊ゲート電
極である。
【0010】本発明の不揮発性半導体記憶装置に関わる
半導体装置の製造方法の第1の態様の特徴は、シリコン
基板の主表面のセル・アレイの形成予定領域に選択酸化
により第1のフィールド酸化膜を形成し、これらの第1
のフィールド酸化膜を除去して窪みを形成する工程と、
上記窪みの表面における最近接した2つの副ビット線の
形成予定領域に挟まれた素子分離領域,これらの窪みの
傾斜面からなる周辺部における素子分離領域および上記
シリコン基板の主表面の素子分離領域とに、選択酸化に
より第2のフィールド酸化膜を形成する工程と、上記窪
みの底面におけるチャンネル形成予定領域,上記シリコ
ン基板の主表面およびこれらの窪みの傾斜面からなる周
辺部を覆う窒化シリコン膜を形成し、この窒化シリコン
膜に覆われない領域に埋め込み拡散層からなる副ビット
線および副接地線を形成する工程と、選択酸化により上
記副ビット線および副接地線の表面上に上記第2のフィ
ールド酸化膜より膜厚の薄い第3のフィールド酸化膜を
形成する工程と、上記窒化シリコン膜を除去し、上記窪
みの底面のチャンネル形成予定領域に第1のゲート酸化
膜を形成する工程と、全面に第1の多結晶シリコン膜を
形成し、この第1の多結晶シリコン膜をパターニングし
て上記第1のゲート酸化膜および上記副ビット線直上の
上記第3のフィールド酸化膜を覆う帯状の多結晶シリコ
ン膜パターンを形成し、これらの多結晶シリコン膜パタ
ーンの表面にゲート絶縁膜を形成し,上記第2のフィー
ルド酸化膜に囲まれた上記窪みの傾斜面からなる周辺部
における素子領域および上記シリコン基板の主表面の素
子領域に第2のゲート酸化膜を形成する工程と、全面に
第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、少なくとも
上記シリコン基板の主表面の所定の領域上を覆うフォト
・レジスト膜パターンをマスクにして、少なくとも上記
窪みの底面を覆う上記第2の多結晶シリコン膜と、上記
ゲート絶縁膜と、上記多結晶シリコン膜パターンとを順
次パターニングして、制御ゲート電極および浮遊ゲート
電極を形成する工程と、少なくとも上記窪みの底面上を
覆う別のフォト・レジスト膜パターンをマスクにして、
上記第2の多結晶シリコン膜のパターニングを行ない、
上記窪みの傾斜面からなる周辺部における素子領域およ
び上記シリコン基板の主表面の素子領域にゲート電極を
形成する工程と、上記窪みの底面上を覆うさらに別のフ
ォト・レジスト膜パターン,上記ゲート電極および上記
第2のフィールド酸化膜をマスクにしたイオン注入等に
より、これらの第2のフィールド酸化膜に囲まれたこれ
らの窪みの傾斜面からなる周辺部における素子領域およ
び上記シリコン基板の主表面の素子領域に拡散層を形成
する工程と、全面に層間絶縁膜を形成し、上記副ビット
線,副接地線にそれぞれに接続される半導体素子に達す
るコンタクト孔を形成し、これらのコンタクト孔を介し
てこれらの副ビット線,副接地線にそれぞれに接続され
る主ビット線,主接地線をこの層間絶縁膜の表面上に形
成する工程とを有することにある。好ましくは、上記埋
め込み拡散層からなる副ビット線および副接地線を形成
する工程が全面への上記窒化シリコン膜の形成,この窒
化シリコン膜を覆う酸化シリコン膜の形成,この酸化シ
リコン膜の上面のCMP法による平坦化,この酸化シリ
コン膜並びに窒化シリコン膜のパターニングおよび少な
くともパターニングされたこの酸化シリコン膜をマスク
にしたイオン注入を含み、少なくとも上記第1のゲート
酸化膜の形成前に上記パターニングされた酸化シリコン
膜と窒化シリコン膜とが除去される。さらに好ましく
は、全面に上記第2の多結晶シリコン膜を形成した後
に、全面に酸化シリコン膜を形成し、この酸化シリコン
膜の上面をCMP法により平坦化することと、上記制御
ゲート電極および浮遊ゲート電極を形成する工程が、上
記フォト・レジスト膜パターンをマスクにして、上面が
平坦化された上記酸化シリコン膜と,少なくとも上記窪
みの底面を覆う上記第2の多結晶シリコン膜と,上記ゲ
ート絶縁膜と,上記多結晶シリコン膜パターンとを順次
パターニングすることからなることと、上記窪みの傾斜
面からなる周辺部における素子領域および上記シリコン
基板の主表面の素子領域とに上記ゲート電極を形成する
工程が、上記別のフォト・レジスト膜パターンをマスク
にして、上面が平坦化された上記酸化シリコン膜と,上
記第2のの多結晶シリコン膜とをパターニングすること
からなることとを併せて特徴とする。
【0011】本発明の不揮発性半導体記憶装置に関わる
半導体装置の製造方法の第2の態様の特徴は、シリコン
基板の主表面のセル・アレイの形成予定領域に選択酸化
により第1のフィールド酸化膜を形成し、これらの第1
のフィールド酸化膜を除去して窪みを形成する工程と、
上記窪みの表面を含めて上記シリコン基板の主表面の素
子分離領域に選択酸化により第2のフィールド酸化膜を
形成する工程と、熱酸化により少なくとも上記窪みの底
面の素子領域に第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
全面に第1の多結晶シリコン膜を形成し、この第1の多
結晶シリコン膜をパターニングして上記第1のゲート酸
化膜を覆う帯状の多結晶シリコン膜パターンを形成し、
これらの多結晶シリコン膜パターンの表面にゲート絶縁
膜を形成し,上記第2のフィールド酸化膜に囲まれた上
記窪みの傾斜面からなる周辺部における素子領域および
上記シリコン基板の主表面の素子領域に第2のゲート酸
化膜を形成する工程と、全面に第2の多結晶シリコン膜
を形成する工程と、少なくとも上記シリコン基板の主表
面の所定の領域上を覆うフォト・レジスト膜パターンを
マスクにして、少なくとも上記窪みの底面を覆う上記第
2の多結晶シリコン膜と,上記ゲート絶縁膜と,上記多
結晶シリコン膜パターンとを順次パターニングして、制
御ゲート電極および浮遊ゲート電極を形成する工程と、
少なくとも上記窪みの底面上を覆う別のフォト・レジス
ト膜パターンをマスクにして、上記第2の多結晶シリコ
ン膜のパターニングを行ない、上記窪みの傾斜面からな
る周辺部における素子領域および上記シリコン基板の主
表面の素子領域にゲート電極を形成する工程と、上記第
2のフィールド酸化膜,上記ゲート電極および制御ゲー
ト電極をマスクにして、上記窪みの底面の素子領域,こ
れらの第2のフィールド酸化膜に囲まれたこれらの窪み
の傾斜面からなる周辺部における素子領域および上記シ
リコン基板の主表面の素子領域にそれぞれに拡散層を形
成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成し、上記窪みの
底面の素子領域に形成された拡散層に接続される半導体
素子に達するコンタクト孔を形成し、これらのコンタク
ト孔を介してこれらの窪みの底面の素子領域に形成され
た拡散層にに接続されるビット線をこの層間絶縁膜の表
面上に形成する工程とを有することにある。好ましく
は、全面に上記第2の多結晶シリコン膜を形成した後
に、全面に酸化シリコン膜を形成し、この酸化シリコン
膜の上面をCMP法により平坦化することと、上記制御
ゲート電極および浮遊ゲート電極を形成する工程が、上
記フォト・レジスト膜パターンをマスクにして、上面が
平坦化された上記酸化シリコン膜と,少なくとも上記窪
みの底面を覆う上記第2の多結晶シリコン膜と,上記ゲ
ート絶縁膜と,上記多結晶シリコン膜パターンとを順次
パターニングすることからなることと、上記窪みの傾斜
面からなる周辺部における素子領域および上記シリコン
基板の主表面の素子領域とにゲート電極を形成する工程
が、上記別のフォト・レジスト膜パターンをマシクし
て、上面が平坦化された上記酸化シリコン膜と,上記第
2の多結晶シリコン膜とをパターニングすることからな
ることとを併せて特徴とする。
【0012】本発明の不揮発性半導体記憶装置に関わる
半導体装置の製造方法の第3の態様の特徴は、シリコン
基板の主表面にパッド酸化膜を形成し、パッド酸化膜を
表面上に第1の窒化シリコン膜を形成し、この第1の窒
化シリコン膜をパターニングして選択酸化を行ない、周
辺回路形成予定領域の素子分離領域とセル・アレイ形成
予定領域と周辺回路形成予定領域およびセル・アレイ形
成予定領域の間の第1の接続領域の形成予定領域の所要
の領域とにフィールド酸化膜を形成して周辺回路領域を
形成する工程と、上記第1の窒化シリコン膜を除去し、
全面に第2の窒化シリコン膜を形成し、上記セル・アレ
イ形成予定領域とセル・アレイ形成予定領域の間の上記
第2の接続領域の形成予定領域とを覆う第2の窒化シリ
コン膜を除去し,上記周辺回路領域と上記第1の接続領
域とを覆う第2の窒化シリコン膜を残置し、残置された
第2の窒化シリコン膜をマスクにして上記フィールド酸
化膜を除去して上記シリコン基板の主表面に窪みを形成
することにより窪みの平坦な底面からなるセル・アレイ
領域とそれぞれ窪みの縁端部を成す傾斜部を含んで成る
第1の接続領域および第2の接続領域とを形成する工程
と、全面に第1の酸化シリコン膜を形成し、この第1の
酸化シリコン膜の上面をCMP法により平坦化し、この
第1の酸化シリコン膜のパターニングを行なって,制御
ゲート電極形成予定方向に直交して1つの上記セル・ア
レイ領域から上記第2の接続領域を横断して隣接するセ
ル・アレイ領域に連続して連なる開口部を形成し、開口
部に自己整合的にセル・アレイ領域並びに第2の接続領
域にイオン注入層を形成する工程と、上記第1の酸化シ
リコン膜を除去し、熱酸化により上記セル・アレイ領域
および第2の接続領域の表面に第2の酸化シリコン膜を
形成するとともに上記イオン注入層を活性化して埋め込
み拡散層に変換する工程と、上記第2の酸化シリコン膜
を除去した後、高温化学気相成長法により全面に第3の
酸化シリコン膜を形成し、さらに全面に第3の窒化シリ
コン膜を形成し、上記周辺回路と上記第1および第2の
接続領域とを覆い,さらに第1あるいは第2の接続領域
からこれら第1あるいは第2の接続領域に最近接した浮
遊ゲート電極の側面の形成予定領域に達するまで延在し
て上記セル・アレイ領域を覆う第3の窒化シリコン膜を
残置するパターニングを行なう工程と、第1のフォト・
レジスト膜パターンをマスクにして上記第3の窒化シリ
コン膜を選択的にエッチングした後、第1のフォト・レ
ジスト膜パターンをマスクにして上記第3の酸化シリコ
ン膜のテーパー・エッチングを行ない、上記第1の接続
領域へは上記窪みの傾斜部を覆う姿態を有して延在し,
上記第2の接続領域には上記シリコン基板の主表面上に
まで延在して第2の接続領域の中央部において所要幅を
持って帯状に分断され,さらに上記セル・アレイ領域の
不揮発性メモリ・セルの形成予定領域においては上記埋
め込み拡散層に直交する方向に平行に所定幅の帯状に残
置する姿態を有したフィールド絶縁膜を形成する工程
と、上記フィールド絶縁膜に自己整合的に上記セル・ア
レイ領域の表面に第1のゲート酸化膜を形成し、全面に
第1の多結晶シリコン膜を形成し、この第1に多結晶シ
リコン膜をパターニングして上記埋め込み拡散層に平行
に,上記窪みの底面におけるこれらの埋め込み拡散層の
境界のそれぞれ一方を覆う姿態を有した多結晶シリコン
膜パターンを形成し、これらの多結晶シリコン膜パター
ンの上面並びに側面とこれらの多結晶シリコン膜パター
ンに自己整合的なセル・アレイ領域の表面とに第2のゲ
ート酸化膜を形成する工程と、全面に第2の多結晶シリ
コン膜と第4の酸化シリコン膜とを順次形成し、この第
4の酸化シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜とを順次
異方性エッチングによりパターニングして、上記セル・
アレイ領域において帯状をなす上記フィールド絶縁膜の
空隙部をこれらのフィールド絶縁膜に平行に覆う姿態を
有して制御ゲート電極と制御ゲート電極の上面を覆う酸
化シリコン膜キャップとを形成する工程と、全面に第5
の酸化シリコン膜を形成し、この第5の酸化シリコン膜
をエッチ・バックして上記制御ゲート電極および酸化シ
リコン膜キャップの側面に酸化シリコン膜スペーサを形
成する工程と、上記第2の接続領域を第2のフォト・レ
ジスト膜パターンで覆い、上記酸化シリコン膜スペーサ
に自己整合的に上記多結晶シリコン膜パターンを異方性
エッチングして浮遊ゲート電極を形成する工程と、上記
第2の接続領域と少なくとも上記セル・アレイ領域の不
揮発性メモリ・セルの形成予定領域とを覆う第3のフォ
ト・レジスト膜パターンをマスクにして、上記第2およ
び第3の窒化シリコン膜を選択的に除去する工程と、上
記浮遊ゲート電極の上記フィールド絶縁膜の上面上の側
面と上記周辺回路領域の表面と上記第1および第2の接
続領域の表面とに第3のゲート酸化膜を形成し、全面に
第3の多結晶シリコン膜を形成し、この第3の多結晶シ
リコン膜をパターニングして、周辺回路を構成するMO
Sトランジスタのゲート電極と、一対の上記制御ゲート
電極に挟まれた上記フィールド絶縁膜上に上記絶縁膜ス
ペーサに挟まれた部分のこれらのフィールド絶縁膜の上
面を覆い,上記絶縁膜キャップ並びにこれらの絶縁膜ス
ペーサを介してこれらの制御ゲート電極の一部を覆い,
上記第3のゲート酸化膜を介して上記浮遊ゲート電極の
側面の一部を覆う姿態を有した消去ゲート電極とを形成
する工程と、少なくとも上記第2の接続領域を覆う第4
のフォト・レジスト膜パターンをマスクにしたイオン注
入等により、上記第1の接続領域と上記周辺回路領域と
に第4のフォト・レジスト膜パターン,上記周辺回路を
構成するMOSトランジスタのゲート電極,上記フィー
ルド酸化膜およびフィールド絶縁膜に自己整合的に拡散
層を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成し、上記
第2の接続領域の上記埋め込み拡散層,上記周辺回路領
域の半導体素子等に達するコンタクト孔を形成し、コン
タクト孔を介して埋め込み拡散層,半導体素子等に接続
される配線を層間絶縁膜の表面上に形成する工程とを有
することにある。
【0013】本発明の不揮発性半導体記憶装置に関わる
半導体装置の製造方法の第4の態様の特徴は、シリコン
基板の主表面にパッド酸化膜を形成し、パッド酸化膜を
表面上に第1の窒化シリコン膜を形成し、この第1の窒
化シリコン膜をパターニングして選択酸化を行ない、周
辺回路形成予定領域の素子分離領域とセル・アレイ形成
予定領域と周辺回路形成予定領域およびセル・アレイ形
成予定領域の間の第1の接続領域の形成予定領域の所要
の領域とセル・アレイ形成予定領域の間の第2の接続領
域の形成予定領域の所要の領域とにフィールド酸化膜を
形成して周辺回路領域を形成する工程と、上記第1の窒
化シリコン膜を除去し、全面に第2の窒化シリコン膜を
形成し、上記セル・アレイ形成予定領域を覆うこの第2
の窒化シリコン膜を除去して上記周辺回路領域と上記第
1および第2の接続領域とを覆う第2の窒化シリコン膜
を残置し、残置された第2の窒化シリコン膜をマスクに
して上記フィールド酸化膜を除去して上記シリコン基板
の主表面に窪みを形成することにより窪みの平坦な底面
からなるセル・アレイ領域とそれぞれ窪みの縁端部を成
す傾斜部を含んで成る第1の接続領域および第2の接続
領域とを形成する工程と、全面に第1の酸化シリコン膜
を形成し、この第1の酸化シリコン膜の上面をCMP法
により平坦化し、第1の酸化シリコン膜のパターニング
を行なって,制御ゲート電極形成予定方向に直交して1
つの上記セル・アレイ領域から上記第2の接続領域を横
断してそれぞれ一方の側に隣接するセル・アレイ領域に
連続して連なる開口部を形成し、これらの開口部に自己
整合的にセル・アレイ領域並びに第2の接続領域に第1
のイオン注入層を形成する工程と、上記セル・アレイ領
域の上記開口部を覆う第1のフォト・レジスト膜パター
ンを形成し、第1のフォト・レジスト膜パターンをマス
クにして上記第2の接続領域の上記第1のイオン注入層
に再度イオン注入を行ない、これらの第1のイオン注入
層を第2のイオン注入層に変換する工程と、上記第1の
酸化シリコン膜を除去し、熱酸化により上記セル・アレ
イ領域および第2の接続領域の表面に第2の酸化シリコ
ン膜を形成するとともに上記第1並びに第2のイオン注
入層を活性化してそれぞれ2つのセル・アレイ領域にま
たがった埋め込み拡散層に変換する工程と、上記第2の
酸化シリコン膜を除去した後、高温化学気相成長法によ
り全面に第3の酸化シリコン膜を形成し、上記フィール
ド酸化膜の上面の平坦部を覆う上記第2の窒化シリコン
膜の表面が露出するまでこの第3の酸化シリコン膜にC
MPを施す工程と、第2のフォト・レジスト膜パターン
をマスクにして、上記周辺回路領域および第2の接続領
域の半導体素子の形成予定領域に残置した上記第3の酸
化シリコン膜と、第2の接続領域において上記埋め込み
拡散層を覆う第3の酸化シリコン膜のうちの半導体素子
の形成予定領域に接続する部分を含めた領域の第3の酸
化シリコン膜とを選択的に除去する工程と、全面に第3
の窒化シリコン膜を形成し、第3のフォト・レジスト膜
パターンをマスクにたこの第3の窒化シリコン膜のエッ
チングにより、上記周辺回路と上記第1および第2の接
続領域とを覆い,さらに第1あるいは第2の接続領域か
らこれら第1あるいは第2の接続領域に最近接した浮遊
ゲート電極の側面の形成予定領域に達するまで延在して
上記セル・アレイ領域を覆う第3の窒化シリコン膜を残
置する工程と、第4のフォト・レジスト膜パターンをマ
スクにして上記第3の窒化シリコン膜を選択的に除去し
た後、第4のフォト・レジスト膜パターンをマスクにし
て上記第3の酸化シリコン膜のテーパー・エッチングを
行ない、上記第1の接続領域へは上記窪みの傾斜部を覆
う姿態を有して上記フィールド酸化膜まで延在し,上記
第2の接続領域にはフィールド酸化膜まで延在してさら
に上記埋め込み拡散層の一部を覆い,さらに上記セル・
アレイ領域の不揮発性メモリ・セルの形成予定領域にお
いては上記埋め込み拡散層に直交する方向に平行に所定
幅の帯状に残置する姿態を有したフィールド絶縁膜を形
成する工程と、上記フィールド絶縁膜に自己整合的に上
記セル・アレイ領域の表面に第1のゲート酸化膜を形成
し、全面に第1の多結晶シリコン膜を形成し、この第1
に多結晶シリコン膜をパターニングして上記埋め込み拡
散層に平行に,上記窪みの底面におけるこれらの埋め込
み拡散層の境界のそれぞれ一方を覆う姿態を有した多結
晶シリコン膜パターンを形成し、これらの多結晶シリコ
ン膜パターンの上面並びに側面と多結晶シリコン膜パタ
ーンに自己整合的なセル・アレイ領域の表面とに第2の
ゲート酸化膜を形成する工程と、全面に第2の多結晶シ
リコン膜を形成し、さらに第4の酸化シリコン膜,第4
の窒化シリコン膜および第5の酸化シリコン膜を順次形
成し、この第5の酸化シリコン膜の上面をCMP法によ
り平坦化し、第5の酸化シリコン膜および第4の窒化シ
リコン膜を順次異方性エッチングによりパターニング
し、異方性エッチングによりパターニングされた第5の
酸化シリコン膜とパターニングされた第4の窒化シリコ
ン膜に自己整合的な第4の酸化シリコン膜とを選択的に
除去して、第4の酸化シリコン膜からなる酸化シリコン
膜キャップに第4の窒化シリコン膜からなる窒化シリコ
ン膜キャップが載置してなる絶縁膜キャップを形成し、
絶縁膜キャップをマスクにした上記第2の多結晶シリコ
ン膜の異方性エッチングにより上記セル・アレイ領域に
おいて帯状をなす上記フィールド絶縁膜の空隙部をこれ
らのフィールド絶縁膜に平行に覆う姿態を有して制御ゲ
ート電極を形成する工程と、全面に第6の酸化シリコン
膜を形成し、この第6の酸化シリコン膜をエッチ・バッ
クして上記制御ゲート電極および絶縁膜キャップの側面
に酸化シリコン膜スペーサを形成する工程と、上記酸化
シリコン膜スペーサに自己整合的に上記多結晶シリコン
膜パターンを異方性エッチングして浮遊ゲート電極を形
成する工程と、上記セル・アレイ領域の不揮発性メモリ
・セルの形成予定領域を覆う第5のフォト・レジスト膜
パターンをマスクにして、上記第2および第3の窒化シ
リコン膜と上記窒化シリコン膜スペーサの一部を選択的
に除去する工程と、上記フィールド絶縁膜の上面上の上
記浮遊ゲート電極の側面と上記周辺回路領域の表面と上
記第1および第2の接続領域の表面とに第3のゲート酸
化膜を形成し、全面に第3の多結晶シリコン膜を形成
し、この第3の多結晶シリコン膜をパターニングして、
周辺回路等を構成するMOSトランジスタのゲート電極
と、一対の上記制御ゲート電極に挟まれた上記フィール
ド絶縁膜上に上記絶縁膜スペーサに挟まれた部分のフィ
ールド絶縁膜の上面を覆い,上記絶縁膜キャップ並びに
絶縁膜スペーサを介して制御ゲート電極の一部を覆い,
上記第3のゲート酸化膜を介して上記浮遊ゲート電極の
側面の一部を覆う姿態を有した消去ゲート電極とを形成
する工程と、イオン注入等により、上記第1の接続領域
と上記周辺回路領域とに上記第4のフォト・レジスト膜
パターン,上記周辺回路等を構成するMOSトランジス
タのゲート電極,上記フィールド酸化膜およびフィール
ド絶縁膜に自己整合的に拡散層を形成する工程と、全面
に層間絶縁膜を形成し、上記第2の接続領域および周辺
回路領域の半導体素子等に達するコンタクト孔を形成
し、コンタクト孔を介して半導体素子等に接続される配
線を該層間絶縁膜の表面上に形成する工程とを有するこ
とにある。
【0014】本発明の半導体装置の第1の製造方法の特
徴は、半導体基板の主表面の所定の領域に、概ね逆台形
の姿態を有し,平坦な底面を有する窪みを形成する工程
と、全面に所要材料からなる膜を形成し、この膜の上面
を平坦化し、この膜をパターニングして上記窪みの底面
から少なくとも窪みの端部をなす上記半導体基板の主表
面に連なる開口部を形成する工程と、上記膜の開口部に
自己整合的に、上記窪みの底面から少なくとも窪みの端
部をなす上記半導体基板の主表面に連なる拡散層を形成
する工程とを有することにある。
【0015】本発明の半導体装置の第2の製造方法の特
徴は、半導体基板の主表面の所定の領域に、概ね逆台形
の姿態を有し,平坦な底面を有する窪みを形成する工程
と、全面に第1の膜と第2の膜とを順次形成し、この第
2の膜の上面を平坦化し、この第2の膜をパターニング
して上記窪みの底面から少なくとも窪みの端部をなす上
記半導体基板の主表面に連なる開口部を形成する工程
と、上記第2の膜の開口部に自己整合的に上記第1の膜
を加工し、第2の膜を除去する工程とを有することにあ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0017】本発明の第1の実施の形態は、本発明をN
OR型のフラッシュ・メモリに適用したものであり、L
OCOS型のフィールド酸化膜が除去されてなる窪みの
底面には2層の積層ゲート型でコンタクト・レス型の不
揮発性メモリ・セルからなる共通設置線型でNOR型の
セル・アレイ領域が設けられている。NOR型のフラッ
シュ・メモリの回路図である図1と、NOR型のフラッ
シュ・メモリの模式的平面図である図2と、NOR型の
フラッシュ・メモリの模式的断面図であり,図2のAA
線,BB線およびCC線での模式的断面図である図3
(a),(b)および(c)とを併せて参照すると、本
発明の第1の実施の形態の第1の実施例によるフラッシ
ュ・メモリは、以下のように構成されている。なお、通
常のデバイス構造からなるこのようなフラッシュ・メモ
リとしては、特開平6−28371号公報に記載されて
いる。
【0018】P型シリコン基板101の主表面の所要の
領域には、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有す
る窪み103が設けられている。窪み103の底面は、
P型シリコン基板101の主表面より150nm程度低
い位置にある。窪み103の底面には、積層ゲート電極
型でコンタクト・レス型の不揮発性メモリ・セルからな
る共通接地線型でNOR型のセル・アレイ領域152が
設けられている。P型シリコン基板101の主表面には
周辺回路領域151が設けられ、窪み103に隣接する
P型シリコン基板101の主表面と窪み103の底面の
端部とを含んだ帯状の領域には周辺回路およびセル・ア
レイもしくはセル・アレイ間を接続する接続領域153
が設けられている。周辺回路領域151における素子領
域141には周辺回路を構成するNチャネル型MOSト
ランジスタが設けられ、接続領域153における素子領
域142aにはNチャネル型MOSトランジスタからな
るセレクト・ゲート・トランジスタが設けられている。
素子領域142aの一端はセル・アレイ領域152に直
接に接続されている。
【0019】共通接地型のセル・アレイの特徴として、
窪み103の底面の表面には、N+型埋め込み拡散層か
らなる1つの副接地線108aに対して、N+ 型埋め込
み拡散層からなる2つの副ビット線107aが設けられ
ている。副ビット線107a,副接地線108aの接合
の深さは200nm程度であり、これらの線幅は0.6
μm程度である。周辺回路を構成する半導体素子の間,
周辺回路領域151と接続領域153とセル・アレイ領
域152との間および異なる副接地線108aに属する
メモリ・セル間の素子分離が、LOCOS型で膜厚20
0nm程度のフィールド酸化膜105によりなされてい
る。副接地線108aおよび副ビット線107aの表面
は、LOCOS型で膜厚60nm程度のフィールド酸化
膜106により覆われている。
【0020】セル・アレイ領域152の副ビット線10
7aと副接地線108aとに挟まれた0.6μm程度の
幅(=メモリ・セルのゲート長)の帯状の領域(チャネ
ル領域)の表面には、熱酸化による膜厚10nm程度の
ゲート酸化膜109が設けられている。メモリ・セル
は、上記副ビット線107aおよび副接地線108a
と、ゲート酸化膜109と、ゲート酸化膜109上に積
層された浮遊ゲート電極112,ゲート絶縁膜110お
よびワード線を兼た例えば制御ゲート電極113Aとか
ら構成されている。制御ゲート電極113A,113
B,113C,113M等は、副ビット線107a,副
接地線108aと直交しており、0.4μm程度の幅
(=ゲート幅)で例えば膜厚300nm程度のN+ 型の
多結晶シリコン膜から構成されている。膜厚150nm
程度のN型の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート電極
112は、制御ゲート電極113A等の直下にのみに存
在する。浮遊ゲート電極112の一端は副接地線108
aを覆うフィールド酸化膜106の表面上に延在した位
置にあり、浮遊ゲート電極112の他端はフィールド酸
化膜106を介して副ビット線107a上を横断してフ
ィールド酸化膜105の表面上にまで延在した位置にあ
る。例えば同一の制御ゲート電極113A直下での浮遊
ゲート電極112の最小間隔は、0.4μm程度であ
る。ゲート絶縁膜110は、酸化シリコン膜,窒化シリ
コン膜および酸化シリコン膜(以下ONO膜と記す)の
積層構造をなし、酸化シリコン膜に換算した膜厚が18
nm程度であり、制御ゲート電極113A等と浮遊ゲー
ト電極112との間にのみに設けられている。
【0021】素子領域141と素子領域142aとには
熱酸化による膜厚20nm程度のゲート酸化膜111が
設けられ、制御ゲート電極113Aと同様に、例えば膜
厚300nm程度のN+ 型の多結晶シリコン膜からなる
ゲート電極114A,114B等とゲート電極114a
a,114abとが設けられている。さらに素子領域1
41,142aにはそれぞれこれらのゲート電極114
A,114B等あるいはゲート電極114aa,114
abに自己整合的にN+ 型拡散層115aが設けられて
いる。これらのN+ 型拡散層115aの接合の深さは、
150nm程度である。ビット線に係わる周辺回路を構
成する半導体素子は、周辺回路領域151に設けられ、
(ソース・ドレイン領域となる)一対のN+ 型拡散層1
15aとゲート酸化膜111とゲート電極114A,1
14B等とからなるNチャネル型MOSトランジスタ等
からなる。接地線に係わる周辺回路を構成する半導体素
子は、図示してない周辺回路領域に設けられ、(ソース
・ドレイン領域となる)一対のN+ 型拡散層115aと
ゲート酸化膜111と(図示していない)ゲート電極と
からなるNチャネル型MOSトランジスタ等からなる。
接続領域153に設けられたセレクト・ゲート・トラン
ジスタは(ソース・ドレイン領域となる)一対のN+
拡散層115aとゲート酸化膜111とゲート電極11
4aaもしくはゲート電極114abとから構成されて
おり、これらの一対のN+ 型拡散層115aの一方は副
ビット線107aもしくは副接地線108aの一方に直
接に接続している。さらに同じ接続領域153に属する
全てのセレクト・ゲート・トランジスタは、副ビット線
107aおよび副接地線108aのどちらか一方に接続
している。
【0022】P型シリコン基板101は膜厚600nm
程度の層間絶縁膜118により覆われている。層間絶縁
膜118には、周辺回路領域151に設けられたN+
拡散層115aに達するコンタクト孔119,119
A,119B等と、副ビット線107aに接続されるセ
レクト・ゲート・トランジスタにおける副ビット線10
7aに直接に接続されない(接続領域153に設けられ
た)N+ 型拡散層115aに達するコンタクト孔119
と、副接地線108aに接続されるセレクト・ゲート・
トランジスタにおける副接地線108aに直接に接続さ
れない(接続領域153に設けられた)N+ 型拡散層1
15aに達するコンタクト孔119とが設けられてい
る。これらのコンタクト孔119,119A,119B
等は、それぞれコンタクト・プラグ120により充填さ
れている。層間絶縁膜118の表面上には、金属膜から
なる配線121,主ビット線121A,121B等およ
び主接地線121AB等が設けられている。
【0023】配線121はコンタクト孔119A,11
9Bを介してゲート電極114A,114Bを有した
(周辺回路を構成する)Nチャネル型MOSトランジス
タ等に接続され、これらのNチャネル型MOSトランジ
スタはそれぞれ別のコンタクト孔119A,119Bを
介して主ビット線121A,121Bに接続される。さ
らにこれらの主ビット線121A,121Bは、それぞ
れコンタクト孔119およびゲート電極114aaを有
したセレクト・ゲート・トランジスタを介してそれぞれ
別々の副ビット線107aに接続される。主接地線12
1ABは、コンタクト孔119およびゲート電極114
abを有したセレクト・ゲート・トランジスタを介して
副接地線108aに接続されている。なお、フラッシュ
・メモリにおける消去方式がチャネル・ホット・エレク
トロンに依るものである場合には、(図示していない)
コンタクト孔を介して主接地線121ABが(図示して
いないNチャネル型MOSトランジスタ等を含んでな
る)周辺回路に接続されている。
【0024】本第1の実施の形態の本第1の実施例で
は、窪み103を設けることにより制御ゲート電極11
3A等の上面の高さとゲート電極114,114A,1
14B等の上面の高さとの差が少なくなり、層間絶縁膜
118の表面の凹凸が緩和される。このようなデバイス
構造を有することから、層間絶縁膜118に設けられた
コンタクト孔119とコンタクト孔119A,119B
との深さは概ね同じになり、さらにこれらのコンタクト
孔119,119A,119B等のアスペクト比を高く
する必要がなくなる。このため、本第1の実施の形態の
本第1の実施例の採用により、層間絶縁膜に設けられる
コンタクト孔に係わる電気接続特性の低下と、層間絶縁
膜の表面上に設けられる配線の加工性の低下とを同時に
抑制することが容易になる。
【0025】なお、スタックド型のメモリ・セルを有す
るDRAMに関する発明である特開平4−16438号
公報にも、半導体基板の主表面に設けた窪みにセル・ア
レイ領域を形成することが開示されているが、この公開
公報のデバイス構造では周辺回路に達するコンタクト孔
とビット・コンタクト孔との深さが異なり、これらのコ
ンタクト孔の加工性の問題が生じやすくなる。さらに、
周辺回路に到達するワード線の加工性にも問題が生じや
すくなる。それに対して本第1の実施の形態の本第1の
実施例では、セル・アレイ領域152にのみ浮遊ゲート
電極112が設けられることから、上述したように制御
ゲート電極113A等の上面の高さとゲート電極11
4,114A等の上面の高さとの差が少なくなり、層間
絶縁膜118の表面の凹凸が緩和されるため、このよう
な問題は生じない。
【0026】本第1の実施の形態の本第1の実施例によ
るNOR型のフラッシュ・メモリの回路動作について説
明する。なお、NOR型のフラッシュ・メモリにおける
消去の定義は2通りある。第1の定義では、F−Nトン
ネリングを利用して浮遊ゲート電極からこれに蓄積され
たチャージ(エレクトロン)を取り去ることを消去と定
義し、チャネル・ホット・エレクトロンを浮遊ゲート電
極に注入するのを書き込みと定義する。第2の定義で
は、F−Nトンネリングを利用して浮遊ゲート電極にチ
ャージ(エレクトロン)を注入するのを消去と定義し、
F−Nトンネリングを利用して浮遊ゲート電極からこれ
に蓄積されたチャージ(エレクトロン)を引き抜くこと
を書き込みと定義する。本第1の実施の形態の本第1の
実施例では、上記第2の定義に従って動作説明を行な
う。
【0027】例えば、第C行の制御ゲート電極113A
と第A列の主ビット線121Aとに属する(C行A列
の)不揮発性メモリ・セルに対する書き込みは、次のよ
うにして行なわれる。配線121は高電位(例えば7
V)に印加され、ゲート電極114Aのみが高電位(例
えば5V)に印加されて他のゲート電極114B等は0
Vに印加される。これにより、主ビット線121Aのみ
が高電位(例えば6V)に印加されて他の主ビット線1
21B等は0Vになる。第C行の不揮発性メモリ・セル
の属するセル・アレイに係わるセレクト・ゲート・トラ
ンジスタのゲート電極114aaのみが高電位(例えば
5V)に印加されて(これに属さないセル・アレイに係
わるセレクト・ゲート・トランジスタの)他のゲート電
極114aa等は0Vに印加される。これにより、第C
行を含んだ第A列に属する不揮発性メモリ・セルの副ビ
ット線107aのみが選択的に高電位(例えば5V)に
印加される。副接地線108a(および主接地線121
AB等)には電圧印加がなされない(オープン)状態に
なっている。P型シリコン基板101は0Vに印加され
る。さらに、制御ゲート電極113Cのみに低電位(例
えば−12V)が印加されて他の制御ゲート電極113
A,113B,113M等は0Vに印加される。その結
果、C行A列の不揮発性メモリ・セルは、浮遊ゲート電
極112に蓄積されたチャージ(エレクトロン)がF−
Nトンネリングにより副ビット線107aに引き抜かれ
て選択的に書き込みが行なわれる。書き込みの行なわれ
たC行A列の不揮発性メモリ・セルのしきい値電圧VTM
は例えば1Vである。
【0028】消去は次のようにして行なわれる。あるセ
ル・アレイ領域152に属する全ての制御ゲート電極1
13A,113B,113C,113M等には高電位
(例えば16V)に印加され、そのセル・アレイ領域1
52に属する全ての副ビット線107a並びに副接地線
108aはオープンにされ、P型シリコン基板101は
0Vに印加される。その結果、そのセル・アレイ領域1
52に属する全ての不揮発性メモリ・セルは、F−Nト
ンネリングによりP型シリコン基板101からチャージ
(エレクトロン)が浮遊ゲート電極112に注入され、
消去が行なわれる。消去の行なわれた不揮発性メモリ・
セルのしきい値電圧VTMは例えば7Vである。
【0029】NOR型のフラッシュ・メモリの製造工程
の模式的断面図であり,図2のAA線での製造工程の模
式的断面図である図4と、NOR型のフラッシュ・メモ
リの製造工程の模式的断面図であり,図2のCC線での
製造工程の模式的断面図である図5と、上記図2および
図3とを併せて参照すると本第1の実施の形態の本第1
の実施例によるフラッシュ・メモリは以下の通りに形成
される。
【0030】まず、P型シリコン基板101の主表面の
セル・アレイの形成予定領域に選択酸化により膜厚30
0nm程度の第1のフィールド酸化膜(図示せず)が形
成され、第1のフィールド酸化膜が除去されて窪み10
3が形成される。なお、本第1の実施の形態の本第1の
実施例では、P型シリコン基板101の代りに、少なく
ともセル・アレイの形成予定領域および接続領域の形成
予定領域と周辺回路の形成予定領域の一部とにPウェル
が設けられたシリコン基板を採用することも可能である
〔図2,図3,図4(a),図5(a)〕。
【0031】次に、窪み103の表面における最近接し
た2つの副ビット線の形成予定領域に挟まれた素子分離
領域,窪み103の傾斜面からなる周辺部における素子
分離領域およびP型シリコン基板101の主表面の素子
分離領域とには、膜厚40nm程度のパッド酸化膜13
1の表面上の所要領域に設けられた窒化シリコン膜(図
示せず)をマスクにした選択酸化により、膜厚200n
m程度の(第2の)フィールド酸化膜105が形成され
る。上記窒化シリコン膜が除去された後、新たに、膜厚
300nm程度の窒化シリコン膜が全面に堆積される。
この窒化シリコン膜がフォト・レジスト膜パターン16
1aをマスクにしてパターニングされ、窪み103の底
面におけるチャンネル形成予定領域,P型シリコン基板
101の主表面および窪み103の傾斜面からなる周辺
部を覆う膜厚300nm程度の窒化シリコン膜132a
が残置される。続いて、フィールド酸化膜105および
フォト・レジスト膜パターン161aをマスクにして、
40keVで5×1015cm-2程度の砒素(As)のイ
オン注入が行なわれ、セル・アレイ領域152を成す窪
み103の底面に上記副ビット線および副接地線の形成
予定領域にN型イオン注入層133aが形成される〔図
4(b),図5(b)〕。
【0032】上記窒化シリコン膜132aの形成等に供
したフォト・レジスト膜パターン161aの開口部は、
セル・アレイ領域152からはみ出していない。本第1
の実施の形態の本第1の実施例における副ビット線10
7a,副接地線108の線幅およびこれらの間隔では、
この開口部がセル・アレイ領域からはみ出したとして
も、P型シリコン基板101の主表面と窪み103の底
面との高低差を配慮しても焦点深度に関わる不具合は生
じない。本第1の実施の形態の本第1の実施例において
このようにしたのは、さらに微細な副ビット線,副接地
線が要求される場合を想定したものである。
【0033】続いて、850℃で30分程度の熱処理が
窒素雰囲気で行なわれる。さらに、窒化シリコン膜13
2a等をマスクにした選択酸化が行なわれる。これら一
連の処理により、N+ 型埋め込み拡散層からなる副ビッ
ト線107aおよび副接地線108aと、これら副ビッ
ト線107a,副接地線108aの表面を覆う膜厚40
nm程度の(第3の)フィールド酸化膜106とが形成
される〔図2,図3,図4(c),図5(c)〕。
【0034】上記窒化シリコン膜132aおよびパッド
酸化膜131が除去された後、熱酸化により、少なくと
も窪み103の底面のチャンネル形成予定領域に膜厚1
0nm程度の(第1の)ゲート酸化膜109が形成され
る。全面にN型の(第1の)多結晶シリコン膜(図示せ
ず)が形成される。この多結晶シリコン膜がパターニン
グされて、ゲート酸化膜109および副ビット線107
a直上のフィールド酸化膜106を覆う帯状の多結晶シ
リコン膜パターン134が残置される。多結晶シリコン
膜パターン134は窪み103の底面上のみに留まり、
多結晶シリコン膜パターン134の間隔は0.4μm程
度である。熱酸化により多結晶シリコン膜パターン13
4の表面に選択的に所定膜厚の酸化シリコン膜(図に明
示せず)が形成され、さらに全面に所定膜厚の窒化シリ
コン膜(図に明示せず)が形成される。この窒化シリコ
ン膜がパターニングされ、概ね多結晶シリコン膜パター
ン134の表面にのみにこの窒化シリコン膜が残置され
る。続いて、再度熱酸化が行なわれ、多結晶シリコン膜
パターン134の表面にはONO膜からなるゲート絶縁
膜110が形成され、フィールド酸化膜105に囲まれ
た傾斜面からなる窪み103の周辺部における素子領域
およびP型シリコン基板101の主表面の素子領域とに
膜厚20nm程度の(第2の)ゲート酸化膜111が形
成される〔図4(d),図5(d)〕。
【0035】次に、全面に例えば膜厚300nm程度の
(第2の多結晶シリコン膜である)N+ 型の多結晶シリ
コン膜(図示せず)が形成される。この多結晶シリコン
膜の膜厚としては、多結晶シリコン膜パターン134の
間の空隙部および窪み103周辺の傾斜面からなる部分
を充分に充填し、これらの部分におけるこの多結晶シリ
コン膜の表面の凹凸が緩和できる膜厚であることが好ま
しい。なお、本第1の実施の形態の本第1の実施例にお
いては、このN+ 型の多結晶シリコン膜に限定されるも
のではなく、ポリサイド膜を用いることも可能である。
少なくともP型シリコン基板101の主表面の所定の領
域上を覆うフォト・レジスト膜パターン(図示せず)を
マスクにして、窪み103の底面を覆う第2の多結晶シ
リコン膜とゲート絶縁膜110と多結晶シリコン膜パタ
ーン134とが順次パターニングされる。これにより、
制御ゲート電極113A,113B,113C,113
M等および浮遊ゲート電極112が形成される。これら
の制御ゲート電極113A等は窪み103の周辺の傾斜
面上を横断するが、上記N+ 型の多結晶シリコン膜が上
述の姿態を有することから、制御ゲート電極113A等
のパターニングは支障なく行なわれる。
【0036】上記パターニングと前後して、少なくとも
窪み103の底面上を覆う別のフォト・レジスト膜パタ
ーン(図示せず)をマスクにして、上記第2の多結晶シ
リコン膜のパターニングが行なわれ、傾斜面からなる窪
み103の周辺部を含んだ素子領域142aを含んでな
る接続領域153とP型シリコン基板101の主表面の
素子領域141を含んでなる周辺回路領域151とにゲ
ート電極114aa,114abとゲート電極114
A,114B等とが形成される。続いて、窪み103の
底面上(セル・アレイ領域152)を覆うさらに別のフ
ォト・レジスト膜パターン(図示せず),ゲート電極1
14aa,114abとゲート電極114A,114B
等とフィールド酸化膜105とをマスクにして、70k
eVで5×1015cm-2程度の砒素のイオン注入が行な
われ、さらに所要の熱処理が行なわれる。これら一連の
処理により、フィールド酸化膜105に囲まれた傾斜面
からなる窪み103の周辺部における素子領域142a
およびP型シリコン基板101の主表面の素子領域14
1にそれぞれN+ 型拡散層115aが形成される〔図
2,図3,図4(e),図5(e)〕。
【0037】次に、減圧気相成長法(LPCVD)によ
る膜厚100nm程度の酸化シリコン膜(HTO膜)
(図に明示せず)が堆積され、続いて、例えばオゾン
(O3 )およびTEOS(Si(OC254 )を主
原料とし,TMP(PO(OCH33 )およびTMB
(B(OCH33 )を添加剤とした常圧気相成長法
(APCVD)により膜厚500nm程度のBPSG膜
(図に明示せず)が堆積される。さらに950℃で30
分程度の熱処理が窒素雰囲気で行なわれ、全面に層間絶
縁膜118が形成される。層間絶縁膜118の表面の凹
凸は、下地のゲート電極114A,114B等とゲート
電極114aa,114abと制御ゲート電極113A
等との姿態を反映して、大幅に緩和されている。さらに
層間絶縁膜118の膜厚のゆらぎも、これら下地の姿態
を反映して、大幅に縮小されている。なお、層間絶縁膜
118の膜厚を充分に厚くしなくても、上記特開平4−
164368号公報に記載されたDRAMと相違して、
これにCMPを施すことも可能である。
【0038】続いて、周辺回路等を構成するNチャネル
型トランジスタのN+ 型拡散層115aに達するコンタ
クト孔119A,119B等と、(副ビット線107
a,副接地線108aにそれぞれに直接に接続されるセ
レクト・ゲート・トランジスタのN+ 型拡散層115a
と対をなす)セレクト・ゲート・トランジスタの他方の
+ 型拡散層115aに達するコンタクト孔119とが
形成される。コンタクト孔119の深さとコンタクト孔
119A,119B等の深さとは概ね同じである。全面
にチタン膜(図に明示せず),窒化チタン膜(図に明示
せず)およびタングステン膜(図に明示せず)が順次形
成される。これら積層導電体膜がエッチ・バックされ
て、コンタクト孔119,119A,119B等をそれ
ぞれ充填するコンタクト・プラグ120が形成される。
全面にアルミ系合金膜が形成され、これがパターニング
されて配線121,主ビット線121A,121B等お
よび主接地線121AB等が形成される。上述したよう
に本第1の実施と形態の本第1の実施例においては、層
間絶縁膜118の表面の凹凸が大幅に緩和されているこ
とから、配線121,主ビット線121A,121Bお
よび主接地線121ABの上記パターニングは支障なく
行なわれる〔図2,図3〕。
【0039】上記第1の実施の形態の上記第1の実施例
の製造方法によると、半導体基板の主表面上に設けらる
べき加工構造物の上端の(半導体基板の主表面からの)
高低差を、半導体基板の主表面に平坦な底面を有した窪
みを形成してこの窪みの底面の表面上に上記加工構造物
を形成してこの高低差を複数の製造工程に分散すること
により、上記高低差は相対的に緩和されこの加工構造物
上に設けられる薄膜等に対する加工が容易になる。
【0040】なお、上記第1の実施の形態の上記第1の
実施例では、周辺回路を構成する半導体素子としてNチ
ャネル型MOSトランジスタのみを図示したが、これに
限定されるものではなく、CMOSトランジスタにより
周辺回路を構成することもできる。さらになお本第1の
実施の形態の本第1の実施例では、上述した各種の膜
厚,幅および間隔等が上述の数値に限定されるものでは
なく、構成材料に関しても上述の材料に限定されるもの
ではない。
【0041】上記第1の実施の形態の上記第1の実施例
では副ビット線107aおよび副接地線108aがセル
・アレイ領域152を成す窪み103の底面にのみに留
まっていたが、本第1の実施の形態はこれに限定される
ものではない。
【0042】NOR型のフラッシュ・メモリの回路図で
ある図6と、NOR型のフラッシュ・メモリの模式的平
面図である図7と、NOR型のフラッシュ・メモリの模
式的断面図であり,図7のAA線,BB線およびCC線
での模式的断面図である図8(a),(b)および
(c)とを併せて参照すると、本第1の実施の形態の第
2の実施例によるフラッシュ・メモリは、副ビット線お
よび副接地線の構造が本第1の実施の形態の上記第1の
実施例と相違しており、さらに後述するようにこれらの
製造方法も本第1の実施の形態の上記第1の実施例と相
違している。
【0043】本第1の実施の形態の上記第1の実施例と
同様に、P型シリコン基板101の主表面の所要の領域
には、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪
み103が設けられている。窪み103の底面は、P型
シリコン基板101の主表面より150nm程度低い位
置にある。窪み103の底面には、積層ゲート電極型で
コンタクト・レス型の不揮発性メモリ・セルからなる共
通接地線型でNOR型のセル・アレイ領域152が設け
られている。P型シリコン基板101の主表面には周辺
回路領域151が設けられ、窪み103に隣接するP型
シリコン基板101の主表面と窪み103の底面の端部
とを含んだ帯状の領域には周辺回路およびセル・アレイ
もしくはセル・アレイ間を接続する接続領域153が設
けられている。周辺回路領域151における素子領域1
41には周辺回路を構成するNチャネル型MOSトラン
ジスタが設けられ、接続領域153における素子領域1
42bにはNチャネル型MOSトランジスタからなるセ
レクト・ゲート・トランジスタが設けられている。本第
1の実施の形態の上記第1の実施例と相違して素子領域
142bの端部はセル・アレイ領域152に直接には接
続されていない。
【0044】窪み103の底面の表面に設けられた(N
+ 型埋め込み拡散層からなる)副ビット線107bおよ
び副接地線108bの一端は、それぞれ接続領域153
に属する窪み103の周辺部をなすこれの傾斜面に延在
して接続領域153に属する素子領域142bに達して
いる。副ビット線107bおよび副接地線108bのそ
れぞれの他端は、それぞれセル・アレイ領域152内に
留まっている。副ビット線107b,副接地線108b
の接合の深さは200nm程度であり、これらの線幅は
0.6μm程度である。周辺回路を構成する半導体素子
の間,周辺回路領域151と接続領域153とセル・ア
レイ領域152との間および異なる副接地線108bに
属するメモリ・セル間の素子分離が、LOCOS型で膜
厚200nm程度のフィールド酸化膜105によりなさ
れている。副接地線108bおよび副ビット線107b
の表面は、LOCOS型で膜厚60nm程度のフィール
ド酸化膜106により覆われている。
【0045】本第1の実施の形態の上記第1の実施例と
同様に、セル・アレイ領域152の副ビット線107b
と副接地線108bとに挟まれた0.6μm程度の幅
(=メモリ・セルのゲート長)の帯状の領域(チャネル
領域)の表面には、熱酸化による膜厚10nm程度のゲ
ート酸化膜109が設けられている。メモリ・セルは、
上記副ビット線107bおよび副接地線108bと、ゲ
ート酸化膜109と、ゲート酸化膜109上に積層され
た浮遊ゲート電極112,ゲート絶縁膜110およびワ
ード線を兼た例えば制御ゲート電極113Aとから構成
されている。制御ゲート電極113A,113B,11
3C,113M等は、副ビット線107b,副接地線1
08bと直交しており、0.4μm程度の幅(=ゲート
幅)で例えば膜厚300nm程度のN+ 型の多結晶シリ
コン膜から構成されている。膜厚150nm程度のN型
の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート電極112は、
制御ゲート電極113A等の直下にのみに存在する。浮
遊ゲート電極112の一端は副接地線108bを覆うフ
ィールド酸化膜106の表面上に延在した位置にあり、
浮遊ゲート電極112の他端はフィールド酸化膜106
を介して副ビット線107b上を横断してフィールド酸
化膜105の表面上にまで延在した位置にある。例えば
同一の制御ゲート電極113A直下での浮遊ゲート電極
112の最小間隔は、0.4μm程度である。ゲート絶
縁膜110は、酸化シリコン膜に換算した膜厚が18n
m程度のONO膜からなり、制御ゲート電極113A等
と浮遊ゲート電極112との間にのみに設けられてい
る。
【0046】本第1の実施の形態の上記第1の実施例と
同様に、素子領域141と素子領域142bとには熱酸
化による膜厚20nm程度のゲート酸化膜111が設け
られ、制御ゲート電極113Aと同様に、例えば膜厚3
00nm程度のN+ 型の多結晶シリコン膜からなるゲー
ト電極114A,114B等とゲート電極114ba,
114bbとが設けられている。さらに素子領域14
1,142bにはそれぞれこれらのゲート電極114
A,114B等あるいはゲート電極114ba,114
bbに自己整合的にN+ 型拡散層115bが設けられて
いる。これらのN+型拡散層115bの接合の深さは、
150nm程度である。ビット線に係わる周辺回路を構
成する半導体素子は、周辺回路領域151に設けられ、
(ソース・ドレイン領域となる)一対のN+ 型拡散層1
15bとゲート酸化膜111とゲート電極114A,1
14B等とからなるNチャネル型MOSトランジスタ等
からなる。接続領域153に設けられたセレクト・ゲー
ト・トランジスタは(ソース・ドレイン領域となる)一
対のN+ 型拡散層115bとゲート酸化膜111とゲー
ト電極114baもしくはゲート電極114bbとから
構成されており、これらの一対のN+ 型拡散層115b
の一方は副ビット線107bもしくは副接地線108b
の一方に直接に接続している。さらに同じ接続領域15
3に属する全てのセレクト・ゲート・トランジスタは、
副ビット線107bおよび副接地線108bのどちらか
一方に接続している。
【0047】本第1の実施の形態の上記第1の実施例と
同様に、P型シリコン基板101は膜厚600nm程度
の層間絶縁膜118により覆われている。層間絶縁膜1
18には、周辺回路領域151に設けられたN+ 型拡散
層115bに達するコンタクト孔119,119A,1
19B等と、副ビット線107bに接続されるセレクト
・ゲート・トランジスタにおける副ビット線107bに
直接に接続されない(接続領域153に設けられた)N
+ 型拡散層115bに達するコンタクト孔119と、副
接地線108bに接続されるセレクト・ゲート・トラン
ジスタにおける副接地線108bに直接に接続されない
(接続領域153に設けられた)N+ 型拡散層115b
に達するコンタクト孔119とが設けられている。これ
らのコンタクト孔119,119A,119B等は、そ
れぞれコンタクト・プラグ120により充填されてい
る。層間絶縁膜118の表面上には、金属膜からなる配
線121,主ビット線121A,121B等および主接
地線121AB等が設けられている。
【0048】本第1の実施の形態の上記第1の実施例と
同様に、配線121はコンタクト孔119A,119B
を介してゲート電極114A,114Bを有した(周辺
回路を構成する)Nチャネル型MOSトランジスタ等に
接続され、これらのNチャネル型MOSトランジスタは
それぞれ別のコンタクト孔119A,119Bを介して
主ビット線121A,121Bに接続される。さらにこ
れらの主ビット線121A,121Bは、それぞれコン
タクト孔119およびゲート電極114baを有したセ
レクト・ゲート・トランジスタを介してそれぞれ別々の
副ビット線107bに接続される。主接地線121AB
は、コンタクト孔119およびゲート電極114bbを
有したセレクト・ゲート・トランジスタを介して副接地
線108bに接続されている。
【0049】本第1の実施の形態の本第2の実施例で
も、窪み103を設けることにより制御ゲート電極11
3A等の上面の高さとゲート電極114,114A,1
14B等の上面の高さとの差が少なくなり、層間絶縁膜
118の表面の凹凸が緩和される。このようなデバイス
構造を有することから、層間絶縁膜118に設けられた
コンタクト孔119とコンタクト孔119A,119B
との深さは概ね同じになり、さらにこれらのコンタクト
孔119,119A,119B等のアスペクト比を高く
する必要がなくなる。
【0050】本第1の実施の形態の本第2の実施例によ
るNOR型のフラッシュ・メモリの回路動作は、本第1
の実施の形態の上記第1の実施例によるNOR型のフラ
ッシュ・メモリの回路動作と同じである。
【0051】NOR型のフラッシュ・メモリの製造工程
の模式的断面図であり,図7のAA線での製造工程の模
式的断面図である図9と、NOR型のフラッシュ・メモ
リの製造工程の模式的断面図であり,図7のCC線での
製造工程の模式的断面図である図10と、上記図7およ
び図8とを併せて参照すると本第1の実施の形態の本第
2の実施例によるフラッシュ・メモリは以下の通りに形
成される。
【0052】まず、本第1の実施の形態の上記第1の実
施例と同様に、P型シリコン基板101の主表面のセル
・アレイの形成予定領域に選択酸化により膜厚300n
m程度の第1のフィールド酸化膜(図示せず)が形成さ
れ、第1のフィールド酸化膜が除去されて窪み103が
形成される〔図7,図8,図9(a),図10
(a)〕。
【0053】次に、本第1の実施の形態の上記第1の実
施例と同様に、窪み103の表面における最近接した2
つの副ビット線の形成予定領域に挟まれた素子分離領
域,窪み103の傾斜面からなる周辺部における素子分
離領域およびP型シリコン基板101の主表面の素子分
離領域とには、膜厚40nm程度のパッド酸化膜131
の表面上の所要領域に設けられた窒化シリコン膜(図示
せず)をマスクにした選択酸化により、膜厚200nm
程度の(第2の)フィールド酸化膜105が形成され
る。
【0054】次に、上記窒化シリコン膜が除去される。
その後、新たに(本第1の実施の形態の上記第1の実施
例とは異なる膜厚を有した)膜厚50nm程度の窒化シ
リコン膜が全面に堆積される。さらに本第1の実施と形
態の上記第1の実施例と相違して、全面に膜厚500n
m程度の酸化シリコン膜が形成され、CMP法によりこ
の酸化シリコン膜の上面が平坦化され、さらにこの酸化
シリコン膜がフォト・レジスト膜(図示せず)によりパ
ターニングされて、酸化シリコン膜136が形成され
る。この酸化シリコン膜136は、P型シリコン基板1
01の主表面と窪み103の底面におけるチャンネル形
成予定領域と窪み103の傾斜面からなる周辺部の一部
とを覆い、窪み103の傾斜面からなる周辺部の残部を
含めて副ビット線並びに副接地線の形成予定領域に開口
部が設けられている。この開口部が設けられた窪み10
3の傾斜面からなる周辺部の残部は、副ビット線並びに
副接地線の形成予定領域の一端がこの部分に延在して接
続領域153の素子領域142bに接続される部分であ
る。副ビット線並びに副接地線の形成予定領域の他端は
セル・アレイ領域152である窪み103の底面に留ま
っている。続いて、酸化シリコン膜136をマスクにし
て上記窒化シリコン膜がパターニングされて、窒化シリ
コン膜132bが残置される。さらに、酸化シリコン膜
136をマスクにして40keVで5×1015cm-2
度の砒素(As)のイオン注入が行なわれ、セル・アレ
イ領域152を成す窪み103の底面に上記副ビット線
および副接地線の形成予定領域にN型イオン注入層13
3bが形成される〔図9(b),図10(b)〕。
【0055】上記酸化シリコン膜136を除去した後、
850℃で30分程度の熱処理が窒素雰囲気で行なわれ
る。さらに、窒化シリコン膜132b等をマスクにした
選択酸化が行なわれる。これら一連の処理により、N+
型埋め込み拡散層からなる副ビット線107bおよび副
接地線108bと、これら副ビット線107b,副接地
線108bの表面を覆う膜厚40nm程度の(第3の)
フィールド酸化膜106とが形成される〔図7,図8,
図9(c),図10(c)〕。
【0056】次に、本第1の実施の形態の上記第1の実
施例と同様に、上記窒化シリコン膜132bおよびパッ
ド酸化膜131が除去された後、熱酸化により、少なく
とも窪み103の底面のチャンネル形成予定領域に膜厚
10nm程度の(第1の)ゲート酸化膜109が形成さ
れる。全面にN型の(第1の)多結晶シリコン膜(図示
せず)が形成される。この多結晶シリコン膜がパターニ
ングされて、ゲート酸化膜109および副ビット線10
7b直上のフィールド酸化膜106を覆う帯状の多結晶
シリコン膜パターン134が残置される。多結晶シリコ
ン膜パターン134は窪み103の底面上のみに留ま
り、多結晶シリコン膜パターン134の間隔は0.4μ
m程度である。熱酸化により多結晶シリコン膜パターン
134の表面に選択的に所定膜厚の酸化シリコン膜(図
に明示せず)が形成され、さらに全面に所定膜厚の窒化
シリコン膜(図に明示せず)が形成される。この窒化シ
リコン膜がパターニングされ、概ね多結晶シリコン膜パ
ターン134の表面にのみにこの窒化シリコン膜が残置
される。続いて、再度熱酸化が行なわれ、多結晶シリコ
ン膜パターン134の表面にはONO膜からなるゲート
絶縁膜110が形成され、フィールド酸化膜105に囲
まれた傾斜面からなる窪み103の周辺部における素子
領域およびP型シリコン基板101の主表面の素子領域
とに膜厚20nm程度の(第2の)ゲート酸化膜111
が形成される〔図9(d),図10(d)〕。
【0057】次に、本第1の実施の形態の上記第1の実
施例と同様に、全面に例えば膜厚300nm程度の(第
2の多結晶シリコン膜である)N+ 型の多結晶シリコン
膜(図示せず)が形成される。この多結晶シリコン膜の
膜厚としては、多結晶シリコン膜パターン134の間の
空隙部および窪み103周辺の傾斜面からなる部分を充
分に充填し、これらの部分におけるこの多結晶シリコン
膜の表面の凹凸が緩和できる膜厚であることが好まし
い。少なくともP型シリコン基板101の主表面の所定
の領域上を覆うフォト・レジスト膜パターン(図示せ
ず)をマスクにして、窪み103の底面を覆う第2の多
結晶シリコン膜とゲート絶縁膜110と多結晶シリコン
膜パターン134とが順次パターニングされる。これに
より、制御ゲート電極113A,113B,113C,
113M等および浮遊ゲート電極112が形成される。
これらの制御ゲート電極113A等は窪み103周辺の
傾斜面上を横断するが、上記N+ 型の多結晶シリコン膜
が上述の姿態を有することから、制御ゲート電極113
A等のパターニングは支障なく行なわれる。
【0058】上記パターニングと前後して、少なくとも
窪み103の底面上を覆う別のフォト・レジスト膜パタ
ーン(図示せず)をマスクにして、上記第2の多結晶シ
リコン膜のパターニングが行なわれ、傾斜面からなる窪
み103の周辺部を含んだ素子領域142bを含んでな
る接続領域153とP型シリコン基板101の主表面の
素子領域141を含んでなる周辺回路領域151とにゲ
ート電極114ba,114bbとゲート電極114
A,114B等とが形成される。続いて、窪み103の
底面上(セル・アレイ領域152)を覆うさらに別のフ
ォト・レジスト膜パターン(図示せず),ゲート電極1
14ba,114bbとゲート電極114A,114B
等とフィールド酸化膜105とをマスクにして、70k
eVで5×1015cm-2程度の砒素のイオン注入が行な
われ、さらに所要の熱処理が行なわれる。これら一連の
処理により、素子領域142bおよびP型シリコン基板
101の主表面の素子領域141にそれぞれN+ 型拡散
層115bが形成される〔図7,図8,図9(e),図
10(e)〕。
【0059】次に、LPCVDによる膜厚100nm程
度の酸化シリコン膜(HTO膜)(図に明示せず)が堆
積され、続いて、APCVDにより膜厚500nm程度
のBPSG膜(図に明示せず)が堆積される。さらに9
50℃で30分程度の熱処理が窒素雰囲気で行なわれ、
全面に層間絶縁膜118が形成される。層間絶縁膜11
8の表面の凹凸も、下地のゲート電極114A,114
B等とゲート電極114ba,114bbと制御ゲート
電極113A等との姿態を反映して、大幅に緩和されて
いる。さらに層間絶縁膜118の膜厚のゆらぎも、これ
ら下地の姿態を反映して、大幅に縮小されている。
【0060】続いて、周辺回路等を構成するNチャネル
型トランジスタのN+ 型拡散層115aに達するコンタ
クト孔119A,119B等と、(副ビット線107
b,副接地線108bにそれぞれに直接に接続されるセ
レクト・ゲート・トランジスタのN+ 型拡散層115b
と対をなす)セレクト・ゲート・トランジスタの他方の
+ 型拡散層115bに達するコンタクト孔119とが
形成される。コンタクト孔119の深さとコンタクト孔
119A,119B等の深さとは概ね同じである。全面
にチタン膜(図に明示せず),窒化チタン膜(図に明示
せず)およびタングステン膜(図に明示せず)が順次形
成される。これら積層導電体膜がエッチ・バックされ
て、コンタクト孔119,119A,119B等をそれ
ぞれ充填するコンタクト・プラグ120が形成される。
全面にアルミ系合金膜が形成され、これがパターニング
されて配線121,主ビット線121A,121B等お
よび主接地線121AB等が形成される。上述したよう
に本第1の実施と形態の本第2の実施例においても、層
間絶縁膜118の表面の凹凸が大幅に緩和されているこ
とから、配線121,主ビット線121A,121Bお
よび主接地線121ABの上記パターニングは支障なく
行なわれる〔図7,図8〕。
【0061】上記第1の実施の形態の上記第2の実施例
によると、半導体基板の主表面上に設けらるべき加工構
造物の上端の(半導体基板の主表面からの)高低差を、
半導体基板の主表面に平坦な底面を有する窪みを形成し
てこの窪みの底面の表面上に上記加工構造物を形成する
ことにより、上記高低差を相対的に緩和してこの加工構
造物上に設けられる薄膜等の加工が容易になる。さらに
本第1の実施の形態の本第2の実施例では、新たに生じ
た窪みの底面と半導体基板の主表面との高低差に係わる
加工性の問題点を解決する手段を提供している。すなわ
ちこの手段は、窪みの底面から半導体基板の主表面に達
する加工物を形成するに際して、全面に例えば酸化シリ
コン膜を形成し、この酸化シリコン膜の上面を平坦化
し、この酸化シリコン膜に所望の開口部を形成し、開口
部の設けられた酸化シリコン膜をハード・マスクとして
上記加工物を形成する工程とからなる。さらに、上記解
決手段はフラッシュ・メモリの製造方法にのみに限定さ
れるものではない。
【0062】なお、上記第1の実施の形態の上記第2の
実施例でも、周辺回路を構成する半導体素子としてNチ
ャネル型MOSトランジスタのみを図示したが、これに
限定されるものではなく、CMOSトランジスタにより
周辺回路を構成することもできる。さらになお本第1の
実施の形態の本第2の実施例でも、上述した各種の膜
厚,幅および間隔等が上述の数値に限定されるものでは
なく、構成材料に関しても上述の材料に限定されるもの
ではない。
【0063】本発明の第2の実施の形態は、本発明をN
AND型のフラッシュ・メモリに適用したものであり、
LOCOS型のフィールド酸化膜が除去されてなる窪み
の底面には2層の積層ゲート型でコンタクト・レス型の
不揮発性メモリ・セルからなるNAND型のセル・アレ
イ領域が設けられている。NAND型のフラッシュ・メ
モリの回路図である図11と、NAND型のフラッシュ
・メモリの模式的平面図である図12(a)と、図12
(a)のAA線およびBB線での模式的断面図である図
12(b)および図12(c)ととを併せて参照する
と、本発明の第2の実施の形態の第1の実施例よるフラ
ッシュ・メモリは、以下のように構成されている。
【0064】P型シリコン基板201の主表面の所要の
領域には、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有す
る窪み203が設けられている。窪み203の底面は、
P型シリコン基板201の主表面より150nm程度低
い位置にある。窪み203の底面には、積層ゲート電極
型でコンタクト・レス型の不揮発性メモリ・セルからな
るNAND型のセル・アレイ領域252が設けられてい
る。P型シリコン基板201の主表面には周辺回路領域
251が設けられ、窪み203に隣接するP型シリコン
基板201の主表面と窪み203の底面の端部とを含ん
だ帯状の領域には周辺回路およびセル・アレイもしくは
セル・アレイ間を接続する接続領域253が設けられて
いる。周辺回路領域251における素子領域241に
は、周辺回路を構成するMOSトランジスタが設けられ
ている。NAND型のセル・アレイの特徴として、セル
・アレイ領域252並びに接続領域253の素子領域は
接続されて、素子領域242となっている。セル・アレ
イ領域252,接続領域253における素子領域242
には、それぞれ不揮発性メモリ・セル,Nチャネル型M
OSトランジスタからなるセレクト・ゲート・トランジ
スタが設けられている。セル・アレイ領域252におけ
る素子領域242の幅(=ゲート幅)は0.6μm程度
である。素子領域241,242を除いた素子分離領域
には、LOCOS型で膜厚200nm程度のフィールド
酸化膜205が設けられている。
【0065】セル・アレイ領域252における素子領域
242には、熱酸化による膜厚10nm程度のゲート酸
化膜209が設けられている。不揮発性メモリ・セル
は、ゲート酸化膜209と、ゲート酸化膜209上に積
層された浮遊ゲート電極212,ゲート絶縁膜210
と、ワード線を兼た例えば制御ゲート電極213Aa
と、例えば制御ゲート電極213Aa(および浮遊ゲー
ト電極212)に自己整合的に素子領域242の設けら
たN+ 型拡散層215とから構成されている。N+ 型拡
散層215の接合の深さは150nm程度である。制御
ゲート電極213Aa,213Ba,213Ca,21
3Ka,213La,213Ma,213Na,213
Xa等は、セル・アレイ領域252における素子領域2
42と直交しており、0.4μm程度の幅(=ゲート
長)で例えば膜厚300nm程度のN+ 型の多結晶シリ
コン膜から構成されている。膜厚150nm程度のN型
の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート電極212は、
制御ゲート電極213Aa等の直下にのみに存在する。
浮遊ゲート電極212の端部はフィールド酸化膜205
の表面上にまで延在した位置にある。同一の制御ゲート
電極213直下での浮遊ゲート電極212の最小間隔
は、0.4μm程度である。ゲート絶縁膜210は、酸
化シリコン膜に換算した膜厚が18nm程度のONO膜
からなり、制御ゲート電極213と浮遊ゲート電極21
2との間にのみに設けられている。
【0066】素子領域241および接続領域253にお
ける素子領域242には、熱酸化による膜厚20nm程
度のゲート酸化膜211が設けられ、制御ゲート電極2
13Aa等と同様に、例えば膜厚300nm程度のN+
型の多結晶シリコン膜からなるゲート電極214Y等お
よびゲート電極214aa,214abが設けられてい
る。さらに、素子領域241にはゲート電極214Y等
に自己整合的にN+ 型拡散層215が設けられている。
また、接続領域253における素子領域242では、ゲ
ート電極214aaに自己整合的にN+ 型拡散層215
が設けられ、ゲート電極214abに自己整合的にN+
型拡散層215と(N+ 型拡散層からなる)接地線21
6とが設けられている。周辺回路を構成する半導体素子
は(ソース・ドレイン領域となる)一対のN+ 型拡散層
215,ゲート酸化膜211および例えばゲート電極2
14Y等からなるNチャネル型MOSトランジスタ等を
含んでおり、接続領域253に設けられたビット線に接
続されるセレクト・ゲート・トランジスタは(ソース・
ドレイン領域となる)一対のN+ 型拡散層215,ゲー
ト酸化膜211およびゲート電極214aaから構成さ
れており、接続領域253に設けられた接地線216に
接続されるセレクト・ゲート・トランジスタは(ソース
・ドレイン領域の一方をなすN+ 型拡散層である)接地
線216,(ソース・ドレイン領域の他方をなす)N+
型拡散層215,ゲート酸化膜211およびゲート電極
214abから構成されている。
【0067】P型シリコン基板201は膜厚600nm
程度の層間絶縁膜218により覆われている。層間絶縁
膜218には、周辺回路領域251に設けられたN+
拡散層215に達するコンタクト孔219Y等と、ビッ
ト線に接続されるセレクト・ゲート・トランジスタにお
ける2本のゲート電極214aaに挟まれたメモリ・セ
ル領域252に直接に接続されない(接続領域253に
設けられた)N+ 型拡散層215に達するコンタクト孔
219とが設けられている。これらのコンタクト孔21
9,219Y等は、それぞれコンタクト・プラグ220
により充填されている。層間絶縁膜218の表面上に
は、金属膜からなる配線221およびビット線221Y
等が設けられている。配線221は1つのコンタクト孔
219Y等を介して周辺回路を構成するNチャネル型M
OSトランジスタ等に接続されれ、これらのNチャネル
型MOSトランジスタは別のコンタクト孔219Y等を
介してビット線221Y等に接続されている。ビット線
221Y等は、コンタクト孔219を介してゲート電極
214aaを有したセレクト・ゲート・トランジスタに
接続されている。
【0068】本第2の実施の形態の本第1の実施例も窪
み203を設けることにより制御ゲート電極213Aa
等の上面の高さとゲート電極214aa,214ab,
217Y等の上面の高さとの差が少なくなり、その結果
として層間絶縁膜218の表面の凹凸が緩和されること
から、上記第1の実施の形態と同様に、層間絶縁膜に設
けられるコンタクト孔に係わる電気接続特性の低下と、
層間絶縁膜の表面上に設けられる配線の加工性の低下と
を同時に抑制することが容易になる。
【0069】本第2の実施の形態の本第1の実施例によ
るNAND型のフラッシュ・メモリの回路動作について
説明する。このフラッシュ・メモリにおける書き込み,
消去の定義は、上記第1の実施の形態のNOR型のフラ
ッシュ・メモリとは逆(結果として、上記第1の実施の
形態の上記第1の実施例の回路動作説明における第1の
定義と同じ)になる。
【0070】例えば第B行の制御ゲート電極213Ba
と第Y列のビット線221Yとに属する(B行Y列の)
不揮発性メモリ・セルに対する書き込みは、次のように
して行なわれる。配線221が所定電位に印加され、ゲ
ート電極214Yが0Vに印加されて、ビット線221
Yが選択的に0Vに印加される。制御ゲート電極213
Baの属する側の(ビット線に接続された)セレクト・
ゲート・トランジスタのゲート電極214aaが高電位
に印加される。このとき他のビット線は中間電位(例え
ば7V)に印加される。さらにP型シリコン基板20
1,接地線216も0Vに印加され、さらに制御ゲート
電極213Baの属する側の(接地線216に接続され
た)セレクト・ゲート・トランジスタのゲート電極21
4abが高電位に印加される。制御ゲート電極213B
aのみが選択的に高電位(例えば18V)に印加され、
他の制御ゲート電極213Aa,213Ca,213K
a等は中間電位に印加される。このとき(B行Y列の)
不揮発性メモリ・セルを構成する一対のN+ 型拡散層2
15はともに0Vに印加されることになり、その結果、
この(B行Y列の)不揮発性メモリ・セルにおいてのみ
選択的にF−NトンネリングによりN+ 型拡散層215
から浮遊ゲート電極212にチャージ(エレクトロン)
が注入されることになる。書き込みされた不揮発性メモ
リ・セルのしきい値電圧VTMは2V程度である。なお、
ここでの中間電位とは、不揮発性メモリ・セル自体はオ
ンするがF−Nトンネリングが生じない範囲の電位を言
う。
【0071】消去は次のようにして行なわれる。P型シ
リコン基板201には高電位(例えば20V)が印加さ
れ、ビット線221Yを含めて全てのビット線がオープ
ンになり、制御ゲート電極213Baを含めて全ての制
御ゲート電極は0Vに印加される。その結果、全ての浮
遊ゲート電極212に蓄積されたチャージ(エレクトロ
ン)はF−NトンネリングによりP型シリコン基板20
1に引き抜かれる。消去された不揮発性メモリ・セルの
しきい値電圧VTMは−2V程度である。
【0072】NAND型のフラッシュ・メモリの製造工
程の模式的断面図であり,図12(a)のAA線での製
造工程の模式的断面図である図13と、NAND型のフ
ラッシュ・メモリの製造工程の模式的断面図であり,図
12(a)のBB線での製造工程の模式的断面図である
図14と、上記図12とを併せて参照すると、本第2の
実施の形態の本第1の実施例によるフラッシュ・メモリ
は以下の通りに形成される。
【0073】まず、P型シリコン基板201の主表面の
セル・アレイの形成予定領域上には、パッド酸化膜23
0を介して、第1の窒化シリコン膜(図示せず)が形成
される。第1の窒化シリコン膜をマスクにした選択酸化
により、膜厚300nm程度の(第1の)フィールド酸
化膜202が形成される。なお、本第2の実施の形態で
も、P型シリコン基板201の代りに、少なくともセル
・アレイの形成予定領域および接続領域の形成予定領域
と周辺回路の形成予定領域の一部とにPウェルが設けら
れたシリコン基板を採用することも可能である〔図13
(a),図14(a)〕。
【0074】次に、上記第1の窒化シリコン膜が除去さ
れた後、フィールド酸化膜202(およびパッド酸化膜
230)が除去されて、窪み203が形成される。全面
に膜厚40nm程度のパッド酸化膜231が形成された
後、素子領域241,242上に第2の窒化シリコン膜
(図示せず)が形成される。第2の窒化シリコン膜をマ
スクにした選択酸化により、膜厚200nm程度の(第
2の)フィールド酸化膜205が形成される〔図12,
図13(b),図14(b)〕。
【0075】第2の窒化シリコン膜およびパッド酸化膜
231が除去された後、熱酸化により、少なくとも窪み
203の底面の素子領域242に膜厚10nm程度の
(第1の)ゲート酸化膜209が形成される。全面にN
型の(第1の)多結晶シリコン膜(図示せず)が形成さ
れる。この多結晶シリコン膜がパターニングされて、ゲ
ート酸化膜209を覆い,フィールド酸化膜205を所
定の幅で覆う帯状の多結晶シリコン膜パターン234が
残置される。多結晶シリコン膜パターン234は窪み2
03の底面上のみに留まり、多結晶シリコン膜パターン
234の間隔は0.4μm程度である。熱酸化により多
結晶シリコン膜パターン234の表面に選択的に所定膜
厚の酸化シリコン膜(図に明示せず)が形成され、さら
に全面に所定膜厚の(第3の)窒化シリコン膜(図に明
示せず)が形成される。この窒化シリコン膜がパターニ
ングされ、概ね多結晶シリコン膜パターン234の表面
にのみにこの窒化シリコン膜が残置される。続いて、再
度熱酸化が行なわれ、多結晶シリコン膜パターン234
の表面にはONO膜からなるゲート絶縁膜210が形成
され、フィールド酸化膜207に囲まれた素子領域24
1および接続領域253に属する素子領域242に膜厚
20nm程度の(第2の)ゲート酸化膜211が形成さ
れる〔図13(d),図14(d)〕。
【0076】次に、全面に例えば膜厚300nm程度の
(第2の多結晶シリコン膜である)N+ 型の多結晶シリ
コン膜235が形成される。なお、本第2の実施の形態
の本第1の実施例においても、この多結晶シリコン膜2
35に限定されるものではなく、ポリサイド膜を用いる
ことも可能である。少なくともP型シリコン基板201
の主表面の所定の領域上を覆うフォト・レジスト膜パタ
ーン(図示せず)をマスクにして、窪み203の底面を
覆う多結晶シリコン膜235とゲート絶縁膜210と多
結晶シリコン膜パターン234とが順次パターニングさ
れる。これにより、制御ゲート電極213Aa,213
Ba,213Ca,213Ka,213La,213M
a,213Na,213Xa等と浮遊ゲート電極212
とが形成される。上記パターニングと前後して、少なく
とも窪み203の底面上を覆う別のフォト・レジスト膜
パターン(図示せず)をマスクにして、上記第2の多結
晶シリコン膜のパターニングが行なわれ、ゲート電極2
14aa,214abとゲート電極214Y等とが形成
される。続いて、制御ゲート電極213Aa等(および
浮遊ゲート電極212)とゲート電極214Y等とゲー
ト電極214aa,214abとフィールド酸化膜20
6とをマスクにして、70keVで5×1015cm-2
度の砒素のイオン注入が行なわれ、さらに所要の熱処理
が行なわれる。これら一連の処理により、N+ 型拡散層
215および接地線216が形成される〔図11,図1
2,図13(e),図14(e)〕。
【0077】次に、膜厚100nm程度の酸化シリコン
膜(HTO膜)(図に明示せず),膜厚500nm程度
のBPSG膜(図に明示せず)が順次堆積され、さらに
熱処理によるリフローが行なわれて、全面に層間絶縁膜
218が形成される。本第2の実施の形態の本第1の実
施例も上記第1の実施の形態と同様に、層間絶縁膜21
8の表面の凹凸も大幅に緩和されて、さらに層間絶縁膜
218の膜厚のゆらぎも大幅に縮小されている。続い
て、周辺回路を構成するNチャネル型トランジスタのN
+ 型拡散層215に達するコンタクト孔219Y等と、
(セル・アレイ領域252に直接に接続され,ゲート電
極214aaを有してビット線に接続されるセレクト・
ゲート・トランジスタのN+ 型拡散層215と対をな
す)セレクト・ゲート・トランジスタの他方のN+ 型拡
散層215に達するコンタクト孔219とが形成され
る。コンタクト孔219Y等の深さとコンタクト孔21
9との深さとは概ね同じである。全面にチタン膜(図に
明示せず),窒化チタン膜(図に明示せず)およびタン
グステン膜(図に明示せず)が順次形成される。これら
積層導電体膜がエッチ・バックされて、コンタクト孔2
19,219Y等をそれぞれ充填するコンタクト・プラ
グ220が形成される。全面にアルミ系合金膜が形成さ
れ、これがパターニングされて配線221,ビット線2
21Y等が形成される。本第2の実施の形態の本第1の
実施例においても層間絶縁膜218の表面の凹凸が大幅
に緩和されていることから、配線221,ビット線22
1Y等の上記パターニングは支障なく行なわれる〔図1
1,図12〕。
【0078】上記第2の実施の形態の上記第1の実施例
の製造方法も上記第1の実施の形態に係わる製造方法と
同様に、半導体基板の主表面上に設けらるべき加工構造
物の上端の(半導体基板の主表面からの)高低差を、半
導体基板の主表面に平坦な底面を有した窪みを形成して
この窪みの底面の表面上に上記加工構造物を形成してこ
の高低差を複数の製造工程に分散することにより、上記
高低差は相対的に緩和されこの加工構造物上に設けられ
る薄膜等に対する加工が容易になる。
【0079】なお、上記第2の実施の形態の上記第1の
実施例でも、周辺回路を構成する半導体素子としてNチ
ャネルMOSトランジスタのみを図示したが、これに限
定されるものではなく、CMOSトランジスタにより周
辺回路を構成することもできる。さらになお、上述した
上述した各種の膜厚,幅および間隔等も、上述の数値に
限定されるものではない。
【0080】上記第2の実施の形態の上記第1の実施例
では、制御ゲート電極と周辺回路との接続に関する言及
を行なわなかった。本第2の実施の形態の本第1の実施
例では、窪みの底面とシリコン基板の主表面との高低
差,制御ゲート電極を構成する第2の多結晶シリコン膜
の上面の凹凸等と、制御ゲート電極に要求される線幅お
よび間隔とからは、これらの制御ゲート電極の形成に際
して焦点深度に関わる不具合を生じることはなかった。
例えばこのようなフラッシュ・メモリに対してさらなる
微細化が要求しれるときには、制御ゲート電極等の形成
に際しても焦点深度に係わる不具合が顕在化することに
なる。このような自体に対応できる手段を本第2の実施
の形態の第2の実施例において提示する。
【0081】NAND型のフラッシュ・メモリの回路図
である図15と、NAND型のフラッシュ・メモリの模
式的平面図である図16(a)と、図16(a)のAA
線およびBB線での模式的断面図である図16(b)お
よび図16(c)ととを併せて参照すると、本発明の第
2の実施の形態の第2の実施例よるフラッシュ・メモリ
は、制御ゲート電極の上面が酸化シリコ膜キャップで覆
われてという点において本第2の実施の形態の上記第1
の実施例と相違しており、以下のように構成されてい
る。
【0082】本第2の実施の形態の上記第1の実施例と
同様に、P型シリコン基板201の主表面の所要の領域
には、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪
み203が設けられている。窪み203の底面は、P型
シリコン基板201の主表面より150nm程度低い位
置にある。窪み203の底面には、積層ゲート電極型で
コンタクト・レス型の不揮発性メモリ・セルからなるN
AND型のセル・アレイ領域252が設けられている。
P型シリコン基板201の主表面には周辺回路領域25
1が設けられ、窪み203に隣接するP型シリコン基板
201の主表面と窪み203の底面の端部とを含んだ帯
状の領域には周辺回路およびセル・アレイもしくはセル
・アレイ間を接続する接続領域253が設けられてい
る。周辺回路領域251における素子領域241には、
周辺回路を構成するMOSトランジスタが設けられてい
る。NAND型のセル・アレイの特徴として、セル・ア
レイ領域252並びに接続領域253の素子領域は接続
されて、素子領域242となっている。セル・アレイ領
域252,接続領域253における素子領域242に
は、それぞれ不揮発性メモリ・セル,Nチャネル型MO
Sトランジスタからなるセレクト・ゲート・トランジス
タが設けられている。セル・アレイ領域252における
素子領域242の幅(=ゲート幅)は0.6μm程度で
ある。素子領域241,242を除いた素子分離領域に
は、LOCOS型で膜厚200nm程度のフィールド酸
化膜205が設けられている。
【0083】セル・アレイ領域252における素子領域
242には、熱酸化による膜厚10nm程度のゲート酸
化膜209が設けられている。不揮発性メモリ・セル
は、ゲート酸化膜209と、ゲート酸化膜209上に積
層された浮遊ゲート電極212,ゲート絶縁膜210
と、ワード線を兼た例えば制御ゲート電極213Ab
と、例えば制御ゲート電極213Ab(および浮遊ゲー
ト電極212)に自己整合的に素子領域242の設けら
たN+ 型拡散層215とから構成されている。N+ 型拡
散層215の接合の深さは150nm程度である。制御
ゲート電極213Ab,213Bb,213Cb,21
3Kb,213Lb,213Mb,213Nb,213
Xb等は、セル・アレイ領域252における素子領域2
42と直交しており、0.4μm程度の幅(=ゲート
長)で例えば膜厚300nm程度のN+ 型の多結晶シリ
コン膜から構成されている。さらにこれら制御ゲート電
極213Ab,213Bb,213Cb,213Kb,
213Lb,213Mb,213Nb,213Xb等の
上面は、最小膜厚が100nm程度の酸化シリコン膜キ
ャップ237baにより覆われている。膜厚150nm
程度のN型の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート電極
212は、制御ゲート電極213Ab等の直下にのみに
存在する。浮遊ゲート電極212の端部はフィールド酸
化膜205の表面上にまで延在した位置にある。同一の
制御ゲート電極213直下での浮遊ゲート電極212の
最小間隔は、0.4μm程度である。ゲート絶縁膜21
0は、酸化シリコン膜に換算した膜厚が18nm程度の
ONO膜からなり、制御ゲート電極213と浮遊ゲート
電極212との間にのみに設けられている。
【0084】素子領域241および接続領域253にお
ける素子領域242には、熱酸化による膜厚20nm程
度のゲート酸化膜211が設けられ、制御ゲート電極2
13Aa等と同様に、例えば膜厚300nm程度のN+
型の多結晶シリコン膜からなるゲート電極214Y等お
よびゲート電極214aa,214abが設けられてい
る。さらに、素子領域241にはゲート電極214Y等
およびゲート電極214(L),214(N)等に自己
整合的にN+ 型拡散層215が設けられている。また、
接続領域253における素子領域242では、ゲート電
極214baに自己整合的にN+ 型拡散層215が設け
られ、ゲート電極214bbに自己整合的にN+ 型拡散
層215と(N+ 型拡散層からなる)接地線216とが
設けられている。これらゲート電極214ba,214
bbおよびゲート電極214Y等およびゲート電極21
4aa,214abの上面も酸化シリコン膜キャップ2
37bbにより覆われている。チャネル領域上のゲート
電極214ba,214bbおよびゲート電極214Y
等およびゲート電極214aa,214abを覆う酸化
シリコン膜キャップ237bbの膜厚は200nm程度
であり、フィールド酸化膜205上のゲート電極214
ba,214bbおよびゲート電極214Y等およびゲ
ート電極214aa,214abを覆う酸化シリコン膜
キャップ237bbの膜厚は100nm程度である。
【0085】ビット線に接続される周辺回路を構成する
半導体素子は(ソース・ドレイン領域となる)一対のN
+ 型拡散層215,ゲート酸化膜211および例えばゲ
ート電極214Y等からなるNチャネル型MOSトラン
ジスタ等を含んでおり、接続領域253に設けられたビ
ット線に接続されるセレクト・ゲート・トランジスタは
(ソース・ドレイン領域となる)一対のN+ 型拡散層2
15,ゲート酸化膜211およびゲート電極214aa
から構成されており、接続領域253に設けられた接地
線216に接続されるセレクト・ゲート・トランジスタ
は(ソース・ドレイン領域の一方をなすN+ 型拡散層で
ある)接地線216,(ソース・ドレイン領域の他方を
なす)N+ 型拡散層215,ゲート酸化膜211および
ゲート電極214abから構成されている。制御ゲート
電極213Lb,213Nb等に接続される周辺回路は
一方の側の周辺回路領域251に設けられ、制御ゲート
電極213Mb等に接続される周辺回路は(図示されな
い)逆の側の周辺回路領域251に設けられている。例
えば制御ゲート電極213Lb等に接続される周辺回路
を構成する半導体素子は、(ソース・ドレイン領域とな
る)一対のN+ 型拡散層215とゲート酸化膜211と
ゲート電極214(L)等とからなるNチャネル型MO
Sトランジスタ等を含んでいる。
【0086】P型シリコン基板201は膜厚600nm
程度の層間絶縁膜218により覆われている。層間絶縁
膜218には、周辺回路領域251に設けられたN+
拡散層215に達するコンタクト孔219(L),21
9(N)等と、ビット線に接続されるセレクト・ゲート
・トランジスタにおける2本のゲート電極214baに
挟まれたメモリ・セル領域252に直接に接続されない
(接続領域253に設けられた)N+ 型拡散層215に
達するコンタクト孔219とが設けられている。これら
のコンタクト孔219,219(L),219(N)等
は、それぞれコンタクト・プラグ220により充填され
ている。層間絶縁膜218の表面上には、金属膜からな
る配線221およびビット線221A,221Y等が設
けられている。配線221は1つのコンタクト孔219
Y等を介して周辺回路を構成するNチャネル型MOSト
ランジスタ等に接続されれ、これらのNチャネル型MO
Sトランジスタは別のコンタクト孔219Y等を介して
ビット線221Y等に接続されている。例えば制御ゲー
ト電極213Laは、コンタクト孔219と配線221
とコンタクト孔219(L)とを介して周辺回路を構成
する(ゲート電極214(L)を有した)Nチャネル型
MOSトランジスタに接続されている。
【0087】本第2の実施の形態の本第2の実施例も窪
み203を設けることにより制御ゲート電極213Ab
等の上面の高さとゲート電極214ba,214Y,2
14(L)等の上面の高さとの差が少なくなり(さらに
これらゲート電極の上面に酸化シリコン膜キャップ23
7baあるいは酸化シリコン膜キャップ237bbが載
置されていることから)、層間絶縁膜218の表面の凹
凸が緩和され、上記第1の実施の形態と同様に、層間絶
縁膜に設けられるコンタクト孔に係わる電気接続特性の
低下と、層間絶縁膜の表面上に設けられる配線の加工性
の低下とを同時に抑制することが容易になる。
【0088】本第2の実施の形態の本第2の実施例によ
るNAND型のフラッシュ・メモリの回路動作は上本第
2の実施の形態の上記第1の実施例によるフラッシュ・
メモリの回路動作と同じである。
【0089】本第2の実施の形態の本第2の実施例に含
まれる制御ゲート電極の形成方法は、上記第1の実施の
形態の上記第2の実施例における副ビット線,副接地線
の形成方法の技術思想を転用したものである。この技術
思想は本第2の実施の形態における素子領域241,2
42の形成にも適用できる。逆に、本第2の実施と形態
の本第2の実施例の制御ゲート電極の形成方法は上記第
1の実施の形態にも適用することが可能である。
【0090】NAND型のフラッシュ・メモリの製造工
程の模式的断面図であり,図16(a)のAA線での製
造工程の模式的断面図である図17と上記図16(およ
び図11)とを併せて参照すると、本第2の実施の形態
の本第2の実施例によるフラッシュ・メモリは以下の通
りに形成される。
【0091】まず、本第2の実施の形態の上記第1の実
施例と同様に、P型シリコン基板201の主表面のセル
・アレイの形成予定領域上には、パッド酸化膜(図示せ
ず)を介して、第1の窒化シリコン膜(図示せず)が形
成される。第1の窒化シリコン膜をマスクにした選択酸
化により、膜厚300nm程度の(第1の)フィールド
酸化膜(図示せず)が形成される。次に、上記第1の窒
化シリコン膜が除去された後、第1のフィールド酸化膜
およびパッド酸化膜が除去されて、窪み203が形成さ
れる。全面に膜厚40nm程度の第2のパッド酸化膜
(図示せず)が形成された後、素子領域241,242
上に第2の窒化シリコン膜(図示せず)が形成される。
第2の窒化シリコン膜をマスクにした選択酸化により、
膜厚200nm程度の(第2の)フィールド酸化膜20
5が形成される。第2の窒化シリコン膜およびパッド酸
化膜231が除去された後、熱酸化により、少なくとも
窪み203の底面の素子領域242に膜厚10nm程度
の(第1の)ゲート酸化膜209が形成される。全面に
N型の(第1の)多結晶シリコン膜(図示せず)が形成
される。この多結晶シリコン膜がパターニングされて、
ゲート酸化膜209を覆い,フィールド酸化膜205を
所定の幅で覆う帯状の第1の多結晶シリコン膜パターン
(図に明示せず)が残置される。第1の多結晶シリコン
膜パターンは窪み203の底面上のみに留まり、第1の
多結晶シリコン膜パターンの間隔は0.4μm程度であ
る。熱酸化により第1の多結晶シリコン膜パターンの表
面に選択的に所定膜厚の酸化シリコン膜(図に明示せ
ず)が形成され、さらに全面に所定膜厚の(第3の)窒
化シリコン膜(図に明示せず)が形成される。この窒化
シリコン膜がパターニングされ、概ね第1の多結晶シリ
コン膜パターンの表面にのみにこの窒化シリコン膜が残
置される。続いて、再度熱酸化が行なわれ、第1の多結
晶シリコン膜パターンの表面にはONO膜からなるゲー
ト絶縁膜210が形成され、フィールド酸化膜207に
囲まれた素子領域241および接続領域253に属する
素子領域242に膜厚20nm程度の(第2の)ゲート
酸化膜211が形成される。
【0092】次に、全面に例えば膜厚300nm程度の
(第2の多結晶シリコン膜である)N+ 型の多結晶シリ
コン膜235が形成される。なお、本第2の実施の形態
の本第1の実施例においても、この多結晶シリコン膜2
35に限定されるものではなく、ポリサイド膜を用いる
ことも可能である。続いて、本第2の実施の形態の上記
第1の実施例と相違して、全面に膜厚300nm程度の
酸化シリコン膜が堆積され、CMP法によりこの酸化シ
リコン膜の上面が平坦化されて酸化シリコン膜237が
形成される。この酸化シリコン膜237の膜厚は、一部
の除いて100nm程度であり、一部では200nm程
度である〔図17(a)〕。
【0093】セル・アレイ領域252間を接続する接続
領域253上とビット線を周辺回路に接続する接続領域
253上と周辺回路領域251上とを覆い,制御ゲート
電極の形成予定領域上を覆うフォト・レジスト膜パター
ン262をマスクにして、窪み203の底面を覆う酸化
シリコン膜237と多結晶シリコン膜235とゲート絶
縁膜210と第1の多結晶シリコン膜パターンとが順次
パターニングされる。これにより、酸化シリコン膜キャ
ップ237baとこれに上面が覆われた制御ゲート電極
213Ab,213Bb,213Cb,213Kb,2
13Lb,213Mb,213Nb,213Xb等と浮
遊ゲート電極212とが形成され、酸化シリコン膜23
7bと第2の多結晶シリコン膜パターン235bとが残
置される〔図17(b)〕。
【0094】その後、少なくともセル・アレイ領域25
2上と制御ゲート電極213Lb等を周辺回路に接続す
る接続領域253上と覆うフォト・レジスト膜パターン
263をマスクにして、酸化シリコン膜237bと多結
晶シリコン膜パターン235bとが順次パターニングさ
れ、上面がそれぞれ酸化シリコン膜キャップ237bb
に覆われたゲート電極214ba,214bbとゲート
電極214Y等とゲート電極214(L),214
(N)等とが形成される〔図15,図16,図17
(c)〕。
【0095】続いて、(酸化シリコン膜キャップ237
ba,237bbを含めて)制御ゲート電極213Ab
等(および浮遊ゲート電極212)とゲート電極214
Y等とゲート電極214(L),214(N)等とゲー
ト電極214ba,214bbとフィールド酸化膜20
6とをマスクにして、70keVで5×1015cm-2
度の砒素のイオン注入が行なわれ、さらに所要の熱処理
が行なわれる。これら一連の処理により、N+ 型拡散層
215および接地線216が形成される〔図15,図1
6〕。
【0096】次に、膜厚100nm程度の酸化シリコン
膜(HTO膜)(図に明示せず),膜厚500nm程度
のBPSG膜(図に明示せず)が順次堆積され、さらに
熱処理によるリフローが行なわれて、全面に層間絶縁膜
218が形成される。本第2の実施の形態の本第2の実
施例も上記第1の実施の形態と同様に、層間絶縁膜21
8の表面の凹凸も大幅に緩和されて、さらに層間絶縁膜
218の膜厚のゆらぎも大幅に縮小されている。続い
て、周辺回路を構成するNチャネル型トランジスタのN
+ 型拡散層215に達するコンタクト孔219(L),
219(N)等と、接続領域253の半導体素子(例え
ばセレクト・ゲート・トランジスタのソース・ドレイン
を成すN+ 型拡散層215,接地線216)あるいは接
続領域253上に延在した制御ゲート電極213Lb,
213Nb等に達するコンタクト孔219とが形成され
る。コンタクト孔219(L),219(N)等の深さ
とコンタクト孔219との深さとは概ね同じである。全
面にチタン膜(図に明示せず),窒化チタン膜(図に明
示せず)およびタングステン膜(図に明示せず)が順次
形成される。これら積層導電体膜がエッチ・バックされ
て、コンタクト孔219,コンタクト孔219(L),
219(N)等をそれぞれ充填するコンタクト・プラグ
220が形成される。全面にアルミ系合金膜が形成さ
れ、これがパターニングされて配線221,ビット線2
21A,221Y等が形成される。本第2の実施の形態
の本第2の実施例においても層間絶縁膜218の表面の
凹凸が大幅に緩和されていることから、配線221,ビ
ット線221A,221Y等の上記パターニングは支障
なく行なわれる〔図15,図16〕。
【0097】上記第2の実施の形態の上記第2の実施例
の製造方法は、本第2の実施の形態の上記第1の実施例
の製造方法の有した効果を有している。さらに本第2の
実施の形態の本第2の実施例における制御ゲート電極の
形成に関しては上記第1の実施の形態の上記第2の実施
例における副ビット線,副接地線等の拡散層の形成方法
と同等の効果を有しており、フラッシュ・メモリがさら
に微細化されるときには本第2の実施の形態の本第2の
実施例の製造方法の優位性が顕在化する。さらにまた上
記第2の実施の形態の上記第2の実施例における上記制
御ゲート電極の形成方法は、上記第1の実施の形態の上
記第2の実施例における副ビット線,副接地線等の拡散
層の形成方法と同様に、フラッシュ・メモリの製造方法
にのみに限定されるものではない。
【0098】なお、上記第2の実施の形態の上記第2の
実施例でも、周辺回路を構成する半導体素子としてNチ
ャネルMOSトランジスタのみを図示したが、これに限
定されるものではなく、CMOSトランジスタにより周
辺回路を構成することもできる。さらになお、上述した
上述した各種の膜厚,幅および間隔等も、上述の数値に
限定されるものではない。
【0099】上記第1,第2の実施の形態は2層ゲート
電極構造のフラッシュ・メモリに関するものであった。
本発明の第3の実施の形態は、本発明をVGA型のフラ
ッシュ・メモリに適用したものである。LOCOS型の
フィールド酸化膜が除去されてなる窪みの底面には、3
層の積層ゲート型でコンタクト・レス型でスプリット・
ゲート型の不揮発性メモリ・セルからなるVGR型のセ
ル・アレイ領域が設けられている。さらにこれらの不揮
発性メモリ・セルでは、一対の制御ゲート電極に対応し
て1つの消去ゲート電極が設けられている。消去ゲート
電極を備えた3層ゲート構造の例えばVGA型のフラッ
シュ・メモリでは、不揮発性メモリ・セルのチャネル領
域と消去ゲート電極と上面との高低差は上記第1,第2
の実施の形態によるフランシュ・メモリより大きな値に
なる。そのため、この高低差の相対的な緩和を行なうた
めに半導体基板の主表面に設ける窪みの深さは、上記第
1,第2の実施の形態より深くすることが必須となる。
【0100】VGA型のフラッシュ・メモリの回路図で
ある図18と、VGA型のフラッシュ・メモリの模式的
平面図である図19と、図19のAA線およびBB線で
の模式的断面図である図20(a)および(b)とを併
せて参照すると、本発明の第3の実施の形態の第1の実
施例によるフラッシュ・メモリは、0.36μmのデザ
イン・ルールに依って以下のように構成されている。
【0101】P型シリコン基板301の主表面の所要の
領域には、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有す
る窪み303が設けられている。窪み303は膜厚60
0nm程度のLOCOS型のフィールド酸化膜302が
除去されて成る。窪み303の底面は、P型シリコン基
板301の主表面より300nm程度低い位置にある。
これらの窪み303の底面には、それぞれセル・アレイ
領域352が設けられている。2つのセル・アレイ領域
352の間には、P型シリコン基板301の主表面とそ
れぞれの窪み303の周辺部である傾斜面とを含んで成
る帯状の姿態を有した(第2の)接続領域353abが
設けられている。P型シリコン基板301の主表面に設
けられた周辺回路領域351には、フィールド酸化膜3
02に囲まれて設けられた素子領域341に周辺回路を
構成するNチャネル型MOSトランジスタ等の半導体素
子が形成されている。周辺回路領域351とセル・アレ
イ領域352との間には、(第1の)接続領域353a
aが設けられている。接続領域353aaも窪み303
の周辺部を成す傾斜面を含み、接続領域353aaと周
辺回路領域351との境界はフィールド酸化膜302か
らなる。接続領域353aaにおける上記傾斜面とフィ
ールド酸化膜302との間には、素子領域341Aが設
けられている。しかしながら(後述する理由により)こ
の素子領域341Aには、半導体素子は設けられていな
い。
【0102】ビット線の直下の位置のセル・アレイ領域
352には、ビット線に平行な方向にN+ 型埋め込み拡
散層304A,304B,304C,304D,304
E等が設けられている。これらのN+ 型埋め込み拡散層
304A等は、接続領域353abにも設けられて、隣
接するセル・アレイ領域352に達している。N+ 型埋
め込み拡散層304A等は接続領域353abにおいて
それぞれビット線に接続され、それぞれ不揮発性メモリ
・セルに対して接地線(ソース)もしくはビット線(ド
レイン)として機能する。N+ 型埋め込み拡散層304
A等の接合の深さは0.2μm程度であり、N+ 型埋め
込み拡散層304A等の表面は窪み303の底面より3
0nm程度低い位置にある。N+ 型埋め込み拡散層30
4A等の配線ピッチは1.14μm程度であり、N+
埋め込み拡散層304A等のセル・アレイ領域352で
の幅,間隔は0.36μm程度,0.78μmであり、
+ 型埋め込み拡散層304A等の接続領域353ab
における最大幅は(コンタクト孔が設けられることか
ら)0.78μm程度である。
【0103】不揮発性メモリ・セルは、セル・アレイ領
域352の設けられた素子領域342に形成されてい
る。素子領域342はN+ 型埋め込み拡散層304A等
に直交した方向に平行に帯状の姿態を有して設けられて
おり、素子領域342の幅,間隔およびピッチは0.3
0μm程度,0.48μm程度および0.78μm程度
である。素子領域342の端部はそれぞれ制御ゲート電
極,消去ゲート電極に係わる周辺回路が設けられた周辺
回路領域351に属する接続領域353aaから所要の
間隔の位置のセル・アレイ領域に設定されている。ビッ
ト線に係わる側の周辺回路が設けられた周辺回路領域3
51に属する接続領域353aaと素子領域342との
最小間隔,接続領域353abと素子領域342との最
小間隔は、少なくとも0.4μm程度である。
【0104】上記素子領域342は膜厚300nm程度
のHTO膜からなるフィールド絶縁膜306aにより画
定されている。セル・アレイ領域352におけるフィー
ルド絶縁膜306aの上面の高さは、P型シリコン基板
301の主表面の高さとほぼ一致している。(接続領域
353aa,353abに最近接した不揮発性メモリ・
セルの除いた)不揮発性メモリ・セルが設けられている
部分では、フィールド絶縁膜306aは酸化シリコン膜
のみから構成され、台形状の断面有し,帯状の姿態を有
している。この部分でのフィールド絶縁膜306aの上
面の幅,間隔およびピッチは0.42μm程度,0.3
6μm程度および0.78μm程度であり、この部分で
のフィールド絶縁膜306aの底面の幅,間隔およびピ
ッチは0.30μm程度,0.48μm程度および0.
78μm程度である。この形状を有した部分のフィール
ド絶縁膜306aは接続領域353aaおよび接続領域
353ab近傍のセル・アレイ領域352において、1
つにまとめられている。すなわち、1つのセル・アレイ
領域352には、それぞれ1つのフィールド絶縁膜30
6aが設けられている。フィールド絶縁膜306aはそ
れぞれ接続領域353aa,353abにまで延在して
いる。すなわち、フィールド絶縁膜306aは、窪み3
03の周辺部のなす傾斜面を横断し、さらに接続領域3
53aa,353abに属するP型シリコン基板301
の主表面上にまで達している。特に接続領域353aa
では、膜厚40nm程度のパッド酸化膜330および膜
厚50nm程度の第2の窒化シリコン膜332を介して
P型シリコン基板301の主表面上にまで達している。
隣接したセル・アレイ領域352に属する2つのフィー
ルド絶縁膜306aの接続領域353abにおける間隔
は、少なくとも0.6μmある。
【0105】素子領域342には、第1のゲート酸化膜
309を介してスプリット・ゲート型の浮遊ゲート電極
312が設けられている。浮遊ゲート電極はN型の多結
晶シリコン膜からなる。浮遊ゲート電極312のフィー
ルド絶縁膜306aに沿った長さ,間隔は、0.6μm
程度,0.54μm程度である。浮遊ゲート電極312
は、例えばN+ 型埋め込み拡散層304Bと0.18μ
m程度の長さでオーバー・ラップし、窪み303の底面
上には0.42μm程度延在し、N+ 型埋め込み拡散層
304Aとの間隔が0.32μm程度である。N+ 型埋
め込み拡散層304Bの表面に設けられゲート酸化膜3
09の膜厚は40nm程度であり、窪み303の底面
(の表面)に設けられたゲート酸化膜309の膜厚は2
0nm程度である。N+ 型埋め込み拡散層304Bにオ
ーバー・ラップした浮遊ゲート電極312の属する不揮
発性メモリ・セルとっては、このN+ 型埋め込み拡散層
304Bはドレインとして機能し、N+ 型埋め込み拡散
層304Aはソースとして機能することになる。浮遊ゲ
ート電極312の上面と、2つのフィールド絶縁膜30
6aの部分に挟まれた浮遊ゲート電極312に側面と浮
遊ゲート電極312(およびフィールド絶縁膜306
a)に覆われない部分の素子領域342(N+ 型埋め込
み拡散層304A等および窪み303の底面)とには、
それぞれ第2のゲート酸化膜310が設けられている。
浮遊ゲート電極の側面並びに上面,N+ 型埋め込み拡散
層306A等の表面および窪み303の底面でのゲート
酸化膜310の膜厚は、30nm程度,40nm程度お
よび20nm程度である。N+ 型埋め込み拡散層304
A等に平行な方向での浮遊ゲート電極312の幅,間隔
は、0.52μm程度,0.26μm程度である。この
方向において、浮遊ゲート電極312はフィールド絶縁
膜306aの上面を0.08μm程度の幅で覆ってい
る。浮遊ゲート電極312の上面は、フィールド絶縁膜
306aの上面より100nm程度高い位置にある。フ
ィールド酸化膜306aの上面に達する浮遊ゲート電極
312の側面には、膜厚40nm程度の第3のゲート酸
化膜314Aが設けられている。
【0106】ビット線に係わる側の周辺回路が設けられ
た周辺回路領域351に属する接続領域353aaとこ
れに最近接した素子領域342との間の間に設けられた
部分のフィールド絶縁膜306aの上面は、この素子領
域342端部から窪み303の底面の端部(セル・アレ
イ領域352の端部)近傍までが膜厚50nm程度の第
3の窒化シリコン膜374により覆われている。また、
接続領域353abとこれに最近接して設けられた部分
のフィールド絶縁膜306aの上面も、(この部分の全
面が)窒化シリコン膜374により覆われている。した
がって、これらの素子領域342の接続領域353aa
もしくは接続領域353ab側の部分のフィールド絶縁
膜306aの上面は、窒化シリコン膜374を介して浮
遊ゲート電極312により覆われることになる。制御ゲ
ート電極もしくは消去ゲート電極に係わる周辺回路領域
351に属する接続領域353aaに最近接して設けら
れた浮遊ゲート電極(図示せず)は、ダミーの浮遊ゲー
ト電極であり、それぞれの素子領域342の端部はこれ
らダミーの浮遊ゲート電極の直下で終端している。これ
らの部分のフィールド絶縁膜306aも、これら素子領
域342の終端部近傍から窪み303の底面の端部(セ
ル・アレイ領域352の端部)近傍までが窒化シリコン
膜374により覆われている。したがって、上記ダミー
の浮遊ゲート電極における少なくとも接続領域353a
a側では、窒化シリコン膜374を介してフィールド絶
縁膜306aの上面を覆うことになる。
【0107】素子領域342に沿って設けられた制御ゲ
ート電極313Aa,313Ba,313Ca,313
Da等は、それぞれゲート酸化膜310を介して浮遊ゲ
ート電極312(およびダミーの浮遊ゲート電極)とN
+ 型埋め込み拡散層304A等と窪み303の底面とを
覆っている。これら制御ゲート電極313Aa等はN+
型の多結晶シリコン膜からなり、制御ゲート電極313
Aa等の浮遊ゲート電極312上での膜厚は250nm
程度であり、これら制御ゲート電極313Aa等の端部
は窒化シリコン膜374に覆われたフィールド絶縁膜3
06a上で終端している。制御ゲート電極Aa等の幅,
間隔およびピッチは0.42μm程度,0.36μm程
度および0.78μm程度であり、制御ゲート電極31
3a等のフィールド絶縁膜306aの上面にに対するオ
ーバー・ラップは0.03μm程度である。これら制御
ゲート電極313Aa等の上面は膜厚200nm程度の
酸化シリコン膜キャップ338により覆われており、こ
れら制御ゲート電極313Aa等(および酸化シリコン
膜キャップ338)の側面は50nm程度の幅の酸化シ
リコン膜スペーサ339により覆われている。上記浮遊
ゲート電極312におけるフィールド絶縁膜306a上
面の部分での側面は、酸化シリコン膜スペーサ339に
自己整合的に設けられている。
【0108】例えば制御ゲート電極313Aa,313
Baは消去ゲート電極315ABを共有し、制御ゲート
電極313Ca,313Daは消去ゲート電極315C
Dを共有している。例えば消去ゲート電極315AB
は、酸化シリコン膜キャップ338および酸化シリコン
膜スペーサ339を介して制御ゲート電極313Aa,
313Baの上面および側面を覆い、ゲート残酸化膜3
10を介して(フィールド絶縁膜306aの上面に延在
した部分の)浮遊ゲート電極312の側面を覆い、浮遊
ゲート電極312に挟まれた(空隙部の)フィールド絶
縁膜306aの上面に直接に達している。これら消去ゲ
ート電極315AB等は例えばN+ 型の多結晶シリコン
膜からなり、酸化シリコン膜キャップ338を介して制
御ゲート電極313Aa等の上面を覆う部分での消去ゲ
ート電極315AB膜厚は300nm程度である。これ
ら消去ゲート電極315AB,315CD等の端部も
(制御ゲート電極313Aa等の端部と同様に)窒化シ
リコン膜374に覆われたフィールド絶縁膜306a上
で終端している。消去ゲート電極315AB等の幅,間
隔およびピッチは0.84μm程度,0.72μm程度
および1.56μm程度であり、例えば消去ゲート電極
315ABの制御ゲート電極313Aaに対するオーバ
ー・ラップ幅は0.24μm程度である。
【0109】接続領域353aaにおける素子領域34
1AをなすP型シリコン基板301の主表面には、フィ
ールド酸化膜302とフィールド絶縁膜306aとに自
己整合的にN+ 型拡散層317Aが設けられている。N
+ 型拡散層317Aの表面には膜厚30nm程度の第3
のゲート酸化膜314が設けられており、N+ 型拡散層
317Aの接合の深さは0.15μm程度である。この
+ 型拡散層317Aは本第3の実施の形態の本第1の
実施例の製造方法により必然的的に形成されるものであ
り、半導体装置としての機能することはない。上述した
ように上記制御ゲート電極313Aa等および消去ゲー
ト電極315AB等がそれぞれセル・アレイ領域352
内で終端している理由は、このN+ 型拡散層317Aの
存在による。
【0110】周辺回路領域341の素子領域341に
は、Nチャネル型MOSトランジスタ等の半導体素子が
設けられている。それぞれのNチャネル型MOSトラン
ジスタは、ゲート電極316A,316B,316C,
316D,316E等と第3のゲート酸化膜314とそ
れぞれ一対のN+ 型拡散層317とからなる。ゲート酸
化膜314の膜厚は30nm程度であり、フィールド酸
化膜302とゲート電極316A等とに自己整合的に設
けられたN+ 型拡散層317の接合の深さは0.15μ
m程度であり、ゲート電極316A等は例えば膜厚30
0nm程度のN+型の多結晶シリコン膜から形成されて
いる。
【0111】P型シリコン基板301は例えばHTO膜
とBPSG膜もしくはTEOS系と酸化シリコン膜とが
積層してなる層間絶縁膜318により覆われている。P
型シリコン基板301の主表面からの層間絶縁膜318
の上面の高さは少なくとも0.8μmである。この層間
絶縁膜318には、N+ 型埋め込み拡散層304A等に
達するコンタクト孔319と、例えばゲート電極316
Bを含んでなるNチャネル型MOSトランジスタを構成
するN+ 型拡散層317に達するコンタクト孔319B
等とが設けられている。コンタクト孔319の口径は
0.6μm程度である。コンタクト孔319,319B
等はそれぞれコンタクト・プラグ320により充填され
ており、層間絶縁膜318の表面上にはビット線321
A,321B,321C,321D,321E等と配線
221等とが設けられている。例えばビット線321B
は、コンタクト孔319Bを介して周辺回路を構成する
Nチャネル型MOSトランジスタに接続され、コンタク
ト孔319を介してN+ 型埋め込み拡散層304Bに接
続されている。
【0112】本第3の実施の形態の本第1の実施例も、
上記第1,第2の実施の形態と同様に、層間絶縁膜の表
面の凹凸が緩和されることから、コンタクト孔に係わる
電気接続特性の低下と、層間絶縁膜の表面上に設けられ
る配線の加工性の低下とを同時に抑制することが容易に
なる。
【0113】本第3の実施の形態の本第1の実施例によ
るVGA型のフラッシュ・メモリの回路動作について説
明する。このフラッシュ・メモリでは、チャネル・ホッ
ト・エレクトランにより浮遊ゲート電極にチャージ(エ
レクトロン)を注入するのを書き込みと定義し、F−N
トンネリングにより浮遊ゲート電極から消去ゲート電極
にチャージ(エレクトロン)を取り去ることを消去と定
義する。
【0114】書き込みは次のようにして行なわれる。P
型シリコン基板301は0Vに印加され、全ての消去ゲ
ート電極315AB,315CD等も0Vに印加され
る。ドレインとして選択された例えばN+ 型埋め込み拡
散層304B(およびビット線321B)が7Vに印加
され、ソースとして選択されたN+ 型埋め込み拡散層3
04A(およびビット線321A)が0Vに印加され、
非選択のN+ 型埋め込み拡散層304C,304D,3
04E等(およびビット線321C,321D,321
E等)がオープンにされる。選択された例えば制御ゲー
ト電極313Aaが12Vに印加され、他の制御ゲート
電極313Ba,313Ca,313Da等が0Vに印
加される。これにより、例えばA行B列の不揮発性メモ
リ・セルでは、(ソースである)N+ 型埋め込み拡散層
304Aからチャネル・ホット・エレクトロンが浮遊ゲ
ート電極312に注入される。このときのこの不揮発性
メモリ・セルのしきい値電圧VTMは7V程度である。
【0115】消去は次のように行なわれる。P型シリコ
ン基板301と、全てのN+ 型埋め込み拡散層304
A,304B,304C,304D,304E等(およ
びビット線321A,321B,321C,321D,
321E等)と、全ての制御ゲート電極313Aa,3
13Ba,313Ca,313Da等とが0Vに印加さ
れる。全ての消去ゲート電極315AB,315CD等
が15Vに印加される。これにより、全ての浮遊ゲート
電極312からチャージ(エレクトロン)がF−Nトン
ネリングにより消去ゲート電極315ABもしくは消去
ゲート電極315CD等に取り去られる。このときの不
揮発性メモリ・セルのしきい値電圧VTMは1V程度にな
る。
【0116】VGA型のフラッシュ・メモリに製造工程
の模式的断面図であり,図19のAA線での製造工程の
模式的断面図である図21,図22および図23と、V
GA型の製造工程の模式的断面図であり,図19のBB
線での製造工程の模式的断面図である図24および図2
5と、図18,図19および図20とを併せて参照する
と、本第3の実施の形態の本第1の実施例によるフラッ
シュ・メモリは以下の通りに形成される。
【0117】まず、P型シリコン基板301の主表面に
40nm程度のパッド酸化膜330および第1の窒化シ
リコン膜(図示せず)が形成される。第1の窒化シリコ
ン膜がパターニングされ、セル・アレイ領域の形成予定
領域と第1の接続領域の形成予定領域との境界を含めて
周辺回路領域の形成予定領域における素子分離領域の形
成予定領域とに膜厚600nm程度のLOCOS型のフ
ィールド酸化膜302が形成され、素子領域341を有
した周辺回路領域351が形成される。第1の窒化シリ
コン膜が除去された後、セル・アレイ領域の形成予定領
域と第2の接続領域の形成予定領域とに開口部を有し,
周辺回路領域351と第1の接続領域の形成予定領域と
を覆う膜厚50nm程度の第2の窒化シリコン膜332
が形成される。この窒化シリコン膜332をマスクにし
てフィールド酸化膜302およびパッド酸化膜330が
エッチング除去される。これにより、逆台形の姿態を有
した窪み303と窪み303の平坦な底面からなるセル
・アレイ領域352とが形成されるとともに、素子領域
341Aを有した(第1の)接続領域353aaと、
(第2の)接続領域353abとが画定される。この窒
化シリコン膜332は、素子領域341,341Aを覆
っている。窪み303の底面はP型シリコン基板301
の主表面から300nm程度低い位置にある〔図19,
図20,図21(a),図24(a)〕。
【0118】次に、上記第1の実施の形態の上記第2の
実施例における拡散層の形成と同様の方法により、全面
の所要膜厚の第1の酸化シリコン膜(図に明示せず)が
形成され、この第1の酸化シリコン膜の上面がCMPに
より平坦化され、さらにN+型埋め込み拡散層の形成予
定領域に開口部を有するようにパターニングされて酸化
シリコン膜371が形成される。このパターニングに
は、20sccm程度のトリ・フルオロ・メタン(CH
3 )と5sccm程度の1酸化炭素(CO)とを40
0sccm程度のアルゴン(Ar)で希釈したエッチン
グ・ガスが用いられ、基板温度が90℃程度,40Pa
程度の圧力,500W程度のRFパワーのもとに行なわ
れ異方性エッチングであり、パターニグされてなる酸化
シリコン膜371の側面は概ね垂直になる。続いて、酸
化シリコン膜371のマスクにして、50keV,5×
1015cm-2の砒素(As)のイオン注入が行なわれ、
+型埋め込み拡散層の形成予定領域にN型イオン注入
層333aが形成される〔図21(b),図24
(b)〕。
【0119】上記酸化シリコン膜371が除去された
後、窒化シリコン膜332をマスクにした犠牲酸化が行
なわれる。これによりN型イオン注入層333aが活性
かされてN+ 型埋め込み拡散層304A,304B,3
04C,304D,304E等が形成され、さらに第2
の酸化シリコン膜372が形成される。N+ 型埋め込み
拡散層の(最終的な)接合の深さは0.2μm程度であ
る。この酸化シリコン膜372の膜厚は、N+ 型埋め込
み拡散層304A等の表面では800nm程度であり、
これらN+ 型埋め込み拡散層304A等の無い部分(例
えば窪み303の底面)では200nm程度である〔図
21(c),図24(c)〕。
【0120】次に、酸化シリコン膜372が除去され
る。このとき、窪み303の底面に比べてN+ 型埋め込
み拡散層304A等の表面は30nm程度低き位置にあ
る。この表面段差は、次工程のフォト・リソグラフィに
おけるマスク・アライメントに利用される。続いて、全
面に膜厚300nm程度のHTO膜からなる第3の酸化
シリコン膜373が形成される。さらに全面に膜厚50
nm程度の第3の窒化シリコン膜(図に明示せず)が形
成され、この第3の窒化シリコン膜に所要のパターニン
グが施されて、窒化シリコン膜374が形成される。こ
のパターニングのエッチング・ガスに6弗化硫黄(SF
6 )を採用するならば、酸化シリコン膜に対して窒化シ
リコン膜を選択的に異方性エッチングすることが容易に
なる〔図21(d),図24(d)〕。
【0121】次に、所定の開口部を有した第1のフォト
・レジスト膜パターン(図示せず)をマスクにして、3
段階からなる異方性エッチングが行なわれる。これによ
り、フィールド絶縁膜306aが形成され,N+ 型埋め
込み拡散層304A等に直交した方向に平行な素子領域
342が画定される。2つの素子領域342に挟まれた
部分でのフィールド絶縁膜306aの断面形状はほぼ台
形である。フィールド絶縁膜306aがこのような断面
形状を有するようにする目的は、後工程における浮遊ゲ
ート電極を形成するための第1の多結晶シリコン膜のパ
ターニングに際して、フィールド絶縁膜306aの側面
で発生する局所的な多結晶シリコン膜の残置を抑制する
ためである。フィールド絶縁膜306aはそれぞれ接続
領域353aa,353abにまで延在している。接続
領域353aaあるいは接続領域353abに最近接し
た素子領域342から接続領域353aaあるいは接続
領域353abに延在した部分のフィールド絶縁膜30
6aの上面には窒化シリコン膜374が残置している。
また、それぞれの素子領域342の端部から接続領域3
53aaに延在した部分のフィールド絶縁膜306aの
上面にも窒化シリコン膜374が残置している〔図21
(e),図24(e)〕。
【0122】上記3段階からなる異方性エッチングにお
ける第1の段階のエッチングは、SF6 による窒化シリ
コン膜374に対する選択エッチングである。第2のエ
ッチングは、酸化シリコン膜373に対するテーパー・
エッチングである。これにより底面から20nm〜50
nm程度までの酸化シリコン膜373がエッチング除去
される。このエッチングには、50sccmのCHF3
を150sccm程度のArで希釈したエッチング・ガ
スが用いられ、基板温度が60℃程度,100Pa程度
の圧力,200W程度のRFパワーのもとに行なわれ
る。第3段階のエッチングは、20sccm程度のCH
3 と10sccm程度のCOとを300sccm程度
のArで希釈したエッチング・ガスが用いられ、基板温
度が120℃程度,90Pa程度の圧力,400W程度
のRFパワーのもとに行なわれる。この第3段階のエッ
チングは窒化シリコン膜に対して酸化シリコン膜が選択
的にエッチングされることから、このとき窒化シリコン
膜332はフィールド酸化膜302を保護することにな
る。
【0123】次に、フィールド絶縁膜306aと窒化シ
リコン膜332とをマスクにした熱酸化により、セル・
アレイ領域352および接続領域353abに第1のゲ
ート酸化膜309が形成される。続いて、減圧気相成長
(LPCVD)等により、全面に(フィールド絶縁膜3
06aの上面での)膜厚が300nm程度のN型の第1
の多結晶シリコン膜334が形成される。フィールド絶
縁膜306aの膜厚,素子領域342におけるフィール
ド絶縁膜306aの間隔に対してこの多結晶シリコン膜
334の膜厚は十分に厚いことから、この多結晶シリコ
ン膜334は素子領域342におけるこのフィールド絶
縁膜306aの空隙部を十分に充填し、セル・アレイ領
域352における多結晶シリコン膜334の上面は概ね
平坦になる。フィールド絶縁膜306aの上面での多結
晶シリコン膜334の膜厚が100nm程度になるま
で、この多結晶シリコン膜334が熱酸化され、酸化シ
リコン膜375が形成される。セル・アレイ領域352
における酸化シリコン膜375と多結晶シリコン膜33
4との界面は、さらに平坦になる〔図22(a),図2
4(f)〕。
【0124】次に、多結晶シリコン膜334がパターニ
ングされて、それぞれN+ 型埋め込み拡散層304A等
に平行にかつこれらと0.18μm程度の幅でオーバー
・ラップし,0.6μm程度の幅と0.54μm程度の
間隔とを有した多結晶シリコン膜パターン334Aが形
成される。このパターニングに際して、これら多結晶シ
リコン膜パターンに自己整合的に第1のゲート酸化膜3
09の除去も行なわれる。続いて、熱酸化により多結晶
シリコン膜パターン334Aの上面並びに側面と多結晶
シリコン膜パターン334Aに覆われていない(窪み3
03の底面並びにN+ 型埋め込み拡散層304A等の表
面からなる)セル・アレイ領域352と接続領域353
abとに第2のゲート酸化膜310が形成される〔図2
2(b),図24(g)〕。
【0125】次に、LPCVD等により全面に膜厚25
0nm程度のN+ 型の第2の多結晶シリコン膜(図に明
示せず)が形成され、さらに全面に膜厚200nm程度
の第4の酸化シリコン膜(図に明示せず)が形成され
る。まず、第4の酸化シリコン膜が異方性エッチングに
よりパターニングされて、酸化シリコン膜キャップ33
8が形成される。この異方性エッチングも、20scc
m程度のCHF3 と5sccm程度のCOとを400s
ccm程度のArで希釈したエッチング・ガスが用いら
れ、基板温度が90℃程度,40Pa程度の圧力,50
0W程度のRFパワーのもとに行なわれる。続いて、第
2の多結晶シリコン膜が異方性エッチングにより酸化シ
リコン膜キャップと同形にパターニングされて、制御ゲ
ート電極313Aa,313Ba,313Ca,313
Da等が形成される。第2の多結晶シリコン膜に対する
異方性エッチングは、3塩化ボロン(BCl3 )と塩素
(Cl2 )との混合ガスをエッチング・ガスに用いて行
なわれる。この異方性エッチングでは、酸化シリコン膜
および窒化シリコン膜に対して多結晶シリコン膜が選択
的にエッチングされる。さらに全面に膜厚50nm程度
の例えばHTO膜からなる第5の酸化シリコン膜(図に
明示せず)が形成され、この第5の酸化シリコン膜とゲ
ート酸化膜310とが(上記酸化シリコン膜キャップ3
38の形成に供したと同様の)異方性エッチングにより
エッチ・バックされて、酸化シリコン膜スペーサ339
が形成される〔図22(c),図24(h)〕。
【0126】続いて、接続領域353abを覆う(第2
の)フォト・レジスト膜パターン391を形成する。こ
のフォト・レジスト膜パターン391は、シリコンのエ
ッチングに際して、接続領域353abにおいてフィー
ルド絶縁膜306aに自己整合的に露出したN+ 型埋め
込み拡散層304A等とP型シリコン基板301の主表
面とを保護するためである。このフォト・レジスト膜パ
ターン391と酸化シリコン膜キャップ338と酸化シ
リコン膜スペーサ339とをマスクにして、BCl3
Cl2 との混合ガスを用いた異方性エッチングにより上
記多結晶シリコン膜パターン334Aがパターニングさ
れ、浮遊ゲート電極312(およびダミーの浮遊ゲート
電極)が形成される〔図18,図19,図20,図22
(d),図24(i)〕。
【0127】次に、(第2の)接続領域353abとセ
ル・アレイ領域352とを覆う(第3の)フォト・レジ
スト膜パターン392が形成される。このフォト・レジ
スト膜パターン392をマスクにして、接続領域353
aaを覆う窒化シリコン374を除去するとともに接続
領域353aaおよび周辺回路領域351の覆う窒化シ
リコン膜をフィールド絶縁膜306aに自己整合的に除
去する〔図23(a),図25(a)〕。
【0128】フォト・レジスト膜パターン392の除去
に前後して、パッド酸化膜330が除去される。その
後、熱酸化により第3のゲート酸化膜314,314A
が形成される。ゲート酸化膜314の膜厚は30nm程
度であり、ゲート酸化膜314は素子領域341,34
1Aと第2の接続領域353abとに形成される。ゲー
ト酸化膜314Aの膜厚は40nm程度であり、フィー
ルド絶縁膜306aの上面での浮遊ゲート電極312の
側面に形成される〔図19,図20,図23(b),図
25(b)〕。
【0129】次に、膜厚300nm程度のN+ 型の第3
の多結晶シリコン膜がLPCVDにより全面に形成され
る。第3の多結晶シリコン膜は2つの例えば制御ゲート
電極313Aaと制御ゲート電極313Baとの間の空
隙部を十分に充填する。この第3の多結晶シリコン膜が
パターニングされて消去ゲート電極315AB,315
CD等とゲート電極316A,316B,316C,3
16D,316E等とが形成される。これらゲート電極
316A等および消去ゲート電極315AB等の形成
は、(上記第2の実施の形態の上記第2の実施例におけ
る制御ゲート電極の形成方法で適用した)ハード・マス
クを用いなくても容易である。すなわち、ゲート電極3
16A等の幅は微細であるが消去ゲート電極315AB
等の幅は微細ではないため、焦点深度に関する不具合を
生じることなく通常のフォト・リソグラフィが適用でき
る。
【0130】第2の接続領域353abを覆う第4のフ
ォト・レジスト膜パターン(図示せず)をマスクにし
て、70keV,3×1015cm-2のAsのイオン注入
が行なわれ、周辺回路領域351の素子領域341には
ゲート電極316A等とフィールド酸化膜302とに自
己整合的にN+ 型拡散層317が形成され、第1の接続
領域353aaの素子領域341Aにはフィールド酸化
膜302とフィールド絶縁膜306aとに自己整合的に
+ 型拡散層317Aが形成される。N+ 型拡散層31
7,317Aの接合の深さは0.15μm程度である。
【0131】次に、層間絶縁膜318が形成される。P
型シリコン基板301の主表面からの層間絶縁膜318
の上面の高さは少なくとも0.8μm程度ある。この層
間絶縁膜318の形成には後工程での配線,ビット線の
加工性の要求を配慮することが必要であり、例えばHT
O膜とBPSG膜とを成膜し、リフローして形成しても
よい。さらに、リフローの後にCMPを施してもよい。
あるいは、例えばTEOS酸化膜(もしくはHTO膜と
TEOS酸化膜との積層膜)にCMPを施して層間絶縁
膜318を形成してもよい。層間絶縁膜318には、N
+ 型埋め込み拡散層304B等に達するコンタクト孔3
19等とN+ 型拡散層317に達するコンタクト孔31
9B等とが形成される。これらのコンタクト孔319,
319B等は、上記第1,第2の実施と形態の同様のコ
ンタクト・プラグ320により充填される。層間絶縁膜
318の上面上には、配線321,ビット線321A,
321B,321C,321D,321E等が形成され
る〔図18〜図20〕。
【0132】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例
による製造方法では、半導体基板の主表面(あるいは周
辺回路を構成するMOSトランジスタのゲート電極の上
面)と消去ゲート電極の上面との高低差が半導体基板の
主表面に窪みを形成してその底面にセル・アレイ領域を
形成することにより、上記米国特許5,595,924
号明細書に開示された高低差より緩和される。この高低
差は仮想接地配線の一部を構成する埋め込み拡散層の形
成等に分散されるが、この埋め込み拡散層の形成には
(上記第1の実施の形態の上記第2の実施例と同様の)
ハード・マスクを利用することにより解決される。その
結果、本第3の実施の形態の本第1の実施例による製造
方法は、上記第1,第2の実施の形態による製造方法と
同等の効果を有することになる。
【0133】なお、上記第3の実施の形態の上記第1の
実施例では、周辺回路を構成する半導体素子としてNチ
ャネル型MOSトランジスタのみを図示したが、これに
限定されるものではなく、CMOSトランジスタにより
周辺回路を構成することもできる。さらになお、本第3
の実施の形態の本第1の実施例でも、上述した各種の膜
厚,幅および間隔等が上述の数値に限定されるものでは
なく、構成材料に関しても上述の材料に限定されるもの
ではない。
【0134】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例
では、第1の接続領域に設けられた素子領域に半導体素
子に寄与しない拡散層が形成されるため、制御ゲート電
極,消去ゲート電極と周辺回路との接続に要する占有領
域を第1の接続領域に隣接したセル・アレイ領域に設け
ることが必要であった。しかしながら本第3の実施の形
態はこの第1の実施例に限定されるものではない。
【0135】VGA型のフラッシュ・メモリの回路図で
ある図26と、VGA型のフラッシュ・メモリの模式的
平面図である図27および図28と、図27のAA線,
BB線およびCC線での模式的断面図である図29と、
図27のDD線,EE線およびFF線での模式的断面図
である図30と、図28のGG線およびHH線での模式
的断面図である図31とを併せて参照すると、本発明の
第3の実施の形態の第2の実施例によるフラッシュ・メ
モリと、本第3の実施の形態の上記第1の実施例による
フラッシュ・メモリとの主たる相違点は第1の接続領域
の構造にある。これに対応して本第2の実施例では制御
ゲート電極(および消去ゲート電極)が第1の接続領域
にまで延在することが可能になる。本第3の実施形態の
本第2の実施例によるフラッシュ・メモリも、0.36
μmのデザイン・ルールに依って以下のように構成され
ている(なお模式的平面図である図27ではセル・アレ
イ領域352と(ビット線に係わる)周辺回路領域35
1との間に設けられる接続領域は元来第2の接続領域3
53bbであるが、本第2の実施例の構造および製造方
法の特徴を説明する便宜上、あえて第1の接続領域35
3baが存在するものとして図示し,説明を行なう)。
【0136】P型シリコン基板301の主表面の所要の
領域には、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有す
る窪み303が設けられている。窪み303は膜厚60
0nm程度のLOCOS型のフィールド酸化膜302が
除去されて成る。窪み303の底面は、P型シリコン基
板301の主表面より300nm程度低い位置にある。
これらの窪み303の底面には、それぞれセル・アレイ
領域352が設けられている。2つのセル・アレイ領域
352の間には、P型シリコン基板301の主表面とそ
れぞれの窪み303の周辺部である傾斜面とを含んで成
る帯状の姿態を有した(第2の)接続領域353bbが
設けられている。フィールド酸化膜302に囲まれて接
続領域353bbに設けられたそれぞれの素子領域34
1Bには、ビット線に係わるそれぞれ一対のセレクト・
ゲート・トランジスタが設けられている。周辺回路領域
351において、フィールド酸化膜302に囲まれてP
型シリコン基板301の主表面に設けられた素子領域3
41には、周辺回路を構成するNチャネル型MOSトラ
ンジスタ等の半導体素子が形成されている。
【0137】周辺回路領域351とセル・アレイ領域3
52との間には、(第1の)接続領域353baが設け
られている。接続領域353baも窪み303の周辺部
を成す傾斜面を含み、接続領域353baと周辺回路領
域351との境界はフィールド酸化膜302からなる。
接続領域353baにおける上記傾斜面はフィールド絶
縁膜306b(詳細は後述する)に直接に覆われ、傾斜
面とフィールド酸化膜302との間のP型シリコン基板
301の主表面上は膜厚40nm程度のパッド酸化膜3
30と膜厚50nm程度の(第2の)窒化シリコン膜3
32とを介してフィールド絶縁膜306bに覆われ、フ
ィールド酸化膜302のバーズ・ビーク部は窒化シリコ
ン膜332を介してフィールド絶縁膜306bにより覆
われている。接続領域353ba,353bbに延在し
た部分でのフィールド絶縁膜304bの上面は、フィー
ルド酸化膜302の上面より50nm程度高い位置にあ
り、平坦化されている。
【0138】それぞれのセル・アレイ領域352には、
接続領域353bbの長手方向に直交し,ビット線に平
行な方向にN+ 型埋め込み拡散層304A,304B,
304C,304D,304E,304M,304N等
が設けられている。例えば第1番目のセル・アレイ領域
3512に設けられたこれらのN+ 型埋め込み拡散層3
04A,304C,304E等(の奇数番目の列のN+
型埋め込み拡散層)は、例えば第1番目および第2番目
のセル・アレイ領域352の間に設けられた接続領域3
53bbにも(フィールド酸化膜302)に自己整合的
に設けられて、隣接する第2番目のセル・アレイ領域3
52に達している。この接続領域353bbに設けられ
た1つの素子領域341Bには、例えばN+ 型埋め込み
拡散層304AとN+ 型埋め込み拡散層304Cとが接
続されている。この接続領域353bbにおいて、N+
型埋め込み拡散層304A,304C等は、素子領域3
41Bと接続される部分を除いて、パッド酸化膜330
および窒化シリコン膜332を介してフィールド絶縁膜
306bにより覆われている。この接続領域353bb
において、フィールド酸化膜302のバーズ・ビーク部
は、第2の窒化シリコン膜332を介してフィールド絶
縁膜306bにより覆われている。接続領域353bb
のセル・アレイ領域352に隣接した部分の構造は、接
続領域353baの構造と同じである。N+ 型埋め込み
拡散層304B,304D等(の偶数番目の列のN+
埋め込み拡散層)は、例えば第1番目および第2番目の
セル・アレイ領域の間に設けられた接続領域353bb
を横断しないが、第2番目および第3番目のセル・アレ
イ領域351の間に設けられた接続領域353bbを横
断している。
【0139】例えばN+ 型埋め込み拡散層304A,3
04Cは1つの接続領域353bbの素子領域341B
に設けられた一対のセレクト・ゲート・トランジスタを
介してそれぞれビット線321ACに接続され、N+
埋め込み拡散層304B,304Dは別の接続領域35
3bbの素子領域341Bに設けられた一対のセレクト
・ゲート・トランジスタを介してそれぞれビット線32
1BDに接続され、それぞれ不揮発性メモリ・セルに対
して接地線(ソース)もしくはビット線(ドレイン)と
して機能する。N+ 型埋め込み拡散層304A等の接合
の深さは0.2μm程度であり、N+ 型埋め込み拡散層
304A等の表面は窪み303の底面より300nm程
度低い位置にある。N+ 型埋め込み拡散層304A等の
配線ピッチは1.14μm程度であり、N+ 型埋め込み
拡散層304A等のセル・アレイ領域352での幅,間
隔は0.36μm程度,0.78μmである。
【0140】不揮発性メモリ・セルは、セル・アレイ領
域352の設けられた素子領域342に形成されてい
る。素子領域342はN+ 型埋め込み拡散層304A等
に直交した方向に平行に帯状の姿態を有して設けられて
おり、素子領域342の幅,間隔およびピッチは0.3
0μm程度,0.48μm程度および0.78μm程度
である。素子領域342の端部はそれぞれ制御ゲート電
極,消去ゲート電極に係わる周辺回路が設けられた周辺
回路領域351に属する接続領域353baから所要の
間隔の位置のセル・アレイ領域に設定されている。接続
領域353ba,接続領域353bbと素子領域342
との最小間隔は、少なくとも0.4μm程度である。
【0141】上記素子領域342は膜厚300nm程度
のHTO膜からなるフィールド絶縁膜306bにより画
定されている。セル・アレイ領域352におけるフィー
ルド絶縁膜306bの上面の高さは、P型シリコン基板
301の主表面の高さとほぼ一致している。(接続領域
353ba,353bbに最近接した不揮発性メモリ・
セルの除いた)不揮発性メモリ・セルが設けられている
部分では、フィールド絶縁膜306bは酸化シリコン膜
のみから構成され、台形状の断面有し,帯状の姿態を有
している。この部分でのフィールド絶縁膜306bの上
面の幅,間隔およびピッチは0.42μm程度,0.3
6μm程度および0.78μm程度であり、この部分で
のフィールド絶縁膜306bの底面の幅,間隔およびピ
ッチは0.30μm程度,0.48μm程度および0.
78μm程度である。この形状を有した部分のフィール
ド絶縁膜306bは接続領域353baおよび接続領域
353bb近傍のセル・アレイ領域352において、1
つにまとめられている。すなわち、1つのセル・アレイ
領域352には、それぞれ1つのフィールド絶縁膜30
6bが設けられている。上述したように、フィールド絶
縁膜306bはそれぞれ接続領域353ba,353b
bにまで延在している。
【0142】素子領域342には、第1のゲート酸化膜
309を介してスプリット・ゲート型の浮遊ゲート電極
312が設けられている。浮遊ゲート電極はN型の多結
晶シリコン膜からなる。浮遊ゲート電極312のフィー
ルド絶縁膜306bに沿った長さ,間隔は、0.6μm
程度,0.54μm程度である。浮遊ゲート電極312
は、例えばN+ 型埋め込み拡散層304Bと0.18μ
m程度の長さでオーバー・ラップし、窪み303の底面
上には0.42μm程度延在し、N+ 型埋め込み拡散層
304Aとの間隔が0.32μm程度である。N+ 型埋
め込み拡散層304Bの表面に設けられゲート酸化膜3
09の膜厚は40nm程度であり、窪み303の底面
(の表面)に設けられたゲート酸化膜309の膜厚は2
0nm程度である。浮遊ゲート電極312の上面と、2
つのフィールド絶縁膜306bの部分に挟まれた浮遊ゲ
ート電極312に側面と浮遊ゲート電極312(および
フィールド絶縁膜306b)に覆われない部分の素子領
域342(N+ 型埋め込み拡散層304A等および窪み
303の底面)とには、それぞれ第2のゲート酸化膜3
10が設けられている。浮遊ゲート電極の側面並びに上
面,N+ 型埋め込み拡散層306A等の表面および窪み
303の底面でのゲート酸化膜310の膜厚は、30n
m程度,40nm程度および20nm程度である。N+
型埋め込み拡散層304A等に平行な方向での浮遊ゲー
ト電極312の幅,間隔は、0.52μm程度,0.2
6μm程度である。この方向において、浮遊ゲート電極
312はフィールド絶縁膜306bの上面を0.08μ
m程度の幅で覆っている。浮遊ゲート電極312の上面
は、フィールド絶縁膜306bの上面より100nm程
度高い位置にある。フィールド酸化膜306bの上面に
達する浮遊ゲート電極312の側面には、膜厚40nm
程度の第3のゲート酸化膜314Aが設けられている。
【0143】接続領域353ba,353bbに延在し
た部分でのフィールド絶縁膜306bの上面は、素子領
域342終端部もしくは最外周の素子領域342端辺か
ら少なくとも窪み303の底面の端部(セル・アレイ領
域352の端部)近傍までが膜厚50nm程度の第3の
窒化シリコン膜374により覆われている。この窒化シ
リコン膜342はフィールド絶縁膜306bがフィール
ド酸化膜302に近接した部分まで延在していてもよ
い。したがって、これらの素子領域342の接続領域3
53baもしくは接続領域353bb側の部分のフィー
ルド絶縁膜306bの上面は、窒化シリコン膜374を
介して浮遊ゲート電極312により覆われることにな
る。制御ゲート電極もしくは消去ゲート電極に係わる周
辺回路領域351に属する接続領域353baに最近接
して設けられた浮遊ゲート電極321Aはダミーの浮遊
ゲート電極であり、それぞれの素子領域342の端部は
これらの浮遊ゲート電極312Aの直下で終端してい
る。浮遊ゲート電極312Aにおける少なくとも接続領
域353ba側では、窒化シリコン膜374を介してフ
ィールド絶縁膜306bの上面を覆うことになる。
【0144】素子領域342に沿って設けられた制御ゲ
ート電極313Ab,313Bb等は、それぞれゲート
酸化膜310を介して浮遊ゲート電極312(および浮
遊ゲート電極312A)とN+ 型埋め込み拡散層304
A等と窪み303の底面とを覆っている。これら制御ゲ
ート電極313Ab等はN+ 型の多結晶シリコン膜から
なり、制御ゲート電極313Ab等の浮遊ゲート電極3
12上での膜厚は250nm程度であり、これら制御ゲ
ート電極313Ab等の端部は接続領域353baを横
断して小片回路領域351にまで延在している。制御ゲ
ート電極Ab等の幅,間隔およびピッチは0.42μm
程度,0.36μm程度および0.78μm程度であ
り、制御ゲート電極313a等のフィールド絶縁膜30
6bの上面にに対するオーバー・ラップは0.03μm
程度である。これら制御ゲート電極313Ab等の上面
は、少なくともセル・アレイ領域352では、膜厚20
0nm程度の酸化シリコン膜キャップ338と膜厚50
nm程度の第4の窒化シリコン膜からなる窒化シリコン
膜キャップ338bとが積層されてなる絶縁膜キャップ
により覆われており、これら制御ゲート電極313Ab
等(および酸化シリコン膜キャップ338,窒化シリコ
ン膜キャップ338b)の側面は50nm程度の幅の酸
化シリコン膜スペーサ339により覆われている。少な
くとも周辺回路領域351における制御ゲート電極31
3Ab等の上面では、窒化シリコン膜キャップ338b
が除去されている。上記浮遊ゲート電極312における
フィールド絶縁膜306b上面の部分での側面は、酸化
シリコン膜スペーサ339に自己整合的に設けられてい
る。
【0145】例えば制御ゲート電極313Ab,313
Bbは消去ゲート電極315ABを共有している。例え
ば消去ゲート電極315ABは、窒化シリコン膜キャッ
プ338b(および酸化シリコン膜キャップ338)と
酸化シリコン膜スペーサ339とを介して制御ゲート電
極313Ab,313Bbの上面および側面を覆い、ゲ
ート残酸化膜310を介して(フィールド絶縁膜306
bの上面に延在した部分の)浮遊ゲート電極312の側
面を覆い、浮遊ゲート電極312に挟まれた(空隙部
の)フィールド絶縁膜306bの上面に直接に達してい
る。これら消去ゲート電極315AB等は例えばN+
の多結晶シリコン膜からなり、酸化シリコン膜キャップ
338を介して制御ゲート電極313Aa等の上面を覆
う部分での消去ゲート電極315AB膜厚は300nm
程度である。これら消去ゲート電極315AB,315
CD等の端部も(制御ゲート電極313Aa等の端部と
同様に)、接続領域353baの横断して、周辺回路領
域351にまで延在している。消去ゲート電極315A
B等の幅,間隔およびピッチは0.84μm程度,0.
72μm程度および1.56μm程度であり、例えば消
去ゲート電極315ABの制御ゲート電極313Aaに
対するオーバー・ラップ幅は0.24μm程度である。
【0146】素子領域341,341Bには、周辺回路
を構成するNチャネル型MOSトランジスタ等の半導体
素子,ビット線に係わるセレクト・ゲート・トランジス
タとなるNチャネル型MOSトランジスタが設けられて
いる。周辺回路を構成するNチャネル型MOSトランジ
スタは、ゲート電極316(A),316(B),31
6ACあるいは316BD等と第3のゲート酸化膜31
4とそれぞれ一対のN+ 型拡散層317とからなる。セ
レクト・ゲート・トランジスタとなるNチャネル型MO
Sトランジスタのゲート電極はゲート電極316ba,
316bb,316bcあるいは316bdからなる。
例えばN+ 型埋め込み拡散層304A,304C等が横
断する接続領域353bbの素子領域341Bに設けら
れた一対のセレクト・ゲート・トランジスタは、ゲート
電極316ba,316bbと、ゲート酸化膜314
と、ゲート電極316baおよびゲート電極316bb
(およびフィールド酸化膜302)に自己整合的な1つ
のN+ 型拡散層317と、フィールド酸化膜302およ
びゲート電極316ba,316bbの一方に自己整合
的に形成されてN+ 型埋め込み拡散層304Aあるいは
304C等に接続された一対のN+ 型拡散層317とか
ら構成されている。ゲート酸化膜314の膜厚は30n
m程度であり、N+ 型拡散層317の接合の深さは0.
15μm程度であり、ゲート電極316(A)等は例え
ば膜厚300nm程度のN+ 型の多結晶シリコン膜から
形成されている。
【0147】P型シリコン基板301は例えばHTO膜
とBPSG膜もしくはTEOS系と酸化シリコン膜とが
積層してなる層間絶縁膜318により覆われている。P
型シリコン基板301の主表面からの層間絶縁膜318
の上面の高さは少なくとも0.8μmである。この層間
絶縁膜318には、セレクト・ゲート・トランジスタを
構成するN+ 型拡散層317,あるいは制御ゲート電極
313Ab等に達するコンタクト孔319と、例えばゲ
ート電極316AC,316BD等を含んでなるNチャ
ネル型MOSトランジスタを構成するN+ 型拡散層31
7に達するコンタクト孔319AC,319BD等と、
例えばゲート電極316(A),316(B)等を含ん
でなるNチャネル型MOSトランジスタを構成するN+
型拡散層317に達するコンタクト孔319(A),3
19(B)等とが設けられている。コンタクト孔319
の口径は0.6μm程度である。コンタクト孔319,
319AC,319(A)等はそれぞれコンタクト・プ
ラグ320により充填されており、層間絶縁膜318の
表面上にはビット線321AC,321BD,321L
M等と配線221等とが設けられている。例えばビット
線321ACは、コンタクト孔319ACを介して周辺
回路を構成するNチャネル型MOSトランジスタに接続
され、コンタクト孔319とゲート電極316ba,3
16bbを有したセレクト・ゲート・トランジスタとを
介してN+ 型埋め込み拡散層304A,304Cに接続
されている。
【0148】本第3の実施の形態の本第2の実施例も本
第3の実施の形態の上記第1の実施例の有した効果を有
している。さらに本第3の実施の形態の本第2の実施例
は、第1の接続領域の構造の相違から、本第3の実施の
形態の上記第1の実施例に比べて、セル・アレイ領域の
面積を縮小することが容易になる。
【0149】本第3の実施の形態の本第2の実施例によ
るVGA型のフラッシュ・メモリの回路動作も、実質的
には本第3の実施の形態の上記第1の実施例によるフラ
ッシュ・メモリと同じである。
【0150】書き込みは次のようにして行なわれる。P
型シリコン基板301は0Vに印加され、全ての消去ゲ
ート電極315AB等も0Vに印加される。ゲート電極
316BDに高電位が印加され、ビット線321BDが
例えば8V程度の高電位に印加され、ゲート電極316
bcが高電位に印加されて、ドレインとして選択された
例えばN+ 型埋め込み拡散層304Bが7Vに印加され
る。ゲート電極316ACに0Vが印加され、ビット線
321BDが0V程度に印加され、ゲート電極316b
aが高電位に印加されて、ソースとして選択されたN+
型埋め込み拡散層304Aが0Vに印加される。さらに
ゲート電極316bbはオープンにされ、N+ 型埋め込
み拡散層304Cはオープンになる。その外の非選択の
+ 型埋め込み拡散層304E,304M,304N等
もオープンにされる。ゲート電極316(A)が高電位
に印加されて、選択された例えば制御ゲート電極313
Aaが12Vに印加される。他のゲート電極316
(B)等が0Vに印加されて、他の制御ゲート電極31
3Bb等が0Vに印加される。これにより、A行B列の
不揮発性メモリ・セルでは、(ソースである)N+ 型埋
め込み拡散層304Aからチャネル・ホット・エレクト
ロンが浮遊ゲート電極312に注入される。このときの
この不揮発性メモリ・セルのしきい値電圧VTMは7V程
度である。
【0151】消去は次のように行なわれる。P型シリコ
ン基板301と、全てのN+ 型埋め込み拡散層304
A,304B,304C,304D,304E等と、全
ての制御ゲート電極313Ab,313Bb等とが0V
に印加される。全ての消去ゲート電極315AB等が1
5Vに印加される。これにより、全ての浮遊ゲート電極
312からチャージ(エレクトロン)がF−Nトンネリ
ングにより消去ゲート電極315AB等に取り去られ
る。このときの不揮発性メモリ・セルのしきい値電圧V
TMは1V程度になる。
【0152】VGA型のフラッシュ・メモリに製造工程
の模式的断面図であり,図27のAA線での製造工程の
模式的断面図である図32および図33と、VGA型の
フラッシュ・メモリの製造工程の模式的断面図であり,
図27のCC線での製造工程の模式的断面図である図3
4および図35と、VGA型のフラッシュ・メモリの製
造工程の模式的断面図であり,図27のEE線での製造
工程の模式的断面図である図36と、VGA型のフラッ
シュ・メモリの製造工程の模式的断面図であり,図28
のHH線での製造工程の模式的断面図である図37およ
び図38と、図26,図27,図28,図29,図30
および図31とを併せて参照すると、本第3の実施の形
態の本第2の実施例によるフラッシュ・メモリは以下の
通りに形成される。
【0153】まず、P型シリコン基板301の主表面に
40nm程度のパッド酸化膜330および第1の窒化シ
リコン膜(図示せず)が形成される。第1の窒化シリコ
ン膜がパターニングされ、セル・アレイ領域の形成予定
領域と第1の接続領域の形成予定領域との境界を含めて
周辺回路領域の形成予定領域における素子分離領域の形
成予定領域と、第2の接続領域の形成予定領域における
素子領域並びにN+ 型埋め込み拡散層の形成予定領域を
除いた領域とに膜厚600nm程度のLOCOS型のフ
ィールド酸化膜302が形成され、素子領域341を有
した周辺回路領域351が形成される。第1の窒化シリ
コン膜が除去された後、セル・アレイ領域の形成予定領
域に開口部を有し,周辺回路領域351と第1および第
2の接続領域の形成予定領域とを覆う膜厚50nm程度
の第2の窒化シリコン膜332が形成される。この窒化
シリコン膜332をマスクにしてフィールド酸化膜30
2およびパッド酸化膜330がエッチング除去される。
これにより、逆台形の姿態を有した窪み303と窪み3
03の平坦な底面からなるセル・アレイ領域352とが
形成されるとともに、(第1の)接続領域353ba
と、素子領域341Bを含んでなる(第2の)接続領域
353bbとが画定される。窒化シリコン膜332は、
素子領域341,341Bと、接続領域353bbにお
けるN+ 型埋め込み拡散層の形成予定領域とを覆ってい
る。窪み303の底面はP型シリコン基板301の主表
面から300nm程度低い位置にある〔図27,図2
8〕。
【0154】次に、本第3の実施の形態の上記第1の実
施例における拡散層の形成と同様の方法により、全面の
所要膜厚の第1の酸化シリコン膜(図に明示せず)が形
成され、この第1の酸化シリコン膜の上面がCMPによ
り平坦化され、さらにN+ 型埋め込み拡散層の形成予定
領域に開口部を有するようにパターニングされて酸化シ
リコン膜371が形成される。酸化シリコン膜371の
マスクにして、50keV,5×1015cm-2の砒素
(As)のイオン注入が行なわれ、セル・アレイ領域3
51および接続領域353bbのN+ 型埋め込み拡散層
の形成予定領域に(第1の)N型イオン注入層333a
が形成される。接続領域353bにおけるP型シリコン
基板301の主表面に形成されたN型イオン注入層33
3aでは、パッド酸化膜330および窒化シリコン膜3
32を通してイオン注入が行なわれたため、セル・アレ
イ領域352に形成されたN型イオン注入層333aよ
りAsの濃度が低くなっている〔図32(a),図34
(a),図36(a),図37(a)〕。
【0155】次に、窪み303を覆う(第1の)フォト
・レジスト膜パターン309Aが形成される。このフォ
ト・レジスト膜パターン309Aと酸化シリコン膜37
1とをマスクにして、250keV,5×1015cm-2
の砒素(As)のイオン注入が行なわれる。その結果、
接続領域353bにおけるP型シリコン基板301の主
表面に形成されたN型イオン注入層333aは、高濃度
のAsを含んだN型イオン注入層333bに変換される
〔図32(b),図34(b),図36(b),図37
(b)〕。
【0156】上記フォト・レジスト膜パターン390A
および酸化シリコン膜371が除去された後、窒化シリ
コン膜332をマスクにした犠牲酸化が行なわれる。こ
れによりN型イオン注入層333a並びに333bが活
性かされて、N+ 型埋め込み拡散層304A,304
B,304C,304D,304E,304M,304
N等が形成され,第2の酸化シリコン膜(図示せず)が
形成される。N+ 型埋め込み拡散層の(最終的な)接合
の深さは0.2μm程度である。この酸化シリコン膜3
72の膜厚は、N+ 型埋め込み拡散層304A等の表面
では800nm程度であり、これらN+ 型埋め込み拡散
層304A等の無い部分(例えば窪み303の底面)で
は200nm程度である。
【0157】上記第2の酸化シリコン膜が除去された
後、全面に膜厚300nm程度のHTO膜からなる第3
の酸化シリコン膜373が形成される。フィールド酸化
膜302の平坦な部分の上面を覆う窒化シリコン膜33
2が露出するまで、この酸化シリコン膜373にCMP
が施される。続いて、セル・アレイ領域352,接続領
域353baを覆い、少なくとも素子領域341および
素子領域341Bに開口部を有する第2のフォト・レジ
スト膜パターン390Bが形成される。接続領域353
bbにおける素子領域341Bに接続される部分のN+
型埋め込み拡散層304A等と、これらの部分からそれ
ぞれ0.3μm程度(程度フィールド酸化膜302のバ
ーズ・ビーク部の幅)N+ 型埋め込み拡散層304A等
の長手方向に等広げられた領域とは、このフォト・レジ
スト膜パターン390Bに覆われていない。このフォト
・レジスト膜パターン390Bをマスクにして、酸化シ
リコン膜373のエッチング除去が行なわれる。このエ
ッチングは(50sccmのCHF3 を150sccm
程度のArで希釈したエッチング・ガスを用いたテーパ
ー・エッチングと、20sccm程度のCHF3 と10
sccm程度のCOとを300sccm程度のArで希
釈したエッチング・ガスを用いた酸化シリコン膜の選択
エッチングとの)2段階エッチングでもよいが、酸化シ
リコン膜の選択エッチングで終了することが必要である
〔図26〜図31,図32(c),図34(c),図3
6(c),図37(c)〕。
【0158】上記フォト・レジスト膜パターン390B
が除去され後、全面に膜厚50nm程度の第3の窒化シ
リコン膜374が形成される。この窒化シリコン膜37
4は、第3のフォト・レジスト膜パターン390Cをマ
スクにして、SF6 を用いた異方性エッチングによりパ
ターニングされる。周辺回路領域351および接続領域
353ba,353bbは、このフォト・レジスト膜パ
ターン390Cに覆われている。セル・アレイ領域35
2におけるフォト・レジスト膜パターン390Cは、次
の通りになっている。接続領域353ba,353bb
に最近接して設けられる浮遊ゲート電極(およびダミー
の浮遊ゲート電極)のこれら接続領域353ba,35
3bb側の側面が形成される予定の位置と、接続領域3
53ba,353bbとの間のセル・アレイ領域352
は、少なくともフォト・レジスト膜パターン390Cに
より覆われている。接続領域353ba,353bbに
最近接して設けられる浮遊ゲート電極(およびダミーの
浮遊ゲート電極)のこれら接続領域353ba,353
bbとは逆側の側面が形成される予定の位置を少なくと
も含んだ(内側の)領域のセル・アレイ領域352は、
フォト・レジスト膜パターン390Cの開口部になって
いる。この結果、素子領域341および(N+ 型埋め込
み拡散層304A等との接続部およびその近傍を含ん
だ)素子領域341Bには、2層の窒化シリコン膜37
4,332が残置されることになる〔図32(d),図
34(d),図36(d),図37(d)〕。
【0159】上記フォト・レジスト膜パターン390C
が除去された後、第4のフォト・レジスト膜パターン3
90Dが形成される。フォト・レジスト膜パターン39
0Dをマスクにして、本第3の実施の形態の上記第1の
実施例と同様に3段階からなる異方性エッチング(な
お、この3段階の異方性エッチングにおける第1段階の
窒化シリコン膜に対するエッチングの対象個所の図示は
省略してある)が行なわれ、フィールド絶縁膜306b
が形成され,N+ 型埋め込み拡散層304A等に直交し
た方向に平行な素子領域342が画定される。これらの
フィールド絶縁膜306bが本第3の実施の形態の上記
第1の実施例のフィールド絶縁膜306aと相違する点
は、フィールド絶縁膜306bがセル・アレイ領域35
2から接続領域353ba,353bbにおける(セル
・アレイ領域352に隣接した部分である)P型シリコ
ン基板301の主表面上からフィールド酸化膜302の
バーズ・ビーク部まで延在し、さらに接続領域353b
bにおいてはこれらの領域に設けられたN+ 型埋め込み
拡散層304A等の上を素子領域341Bに接続される
部分の近傍まで延在するという点である。接続領域35
3ba,353bbに最近接して設けられる浮遊ゲート
電極(およびダミーの浮遊ゲート電極)のこれら接続領
域353ba,353bbとは逆側の側面が形成される
予定の位置を少なくとも含んだ(内側の)領域のセル・
アレイ領域352に設けられたフィールド絶縁膜306
bを除いて、フィールド絶縁膜306bの上面は窒化シ
リコン膜374により覆われている〔図32(e),図
34(e),図36(e),図37(e)〕。
【0160】次に、本第3の実施の形態の上記第1の実
施例と同様に、フィールド絶縁膜306bと窒化シリコ
ン膜332とをマスクにした熱酸化により、セル・アレ
イ領域352に第1のゲート酸化膜309が形成され
る。続いて、LPCVD等により、全面に(フィールド
絶縁膜306bの上面での)膜厚が300nm程度のN
型の第1の多結晶シリコン膜334が形成される。フィ
ールド絶縁膜306bの上面での第1の多結晶シリコン
膜の膜厚が100nm程度になるまで熱酸化され、これ
の表面に酸化シリコン膜(図示せず)が形成される。こ
の酸化シリコン膜が除去された後、第1の多結晶シリコ
ン膜334,ゲート酸化膜309が順次パターニングさ
れて、それぞれN+ 型埋め込み拡散層304A等に平行
にかつこれらと0.18μm程度の幅でオーバー・ラッ
プし,0.6μm程度の幅と0.54μm程度の間隔と
を有した多結晶シリコン膜パターン334Aが形成さ
れ、これらの多結晶シリコン膜パターン334Aに自己
整合的にゲート酸化膜309が除去される。続いて、熱
酸化により多結晶シリコン膜パターン334Aの上面並
びに側面と、多結晶シリコン膜パターン334Aに覆わ
れていない(窪み303の底面並びにN+ 型埋め込み拡
散層304A等の表面からなる)セル・アレイ領域35
2と接続領域353bbとに第2のゲート酸化膜310
が形成される。
【0161】次に、LPCVD等により全面に膜厚25
0nm程度のN+ 型の第2の多結晶シリコン膜335が
形成され、さらに全面に膜厚200nm程度の第4の酸
化シリコン膜376,膜厚50nm程度の第4の窒化シ
リコン膜(図に明示せず)および所要膜厚の第5の酸化
シリコン膜377が順次形成される。酸化シリコン膜3
77の上面がCMPにより平坦化される。続いて、フォ
ト・レジスト膜パターン390Eをマスクにして、酸化
シリコン膜377,第4の窒化シリコン膜が異方性エッ
チングにより順次パターニングされ、窒化シリコン膜キ
ャップ338b等が形成される。この段階では、酸化シ
リコン膜377は窒化シリコン膜キャップ338bの上
面にのみに残置されている〔図33(a),図35
(a),図36(f),図38(a)〕。
【0162】上記フォト・レジスト膜パターン390E
を除去した後、20sccm程度のCHF3 と10sc
cm程度のCOとを300sccm程度のArで希釈し
たエッチング・ガスを用い,90℃程度の基板温度,4
0Pa程度の圧力,50W程度のRFパワーのもとに、
酸化シリコン膜377と酸化シリコン膜376とに対す
る選択エッチングが行なわれ、窒化シリコン膜キャップ
338bの上面を覆う酸化シリコン膜377が除去さ
れ、酸化シリコン膜キャップ338が形成される。この
異方性エッチングに際しては、途中の段階から窒化シリ
コン膜キャップ338bがエッチング・マスクとして機
能することになる。続いて、窒化シリコン膜キャップ3
38b(および酸化シリコン膜キャップ338)をマス
クにして、BCl3 とCl2 との混合ガスをエッチング
・ガスに用いて、多結晶シリコン膜335が異方性エッ
チングされる。これにより、制御ゲート電極313A
b,313Bb等が形成される。これらの制御ゲート電
極313Ab,313Bb等は、本第3の実施の形態の
上記第1の実施例と相違して、接続領域353baを横
断して周辺回路領域351にまで延在している。これが
可能なのは、接続領域353baがフィールド酸化膜3
02およびフィールド絶縁膜306bにより覆われてい
る(ことにより接続領域353baにはN+ 型拡散層が
形成されない)ためである。上記制御ゲート電極313
Ab,313Bb等の形成は、上記第2の実施の形態の
上記第2の実施例と同じ技術思想のもとに行なわれる。
さらに全面に膜厚50nm程度の例えばHTO膜からな
る第6の酸化シリコン膜(図に明示せず)が形成され、
この第6の酸化シリコン膜とゲート酸化膜310とが異
方性エッチングによりエッチ・バックされて、酸化シリ
コン膜スペーサ339が形成される。
【0163】次に、本第3の実施の形態の上記第1の実
施例と相違して、窒化シリコン膜キャップ338b(お
よび酸化シリコン膜キャップ338)と酸化シリコン膜
スペーサ339とをマスクにして、BCl3 とCl2
の混合ガスを用いた異方性エッチングにより多結晶シリ
コン膜パターン334Aがパターニングされ、浮遊ゲー
ト電極312およびダミーの浮遊ゲート電極312Aが
形成される〔図26〜図31〕。
【0164】次に、少なくとも素子領域341,341
Aと(素子領域341Aに接続されて)フィールド絶縁
膜306bに覆われていない部分のN+ 型埋め込み拡散
層304A等と制御ゲート電極Ab等のコンタクト孔が
達する予定の領域とに開口部を有し、少なくともセル・
アレイ領域352に形成された浮遊ゲート電極313,
313A上を覆う第5のフォト・レジスト膜パターン3
92が形成される。このフォト・レジスト膜パターン3
92をマスクにして、窒化シリコン膜キャップ338
b,窒化シリコン374が除去されるとともにフィール
ド絶縁膜306bに自己整合的に窒化シリコン膜332
が除去される〔図33(b),図35(b),図36
(g),図38(b)〕。
【0165】フォト・レジスト膜パターン392の除去
に前後して、パッド酸化膜330が除去される。その
後、熱酸化により第3のゲート酸化膜314,314A
が形成される。ゲート酸化膜314は素子領域341,
341Bと第2の接続領域353bbのN+ 型埋め込み
拡散層304A等の表面とに形成される。素子領域34
1,341Bにおけるゲート酸化膜314の膜厚は30
nm程度である。ゲート酸化膜314Aの膜厚は40n
m程度であり、フィールド絶縁膜306bの上面での浮
遊ゲート電極312,313Aの側面に形成される〔図
27〜図31,図33(c),図35(c),図36
(h),図38(c)〕。
【0166】次に、膜厚300nm程度のN+ 型の第3
の多結晶シリコン膜がLPCVDにより全面に形成され
る。第3の多結晶シリコン膜は2つの例えば制御ゲート
電極313Aaと制御ゲート電極313Baとの間の空
隙部を十分に充填する。この第3の多結晶シリコン膜が
パターニングされて消去ゲート電極315AB等とゲー
ト電極316(A),316(B),316AC,31
6BD,316ba,313bb,313bc,313
bd等とが形成される。次に、70keV,3×1015
cm-2のAsのイオン注入が行なわれ、N+ 型拡散層3
17が形成される。N+ 型埋め込み拡散層304A等の
重複する部分を除いて、N+ 型拡散層317の接合の深
さは0.15μm程度である。次に、本第3の実施の形
態の上記第1の実施例と同様に、層間絶縁膜318が形
成される。P型シリコン基板301の主表面からの層間
絶縁膜318の上面の高さは少なくとも0.8μm程度
ある。層間絶縁膜318には、制御ゲート電極313A
b等に達するコンタクト孔319等とN+ 型拡散層31
7に達するコンタクト孔319(A),319(B),
319AC,319BD,319等とが形成される。こ
れらのコンタクト孔319,319(A),319
(B),319AC,319BD等は、上記第1,第2
の実施と形態の同様のコンタクト・プラグ320により
充填される。層間絶縁膜318の上面上には、配線32
1,ビット線321AC,321BD,321LN等が
形成される〔図26〜図31〕。
【0167】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例
による製造方法は、本第3の実施の形態の上記第1の実
施例による製造方法の有した効果を有している。さら
に、本第3の実施の形態の本第2の実施例による製造方
法では、本第3の実施の形態の上記第1の実施例とは相
違した構造のフィールド絶縁膜を形成することから、本
第3の実施の形態の上記第1の実施例に比べて、制御ゲ
ート電極等の形成が容易になる。
【0168】なお、上記第3の実施の形態の上記第2の
実施例でも、周辺回路を構成する半導体素子としてNチ
ャネル型MOSトランジスタのみを図示したが、これに
限定されるものではなく、CMOSトランジスタにより
周辺回路を構成することもできる。さらになお、本第3
の実施の形態の本第2の実施例でも、上述した各種の膜
厚,幅および間隔等が上述の数値に限定されるものでは
なく、構成材料に関しても上述の材料に限定されるもの
ではない。
【0169】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
によると、積層ゲート型でコンタクト・レス型の不揮発
性メモリ・セルからなるセル・アレイ領域は、半導体基
板の主表面に設けられた概ね逆台形の姿態を有す,平坦
な底面を有する窪みの底面に設けられている。さらに、
接続領域に設けられた半導体素子における層間絶縁膜の
表面上に設けられた配線に直接に接続される部分と、周
辺回路領域とが半導体基板の主表面に設けられている。
このようなデバイス構造であることから、層間絶縁膜の
表面の凹凸および層間絶縁膜の膜厚のゆらぎが大幅に緩
和されることになり、層間絶縁膜に設けられるコンタク
ト孔に係わる電気接続特性の低下と、層間絶縁膜の表面
上に設けられる配線の加工性の低下とを同時に抑制する
ことが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の第1の実施例に係
わるフラッシュ・メモリの回路図である。
【図2】上記第1の実施の形態の上記第1の実施例の模
式的平面図である。
【図3】上記第1の実施の形態の上記第1の実施例の模
式的断面図であり、図2のAA線,BB線およびCC線
での模式的断面図である。
【図4】上記第1の実施の形態の上記第1の実施例の製
造工程の模式的断面図であり、図2のAA線での製造工
程の模式的断面図である。
【図5】上記第1の実施の形態の上記第1の実施例の製
造工程の模式的断面図であり、図2のCC線での製造工
程の模式的断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の第2の実施例に係
わるフラッシュ・メモリの回路図である。
【図7】上記第1の実施の形態の上記第2の実施例の模
式的平面図である。
【図8】上記第1の実施の形態の上記第2の実施例の模
式的断面図であり、図7のAA線,BB線およびCC線
での模式的断面図である。
【図9】上記第1の実施の形態の上記第2の実施例の製
造工程の模式的断面図であり、図7のAA線での製造工
程の模式的断面図である。
【図10】上記第1の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図7のCC線での製造
工程の模式的断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の第1の実施例に
係わるフラッシュ・メモリの回路図である。
【図12】上記第2の実施の形態の上記第1の実施例の
模式的平面図および模式的断面図である。
【図13】上記第2の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図12(a)のAA線
での製造工程の模式的断面図である。
【図14】上記第2の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図12(a)のBB線
での製造工程の模式的断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態の第2の実施例に
係わるフラッシュ・メモリの回路図である。
【図16】上記第2の実施の形態の上記第2の実施例の
模式的平面図および模式的断面図である。
【図17】上記第2の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図16(a)のAA線
での製造工程の模式的断面図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態の第1の実施例に
係わるフラッシュ・メモリの回路図である。
【図19】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
模式的平面図である。
【図20】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
模式的断面図であり、図19のAA線およびBB線での
模式的断面図である。
【図21】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図19のAA線での製
造工程の模式的断面図である。
【図22】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図19のAA線での製
造工程の模式的断面図である。
【図23】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図19のAA線での製
造工程の模式的断面図である。
【図24】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図19のBB線での製
造工程の模式的断面図である。
【図25】上記第3の実施の形態の上記第1の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図19のBB線での製
造工程の模式的断面図である。
【図26】本発明の第3の実施の形態の第2の実施例に
係わるフラッシュ・メモリの回路図である。
【図27】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
模式的平面図である。
【図28】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
模式的平面図である。
【図29】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
模式的断面図であり、図27のAA線,BB線およびC
C線での模式的断面図である。
【図30】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
模式的断面図であり、図27のDD線,EE線およびF
F線での模式的断面図である。
【図31】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
模式的断面図であり、図28のGG線およびHH線での
模式的断面図である。
【図32】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図27のAA線での製
造工程の模式的断面図である。
【図33】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図27のAA線での製
造工程の模式的断面図である。
【図34】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図27のCC線での製
造工程の模式的断面図である。
【図35】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図27のCC線での製
造工程の模式的断面図である。
【図36】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図27のFF線での製
造工程の模式的断面図である。
【図37】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図28のHH線での製
造工程の模式的断面図である。
【図38】上記第3の実施の形態の上記第2の実施例の
製造工程の模式的断面図であり、図28のHH線での製
造工程の模式的断面図である。
【符号の説明】
101,201,301 P型シリコン基板 103,203,303 窪み 105.106,203,205,302 フィール
ド酸化膜 107a,107b 副ビット線 108a,108b 副接地線 109,111,209,211,309,310,3
14,314A ゲート酸化膜 110,210 ゲート絶縁膜 112,212,312,312A 浮遊ゲート電極 113A〜C,113M,213Aa,313Ab,2
13Ba,213Bb,213Ca,213Cb,21
3Ka,213Kb,213La,213Lb,213
Ma,213Mb,213Na,213Nb,213X
a,213Xb,313Aa,313Ab,313B
a,313Bb,313Ca,313Da制御ゲート電
極 114A,114B,114aa,114ab,114
ba,114bb,214A,214(L),214
(N),214aa,214ab,214ba,214
bb,316(A),316(B),316AC,31
6BD,316ba〜316bd ゲート電極 115a,115b,215,317,317A N
+ 型拡散層 118,218,318 層間絶縁膜 119,119A,119B,219,219X,21
9(L),219(N),319,319(A),31
9(B),319AC,319BD コンタクト孔 120,220,320 コンタクト・プラグ 121,221,321,321A〜321E 配線 121A,121B 主ビット線 121AB 主接地線 131,230,231,330 パッド酸化膜 132a,132b,332,374 窒化シリコン
膜 133a,133b,333a,333b N型イオ
ン注入層 134,234,235b,334A 多結晶シリコ
ン膜パターン 136,237,237b,337,371,372,
373,376,377 酸化シリコン膜 141,142a,124b,241,242,34
1,341A,341B,342 素子領域 151,251,351 周辺回路領域 152,252,352 セル・アレイ領域 153,253,353aa,353ab,353b
a,353bb 接続領域 161a,262,263,390A〜390E,39
1,392 フォト・レジスト膜パターン 216 接地線 221A,221X,321AC,321BD,321
LN ビット線 235,334,335 多結晶シリコン膜 237ba,237bb,338 酸化シリコン膜キ
ャップ 304A〜304E,304M,304N N+ 型埋
め込み拡散層 306a,306b フィールド絶縁膜 315AB,315CD 消去ゲート電極 338b 窒化シリコン膜キャップ 339 酸化シリコン膜スペーサ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面の所要の領域には、
    概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪みが設
    けられ、 前記窪みの底面には、積層ゲート電極型でコンタクト・
    レス型の不揮発性メモリ・セルを有して成るセル・アレ
    イ領域が設けられ、 前記半導体基板の主表面には周辺回路領域が設けられ、 前記窪みに隣接する前記半導体基板の主表面と該窪みの
    底面の端部とを含んだ帯状の領域の少なくとも一部に
    は、前記周辺回路領域およびセル・アレイ領域もしくは
    該セル・アレイ領域間を接続する接続領域が設けられて
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 シリコン基板の主表面の所要の領域に
    は、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪み
    が設けられ、 前記窪みの底面には、浮遊ゲート電極および制御ゲート
    電極からなる2層のゲート電極を有し,コンタクト・レ
    ス型の不揮発性メモリ・セルが、共通接地線型でNOR
    型に接続して成るセル・アレイ領域が設けられ、 前記窪みの底面の表面には、前記制御ゲート電極に直交
    した埋め込み拡散層からなる副接地線と副ビット線とが
    設けられ、 前記シリコン基板の主表面には周辺回路領域が設けら
    れ、 前記窪みに隣接する前記シリコン基板の主表面と該窪み
    の底面の端部とを含んだ帯状の領域には、前記周辺回路
    領域およびセル・アレイ領域もしくは該セル・アレイ領
    域間を接続する接続領域が設けられ、 周辺回路を構成する半導体素子の間,前記周辺回路領域
    と前記接続領域と前記セル・アレイ領域との間および異
    なる副接地線に属する前記不揮発性メモリ・セル間の素
    子分離が、選択酸化による第1のフィールド酸化膜によ
    りなされ、 前記副接地線および副ビット線の表面は、前記第1のフ
    ィールド酸化膜より膜厚が薄く,選択酸化により設けら
    れた第2のフィールド酸化膜により覆われ、 前記シリコン基板を覆う層間絶縁膜の表面上には、前記
    接続領域に設けられた前記副接地線および副ビット線に
    それぞれに接続する半導体素子にそれぞれに達する該層
    間絶縁膜に設けられたコンタクト孔を介して、該副接地
    線および副ビット線にそれぞれに接続される主接地線お
    よび主ビット線が設けられていることを特徴とする半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 シリコン基板の主表面の所要の領域に
    は、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪み
    が設けられ、 前記窪みの底面には、浮遊ゲート電極および制御ゲート
    電極からなる2層のゲート電極を有し,コンタクト・レ
    ス型の不揮発性メモリ・セルが、NAND型に接続して
    成るセル・アレイ領域が設けられ、 前記シリコン基板の主表面には周辺回路領域が設けら
    れ、 前記窪みに隣接する前記シリコン基板の主表面と該窪み
    の底面の端部とを含んだ帯状の領域には、前記周辺回路
    領域およびセル・アレイ領域もしくは該セル・アレイ領
    域間を接続する接続領域が設けられ、 前記シリコン基板を覆う層間絶縁膜の表面上には、前記
    接続領域に設けられた前記窪みの周辺部の前記不揮発性
    メモリ・セルに接続する半導体素子に達する該層間絶縁
    膜に設けられたコンタクト孔を介して、該不揮発性メモ
    リ・セルに接続される主ビット線が設けられ、 周辺回路を構成する半導体素子の間,前記周辺回路領域
    と前記接続領域と前記セル・アレイ領域との間および異
    なるビット線に属する前記不揮発性メモリ・セル間の素
    子分離が、選択酸化によるフィールド酸化膜によりなさ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 シリコン基板の主表面の所要の領域に
    は、概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有して,シ
    リコン基板の主表面に形成された選択酸化によるフィー
    ルド酸化膜の所要の領域の除去して設けられた窪みの該
    底面には、セル・アレイ領域が設けられ、 前記セル・アレイ領域にはコンタクト・レス型の不揮発
    性メモリ・セルが設けられ、該不揮発性メモリ・セルは
    浮遊ゲート電極,制御ゲート電極および消去ゲート電極
    からなる3層のゲート電極を有し,隣接する一対の該制
    御ゲート電極がそれぞれ1つの該消去ゲート電極を共有
    してなり、さらに該不発性メモリ・セルは仮想接地線型
    に接続され、 前記シリコン基板の主表面に設けられた周辺回路領域に
    は、周辺回路を構成する半導体素子が前記フィールド酸
    化膜に囲まれて設けられ、 前記窪みに隣接する前記シリコン基板の主表面と該窪み
    の底面の端部とを含んだ帯状の領域には、前記周辺回路
    領域およびセル・アレイ領域を接続する第1の接続領域
    と、該セル・アレイ領域間を接続する第2の接続領域と
    が設けられ、 前記周辺回路領域と前記第1の接続領域との境界には前
    記フィールド酸化膜が設けられ、 前記制御ゲート電極並びに消去ゲート電極に直交して前
    記セル・アレイ領域に設けられた埋め込み拡散層の少な
    くとも一部は、前記第2の接続領域の前記シリコン基板
    の主表面に延在してさらに隣接するセル・アレイ領域に
    延在し、該第2の接続領域の該シリコン基板の主表面に
    おいて該シリコン基板を覆う層間絶縁膜の表面上に設け
    られたビット線および接地線として機能する配線に接続
    され、 前記セル・アレイ領域の前記窪みの表面上に設けられた
    フィールド絶縁膜は、前記不揮発性メモリ・セルが設け
    られた領域おいて前記埋め込み拡散層に直交する第1の
    帯状の姿態と台形状の断面形状とを有し、該セル・アレ
    イ領域の縁端部においては該第1の帯状の姿態が束ねら
    れて第2の帯状の姿態を成し,さらに該第2の帯状の姿
    態を持って前記第1あるいは第2の絶縁領域上に延在
    し、 隣接する2つの前記第1の帯状の姿態を成す部分の前記
    フィールド絶縁膜に挟まれて,さらには該フィールド絶
    縁膜の側面を覆い,該フィールド絶縁膜の上面上に延在
    して前記セル・アレイ領域の前記窪みの表面上に設けら
    れた前記浮遊ゲート電極は、第1のゲート酸化膜を介し
    て前記埋め込み拡散層の一部と該埋め込み拡散層に挟ま
    れた該窪みの底面の一部とを覆い、 前記浮遊ゲート電極の上面と、前記埋め込み拡散層に平
    行な該浮遊ゲート電極の側面と、該浮遊ゲート電極に挟
    まれた部分の該埋め込み拡散層および前記窪みの底面の
    表面とには第2のゲート酸化膜が設けられ、 隣接する2つの前記第1の帯状の姿態を成す部分の前記
    フィールド絶縁膜に挟まれた領域上に設けられた前記制
    御ゲート電極は、前記第2のゲート酸化膜を介して前記
    浮遊ゲート電極と該浮遊ゲート電極に挟まれた部分の該
    埋め込み拡散層および前記窪みの底面の表面とを覆い、
    該浮遊ゲート電極に挟まれた部分の該フィールド絶縁膜
    の側面および上面を覆い、上面には絶縁膜キャップが設
    けられ、側面には絶縁膜スペーサが設けられ、 前記浮遊ゲート電極の前記フィールド絶縁膜の上面上へ
    の延在部分は前記絶縁膜スペーサに自己整合的に設けら
    れ、該浮遊ゲート電極の該延在部分における側面には第
    3のゲート電極が設けられ、 一対の前記制御ゲート電極に挟まれた前記フィールド絶
    縁膜上に設けられた前記消去ゲート電極は、前記絶縁膜
    スペーサに挟まれた部分の該フィールド絶縁膜の上面を
    覆い、前記絶縁膜キャップ並びに該絶縁膜スペーサを介
    して該制御ゲート電極の一部を覆い、前記第3のゲート
    酸化膜を介して前記浮遊ゲート電極の側面の一部を覆う
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の接続領域の前記シリコン基板
    の主表面には、前記フィールド酸化膜と前記フィールド
    絶縁膜とに自己整合的な帯状の拡散層が設けられ、 少なくとも前記第2の接続領域に設けられた前記埋め込
    み拡散層は、前記配線に接続される部分を除いて、前記
    フィールド絶縁膜により覆われていることを特徴とする
    請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の接続領域上に延在
    した部分の前記フィード絶縁膜は平坦な上面を有し、少
    なくとも該第1の接続領域においては該フィールド酸化
    膜のバーズ・ビーク部を覆い、 前記制御ゲート電極は少なくとも前記第1の接続領域上
    に延在した部分の前記フィールド絶縁膜の上面上にまで
    延在することを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記制御ゲート電極の設定された方向に
    おける前記第1の接続領域に最近接して設けられた前記
    浮遊ゲート電極が、ダミーの浮遊ゲート電極であること
    を特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 シリコン基板の主表面のセル・アレイ形
    成予定領域に選択酸化により第1のフィールド酸化膜を
    形成し、該第1のフィールド酸化膜を除去して窪みを形
    成する工程と、 前記窪みの表面における最近接した2つの副ビット線の
    形成予定領域に挟まれた素子分離領域,該窪みの傾斜面
    からなる周辺部における素子分離領域および前記シリコ
    ン基板の主表面の素子分離領域とに、選択酸化により第
    2のフィールド酸化膜を形成する工程と、 前記窪みの底面におけるチャンネル形成予定領域,前記
    シリコン基板の主表面および該窪みの傾斜面からなる周
    辺部を覆う窒化シリコン膜を形成し、該窒化シリコン膜
    に覆われない領域に埋め込み拡散層からなる副ビット線
    および副接地線を形成する工程と、 選択酸化により前記副ビット線および副接地線の表面上
    に前記第2のフィールド酸化膜より膜厚の薄い第3のフ
    ィールド酸化膜を形成する工程と、 前記窒化シリコン膜を除去し、前記窪みの底面のチャン
    ネル形成予定領域に第1のゲート酸化膜を形成する工程
    と、 全面に第1の多結晶シリコン膜を形成し、該第1の多結
    晶シリコン膜をパターニングして前記第1のゲート酸化
    膜および前記副ビット線直上の前記第3のフィールド酸
    化膜を覆う帯状の多結晶シリコン膜パターンを形成し、
    該多結晶シリコン膜パターンの表面にゲート絶縁膜を形
    成し,前記第2のフィールド酸化膜に囲まれた前記窪み
    の傾斜面からなる周辺部における素子領域および前記シ
    リコン基板の主表面の素子領域に第2のゲート酸化膜を
    形成する工程と、 全面に第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、 少なくとも前記シリコン基板の主表面の所定の領域上を
    覆うフォト・レジスト膜パターンをマスクにして、少な
    くとも前記窪みの底面を覆う前記第2の多結晶シリコン
    膜と、前記ゲート絶縁膜と、前記多結晶シリコン膜パタ
    ーンとを順次パターニングして、制御ゲート電極および
    浮遊ゲート電極を形成する工程と、 少なくとも前記窪みの底面上を覆う別のフォト・レジス
    ト膜パターンをマスクにして、前記第2の多結晶シリコ
    ン膜のパターニングを行ない、前記窪みの傾斜面からな
    る周辺部における素子領域および前記シリコン基板の主
    表面の素子領域にゲート電極を形成する工程と、 前記窪みの底面上を覆うさらに別のフォト・レジスト膜
    パターン,前記ゲート電極および前記第2のフィールド
    酸化膜をマスクにしたイオン注入等により、該第2のフ
    ィールド酸化膜に囲まれた該窪みの傾斜面からなる周辺
    部における素子領域および前記シリコン基板の主表面の
    素子領域に拡散層を形成する工程と、 全面に層間絶縁膜を形成し、前記副ビット線,副接地線
    にそれぞれに接続される半導体素子に達するコンタクト
    孔を形成し、該コンタクト孔を介して該副ビット線,副
    接地線にそれぞれに接続される主ビット線,主接地線を
    該層間絶縁膜の表面上に形成する工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記埋め込み拡散層からなる副ビット線
    および副接地線を形成する工程が、全面への前記窒化シ
    リコン膜の形成,該窒化シリコン膜を覆う酸化シリコン
    膜の形成,該酸化シリコン膜の上面の化学機械研磨(C
    MP)法による平坦化,該酸化シリコン膜並びに窒化シ
    リコン膜のパターニングおよび少なくともパターニング
    された該酸化シリコン膜をマスクにたイオン注入を含
    み、 少なくとも前記第1のゲート酸化膜の形成前に、前記パ
    ターニングされた酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とが
    除去されることを特徴とする請求項8記載の半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 全面に第2の多結晶シリコン膜を形成
    した後に、全面に酸化シリコン膜を形成し、該酸化シリ
    コン膜の上面をCMP法により平坦化することと、 前記制御ゲート電極および浮遊ゲート電極を形成する工
    程が、前記フォト・レジスト膜パターンをマスクにし
    て、上面が平坦化された前記酸化シリコン膜と前記窪み
    の底面を覆う前記第2の多結晶シリコン膜と前記ゲート
    絶縁膜と前記多結晶シリコン膜パターンとを順次パター
    ニングすることからなることと、 前記窪みの傾斜面からなる周辺部における素子領域およ
    び前記シリコン基板の主表面の素子領域とに前記ゲート
    電極を形成する工程が、前記別のフォト・レジスト膜パ
    ターンをマスクにして上面が平坦化された前記酸化シリ
    コン膜と前記第2の多結晶シリコン膜とをパターニング
    することからなることとを併せて特徴とする請求項8記
    載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 シリコン基板の主表面のセル・アレイ
    形成予定領域に選択酸化により第1のフィールド酸化膜
    を形成し、該第1のフィールド酸化膜を除去して窪みを
    形成する工程と、 前記窪みの表面を含めて前記シリコン基板の主表面の素
    子分離領域に、選択酸化により第2のフィールド酸化膜
    を形成する工程と、 熱酸化により少なくとも前記窪みの底面の素子領域に第
    1のゲート酸化膜を形成する工程と、 全面に第1の多結晶シリコン膜を形成し、該第1の多結
    晶シリコン膜をパターニングして前記第1のゲート酸化
    膜を覆う帯状の多結晶シリコン膜パターンを形成し、該
    多結晶シリコン膜パターンの表面にゲート絶縁膜を形成
    し,前記第2のフィールド酸化膜に囲まれた前記窪みの
    傾斜面からなる周辺部における素子領域および前記シリ
    コン基板の主表面の素子領域に第2のゲート酸化膜を形
    成する工程と、 全面に第2の多結晶シリコン膜を形成する工程と、 少なくとも前記シリコン基板の主表面の所定の領域上を
    覆うフォト・レジスト膜パターンをマスクにして、少な
    くとも前記窪みの底面を覆う前記第2の多結晶シリコン
    膜と、前記ゲート絶縁膜と、前記多結晶シリコン膜パタ
    ーンとを順次パターニングして、制御ゲート電極および
    浮遊ゲート電極を形成する工程と、 少なくとも前記窪みの底面上を覆う別のフォト・レジス
    ト膜パターンをマスクにして、前記第2の多結晶シリコ
    ン膜のパターニングを行ない、前記窪みの傾斜面からな
    る周辺部における素子領域および前記シリコン基板の主
    表面の素子領域にゲート電極を形成する工程と、 前記第2のフィールド酸化膜,前記ゲート電極および制
    御ゲート電極をマスクにして、前記窪みの底面の素子領
    域,該第2のフィールド酸化膜に囲まれた該窪みの傾斜
    面からなる周辺部における素子領域および前記シリコン
    基板の主表面の素子領域にそれぞれに拡散層を形成する
    工程と、 全面に層間絶縁膜を形成し、前記窪みの底面の素子領域
    に形成された拡散層に接続される半導体素子に達するコ
    ンタクト孔を形成し、該コンタクト孔を介して該窪みの
    底面の素子領域に形成された拡散層にに接続されるビッ
    ト線を該層間絶縁膜の表面上に形成する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 全面に前記第2の多結晶シリコン膜を
    形成した後に、全面に酸化シリコン膜を形成し、該酸化
    シリコン膜の上面をCMP法により平坦化することと、 前記制御ゲート電極および浮遊ゲート電極を形成する工
    程が、前記フォト・レジスト膜パターンをマスクにし
    て、上面が平坦化された前記酸化シリコン膜と、少なく
    とも前記窪みの底面を覆う前記第2の多結晶シリコン膜
    と、前記ゲート絶縁膜と、前記多結晶シリコン膜パター
    ンとを順次パターニングすることからなることと、 前記窪みの傾斜面からなる周辺部における素子領域およ
    び前記シリコン基板の主表面の素子領域にゲート電極を
    形成する工程が、前記別のフォト・レジスト膜パターン
    をマスクにして、上面が平坦化された前記酸化シリコン
    膜と、前記多結晶シリコン膜パターンとのパターニング
    からなることとを併せて特徴とする請求項11記載の半
    導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 シリコン基板の主表面にパッド酸化膜
    を形成し、パッド酸化膜を表面上に第1の窒化シリコン
    膜を形成し、該第1の窒化シリコン膜をパターニングし
    て選択酸化を行ない、周辺回路形成予定領域の素子分離
    領域とセル・アレイ形成予定領域と該周辺回路形成予定
    領域および該セル・アレイ形成予定領域の間の第1の接
    続領域の形成予定領域の所要の領域とにフィールド酸化
    膜を形成して周辺回路領域を形成する工程と、 前記第1の窒化シリコン膜を除去し、全面に第2の窒化
    シリコン膜を形成し、前記セル・アレイ形成予定領域と
    該セル・アレイ形成予定領域の間の前記第2の接続領域
    の形成予定領域とを覆う該第2の窒化シリコン膜を除去
    し,前記周辺回路領域と前記第1の接続領域とを覆う該
    第2の窒化シリコン膜を残置し、残置された該第2の窒
    化シリコン膜をマスクにして前記フィールド酸化膜を除
    去して前記シリコン基板の主表面に窪みを形成すること
    により該窪みの平坦な底面からなるセル・アレイ領域と
    それぞれ該窪みの縁端部を成す傾斜部を含んで成る第1
    の接続領域および第2の接続領域とを形成する工程と、 全面に第1の酸化シリコン膜を形成し、該第1の酸化シ
    リコン膜の上面をCMP法により平坦化し、該第1の酸
    化シリコン膜のパターニングを行なって,制御ゲート電
    極形成予定方向に直交して1つの前記セル・アレイ領域
    から前記第2の接続領域を横断して隣接する該セル・ア
    レイ領域に連続して連なる開口部を形成し、該開口部に
    自己整合的に該セル・アレイ領域並びに該第2の接続領
    域にイオン注入層を形成する工程と、 前記第1の酸化シリコン膜を除去し、熱酸化により前記
    セル・アレイ領域および第2の接続領域の表面に第2の
    酸化シリコン膜を形成するとともに前記イオン注入層を
    活性化して埋め込み拡散層に変換する工程と、 前記第2の酸化シリコン膜を除去した後、高温化学気相
    成長法により全面に第3の酸化シリコン膜を形成し、さ
    らに全面に第3の窒化シリコン膜を形成し、前記周辺回
    路と前記第1および第2の接続領域とを覆い,さらに該
    第1あるいは第2の接続領域からこれら該第1あるいは
    第2の接続領域に最近接した浮遊ゲート電極の側面の形
    成予定領域に達するまで延在して前記セル・アレイ領域
    を覆う該第3の窒化シリコン膜を残置するパターニング
    を行なう工程と、 第1のフォト・レジスト膜パターンをマスクにして前記
    第3の窒化シリコン膜を選択的にエッチングした後、該
    第1のフォト・レジスト膜パターンをマスクにして前記
    第3の酸化シリコン膜のテーパー・エッチングを行な
    い、前記第1の接続領域へは前記窪みの傾斜部を覆う姿
    態を有して延在し,前記第2の接続領域には前記シリコ
    ン基板の主表面上にまで延在して該第2の接続領域の中
    央部において所要幅を持って帯状に分断され,さらに前
    記セル・アレイ領域の不揮発性メモリ・セルの形成予定
    領域においては前記埋め込み拡散層に直交する方向に平
    行に所定幅の帯状に残置する姿態を有したフィールド絶
    縁膜を形成する工程と、 前記フィールド絶縁膜に自己整合的に前記セル・アレイ
    領域の表面に第1のゲート酸化膜を形成し、全面に第1
    の多結晶シリコン膜を形成し、該第1に多結晶シリコン
    膜をパターニングして前記埋め込み拡散層に平行に,前
    記窪みの底面における該埋め込み拡散層の境界のそれぞ
    れ一方を覆う姿態を有した多結晶シリコン膜パターンを
    形成し、該多結晶シリコン膜パターンの上面並びに側面
    と該多結晶シリコン膜パターンに自己整合的な該セル・
    アレイ領域の表面とに第2のゲート酸化膜を形成する工
    程と、 全面に第2の多結晶シリコン膜と第4の酸化シリコン膜
    とを順次形成し、該第4の酸化シリコン膜と第2の多結
    晶シリコン膜とを順次異方性エッチングによりパターニ
    ングして、前記セル・アレイ領域において帯状をなす前
    記フィールド絶縁膜の空隙部を該フィールド絶縁膜に平
    行に覆う姿態を有して制御ゲート電極と該制御ゲート電
    極の上面を覆う酸化シリコン膜キャップとを形成する工
    程と、 全面に第5の酸化シリコン膜を形成し、該第5の酸化シ
    リコン膜をエッチ・バックして前記制御ゲート電極およ
    び酸化シリコン膜キャップの側面に酸化シリコン膜スペ
    ーサを形成する工程と、 前記第2の接続領域を第2のフォト・レジスト膜パター
    ンで覆い、前記酸化シリコン膜スペーサに自己整合的に
    前記多結晶シリコン膜パターンを異方性エッチングして
    浮遊ゲート電極を形成する工程と、 前記第2の接続領域と少なくとも前記セル・アレイ領域
    の不揮発性メモリ・セルの形成予定領域とを覆う第3の
    フォト・レジスト膜パターンをマスクにして、前記第2
    および第3の窒化シリコン膜を選択的に除去する工程
    と、 前記浮遊ゲート電極の前記フィールド絶縁膜の上面上の
    側面と前記周辺回路領域の表面と前記第1および第2の
    接続領域の表面とに第3のゲート酸化膜を形成し、全面
    に第3の多結晶シリコン膜を形成し、該第3の多結晶シ
    リコン膜をパターニングして、周辺回路を構成するMO
    Sトランジスタのゲート電極と、一対の前記制御ゲート
    電極に挟まれた前記フィールド絶縁膜上に前記絶縁膜ス
    ペーサに挟まれた部分の該フィールド絶縁膜の上面を覆
    い,前記絶縁膜キャップ並びに該絶縁膜スペーサを介し
    て該制御ゲート電極の一部を覆い,前記第3のゲート酸
    化膜を介して前記浮遊ゲート電極の側面の一部を覆う姿
    態を有した消去ゲート電極とを形成する工程と、 少なくとも前記第2の接続領域を覆う第4のフォト・レ
    ジスト膜パターンをマスクにしたイオン注入等により、
    前記第1の接続領域と前記周辺回路領域とに該第4のフ
    ォト・レジスト膜パターン,前記周辺回路を構成するM
    OSトランジスタのゲート電極,前記フィールド酸化膜
    およびフィールド絶縁膜に自己整合的に拡散層を形成す
    る工程と、 全面に層間絶縁膜を形成し、前記第2の接続領域の前記
    埋め込み拡散層,前記周辺回路領域の半導体素子等に達
    するコンタクト孔を形成し、該コンタクト孔を介して該
    埋め込み拡散層,半導体素子等に接続される配線を該層
    間絶縁膜の表面上に形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 シリコン基板の主表面にパッド酸化膜
    を形成し、パッド酸化膜を表面上に第1の窒化シリコン
    膜を形成し、該第1の窒化シリコン膜をパターニングし
    て選択酸化を行ない、周辺回路形成予定領域の素子分離
    領域とセル・アレイ形成予定領域と該周辺回路形成予定
    領域および該セル・アレイ形成予定領域の間の第1の接
    続領域の形成予定領域の所要の領域と該セル・アレイ形
    成予定領域の間の第2の接続領域の形成予定領域の所要
    の領域とにフィールド酸化膜を形成して周辺回路領域を
    形成する工程と、 前記第1の窒化シリコン膜を除去し、全面に第2の窒化
    シリコン膜を形成し、前記セル・アレイ形成予定領域を
    覆う該第2の窒化シリコン膜を除去して前記周辺回路領
    域と前記第1および第2の接続領域とを覆う該第2の窒
    化シリコン膜を残置し、残置された該第2の窒化シリコ
    ン膜をマスクにして前記フィールド酸化膜を除去して前
    記シリコン基板の主表面に窪みを形成することにより該
    窪みの平坦な底面からなるセル・アレイ領域とそれぞれ
    該窪みの縁端部を成す傾斜部を含んで成る第1の接続領
    域および第2の接続領域とを形成する工程と、 全面に第1の酸化シリコン膜を形成し、該第1の酸化シ
    リコン膜の上面をCMP法により平坦化し、該第1の酸
    化シリコン膜のパターニングを行なって,制御ゲート電
    極形成予定方向に直交して1つの前記セル・アレイ領域
    から前記第2の接続領域を横断してそれぞれ一方の側に
    隣接する該セル・アレイ領域に連続して連なる開口部を
    形成し、該開口部に自己整合的に該セル・アレイ領域並
    びに該第2の接続領域に第1のイオン注入層を形成する
    工程と、 前記セル・アレイ領域の前記開口部を覆う第1のフォト
    ・レジスト膜パターンを形成し、該第1のフォト・レジ
    スト膜パターンをマスクにして前記第2の接続領域の前
    記第1のイオン注入層に再度イオン注入を行ない、該第
    1のイオン注入層を第2のイオン注入層に変換する工程
    と、 前記第1の酸化シリコン膜を除去し、熱酸化により前記
    セル・アレイ領域および第2の接続領域の表面に第2の
    酸化シリコン膜を形成するとともに前記第1並びに第2
    のイオン注入層を活性化してそれぞれ2つの該セル・ア
    レイ領域にまたがった埋め込み拡散層に変換する工程
    と、 前記第2の酸化シリコン膜を除去した後、高温化学気相
    成長法により全面に第3の酸化シリコン膜を形成し、前
    記フィールド酸化膜の上面の平坦部を覆う前記第2の窒
    化シリコン膜の表面が露出するまで該第3の酸化シリコ
    ン膜にCMPを施す工程と、 第2のフォト・レジスト膜パターンをマスクにして、前
    記周辺回路領域および第2の接続領域の半導体素子の形
    成予定領域に残置した前記第3の酸化シリコン膜と、該
    第2の接続領域において前記埋め込み拡散層を覆う該第
    3の酸化シリコン膜のうちの該半導体素子の形成予定領
    域に接続する部分を含めた領域の該第3の酸化シリコン
    膜とを選択的に除去する工程と、 全面に第3の窒化シリコン膜を形成し、第3のフォト・
    レジスト膜パターンをマスクにた該第3の窒化シリコン
    膜のエッチングにより、前記周辺回路と前記第1および
    第2の接続領域とを覆い,さらに該第1あるいは第2の
    接続領域からこれら該第1あるいは第2の接続領域に最
    近接した浮遊ゲート電極の側面の形成予定領域に達する
    まで延在して前記セル・アレイ領域を覆う該第3の窒化
    シリコン膜を残置する工程と、 第4のフォト・レジスト膜パターンをマスクにして前記
    第3の窒化シリコン膜を選択的に除去した後、該第4の
    フォト・レジスト膜パターンをマスクにして前記第3の
    酸化シリコン膜のテーパー・エッチングを行ない、前記
    第1の接続領域へは前記窪みの傾斜部を覆う姿態を有し
    て前記フィールド酸化膜まで延在し,前記第2の接続領
    域には該フィールド酸化膜まで延在してさらに前記埋め
    込み拡散層の一部を覆い,さらに前記セル・アレイ領域
    の不揮発性メモリ・セルの形成予定領域においては前記
    埋め込み拡散層に直交する方向に平行に所定幅の帯状に
    残置する姿態を有したフィールド絶縁膜を形成する工程
    と、 前記フィールド絶縁膜に自己整合的に前記セル・アレイ
    領域の表面に第1のゲート酸化膜を形成し、全面に第1
    の多結晶シリコン膜を形成し、該第1に多結晶シリコン
    膜をパターニングして前記埋め込み拡散層に平行に,前
    記窪みの底面における該埋め込み拡散層の境界のそれぞ
    れ一方を覆う姿態を有した多結晶シリコン膜パターンを
    形成し、該多結晶シリコン膜パターンの上面並びに側面
    と該多結晶シリコン膜パターンに自己整合的な該セル・
    アレイ領域の表面とに第2のゲート酸化膜を形成する工
    程と、 全面に第2の多結晶シリコン膜を形成し、さらに第4の
    酸化シリコン膜,第4の窒化シリコン膜および第5の酸
    化シリコン膜を順次形成し、該第5の酸化シリコン膜の
    上面をCMP法により平坦化し、該第5の酸化シリコン
    膜および第4の窒化シリコン膜を順次異方性エッチング
    によりパターニングし、異方性エッチングによりパター
    ニングされた該第5の酸化シリコン膜とパターニングさ
    れた該第4の窒化シリコン膜に自己整合的な該第4の酸
    化シリコン膜とを選択的に除去して、該第4の酸化シリ
    コン膜からなる酸化シリコン膜キャップに該第4の窒化
    シリコン膜からなる窒化シリコン膜キャップが載置して
    なる絶縁膜キャップを形成し、該絶縁膜キャップをマス
    クにした前記第2の多結晶シリコン膜の異方性エッチン
    グにより前記セル・アレイ領域において帯状をなす前記
    フィールド絶縁膜の空隙部を該フィールド絶縁膜に平行
    に覆う姿態を有して制御ゲート電極を形成する工程と、 全面に第6の酸化シリコン膜を形成し、該第6の酸化シ
    リコン膜をエッチ・バックして前記制御ゲート電極およ
    び絶縁膜キャップの側面に酸化シリコン膜スペーサを形
    成する工程と、 前記酸化シリコン膜スペーサに自己整合的に前記多結晶
    シリコン膜パターンを異方性エッチングして浮遊ゲート
    電極を形成する工程と、 前記セル・アレイ領域の不揮発性メモリ・セルの形成予
    定領域を覆う第5のフォト・レジスト膜パターンをマス
    クにして、前記第2および第3の窒化シリコン膜と前記
    窒化シリコン膜スペーサの一部を選択的に除去する工程
    と、 前記フィールド絶縁膜の上面上の前記浮遊ゲート電極の
    側面と前記周辺回路領域の表面と前記第1および第2の
    接続領域の表面とに第3のゲート酸化膜を形成し、全面
    に第3の多結晶シリコン膜を形成し、該第3の多結晶シ
    リコン膜をパターニングして、周辺回路等を構成するM
    OSトランジスタのゲート電極と、一対の前記制御ゲー
    ト電極に挟まれた前記フィールド絶縁膜上に前記絶縁膜
    スペーサに挟まれた部分の該フィールド絶縁膜の上面を
    覆い,前記絶縁膜キャップ並びに該絶縁膜スペーサを介
    して該制御ゲート電極の一部を覆い,前記第3のゲート
    酸化膜を介して前記浮遊ゲート電極の側面の一部を覆う
    姿態を有した消去ゲート電極とを形成する工程と、 イオン注入等により、前記第1の接続領域と前記周辺回
    路領域とに前記第4のフォト・レジスト膜パターン,前
    記周辺回路等を構成するMOSトランジスタのゲート電
    極,前記フィールド酸化膜およびフィールド絶縁膜に自
    己整合的に拡散層を形成する工程と、 全面に層間絶縁膜を形成し、前記第2の接続領域および
    周辺回路領域の半導体素子等に達するコンタクト孔を形
    成し、該コンタクト孔を介して該半導体素子等に接続さ
    れる配線を該層間絶縁膜の表面上に形成する工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板の主表面の所定の領域に、
    概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪みを形
    成する工程と、 全面に所要材料からなる膜を形成し、該膜の上面を平坦
    化し、該膜をパターニングして前記窪みの底面から少な
    くとも該窪みの端部をなす前記半導体基板の主表面に連
    なる開口部を形成する工程と、 前記膜の開口部に自己整合的に、前記窪みの底面から少
    なくとも該窪みの端部をなす前記半導体基板の主表面に
    連なる拡散層を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板の主表面の所定の領域に、
    概ね逆台形の姿態を有し,平坦な底面を有する窪みを形
    成する工程と、 全面に第1の膜と第2の膜とを順次形成し、該第2の膜
    の上面を平坦化し、該第2の膜をパターニングして前記
    窪みの底面から少なくとも該窪みの端部をなす前記半導
    体基板の主表面に連なる開口部を形成する工程と、 前記第2の膜の開口部に自己整合的に前記第1の膜を加
    工し、該第2の膜を除去する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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