JP2523409B2 - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体記憶装置およびその製造方法Info
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Description
ダム・アクセス・メモリ(DRAM)などの半導体記憶
装置に用いられるウェル構造の改善に関するものであ
る。
ある。この図20を参照してDRAMの概略構造につい
て説明する。DRAMは、一般に大別すると多数の記憶
情報を蓄積する記憶領域であるメモリセルアレイ部と、
外部との入出力に必要な周辺回路部とから構成される。
信号を蓄積するためのメモリセル部51と、単位記憶回
路を構成するメモリセルを指定するためのロウデコーダ
53およびカラムデコーダ54と、指定されたメモリセ
ルに蓄積された信号を増幅して読出すセンスリフレッシ
ュアンプ55とを含んでいる。
るためのアドレス信号を外部から受けるためのロウアン
ドカラムアドレスバッファ52と、データ入出力のため
のデータインバッファ56およびデータアウトバッファ
57と、クロック信号を発生するクロックジェネレータ
58などを含んでいる。
に示した断面構造図である。p型シリコン基板1中には
複数のpウェル領域P1 、P2 とnウェル領域N1 、N
2 が形成されている。メモリセルアレイ部ではたとえば
pウェル領域P1 にはメモリセルのnMOSスイッチン
グトランジスタなどが主に形成され、nウェル領域N 1
にはセンスアンプのpMOSトランジスタなどが形成さ
れている。また、周辺回路部においては、同様にpウェ
ル領域P2 には種々の回路を構成するnMOSトランジ
スタ、またnウェル領域N2 には、pMOSトランジス
タが形成されている。そして、pウェル領域P1 、P2
は接地電位VSSに保持され、また、nウェル領域N1、
N2 は電源電位VCCに保持されている。
な所定電位に保持されたウェル構造においては入力端子
における入力信号のアンダーシュートの発生が問題とな
る。図22は、図21中のpウェル領域P2 に接続され
る入力端子からの入力信号Vinの信号電位の変化を示
す電位変化図である。図21および図22を参照して、
入力端子からの入力信号VinがHレベルから0レベル
に変化する際、瞬間的に0レベルを超えて負電位に低下
するいわゆるアンダーシュートが生じる場合がある。こ
の場合、pウェル領域P2 では、ウェル電位がVSS(=
0)に保持されており、入力電位は負電位となることに
よって入力端子からシリコン基板1内部へ多量の電子が
瞬間的に注入される。基板内部へ注入された多量の電子
はたとえば近接されたpウェル領域P1 中へ流れ込み、
pウェル領域P1 中に形成されたソース・ドレイン領域
11を通してメモリセルのキャパシタ12内部に到達
し、キャパシタ12内部に蓄積されたHighレベル信
号をLowレベルに変化させ、データを破壊してしま
う。
端子のみならず周辺回路あるいはデコーダやセンスアン
プでの内部入力端子においても同様の問題を生じさせ
る。
するために、たとえばpウェル領域の電位をアンダーシ
ュートした電位よりさらにマージンを見込んだ負電位V
BBに設定する方法がある。このような負電位に設定され
た状態を図23に示す。図23は、図21に相当する半
導体記憶装置の断面構造図である。メモリセルアレイ部
のpウェル領域P1 および周辺回路部のpウェル領域P
2 は各々負電位VBBに保持されている。pウェル領域P
1 、P2 を負電位VBBに保持すると、入力端子からのア
ンダーシュートが生じた場合でも入力端子からの電子の
注入を阻止し、メモリセルのデータ破壊などの現象を防
止することができる。ところが、この方法では新たに、
負電位VBBに設定されるウェル領域に形成されるnMO
Sトランジスタの特性劣化が生じるという問題が生じて
いた。すなわち、このウェル領域に形成されるMOSト
ランジスタのゲート長が微細化により縮小化されると、
ウェル電位がVSSに設定されていた場合に比べてゲート
長の依存性によるしきい値電圧の低下が顕著となり、ま
たソース・ドレイン間のブレイクダウン耐圧が低下する
ことが顕著となってきた。したがって、DRAMの大容
量化が進み構造が微細化されるにつれてMOSトランジ
スタの特性劣化は顕在化しpウェル領域を負電位VBBに
設定することは困難となった。
pウェル領域P1 においては、ウェル電位を負電位VBB
に設定しても、いわゆる狭チャネル効果により上記のし
きい値電圧低下が補償されトランジスタの特性劣化を補
う効果が得られる点は注目すべきである。すなわち、狭
チャネル効果は素子間分離領域からの不純物の染出し効
果により見かけ上の基板濃度を押上げ、MOSトランジ
スタのしきい値電圧を上昇させる効果がある。したがっ
て、このしきい値電圧の上昇分が上記のウェル電位によ
るしきい値電圧の低下分を補うことにより所定のMOS
トランジスタのしきい値電圧が維持され得る場合がある
からである。
点を解消するためになされたもので、入力信号に起因す
るアンダーシュートを防止し、かつトランジスタ特性の
劣化を生じさせることのないウェル構造を有する半導体
記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
憶装置は、主表面を有し、その表面上にメモリセルが複
数個配列されたメモリセル部と、このメモリセル部に接
続され記憶情報の書込・読出のためのアクセス動作を行
なう回路部とを含むメモリセルアレイが形成されるメモ
リセルアレイ領域と、メモリセルアレイ領域を除く回路
部が形成される周辺回路領域とを有するp型半導体基板
と、周辺回路領域の半導体基板中に形成され、外部入力
信号を受取る入力端子と接続され、接地電位に保持され
る第1pウェル領域と、周辺回路領域の半導体基板中に
形成され正電位に保持される第1nウェル領域と、メモ
リセルアレイ領域の半導体基板中に形成され、負電位ま
たは接地電位に保持される第2pウェル領域と、メモリ
セルアレイ領域の半導体基板中に形成され、正電位に保
持される第2nウェル領域とを備えている。そして、請
求項1に係る発明においては、正電位に保持される第3
nウェル領域は第2pウェル領域および第2nウェル領
域を取囲むと共に周辺回路領域との間に介在するように
半導体基板中に形成されている。
この第3nウェル領域は第1pウェル領域および第1n
ウェル領域を取囲むように半導体基板中に形成され、正
電位に保持されている。
第1導電型の半導体基板と、第1導電型の半導体基板中
に相互に独立した第2導電型の第1ウェル領域および第
2ウェル領域と、第2ウェル領域の内部に第1導電型の
第3ウェル領域と、半導体基板の主表面上に第3ウェル
領域に対応して形成されたメモリセルアレイ領域または
周辺回路領域を有しており、その製造方法は以下の工程
を含んでいる。
膜で覆った後、熱酸化膜をマスクとして半導体基板中に
第2導電型不純物をイオン注入し、熱拡散処理を施して
第2ウェル領域を形成する工程。
主表面に第2ウェル領域に対応した開口を有する第1マ
スクパターンを形成する工程。
基板中に第1導電型不純物を複数回イオン注入し、第1
導電型の所定の不純物濃度分布を有する第3ウェル領域
を形成する工程。
状の第2マスクパターンを形成する工程。
基板中に第2導電型不純物を複数回イオン注入し、所定
の不純物濃度分布を有する第1ウェル領域を形成する工
程。
は、pウェル領域およびnウェル領域の周囲を正電位に
保持された第3nウェル領域で取囲んでいる。この第3
nウェル領域はp型基板と保護すべきpウェル領域およ
び保護すべきnウェル領域との間に接合形成することに
よりpウェル領域を接地電位あるいは負電位に保持する
ことができる。また、アンダーシュートにより基板内部
に注入された電子をこの第3nウェル領域が吸収し、た
とえばpウェル領域内に形成されるメモリセルのキャパ
シタにまで到達することを防止する。さらに、アンダー
シュートにより基板内部に発生したホールは、この第3
nウェル領域がバリア層となって、nウェル領域内に形
成された素子への注入が抑制されるため、素子の誤動作
を防ぎ、デバイス特性を向上させる。
造方法では、2重構造をなすウェル領域の形成におい
て、外側に形成される第2導電型のウェル領域を熱拡散
で形成し、その内部に形成される第1導電型のウェル領
域をイオン注入により形成することにより、熱処理工程
が少なく、かつウェル領域内の不純物濃度分布の制御性
に優れたウェル構造を形成することができる。
説明する。
明する。図1(A)は、DRAMのウェル構造を示す断
面模式図であり、図1(B)は、図1(A)の平面構造
図である。両図においてメモリセルアレイ部に含まれる
pウェル領域P1 およびnウェル領域N1 と周辺回路部
のpウェル領域P2 およびnウェル領域N2 が模式的に
示されている。メモリセルアレイ部においては、pウェ
ル領域P1 にはnMOSトランジスタを含むメモリセル
などが形成され、またnウェル領域N1 にはセンスアン
プなどを構成するpMOSトランジスタなどが形成され
る。また、周辺回路部においては同様にpウェル領域P
2 にはnMOSトランジスタなどを含んだ回路が構成さ
れ、nウェル領域N2 にはpMOSトランジスタを含む
回路が構成されている。そして、メモリセルアレイ部の
pウェル領域P1 は負電位VBB(=−1.5V)または
接地電位VSS(=0V)のいずれかに接続され、nウェ
ル領域N1 は電源電位VCC(=+3.3V)に保持され
ている。pウェル領域P1の周囲はnウェル領域N3 に
よって覆われている。そして、このnウェル領域N 3 は
電源電位VCCに接続されている。周辺回路部のpウェル
領域P2 は接地電位VSS(=0V)に保持され、nウェ
ル領域N2 は電源電位VCC(=+3.3V)に保持され
ている。この状態においてp型シリコン基板1は接地電
位VSSに保持される。なお、nウェル領域N1 、N3 に
は、消費電力に対する設計的観点あるいは、ホットキャ
リアやドレインリーク等に対する信頼性の点から、電源
電位V CCを内部降圧回路により降圧した正電位が印加さ
れる場合もある。
れるpウェル領域P1 をnウェル領域N3 で取囲む本例
の場合には、仮に入力端子でのアンダーシュートが生じ
た場合でも注入電子がpウェル領域P1 内に注入するの
を防止し、メモリセルでの蓄積データの破壊を防止す
る。
り具体的に示す断面構造図である。各ウェル領域の隣接
表面には素子分離用のフィールド酸化膜2が形成されて
いる。このフィールド酸化膜2に囲まれたウェル領域の
表面上に種々の回路、すなわちメモリセル、センスアン
プ、デコーダあるいはバッファなどの回路が構成され
る。なお、このウェル領域P1 、P2 、N1 、N2 は概
念的に表示したものであり、各々のウェル表面領域に微
細な素子分離パターンや活性領域あるいはウェル領域が
形成されている。
造工程について説明する。図3ないし図11は図2に示
すウェル構造の製造工程断面図である。
板1の表面に下敷酸化膜3および窒化膜4を形成する。
にレジスト5を塗布した後、リソグラフィおよびエッチ
ング法を用いてレジストパターン5および窒化膜パター
ン4を形成する。このとき、下敷酸化膜3表面が露出し
た領域が周辺回路領域6となる。
ン5を除去した後、窒化膜4を非酸化マスクとして熱酸
化を行ない、p型シリコン基板1表面上に周辺回路領域
6に熱酸化膜8を形成する。そして、窒化膜4を除去し
た後、この熱酸化膜8をマスクとしてシリコン基板1の
メモリセルアレイ領域にリンイオン7をドーズ量10 12
〜1013cm-2でイオン注入する。
〜1200℃で数時間にわたって熱拡散処理を行ないn
ウェル領域N3 を形成する。熱拡散により形成されたn
ウェル領域N3 の不純物濃度分布が図12に示される。
図12は、横軸にp型シリコン基板1表面からの深さ方
向への距離を示し、縦軸にリン濃度を示す濃度分布図で
ある。熱拡散により形成されたnウェル領域N3 は基板
深さ方向にわたって滑らかに減少する不純物濃度分布を
有している。
びnウェル領域N3表面上の下敷酸化膜3を除去した
後、再度シリコン基板1表面上の全面に下敷酸化膜3お
よび窒化膜4を形成する。
法およびエッチング法を用いて素子間分離領域となるべ
き領域に開口を有するレジストパターン5および窒化膜
4を形成する。
ン5を除去した後、窒化膜4をマスクとして熱酸化処理
を施し、シリコン基板表面の分離領域に膜厚の大きいフ
ィールド酸化膜2を形成する。その後、窒化膜4を除去
する。
板1表面上にレジスト5を塗布した後、パターニングす
ることによりnウェル領域を形成すべき領域にのみ開口
を有するレジストパターン5を形成する。その後、レジ
ストパターン5をマスクとしてシリコン基板1表面に不
純物イオン9を複数回のイオン注入工程にわたってイオ
ン注入し、メモリセルアレイ部のnウェル領域N1 およ
び周辺回路部のnウェル領域N2 を形成する。図13
は、工程により形成されたnウェル領域N1 、N 2 の不
純物濃度分布図である。図13の横軸にはシリコン基板
1表面からの深さ方向への距離が示され、縦軸にはリン
濃度が示されている。このような制御された不純物濃度
分布を有するウェル構造をレトロ・グレードウェルと称
す。このウェル形成のためのイオン注入工程を図13の
濃度分布図を参照して説明する。第1回目のイオン注入
工程は、リンイオンを注入エネルギ1〜1.5MeV、
ドーズ量1.0×1013〜1.0×1014cm-2でイオ
ン注入し、図13中の第1のピークAが形成される。第
2回目のリンイオン注入は、注入エネルギ350〜50
0keV、ドーズ量2.0〜8.0×1012cm-2で行
なわれ、図中の第2ピークBが形成される。さらに、第
3回目のリンイオン注入は、注入エネルギ120〜20
0keV、ドーズ量2.0〜8.0×1012cm-2で行
なわれ、図中第3ピークCが形成される。さらに、カウ
ンタドーズとしてボロンイオンが注入エネルギ20〜5
0keV、ドーズ量1.0×1011〜1.0×1013c
m-2で行なわれ図中の第4のピークDが形成される。
ーン5を除去した後、今度はpウェル領域P1 、P2 と
なるべき領域およびメモリセルアレイ部のnウェル領域
N3 の表面上に開口を有するレジストパターン5を形成
する。そして、このレジストパターン5をマスクとして
シリコン基板1中に不純物イオン10をイオン注入し、
上記と同様のレトロ・グレード型のpウェル領域P1 、
P2 を形成する。図14は、メモリセルアレイ部のnウ
ェル領域N3 中に形成されたpウェル領域P1 の不純物
濃度分布図であり、また図15は、周辺回路部に形成さ
れたpウェル領域P2 の不純物濃度分布図である。第1
回目のボロンイオン注入は注入エネルギ500〜100
0keV、ドーズ量1.0×1013〜1.0×1014c
m-2で行なわれ、図14および図15中の第1のピーク
Aが形成される。第2のボロンイオン注入は注入エネル
ギ120〜200keV、ドーズ量2.0〜8.0×1
0 12cm-2で行なわれ、第2のピークBが形成される。
さらに、第3のボロンイオン注入は注入エネルギ20〜
50keV、ドーズ量1.0×1011〜1.0×1013
cm-2で行なわれ、第3のピークCが形成される。
る。以上の工程により図2に示されるウェル構造が得ら
れる。上記の説明のように、メモリセルアレイ部に形成
されたnウェル領域N3 は熱拡散処理により形成され、
他のnウェル領域N1 、N2 およびpウェル領域P1 、
P2 は複数回のイオン注入によりレトロ・グレード・ウ
ェル構造に形成されている。このレトロ・グレード・ウ
ェル構造は、主に第1回目のイオン注入によりラッチア
ップ現象の防止に寄与する高濃度層が形成され、第2の
イオン注入によりフィールド酸化膜2下部に反転防止用
の高濃度層が形成され、さらに第3のイオン注入により
MOSトランジスタのパンチスルー抑制用あるいはしき
い値電圧調整用の濃度設定が行なわれている。このよう
な構造により、ウェル領域上に形成されるMOSトラン
ジスタの狭チャネル効果を抑制し、またしきい値電圧の
制御性に優れたウェル構造を実現することができる。
明する。図16(A)は、第2の実施例によるウェル構
造の断面構造図であり、図16(B)は、図16(A)
の平面構造図である。第2の実施例ではメモリセルアレ
イ部におけるpウェル領域P 1 およびnウェル領域N1
の双方をnウェル領域N3 で覆ったことである。そし
て、pウェル領域P1 は負電位VBBまたは接地電位VSS
に保持され、nウェル領域N3 は電源電位VCCに保持さ
れている。図17は、このメモリセルアレイ部に含まれ
るnウェル領域N1 の不純物濃度分布図である。このn
ウェル領域N1 も複数回のイオン注入より形成されたレ
トロ・グレード・ウェル構造を有している。この第2の
実施例においてもメモリセルが形成されるpウェル領域
P1 はnウェル領域N3 に取囲まれることにより所定の
負電位VBBまたは接地電位VSSに維持され、かつアンダ
ーシュートに起因する電子の注入から保護される。
説明する。図18(A)は、第3の実施例によるウェル
構造の断面構造図であり、図18(B)は、図18
(A)の平面構造図である。第3の実施例では電源電位
VCCに接続されるnウェル領域N 3 が周辺回路部のpウ
ェル領域P2 およびnウェル領域N2 の周囲を取囲んで
形成されている。これは、nウェル領域N3 が周辺回路
部のpウェル領域P2 で生じるアンダーシュートに起因
した注入電子を捕獲し、シリコン基板中に流出すること
を防止する効果とpウェル領域P2 を接地電位VSSに保
持し、かつメモリセルアレイのpウェル領域P1 を負電
位VBBまたは接地電位VSSに保持する効果をなす。
(A)および図19(B)に示されている。図19
(A)は、第4の実施例によるウェル構造の断面構造図
であり、図19(B)はその平面構造図である。第4の
実施例は、第3の実施例の変形例であり、周辺回路部の
pウェル領域P2 の周囲のみをnウェル領域N3 で覆っ
た例である。この場合にも第3の実施例と同様の効果を
生じる。
のpウェル領域P2およびnウェル領域N2 を拡散型の
ウェル構造にするものがある。この熱拡散型のウェル構
造は、素子間分離膜の膜厚がばらついた領域においても
素子間分離特性が優れるという長所を有する。一方で素
子間分離用のチャネルストップ層からの不純物の染出し
による狭チャネル効果の発生が生じるという短所も有し
ている。したがって、比較的大きなチャネル幅を構成す
ることが可能な周辺回路部においては、素子間分離特性
の長所に着目してこの周辺回路部のみを熱拡散型のウェ
ル構造を用いることができる。
基板を用いた場合について説明したが、n型シリコン基
板の場合においても同様に適用することが可能である。
装置は、pウェル領域およびnウェル領域の周辺を取囲
むように正電位に保持されたnウェル領域を形成した2
重ウェル構造を構成したことにより、アンダーシュート
等の悪影響を抑制し、トランジスタ特性の劣化を生じる
ことのない半導体記憶装置およびその製造方法を得るこ
とができる。
ル構造を示す断面構造図(A)およびその平面構造図
(B)である。
ル構造を示す断面構造図である。
程を示す第1工程図である。
程を示す第2工程図である。
程を示す第3工程図である。
程を示す第4工程図である。
程を示す第5工程図である。
程を示す第6工程図である。
程を示す第7工程図である。
工程を示す第8工程図である。
工程を示す第9工程図である。
3 の不純物濃度分布図である。
N1 、N2 の不純物濃度分布図である。
P1 の不純物濃度分布図である。
P2 の不純物濃度分布図である。
断面構造図(A)およびその平面構造図(B)である。
純物濃度分布図である。
断面構造図(A)およびその平面構造図(B)である。
断面構造図(A)およびその平面構造図(B)である。
断面構造図である。
示す入力電位変化図である。
断面構造図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 主表面を有し、その主表面上にメモリセ
ルが複数個配列されたメモリセル部と、このメモリセル
部に接続され記憶情報の書込・読出のためのアクセス動
作を行なう回路部とを含むメモリセルアレイが形成され
るメモリセルアレイ領域と、前記メモリセルアレイを除
く回路部が形成される周辺回路領域とを有するp型半導
体基板と、 前記周辺回路領域の前記半導体基板中に形成され、外部
入力信号を受取る入力端子と接続され、接地電位に保持
される第1pウェル領域と、 前記周辺回路領域の前記半導体基板中に形成され、正電
位に保持される第1nウェル領域と、 前記メモリセルアレイ領域の前記半導体基板中に形成さ
れ、負電位または接地電位のいずれか一方に保持される
第2pウェル領域と、 前記メモリセルアレイ領域の前記半導体基板中に形成さ
れ、正電位に保持される第2nウェル領域と、 前記第2pウェル領域および前記第2nウェル領域を取
り囲むと共に前記周辺回路領域との間に介在するように
前記半導体基板中に形成され、正電位に保持される第3
ウェル領域とを備えた、半導体記憶装置。 - 【請求項2】 主表面を有し、その主表面上にメモリセ
ルが複数個配列されたメモリセル部と、このメモリセル
部に接続され記憶情報の書込・読出のためのアクセス動
作を行なう回路部とを含むメモリセルアレイが形成され
るメモリセルアレイ領域と、前記メモリセルアレイを除
く回路部が形成される周辺回路領域とを有するp型半導
体基板と、 前記周辺回路領域の前記半導体基板中に形成され、外部
入力信号を受取る入力端子と接続され、接地電位に保持
される第1pウェル領域と、 前記周辺回路領域の前記半導体基板中に形成され、正電
位に保持される第1nウェル領域と、 前記メモリセルアレイ領域の前記半導体基板中に形成さ
れ、負電位または接地電位のいずれか一方に保持される
第2pウェル領域と、 前記メモリセルアレイ領域の前記半導体基板中に形成さ
れ、正電位に保持される第2nウェル領域と、 前記第1pウェル領域および前記第1nウェル領域を取
囲むように前記半導体基板中に形成され、正電位に保持
される第3nウェル領域とを備えた、半導体記憶装置。 - 【請求項3】 第1導電型の半導体基板と、前記半導体
基板中に相互に独立して形成された第2導電型の第1ウ
ェル領域および第2ウェル領域と、前記第2ウェル領域
の内部に形成された第1導電型の第3ウェル領域と、こ
の第3ウェル領域に形成されたメモリセルアレイ領域ま
たは周辺回路領域とを備えた半導体記憶装置の製造方法
であって、 前記半導体基板表面上の所定領域を熱酸化膜で覆った
後、前記熱酸化膜をマスクとして前記半導体基板中に第
2導電型不純物をイオン注入し、熱拡散処理を施して前
記第2ウェル領域を形成する工程と、 前記熱酸化膜を除去した後、前記半導体基板の主表面上
に第2ウェル領域に対応した開口を有する第1マスクパ
ターンを形成する工程と、 前記第1マスクパターンを利用して前記半導体基板中に
第1導電型不純物を複数回イオン注入を行ない、第1導
電型の所定の不純物濃度分布を有する前記第3ウェル領
域を形成する工程と、 前記第2ウェル領域の表面上を覆う所定形状の第2マス
クパターンを形成する工程と、 前記第2マスクパターンを利用して前記半導体基板中に
第2導電型不純物を複数回イオン注入し、所定の不純物
濃度分布を有する前記第1ウェル領域を形成する工程と
を備えた、半導体記憶装置の製造方法。
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