JPH1094689A - 根巻きボタン付けミシン - Google Patents

根巻きボタン付けミシン

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JPH1094689A
JPH1094689A JP27169696A JP27169696A JPH1094689A JP H1094689 A JPH1094689 A JP H1094689A JP 27169696 A JP27169696 A JP 27169696A JP 27169696 A JP27169696 A JP 27169696A JP H1094689 A JPH1094689 A JP H1094689A
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JP
Japan
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sewing
button
data
storage area
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JP27169696A
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English (en)
Inventor
Makoto Tanaka
信 田中
Hiroshi Horimoto
浩 堀本
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動でサイクルボタン縫いを行い、生産性を
向上する。 【解決手段】 サイクルボタン縫い情報入力手段5Yに
より、サイクルボタン縫いに必要な縫製情報としてのす
くい量、縫製回数を入力可能とし、この縫製情報を、縫
製情報ごとに記憶手段1内の複数の記憶領域にそれぞれ
記憶可能とし、制御手段20により、一の記憶領域に記
憶されているすくい量となるように布押えを移動させる
移動指令をアクチュエータ13に与えて当該一の記憶領
域に記憶されている縫製情報での縫製を実行するように
構成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、根巻きボタン付け
ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば平ボタン、シャンクボタ
ン、マーブルボタン等を自動的に布に根巻き縫う根巻き
ボタン付けミシンが知られており、この根巻きボタン付
けミシンには、すくい量を調整するすくい量調節機構が
備えられている。
【0003】この根巻きボタン付けミシンに付設される
すくい量調節機構を表したのが図5である。同図におい
て、符号30はミシンの前後方向(図における矢印X方
向)に移動可能な布押え(布押え下板ともいう)を示し
ており、この布押え30に対して図示手前側に配置され
ているタング31が一軸を支点として回動し、上記前後
方向に移動した布押え30と共働して布32を2つ折り
にする(図6参照)ように構成されている。図中、符号
33は、すくい量を調節するためのすくい量調節ダイヤ
ルであり、このすくい量調節ダイヤル33の下部には、
当該ダイヤル33の回転に伴って回動するすくい量調節
カム(不図示)が設けられ、このすくい量調節カムに
は、上述した布押え30が、バネ34により図示の奥側
に付勢されて当接した状態になされている。
【0004】従って、ダイヤル33を例えば反時計方向
に回す(すくい量を小さくする方向に回す)と、すくい
量調節カムも回動し、それに当接している布押え30が
前進して(図示手前側に移動して)、図6(a)に示さ
れるように、タング31の移動停止位置が上記一軸を支
点として回動後退し、これによってすくい量が小さくさ
れるようになっている。
【0005】一方、ダイヤル33を例えば時計方向に回
すと、すくい量調節カムも回動し、それに当接している
布押え30が後退して(図示奥側に移動して)、図6
(b)に示されるように、タング31の移動停止位置が
上記一軸を支点として回動前進し、これによってすくい
量が大きくされるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記根
巻きボタン付けミシンにおいては、以下の問題点があ
る。すなわち、1着の服ですくい量が異なるボタン付け
を行う場合には、作業者が一々上記ダイヤル33を回し
てすくい量の調節をしなければならないので、作業が煩
雑となり、生産性が低下するといった問題がある。加え
て、この生産性を向上するために、自動でサイクルボタ
ン縫いを行うことが望まれているが、上記ミシンの構成
は、前述したように、作業者が一々ダイヤル33を操作
してすくい量を調節する構成のため無理であった。
【0007】そこで本発明は、自動でサイクルボタン縫
いを行うことができ、生産性を向上できる根巻きボタン
付けミシンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の根巻きボタン付けミシンは、ミシンの前
後方向に移動可能な布押えと、この布押えに対向する所
定位置に移動し、前記前後方向に移動した布押えと共働
して布を2つ折りにするタングと、を備え、前記布押え
のミシンの前後方向の移動により前記タングの移動停止
位置を変更しすくい量を調節可能とした根巻きボタン付
けミシンにおいて、前記布押えを前後方向に移動させる
アクチュエータと、サイクルボタン縫いに必要な縫製情
報としてのすくい量、縫製回数を入力可能なサイクルボ
タン縫い情報入力手段と、このサイクルボタン縫い情報
入力手段により入力された縫製情報を該縫製情報ごとに
記憶する記憶領域を複数有する記憶手段を備えると共
に、一の記憶領域に記憶されているすくい量となるよう
に布押えを移動させる移動指令を前記アクチュエータに
与えて当該一の記憶領域に記憶されている縫製情報での
縫製を実行させ、サイクルボタン縫いを可能とする制御
手段と、を具備した。
【0009】このような構成を有する請求項1の根巻き
ボタン付けミシンによれば、サイクルボタン縫い情報入
力手段により、サイクルボタン縫いに必要な縫製情報と
してのすくい量、縫製回数が入力されると、この縫製情
報は、縫製情報ごとに複数の記憶領域にそれぞれ記憶さ
れ、制御手段により、一の記憶領域に記憶されているす
くい量となるように布押えを移動させる移動指令がアク
チュエータに与えられて当該一の記憶領域に記憶されて
いる縫製情報での縫製が実行され、サイクルボタン縫い
がなされるようになる。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2の根
巻きボタン付けミシンは、請求項1に加えて、制御手段
は、一の記憶領域に記憶されている縫製情報での縫製を
実行させ、この縫製情報に設定されている縫製回数の縫
製が終了したら他の記憶領域に記憶されている縫製情報
を呼び出して、この縫製情報に記憶されているすくい量
となるように布押えを移動させる移動指令をアクチュエ
ータに与えて当該他の記憶領域に記憶されている縫製情
報での縫製を実行させることを特徴としている。
【0011】このような構成を有する請求項2の根巻き
ボタン付けミシンによれば、制御手段により、一の記憶
領域に記憶されている縫製情報での縫製が実行され、こ
の縫製情報に設定されている縫製回数の縫製が終了した
ら他の記憶領域に記憶されている縫製情報が呼び出され
て、この縫製情報に記憶されているすくい量となるよう
に布押えを移動させる移動指令がアクチュエータに与え
られて当該他の記憶領域に記憶されている縫製情報での
縫製が実行され、サイクルボタン縫いがなされるように
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。この実施形態の根巻きボタン付けミ
シンにおいては、布押え30をミシンの前後方向Xに手
動で移動させる従来技術で説明した布押え移動機構に代
えて、自動で移動させる布押え移動機構が備えられてい
る。この布押え移動機構を表したのが図3である。同図
において、符号13は軸13aが軸線方向に沿って突出
(前進)・引き込み(後退)可能なリニアステッピング
モータを示しており、このリニアステッピングモータ1
3は、モータ取付板35、サイドブロック36を介し
て、X方向、Y方向に移動し得るXY移動テーブル(不
図示)に、軸13aがミシンの前後方向Xに平行となる
ように固定されている。このリニアステッピングモータ
13の軸13aより図示手前側には、布押えブロック3
7が配置されている。この布押えブロック37には、上
記前後方向Xに延在するように長孔37a,37aが形
成されており、各長孔37a,37a内には、上記XY
移動テーブルに立設されているピン38,38が遊嵌配
置されている。すなわち、該布押えブロック37は、ピ
ン38,38にガイドされて上記前後方向Xに移動し得
るように構成されている。この布押えブロック37の後
端には引っ張りばね39が係止されており、当該布押え
ブロック37を常時図示奥側に向かって付勢し、この付
勢力により該布押えブロック37が軸13aの先端に当
接するように構成されている。そして、この布押えブロ
ック37の前端には、従来技術で説明したのと同様な布
押え30が固定されている。
【0013】従って、リニアステッピングモータ13の
軸13aが前進すると、布押えブロック37と共に布押
え30が前進し、タング31の移動停止位置が上記一軸
を支点として回動後退し、これによってすくい量が小さ
くされる一方で、リニアステッピングモータ13の軸1
3aが後退すると、布押えブロック37と共に布押え3
0が後退し、タング31の移動停止位置が上記一軸を支
点として回動前進し、これによってすくい量が大きくさ
れるように構成されている。なお、このような布押え3
0の前進・後退は、リニアステッピングモータ13のス
テップごとの動作によりなされるため、所望のすくい量
を得ることができる。
【0014】ところで、本実施形態の根巻きボタン付け
ミシンにおいてはまた、図4に示されるような操作パネ
ル5が付設されており、この操作パネル5は、データ表
示手段としての液晶表示部5Xと、データ設定(入力)
手段5Yと、から構成されている。上記液晶表示部5X
は、縫いパターンを表示する表示部5a、ボタン付け針
数(図においては8針)及び根巻針数(図においては1
0針)を表示する表示部5b、縫い番号を表示する表示
部5c、所定の縫製パターンでの縫製を行う回数(縫製
回数;図においては3回)を表示する表示部5d、すく
い量を表示する表示部5e、すくい量の数値(図におい
ては0.2mm)を表示する表示部5f等を有してい
る。
【0015】一方、上記データ設定手段5Yは、針落ち
位置を入力するキー5f(1針送りキー),5g(飛ば
し送りキー)、すくい量を設定する際の開始キー5l、
縫製回数を設定する際の開始キー5k、すくい量及び縫
製回数を設定する際の終了キー5j、すくい量、縫製回
数、針数、縫いパターン等の数字(数量)を増減するキ
ー5h及び5iを備えている。すなわち、データ設定手
段5Yは、手動時及び自動時におけるボタン縫い(サイ
クルボタン縫いを含む)に必要な縫製情報を入力可能な
ボタン縫い情報入力手段(サイクルボタン縫い情報入力
手段)を構成している。なお、他の表示部及びキーに関
しては、本発明と直接関係しないため、ここでの説明は
省略する。
【0016】本実施形態の根巻きボタン付けミシンはさ
らにまた、図1に示されるように、上記データ設定手段
5Y、手動・自動を選択して切り替える手動・自動切替
スイッチ3、縫い番号を選択して入力する縫い番号選択
スイッチ2、ミシンの起動・停止を行う起動スイッチ7
からの信号を受けて、上述したリニアステッピングモー
タ13、タング31を作業位置(布押え30と共働して
布32を2つ折りにしてすくい量を設定する位置)と退
避位置に移動させるタング駆動エアーシリンダ等の各縫
製動作を実行させるための種々のエアーシリンダのその
駆動を制御するエアーシリンダ用電磁弁14、XY移動
テーブルを移動させるXY移動テーブル用モータ15、
ミシン用のメインモータ16に、所定の駆動・停止指令
を送出すると共に、上述した液晶表示部5Xに所定の液
晶表示を行わせる指令を送出する制御手段20を備えて
いる。
【0017】この制御手段20は、手動時及び自動時に
おけるボタン縫い(サイクルボタン縫いを含む)を可能
とするものであり、縫製回数、縫いパターン、針落ち位
置、針数、すくい量、力糸の有無等のボタン縫いに必要
な縫製データを格納する縫いデータ(RAM)12と、
上記と同様なボタン縫いに必要な縫製データをサイクル
ボタン縫いを可能とするように例えば8個の記憶領域
(縫い番号1〜8の各記憶領域)にそれぞれ格納する縫
いデータメモリ(RAM)1と、上記データ設定手段5
Yからの信号により縫いデータ12の縫製データを書き
換える縫いデータ設定手段9と、この書き換えられた各
縫製データを、上記縫い番号選択スイッチ2により選択
されている縫い番号に対応した上記縫いデータメモリ1
の縫い番号領域に格納すると共に、手動・自動切替スイ
ッチ3が手動を選択した場合には、縫い番号選択スイッ
チ2により選択された縫い番号の縫製データでの単独の
縫製(縫製回数1回の縫製)とし同じ縫製データをその
まま選択する一方で、手動・自動切替スイッチ3が自動
を選択した場合には、サイクルボタン縫いだとして、縫
い番号選択スイッチ2により選択された縫い番号の縫製
データでの一縫製の終了時に、縫い回数フラグに1を加
算してこの加算値を上記設定された縫製回数と比較し、
該加算値が設定された縫製回数に一致しない時には一致
するまで同じ縫製データを選択し、該加算値が設定され
た縫製回数に一致したら次に設定されている縫い番号の
縫製データを縫いデータメモリ1から縫いデータ12に
転送して当該縫製データを縫製データとして設定する縫
いデータ選択手段8と、上記縫いデータ12の設定完了
により、上記リニアステッピングモータ13、エアーシ
リンダ用電磁弁14に縫製準備指令を送出する縫製準備
手段10と、上記起動スイッチ7からの起動信号によ
り、上記エアーシリンダ用電磁弁14、XY移動テーブ
ル用モータ15、ミシン用メインモータ16に、上記縫
いデータ12の縫製データでの縫製を開始する指令を送
出する縫製動作手段11と、を備えている。
【0018】次に、このように構成されたミシンの動作
について、図2を参照しながら説明する。先ず、ステッ
プ1において、作業者は、上記液晶表示部5Xを見なが
ら、上記データ設定手段5Yを操作して所定の縫製デー
タを入力する。この時、該データ設定手段5Yからの信
号に従って、縫いデータ設定手段9が、縫いデータ12
の縫製データの書き換えを行う。次いで、ステップ2に
おいて、作業者は、縫い番号選択スイッチ2にて所望の
縫い番号を設定してステップ3に進み、ステップ3にお
いて、縫いデータ選択手段8が、入力された縫い番号が
8個になったか否か、すなわち縫いデータメモリ1の8
個の記憶領域が一杯となったか否かを判定し、8個にな
っていない場合にはステップ4に進み、ステップ4にお
いて、ステップ2で入力された縫い番号に対応する縫い
データメモリ1の記憶領域にステップ1で入力された縫
製データを格納する。ステップ5では、縫いデータ設定
手段9が、縫製データの設定を終了するか否かを判定
し、未だ続けて縫製データの設定を行う場合はステップ
1にリターンして他の記憶領域に対する縫製データの設
定開始となる。
【0019】ここで、上記縫製データの具体的な入力方
法について図4を参照しながら説明する。先ず、すくい
量を設定する際の開始キー5lをオンし、次いでキー5
h,5iを操作して所望のすくい量を設定し、次いです
くい量及び縫製回数を設定する際の終了キー5jをオン
し、次いで縫製回数を設定する際の開始キー5kをオン
し、次いでキー5h,5iを操作して所望の縫製回数を
設定し、次いですくい量及び縫製回数を設定する際の終
了キー5jをオンし、次いで縫い番号選択スイッチ2に
より縫い番号を例えば1にすることにより、縫製データ
が設定されると共に該縫製データが縫い番号1の記憶領
域に記憶される。この時、上述した縫製パターン、針落
ち位置、針数、力糸の有無等の他の縫製データも入力す
るというのはいうまでもない。
【0020】そうしたら、上記と同様な要領ですくい
量、縫製回数等の入力を行い(勿論縫製パターン、針落
ち位置、針数、力糸の有無等の他の縫製データの入力も
行い)、縫い番号選択スイッチ2により縫い番号を例え
ば2にすると、設定された縫製データが縫い番号2の記
憶領域に記憶される。以降は、これら動作を繰り返し、
縫いデータメモリ1の8個の記憶領域を埋めることがで
きる。
【0021】なお、本実施形態においては、縫いデータ
メモリ1の一の記憶領域に設定された縫製回数の縫製が
終了したら他の記憶領域に記憶されている縫製データで
の縫製を行うサイクルボタン縫いの場合には、最初に選
択された縫い番号の記憶領域から順に縫製データを転送
するため、その順番を踏まえて縫製データを各記憶領域
に記憶させることになる。
【0022】再び、図2に示したフロー図に戻って、上
記ステップ3において、縫いデータメモリ1の8個の記
憶領域が一杯となったと判定した場合にはステップ6に
進み、また上記ステップ5において、縫製データの設定
を終了したと判定した場合もステップ6に進み、ステッ
プ6において、最新・最終縫い番号にそれぞれフラグを
立てる。ここでいう最新縫い番号とは、自動サイクル縫
いを行う時の最初に縫製を行う縫い番号(縫製データ設
定時に入力された縫い番号のうちの一番若い番号)のこ
とであり、最終縫い番号とは、自動サイクル縫いを行う
時の最後に縫製を行う縫い番号(縫製データ設定時に入
力された縫い番号のうちの一番大きい番号)である。そ
して、本実施形態においては、縫いデータメモリ1の8
個の記憶領域が全部埋められて、最新縫い番号は縫い番
号1に、最終縫い番号は縫い番号8に、それぞれされて
いる。なお、自動サイクル縫いで、一の縫製データでの
縫製を該一の縫製データに記憶されている縫製回数分行
う場合には、最新・最終縫い番号が同じにされる。
【0023】次いで、ステップ7に進み、ステップ7に
おいて、縫いデータ選択手段8が、上記手動・自動切替
スイッチ3の手動・自動の何れかを選択したかを判定
し、作業者により手動が選択された場合にはステップ8
に進み、ステップ8において、作業者が縫い番号選択ス
イッチ2により所望の縫い番号を選択してステップ9に
進み、ステップ9において、縫いデータ選択手段8が、
縫い番号選択スイッチ2により選択されている縫い番号
の縫製データを縫いデータメモリ1から縫いデータ12
に転送して当該縫製データを縫製データとして設定す
る。
【0024】ステップ10では、この設定された縫製デ
ータのすくい量、縫いパターンに従って、縫製準備手段
10が、リニアステッピングモータ13、エアーシリン
ダ用電磁弁14に駆動指令を与えて、縫製準備を行う。
この駆動指令により、リニアステッピングモータ13が
駆動されて、布押え30が前進または後退し、所望のす
くい量が設定され得る。そして、作業者による起動スイ
ッチ7のオンを待ち、起動スイッチ7がオンになったら
ステップ11に進み、ステップ11において、上記設定
された縫いデータの縫いパターン、針落ち位置、針数、
力糸の有無に従って、縫製動作手段11が、エアーシリ
ンダ用電磁弁14、XY移動テーブル用モータ15、ミ
シン用メインモータ16に駆動指令を与えることによ
り、縫製が開始される。
【0025】そして、縫製回数1回の単独の縫製が終了
したらステップ12に進み、ステップ12において、ク
リア4指令か否かを判定する。ここでいうクリア4指令
か否かとは、手動・自動選択切替スイッチ3の手動・自
動の何れかの選択が新たになされたか否かということで
あり、なされた場合にはステップ7にリターンし、なさ
れない場合にはステップ13に進み、ステップ13にお
いて、クリア5指令か否かを判定する。ここでいうクリ
ア5指令か否かとは、縫製データの設定が新たになされ
るか否かということであり、なされない場合にはステッ
プ10にリターンして作業者による次の起動スイッチ7
のオンを待ち、なされる場合にはこのフローを終了す
る。
【0026】一方、上記ステップ7において、作業者に
より自動が選択されたと判定した場合にはステップ14
に進み、ステップ14において、作業者が縫い番号選択
スイッチ2により所望の縫い番号を選択する。ここで
は、作業者は、上記最新の縫い番号を選択することにな
る。すなわち、本実施形態においては、最新の縫い番号
としての縫い番号1が選択される。
【0027】ステップ15では、縫いデータ選択手段8
が、ステップ14で選択された縫い番号の縫製データを
縫いデータメモリ1から縫いデータ12に転送して当該
縫製データを縫製データとして設定してステップ16に
進み、ステップ16において、この設定された縫製デー
タのすくい量、縫いパターンに従って、縫製準備手段1
0が、リニアステッピングモータ13、エアーシリンダ
用電磁弁14に駆動指令を与えて、縫製準備を行う。こ
の駆動指令により、リニアステッピングモータ13が駆
動されて、布押え30が前進または後退し、所望のすく
い量が設定され得る。そして、作業者による起動スイッ
チ7のオンを待ち、起動スイッチ7がオンになったらス
テップ17に進み、ステップ17において、上記設定さ
れた縫いデータの縫いパターン、針落ち位置、針数、力
糸の有無に従って、縫製動作手段11が、エアーシリン
ダ用電磁弁14、XY移動テーブル用モータ15、ミシ
ン用メインモータ16に駆動指令を与えることにより、
縫製が開始される。
【0028】そして、一縫製(縫製回数1回)が終了し
たらステップ18に進み、ステップ18において、クリ
ア1指令か否かを判定する。ここでいうクリア1指令と
は、その縫製データでの一縫製を再度行うという割り込
み指令であり、再度行う場合にはステップ16にリター
ンし、再度行わない場合にはステップ19に進み、ステ
ップ19において、縫いデータ選択手段8が、縫い回数
0 に1を加算し、この加算値をN0 として(N0 +1
→N0 )ステップ20に進み、ステップ20において、
クリア2指令か否かを判定する。ここでいうクリア2指
令か否かとは、上記ステップ19で設定された縫い回数
0 を0にするか否かということであり、0にする場合
にはステップ21に進み、ステップ21において、N0
→0にしてステップ16にリターンし、一方上記ステッ
プ20において、ステップ19で設定された縫い回数N
0 を0にしない場合にはステップ22に進み、ステップ
22において、縫いデータ選択手段8が、N0 =設定さ
れている縫製回数Nか否かを判定し、未だ縫製回数Nに
達していない場合にはステップ16にリターンし、達し
ている場合にはステップ23に進む。
【0029】ステップ23では、縫いデータ選択手段8
が、縫い番号が上記最終縫い番号か否かを判定する。す
なわち、本実施形態においては、縫い番号が8になって
いるか否かを判定する。そして、最終縫い番号になって
いない場合にはステップ26に進み、ステップ26にお
いて、縫いデータ選択手段8が、次の縫い番号の縫製デ
ータを縫いデータメモリ1から縫いデータ12に転送し
て当該縫製データを縫製データとして設定する。ここ
で、ステップ17で用いていた縫製データが例えば縫い
番号3であるならば、縫い番号4の縫製データを転送し
て縫製データとして設定する。
【0030】そうしたら、ステップ27に進み、ステッ
プ27において、クリア3指令か否かを判定する。ここ
でいうクリア3指令か否かとは、最新縫い番号の縫製デ
ータに戻るか否かということであり、戻らない場合には
ステップ16にリターンして次の縫い番号の縫製データ
を用いる縫製待機となる。一方上記ステップ23におい
て、N0 =Nとなった場合には設定されている縫製回数
が終了したとしてステップ24に進み、また上記ステッ
プ27において、最新縫い番号の縫製データに戻る場合
にもステップ24に進む。
【0031】ステップ24では、上記ステップ12と同
様に、クリア4指令か否か、すなわち手動・自動選択切
替スイッチ3の手動・自動の何れかの選択が新たになさ
れたか否かを判定し、なされた場合にはステップ7にリ
ターンし、なされない場合にはステップ25に進み、ス
テップ25において、上記ステップ13と同様に、クリ
ア5指令か否か、すなわち縫製データの設定が新たにな
されるか否かを判定し、なされない場合にはステップ1
5にリターンして再度最新縫い番号の縫製データを呼び
出して以降は上述した動作と同じとなる。一方、ステッ
プ25において、縫製データの設定が新たになされない
と判定した場合には、このフローを終了する。
【0032】このように、本実施形態においては、デー
タ設定手段5Yにより、サイクルボタン縫いに必要な縫
製情報としてのすくい量、縫製回数を入力可能とし、こ
の縫製情報を、縫製情報ごとに縫いデータメモリ1内の
複数の記憶領域にそれぞれ記憶可能とし、制御手段20
により、一の記憶領域に記憶されているすくい量となる
ように布押え30を移動させる移動指令をリニアステッ
ピングモータ13に与えて当該一の記憶領域に記憶され
ている縫製情報での縫製を実行するようにしているた
め、自動でサイクルボタン縫いを行うことができるよう
になっている。
【0033】また、制御手段20により、一の記憶領域
に記憶されている縫製情報での縫製を実行し、この縫製
情報に設定されている縫製回数の縫製が終了したら他の
記憶領域に記憶されている縫製情報を呼び出して、この
縫製情報に記憶されているすくい量となるように布押え
30を移動させる移動指令をリニアステッピングモータ
13に与えて当該他の記憶領域に記憶されている縫製情
報での縫製を実行するようにしているため、自動でサイ
クルボタン縫いを行うことができるようになっている。
【0034】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記実施形態においては、布押え2をミシンの前
後方向Xに移動させるアクチュエータをリニアステッピ
ングモータ13としているが、これに限定されるもので
はなく、例えばエアーシリンダ等に代えることも可能で
ある。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の根巻きボ
タン付けミシンは、サイクルボタン縫い情報入力手段に
より、サイクルボタン縫いに必要な縫製情報としてのす
くい量、縫製回数を入力可能とし、この縫製情報を、縫
製情報ごとに複数の記憶領域にそれぞれ記憶可能とし、
制御手段により、一の記憶領域に記憶されているすくい
量となるように布押えを移動させる移動指令をアクチュ
エータに与えて当該一の記憶領域に記憶されている縫製
情報での縫製を実行するように構成したものであるか
ら、自動でサイクルボタン縫いを行うことができ、生産
性を向上することが可能となる。
【0036】また、請求項2の根巻きボタン付けミシン
は、請求項1に加えて、制御手段により、一の記憶領域
に記憶されている縫製情報での縫製を実行し、この縫製
情報に設定されている縫製回数の縫製が終了したら他の
記憶領域に記憶されている縫製情報を呼び出して、この
縫製情報に記憶されているすくい量となるように布押え
を移動させる移動指令をアクチュエータに与えて当該他
の記憶領域に記憶されている縫製情報での縫製を実行す
るように構成したものであるから、請求項1と同様に、
自動でサイクルボタン縫いを行うことができ、生産性を
向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における根巻きボタン付け
ミシンの構成を表したブロック図である。
【図2】同上根巻きボタン付けミシンの動作手順を表し
たフロー図である。
【図3】同上根巻きボタン付けミシンに採用された布押
え移動機構を表した分解斜視図である。
【図4】同上根巻きボタン付けミシンに採用された操作
パネルを表した正面図である。
【図5】従来技術における根巻きボタン付けミシンの要
部を表した斜視図である。
【図6】すくい量調節機構の動作を表した右側面説明図
であり、(a)はすくい量を小とする場合の右側面説明
図、(b)はすくい量を大とする場合の右側面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 記憶手段 5Y サイクルボタン縫い情報入力手段 13 アクチュエータ 20 制御手段 30 布押え 31 タング X ミシンの前後方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの前後方向に移動可能な布押え
    と、この布押えに対向する所定位置に移動し、前記前後
    方向に移動した布押えと共働して布を2つ折りにするタ
    ングと、を備え、前記布押えのミシンの前後方向の移動
    により前記タングの移動停止位置を変更しすくい量を調
    節可能とした根巻きボタン付けミシンにおいて、 前記布押えを前後方向に移動させるアクチュエータと、 サイクルボタン縫いに必要な縫製情報としてのすくい
    量、縫製回数を入力可能なサイクルボタン縫い情報入力
    手段と、 このサイクルボタン縫い情報入力手段により入力された
    縫製情報を該縫製情報ごとに記憶する記憶領域を複数有
    する記憶手段を備えると共に、一の記憶領域に記憶され
    ているすくい量となるように布押えを移動させる移動指
    令を前記アクチュエータに与えて当該一の記憶領域に記
    憶されている縫製情報での縫製を実行させ、サイクルボ
    タン縫いを可能とする制御手段と、 を具備した根巻きボタン付けミシン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の根巻きボタン付けミシン
    において、 制御手段は、一の記憶領域に記憶されている縫製情報で
    の縫製を実行させ、この縫製情報に設定されている縫製
    回数の縫製が終了したら他の記憶領域に記憶されている
    縫製情報を呼び出して、この縫製情報に記憶されている
    すくい量となるように布押えを移動させる移動指令をア
    クチュエータに与えて当該他の記憶領域に記憶されてい
    る縫製情報での縫製を実行させることを特徴とする根巻
    きボタン付けミシン。
JP27169696A 1996-09-20 1996-09-20 根巻きボタン付けミシン Withdrawn JPH1094689A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002253884A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Juki Corp 縫製装置
JP2003053074A (ja) * 2001-08-13 2003-02-25 Brother Ind Ltd ミシンのプログラム作成装置

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