JP2864503B2 - 縫目模様の重ね縫が可能なミシン - Google Patents

縫目模様の重ね縫が可能なミシン

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はミシンに関するものであり、特に、同じ縫目
模様を同じ位置に複数重ね合わせて形成する重ね縫いの
可能なミシンに関するものである。
従来の技術 縫目模様を自動的に形成することのできるミシンは、
予め定められた模様データに基づいて縫目模様を形成す
る模様縫手段を備えている。このようなミシンによって
縫目模様を形成する際に縫製開始位置と縫製終了位置と
が離れる場合がある。ボタンホール縫を例に取って説明
する。ボタンホール縫はいくつかの模様縫の組合わせで
行われるが、対象とするボタンの大きさに合わせて縫目
の数を変更する必要があり、そのために特殊な布押え足
が用いられる。例えば、押え棒の下端に取り付けられる
本体部と、その本体部に直線的に相対移動可能に保持さ
れ、加工布と共に移動する布押え枠と、布押え枠に設け
られ、ボタンの大きさに応じた距離だけ離れた第一被検
出部および第二被検出部とを備えた布押え足が用いられ
るのである。第一被検出部および第二被検出部は例えば
ミシン頭部に位置固定に設けられた位置検出器によって
検出される。布押え枠はばねにより後方(オペレータと
は反対側)に付勢され、常には本体部の前端に当接する
原位置に保たれるようにされており、その布押え枠の前
端に近い側に設けられた第一被検出部が位置検出器によ
り検出されることにより前端信号が発せられ、遠い側の
第二被検出部が検出されることにより後端信号が発せら
れるようになっている。このような布押え足および位置
検出器が取り付けられたミシンにおいてボタンホール縫
は加工布の前側から後側に向かって開始されることとな
る。縫製が加工布の前側から後側に向かって行われると
きには加工布および布押え枠が前方に送られ、縫製が進
むに従って縫目がオペレータに見えて来るため縫製開始
時に縫目の具合を確認できて都合がよいのである。
上記のミシンによって第10図に示されるボタンホール
縫目を形成する場合、縫製開始位置と縫製終了位置とが
離れることとなる。縫製は、位置Aから開始され、第一
左地縫部200,第二左地縫部201の形成後、左環状部202,
左縁かがり部204が形成され、続いて右地縫部206,右環
状部208,右縁かがり部210が形成された上、閂止め部212
および止縫部214が形成されて位置Bで終了する。この
順序で縫製が行われれば左右環状部202,208の布送り方
向の位置にずれがなく、また、変形のない美しい縫目模
様が得られる。第一左地縫部200の形成は位置検出器か
ら後端信号が発せられた後の最初の縫目で終わり、第二
左地縫部201の形成は位置検出器から前端信号が発せら
れた後の最初の縫目で終わるのであるが、第二左地縫部
201の終端の縫目Cの位置は、最大で第二左地縫部201の
縫目ピッチだけばらつくことを避け得ず、縫目Cの最大
位置ずれはこの縫目ピッチと第一被検出部の取付誤差と
の和となる。したがって、縫目Cの次に形成される縫目
Dの位置にもほぼ同量のずれが生ずる可能性があるので
あるが、左環状部202を構成する縫目のうち最も前側に
形成される縫目Eを形成する送りデータは、縫目Cが最
も後側の位置に形成された場合でも、布押え枠が加工布
によって最大限に後方へ押された状態で形成され、それ
以外の場合は加工布と送り歯との間にいくらかの滑りが
生ずる大きさに作られている。したがって、縫目Cが如
何なる位置に形成されても縫目Eは必ず同じ位置に形成
されることとなり、左環状部202は一定の位置に形成さ
れ、また、左環状部202を構成する縫目はデータ通りに
形成されて予定通りの美しい縫目が得られるのである。
右環状部208についても同じであり、左右環状部202,208
は布送り方向における位置にずれがなく、また、潰れの
ない見目の良い形に形成される。左右環状部202,208が
布押え枠が最大限に後方へ押された状態で決まる最前端
位置から形成されるように縫製順序が決定されているた
めにこのような縫目が得られるのであって、その結果、
縫製開始位置と縫製終了位置とが必然的に離れることと
なるのである。
なお、前記縫製開始位置Aは布押え枠がばねにより後
方に付勢された状態で布押え足が下降させられた場合に
縫目が形成される位置であり、この位置Aと左右環状部
202,208の最前端位置Eとの間のずれは押え棒とそれを
摺動可能に保持するミシン機枠との間のクリアランスに
起因して生ずるものである。
発明が解決しようとする課題 上記のように縫製開始位置と縫製終了位置とが離れる
場合には、縫目模様を同じ位置に複数重ね合わせて形成
する重ね縫を行うことが面倒となる。1回目の縫目模様
の形成終了後、単にミシンを再起動させて1回目と同じ
模様データで縫製を行わせるわけには行かないからであ
る。
第10図のボタンホール縫を例として説明すれば、位置
Bで縫製が終了した後、単にミシンを再起動させた場合
には、第10図に破線で示されるように、縫製開始位置か
ら第一左地縫部200の第二番目の縫目位置に対応する位
置までの縫目模様が形成された後、後端信号に基づいて
第二左地縫部201の形成に移行し、その後は1回目と同
様に縫目模様が形成されるが、2回目に形成される左地
縫部200,201の後端が閂止部212から突出してしまい見目
が悪くなってしまうのである。
なお、縫製開始位置側で縫製を終了すればこのような
問題は生ぜず、一点鎖線で示されるように左地縫部216
を形成した後、左縁かがり部204および左環状部202を形
成し、次に右地縫部206および閂止め部212を形成した
後、右縁かがり部210および右環状部208を形成し、止め
縫部を形成すれば、縫製開始位置側で縫製を終了するこ
とは可能である。しかし、この場合には、右環状部208
の形が潰れて見目が悪くなることがある。ジグザグ縫い
の縁かがり部の次に環状部を形成する場合にも前記第二
左地縫部201の場合と同様に縁かがり部の終端位置にず
れが生ずるが、そのずれを含んだまま環状部が形成され
ることとなり、環状部を構成する縫目のうち、後部の縫
目は縫目データ通りに形成される一方、前部の縫目位置
は布押え枠が最大限に後方へ押された位置によって規制
されるため前部の縫目は後部の縫目に対して相対的に後
方へずれることとなり、環状部の形が潰れて見目が悪く
なる。
したがって、縫製開始位置と縫製終了位置とが離れる
第10図のボタンホール縫目が採用されるのであり、この
ボタンホール縫の場合は、縫目データが特殊であるため
に一応重ね縫はできる。しかし、見目が悪くて実用には
供し得ず、一般の縫目模様では1回目と2回目とがずれ
てしまって重ね縫自体を行うことができない。
そのため従来は、縫目模様の重ね縫が必要な場合には
1回目の縫目模様形成後、縫糸を切って加工布を縫製開
始位置へ戻し、ミシンを再起動しなければならず、重ね
縫の実行が面倒であったのである。
本発明は、以上の事情を背景として、縫製開始位置と
縫製終了位置とが離れている縫目模様を容易に重ね縫す
ることができるミシンを提供することを課題として為さ
れたものである。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、本願の第一発明は、第
1図に示すように、それぞれ予め決められている縫製開
始位置と縫製終了位置とが互いに離れている縫目模様を
模様データに基づいて自動的に形成する模様縫手段を備
えたミシンにおいて、(a)縫目模様のほぼ全体を同じ
位置に複数重ね合わせて形成すべきことを指令する重ね
縫指令手段と、(b)その重ね縫指令手段の指令に応じ
て、模様データを、後に形成される縫目模様の縫製開始
位置が、前に形成された縫目模様の前記予め決められて
いる縫製終了位置の近傍となる模様データに自動で変更
して前記模様縫手段に後の縫目模様の形成を行わせる重
ね縫制御手段とを設けたことを特徴とする。
また、本願の第二発明は、ミシンを、(a)ボタンホ
ール縫目を含む複数の縫目模様の模様データを記憶する
記憶手段と、(b)その記憶手段に模様データが記憶さ
れた前記複数の縫目模様の一つを選択する選択手段と、
(c)その選択手段により選択された縫目模様の加工布
への形成開始を指令する開始指令手段と、(d)ボタン
ホール縫目の縫製終了状態を検出する検出手段と、
(e)前記開始指令手段により縫目模様の形成開始が指
令された際、前記検出手段がボタンホール縫目の縫製終
了状態を検出していなければ、前記選択手段によって選
択された縫目模様の形成制御を行い、検出手段がボタン
ホール縫目の縫製終了状態を検出していれば、予め決め
られた重ね縫ボタンホール縫目の形成制御を行う制御手
段とを含むものとしたことを特徴とする。
作用および効果 第一発明に係るミシンにおいて、上記のように模様デ
ータを自動で変更すれば、後に形成される縫目模様の形
成時には、前に形成された縫目模様の縫製終了位置近傍
から縫製が開始される。なお、模様データを自動で変更
する場合には、前に形成された縫目模様の模様データの
うち、縫製開始位置から、後に形成される縫目模様の縫
製開始位置となる位置までの間の模様データが実行され
ないようにしてもよく、前に形成された縫目模様の模様
データのうち重ね縫に不要な部分を除いて重ね縫用の模
様データを作成するとともに、除いたデータを保存して
おき、重ね縫終了後に、重ね縫に使用した模様データ
に、保存しておいたデータを加えて1回目の縫製の模様
データに戻してもよい。また、前に形成される縫目模様
の模様データとは別に、後に形成される縫目模様の縫製
開始位置が前に形成される縫目模様の縫製終了位置の近
傍となる模様データを設けておき、重ね縫を行う際にそ
の模様データを使用するようにすることもできる。
さらに、縫目模様の如何によっては、模様データの実
行順序を反転させることを以て模様データの変更とする
ことができる。ボタンホール縫目の場合に模様データの
実行順序を反転させれば地縫が最後に行われて見目の悪
いものとなってしまうため、実行順序を反転させること
はできないが、反転させても差支えない縫目模様も存在
するのである。この場合には、後の縫目模様の形成は先
の縫目模様をそれの縫製終了位置から逆にたどって縫製
開始位置まで行われることとなり、簡単に重ね縫を行う
ことができる。
このように、模様データの変更により後に形成される
縫目模様の縫製開始位置が前に形成された縫目模様の縫
製開始位置とは異なる位置とされても、後に形成される
縫目模様の縫製開始以後の縫目は、前に形成された縫目
模様の模様データのうち、その縫目の位置に対応する位
置の縫目を形成するデータに従って形成されることとな
るのであり、前に形成された縫目模様からはみ出すこと
なく縫目が形成され、重ね縫が美しく行われる。また、
それにより縫糸を一旦切って加工布を先の縫製開始位置
へ戻す必要がなく、能率良く重ね縫を行うことができ
る。
また、第二発明に係るミシンにおいては、通常、すな
わち検出手段がボタンホール縫目の縫製終了状態を検出
していない状態で、開始指令手段により縫目模様の形成
開始が指令されれば、選択手段によって選択された縫目
模様の形成が行われる。選択された縫目模様がボタンホ
ール縫目であれば、制御手段の制御に従ってボタンホー
ル縫目が形成されるのである。そして、そのボタンホー
ル縫目の縫製終了後、再び開始指令手段により縫目模様
の形成開始が指令されれば、そのときは検出手段がボタ
ンホール縫目の縫製終了状態を検出しているため、制御
手段は予め決められた重ね縫ボタンホール縫目の形成制
御を行う。したがって、前に形成されたボタンホール縫
目に重ねて再びボタンホール縫目が形成される。
このように、ボタンホール縫目の縫製終了時に、その
ままの状態で開始指令手段により縫目模様の形成開始が
指令されるのみで、その縫製が終了したボタンホール縫
目からはみ出すことなく重なった状態で次のボタンホー
ル縫目が形成されるのであり、ボタンホール縫目の良好
な重ね縫を容易に行うことができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
本実施例のミシンは、第2図に示すように、上面が平
らなベッド10と、そのベッド10の右端から立ち上がった
脚柱部12と、その脚柱部12の上端から片持ち状にかつベ
ッド10にほぼ平行に延びるアーム14と、そのアーム14の
先端に設けられた頭部16とから成るミシン機枠18を備え
ている。頭部16にはミシンモータの起動,停止を制御す
るモータ起動スイッチ20が設けられ、アーム14にはこの
ミシンによって形成可能な複数種類の縫目模様を表す形
象が表示された表示板22と、縫目模様を選択するために
操作される模様選択スイッチ24とが設けられている。
頭部16から下方に針棒30および押え棒32(第3図参
照)が延び出させられている。針棒30は図示を省略する
針棒台に上下方向に摺動可能に取り付けられており、そ
の下端に縫針34が固定されている。針棒30および縫針34
はミシンモータの駆動によって上下往復運動をさせられ
るようになっている。また、針棒台が図示しない針揺動
アクチュエータによって揺動させられることにより、縫
針34の横方向の位置が一定の範囲内において変更される
ようになっている。また、ベッド10の上面には開口が形
成されており、この開口が針板46によって塞がれてい
る。この針板46には左右方向に長い針孔47と複数のスロ
ットとが形成され、このスロットから布送り部材として
の送り歯48が上方へ突出可能とされている。この送り歯
48は図示しない送りアクチュエータによって送り運動を
与えられ、第3図に示す布押え足50と共同して図示しな
い加工布を前後方向に送るようになっている。
布押え足50はボタンホール縫用のものであり、押え棒
32の下端に取り付けられる本体部52と、その本体部52に
加工布の送り方向に相対移動可能に保持された布押え枠
54とを備えている。布押え枠54は本体部52に取り付けら
れた図示を省略するばね部材によって常に後方(オペレ
ータとは反対側)へ付勢されるとともに、本体部50の前
端との当接によって後方への移動限度が規定され、加工
布を押えない状態では図示の原位置に保たれる。そし
て、縫製時には布押え枠54は加工布が前方(オペレータ
側)へ送られるに従ってばね部材の付勢力に抗して同方
向に同量移動させられる。なお、押え棒32とそれを摺動
可能に支持するミシン機枠18との間には微小なクリアラ
ンスがあり、布押え枠54は押え棒32が降ろされて加工布
を押さえる状態とされた後、送り歯48により加工布を介
して後方へ押されれば、小距離後方へ移動し、加工布の
小距離の後方への移動を許容する。
布押え枠54にはドグ56が固定されるとともに、ドグ56
と送り方向に距離を隔てて位置決め部58が設けられてい
る。布押え枠54にはまた、移動部材60が送り方向に相対
移動可能に取り付けられている。移動部材60の両端には
それぞれ、ドグ62および位置決め部64が設けられてい
る。位置決め部58と64との間隔は移動部材60の移動によ
り調節可能であり、ボタンを両位置決め部58,64により
直径方向において挟まれるようにセットすれば、ドグ5
6,62の送り方向距離がボタンの外径に等しい距離となる
ようにされている。
ミシン頭部16には、加工布の位置を検出する位置検出
スイッチ68が取り付けられている。このスイッチ68は布
送り方向に直角な水平軸線まわりに回動可能なレバー70
を備えている。レバー70の下端部はトグ56,62の間に位
置させられるとともに上端部には共通接点72が取り付け
られており、頭部16の共通接点72の送り方向において両
側にはそれぞれ固定接点74,76が取り付けられている。
レバー70は加工布が後方に送られるときドグ56により回
動させられ、共通接点72と固定接点74とが閉成させられ
ることにより、スイッチ68からボタンホール縫目の前端
部が形成される状態にあることを表す前端信号が発せら
れる一方、加工布が前方に送られるときレバー70はドグ
62により回動させられ、共通接点72と固定接点76とが閉
成させられてボタンホール縫目の後端部が形成される状
態にあることを表す後端信号が発せられるようになって
いる。
第4図に本ミシンの制御装置を示す。この制御装置
は、CPU80,パターンROM82,プログラムROM84,RAM86,それ
らを接続するバス88を備えたコンピュータを主体とする
ものである。バス88には入力インタフェース90が接続さ
れ、モータ起動スイッチ20,模様選択スイッチ24,位置検
出スイッチ68,縫針34がベッド10より下方の針下位置に
あるとき針下信号を発する針下位置センサ92,縫針34が
ベッド10より上方の針上位置にあるとき針上信号を発す
る針上位置センサ94等が接続されている。バス88にはま
た出力インタフェース98が接続され、駆動回路100,102,
104,106を介してそれぞれミシンモータ110,送り量調節
パルスモータ112,針揺動パルスモータ114,表示パネル22
が接続されている。
RAM86には第5図に示されるように縫製に使用される
縫目データのアドレスを記憶するデータポインタ,プロ
グラム実行時に必要なデータを記憶するワーキングメモ
リ等が設けられ、パターンROM82にはボタンホール縫そ
の他の模様縫をそれぞれ行うための模様データが記憶さ
れている。模様データは1針分の縫目毎に形成され、模
様データを構成する複数の縫目データはそれぞれ、加工
布の送り量および送り方向を指示する送りデータと、縫
針34の揺動量および揺動方向を指示する揺動データとを
含む。送り量は前の縫目の位置からの送り量であり、揺
動量は縫針34の揺動範囲の中央位置からの揺動量であ
る。また、縫目データには繰り返し実行されるデータと
1回のみ行われるデータとがあり、本実施例において形
成されるボタンホール縫目の模様データは次表に示され
るように構成されている。
上記表においてFは送りデータ、Zは揺動データ、LO
OPは繰り返しデータである。送りデータ中、左側の数字
は送り方向を表し、1は後退(縫目が前側から後側に向
かって形成される)、0は前進(縫目が後側から前側に
向かって形成される)を表す。また、右側の数字は送り
量を表す。なお、送り量,揺動量は16進法で表され、A
は10進法の10,Bは11,Cは12に相当する。揺動データ中、
左側の数字は揺動方向を表し、1は左側への揺動、0は
右側への揺動を表す。また、右側の数字は揺動量を表
す。繰り返しデータのうち、FSWは、後端信号が発せら
れた後、1個目の縫目でその縫目模様の形成を終了すべ
きことを表し、BSWは、また前端信号が発せられた後、
1回目の縫目でその縫目模様の形成を終了すべきことを
表す。FSW+1は、後端信号が発せられた後、2回目の
縫目でその縫目模様の形成を終了すべきことを表す。
さらに、プログラムROM84には第6図ないし第8図に
フローチャートで示されるボタンホール縫用の制御プロ
グラムの他、縫製に必要な種々のプログラムが記憶され
ている。以下、ボタンホール縫について説明する。
上記のように構成されたミシンによってボタンホール
縫を行う場合には、オペレータはまず加工布を送り歯48
と布押え枠54との間にセットする。そして、模様選択ス
イッチ24を適数回操作することによってボタンホール縫
を選択する。それによりボタンホール縫用の模様データ
がパターンROM82からRAM86のワーキングメモリに移され
るとともに、第9図に示されるNo.1の縫目を形成するデ
ータが読み出され、それに従って送り量調節パルスモー
タ112,針揺動パルスモータ114が駆動され、送り量が0
とされるとともに縫針34が揺動範囲の中央位置に位置さ
せられる。ボタンホール縫はモータ起動スイッチ20のON
操作かあるいはオペレータの手動操作によって開始され
る。まず、ボタンホール縫を1回目に行う場合であっ
て、モータ起動スイッチ20のON操作によって縫製が開始
される場合について説明する。CPU80は第6図ないし第
8図の制御プログラムを他の制御プログラムと共に順次
実行しており、ステップS1(以下、S1と略記する。他の
ステップについても同じ。)においてモータ起動スイッ
チ20が操作されたか否かの判定が行われ、操作されてい
ない場合には判定結果はNOとなってプログラムの実行は
メインルーチンに捩り、操作されていればS2において選
択された模様がボタンホール縫であるか否かの判定が行
われ、他の模様が選択されている場合には判定結果はNO
となってプログラムの実行はメインルーチンに戻る。こ
こではボタンホール縫が選択されているため判定結果が
YESとなり、S3において後端信号が発せられているか否
かの判定が行われる。縫製開始時には布押え枠54は原位
置にあって前端信号が発せられているため判定結果はNO
となり、プログラムの実行はメインルーチンに戻る。
なお、第7図のプログラムのS101において縫目データ
の読み出し時期であるか否かの判定が行われる。送り量
調節パルスモータ112を駆動して加工布の送り量を調節
するのは非送り時、すなわち縫針34が針下位置にあると
きであり、データの読み出しは縫針34が針上位置から針
下位置に至って初めてS101が実行されるときに行われる
ようにされている。ワーキングメモリには針下位置セン
サ92、針上位置センサ94によって検出される縫針34の位
置を記憶する領域が設けられており、S101の判定が行わ
れるときの縫針34の位置が記憶されるようになってい
る。S101においてはワーキングメモリに記憶された針位
置(前回S101が実行されたときの縫針34の位置)と縫針
34の現在の位置とが比較され、縫針34が現在針下位置に
あるが前回は針上位置であったときにYESとなってデー
タの読み出しが行われる。その他の場合、すなわち縫針
34が針上位置にあるとき、あるいは現在も前回も針下位
置にあるときには判定結果はNOとなる。針棒32が1往復
する間に1つの縫目データが読み出されるようにされて
いるのである。
S101の判定結果がYESであれば読み出し時期であるの
であって縫目データが読み出されて送り量の調節が行わ
れる。S101の判定結果がNOであればプログラムの実行は
メインルーチンに戻る。
モータ起動スイッチ20のON操作によって縫製が開始さ
れる場合には、その操作によってミシンモータ110が起
動されることにより縫針34がNo.1の位置に縫目を形成
し、それにより針下位置信号が発せられたときS101の判
定結果がYESになり、次のS102の判定結果もYESとなって
S103において後端信号が発せられているか否かの判定が
行われる。No.1の縫目を形成した時点では後端信号は発
せられないため判定結果はNOとなり、S105においてデー
タポインタが更新され、S106においてNo.2の縫目を形成
するための縫目データが読み出された後、S111において
送り量調節パルスモータ112が駆動され、送り量がNo.2
の縫目を形成するために設定された大きさとされる。
ボタンホール縫用送り制御ルーチンの実行後、第8図
の針揺動制御ルーチンが実行され、S201において縫針34
が針上位置にあると判定されればS202において縫針34が
S106において読み出された縫目データにより指示された
量揺動させられ、加工布の送りと相俟ってNo.2の縫目が
形成される。
ボタンホール縫開始制御ルーチンは、1回目の縫製時
には、加工布が前方に送られて後端信号が発せられれば
S3の判定結果がYESとなり、S4においてデータポインタ
が先頭か否かの判定が行われるが、判定結果はNOであ
り、S1〜S3あるいはS1〜S4が行われるのみである。した
がって、以下、ボタンホール縫用送り制御ルーチンを主
として説明する。No.2の縫目が形成されるときS101の判
定結果がYESになればS105においてデータポインタが更
新させられ、No.3の縫目を形成する縫目データのアドレ
スが指示される。このデータに従ってNo.3の縫目が形成
されるのであるが、No.3の縫目および次のNo.4の縫目を
形成するデータは対にされ、繰り返し実行することを指
示するデータおよび後端信号が発せられたときにそれら
対にされたデータの次のデータを実行することを指示す
るデータFSWが付されている。したがって、No.4の縫目
の形成によりS105が実行されるとき、データポインタは
No.3の縫目を形成するデータが格納されたアドレスを指
示する状態に更新され、再びNo.3の縫目が形成される。
このようにして後端信号が発せられるまでNo.3,No.4の
縫目が複数形成され、第一左地縫部120が形成される。
後端信号が発せられればS103の判定がYESとなり、S10
4か実行されるが、縫製中にはS104の判定結果は常にNO
となる。後端信号が発せられるか否かにかかわらずS105
においてデータポインタの更新が行われるのである。そ
して、後端信号が発せられればNo.5の縫目を形成するデ
ータが読み出されるが、この縫目は1回のみ形成される
縫目であってその形成後、No.6の縫目が形成される。こ
のNo.6の縫目および次に形成されるNo.7の縫目は前端信
号が発せられるまで繰り返し形成される縫目であり、こ
れらが複数形成されることにより第二左地縫部122が形
成される。そして、前端信号が発せられればNo.8の縫目
を形成するデータが読み出され、以下、No.17の縫目ま
で形成されることにより左環状部124が形成される。第
二左地縫部122の形成は、位置検出スイッチ68から前端
信号が発せられた後の最初の縫目で終わるのであるが、
第二左地縫部122の終端の縫目の位置は、最大で第二左
地縫部122の縫目ピッチだけばらつくことを避け得ず、
上記終端の縫目の最大位置ずれはこの縫目ピッチと位置
検出スイッチ68の取付誤差との和となる。したがって、
次に形成されるNo.8の縫目の位置にもほぼ同量のずれが
生ずる可能性があるのであるが、左環状部124を構成す
る縫目のうち最も前側に形成されるNo.9の縫目の送りデ
ータは、上記終端の縫目が最も後側の位置に形成された
場合でも、No.1の縫目の形成位置である原位置より前側
であって布押え枠54が加工布と共に最大限後方に押され
た状態で決まる最前端位置に形成されるように送りデー
タが設定されている。したがって、従来の技術において
説明したように、左環状部124は加工布の送り方向にお
いて常に一定の位置に予定された縫目データ通りに形成
されることとなる。
No.17の縫目が形成された後、No.18の縫目が形成され
るが、この縫目と次のNo.19の縫目を形成するデータに
は繰り返しデータであることおよび後端信号が発せられ
た後、2個目の縫目でその縫目模様の形成を終了すべき
ことを指示するデータFSW+1が付されており、No18,N
o.19の縫目が複数形成されて左縁かがり部126が形成さ
れる。No.18の縫目が形成される直前に後端信号が発せ
られればNo.18,No.19の縫目が形成された後、No.20の縫
目を形成するデータが読み出され、No.19の縫目が形成
される直前に後端信号が発せられればNo.19,No.18の縫
目が形成された後、No.20の縫目を形成するデータが読
み出される。そして、No.20の縫目が形成された後、No.
21,No.22の縫目が形成されるが、これらも前端縁信号が
供給されるまで繰り返し形成される縫目であり、それら
が複数形成されて右地縫部128が形成される。続いてNo.
23〜No.32の縫目が形成されることにより右環状部130が
形成される。右環状部130のうち最も前側に形成されるN
o.24の縫目は、前記No.9の縫目と同様に最前端位置に形
成されるようにデータが作られており、それにより左右
環状部124,130は布送り方向における位置にずれがな
く、また、変形のない美しい形に形成される。
その後、No.33,No.34の縫目が後端信号が発せられる
まで複数形成され、右縁かがり部132が形成され、さら
にNo.35〜No.40の縫目が形成されて閂止め部134が形成
された後、No.41〜No.43の縫目が同じ位置に形成されて
止縫部136が形成され、1回目のボタンホール縫が終了
する。なお、No43の縫目が形成されるときデータポイン
タはNo.1の縫目を形成するデータが格納されたアドレス
を指定する状態に更新され、No.43の縫目形成後、縫針3
4はNo.43の縫目の真横であって第9図にOで示される針
揺動範囲中央の真上の位置に移動させられる。
ボタンホール縫がオペレータの手動操作によって開始
される場合には、その操作によって縫針34が加工布に刺
されてNo.1の縫目が形成され、後はモータ起動スイッチ
20のON操作による開始の場合と同様に縫目データが読み
出されては、そのデータの内容に従って加工布の送り,
縫針34の揺動が行われて縫目が形成される。そして、適
数個の縫目が形成された後、モータ起動スイッチ20が操
作されてもボタンホール縫開始制御ルーチンは事実上何
の作用も為さないので、以後はミシンモータの駆動によ
るボタンホール縫が続行される。
次に重ね縫を行う場合について説明する。重ね縫もモ
ータ起動スイッチ20のON操作により開始される場合と、
オペレータの手動操作によって開始される場合とがあ
る。以下、モータ起動スイッチ20のON操作によって重ね
縫が開始される場合について説明する。この場合にはS1
の判定結果がYESとなり、S2,S3,S4の判定結果もYESとな
ってS5以下において重ね縫開始処理が行われる。重ね縫
が行われるのは、ボタンホール縫目の形成が一旦終了し
た後であり、そのときにはデータポインタは先頭になっ
ているが、押え枠54は前側に移動させられて後端信号が
発せられている。この状態を判別するためにS3,S4(S10
3,S104も同様)が設けられているのであり、それらの判
定結果が共にYESとなれば重ね縫が行われる。S5におい
てはデータポインタが更新され、No.2の縫目を形成する
データを指定する状態とされた後、S6においてそのデー
タが読み出され、S7においてそのデータに含まれる送り
データが加工布を後方に送るデータ、すなわち縫目を後
側から前側に向かって形成するデータであるか否かの判
定が行われる。No.2の縫目を形成するための送りデータ
は加工布を前方に送るデータであるため判定結果はNOと
なり、以下、S7の判定結果がYESになるでまS5〜S7が繰
り返し実行される。
No.6の縫目を形成する縫目データが読み出されたと
き、そのデータに含まれる送りデータは加工布を後方に
送るデータであるためS7の判定結果がYESとなり、S8に
おいて縫針34が針上位置にあるか否かの判定が行われ
る。1回目のボタンホール縫が自動的に終了したとき、
縫針34は加工布上方の位置に移動させられるようになっ
ており、縫針34が針上位置にあればS8の判定結果がYES
となり、S9において針揺動パスルモータ114が駆動され
る。それにより縫針34はNo.6の縫目を形成する揺動デー
タにより決まる位置、すなわちNo.43の縫目の真横であ
って第二左地縫部122の延長線上の位置Sに移動させら
れ、縫目を形成することとなる。この形成によりS101の
判定結果がYESになればS105においてデータポインタがN
o.7の縫目を形成するデータを指定する状態に更新さ
れ、以下、No.6以降の縫目が1回目のボタンホール縫と
同様に形成され、第二左地縫部122から止縫部136まで、
それらの上にちょうど重なって縫目が形成される。本実
施例においては1回目のボタンホール縫の縫製開始位置
から2回目のボタンホール縫の開始位置となる縫製終了
位置近傍までのNo.1〜No.5の縫目を形成する模様データ
の実行がスキップされるようになっているのであり、パ
ターンROM82に記憶されたボタンホール縫用データ自体
には何らの変更を加えることなく重ね縫に使用すること
ができる。
なお、ボタンホール縫終了時に縫針34がNo.43の縫目
を形成する位置で加工布に刺さったままの状態でオペレ
ータによりミシンの作動が止められることがあり、この
場合にはS8の判定結果がNOとなる。この際、S10におい
て送り量が0にセットされるとともにS11において送り
量調節パルスモータ112が駆動され、送り量が0の状態
とされる。次にS101が実行されるが縫針34はNo.43の縫
目位置に刺さったままであるため、次の縫目が形成され
るまで判定結果はNOとなり、データの読み出しは行われ
ない。したがって、S202が実行されるときには縫針34が
No.6の縫目を形成する揺動データに基づいて揺動させら
れるが、送り量は0にセットされているため位置Sに縫
目が形成される。S10,S11が行われることにより、S6に
おいて読み出されたNo.6の縫目データのうちの送りデー
タが実行されないようにされているのであり、それによ
りNo.43の縫目の真横であって第二左地縫部122の延長線
上の位置に縫目が形成されることとなる。
オペレータの手動操作によって重ね縫が始められる場
合にはS1の判定結果はNOであり、縫針34が下降させられ
て位置Oに縫目が形成されるときS101の判定結果がYES
となり、S102,S103,S104の判定結果もYESとなってS107
〜S109の重ね縫開始処理が前記S5〜S7と同様に行われ
る。No.6の縫目を形成するデータが読み出されたときに
S109の判定結果がYESとなり、S110において送り量が0
にセットされた後、S111において送り量調節パルスモー
タ112が駆動される。重ね縫をモータ起動スイッチ20のO
N操作によって始める場合と同様に、、No.6の縫目を形
成するデータのうちの送りデータが実行されないように
されているのである。そして、S202が実行されるとき、
縫針34はS108で読み出されたNo.6の縫目を形成する揺動
データに基づいて揺動させられ、位置Sに縫目が形成さ
れることとなる。以下、モータ起動スイッチ20のON操作
による開始時と同様に重ね縫が行われ、適数の縫目が形
成された後、モータ起動スイッチ20が操作されればミシ
ンモータの駆動によるボタンホール縫が続行される。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、縫針34,送り歯48,ミシンモータ110,送り量調節パル
スモータ112,針揺動パルスモータ114,パターンROM82,プ
ログラムROM84のS1,S2,S101,S102,S105,S106,S111,S20
1,S202に記憶する部分、CPU80のそれらステップを実行
する部分等が模様縫手段を構成し、プログラムROM80のS
3,S4,S103,S104を記憶する部分およびCPU80のそれらを
ステップを実行する部分が重ね縫指令手段を構成し、プ
ログラムROM80のS5〜S11およびS107〜S110を記憶する部
分およびCPU80のそれらステップを実行する部分が重ね
縫制御手段を構成している。
また、パターンROM82が複数の縫目模様の模様データ
を記憶する記憶手段を構成し、模様選択スイッチ24が記
憶手段に記憶された複数の縫目模様の一つを選択する選
択手段を構成し、モータ起動スイッチ20が縫目模様の形
成開始を指令する開始指令手段を構成し、位置検出スイ
ッチ68,レバー70およびドグ62が、プログラムROM84のS
3,S4,S103,S104を記憶する部分およびCPU80のそれらを
ステップを実行する部分と共同して、ボタンホール縫目
の縫製終了状態を検出する検出手段を構成している。さ
らに、プログラムROM84のS5〜S9を記憶する部分とCPU80
のそれらステップを実行する部分とが、検出手段の検出
状態に応じて通常の縫目模様形成制御と重ね縫ボタンホ
ール縫目の形成制御とを行う制御手段を構成している。
なお、上記実施例においては、重ね縫開始時に縫針の
上下動を伴うことなくデータポインタが更新され、縫目
データが読み出されてその内容が判断されることにより
No.1からNo.5の縫目を形成するデータの実行がスキップ
されるようになっていたが、重ね縫開始時にはデータポ
インタが重ね縫の縫製開始縫目であるNo.6の縫目のデー
タを指示する値に直接的に設定されるようにしてもよ
い。
以上詳記した実施例は文字通り例示であって、当業者
の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発
明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願の第一発明の構成を概略的に示すブロック
図である。第2図は本願の第一発明および第二発明に共
通の一実施例であるミシンの外観を概略的に示す斜視図
である。第3図は上記ミシンの頭部を示す斜視図であ
る。第4図は上記ミシンの制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。第5図は上記制御装置の主体を成すコンピ
ュータのRAMの構成を示す図である。第6図,第7図お
よび第8図は上記コンピュータのプログラムROMに記憶
された制御プログラムをそれぞれ示すフローチャートで
ある。第9図は上記ミシンにより形成されるボタンホー
ル縫目を示す平面図である。第10図は従来のミシンによ
るボタンホール縫を説明する図である。 10:ベッド、34:縫針 50:布押え足、52:本体部 54:布押え枠、56,62:ドグ 68:位置検出スイッチ、120:第一左地縫部 122:第二左地縫部、124:左環状部 126:左縁かがり部、128:右地縫部 130:右環状部、132:右縁かがり部 134:閂止め部、136:止縫部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 19/00 - 19/16 D05B 3/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ予め決められている縫製開始位置
    と縫製終了位置とが互いに離れている縫目模様を模様デ
    ータに基づいて自動的に形成する模様縫手段を備えたミ
    シンにおいて、 前記縫目模様のほぼ全体を同じ位置に複数重ね合わせて
    形成すべきことを指令する重ね縫指令手段と、 その重ね縫指令手段の指令に応じて、前記模様データ
    を、後に形成される縫目模様の縫製開始位置が、前に形
    成された縫目模様の前記予め決められている縫製終了位
    置の近傍となる模様データに自動で変更して前記模様縫
    手段に後の縫目模様の形成を行わせる重ね縫制御手段と を設けたことを特徴とする縫目模様の重ね縫が可能なミ
    シン。
  2. 【請求項2】前記重ね縫制御手段が、前記模様データの
    変更を、前記前に形成された縫目模様の模様データのう
    ち、前記縫製開始位置から、後に形成される縫目模様の
    縫製開始位置となる位置までの間の模様データが実行さ
    れないようにすることにより行うものであることを特徴
    とする請求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】前記重ね縫制御手段が、前記模様データの
    変更を、前記前に形成された縫目模様の模様データのう
    ち、重ね縫に不要な部分を除いて重ね縫用の模様データ
    を作成するとともに、除いたデータを保存しておき、重
    ね縫終了後に、重ね縫に使用した模様データに、保存し
    ておいたデータを加えて、重ね縫用ではない模様データ
    に戻すことにより行うものであることを特徴とする請求
    項1に記載のミシン。
  4. 【請求項4】前記重ね縫制御手段が、前記模様データの
    変更を、前記前に形成された縫目模様の模様データとは
    別に、前記後に形成される縫目模様の縫製開始位置が前
    に形成された縫目模様の縫製終了位置の近傍となる模様
    データを設けておき、重ね縫を行う際にその模様データ
    を使用することにより行うものであることを特徴とする
    請求項1に記載のミシン。
  5. 【請求項5】前記重ね縫制御手段が、前記模様データの
    変更を、前記前に形成された縫目模様の模様データの実
    行順序を反転させることにより行うものであることを特
    徴とする請求項1に記載のミシン。
  6. 【請求項6】ボタンホール縫目を含む複数の縫目模様の
    模様データを記憶する記憶手段と、 その記憶手段に模様データが記憶された前記複数の縫目
    模様の一つを選択する選択手段と、 その選択手段により選択された縫目模様の加工布への形
    成開始を指令する開始指令手段と、 ボタンホール縫目の縫製終了状態を検出する検出手段
    と、 前記開始指令手段により縫目模様の形成開始が指令され
    た際、前記検出手段がボタンホール縫目の縫製終了状態
    を検出していなければ、前記選択手段によって選択され
    た縫目模様の形成制御を行い、検出手段がボタンホール
    縫目の縫製終了状態を検出していれば、予め決められた
    重ね縫ボタンホール縫目の形成制御を行う制御手段と を含むことを特徴とする縫目模様の重ね縫が可能なミシ
    ン。
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