JPH1093762A - 画像データ記憶方法およびその装置 - Google Patents

画像データ記憶方法およびその装置

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JPH1093762A
JPH1093762A JP8246701A JP24670196A JPH1093762A JP H1093762 A JPH1093762 A JP H1093762A JP 8246701 A JP8246701 A JP 8246701A JP 24670196 A JP24670196 A JP 24670196A JP H1093762 A JPH1093762 A JP H1093762A
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JP
Japan
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line
image data
linear image
amount
image sensor
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Application number
JP8246701A
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English (en)
Inventor
Atsushi Suganuma
敦 菅沼
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/48Picture signal generators
    • H04N1/486Picture signal generators with separate detectors, each detector being used for one specific colour component

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  • Multimedia (AREA)
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  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3ラインリニアイメージセンサに係る原稿の副
走査方向の読取位置ずれ量を補正するためのラインバッ
ファメモリにかかるコストを最小限とし、かつ高速処理
性(リアルタイム性)を維持する。 【解決手段】3ラインリニアイメージセンサの補正ライ
ン量を求め(ステップS1)、この補正ライン量を整数
部補正ライン量INT[Crg]、INT[Cbg]と
小数部補正ライン量DEC[Crg]、DEC[Cb
g]とに分ける。小数部補正ライン量DEC[Cr
g]、DEC[Cbg]については、1個のラインバッ
ファメモリを利用して、1つ前の画像データと現在読取
中の画像データとからハードウエアにより補間演算でリ
アルタイムに補間処理する(ステップS21)。整数部
補正ライン量INT[Crg]、INT[Cbg]につ
いては、ハードディスク等にファイルとして記憶すると
きにアドレス変更を行って(ステップS24)、読取位
置を一致させた画像データを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各々主走査方向
に光電変換画素が連結されたR、G、B用の各リニアイ
メージセンサが1つの半導体パッケージ内に収容され
た、いわゆる3ラインイメージセンサを搭載するカラー
画像読取装置に適用して好適な画像データ記憶方法およ
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係るカラー画像読取装置は、
例えば、原稿台上に載せられた原稿に照明光を照射する
ことにより、前記原稿に担持された画像情報を含む光
を、反射光または透過光として集光光学系(結像光学
系)に導いた後、3色分解プリズムに供給し、この3色
分解プリズムのR、G、B用各光線の出射面に一体的に
取り付けられたR、G、B用の3個(3本)のリニアイ
メージセンサにより光電的に読み取るように構成されて
いる。
【0003】この場合、3個のリニアイメージセンサに
より原稿を主走査方向に読み取るとともに、前記原稿を
前記主走査方向と略直交する副走査方向に相対的に移動
することで、R、G、B各色についての2次元的な画像
情報を得ることができる。
【0004】このような3色分解プリズムを使用した従
来技術に係るカラー画像読取装置では、原稿上の1ライ
ンを3個のリニアイメージセンサで同時に読み取れると
いう利点がある。しかし、リニアイメージセンサが3個
必要であり、また3色分解プリズムが高価であって、さ
らに、この3色分解プリズムに前記3個のリニアイメー
ジセンサの光学的位置を一致させて取り付ける作業がき
わめて高度の技術を要する。
【0005】このため、3個のリニアイメージセンサと
3色分解プリズムを用いたカラー画像読取装置は、取付
コスト等を含めてその全体のコストが高くなるという問
題があった。
【0006】この問題を解決するために、近時、図9に
模式的に示すように、R、G、B用のリニアイメージセ
ンサ1R、1G、1Bが1つの半導体基体上に並列的に
形成され、それらが1つのパッケージ内に収容された半
導体パッケージ構造のいわゆる3ラインイメージセンサ
(3ラインリニアイメージセンサともいう。)1が提案
されている。この場合、R、G、B用のリニアイメージ
センサ1R、1G、1Bは、光電変換画素Pが主走査方
向(ライン方向ともいう。)Xに数千個以上連結された
受光部上のそれぞれに、図示していないR、G、B用各
フィルタが装着された構成とされている。
【0007】このように構成される3ラインイメージセ
ンサ1は、前記色分解機能と本来リニアイメージセンサ
が有する主走査読取機能とを兼ね備えるものである。な
お、3ラインイメージセンサ1では、リニアイメージセ
ンサ1Gとリニアイメージセンサ1Bとが副走査方向Y
に距離Lbg(例えば、数10μm)だけ離れており、
リニアイメージセンサ1Bとリニアイメージセンサ1R
とが距離Lrbだけ離れている。距離Lbgと距離Lr
bとは、通常、等しくされている。したがって、リニア
イメージセンサ1Gとリニアイメージセンサ1Rとの距
離Lrgは、Lrg=2・Lbgである。
【0008】図9に示した3ラインイメージセンサ1を
上述のカラー画像読取装置に搭載することにより、前記
3色分解プリズムが不要となり、また、その3色分解プ
リズムへのイメージセンサの取付時間(取付工数)を削
減することができるという利点が得られる。
【0009】ところが、3ラインイメージセンサ1で
は、各リニアイメージセンサ1R、1G、1Bが副走査
方向Yに離れているため、図10に示すように、副走査
方向Yに搬送される原稿2上の1ラインの画像X1(紙
面と直交する方向)をリニアイメージセンサ1R、1
G、1Bにより同時に読むことができない。
【0010】すなわち、副走査方向Yに搬送される原稿
2上の画像情報を含む光Lが結像光学系3を通じて3ラ
インイメージセンサ1を構成する各リニアイメージセン
サ1R、1G、1Bに導かれるが、1ラインの画像X1
は、最初に、副走査方向位置Y1でR用リニアイメージ
センサ1Rにより読み取られ、次に、その位置Y1から
距離Xrbだけ離れた副走査方向位置Y2でB用リニア
イメージセンサ1Bで読み取られ、最後に、その位置Y
2から距離Xbgだけ離れた副走査方向位置Y3でG用
リニアイメージセンサ1Gにより読み取られることにな
る。なお、図10において、Xrb=Xbg、Xrg=
2・Xrbである。ただし、結像光学系3の倍率(読取
解像度)が変更された場合には、原稿2上での副走査方
向Yの読取位置のずれ量が変化することに留意する必要
がある。
【0011】このようにして読み取られた画像情報は、
リニアイメージセンサ1R、1G、1Bにより光電変換
され、その光電変換された画像信号が図示していないA
D変換器によりデジタル信号である画像データとされて
ハードディスク等の外部メモリ(単に、メモリともい
う。)に記憶される。
【0012】この外部メモリに記憶するとき、後工程に
おける画像データの処理の容易化のために、R、G、B
用各リニアイメージセンサ1R、1G、1B間の副走査
方向Yの読取位置のずれを一致させて前記メモリに記憶
(格納)しておくこと、すなわちファイル化しておくこ
とが好ましい。
【0013】副走査方向Yの読取位置のずれを一致させ
てメモリに記憶するための技術として、2つの技術が考
えられる。
【0014】この2つの技術の理解を容易にするため
に、ここでは、距離Xrbが10.1ライン分のずれに
対応する距離であり、距離Xrgが、その倍の20.2
ライン分のずれに対応する距離になっているものとす
る。
【0015】第1の技術では、例えば、図11に示すよ
うに、時間的に最後に画像X1を読むリニアイメージセ
ンサ1Gを読取位置基準のものとして、その出力信号を
AD変換器5Gを介し画像データSgとしてハードディ
スク等の1画面分を記憶することの可能なメモリ8に直
接主走査ライン毎に記憶する。
【0016】一方、時間的に最初に画像X1を読むリニ
アイメージセンサ1Rには、AD変換器5Rの後ろ側
に、21ライン分のずれに対応する画像データを保持す
るための半導体メモリである21個のラインバッファメ
モリ6R1〜6R21を接続する。また、時間的に2番
目に画像X1を読むリニアイメージセンサ1Bには、A
D変換器5Bの後ろ側に、11ライン分のずれに対応す
る画像データを保持するための11個のラインバッファ
メモリ6B1〜6B11を接続する。なお、1つのライ
ンバッファメモリ6は、光電変換画素数以上のワード
数、例えば、5kワードからなり、各ワードには各々A
D変換器の分解能以上のビット、例えば、16ビットの
データが書き込めるようになっている。
【0017】そこで、リニアイメージセンサ1Bに係る
画像データSbを基準としてのリニアイメージセンサ1
Gの画像データSgに対して読取位置を一致させてメモ
リ8に記憶するために、ラインバッファメモリ6B10
とラインバッファメモリ6B11から前後のラインの同
一画素番号の画像データを読み出して、補間回路7によ
り補間演算して10.1ライン分前の画像データを画像
データSbとしてメモリ8に記憶する。
【0018】すなわち、補間回路7では、前後のライン
の同一画素番号の画像データSb10と画像データSb
11とから、次の(1)式による重み付け補間演算によ
り画像データSbを計算する。
【0019】 Sb=0.1・Sb10+(1−0.1)×Sb11 …(1) また、補間回路7では、前後のラインの同一画素番号の
画像データSr20と画像データSr21とから、次の
(2)式による重み付け補間演算により画像データSr
を計算する。
【0020】 Sr=0.2・Sr20+(1−0.2)×Sr21 …(2) 第2の技術は、例えば、図12に示すように、ラインバ
ッファメモリ6を用いることなく、画像データSr、S
g、Sbを、一旦、ハードディスク等のメモリ8に全て
記憶してしまい。その後にCPU9を利用して、上述の
(1)式、(2)式による補間演算を行い、かつアドレ
スを変更してメモリ8に読取位置を一致させてファイル
として記憶する技術である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この場合、図11に示
した第1の技術では、補間回路7を用いているため、画
像データSr、Sb、Sgをリアルタイムにファイルと
してメモリ8に取り込むことができ、高速処理が可能で
あるという利点があるが、半導体メモリであるラインバ
ッファメモリ6を相当数量使用するためにその分コスト
が上昇するという欠点がある。特に、高解像度処理の場
合には、副走査速度が遅くなることから、原稿2上での
リニアイメージセンサ1R、1B、1Gの読取位置の
差、すなわち、距離Xbg、Xrgが長くなり、より多
数のラインバッファメモリが必要になってくるという問
題がある。
【0022】一方、図12に示した第2の技術では、ラ
インバッファメモリ6を使用しないためメモリコストは
低減されるが、ソフトウエアで実施される上述の(1)
式、(2)式の補間演算に相当の時間がかかって、高速
処理が不可能となり、その結果、ファイル化するまでに
長時間を要し、生産性が低下してしまうという欠点があ
る。
【0023】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであって、3ラインリニアイメージセンサの
原稿読取位置ずれ量を補正するためのラインバッファメ
モリにかかるコストを最小限とし、かつ高速処理性(リ
アルタイム性)が維持される画像データ記憶方法および
その装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1のこの発明は、原稿
に担持された画像情報を含む光を、結像光学系を介し
て、R、G、B用各リニアイメージセンサが1つの基体
上に並列的に配設された3ラインイメージセンサに導
き、前記3ラインイメージセンサより前記原稿を主走査
方向に走査するとともに、前記原稿を前記3ラインイメ
ージセンサに対して相対的に副走査方向に搬送すること
で前記原稿に担持された画像情報を2次元的に読み取
り、主走査ライン毎にAD変換器によりAD変換して画
像データを得、この画像データについて前記R、G、B
用各リニアイメージセンサ間の副走査方向の読取位置の
ずれを一致させてメモリに記憶する方法において、前記
R、G、B用各リニアイメージセンサのうち、基準とな
るリニアイメージセンサと残りの2つのリニアイメージ
センサとの間の原稿面上での副走査方向の読取位置ずれ
量を、予め補正ライン量として、整数部補正ライン量と
小数部補正ライン量とに分けて求めるステップと、前記
基準となるリニアイメージセンサの画像データを主走査
ライン毎に順次得るとともに、残りの2つのリニアイメ
ージセンサの画像データを、各々少なくとも1つのライ
ンバッファメモリを介して得、このラインバッファメモ
リに記憶された画像データとこれからラインバッファメ
モリに記憶しようとする現在読取中の画像データとを前
記小数部補正ライン量に応じて補間演算して補間演算後
の画像データとして主走査ライン毎に順次得るステップ
と、この補間演算して得た画像データを前記整数部補正
ライン量分だけアドレスを変更し、前記基準となるリニ
アイメージセンサの画像データの読取位置に一致させ、
前記メモリにファイルとして記憶するステップとを有す
ることを特徴とする。
【0025】第1のこの発明によれば、補正ライン量を
求め、この補正ライン量のうち、小数部補正ライン量に
ついては補間演算をリアルタイムに行い、補正ライン量
のうち、整数部補正ライン量については、メモリに記憶
するときにアドレスを変更して記憶するようにしている
ので、最小限の各1個のラインバッファメモリにより、
画像データの読取位置が一致でき、しかも高速にメモリ
に記憶することができる。ラインバッファメモリとして
は半導体メモリ、大容量メモリとしては、ハードディス
ク、光磁気ディスク等のメモリを使用することができ
る。
【0026】第2のこの発明は、第1のこの発明におい
て、3ラインイメージセンサ上でのR、G、B用各リニ
アイメージセンサ間の距離を前記結像光学系の光学倍率
で割って前記原稿面上でのR、G、B用各リニアイメー
ジセンサ間の距離を算出し、この算出した距離を副走査
方向の走査ピッチで割った値を前記補正ライン量とする
ようにしているので、補正ライン量を簡単に求めること
ができる。
【0027】第3のこの発明は、第1のこの発明におい
て、前記補正ライン量を、主走査方向に延びる1本の基
準線を所定の解像度で前記3ラインイメージセンサによ
り2次元的に読み取り、各主走査ラインの各画素毎に画
像データファイルを作成し、この画像データファイルに
基づき、基準となるリニアイメージセンサの画素と、残
りの2つのリニアイメージセンサを構成する同一画素番
号の画素との間の副走査方向のラインずれ量を計算し、
計算したラインずれ量を、整数部補正ライン量と小数部
補正ライン量とに分けて補正ライン量とするようにして
いるので、結像光学系の倍率を含む、いわゆる実機に対
応した正確な補正ライン量を簡単に求めることができ
る。
【0028】第4のこの発明は、例えば、図2に示すよ
うに、原稿に担持された画像情報を含む光を、結像光学
系を介して、R、G、B用各リニアイメージセンサ1
R、1B、1Gが1つの基体上に並列的に配設された3
ラインイメージセンサ1に導き、前記3ラインイメージ
センサより前記原稿を主走査方向に走査するとともに、
前記原稿を前記3ラインイメージセンサに対して相対的
に副走査方向に搬送することで前記原稿に担持された画
像情報を2次元的に読み取り、主走査ライン毎にAD変
換器5R、5B、5GによりAD変換して画像データS
r、Sb、Sgを得、このR、G、B用各リニアイメー
ジセンサ間の副走査方向の読取位置のずれを一致させて
メモリ8に記憶する装置において、前記R、G、B用各
リニアイメージセンサのうち、基準となるリニアイメー
ジセンサ1Gの出力はAD変換器5Gを介してメモリ8
に直接的に供給し、残りの2つのリニアイメージセンサ
の出力側に接続された各AD変換器5R、5Bの後段に
各々少なくとも1つのラインバッファメモリ6J、6K
を接続し、前記各ラインバッファメモリの入出力ポート
を補間回路33に接続し、この補間回路の出力をメモリ
8に接続し、前記リニアイメージセンサ、前記AD変換
器、前記ラインバッファメモリ、前記補間回路、および
前記メモリに対する駆動制御部42を設け、前記駆動制
御部は、前記基準となるリニアイメージセンサと残りの
2つのリニアイメージセンサとの間の原稿面上での副走
査方向の読取位置ずれ量を、予め補正ライン量として、
整数部補正ライン量と小数部補正ライン量とに分けて保
持し、前記基準となるリニアイメージセンサの画像デー
タについては、主走査ライン毎に順次前記メモリにファ
イルとして記憶させ、残りの2つのリニアイメージセン
サの画像データについては、前記各々のラインバッファ
メモリに記憶された画像データとこれから前記ラインバ
ッファメモリに記憶しようとする現在読取中の画像デー
タとを前記小数部補正ライン量に応じて前記補間回路に
より補間演算させることで主走査ライン毎の補間演算後
の画像データを得、この補間後の画像データについて前
記整数部補正ライン量分だけアドレスを変更すること
で、前記基準となるリニアイメージセンサの画像データ
の読取位置に一致させ、前記メモリにファイルとして記
憶させることを特徴とする。
【0029】第4のこの発明によれば、ラインバッファ
メモリが2個でよく、そのコストが最小限に抑えられ、
かつこのラインバッファメモリと補間回路により小数部
補正ライン量のみをリアルタイムで演算するとともに、
メモリに記憶する際、整数部補正ライン量に応じてアド
レス変更をしているので、利用し易い形でファイル化さ
れた画像データを直ちに得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上述の図9〜図12に示したものと対応
するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略
する。また、図面を繰り返して掲載する煩雑さを避ける
ために、必要に応じてそれらの図面をも参照する。
【0031】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた画像読取装置10の基本的な構成を示している。こ
の画像読取装置10は、搬送機構11により矢印Y方向
(副走査方向Yともいう。)に搬送される原稿カセット
12が照明光学系14からの照明光によって矢印X方向
(主走査方向Xともいう。)に沿って照明され、原稿カ
セット12に保持された透過型原稿(単に、原稿ともい
う。)2に記録された画像情報が、透過光Lとして、複
数の集光レンズからなりズームレンズとしての機能をも
有する結像光学系3によりCCD等の3ラインイメージ
センサ1上に集光され、この3ラインイメージセンサ1
を構成するR、G、B用各リニアイメージセンサ1R、
1G、1Bにより電気信号に変換されるように構成され
る。この3ラインイメージセンサ1の構成は、図9に示
したものと同一構成のものを用いている。3ラインイメ
ージセンサ1から出力される電気信号(光電変換信号)
は、図示しないフレキシブルプリント配線基板を通じて
後述するAD変換器が搭載される画像信号処理基板26
に供給される。
【0032】前記照明光学系14は、内周面に光の拡散
面が形成され長手方向に沿ってスリット20が形成され
た円筒状の拡散キャビティ22と、この拡散キャビティ
22の両端部に装着されたハロゲンランプ等からなる光
源24a、24bとから構成される。
【0033】図2は、リニアイメージセンサ1R、1
B、1Gから画素毎に出力される電気信号(画素信号と
もいう。)を副走査方向Yの読取位置のずれを一致させ
てハードディスク等の記憶装置であるメモリ8に記憶す
るための例としての画像データ記憶制御装置40の基本
的な構成を示している。
【0034】図2において、クロック発生器41で基本
クロックが発生され、その基本クロックがタイミング発
生・制御部(駆動制御部)42に供給される。タイミン
グ発生・制御部42は、ラインカウンタやアドレスカウ
ンタを含むタイミング制御手段であるタイミング信号発
生器と制御・判断・演算手段等として機能するCPU等
を備える。CPUとしては、ROM、RAM等を含むマ
イクロプロセッサが利用される。なお、ROMとして書
き換え可能なROMをも用い、RAMとしてバックアッ
プされたRAMをも用いる。
【0035】タイミング発生・制御部42では、リニア
イメージセンサ1R、1B、1G等を駆動するための各
種タイミング信号が発生されるとともに、ラインバッフ
ァメモリ6J、6Kとメモリ8のアドレシング信号およ
び補間回路33に対する小数部補正ライン量に基づく重
み係数等が発生される。この場合、リニアイメージセン
サ1R、1B、1Gには、光電変換画素P(図9参照)
から図示しないアナログシフトレジスタ構成の電荷転送
部に光電変換電荷を転送するシフトパルス、転送部に供
給された電荷を出力側に転送する転送クロック、リニア
イメージセンサ1R、1B、1Gの最終段において、電
荷電圧変換するためのリセットパルス等が供給され、ま
た、A/D変換器5R、5B、5Gには、転送クロック
に同期したサンプリングクロックとしての画素クロック
が供給される。なお、ラインバッファメモリ6J、6K
は、図11例に示したラインバッファメモリ6と同一の
ものを用いることができる。メモリ8は、ハードディス
ク、光磁気ディスク等を用いることができる。
【0036】タイミング発生・制御部42には、キーボ
ード等の入力器44が接続され、原稿2(図1、図10
参照)に対する読取解像度Rf(単位は、dot/mm
であり、dotは画素を意味する。)等が指示される。
【0037】次に、上記図1例および図2例の動作につ
いて、図3に示す機能ブロック図的フローチャートに基
づいて説明する。なお、以下の説明において、判断制御
の主体は、タイミング発生・制御部42を構成するCP
Uである。また、このタイミング発生・制御部42に
は、各種データやシステムプログラムを予め格納する上
述したROM、データ保持用のRAMが備えられ、これ
らフラッシュメモリ等のROMやRAMは前記CPUに
より読み書き制御が可能である。
【0038】そこで、まず、時間的に最後に原稿2上の
画像X1(図10参照)を読み取るリニアイメージセン
サ1Gを基準として、リニアイメージセンサ1Bとリニ
アイメージセンサ1Rに対する補正ライン量を、補正ラ
イン量算出部51(この補正ライン量算出部51は、タ
イミング発生・制御部42内でソフトウエアにより形成
される。)で、整数部補正ライン量と小数部補正ライン
量とに分けて求める(ステップS1)。
【0039】図4は、この補正ライン量算出部51で実
施される補正ライン量算出処理の機能ブロック図的フロ
ーチャートである。
【0040】ここで、算出しようとする補正ライン量を
Cとする。この補正ライン量Cは、入力器44により入
力される読取解像度Rfにより変化する。すなわち、読
取解像度Rfを高くした場合には、原稿2を副走査方向
Yに搬送する搬送速度が遅くなり、結果として、補正ラ
イン量Cの値を増加させる必要があるからである。この
実施の形態において、読取解像度Rfは、Rf=120
ドット/mmに指定されたものとする(ステップS1
1)。このとき、副走査方向Yの走査ピッチ、すなわ
ち、1スキャンピッチ(1ラインピッチ)SPは、この
読取解像度Rfの逆数として計算されるので、SP=1
/Rf=1/120=8.333μmになる(ステップ
S12)。
【0041】一方、3ラインイメージセンサ1上での各
リニアイメージセンサ1R、1B、1G間の距離は、図
9、図10に示したように、リニアイメージセンサ1G
とリニアイメージセンサ1Bとが副走査方向Yに距離L
bgだけ離れており、リニアイメージセンサ1Bとリニ
アイメージセンサ1Rとが距離Lrbだけ離れている。
距離Lbgと距離Lrbとは等しくされている。したが
って、リニアイメージセンサ1Gとリニアイメージセン
サ1Rとの距離Lrgは、Lrg=2・Lbgである。
この実施の形態において、距離LrbとLbgとは等し
く、Lrb=Lbg=50μmであり、Lrg=100
μmである。これらがタイミング発生・制御部42を構
成するROMから読み出されるものとする(ステップS
13)。なお、距離Lrb、Lbg、Lrgは、各々リ
ニアイメージセンサ1の面上での距離(CCD面上の距
離ともいう。)である。
【0042】ここで、結像光学系3の倍率(光学倍率)
が0.7倍であると仮定すると、原稿2の面上でのR、
G、B用各リニアイメージセンサ1R、1G、1B間の
距離(原稿面上の距離ともいう。)Xrb、Xbg(X
bg=Xrb)、Xrg(図10参照)は、前記CCD
面上の距離Lrb、Lrgをそれぞれ光学倍率で割る
(ステップS14)ことで得られる(ステップS1
5)。すなわち、Xrb=Lrb/光学倍率=50μm
/0.7=71.43μm、Xrg=Lrg/光学倍率
=100μm/0.7=142.85μmとなる。これ
がパラメータPar(Par=71.43μm、14
2.85μm)としてタイミング発生・制御部42内の
ROMに予め格納される(ステップS16)。このパラ
メータParは、個々の画像読取装置10毎に固有の値
である。
【0043】なお、原稿面上の距離Xrb=Xbgは、
主走査方向Xに延びる1本の直線(太さは、例えば、副
走査方向Yで数ライン程度)が画像として担持された原
稿2を図1に示す画像読取装置10で、補正ライン量補
正処理を行わない状態で、すなわち、AD変換器5R、
5G、5Bの出力を直接、かつ指定の読取解像度Rfで
実際に読み取り(ステップS17)、各主走査ラインの
各画素毎に画像データファイルをメモリ8上に作成し、
この画像データファイルに基づき、基準となるG用リニ
アイメージセンサ1Gの画素と、残りの2つのR用、B
用リニアイメージセンサ1R、1Bを構成する同一画素
番号の画素との間の副走査方向Yのラインずれ量、すな
わち補正ライン量Cを求めることができる。
【0044】図5は、ある特定の画素番号の画素につい
て、画像データファイル61に記憶された画像データS
r、Sb、Sgの内容を模式的、アナログ的に表してい
る。横軸は、ライン数であり、縦軸はAD変換後のレベ
ルであり、濃度レベルに変換して描いている。画像デー
タファイル61の副走査方向Yのアドレスであるライン
数は、原稿2の直線画像が図5に示すように山形の画像
データSr、Sb、Sgとして読み取れる範囲とする。
この場合、画像データSr、Sb、Sgは、1ライン毎
に得られるので、そのライン間は、補間して0.01ラ
イン単位の画像データSr、Sb、Sgを得ておく。そ
して、例えば、基準となるG用画像データSgに対し
て、B用画像データSbを矢印方向に0.01ライン分
ずつずらし、ずらした位置毎にG用画像データSgから
B用画像データSbを減算して、その差が最小となるず
れ量を副走査方向の補正ライン量Cとするようにしてい
る。同様にして、G用画像データSgに対するR用画像
データSrの補正ライン量Cを計算することができる。
【0045】このようにして求めた補正ライン量Cに前
記指定の読取解像度Rfの逆数、すなわち、スキャンピ
ッチSPをかけることで、原稿面上での各色間の距離X
rb=Xbg、Xrgを求めることができ(ステップS
15)、これをパラメータParとしてROMまたはR
AMに格納しておく(ステップS16)。この画像デー
タファイル61を用いる方法によれば、結像光学系3の
光学倍率を含めて原稿面上の距離Xrb等を求めること
ができるので、一層精度よく補正ライン量Cを計算する
ことができる(ステップS18)。
【0046】以上のようにして、補正ライン量Cに係る
パラメータParを求めることができる。なお、このパ
ラメータParの算出処理は、通常、製品としての画像
読取装置10の完成前の組立・調整段階で行われる。
【0047】次に、完成品としての画像読取装置10に
おいて、ユーザ等により入力器44を用いて露光条件で
ある読取解像度Rfが、上述したように、Rf=120
ドット/mmに指定されたとき(ステップS11)、1
スキャンピッチSPがSP=8.333μmと計算され
る(ステップS12)。したがって、補正ライン量C
は、パラメータとしての原稿面上の距離Par=Xrb
=71.43μm、Par=Xrg=142.85μm
をスキャンピッチSPで割ることで計算することができ
る(ステップS18)。
【0048】具体的に、G用リニアイメージセンサ1G
を基準とするB用リニアイメージセンサ1Bに係る補正
ライン量C(補正ライン量Cbgと定義する。)は、C
bg=Xrb(Xbg)/SP=71.43/8.33
3=8.57ラインになる。また、G用リニアイメージ
センサ1Gを基準とするR用リニアイメージセンサ1B
に係る補正ライン量C(補正ライン量Crgと定義す
る。)は、Crg=Xrg/SP=142.85/8.
333=17.14になる。
【0049】この実施の形態において、補正ライン量C
bg、Crgは、各々、整数部補正ライン量INT[C
bg](またはINT[Crg])と小数部補正ライン
量DEC[Cbg](またはDEC[Crg])の形式
でRAMに保持される(ステップS19、S20)。な
お、記号INT[Cbg]は、Cbgの整数部を意味
し、記号DEC[Cbg]は、Cbgの小数部を意味す
る。したがって、補正ライン量C=Cbg、Crgは、
各々、次の(3)式、(4)式で表すことができる。
【0050】 Cbg=INT[Cbg]+DEC[Cbg]=8+0.57 …(3) Crg=INT[Crg]+DEC[Crg]=17+0.14 …(4) なお、補正ライン量C=Cbg、Crgの計算処理、詳
しく説明すると、図4における読取解像度Rfの指定処
理(ステップS11)、1スキャンピッチSPの算出処
理(ステップS12)、補正ライン量Cの計算処理(ス
テップS18〜ステップS20)の一連の処理は、ユー
ザ等の露光条件(読取解像度Rf)の設定毎に毎回行わ
れる処理である。
【0051】次に、このようにして求めた補正ライン量
Cbg、Crgに基づいて、図2に示した画像データ記
憶制御装置40のうち、ラインバッファメモリ6J、6
Kと補間回路33を利用したハードウエアでの小数部D
EC[Cbg]、DEC[Crg]に係る副走査方向Y
の補間演算を行う(ステップS21:図3参照)。この
場合、補間演算は、R、G、B用各リニアイメージセン
サ1R、1B、1Gの中、R、B用各リニアイメージセ
ンサ1R、1Bの同一のイメージセンサについて、前後
のライン(ラインデータ)の同一画素番号の画素データ
に対して行われる。
【0052】図6のタイミングチャートに示すように、
1主走査ライン毎にタイミング発生・制御部42により
発生されるラインシンク信号LS{図6(a)参照}毎
にAD変換器5R、5B、5Gにより同時にAD変換さ
れる画像データをそれぞれR画像データDrN(N=
…、0、1、…17、18…){図6(b)参照}、B
画像データDbN(N=…、0、1、…17、18…)
{図6(c)参照}、およびG画像データDgN(N=
…、0、1、…17、18…){図6(d)参照}とす
る。
【0053】R用画像データDrに対する補間演算は、
ラインバッファメモリ6Jに記憶されている画像データ
Dr1と、現在読取中であってAD変換器5Rから出力
中の1つ前のラインの画像データDr0とから、補間後
の画像データDr1′とするとき、次の(5)式により
行われる。なお、この補間演算は、画像データDr0、
Dr1の同一画素番号の画素データ毎に対して行うこと
はいうまでもない。この意味から、以下の説明において
必要に応じて、画像データDrN、DbN、DgNを、
各々、画素データDrN、DbN、DgNともいう。小
数部補間ライン量DEC[Crg]、DEC[Crg]
は、重み係数としてタイミング発生・制御部42から補
間回路33に供給される。
【0054】 Dr1′=DEC[Crg]×Dr0+(1−DEC[Crg])×Dr1 =0.14×Dr0+(1−0.14)×Dr1 …(5) 同時に、B用画像データDbに対する補間演算は、ライ
ンバッファメモリ6Kに記憶されている画像データDb
1と、現在読取中であって、AD変換器5Bから出力中
の1つ前のラインの画像データDb0とから、補間後の
画像データDb1′とするとき、次の(6)式により行
われる。
【0055】 Db1′=DEC[Cbg]×Db0+(1−DEC[Cbg])×Db1 =0.57×Db0+(1−0.57)×Db1 …(6) 次の読取ラインに係る補間後の画像データDr2′、D
b2′は、各々前後の画像データDr1、Dr2と前後
の画像データDb1、Db2とから次の(7)式、
(8)式に示すように得られる。
【0056】 Dr1′=0.14×Dr1+(1−0.14)×Dr2 …(7) Db1′=0.57×Db1+(1−0.57)×Db2 …(8) これ以降の補間後の画像データDrN′、DbN′も同
様にリアルタイムに演算することができる。この補間演
算によりラインずれ量が丁度整数ライン分になった画像
データ(画素データ)が得られることになる(ステップ
S22)。
【0057】そして、この補間演算後の画像データDr
N′、DbN′と基準となる画像データDgnがメモリ
8に画像データSr、Sb、Sgとして順次記憶される
(ステップS23)。メモリ8に画像データSr、S
b、Sgを順次記憶する際に、実際には、記憶アドレス
の変更処理(ステップS24)が行われて記憶され、画
像データファイル52が作成される。
【0058】図7は、アドレス変更処理を行わなかった
場合に、メモリ8に順次記憶されるアドレスとデータの
対応表を示している。例えば、アドレスD0〜D18に
基準画像データであるG用画像データDg0〜Dg18
が記憶され、アドレスE0〜E18に補間後のB用画像
データDb0′〜Db18′が記憶され、アドレスF0
〜F18に補間後のR用画像データDr0′〜Dr1
8′が記憶される。
【0059】実際には、補間回路33とAD変換器5G
から出力される画像データSr、Sb、Sgを画像デー
タファイルとして利用するために、整数部補正ライン量
INT[Crg]=14およびINT[Cbg]=8に
基づいてアドレス変更を行い整数ライン分ずらしてメモ
リ8に画像データファイル52としてリアルタイムに格
納する(ステップS24)。
【0060】図8は、アドレス変更処理後のメモリ8に
記憶された画像データSr、Sb、Sgからなる画像デ
ータファイル52の構成を示している。
【0061】例えば、アドレスA0には、基準となるG
用画像データDg17が記憶され、アドレスB0には、
このG用画像データDg17に読取位置が一致された補
間後の画像データDb9′が記憶され、アドレスC0に
は、G用画像データDg17に読取位置が一致された補
間後の画像データDr0′が記憶される。この実施の形
態においては、画像データファイル52を、画像読取装
置10の内部のメモリ8内に作成しているが、外部に作
成することもできる。すなわち、ステップS22の処理
により補間回路33で得られた画像データをメモリ8を
介さないで直接図示しないワークステーションに転送す
る(ステップS25)。そして、転送する時にアドレス
変更を行い整数部補正ライン量INT[Crg]、IN
T[Cbg]分ずらして(ステップS26)、そのワー
クステーション中のハードディスク等に記憶し(ステッ
プS27)、それを画像データファイル52としてもよ
い。また、ステップS22の処理により補間回路33で
得られた画像データをメモリ8を介さないで直接図示し
ないワークステーションを介して(ステップS25)そ
のワークステーションのハードディスク等に記憶する際
にアドレス変更を行い整数部補正ライン量INT[Cr
g]、INT[Cbg]分ずらして(ステップS28、
S29)、そのハードディスク等に記憶し、それを画像
データファイル52としてもよい。
【0062】このように上述の実施の形態によれば、図
11例に比較して、ラインバッファメモリ6の数が最小
限の2個に低減され、かつ図11例と同等の高速処理性
(リアルタイム性)が保持される製品としての画像読取
装置10を生産することができる。この画像読取装置1
0は、ラインバッファメモリ6を補正ライン量分必要と
する図11例に比較してコストが低減され、かつこのラ
インバッファメモリを搭載するプリント配線基板の大き
さを小さくすることができるという利点が得られる。
【0063】なお、AD変換器5R、5Bと補間回路3
3との間に接続されるラインバッファメモリ6J、6K
の数は、1個ではなく2個または3個でもよい。
【0064】また、上述の実施の形態では、R、G、B
用3ラインイメージセンサ1を対象としているが、この
発明は、2ラインイメージセンサや、さらに3ライン以
上の複数ラインイメージセンサに適用することもでき
る。
【0065】その他、この発明は上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を
採り得ることはもちろんである。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ラインバッファメモリが最小限の2個でも高画質
(高解像度、高精細)な画像データをリアルタイム(高
速)に得ることができるという効果が達成される。
【0067】この発明を、例えば、画像読取装置に適用
した場合、この画像読取装置の生産性を向上することが
できるという派生的な効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の適用された画像読取
装置の一部構成を示す斜視図である。
【図2】図1例の画像読取装置のうち、画像データ記憶
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2例の画像データ記憶制御装置の動作説明に
供される機能ブロック図的フローチャートである。
【図4】図3のフローチャート中、補正ライン量算出処
理の説明に供される機能ブロック図的フローチャートで
ある。
【図5】補正ライン量算出処理の説明に供される画像デ
ータファイルを示す模式図である。
【図6】補正ライン量算出処理の説明に供されるタイミ
ングチャートである。
【図7】アドレス変更前のデータの記憶状態の説明に供
される線図である。
【図8】アドレス変更後の画像データファイルの説明に
供される線図である。
【図9】一般的に3ラインイメージセンサの構成を示す
斜視図である。
【図10】3ラインイメージセンサにより原稿を読み取
る際の読取位置ずれ量の説明に供される線図である。
【図11】従来の技術の構成を示すブロック図である。
【図12】従来の技術の他の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…3ラインリニアイメージセンサ 2…原稿 3…結像光学系 5R、5B、5G
…AD変換器 6J、6K…ラインバッファメモリ 8…メモリ 10…画像読取装置 12…原稿カセッ
ト 33…補間回路 40…画像データ
記憶制御装置 42…タイミング発生・制御部 44…入力器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿に担持された画像情報を含む光を、結
    像光学系を介して、R、G、B用各リニアイメージセン
    サが1つの基体上に並列的に配設された3ラインイメー
    ジセンサに導き、前記3ラインイメージセンサより前記
    原稿を主走査方向に走査するとともに、前記原稿を前記
    3ラインイメージセンサに対して相対的に副走査方向に
    搬送することで前記原稿に担持された画像情報を2次元
    的に読み取り、主走査ライン毎にAD変換器によりAD
    変換して画像データを得、これらの画像データについて
    前記R、G、B用各リニアイメージセンサ間の副走査方
    向の読取位置のずれを一致させてメモリに記憶する方法
    において、 前記R、G、B用各リニアイメージセンサのうち、基準
    となるリニアイメージセンサと残りの2つのリニアイメ
    ージセンサとの間の原稿面上での副走査方向の読取位置
    ずれ量を、予め補正ライン量として、整数部補正ライン
    量と小数部補正ライン量とに分けて求めるステップと、 前記基準となるリニアイメージセンサの画像データを主
    走査ライン毎に順次得るとともに、残りの2つのリニア
    イメージセンサの画像データを、各々少なくとも1つの
    ラインバッファメモリを介して得、このラインバッファ
    メモリに記憶された画像データとこれからラインバッフ
    ァメモリに記憶しようとする現在読取中の画像データと
    を前記小数部補正ライン量に応じて補間演算して補間演
    算後の画像データとして主走査ライン毎に順次得るステ
    ップと、 この補間演算して得た画像データを前記整数部補正ライ
    ン量分だけアドレスを変更して、前記基準となるリニア
    イメージセンサの画像データの読取位置に一致させ、前
    記メモリにファイルとして記憶するステップとを有する
    ことを特徴とする画像データ記憶方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記R、G、B用各リニアイメージセンサのうち、基準
    となるリニアイメージセンサと残りの2つのリニアイメ
    ージセンサとの間の原稿面上での副走査方向の読取位置
    ずれ量を、予め補正ライン量として、整数部補正ライン
    量と小数部補正ライン量とに分けて求めるステップで
    は、 前記3ラインイメージセンサ上でのR、G、B用各リニ
    アイメージセンサ間の距離を前記結像光学系の光学倍率
    で割って前記原稿面上でのR、G、B用各リニアイメー
    ジセンサ間の距離を算出し、この算出した距離を副走査
    方向の走査ピッチで割った値を前記補正ライン量とする
    ことを特徴とする画像データ記憶方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記R、G、B用各リニアイメージセンサのうち、基準
    となるリニアイメージセンサと残りの2つのリニアイメ
    ージセンサとの間の原稿面上での副走査方向の読取位置
    ずれ量を、予め補正ライン量として、整数部補正ライン
    量と小数部補正ライン量とに分けて求めるステップで
    は、 主走査方向に延びる1本の基準線を所定の解像度で前記
    3ラインイメージセンサにより2次元的に読み取り、各
    主走査ラインの各画素毎に画像データファイルを作成
    し、この画像データファイルに基づき、基準となるリニ
    アイメージセンサの画素と、残りの2つのリニアイメー
    ジセンサを構成する同一画素番号の画素との間の副走査
    方向のラインずれ量を計算し、計算したラインずれ量
    を、整数部補正ライン量と小数部補正ライン量とに分け
    て補正ライン量とすることを特徴とする画像データ記憶
    方法。
  4. 【請求項4】原稿に担持された画像情報を含む光を、結
    像光学系を介して、R、G、B用各リニアイメージセン
    サが1つの基体上に並列的に配設された3ラインイメー
    ジセンサに導き、前記3ラインイメージセンサより前記
    原稿を主走査方向に走査するとともに、前記原稿を前記
    3ラインイメージセンサに対して相対的に副走査方向に
    搬送することで前記原稿に担持された画像情報を2次元
    的に読み取り、主走査ライン毎にAD変換器によりAD
    変換して画像データを得、これらの画像データについて
    前記R、G、B用各リニアイメージセンサ間の副走査方
    向の読取位置のずれを一致させてメモリに記憶する装置
    において、 前記R、G、B用各リニアイメージセンサのうち、基準
    となるリニアイメージセンサの出力は前記AD変換器を
    介して前記メモリに直接的に供給し、 残りの2つのリニアイメージセンサの出力側に接続され
    た各AD変換器の後段に各々少なくとも1つのラインバ
    ッファメモリを接続し、 前記各ラインバッファメモリの入出力ポートを補間回路
    に接続し、 この補間回路の出力を前記メモリに接続し、 前記リニアイメージセンサ、前記AD変換器、前記ライ
    ンバッファメモリ、前記補間回路、および前記メモリに
    対する駆動制御部を設け、 前記駆動制御部は、 前記基準となるリニアイメージセンサと残りの2つのリ
    ニアイメージセンサとの間の原稿面上での副走査方向の
    読取位置ずれ量を、予め補正ライン量として、整数部補
    正ライン量と小数部補正ライン量とに分けて保持し、前
    記基準となるリニアイメージセンサの画像データについ
    ては、主走査ライン毎に順次前記メモリにファイルとし
    て記憶させ、残りの2つのリニアイメージセンサの画像
    データについては、前記各々のラインバッファメモリに
    記憶された画像データとこれから前記ラインバッファメ
    モリに記憶しようとする現在読取中の画像データとを前
    記小数部補正ライン量に応じて前記補間回路により補間
    演算させることで主走査ライン毎の補間演算後の画像デ
    ータを得、この補間後の画像データについて前記整数部
    補正ライン量分だけアドレスを変更することで、前記基
    準となるリニアイメージセンサの画像データの読取位置
    に一致させ、前記メモリにファイルとして記憶させるこ
    とを特徴とする画像データ記憶装置。
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