JPH11164093A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11164093A
JPH11164093A JP9345916A JP34591697A JPH11164093A JP H11164093 A JPH11164093 A JP H11164093A JP 9345916 A JP9345916 A JP 9345916A JP 34591697 A JP34591697 A JP 34591697A JP H11164093 A JPH11164093 A JP H11164093A
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JP9345916A
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Minoru Aoki
稔 青木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 変倍率によらず色ずれを減少させるような比
較的簡単な構造の画像読み取り装置を提供する。 【解決手段】 変倍率補正装置FF1、2、3、hok
an、sel1、2、3は、変倍率設定装置により設定
された変倍率から演算されたラインセンサ間の位置補正
データの小数点以下の値により、設定された変倍率を、
ライン遅延装置FIFOに記憶された複数の画像信号か
ら補正用の画像信号を選択して変倍装置により変倍を行
わせるための第1の補正倍率と、変倍の補正を変倍率補
正装置に行わせるための第2の補正倍率との2個の補正
倍率の組合わせとし、各補正倍率の組合わせにより、変
倍装置による読み込み画像の変倍と、各ラインセンサの
変倍率の補正を行う。第1の補正倍率により、画像読取
装置の原稿走査速度と変倍手段の変倍処理方法を決め、
第2の補正倍率により補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙等の記録媒体上
の画像データを読み込む画像読取装置に関し、さらに詳
しくは、画像データ読み込み時の画像読取用ラインセン
サの各ライン間の補正を行う画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から画像データの読取を行う画像読
取装置装置は、読み取り専用のスキャナーとしてだけで
はなく、複写機やファクシミリ装置に組み込まれて、一
般に広く知られている。ところで、そのような画像読取
装置では、画像を読みとるために、CCD等の受光素子
を1列に並べたライン状のイメージセンサが用いられて
おり、さらに、近年のカラー対応や入出力の多色化対応
のために、イメージセンサーも3原色での読み込みが可
能であるように各色毎に平行に隣り合って3列に並べら
れたライン状イメージセンサ(以下、ラインセンサと記
載する。)が使用されるようになっている。上記の3列
のラインセンサでは、3色に色分解された画像信号を1
回の画像読み取り走査を行うことで得ることができる
が、ラインセンサ上の隣り合う(位置が離れた)受光素
子で画像信号を読み取ることになるため、クロストーク
と呼ばれる読み取り画像の色に濁りを生じる現象が発生
した。そのような、各イメージセンサーの読み取り位置
の違いによる不都合を改善するために、3色の読み取り
画像信号のうちの2色の信号出力に遅延手段を追加し
て、3色のイメージセンサーの位置ずれを解消(補正)
する事が、例えば、特公平9−2632871号公報に
提案されている。特公平9−2632871号公報で
は、複数のラインセンサを使用して画像を読みとるに当
たり、各ラインセンサ間での読み取り位置ずれの補正、
ライン間補間をセンサ位置ずれ検出板、ライン遅延メモ
リ、補間演算器を使用し、補正を行っている。ここで、
さらに、読取装置の読み取り倍率が変更される場合に
は、単純に遅延手段を追加するだけでは、走査ライン毎
にしか対応できないので不都合であることがわかった。
そのため、3色の読み取り画像信号のうちの2色の信号
出力には遅延手段に加えて、補正手段による信号補正が
追加されることが、例えば、特公平9−2632876
号公報で提案されている。特公平9−2632876号
公報では、複数のラインセンサを使用し変倍機能を持つ
画像読み取りにおいて、変倍率に応じて補間手段での
(ライン遅延メモリにある)使用データ、補間のための
係数を変化させて補正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
そのような補正手段では、走査ライン間の補間時に演算
値の小数点以下の端数は4捨5入等で丸められて整数値
としてラインの遅延単位が決められているので、補正の
演算値では、4捨5入等の結果で上の整数値なるか下の
整数値になるかが決定されることから、3色のうち2色
の画像データを補正しようとすると、演算結果によって
は、3色のうちの1色の演算結果が4捨5入等で上の整
数値の補正になるが、残りの3色のうちの1色の方は、
演算結果の4捨5入等で下の整数値の補正になる場合が
ある。上記の場合には、3色のうち2色の走査ラインは
一致するかもしれないが、残りの1色は走査ラインで1
ライン分だけずれてしまうことになり、色ずれが発生し
てしまう。また、上記特公平9−2632871号公報
では、センサずれ検出板を使用して補正しているので、
機構が複雑になり、コストが高くなる。上記特公平9−
2632876号公報の場合には、補間機能を実現する
ために画像信号に対し掛け算等の演算を多くしているた
め、演算時の丸め処理により変倍率によっては色ずれ等
の画像劣化を発生しやすくなる。本発明は、上記課題に
鑑みて、変倍率によらず色ずれを減少させるような比較
的簡単な構造の画像読み取り装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明では、原稿画像を複数のラインセンサで読
み込む画像読取手段と、前記各ラインセンサ間の位置を
補正するライン遅延手段と、読み込んだ画像の倍率を設
定可能な変倍率設定手段と、前記変倍率設定手段によっ
て設定された倍率により読み込んだ画像を変倍する変倍
手段と、前記各ラインセンサにおける前記変倍率を補正
する変倍率補正手段を備えた画像読取装置において、前
記変倍率補正手段は、前記変倍率設定手段により設定さ
れた変倍率から演算されたラインセンサ間の位置補正デ
ータの小数点以下の値により、設定された変倍率を、前
記ライン遅延手段に記憶された複数の画像信号から補正
用の画像信号を選択して前記変倍手段により変倍を行わ
せるための第1の補正倍率と、前記変倍の補正を前記変
倍率補正手段に行わせるための第2の補正倍率との2個
の補正倍率の組合わせとし、前記各補正倍率の組合わせ
により、前記変倍手段による読み込み画像の変倍と、前
記各ラインセンサの変倍率の補正を行うことを特徴とす
る。そして、前記第1の補正倍率により、画像読取手段
の原稿走査速度と変倍手段の変倍処理方法を決め、前記
第2の補正倍率により、補正を行う。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をデジタル2色
(黒/ 赤)複写機に適用した場合の一実施形態の例を説
明する。図1は、本発明の一実施形態の複写機の全体構
成を示すブロック図であり、図2は、その複写機の読み
取り処理部、画像処理部、書き込み処理部を主に示すブ
ロック図である。複写機の主要部は、原稿を読み取るス
キャナ1、読取処理部2、画像処理処理部3、書込処理
部4、書込機構部5、制御部6、操作部7から構成され
ている。スキャナ1は、光源1−1、ミラー1−2、1
−3、1−4、レンズ1−5、複数のラインセンサから
なるCCD1−6、スキャナ駆動モータ1−7を主要要
素に持ち、原稿台の上に原稿を固定した状態で読み取り
走査を行う。読取処理部2は、読取走査時に必要なスキ
ャナ駆動モータ制御クロック信号、CCD動作用クロッ
ク(読取周波数を決めている)タイミング信号、読取処
理部2内や他の処理部で使用するクロック、タイミング
信号を生成する読取タイミング生成部、CCD1−6信
号の増幅、レベル調整、サンプルホールドを行うアナロ
グ処理部、A/ D変換部、シェーディング補正部、CCD
のラインセンサの間隔を補正するためR画像信号、G画
像信号各々に使用するR、Gライン遅延メモリ制御部6
や他部との交信のためのCPUI/F部より構成されて
いる。画像処理部3は、2色分離部、フィル夕、変倍
部、CPUI/F部から構成されている。書込処理部4
は書込クロック(書込周波数を決めている)や書込処理
部内で使用するクロック、タイミング信号を発生させる
ための書込タイミング生成部、感光体上の2色に対応し
た各レーザーでの書込位置の補正のための書込遅延メモ
リ、書込主走査制御、書き込み副走査制御、LDパワー
制御、同期検知制御、ポリゴンモータ制御、主走査変倍
補正の各部より構成されている。書込機構部5は、黒赤
書込光学系5−1、感光体5−2、黒用帯電装置5−
3、赤用帯電装置5−E 用現像器5−4、赤用現像装置
5−6、転写部5−7、クリーニング部5−8、紙搬送
部5−9、定着部5−10を主要部とする構成である。
制御部6は、主要部品がCPU、ROM、RAM、IO
等から成り、各部の制御を行う。また、操作部からの信
号により各部の制御状態を変更や演算をする。操作部7
は、変倍率入力、変倍補正値入力を含み、従来の複写機
の操作部と同様な機能を持つ。
【0006】図3は、CCD1- 6の構成を示すもので
ある。CCD1- 6では、原稿画像の赤成分を読み込む
ためのRラインセンサ1−6−1、緑成分を読むための
Gラインセンサ1−6−2、青成分を読むためのBライ
ンセンサ1−6−3が1つのチップ上に形成されてい
る。B−Gラインセンサ間の距離は128μmであり、
B−Rラインセンサ間の距離は64μmである。R、
G、B各ラインセンサの長手方向の画素数は、A 3短手
方向の長さ297mmを400DPIで読めるよう約5
000個ある。画素間の距離は8μmである。400D
PIで読む場合、原稿画像上では、1画素あたり63.
5μmとなる。原稿画像は、読み取り光学系のレンズ1
- 5等により、約1/7.94(=8/63.5)に縮
小される。CCD1- 6のRラインセンサ1−6- 1か
ら出力されたR画像信号は、アナログ処理後A/D変換
され、Rライン遅延メモリメモリ入力される。データセ
レクタによって選択された画像信号は、2色分離部に入
力される。
【0007】同様に、CCD1- 6のGラインセンサ1
- 6- 2から出力されたG画像信号は、アナログ処理
後、A/D変換され、Gライン遅延メモリ入力される。
データセレクタによって選択された画像信号は、2色分
離部に入力される。CCD1-6のBラインセンサから
出力されたB画像信号は、アナログ処理後A/D変換さ
れ、ライン遅延メモリを介さず2色分離部に入力され
る。2色分離部では、画像信号の黒、赤の区別をし、赤
の場合は、2色分離部の出力信号(9bit)の最上位
bi t(色識別bit)を「1」とする。他の場合は、
「0」とする。赤の判断式(数1)は、次のような式に
なる。
【0008】
【数1】 輝度信号BSは以下の式(数2)から求める。尚、R、
G、Bは、それぞれ、赤、緑、青の各信号値を表す。
【0009】
【数2】 上記式(数1)、(数2)より、出力信号(9bit:
最上位bitは、色識別bit、0〜7bitは輝度信
号を表す。)以上により、R、G、Bの各ラインデータ
は色識別信号と輝度信号に変換される。2色分離部の出
力信号、すなわち画像信号(色識別信号と輝度信号とで
構成されている)は、変倍部に入力される。変倍部で
は、後述する様な処理がなされた後、最上位ビットを利
用して、信号を、黒書き込み、又は、赤書き込み系に分
離される。分離されされた信号は黒、赤の各々の輝度信
号となり、黒用LDと、赤LD点灯用の信号となる。各
LDからのレーザー光は、ポリゴンミラーを共通とする
書き込み光学系を経て、感光体上に各静電潜像を形成す
る。その各静電潜像を使用して、書込機構部5により、
転写紙上に顕像を作成する。変倍率m(1%刻み)で変
倍する場合、操作部7よりその変倍率mの値が入力さ
れ、制御部6に達する。制御部6では変倍率mを式(数
3)の様にm1とm2に分解する動作が行われる。
【0010】
【数3】 またその分解過程でライン遅延メモリにある複数の画像
信号からどの画像信号(何ライン目の画像信号)を使用
するかも決める。ここで上記分解の方法について説明す
る。変倍率mを100で割って16(等倍時の赤ライン
センサと青ラインセンサ間距離を画素単位で表したも
の)を掛けた値pr(R画像信号に対する仮想補間位
置)と8(等倍時の緑ラインセンサと青ラインセンサ間
距離を画素単位で表したもの)を掛けた値pg(G画像
信号に対する仮想補間位置)を求める。prは変倍した
場合R画像信号の遅延すべき距離を計算上、画素単位で
表した仮想のものであり設定できる変倍率の数だけあ
る。pgは変倍した場合G画像信号の遅延すべき距離を
計算上、画素単位で表したものであり設定できる変倍率
の数だけある。ライン遅延メモリはFIFO等のメモリ
で構成されていて、Rライン遅延メモリに関しては64
ライン分(変倍率mは40<m<400、 CCD1−
6のR、Bラインセンサ間間隔16画素分とする)用意
されている。G遅延メモリは32ライン分(変倍率のは
40<m<400、CCD1−6のG、Bラインセンサ
間間隔8画素分とする)用意されている。pgを4捨5
入等でR、Gライン遅延メモリの画像信号を選択すると
例えば0.02の差(変倍率に換算すると0.25% )
で選択する画像信号が1ライン異なってしまう。そこで
pr、pgの整数の中央付近の数値、具体的には少数点
以下の数値pが、0.4<p<0.6の場合は、pr、
pgの値をpが0.4<p<0.6にならない数で、p
r、pgの数値群の中でもっとも近い値を選び、その値
を、Pr、Pgとし、pr、pgの数値群をPr、Rg
数値群に変える。pr、pgは補正仮想補間位置を示
す。近い値を選ぶに当たっては、小さい方の値を優先
し、小さい方の数も条件(0.4<p<0.6でない)
を満たさない場合はpr、pgにもっとも近い大きい方
の数を選ぶ。
【0011】上記処理をして得たpr、pgの値を、小
数点以下1桁で4捨6入した数値Lr、Lgがライン遅
延量ということになる。pr、pgは、変倍率mに対応
しているが、Pr、Pgは、変更先のpr、pgの変倍
率(これを補正変倍率ml とする)に対応させる。以上
の処理を行う(pr、pg→Pr、Pgに置き換える)
と変倍率に誤差を生じる。小さい方のPr、Pgに合わ
せるように変更して補正した場合は、マイナス1%の誤
差が生じるため、補正倍率m2を1%とする。反対に、
大きい方のPr、Pgに合わせるように変更して補正し
た場合は、プラス1%の誤差が生じるため、補正倍率m
2を−1%とする。ここで、R画像信号のprとG画像
信号のpgは、個々に独立して変倍率、変倍率の補正が
出来ない(個々に補正すると1ラインずれる可能性があ
る)ので、pr→Prと変更する場合は、0.4<pg
の小数部<0.6でなくともprの変更に伴って、pr
→Prと変更する変倍率の変更先の変倍率に対応するp
gの数値をPgとするようにpg→Pgの変更を行う。
【0012】逆に、pg→Pgの変更を行う場合には、
0.4<prの小数部<0.6でなくともpgの変更に
伴って、pg→Pgと変更する変倍率の変更先の変倍率
に対応するprの数値をPrとするようにpr→Prの
変更を行う。上記の手法を用いて、画像読取装置の操作
者の指定した変倍率m%により、Rライン遅延量(主走
査方向1ラインデータを単位としたもので、遅延してい
るR画像信号を選択する値)、Gライン遅延量(主走査
方向1ラインデータを単位としたもので、遅延している
G画像信号を選択する値)、補正変倍率m1、m2を求
めたものが、図4〜図7の図表である。尚、図4〜図7
の図表は、変倍率mが、40〜200%のものである
が、例えば、25〜400 %に対応したものを作ること
も同様な手法を用いることで容易に可能である。この図
4〜図7の図表について、さらに具体的に説明すると、
例えば、図4の図表では、変倍率m%の欄の41%、4
7%、53%、59%、66%、72%、78%、84
%については、R−B間仮想補間位置prの欄の値の小
数点以下が、0.4<pr<0.6に該当する。従っ
て、これらの変倍率m%の行のR−B間補正仮想補間位
置Prの欄の値は、優先的には1個上の行の値と同じに
なる。
【0013】次に、変倍率m%の欄の43%、44%、
56%、57%、68%、69%、81%、82%につ
いては、G−B間仮想補間位置pgの欄の値の小数点以
下が、0.4<pr<0.6に該当する。従って、これ
らの変倍率m%の行のG−B間補正仮想補間位置Pgの
欄の値は、1個上の行の値と優先的には同じになる。と
ころが、このPgの場合には、例えば、43%、44%
のように2個の変倍率が連続しているので、43%の方
は上の行の値にすることが可能であるが、44%の方は
上の行も小数点以下が、0.4<pr<0.6に該当す
るため優先的な値が使えないので、その場合は1個下の
行の値に合わせることになる。上記のように、R−B間
補正仮想補間位置Prの欄の値と、G−B間補正仮想補
間位置Pgの欄の値が決まると、それにより、Rライン
遅延ライン単位の欄とGライン遅延ライン単位の欄が決
まるが、その場合の補正倍率m1%の欄の値は、元の画
像読取装置の操作者の指定した変倍率m%の欄の値とは
異なり、1行上の同欄の値か1行下の同欄の値となる。
【0014】副走査方向の遅延ラインの単位としては、
1ライン毎であるので、上記のように決定してRライン
とGラインを合わせることになるが、主走査方向につい
ても、補正倍率m1%としてしまうと、上の行の変倍率
m%や下の行の変倍率m%と全く同じことになってしま
い変倍率に差がなくなってしまう。また、主走査方向は
1ライン単位ではなく光の走査等の連続的に変位するの
で、補正倍率m1%を元の画像読取装置の操作者の指定
した変倍率m%の欄の値に戻すための値補正倍率m2%
を設定して、主走査方向の補正を行うようにする。この
ようにして、操作者の指定した変倍率mは、制御部6
で、ml 、m2に分解され、補正変倍率ml の値によ
り、スキャナ1の原稿走査速度、画像処理部3での主走
査方向の変倍処理方法が決まる。そして補正変倍m2に
より、ポリゴンミラーの回転数と書き込み周波数の値を
変更する。主走査方向の変倍処理は、3次元関数コンボ
リューション法を用いて行われる。ここでは40〜40
0%の間において、1%刻みで変倍が行われる。拡大縮
小の選択は、コマンドで切り替えられ、本実施形態で
は、そのコマンドを「kakudai」とする。変倍時
の画像データのリサンプリングのタイミングは、図示し
ていないRAM(1K×4ビット)に予め与えられた変
倍制御データを読み出し、そのデータに従って制御され
る。
【0015】図8は、このRAMの制御データで画像デ
ータのリサンプリングのタイミングが制御されるときの
変倍処理部の機能ブロック図である。図8中の記号で、
FF1、FF2、FF3、FF4は、フリップフロップ
を示し、sel1、sel2、sel3は、セレクタを
示し、hokanは、補間演算ブロックを示し、FIF
Oは、バッファのFIFO素子を示す。図4において、
HI[ 8:0] は、画像入力信号(最上位ビットは色信
号であり0〜7ビットは輝度信号)であり、フリップフ
ロップFF1を介して、第1、又は、第2のセレクタs
el1、sel2に入力される。HO[ 8:0 ]は出力
信号である。Bout[ 8:0 ]は、FIFO素子への
出力信号、Bin[ 8:0]は、FIFOからの入力信
号であり、フリップフロップFF3に入力され、FF3
の出力信号は、第2、又は、第3のセレクタsel2、
sel3に入力される。ramdtrd[ 2:0] は、
上記した図示していないRAMからのサンプリング位置
データを示している。尚、renは、リードイネーブル
信号を示し、wenは、ライトイネーブル信号を示す。
また、anは、速度変換を行うための間引き/重複デー
タ(1ビット)であり、bnは、補間演算の係数を選択
するためのリサンプリング位置データ(3ビット)であ
り、CKは、クロック入力信号、Boutは、FF2か
らバッファ(FIFO)への出力、binは、バッファ
(FIFO)からFF3への入力をそれぞれ示す。尚、
以下の図10、12、14の図中及びその説明において
も、上記図8とその説明で使用されたものと同じ記号
は、同じ機能を示す。
【0016】ここで、主走査方向の等倍時の処理方法に
ついて、図9と図10を用いて説明する。図9は、等倍
時の処理タイミングを示すタイミングチャートであり、
図10は、そのときの図8のブロック図における画像信
号の流れを示す説明図である。拡大縮小の選択コマンド
kakudai=”LOW”として、各セレクタにおけ
るA入力側の信号を選択する。FF1への入力信号HI
は、FF1、sel2を経て、hokanブロックを通
り、sel1からFF2を介して、BoutによりFI
FOに書き込まれる。次いで、FIFOに書き込まれた
画像信号を、1ライン分のディレイタイミングの後にB
inとして読み出し、FF3でリードイネーブルren
のアクティブ状態のもとで取り込み、sel3を通して
FF4を介してHOとして出力する。このとき、図9の
タイミングチャートが示すように、ren、wenはL
OWであるので、速度変倍はせず、等倍動作を行う。
【0017】次に、主走査方向の縮小時の処理方法につ
いて、図11と図12を用いて説明する。図11は、縮
小時の処理タイミングを示すタイミングチャートであ
り、図12は、そのときの図8のブロック図における画
像信号の流れを示す説明図である。拡大縮小の選択コマ
ンドkakudai=”LOW”として、各セレクタに
おけるA入力側の信号を選択する。入力信号HIは、F
F1、sel2を経て、hokanブロックに送られ、
そこで補間演算が行われる。補間のためのサンプリング
位置は、予めRAMに書き込まれている変倍制御データ
を逐次読み出すことにより決定する。補間後の画像信号
は、sel1からFF2を介してBoutによりFIF
Oに書き込まれる。このときBoutは、wenの制御
により、間引かれた信号を出力する。FIFOに書き込
まれた画像信号は、1ライン遅延後にBinとして読み
出され、FF3でリードイネーブルrenのアクティブ
状態のもとに取り込まれ、sel3を通って、FF4を
介して、HOとして出力される。読み出し時には、re
n=Lの等速条件で、FIFOからの画像データをその
まま取り込む。図11に、その場合のCKとwenとr
enのタイミング関係を示す。
【0018】さらに、主走査方向の拡大時の処理方法に
ついて、図13と図14を用いて説明する。図13は、
拡大時の処理タイミングを示すタイミングチャートであ
り、図14は、そのときの図8のブロック図における画
像信号の流れを示す説明図である。拡大縮小の選択コマ
ンドkakudai:”HIGH”として、各セレクタ
におけるB入力側の信号を選択する。入力データHI
は、FF1、sel1を通じて、FF2を介して、Bo
utにより、FIFOに書き込まれる。書き込み時に、
wen:Lの等速条件で、FIFOへ入力信号をそのま
ま書き込む。FIFOに書き込んだ画像信号は、1ライ
ン遅延後にBinとして読み出され、FF3でリードイ
ネーブルrenのアクティブ状態のもと取り込まれる。
このときrenにより、画像信号の読み出しタイミング
が制御されて、速度変換が行われる。読み込まれた信号
は、sel2を経て、hokanブロックに送られ、そ
こで補間演算が行われる。補間のためのサンプリング位
置は、予めRAMに書き込まれている変倍制御データを
逐次読み出すことにより決定される。そして、読み出し
を停止されたデータに対しては、サンプリング位置を変
化させて複数回補間処理を行うことにより拡大処理を行
う。補間後の画像信号は、sel3を通って、FF4を
介して、HOとして出力される。図14にその場合のC
Kとwenとrenのタイミングの関係を示す。
【0019】ここで、変倍制御データについて説明す
る。前記RAMに書き込まれている変倍制御データは、
下記のようなものである。RAMは、1024×4ビッ
トの構成で、速度変換を行うための間引き/重複データ
an(1ビット)と、補間演算の係数を選択するための
リサンプリング位置データbn(3ビット)を格納し、
変倍処理動作の制御に使用する。RAMへのデータのリ
ード、ライトはCPUを介して行う。RAMに書き込ま
れる変倍制御データは、拡大モードと縮小モードの場合
とでは、次のように異なった意味を持つ。拡大モード時
には、anは、以下のように重複制御に使用される。 an=”H”:FIFOから次のデータを読み出す。 an=”L”:FIFOからのデータの読み出しを停止
する。 縮小モード時には、anは、以下のように間引き制御に
使用される。 an=”H”:画像データをFIFOに書き込む。 an=”L”:FIFOへの書き込みを禁止する。 bnは、上記の何れのモードにおいても、リサンプリン
グ位置データとして使用される。縮小モードでのデータ
の個数は、100であり、拡大時のデータの個数は、変
倍率(% )となる。そして、補正変倍率m2の値によ
り、ポリゴンミラーの回転数、書き込み周波数の変更が
行われる。補正倍率m2=1(1% 変倍率を増加させ
る)の場合には、ポリゴンミラーの回転数が1%減少さ
せられ、書き込み周波数は、1.99%減少させられ
る。ポリゴンミラーの回転数を1%減少させるだけだ
と、副走査方向の変倍率が1%増加し、主走査方向の変
倍率は、1%減少する。主走査方向の変倍率を変化させ
ないためには、書き込み周波数を1%減少させる必要が
ある。前記m2=1のように主走査方向の変倍率も1%
増加させるためには、書き込み周波数を1%減少させた
後の周波数に対して、更に、1%減少させる必要があ
る。この場合の書き込み周波数の減少率は、次の式(数
4)で表される。
【0020】
【数4】 また、補正変倍率m2=−1(1%変倍率を減少させ
る)の場合は、ポリゴンミラーの回転数を1%増加さ
せ、書き込み周波数を2.01%増加させる。この場合
の書き込み周波数の増加率は、次の式(数5)で表され
る。
【0021】
【数5】 書き込み周波数の補正は、書き込み処理部4内の可変ク
ロック発生回路で行われる。原稿走査速度の変更は、ス
キャナモータ1−7の回転速度を制御部6からの信号に
より変更することで行われる。上記のように、本実施形
態の構成を動作させることで、全ての変倍率において、
色ずれをおこさずに補正を実施することが可能となる。
尚、本実施形態では、2色の複写機の場合を示したが、
本発明はこれに限られるものではなく、フルカラーのス
キャナ等の複数のラインセンサを有する画像読取機能を
有する全ての装置に適用することが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、及
び、3の本発明においては、画像読取装置の使用者が設
定した各変倍率に対し、読取部処理部のライン遅延量の
補正をすることにより色ずれの少ない画像読み取りが可
能になる。請求項4の本発明においては、ボリゴンミラ
ーの回転数と書込周波数の変更により、変倍率の補正が
可能になるので、変倍率に対するライン遅延量を変えて
も、精度の高い変倍複写画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複写機の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1の複写機の読み取り処理部、画像処理部、
書き込み処理部を主に示すブロック図である。
【図3】図2のCCD1- 6の構成を示すものである。
【図4】図5〜図7と共に、変倍率m%により、Rライ
ン遅延量、Gライン遅延量、補正変倍率m1、m2を求
めた図である。
【図5】図4、図6〜図7と共に、変倍率m%により、
Rライン遅延量、Gライン遅延量、補正変倍率m1、m
2を求めた図である。
【図6】図4〜図5、図7と共に、変倍率m%により、
Rライン遅延量、Gライン遅延量、補正変倍率m1、m
2を求めた図である。
【図7】図4〜図6と共に、変倍率m%により、Rライ
ン遅延量、Gライン遅延量、補正変倍率m1、m2を求
めた図である。
【図8】RAMの制御データで画像データのリサンプリ
ングのタイミングが制御されるときの変倍処理部の機能
ブロック図である。
【図9】等倍時の処理タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図10】図9の場合の図8のブロック図における画像
信号の流れを示す説明図である。
【図11】縮小時の処理タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図12】図11の場合の図8のブロック図における画
像信号の流れを示す説明図である。
【図13】拡大時の処理タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図14】図13の場合の図8のブロック図における画
像信号の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・スキャナ、2・・・読取処理部、3・・・画像
処理部、4・・・書込処理部、5・・・書込機構部、6
・・・制御部、7・・・操作部、FF1、FF2、FF
3、FF4・・・フリップフロップ、sel1、sel
2、sel3・・・セレクタ、FIFO・・・記憶素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を複数のラインセンサで読み込
    む画像読取手段と、前記各ラインセンサ間の位置を補正
    するライン遅延手段と、読み込んだ画像の倍率を設定可
    能な変倍率設定手段と、前記変倍率設定手段によって設
    定された倍率により読み込んだ画像を変倍する変倍手段
    と、前記各ラインセンサにおける前記変倍率を補正する
    変倍率補正手段を備えた画像読取装置において、 前記変倍率補正手段は、前記変倍率設定手段により設定
    された変倍率から演算されたラインセンサ間の位置補正
    データの小数点以下の値により、設定された変倍率を、
    前記ライン遅延手段に記憶された複数の画像信号から補
    正用の画像信号を選択して前記変倍手段により変倍を行
    わせるための第1の補正倍率と、前記変倍の補正を前記
    変倍率補正手段に行わせるための第2の補正倍率との2
    個の補正倍率の組合わせとし、 前記各補正倍率の組合わせにより、前記変倍手段による
    読み込み画像の変倍と、前記各ラインセンサの変倍率の
    補正を行うことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の補正倍率は、前記変倍率から
    演算されたラインセンサ間の位置補正データの小数点以
    下の値による補間位置が、副走査方向の各ライン間の中
    央付近となることを避けるように選定されることを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記変倍率補正手段は、前記ライン遅延
    手段に記憶された複数の画像信号を選択する場合に、前
    記変倍率から演算されたラインセンサ間の位置補正デー
    タの小数点以下の値による補間位置が、副走査方向に対
    しライン遅延メモリ上の各ライン間の中央付近にある画
    像信号を避けて選択されることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記主走査方向補正手段は、書込用レー
    ザー光発生装置の光線走査用ポリゴンミラーの回転数変
    更手段と主走査方向の書込密度を決める書込周波数変更
    手段であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    に記載の画像読取装置。
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