JPH06133150A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06133150A
JPH06133150A JP4276253A JP27625392A JPH06133150A JP H06133150 A JPH06133150 A JP H06133150A JP 4276253 A JP4276253 A JP 4276253A JP 27625392 A JP27625392 A JP 27625392A JP H06133150 A JPH06133150 A JP H06133150A
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JP
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JP4276253A
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English (en)
Inventor
Takashi Hasebe
孝 長谷部
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディジタル型カラー複写機において、原稿上の
任意の画像のみを抽出し、かつ、この抽出した各画像を
一方端に寄せて出力する。 【構成】原稿をプリスキャンによって読取り(S1)、
原稿上に色マーカーで囲んで指示されている画像処理領
域を検出する(S2)。ここで、前記検出された画像処
理領域内の画像データを抽出して記憶する(S3)。次
いで、前記検出された画像領域を、4点の座標で表され
る方形領域に変換する(S4,S5)。そして、指定さ
れた移動編集のモード及び前記座標のデータに基づい
て、前記画像領域を主走査方向又は副走査方向の始点側
に寄せて出力すべく、画像メモリ上で画像を移動させる
か、又は、読み出しアドレスの変更制御データを設定す
る(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、詳
しくは、原稿上の所望の画像部分のみを、所定の規則で
配列し直して出力することができる画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿を光学走査して、その光
学像をラインイメージセンサなどの光電変換素子で受光
して電気信号に変換し、更に、この電気信号をディジタ
ル化する一方、前記ディジタル信号に変換された原稿の
画像情報に基づいて半導体レーザなどの書き込み装置に
よって感光体上に静電潜像を形成するよう構成された所
謂ディジタル型複写機が知られている(特開昭62−1
57070号公報等参照)。
【0003】また、前記ディジタル型カラー複写機にお
いては、原稿中の指定された領域について、色変換,ト
リミング,反転,マスキング,網かけなどの各種画像処
理を施して記録できるようにした画像情報の編集処理機
能を備えたものがある(特開平2−27369号公報等
参照)。上記のような領域指定に基づく画像処理におい
ては、読み取るべき原稿色とは異なる色のマーカーによ
り画像処理領域を閉ループとなるように囲んで指定する
ことで、読み取り対象の画像と画像処理領域指定の情報
とを区別できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のマーカー編集機
能を用いれば、原稿上で出力させたい画像領域を色マー
カーで指定するか、又は、原稿上で出力させたくない画
像領域を色マーカーで指定することで、無用な画像をマ
スキングした画像を得ることができる。しかしながら、
一般的な複写作業においては、所望画像のみを複写させ
るだけでなく、その画像を出力画像上の所望位置に移動
させたい場合があり、従来の複写機においては、上記の
ような移動を実現できる機能が備えられていないため、
原稿の切り貼りなどによって読取り原稿上で編集を行っ
て、記録動作を行わせる必要があり、煩雑な作業を必要
としていた。
【0005】また、画像データ上での画像移動を実現す
るためには、原稿を読み取って得た画像データを編集用
のエディタを用いて編集し、更に、編集された画像のハ
ードコピーを得たい場合には、編集後の画像データをプ
リンタ(ディジタル型複写機)に入力させて記録動作を
行わせる必要があった。このように、従来のディジタル
型複写機では、マーカー編集機能を備えることで、特定
画像のみを抽出し、更に、この抽出した画像に種々の画
像処理を施すことが、マーカーペンを用いた領域指定に
よって簡便に行えたが、抽出画像を所望位置に移動させ
て再現させることができないために、複写作業において
要求される画像移動は比較的単純であることが多いの
に、高い編集機能を有する編集エディタを用いる必要性
が生じたり、煩雑な原稿の切り貼り作業が必要となって
いた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、マーカーペンを用いて簡便に画像処理領域を指定
できるマーカー編集機能の利点を活かし、比較的単純な
画像移動編集を簡便に実現できる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
画像処理装置は、原稿画像を光電変換により読み取って
カラー画像データを得る読取り手段と、原稿上に色マー
カーで指定された画像処理領域を、前記カラー画像デー
タに基づいて検出するマーカー領域検出手段と、このマ
ーカー領域検出手段で検出された画像処理領域内の画像
データをそれぞれ抽出し、該抽出した画像データを所定
の規則に従って出力画像上の所定位置に配設して出力す
る画像編集出力手段と、を含んで構成される。
【0008】ここで、前記画像編集出力手段における所
定の規則を、画像処理領域から抽出した画像データを出
力画像上の一方端にまとめて出力することとすることが
できる。また、前記画像編集出力手段が、色マーカーの
色弁別に基づき各画像処理領域について選択的に画像編
集処理を施すよう構成すると良く、更に、原稿の特定部
位における色マーカーによるマーキングを検知し、マー
キングに使用された色マーカーと同一色の色マーカーで
指定された画像処理領域を、画像編集処理の対象領域又
は非対象領域として認識するよう構成することもでき
る。
【0009】
【作用】かかる構成の画像処理装置によると、原稿上に
色マーカーで指定された画像処理領域が、原稿を読み取
って得られたカラー画像データに基づいて検出される。
そして、前記検出された画像処理領域内の画像データが
抽出され、この抽出された画像データは、所定の規則に
従って配置換えされて出力される。
【0010】従って、予め出力させたい画像の領域を色
マーカーで指定してあれば、自動的に所定規則に従って
画像移動編集がなされる。ここで、抽出画像を出力画像
上の一方端にまとめて出力することを、画像編集処理に
おける所定規則とすれば、原稿上で出力画像を任意に選
択しても、出力画像として整然とした形に出力できる。
【0011】また、領域指定に用いられたマーカーの色
を弁別し、マーカー色に応じて選択的に画像編集処理を
施す構成とすれば、出力位置を編集すべき画像と、編集
を行わない画像とが、容易に区別できる。更に、原稿の
特定部位に色マーカーによってマーキングすれば、その
色のマーカーで指定された領域が画像編集処理の対象領
域又は非対象領域として認識されるから、色マーカーに
よる領域指定が行われる原稿上で、色マーカー毎の処理
仕様の違いを指定できることになる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。尚、本実
施例では、本発明にかかる画像処理装置が、ディジタル
型カラー複写機に適用される場合について説明する。図
1は、本実施例におけるディジタル型カラー複写機の全
体構成を示す図である。
【0013】この図1において、ディジタル型カラー複
写機は、読み取りユニットA,書き込みユニットB,画
像形成部C,給紙部D、更に、画像処理部E(図示省
略)で構成される。本実施例においては、後述するよう
に、読取り手段は前記読み取りユニットAが相当し、ま
た、マーカー領域検出手段及び画像編集出力手段として
の機能を前記画像処理部Eが備えている。
【0014】読み取りユニットA(読取り手段)におい
て、原稿121 は、プラテンガラス(原稿台ガラス)122
に置かれ、スライドレール123 上を移動するキャリッジ
124に設けられたハロゲン光源125 によって照明され
る。可動ミラーユニット126 には、ミラー127 ,128 が
設けられ前記スライドレール123 上を移動し、前記キャ
リッジ124 に設けられているミラー129 との組み合わせ
で、プラテンガラス122上の原稿121 からの反射光(光
学像)を、レンズ読み取りユニット130 へ導出する。
【0015】前記プラテンガラス122 の副走査方向(ミ
ラーの移動方向)の端部裏側には、標準白色板131 が設
けられ、原稿読み取り時にこの標準白色板131 を読み取
ることで、標準白色信号(基準白レベル信号)が得られ
るように構成されている。前記レンズ読み取りユニット
130 は、レンズ132 ,プリズム133 ,レッドチャンネル
CCD134 ,グリーンチャンネルCCD135 ,ブルーチ
ャンネルCCD136 から構成される。
【0016】前記ミラー129 ,127 ,128 により伝達さ
れた原稿121 の光画像は、レンズ132 により収束され、
プリズム13内に設けられたダイクロイックミラー137 ,
138により、レッド(R)チャンネル像,グリーン
(G)チャンネル像,ブルー(B)チャンネル像に分離
され、それぞれレッドチャンネルCCD134 ,グリーン
チャンネルCCD135 ,ブルーチャンネルCCD136 の
受光面に結像され、各CCD(ラインセンサ)134 〜13
6 で光学像が電気信号(電気画像情報)に光電変換され
る。
【0017】前記レッドチャンネルCCD134 ,グリー
ンチャンネルCCD135 ,ブルーチャンネルCCD136
から出力される電気信号は、後述する画像処理部Eにお
いて、濃度変換,色再現処理,マーカー編集処理,空間
フィルタ処理,変倍処理などの各種処理が施された後、
書き込みユニットBに出力される。書き込みユニットB
は、図示しない半導体レーザで発生されるレーザビーム
を、入力された画像信号に基づいて変調する。そして、
かかるレーザビームを駆動モータ141 により回転される
ポリゴンミラー142 で回転走査させ、図示しないfθレ
ンズを経て、反射ミラー143 により光路を曲げて、画像
形成部Cの感光体ドラム151 の表面上に投射させ、一様
に帯電された感光体ドラム151 上に静電潜像を形成す
る。
【0018】画像形成部Cは、前記感光体ドラム(像支
持体)151 の他、この感光体ドラム151 を一様に帯電さ
せるための帯電器152 、トナー色毎の4つの現像器153
〜156 、転写極157 、分離極158 、クリーニング装置15
9 ,定着装置160 によって構成される。前記4つの現像
器153 〜156 は、それぞれイエローY,マゼンタM,シ
アンC,ブラックBkのトナーを有するものであり、各
色毎に静電潜像の形成,現像の行程を繰り返し、イエロ
ートナー像,マゼンタトナー像,シアントナー像,ブラ
ックトナー像を感光体ドラム151 上に重ね合わせて、こ
の重ね合わされたカラートナー像を、給紙部Dから供給
される記録紙上に転写した後、定着させることで、カラ
ーの複写物が得られるようになっている。
【0019】給紙部Dは、記録紙を各サイズ毎にストッ
クするカセット171 〜173 と、複数の搬送ローラや搬送
ベルトを含んで構成される記録紙搬送機構174 とによっ
て構成され、記録紙サイズの指示に従って対応するカセ
ット171 〜173 から記録紙を取り出して、画像形成部C
に供給する。また、本実施例におけるディジタル型カラ
ー複写機には、前記プラテンガラス122 上に読み取り原
稿を自動搬送するADF(自動原稿搬送装置)181 が、
前記読み取りユニットAに付設されている。
【0020】前記ADF181 は、原稿台182 上に読み取
り原稿を複数重ねてセットすると、かかる原稿の中から
順番にプラテンガラス122 上の所定位置に自動搬送する
と共に、読み取りの終了した原稿をプラテンガラス122
上から取り除いて原稿排紙トレー183 上に排紙するもの
である。前記ADF181 は、前記自動搬送のために、原
稿台182 上の原稿を1枚毎に引き込む給紙ローラ184
と、中間搬送ローラ185 と、駆動ローラ186 及び従動ロ
ーラ187 と、該駆動ローラ186 及び従動ローラ187 に巻
回された搬送ベルト188 と、排紙ローラ189 とを有して
いる。
【0021】前記搬送ベルト188 は、原稿121 がプラテ
ンガラス122 に搬送された状態で、原稿121 の背景部と
なるものであり、原稿カバーに相当する。尚、上記ディ
ジタル型カラー複写機では、ダイクロイックミラーで色
分離してそれぞれにCCDで光電変換させる構成とした
が、色分離するフィルターを組み込んだカラーCCDに
よって光電変換させる構成であっても良い。
【0022】ここで、前記画像処理部Eの回路構成を、
図2〜図10のブロック図を参照しつつ説明する。図2
は、画像処理部Eのカラー画像情報の入力部及び濃度変
換部を示す。この図2において、レッドチャンネルCC
D134 ,グリーンチャンネルCCD135 ,ブルーチャン
ネルCCD136 から出力されるレッドR,グリーンG,
ブルーBの3原色画像信号(アナログ信号)は、A/D
変換器10によってそれぞれディジタル信号に変換され
る。
【0023】そして、前記ディジタル化されたカラー画
像情報は、インターフェイス11を介してデータセレクタ
13に入力される。尚、前記データセレクタ13には、外部
入力端子14及び外部用インターフェイス15を介して、フ
ィルムプロジェクタ等の外部装置からの画像データも入
力し得るようになっている。
【0024】前記データセレクタ13から出力されるR,
G,Bのディジタル画像信号AR,BG,CBは、濃度
変換回路16,17,18によって3原色毎の濃度データR
D,GD,BDに変換される。尚、図2において、19は
タイミング信号発生回路であり、これにはクロック信号
CLKの他、書き込みユニットB側から得られる主走査
方向(CCDの素子列方向)及び副走査方向(光学走査
方向)に関する同期信号H−V,V−Vなどが供給さ
れ、これらの信号に基づいて各種のタイミング信号が形
成される。
【0025】前記濃度データRD,GD,BDは、更
に、図3に示すような色再現及びEE回路部で処理され
る。図3において、前記濃度データRD,GD,BD
は、MON演算回路20に入力され、ここで単色再現(モ
ノトーン)用の濃度データ信号MODが演算される。そ
して、前記濃度データMODと、前記濃度データRD,
GD,BDとが入力されるモノトーンセレクタ回路21で
は、例えばセピアカラーなどのモノトーンコピーモード
であるか、通常のカラーコピーモードであるかによっ
て、3原色濃度データを切り換えて出力する。即ち、本
実施例では原稿を、セピアカラー等の有彩色のカラー単
色画像として出力処理し得る機能を有している。
【0026】また、前記モノトーンセレクタ回路21から
の濃度データが入力されるマスキング回路22では、画素
毎に色弁別し、各画素がどの色(例えばブラックBk,
イエローY,マゼンタM,シアンC,ホワイトWなど)
に帰属されるかを示すカラーコード信号CCを出力す
る。更に、マスキング回路22では、R,G,Bの各色毎
の濃度情報を、イエローY,マゼンタM,シアンC,ブ
ラックBkの各色(トナー色)毎の濃度データに変換し
て出力する。このY,M,C,Bkの各色毎の濃度デー
タはセレクタ回路23で選択され、画素毎に前記カラーコ
ード信号CCと、該カラーコード信号CCに対応する濃
度データとが一対となって出力される。
【0027】また、前記セレクタ回路23には、マーカー
データ算出回路23aが内蔵されている。前記マーカーデ
ータ算出回路23aは、前記カラーコード信号CCに対応
させて濃度データをサンプリングし、これをマーカーデ
ータMPDとして後述するマーカーデータ判定回路102
に出力する(図10参照)。前記マーカーデータ判定回路
102 では、前記マーカーデータMPDに基づいてマーカ
ー色の判別を行い、該判別結果に基づいて各画素毎に設
定される編集データを制御すると共に、色マーカーで指
定される領域が後述する移動編集の対象領域であるとき
には、前記マーカーデータMPDがマーカー領域内の画
像データとして抽出されて後述する記憶回路105 に記憶
される。
【0028】尚、図3において、EE回路24は、濃度ヒ
ストグラムの情報に基づいて画像データのサンプリング
領域制御を行うための回路であり、RAM25は前記濃度
ヒストグラムの作成に用いるワークメモリである。前記
カラーコード信号CC及びその濃度データを示す濃度信
号ND、更に、モノトーン再現時用の濃度信号MOD
は、続いて図4に示すマーカー編集処理部によって処理
される。
【0029】図4において、マーカー領域処理回路32
(マーカー領域検出手段)は、プリスキャン時には、原
稿にマーカーペン(色マーカー)によって閉ループとな
るように指定された画像処理領域(マーカー領域)を、
遅延回路31を介して入力されるカラーコード信号CCに
基づいて検出し、マーカー領域信号を出力する。前記マ
ーカー領域信号は、後述する判定情報記憶回路105 に画
素毎のマーカー編集データとして記憶される。
【0030】一方、本スキャン時には、前記プリスキャ
ン時に検出されたマーカー指定領域内の画像データに対
して、マーカー編集データに応じて反転,網かけ,袋文
字,影文字,斜体文字,強調などの各種処理を実行す
る。尚、前記マーカー領域処理回路32には、合成画像デ
ータも入力させることができるようになっている。前記
合成画像データとは、予めメモリに記憶させておいた画
像情報であり、この合成画像データをマーカー領域処理
回路32に所定タイミングで入力させることにより、通常
のスキャン動作によって得られた画像情報と同様にして
複写動作を行わせることができるようになっており、ま
た、本スキャンによる読取り画像とメモリ画像とを、マ
ーカー領域処理回路32で合成させることも可能である。
【0031】また、マーカー領域内処理回路37では、マ
ーカー編集処理の1つとしての部分色変換処理が指定さ
れているときに、前記マーカー領域内の画像を例えば領
域指定に用いられたマーカーペンの色に変換する。即
ち、例えば画像が黒であるときに、かかる画像の黒の濃
度データを、例えば黄色の濃度データを出力する指示が
なされているときに出力すれば、前記黒画像を黄色の画
像として出力し得ることになる。
【0032】尚、RAM39は、前記合成画像データのバ
ッファメモリとして使用される。カラー・モノトーンセ
レクタ34には、前記カラーコード信号CCに対応する濃
度信号NDが遅延回路33を介して入力されると共に、遅
延回路31を介したカラーコード信号CC、更に、後述す
る領域判別回路36を介したモノトーン濃度信号MDが入
力され、カラーコピー用の濃度データと単色コピー用の
濃度データとを選択的にマーカー色変換処理回路37に出
力する。
【0033】また、モノトーン濃度信号MODは、領域
判別回路36に入力され、ここでは、原稿画像が、階調を
有する写真画像であるか、又は、文字や線などで構成さ
れる文字・線画画像であるかを、前記モノトーン濃度信
号MODに基づいて判別し、かかる判別結果を各画素毎
に判別信号PMとして出力する。尚、図4において、35
は、領域判別回路36に付設されたワークメモリとしての
RAMである。
【0034】前記マーカー領域内処理回路37を介して出
力されるマーカー編集処理後の濃度信号MDは、図5に
示すような空間フィルタ処理部で、階調変換処理が施さ
れる。前記空間フィルタ処理回路は、異なる係数A,B
に基づいて階調変換を行う2つの空間フィルタ処理回路
41,42を備えており、これらによってそれぞれ階調処理
された濃度データは、画像判別によるデータセレクタ43
において前記判別信号PMに応じていずれか一方が選択
されて、濃度データFDとして出力される。
【0035】即ち、原稿画像が、写真画像であるか、文
字・線画画像であるかによって階調処理の特性を例えば
シャープ又はソフトに自動的に切り換えられるようにな
っている。尚、図5において、44は、空間フィルタ処理
演算用のワークメモリとしてのRAMである。
【0036】前記図5に示す空間フィルタ処理回路で階
調変換処理が施された濃度データFDは、続いて図6に
示す変倍処理部に送られる。前記変倍処理部は、入力側
の変倍処理回路(A)51、出力側の変倍処理回路(B)
52、線形補間テーブル(ROM)53、及び、前記変倍処
理回路(A),(B)にそれぞれ付設されたRAM54,
55から構成される。
【0037】そして、かかる構成により、原稿を変倍率
の選択指示に従って拡大又は縮小コピーするための画像
処理を行うものであり、例えば拡大処理のときには、C
CDセンサの素子列方向(主走査方向)に隣接する濃度
データ間を線形補間し、これを変換データとして出力
し、縮小処理のときには、同じくCCDセンサの素子列
方向(主走査方向)で入力濃度データを間引いて、これ
を変換データとして出力する。一方、前記主走査方向に
直交する副走査方向(ハロゲン光源125 の移動方向:光
学走査方向)については読み取り速度(走査速度)を変
化させることでデータ量を増減させて、拡大・縮小が行
えるようになっている。
【0038】変倍処理がなされた濃度データMRDは、
前記拡大・縮小によるモアレの発生等を回避すべく、図
7に示すようなカラーバランス処理部で処理される。図
7において、まず、拡大・縮小処理後の濃度データMR
Dは空間フィルタ61で処理され、更に、カラーバランス
回路(PWM回路)62によってカラーバランスを調整さ
れてビデオ信号VDに変換される。前記ビデオ信号VD
は、書き込みユニットBに供給され、前記ビデオ信号V
Dに応じた複写物が作成される。
【0039】尚、図7で、63は空間フィルタ61の演算用
RAMである。また、図8は、プリスキャンで得られた
各種の画像判定情報を記憶すると共に、プリスキャンで
読み取られた画像から抽出された画像データを記憶する
ための処理原稿判別データユニットを示す図である。こ
こで、プリスキャンによって得られた画像判別信号PM
は、デコード回路103 及び書き込み用回路104 を介して
判定情報記憶回路105 に画素毎に記憶される。また、原
稿上で色マーカーで指定された領域を示すマーカー領域
信号は、データセレクト回路101 及び書き込み用回路10
4 を介して判定情報記憶回路105 に対して編集データと
して記憶される。
【0040】更に、前記マーカーデータMPDは、マー
カーデータ判定回路102 に入力される。マーカーデータ
判定回路102 は、マーカー色の色弁別を行う場合には、
前記マーカーデータMPDに基づき判別されるマーカー
色と、予め内蔵するレジスタに記憶させておいた指定マ
ーカー色との比較に基づき、前記データセレクト回路10
1 を介してマーカー領域信号の編集データに対する書込
みビットを指定する。
【0041】また、前記マーカーデータ判定回路102 で
は、マーカー領域が後述する画像移動編集の対象領域で
あると判断されるときに、前記マーカーデータMPDを
マーカー領域内の画像データとして抽出して、かかる画
像データを記憶回路105 に記憶させる。前記判定情報記
憶回路105 に記憶された各種の画像判定情報及び抽出さ
れた画像データ(合成画像データ)は、読み出し用回路
106 を介して後述するCPU71によって読み出されるよ
うになっており、かかる読み出しで得られた判定情報に
基づいて、画像処理の仕様が設定されると共に、読み出
された画像データは合成画像データとして前記マーカー
領域処理回路32に出力される。
【0042】図9は、上記各処理回路部分を制御するC
PU71及びその周辺回路からなるマイコン部を示す図で
あり、前記図2〜図8に示した各処理回路と前記CPU
71とはCPUバスラインを介して接続されている。ま
た、CPU71は、通信インターフェイス72を介して、プ
リンタ本体部(書き込みユニットB,画像形成部C)の
通信ユニット73に対して、記録紙の指定や原稿サイズの
検知結果の報告などを行う。
【0043】図9には、前述の構成の他、CPUモニタ
回路74、リセット回路75、ROM76、RAM77,アドレ
スデコード回路78などを示してある。ここで、本実施例
の特徴部分である色マーカーを用いた画像の移動編集機
能について詳細に説明する。本実施例では、図11に示す
ように、原稿上で出力(複写)させたい画像領域を、読
み取るべき原稿色とは異なる色の色マーカー(白黒原稿
であれば青や赤などのカラーマーカー)で予め指定して
おくと、内蔵された画像移動編集機能によって、前記指
定された領域の画像のみを出力画像上の一方端にまとめ
て出力させることができるようになっている。
【0044】図11に示す例では、移動制御方向が異なる
2つのモード(編集規則)があることを示しており、モ
ード1の場合には、指定画像を副走査方向の始点側に移
動させてまとめ、モード2の場合には、指定画像を主走
査方向の始点側に移動させてまとめる仕様となってい
る。尚、上記の画像移動編集と、部分色変換や網かけな
どの各種画像処理とを組み合わせることもでき、例えば
図11に示すように、画像処理領域として指定された領域
内の文字の輪郭を抽出して袋文字として出力したり、ま
た、該袋文字を領域指定に用いたマーカーと同じ色に再
現させることも可能である。
【0045】次に、図12のフローチャートに従って、上
記の画像移動編集の機能を詳細に説明する。まず、図11
に示すように、原稿上で抽出したい画像のみを、読み取
るべき原稿色とは異なる色のマーカーで囲んで指定し、
該原稿を本実施例のディジタル型複写機のプラテンガラ
ス122 上に置く。尚、原稿はADFを用いて自動搬送さ
せても良い。
【0046】ここで、コピースタートを実行させると、
編集情報を収集するためのプリスキャンが実行される
(S1)。そして、該プリスキャンで原稿を読み取って
得られるカラー画像データが、前記マスキング回路22で
色弁別されて、マスキング回路22からカラーコード信号
が出力される。そして、前記マーカー領域処理回路32で
は、前記カラーコード信号に基づいて原稿上に色マーカ
ーで指定された画像処理領域を検出し、前記画像処理領
域を示すマーカー領域信号を出力し、該マーカー領域信
号は、前記記憶回路105 に編集データとして記憶される
(S2)。
【0047】尚、原稿上に色マーカーによる領域指定が
ない場合には、操作部に領域指定がないことをメッセー
ジで知らせる。また、前記マーカー領域信号に基づいて
認識される画像処理領域内の画像データが抽出されて、
記憶回路105 に記憶される(S3)。次に、色マーカー
で囲まれる領域として認識した画像処理領域を、後述す
る画像移動編集のために、色マーカーによる指示領域を
包含する方形の領域に変換し、画像処理領域が前記方形
領域の4隅部の座標として認識できるようにする(図15
参照)。
【0048】まず、色マーカーで指定された領域の主走
査方向及び副走査方向における最大幅Am,Bsを求る
(S4;図14参照)。ここで、前記最大幅部分Am,B
sは、マーカー領域信号の主走査方向及び副走査方向の
幅から、Bsの始点(Bsx1,Bsy1),終点(B
sx2,Bsy2)、及び、Amの始点(Amx1,A
my1),終点(Amx2,Amy2)として認識する
ことができる。従って、色マーカーによる指定領域を包
含する方形領域は、図15に示すように、4つの座標位置
MP0(Amx1,Bsy1),MP1(Amx2,B
sy1),MP2(Amx1,Bsy2),MP3(A
mx2,Bsy2)として指定でき、かかる座標位置を
画像処理領域毎に画像処理用CPU71の管理データとし
てレジスタに記憶させる(S5)。
【0049】各画像処理領域での4点の座標を上記のよ
うにして求めると、指定された移動編集モードに従っ
て、画像移動或いは出力アドレス位置を制御するデータ
を演算し、かかるデータを記憶させる(S6)。ここ
で、前述したモード1の場合には、図13(b)のように
して認識された画像処理領域を、図16に示すように副走
査方向の始点側に移動させてまとめるが、かかる移動処
理は、記憶回路105 上で行わせる。そして、前記記憶回
路105 から読み出された画像データに基づいて複写動作
させることで、指定された画像のみを副走査方向にまと
めた複写物が得られる。
【0050】また、前述したモード2の場合には、図13
(b)のようにして認識された画像処理領域を、図17に
示すように主走査方向の始点側に移動させてまとめる
が、かかる移動処理においては、主走査方向の出力アド
レス位置を制御することで画像移動を行わせるから、前
記出力アドレス位置を制御するデータを設定する。そし
て、記憶回路105 からの画像データの読み出し時に前記
データに基づいて出力アドレス位置を制御することで、
指定された画像を主走査方向の始点側にまとめた複写物
が得られる。
【0051】尚、前記画像移動編集に当たって、隣接す
る画像領域間の距離や、出力画像端部から画像領域まで
の距離は、ユーザーが任意に設定できるようにすること
が好ましく、これによって画像領域相互を一部重ねて出
力させることを指示することも可能である。標準的に
は、画像領域間の距離は、3〜5mm程度(例えば16do
t/mmの読取り密度で、48〜80dot)とすると良い。
【0052】次に、各モード毎に画像移動編集の機能を
詳細に説明する。副走査方向の始点側に画像をまとめる
モード1では、図18のフローチャートに示すようにして
画像移動編集が実行される。尚、図18のフローチャート
においてS11〜S15までは、前記図12のフローチャート
におけるS1〜S5と同一であるので、説明を省略す
る。
【0053】原稿上に色マーカーで指定された領域を検
出し、該領域を4点の座標で示される方形領域に変換す
ると、図19に示すように、各領域に対して走査原点に近
い側から順に番号を付ける(S16)。ここで、図19に示
す領域(1)については、副走査方向に対する移動が必
要ないものとすると、図20に示すように、領域(1)の
次に副走査方向先端に近い領域(2)の画像データを記
憶回路105 上で副走査方向の先端部に領域(1)に合わ
せて移動させる(S17)。
【0054】次いで、領域(2)の次に副走査方向先端
に近い領域(3),(4)に注目し、図21に示すよう
に、領域(3)の画像を領域(2)に合わせて移動させ
る(S18)。更に、図22に示すように、領域(4)の画
像を領域(1)及び領域(3)に合わせて移動させ、副
走査方向の先端部に、領域(1)〜(4)が寄せてまと
められた画像を記憶回路105 上に形成させる(S19)。
【0055】かかる記憶回路105 上の画像移動編集処理
によって、記憶回路105 上に指定モード(指定された移
動編集の規則)に従った画像が形成されると、記憶回路
105から画像を読み出しながらプリンタ部(書き込みユ
ニットB)に出力し(S20)、図11(a)に示すような
原稿に対して、図11(b)に示すように、指定画像のみ
を副走査方向の先端部にまとめた複写物を作成させる。
【0056】尚、記憶回路105 から読み出された画像デ
ータは、マーカー領域処理回路32に出力されるから、こ
のときに網かけや文字修飾などの画像処理を施すことが
できる。モード1の場合には、上記のように、プリスキ
ャンで得た画像データを記憶回路105 上で編集し、かか
る編集結果をそのまま出力させるから、本スキャンは省
略されることになる。但し、本スキャンで得られた画像
と、記憶回路105 から読み出された移動編集後の画像と
を合成させることも可能である。
【0057】プリスキャンで抽出された画像を、前述の
ように記憶回路105 上で移動編集させるために、記憶回
路105 には、図23に示すように、マーカー領域から抽出
した画像データをそのままの位置に記憶する領域抽出画
像記憶回路105 aと、画像移動編集した結果を記憶させ
るための編集結果画像記憶回路105 bとが備えられてい
る。そして、前記領域抽出画像記憶回路105 aから読み
出した抽出画像データを、画像転送回路105 cを介し
て、領域抽出画像記憶回路105 aに転送するときに、副
走査方向の転送位置をCPU71によってコントロールし
て、編集結果画像記憶回路105 b上に編集結果を記憶さ
せるようにする。
【0058】前記編集結果画像記憶回路105 b上には、
所期の移動編集がなされた出力画像がそのまま記憶され
ることになるから、本スキャンを省略し、編集が終了す
ると前記記憶回路105 b上の画像データを読み出し用回
路106 を介して読み出し、これを合成画像データとし
て、マーカー領域処理回路32に出力させる。ここで、網
かけや各種文字修飾や部分色変換などのマーカー編集処
理が併せて指示されているときには、前記マーカー領域
処理回路32又はマーカー領域内処理回路37で指定された
マーカー編集処理を施してから、画像データがプリンタ
部(書き込みユニットB)に出力される。
【0059】ここで、上記モード1における画像移動仕
様を、詳細に説明する。図24に示すように、各画像領域
の座標が求められたとする。ここで、領域(1)の位置
が原稿の副走査方向先端部から妥当な位置(原稿の先端
部から基準距離範囲)で、領域内の画像が途切れること
なく再現できるとする。このような場合には、領域
(1)については副走査方向の移動編集を行わない。
【0060】一方、領域(2)は、副走査方向先端部
と、領域(2)との間に所定以上の空きがあるため、移
動対象領域となる。領域(2)の副走査方向に対する移
動距離は、領域(1)の座標a,bに対して、領域
(2)の座標e,fが、主走査方向に一列に並ぶよう
に、座標a,bと座標e,fとの副走査方向における差
として求められる。
【0061】このとき、領域(1)と、副走査方向へ移
動させたときの領域(2)との主走査方向における間隔
を確認し、領域間に適切な距離が確保できない場合に
は、副走査方向への移動が不能であることを操作部にメ
ッセージ表示しても良いし、ユーザーの指定によって重
なりが許容されるときには、移動処理を実行する。領域
(3)は、移動した領域(2)の位置に対して移動距離
が設定される。即ち、領域(2)の移動後の新たな座標
h’,g’と、領域(3)の座標j,iとの関係から、
領域(2)と所定間隔で隣接する位置までの副走査方向
における移動距離を設定する。
【0062】領域(4)も同様に、領域(1)の座標
c,d及び新たな領域(3)の座標j’,i’により副
走査方向における移動距離を求める。次に、主走査方向
の始点側に抽出画像をまとめるモード2について、図25
及び図26のフローチャートに従って詳細に説明する。モ
ード2においても、プリスキャンによって色マーカーに
よる指定領域を検出し、検出されたマーカー領域内の画
像データを記憶すると共に、各領域の座標位置を求めて
記憶させる(S31〜S35)。
【0063】次いで、モード2では、主走査方向の始点
側に画像を移動させるから、前記求められた座標に従っ
て各画像領域の主走査方向への移動座標を求める(S3
6)。ここで、モード2では、記憶回路105 に記憶させ
た抽出画像を読み出すときの主走査方向の出力アドレス
位置を制御することで、主走査方向に対する画像移動を
行わせるから、副走査方向において主走査アドレスを変
更させるポイントを求め(S37)、これを前記主走査方
向の移動座標と共に、画像処理用CPU71の管理データ
として記憶させる(S38)。
【0064】即ち、プリスキャンで読み取った画像は、
マーカー領域信号と共にそのままの座標位置で記憶回路
105 に記憶させておく。次に、本スキャンを実行する前
に、前記主走査方向のアドレスを変更させるポイントの
副走査方向のアドレスを設定する(図26のS41)。次い
で、本スキャンを開始させ(S42)、前記設定した変更
ポイント(副走査方向のアドイス位置)を監視する(S
43)。
【0065】そして、変更ポイントでない場合には、主
走査方向について通常のアドレスで記憶回路105 の記憶
画像データを読み出して出力させ、出力変更ポイントに
なると、主走査方向の読み出しアドレスを変更して(S
44→S45)、記憶回路105 に記憶されている領域画像を
出力することで(S46)、図24に示す領域(1)を、図
27に示すように、主走査方向の始点側(原点)に移動さ
せる。
【0066】主走査方向に移動させる領域画像の出力が
終了すると(S47)、主走査方向の読み出しアドレスを
通常に戻して(S48)、記憶回路105 上の記憶画像を主
・副走査方向にそのままの位置で出力させ、原稿全領域
の読取りが終了するまで(S49)、上記記憶画像データ
の出力制御を繰り返す。従って、図24に示すような抽出
画像を、モード2によって画像の移動編集を行わせる場
合には、領域(1)のみが移動対象領域てあるから、領
域(1)が該当する副走査方向のアドレス範囲では、主
走査方向における読み出しアドレスを変更して、領域
(1)を主走査方向の始点に違い側に移動させるが、他
の領域(2)〜(4)については移動対象領域ではない
から、主走査方向のアドレスを通常のままとして、原稿
上での位置のまま出力されるようにする。
【0067】ここで、詳細には、記憶回路105 から通常
の読み出しアドレスに従って読み出された画像データ
(合成画像データ)はマーカー領域処理回路32に出力さ
れ、該マーカー領域処理回路32に付設されたバッファメ
モリとしての2つのRAM(図28参照)に各主走査線毎
に交互に記憶され、非書込み中のRAMから読み出しが
行われる(図29参照)。
【0068】そして、主走査方向の読み出しアドレスを
変更するポイントが、水平同期信号HV(主走査方向の
有効画素サイズを示す信号)のカウントに基づいて検出
されると、前記RAMからの読み出しアドレスを、読み
出しアドレスレジスタに記憶させておいた移動制御用の
アドレスに応じて変更し、画素クロック信号のカウント
に従って主走査方向の途中アドレスから読み出して、領
域画像を主走査方向の始点側に出力させる。移動画像領
域の読み出しが終了すると、再び先頭アドレスから順次
読み出す通常制御に戻し、移動対象領域以外では、原稿
上での位置のまま出力させる。
【0069】以上のように、上記実施例によると、原稿
上で抽出したい画像の領域を色マーカーで囲んで指定
し、かつ、該指定した領域を出力画像上のいずれの方向
にまとめて出力させたいかをモード選択によって指定す
れば、色マーカーで指定された領域から抽出した画像
が、モード選択に応じて出力画像上の一方端に寄せられ
て整然とした形で出力されることになる。
【0070】このため、特別な編集装置を使用しない
で、画像の移動処理を行うことができ、然も、マーカー
ペンによる指定で抽出画像を簡便に選択できるから、多
様な原稿画像に対して移動編集処理を行わせることがで
きる。尚、上記実施例では、画像移動の方向として、主
走査方向又は副走査方向のいずれか一方としたが、主走
査方向及び副走査方向の両方向に移動させて例えば座標
原点位置に抽出画像を寄せて出力させるようにしても良
い。
【0071】また、抽出画像を出力画像上の中心部に寄
せて出力させたり、抽出画像領域から最も近い隅部に寄
せて出力させることなどもでき、移動配設の仕様は上記
実施例に限定されるものではない。更に、上記実施例で
は、1枚の原稿上から抽出した画像のみを、移動編集の
対象としたが、複数の原稿上から読み取った抽出画像
を、原稿毎に優先順位に付けるなどしてまとめて出力さ
せることも可能である。
【0072】また、上記実施例では、原稿上に色マーカ
ーで指定された領域を全て移動編集の対象領域とした
が、移動編集を行う画像領域と共に、移動編集の対象せ
ず原稿上の位置のまま出力画像上に再現したい領域を指
定できるようにすると良い。かかる機能を実現する手段
としては、プリスキャンによって検出された全てのマー
カー領域にそれぞれ番号を付し、かかる情報を図19に示
すようにして操作部に表示し、検出されたマーカー領域
の中からユーザーに移動編集の対象とする領域を番号指
定によって選択させるようにしても良い。
【0073】更に、移動編集領域の対象領域と非対象領
域とを、簡便に指定させる方法としては、領域指定に用
いる色マーカーの色を、移動対象領域と非対象領域とで
異ならせ、領域指定に用いられた色マーカーの色弁別に
よって、移動編集するか否かを各領域毎に判断させる方
法がある。この場合、例えば2色の色マーカーを用いて
それぞれに領域指定がなされているときに、いずれの色
マーカーが移動対象領域に対応する色マーカーであるか
の判断を行わせる必要があるが、かかる情報提供の方法
としては、図30に示すように、原稿の副走査方向先端部
に、移動対象領域の指定(又は非対象領域の指定)に用
いた色のマーカーでマーキングを施しておく方法が最も
簡便である。
【0074】即ち、プリスキャンにおいて、まず、前記
マーキング領域を読み取って、その原稿において移動対
象領域の指定に用いられているマーカーの色を弁別し、
その情報を前記マーカーデータ判定回路102 のレジスタ
に記憶させる。そして、前記弁別されたマーカー色と同
じ色のマーカーで領域指定がなさている領域について
は、これを移動編集の対象領域と見做し、異なる色のマ
ーカーを用いて領域指定がなされている画像について
は、移動編集を行わない通常のマーカー編集領域である
と見做す。
【0075】そして、前記実施例と同様に、各マーカー
領域を、4つの座標点で指定される方形領域に変換し
(図31参照)、移動対象領域である領域(図31の斜線領
域)についてのみ、指定されたモードに従って移動編集
を行わせれば良い。尚、本実施例では、移動編集処理が
施された画像データをプリンタに出力する構成とした
が、CRTなどの表示装置に出力する構成であっても良
く、複写機に限定されるものではない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像処理装置によると、マーカーペンを用いて画像処理領
域を指定することによって、画像処理領域内の画像デー
タが抽出され、該抽出した画像を出力画像上の所定の規
則で配列して出力するから、原稿上の所望の画像部分の
みを任意に選択し、かつ、その選択した画像を例えば一
方に寄せて出力させることが簡便にできるという効果が
ある。
【0077】また、マーカー色によって上記の移動編集
処理の対象領域とするか否かを判別させることができる
から、異なるマーカー色の使用によって、移動編集の対
象するか否かを簡便に指示でき、多様な出力仕様を容易
に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のディジタル型カラー複写機の全体構成
図。
【図2】画像処理部の入力・濃度変換部を示すブロック
図。
【図3】画像処理部の色再現・EE回路部を示すブロッ
ク図。
【図4】画像処理部のマーカー編集処理部を示すブロッ
ク図。
【図5】画像処理部の空間フィルタ処理部を示すブロッ
ク図。
【図6】画像処理部の変倍処理部を示すブロック図。
【図7】画像処理部のカラーバランス処理部を示すブロ
ック図。
【図8】画像処理部の処理原稿判別データユニットを示
すブロック図。
【図9】画像処理部のマイコン部を示すブロック図。
【図10】マーカーデータの算出・判定回路を示すブロッ
ク図。
【図11】原稿の一例とその処理結果とを示す図。
【図12】本実施例の画像移動編集の処理概要を示すフロ
ーチャート。
【図13】マーカー領域の方形領域への変換の様子を示す
図。
【図14】マーカー領域の最大幅を示す図。
【図15】マーカー領域に基づく方形領域の座標を示す
図。
【図16】処理モード1における処理後の領域配置を示す
図。
【図17】処理モード2における処理後の領域配置を示す
図。
【図18】モード1の処理内容を示すフローチャート。
【図19】抽出領域の初期配列を示す図。
【図20】抽出領域の移動を様子を説明するための図。
【図21】抽出領域の移動を様子を説明するための図。
【図22】抽出領域の移動を様子を説明するための図。
【図23】記憶回路における回路構成を示すブロック図。
【図24】初期配列状態における各領域の座標を示す図。
【図25】モード2のプリスキャン時の処理内容を示すフ
ローチャート。
【図26】モード2の本スキャン時の処理内容を示すフロ
ーチャート。
【図27】移動処理後の各領域の座標位置を示す図。
【図28】読み出しアドレスの変更を行う回路構成を示す
ブロック図。
【図29】バッファメモリへの書込み・読み出しを示すタ
イムチャート。
【図30】移動編集の対象となる色マーカーが指示された
原稿例を示す図。
【図31】移動編集の対象領域と非対象領域とが分けられ
る実施例を示す図。
【符号の説明】
A 読み取りユニット(読取り手段) B 書込みユニット C 画像形成部 D 給紙部 E 画像処理部 23a マーカーデータ算出回路 32 マーカー領域処理回路 37 マーカー領域内処理回路 71 CPU 102 マーカーデータ判定回路 105 判定情報記憶回路 121 原稿 122 プラテンガラス 125 ハロゲン光源 127,128,129 ミラー 130 レンズ読み取りユニット 134 レッドチャンネルCCD 135 グリーンチャンネルCCD 136 ブルーチャンネルCCD

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を光電変換により読み取ってカラ
    ー画像データを得る読取り手段と、 原稿上に色マーカーで指定された画像処理領域を、前記
    カラー画像データに基づいて検出するマーカー領域検出
    手段と、 該マーカー領域検出手段で検出された画像処理領域内の
    画像データをそれぞれ抽出し、該抽出した画像データを
    所定の規則に従って出力画像上の所定位置に配設して出
    力する画像編集出力手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記画像編集出力手段における所定の規則
    が、画像処理領域から抽出した画像データを出力画像上
    の一方端にまとめて出力することであることを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記画像編集出力手段が、色マーカーの色
    弁別に基づき各画像処理領域について選択的に画像編集
    処理を施すことを特徴とする請求項1又は2のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記画像編集出力手段が、原稿の特定部位
    における色マーカーによるマーキングを検知し、マーキ
    ングに使用された色マーカーと同一色の色マーカーで指
    定された画像処理領域を、画像編集処理の対象領域又は
    非対象領域として認識することを特徴とする請求項3記
    載の画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108983564A (zh) * 2017-05-31 2018-12-11 东芝泰格有限公司 图像处理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108983564A (zh) * 2017-05-31 2018-12-11 东芝泰格有限公司 图像处理装置
JP2018207193A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 株式会社東芝 画像処理装置
JP2021119669A (ja) * 2017-05-31 2021-08-12 株式会社東芝 画像処理装置

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