JPH0686016A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JPH0686016A JPH0686016A JP4237489A JP23748992A JPH0686016A JP H0686016 A JPH0686016 A JP H0686016A JP 4237489 A JP4237489 A JP 4237489A JP 23748992 A JP23748992 A JP 23748992A JP H0686016 A JPH0686016 A JP H0686016A
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- processing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複写機の色マーカーを用いた部分変倍処理にお
いて、規定外の変倍率による複写を簡便に行えるように
する。 【構成】プリスキャンによって得られたカラー画像信号
に基づいて、色マーカーで指定された変倍処理領域を検
出する(S2)。ここで、前記変倍処理領域のサイズ
が、所定サイズ以下であるときには(S7)、変倍処理
領域内の画像信号を記憶回路に記憶させる。そして、記
憶された画像信号について、主・副走査方向共に画像処
理によって変倍して出力させる(S9)。一方、変倍処
理領域のサイズが所定サイズを越えるときには、副走査
方向の変倍を読取り速度の可変で行う変倍処理を複数回
繰り返すことで規定外の変倍率の複写物を得るべく、各
回毎の変倍率を自動設定させる(S11)。
いて、規定外の変倍率による複写を簡便に行えるように
する。 【構成】プリスキャンによって得られたカラー画像信号
に基づいて、色マーカーで指定された変倍処理領域を検
出する(S2)。ここで、前記変倍処理領域のサイズ
が、所定サイズ以下であるときには(S7)、変倍処理
領域内の画像信号を記憶回路に記憶させる。そして、記
憶された画像信号について、主・副走査方向共に画像処
理によって変倍して出力させる(S9)。一方、変倍処
理領域のサイズが所定サイズを越えるときには、副走査
方向の変倍を読取り速度の可変で行う変倍処理を複数回
繰り返すことで規定外の変倍率の複写物を得るべく、各
回毎の変倍率を自動設定させる(S11)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、詳
しくは、色マーカーによって指定された領域内の画像情
報を変倍処理して出力する画像処理装置に関する。
しくは、色マーカーによって指定された領域内の画像情
報を変倍処理して出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ラインセンサで原稿を主走査
方向に走査しつつ、前記ラインセンサと原稿とを相対的
に副走査方向に移動させて、前記ラインセンサにより2
次元の電気画像信号を得て、更に、この電気画像信号を
ディジタル化する一方、前記ディジタル信号に変換され
た原稿の画像情報に基づいて半導体レーザなどの書き込
み装置によって感光体上に静電潜像を形成するよう構成
された所謂ディジタル型複写機が知られている(特開昭
62−157070号公報等参照)。
方向に走査しつつ、前記ラインセンサと原稿とを相対的
に副走査方向に移動させて、前記ラインセンサにより2
次元の電気画像信号を得て、更に、この電気画像信号を
ディジタル化する一方、前記ディジタル信号に変換され
た原稿の画像情報に基づいて半導体レーザなどの書き込
み装置によって感光体上に静電潜像を形成するよう構成
された所謂ディジタル型複写機が知られている(特開昭
62−157070号公報等参照)。
【0003】また、前記ディジタル型複写機において
は、原稿画像を拡大又は縮小処理して複写させる機能を
有するのが一般的であり、使用者が規定変倍率(例えば
50%〜400 %)の範囲内で拡大・縮小の変倍率を任意に
選択できるようにしている。前記変倍処理は、例えばラ
インセンサのセンサ素子列方向(主走査方向)について
は画像信号処理(信号の間引き・補間)によって行い、
また、前記主走査方向に直交する副走査方向(光学走査
方向)については、読み取り速度(走査速度)を変化さ
せて変倍させていた。
は、原稿画像を拡大又は縮小処理して複写させる機能を
有するのが一般的であり、使用者が規定変倍率(例えば
50%〜400 %)の範囲内で拡大・縮小の変倍率を任意に
選択できるようにしている。前記変倍処理は、例えばラ
インセンサのセンサ素子列方向(主走査方向)について
は画像信号処理(信号の間引き・補間)によって行い、
また、前記主走査方向に直交する副走査方向(光学走査
方向)については、読み取り速度(走査速度)を変化さ
せて変倍させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記変倍複
写では、前述のように1回の変倍処理によって変倍し得
る規定変倍率が存在するから、前記規定変倍率外の倍率
の複写物を得たいときには、規定変倍率内の変倍率で複
数回に渡り複写させる必要があった。例えば規定変倍率
が50%〜400 %の複写機で25%に縮小した複写物を得た
い場合には、まず、オリジナル原稿を50%の変倍率で縮
小複写させ、これによって得られた複写物(オリジナル
の50%縮小版)を2回目の複写作業における原稿とし
て、再度50%の変倍率で縮小複写させることになる。
写では、前述のように1回の変倍処理によって変倍し得
る規定変倍率が存在するから、前記規定変倍率外の倍率
の複写物を得たいときには、規定変倍率内の変倍率で複
数回に渡り複写させる必要があった。例えば規定変倍率
が50%〜400 %の複写機で25%に縮小した複写物を得た
い場合には、まず、オリジナル原稿を50%の変倍率で縮
小複写させ、これによって得られた複写物(オリジナル
の50%縮小版)を2回目の複写作業における原稿とし
て、再度50%の変倍率で縮小複写させることになる。
【0005】このように、規定外の倍率の複写物を得た
い場合には、所望の変倍率の複写物を得るにはどの変倍
率で何回の複写作業を行う必要があるかを作業者が判断
し、然も、各回毎に作業者が変倍率を選択して複写動作
を行わせる必要が生じ、特に大幅な拡大又は縮小を行う
ときには、複写作業が煩雑になってしまうと共に、作業
が複雑なだけに作業ミスを発生させてしまう可能性が高
いという問題があった。
い場合には、所望の変倍率の複写物を得るにはどの変倍
率で何回の複写作業を行う必要があるかを作業者が判断
し、然も、各回毎に作業者が変倍率を選択して複写動作
を行わせる必要が生じ、特に大幅な拡大又は縮小を行う
ときには、複写作業が煩雑になってしまうと共に、作業
が複雑なだけに作業ミスを発生させてしまう可能性が高
いという問題があった。
【0006】ここで、前記規定変倍率は、読取り速度を
可変とすることで副走査方向の変倍を行う場合には、専
らこの読取り速度の制御可能範囲に大きく影響されて制
限されることになる。このため、読取った画像情報を一
旦記憶させ、主走査方向と共に副走査方向についても画
像信号処理によって変倍処理させるようにすれば、変倍
可能範囲を拡大させることができる。
可変とすることで副走査方向の変倍を行う場合には、専
らこの読取り速度の制御可能範囲に大きく影響されて制
限されることになる。このため、読取った画像情報を一
旦記憶させ、主走査方向と共に副走査方向についても画
像信号処理によって変倍処理させるようにすれば、変倍
可能範囲を拡大させることができる。
【0007】しかしながら、読み取った画像情報を全て
記憶させるためには膨大な記憶容量を必要とし、記憶装
置の大幅なコストアップを招くことになってしまうため
に現実的ではない。一方、ディジタル型複写機では、予
め色マーカーで処理領域を囲んで指定し、読み取られた
カラー画像情報から前記色マーカーの部分を識別するこ
とで、その内部(又は外部)の画像情報のみを抽出して
処理するマーカー編集処理と呼ばれる処理機能を備えた
ものがある。また、変倍処理に当たっては、原稿画像全
てではなく、一部領域だけを抽出して変倍処理したいと
いう要求が生じる場合があり、このときには、前記マー
カー編集処理を用いて変倍処理領域を指定することが可
能であった(特開平1−192281号公報等参照)。
記憶させるためには膨大な記憶容量を必要とし、記憶装
置の大幅なコストアップを招くことになってしまうため
に現実的ではない。一方、ディジタル型複写機では、予
め色マーカーで処理領域を囲んで指定し、読み取られた
カラー画像情報から前記色マーカーの部分を識別するこ
とで、その内部(又は外部)の画像情報のみを抽出して
処理するマーカー編集処理と呼ばれる処理機能を備えた
ものがある。また、変倍処理に当たっては、原稿画像全
てではなく、一部領域だけを抽出して変倍処理したいと
いう要求が生じる場合があり、このときには、前記マー
カー編集処理を用いて変倍処理領域を指定することが可
能であった(特開平1−192281号公報等参照)。
【0008】ところが、従来では、膨大な記憶容量を持
つことを嫌って、前述のように副走査方向については読
取り速度の可変によって変倍していたから、上記のよう
に限定された小さな領域のみを変倍したい場合であって
も、比較的狭い規定変倍率に制限された変倍しか行わせ
ることができなかった。このため、限定された領域のみ
を変倍させる場合であっても、規定外の変倍率の画像を
得るためには、全画像を変倍する場合と同様に、複数回
の変倍処理を繰り返し行わせる必要が生じていた。
つことを嫌って、前述のように副走査方向については読
取り速度の可変によって変倍していたから、上記のよう
に限定された小さな領域のみを変倍したい場合であって
も、比較的狭い規定変倍率に制限された変倍しか行わせ
ることができなかった。このため、限定された領域のみ
を変倍させる場合であっても、規定外の変倍率の画像を
得るためには、全画像を変倍する場合と同様に、複数回
の変倍処理を繰り返し行わせる必要が生じていた。
【0009】また、特に原稿画像上の限定された領域の
みを変倍する場合には、変倍処理後の画像を、そのまま
の位置ではなく、出力画像上の任意の位置に移動させて
出力させたい場合があるが、従来では、読取り部に対し
て原稿を載せる位置を作業者が調整することによって出
力位置の変更を図っており、効率が悪く煩雑な作業が必
要となっていた。
みを変倍する場合には、変倍処理後の画像を、そのまま
の位置ではなく、出力画像上の任意の位置に移動させて
出力させたい場合があるが、従来では、読取り部に対し
て原稿を載せる位置を作業者が調整することによって出
力位置の変更を図っており、効率が悪く煩雑な作業が必
要となっていた。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、主走査方向については画像処理によって、副走査
方向については読取り速度の可変によって変倍処理を行
うことを基本とする装置において、特に原稿画像上の限
定された領域のみを変倍処理したいときに、記憶容量の
大幅な増大を必要とせずに、規定外の変倍率での変倍処
理が簡便に行えるようにすると共に、変倍処理後の画像
の出力位置を容易にコントロールできるようにすること
を目的とする。
あり、主走査方向については画像処理によって、副走査
方向については読取り速度の可変によって変倍処理を行
うことを基本とする装置において、特に原稿画像上の限
定された領域のみを変倍処理したいときに、記憶容量の
大幅な増大を必要とせずに、規定外の変倍率での変倍処
理が簡便に行えるようにすると共に、変倍処理後の画像
の出力位置を容易にコントロールできるようにすること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
画像処理装置は、ラインセンサで原稿を主走査方向に走
査しつつ、ラインセンサと原稿とを相対的に副走査方向
に移動させて、ラインセンサにより2次元の画像情報を
得るよう構成された読取り手段と、原稿画像上に指定さ
れた変倍処理領域を、前記読取り手段により得られた画
像情報に基づいて検出する変倍処理領域検出手段と、こ
の変倍処理領域検出手段で検出された変倍処理領域のサ
イズと、所定の最大サイズとの大小関係を判別する領域
サイズ判別手段と、画像の変倍率を指定する変倍率指定
手段と、前記読取り手段で得られた画像情報を記憶する
記憶手段と、を備える一方、領域サイズ判別手段で変倍
処理領域が所定の最大サイズ以下であると判別されたと
きに、変倍処理領域内の画像情報を記憶手段に記憶さ
せ、この記憶手段に記憶された画像情報を信号処理によ
って主・副走査方向共に指定された変倍率に変倍して出
力する第1変倍処理手段と、領域サイズ判別手段で変倍
処理領域が所定の最大サイズを越えると判別されたとき
に、副走査方向については移動速度の可変によって、主
走査方向については主走査方向に得られる画像情報の信
号処理によって、前記変倍処理領域内の画像情報を変倍
処理して出力する第2変倍処理手段と、を設けて構成さ
れる。
画像処理装置は、ラインセンサで原稿を主走査方向に走
査しつつ、ラインセンサと原稿とを相対的に副走査方向
に移動させて、ラインセンサにより2次元の画像情報を
得るよう構成された読取り手段と、原稿画像上に指定さ
れた変倍処理領域を、前記読取り手段により得られた画
像情報に基づいて検出する変倍処理領域検出手段と、こ
の変倍処理領域検出手段で検出された変倍処理領域のサ
イズと、所定の最大サイズとの大小関係を判別する領域
サイズ判別手段と、画像の変倍率を指定する変倍率指定
手段と、前記読取り手段で得られた画像情報を記憶する
記憶手段と、を備える一方、領域サイズ判別手段で変倍
処理領域が所定の最大サイズ以下であると判別されたと
きに、変倍処理領域内の画像情報を記憶手段に記憶さ
せ、この記憶手段に記憶された画像情報を信号処理によ
って主・副走査方向共に指定された変倍率に変倍して出
力する第1変倍処理手段と、領域サイズ判別手段で変倍
処理領域が所定の最大サイズを越えると判別されたとき
に、副走査方向については移動速度の可変によって、主
走査方向については主走査方向に得られる画像情報の信
号処理によって、前記変倍処理領域内の画像情報を変倍
処理して出力する第2変倍処理手段と、を設けて構成さ
れる。
【0012】ここで、読取り手段が、原稿のカラー画像
情報を得るよう構成されると共に、前記変倍処理領域が
原稿上に読み取るべき原稿色とは異なる色マーカーで指
定される場合には、変倍処理領域検出手段が、前記カラ
ー画像情報の色弁別に基づいて色マーカー部分を識別す
ることによって変倍処理領域を検出するよう構成するこ
とができる。
情報を得るよう構成されると共に、前記変倍処理領域が
原稿上に読み取るべき原稿色とは異なる色マーカーで指
定される場合には、変倍処理領域検出手段が、前記カラ
ー画像情報の色弁別に基づいて色マーカー部分を識別す
ることによって変倍処理領域を検出するよう構成するこ
とができる。
【0013】また、前記領域サイズ判別手段における所
定の最大サイズは、記憶手段に記憶可能な最大画像サイ
ズに相当するサイズとすることが好ましい。また、第1
変倍処理手段による変倍処理後の画像情報の出力画像上
における再現位置を指定する再現位置指定手段と、第1
変倍処理手段で変倍処理された画像情報が、出力画像上
で再現位置指定手段で指定された再現位置に位置するよ
うに制御する出力位置制御手段と、を設けて構成するこ
とが好ましい。
定の最大サイズは、記憶手段に記憶可能な最大画像サイ
ズに相当するサイズとすることが好ましい。また、第1
変倍処理手段による変倍処理後の画像情報の出力画像上
における再現位置を指定する再現位置指定手段と、第1
変倍処理手段で変倍処理された画像情報が、出力画像上
で再現位置指定手段で指定された再現位置に位置するよ
うに制御する出力位置制御手段と、を設けて構成するこ
とが好ましい。
【0014】ここで、前記再現位置指定手段が、出力画
像を格子状に区分し、該格子で複数に分けられる領域と
前記格子の交差する点とのいずれか一方を、変倍画像の
再現位置の基準として選択させるよう構成すると良い。
また、変倍率指定手段で指定された変倍率が、前記第2
変倍処理手段における規定変倍率外であるときに、第2
変倍処理手段が、ハードコピーされた変倍処理後の画像
情報を前記読取り手段に循環させて行われる複数回の変
倍処理によって前記規定外の変倍率の画像情報を得るべ
く、前記複数回の変倍処理それぞれでの変倍率を前記規
定変倍率内で自己設定するよう構成すると良い。
像を格子状に区分し、該格子で複数に分けられる領域と
前記格子の交差する点とのいずれか一方を、変倍画像の
再現位置の基準として選択させるよう構成すると良い。
また、変倍率指定手段で指定された変倍率が、前記第2
変倍処理手段における規定変倍率外であるときに、第2
変倍処理手段が、ハードコピーされた変倍処理後の画像
情報を前記読取り手段に循環させて行われる複数回の変
倍処理によって前記規定外の変倍率の画像情報を得るべ
く、前記複数回の変倍処理それぞれでの変倍率を前記規
定変倍率内で自己設定するよう構成すると良い。
【0015】
【作用】かかる構成の画像処理装置によると、指定され
た変倍処理領域が小さいときには、変倍率指定の許容範
囲が比較的広い画像情報の信号処理のみによって変倍を
行わせるが、指定された変倍処理領域が大きいときに
は、信号処理のみによる変倍では大きな記憶容量を必要
とするので、信号処理と読取り速度との組み合わせによ
って変倍を行わせるようにした。従って、指定された変
倍処理領域のサイズが比較的大きい場合には、読取り速
度の可変による変倍処理によって、許容される指定変倍
率が比較的限定されることになってしまうが、指定され
た変倍処理領域のサイズが比較的小さい場合には、記憶
手段を用いた信号処理のみによってより広い範囲の変倍
処理が許容されることになる。
た変倍処理領域が小さいときには、変倍率指定の許容範
囲が比較的広い画像情報の信号処理のみによって変倍を
行わせるが、指定された変倍処理領域が大きいときに
は、信号処理のみによる変倍では大きな記憶容量を必要
とするので、信号処理と読取り速度との組み合わせによ
って変倍を行わせるようにした。従って、指定された変
倍処理領域のサイズが比較的大きい場合には、読取り速
度の可変による変倍処理によって、許容される指定変倍
率が比較的限定されることになってしまうが、指定され
た変倍処理領域のサイズが比較的小さい場合には、記憶
手段を用いた信号処理のみによってより広い範囲の変倍
処理が許容されることになる。
【0016】前記変倍処理領域は、原稿上に読み取るべ
き原稿色とは異なる色マーカーで指定することができ、
原稿読取りをカラーで行って、カラー画像情報を色弁別
することで、色マーカーで指定された変倍処理領域を検
出し得る。前記記憶手段は、変倍処理領域のサイズが所
定の最大サイズ以下であるときの変倍処理においてのみ
使用されるから、前記最大サイズに相当する記憶容量の
みを備えれば良く、換言すれば、搭載が許容される記憶
容量に対応する画像サイズに対する指定領域の大小を判
別させるようにすれば良い。
き原稿色とは異なる色マーカーで指定することができ、
原稿読取りをカラーで行って、カラー画像情報を色弁別
することで、色マーカーで指定された変倍処理領域を検
出し得る。前記記憶手段は、変倍処理領域のサイズが所
定の最大サイズ以下であるときの変倍処理においてのみ
使用されるから、前記最大サイズに相当する記憶容量の
みを備えれば良く、換言すれば、搭載が許容される記憶
容量に対応する画像サイズに対する指定領域の大小を判
別させるようにすれば良い。
【0017】また、記憶手段を用いて変倍処理を行わせ
る場合には、変倍処理した画像の出力位置を制御するこ
とが容易であるから、出力画像上での再現位置を指定し
得る手段を設け、指定された位置に変倍処理後の画像が
出力されるようにした。前記出力位置の指定に当たって
は、出力画像を格子状に区分し、該格子で複数に分けら
れる領域と前記格子の交差する点とのいずれか一方を、
変倍画像の再現位置の基準として選択させ、実際の出力
画像上での配置を容易に指定できるようにした。
る場合には、変倍処理した画像の出力位置を制御するこ
とが容易であるから、出力画像上での再現位置を指定し
得る手段を設け、指定された位置に変倍処理後の画像が
出力されるようにした。前記出力位置の指定に当たって
は、出力画像を格子状に区分し、該格子で複数に分けら
れる領域と前記格子の交差する点とのいずれか一方を、
変倍画像の再現位置の基準として選択させ、実際の出力
画像上での配置を容易に指定できるようにした。
【0018】また、第1変倍処理手段に対して第2変倍
処理手段は、読取り速度の可変によって変倍を行うか
ら、比較的狭い範囲に処理可能変倍率が限られる。ここ
で、第2変倍処理手段における規定変倍率外が指定され
た場合には、複数回の変倍処理を繰り返して最終的に所
望変倍率の画像を得ることになるが、本発明では、規定
外の変倍率が指定されると、規定内の変倍率による複数
回の変倍処理で指定された変倍率になるように各回毎の
変倍率が自動設定されるようにし、作業者による規定外
の変倍率の指定に対応できるようにした。
処理手段は、読取り速度の可変によって変倍を行うか
ら、比較的狭い範囲に処理可能変倍率が限られる。ここ
で、第2変倍処理手段における規定変倍率外が指定され
た場合には、複数回の変倍処理を繰り返して最終的に所
望変倍率の画像を得ることになるが、本発明では、規定
外の変倍率が指定されると、規定内の変倍率による複数
回の変倍処理で指定された変倍率になるように各回毎の
変倍率が自動設定されるようにし、作業者による規定外
の変倍率の指定に対応できるようにした。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。尚、本実
施例では、本発明にかかる画像処理装置が、ディジタル
型カラー複写機に適用される場合について説明する。図
1は、本実施例におけるディジタル型カラー複写機の全
体構成を示す図である。
施例では、本発明にかかる画像処理装置が、ディジタル
型カラー複写機に適用される場合について説明する。図
1は、本実施例におけるディジタル型カラー複写機の全
体構成を示す図である。
【0020】この図1において、ディジタル型カラー複
写機は、カラースキャナ部A(読取り手段)、カラープ
リンタ部B、及び、画像処理部Cによって構成される。
前記カラースキャナ部Aにおいて、原稿は、原稿台ガラ
ス121 上に置かれ、図で左右方向(副走査方向)に移動
するハロゲン光源122 によって光学走査される。2つの
ミラー123 ,124 からなる可動ミラーユニット125 は、
前記ハロゲン光源122 に付設されたミラー126 との組み
合わせによって、原稿台ガラス121 上の原稿からの反射
光(光学像)を、レンズ127 を介してカラーラインセン
サ128 上に結像する。前記カラーラインセンサ128 で
は、結像した原稿の光学像(画像情報)をカラー画像信
号(本実施例ではR,G,Bの3原色カラー信号)に光
電変換し、このカラー画像信号を画像処理部Cに出力す
る。
写機は、カラースキャナ部A(読取り手段)、カラープ
リンタ部B、及び、画像処理部Cによって構成される。
前記カラースキャナ部Aにおいて、原稿は、原稿台ガラ
ス121 上に置かれ、図で左右方向(副走査方向)に移動
するハロゲン光源122 によって光学走査される。2つの
ミラー123 ,124 からなる可動ミラーユニット125 は、
前記ハロゲン光源122 に付設されたミラー126 との組み
合わせによって、原稿台ガラス121 上の原稿からの反射
光(光学像)を、レンズ127 を介してカラーラインセン
サ128 上に結像する。前記カラーラインセンサ128 で
は、結像した原稿の光学像(画像情報)をカラー画像信
号(本実施例ではR,G,Bの3原色カラー信号)に光
電変換し、このカラー画像信号を画像処理部Cに出力す
る。
【0021】即ち、カラーラインセンサ128 で原稿を主
走査方向(カラーラインセンサ128の素子列方向)に走
査しつつ、前記カラーラインセンサ128 と原稿とを相対
的に副走査方向(主走査方向に直交する方向)に移動さ
せて、2次元のカラー画像情報を得るものである。画像
処理部Cでは、後述するように、濃度変換,色再現処
理,マーカ編集処理,空間フィルタ処理,変倍処理など
の各種処理を前記カラー画像信号に施し、このカラー画
像信号をカラープリンタ部Bに出力する。
走査方向(カラーラインセンサ128の素子列方向)に走
査しつつ、前記カラーラインセンサ128 と原稿とを相対
的に副走査方向(主走査方向に直交する方向)に移動さ
せて、2次元のカラー画像情報を得るものである。画像
処理部Cでは、後述するように、濃度変換,色再現処
理,マーカ編集処理,空間フィルタ処理,変倍処理など
の各種処理を前記カラー画像信号に施し、このカラー画
像信号をカラープリンタ部Bに出力する。
【0022】カラープリンタ部Bでは、レーザビーム
を、入力した画像信号に基づいて変調して感光体ドラム
の表面上に投射させ、一様に帯電された前記感光体ドラ
ム上にトナー色(例えばイエローY,マゼンタM,シア
ンC,ブラックBk)毎に静電潜像を形成する。そし
て、前記静電潜像を現像器によって現像する工程を各ト
ナー色毎に繰り返してトナー像を重ね合わせカラー画像
を形成し、これを記録紙上に転写して原稿のカラー複写
物を作成する。
を、入力した画像信号に基づいて変調して感光体ドラム
の表面上に投射させ、一様に帯電された前記感光体ドラ
ム上にトナー色(例えばイエローY,マゼンタM,シア
ンC,ブラックBk)毎に静電潜像を形成する。そし
て、前記静電潜像を現像器によって現像する工程を各ト
ナー色毎に繰り返してトナー像を重ね合わせカラー画像
を形成し、これを記録紙上に転写して原稿のカラー複写
物を作成する。
【0023】尚、図1において、129 はシェーディング
補正用の基準濃度部であり、130 は原稿カバーである。
ここで、前記画像処理部Cの回路構成を、図2〜図10の
ブロック図を参照しつつ説明する。図2は、画像処理部
Cのカラー画像情報の入力部及び濃度変換部を示す。
補正用の基準濃度部であり、130 は原稿カバーである。
ここで、前記画像処理部Cの回路構成を、図2〜図10の
ブロック図を参照しつつ説明する。図2は、画像処理部
Cのカラー画像情報の入力部及び濃度変換部を示す。
【0024】この図2において、前記カラースキャナ部
Aのカラーラインセンサ128 から出力されるレッドR,
グリーンG,ブルーBの3原色画像信号(アナログ信
号)は、A/D変換器10によってディジタル信号に変換
される。そして、前記ディジタル化されたカラー画像情
報は、インターフェイス11を介してデータセレクタ13に
入力される。
Aのカラーラインセンサ128 から出力されるレッドR,
グリーンG,ブルーBの3原色画像信号(アナログ信
号)は、A/D変換器10によってディジタル信号に変換
される。そして、前記ディジタル化されたカラー画像情
報は、インターフェイス11を介してデータセレクタ13に
入力される。
【0025】尚、前記データセレクタ13には、外部入力
端子14及び外部用インターフェイス15を介して、フィル
ムプロジェクタ等の外部装置からの画像データも入力し
得るようになっていると共に、後述する判定情報記憶回
路105 に記憶された画像データが、内部用インターフェ
イス12を介して入力されるようになっている。即ち、本
実施例のディジタル型カラー複写機では、原稿画像の読
み取りで得られた画像信号のみならず、外部装置からの
画像信号を入力し、これを処理した後にプリントさせる
機能を備えると共に、内部に記憶させた画像信号を読み
出してこれを処理した後にプリントさせる機能も備えて
いる。
端子14及び外部用インターフェイス15を介して、フィル
ムプロジェクタ等の外部装置からの画像データも入力し
得るようになっていると共に、後述する判定情報記憶回
路105 に記憶された画像データが、内部用インターフェ
イス12を介して入力されるようになっている。即ち、本
実施例のディジタル型カラー複写機では、原稿画像の読
み取りで得られた画像信号のみならず、外部装置からの
画像信号を入力し、これを処理した後にプリントさせる
機能を備えると共に、内部に記憶させた画像信号を読み
出してこれを処理した後にプリントさせる機能も備えて
いる。
【0026】前記データセレクタ13から出力されるR,
G,Bのディジタル画像信号AR,BG,CBは、濃度
変換回路16,17,18によって3原色毎の濃度データR
D,GD,BDに変換される。尚、図2において、19は
タイミング信号発生回路であり、これにはクロック信号
CLKの他、書き込みユニットB側から得られる主走査
方向(カラーラインセンサ128 の素子列方向)及び副走
査方向(光学走査方向)に関する同期信号H−V,V−
Vなどが供給され、これらの信号に基づいて各種のタイ
ミング信号が形成される。
G,Bのディジタル画像信号AR,BG,CBは、濃度
変換回路16,17,18によって3原色毎の濃度データR
D,GD,BDに変換される。尚、図2において、19は
タイミング信号発生回路であり、これにはクロック信号
CLKの他、書き込みユニットB側から得られる主走査
方向(カラーラインセンサ128 の素子列方向)及び副走
査方向(光学走査方向)に関する同期信号H−V,V−
Vなどが供給され、これらの信号に基づいて各種のタイ
ミング信号が形成される。
【0027】前記濃度データRD,GD,BDは、更
に、図3に示すような色再現及びEE回路部で処理され
る。図3において、前記濃度データRD,GD,BD
は、MON演算回路20に入力され、ここで単色再現(モ
ノトーン)用の濃度データ信号MODが演算される。そ
して、前記濃度データMODと、前記濃度データRD,
GD,BDとが入力されるモノトーンセレクタ回路21で
は、例えばセピアカラーなどのモノトーンコピーモード
であるか、通常のカラーコピーモードであるかによっ
て、3原色濃度データを切り換えて出力する。即ち、本
実施例では原稿を、セピアカラー等の有彩色のカラー単
色画像として出力処理し得る機能を有している。
に、図3に示すような色再現及びEE回路部で処理され
る。図3において、前記濃度データRD,GD,BD
は、MON演算回路20に入力され、ここで単色再現(モ
ノトーン)用の濃度データ信号MODが演算される。そ
して、前記濃度データMODと、前記濃度データRD,
GD,BDとが入力されるモノトーンセレクタ回路21で
は、例えばセピアカラーなどのモノトーンコピーモード
であるか、通常のカラーコピーモードであるかによっ
て、3原色濃度データを切り換えて出力する。即ち、本
実施例では原稿を、セピアカラー等の有彩色のカラー単
色画像として出力処理し得る機能を有している。
【0028】また、前記モノトーンセレクタ回路21から
の濃度データが入力されるマスキング回路22では、画素
毎に色弁別し、各画素がどの色(例えばブラックBk,
イエローY,マゼンタM,シアンC,ホワイトWなど)
に帰属されるかを示すカラーコード信号CCを出力す
る。更に、マスキング回路22では、R,G,Bの各色毎
の濃度情報を、イエローY,マゼンタM,シアンC,ブ
ラックBkの各色(トナー色)毎の濃度データに変換し
て出力する。このY,M,C,Bkの各色毎の濃度デー
タはセレクタ回路23で選択され、画素毎に前記カラーコ
ード信号CCと、該カラーコード信号CCに対応する濃
度データとが出力される。
の濃度データが入力されるマスキング回路22では、画素
毎に色弁別し、各画素がどの色(例えばブラックBk,
イエローY,マゼンタM,シアンC,ホワイトWなど)
に帰属されるかを示すカラーコード信号CCを出力す
る。更に、マスキング回路22では、R,G,Bの各色毎
の濃度情報を、イエローY,マゼンタM,シアンC,ブ
ラックBkの各色(トナー色)毎の濃度データに変換し
て出力する。このY,M,C,Bkの各色毎の濃度デー
タはセレクタ回路23で選択され、画素毎に前記カラーコ
ード信号CCと、該カラーコード信号CCに対応する濃
度データとが出力される。
【0029】尚、図3において、EE回路24は、濃度ヒ
ストグラムの情報に基づいて画像データのサンプリング
領域制御を行うための回路であり、RAM25は前記濃度
ヒストグラムの作成に用いるワークメモリである。前記
カラーコード信号CC及びその濃度データを示す濃度信
号ND、更に、モノトーン再現時用の濃度信号MOD
は、続いて図4に示すマーカ編集処理部によって処理さ
れる。
ストグラムの情報に基づいて画像データのサンプリング
領域制御を行うための回路であり、RAM25は前記濃度
ヒストグラムの作成に用いるワークメモリである。前記
カラーコード信号CC及びその濃度データを示す濃度信
号ND、更に、モノトーン再現時用の濃度信号MOD
は、続いて図4に示すマーカ編集処理部によって処理さ
れる。
【0030】図4において、マーカー領域処理回路・反
転/網かけ処理回路32は、プリスキャン時には、原稿に
マーカーペン(読み取るべき原稿色とは異なる色のマー
カー)によって閉ループとなるように指定された画像処
理領域を遅延回路31を介して入力されるカラーコード信
号CCに基づいて検出し、マーカー領域信号を出力する
一方、本スキャン時には、後述するCPUからのコント
ロール信号やプリスキャン時に得たマーカー領域信号の
記憶データを用い、マーカー編集処理の指定内容に従っ
て前記マーカー領域に応じて反転,網掛け,マスキン
グ,トリミングなどの処理を実行する。
転/網かけ処理回路32は、プリスキャン時には、原稿に
マーカーペン(読み取るべき原稿色とは異なる色のマー
カー)によって閉ループとなるように指定された画像処
理領域を遅延回路31を介して入力されるカラーコード信
号CCに基づいて検出し、マーカー領域信号を出力する
一方、本スキャン時には、後述するCPUからのコント
ロール信号やプリスキャン時に得たマーカー領域信号の
記憶データを用い、マーカー編集処理の指定内容に従っ
て前記マーカー領域に応じて反転,網掛け,マスキン
グ,トリミングなどの処理を実行する。
【0031】尚、前記マーカー領域処理回路・反転/網
かけ処理回路32が本実施例における変倍処理領域検出手
段に相当する。また、マーカー色変換処理回路37では、
カラーコード信号に対する濃度信号の出力制御によっ
て、マーカー編集処理の1つとしての部分色変換処理が
指定されているときに、前記マーカー領域内の画像を例
えば領域指定に用いられたマーカーペンの色に変換して
出力する機能を備えており、また、前記出力制御によっ
てマーカー領域内の画像情報のみを抽出することができ
るようになっている。
かけ処理回路32が本実施例における変倍処理領域検出手
段に相当する。また、マーカー色変換処理回路37では、
カラーコード信号に対する濃度信号の出力制御によっ
て、マーカー編集処理の1つとしての部分色変換処理が
指定されているときに、前記マーカー領域内の画像を例
えば領域指定に用いられたマーカーペンの色に変換して
出力する機能を備えており、また、前記出力制御によっ
てマーカー領域内の画像情報のみを抽出することができ
るようになっている。
【0032】尚、RAM39は、マーカー指定領域の検出
や、反転,網かけなどの処理に用いる各種の制御データ
を記憶したものである。カラー・モノトーンセレクタ34
には、前記カラーコード信号CCに対応する濃度信号N
Dが遅延回路33を介して入力されると共に、遅延回路31
を介したカラーコード信号CC、更に、後述する領域判
別回路36を介したモノトーン濃度信号MDが入力され、
カラーコピー用の濃度データと単色コピー用の濃度デー
タとを選択的にマーカー色変換処理回路37に出力する。
や、反転,網かけなどの処理に用いる各種の制御データ
を記憶したものである。カラー・モノトーンセレクタ34
には、前記カラーコード信号CCに対応する濃度信号N
Dが遅延回路33を介して入力されると共に、遅延回路31
を介したカラーコード信号CC、更に、後述する領域判
別回路36を介したモノトーン濃度信号MDが入力され、
カラーコピー用の濃度データと単色コピー用の濃度デー
タとを選択的にマーカー色変換処理回路37に出力する。
【0033】また、モノトーン濃度信号MODは、領域
判別回路36に入力され、ここでは、原稿画像が、階調を
有する写真画像であるか、又は、文字や線などで構成さ
れる文字・線画画像であるかを、前記モノトーン濃度信
号MODに基づいて判別し、かかる判別結果を各画素毎
に判別信号PMとして出力する。尚、図4において、35
は、領域判別回路36に付設されたワークメモリとしての
RAMである。
判別回路36に入力され、ここでは、原稿画像が、階調を
有する写真画像であるか、又は、文字や線などで構成さ
れる文字・線画画像であるかを、前記モノトーン濃度信
号MODに基づいて判別し、かかる判別結果を各画素毎
に判別信号PMとして出力する。尚、図4において、35
は、領域判別回路36に付設されたワークメモリとしての
RAMである。
【0034】前記出力制御回路38を介して出力されるマ
ーカー編集処理後の濃度信号MDは、図5に示すような
空間フィルタ処理部で、階調変換処理が施される。前記
空間フィルタ処理回路は、異なる係数A,Bに基づいて
階調変換を行う2つの空間フィルタ処理回路41,42を備
えており、これらによってそれぞれ階調処理された濃度
データは、画像判別によるデータセレクタ43において前
記判別信号PMに応じていずれか一方が選択されて、濃
度データFDとして出力される。
ーカー編集処理後の濃度信号MDは、図5に示すような
空間フィルタ処理部で、階調変換処理が施される。前記
空間フィルタ処理回路は、異なる係数A,Bに基づいて
階調変換を行う2つの空間フィルタ処理回路41,42を備
えており、これらによってそれぞれ階調処理された濃度
データは、画像判別によるデータセレクタ43において前
記判別信号PMに応じていずれか一方が選択されて、濃
度データFDとして出力される。
【0035】即ち、原稿画像が、写真画像であるか、文
字・線画画像であるかによって階調処理の特性を例えば
シャープ又はソフトに自動的に切り換えられるようにな
っている。尚、図5において、44は、空間フィルタ処理
演算用のワークメモリとしてのRAMである。
字・線画画像であるかによって階調処理の特性を例えば
シャープ又はソフトに自動的に切り換えられるようにな
っている。尚、図5において、44は、空間フィルタ処理
演算用のワークメモリとしてのRAMである。
【0036】前記図5に示す空間フィルタ処理回路で階
調変換処理が施された濃度データFDは、続いて図6に
示す変倍処理部に送られる。前記変倍処理部は、入力側
の変倍処理回路(A)51、出力側の変倍処理回路(B)
52、線形補間テーブル(ROM)53、及び、前記変倍処
理回路(A),(B)にそれぞれ付設されたRAM54,
55から構成される。
調変換処理が施された濃度データFDは、続いて図6に
示す変倍処理部に送られる。前記変倍処理部は、入力側
の変倍処理回路(A)51、出力側の変倍処理回路(B)
52、線形補間テーブル(ROM)53、及び、前記変倍処
理回路(A),(B)にそれぞれ付設されたRAM54,
55から構成される。
【0037】そして、かかる構成により、原稿を変倍率
の選択指示に従って拡大又は縮小コピーするための画像
処理を行うものであり、例えば拡大処理のときには、C
CDセンサの素子列方向(主走査方向)に隣接する濃度
データ間を線形補間し、これを変換データとして出力
し、縮小処理のときには、同じくCCDセンサの素子列
方向(主走査方向)で入力濃度データを間引いて、これ
を変換データとして出力する。一方、前記主走査方向に
直交する副走査方向(ハロゲン光源122 の移動方向:光
学走査方向)については読み取り速度(走査速度)を変
化させることでデータ量を増減させて、変倍処理を実現
している。
の選択指示に従って拡大又は縮小コピーするための画像
処理を行うものであり、例えば拡大処理のときには、C
CDセンサの素子列方向(主走査方向)に隣接する濃度
データ間を線形補間し、これを変換データとして出力
し、縮小処理のときには、同じくCCDセンサの素子列
方向(主走査方向)で入力濃度データを間引いて、これ
を変換データとして出力する。一方、前記主走査方向に
直交する副走査方向(ハロゲン光源122 の移動方向:光
学走査方向)については読み取り速度(走査速度)を変
化させることでデータ量を増減させて、変倍処理を実現
している。
【0038】尚、前記図6に示す変倍処理部及び前記読
み取り速度の可変制御によって本実施例における第2変
倍処理手段が構成される。変倍処理がなされた濃度デー
タMRDは、前記拡大・縮小によるモアレの発生等を回
避すべく、図7に示すようなカラーバランス処理部で処
理される。図7において、まず、拡大・縮小処理後の濃
度データMRDは空間フィルタ61で処理され、更に、カ
ラーバランス回路(PWM回路)62によってカラーバラ
ンスを調整されてビデオ信号VDに変換される。
み取り速度の可変制御によって本実施例における第2変
倍処理手段が構成される。変倍処理がなされた濃度デー
タMRDは、前記拡大・縮小によるモアレの発生等を回
避すべく、図7に示すようなカラーバランス処理部で処
理される。図7において、まず、拡大・縮小処理後の濃
度データMRDは空間フィルタ61で処理され、更に、カ
ラーバランス回路(PWM回路)62によってカラーバラ
ンスを調整されてビデオ信号VDに変換される。
【0039】前記ビデオ信号VDは、カラープリンタ部
Bに供給され、ここで、記録紙上に前記ビデオ信号VD
に対応する画像が形成されてオリジナル原稿の複写物が
得られる。尚、図7で、63は空間フィルタ61の演算用R
AMである。また、図8は、プリスキャンで得られた各
種の画像判定情報や画像信号を記憶する処理原稿判別デ
ータユニットを示す図である。
Bに供給され、ここで、記録紙上に前記ビデオ信号VD
に対応する画像が形成されてオリジナル原稿の複写物が
得られる。尚、図7で、63は空間フィルタ61の演算用R
AMである。また、図8は、プリスキャンで得られた各
種の画像判定情報や画像信号を記憶する処理原稿判別デ
ータユニットを示す図である。
【0040】ここで、前記マーカー領域信号,画像判別
信号PMがそれぞれデコード回路101 ,103 によってデ
コードされ、書き込み用回路104 を介して判定情報記憶
回路105 に書き込まれるようになっている。また、濃度
変換部から出力される3原色毎の濃度データRD,G
D,BDが、デコード回路101 を介してマーカー領域信
号が入力される入力制御回路102 によって入力制御さ
れ、前記書き込み用回路104 を介して前記判定情報記憶
回路105に書き込まれるようになっている。これによ
り、マーカーペン(色マーカー)によるマーカー編集領
域の指定があるときに、処理指定されたマーカー領域内
(又はマーカー領域外)の信号のみを抽出して、前記判
定情報記憶回路105 に書き込めるようになっている。従
って、前記判定情報記憶回路105 が、本実施例における
記憶手段に相当する。
信号PMがそれぞれデコード回路101 ,103 によってデ
コードされ、書き込み用回路104 を介して判定情報記憶
回路105 に書き込まれるようになっている。また、濃度
変換部から出力される3原色毎の濃度データRD,G
D,BDが、デコード回路101 を介してマーカー領域信
号が入力される入力制御回路102 によって入力制御さ
れ、前記書き込み用回路104 を介して前記判定情報記憶
回路105に書き込まれるようになっている。これによ
り、マーカーペン(色マーカー)によるマーカー編集領
域の指定があるときに、処理指定されたマーカー領域内
(又はマーカー領域外)の信号のみを抽出して、前記判
定情報記憶回路105 に書き込めるようになっている。従
って、前記判定情報記憶回路105 が、本実施例における
記憶手段に相当する。
【0041】前記判定情報記憶回路105 に記憶された各
種の画像判定情報及び画像信号(濃度データ)は、読み
出し用回路106 を介して後述するCPU71によって読み
出されるようになっており、マーカー領域信号は、前記
マーカー領域処理回路32に与えられ、画像判別信号PM
は空間フィルタ61,カラーバランス回路62,画像判別に
よるデータセレクタ43等に与えられるようになってい
る。
種の画像判定情報及び画像信号(濃度データ)は、読み
出し用回路106 を介して後述するCPU71によって読み
出されるようになっており、マーカー領域信号は、前記
マーカー領域処理回路32に与えられ、画像判別信号PM
は空間フィルタ61,カラーバランス回路62,画像判別に
よるデータセレクタ43等に与えられるようになってい
る。
【0042】また、前記判定情報記憶回路105 から読み
出し用回路106 を介して読み出された画像信号は、前記
内部用インターフェイス12を介して濃度変換部に入力さ
せることができる。従って、例えばマーカーによって指
定された領域の画像信号のみを抽出して記憶させてお
き、後で通常の光学走査で得られた画像情報と同様にし
て画像処理部Cに入力させることが可能である。
出し用回路106 を介して読み出された画像信号は、前記
内部用インターフェイス12を介して濃度変換部に入力さ
せることができる。従って、例えばマーカーによって指
定された領域の画像信号のみを抽出して記憶させてお
き、後で通常の光学走査で得られた画像情報と同様にし
て画像処理部Cに入力させることが可能である。
【0043】また、読み出し用回路106 には、記憶画像
情報を読み出すときに線形補間や間引きなどの処理をし
て主走査方向及び副走査方向の両方を変倍処理し得る構
成が、図9に示すように備えられている。尚、図9に示
す構成が、本実施例における第1変倍処理手段,出力位
置制御手段を構成する。図9において、ラッチ回路111
,112 ,113 ,114 は、前記判定情報記憶回路105 か
ら読み出した画像信号をそれぞれラッチする回路であ
り、各ラッチ回路111 ,112 ,113 ,114 にラッチされ
た画像信号は、それぞれデータ補間回路115に入力され
る。データ補間回路115 では、公知の2次元補間法を用
いて拡大の変倍処理を行い、変倍処理済みの画像データ
を出力する。
情報を読み出すときに線形補間や間引きなどの処理をし
て主走査方向及び副走査方向の両方を変倍処理し得る構
成が、図9に示すように備えられている。尚、図9に示
す構成が、本実施例における第1変倍処理手段,出力位
置制御手段を構成する。図9において、ラッチ回路111
,112 ,113 ,114 は、前記判定情報記憶回路105 か
ら読み出した画像信号をそれぞれラッチする回路であ
り、各ラッチ回路111 ,112 ,113 ,114 にラッチされ
た画像信号は、それぞれデータ補間回路115に入力され
る。データ補間回路115 では、公知の2次元補間法を用
いて拡大の変倍処理を行い、変倍処理済みの画像データ
を出力する。
【0044】ここで、例えばラッチ回路111 ,112 (又
は113 ,114 )に、主走査方向の補間対象データをラッ
チさせ、ラッチ回路111 ,113 (又は112 ,114 )に、
副走査方向の補間対象データをラッチさせ、データ補間
回路115 で拡大処理を行わせる。一方、縮小処理におい
ては、記憶された画像信号の読み出しタイミングにより
画像信号を間引くことで、縮小処理された画像情報が得
られる。
は113 ,114 )に、主走査方向の補間対象データをラッ
チさせ、ラッチ回路111 ,113 (又は112 ,114 )に、
副走査方向の補間対象データをラッチさせ、データ補間
回路115 で拡大処理を行わせる。一方、縮小処理におい
ては、記憶された画像信号の読み出しタイミングにより
画像信号を間引くことで、縮小処理された画像情報が得
られる。
【0045】また、タイミング回路116 に入力されるク
ロック信号,垂直同期信号,水平同期信号(又はレーザ
書き込みのインデックス信号)に基づいて、副走査方
向,主走査方向の画素数をそれぞれカウントする副走査
カウンタ117 ,主走査カウンタ118 が設けられており、
かかるカウンタ117 ,118 によるカウント結果に基づい
て前記判定情報記憶回路105 からの画像信号の読み出し
タイミングを制御できるようになっている。
ロック信号,垂直同期信号,水平同期信号(又はレーザ
書き込みのインデックス信号)に基づいて、副走査方
向,主走査方向の画素数をそれぞれカウントする副走査
カウンタ117 ,主走査カウンタ118 が設けられており、
かかるカウンタ117 ,118 によるカウント結果に基づい
て前記判定情報記憶回路105 からの画像信号の読み出し
タイミングを制御できるようになっている。
【0046】従って、記憶回路105 に記憶された画像
を、前記読み出しタイミングの制御によって出力画像
(複写物)上の任意の位置に出力させることが可能であ
る。図10は、上記各処理回路部分を制御するCPU71及
びその周辺回路からなるマイコン部を示す図であり、前
記図2〜図9に示した各処理回路と前記CPU71とはC
PUバスラインを介して接続されている。
を、前記読み出しタイミングの制御によって出力画像
(複写物)上の任意の位置に出力させることが可能であ
る。図10は、上記各処理回路部分を制御するCPU71及
びその周辺回路からなるマイコン部を示す図であり、前
記図2〜図9に示した各処理回路と前記CPU71とはC
PUバスラインを介して接続されている。
【0047】また、CPU71は、通信インターフェイス
72を介して、プリンタ本体部(書き込みユニットB,画
像形成部C)の通信ユニット73に対して、記録紙の指定
や原稿サイズの検知結果の報告などを行う。図10には、
前述の構成の他、CPUモニタ回路74、リセット回路7
5、ROM76、RAM77,アドレスデコード回路78など
を示してある。
72を介して、プリンタ本体部(書き込みユニットB,画
像形成部C)の通信ユニット73に対して、記録紙の指定
や原稿サイズの検知結果の報告などを行う。図10には、
前述の構成の他、CPUモニタ回路74、リセット回路7
5、ROM76、RAM77,アドレスデコード回路78など
を示してある。
【0048】ここで、本実施例の特徴であるマーカー領
域変倍処理について詳細に説明する。例えば、図11
(a)に示すようなオリジナル原稿(白黒原稿)におけ
る蝶のイラスト部分のみを、変倍処理したい場合には、
図11(a)に示すように、前記蝶のイラストの周囲をマ
ーカーペンを用いて色マーカーで囲む。
域変倍処理について詳細に説明する。例えば、図11
(a)に示すようなオリジナル原稿(白黒原稿)におけ
る蝶のイラスト部分のみを、変倍処理したい場合には、
図11(a)に示すように、前記蝶のイラストの周囲をマ
ーカーペンを用いて色マーカーで囲む。
【0049】そして、前記蝶のイラストを、規定変倍率
(例えば50%〜400 %)内で変倍処理したい場合には、
複写機の操作部を操作してマーカー編集処理の中から前
記マーカー領域のみを複写するトリミング編集処理モー
ドを選択すると共に、通常に所望の変倍率を指定し、前
記色マーカー指定された原稿をセットして、コピースタ
ートさせる。尚、前記規定変倍率は、副走査方向を読取
り速度の可変によって変倍し、主走査方向を画像処理に
よって変倍する変倍処理における許容変倍範囲に相当す
るものである。
(例えば50%〜400 %)内で変倍処理したい場合には、
複写機の操作部を操作してマーカー編集処理の中から前
記マーカー領域のみを複写するトリミング編集処理モー
ドを選択すると共に、通常に所望の変倍率を指定し、前
記色マーカー指定された原稿をセットして、コピースタ
ートさせる。尚、前記規定変倍率は、副走査方向を読取
り速度の可変によって変倍し、主走査方向を画像処理に
よって変倍する変倍処理における許容変倍範囲に相当す
るものである。
【0050】コピースタートがなされると、原稿上に色
マーカーで指定された変倍処理領域がプリスキャンによ
って検出され、かかる検出結果がマーカー領域信号とし
て前記記憶回路105 に記憶される。そして、本スキャン
時に、読み取り速度を変化させて(拡大時には遅くし、
縮小時には速くして)副走査方向について変倍処理し、
かかる読み取りで得られた画像信号から、記憶回路105
に記憶されたマーカー領域信号に基づいてマーカー領域
内の画像信号のみを抽出する。次いで、前記抽出された
画像信号の主走査方向について、拡大時には補間演算、
また、縮小時には信号の間引きを行う信号処理によって
変倍し、該変倍処理された画像信号をプリンタ部に出力
させて、色マーカーで指定された変倍処理領域のみを変
倍処理した複写物を得る(図11(b)参照)。
マーカーで指定された変倍処理領域がプリスキャンによ
って検出され、かかる検出結果がマーカー領域信号とし
て前記記憶回路105 に記憶される。そして、本スキャン
時に、読み取り速度を変化させて(拡大時には遅くし、
縮小時には速くして)副走査方向について変倍処理し、
かかる読み取りで得られた画像信号から、記憶回路105
に記憶されたマーカー領域信号に基づいてマーカー領域
内の画像信号のみを抽出する。次いで、前記抽出された
画像信号の主走査方向について、拡大時には補間演算、
また、縮小時には信号の間引きを行う信号処理によって
変倍し、該変倍処理された画像信号をプリンタ部に出力
させて、色マーカーで指定された変倍処理領域のみを変
倍処理した複写物を得る(図11(b)参照)。
【0051】一方、前記規定変倍率外の変倍率でマーカ
ー領域を処理させたい場合には、かかる要求に対応すべ
く専用に設けられた規定外マーカー変倍処理モードを選
択する。前記規定外マーカー変倍処理モードは、色マー
カーによって指定された変倍処理領域を規定外の変倍率
で変倍して複写するモードである。ここで、前記規定外
マーカー変倍処理モードを用いた変倍処理の様子を、図
12のフローチャートに従って説明する。
ー領域を処理させたい場合には、かかる要求に対応すべ
く専用に設けられた規定外マーカー変倍処理モードを選
択する。前記規定外マーカー変倍処理モードは、色マー
カーによって指定された変倍処理領域を規定外の変倍率
で変倍して複写するモードである。ここで、前記規定外
マーカー変倍処理モードを用いた変倍処理の様子を、図
12のフローチャートに従って説明する。
【0052】まず、操作部で規定外マーカー変倍処理モ
ード(本実施例では操作部に「Mark MR」として
示される。)を選択し(S1)、更に、所望の規定外の
変倍率を指定し(変倍率指定手段)、図11(a)に示す
ように変倍処理領域を色マーカーで指定した原稿をセッ
トする。そして、コピースタートボタンを操作すると、
色マーカーで指定された変倍処理領域を検出するための
プリスキャンが行われ(S2)、マーカー領域のデータ
が前記判定情報記憶回路105 に記憶される。
ード(本実施例では操作部に「Mark MR」として
示される。)を選択し(S1)、更に、所望の規定外の
変倍率を指定し(変倍率指定手段)、図11(a)に示す
ように変倍処理領域を色マーカーで指定した原稿をセッ
トする。そして、コピースタートボタンを操作すると、
色マーカーで指定された変倍処理領域を検出するための
プリスキャンが行われ(S2)、マーカー領域のデータ
が前記判定情報記憶回路105 に記憶される。
【0053】ここで、規定外の変倍率で変倍処理する領
域として1つだけ指定されているか否かを判別し(S
3)、複数の領域指定がなされているときには、図13に
示すように、例えば主走査及び副走査方向の原点に近い
順に各マーカー領域に番号を付け、これを操作部の表示
装置に表示して、いずれの領域を今回の変倍処理領域と
するかを作業者に前記付与された番号で選択させる(S
4)。
域として1つだけ指定されているか否かを判別し(S
3)、複数の領域指定がなされているときには、図13に
示すように、例えば主走査及び副走査方向の原点に近い
順に各マーカー領域に番号を付け、これを操作部の表示
装置に表示して、いずれの領域を今回の変倍処理領域と
するかを作業者に前記付与された番号で選択させる(S
4)。
【0054】変倍処理領域が1つ決定されると、各種の
判定情報の収集のために再度プリスキャンを行った後
(S5又はS6)、前記変倍処理領域のサイズが、所定
の最大サイズ(例えば最大複写画像サイズの1/16)以
下であるか否かを、記憶回路105 に記憶されたマーカー
領域信号に基づいて判別する(S7;領域サイズ判別手
段)。そして、この変倍領域サイズの判別結果によっ
て、変倍処理の2つのパターンA,Bのいずれで変倍処
理を行わせるかを決定する。
判定情報の収集のために再度プリスキャンを行った後
(S5又はS6)、前記変倍処理領域のサイズが、所定
の最大サイズ(例えば最大複写画像サイズの1/16)以
下であるか否かを、記憶回路105 に記憶されたマーカー
領域信号に基づいて判別する(S7;領域サイズ判別手
段)。そして、この変倍領域サイズの判別結果によっ
て、変倍処理の2つのパターンA,Bのいずれで変倍処
理を行わせるかを決定する。
【0055】前記所定の最大サイズとは、前記判定情報
記憶回路105 における画像信号の記憶容量に対応するも
のであり、この最大サイズ以下であれば、前記判定情報
記憶回路105 に指定された領域の画像信号を記憶させる
ことができることになる。前記変倍処理の2つのパター
ンA,Bは、パターンAが、走査速度の可変による規定
変倍率内での変倍複写を繰り返すことによって最終的に
規定外の変倍率で指定領域のみを変倍処理した複写物を
得るのに対し、パターンBは、指定された変倍処理領域
内の画像信号を一旦記憶し、主走査方向と共に副走査方
向についても信号処理で変倍を行わせるものである。
記憶回路105 における画像信号の記憶容量に対応するも
のであり、この最大サイズ以下であれば、前記判定情報
記憶回路105 に指定された領域の画像信号を記憶させる
ことができることになる。前記変倍処理の2つのパター
ンA,Bは、パターンAが、走査速度の可変による規定
変倍率内での変倍複写を繰り返すことによって最終的に
規定外の変倍率で指定領域のみを変倍処理した複写物を
得るのに対し、パターンBは、指定された変倍処理領域
内の画像信号を一旦記憶し、主走査方向と共に副走査方
向についても信号処理で変倍を行わせるものである。
【0056】パターンBの場合、信号処理のみで変倍処
理が行われるから、規定変倍率を越える変倍率での処理
が可能となる。また、パターンAの変倍処理では、副走
査方向における走査速度を遅くして拡大し、走査速度を
速くして縮小するが、このような機械制御による変倍処
理では、走査系の機械振動による画質劣化が起こり易く
なる。この点、パターンBでは、走査速度の可変を行わ
ずに変倍処理がなされるから、機械振動による画質劣化
を回避することができ、パターンAによる変倍処理に比
べ画質を向上させることができる。
理が行われるから、規定変倍率を越える変倍率での処理
が可能となる。また、パターンAの変倍処理では、副走
査方向における走査速度を遅くして拡大し、走査速度を
速くして縮小するが、このような機械制御による変倍処
理では、走査系の機械振動による画質劣化が起こり易く
なる。この点、パターンBでは、走査速度の可変を行わ
ずに変倍処理がなされるから、機械振動による画質劣化
を回避することができ、パターンAによる変倍処理に比
べ画質を向上させることができる。
【0057】ここで、指定された変倍処理領域のサイズ
が所定最大サイズ以下であると判別された場合には、変
倍処理領域を記憶回路105 に記憶させることができるの
で、2つの変倍処理パターンのうちのBパターンにより
変倍処理を行わせるが、Bパターンの場合には、変倍す
る画像を記憶させるから、前述のように、記憶回路105
からの読み出しタイミングの制御によって変倍画像を任
意の位置に出力させることが可能である。そこで、実際
に変倍処理する前に、出力位置(再現位置)の指定を作
業者に行わせるべく操作部の表示部にメッセージを表示
させる(S8;再現位置指定手段)。
が所定最大サイズ以下であると判別された場合には、変
倍処理領域を記憶回路105 に記憶させることができるの
で、2つの変倍処理パターンのうちのBパターンにより
変倍処理を行わせるが、Bパターンの場合には、変倍す
る画像を記憶させるから、前述のように、記憶回路105
からの読み出しタイミングの制御によって変倍画像を任
意の位置に出力させることが可能である。そこで、実際
に変倍処理する前に、出力位置(再現位置)の指定を作
業者に行わせるべく操作部の表示部にメッセージを表示
させる(S8;再現位置指定手段)。
【0058】出力位置の指定がなされると、本スキャン
によって得られた指定領域内の画像信号を、判定情報記
憶回路105 に記憶させ、かかる記憶回路105 からの読み
出し時に、図9に示した構成によって主走査方向と副走
査方向との2次元に信号処理して指定された変倍率に変
倍処理するが(S9)、前記出力位置の指定に応じて、
読み出しタイミングを制御することで、出力画像上での
出力位置を指定位置にした画像(複写物)が得られるよ
うにしてある。
によって得られた指定領域内の画像信号を、判定情報記
憶回路105 に記憶させ、かかる記憶回路105 からの読み
出し時に、図9に示した構成によって主走査方向と副走
査方向との2次元に信号処理して指定された変倍率に変
倍処理するが(S9)、前記出力位置の指定に応じて、
読み出しタイミングを制御することで、出力画像上での
出力位置を指定位置にした画像(複写物)が得られるよ
うにしてある。
【0059】即ち、色マーカーで指定された変倍処理領
域が、記憶回路105 に記憶できる程度の大きさである場
合には、領域内の画像信号を記憶回路105 に記憶させ、
副走査方向についても信号処理で変倍処理することで、
副走査方向を読取り速度の可変によって変倍する場合に
おける規定変倍率を越える変倍率での変倍を可能にして
おり、然も、変倍処理後の画像の出力位置も任意に選択
できるようになっている。
域が、記憶回路105 に記憶できる程度の大きさである場
合には、領域内の画像信号を記憶回路105 に記憶させ、
副走査方向についても信号処理で変倍処理することで、
副走査方向を読取り速度の可変によって変倍する場合に
おける規定変倍率を越える変倍率での変倍を可能にして
おり、然も、変倍処理後の画像の出力位置も任意に選択
できるようになっている。
【0060】一方、指定された変倍処理領域のサイズが
所定最大サイズを越える場合には、記憶回路105 に画像
信号を記憶させて信号処理により2次元に変倍させるこ
とができないので、読取り速度の可変による通常の規定
変倍率内での変倍のみが可能となる。このため、例えば
規定変倍率が50%〜400 %であるときに800 %の変倍を
行わせたい場合には、図11(a)に示す原稿を最大拡大
率の400 %で拡大処理し、マーカー領域内のみを抽出し
て複写し(S10)、ここで得た複写物を原稿として循環
させて今度は200 %の変倍率で複写させれば、図14に示
すように、最終結果として800 %に拡大複写した複写物
を得られることになる(S11)。このように、前回の複
写物を原稿とする規定内の変倍率での複写作業を何回か
繰り返すことで、規定外の変倍率の画像を得る作業がパ
ターンAの変倍作業となる。しかしながら、最初に作業
者が所望の規定外変倍率を指定したのに、指定した領域
のサイズが僅かに大きいばかりに、信号処理による規定
外での変倍処理が行えず、前述のように複数回に渡る複
写作業それぞれの変倍率を作業者が判断して、複写作業
毎に変倍率を作業者が設定することは煩雑である。
所定最大サイズを越える場合には、記憶回路105 に画像
信号を記憶させて信号処理により2次元に変倍させるこ
とができないので、読取り速度の可変による通常の規定
変倍率内での変倍のみが可能となる。このため、例えば
規定変倍率が50%〜400 %であるときに800 %の変倍を
行わせたい場合には、図11(a)に示す原稿を最大拡大
率の400 %で拡大処理し、マーカー領域内のみを抽出し
て複写し(S10)、ここで得た複写物を原稿として循環
させて今度は200 %の変倍率で複写させれば、図14に示
すように、最終結果として800 %に拡大複写した複写物
を得られることになる(S11)。このように、前回の複
写物を原稿とする規定内の変倍率での複写作業を何回か
繰り返すことで、規定外の変倍率の画像を得る作業がパ
ターンAの変倍作業となる。しかしながら、最初に作業
者が所望の規定外変倍率を指定したのに、指定した領域
のサイズが僅かに大きいばかりに、信号処理による規定
外での変倍処理が行えず、前述のように複数回に渡る複
写作業それぞれの変倍率を作業者が判断して、複写作業
毎に変倍率を作業者が設定することは煩雑である。
【0061】このため、本実施例では、指定された変倍
処理領域のサイズが大きいために記憶回路105 に記憶さ
せることができず、通常の複写動作を複数回繰り返して
規定外の変倍率の複写物を得る必要がある場合に、図15
のフローチャートに示すように、複写機が前記作業をサ
ポートして、効率良く作業が行えるようになっている。
処理領域のサイズが大きいために記憶回路105 に記憶さ
せることができず、通常の複写動作を複数回繰り返して
規定外の変倍率の複写物を得る必要がある場合に、図15
のフローチャートに示すように、複写機が前記作業をサ
ポートして、効率良く作業が行えるようになっている。
【0062】まず、指定された規定外の変倍率の画像を
得るには、規定内の変倍率による複写動作をそれぞれど
の変倍率で何回繰り返し行えば良いかを演算する(S2
1)。そして、前記演算結果を、複写機の操作部に備え
られた表示部に表示すると共に(S22)、複写動作毎に
前記演算された変倍率を自動設定する(S23)。従っ
て、作業者は、前記表示部の表示によって何回複写動作
を繰り返せば規定外の変倍率の画像が得られるかの情報
が得られ、この情報に従って複写物を原稿として原稿台
にのせる作業を繰り返し行うことで、所望の規定外変倍
率の画像(複写物)が、各回毎の変倍率の設定を行うこ
となく、然も、無駄な作業が発生することなく得られる
ものである。
得るには、規定内の変倍率による複写動作をそれぞれど
の変倍率で何回繰り返し行えば良いかを演算する(S2
1)。そして、前記演算結果を、複写機の操作部に備え
られた表示部に表示すると共に(S22)、複写動作毎に
前記演算された変倍率を自動設定する(S23)。従っ
て、作業者は、前記表示部の表示によって何回複写動作
を繰り返せば規定外の変倍率の画像が得られるかの情報
が得られ、この情報に従って複写物を原稿として原稿台
にのせる作業を繰り返し行うことで、所望の規定外変倍
率の画像(複写物)が、各回毎の変倍率の設定を行うこ
となく、然も、無駄な作業が発生することなく得られる
ものである。
【0063】尚、拡大変倍処理の場合、第1回の変倍処
理は規定倍率の中の最大(規定変倍率が50%〜400 %で
ある場合には400 %)を設定することが好ましく、ま
た、縮小変倍処理の場合、第1回の変倍処理は規定倍率
の中の最小(規定変倍率が50%〜400 %である場合には
50%)を設定することが好ましい。これは、第1回の変
倍処理はオリジナル原稿を読み取って行われるため、大
きな変倍度合いに画質的に耐え得るためである。
理は規定倍率の中の最大(規定変倍率が50%〜400 %で
ある場合には400 %)を設定することが好ましく、ま
た、縮小変倍処理の場合、第1回の変倍処理は規定倍率
の中の最小(規定変倍率が50%〜400 %である場合には
50%)を設定することが好ましい。これは、第1回の変
倍処理はオリジナル原稿を読み取って行われるため、大
きな変倍度合いに画質的に耐え得るためである。
【0064】ところで、上記実施例では、複数回の変倍
複写を行わせ規定外の変倍率の画像(複写物)を得る際
に、変倍複写毎の倍率設定については自動化されている
が、前回の複写物を原稿台に載せる原稿交換動作につい
ては、手作業で行わせる構成であった。ここで、図16に
示すように、複写物を原稿台に搬送して原稿交換を行わ
せることができる装置を付設させれば、変倍処理領域が
記憶可能なサイズよりも大きい場合に、複数回の複写動
作それぞれにおける変倍率の設定及び原稿交換作業が自
動的に行われて、所望の規定外変倍率の複写物を得るこ
とができる。
複写を行わせ規定外の変倍率の画像(複写物)を得る際
に、変倍複写毎の倍率設定については自動化されている
が、前回の複写物を原稿台に載せる原稿交換動作につい
ては、手作業で行わせる構成であった。ここで、図16に
示すように、複写物を原稿台に搬送して原稿交換を行わ
せることができる装置を付設させれば、変倍処理領域が
記憶可能なサイズよりも大きい場合に、複数回の複写動
作それぞれにおける変倍率の設定及び原稿交換作業が自
動的に行われて、所望の規定外変倍率の複写物を得るこ
とができる。
【0065】図16において、プリンタ部から排紙される
複写物の複写を行わせるときには、A,B,Cの順に複
写物を搬送させて、該複写物を得たときの原稿に代え
て、原稿台上にまで搬送する。複写済みの原稿は、出力
原稿トレイ(1)上に排紙され、複数回の複写動作にお
ける最終原稿は、プリンタ部からの排紙方向を切替えて
出力原稿トレイ(2)に排紙されるようにしてある。
複写物の複写を行わせるときには、A,B,Cの順に複
写物を搬送させて、該複写物を得たときの原稿に代え
て、原稿台上にまで搬送する。複写済みの原稿は、出力
原稿トレイ(1)上に排紙され、複数回の複写動作にお
ける最終原稿は、プリンタ部からの排紙方向を切替えて
出力原稿トレイ(2)に排紙されるようにしてある。
【0066】尚、上記実施例では、規定外の変倍率で複
写させるときにのみ、変倍処理領域が所定サイズ以下で
あるか否かを判別させて、該判別結果に応じて、画像信
号を記憶させて主・副走査方向共に信号処理で変倍させ
るパターンBと、副走査方向については読取り速度の可
変によって変倍させるパターンAとを使い分けるように
したが、規定内の変倍率で複写させる場合であっても、
その変倍処理領域が記憶可能な程度に小さい場合に、画
像信号記憶による変倍処理を実行させて、出力位置をコ
ントロールさせるようにしても良い。
写させるときにのみ、変倍処理領域が所定サイズ以下で
あるか否かを判別させて、該判別結果に応じて、画像信
号を記憶させて主・副走査方向共に信号処理で変倍させ
るパターンBと、副走査方向については読取り速度の可
変によって変倍させるパターンAとを使い分けるように
したが、規定内の変倍率で複写させる場合であっても、
その変倍処理領域が記憶可能な程度に小さい場合に、画
像信号記憶による変倍処理を実行させて、出力位置をコ
ントロールさせるようにしても良い。
【0067】また、マーカー領域内の変倍処理と、色変
換や網かけなどの他の処理とを組み合わせて実行させる
ことも可能である。一方、本実施例の複写機における操
作部は、例えば図17に示すような構成となっている。図
17に示す操作部には、コピースタートボタン141 ,コピ
ー枚数の設定などを行うテンキー142 ,各種モードの選
択ボタン143 ,ズームモード選択ボタン144などの操作
スイッチが設けられる他、液晶やCRTで構成される表
示装置145 等が設けられている。
換や網かけなどの他の処理とを組み合わせて実行させる
ことも可能である。一方、本実施例の複写機における操
作部は、例えば図17に示すような構成となっている。図
17に示す操作部には、コピースタートボタン141 ,コピ
ー枚数の設定などを行うテンキー142 ,各種モードの選
択ボタン143 ,ズームモード選択ボタン144などの操作
スイッチが設けられる他、液晶やCRTで構成される表
示装置145 等が設けられている。
【0068】ここで、前記ズームモード選択ボタン144
によって、規定内変倍率による通常の変倍処理モード
(Zoom)の他、色マーカーによる変倍処理領域の指
定を行わずに全画像について規定外の変倍率を実現する
変倍処理モード(High Zoom;前記パターンA
の変倍処理)や、前記色マーカーによって指定された領
域のみを規定外で変倍可能な規定外マーカー変倍処理モ
ード(Mark MR)などが選択できるようになって
いる。
によって、規定内変倍率による通常の変倍処理モード
(Zoom)の他、色マーカーによる変倍処理領域の指
定を行わずに全画像について規定外の変倍率を実現する
変倍処理モード(High Zoom;前記パターンA
の変倍処理)や、前記色マーカーによって指定された領
域のみを規定外で変倍可能な規定外マーカー変倍処理モ
ード(Mark MR)などが選択できるようになって
いる。
【0069】そして、規定外マーカー変倍処理モード
(Mark MR)を選択すると、図18又は図19に示す
ように、かかるモードにおける基本画面が表示される。
図18又は図19に示す表示画面において、25%,800 %が
テンキーの操作によって指定された規定外の変倍率を示
し、「Left」「Center」「Right」の表
示は、変倍画像の出力位置の指定結果を表示するもので
ある。例えば「Left」の表示がなされている場合に
は、色マーカーで指定された変倍処理領域を、左寄りに
して出力させる指定を示す。前記「Left」「Cen
ter」「Right」の出力指定位置は、選択ボタン
143 の中のMode1〜Mode3にそれぞれ対応して
おり、例えば、Mode3のスイッチを押せば、「Ri
ght」の出力位置の指定がなされ、かかる指定がなさ
れたことを示す表示に切り換わる。
(Mark MR)を選択すると、図18又は図19に示す
ように、かかるモードにおける基本画面が表示される。
図18又は図19に示す表示画面において、25%,800 %が
テンキーの操作によって指定された規定外の変倍率を示
し、「Left」「Center」「Right」の表
示は、変倍画像の出力位置の指定結果を表示するもので
ある。例えば「Left」の表示がなされている場合に
は、色マーカーで指定された変倍処理領域を、左寄りに
して出力させる指定を示す。前記「Left」「Cen
ter」「Right」の出力指定位置は、選択ボタン
143 の中のMode1〜Mode3にそれぞれ対応して
おり、例えば、Mode3のスイッチを押せば、「Ri
ght」の出力位置の指定がなされ、かかる指定がなさ
れたことを示す表示に切り換わる。
【0070】また、Mode4のスイッチを押せば、イ
メージコンビネーションのモード表示に切り換わり、M
ode5のスイッチを押せば、セットポジションのモー
ド表示に切り換わる。前記セットポジションモードは、
基本画面のように出力位置を単純に右寄り,左寄り,中
央のいずれかに指定するのではなく、更に細かな指定を
可能にするモードであり、図20に示すように表示され
る。
メージコンビネーションのモード表示に切り換わり、M
ode5のスイッチを押せば、セットポジションのモー
ド表示に切り換わる。前記セットポジションモードは、
基本画面のように出力位置を単純に右寄り,左寄り,中
央のいずれかに指定するのではなく、更に細かな指定を
可能にするモードであり、図20に示すように表示され
る。
【0071】図20において、P11〜P44の16ブロックか
らなる表示は、図21に示すように、出力画像領域を主走
査方向及び副走査方向に格子状に分けて、各領域をP11
〜P44で区別して示すものであり、格子の交差する点に
は1から9までの番号を付してある。例えば、色マーカ
ーで指示した変倍処理領域を、左上に位置させて出力さ
せたい場合には、テンキー操作によって「1」を選択す
る。すると、の部分が選択されたことが網かけなどに
よって表示され、のポイントを中心として変倍画像が
出力される。
らなる表示は、図21に示すように、出力画像領域を主走
査方向及び副走査方向に格子状に分けて、各領域をP11
〜P44で区別して示すものであり、格子の交差する点に
は1から9までの番号を付してある。例えば、色マーカ
ーで指示した変倍処理領域を、左上に位置させて出力さ
せたい場合には、テンキー操作によって「1」を選択す
る。すると、の部分が選択されたことが網かけなどに
よって表示され、のポイントを中心として変倍画像が
出力される。
【0072】尚、基本画面における前記「Left」
「Center」「Right」の出力指定位置は、図
20における格子交差点「4」,「5」,「6」に相当す
る。また、より細かく出力位置を指定したい場合には、
「P」のテンキーの後に数字を入力すると、16ブロック
の中の指定された領域が出力指定位置として選択でき、
選択結果はやはり網かけなどによって表示される。P11
〜P44の16ブロックの中のいずれかを出力位置として選
択した場合には、指定された領域を中心として(又は指
定された領域の走査原点に近い側の角を基準)として、
変倍画像が出力される。
「Center」「Right」の出力指定位置は、図
20における格子交差点「4」,「5」,「6」に相当す
る。また、より細かく出力位置を指定したい場合には、
「P」のテンキーの後に数字を入力すると、16ブロック
の中の指定された領域が出力指定位置として選択でき、
選択結果はやはり網かけなどによって表示される。P11
〜P44の16ブロックの中のいずれかを出力位置として選
択した場合には、指定された領域を中心として(又は指
定された領域の走査原点に近い側の角を基準)として、
変倍画像が出力される。
【0073】前記出力指定に基づく実際の出力位置制御
は、指定された出力位置の基準アドレスを主・副走査方
向で求め、該データと変倍処理領域の変倍後のサイズと
から記憶回路105 からの読み出し位置を制御して行われ
る(図9参照)。一方、イメージコンビネーションのモ
ードが選択されると、図22に示すような表示が行われ
る。このイメージコンビネーションのモードにおいて
も、前記図20に示したセットポジションのモード表示と
全く同様にして、変倍処理領域の画像を出力させる位置
を指定するが、このモードを選択すると、色マーカーで
指定された領域を変倍して出力すると共に、指定された
領域以外の画像が等倍で出力されるようになっている。
は、指定された出力位置の基準アドレスを主・副走査方
向で求め、該データと変倍処理領域の変倍後のサイズと
から記憶回路105 からの読み出し位置を制御して行われ
る(図9参照)。一方、イメージコンビネーションのモ
ードが選択されると、図22に示すような表示が行われ
る。このイメージコンビネーションのモードにおいて
も、前記図20に示したセットポジションのモード表示と
全く同様にして、変倍処理領域の画像を出力させる位置
を指定するが、このモードを選択すると、色マーカーで
指定された領域を変倍して出力すると共に、指定された
領域以外の画像が等倍で出力されるようになっている。
【0074】即ち、変倍処理は色マーカーで指定された
領域内に限られるので、まず、指定された領域のみを抽
出し変倍画像を感光体ドラム上に現像し、次に、指定さ
れた領域をマスキングして指定領域以外を等倍で処理し
て、前記変倍画像に重ね合わせるようにして感光体ドラ
ム上に現像するものであり、かかる処理によって図23
(a)に示すようなオリジナル原稿に対して図23(b)
に示すような複写物が得られる。
領域内に限られるので、まず、指定された領域のみを抽
出し変倍画像を感光体ドラム上に現像し、次に、指定さ
れた領域をマスキングして指定領域以外を等倍で処理し
て、前記変倍画像に重ね合わせるようにして感光体ドラ
ム上に現像するものであり、かかる処理によって図23
(a)に示すようなオリジナル原稿に対して図23(b)
に示すような複写物が得られる。
【0075】また、規定外の変倍率を選択し、かつ、色
マーカーで指定した変倍処理領域が最大サイズよりも大
きい場合には、前述のように、規定内の変倍率での複数
回の複写作業を繰り返して所望の規定外変倍率の複写物
を得るようにするが、ここで各回の複写作業における変
倍率を演算した結果は、例えば図24又は図25に示すよう
に表示される。
マーカーで指定した変倍処理領域が最大サイズよりも大
きい場合には、前述のように、規定内の変倍率での複数
回の複写作業を繰り返して所望の規定外変倍率の複写物
を得るようにするが、ここで各回の複写作業における変
倍率を演算した結果は、例えば図24又は図25に示すよう
に表示される。
【0076】図24又は図25に示す例では、いずれも2回
の複写作業によって指定された規定外変倍率の複写物が
得られることを示しており、図24に示す例では、最初40
0 %の拡大率で複写作業した後、ここで得られた複写物
を原稿として次に200 %の拡大率で複写させれば、最終
的に規定外の800 %の拡大率の複写物を得ることができ
ることを示している。
の複写作業によって指定された規定外変倍率の複写物が
得られることを示しており、図24に示す例では、最初40
0 %の拡大率で複写作業した後、ここで得られた複写物
を原稿として次に200 %の拡大率で複写させれば、最終
的に規定外の800 %の拡大率の複写物を得ることができ
ることを示している。
【0077】従って、規定外の変倍率を指定し、然も、
色マーカーで指定した変倍処理領域が、記憶回路105 に
記憶させることができる程度に小さくない場合に、前記
表示に従って複数回の複写動作を繰り返すことで、所望
の変倍率による複写物を効率良く得ることができる。
色マーカーで指定した変倍処理領域が、記憶回路105 に
記憶させることができる程度に小さくない場合に、前記
表示に従って複数回の複写動作を繰り返すことで、所望
の変倍率による複写物を効率良く得ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像処理装置によると、変倍処理領域のサイズが記憶可能
なサイズであるか否かを判別し、記憶可能な場合には、
変倍処理領域内の画像情報を記憶し、主・副走査方向を
共に信号処理によって変倍処理するようにしたので、変
倍処理領域が小さい場合には、読取り速度の可変による
変倍では不可能な規定外の変倍率による変倍を可能にで
き、然も、領域サイズを限定することで膨大な記憶容量
を必要とせず、領域指定される変倍処理における規定外
変倍を簡便に実現できるという効果がある。また、前述
のように指定領域内の画像情報を記憶して信号処理によ
り変倍するときに、変倍処理後の画像の出力画像上にお
ける再現位置を指定できるため、変倍処理の機能性を向
上させることができるという効果がある。
像処理装置によると、変倍処理領域のサイズが記憶可能
なサイズであるか否かを判別し、記憶可能な場合には、
変倍処理領域内の画像情報を記憶し、主・副走査方向を
共に信号処理によって変倍処理するようにしたので、変
倍処理領域が小さい場合には、読取り速度の可変による
変倍では不可能な規定外の変倍率による変倍を可能にで
き、然も、領域サイズを限定することで膨大な記憶容量
を必要とせず、領域指定される変倍処理における規定外
変倍を簡便に実現できるという効果がある。また、前述
のように指定領域内の画像情報を記憶して信号処理によ
り変倍するときに、変倍処理後の画像の出力画像上にお
ける再現位置を指定できるため、変倍処理の機能性を向
上させることができるという効果がある。
【図1】実施例のディジタル型カラー複写機の全体構成
図。
図。
【図2】画像処理部の入力・濃度変換部を示すブロック
図。
図。
【図3】画像処理部の色再現・EE回路部を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図4】画像処理部のマーカ処理部を示すブロック図。
【図5】画像処理部の空間フィルタ処理部を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図6】画像処理部の変倍処理部を示すブロック図。
【図7】画像処理部のカラーバランス処理部を示すブロ
ック図。
ック図。
【図8】画像処理部の処理原稿判別データユニットを示
すブロック図。
すブロック図。
【図9】画像処理部の読み出し回路を示すブロック図。
【図10】画像処理部のマイコン部を示すブロック図。
【図11】変倍処理領域の指定と出力画像との例を示す
図。
図。
【図12】規定外の変倍率選択時の複写動作を示すフロー
チャート。
チャート。
【図13】指定領域が複数ある場合の番号付与の様子を示
す図。
す図。
【図14】規定内変倍率で複数回の複写を繰り返す作業を
示す図。
示す図。
【図15】規定内変倍率で複数回の複写を繰り返す場合の
変倍率設定の様子を示すフローチャート。
変倍率設定の様子を示すフローチャート。
【図16】原稿交換を自動化する実施例を示す図。
【図17】操作部の一例を示す図。
【図18】規定外変倍率による部分変換時の表示例を示す
図。
図。
【図19】規定外変倍率による部分変換時の表示例を示す
図。
図。
【図20】出力位置の指定画面を示す図。
【図21】出力位置指定の分割の様子を説明するための
図。
図。
【図22】変倍処理と等倍処理との組み合わせモードでの
表示を示す図。
表示を示す図。
【図23】変倍処理と等倍処理との組み合わせモードでの
出力例を示す図。
出力例を示す図。
【図24】規定内変倍率で複数回の複写を繰り返す作業時
の表示を示す図。
の表示を示す図。
【図25】規定内変倍率で複数回の複写を繰り返す作業時
の表示を示す図。
の表示を示す図。
A カラースキャナ部 B カラープリンタ部 C 画像処理部 32 マーカー領域処理回路・反転/網かけ処理回路 51 変倍処理回路(A) 52 変倍処理回路(B) 105 判定情報記憶回路 106 読み出し用回路 111 〜114 ラッチ回路 115 データ補間回路 116 タイミング回路 117 副走査カウンタ 118 主走査カウンタ 121 原稿台ガラス 122 ハロゲン光源 125 可動ミラーユニット 126 ミラー 127 レンズ 128 カラーラインセンサ
Claims (6)
- 【請求項1】ラインセンサで原稿を主走査方向に走査し
つつ、前記ラインセンサと原稿とを相対的に副走査方向
に移動させて、前記ラインセンサにより2次元の画像情
報を得る読取り手段と、 原稿画像上に指定された変倍処理領域を、前記画像情報
に基づいて検出する変倍処理領域検出手段と、 該変倍処理領域検出手段で検出された変倍処理領域のサ
イズと、所定の最大サイズとの大小関係を判別する領域
サイズ判別手段と、 画像の変倍率を指定する変倍率指定手段と、 前記画像情報を記憶する記憶手段と、 前記領域サイズ判別手段で変倍処理領域が所定の最大サ
イズ以下であると判別されたときに、前記変倍処理領域
内の画像情報を記憶手段に記憶させ、該記憶された画像
情報を信号処理によって主・副走査方向共に指定された
変倍率に変倍して出力する第1変倍処理手段と、 前記領域サイズ判別手段で変倍処理領域が所定の最大サ
イズを越えると判別されたときに、副走査方向について
は走査速度の可変によって、主走査方向については主走
査方向に得られる画像情報の信号処理によって、前記変
倍処理領域内の画像情報を変倍処理して出力する第2変
倍処理手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】前記読取り手段が、原稿のカラー画像情報
を得るよう構成されると共に、前記変倍処理領域が原稿
上に読み取るべき原稿色とは異なる色マーカーで指定さ
れ、前記変倍処理領域検出手段が、前記カラー画像情報
の色弁別に基づいて色マーカー部分を識別することによ
って変倍処理領域を検出することを特徴とする請求項1
記載の画像処理装置。 - 【請求項3】前記所定の最大サイズが、前記記憶手段に
記憶可能な最大画像サイズに相当することを特徴とする
請求項1又は2のいずれかに記載の画像処理装置。 - 【請求項4】前記第1変倍処理手段による変倍処理後の
画像情報の出力画像上における再現位置を指定する再現
位置指定手段と、 前記第1変倍処理手段で変倍処理された画像情報が、出
力画像上で前記再現位置指定手段で指定された再現位置
に位置するように制御する出力位置制御手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3のいずれ
かに記載の画像処理装置。 - 【請求項5】前記再現位置指定手段が、出力画像を格子
状に区分し、該格子で複数に分けられる領域と前記格子
の交差する点とのいずれか一方を、変倍画像の再現位置
の基準として選択させることを特徴とする請求項4記載
の画像処理装置。 - 【請求項6】前記変倍率指定手段で指定された変倍率
が、前記第2変倍処理手段における規定変倍率外である
ときに、第2変倍処理手段が、ハードコピーされた変倍
処理後の画像情報を前記読取り手段に循環させて行われ
る複数回の変倍処理によって前記規定外の変倍率の画像
情報を得るべく、前記複数回の変倍処理それぞれでの変
倍率を前記規定変倍率内で自己設定することを特徴とす
る請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の画像
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237489A JPH0686016A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237489A JPH0686016A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686016A true JPH0686016A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=17016085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4237489A Pending JPH0686016A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0686016A (ja) |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP4237489A patent/JPH0686016A/ja active Pending
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