JP3434606B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3434606B2
JP3434606B2 JP01471995A JP1471995A JP3434606B2 JP 3434606 B2 JP3434606 B2 JP 3434606B2 JP 01471995 A JP01471995 A JP 01471995A JP 1471995 A JP1471995 A JP 1471995A JP 3434606 B2 JP3434606 B2 JP 3434606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,デジタル複写機等に利
用され,広範囲に渡った2次元リアルタイム変倍が可能
な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から,ユーザーが設定した変倍率に
合わせて読取原稿を縮小/拡大変倍するために副走査方
向の変倍を,スキャナの移動速度を高精度で,かつ,細
かいステップで,広範囲に渡って制御することにより実
現していた。具体的には,関連する従来文献として,下
記に示す,特開平6−38028号公報,あるいは,特
開平6−121116号に開示されている「画像読取装
置」が知られている。
【0003】上記特開平6−38028号公報に開示さ
れている「画像読取装置」は,ある所定の縮小率まで
は,スキャナの走査速度を変えることによって副走査方
向の縮小倍率を変化させ,縮小率が所定値未満の場合に
走査速度を半分に落として読み取ると共に,読取ライン
数の間引き処理を実行するものである。
【0004】また,上記特開平6−121116号公報
に開示されている「画像読取装置」は,スキャナの走査
速度を制御して副走査方向の第1の変倍と,1ページ分
のメモリ容量をもつ画像メモリを用いて副走査方向の第
2の変倍とを組み合わせて所望とする副走査方向の変倍
画像を得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の画像読取装置にあっては,広範囲
に渡る縮小率〜拡大率に対応させるために,スキャナモ
ータの駆動性能を上げて細かいステップで安定した動作
を行う必要が生じる。さらに,入力データを格納するた
めの大きな容量の画像メモリを必要とし,それに加えて
モータドライバや制御プログラム等に大きな負担がかか
ってしまうといった問題点があった。すなわち,モータ
や画像メモリのコストアップによる経済性の低下,およ
び関連する制御が煩雑となる等の問題点があった。
【0006】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,スキャナモータの駆動ステップを広範囲で細かく
制御することなく,かつ,画像メモリの容量削減を実現
させて,経済性および制御性の向上を図り,リアルタイ
ムで高品質の変倍画像を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像読取装置にあっては,原稿画
像を所定の移動速度で光学走査し,ライン毎に読み取っ
た後,画像処理を行って画像出力用のデジタル画像デー
タとして出力する画像読取装置において,読取最大サイ
ズ分の画像データの一部を格納し,書き込み/読み出し
がそれぞれ独立して行われる画像データ記憶手段と,
終変倍率に基づいて予め決められている複数の読取走査
速度のいずれかを選択して第1の副走査変倍率として制
御する速度制御手段と,前記画像データ記憶手段に格納
した画像データに補間処理を加える補間処理手段と,前
記速度制御手段で設定された第1の副走査変倍率と掛け
合わせて前記最終変倍率となる第2の副走査変倍率を求
め,前記画像データ記憶手段の書き込み/読み出し,お
よび前記補間処理手段による補間処理を主走査および副
走査方向の変倍率に適応させて制御する変倍制御手段と
を具備するものである。
【0008】また,請求項2に係る画像読取装置にあっ
ては,前記変倍制御手段は,前記画像データ記憶手段に
対し縮小時に書き込みを制御するデータと拡大時に読み
出しを制御するメモリ制御データ,および補間係数を選
択するため制御データとを生成するものである。
【0009】また,請求項3に係る画像読取装置にあっ
ては,前記変倍制御手段は,副走査方向が縮小時の場合
に,入力された画像データを前記補間処理手段で補間処
理を実行させた後,前記画像データ記憶手段の処理を実
行させ,副走査方向が拡大時の場合に,入力された画像
データを前記画像データ記憶手段で処理させた後,前記
補間処理手段で補間処理を実行させるものである。
【0010】また,請求項4に係る画像読取装置にあっ
ては,前記速度制御手段による読取走査速度は,等倍速
度,2倍速度,1/2倍速度の3通りに設定するもので
ある。
【0011】また,請求項5に係る画像読取装置にあっ
ては,前記補間処理手段による補間処理として,仮想サ
ンプリング点を中心とした周囲画素を用いた補間関数,
あるいは前記仮想サンプリング点を中心とする周囲画素
の最も近い画素に置換する,あるいは前記仮想サンプリ
ング点と周囲4画素との距離の比で該4画素に係数をか
けて積和演算するものである。
【0012】
【作用】本発明の画像読取装置(請求項1)は,速度制
御手段による段階的な速度の切り換えを少ないステップ
数の読取速度にして副走査方向の変倍を実行する。さら
に,この速度制御手段における副走査変倍率から第2の
副走査変倍率を求め,画像データ記憶手段の読み出し/
書き込みのタイミングを制御して副走査変倍を実行する
ことにより,スキャナ移動速度を広範囲に細かいステッ
プとせず,かつ,最低限のメモリ容量を使ってのリアル
タイムな変倍処理を実現する。
【0013】また,本発明の画像読取装置(請求項2)
は,主走査方向と副走査方向の変倍制御データを,画像
データ記憶手段の読み出し/書き込みを制御するための
データと,補間係数を選択するためのデータで構成,す
なわち,速度変換のための制御データと,入力画像デー
タと仮想サンプリング位置との位置差を示すデータとか
らなる仮想サンプリング位置に関するデータで構成し,
メモリ制御データは,縮小時に画像データ記憶手段の書
き込みを制御し,拡大時に画像データ記憶手段の読み出
しを制御する。これにより,回路の動作と直接かかわる
ようなデータ構造となり,回路構成の簡略化および汎用
性を向上させる。
【0014】また,本発明の画像読取装置(請求項3)
は,副走査方向の縮小時と拡大時とで,補間処理手段と
画像データ記憶手段によるデータの処理順序を変えて制
御する。すなわち,副走査縮小時は,入力された画像デ
ータを補間処理手段で補間処理し,次に,画像データ記
憶手段の処理を実行させ,副走査拡大時は,入力された
画像データを画像データ記憶手段で処理し,次に,補間
処理手段で補間処理を実行させることにより,共通の回
路構成で縮小/拡大処理を経済的に実現する。
【0015】また,本発明の画像読取装置(請求項4)
は,速度制御手段による読取走査速度は,等倍速度,2
倍速度,1/2倍速度の3通りに設定して,スキャナモ
ータのステップ数を最小限にして副走査方向の変倍を行
い,他の変倍を変倍制御手段により制御して行うことに
より広範囲の変倍率に対応させる。
【0016】また,本発明の画像読取装置(請求項5)
は,補間処理手段による補間処理を,仮想サンプリング
点を中心とした周囲画素を用いた補間関数,あるいは前
記仮想サンプリング点を中心とする周囲画素の最も近い
画素に置換する,あるいは前記仮想サンプリング点と周
囲4画素のみを用い,距離の比で4画素に係数をかけて
積和演算することにより,比較的少ないハードウェアで
変倍データの補間処理を実現させる。
【0017】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は,本発明が適用されているレーザプ
リンタと原稿読取装置から構成されているデジタル複写
機を示し,本発明による画像読取装置が搭載されてい
る。同図において,読取原稿を載置するためのコンタク
トガラス111は,光源112によって照明され,読取
原稿の画像面からの反射光は,ミラー113,114,
115およびレンズ116を介してCCDイメージセン
サ117の受光面に結像される。また,光源112およ
びミラー113は,コンタクトガラス111の下面をコ
ンタクトガラス111と平行に移動する走行体(スキャ
ナ)118に搭載されている。なお,本実施例では,こ
の走行体(スキャナ)118の移動速度を等倍速,2倍
速,1/2倍速の3ステップに設定する。
【0018】主走査はCCDイメージセンサ117の固
体走査によって実行される。原稿画像はCCDイメージ
センサ117によって1次元的に読み取られ,光学系が
移動する(副走査)ことで原稿全面が走査される。この
例においては,読取処理の密度は,主走査方向,副走査
方向共に16画素/mm(400dpi)に設定され,
A3サイズ(297mm×420mm)の原稿まで読取
可能な構成になっている。
【0019】次に,上記デジタル複写機を構成するレー
ザプリンタに関して説明する。原稿読取装置とレーザプ
リンタとは一体的に構成されている場合(本実施例)
と,構成は別個で電気的にのみ接続されている場合とが
あり,レーザプリンタは,レーザ書込系,画像再生系,
給紙系等の各システムが一体的に構成されている。
【0020】上記レーザ書込系は,レーザ出力ユニッ
ト,結像レンズ群120,ミラー121を備えている。
レーザ出力ユニットの内部には,レーザ光源であるレー
ザダイオードLD1が備わり,書込ユニットにはモータ
によって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミ
ラー)が備わっている。レーザ書込系から出力されるレ
ーザ光は,画像再生系に装備された感光体ドラム122
に照射される。
【0021】図1に示すように,上記感光体ドラム12
2の周囲には,感光体ドラム122を均一に帯電する帯
電チャージャ123と,形成された静電潜像を可視像化
する現像ユニット125と,搬送されてきた記録紙に感
光体ドラム122の像を転写する転写チャージャ126
と,感光体ドラム122から記録紙を分離する分離チャ
ージャ127および分離爪128と,転写処理後におい
て感光体ドラム122表面をクリーニングするクリーニ
ングユニット129等が装備されている。なお,感光体
ドラム122の一端近傍のレーザ光を照射する位置に,
主走査同期信号(PMSYNC)を発生するビームセン
サ(図示せず)が配置されている。
【0022】また,131は転写・分離後の記録紙を搬
送する搬送ベルト,132は記録紙上のトナー像を熱定
着処理する定着ユニット,133,134は記録紙を収
納するための給紙カセット,135,136は給紙カセ
ット133,134に収納された記録紙を送り出す給紙
コロ,137は記録紙を感光体ドラム122上のトナー
像と合致させるように搬送するためのレジストローラで
ある。
【0023】以上のように構成されたデジタル複写機の
動作について説明する。感光体ドラム122の表面を,
帯電チャージャ123によって一様に高電位に帯電す
る。その感光体ドラム122面にレーザ光が照射される
と,照射された部分は電位が低下する。レーザ光は記録
画素の黒/白に応じてON/OFF制御されるので,レ
ーザ光の照射によって感光体ドラム122面に記録画像
に対応する電位分布,すなわち,静電潜像が形成され
る。
【0024】上記静電潜像が形成された部分が現像ユニ
ット125を通過すると,その電位の高低に応じてトナ
ーが付着し,静電潜像を可視像化したトナー像が形成さ
れる。トナー像が形成された部分に所定のタイミングで
記録紙が搬送され,上記トナー像に重なる。このトナー
像が転写チャージャ126によって記録紙に転写された
後,該記録紙は分離チャージャ127および分離爪12
8によって感光体ドラム122から分離される。分離さ
れた記録紙は搬送ベルト131によって搬送され,ヒー
タを内蔵した定着ユニット132によって熱定着された
後,排紙トレイ(図示せず)に排出される。
【0025】図1に示したデジタル複写機にあっては,
給紙系は2系統に構成されており,一方の給紙系には,
給紙カセット133が装備されており,他方の給紙系に
は給紙カセット134が装備されている。給紙カセット
133の記録紙は給紙コロ135によって給紙される。
また,給紙カセット134内の記録紙は給紙コロ136
によって給紙される。給紙された記録紙は,レジストロ
ーラ137に当接した状態で一旦停止し,記録プロセス
の進行に同期したタイミングで,感光体ドラム122に
搬送される。なお,図示しないが,各給紙系には,カセ
ットの記録紙サイズを検知するサイズ検知センサが備わ
っている。
【0026】図2は,本実施例に係る画像読取装置の構
成を示すブロック図である。図において,201はCC
Dイメージセンサ117を駆動制御するセンサドライ
バ,202はCCDイメージセンサ117の読取信号
(画像信号)を増幅処理するたの増幅器(AMP),2
03は増幅後の画像信号を1画素あたり2のn乗階調
(本実施例では,256階調とする)のデジタルデータ
に変換するAD変換器,204はAD変換後の画像信号
の歪み,すなわち,光源112の照度ムラやCCDイメ
ージセンサ117の各素子間の感度バラツキ等を補正す
るシェーディング補正回路,205は本発明の特徴とす
るところの2次元リアルタイム変倍を実行するための変
倍回路である。
【0027】また,206は文字や線画画像等の解像力
を向上させるためのMTF補正や,信号ノイズを除去
し,写真画像等の再現性を向上させるための平滑化処理
等の各補正処理を実行する空間フィルタ回路,207は
濃度設定機能に応じてγ特性の補正を行うγ補正回路,
208は画質設定機能に応じて中間階調処理等の処理を
実行する階調処理部,209は画像信号に対応してLD
210を変調するLD制御部,210はレーザ光を出力
するレーザダイオード(LD)である。
【0028】次に,以上のように構成された画像読取装
置の動作について説明する。CCDイメージセンサ11
7は,16画素/mmのサンプリング密度で読み取った
画像信号を出力する。この画像信号は,次に述べる各処
理が施された後,LD制御部209に与えられる。
【0029】すなわち,CCDイメージセンサ117か
らの画像信号は,増幅器202によりあらかじめ決めら
れた電圧振幅に増幅される。シェーディング補正回路2
04では光源112の照度ムラやCCDイメージセンサ
117の各素子間の感度バラツキ等を補正する。また,
変倍回路205で2次元リアルタイム変倍が実行され
る。なお,この2次元リアルタイム変倍は後に詳述す
る。
【0030】また,空間フィルタ回路206は文字や線
画画像等の解像力を向上させるためのMTF補正を実行
し,さらに信号ノイズを除去し,写真画像等の再現性を
向上させるための平滑化処理等の各補正処理を実行す
る。その後,γ補正回路207は濃度設定に応じてγ補
正を実行し,さらに階調処理部208により画質設定に
応じた中間階調処理を実行して,LD制御部209に画
像信号を送る。
【0031】LD制御部209は,上記のように処理さ
れた画像信号に基づいてレーザダイオード210の点灯
信号を生成し,LD210を駆動する。これにより,L
D210からは画像信号に応じたレーザ光が出力され
る。
【0032】次に,本実施例に係る変倍処理について説
明する。本発明は,スキャナで原稿画像を読み取り,プ
リンタで画像を再生する一連のプロセスの範囲内におい
て,待機時間を設けずに2次元変倍を実現するものであ
る。したがって,本実施例では,2次元変倍処理用のバ
ッファメモリをスキャナの最大読取サイズ,すなわち,
この場合,A3サイズの半分の画像データを格納するこ
とのできるメモリを用意する。
【0033】また,スキャナの移動速度を等倍速度,2
倍速度,1/2倍速度の3通りを用意することで,幅広
い範囲の倍率を実現させる。なお,理論上では0〜∞%
までの倍率にすることができるが,実用的には25〜4
00%の倍率範囲であることを考慮し,本実施例もこの
倍率範囲で説明する。
【0034】図3は,本実施例に係る変倍回路の構成を
示すブロック図であり,画像データ記憶手段としてのメ
モリ部301,変倍制御手段としての変倍制御部30
2,補間処理手段としての補間処理部303,セレクタ
304〜306により以下に示すように構成されてい
る。また,310はスキャナモータ311を駆動制御す
る速度制御手段としてのスキャナ制御回路である。
【0035】また,メモリ部301は,16MByte
の記憶容量を備えている。この記憶容量は,400dp
i,8ビット/画素,最大A3サイズの読取条件の場合
に,1/2ページのメモリ容量が16MByteとなる
ために設定されたものである。
【0036】また,変倍制御部302はセレクタ304
〜306の切り換えやメモリ部301,補間処理部30
2を制御するためのものである。また,補間処理部30
2は入力画像データを変倍条件に適応させて補間するた
めのものである。また,セレクタ304はメモリ部30
4への入力データを選択,セレクタ305は補間処理部
303への入力データを選択,セレクタ306は変倍制
御部302の制御信号に基づいてメモリ部301および
補間処理部303からの出力画像データを選択するよう
にそれぞれ構成されている。
【0037】以上の構成において,変倍制御部302に
よりセレクタ304〜306を制御し,メモリ部301
と補間処理部303におけるデータの処理順序を次のよ
うに実行する。すなわち, 副走査縮小時の場合 入力 → 補間処理部303 → メモリ部301 →
出力 副走査拡大時の場合 入力 → メモリ部301 → 補間処理部303 →
出力 のように,副走査の縮小処理と拡大処理とでメモリ部3
01と補間処理部303の処理経路を変更する。
【0038】図4は,本実施例に係る補間処理部303
の構成を示すブロック図である。この補間処理部303
は,入力画像データを副走査方向にラインディレイさせ
て,4ライン同時にデータを入力するため,入力ライン
メモリとしての4つのFIFO(1)401〜FIFO
(4)404を設け,これを補間演算部405の入力側
に接続する。また,補間演算部405の出力側に1ライ
ンのディレイを行うため,出力ラインメモリとしてのF
IFO(5)406を接続してある。
【0039】また,変倍制御部302からFIFO
(1)401〜FIFO(4)404へは制御信号(R
RES1,WRES1,REN1,WEN1,RCK
1,WCK1)が与えられ,FIFO(5)406は制
御信号(RRES2,WRES2,REN2,WEN
2,RCK2,WCK2)が与えられる構成になってい
る。さらに,補間演算部405には変倍制御部302か
ら制御信号(a11〜a44sftck)が与えられる
構成となっている。
【0040】また,上記補間処理部303に用いるFI
FOの内部は図11に示す構成となっている。すなわ
ち,FIFOは,入力バッファ1101および出力バッ
ファ1102を独立にもち,書込制御部1103による
書込制御と,読出制御部1104による読出制御とを非
同期で実行するラインメモリであり,CCDイメージセ
ンサ117の読取1ライン分のデータを格納できるメモ
リ容量(5K×8)をもつメモリアレイ1105により
構成されている。
【0041】次に,以上のように構成された補間処理部
303の動作を説明する。なお,本動作を説明するタイ
ミングチャートを図12〜図14に示す。すなわち,図
12にFIFOの1ラインディレイ動作,図13にFI
FO(4)の拡大時の動作,図14にFIFO(5)の
縮小時の動作をそれぞれ示している。
【0042】まず,本処理部に入力する画像データは,
図12に示すように,FIFO(1)401〜FIFO
(4)404により副走査方向にラインディレイされ,
合計4ライン分を補間演算部405に同時入力する。こ
のとき4ラインディレイは,変倍制御部302で生成さ
れた制御信号に基づいてFIFO(1)401〜FIF
O(4)404により制御される。
【0043】そして,副走査方向における縮小時は,毎
ラインデータをディレイさせる。一方,副走査方向にお
ける拡大時は,メモリ部301の読み出し制御と合わせ
て,ディレイの可否をライン毎に制御する。
【0044】また,主走査方向の倍率もFIFO(1)
401〜FIFO(4)404の動作により制御する。
すなわち,主走査方向の縮小時は,クロック周期に同期
してすべてのデータをFIFO(1)401〜FIFO
(4)404でリード/ライトする。一方,主走査方向
の拡大時は,拡大率に応じてFIFO(4)401のリ
ードを制御する。
【0045】これをさらに詳述すれば,FIFO(1)
401〜FIFO(4)404のリードアドレスポイン
タを進めるかの可否をクロックサイクル毎に切り換え
る。また,主走査方向の拡大時は,FIFO(4)40
4の読み出し速度が低下する。このため,FIFO
(1)401〜FIFO(3)403は縮小時と同様
に,毎クロックのリード/ライトを実行して上記低下し
た速度を保持する。したがって,FIFO(1)401
〜FIFO(3)403もFIFO(4)404と同じ
転送速度となる。
【0046】次いで,補間演算部405は,FIFO
(1)401〜FIFO(4)404を用いて補間演算
を実行した結果,すなわち,画像データF5をFIFO
(5)406に与える。FIFO(5)406は,この
画像データF5を変倍制御部302で生成された制御信
号に基づいて1ライン分をディレイさせて出力する。
【0047】また,主走査方向の拡大時は,クロック周
期に同期してすべての画像データのリード/ライトを実
行する。一方,主走査方向の縮小時は,FIFO(5)
406の書き込みを縮小率に応じて制御する。すなわ
ち,FIFO(5)406のライトアドレスポインタを
進めるかの進めないかをクロックサイクル毎に切り換え
る。
【0048】次に,補間演算部405について説明す
る。図5は,補間演算部405の2次元のマトリクス構
成を示すブロック図である。図において,補間演算部4
05は,Dラッチ501〜515をマトリクス状に配置
して2次元マトリクスを形成したものである。これによ
り,図7に示すように,サンプリング画素D11〜D4
4の2次元空間データが構成される。また,図6は,補
間演算部405のフィルタ演算部を示す説明図であり,
積和演算部を1つ用意し,各サンプリング画素とその係
数とを積和演算し,係数を選択する構成となっている。
【0049】以上のように構成された補間演算部405
は,図7に示すように,変倍後の仮想サンプリング点が
D22,D23,D32,D33の4点に囲まれる範囲
にする。このときのD22との位置差,すなわち,主走
査方向rx,副走査方向ryに基づいて係数a11〜a
44を変える。そして,図6に示すように,フィルタ演
算部により積和演算を実行し,変倍後の画像データとし
て出力する。
【0050】図8は,メモリ部の構成を示すブロック図
である。図において,入力バッファ801および出力バ
ッファ802を独立にもち,書込制御部803による書
込制御と,読出制御部804による読出制御とを非同期
で実行するラインメモリであり,A3サイズの半分の容
量に相当する16MByteのメモリ容量(5K×8)
をもつ,メモリアレイ805により構成されている。
【0051】以上のように構成されたメモリ部は,図9
に示す書込動作を示すタイミングチャート,図10に示
す読出動作を示すタイミングチャートのように,前述し
たFIFOに似た動作を行う。以下,詳述する。
【0052】副走査方向の変倍時は,所定のサンプリン
グラインピッチで,サンプリングされた画像データを変
倍率に応じて計算される仮想サンプリングラインのデー
タに変換し,変換後のサンプリングライン間隔(時間)
と変換前のサンプリングライン間隔とを一致させる必要
がある。
【0053】縮小のときは,入力データのサンプリング
間隔に対して変換後のサンプリング間隔の方が長くな
り,仮想サンプリング位置が入力サンプリングのnライ
ン目とn+1ライン目の間に1ラインが存在するか,1
ラインも存在しないかの何れかとなる。また,副走査縮
小時の速度変換は,メモリアレイ805への書き込み
時,nとn+1の間に仮想サンプリングラインが存在し
ないとき,図9の4ライン部分に示すように,このnラ
インに対応する補間ラインをメモリアレイ805に書き
込まず,読み出す際に書き込み不可ラインを飛ばして,
等時間間隔で読み出すことで速度変換を実行する。
【0054】また,副走査方向の拡大時においては,入
力データのサンプリング間隔に対して,変換後のサンプ
リング間隔の方が短くなり,仮想サンプリング位置が,
nライン目とn+1ライン目の間に1つ以上存在し,2
つ以上のときは同じnラインとn+1ラインの間で2回
以上の補間を行う必要がある。このため副走査拡大時
は,入力データをすべてメモリアレイ805に書き込
み,読み出す際に次のラインを読み出すか,読み出さな
いかの制御を行い,nとn+1ラインの間から(n+
1)と(n+2)の間へラインを更新するときにのみ,
メモリアレイ805からの読み出しを実行する。
【0055】図15は,変倍制御部302の内部構成を
示すブロック図である。図において,1501は主走査
方向の変倍制御データを格納するRAM,1502は副
走査方向の変倍制御データを格納するRAM,1503
はRAM1501およびRAM1502の動作を制御
し,CPUからのデータロードやRAMデータの取り出
しを制御するRAM制御部,1504は補間係数a11
〜a44を決定する補間係数選択部,1505はFIF
O(1)401〜FIFO(4)404,FIFO
(5)406,メモリ部301の制御信号を生成する制
御信号生成手段としてのタイミングコントロール部であ
る。
【0056】以上のように構成された変倍制御部302
の動作について説明する。変倍制御部302のCPU
は,変倍制御データをスキャン動作に先立って指定され
た変倍率によって計算し,その結果をRAM1501お
よびRAM1502に書き込む。スキャン動作中は,R
AM制御部1503によりRAM1501およびRAM
1502からのデータを読み出し,補間係数選択部15
04からの補間係数a11〜a44の選択,およびFI
FO(1)401〜FIFO(4)404,FIFO
(5)406,メモリ部301の制御信号を生成する。
【0057】また,上記における変倍制御データは,仮
想サンプリング位置に関する2つのデータからなる。す
なわち,1つは補間対象となる入力データのアドレス,
換言すれば,速度変換のための各FIFO,メモリ部3
01の制御方法を示すデータである。もう1つは入力デ
ータと仮想サンプリング位置との位置差,すなわち,図
7におけるrx,ryを示すデータである。
【0058】また,上記変倍制御データの計算方法は,
主走査方向および副走査方向ともに共通である。倍率が
α%で1%ステップのズーム変倍で入力サンプリング間
隔を1とした場合,仮想サンプリング間隔は,100/
αとなる。これは一次元的に見た場合,100個の入力
データからα個のデータを取り出す動作を繰り返すこと
によって変倍動作が実行できることを示している。した
がって,変倍制御データは,入力データ100個に対す
る処理手順を記述するもので,このデータを繰り返し使
用する。
【0059】以下,縮小時および拡大時の計算例を示
す。 (縮小時) 100/α×i =Ji + Ri ただし,i=0,1,・・・,α−1, また,Jは整数,Riは小数という数列Ji,Riを計
算し,制御用数列Am,Bm(m=0,1,・・・,9
9)を以下の条件で求める。すなわち, m=Ji が存在する場合, Am=1 Bm=RT
i m=Ji が存在しない場合, Am=0 Bm=0 により求める。
【0060】ただし,上記RTiは, −1/16<Ri≦1/16の場合, RTi=0 1/16<Ri≦3/16の場合, RTi=1 3/16<Ri≦5/16の場合, RTi=2 5/16<Ri≦7/16の場合, RTi=3 7/16<Ri≦9/16の場合, RTi=4 9/16<Ri≦11/16の場合, RTi=5 11/16<Ri≦13/16の場合, RTi=6 13/16<Ri≦15/16の場合, RTi=7 とする。なお,−1/16<Ri<0は,実際にはRi
>15/16のときであり,Jiを繰り上げて(+)R
Tiを0にする。
【0061】(拡大時) 100/α×i =Ji + Ri ただし,i=0,1,・・・,α−1, また,Jは整数,Riは小数という数列Ji,Riを計
算し,制御用数列Ai,Bi(i=0,1,・・・,α
−1)を以下の条件で求める。すなわち, i=0 の場合, A0 = 1, B0 = 0 i≠0 の場合, Ji−J(i−1)=0 の場合,Ai=0,Bi=R
Ti Ji−J(i−1)=1 の場合,Ai=1,Bi=R
Ti なお,RTiは縮小時の場合と同じである。
【0062】制御用数列(変倍制御データ)A,Bは,
縮小時は100個(1%ステップ)となり,拡大時はα
個となる。また,制御数列の数は,例えば0.1%ステ
ップにした場合,縮小時に1000個,拡大時にα×1
0個になる。なお,本実施例では,1%ステップとす
る。また,RTiは,本実施例において1/8ドットピ
ッチ精度としているが,この他に1/16,1/10と
することもできる。
【0063】ところで,本実施例に係る画像読取装置
は,主走査方向と副走査方向との変倍率を独立して設定
可能にしている。このため,制御データについても主走
査方向と副走査方向とで別々に求め,これをRAM15
01,1502にそれぞれ書き込む。以下,制御データ
と回路構成との関連について説明する。
【0064】(主走査方向の縮小処理)制御数列Am
は,原データm番目とm+1番目の間に変倍後のサンプ
リング点が存在するか否かを表す。これは回路上におい
てFIFOのWENに影響する。例えば,Am=1のと
き,通常の書き込みを実行し,Am=0のとき,書き込
みを実行しない。
【0065】また,Bmは補間演算部405における補
間演算係数a11〜a44を選択するための用いられ
る。係数axxは,rx,ryがそれぞれ8点あるので
64通りの中からの選択になる。ただし,ryは各ライ
ン毎に切り替わり,そのラインに中では一定であるた
め,ラインの変化時に副走査方向のBmからaxxの候
補は8つに限定される。したがって,各画素の処理時に
は,その8つから主走査のBmによって係数axxを選
択し,補間演算部405に供給する。
【0066】(主走査方向の拡大処理)制御数列Ai
は,変倍後のサンプリング位置が原データのi−1番目
とi番目との間から次へ移動するか否かを表すものであ
る。これは回路上においてFIFO(4)404のRE
Nに影響する。例えば,Ai=1のとき,次への移動が
あり,FIFO(4)404からの読み出しを実行す
る。一方,Ai=0のとき,次への移動がないためFI
FO(4)404から新しいデータの読み出しを実行し
ない。また,FIFO(4)404の読み出し制御に合
わせて補間演算部405のマトリクス構成部のsftc
kを制御する。読み出しがないときは,マトリクスもそ
の状態を保持するようにする。なお,Biについては,
前述の主走査方向の縮小処理と同様である。
【0067】次に,副走査方向の変倍処理を説明する前
に,スキャナ速度とメモリ部301の記憶処理との関係
について説明する。
【0068】まず,本実施例では副走査方向の変倍率に
対するスキャナ移動速度を下記のように設定する。すな
わち, 25%〜 50%変倍 → 2倍速度 51%〜199%変倍 → 等倍速度 200%〜400%変倍 → 1/2倍速度 に設定する。
【0069】ところで,かかる副走査方向の変倍は2段
階になる。すなわち,第1段階がスキャナ速度による変
倍である。これは2倍速度では50%,等倍速度では1
00%,1/2速度では200%となり,最終的な変倍
率は,第1段階の変倍率×第2段階の変倍率となる。
【0070】また,第2段階の変倍は,前述の図4で説
明した変倍回路205を用いる。したがって,副走査方
向の変倍率は,この第2段階の変倍率となる。例えば,
所望とする変倍率が30%の場合,第1の変倍率が50
%で,第2の変倍率が60%となり,変倍回路に適応さ
れる変倍率は60%となる。
【0071】このとき,25%〜400%の変倍範囲に
おける変倍回路205の変倍率は次の通りである。すな
わち, 25%〜 50% → 50%〜100% 51%〜199% → 51%〜199% 200%〜400% → 102%〜200% となる。したがって,変倍回路205における変倍率範
囲は50%〜200%となる。また,上記実施例では,
最終的な変倍率が縮小の場合であれば変倍回路205の
変倍率も縮小であり,最終倍率が拡大の場合であれば,
変倍回路205も拡大となっている。
【0072】ところで,副走査方向の変倍回路205で
は1/2ページ分のメモリ容量を使って,その時間内に
副走査速度をさらに変更する必要がある。このためタイ
ミング制御の面で課題が生じる。以下,これについて説
明する。
【0073】本実施例では,スキャナの最大読取サイズ
はA3であり,プリンタの最大プリントサイズも同様に
A3である。プリンタは書込速度が常時一定で,スキャ
ナの等倍速度に等しい線速度で記録紙を搬送するように
なっている。すなわち,記録紙の先端とレーザの書込開
始位置とは,プリンタへのFGATE信号によってタイ
ミングを合わせている。以下,(1)25%〜50%変
倍時,(2)51%〜100%変倍時,(3)101%
〜199%変倍時,(4)200〜400%変倍時それ
ぞれにおける副走査方向の各制御タイミングについて説
明する。
【0074】(1)25%〜50%変倍時の制御タイミ
ング 図16は,25%〜50%変倍時における副走査方向の
制御タイミングを示すタイミングチャートである。この
場合,スキャナ速度は2倍速度であり,等倍の半分の時
間でA3を読み取る。このとき読取ライン数は,等倍速
A3の半分になるので,1/2ページ分のメモリに全デ
ータを格納することができる。メモリへの書き込みは,
変倍率に応じてライン単位に間引きながら書き込む。こ
のとき50%時は間引きを実行せず,25%時に半分を
間引く。メモリからの読み出しは,間引いて書かれたデ
ータを詰めて読み出すため,25%時のメモリ読出時間
は,スキャナFGATE信号の半分となる。そのため,
メモリ読出スタートは図16に示すタイミング,すなわ
ち,メモリの書き込みが半分終了した時点以降にする必
要がある。
【0075】(2)51%〜100%変倍時の制御タイ
ミング 図17は,51%〜100%変倍時における副走査方向
の制御タイミングを示すタイミングチャートである。こ
の場合,スキャナ速度は等倍速度である。ここではスキ
ャナ読取期間にメモリへ変倍率に応じて間引きながら書
き込みを実行する。しかし,メモリの容量が1/2ペー
ジであるので間引きを行わない100%時は,後半のデ
ータがオーバーライトされることになる。このためオー
バーライトされる前にメモリ読み出しを実行する必要が
ある。
【0076】また,間引いて書き込まれたデータを詰め
て読み出すために,例えば,最も間引きの多い51%時
は最終データの書き込み以降に最終データを読み出す必
要があるので,読出スタートのタイミングをメモリが満
杯状態となる直前とする。すなわち,図17に示すよう
に,変倍率に応じてメモリ読出スタートのタイミングを
変更し,最終データの書き込みと読み出しとを一致させ
た位置から,変倍分のデータライン数だけ逆上った位置
から読み出しを開始するように制御する。このときプリ
ンタのFGATE信号は,メモリ読み出しタイミングと
一致する。
【0077】(3)101%〜199%変倍時の制御タ
イミング 図18は,101%〜199%変倍時における副走査方
向の制御タイミングを示すタイミングチャートである。
この場合,スキャナ速度は等倍速度である。スキャナの
読取サイズは,倍率100%ではA3サイズを最大とす
るが,拡大動作では拡大後のプリンタ書込サイズが最大
A3であることから,スキャナ読取サイズはそれに準じ
て小さくなる。なお,倍率200%ではA3サイズの半
分がスキャナ読取サイズとなる。読み取ったデータライ
ンはすべてメモリに書き込む。また,書き込んだデータ
を読み出す際には,変倍率に応じて以下のようにして速
度を落とす。
【0078】すなわち,速度を落とす方法としては,ラ
イン単位の動作を実行中に,そのライン期間にメモリか
らの読み出しを行うか否かを切り換える。200%では
2ラインに1回読み出しを実行することで,書込時間の
2倍の時間をかけて全データを読み出す。また,100
%では読出速度を落とさずに,書き込んだ速度と同じ速
度で読み出してプリンタに出力する。
【0079】(4)200%〜400%変倍時の制御タ
イミング 図19は,200%〜400%変倍時における副走査方
向の制御タイミングを示すタイミングチャートである。
この場合,スキャナ速度は1/2速度である。スキャナ
の読取サイズは,プリンタの書込サイズが最大A3であ
ることから,変倍後のデータがA3になるサイズを最大
読取サイズとする。200%ではA3の半分,400%
ではA3の1/4となる。そして,読み取ったデータ
は,全ラインをメモリに書き込む。また,メモリの読み
出しは,変倍率に応じ前述と同様にして読出速度を落し
て実行する。このようにスキャナ速度を落とすことで,
変倍用のメモリ動作としては101%〜199時と同じ
になる。
【0080】このように,メモリ部301の制御は,回
路上における変倍が縮小であればメモリ部301への書
き込みを間引きによって実行する。一方,回路上におけ
る変倍が拡大であればメモリ部301からの読出速度を
低下させる制御を実行する。なお,この制御は,既に図
9および図10に示したタイミングに基づいて実行され
る。
【0081】また,図16のタイミングチャートにおい
て,変倍率の範囲が25%以下であっても書き込みの間
引きには制限がなく,0%は画像を出力せず,0%を超
えたときには縮小率に制限がなくなる。
【0082】また,図18のタイミングチャートにおい
ては,スキャナ速度を等倍のままの状態で,400%ま
での変倍率に対応することが可能である。これはスキャ
ナの読取サイズが200%時のさらに半分になり,その
範囲はメモリにすべて収まり,読出速度が遅くなりすぎ
ても,メモリ内のデータがオーバーライトされることが
ないためである。このため,図18および図19におい
ても拡大率の上限がなくなる。
【0083】ただし,プリンタの書込サイズがA3より
大きくなっ場合,上記制約がなくなると,図18では2
00%未満,図19では400%未満という制限が加わ
る。また,図18,図19においてメモリ容量が1ライ
ンの余裕もなく,ちょうど1/2ページであれば,それ
ぞれ200%,400%は実現できない。しかし,1ラ
イン分の余裕がある場合には200%,400%がプリ
ンタのサイズ制限を受けずに実現することができる。
【0084】次に,補間演算係数についてさらに詳述す
る。本実施例では,第1の方法として図7で示したよう
に,仮想サンプリング点を中心として,その周囲16画
素を使った三次関数コンポリューション法と呼ばれる方
式を採用している。この方式は,補間関数あるいは標本
化関数とも呼ばれているsinc関数(=sin(π
x)/πx)を近似したものとして下記式によって与え
られる。
【0085】すなわち, h(x)=1−2|x|2 +|x|3 (0≦|x|≦1) =4−8|x|+5|x|2 −|x|3 (1≦|x|≦2) =0 により与えられる。
【0086】なお,上記においてxは,仮想サンプリン
グ点から周囲16画素の各位置までの距離を表す。ま
た,補間係数は,仮想サンプリング点64箇所に対して
一義的に決まる。したがって,本実施例では,上式に基
づいてあらかじめ計算した値をRAM1501,150
2に格納しておく。
【0087】また,上記三次関数コンポリューション法
に代わる他の方式として,簡易的な補間方法を用いても
よい。例えば,図7において,仮想サンプリング点がD
22,D23,D32,D33のうち最も近いものを選
び,それに置き換える方法,あるいは,周囲4画素のみ
を用い,距離の比で4画素に係数をかけて積和演算する
方法もある。この場合,フィルタのためのマトリクス形
式が2×2画素でよく,しかも係数も4つですむために
ハードウェア構成が簡素となる利点がある。
【0088】次に,副走査方向の変倍制御データと回路
構成との関係について説明する。なお,この場合,基本
的には,前述の主走査方向の画素を副走査方向のライン
と置き換えて考えればよい。以下,副走査方向の縮小処
理と拡大処理とに分けて説明する。
【0089】(副走査方向の縮小処理)制御数列Am
は,原データmライン目とm+1ライン目との間に変倍
後のサンプリングラインが存在するか否かを表す。これ
は回路上においてメモリ部301の書込制御信号WEN
に影響する。図9の4ライン目に示すように,4ライン
目と5ライン目との間に仮想サンプリングラインが存在
しない場合は,メモリ部301への書き込みをそのライ
ンすべてで行わない。また,RAM1502からライン
毎にデータを読み出し,AmデータはWENの制御,B
mデータはryとして補間係数を選定するために用い
る。
【0090】(副走査方向の拡大処理)制御数列Ai
は,変倍後のサンプリング位置が原データのi−1ライ
ンとiラインとの間から次へ移動するか否かを表す。こ
れは回路上においてメモリ部301の読出制御信号RE
Nに影響する。Ai=1の場合,次への移動があり,メ
モリ部301からの読み出しを実行する。一方,Ai=
0の場合,図10に示すように,2ライン目に続くライ
ン動作期間に,そのラインのメモリ部301からの読み
出しを休止し,その次にAiが1になったときに読み出
しを再開する。
【0091】読み出しを実行しないラインの動作のとき
は,FIFO(1)401〜FIFO(4)404のW
ENをディスエーブル状態にし,前ラインと同じデータ
をFIFOから読み出すようにする必要もあるので,A
iデータはメモリ部301のRENだけでなく,FIF
O(1)401〜FIFO(4)404のWENの制御
にも使用される。なお,Biデータについては,副走査
方向の縮小処理におけるBmと同じである。
【0092】ところで,本実施例では,メモリ部301
を最大読取サイズの半分のデータを格納可能なメモリ容
量としたが,図16〜図19において,読出対象のデー
タがオーバーライトされないタイミングで制御すること
で,スキャナ速度と倍率とを決めればメモリ容量は1/
2に限定されず,これよりも小さくすることもでき,さ
らに経済性を向上させることができる。
【0093】また,図15に示した補間係数選択部15
04をROMあるいはレジスタ等で構成する。この場
合,各係数毎に1つのROMあるいはレジスタ群を用い
る。本実施例ではrx,ryが8点ずつあるので64バ
イトのROMあるいはレジスタ群となる。ただし,レジ
スタ群とする場合,副走査方向の位置ryは,そのライ
ン内で固定されているので,ライン動作開始前にCPU
がレジスタ群にダウンロードする構成にすることで各係
数8個のレジスタ群で実現することができる。
【0094】さらに,本実施例では,積和演算部を1つ
用意して係数を選択する方式を採っているが,複数の積
和演算を並行して実行し,係数毎の演算結果を選択する
方式であってもよい。
【0095】ところで,既に述べたように,従来のデジ
タル複写機の副走査方向の変倍は,スキャナの移動速度
を精度高く,かつ,細かいステップで,広範囲に渡って
制御することで実現していた。したがって,広範囲の速
度に対応して,安定した動作を行うためにスキャナモー
タ自体を高性能にしたり,それに加えてモータドライバ
や制御プログラム等に大きな負担がかかる場合が多かっ
た。
【0096】このような従来の問題点に対し,上記実施
例をたとえばデジタル複写機の画像読取装置に適用する
ことにより,以下の如く効果を奏する。第1に,スキャ
ナモータやその制御関連部分の負担を大幅に軽減するこ
とができる。換言すれば,読取画像データのすべてを格
納するような大容量のメモリを必要とせず,最低限のメ
モリとその関連する画像処理回路により,リアルタイム
で,高品質な変倍画像を得ることができる。
【0097】第2に,本実施例では,主走査方向,副走
査方向の変倍制御データは,メモリの読み出し,書き込
みを制御するためデータと,補間係数を選択するための
データとで構成し,メモリ制御データは縮小処理時はメ
モリの書き込みを制御し,拡大処理時はメモリの読み出
しを制御するためのデータしている。このように拡大時
と縮小時におけるメモリの制御方法を変更するだけで共
通の回路構成で変倍処理を高精度の変倍処理を実行する
ことができる。
【0098】また,変倍後の仮想サンプリング位置を数
列として求め,その整数部の意味と小数部の意味とを切
りわけ,回路の動作と直接かかわるようなデータ構造と
することにより,簡単で,かつ,汎用的な回路構成とす
ることができる。さらに,回路を全く変更することな
く,1%ステップ刻みであろうと,0.1%ステップ刻
みであろうと,制御データの求め方だけで変更すること
ができる。すなわち,サンプリング位置の繰り返しをい
くつにするかによって決まる。
【0099】第3に,変倍制御部302は,第2の副走
査方向の倍率が縮小の場合に,補間処理部303→メモ
リ部301の順で処理し,第2の副走査方向の倍率が拡
大の場合に,メモリ部301→補間処理部303の順で
処理するため,共通の回路構成を用いて変倍処理を高精
度の変倍処理を実行することができる。しかも,画像デ
ータの経路切り換えのみで,2通りの処理手順となり,
補間回路を2つ必要としない経済的が効果もある。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
形成装置(請求項1)によれば,速度制御手段による段
階的な速度の切り換えを,少ないステップ数の読取速度
にして副走査方向の変倍を実行する。さらに,この速度
制御手段における副走査変倍率から第2の副走査変倍率
を求め,画像データ記憶手段の読み出し/書き込みのタ
イミングを制御して副走査変倍を実行するため,スキャ
ナ移動速度を広範囲に渡って細かいステップに設定する
する必要がなくなり,かつ,必要最小原のメモリ容量で
済むので,モータやその制御回路,および画像メモリ等
の低価格化を図ることができると共に,高品位な変倍処
理をリアルタイムで実現することができる。
【0101】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
2)によれば,主走査方向と副走査方向の変倍制御デー
タを,画像データ記憶手段の読み出し/書き込みを制御
するためのデータと,補間係数を選択するためのデータ
で構成,すなわち,速度変換のための制御データと,入
力画像データと仮想サンプリング位置との位置差を示す
データとからなる仮想サンプリング位置に関するデータ
で構成し,メモリ制御データは,縮小時に画像データ記
憶手段の書き込みを制御し,拡大時に画像データ記憶手
段の読み出しを制御するため,回路の動作と直接かかわ
るようなデータ構造となり,回路構成の簡略化および汎
用性を向上させることができる。
【0102】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
3)によれば,副走査方向の縮小時と拡大時とで,補間
処理手段と画像データ記憶手段によるデータの処理順序
を変えて制御する。すなわち,副走査縮小時は,入力さ
れた画像データを補間処理手段で補間処理し,次に,画
像データ記憶手段の処理を実行させ,副走査拡大時は,
入力された画像データを画像データ記憶手段で処理し,
次に,補間処理手段で補間処理を実行させるため,共通
の回路構成で縮小/拡大処理を経済的に実現することが
できる。
【0103】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
4)によれば,速度制御手段による読取走査速度は,等
倍速度,2倍速度,1/2倍速度の3通りに設定して,
スキャナモータのステップ数を最小限にして副走査方向
の変倍を行い,他の変倍を変倍制御手段により制御して
行うため,広範囲の変倍率に対応させることができる。
【0104】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
5)によれば,補間処理手段による補間処理を,仮想サ
ンプリング点を中心とした周囲画素を用いた補間関数,
あるいは前記仮想サンプリング点を中心とする周囲画素
の最も近い画素に置換する,あるいは前記仮想サンプリ
ング点と周囲4画素のみを用い,距離の比で4画素に係
数をかけて積和演算するため,比較的少ないハードウェ
アで変倍データの補間処理を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されているレーザプリンタと原稿
読取装置から構成されているデジタル複写機を示す説明
図である。
【図2】本実施例に係る画像読取装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本実施例に係る変倍回路の構成を示すブロック
図である。
【図4】本実施例に係る補間処理部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本実施例に係る補間演算部の2次元のマトリク
ス構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例に係る補間演算部のフィルタ演算部を
示す説明図である。
【図7】本実施例に係るサンプリング画素および仮想サ
ンプリング点を示す説明図である。
【図8】本実施例に係るメモリ部の構成を示すブロック
図である。
【図9】本実施例に係るメモリ部の書込タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図10】本実施例に係るメモリ部の読出タイミングを
示すタイミングチャートである。
【図11】本実施例に係るFIFOの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図12】本実施例に係るFIFOの1ラインディレイ
時における動作を示すタイミングチャートである。
【図13】本実施例に係るFIFO(4)の拡大時にお
ける動作を示すタイミングチャートである。
【図14】本実施例に係るFIFO(5)の縮小時にお
ける動作を示すタイミングチャートである。
【図15】本実施例に係る変倍制御部の内部構成を示す
ブロック図である。
【図16】本実施例に係る25%〜50%変倍時におけ
る副走査方向の制御タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図17】本実施例に係る51%〜100%変倍時にお
ける副走査方向の制御タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図18】本実施例に係る101%〜199%変倍時に
おける副走査方向の制御タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図19】本実施例に係る200%〜400%変倍時に
おける副走査方向の制御タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
201 センサドライバ 202 増幅器 203 AD変換器 204 シェーディ
ング補正回路 205 変倍回路 206 フィルタ 207 γ補正回路 208 階調処理部 209 LD制御部 301 メモリ部 302 変倍制御部 303 補間処理部 304 セレクタ 305 セレクタ 306 セレクタ 310 スキャナ制御回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を所定の移動速度で光学走査
    し,ライン毎に読み取った後,画像処理を行って画像出
    力用のデジタル画像データとして出力する画像読取装置
    において,読取最大サイズ分の画像データの一部を格納
    し,書き込み/読み出しがそれぞれ独立して行われる画
    像データ記憶手段と,最終変倍率に基づいて予め決めら
    れている複数の読取走査速度のいずれかを選択して第1
    の副走査変倍率として制御する速度制御手段と,前記画
    像データ記憶手段に格納した画像データに補間処理を加
    える補間処理手段と,前記速度制御手段に設定された第
    1の副走査変倍率と掛け合わせて前記最終変倍率となる
    第2の副走査変倍率を求め,前記画像データ記憶手段の
    書き込み/読み出し,および前記補間処理手段による補
    間処理を主走査および副走査方向の変倍率に適応させて
    制御する変倍制御手段とを具備することを特徴とする画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記変倍制御手段は,前記画像データ記
    憶手段に対し縮小時に書き込みを制御するデータと拡大
    時に読み出しを制御するメモリ制御データ,および補間
    係数を選択するため制御データとを生成することを特徴
    とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記変倍制御手段は,副走査方向が縮小
    時の場合に,入力された画像データを前記補間処理手段
    で補間処理を実行させた後,前記画像データ記憶手段の
    処理を実行させ,副走査方向が拡大時の場合に,入力さ
    れた画像データを前記画像データ記憶手段で処理させた
    後,前記補間処理手段で補間処理を実行させることを特
    徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記速度制御手段による読取走査速度
    は,等倍速度,2倍速度,1/2倍速度の3通りに設定
    することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記補間処理手段による補間処理とし
    て,仮想サンプリング点を中心とした周囲画素を用いた
    補間関数,あるいは前記仮想サンプリング点を中心とす
    る周囲画素の最も近い画素に置換する,あるいは前記仮
    想サンプリング点と周囲4画素との距離の比で該4画素
    に係数をかけて積和演算することを特徴とする請求項1
    記載の画像読取装置。
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