JP3035874B2 - 画像読取装置及び画像複写装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像複写装置

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JP3035874B2
JP3035874B2 JP04041145A JP4114592A JP3035874B2 JP 3035874 B2 JP3035874 B2 JP 3035874B2 JP 04041145 A JP04041145 A JP 04041145A JP 4114592 A JP4114592 A JP 4114592A JP 3035874 B2 JP3035874 B2 JP 3035874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿画像の読取り走査を
ラインセンサによって行う画像読取り装置及びそのよう
な読取り走査部を有した画像複写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像記録技術の向上に伴って記録
速度が高速化しつつある。これに対して、画像読取り速
度は、スキャナを往復動させて読取りを行う関係上実際
の画像読取り時だけでなく、スキャナの加減速時及びリ
ターン時も含めなければならないため、高速化には限界
がある。
【0003】このため、一枚の原稿の多数枚複写、さら
には多数枚の原稿の多数枚複写における連続記録動作
は、高速化が図り難いという課題がある。この課題を解
決するために、現在は、一枚の原稿の多数枚複写ではス
キャナで読取った画像をページメモリに一旦蓄積し、こ
れを繰り返して読出して記録するという技術(例えば特
公平2−28867号)が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術において、ページメモリは一枚の原稿の連続記録を高
速で行う場合に有効であるが、一枚の原稿の連続記録以
外の多数枚の原稿の多数枚連続複写時には原稿の交換時
間も課題となり、必ずしもページメモリのような大容量
のメモリを用いただけでは高速複写にならない。このた
め、従来技術はページメモリという大容量のメモリを有
効に活用することなく用いているという問題がある。
【0005】本発明はこのような点に鑑み、一枚の原稿
の多数枚複写、さらには多数枚の原稿の多数枚複写にお
ける連続記録時においても小容量のメモリを有効活用し
て高速に記録することのできる新規技術を提供すること
を主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像読取り装置は、原稿を1ラインず
つ読取りディジタル画像データに変換する画像読取ライ
ンセンサと、少なくとも1ライン以上の読取り画像を格
納可能な記憶手段と、前記画像読取りラインセンサを画
像データ出力機の記録走査速度と等速若しくはそれより
も高速の副走査速度まで加速制御する副走査手段と、副
走査方向における前記画像読取りラインセンサの読取り
開始ラインを、当該画像読取りラインセンサが0より大
きく前記記録走査速度より小さい所定の副走査速度以上
となる時点における当該画像読取りラインセンサの読み
取り得るラインとし、前記画像読取りラインセンサの読
取り終了ラインを当該画像読取りラインセンサが前記所
定の副走査速度以下となる時点における当該画像読取り
ラインセンサの読取り得るラインとするように、当該画
像読取りラインセンサの読取りを制御する第1の制御手
段と、画像読取りラインセンサで読取った1ラインの画
像のうち有効範囲の画像を、1ラインの読取り周期の最
小値と同じかそれより短い一定の時間で逐次前記記憶手
段に格納するよう制御すると共に、出力機の記録走査速
度に応じて記憶手段から1ラインずつ逐次読出す第2の
制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】ここで、前記出力機がプリンタであり、前
記副走査手段は、原稿サイズに応じて画像読取りライン
センサの副走査速度を変更可能とすることができる。前
記画像読取り装置は更に、画像読取りラインセンサが1
ラインの読取りを行う周期を決めるタイミング信号を発
生するタイミング発生手段と、前記タイミング信号の発
生間隔を、画像読取りラインセンサの副走査速度が変化
しても一定の解像度が得られるように副走査速度に応じ
て変化させるタイミング制御手段とを有してもよい。
【0008】前記画像読取り装置は更に、画像読取りラ
インセンサの副走査速度を検出する速度検出手段を含
み、その検出結果によってタイミング信号発生間隔を制
御することができる。前記第1の制御手段は、タイミン
グ信号発生間隔が前記タイミング制御手段によって制御
される最小値から最大値までの制御範囲内にあるとき、
画像読取りラインセンサによる画像読取りを開始させ、
制御範囲外にあるときは画像読取りを終了させるよう制
御する。
【0009】前記第2の制御手段は、画像読取りライン
センサが副走査方向に加速されている期間、画像データ
の格納のみ行い、画像読取りラインセンサが副走査方向
に一定速若しくは減速されて走査するようになった後、
画像データの読出しが可能である。前記記憶手段は、画
像読取りラインセンサから逐次入力した読取り画像デー
タ量と出力機の記録走査速度に応じて記憶手段から1ラ
インずつ逐次読出された出力画像データ量の差を最大格
納データ量とすることができる。
【0010】前記画像読取り装置は更に、画像読取りラ
インセンサの出力画像信号を増幅する増幅手段と、前記
増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段によるタイ
ミング信号の発生間隔に応じて変化させる増幅制御手段
とを備えてもよい。前記画像読取り装置は更に、画像読
取りラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補
正手段と、前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手
段の増幅量に応じて変化させる補正制御手段とを備えて
もよい。
【0011】前記画像読取り装置は更に、画像読取りラ
インセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補正手段
と、前記画像読取りラインセンサの黒レベル補正を行っ
た時の温度と原稿読取り走査中の温度との差を検出する
温度検出手段と、前記黒レベル補正手段の補正値を前記
増幅手段の増幅量と前記温度検出手段から検出された温
度変化量に応じて変化させる補正制御手段とを備えても
よい。
【0012】又、上記目的を達成するため、本発明の画
像複写装置は、原稿を1ラインずつ読取りディジタル画
像データに変換する画像読取りラインセンサと、少なく
とも1ライン以上の読取り画像を格納可能な記憶手段
と、記憶手段から読出し一定の記録走査速度で記録する
記録手段と、前記画像読取りラインセンサを、記録手段
の記録走査速度と等速若しくはそれよりも高速の副走査
速度まで加速制御する副走査手段と、副走査方向におけ
る前記画像読取りラインセンサの読取り開始ラインを、
当該画像読取りラインセンサが0より大きく前記記録走
査速度より小さい所定の副走査速度以上となる時点にお
ける当該画像読取りラインセンサの読み取り得るライン
とし、前記画像読取りラインセンサの読取り終了ライン
を当該画像読取りラインセンサが前記所定の副走査速度
以下となる時点における当該画像読取りラインセンサの
読取り得るラインとするように、当該画像読取りライン
センサの読取りを制御する第1の制御手段と、画像読取
りラインセンサで読取った1ラインの画像のうち有効範
囲の画像を、1ラインの読取り周期の最小値と同じかそ
れより短い一定の時間で逐次前記記憶手段に格納するよ
う制御すると共に、記録手段の記録走査速度に応じて記
憶手段から1ラインずつ逐次読出す第2の制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0013】ここで、前記画像複写装置は、更に複写原
稿サイズを指定する指定手段を含み、副走査手段は指定
された原稿サイズに応じて画像読取りラインセンサの副
走査速度を変更することができる。前記画像複写装置は
更に、画像読取りラインセンサが1ラインの読取りを行
う周期を決めるタイミング信号を発生するタイミング発
生手段と、前記タイミング信号の発生間隔を、画像読取
りラインセンサの副走査速度が変化しても一定の解像度
が得られるように副走査速度に応じて変化させるタイミ
ング制御手段とを有してもよい。
【0014】前記画像複写装置は更に、画像読取りライ
ンセンサの副走査速度を検出する速度検出手段を含み、
その検出結果によってタイミング信号発生間隔を制御す
ることができる。前記第1の制御手段は、タイミング信
号発生間隔が前記タイミング制御手段によって制御され
る最小値から最大値までの制御範囲内にあるとき、画像
読取りラインセンサによる画像読取りを開始させ、制御
範囲外にあるときは画像読取りを終了させるよう制御す
る。
【0015】前記第2の制御手段は、画像読取りライン
センサが副走査方向に加速されている期間、画像データ
の格納のみ行い、画像読取りラインセンサが副走査方向
に一定速若しくは減速されて走査するようになった後、
画像データの読出しが可能である。前記記憶手段は、画
像読取りラインセンサから逐次入力した読取り画像デー
タ量と記録手段の記録走査速度に応じて記憶手段から1
ラインずつ逐次読出された出力画像データ量の差を最大
格納データ量とすることができる。
【0016】前記画像複写装置は更に、画像読取りライ
ンセンサの出力画像信号を増幅する増幅手段と、前記増
幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段によるタイミ
ング信号の発生間隔に応じて変化させる増幅制御手段と
を備えてもよい。前記画像複写装置は更に、画像読取り
ラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補正手
段と、前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の
増幅量に応じて変化させる補正制御手段とを備えてもよ
い。
【0017】前記画像読取り装置は更に、画像読取り装
置ラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補正
手段と、前記画像読取りラインセンサの黒レベル補正を
行った時の温度と原稿読取り走査中の温度との差を検出
する温度検出手段と、前記黒レベル補正手段の補正値を
前記増幅手段の増幅量と前記温度検出手段から検出され
た温度変化量に応じて変化させる補正制御手段とを備え
てもよい。
【0018】また、上記目的を達成するため、本発明に
係る画像読取り装置は、原稿を1ラインずつ読取りディ
ジタル画像データに変換する画像読取りラインセンサ
と、少なくとも1ライン以上の読取り画像を格納可能な
記憶手段と、前記画像読取りラインセンサの副走査速度
を加速する加速走査期間と、前記加速走査期間に続いて
前記画像読取りラインセンサの副走査速度を定速に保つ
定速走査期間と、前記定速走査期間に続いて前記画像読
取りラインセンサの副走査速度を減速する減速走査期間
とを時間的に有するように当該画像読取りラインセンサ
を駆動制御する副走査手段と、前記定速走査期間におい
て前記画像読取りラインセンサに画像読み取りを行わせ
ると共に、前記加速走査期間および/または前記減速走
査期間の少なくとも一部において前記画像読取りライン
センサに画像読み取りを行わせる制御手段とを備え、前
記制御手段は、前記加速走査期間および/または前記減
速走査期間において前記画像読取りラインセンサが所定
の副走査速度以上となるときに、前記画像読取りライン
センサに画像読み取りを行わせることを特徴とする。ま
た、前記画像読取り装置は、前記画像読取りラインセン
サの副走査速度を検出する速度検出手段を備え、前記制
御手段は、前記速度検出手段の検出結果に応じて、前記
画像読取りラインセンサが1ラインの画像を読み取る周
期を変化させることにより、前記画像読取りラインセン
サに所定の解像度で画像の読み取りを行わせることとす
ることもできる。本発明によれば、副走査手段によって
画像読取りラインセンサが画像データ出力機の記録走査
速度よりも高速の記録走査速度まで加速されると共に、
第2の制御手段によって、記憶手段に対する読取りデー
タの書き込みはラインセンサによる1ラインの読取り周
期の期間内に行われ、該記憶手段からの読出しは画像デ
ータ出力機の記録走査速度に応じて行われる。
【0019】このため、記憶手段は画像読取りラインセ
ンサが原稿を走査して生成する画像データと出力機へ送
出する画像データの差を格納するだけでよく、小容量の
メモリが使用できる。しかも、第1の制御手段によって
画像読取りラインセンサが1回副走査される際の読取り
開始ラインと終了ラインが画像読取りラインセンサの副
走査速度に応じて制御されるので、画像読取りラインセ
ンサの加減速区間においても画像読取りが行える。この
ため、1回の副走査における画像読取り量を増加でき、
言い換えれば同一量の画像データであれば短い副走査時
間で読取ることができるので、1枚の原稿を多数枚複
写、さらには多数枚の原稿の多数枚複写に対する連続記
録を画像読取りラインセンサを繰り返し副走査しながら
行っても高速で実行することができる。
【0020】また、タイミング制御手段を備えることに
よって、画像読取りラインセンサの走査速度に応じてタ
イミング発生手段のタイミング信号の発生間隔を変化さ
せることができる。結果、画像読取りラインセンサは走
査速度が変化しても一定の副走査解像度で読取り走査す
ることができる。さらに、増幅制御手段を備えることに
よって、増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段に
よるタイミング信号の発生間隔に応じて変化させること
ができる。結果、読取りラインセンサへの前記タイミン
グ発生手段によるタイミング信号の発生間隔が変化して
も量子化以前のアナログ画像信号は所定レベルに制御さ
れ、精度良く量子化することができる。
【0021】さらに、補正制御手段を備えることによっ
て黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量に
応じて変化させることができる。結果、原稿読取り走査
前に格納した前記画像読取りラインセンサの黒レベル信
号の補正値が記増幅手段の増幅量が変化したことで生じ
る誤差をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅量
の再設定によって補正値の再格納をする必要がなくな
る。
【0022】さらに、前記補正制御手段が前記黒レベル
補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量と前記温度検
出手段から検出された温度変化量に応じて変化させるよ
うにすれば、原稿読取り走査前に格納した前記画像読取
りラインセンサの黒レベル信号の補正値が増幅手段の増
幅量が変化したことで生じる誤差と温度変化によって生
じる誤差をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅
量の再設定と温度変化によって補正値の再格納をする必
要がなくなる。
【0023】
【実施例】以下本発明の一実施例の画像読取り装置及び
画像複写装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例における画像読取り装置及び画像
複写装置のブロック図を示すものである。
【0024】図1において、光源3によって露光走査さ
れたプラテンガラス12上に置かれた原稿13の反射光
像は、レンズユニット2によってラインセンサ1上の各
受光素子に結像される。ラインセンサ1は、例えばCC
Dカメラ等に使用される光電変換素子を用い、結像され
た原稿画像をアナログ画像信号に変換する。光電変換素
子は図1では密着型を例に示しているが、縮小型を用い
てもよく、縮小型では反射ミラーを複数枚用いて反射光
像を縮小レンズに導き、縮小レンズを通過した反射光像
はラインセンサ1上に縮小結像されることになる。ま
た、ラインセンサ1はセンサ駆動回路5より出力される
転送パルスSHと画素クロックSCLKに同期してアナ
ログ画像信号を信号処理回路6に出力する。
【0025】信号処理回路6はラインセンサ1から出力
されるアナログ画像信号を増幅し、さらに内蔵するA/
D変換器により、アナログ画像信号をデジタル画像信号
に変換する。また、デジタル画像信号を黒レベル補正、
白レベル補正し、さらに反射率リニアな信号から濃度リ
ニアな信号に濃度変換してバッファメモリ7に出力す
る。また、黒レベル補正の補正係数はラインセンサ1に
取り付けられた温度検出センサ20の出力値によってコ
ントローラ11から補正制御される。
【0026】センサ駆動回路5はラインセンサ1の感光
部の電荷を出力用シフトレジスタに転送するための転送
パルスSHと転送パルスSHに同期している画素クロッ
クSCLK、画像有効信号SENを発生し、ラインセン
サ1、コントローラ11、及びサンプリング回路19に
出力する。転送パルスSHの周期はラインセンサ1の光
信号の蓄積時間となる。
【0027】キャリッジユニット4は前記ラインセンサ
1、レンズユニット2及び光源3とを有した復走査方向
に移動可能な筺体である。副走査への移動は次に述べる
モータ部8によって行なわれる。モータ部8は駆動モー
タ8aと駆動モータ8aの駆動軸に取り付けられたロー
タリーエンコーダ8cとロータリーエンコーダ8cのス
リットを検出し、パルスを発生させる検出センサ8bよ
り構成される。
【0028】原稿読取り走査時には、モータ制御回路1
0はコントローラ11からの速度指定、走査範囲指定、
及び駆動指定等の制御信号によってモータ8aを駆動制
御し、光源3、レンズユニット2、ラインセンサ1を一
体となって動かすためのキャリッジユニット4を移動さ
せ、ラインセンサ1を原稿13の始端位置P2から終端
位置P3まで副走査方向に往復駆動する。結果、ライン
センサ1は原稿13の始端位置P2から終端位置P3ま
でを繰り返して読取り走査することができる。信号処理
回路6の補正動作時には、モータ制御回路10はコント
ローラ11からの制御信号に従ってモータ8aを駆動制
御し、ラインセンサ1をシェーディング補正用の基準白
色板16の位置P1まで移動し、停止させる。信号処理
回路6の補正処理が完了した後は、ラインセンサ1をス
タート位置まで移動し、停止させる。
【0029】位置検出回路9は基準位置P0に取り付け
られた位置センサ15によって内部位置信号を初期化
し、基準位置P0からのラインセンサ1の移動量を示す
相対位置信号をモータ制御回路10に出力する。相対位
置信号の生成はモータ8aの駆動軸に取り付けられたロ
ータリーエンコーダ8cからのパルスを検出センサ8b
によって検出し、検出されたパルス数をカウントするこ
とで行なう。モータ制御回路10は相対位置信号から基
準白色板16の位置P1、原稿13の始端位置P2、終
端位置P3、及び原稿13に対するラインセンサ1の位
置を検出することができる。
【0030】速度検出回路18はセンサ8bから出力さ
れるパルス周期を内部クロックでカウントすることで副
走査速度信号Vを生成し、モータ制御回路10とサンプ
リング回路19に出力する。モータ制御回路10はコン
トローラ11から設定される副走査速度Vxと速度信号
Vの差からラインセンサ1が取り付けられたキャリッジ
ユニット4の副走査速度が設定値Vxで一定になるよう
にモータ8aを駆動制御する。
【0031】サンプリング回路19はセンサ駆動回路5
から出力される転送パルスSHに同期して速度信号Vを
サンプリングする。複写原稿選択部17にはLETTE
R、LEDGER等の複写サイズを指定する複数の選択
ボタンが用意されている。操作者はこの複数の選択ボタ
ンのどれかを押すことによって複写サイズを指定し、複
写動作をスタートさせることができる。複写原稿選択部
17は複写サイズの指定が行なわれると複写サイズを設
定するデータをコントローラ11に出力する。
【0032】コントローラ11は複写原稿選択部17か
ら複写サイズのデータが入力されると、センサ駆動回路
5、信号処理回路6、バッファメモリ7、及びモータ制
御回路10に複写サイズに対応する処理値を設定する。
設定後、プリンタ14に複写サイズと記録開始信号を送
信し、プリンタ14から出力される記録用紙の副走査同
期位置信号(以下単にVSYNCという。)に同期して
モータ制御回路10に制御信号を出力する。また、プリ
ンタ14から出力されるVSYNC、ラスタ走査同期信
号(以下単にHSYNCと言う。)、及びHSYNCに
同期した画素クロック(以下単にPCLKと言う。)を
入力し、バッファメモリ7に制御信号を出力する。さら
に、コントローラ11はセンサ駆動回路5からの転送パ
ルスSH、転送パルスSHに同期した画素クロックSC
LK、及び画像有効信号SENに従って、信号処理回路
6及びバッファメモリ7に制御信号を出力し、デジタル
画像信号をバッファメモリ7に逐次格納する。
【0033】図9にコントローラ11の詳細な構成を示
す。同図にみられるようにコントローラ11はCPU1
10、RAM111、ROM112並びにI/Oポート
113からなっている。バッファメモリ7はコントロー
ラ11の制御信号に従って、信号処理回路6からのデジ
タル画像信号出力を逐次格納し、プリンタ14に逐次出
力する。バッファメモリ7の詳細な構成は図9に示して
いる。
【0034】プリンタ14は例えば電子写真プロセスに
よるレーザビームプリンタを使用し、入力画像信号によ
って変調されたレーザ光信号を一定速度のラスタ走査に
よって全面に帯電されている感光体上に露光走査するこ
とで静電潜像を形成し、像形成部分を現像器によって現
像する。現像された像形成部分のトナーは紙に転写さ
れ、定着器によって紙上のトナーは紙に定着される。こ
のように帯電、露光、現像、転写、定着の過程を繰り返
すことによって、入力画像信号を用紙に連続して記録す
る。プリンタ14は、VSYNC、HSYNC、及びH
SYNCに同期したPCLKをコントローラ11に出力
する。プリンタ14はコントローラ11から送信された
複写サイズに従って、記録用紙を選択し、バッファメモ
リ7からの入力画像信号を帯電、露光、現像、転写、定
着の過程を繰り返すことによってサイズ指定された用紙
に連続して記録する。
【0035】図2は図1におけるセンサ駆動回路5の機
能を示すブロック図、図3はセンサ駆動回路5の動作タ
イミングチャート図を示している。図2において、発振
器501は一定周期の画素クロックSCLKを発生し、
画素カウンタ503は画素クロックSCLKをカウント
し、カウントアドレス値Addを出力する。コントロー
ラ11のCPU110はI/Oポート502を経由して
第1比較器504に転送パルスSHのパルス周期を決定
する周期画素数Bxを設定し、第2比較器505に画像
情報の有効画素数Cxを設定する。第1比較器504は
画素カウンタ503のカウントアドレス値Addと設定
された画素数Bxを比較し、Add=Bxのとき転送パ
ルスSHを”H”に出力する。画素カウンタ503は転
送パルスSHの立ち下がりによってカウントアドレス値
Addを0にクリアする。第2比較器505はカウント
アドレス値Addと有効画素数Cxを比較し、0≦Ad
d≦Cxのとき”L”信号、Cx<Addのとき”H”
信号の画像有効信号SENを出力する。図3に図示すよ
うに画素クロックSCLKの周期をtc(s)、周期画
素数をBx、有効画素数をCxとすれば、転送パルスS
Hの周期ti(s)、有効画像情報時間tg(s)はそ
れぞれ(数1)及び(数2)に基づいて計算される。
【0036】
【数1】
【0037】
【数2】
【0038】その結果、コントローラ11のCPU11
0は周期画素数Bx、有効画素数Cxを所望の値に設定
することで転送パルスSHの周期tiと有効画像信号S
ENの時間tgを変化させることができる。周期画素数
Bxの設定では、ラッチ507に設定値Bxを設定する
と、ラッチ506によって転送パルスSHの立ち下がり
で設定値Bxが第1比較器504に出力される。
【0039】ところで、転送パルスSHの周期tiはラ
インセンサ1の光信号の蓄積時間となる。従って副走査
方向の読取り解像度を一定にする為には、ラインセンサ
1の原稿読取り走査速度に応じて周期tiを変化させる
必要がある。読取り走査速度Vx(mm/s)、副走査
解像度Y(dot/mm)とすると周期tiは(数3)
に基づいて設定する必要がある。
【0040】
【数3】
【0041】よって、読取り走査速度の最大値をVma
x(mm/s)、最小値をVmin(mm/s)、副走
査解像度Y(dot/mm)とすると周期tiの最小値
Tmin、周期tiの最大値Tmaxは(数4)及び
(数5)に基づいて計算される。
【0042】
【数4】
【0043】
【数5】
【0044】また、変化する周期tiの期間のなかで有
効画像情報をすべて出力するには常にtg<tiを満足
する必要がある。周期tiの最小値をTmin、有効画
素数をCxとすると(数6)を満足するように画素クロ
ックSCLKの周期tcを設定する。
【0045】
【数6】
【0046】さらに、(数6)を満足する周期tcにお
いてTmaxまで転送パルスSHの周期tiを変化させ
ために、画素カウンタ503、第1比較器504、及び
第2比較器505は[Tmax/tc]+1までのアド
レス値Addをカウント、及び比較できるようにする。
ここで、[]は小数部を切り捨てる整数化処理である。
【0047】以上のようにセンサ駆動回路5を構成する
ことで、転送パルスSHの周期tiを時間tcの精度で
TminからTmaxまで変化させることができる。よ
って、ラインセンサ1の原稿読取り走査を最大値Vma
x(mm/s)から最小値Vmin(mm/s)までの
走査速度の範囲において、副走査解像度をY(dot/
mm)に保った状態で、変化することができる。
【0048】走査速度の最大値Vmax(mm/s)、
最小値Vmin(mm/s)、副走査解像度Y(dot
/mm)、周期tc(s)、複写原稿サイズによって設
定される有効画素数Cxは装置の設計仕様で決定される
値であり、各Vmax、Vmin、Y、tc、Cxの設
計値はコントローラ11のリードオンリーメモリ112
(以下単にROM112と言う。)に記憶されている。
【0049】センサ駆動回路5で生成された転送パルス
SHと転送パルスSHに同期した画素クロックSCL
K、画像有効信号SENはラインセンサ1、コントロー
ラ11、サンプリング回路19にそれぞれ出力される。
以上の説明では、発振器501の周期tcを固定周期と
したが、周期tcを変化させることによって周期tiを
変化させることも可能である。この場合は、複数の発振
器を用いてもできるし、一個の発振器の出力周期を設定
で変化させても良い。
【0050】図4は図1における信号処理回路6の機能
を示すブロック図、図5は白シェーディング補正前のデ
ジタル信号出力とアナログ信号増幅器の増幅量との関係
図、図6は増幅量補正のフローチャート図を示してい
る。信号処理回路6には増幅量補正、白シェーディング
補正、及び黒シェーディング補正の3つの補正動作があ
る。補正動作は増幅量補正、黒シェーディング補正、白
シェーディング補正の順に行なわれる。
【0051】最初に、増幅量補正について説明する。図
5に図示するようにラインセンサ1に出力される転送パ
ルスSHの周期tiをTmaxからTminまで変化さ
せると、アナログ増幅器601の増幅量が固定の場合は
デジタル信号出力はE点からF点まで変化する。これ
は、ラインセンサ1への露光量は一定であるが、転送パ
ルスSHの周期tiを短くすることによってラインセン
サ1の光信号の蓄積時間が短くなり、結果としてライン
センサ1の出力信号が小さくなったからである。アナロ
グ増幅器601の出力値が小さくなると、A/D変換器
603でアナログ画像信号をデジタル信号に量子化する
際の歪が問題となる。よって、周期tiが短くなるに従
ってアナログ増幅器601の増幅量をB点からC点に増
大変化させ、A/D変換器603の入力信号を基準値以
上に補正する。その結果、デジタル信号出力はE点から
G点に変化する。この増幅量補正動作によって周期ti
が変化しても精度良くアナログ信号を量子化することが
できる。増幅量の補正値は、B点とC点の増幅値から補
正式を求め、補間演算処理することで周期tiに対応す
る増幅値を求めることができる。
【0052】以下、増幅量補正動作を図6のフローチャ
ートを参照しながら説明する。 (1)増幅量補正動作では、モータ制御回路10はコン
トローラ11からの制御信号に従ってモータ8aを駆動
制御し、ラインセンサ1をシェーディング補正用の基準
白色板16の位置P1まで移動し、停止させる。また、
光源3を点灯させる。(ステップS1) (2)コントローラ11は初期設定として、転送パルス
SHの周期tiをTmaxに設定する。コントローラの
内部にあるCPU110はROM112から周期tcを
読出し、(数1)よりTmaxとなる周期画素数Bxを
算出する。ラッチ507にBxを設定することで周期t
iはTmaxに設定される。また、I/Oポート609
を経由してラッチ607に初期値の増幅量(A点)を設
定し、ラッチ614に係数K=0を設定する。ラッチ6
07のデータはラッチ608によって転送パルスSHの
立ち下がりでD/A変換器602に出力され、ラッチ6
14のデータはラッチ613によって転送パルスSHの
立ち下がりで乗算器612に出力される。よって、乗算
器612の出力は0となり、ランダムアクセスメモリ回
路610(以下単にRAM610と言う。)の出力は加
算器611で加算されず、A/D変換器603の出力が
そのまま乗算回路605の入力値となる。増幅器601
はD/A変換器602から出力される電位によって増幅
量を変化させる電圧制御型可変増幅器である。(ステッ
プS2) (3)初期設定終了後、ラインセンサ1から出力される
アナログ画像信号を増幅器601で増幅し、さらに8ビ
ットのA/D変換器603によりアナログ信号を00
(HEX)からFF(HEX)のデジタル信号に変換す
る。I/Oポート609を経由したコントローラ11か
らの制御信号によって、1ライン走査分の画像データを
一旦ランダムアクセスメモリ回路604(以下単にRA
M604と言う。)に記憶する。RAM604は1ライ
ン走査分の画像データを格納できる容量と主走査画素カ
ウンタを持つ。(ステップS3) (4)RAM604に記憶された1ライン走査分の画像
データは、I/Oポート609を経由したコントローラ
11のCPU110からの制御信号によって1画素単位
で読出され、読出したデータ同士逐次比較処理される。
比較処理によって画像データの最大値Dmax(D点)
を検出し、その最大値が記憶されているRAM604の
アドレス(MAX_ADD)をコントローラ11の内部
RAM111に保存する。(ステップS4) (5)コントローラ11はA/D変換器603の出力値
Dmax(D点)が基準の範囲、すなわちDL≦Dma
x<DHになるまでラッチ607の設定値を増減する。
DL,DHは実験的に求められる値である。A/D変換
器603の出力の参照画像データは、ステップS4で内
部RAM111に保存したRAM604のアドレス(M
AX_ADD)に記憶されている画像データである。A
/D変換器603の出力D点が基準の範囲のE点になっ
た時の増幅量B点の設定値(Amin)をコントローラ
11の内部RAM111に保存する。コントローラ11
のCPU110は転送パルスSHの立ち下がりで割り込
み処理を実行し、この割り込み処理のなかでラッチ60
7に増幅量のデータ値を設定する。データ設定終了後、
1ライン走査分の画像データをRAM604に記憶する
制御信号を出力する。1ライン走査分の画像データをR
AM604に記憶するには転送パルスSHの周期tiの
1サイクル分が必要であり、CPU110はデータ設定
が終了してから2回目の割り込みサイクルで参照画像デ
ータを読出すこととなる。この割り込み処理ルーチンの
処理はA/D変換器603の出力(D点)が基準の範囲
のE点になった時に終了する。(ステップS5) (6)コントローラ11は転送パルスSHの周期tiを
Tminに設定する。CPU110はROM112から
周期tcを読出し、(数1)よりTminとなる周期画
素数Bxを算出する。ラッチ507にBxを設定するこ
とで周期tiはTminに設定される。また、A/D変
換器603の出力値Dmax(F点)が基準の範囲、す
なわちDL≦Dmax<DHになるまでラッチ607の
設定値を増減する。DL,DHは実験的に求められる値
である。A/D変換器603の出力の参照画像データは
(ステップS4)で内部RAM111に保存したRAM
604のアドレス(MAX_ADD)に記憶されている
画像データである。A/D変換器603の出力(F点)
が基準の範囲のG点になった時の増幅量C点の設定値
(Amax)をコントローラ11の内部RAM111に
保存する。増幅量のデータ設定と参照画像データの読出
しは(ステップS5)と同様に行なう。(ステップS
6) (7)(ステップS5)、(ステップS6)で内部RA
M111に保存した増幅値Amax、Aminより、C
PU110は転送パルスSHの周期tiの変化に対応す
る増幅値Againを算出する補正式を求める。補正式
を(数7)に示す。(ステップS7)
【0053】
【数7】
【0054】以上の増幅量補正動作によって周期tiが
TminからTmaxまで変化した場合の増幅値Aga
inを算出する補正式(数7)を導き、コントローラ1
1の内部RAM111に補正式(数7)を保存する。原
稿読取り走査中は周期tiの設定、即ち周期画素数Bx
をラッチ507に設定した後、補正式(数7)に基づい
て増幅値Againを補間演算処理し、増幅値Agai
nをラッチ607に設定する操作がおこなわれる。
【0055】この操作によって周期tiがTminから
Tmaxまで変化しても精度良くアナログ信号を量子化
することができる。次に、黒シェーディング補正につい
て説明する。黒シェーディング補正動作は増幅量補正動
作が終了した後におこなわれる。コントローラ11は光
源3を消灯し、転送パルスSHの周期tiをTmaxに
設定する。CPU110はROM112から周期tcを
読出し、(数1)よりTmaxとなる周期画素数Bxを
算出する。ラッチ507にBxを設定することで周期t
iはTmaxに設定される。また、RAM111に保存
した増幅値AminをI/Oポート609を経由してラ
ッチ607に設定する。ラッチ607のデータはラッチ
608によって転送パルスSHの立ち下がりでD/A変
換器602に出力される。
【0056】ラインセンサ1から出力されるアナログ画
像信号を増幅器601で増幅し、さらに8ビットのA/
D変換器603によりアナログ信号を00(HEX)か
らFF(HEX)のデジタル信号に変換する。I/Oポ
ート609を経由したコントローラ11からの制御信号
によって、1ライン走査分の画像データをRAM610
に記憶する。また、コントローラ11のCPU110は
温度検出センサ20より黒レベルの補正時の温度TBs
(℃)を入力し、RAM111に保存する。
【0057】結果、RAM610には光源3の消灯時の
画素ごとの読取り黒レベルの補正値データDk(i)が
記憶される。従って、ここで、ラッチ614には係数K
が設定される。ラッチ614のデータはラッチ613に
よって転送パルスSHの立ち下がりで乗算器612に出
力され、RAM610の黒レベルの補正値は乗算器61
2でK倍に演算され、加算器611に出力される。
【0058】原稿読取り時には、原稿13を読取り走査
した画像データD(i)(A/D変換器603の出力デ
ータ)からK倍された黒レベルの補正値データK×Dk
(i)を減じる操作、即ち出力Dout=D(i)−K
×Dk(i)を行なう。(黒レベル補正) 周期tiが変化した場合、コントローラ11のCPU1
10は増幅値Againに対応して係数KをK=Aga
in/Aminに補正する。原稿読取り走査中は周期t
iの設定が行なわれた後、補正式(数7)に基づいて増
幅値Againを求め、K=Again/Aminより
係数Kを算出し、ラッチ614に係数Kを設定する操作
がおこなわれる。
【0059】この操作によって、周期tiがTminか
らTmaxまで変化し、それに対応して増幅量をAmi
nからAmaxまで変化させても精度良く黒レベルの補
正をすることができる。ところで、黒レベルの歪は主に
フォトダイオードや蓄積電極およびCCDシフトレジス
タで発生する暗電流によるものである。暗電流は温度の
影響が大きい。よってコントローラ11のCPU110
は、RAM111に保存した黒レベルの補正時の温度を
TBs(℃)、あらたに温度検出センサ20よりコント
ローラ11が検出した温度をTBst(℃)とした時、
TBstとTBsを比較し、TBst>TBsが成立す
れば温度変化率をα(倍/℃)としてKx=α×(TB
st−TBs)×Kより係数Kxを算出し、ラッチ61
4に係数Kxを設定する係数Kの補正制御を行なう。α
は実験的に求められる値であり、ROM112に記憶さ
れている。
【0060】この係数Kの補正制御によって係数Kxを
設定することで、温度変化時に黒レベルの補正動作を行
なう為の移動、即ち連続読み走査取り中でも遮光位置P
1にラインセンサ1を移動する必要がなく、連続読取り
走査を高速に行なうことができる。さらに、ラインセン
サ1の全体温度が変化しても精度良く黒レベルの補正を
することができる。
【0061】次に、白シェーディング補正動作について
説明する。白シェーディング補正動作は増幅量補正動
作、黒シェーディング補正動作が終了した後におこなわ
れる。コントローラ11は光源3を点灯し、転送パルス
SHの周期tiをTmaxに設定する。CPU110は
ROM112から周期tcを読出し、(数1)よりTm
axとなる周期画素数Bxを算出する。ラッチ507に
Bxを設定することで周期tiはTmaxに設定され
る。また、RAM111に保存した増幅値Aminを読
出し、I/Oポート609を経由してラッチ607にA
minを設定し、ラッチ614に係数K=1を設定す
る。ラッチ607のデータはラッチ608によって転送
パルスSHの立ち下がりでD/A変換器602に出力さ
れ、ラッチ614のデータはラッチ613によって転送
パルスSHの立ち下がりで乗算器612に出力される。
ラッチ614に係数K=1を設定することによって、乗
算器612の出力はRAM610の出力と同じになる。
加算器611ではA/D変換器603の出力から乗算器
612の出力を引き、乗算回路605に出力する。 ラ
インセンサ1から出力されるアナログ画像信号を増幅器
601で増幅し、さらに8ビットのA/D変換器603
によりアナログ信号を00(HEX)からFF(HE
X)のデジタル信号に変換する。I/Oポート609を
経由したコントローラ11からの制御信号によって、1
ライン走査分の画像データを一旦RAM604に記憶す
る。コントローラ11のCPU110はRAM604の
記憶データをI/Oポート609経由で1画素単位で画
素データを読込み、そのデータの逆数を計算をして再び
同じアドレスに書き込む。この操作を1ライン走査分の
全画像データの画素に対して行なう。
【0062】結果、RAM604には基準白色板16を
読取ったときの画素ごとの補正値データ1/Dw(i)
が記憶される。原稿読取り時には、原稿13を読取り走
査した画像データD(i)(加算器611の出力デー
タ)とRAM604に記憶してある補正値1/Dw
(i)から出力Dout(HEX)=D(i)×FF
(HEX)/Dw(i)が乗算回路607で演算され
る。(白レベル補正) 以上の信号補正操作によって、光源3の光量ムラ、ライ
ンセン1の各受光素子の感度ムラを補正することができ
る。濃度変換回路608は乗算回路607から出力され
る反射率リニアの画像信号を濃度リニアな画像信号に変
換して出力する。白シェーディング補正動作が終了する
と、モータ制御回路10はコントローラ11からの制御
信号に従ってモータ8aを駆動制御し、ラインセンサ1
を基準白色板16の位置P1から原稿読取りスタート位
置まで移動し、停止させる。また、コントローラ11は
光源3を消灯する。
【0063】図7、図8を用いて本発明の画像読取り装
置が等倍読取り走査を行なう場合の実施例について説明
する。図7は読取り走査速度に対する補正を行なうタイ
ンミング図である。速度検出回路18(図1参照)はセ
ンサ8bから出力されるエンコーダパルスの周期を内部
クロックでカウントすることでデジタル値の速度信号V
を生成する。そしてサンプリング回路19は転送パルス
SHの立ち上がりで速度信号Vをサンプリングする。コ
ントローラ11のCPU110は図7に示すように転送
パルスSHの立ち下がりでステップS71、ステップS
72、ステップS73の割り込み処理を実行する。割り
込み処理の内容について説明する。
【0064】(ステップS71)コントローラ11のC
PU110はサンプリング回路19の速度信号Vsを読
込み、速度信号Vsから最適な周期tiを(数3)に基
づいて計算する。読込んだ速度をVs(mm/s)、画
像読取り装置の副走査解像度をY(dot/mm)とす
ると周期tiは(数8)のようになる。
【0065】
【数8】
【0066】次に、CPU110はROM112より最
大値Vmax、最小値Vmin、副走査解像度Yを読出
し、Tmin、Tmaxを(数4)及び(数5)に基づ
いて計算する。計算終了後、(数8)によって得られた
周期tiがTmin≦ti≦Tmaxの条件を満足する
かを判定する。条件が成立すれば周期tiをRAM11
1に保存し、(ステップS72)を処理する。条件が成
立しなければ割り込み処理を終了する。
【0067】(ステップS72)CPU110はROM
112より周期tc、RAM111より周期tiを読出
し、周期画素数Bxを(数9)に基づいて計算し、RA
M111に保存する。ここで、[]は小数部を切り捨て
る整数化処理である。
【0068】
【数9】
【0069】次に、(数7)に基づいて増幅量Agai
nを計算し、整数化処理した設定増幅値Axを求め、R
AM111に保存する。また、CPU110はあらたに
温度検出センサ20の出力をI/Oポート113を経由
して検出し、検出した温度TBst(℃)とRAM11
1に保存した黒レベル補正時の温度TBs(℃)とを比
較する。TBst≦TBsであればK=Again/A
minを計算し、係数Kst=Kとして係数KstをR
AM111に保存する。TBst>TBsであれば温度
変化率をα(倍/℃)としてKx=α×(TBst−T
Bs)×Kより係数Kxを算出し、係数Kst=Kxと
して係数KstをRAM111に保存する。αは実験的
に求められる値であり、ROM112に記憶されてい
る。
【0070】(ステップS73) (ステップS72)でRAM111に保存した周期画素
数Bxをセンサ駆動回路5のラッチ507に設定し、増
幅値Axを信号処理回路6のラッチ607に設定し、係
数Kstをラッチ614に設定する。転送パルスSHの
立ち下がりで増幅値Axはラッチ608を経由してD/
A変換器602に設定され、増幅器601の増幅量が設
定される。また、転送パルスSHの立ち下がりで周期画
素数Bxはラッチ506を経由して第1比較回路504
に出力され、周期tiが設定される。さらに、転送パル
スSHの立ち下がりで係数Kstはラッチ613を経由
して乗算器612に設定され、RAM610の黒レベル
の補正値は乗算器612でKst倍に演算され、加算器
611に出力される。加算器611は画像データから乗
算器612の出力を減じる。
【0071】以上の割り込み処理を実行することによっ
て、転送パルスSHの周期で1サイクル分遅れながら画
像読取り装置の読取り走査速度に対応する周期tiと増
幅量Againと係数Kstが設定できる。結果、画像
読取り装置の読取り走査速度が変化しても一定の解像度
Y(dot/mm)で原稿13を読取ることが出来、さ
らに精度良くアナログ信号を量子化し、さらには精度よ
く黒レベルの補正をすることができる。
【0072】図8は等倍読取り走査の速度プロフィール
と補正の説明図である。図8において、t0からt2ま
では加速走査時間、t2からt3までは速度Va(mm
/s)の定速走査時間、t3からt5までは減速走査時
間である。t5からt6まではラインセンサ1が原稿終
端位置P3から原稿始端位置P2の手前のスタート位置
までリターンする時間で、リターンの最高速度は−Vb
(mm/s)である。t0からt6までの時間で1回目
の原稿読取り走査が終了する。t6からt8は2回目の
加速走査時間であり、以後t2からt6同様の速度プロ
フィールで走査が行なわれる。画像読取り装置は原稿走
査領域において(ステップS71)、(ステップS7
2)、(ステップS73)の割り込み処理を実行するこ
とによって、原稿読取り走査速度VがVmin(mm/
s)になった時点t1以降は速度のサンプリング値Vs
(mm/s)に従って転送パルスSHの周期tiと増幅
量の補正と黒レベルの補正制御、即ち周期画素数Bxと
増幅値Axと係数Kstの設定が実行される。画素数B
xと増幅値Axと係数Kstの設定は減速走査領域で原
稿読取り速度Vが再びVmin(mm/s)になる時点
t4まで繰り返し実行される。
【0073】結果、t1からt4まで原稿13を一定の
解像度Y(dot/mm)で走査出来、さらに精度良く
アナログ信号を量子化し、さらには精度よく黒レベルの
補正をすることができる。原稿13の読取り走査を定速
走査時間tqの一定速度Va(mm/s)の範囲のみ行
なう従来の画像読取り装置に比較して、本発明の画像読
取り装置はt1からt2までの加速走査時間tp、及び
t3からt4までの減速走査時間trを読取り走査する
ことが出来、読取り走査を繰り返し行なう場合はtp、
trの時間内での読取り走査分の時間txを短縮でき
る。解像度Y(dot/mm)、一定速度Va(mm/
s)、読取り走査速度の最小値Vmin(mm/s)と
すると(数10)で計算される時間tx分を短縮するこ
とができる。
【0074】
【数10】
【0075】2回目の走査であるt8までを説明する
と、t3からt8までの時間の内、t3からt4、及び
t7からt8までの時間を読取り時間として使用するこ
とで、時間tx分を短縮することができる。結果、繰り
返し往復読取り動作を行なう場合は、1回の読取り走査
時間で時間tx分が短縮でき、高速な往復読取り動作を
行なう画像読取り装置が実現できる。
【0076】バッファメモリ7を使用した本発明の画像
読取り装置において、一定速度Va(mm/s)のラス
タ走査によって記録する出力機器と接続した場合の複写
動作の実施例を図8、図9を用いて説明する。図9はバ
ッファメモリ7の動作説明図である。図9においてI/
Oポート703を経由したコントローラ11からの制御
信号に従ってメモリ制御回路702は入力される画像デ
ータを1走査ライン単位でメモリ701に逐次格納す
る。また、格納された画像データは入力された画像デー
タから順番に1ライン走査単位で逐次出力される。メモ
リ701は以上の入出力操作を行なう為に、書き込み及
び読出しが重複して実行可能なデュアルポートのファー
ストイン・ファーストアウトのメモリ(以下単にFIF
Oメモリと言う。)構成のバッファである。また、1走
査ラインの内、メモリ701に逐次格納される画像デー
タ数はメモリ制御回路702によって画像有効信号SE
Nが”L”の区間、即ちセンサ駆動回路5の第2比較器
505に設定される有効画素数をCxとするとCx+1
の画素数となる。有効画素数Cxは複写原稿選択部17
から設定される複写原稿サイズによって決定される。複
写原稿サイズの内、主走査方向のサイズがSx(m
m)、主走査の解像度がX(dot/mm)とするとC
PU110はCx=[X×Sx−1]を計算し、第2比
較器505に設定する。ここで[]は小数部を切り捨て
る整数化処理である。
【0077】図8に図示した加速領域tp、減速領域t
rを読取る時間の内、tp≧trの場合はtm=tp、
tp<trの場合はtm=trとし、コントローラ11
はtmの時間分で読取り走査される走査ライン数分の画
像データをバッファメモリ7に逐次格納する。解像度Y
(dot/mm)、一定速度Va(mm/s)、読取り
走査速度の最小値Vmin(mm/s)とすると、tm
(s)の時間分に対応する走査ライン数Lxは(数1
1)に基づいて計算される。ここで、[]は小数部を切
り捨てる整数化処理である。
【0078】
【数11】
【0079】出力機器を例えばプリンタ14とすれば、
コントローラ11はプリンタ14からのVSYNCに同
期して走査ライン数Lxまで画像データをバッファメモ
リ7に格納した後、走査ライン(1)から順次に格納し
た画像データをプリンタ14のHSYNC及びPCLK
に同期して逐次出力する操作を行なう。読取り走査速度
と書き込み走査速度はVa(mm/s)であることか
ら、図8に図示したt1からt2、及びt3からt4の
加減速領域で格納される走査ライン数は1からLxまで
の範囲で変化する。また、読取り走査を繰り返し行なう
場合はtp、trの時間内での読取り走査分、すなわち
(数10)で計算される時間tx分を短縮することがで
きる。
【0080】以上の操作の様に加速領域の画像データを
逐次バッファメモリ7に記憶し、一定速若しくは減速領
域で逐次出力することによって、一定速度Va(mm/
s)のラスタ走査によって記録する機器を接続できる。
また、本発明の画像読取り装置の実施例では1回の往復
読取り動作ごとに時間tx(s)だけ時間短縮でき、従
来の一定速度Va(mm/s)区間のみを読取る画像読
取り装置より高速な連続読取り往復動作ができる。
【0081】その結果、上記画像読取り装置を用いて複
写動作を実行すれば、少容量のメモリで高速な連続複写
動作を行なうことができる。次に画像複写装置の実施例
について図9、図10、図11を用いて説明する。図1
0は複写動作のタイミングチャート図、図11は複写原
稿サイズの説明図である。
【0082】図10において、等倍複写を行なう場合の
一実施例について説明する。T6はプリンタ14のVS
YNCの立ち下がりから記録用紙の先端位置に記録走査
を開始するまでの時間、T1はプリンタ14が記録用紙
に副走査記録する繰り返し時間、T2はラインセンサ1
が原稿13の始端位置から終端位置まで読取り走査する
時間、T3はラインセンサ1が原稿13の終端位置から
始端位置まで戻る時間、T4はプリンタ14が記録用紙
の先端位置から終端位置まで画像データを副走査記録す
る時間、T5はラインセンサ1が原稿13の始端位置か
ら終端位置まで読取り走査する時間T2とプリンタ14
が記録用紙に画像データを副走査記録する時間T4との
差、すなわちT4−T2=T5(T2<T4)となる。
また、ラインセンサ1は画像読取り走査の途中におい
て、加減速走査、停止、再起動などの動作は行なわな
い。即ち、一定走査速度になるように制御される。
【0083】画像読取り走査速度を画像記録走査速度よ
り速く設定している為、画像データは逐次バッファメモ
リ7に格納され、最大格納画像データ量は原稿13の画
像読取りが終了した時点となる。すなわち、ラインセン
サ1からの読取り走査画像データ量のうち、まだプリン
タ14に走査記録されていない画像データ量の分がバッ
ファメモリ7に逐次格納されたことになる。画像読取り
走査の加減速領域をバッファメモリ7に記憶しない場合
に必要な画像データの記憶容量Mmaxは(数12)に
基づいて計算され、バッファメモリ7に記憶される最大
画像走査ライン数Lmは(数13)に基づいて計算され
る。主走査の解像度X(dot/mm)、副走査の解像
度Y(dot/mm)、読取り原稿の主走査サイズSx
(mm)、副走査サイズSy(mm)、画像読取り走査
時間T2(s)、画像記録走査時間T4(s)、1画素
の階調数N(ビット/画素)とする。X、Y、N、及び
各複写サイズごとのSx、Syは設計値であり、ROM
112に記憶される。(但し、Mpは複写原稿1ページ
分を記憶する為の容量である。)
【0084】
【数12】
【0085】
【数13】
【0086】以上の実施例では、画像読取り走査の加減
速領域をバッファメモリ7に記憶していない。さらに、
画像読取り走査速度は画像記録走査速度より速くしてい
る。よってコントロラ11はプリンタ14のVSYNC
の立ち下がりに同期して2ライン以上の走査画像データ
をバッファメモリ7に逐次格納した後、走査ライン
(1)から順次に格納した画像データをプリンタ14の
HSYNC及びPCLKに同期して逐次出力する操作を
行なう。プリンタ14は記録用紙の先端位置から記録走
査を行なう。画像読取り走査が開始されてから終了する
までの間に、バッファメモリ7には1から最大Lm(ラ
イン)までの画像データが逐次格納され、読取り走査終
了後のT5はバッファメモリ7からプリンタ14に画像
データの出力のみ行なわれることになる。
【0087】記憶容量の例として、T2をT4の0.8
倍の時間に設定すれば、バッファメモリ7に格納される
最大画像データ量は(数12)より計算され、原稿画像
データを1ページ分格納する場合の記憶容量Mpに比較
して、0.2×Mpの記憶容量になる。一方、ラインセ
ンサ1が終端位置から始端位置まで戻る時間はT5だけ
長くすることができ、この例では0.2×T4の時間だ
け長くすることができる。
【0088】以上の実施例に示すように、ラインセンサ
1を往復駆動する際のリターン時間、即ちラインセンサ
1が終端位置P3から始端位置P2まで戻る時間が長く
出来、重量のあるキャリッジユニット4を駆動するモー
タ8aの負担は軽くなる。また、プリンタ14は通常読
取り走査のリターン時間を稼ぐ為に、読取り装置同様に
高速な走査記録を行なう必要があったが、読取り装置よ
り時間T5の分だけ走査記録速度を遅くすることができ
る。よって本実施例によれば、読取り装置の高速な往復
駆動動作が実現でき、さらには高速な走査記録を行なう
プリンタ14は必要ない。
【0089】その結果、小容量のメモリで高速な複写動
作を行なう画像複写装置が容易に実現できる。また、時
間T3を長く設定できることから原稿交換時間(T3+
T6)が十分確保され、1枚の原稿を多数枚に高速複写
するだけでなく、複数の原稿を多数枚に高速複写する画
像複写装置を容易に実現することができる。以上の画像
複写装置を使用し、複写原稿の選択をする場合の実施例
について図10、図11を用いて説明する。
【0090】図11は複写原稿サイズの説明図である。
図11において、(A)はLETTERサイズの用紙、
(B)はLEGDERサイズの用紙の配置を図示してい
る。主は主走査方向、副は副走査方向を示している。複
写原稿によって画像読取り走査速度を変化させない場合
の具体例(a)を説明する。
【0091】具体例(a) 複写原稿をLETTERに選択した場合(A)の動作説
明を行なう。説明を行なう為に図10の時間T1からT
6まで仮の数値を設定する。例えば、T1=1.5
(s)、T2=0.8(s)、T3=0.6(s)、T
4=1.0(s)、T5=0.2(s)、T6=0.1
(s)と設定する。以上の設定によって、LETTER
の複写原稿で40枚/分の複写動作を行なうことが出来
る。バッファメモリ7の記憶容量は(数12)より、最
大0.2×Mpaとなる。(但し、MpaはLETTER
原稿1ページ分の記憶容量である。)この時の画像読取
り走査速度は216÷0.8=270(mm/s)とな
り、記録走査速度は216÷1=216(mm/s)と
なる。
【0092】次に、画像読取り走査速度270(mm/
s)、記録走査速度216(mm/s)のままで複写原
稿をLEDGERに選択した場合(B)の動作説明をす
る。LEDGERの複写原稿で20枚/分の複写動作を
行なう場合の数値を設定する。T1=3.0(s)、T
2=1.6(s)、T3=1.3(s)、T4=2.0
(s)、T5=0.4(s)、T6=0.1(s)とな
る。
【0093】バッファメモリ7の記憶容量は(数12)
より、最大2×0.2×Mpa=0.4×Mpaとなる。
(但し、MpaはLETTER原稿1ページ分の記憶容
量である。)ここで、記憶容量がLETTERの時に比
較して2倍の容量となっているのは、副走査方向の原稿
サイズが2倍になったことによって原稿1ページ分の記
憶容量が2倍になったからである。
【0094】以上の具体例(a)の説明の様に、画像読
取り走査速度及び記録走査速度を複写原稿によって変化
させない場合は、バッファメモリ7に記憶される容量は
複写原稿によって異なってくる。実施例ではLEDGE
RはLETTERの2倍の容量を記憶する必要がある。
よって、コントローラ11は複写原稿選択部17によっ
て選択される複写原稿に従って画像読取り走査速度を変
化させ、記憶容量を削減する操作を行なう。
【0095】複写原稿によって画像読取り走査速度を変
化させる場合の具体例(b)を説明する。 具体例(b) 具体例(a)の複写原稿をLEDGERに選択した場合
(B)において、設定値を以下のように変更する。T1
=3.0(s)、T2=1.8(s)、T3=1.1
(s)、T4=2.0(s)、T5=0.2(s)、T
6=0.1(s)とする。この設定によって具体例
(a)と同様に、LEDGERの複写原稿で20枚/分
の複写動作を行なうことができる。
【0096】一方、バッファメモリ7の記憶容量は(数
12)より、最大2×0.1×Mpa=0.2×Mpaと
なる。(但し、MpaはLETTER原稿1ページ分の
記憶容量である。)この時の画像読取り走査速度は43
2÷1.8=240(mm/s)となり、記録走査速度
は216(mm/s)となる。
【0097】以上の具体例(b)のように複写原稿によ
って画像読取り走査速度を変化させることでバッファメ
モリ7の記憶容量を削減することができる。複写原稿が
LEDGERの場合は、ラインセンサ1のリターン時間
はLETTERに比較してリターン走査時に高速な走査
領域を比率として多く使用することが出来、T3を0.
2(s)短縮する操作は容易に実現できる。
【0098】T1、T4、T6、Mp、Mmaxは複写
原稿単位に設計値で決定される値である。各T1、T
4、T6、Mp、Mmaxはコントローラ11のROM
112に記憶されている。CPU110は複写原稿選択
部17によって選択される複写原稿に従って、ROM1
12より設計値T1、T4、T6、Mp、Mmax、を
読出し、(数12)の関係式からT2を求める。ROM
112より設計値Y、Sy、tcを読出し、求めたT2
から画像読取り走査速度Vx=Sy/T2(mm/s)
を計算し、さらにVx=Vsとして(数8)及び(数
9)にしたがって設定画素数Bxを算出する。設定画素
数Bxはセンサ駆動回路5のラッチ507に設定する。
【0099】さらには、ROM112よりVmax、V
min、Yを読出し、(数4)、(数5)よりTma
x、Tminを算出し、RAM111よりAmin、A
maxを読出し、補正式(数7)に基づいて増幅値Ag
ainを算出する。増幅値Againはラッチ607に
設定される。また、CPU110は増幅値Againか
らK=Again/Aminとなる係数Kを算出し、ラ
ッチ614に係数Kを設定する。
【0100】また、コントローラ11のCPU110
は、RAM111に保存した黒レベルの補正時の温度を
TBs(℃)、あらたに温度検出センサ20よりコント
ローラ11が検出した温度をTBst(℃)とした時、
TBstとTBsを比較し、TBst>TBsが成立す
れば温度変化率をα(倍/℃)としてKx=α×(TB
st−TBs)×Kより係数Kxを算出し、ラッチ61
4に係数Kxを設定する係数Kの補正制御を行なう。α
は実験的に求められる値であり、ROM112に記憶さ
れている。
【0101】この設定によって画像読取り走査速度を変
化させても、副走査方向の解像度Y(dot/mm)を
一定にでき、精度良くアナログ信号を量子化することが
でき、さらには精度良く黒レベルの補正をすることがで
きる。なお、本実施例においては単色の画像読取り装置
及び単色の画像複写装置を例にして説明したが、ライン
センサ1はレッド、ブルー、グリーンの3色カラーセン
サとし、プリンタ14はイエロー、シアン、マゼンタ、
ブラックの記録色を使用してカラー像の形成を行なうカ
ラープリンタとすることでカラー画像読取り装置及びカ
ラー画像複写装置を容易に実現することもできる。
【0102】この場合は、レッド、ブルー、グリーンの
3色に対して本実施例の信号処理回路を並列に持つこと
でカラー画像読取り装置が容易に実現でき、さらにはレ
ッド、ブルー、グリーンの3色の並列信号から記録色の
イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックを生成する画像
処理を行なうことでカラープリンタに接続できる。カラ
ープリンタが面順次でカラー像の形成をおこなう場合
は、1回の往復動作で行なった本実施例を4回繰り返す
ことによって高速なカラー画像複写装置を実現すること
ができる。
【0103】カラープリンタがパラレルにカラー像の形
成をおこなう場合は、本実施例同様に1回の往復動作で
高速なカラー画像複写装置を実現することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
副走査手段によって画像読取りラインセンサが画像デー
タ出力機の記録走査速度よりも高速の記録走査速度まで
加速されると共に、第2の制御手段によって、記憶手段
に対する読取りデータの書き込みはラインセンサによる
1ラインの読取り周期の期間内に行われ、該記憶手段か
らの読出しは画像データ出力機の記録走査速度に応じて
行われる。
【0105】このため、記憶手段は画像読取りラインセ
ンサが原稿を走査して生成する画像データと出力機へ送
出する画像データの差を格納するだけでよく、小容量の
メモリが使用できる。しかも、第1の制御手段によって
画像読取りラインセンサが副走査される際の読取り開始
ラインと終了ラインが画像読取りラインセンサの副走査
速度に応じて制御されるので、画像読取りラインセンサ
の加減速区間においても画像読取りが行える。この結
果、1回の副走査における画像読取り量を増加でき、言
い換えれば同一量の画像データであれば短い副走査時間
で読取ることができるので、1枚の原稿の多数枚複写、
さらには多数枚の原稿の多数枚複写に対する連続記録を
画像読取りラインセンサを繰り返し副走査しながら行っ
ても高速で実行することができるといった効果がある。
【0106】また、タイミング制御手段を備えることに
よって、画像読取りラインセンサの走査速度に応じてタ
イミング発生手段のタイミング信号の発生間隔を変化さ
せることができ、その結果、画像読取りラインセンサは
走査速度が変化しても一定の副走査解像度で読取り走査
することができるといった効果もある。さらに、増幅制
御手段を備えることによって、増幅手段の増幅量を前記
タイミング発生手段によるタイミング信号の発生間隔に
応じて変化させることができる結果、読取りラインセン
サへの前記タイミング発生手段によるタイミング信号の
発生間隔が変化しても量子化以前のアナログ画像信号は
所定レベルに制御され、精度良く量子化することができ
るといった効果がある。
【0107】さらに、補正制御手段を備えることによっ
て、黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
に応じて変化させることができる結果、原稿読取り走査
前に格納した前記画像読取りラインセンサの黒レベル信
号の補正値が記増幅手段の増幅量が変化したことで生じ
る誤差をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅量
の再設定によって補正値の再格納をする必要がなくなる
といった効果がある。
【0108】さらに、前記補正制御手段が前記黒レベル
補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量と前記温度検
出手段から検出された温度変化量に応じて変化させるよ
うにすれば、原稿読取り走査前に格納した前記画像読取
りラインセンサの黒レベル信号の補正値が増幅手段の増
幅量が変化したことで生じる誤差と温度変化によって生
じる誤差をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅
量の再設定と温度変化によって補正値の再格納をする必
要がなくなるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における画像読取り装置及び画
像複写装置のブロック図
【図2】図1におけるセンサ駆動回路5の機能を示すブ
ロック図
【図3】センサ駆動回路5の動作タイミングチャート
【図4】図1における信号処理回路6の機能を示すブロ
ック図
【図5】白シェーディング補正前のデジタル信号出力と
アナログ信号増幅器の増幅量との関係図
【図6】増幅量補正のフローチャート
【図7】読取り走査速度に対する補正を行なうタインミ
ングチャート
【図8】等倍読取り走査の速度プロフィールと補正の説
明図
【図9】バッファメモリ7の動作説明図
【図10】複写動作のタイミングチャート
【図11】複写原稿サイズの説明図
【符号の説明】
1 ラインセンサ 5 センサ駆動回路 6 信号処理回路 7 バッファメモリ 11 制御部 14 プリンタ 16 基準白色板 17 複写原稿選択部 18 速度検出回路 19 サンプリング回路 20 温度検出センサ

Claims (37)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を1ラインずつ読取りディジタル画
    像データに変換する画像読取ラインセンサと 少なくとも1ライン以上の読取り画像を格納可能な記憶
    手段と、 前記画像読取りラインセンサを画像データ出力機の記録
    走査速度と等速若しくはそれよりも高速の副走査速度ま
    で加速制御する副走査手段と、 副走査方向における前記画像読取りラインセンサの読取
    り開始ラインを、当該画像読取りラインセンサが0より
    大きく前記記録走査速度より小さい所定の副走査速度以
    上となる時点における当該画像読取りラインセンサの読
    み取り得るラインとし、前記画像読取りラインセンサの
    読取り終了ラインを当該画像読取りラインセンサが前記
    所定の副走査速度以下となる時点における当該画像読取
    りラインセンサの読取り得るラインとするように、当該
    画像読取りラインセンサの読取りを制御する第1の制御
    手段と、 画像読取りラインセンサで読取った1ラインの画像のう
    ち有効範囲の画像を、1ラインの読取り周期の最小値と
    同じかそれより短い一定の時間で逐次前記記憶手段に格
    納するよう制御すると共に、出力機の記録走査速度に応
    じて記憶手段から1ラインずつ逐次読出す第2の制御手
    段と、 を備えていることを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 前記出力機がプリンタであり、前記副走
    査手段は、原稿サイズに応じて画像読取りラインセンサ
    の副走査速度を変更可能であることを特徴とする請求項
    1記載の画像読取り装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取り装置は更に、画像読取り
    ラインセンサが1ラインの読取りを行う周期を決めるタ
    イミング信号を発生するタイミング発生手段と、 前記
    タイミング信号の発生間隔を、画像読取りラインセンサ
    の副走査速度が変化しても一定の解像度が得られるよう
    に副走査速度に応じて変化させるタイミング制御手段
    と、 を有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読
    取り装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取り装置は更に、画像読取り
    ラインセンサの副走査速度を検出する速度検出手段を含
    み、その検出結果によってタイミング信号発生間隔を制
    御することを特徴とする請求項3記載の画像読取り装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御手段は、タイミング信号
    発生間隔が前記タイミング制御手段によって制御される
    最小値から最大値までの制御範囲内にあるとき、画像読
    取りラインセンサによる画像読取りを開始させ、制御範
    囲外にあるときは画像読取りを終了させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像読取り装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の制御手段は、画像読取りライ
    ンセンサが副走査方向に加速されている期間、画像デー
    タの格納のみ行い、画像読取りラインセンサが副走査方
    向に一定速若しくは減速されて走査するようになった
    後、画像データの読出しを可能にすることを特徴とする
    請求項5記載の画像読取り装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は、画像読取りラインセン
    サから逐次入力した読取り画像データ量と出力機の記録
    走査速度に応じて記憶手段から1ラインずつ逐次読出さ
    れた出力画像データ量の差を最大格納データ量とするこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像読取り装置。
  8. 【請求項8】 前記画像読取り装置は更に、画像読取り
    ラインセンサの出力画像信号を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段による
    タイミング信号の発生間隔に応じて変化させる増幅制御
    手段と、 を備えることを特徴とする請求項3記載の画像読取り装
    置。
  9. 【請求項9】 前記画像読取り装置は更に、画像読取り
    ラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補正手
    段と、 前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
    に応じて変化させる補正制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項8記載の画像読取り装
    置。
  10. 【請求項10】 前記画像読取り装置は更に、画像読取
    り装置ラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル
    補正手段と、 前記画像読取りラインセンサの黒レベル補正を行った時
    の温度と原稿読取り走査中の温度との差を検出する温度
    検出手段と、 前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
    と前記温度検出手段から検出された温度変化量に応じて
    変化させる補正制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項8記載の画像読取り装
    置。
  11. 【請求項11】 原稿を1ラインずつ読取りディジタル
    画像データに変換する画像読取りラインセンサと、 少なくとも1ライン以上の読取り画像を格納可能な記憶
    手段と、 記憶手段から読出し一定の記録走査速度で記録する記録
    手段と、 前記画像読取りラインセンサを、記録手段の記録走査速
    度と等速若しくはそれよりも高速の副走査速度まで加速
    制御する副走査手段と、 副走査方向における前記画像読取りラインセンサの読取
    り開始ラインを、当該画像読取りラインセンサが0より
    大きく前記記録走査速度より小さい所定の副走査速度以
    上となる時点における当該画像読取りラインセンサの読
    み取り得るラインとし、前記画像読取りラインセンサの
    読取り終了ラインを当該画像読取りラインセンサが前記
    所定の副走査速度以下となる時点における当該画像読取
    りラインセンサの読取り得るラインとするように、当該
    画像読取りラインセンサの読取りを制御する第1の制御
    手段と、 画像読取りラインセンサで読取った1ラインの画像のう
    ち有効範囲の画像を、1ラインの読取り周期の最小値と
    同じかそれより短い一定の時間で逐次前記記憶手段に格
    納するよう制御すると共に、記録手段の記録走査速度に
    応じて記憶手段から1ラインずつ逐次読出す第2の制御
    手段と、 を備えていることを特徴とする画像複写装置。
  12. 【請求項12】 前記画像複写装置は、更に複写原稿サ
    イズを指定する指定手段を含み、副走査手段は指定され
    た原稿サイズに応じて画像読取りラインセンサの副走査
    速度を変更することを特徴とする請求項11記載の画像
    複写装置。
  13. 【請求項13】 前記画像複写装置は更に、画像読取り
    ラインセンサが1ラインの読取りを行う周期を決めるタ
    イミング信号を発生するタイミング発生手段と、 前記タイミング信号の発生間隔を、画像読取りラインセ
    ンサの副走査速度が変化しても一定の解像度が得られる
    ように副走査速度に応じて変化させるタイミング制御手
    段と、 を有することを特徴とする請求項11又は12記載の画
    像複写装置。
  14. 【請求項14】 前記画像複写装置は更に、画像読取り
    ラインセンサの副走査速度を検出する速度検出手段を含
    み、その検出結果によってタイミング信号発生間隔を制
    御することを特徴とする請求項13記載の画像複写装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1の制御手段は、タイミング信
    号発生間隔が前記タイミング制御手段によって制御され
    る最小値から最大値までの制御範囲内にあるとき、画像
    読取りラインセンサによる画像読取りを開始させ、制御
    範囲外にあるときは画像読取りを終了させるよう制御す
    ることを特徴とする請求項13記載の画像複写装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の制御手段は、画像読取りラ
    インセンサが副走査方向に加速されている期間、画像デ
    ータの格納のみ行い、画像読取りラインセンサが副走査
    方向に一定速若しくは減速されて走査するようになった
    後、画像データの読出しを可能にすることを特徴とする
    請求項15記載の画像複写装置。
  17. 【請求項17】 前記記憶手段は、画像読取りラインセ
    ンサから逐次入力した読取り画像データ量と記録手段の
    記録走査速度に応じて記憶手段から1ラインずつ逐次読
    出された出力画像データ量の差を最大格納データ量とし
    ていることを特徴とする請求項16記載の画像複写装
    置。
  18. 【請求項18】 前記画像複写装置は更に、画像読取り
    ラインセンサの出力画像信号を増幅する増幅手段と、前
    記増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段によるタ
    イミング信号の発生間隔に応じて変化させる増幅制御手
    段とを備えることを特徴とする請求項13記載の画像複
    写装置。
  19. 【請求項19】 前記画像複写装置は更に、画像読取り
    ラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補正手
    段と、 前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
    に応じて変化させる補正制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項18記載の画像複写装
    置。
  20. 【請求項20】 前記画像読取り装置は更に、画像読取
    り装置ラインセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル
    補正手段と、 前記画像読取りラインセンサの黒レベル補正を行った時
    の温度と原稿読取り走査中の温度との差を検出する温度
    検出手段と、 前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
    と前記温度検出手段から検出された温度変化量に応じて
    変化させる補正制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項18記載の画像複写装
    置。
  21. 【請求項21】 タイミング発生手段は前記画像読取り
    ラインセンサの読取り画素を転送する画素クロックの周
    期単位でタイミング信号の発生間隔を変化させることを
    特徴とする請求項3記載の画像読取り装置。
  22. 【請求項22】 画素クロックの周期は前記画像読取り
    ラインセンサの走査速度に応じては変化させず、一定で
    あることを特徴とする請求項21記載の画像読取り装
    置。
  23. 【請求項23】 タイミング制御手段は前記タイミング
    発生手段によるタイミング信号の発生間隔を1走査ライ
    ン単位で変化させることを特徴とする請求項3、4、
    5、8、9および請求項10記載の画像読取り装置。
  24. 【請求項24】 増幅制御手段は前記増幅手段の増幅量
    を1走査ライン単位で変化させることを特徴とする請求
    項8、9および10記載の画像読取り装置。
  25. 【請求項25】 増幅制御手段は前記増幅手段に設定す
    る最大増幅量データと最小増幅量データから補間演算す
    ることで増幅量データを算出し、前記タイミング発生手
    段によるタイミング信号の発生間隔の変化に対応して前
    記増幅手段の増幅量を変化させることを特徴とする請求
    項24記載の画像読取り装置。
  26. 【請求項26】 補正制御手段は前記黒レベル補正手段
    の補正値を1走査ライン単位で変化させることを特徴と
    する請求項9、請求項10記載の画像読取り装置。
  27. 【請求項27】 タイミング発生手段は前記画像読取り
    ラインセンサの読取り画素を転送する画素クロックの周
    期単位でタイミング信号の発生間隔を変化させることを
    特徴とする請求項13記載の画像複写装置。
  28. 【請求項28】 画素クロックの周期を前記画像読取り
    ラインセンサの走査速度に応じては変化させず、一定で
    あることを特徴とする請求項27記載の画像複写装置。
  29. 【請求項29】 タイミング制御手段は前記タイミング
    発生手段によるタイミング信号の発生間隔を1走査ライ
    ン単位で変化させることを特徴とする請求項13、1
    4、15、18、19および20記載の画像複写装置。
  30. 【請求項30】 増幅制御手段は前記増幅手段の増幅量
    を1走査ライン単位で変化させることを特徴とする請求
    項18、19および20記載の画像複写装置。
  31. 【請求項31】 増幅制御手段は前記増幅手段に設定す
    る最大増幅量データと最小増幅量データから補間演算す
    ることで増幅量データを算出し、前記タイミング発生手
    段によるタイミング信号の発生間隔の変化に対応して前
    記増幅手段の増幅量を変化させることを特徴とする請求
    項30記載の画像複写装置。
  32. 【請求項32】 補正制御手段は前記黒レベル補正手段
    の補正値を1走査ライン単位で変化させることを特徴と
    する請求項19および20記載の画像複写装置。
  33. 【請求項33】 タイミング制御手段は、読取り手段の
    1走査ライン単位で走査速度を検出することを特徴とす
    る請求項13、14、15および18記載の画像複写装
    置。
  34. 【請求項34】 タイミング制御手段は、読取り手段の
    1走査ライン単位で走査速度を検出することを特徴とす
    る請求項3、4、5および8記載の画像読取り装置。
  35. 【請求項35】 原稿を1ラインずつ読取りディジタル
    画像データに変換する画像読取りラインセンサと、 少なくとも1ライン以上の読取り画像を格納可能な記憶
    手段と、 前記画像読取りラインセンサの副走査速度を加速する加
    速走査期間と、前記加速走査期間に続いて前記画像読取
    りラインセンサの副走査速度を定速に保つ定速走査期間
    と、前記定速走査期間に続いて前記画像読取りラインセ
    ンサの副走査速度を減速する減速走査期間とを時間的に
    有するように当該画像読取りラインセンサを駆動制御す
    る副走査手段と、 前記定速走査期間において前記画像読取りラインセンサ
    に画像読み取りを行わせると共に、前記加速走査期間お
    よび/または前記減速走査期間の少なくとも一部におい
    て前記画像読取りラインセンサに画像読み取りを行わせ
    る制御手段とを備え 前記制御手段は、前記加速走査期間および/または前記
    減速走査期間において前記画像読取りラインセンサが所
    定の副走査速度以上となるときに、前記画像読取りライ
    ンセンサに画像読み取りを行わせる ことを特徴とする画
    像読取り装置。
  36. 【請求項36】 前記画像読取り装置は、前記画像読取
    りラインセンサの副走査速度を検出する速度検出手段を
    備え、 前記制御手段は、前記速度検出手段の検出結果に応じ
    て、前記画像読取りラインセンサが1ラインの画像を読
    み取る周期を変化させることにより、前記画像読取りラ
    インセンサに所定の解像度で画像の読み取りを行わせる
    ことを特徴とする請求項35記載の画像読取り装置。
  37. 【請求項37】 原稿を読取りディジタル画像データに
    変換する画像読取りセンサと、 少なくとも1ライン以上の読取り画像を格納可能な記憶
    手段と、 前記画像読取りセンサの副走査速度を加速する加速走査
    期間と、前記加速走査期間に続いて前記画像読取りセン
    サの副走査速度を定速に保つ定速走査期間と、前記定速
    走査期間に続いて前記画像読取りセンサの副走査速度を
    減速する減速走査期間とを時間的に有するように当該画
    像読取りセンサを駆動制御する副走査手段と、 前記定速走査期間において前記画像読取りセンサに画像
    読み取りを行わせると共に、前記加速走査期間および/
    または前記減速走査期間の少なくとも一部において前記
    画像読取りセンサに画像読み取りを行わせる制御手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記加速走査期間および/または前記
    減速走査期間において前記画像読取りセンサが所定の副
    走査速度以上となるときに、前記画像読取りセンサに画
    像読み取りを行わせることを特徴とする画像読取り装
    置。
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