JP2000004333A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JP2000004333A
JP2000004333A JP11143169A JP14316999A JP2000004333A JP 2000004333 A JP2000004333 A JP 2000004333A JP 11143169 A JP11143169 A JP 11143169A JP 14316999 A JP14316999 A JP 14316999A JP 2000004333 A JP2000004333 A JP 2000004333A
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Japan
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image
scanning
sensor
signal
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JP11143169A
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English (en)
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Akio Kojima
章夫 小嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速度が一定でなくても一定の解像度で画像を
読み取る画像読取り装置を提供する。 【解決手段】 速度検出回路18の出力をサンプリング
回路19で検出し、検出されたラインセンサ1の副走査
速度Vxに応じて、センサ駆動回路5は、転送パルスS
Hの周期tiを、数式ti=1÷(Y×Vx)に基づい
て算出する。ここでYは副走査方向の解像度である。セ
ンサ駆動回路5は、転送パルスSHに加えて、転送パル
スSHに同期した画素クロックSCLK及び画像有効信
号SENを生成してラインセンサ1に出力する。ライン
センサ1は転送パルスSHの入力を契機として、感光部
の電荷を出力用シフトレジスタに転送するので、転送パ
ルスSHの周期はラインセンサ1の光信号の蓄積時間と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿画像を読取る画像読
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取りセンサを移動させ、原稿を走
査することにより読み取る画像読取り装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原稿画像の
読取りに際して、画像読取りセンサの速度が変化しつつ
画像読取りを行うことが考えられる。そこで、本発明
は、速度が一定でなくても一定の解像度で画像を読み取
る画像読取り装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像読取り装置は、原稿を走査するこ
とにより読取り、ディジタル画像データに変換する画像
読取センサと、前記画像読取りセンサの走査速度を検出
する速度検出手段と、前記速度検出手段の検出結果に応
じて、所定の解像度が得られるように、画像読取りセン
サによる画像読み取りを変更させる制御手段とを備える
ことを特徴とする。
【0005】ここで、前記制御手段は、前記速度検出手
段の検出結果に応じて、前記画像読取りセンサの画像読
み取りの周期を変化させることとすることができる。ま
た、前記制御手段は、前記速度検出手段により検出され
た前記画像読取りセンサの走査速度と前記周期との積が
所定値となるように前記画像読取りセンサの画像読み取
りの周期を変化させることもできる。
【0006】また、前記画像読取り装置は、画像読取り
センサが1ラインの読取りを行う周期を決めるタイミン
グ信号を発生するタイミング発生手段と、前記速度検出
手段の検出結果に応じて前記タイミング信号の発生間隔
を制御するタイミング制御手段とを有することとするこ
ともできる。また、前記画像読取り装置は更に、前記画
像読取りセンサの出力画像信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段による
タイミング信号の発生間隔に応じて変化させる増幅制御
手段とを備えることとすることもできる。
【0007】また、前記画像読取り装置は更に、前記画
像読取りセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補正
手段と、前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段
による増幅量に応じて変化させる補正制御手段とを備え
ることとすることもできる。また、前記画像読取り装置
は更に、画像読取りセンサの黒レベル信号を補正する黒
レベル補正手段と、前記画像読取りセンサの黒レベル補
正を行った時の温度と原稿読取り走査中の温度との差を
検出する温度検出手段と、前記黒レベル補正手段の補正
値を前記増幅手段の増幅量と前記温度検出手段から検出
された温度変化量に応じて変化させる補正制御手段とを
備えることとすることもできる。
【0008】
【作用】本発明によれば、速度検出手段と制御手段とに
より、走査速度に応じて所定の解像度が得られるように
画像読取りを変更するので、画像読取りセンサの走査速
度が変化した場合においても一定の解像度で画像を読み
取ることが可能になる。また、タイミング制御手段を備
えることによって、画像読取りセンサの走査速度に応じ
てタイミング発生手段のタイミング信号の発生間隔を変
化させることができる。結果、画像読取りセンサは走査
速度が変化しても一定の解像度で読取り走査することが
できる。
【0009】さらに、増幅制御手段を備えることによっ
て、増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段による
タイミング信号の発生間隔に応じて変化させることがで
きる。結果、読取りセンサへの前記タイミング発生手段
によるタイミング信号の発生間隔が変化しても量子化以
前のアナログ画像信号は所定レベルに制御され、精度良
く量子化することができる。
【0010】さらに、補正制御手段を備えることによっ
て黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量に
応じて変化させることができる。結果、原稿読取り走査
前に格納した前記画像読取りセンサの黒レベル信号の補
正値が記増幅手段の増幅量が変化したことで生じる誤差
をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅量の再設
定によって補正値の再格納をする必要がなくなる。
【0011】さらに、前記補正制御手段が前記黒レベル
補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量と前記温度検
出手段から検出された温度変化量に応じて変化させるよ
うにすれば、原稿読取り走査前に格納した前記画像読取
りセンサの黒レベル信号の補正値が増幅手段の増幅量が
変化したことで生じる誤差と温度変化によって生じる誤
差をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅量の再
設定と温度変化によって補正値の再格納をする必要がな
くなる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例の画像読取り装置及び
画像複写装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例における画像読取り装置及び画像
複写装置のブロック図を示すものである。
【0013】図1において、光源3によって露光走査さ
れたプラテンガラス12上に置かれた原稿13の反射光
像は、レンズユニット2によってラインセンサ1上の各
受光素子に結像される。ラインセンサ1は、例えばCC
Dカメラ等に使用される光電変換素子を用い、結像され
た原稿画像をアナログ画像信号に変換する。光電変換素
子は図1では密着型を例に示しているが、縮小型を用い
てもよく、縮小型では反射ミラーを複数枚用いて反射光
像を縮小レンズに導き、縮小レンズを通過した反射光像
はラインセンサ1上に縮小結像されることになる。ま
た、ラインセンサ1はセンサ駆動回路5より出力される
転送パルスSHと画素クロックSCLKに同期してアナ
ログ画像信号を信号処理回路6に出力する。
【0014】信号処理回路6はラインセンサ1から出力
されるアナログ画像信号を増幅し、さらに内蔵するA/
D変換器により、アナログ画像信号をデジタル画像信号
に変換する。また、デジタル画像信号を黒レベル補正、
白レベル補正し、さらに反射率リニアな信号から濃度リ
ニアな信号に濃度変換してバッファメモリ7に出力す
る。また、黒レベル補正の補正係数はラインセンサ1に
取り付けられた温度検出センサ20の出力値によってコ
ントローラ11から補正制御される。
【0015】センサ駆動回路5はラインセンサ1の感光
部の電荷を出力用シフトレジスタに転送するための転送
パルスSHと転送パルスSHに同期している画素クロッ
クSCLK、画像有効信号SENを発生し、ラインセン
サ1、コントローラ11、及びサンプリング回路19に
出力する。転送パルスSHの周期はラインセンサ1の光
信号の蓄積時間となる。
【0016】キャリッジユニット4は前記ラインセンサ
1、レンズユニット2及び光源3とを有した復走査方向
に移動可能な筺体である。副走査への移動は次に述べる
モータ部8によって行なわれる。モータ部8は駆動モー
タ8aと駆動モータ8aの駆動軸に取り付けられたロー
タリーエンコーダ8cとロータリーエンコーダ8cのス
リットを検出し、パルスを発生させる検出センサ8bよ
り構成される。
【0017】原稿読取り走査時には、モータ制御回路1
0はコントローラ11からの速度指定、走査範囲指定、
及び駆動指定等の制御信号によってモータ8aを駆動制
御し、光源3、レンズユニット2、ラインセンサ1を一
体となって動かすためのキャリッジユニット4を移動さ
せ、ラインセンサ1を原稿13の始端位置P2から終端
位置P3まで副走査方向に往復駆動する。結果、ライン
センサ1は原稿13の始端位置P2から終端位置P3ま
でを繰り返して読取り走査することができる。信号処理
回路6の補正動作時には、モータ制御回路10はコント
ローラ11からの制御信号に従ってモータ8aを駆動制
御し、ラインセンサ1をシェーディング補正用の基準白
色板16の位置P1まで移動し、停止させる。信号処理
回路6の補正処理が完了した後は、ラインセンサ1をス
タート位置まで移動し、停止させる。
【0018】位置検出回路9は基準位置P0に取り付け
られた位置センサ15によって内部位置信号を初期化
し、基準位置P0からのラインセンサ1の移動量を示す
相対位置信号をモータ制御回路10に出力する。相対位
置信号の生成はモータ8aの駆動軸に取り付けられたロ
ータリーエンコーダ8cからのパルスを検出センサ8b
によって検出し、検出されたパルス数をカウントするこ
とで行なう。モータ制御回路10は相対位置信号から基
準白色板16の位置P1、原稿13の始端位置P2、終
端位置P3、及び原稿13に対するラインセンサ1の位
置を検出することができる。
【0019】速度検出回路18はセンサ8bから出力さ
れるパルス周期を内部クロックでカウントすることで副
走査速度信号Vを生成し、モータ制御回路10とサンプ
リング回路19に出力する。モータ制御回路10はコン
トローラ11から設定される副走査速度Vxと速度信号
Vの差からラインセンサ1が取り付けられたキャリッジ
ユニット4の副走査速度が設定値Vxで一定になるよう
にモータ8aを駆動制御する。
【0020】サンプリング回路19はセンサ駆動回路5
から出力される転送パルスSHに同期して速度信号Vを
サンプリングする。複写原稿選択部17にはLETTE
R、LEDGER等の複写サイズを指定する複数の選択
ボタンが用意されている。操作者はこの複数の選択ボタ
ンのどれかを押すことによって複写サイズを指定し、複
写動作をスタートさせることができる。複写原稿選択部
17は複写サイズの指定が行なわれると複写サイズを設
定するデータをコントローラ11に出力する。
【0021】コントローラ11は複写原稿選択部17か
ら複写サイズのデータが入力されると、センサ駆動回路
5、信号処理回路6、バッファメモリ7、及びモータ制
御回路10に複写サイズに対応する処理値を設定する。
設定後、プリンタ14に複写サイズと記録開始信号を送
信し、プリンタ14から出力される記録用紙の副走査同
期位置信号(以下単にVSYNCという。)に同期して
モータ制御回路10に制御信号を出力する。また、プリ
ンタ14から出力されるVSYNC、ラスタ走査同期信
号(以下単にHSYNCと言う。)、及びHSYNCに
同期した画素クロック(以下単にPCLKと言う。)を
入力し、バッファメモリ7に制御信号を出力する。さら
に、コントローラ11はセンサ駆動回路5からの転送パ
ルスSH、転送パルスSHに同期した画素クロックSC
LK、及び画像有効信号SENに従って、信号処理回路
6及びバッファメモリ7に制御信号を出力し、デジタル
画像信号をバッファメモリ7に逐次格納する。
【0022】図9にコントローラ11の詳細な構成を示
す。同図にみられるようにコントローラ11はCPU1
10、RAM111、ROM112並びにI/Oポート
113からなっている。バッファメモリ7はコントロー
ラ11の制御信号に従って、信号処理回路6からのデジ
タル画像信号出力を逐次格納し、プリンタ14に逐次出
力する。バッファメモリ7の詳細な構成は図9に示して
いる。
【0023】プリンタ14は例えば電子写真プロセスに
よるレーザビームプリンタを使用し、入力画像信号によ
って変調されたレーザ光信号を一定速度のラスタ走査に
よって全面に帯電されている感光体上に露光走査するこ
とで静電潜像を形成し、像形成部分を現像器によって現
像する。現像された像形成部分のトナーは紙に転写さ
れ、定着器によって紙上のトナーは紙に定着される。こ
のように帯電、露光、現像、転写、定着の過程を繰り返
すことによって、入力画像信号を用紙に連続して記録す
る。プリンタ14は、VSYNC、HSYNC、及びH
SYNCに同期したPCLKをコントローラ11に出力
する。プリンタ14はコントローラ11から送信された
複写サイズに従って、記録用紙を選択し、バッファメモ
リ7からの入力画像信号を帯電、露光、現像、転写、定
着の過程を繰り返すことによってサイズ指定された用紙
に連続して記録する。
【0024】図2は図1におけるセンサ駆動回路5の機
能を示すブロック図、図3はセンサ駆動回路5の動作タ
イミングチャート図を示している。図2において、発振
器501は一定周期の画素クロックSCLKを発生し、
画素カウンタ503は画素クロックSCLKをカウント
し、カウントアドレス値Addを出力する。コントロー
ラ11のCPU110はI/Oポート502を経由して
第1比較器504に転送パルスSHのパルス周期を決定
する周期画素数Bxを設定し、第2比較器505に画像
情報の有効画素数Cxを設定する。第1比較器504は
画素カウンタ503のカウントアドレス値Addと設定
された画素数Bxを比較し、Add=Bxのとき転送パ
ルスSHを”H”に出力する。画素カウンタ503は転
送パルスSHの立ち下がりによってカウントアドレス値
Addを0にクリアする。第2比較器505はカウント
アドレス値Addと有効画素数Cxを比較し、0≦Ad
d≦Cxのとき”L”信号、Cx<Addのとき”H”
信号の画像有効信号SENを出力する。図3に図示すよ
うに画素クロックSCLKの周期をtc(s)、周期画
素数をBx、有効画素数をCxとすれば、転送パルスS
Hの周期ti(s)、有効画像情報時間tg(s)はそ
れぞれ(数1)及び(数2)に基づいて計算される。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】その結果、コントローラ11のCPU11
0は周期画素数Bx、有効画素数Cxを所望の値に設定
することで転送パルスSHの周期tiと有効画像信号S
ENの時間tgを変化させることができる。周期画素数
Bxの設定では、ラッチ507に設定値Bxを設定する
と、ラッチ506によって転送パルスSHの立ち下がり
で設定値Bxが第1比較器504に出力される。
【0028】ところで、転送パルスSHの周期tiはラ
インセンサ1の光信号の蓄積時間となる。従って副走査
方向の読取り解像度を一定にする為には、ラインセンサ
1の原稿読取り走査速度に応じて周期tiを変化させる
必要がある。読取り走査速度Vx(mm/s)、副走査
解像度Y(dot/mm)とすると周期tiは(数3)
に基づいて設定する必要がある。
【0029】
【数3】
【0030】よって、読取り走査速度の最大値をVma
x(mm/s)、最小値をVmin(mm/s)、副走
査解像度Y(dot/mm)とすると周期tiの最小値
Tmin、周期tiの最大値Tmaxは(数4)及び
(数5)に基づいて計算される。
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】また、変化する周期tiの期間のなかで有
効画像情報をすべて出力するには常にtg<tiを満足
する必要がある。周期tiの最小値をTmin、有効画
素数をCxとすると(数6)を満足するように画素クロ
ックSCLKの周期tcを設定する。
【0034】
【数6】
【0035】さらに、(数6)を満足する周期tcにお
いてTmaxまで転送パルスSHの周期tiを変化させ
ために、画素カウンタ503、第1比較器504、及び
第2比較器505は[Tmax/tc]+1までのアド
レス値Addをカウント、及び比較できるようにする。
ここで、[]は小数部を切り捨てる整数化処理である。
【0036】以上のようにセンサ駆動回路5を構成する
ことで、転送パルスSHの周期tiを時間tcの精度で
TminからTmaxまで変化させることができる。よ
って、ラインセンサ1の原稿読取り走査を最大値Vma
x(mm/s)から最小値Vmin(mm/s)までの
走査速度の範囲において、副走査解像度をY(dot/
mm)に保った状態で、変化することができる。
【0037】走査速度の最大値Vmax(mm/s)、
最小値Vmin(mm/s)、副走査解像度Y(dot
/mm)、周期tc(s)、複写原稿サイズによって設
定される有効画素数Cxは装置の設計仕様で決定される
値であり、各Vmax、Vmin、Y、tc、Cxの設
計値はコントローラ11のリードオンリーメモリ112
(以下単にROM112と言う。)に記憶されている。
【0038】センサ駆動回路5で生成された転送パルス
SHと転送パルスSHに同期した画素クロックSCL
K、画像有効信号SENはラインセンサ1、コントロー
ラ11、サンプリング回路19にそれぞれ出力される。
以上の説明では、発振器501の周期tcを固定周期と
したが、周期tcを変化させることによって周期tiを
変化させることも可能である。この場合は、複数の発振
器を用いてもできるし、一個の発振器の出力周期を設定
で変化させても良い。図4は図1における信号処理回路
6の機能を示すブロック図、図5は白シェーディング補
正前のデジタル信号出力とアナログ信号増幅器の増幅量
との関係図、図6は増幅量補正のフローチャート図を示
している。
【0039】信号処理回路6には増幅量補正、白シェー
ディング補正、及び黒シェーディング補正の3つの補正
動作がある。補正動作は増幅量補正、黒シェーディング
補正、白シェーディング補正の順に行なわれる。最初
に、増幅量補正について説明する。図5に図示するよう
にラインセンサ1に出力される転送パルスSHの周期t
iをTmaxからTminまで変化させると、アナログ
増幅器601の増幅量が固定の場合はデジタル信号出力
はE点からF点まで変化する。これは、ラインセンサ1
への露光量は一定であるが、転送パルスSHの周期ti
を短くすることによってラインセンサ1の光信号の蓄積
時間が短くなり、結果としてラインセンサ1の出力信号
が小さくなったからである。アナログ増幅器601の出
力値が小さくなると、A/D変換器603でアナログ画
像信号をデジタル信号に量子化する際の歪が問題とな
る。よって、周期tiが短くなるに従ってアナログ増幅
器601の増幅量をB点からC点に増大変化させ、A/
D変換器603の入力信号を基準値以上に補正する。そ
の結果、デジタル信号出力はE点からG点に変化する。
この増幅量補正動作によって周期tiが変化しても精度
良くアナログ信号を量子化することができる。増幅量の
補正値は、B点とC点の増幅値から補正式を求め、補間
演算処理することで周期tiに対応する増幅値を求める
ことができる。
【0040】以下、増幅量補正動作を図6のフローチャ
ートを参照しながら説明する。 (1)増幅量補正動作では、モータ制御回路10はコン
トローラ11からの制御信号に従ってモータ8aを駆動
制御し、ラインセンサ1をシェーディング補正用の基準
白色板16の位置P1まで移動し、停止させる。また、
光源3を点灯させる。(ステップS1) (2)コントローラ11は初期設定として、転送パルス
SHの周期tiをTmaxに設定する。コントローラの
内部にあるCPU110はROM112から周期tcを
読出し、(数1)よりTmaxとなる周期画素数Bxを
算出する。ラッチ507にBxを設定することで周期t
iはTmaxに設定される。また、I/Oポート609
を経由してラッチ607に初期値の増幅量(A点)を設
定し、ラッチ614に係数K=0を設定する。ラッチ6
07のデータはラッチ608によって転送パルスSHの
立ち下がりでD/A変換器602に出力され、ラッチ6
14のデータはラッチ613によって転送パルスSHの
立ち下がりで乗算器612に出力される。よって、乗算
器612の出力は0となり、ランダムアクセスメモリ回
路610(以下単にRAM610と言う。)の出力は加
算器611で加算されず、A/D変換器603の出力が
そのまま乗算回路605の入力値となる。増幅器601
はD/A変換器602から出力される電位によって増幅
量を変化させる電圧制御型可変増幅器である。(ステッ
プS2) (3)初期設定終了後、ラインセンサ1から出力される
アナログ画像信号を増幅器601で増幅し、さらに8ビ
ットのA/D変換器603によりアナログ信号を00
(HEX)からFF(HEX)のデジタル信号に変換す
る。I/Oポート609を経由したコントローラ11か
らの制御信号によって、1ライン走査分の画像データを
一旦ランダムアクセスメモリ回路604(以下単にRA
M604と言う。)に記憶する。RAM604は1ライ
ン走査分の画像データを格納できる容量と主走査画素カ
ウンタを持つ。(ステップS3) (4)RAM604に記憶された1ライン走査分の画像
データは、I/Oポート609を経由したコントローラ
11のCPU110からの制御信号によって1画素単位
で読出され、読出したデータ同士逐次比較処理される。
比較処理によって画像データの最大値Dmax(D点)
を検出し、その最大値が記憶されているRAM604の
アドレス(MAX_ADD)をコントローラ11の内部
RAM111に保存する。(ステップS4) (5)コントローラ11はA/D変換器603の出力値
Dmax(D点)が基準の範囲、すなわちDL≦Dma
x<DHになるまでラッチ607の設定値を増減する。
DL,DHは実験的に求められる値である。A/D変換
器603の出力の参照画像データは、ステップS4で内
部RAM111に保存したRAM604のアドレス(M
AX_ADD)に記憶されている画像データである。A
/D変換器603の出力D点が基準の範囲のE点になっ
た時の増幅量B点の設定値(Amin)をコントローラ
11の内部RAM111に保存する。コントローラ11
のCPU110は転送パルスSHの立ち下がりで割り込
み処理を実行し、この割り込み処理のなかでラッチ60
7に増幅量のデータ値を設定する。データ設定終了後、
1ライン走査分の画像データをRAM604に記憶する
制御信号を出力する。1ライン走査分の画像データをR
AM604に記憶するには転送パルスSHの周期tiの
1サイクル分が必要であり、CPU110はデータ設定
が終了してから2回目の割り込みサイクルで参照画像デ
ータを読出すこととなる。この割り込み処理ルーチンの
処理はA/D変換器603の出力(D点)が基準の範囲
のE点になった時に終了する。(ステップS5) (6)コントローラ11は転送パルスSHの周期tiを
Tminに設定する。CPU110はROM112から
周期tcを読出し、(数1)よりTminとなる周期画
素数Bxを算出する。ラッチ507にBxを設定するこ
とで周期tiはTminに設定される。また、A/D変
換器603の出力値Dmax(F点)が基準の範囲、す
なわちDL≦Dmax<DHになるまでラッチ607の
設定値を増減する。DL,DHは実験的に求められる値
である。A/D変換器603の出力の参照画像データは
(ステップS4)で内部RAM111に保存したRAM
604のアドレス(MAX_ADD)に記憶されている
画像データである。A/D変換器603の出力(F点)
が基準の範囲のG点になった時の増幅量C点の設定値
(Amax)をコントローラ11の内部RAM111に
保存する。増幅量のデータ設定と参照画像データの読出
しは(ステップS5)と同様に行なう。(ステップS
6) (7)(ステップS5)、(ステップS6)で内部RA
M111に保存した増幅値Amax、Aminより、C
PU110は転送パルスSHの周期tiの変化に対応す
る増幅値Againを算出する補正式を求める。補正式
を(数7)に示す。(ステップS7)
【0041】
【数7】
【0042】以上の増幅量補正動作によって周期tiが
TminからTmaxまで変化した場合の増幅値Aga
inを算出する補正式(数7)を導き、コントローラ1
1の内部RAM111に補正式(数7)を保存する。原
稿読取り走査中は周期tiの設定、即ち周期画素数Bx
をラッチ507に設定した後、補正式(数7)に基づい
て増幅値Againを補間演算処理し、増幅値Agai
nをラッチ607に設定する操作がおこなわれる。
【0043】この操作によって周期tiがTminから
Tmaxまで変化しても精度良くアナログ信号を量子化
することができる。次に、黒シェーディング補正につい
て説明する。黒シェーディング補正動作は増幅量補正動
作が終了した後におこなわれる。コントローラ11は光
源3を消灯し、転送パルスSHの周期tiをTmaxに
設定する。CPU110はROM112から周期tcを
読出し、(数1)よりTmaxとなる周期画素数Bxを
算出する。ラッチ507にBxを設定することで周期t
iはTmaxに設定される。また、RAM111に保存
した増幅値AminをI/Oポート609を経由してラ
ッチ607に設定する。ラッチ607のデータはラッチ
608によって転送パルスSHの立ち下がりでD/A変
換器602に出力される。
【0044】ラインセンサ1から出力されるアナログ画
像信号を増幅器601で増幅し、さらに8ビットのA/
D変換器603によりアナログ信号を00(HEX)か
らFF(HEX)のデジタル信号に変換する。I/Oポ
ート609を経由したコントローラ11からの制御信号
によって、1ライン走査分の画像データをRAM610
に記憶する。また、コントローラ11のCPU110は
温度検出センサ20より黒レベルの補正時の温度TBs
(℃)を入力し、RAM111に保存する。
【0045】結果、RAM610には光源3の消灯時の
画素ごとの読取り黒レベルの補正値データDk(i)が
記憶される。従って、ここで、ラッチ614には係数K
が設定される。ラッチ614のデータはラッチ613に
よって転送パルスSHの立ち下がりで乗算器612に出
力され、RAM610の黒レベルの補正値は乗算器61
2でK倍に演算され、加算器611に出力される。
【0046】原稿読取り時には、原稿13を読取り走査
した画像データD(i)(A/D変換器603の出力デ
ータ)からK倍された黒レベルの補正値データK×Dk
(i)を減じる操作、即ち出力Dout=D(i)−K
×Dk(i)を行なう。(黒レベル補正) 周期tiが変化した場合、コントローラ11のCPU1
10は増幅値Againに対応して係数KをK=Aga
in/Aminに補正する。原稿読取り走査中は周期t
iの設定が行なわれた後、補正式(数7)に基づいて増
幅値Againを求め、K=Again/Aminより
係数Kを算出し、ラッチ614に係数Kを設定する操作
がおこなわれる。
【0047】この操作によって、周期tiがTminか
らTmaxまで変化し、それに対応して増幅量をAmi
nからAmaxまで変化させても精度良く黒レベルの補
正をすることができる。ところで、黒レベルの歪は主に
フォトダイオードや蓄積電極およびCCDシフトレジス
タで発生する暗電流によるものである。暗電流は温度の
影響が大きい。よってコントローラ11のCPU110
は、RAM111に保存した黒レベルの補正時の温度を
TBs(℃)、あらたに温度検出センサ20よりコント
ローラ11が検出した温度をTBst(℃)とした時、
TBstとTBsを比較し、TBst>TBsが成立す
れば温度変化率をα(倍/℃)としてKx=α×(TB
st−TBs)×Kより係数Kxを算出し、ラッチ61
4に係数Kxを設定する係数Kの補正制御を行なう。α
は実験的に求められる値であり、ROM112に記憶さ
れている。
【0048】この係数Kの補正制御によって係数Kxを
設定することで、温度変化時に黒レベルの補正動作を行
なう為の移動、即ち連続読み走査取り中でも遮光位置P
1にラインセンサ1を移動する必要がなく、連続読取り
走査を高速に行なうことができる。さらに、ラインセン
サ1の全体温度が変化しても精度良く黒レベルの補正を
することができる。
【0049】次に、白シェーディング補正動作について
説明する。白シェーディング補正動作は増幅量補正動
作、黒シェーディング補正動作が終了した後におこなわ
れる。コントローラ11は光源3を点灯し、転送パルス
SHの周期tiをTmaxに設定する。CPU110は
ROM112から周期tcを読出し、(数1)よりTm
axとなる周期画素数Bxを算出する。ラッチ507に
Bxを設定することで周期tiはTmaxに設定され
る。また、RAM111に保存した増幅値Aminを読
出し、I/Oポート609を経由してラッチ607にA
minを設定し、ラッチ614に係数K=1を設定す
る。ラッチ607のデータはラッチ608によって転送
パルスSHの立ち下がりでD/A変換器602に出力さ
れ、ラッチ614のデータはラッチ613によって転送
パルスSHの立ち下がりで乗算器612に出力される。
ラッチ614に係数K=1を設定することによって、乗
算器612の出力はRAM610の出力と同じになる。
加算器611ではA/D変換器603の出力から乗算器
612の出力を引き、乗算回路605に出力する。 ラ
インセンサ1から出力されるアナログ画像信号を増幅器
601で増幅し、さらに8ビットのA/D変換器603
によりアナログ信号を00(HEX)からFF(HE
X)のデジタル信号に変換する。I/Oポート609を
経由したコントローラ11からの制御信号によって、1
ライン走査分の画像データを一旦RAM604に記憶す
る。コントローラ11のCPU110はRAM604の
記憶データをI/Oポート609経由で1画素単位で画
素データを読込み、そのデータの逆数を計算をして再び
同じアドレスに書き込む。この操作を1ライン走査分の
全画像データの画素に対して行なう。
【0050】結果、RAM604には基準白色板16を
読取ったときの画素ごとの補正値データ1/Dw(i)
が記憶される。原稿読取り時には、原稿13を読取り走
査した画像データD(i)(加算器611の出力デー
タ)とRAM604に記憶してある補正値1/Dw
(i)から出力Dout(HEX)=D(i)×FF
(HEX)/Dw(i)が乗算回路607で演算され
る。(白レベル補正) 以上の信号補正操作によって、光源3の光量ムラ、ライ
ンセン1の各受光素子の感度ムラを補正することができ
る。濃度変換回路608は乗算回路607から出力され
る反射率リニアの画像信号を濃度リニアな画像信号に変
換して出力する。 白シェーディング補正動作が終了す
ると、モータ制御回路10はコントローラ11からの制
御信号に従ってモータ8aを駆動制御し、ラインセンサ
1を基準白色板16の位置P1から原稿読取りスタート
位置まで移動し、停止させる。また、コントローラ11
は光源3を消灯する。
【0051】図7、図8を用いて本発明の画像読取り装
置が等倍読取り走査を行なう場合の実施例について説明
する。図7は読取り走査速度に対する補正を行なうタイ
ンミング図である。速度検出回路18(図1参照)はセ
ンサ8bから出力されるエンコーダパルスの周期を内部
クロックでカウントすることでデジタル値の速度信号V
を生成する。そしてサンプリング回路19は転送パルス
SHの立ち上がりで速度信号Vをサンプリングする。コ
ントローラ11のCPU110は図7に示すように転送
パルスSHの立ち下がりでステップS71、ステップS
72、ステップS73の割り込み処理を実行する。割り
込み処理の内容について説明する。
【0052】(ステップS71)コントローラ11のC
PU110はサンプリング回路19の速度信号Vsを読
込み、速度信号Vsから最適な周期tiを(数3)に基
づいて計算する。読込んだ速度をVs(mm/s)、画
像読取り装置の副走査解像度をY(dot/mm)とす
ると周期tiは(数8)のようになる。
【0053】
【数8】
【0054】次に、CPU110はROM112より最
大値Vmax、最小値Vmin、副走査解像度Yを読出
し、Tmin、Tmaxを(数4)及び(数5)に基づ
いて計算する。計算終了後、(数8)によって得られた
周期tiがTmin≦ti≦Tmaxの条件を満足する
かを判定する。条件が成立すれば周期tiをRAM11
1に保存し、(ステップS72)を処理する。条件が成
立しなければ割り込み処理を終了する。
【0055】(ステップS72)CPU110はROM
112より周期tc、RAM111より周期tiを読出
し、周期画素数Bxを(数9)に基づいて計算し、RA
M111に保存する。ここで、[]は小数部を切り捨て
る整数化処理である。
【0056】
【数9】
【0057】次に、(数7)に基づいて増幅量Agai
nを計算し、整数化処理した設定増幅値Axを求め、R
AM111に保存する。また、CPU110はあらたに
温度検出センサ20の出力をI/Oポート113を経由
して検出し、検出した温度TBst(℃)とRAM11
1に保存した黒レベル補正時の温度TBs(℃)とを比
較する。TBst≦TBsであればK=Again/A
minを計算し、係数Kst=Kとして係数KstをR
AM111に保存する。TBst>TBsであれば温度
変化率をα(倍/℃)としてKx=α×(TBst−T
Bs)×Kより係数Kxを算出し、係数Kst=Kxと
して係数KstをRAM111に保存する。αは実験的
に求められる値であり、ROM112に記憶されてい
る。
【0058】(ステップS73)(ステップS72)で
RAM111に保存した周期画素数Bxをセンサ駆動回
路5のラッチ507に設定し、増幅値Axを信号処理回
路6のラッチ607に設定し、係数Kstをラッチ61
4に設定する。転送パルスSHの立ち下がりで増幅値A
xはラッチ608を経由してD/A変換器602に設定
され、増幅器601の増幅量が設定される。また、転送
パルスSHの立ち下がりで周期画素数Bxはラッチ50
6を経由して第1比較回路504に出力され、周期ti
が設定される。さらに、転送パルスSHの立ち下がりで
係数Kstはラッチ613を経由して乗算器612に設
定され、RAM610の黒レベルの補正値は乗算器61
2でKst倍に演算され、加算器611に出力される。
加算器611は画像データから乗算器612の出力を減
じる。
【0059】以上の割り込み処理を実行することによっ
て、転送パルスSHの周期で1サイクル分遅れながら画
像読取り装置の読取り走査速度に対応する周期tiと増
幅量Againと係数Kstが設定できる。結果、画像
読取り装置の読取り走査速度が変化しても一定の解像度
Y(dot/mm)で原稿13を読取ることが出来、さ
らに精度良くアナログ信号を量子化し、さらには精度よ
く黒レベルの補正をすることができる。図8は等倍読取
り走査の速度プロフィールと補正の説明図である。図8
において、t0からt2までは加速走査時間、t2から
t3までは速度Va(mm/s)の定速走査時間、t3
からt5までは減速走査時間である。t5からt6まで
はラインセンサ1が原稿終端位置P3から原稿始端位置
P2の手前のスタート位置までリターンする時間で、リ
ターンの最高速度は−Vb(mm/s)である。t0か
らt6までの時間で1回目の原稿読取り走査が終了す
る。t6からt8は2回目の加速走査時間であり、以後
t2からt6同様の速度プロフィールで走査が行なわれ
る。画像読取り装置は原稿走査領域において(ステップ
S71)、(ステップS72)、(ステップS73)の
割り込み処理を実行することによって、原稿読取り走査
速度VがVmin(mm/s)になった時点t1以降は
速度のサンプリング値Vs(mm/s)に従って転送パ
ルスSHの周期tiと増幅量の補正と黒レベルの補正制
御、即ち周期画素数Bxと増幅値Axと係数Kstの設
定が実行される。画素数Bxと増幅値Axと係数Kst
の設定は減速走査領域で原稿読取り速度Vが再びVmi
n(mm/s)になる時点t4まで繰り返し実行され
る。
【0060】結果、t1からt4まで原稿13を一定の
解像度Y(dot/mm)で走査出来、さらに精度良く
アナログ信号を量子化し、さらには精度よく黒レベルの
補正をすることができる。原稿13の読取り走査を定速
走査時間tqの一定速度Va(mm/s)の範囲のみ行
なう従来の画像読取り装置に比較して、本発明の画像読
取り装置はt1からt2までの加速走査時間tp、及び
t3からt4までの減速走査時間trを読取り走査する
ことが出来、読取り走査を繰り返し行なう場合はtp、
trの時間内での読取り走査分の時間txを短縮でき
る。解像度Y(dot/mm)、一定速度Va(mm/
s)、読取り走査速度の最小値Vmin(mm/s)と
すると(数10)で計算される時間tx分を短縮するこ
とができる。
【0061】
【数10】
【0062】2回目の走査であるt8までを説明する
と、t3からt8までの時間の内、t3からt4、及び
t7からt8までの時間を読取り時間として使用するこ
とで、時間tx分を短縮することができる。結果、繰り
返し往復読取り動作を行なう場合は、1回の読取り走査
時間で時間tx分が短縮でき、高速な往復読取り動作を
行なう画像読取り装置が実現できる。
【0063】バッファメモリ7を使用した本発明の画像
読取り装置において、一定速度Va(mm/s)のラス
タ走査によって記録する出力機器と接続した場合の複写
動作の実施例を図8、図9を用いて説明する。図9はバ
ッファメモリ7の動作説明図である。図9においてI/
Oポート703を経由したコントローラ11からの制御
信号に従ってメモリ制御回路702は入力される画像デ
ータを1走査ライン単位でメモリ701に逐次格納す
る。また、格納された画像データは入力された画像デー
タから順番に1ライン走査単位で逐次出力される。メモ
リ701は以上の入出力操作を行なう為に、書き込み及
び読出しが重複して実行可能なデュアルポートのファー
ストイン・ファーストアウトのメモリ(以下単にFIF
Oメモリと言う。)構成のバッファである。また、1走
査ラインの内、メモリ701に逐次格納される画像デー
タ数はメモリ制御回路702によって画像有効信号SE
Nが”L”の区間、即ちセンサ駆動回路5の第2比較器
505に設定される有効画素数をCxとするとCx+1
の画素数となる。有効画素数Cxは複写原稿選択部17
から設定される複写原稿サイズによって決定される。複
写原稿サイズの内、主走査方向のサイズがSx(m
m)、主走査の解像度がX(dot/mm)とするとC
PU110はCx=[X×Sx−1]を計算し、第2比
較器505に設定する。ここで[]は小数部を切り捨て
る整数化処理である。
【0064】図8に図示した加速領域tp、減速領域t
rを読取る時間の内、tp≧trの場合はtm=tp、
tp<trの場合はtm=trとし、コントローラ11
はtmの時間分で読取り走査される走査ライン数分の画
像データをバッファメモリ7に逐次格納する。解像度Y
(dot/mm)、一定速度Va(mm/s)、読取り
走査速度の最小値Vmin(mm/s)とすると、tm
(s)の時間分に対応する走査ライン数Lxは(数1
1)に基づいて計算される。ここで、[]は小数部を切
り捨てる整数化処理である。
【0065】
【数11】
【0066】出力機器を例えばプリンタ14とすれば、
コントローラ11はプリンタ14からのVSYNCに同
期して走査ライン数Lxまで画像データをバッファメモ
リ7に格納した後、走査ライン(1)から順次に格納し
た画像データをプリンタ14のHSYNC及びPCLK
に同期して逐次出力する操作を行なう。読取り走査速度
と書き込み走査速度はVa(mm/s)であることか
ら、図8に図示したt1からt2、及びt3からt4の
加減速領域で格納される走査ライン数は1からLxまで
の範囲で変化する。また、読取り走査を繰り返し行なう
場合はtp、trの時間内での読取り走査分、すなわち
(数10)で計算される時間tx分を短縮することがで
きる。
【0067】以上の操作の様に加速領域の画像データを
逐次バッファメモリ7に記憶し、一定速若しくは減速領
域で逐次出力することによって、一定速度Va(mm/
s)のラスタ走査によって記録する機器を接続できる。
また、本発明の画像読取り装置の実施例では1回の往復
読取り動作ごとに時間tx(s)だけ時間短縮でき、従
来の一定速度Va(mm/s)区間のみを読取る画像読
取り装置より高速な連続読取り往復動作ができる。
【0068】その結果、上記画像読取り装置を用いて複
写動作を実行すれば、少容量のメモリで高速な連続複写
動作を行なうことができる。次に画像複写装置の実施例
について図9、図10、図11を用いて説明する。図1
0は複写動作のタイミングチャート図、図11は複写原
稿サイズの説明図である。
【0069】図10において、等倍複写を行なう場合の
一実施例について説明する。T6はプリンタ14のVS
YNCの立ち下がりから記録用紙の先端位置に記録走査
を開始するまでの時間、T1はプリンタ14が記録用紙
に副走査記録する繰り返し時間、T2はラインセンサ1
が原稿13の始端位置から終端位置まで読取り走査する
時間、T3はラインセンサ1が原稿13の終端位置から
始端位置まで戻る時間、T4はプリンタ14が記録用紙
の先端位置から終端位置まで画像データを副走査記録す
る時間、T5はラインセンサ1が原稿13の始端位置か
ら終端位置まで読取り走査する時間T2とプリンタ14
が記録用紙に画像データを副走査記録する時間T4との
差、すなわちT4−T2=T5(T2<T4)となる。
また、ラインセンサ1は画像読取り走査の途中におい
て、加減速走査、停止、再起動などの動作は行なわな
い。即ち、一定走査速度になるように制御される。
【0070】画像読取り走査速度を画像記録走査速度よ
り速く設定している為、画像データは逐次バッファメモ
リ7に格納され、最大格納画像データ量は原稿13の画
像読取りが終了した時点となる。すなわち、ラインセン
サ1からの読取り走査画像データ量のうち、まだプリン
タ14に走査記録されていない画像データ量の分がバッ
ファメモリ7に逐次格納されたことになる。画像読取り
走査の加減速領域をバッファメモリ7に記憶しない場合
に必要な画像データの記憶容量Mmaxは(数12)に
基づいて計算され、バッファメモリ7に記憶される最大
画像走査ライン数Lmは(数13)に基づいて計算され
る。主走査の解像度X(dot/mm)、副走査の解像
度Y(dot/mm)、読取り原稿の主走査サイズSx
(mm)、副走査サイズSy(mm)、画像読取り走査
時間T2(s)、画像記録走査時間T4(s)、1画素
の階調数N(ビット/画素)とする。X、Y、N、及び
各複写サイズごとのSx、Syは設計値であり、ROM
112に記憶される。(但し、Mpは複写原稿1ページ
分を記憶する為の容量である。)
【0071】
【数12】
【0072】
【数13】
【0073】以上の実施例では、画像読取り走査の加減
速領域をバッファメモリ7に記憶していない。さらに、
画像読取り走査速度は画像記録走査速度より速くしてい
る。よってコントロラ11はプリンタ14のVSYNC
の立ち下がりに同期して2ライン以上の走査画像データ
をバッファメモリ7に逐次格納した後、走査ライン
(1)から順次に格納した画像データをプリンタ14の
HSYNC及びPCLKに同期して逐次出力する操作を
行なう。プリンタ14は記録用紙の先端位置から記録走
査を行なう。画像読取り走査が開始されてから終了する
までの間に、バッファメモリ7には1から最大Lm(ラ
イン)までの画像データが逐次格納され、読取り走査終
了後のT5はバッファメモリ7からプリンタ14に画像
データの出力のみ行なわれることになる。
【0074】記憶容量の例として、T2をT4の0.8
倍の時間に設定すれば、バッファメモリ7に格納される
最大画像データ量は(数12)より計算され、原稿画像
データを1ページ分格納する場合の記憶容量Mpに比較
して、0.2×Mpの記憶容量になる。一方、ラインセ
ンサ1が終端位置から始端位置まで戻る時間はT5だけ
長くすることができ、この例では0.2×T4の時間だ
け長くすることができる。
【0075】以上の実施例に示すように、ラインセンサ
1を往復駆動する際のリターン時間、即ちラインセンサ
1が終端位置P3から始端位置P2まで戻る時間が長く
出来、重量のあるキャリッジユニット4を駆動するモー
タ8aの負担は軽くなる。また、プリンタ14は通常読
取り走査のリターン時間を稼ぐ為に、読取り装置同様に
高速な走査記録を行なう必要があったが、読取り装置よ
り時間T5の分だけ走査記録速度を遅くすることができ
る。よって本実施例によれば、読取り装置の高速な往復
駆動動作が実現でき、さらには高速な走査記録を行なう
プリンタ14は必要ない。
【0076】その結果、小容量のメモリで高速な複写動
作を行なう画像複写装置が容易に実現できる。また、時
間T3を長く設定できることから原稿交換時間(T3+
T6)が十分確保され、1枚の原稿を多数枚に高速複写
するだけでなく、複数の原稿を多数枚に高速複写する画
像複写装置を容易に実現することができる。以上の画像
複写装置を使用し、複写原稿の選択をする場合の実施例
について図10、図11を用いて説明する。
【0077】図11は複写原稿サイズの説明図である。
図11において、(A)はLETTERサイズの用紙、
(B)はLEGDERサイズの用紙の配置を図示してい
る。主は主走査方向、副は副走査方向を示している。複
写原稿によって画像読取り走査速度を変化させない場合
の具体例(a)を説明する。
【0078】具体例(a) 複写原稿をLETTERに選択した場合(A)の動作説
明を行なう。説明を行なう為に図10の時間T1からT
6まで仮の数値を設定する。例えば、T1=1.5
(s)、T2=0.8(s)、T3=0.6(s)、T
4=1.0(s)、T5=0.2(s)、T6=0.1
(s)と設定する。以上の設定によって、LETTER
の複写原稿で40枚/分の複写動作を行なうことが出来
る。バッファメモリ7の記憶容量は(数12)より、最
大0.2×Mpaとなる。(但し、MpaはLETTER
原稿1ページ分の記憶容量である。)この時の画像読取
り走査速度は216÷0.8=270(mm/s)とな
り、記録走査速度は216÷1=216(mm/s)と
なる。
【0079】次に、画像読取り走査速度270(mm/
s)、記録走査速度216(mm/s)のままで複写原
稿をLEDGERに選択した場合(B)の動作説明をす
る。LEDGERの複写原稿で20枚/分の複写動作を
行なう場合の数値を設定する。T1=3.0(s)、T
2=1.6(s)、T3=1.3(s)、T4=2.0
(s)、T5=0.4(s)、T6=0.1(s)とな
る。
【0080】バッファメモリ7の記憶容量は(数12)
より、最大2×0.2×Mpa=0.4×Mpaとなる。
(但し、MpaはLETTER原稿1ページ分の記憶容
量である。) ここで、記憶容量がLETTERの時に比較して2倍の
容量となっているのは、副走査方向の原稿サイズが2倍
になったことによって原稿1ページ分の記憶容量が2倍
になったからである。
【0081】以上の具体例(a)の説明の様に、画像読
取り走査速度及び記録走査速度を複写原稿によって変化
させない場合は、バッファメモリ7に記憶される容量は
複写原稿によって異なってくる。実施例ではLEDGE
RはLETTERの2倍の容量を記憶する必要がある。
よって、コントローラ11は複写原稿選択部17によっ
て選択される複写原稿に従って画像読取り走査速度を変
化させ、記憶容量を削減する操作を行なう。
【0082】複写原稿によって画像読取り走査速度を変
化させる場合の具体例(b)を説明する。 具体例(b) 具体例(a)の複写原稿をLEDGERに選択した場合
(B)において、設定値を以下のように変更する。T1
=3.0(s)、T2=1.8(s)、T3=1.1
(s)、T4=2.0(s)、T5=0.2(s)、T
6=0.1(s)とする。この設定によって具体例
(a)と同様に、LEDGERの複写原稿で20枚/分
の複写動作を行なうことができる。
【0083】一方、バッファメモリ7の記憶容量は(数
12)より、最大2×0.1×Mpa=0.2×Mpaと
なる。(但し、MpaはLETTER原稿1ページ分の
記憶容量である。) この時の画像読取り走査速度は432÷1.8=240
(mm/s)となり、記録走査速度は216(mm/
s)となる。
【0084】以上の具体例(b)のように複写原稿によ
って画像読取り走査速度を変化させることでバッファメ
モリ7の記憶容量を削減することができる。複写原稿が
LEDGERの場合は、ラインセンサ1のリターン時間
はLETTERに比較してリターン走査時に高速な走査
領域を比率として多く使用することが出来、T3を0.
2(s)短縮する操作は容易に実現できる。
【0085】T1、T4、T6、Mp、Mmaxは複写
原稿単位に設計値で決定される値である。各T1、T
4、T6、Mp、Mmaxはコントローラ11のROM
112に記憶されている。CPU110は複写原稿選択
部17によって選択される複写原稿に従って、ROM1
12より設計値T1、T4、T6、Mp、Mmax、を
読出し、(数12)の関係式からT2を求める。ROM
112より設計値Y、Sy、tcを読出し、求めたT2
から画像読取り走査速度Vx=Sy/T2(mm/s)
を計算し、さらにVx=Vsとして(数8)及び(数
9)にしたがって設定画素数Bxを算出する。設定画素
数Bxはセンサ駆動回路5のラッチ507に設定する。
【0086】さらには、ROM112よりVmax、V
min、Yを読出し、(数4)、(数5)よりTma
x、Tminを算出し、RAM111よりAmin、A
maxを読出し、補正式(数7)に基づいて増幅値Ag
ainを算出する。増幅値Againはラッチ607に
設定される。また、CPU110は増幅値Againか
らK=Again/Aminとなる係数Kを算出し、ラ
ッチ614に係数Kを設定する。
【0087】また、コントローラ11のCPU110
は、RAM111に保存した黒レベルの補正時の温度を
TBs(℃)、あらたに温度検出センサ20よりコント
ローラ11が検出した温度をTBst(℃)とした時、
TBstとTBsを比較し、TBst>TBsが成立す
れば温度変化率をα(倍/℃)としてKx=α×(TB
st−TBs)×Kより係数Kxを算出し、ラッチ61
4に係数Kxを設定する係数Kの補正制御を行なう。α
は実験的に求められる値であり、ROM112に記憶さ
れている。
【0088】この設定によって画像読取り走査速度を変
化させても、副走査方向の解像度Y(dot/mm)を
一定にでき、精度良くアナログ信号を量子化することが
でき、さらには精度良く黒レベルの補正をすることがで
きる。なお、本実施例においては単色の画像読取り装置
及び単色の画像複写装置を例にして説明したが、ライン
センサ1はレッド、ブルー、グリーンの3色カラーセン
サとし、プリンタ14はイエロー、シアン、マゼンタ、
ブラックの記録色を使用してカラー像の形成を行なうカ
ラープリンタとすることでカラー画像読取り装置及びカ
ラー画像複写装置を容易に実現することもできる。
【0089】この場合は、レッド、ブルー、グリーンの
3色に対して本実施例の信号処理回路を並列に持つこと
でカラー画像読取り装置が容易に実現でき、さらにはレ
ッド、ブルー、グリーンの3色の並列信号から記録色の
イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックを生成する画像
処理を行なうことでカラープリンタに接続できる。カラ
ープリンタが面順次でカラー像の形成をおこなう場合
は、1回の往復動作で行なった本実施例を4回繰り返す
ことによって高速なカラー画像複写装置を実現すること
ができる。
【0090】カラープリンタがパラレルにカラー像の形
成をおこなう場合は、本実施例同様に1回の往復動作で
高速なカラー画像複写装置を実現することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
読取り装置は、原稿を走査することにより読取り、ディ
ジタル画像データに変換する画像読取センサと、前記画
像読取りセンサの走査速度を検出する速度検出手段と、
前記速度検出手段の検出結果に応じて、所定の解像度が
得られるように、画像読取りセンサによる画像読み取り
を変更させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0092】これにより、走査速度に応じて所定の解像
度が得られるように画像読取りを変更するので、画像読
取りセンサの走査速度が変化した場合においても一定の
解像度で画像を読み取ることが可能になる。また、タイ
ミング制御手段を備えることによって、画像読取りセン
サの走査速度に応じてタイミング発生手段のタイミング
信号の発生間隔を変化させることができ、その結果、画
像読取りセンサは走査速度が変化しても一定の副走査解
像度で読取り走査することができるといった効果もあ
る。
【0093】さらに、増幅制御手段を備えることによっ
て、増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段による
タイミング信号の発生間隔に応じて変化させることがで
きる結果、読取りセンサへの前記タイミング発生手段に
よるタイミング信号の発生間隔が変化しても量子化以前
のアナログ画像信号は所定レベルに制御され、精度良く
量子化することができるといった効果がある。
【0094】さらに、補正制御手段を備えることによっ
て、黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
に応じて変化させることができる結果、原稿読取り走査
前に格納した前記画像読取りセンサの黒レベル信号の補
正値が記増幅手段の増幅量が変化したことで生じる誤差
をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅量の再設
定によって補正値の再格納をする必要がなくなるといっ
た効果がある。
【0095】さらに、前記補正制御手段が前記黒レベル
補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量と前記温度検
出手段から検出された温度変化量に応じて変化させるよ
うにすれば、原稿読取り走査前に格納した前記画像読取
りセンサの黒レベル信号の補正値が増幅手段の増幅量が
変化したことで生じる誤差と温度変化によって生じる誤
差をなくすことができ、原稿読取り走査中に増幅量の再
設定と温度変化によって補正値の再格納をする必要がな
くなるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における画像読取り装置及び画
像複写装置のブロック図である。
【図2】図1におけるセンサ駆動回路5の機能を示すブ
ロック図である。
【図3】センサ駆動回路5の動作タイミングチャートで
ある。
【図4】図1における信号処理回路6の機能を示すブロ
ック図である。
【図5】白シェーディング補正前のデジタル信号出力と
アナログ信号増幅器の増幅量との関係図 である。
【図6】増幅量補正のフローチャートである。
【図7】読取り走査速度に対する補正を行なうタインミ
ングチャートである。
【図8】等倍読取り走査の速度プロフィールと補正の説
明図である。
【図9】バッファメモリ7の動作説明図である。
【図10】複写動作のタイミングチャートである。
【図11】複写原稿サイズの説明図である。
【符号の説明】
1 ラインセンサ 5 センサ駆動回路 6 信号処理回路 7 バッファメモリ 11 制御部 14 プリンタ 16 基準白色板 17 複写原稿選択部 18 速度検出回路 19 サンプリング回路 20 温度検出センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を走査することにより読取り、ディ
    ジタル画像データに変換する画像読取センサと、 前記画像読取りセンサの走査速度を検出する速度検出手
    段と、 前記速度検出手段の検出結果に応じて、所定の解像度が
    得られるように、画像読取りセンサによる画像読み取り
    を変更させる制御手段とを備えることを特徴とする画像
    読取り装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記速度検出手段の検
    出結果に応じて、前記画像読取りセンサの画像読み取り
    の周期を変化させることを特徴とする請求項1記載の画
    像読取り装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記速度検出手段によ
    り検出された前記画像読取りセンサの走査速度と前記周
    期との積が所定値となるように前記画像読取りセンサの
    画像読み取りの周期を変化させる請求項2記載の画像読
    取り装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取り装置は、 画像読取りセンサが1ラインの読取りを行う周期を決め
    るタイミング信号を発生するタイミング発生手段と、 前記速度検出手段の検出結果に応じて前記タイミング信
    号の発生間隔を制御するタイミング制御手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取り装
    置。
  5. 【請求項5】 前記画像読取り装置は更に、 前記画像読取りセンサの出力画像信号を増幅する増幅手
    段と、 前記増幅手段の増幅量を前記タイミング発生手段による
    タイミング信号の発生間隔に応じて変化させる増幅制御
    手段とを備えることを特徴とする請求項4記載の画像読
    取り装置。
  6. 【請求項6】 前記画像読取り装置は更に、 前記画像読取りセンサの黒レベル信号を補正する黒レベ
    ル補正手段と、 前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段による増
    幅量に応じて変化させる補正制御手段とを備えることを
    特徴とする請求項5記載の画像読取り装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読取り装置は更に、 画像読取りセンサの黒レベル信号を補正する黒レベル補
    正手段と、 前記画像読取りセンサの黒レベル補正を行った時の温度
    と原稿読取り走査中の温度との差を検出する温度検出手
    段と、 前記黒レベル補正手段の補正値を前記増幅手段の増幅量
    と前記温度検出手段から検出された温度変化量に応じて
    変化させる補正制御手段とを備えることを特徴とする請
    求項6記載の画像読取り装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008078985A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Seiko Epson Corp スキャナ装置、印刷装置、および、スキャン方法
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JP2017163454A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置、及び、画像形成装置

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