JPH09314911A

JPH09314911A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH09314911A
Application number: JP8138336A
Authority: JP
Inventors: Takeo Ohashi; 威夫大橋
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1996-05-31
Filing date: 1996-05-31
Publication date: 1997-12-09

Abstract

(57)【要約】【課題】環境温度の変化等に係らず常に色ずれのない
安定した良質の画像をえることができる画像形成装置を
提供する。【解決手段】画像形成装置１において、画像データを
記憶する記憶手段31と、搬送される記録紙上の画像を複
数に分割した領域について読取るエリアセンサー30と、
記憶手段31に記憶された先行の記録紙上の前記各色画像
データに基づいて、エリアセンサー30が読取った後行の
画像の位置ずれを検知して、検知されたこの検知信号に
対応して各色画像の位置ずれを補正するように各色画像
の書き出しタイミングを調整する搬送書込制御手段22と
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、画像の位置ずれ
を補正する画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のカラー画像形成装置は、
その大部分がこの発明の第１実施形態のものと同様であ
るので、図１，２を参照して説明する。それは、原稿を
読取る読取手段２と、比較演算処理手段32を有し読取手
段２より出力されるデジタル画像信号を電気的に処理す
る画像処理部３と、この画像処理部３から出力される各
色の画像形成情報に基づいて顕像を記録紙上に形成する
記録装置４と、記録紙５を記録装置４へ搬送して通過さ
せる転写ベルト６と、定着装置７とを有するものであ
る。

【０００３】読取手段２は、原稿載置台８の上の原稿を
走査照明する例えば蛍光灯ランプ11を有し、前記ランプ
11によって照明されたときの原稿の反射光は、結像レン
ズで集光され、レッドＲ、グリーンＧ、ブルーＢの３種
類の波長に分光され、ＣＣＤ12に入射されたのち、入射
光をデジタル信号に変換して出力し、その出力は、画像
処理部３においてデータ処理を施して、各色の記録情
報、たとえばブラックＢＫ、イエローＹ、マゼンダＭ、
シアンＣの各色の記録形成信号に変換される。

【０００４】記録装置４は、感光体14と、感光体14の表
面に潜像を形成する画像データに応じた画像光を感光体
に投射する露光手段を有する潜像形成手段15と、感光体
14の潜像を現像する現像手段16と、記録紙５に感光体14
上の顕像を転写する転写手段17とを具え、画像形成装置
１はこのような記録装置４を複数配置したものである。

【０００５】上記のようなもののシステムブロックを示
す図２において、システムコントローラ（ＣＰＵ）20
は、読取手段２、画像処理部３、印字制御手段21、搬送
書込制御手段22の各モジュールを制御する。その制御内
容は、操作表示部23の表示制御及び、キー入力、操作表
示部23のキー操作による入力、及び設定されたモードに
従って、読取手段２、印字制御手段21へのスタート信
号、変倍率指定信号の送出、画像処理部３への画像処理
モード指定信号（色変換、マスキング、トリミング、ミ
ラーリング等）の送出、各モジュールからの異常信号、
動作状態信号による、システム全体の制御を行うもので
ある。また、このときの副走査方向（記録紙５の搬送方
向）の検出タイミング、及び搬送書込制御手段22からの
記録紙搬送タイミングは、駆動モータステップ数によっ
てトリガーをかけて行われている。

【０００６】そして、読取手段１は、システムコントロ
ーラ20からのスタート信号により指定された変倍率に合
った走査速度で原稿を走査し、原稿像をＣＣＤ12の読取
素子で読取り、分光後、画像データとして画像処理部３
に送り、画像処理部３は、読取手段２によって読取デー
タにγ補正、ＵＣＲ（地肌除去）、色補正等の画像処理
を施し、ＢＫ，Ｃ，Ｙ，Ｍの各色の画像データに変換し
て印字制御手段21へ送り、また、システムコントローラ
20の制御に従って、搬送書込制御手段22によって、レー
ザー光による感光体14への書込開始と記録紙搬送タイミ
ングとを調整して作動させるとともに、印字制御手段21
が前記画像データに従って、レーザー光出射装置によっ
てレーザー光をを変調して、変調されたこのレーザー光
を感光体14の表面に投射させて潜像を形成させ、この潜
像を現像手段16によって現像し、転写ベルト６によって
記録紙５を各記録装置４に順次搬送して、現像された各
色の顕像を記録紙５上に順次重ね転写して画像を形成す
るようになっている。

【０００７】上記のようなものにおける各色のずれを補
正するものとして、特開平2-59722号公報に開示されて
公知となっているものがある。それは、転写ベルト６上
に各色（ＢＫ，Ｃ，Ｙ，Ｍ）毎に測定用パターン画像信
号を発生させる各色パターン用画像発生手段と、図６に
示すように転写ベルト６上に形成された各色のパターン
像を検出するパターン検出手段24と、この検出手段24で
検出した各色のパターン像の有効幅とその間隔を検知す
る検知手段と、この検知手段の出力をカウント値に変換
する検知タイミングカウント手段と、検知タイミングカ
ウント手段によるカウント値を設定値と比較して出力す
る画像処理部３と、画像処理部３からの出力値に応じ設
定変更可能な各色書き出しタイミング信号発生手段とを
備え、必要に応じて各色のパターン用画像発生手段によ
って測定用パターン信号を発生させて、各色のパターン
像を各記録装置４によって転写ベルト６上に形成させ、
この各色のパターン像をパターン検出手段によって検出
し、検出されたこの出力に基づいて前記パターン検知手
段24がパターン像の有効幅とその間隔を検知し、検知さ
れたこの有効幅とその間隔から画像処理部３が各色パタ
ーン像の中央値を演算してこの中央値と前記設定値とを
画像処理部３によって比較して各色の記録紙搬送方向の
色ずれ量を求めて出力し、求められたこの出力に対応し
て各記録装置４の書き出しタイミングを調整して各色の
ずれを補正して書き出しを行わせ、長期間の使用におけ
る環境温度の変動等によって生じる各記録装置４の相互
間の取付け位置関係の変化によって生じる各色のずれを
低減させて、安定した良質の画像をえるようにしたもの
である。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の画像形成装置は、各感光体と転写ベルトの
線速に同期ずれが発生し、また転写ベルトと記録紙とが
一体的に移動せず位置ずれが生じ、さらに記録紙が各感
光体に順次搬送されている間の極めて短期間に環境温度
の変化が生じた場合等、各色の位置ずれ補正が適切に行
われないという問題がある。しかも、近年、カラー画像
形成装置は従来より高速化されてきており、より精度の
高い位置ずれ補正が要求されるようになった。

【０００９】そこでこの発明の目的は、前記従来の画像
形成装置がもつ問題を解消し、高速化された画像形成装
置においても、環境温度の変化等に係らず常に色ずれの
ない安定した良質の画像をえることができる画像形成装
置を提供するにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、前
記のような画像形成装置において、画像データを記憶す
る記憶手段と、搬送される記録紙上の画像を複数に分割
した領域について読取るエリアセンサーと、記憶手段に
記憶された先行の記録紙上の前記各色画像データに基づ
いて、エリアセンサーが読取った後行の画像の位置ずれ
を検知して、検知されたこの検知信号に対応して各色画
像の位置ずれを補正するように各色画像の書き出しタイ
ミングを調整する搬送書込制御手段とを設けたことを特
徴とするものである。

【００１１】請求項２に記載の発明は、前記のような画
像形成装置において、画像データを記憶する記憶手段
と、搬送される記録紙上の画像を主走査方向に読取るラ
インセンサーと、記憶手段に記憶された先行の記録紙上
の前記各色画像データに基づいて、ラインセンサーが読
取った後行の画像の位置ずれを検知して、検知されたこ
の検知信号に対応して各色画像の位置ずれを補正するよ
うに各色画像の書き出しタイミングを調整する搬送書込
制御手段とを設けたことを特徴とするものである。

【００１２】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、記憶手段に記憶した先行の記
録紙上の各色画像データを印字の階調によって間引いて
えた各色の第２画像データに基づいて、エリアセンサー
またはラインセンサーによって読取られた後行の記録紙
上の各色画像の位置ずれを検知して、検知されたこの検
知信号に対応して各色画像の位置ずれを補正するように
搬送書込制御手段が各色画像の書き出しタイミングを調
整することを特徴とするものである。

【００１３】請求項４に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、記録紙上の各色画像の位置ず
れを検知するための連続する複数ライン分の画像の検出
サイクルを記憶手段の記憶容量によって決めることを特
徴とするものである。

【００１４】請求項５に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、エリアセンサーまたはライン
センサーによって読取られて記憶された先行の記録紙上
の各色画像データに基づいて、ラインセンサーが読取っ
た後行の記録紙上の各色画像の位置ずれが検知された
際、所望の画像形成が終了した後、前記位置ずれの検知
信号に対応して、搬送書込制御手段が各色画像の書き出
しタイミングの調整を行うことを特徴とするものであ
る。

【００１５】

【発明の実施の形態】この発明の実施形態において、前
記従来と同様の部分については同一の符号を引用して説
明を省略し、主として異なる部分について説明する。こ
の発明の第１実施形態は、図１，２に示すようであっ
て、２は読取手段、14は感光体、15は感光体表面に潜像
を形成する手段、16は感光体の潜像を現像する現像手
段、17は記録紙５に感光体14上の顕像を転写する転写手
段である。

【００１６】このようなものにおいて、画像データを記
憶するメモリーを有する記憶手段31と、記録装置４の記
録紙搬送方向の最下流側に位置して、搬送される記録紙
上面を主走査方向（記録紙５の搬送方向と直交する方
向）の一列について複数に分割したそれぞれの領域につ
いてＣ，Ｙ，Ｍの画像を検知する３素子を有するエリア
センサー30とを設け、画像処理部３に比較演算処理手段
32を併設し、また、画像処理部３の画像情報出力に基づ
いて各色画像の書き出しタイミングを調整する搬送書込
制御手段22を設ける。なお単色を検出する素子を有する
エリアセンサーの場合は、各色の記録装置４の記録紙搬
送方向の下流側にそれぞれ設ければよい。

【００１７】このようなものにあって、位置ずれ検知は
つぎのように行われる。それは、システムコントローラ
20からの測定開始信号によってエリアセンサー30が搬送
される記録紙５に同期してその搬送方向に順次画像を検
知し、先行の記録紙５の画像が検知されて記憶手段31に
記憶しているＣ，Ｙ，Ｍ各色の画像データと、エリアセ
ンサー30が検知した後行のＣ，Ｙ，Ｍ各色の画像データ
を画像処理部３に入力して、画像処理部３は、前記先行
の記憶されている画像データと、先行の画像データに対
応する領域について前記後行の画像データとに基づい
て、画像処理部３の比較演算処理手段32によって先行の
記録紙５の画像と、後行の記録紙５の画像との位置を比
較演算して、そのずれ量を求めて出力し、次回の印字処
理時に求められたこのずれ量の出力に対応して書き出し
タイミング信号を出力し、出力されたこの信号に基づい
て、記録位置制御手段33が書き出しタイミングを調整し
て画像の位置ずれを補正する。

【００１８】すなわち、上述のようにシステムコントロ
ーラ20の指令信号で、電子写真プロセスで搬送書込制御
手段22と印字制御手段21の制御で画像を印字する時、
Ｙ，Ｍ，Ｃ，ＢＫの各色の画像データを感光体14の間隔
分だけずらして出力するために記憶手段31にディレイメ
モリとして記憶させ、ここで印字処理前に取込んだ先行
の画像データをエリアセンサー30で検知した後行のデー
タと比較するまで保持し、エリアセンサー30で検知した
領域に対応する領域において、先行、後行のそれぞれそ
のデータとを比較演算処理手段32が比較演算処理して、
各色のずれ量を領域量に換算し、換算されたこのずれ領
域量をシステムコントローラ20を介して搬送書込制御手
段22に入力して書込信号の送り出しタイミングを補正す
る。それは対応する各領域毎の画像データを選択的に合
成（調整）し直し、合成（調整）し直されたこの画像信
号に基づいて搬送書込制御手段22がそれぞれ該当する記
録位置制御手段33を作動させて書込みを行わせて画像の
色ずれを補正するものである。

【００１９】この色ずれの処理を説明する。それは例え
ば、エリアセンサー30で検知する領域を６×６＝36のド
ットで構成するものとし、その１ドットの大きさは読取
密度、及び記録密度での仕様に基づいて決められてい
る。説明を簡単にするために１色について述べると、図
３−(１)に、先行の記録紙上の画像の１色についての各
領域、すなわち１ドット毎の検知した濃度レベルの出力
データを示し、１ドットのレベルを36階調として、図３
−(１)に記載されている数字が各ドットの濃度レベルを
表しているとした場合、この先行の画像データを記憶手
段31に記憶させた後、後行の画像をエリアセンサー30で
検知したものが図３−(２)に示すようなものを得た場
合、両者を領域毎に画像処理部３の比較演算処理手段32
が比較して、この場合、副走査方向に下に１ドット、主
走査方向に左に１ドットずれていることを検知し、この
ずれ量（対象領域の番地とそのずれドット数）を補正す
る量（対象領域の番地に対するずれドット数）だけ後行
の画像形成の際の書き出しタイミングを補正することと
なる。他の色についても同様の補正が行われる。

【００２０】第２実施形態は、第１実施形態において、
エリアセンサー30の代わりに図示しないがラインセンサ
ーを設けたものである。ラインセンサーはＣ，Ｙ，Ｍの
画像を検知する３素子を有する検出素子を主走査方向に
一列に多数個配列したものである。このラインセンサー
によって、先行の画像形成された記録紙５上の画像を検
知し、この検知したデータを記憶手段31に副走査方向に
所定のライン本数分記憶させた後、後行の画像形成され
た記録紙５の対応する位置と、同じライン本数分の画像
データを検知して、画像処理部３に入力し、比較演算処
理手段32が両データを比較して、先行の画像データに対
して後行の画像データのずれ量を検知するものである。
このようなものにあって、画像に副走査方向の微妙な傾
きが存在する場合、ラインセンサーで副数本のライン情
報を比較することとなり微妙な傾きを検知して色ずれを
補正することができる。

【００２１】第３実施形態は、第１実施形態において、
エリアセンサー30が検知するであろうと予測される画像
濃度において、任意のスレッシュレベル（閾値）を設定
し、記憶手段31に記録した先行の記録紙５上の各色画像
データを印字の階調によって間引いて各色の第２画像デ
ータをえて、この第２画像データに基づいて、エリアセ
ンサー30で検知した後行の記録紙５上の各色画像の位置
ずれを検知して、この検知信号に対応して各色画像の位
置ずれを補正するように、搬送書込制御手段２２が各色
画像の書き出しタイミングを調整するものである。

【００２２】それは、検知した先行の記録紙５上の画像
データにおいて、画像処理部３は予め設定されたスレッ
シュレベルをもって、そのスレッシュレベル以上の濃度
を有する画像データを選択して間引いて、図４−（１)
または図５−(１)に示すように記憶手段31に記憶させて
おき、エリアセンサー30が検知した後行の記録紙５上の
図４−(２)または図５−(２)に示すように画像との比較
を比較演算処理手段32が行って、その位置ずれ量（図
４，５の例においても副走査方向に下に１ドット、主走
査方向に左に１ドットのずれ）を検知し、この検知信号
に対応して各色画像の位置ずれを補正するように、各色
画像の書き出しタイミングを調整するものであって、位
置ずれを補正のスピードが速く行えるとともに、記憶手
段31が適宜小容量のものでよい。なお、図４はスレッシ
ュレベル20以上でデータを間引いた場合を示し、図５は
スレッシュレベル30以上でデータを間引いた場合を示し
ている。

【００２３】上記のスレッシュレベルによる画像データ
を選択間引はラインセンサーを用いた第２実施形態の画
像データ検知の場合にも同様に適用することができる。

【００２４】第４実施形態は、第１実施形態において、
記録紙５上の各色画像の位置ずれを検知するための画像
領域の画像データの取り込みを一画面全体に行わず、副
走査方向においてサイクリックに所望する複数の領域に
ついて検出を行い、この複数領域の検出のサイクルを記
憶手段31の記憶容量によって決めるものである。

【００２５】前述のように先行、後行の画像データを記
憶手段31に記憶させて、そのデータを比較する場合、記
録データの全面データで比較すれば良いが、その場合、
情報量が多すぎて大容量の記憶手段31が必要となる。そ
こで、副操作方向において複数個の連続する画像領域の
画像情報を用いて検知を行った場合、記録紙１枚に対し
１回の検出では検出制度が低くなってしまう、そこで、
この記憶させる限られた画像領域、及び処理時間を記憶
手段31の記憶容量を考慮して記録紙１枚について前記の
ような連続する画像領域の画像情報をサイクリックに複
数回検出を行い、個々のずれの検知結果を記憶手段31に
記憶させて、その記録紙１枚についての検出平均を演算
した後、色ずれ補正を行う。このようなものにあって
は、記憶手段31はコストに見合った適宜小容量のものを
用いることができる。

【００２６】上記の副走査方向において、所望の画像領
域をサイクリックに複数回検出を行うことは、ラインメ
モリーによる画像の検知の場合にも、同様に適用するこ
とができる。

【００２７】第５実施形態は、第１実施形態において、
検知され先行の記録紙５上の各色画像の画像データにお
ける画像の位置に対して、検知された後行の記録紙５上
の各色画像の画像データにおける画像の位置ずれを検知
した後、所望の画像形成が終了したら、搬送書込制御手
段22が前記のような色ずれ補正を行うものである。

【００２８】画像形成装置１が製造工程でその色ずれが
補正されて組立てられるとその後の色ずれは少ないもで
あり、また、記録紙１枚の画像形成途中で突然発生する
ケースは少なく、部品寸法上の経時変化、画像形成中の
温度変化による変形、ないしは感光体14、トナー等の部
品交換時に発生する位置ずれ等に起因する場合が大部分
のため、色ずれの補正が自動的に一画面毎または１枚の
画像形成のページ途中で頻繁に行われると複写動作のス
ピードが遅くなり、作業性が低下する。そこで作業者が
操作表示部23に所望する色ずれ補正の開始時期、すなわ
ち、一連の画像形成が終了した後の次の画像形成が行わ
れる時点、または所望の画像形成枚数が終了した時点か
ら等の指令を入力し、入力されたこの補正開始時期の指
令信号に基づいて、その間に色ずれが発生していた場合
に検知した前述と同様の位置ずれの補正を行うものであ
る。

【００２９】このようなものにあっては、複写動作のス
ピードが高速化して作業性が向上するとともに、必要以
上に記憶手段31を使用しないようにして容量の小さい低
コストの記憶手段31を用いることができる。

【００３０】上記の第５実施形態を第２実施形態に適用
してもよい。

【００３１】

【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項１に記載の発明は、前記のような画像形成装置におい
て、画像データを記憶する記憶手段と、搬送される記録
紙上の画像を複数に分割した領域について読取るエリア
センサーと、記憶手段に記憶された先行の記録紙上の前
記各色画像データに基づいて、エリアセンサーが読取っ
た後行の画像の位置ずれを検知して、検知されたこの検
知信号に対応して各色画像の位置ずれを補正するように
各色画像の書き出しタイミングを調整する搬送書込制御
手段とを設け、また請求項２に記載の発明は、前記のよ
うな画像形成装置において、画像データを記憶する記憶
手段と、搬送される記録紙上の画像を主走査方向に読取
るラインセンサーと、記憶手段に記憶された先行の記録
紙上の前記各色画像データに基づいて、ラインセンサー
が読取った後行の画像の位置ずれを検知して、検知され
たこの検知信号に対応して各色画像の位置ずれを補正す
るように各色画像の書き出しタイミングを調整する搬送
書込制御手段とを設けたので、高速化された画像形成装
置においても、環境温度の変化等に係らず常に色ずれの
ない安定した良質の画像をえることができるという効果
がある。

【００３２】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、記憶手段に記憶した先行の記
録紙上の各色画像データを印字の階調によって間引いて
えた各色の第２画像データに基づいて、エリアセンサー
またはラインセンサーによって読取られた後行の記録紙
上の各色画像の位置ずれを検知して、検知されたこの検
知信号に対応して各色画像の位置ずれを補正するように
搬送書込制御手段が各色画像の書き出しタイミングを調
整するので、記憶手段の記憶容量が小さいものでよくて
低コストであり、高速、かつ高精度で色ずれのない安定
した良質の画像をえることができるという効果がある。

【００３３】請求項４に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、記録紙上の各色画像の位置ず
れを検知するための連続する複数ライン分の画像の検出
サイクルを記憶手段の記憶容量によって決めるので、よ
り精度の高い色ずれ検知を行うことができて、高速、か
つ高精度で色ずれのない安定した良質の画像をえること
ができるという効果がある。

【００３４】請求項５に記載の発明は、請求項１または
２に記載の発明において、エリアセンサーまたはライン
センサーによって読取られて記憶された先行の記録紙上
の各色画像データに基づいて、ラインセンサーが読取っ
た後行の記録紙上の各色画像の位置ずれが検知された
際、所望の画像形成が終了した後、前記位置ずれの検知
信号に対応して、搬送書込制御手段が各色画像の書き出
しタイミングの調整を行うので、位置ずれ検知の時間間
隔が長すぎることがなくて適宜な時間間隔で行うことが
でき、色ずれのない安定した良質の画像をえることがで
きるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施形態の概略縦断面図であ
る。

【図２】同上の第１実施形態の回路構成ブロック図であ
る。

【図３】同上の第１実施形態の記録時の濃度データと検
知された読取りレベルを表す説明図である。

【図４】同上の第２実施形態の記録時の他の濃度データ
と検知された読取りレベルを表す説明図である。

【図５】同上の第２実施形態の記録時のさらに他の濃度
データと検知された読取りレベルを表す説明図である。

【図６】従来の画像形成装置における色ずれ検知パター
ンが転写ベルト上に形成された状態を示す図である。

【符号の説明】

１画像形成装置３画像処理部４記録装置５記録紙 14 感光体 15 潜像形成手段 16 現像手段 17 転写手段 22 搬送書込制御手段 30 エリアセンサー 31 記憶手段

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 1/60 Ｈ０４Ｎ 1/46 Ｚ 1/46

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】感光体と、感光体表面に潜像を形成する
潜像形成手段と、感光体の潜像を現像する現像手段と、
記録紙に感光体上の顕像を転写する転写手段とを有する
記録装置を複数配置し、転写ベルトにより記録紙を各記
録装置に順次搬送して画像を重ね転写する画像形成装置
において、画像データを記憶する記憶手段と、搬送され
る記録紙上の画像を複数に分割した領域について読取る
エリアセンサーと、記憶手段に記憶された先行の記録紙
上の前記各色画像データに基づいて、エリアセンサーが
読取った後行の画像の位置ずれを検知して、検知された
この検知信号に対応して各色画像の位置ずれを補正する
ように各色画像の書き出しタイミングを調整する搬送書
込制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】感光体と、感光体表面に潜像を形成する
潜像形成手段と、感光体の潜像を現像する現像手段と、
記録紙に感光体上の顕像を転写する転写手段とを有する
記録装置を複数配置し、転写ベルトにより記録紙を各記
録装置に順次搬送して画像を重ね転写する画像形成装置
において、画像データを記憶する記憶手段と、搬送され
る記録紙上の画像を主走査方向に読取るラインセンサー
と、記憶手段に記憶された先行の記録紙上の前記各色画
像データに基づいて、ラインセンサーが読取った後行の
画像の位置ずれを検知して、検知されたこの検知信号に
対応して各色画像の位置ずれを補正するように各色画像
の書き出しタイミングを調整する搬送書込制御手段とを
設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項３】記憶手段に記憶した先行の記録紙上の各
色画像データを印字の階調によって間引いてえた各色の
第２画像データに基づいて、エリアセンサーまたはライ
ンセンサーによって読取られた後行の記録紙上の各色画
像の位置ずれを検知して、検知されたこの検知信号に対
応して各色画像の位置ずれを補正するように搬送書込制
御手段が各色画像の書き出しタイミングを調整すること
を特徴とする請求項１または２に記載の画像形成装置。
【請求項４】記録紙上の各色画像の位置ずれを検知す
るための連続する複数ライン分の画像の検出サイクルを
記憶手段の記憶容量によって決めることを特徴とする請
求項１または２に記載の画像形成装置。
【請求項５】エリアセンサーまたはラインセンサーに
よって読取られて記憶された先行の記録紙上の各色画像
データに基づいて、ラインセンサーが読取った後行の記
録紙上の各色画像の位置ずれが検知された際、所望の画
像形成が終了した後、前記位置ずれの検知信号に対応し
て、搬送書込制御手段が各色画像の書き出しタイミング
の調整を行うことを特徴とする請求項１または２に記載
の画像形成装置。