JP2000168130A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000168130A
JP2000168130A JP34948898A JP34948898A JP2000168130A JP 2000168130 A JP2000168130 A JP 2000168130A JP 34948898 A JP34948898 A JP 34948898A JP 34948898 A JP34948898 A JP 34948898A JP 2000168130 A JP2000168130 A JP 2000168130A
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pixel clock
clock generator
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image forming
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JP34948898A
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English (en)
Inventor
Konosuke Mino
功之輔 三野
Kazuyuki Onishi
一幸 大西
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザビーム走査幅を調整するための回路の
個体バラツキや周囲の温度変化による走査幅のバラツキ
を補正でき、画像品質の高い画像を出力できる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 レーザ光学走査系を備えた画像形成装置
1において、入力電圧に応じて異なる画素クロック周波
数を出力可能な画素クロック発生器50から出力された
画素クロックはカウンタ54に、基準クロック発生器5
5からの基準クロックがカウンタ56に夫々入力され、
両カウンタのカウンタ値から画素クロック発生器50の
出力周波数の補正値を算出し、CPU57はD/A変換
器59を介して補正後のデータを出力して、画素クロッ
ク発生器への入力電圧を変化させ、出力周波数が適正値
となるように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやデジタルカラー複写機等の画像形成装置に係り、
さらに詳細には、レーザ光を用いたレーザ走査光学系を
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やレーザビームプリンタ
などのレーザ走査光学系を備えた画像形成装置(以後、
レーザ走査光学系を備えた画像形成装置を画像形成装置
として総称する)において、レーザビームの走査幅はポ
リゴンミラーの反射角度とfθレンズのf値で決定され
る。従って、f値にバラツキがあれば、走査幅のバラツ
キを招来し、走査幅のバラツキは、主走査方向の画像や
文字のバラツキとなってしまい、高品質のプリントが困
難となってしまう。例えば、走査幅の規定値が300m
mである場合に、±1〜2mm程度の誤差を生じること
があった。
【0003】単色の画像出力が可能な画像形成装置であ
れば、レーザ光学系が単一であり、上述した走査幅の問
題はそれほど深刻な問題ではないが、今般、複数色の画
像出力が可能な画像形成装置に対する要請が多く、複数
のレーザ走査光学系を備え、複数色の画像形成が可能な
画像形成装置が増加してきている。
【0004】上述した複数のレーザ走査光学系を備えた
画像形成装置においては、複数色の画像を重ね合せて画
像形成することから、各レーザ走査光学系の走査幅が一
致しないと、各レーザ走査光学系の走査幅のズレが合算
されたものとなり、各色の画像が大きくずれてしまう
(ミスレジストレーション)こととなる。そして高品位
のカラープリントを画像形成することが困難となり、単
一のレーザ走査光学系を有する画像形成装置よりも問題
は深刻となる。
【0005】一方、近年、レーザプリンタやデジタル複
写機等は、ダウンサイジングやパーソナル化等の流れか
ら、安価な製品が相次いで発表されてきているが、装置
の製造コストを低減するために、これまでの比較的高価
なfθレンズの材質を、従来のガラスから比較的安価な
プラスチック系素材に変更することが行なわれてきてお
り、fθレンズを成形する際の歪みや個々のバラツキが
ガラス素材の場合と比して増加する傾向にあり、結果的
にこのことが主走査方向の印字位置の変動となり、高画
質のカラー画像形成を得ることが困難になってきてい
る。
【0006】従ってこれらのことから、特に複数のレー
ザ走査光学系を備えた画像形成装置においては、各レー
ザ走査光学系の走査幅バラツキを低減することが早急に
解決すべき重要な技術課題となっていた。
【0007】そこで、複数のレーザ走査光学系を備えた
画像形成装置において、問題となっていた各レーザ走査
光学系の走査幅バラツキを低減することを目的として、
特公平6−57040号公報では、各レーザ走査光学系
に各々独立した画素クロック発生器を設け、画素クロッ
ク発生器は、基準発振周波数を分周する分周器と、分周
器の分周比を可変する手段からなり、分周器により周波
数を増減された後の信号の周波数を各画素クロック発生
器の画素クロック周波数として用いることで、レーザビ
ームの走査幅を調整することができ、レーザ走査光学系
の走査幅の走査バラツキを補正し、出力される画像や文
字のずれをなくす技術が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、特公平6
−57040号公報に記載の技術は、分周器により周波
数を増減された後の信号の周波数を各画素クロック発生
器の画素クロック周波数として用いることで、レーザビ
ームの走査幅を調整することができ、レーザ走査光学系
の走査幅の走査バラツキを補正し、出力される画像や文
字のずれをなくすことができるという点で有用なもので
ある。
【0009】しかしながら同公報に記載の技術によれ
ば、レーザビームの走査幅を調整するための回路の個体
バラツキやレーザ走査光学系の周囲の温度変化による走
査幅のバラツキを補正することについては提案されてい
ない。
【0010】すなわち、各レーザ走査光学系毎に分周
器、可変手段を備える場合、夫々を構成する電子部品等
の個体バラツキにより、適切な周波数の増減が図れない
場合がある。
【0011】仮に2個のレーザ走査光学系の各fθレン
ズのf値のバラツキを予め計測しておき、補正すべき画
素クロック周波数を求め、実使用時に補正を行なったと
しても、構成部品の個体バラツキ(初期的なものだけで
なく、経時的なものも含めた個体バラツキ)による補正
精度の低下は免れず、見込み制御の域を脱していない。
【0012】さらに、画像形成装置の小型化、コンパク
ト化等の要望から、装置内部のスペースは必然的に狭く
なり、さらにポリゴンミラーの回転数増大等により、レ
ーザ走査光学系周囲の温度上昇は避けられない。従っ
て、周囲の温度上昇により、レーザ走査光学系自身の温
度、ひいてはレーザ走査光学系を構成する部品の温度は
高くなり、温度特性による動作バラツキも大きくなるこ
ととなる。しかし使用環境(周囲が高温高湿、低音低湿
の場合)や実動時間(例えば大量に画像形成した後と、
最初の画像形成時)等の影響による温度変化により、走
査幅のバラツキが変化することが予想されるが、同公報
にはそれを解決する構成、手段を提案するには至ってい
ない。
【0013】従って、従来の技術では、このような複数
のレーザ走査光学系を備えた画像形成装置において、レ
ーザビームの走査幅を調整するための回路の個体バラツ
キや、レーザ走査光学系の周囲の温度変化による走査幅
のバラツキは補正することができないという問題点があ
った。
【0014】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、レーザビー
ムの走査幅を調整するための回路の個体バラツキや、レ
ーザ走査光学系の周囲の温度変化による走査幅のバラツ
キを補正でき、安定して画像品質の高い画像を出力でき
る画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、レーザビームを画素クロック発生源から出力された
画素クロック周波数と同期した画像信号に基づいて、感
光体を露光走査して画像形成を行なうレーザ光学走査系
を備えた画像形成装置において、前記レーザ光学走査系
はさらに、入力電圧に応じて異なる画素クロック周波数
を出力可能な画素クロック発生器と、一定の基準周波数
を出力する基準クロック発生器と、前記基準クロック発
生器から出力された基準クロックの出力周波数に基づ
き、前記画素クロック発生器の出力周波数の補正値を算
出し、前記画素クロック発生器の出力周波数が適正値と
なるように補正制御する制御部とを有することを特徴と
する画像形成装置である。
【0016】請求項2に記載の発明は、上記画像形成装
置が、各々上記画素クロック発生器を有した複数のレー
ザ光学走査系と、単一の基準クロック発生器を有し、上
記制御部は、前記単一の基準クロック発生器から出力さ
れた基準クロックにより、前記複数のレーザ走査光学系
の前記各画素クロック発生器の出力周波数が適正値とな
るように補正制御することを特徴とする請求項1に記載
の画像形成装置である。
【0017】請求項3に記載の発明は、上記画素クロッ
ク発生器自身或いは該画素クロック発生器周辺の温度変
化を検出するための温度検出手段を備え、上記制御部
は、前記温度検出手段が検出した温度変化に応じて、前
記画素クロック発生器の補正時期を決定し、出力周波数
が適正となるように補正制御することを特徴とする請求
項1に記載の画像形成装置である。
【0018】請求項4に記載の発明は、画像形成枚数と
上記画素クロック発生器の出力周波数の補正の要否の関
係を予め記憶する記憶手段を備え、上記制御部は、画像
形成枚数に関する入力値と、前記記憶手段に記憶された
内容に基づき、前記画素クロック発生器の出力周波数が
適正となるように補正制御することを特徴とする請求項
1に記載の画像形成装置である。
【0019】請求項5に記載の発明は、上記制御部が、
上記レーザ走査光学系が、感光体の画像領域を露光走査
している期間は、上記画素クロック発生器の出力周波数
の補正制御を行なわないことを特徴とする請求項1に記
載の画像形成装置である。
【0020】請求項6に記載の発明は、上記レーザ走査
光学系が、上記画素クロック発生器より発振された画素
クロックに基づいて決定された1画素パルスの幅を所定
数に分割し1画素内でパルス幅を変化させるためのパル
ス幅変調器をさらに備え、上記制御部は、前記画素クロ
ック発生器の出力周波数の補正制御を行なった後に、前
記パルス幅変調器のキャリブレーション補正を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施形態を、図1〜
図12に基づいて説明すれば以下の通りである。図1
は、本発明の実施形態に係る画像形成装置であるデジタ
ルカラー複写機1の構成を示す正面断面の略図である。
複写機本体1の上面には、原稿台111および図示しな
い操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に画像読
み取り部110および画像形成部210が設けられた構
成である。原稿台111の上面には原稿台111に対し
て開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に対して
所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF、R
ecircu1ating Automatic Document Feeder)112が装
着されている。
【0022】さらに、両面自動原稿送り装置112は、
まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置におい
て画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送し、
この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、
他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取
り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111
に向かって搬送するようになっている。そして、両面自
動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画
像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿
についての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送
および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して
制御される。
【0023】画像読み取り部110は、両面自動原稿送
り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原
稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置
されている。画像読み取り部110は原稿台111の下
面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113、11
4と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCD
ラインセンサ116とを有している。
【0024】この原稿走査体113、114は、第1の
走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから
構成されている。第1の走査ユニット113は原稿画像
表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所
定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿
台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の
走査速度で平行に往復移動するものである。一方、第2
の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の
第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさら
に所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラー
とを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係
を保って平行に往復移動するものである。
【0025】光学レンズ115は、第2の走査ユニット
114の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光
像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ11
6上の所定位置に結像させるものである。
【0026】CCDラインセンサ116は、結像された
光像を順次光電変換して電気信号として出力するもので
あり、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、例え
ば、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解
したラインデータを出力することのできる3ラインのカ
ラーCCDである。このCCDラインセンサ116によ
り電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示
しない画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が
施される。
【0027】次に、画像形成部210の構成、および画
像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容
されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像
形成部210に向かって供給する給紙機構211が設け
られている。そして1枚ずつ分離供給された用紙Pは、
画像形成部210の手前に配置された一対のレジストロ
ーラ212によりタイミングが制御されて画像形成部2
10に搬送される。さらに、片面に画像が形成された用
紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合
わせて画像形成部210に再供給搬送される。
【0028】画像形成部210の下方には、転写搬送ベ
ルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構
213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間
に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト21
6に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となってい
る。そして、転写搬送ベルト216の下側に近接して、
パターン画像検出ユニットが設けられている。
【0029】さらに、用紙搬送路における転写搬送ベル
ト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成された
トナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217
が配置されている。この定着装置217の一対の定着ロ
ーラ間のニップを通過した用紙Pは、搬送方向切り換え
ゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本
体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に
排出される。
【0030】切り換えゲート218は、定着後の用紙P
の搬送経路を、複写機本体1の排紙トレイ220へ用紙
Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙
Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるもので
ある。切り換えゲート218により再び画像形成部21
0に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイ
ッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、
画像形成部210へと再度供給される。
【0031】また、画像形成部210における転写搬送
ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接
して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形
成ステーションPb、第3の画像形成ステーションP
c、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬
送経路上流側から順に並設されている。
【0032】転写搬送ベルト216は駆動ローラ214
によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動さ
れ、前述したように給紙機構211を通じて給送される
用紙Pを担持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜
Pdへと順次搬送する。
【0033】各画像ステーションPa〜Pdは、実質的
に同一の構成を有しており、各画像ステーションPa、
Pb、Pc、Pdは、図1に示す矢印F方向に回転駆動
される感光体ドラム222a、222b、222c、お
よび222dをそれぞれ含んでいる。
【0034】各感光体ドラム222a〜222dの周辺
には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様
に帯電する帯電器223a、223b、223c、22
3dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成され
た静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a、22
4b、224c、224dと、現像された感光体ドラム
222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転
写用放電器225a、225b、225c、225d
と、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナ
ーを除去するクリーニング装置226a、226b、2
26c、226dとが感光体ドラム222a〜222d
の回転方向に沿って順次配置されている。
【0035】また、各感光体ドラム222a〜222d
の上方には、レーザ走査光学系227a、227b、2
27c、227dがそれぞれ設けられている。レーザ走
査光学系227a〜227dは、画像データに応じて変
調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せ
ず)、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方
向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)24
0a〜240dと、ポリゴンミラー240により偏向さ
れたレーザビームを感光体ドラム222a〜222d表
面に結像させるためのfθレンズ241a〜241dや
ミラー242a〜242d、243a〜243dなどか
ら構成されている。
【0036】レーザ走査光学系227aにはカラー原稿
画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザ走査光
学系227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対
応する画素信号が、レーザ走査光学系227cにはカラ
ー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、
そして、レーザ走査光学系227dにはカラー原稿画像
のイェロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力
される。
【0037】これにより色変換された原稿画像情報に対
応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上
に形成される。そして、現像装置227aには黒色のト
ナーが、現像装置227bにはシアン色のトナーが、現
像装置227cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置2
27dにはイェロー色のトナーがそれぞれ収容されてお
り、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、
これら各色のトナーにより現像される。これにより、画
像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色の
トナー像として再現される。
【0038】また、第1の画像形成ステーションPaと
給紙機構211との間には用紙吸着用帯電器228が設
けられており、この吸着用帯電器228は転写搬送ベル
ト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給さ
れた用紙Pは、転写搬送ベルト216上に確実に吸着さ
せた状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の
画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送さ
せる。
【0039】一方、第4の画像ステーションPdと定着
装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には
除電器229が設けられている。この除電器229には
搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬
送ベルト216から分離するための交流電流が印加され
ている。
【0040】上記構成のデジタルカラー複写機において
は、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。こ
の用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構2
11の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用
紙Pの先端部分がセンサ(図示せず)にて検知され、こ
のセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジ
ストローラ212により一旦停止される。
【0041】そして、用紙Pは各画像ステーションPa
〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転し
ている転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転
写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器2
28により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、
各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して
搬送供給される。
【0042】各画像ステーションPa〜Pdにおいて
は、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベ
ルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支
持面上で重ね合わされる。第4の画像ステーションPd
による画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部
分から順次、除電用放電器229により転写搬送ベルト
216上から除電、剥離され、定着装置217へと導か
れる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙
排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出さ
れる。
【0043】なお、上述の説明ではレーザ走査光学系2
27a〜227dによって、レーザビームを走査して露
光することにより、感光体への光書き込みを行なう構成
となっている。しかし、レーザ走査光学系の代わりに、
発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き
込み光学系(LEDヘッド)を用いてもよい。LEDヘ
ッドはレーザ走査光学系に比べ、サイズも小さく、また
可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込
みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー
複写機などの画像形成装置では、好適に用いることがで
きる。
【0044】次にデジタルカラー複写機に搭載されてい
るカラー画像情報の画像処理部の構成および機能を説明
する。図2はデジタルカラー複写機1に含まれている画
像処理部のブロック構成図を表わしており、画像データ
入力部40、画像処理部41、ハードディスク装置もし
くはRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成され
る画像メモリ43、画像データ出力部42、中央処理装
置(CPU)44、画像編集部45、および外部インタ
ーフェイス部46、47から構成されている。
【0045】画像データ入力部40は、白黒原稿あるい
はカラー原稿画像を読み取り、RGBの色成分に色分解
したラインデータを出力可能な3ラインのカラーCCD
40a、カラーCCD40aにて読み取られたラインデ
ータのライン画像レベルを補正するシェーディング補正
回路40b、3ラインのカラーCCD40aにて読み取
られた画像ラインデータのずれを補正するラインバッフ
ァなどのライン合わせ部40c、3ラインのカラーCC
D40aから出力される各色のラインデータの色データ
を補正するセンサ色補正部40d、各画素の信号の変化
にめりはりを持たせるよう補正するMTF補正部40
e、画像の明暗を補正して視感度補正を行なうγ補正部
40fなどから構成される。
【0046】画像処理部41は、画像データ入力部40
から入力されるカラー画像信号であるRGB信号よりモ
ノクロデータを生成するモノクロデータ生成部41a
(白黒原稿)と、RGB信号を記録装置の各記録部に対
応したYMC信号に変換し、クロック変換する入力処理
部41b、入力された画像データが文字部なのか網点写
真なのか印画紙写真なのかをそれぞれ分離する領域分離
部41c、入力処理部41aから出力されるYMC信号
に基づいて下色除去処理を行ない黒生成する黒生成部4
1d、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信号の各
色を調整する色補正回路41e、設定されている倍率に
基づいて入力された画像信号を倍率変換するズーム処理
回路41f、および空間フィルタ41g、多値誤差拡散
や多値ディザなどの階調性を表現するための中間調処理
部41hなどからなっている。
【0047】画像メモリ43は、中間調処理された各色
画像データを一旦蓄えらるものであり、画像処理部41
からシリアル出力される8ビット4色(32ビット)の
画像データを順次受け取り、バッファに一時的に蓄えな
がら32ビットのデータから8ビット4色の画像データ
に変換して各色の画像データとして記憶管理する4基の
ハードディスク(回転記憶媒体)43a〜43dからな
る。
【0048】また、各画像形成ステーションの位置が異
なるため、画像メモリ43の遅延バッファメモリ43e
(半導体メモリ)に各色画像データを一旦記憶させ、そ
れぞれ読み出す時間をずらすことにより、各レーザ走査
光学系に画像データを送るタイミングを合致させて色ず
れを防止する。さらに画像メモリ43には複数の画像の
合成を行なうための画像合成メモリ43fも備えてい
る。
【0049】画像データ出力部42は中間調処理部41
hからの各色画像データに基づいて、パルス幅変調を行
なうレーザコントロールユニット42a、レーザコント
ロールユニット42aから出力される各色の画像信号に
応じたパルス幅変調信号に基づいてレーザ記録を行なう
各色のレーザ走査光学系42b〜42eからなる。
【0050】中央処理装置(CPU)44は、画像デー
タ入力部40、画像処理部41、画像メモリ43、画像
データ出力部42、さらに後述する画像編集部45、お
よび外部インターフェイス部46、47を所定のシーケ
ンスに基づいてコントロールするものである。
【0051】また、画像編集部45は、画像データ入力
部40、画像処理部41、あるいは後述する外部インタ
ーフェイス部を経て一旦画像メモリ43に記憶された画
像データに対して所定の画像編集を施すためのものであ
り、画像データの編集作業は、画像合成用の画像合成メ
モリ43fを用いて行なわれる。
【0052】さらに外部インターフェイス部46は、デ
ジタルカラー複写機1とは別に設けられた外部の画像入
力処理装置(通信携帯端末、デジタルカメラ、デジタル
ビデオカメラ、外部スキャナ)からの画像データを受け
入れるための通信インターフェイス手段である。
【0053】なお、この外部インターフェイス部46か
ら入力される画像データも、一旦画像処理部41に入力
して色空間補正などを行なうことで、デジタルカラー複
写機1の画像形成部210で取り扱うことのできるデー
タレベルに変換して、ハードディスク43b〜43eに
記憶管理されることとなる。
【0054】さらに外部インターフェイス部47はパー
ソナルコンピュータにより作成された画像データを入力
するプリンタインターフェイスでもあり、またFAX受
信した画像データを受け入れるための白黒またはカラー
画像のFAXインターフェイスでもある。この外部イン
ターフェイス部47から入力される画像データは既に記
録可能なCMYK信号であり、一旦中間調処理部41h
で中間調処理を施して、画像メモリ43のハードディス
ク43b〜43eに記憶管理される。
【0055】(デジタルカラー複写機全体の制御構成)
図3はデジタルカラー複写機1の装置全体の各部を中央
制御ユニット(CPU)44により動作管理している状
態を表わす図である。画像データ入力部40、画像処理
部41、画像メモリ43、画像データ出力部42、およ
び中央処理装置(CPU)44の詳細な動作内容につい
ては、図2にて説明したので、これ以上の説明は省略す
る。
【0056】中央処理装置44は、その他にRADF1
12、スキャナ部110、レーザプリンタ部210など
デジタルカラー複写機1を構成している各駆動機構部を
シーケンス制御により管理すると共に、各部へ制御信号
を出力する。さらに、中央処理装置44には、操作パネ
ルからなる操作基板ユニット48が相互通信可能な状態
で接続されており、操作パネルの操作に応じて、操作者
が設定入力した複写モード内容を示す制御信号を中央処
理装置44に転送して、デジタルカラー複写機1全体が
設定されたモードに応じて動作するようになっている。
【0057】また、中央処理装置44からはデジタルカ
ラー複写機1の各種動作状態を示す制御信号を操作基板
ユニット48へと転送して、操作基板ユニット48側で
は、この制御信号により装置が現在どのような常置亜に
あるのか操作者に示すように表示部などにより動作状態
を表示するようになっている。
【0058】(レーザ走査光学系の動作)図2はレーザ
走査光学系の概略構成を示す図である。半導体レーザ2
46からレーザビームRを発生させ、このレーザビーム
Rをコリメータレンズ245で平行にした後、ポリゴン
ミラー240に照射する。ポリゴンミラー240で反射
したレーザビームRは、走査速度を補正するfθレンズ
241を介してドラム状の感光体222の表面に照射さ
れ、ポリゴンミラー240の回転により感光体222の
表面を走査する。
【0059】このとき、レーザビームRは、感光体22
2の近傍に配置されたフォトセンサ等からなる走査開始
センサからの信号に同期、または所定の遅延を施した画
像信号により変調されるので、感光体222の表面には
画像信号に対応した静電潜像が形成される。従って、こ
の潜像を現像すれば所定の画像が得られることとなる。
なお、半導体レーザ246、コリメータレンズ245、
ポリゴンミラー240、fθレンズ241等でレーザ光
学走査系227が構成される。
【0060】(本発明の第1の実施形態)上記構成のデ
ジタルカラー複写機1において、本発明の一実施形態を
以下に記載する。図5はそのときの回路構成を示したも
のであり、図6はその処理フローチャートを示したもの
である。
【0061】図5において、画素クロック発生器50
(VCO)は、画素クロック補正回路51より出力され
る制御電圧により、画素クロックを発振させ、制御電圧
を変化させることにより発振するクロックを変化させる
ことができる。画素クロック発生器50から発振された
画素クロックは、PWM(パルス幅変調)制御回路52
へ入力される。そして、PWM回路52へ入力される画
像データ(DATA信号53)が、この画素クロックに
同期してPWM制御回路52から出力される。
【0062】一方、画素クロックは画素クロック補正回
路51に入力され、画素クロック発生器50より発振さ
れるクロックの補正が行なわれる。画素クロック補正回
路51は、画素クロックのカウンタ54、基準クロック
発生器55からの基準クロックのカウンタ56、CPU
57、メモリ58、D/A変換器59等から構成されて
おり、CPU57より上記2つのカウンタ54、56
へ、同時にカウントスタート信号が入力され、カウンタ
54、56が同時にカウントを開始し、基準クロックの
カウンタ56がカウントを終えるのに同期して、カウン
タ56より出力されるカウントストップ信号により、画
素クロックのカウンタ54のカウントを終了させる。
【0063】そして、カウンタ54でカウントされた画
素クロックのカウント数に基づいて、CPU57におい
て画素クロックの周波数を計算して求める。メモリ58
には、基準クロック発生器55より発振される周波数と
これを数えるカウント数、またfθレンズ特性による画
素クロックの補正値、画素クロック発生器50の温度特
性による画素クロックの補正値、構成部品の個体バラツ
キによる画素クロックの補正値などが記録されている。
CPU57からは補正値がデジタル値で出力されること
となるので、D/A変換器59にてアナログ値へ変換し
て、画素クロック発生器へ入力される。
【0064】図6は、本実施形態における補正動作の処
理フロー(ステップS1、以後S1というように略す)
を表わしており、CPU57より与えられるカウンタス
タート信号により、基準クロック発生器55より発振さ
れる基準クロックを、カウンタ56にて所定のカウント
数となるようカウント動作を開始する。それに同期し
て、入力電圧値に応じて異なる画素クロック周波数を出
力する画素クロック発生器50から発振されたクロック
も、カウンタ54にてカウントが開始される(S2)。
【0065】カウンタ56が所定のカウント数を数え終
えた時に(S3)、カウンタ56より出力されるカウン
トストップ信号によって、カウンタ54のカウント動作
を停止させ、そのときのカウンタ54のカウント値をC
PU57へ出力する。CPU57はカウンタ54より入
力されたカウント値より、画素クロック発生器50が発
振している周波数を計算によって求める(S4)。
【0066】例えば、計算式は、 fVCC = fREF × (cvcc / cREF ) fVCC:画素クロック発生器50の発振周波数 fREF:基準周波数 cvcc:カウンタ54のカウンタ値 cREF:カウンタ56のカウンタ値 で表わされる。
【0067】計算にて得られた画素クロック発生器50
の発振周波数と、メモリ58に記憶されている適切な画
素クロック値とを比較し、その差に応じてメモリ58に
記憶されている補正値を、CPU57より出力する(S
5)。画素クロック発生器50に対し、上記補正値が電
圧値に変換された後に入力され(S6)、画素クロック
発生器50は補正された画素クロックを発振することが
できる。
【0068】なお、図5において、画素クロック発生回
路は1組のみ備えられた形態を例示しているが、複数組
の画素クロック発生回路にて構成されることも有り得
る。また、本発明は、fθレンズを備えたレーザ走査光
学系、ポリゴンミラーと感光体の間にfθレンズを介さ
ずに、画素クロック発生器の周波数を変えてレーザ光で
感光体を光走査するレーザ走査光学系の両方に適用でき
ることはいうまでもない。
【0069】また本発明は、複数のレーザ走査光学系を
備えた画像形成装置の場合に、特に有用で好適に実施で
きるものであるが、本実施形態のように、単色の場合
で、レーザ走査光学が単一の場合であっても、走査幅の
変動を低減でき、画像品位の向上を図ることが可能なこ
とは勿論である。
【0070】(本発明の第2の実施形態)図7は、本発
明の他の実施形態の構成を示す図であり、図5と共通す
る部分には共通の番号を付している。カラーレーザプリ
ンタやデジタルカラー複写機等では、例えばブラック、
シアン、マゼンダ、イエローの4色を用いて画像形成を
行なっており、そのそれぞれの色毎にレーザ走査光学系
が配設されている。本実施形態では、レーザ走査光学系
が4組あり例を例示しており、そのそれぞれのレーザ走
査光学系に画素クロック発生回路を搭載した場合に、単
一の基準クロック発生器55を各画像クロック発生回路
の基準クロックとして用いている。
【0071】このように構成することで、基準クロック
を個別に設けた場合に比べて、基準クロックの周波数が
温度により変動したり、個々の画素クロックの補正が変
動するのを防止でき、補正精度がより向上すると共に、
基準クロック発生器の単一で済むので、製造コストの低
減や回路スペースの低減等の新たな効果が期待できる。
【0072】なお、本実施形態では、カラー画像を得る
ためにブラック、シアン、マゼンダ、イエローの色毎で
レーザ光学系を備える実施形態を説明しているが、例え
ばカラー画像を得るためにライトマゼンダ、ライトシア
ン等の色をさらに加えた構成としてもよく、同様の効果
を奏することができることはいうまでもない。
【0073】(本発明の第3の実施形態)本実施形態
は、第1、第2実施形態に記載した回路構成の画素クロ
ック発生回路において、画素クロック発生器が配設され
ている電気基板上の画素クロック発生器周辺または画素
クロック発生器に対し直接的に、サーミスタ等の温度検
出手段を配置し、画素クロック発生器またはその周辺温
度を検出して、温度変化の程度に応じて、補正を実施す
るというものであり、処理フローを図8に示す。
【0074】補正を実施するタイミングは、装置の可動
による画素クロック発生器またはその周囲の温度変化を
予め測定しておき、温度変化に関するデータをメモリに
記憶し、必要に応じて当該メモリデータを読み込んで補
正値を決定する。例えば、画素クロック発生器の温度変
化が大きい場合には補正を必ず実行し、温度が飽和して
いるときには、前回の補正値から変化させないようにす
る。
【0075】図8において、まず基準温度とサーミスタ
の温度測定結果を比較し(S10)、次いでS11にて
比較の結果、所定値以上の温度変化があるか否かが判定
され、仮に所定値以上の温度変化があればS12で補正
動作を行ない、温度変化がない場合にはS13で印刷動
作を実行する。そして、印刷終了であれば、S16で処
理が終わり(メインルーチンへリターンする)、終了で
なければ、温度検出のサンプリングタイミングであるか
否かが判定され(S15)、タイミングとなっていなけ
ればそのまま印刷を実行し、タイミングであればS10
に処理が戻る。
【0076】図9は、本実施形態における画素クロック
発生器周辺の温度変化と、補正の必要、不必要の関係を
表わしたグラフであり、温度が上昇傾向にある間t1で
は画素クロックの補正が必要であり、温度上昇が飽和し
て温度変化が無くなってからは(t2)、画素クロック
の補正は不要となる。
【0077】同様にして、図示していないが、温度が低
下していく場合には、上記t1の期間と同様に補正を行
ない、温度低下が飽和したときは上記t2の期間と同様
に補正は不要となる。なお、上記説明では温度の上昇
(下降)している期間と飽和している期間についてのみ
説明を行なったが、例えば温度変化が所定値以下の場合
は補正を敢えてスキップしたり、基準温度からの温度変
動が所定値以下の場合は補正をスキップしたり、温度変
化の傾きが所定値以上の場合は、補正するタイミングの
インターバルを小さくして頻繁に補正を行なう等の応用
も可能であり、この場合、不必要に補正することを防止
でき、操作性の向上や処理時間の短縮、CPUの処理量
の低減やそれによる安価な部品の採用など種々の効果が
期待できる。
【0078】また、サンプリングするインターバルや、
補正しない温度変化幅については、温度検出素子のバラ
ツキや取付バラツキ、熱を放出する部品のバラツキ、排
気ファンや取付バラツキ等による温度上昇バラツキ、使
用環境(部屋の温度や印刷枚数の多い、少ない)等によ
り装置、設置場所毎のバラツキが予想されるので、ソフ
トメニュー等により操作部等から簡単に設定できる構成
とすることが好ましい。
【0079】(本発明の第4の実施形態)本実施形態
は、第1、第2実施形態に記載した回路構成の画素クロ
ック発生回路において、画像形成装置の印字出力枚数に
応じて、画素クロック発生器の出力周波数が変動するタ
イミングを予め測定しておき、これに基づいて補正を実
施し、出力枚数が予め測定された所定枚数よりも少ない
場合には補正を実施しないという形態であり、そのとき
の処理フローを図10に示す。
【0080】S20にて処置がスタートすると、S21
にてコピースタート(印字スタート)されたか否かが判
定され、スタートされていれば、コピー(印字)枚数が
所定枚数以上か否かがS22で判定され、所定枚数以上
であればS23で補正動作を行ない、所定枚数以上でな
ければ、そのまま印刷動作に移行する(S24)。そし
てコピー(印字)が終了したか否かが判定され(S2
5)、終了していれば処理を終え(S26)、終了して
いなければ再びS24へ戻って、印刷動作を継続する。
【0081】なお、本実施形態では単純に印字出力枚数
に応じて補正するか否かを判定しているが、例えば印字
可能な用紙サイズ毎に画素クロック発生器の出力周波数
が変動するタイミングを予め測定しておき、補正を実行
するタイミングを規定するように構成してもよく、この
場合、用紙サイズ毎でより詳細な補正制御が可能になる
という新たな効果も期待できる。
【0082】また印字枚数や用紙サイズだけでなく、画
素クロック発生器の処理時間をタイマー等で測定してお
き、処理時間に応じて補正タイミングを規定するように
構成してもよく、この場合は同じ用紙サイズや印字枚数
であっても、解像度等の差による出力周波数の変動を吸
収でき、より詳細かつ正確な制御が可能となる。
【0083】(本発明の第5の実施形態)本実施形態
は、第1実施形態に記載した回路構成の画素クロック発
生回路において、画素クロックの補正は、画像領域、す
なわち、ビデオデータに同期したレーザビームをレーザ
走査光学系より照射している間は、画素クロックの補正
を行なわないという形態であり、そのときの処理フロー
を図11に示し、そのときのタイミングチャートを図1
2に示す。
【0084】図11において、まずS30で処理がスタ
ートすると、S31で補正が必要であるか否かが判定さ
れ、処理が必要でなければ、直接S35に処理が移行
し、PWM回路のキャリブレーションが実施され、S3
5で処理が終了する。なお、補正が必要なタイミングに
ついては第1〜第4の実施形態で示した補正タイミング
であるか否かを判定するように構成してもよい。
【0085】次いで、補正が必要であると判定される
と、ライン間または頁間である期間か否かがS32で判
定され、上記期間でなければS32に処理が戻って、ラ
イン間または頁間である期間となるまで待機し、上記期
間であれば、S33で補正動作を実行し、S34で画素
クロック補正が終了し、PWM回路のキャリブレーショ
ンを実施し(S35)、S36で処理が終了する。
【0086】図12は、そのときの走査ライン開始タイ
ミング、画像領域、補正領域の関係を表わすタイミング
チャートである。例えば1ラインの走査時間が361.
8μsecであれば、画像領域を走査する時間は約26
0μsecであり、非画像領域に対応する時間は、36
1.8μsec−約260μsec=約100μsec
となり、当該非画像領域時間内に画素クロックを補正す
ることとなる。
【0087】このように構成することで、レーザ走査に
影響を与えることなく、処理量の比較的軽い時間内で補
正処理を行なうことができ、処理能力の高い部品を使用
しなくても、非画像領域内で補正できるものであれば、
製品に採用することができるので、設計自由度が向上
し、製造コストが低減できる。また、非画像領域で補正
を行なった結果を次の走査時に反映させることができる
ので、リアルタイムで走査幅を較正することができ、よ
り高品位の画像出力が得られるという効果も期待でき
る。
【0088】(本発明の第6の実施形態)本実施形態
は、画素クロックの補正後に、PWM変調器のキャリブ
レーションを実行するものであり、図11の処理フロー
チャートにおいて、説明を行なう。
【0089】PWM幅変調器とは、画素クロック発生器
より発振されたクロックに基づいて決定された1画素パ
ルスの幅を所定の数に分割し、1画素内でパルス幅を変
化させるためのものである。PWM変調器は、その対応
する周波数帯にある程度の幅を持たせているので、キャ
リブレーションを行なうことにより、周波数を一点に固
定し、必要な1画素パルスの幅を実現することが可能と
なる。
【0090】図13は、本実施形態におけるPWMキャ
リブレーションの説明図であり、1画素パルスを8ビッ
ト(0〜255)で分割し、制御を行なうことを示して
いる。キャリブレーション前の図中破線で示した波形
は、キャリブレーション後の図中実線で示した波形に比
べて三角波の角度が急で、1画素パルスの幅を50%
(127/255)とした場合に、実線の幅よりも細く
なってしまう。またキャリブレーション前の一点鎖線の
場合は、三角波の角度が緩く、1画素パルスの幅を50
%としたときに、実線の幅よりも太くなってしまう。
【0091】また画素クロックが補正される前にキャリ
ブレーションを行なうと、そのときの画素クロックの幅
にて、図13に示した三角波形を決定してしまうことか
ら、上述したキャリブレーション前の状況と同様な問題
を招来するので、画素クロックが補正された後にキャリ
ブレーションを行なう必要がある。
【0092】従って、図11の処理フローのように、画
素クロックの補正動作を行なった後で、PWM回路のキ
ャリブレーションを実施することにより、較正が適切に
実施でき、主走査方向の画素の位置ずれを防止すること
ができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、レーザ
ビームを画素クロック発生源から出力された画素クロッ
ク周波数と同期した画像信号に基づいて、感光体を露光
走査して画像形成を行なうレーザ光学走査系を備えた画
像形成装置において、前記レーザ光学走査系はさらに、
入力電圧に応じて異なる画素クロック周波数を出力可能
な画素クロック発生器と、一定の基準周波数を出力する
基準クロック発生器と、前記基準クロック発生器から出
力された基準クロックの出力周波数に基づき、前記画素
クロック発生器の出力周波数の補正値を算出し、前記画
素クロック発生器の出力周波数が適正値となるように補
正制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0094】従って、画素クロック発生器を含むレーザ
ビームの主走査方向の走査位置を調整する回路の個体差
や温度による周波数バラツキを補正することができ、レ
ーザビームが感光体上を露光走査する位置精度がより向
上して、主走査方向の倍率がより適正になり、画像品質
が向上するという効果がある。
【0095】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
において、上記画像形成装置が、各々上記画素クロック
発生器を有した複数のレーザ光学走査系と、単一の基準
クロック発生器を有し、上記制御部は、前記単一の基準
クロック発生器から出力された基準クロックにより、前
記複数のレーザ走査光学系の前記各画素クロック発生器
の出力周波数が適正値となるように補正制御することを
特徴とするので、個別に基準クロックを設けた場合のよ
うに、基準クロックの周波数が温度や個体差により変動
することで個々の画素クロックの補正が変動することを
防止でき、補正精度をより向上させることが可能とな
る。
【0096】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
において、上記画素クロック発生器自身あるいは該画素
クロック発生器周辺の温度変化を検出するための温度検
出手段を備え、上記制御部は、前記温度検出手段が検出
した温度変化に応じて、前記画素クロック発生器の補正
時期を決定し、出力周波数が適正となるように補正制御
することを特徴とするので、画像形成装置の可動により
発生する熱が原因で画素クロック発生器およびその周囲
温度が変化しても、画素クロック発生器の出力位周波数
を適切に補正することが可能となる。また、複数のレー
ザ光学走査系別に異なる場所に設けられている個々の画
素クロック発生器の周囲温度が異なっていても、画素ク
ロック発生器の出力周波数を適切に補正できる。さらに
同一の回路基板上に複数のレーザ光学走査系別に画素ク
ロック発生器を配置して、回路構成を簡略化する場合で
あっても、画素クロック発生器の周囲温度によらず配置
できるので、回路基板の配置に対して設計自由度を高く
することができる。
【0097】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
において、画像形成枚数と上記画素クロック発生器の出
力周波数の補正の要否の関係を予め記憶する記憶手段を
備え、上記制御部は、画像形成枚数に関する入力値と、
前記記憶手段に記憶された内容に基づき、前記画素クロ
ック発生器の出力周波数が適正となるように補正制御す
ることを特徴とするので、画像形成装置に内蔵されてい
る出力枚数のカウンタを参照して、そのカウンタ値に基
づいて補正を実施することができ、製造費の高騰を招来
することなく画素クロック発生器の出力周波数を補正で
きると共に、枚数による走査幅変動を的確に防止でき
る。
【0098】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
において、上記制御部が、上記レーザ走査光学系が感光
体の画像領域を露光走査している期間は、上記画素クロ
ック発生器の出力周波数の補正制御を行わないことを特
徴とするので、書き込み動作中に画素クロック発生器の
補正を行なう場合と比して、CPU等の処理部分の演算
実行速度をむやみに高速化しなくて済み、処理部分のの
製造費や補正用回路部分に要する製造費を低減すること
ができるという効果がある。
【0099】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
において、上記レーザ走査光学系が、上記画素クロック
発生器より発振された画素クロックに基づいて決定され
た1画素パルスの幅を所定数に分割し1画素内でパルス
幅を変化させるためのパルス幅変調器をさらに備え、上
記制御部は、前記画素クロック発生器の出力周波数の補
正制御を行なった後に、前記パルス幅変調器のキャリブ
レーション補正を実行することを特徴とするので、補正
を行なった画素クロック周波数に対して、パルス幅変調
器の較正を行なうので、較正が適切に実行でき、主走査
方向の画素について、位置ずれを低減できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機
の全体断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るカラー画像情報の画像
処理部の構成を表わす図である。
【図3】本発明の実施形態に係り、装置全体の各部を中
央制御ユニットにより動作管理している状態を表わす図
である。
【図4】本発明の実施形態に係るレーザ走査光学系の構
成を表わす図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る画素クロック補
正回路のブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る動作フローチャ
ートである。
【図7】本発明の他の実施形態に係るレーザ走査光学系
の構成を表わす図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る動作フローチャー
トである。
【図9】本発明の他の実施形態に係り、時間と温度、さ
らに補正必要な領域と補正が不必要な領域の関係を表わ
す説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る動作フローチャ
ートである。
【図11】本発明の他の実施形態に係る動作フローチャ
ートである。
【図12】本発明の他の実施形態に係り、ライン開始タ
イミングと画像領域、補正領域の関係を表わすタイミン
グチャートである。
【図13】本発明の他の実施形態に係り、画像クロック
信号波形、PWMキャリブレーション波形、50%デュ
ーティーのPWM信号波形の関係を表わす図である。
【符号の説明】
1 デジタルカラー複写機 40 画像データ入力部 41 画像処理部 42 画像データ出力部 43 画像メモリ 50 画素クロック発生器 51 画素クロック補正回路 52 PWM制御回路 53 DATA信号 54、56 カウンタ 55 基準クロック発生器 57 CPU 58 メモリ 59 D/A変換器 222 感光体 227 レーザ光学走査系 240 ポリゴンミラー 241 fθレンズ 245 コリメータレンズ 246 半導体レーザ Pa〜Pd 画像形成ステーション

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを画素クロック発生源から
    出力された画素クロック周波数と同期した画像信号に基
    づいて、感光体を露光走査して画像形成を行なうレーザ
    光学走査系を備えた画像形成装置において、 前記レーザ光学走査系はさらに、入力電圧に応じて異な
    る画素クロック周波数を出力可能な画素クロック発生器
    と、一定の基準周波数を出力する基準クロック発生器
    と、前記基準クロック発生器から出力された基準クロッ
    クの出力周波数に基づき、前記画素クロック発生器の出
    力周波数の補正値を算出し、前記画素クロック発生器の
    出力周波数が適正値となるように補正制御する制御部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記画像形成装置は、各々上記画素クロ
    ック発生器を有した複数のレーザ光学走査系と、単一の
    基準クロック発生器を有し、 上記制御部は、前記単一の基準クロック発生器から出力
    された基準クロックにより、前記複数のレーザ走査光学
    系の前記各画素クロック発生器の出力周波数が適正値と
    なるように補正制御することを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記画素クロック発生器自身あるいは該
    画素クロック発生器周辺の温度変化を検出するための温
    度検出手段を備え、 上記制御部は、前記温度検出手段が検出した温度変化に
    応じて、前記画素クロック発生器の補正時期を決定し、
    出力周波数が適正となるように補正制御することを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成枚数と上記画素クロック発生器
    の出力周波数の補正の要否の関係を予め記憶する記憶手
    段を備え、 上記制御部は、画像形成枚数に関する入力値と、前記記
    憶手段に記憶された内容に基づき、前記画素クロック発
    生器の出力周波数が適正となるように補正制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部は、上記レーザ走査光学系
    が、感光体の画像領域を露光走査している期間は、上記
    画素クロック発生器の出力周波数の補正制御を行なわな
    いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記レーザ走査光学系は、上記画素クロ
    ック発生器より発振された画素クロックに基づいて決定
    された1画素パルスの幅を所定数に分割し1画素内でパ
    ルス幅を変化させるためのパルス幅変調器をさらに備
    え、 上記制御部は、前記画素クロック発生器の出力周波数の
    補正制御を行なった後に、前記パルス幅変調器のキャリ
    ブレーション補正を実行することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010091925A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2019045799A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 株式会社リコー 光走査装置、及び画像形成装置

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