JP3950297B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカラー複写機搭載のスキャナや単体スキャナから読み込んだデータを基に色ずれ量を演算し、かつ、表示することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置では、スキャナの駆動軸または駆動するモータにエンコーダを取り付けたり、振動素子をランプユニットやミラーユニットに取り付けたりして、スキャナの速度変動および周波数を測定していた。
【0003】
このような画像形成装置にあって、コピーサンプルで色ずれが発生した場合、その色ずれ要因がスキャナ、画像形成部か、画像処理部かを判別する必要がある場合には、部品を交換したりするなどをおこない、要因分析を実施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、色ずれ量の絶対値を測定することはできない。また、色ずれ量、周波数を測定するのに、エンコーダや振動素子また計測する装置が必要とされ、測定のための準備に少なからぬ時間を必要としていた。
【0005】
また、コピーサンプルで色ずれが発生した場合、要因分析にかなりの時間を費やしていたため、開発段階、量産段階、市場でのトラブル(色ずれ)に対して、その要因分析の時間短縮化が解決すべき重要な課題となっていた。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、色ずれレベルを表示すると共に、色ずれが発生した場合に、早急な要因分析をおこなうことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0008】
(1)機能選択、実行等の操作を行う操作部および表示部と、
原稿を一定の走査方向に走査した画像光を3ラインカラーCCDイメージセンサを用いて複数の色成分からなる電気信号に変換する変換部を有する画像読取部と、
前記電気信号に基づいてカラー画像を形成する画像形成部と、
を備えるカラー画像形成装置において、
一定幅の黒ラインが一定間隔で繰り返されたパターン原稿を前記画像読取部にて読み取ったデジタル入力データから、各色のデータ間の前記走査方向における偏位量である色ずれ量を演算する第1の演算手段と、
前記第1の演算手段で演算された色ずれ量の色ずれを発生する周波数を演算する第2の演算手段と、
前記第1および第2の演算手段の結果を前記操作部の表示部に表示させる表示手段と、
を具備したことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、パターン原稿の読み取りデータを演算し振動周波数または色ずれ量を表示させることにより、色ずれを引き起こす要因の分析が可能になる。
【0012】
また、開発段階における早期解決や要因をつくりだす部品またはユニットの交換対応が可能となる。
【0014】
さらに、パターン原稿の読み取りデータを演算し振動周波数または色ずれ量を表示させることにより、色ずれを引き起こす要因の分析が可能になる。
【0015】
また、開発段階における早期解決や要因をつくりだす部品またはユニットの交換対応が可能となる。
【0016】
)前記表示手段は、周波数に応じて色ずれ量を表示させることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、周波数に応じて色ずれ量を表示させるので、各ユニット、部品が引き起こす周波数に応じて、各色ずれ量がわかる。
【0018】
)前記表示手段は、予め記憶した周波数あるいは前記操作部から入力した周波数を表示させることを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、振動あるいは変動を発生させる部品やユニットの固有周波数を入力しておき、表示させることにより、色ずれを引き起こす要因がどの部品かユニットであるか一目瞭然にわかる。
【0022】
)前記第1の演算手段は、RED,GREEN,BLUEの各デジタル入力データより所定値に対する前後データによる直線と、所定値が交差する交点を算出し算出値から色ずれ量を算出すると共に、周波数に対応する色ずれ量を算出することを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、簡単な計算方法で色ずれ量を演算することができ、また振動あるいは変動を発生させる部品やユニットの個有周波数と比較する上で便利であり、必要とされる演算方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置について図面を参照しつつ説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機1の構成を示す正面から見た断面の略図である。複写機本体1の上面には、原稿台111及び操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に画像読み取り部(画像読取部)110および画像形成部210が設けられた構成である。原稿台111の上面には該原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADP;Recirculating Automatic Document Feeder)112が装着されている。
【0026】
さらに、両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を開始する。
【0027】
以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御される。画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。画像読み取り部110は該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113,114と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ(CCDイメージセンサ)116とを有している。この原稿走査体113,114は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている。
【0028】
第1の走査ユニット113は、原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動する。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーによって偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動する。
【0029】
光学レンズ115は、第2の走査ユニットの第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させる。
【0030】
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力する。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しない画像処理部(図3参照)に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0031】
次に、画像形成部210の構成、および画像形成部210に係る各部の構成について説明する。
画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。そして、1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212によりタイミングが制御されて画像形成部210に搬送される。さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給搬送される。
【0032】
画像形成部210の下方には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。
【0033】
さらに、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217の一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0034】
切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体1へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換える。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
【0035】
また、画像形成部210における転写搬送ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0036】
転写搬送ベルト216は駆動ローラ214によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを把持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0037】
各画像ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢印F方向に回転駆動される感光体ドラム222a,222b,222c、および222dをそれぞれ含んでいる。
【0038】
各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電器223a,223b,223c,223dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a,224b,224c,224dと、現像された感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器225a,225b,225c,225dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a,226b,226c,226dとが感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0039】
また、各感光体ドラム222a〜222dの上方には、レーザビームスキャナュニット227a,227b,227c,227dがそれぞれ設けられている。レーザビームスキャナュニット227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)240と、ポリゴンミラー240により偏向されたレーザビームを感光体ドラム222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ241やミラー242,243などから構成されている。
【0040】
レーザビームスキャナ227aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナ227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナ227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、レーザビームスキャナ227cにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
【0041】
これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置224aには黒色のトナーが、現像装置224bにはシアン色のトナーが、現像装置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置224dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0042】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には用紙吸着用(ブラシ)帯電器228が設けられており、この吸着用帯電器228は、転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給された用紙Pを、転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送する。
【0043】
一方、第4の画像ステーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には除電器229が設けられている。この除電器には、搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
【0044】
上記構成のデジタルカラー複写機1においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部分がセンサ(図示せず)にて検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ212により一旦停止される。
【0045】
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。
【0046】
各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。第4の画像ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電用放電器により転写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
【0047】
なお、上述の説明では、レーザビームスキャナユニット227a〜227dによって、レーザビームを走査して露光することにより、感光体ドラム222a〜222dへの光書き込みを行なう。しかし、レーザビームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDへッド)を用いても良い。LEDヘッドはレーザビームスキャナユニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、好適に用いることができる。
【0048】
図2は、デジタルカラー複写機1における操作パネルの操作部49を表したものである。この操作部49の左部分には、カラー表示のタッチパネル液晶表示部(表示部)20(以後カラーLCDと呼称する)が配置されていて、その右側にテンキー21、スタートキー26、クリアキー25、割込キー22及び全解除キー27が配置されている。
【0049】
このカラーLCD20の画面上には、後述するように、種々の画面が切り換えて表示される。これらの画面中では、種々の条件を設定するタッチキーが配置されており、タッチキーを指で直接押圧操作することにより、各種の条件設定ができるようになっている。また、操作のガイダンスや警告等もこのカラーLCD20に表示される。
【0050】
カラーLCD20の右側に配置されたキー群のうち、テンキー21はカラーLCD画面における数値(複写枚数等)を入力するのに使用するキーであり、スタートキー26は複写動作の開始を指示するためのキーであり、カラー用のスタートキーと白黒用のスタートキーと2つに分けて設けられている。
【0051】
クリアキー25はカラーLCD20に表示される設定値をクリアしたり複写動作の中断を行うキーであり、全解除キー27は、複写条件の設定をデフォルト値に戻すためのキーであり、割り込みキー22は、実行中の複写を一時中断して他の複写を許容するためのキーである。
【0052】
次に、デジタルカラー複写機1に搭載されているカラー画像情報の画像処理部の構成および機能を説明する。図3はデジタルカラー複写機1に含まれている画像処理部のブロック構成図である。
【0053】
この画像処理部は、画像データ入力部40、画像処理部41、ハードディスク装置もしくはRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される画像メモリ43、画像データ出力部42、中央処理装置(CPU)44、画像編集部45、および外部インターフェース部46,47から構成されている。
【0054】
画像データ入力部40は、白黒原稿あるいはカラー原稿画像を読み取りRGBの色成分に色分解したラインデータを出力することの出来る3ラインのカラーCCD40a、カラーCCD40aにて読み取られたラインデータのライン画像レベルを補正するシェーディング補正回路40b、3ラインのカラーCCD40aにて読み取られた画像ラインデータのずれを補正するラインバッファなどのライン合わせ部40c、3ラインのカラーCCD40aから出力される各色のラインデータの色データを補正するセンサ色補正部40d、各画素の信号の変化にめりはりを持たせるよう補正するMTF補正部40e、画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ補正部40fなどから成る。
【0055】
画像処理部41は、画像データ入力部40から入力されるカラー画像信号であるRGB信号よりモノクロデータを生成するモノクロデータ生成部41a(白黒原稿)と、RGB信号を記録装置の各記録部に対応したYMC信号に変換し、またクロック変換する入力処理部4lb、入力された画像データが文字部なのか網点写真なのか印画紙写真なのかをそれぞれを分離する領域分離部41c、入力処理部41aから出力されるYMC信号に基づいて下色除去処理を行い黒生成する黒生成部41d、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信号の各色を調整する色補正回路41e、設定されている倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換するズーム処理回路41f、及び空間フィルタ41g、多値誤差拡散や多値ディザなどの階調性を表現するための中間調処理部41hなどから成っている。
【0056】
中間調処理された各色画像データは、画像メモリー43に一旦貯えられる。画像メモリ43は画像処理部41からシリアル出力される8ビット4色(32ビット)の画像データを順次受け取り、バッファに一時的に貯えながら32ビットのデータから8ビット4色の画像データに変換して色毎の画像データとして記憶管理する4基のハードディスク(回転記憶媒体)43a,43b,43c,43dからなる。また各画像ステーションの位置が異なるため、画像メモリー43の遅延バッファメモリ43e(半導体メモリ)に各色画像データを一旦記憶させ、それぞれ時間をずらすことにより、各レーザスキャナユニットに画像データを送りタイミングを合わせ色ずれを防ぐ。
【0057】
図4はパターン原稿である。パターン原稿は1ラインが幅42.3μmの黒ラインとライン幅296.1μm(=42.3×7)の白部のパターンとで繰り返されており、パターン原稿サイズは画像読み取り部が読み取り可能な最大サイズと同サイズであるA3サイズである。画像読み取り部の解像度は600dpiであるため、黒ライン幅は25.4/600=42.3μmとしている。
【0058】
図5はパターン原稿を画像読み取り部で読み取ったデータをグラフ化したものである。縦軸は8bit256階調、横軸は副走査方向の画素番号を表す。これは、速度変動のない理想的なグラフであり、R,G,Bほぼ同一データであり、R,G,Bは重なっている。すなわち、色ずれは0画素であり画像形成装置は理想的である。
【0059】
図6は速度変動、振動の影響を受けた場合をグラフ化したものであり、同グラフから明らかなように、色ずれ量は2.5画素である。
【0060】
次に、演算処理の内容を図7のデジタルカラー複写機lのブロック系統図および図6のグラフにより説明する。なお、本発明でいう演算手段と、第1の演算手段および第2の演算手段は、ROM301(に格納された演算プログラム)からなり、また、演算結果を操作部49の表示部(カラーLCD)20に表示させる表示手段はCPU44からなる。
【0061】
ROM301に格納された演算部のプログラムは、特定パターン原稿のデータをメモリしているRAM300から受け付けることにより処理を開始する。8ビット256階調の中心値125と上限値200の間に存在する入力データと8ビット256階調の中心値12と下限値50の間に存在する入力データ結ぶ直線と、8ビット256階調の中心値125の直線との交点を算出する。
【0062】
算出した交点A(X、Y)=A(画素番号、125)である。上記計算をR,G,B各々行い、R(画素番号、125)、G(画素番号、125)、B(画素番号、125)が得られる。ここで、色ずれ量は、MAX(R画素番号、G画素番号、B画素番号)−MN(R画素番号、G画素番号、B画素番号)で計算する。
【0063】
上記計算方法を繰り返すことにより、A3サイズのパターン原稿走査中における各色ずれ量が計算される。計算された色ずれ量をFFT(フーリエ変換)処理により周波数分析を行うことにより、どの周波数で色ずれが発生しているかが計算される。
【0064】
ところで、色ずれを引き起こす要因(原因)として、振動、速度変動がある。振動要因として、画像読み取り部を冷却する回転フアン、現像、感光体、転写、定着、給紙などを駆動するモーター、ギアがある。
【0065】
また、その速度変動要因として画像読み取り部のランプ、ミラー系を駆動するモーター、ベルト、プーリーがある。本デジタルカラー複写機1において、図8のように各周波数をもつ。これらの固有周波数をROM301に入力しておく。または、操作部49より、固有周波数を入力してもよい。これら振動、速度変動により、図5のような理想的な読み取りを行わなくなり、図6の結果となる。
【0066】
以下、パターン画像の取込みから色ずれ演算処理までのフローを図9にて説明する。
原稿台111にパターン原稿をおき、操作部49のキー24,25,27を順次ONすることにより、シミュレーションモードになる。カラーLCD20には、各機能の調整などの各SIM(シミュレーション)モードが表示される。
【0067】
色ずれ演算処理モードをONすることにより色ずれ演算処理モードになる。演算処理モードには、
▲1▼色ずれ量演算
▲2▼周波数及びその周波数の色ずれ量
▲3▼固有周波数及び▲2▼
の3種類の演算及び演算結果を表示するモードがある。
【0068】
第1モードは、色ずれ量のみの演算及び表示であり、色ずれ量のレベルに応じての発生数を図10のように表示する。色ずれ量0画素から3画素の間で0.2画素間隔における発生数および全領域での色ずれMAX値、MIN値、平均値、標準偏差を計算、表示する。この結果により、本デジタルカラー複写機1の性能が所定内レベルかどうか判定することができる。
【0069】
第2モードは、色ずれが0.5画素を超えた演算データによる変動、振動周波数に対するレベルの演算及び結果を図llのように表示する。結果は、周波数に対応して色ずれ量のMAX値、MIN値、平均値、標準偏差も計算、表示する。
【0070】
第3モードは、ROM入力している固有周波数表示と第2モードの内容を図l2のように表示する。ここで、第3モードを行いたい場合は第3モードを選択し実行を行う。画像読み取り部110はCPU44からの実行開始信号により読み取り開始を実行する。パターン原稿読み取りデータはMM(Memory Map)に逐次入力されメモリ化される。ROM301に格納された演算部のプログラムはMM内のデータをもとに計算を行う。
【0071】
前述した計算方法で図6を再度説明する。
まず、REDに関して、8ビット256階調の中心値125と上限値200の間に存在する入力データR(21,185)、及び、8ビット256階調の中心値12と下限値50の間に存在する入力データR(24,56)の2点を結ぶ直線と、8ビット256階調の中心値12の直線との交点を算出する。
【0072】
この場合、交点はR(22.4,125)である。同様の計算をGREEN、BLUEでも行い、この領域での色ずれ量は、前述した計算方法MAX(R画素番号、G画素番号、B画素番号)−MN(R画素番号、G画素番号、B画素番号)で計算すると、2.5画素の色ずれ量である。
以上の計算を副走査方向全ての領域で計算をおこなう。
【0073】
図13はFFT計算した場合のグラフである。
上記色ずれ量の計算データをもとに、色ずれ量0.5画素以上のデータをピックアップしFFT処理したものである。実際問題となる色ずれ量は0.6画素以上であることより、FFT処理を行う色ずれ量の閾値を0.5画素としてプログラムに組み込んでおき、フィルター処理(閾値0.5画素)後、FFT解析を実行する。閾値をプログラムに組み込むほか、操作部49から閾値を入力してもよい。これは、開発時、実験する場合には便利である。
【0074】
色ずれ量の演算及びFFT処理後、操作部49のカラーLCD20には図8のように各固有周波数と演算した周波数とそれに対応するレベル値とそれに対応する色ずれ量を表示する。プログラムはレベルが5以下は表示しないようにしている。実験より、レベル5は性能上問題ないためである。
【0075】
一方、本モードではパターン原稿を複写することも可能である。カラーコピーの色ずれを目視で、また演算結果の表示により更に確認が可能である。等倍コピーではよほど色ずれが発生しないと目視では判りにくいが、400M変倍を行えば、判りやすくてる。演算処理も対応しておけばよい。
【0076】
上記のように表示をすることにより、各固有周波数と演算周波数の比較により、問題となるユニットまたは構成部品を限定することができ、早急なる対応が可能となる。
【0077】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、以下のような効果を奏する。
【0078】
請求項1によれば、パターン原稿の読み取りデータを演算し、色ずれ量を表示させることにより、画像形成装置の色ずれレベルの分析が可能になる。
【0079】
請求項2によれば、パターン原稿の読み取りデータを演算し振動周波数または色ずれ量を表示させることにより色ずれを引き起こす要因の分析が可能になる。
【0080】
また、このような色ずれ要因の分析結果を利用することにより、開発段階における早期解決や要因をつくりだす部品またはユニットの交換対応が可能となる。
【0081】
請求項3によれば、パターン原稿の読み取りデータを演算し振動周波数または色ずれ量を表示させることにより色ずれを引き起こす要因の分析が可能になる。
【0082】
また、このような色ずれ要因の分析結果を利用することにより、開発段階における早期解決や要因をつくりだす部品またはユニットの交換対応が可能となる。
【0083】
請求項4によれば、周波数に応じて色ずれ量を表示させるので、各ユニット、部品が引き起こす周波数に応じて、各色ずれ量を的確に把握することができる。
【0084】
請求項5によれば、振動あるいは変動を発生させる部品やユニットの固有周波数を入力しておき、表示させることにより、色ずれを引き起こす要因がどの部品かユニットであるか一目瞭然となる。
【0085】
請求項6によれば、簡単な計算方法で色ずれ量を演算することができる。
【0086】
請求項7によれば、簡単な計算方法で色ずれ量を演算することができ、また振動あるいは変動を発生させる部品やユニットの個有周波数と比較する上で便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機の主要な構成を示す正面断面図である。
【図2】同操作パネルの操作部の平面図である。
【図3】同画像処理部のブロック系統図である。
【図4】同色ずれ量を算出するためのパターン原稿である。
【図5】同パターン原稿を画像読取部で読み取った色ずれが発生しない場合についてのグラフである。
【図6】同速度変動、振動の影響をうけ、色ずれが発生した場合についてのグラフである。
【図7】同ブロック系統図である。
【図8】同固有周波数の一例を示す一覧図である。
【図9】同パターン画像の取込みから色ずれ演算処理までの流れを示すフローチャートである。
【図10】同第1モードにおける表示内容を示す一覧図である。
【図11】同第2モードにおける表示内容を示す一覧図である。
【図12】同第3モードにおける表示内容を示す一覧図である。
【図13】同FFT計算した場合のグラフである。
【符号の説明】
20−表示部
44−表示手段(CPU)
49−操作部
110−画像読取部
116−CCDイメージセンサ
210−画像形成部
301−演算手段,第1の演算手段,第2の演算手段(ROM)

Claims (4)

  1. 機能選択、実行等の操作を行う操作部および表示部と、
    原稿を一定の走査方向に走査した画像光を3ラインカラーCCDイメージセンサを用いて複数の色成分からなる電気信号に変換する変換部を有する画像読取部と、
    前記電気信号に基づいてカラー画像を形成する画像形成部と、
    を備えるカラー画像形成装置において、
    一定幅の黒ラインが一定間隔で繰り返されたパターン原稿を前記画像読取部にて読み取ったデジタル入力データから、各色のデータ間の前記走査方向における偏位量である色ずれ量を演算する第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段で演算された色ずれ量の色ずれを発生する周波数を演算する第2の演算手段と、
    前記第1および第2の演算手段の結果を前記操作部の表示部に表示させる表示手段と、
    を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記表示手段は、前記第2の演算手段で演算された周波数に応じて色ずれ量を表示させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記表示手段は、予め記憶しているか又は前記操作部から入力した装置各部の固有周波数を、前記第1および第2の演算手段の結果とともに表示させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の演算手段は、RED,GREEN,BLUEの各デジタル入力データより所定値に対する前後データによる直線と所定値が交差する交点を算出し、算出値から色ずれ量を算出すると共に、前記第2の演算手段で算出した周波数に対応する色ずれ量に関するデータを算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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