JP3648131B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、各色の画像を記録媒体に重ね合わせて記録する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の様にカラー画像形成装置では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等のそれぞれのトナー像を各感光体ドラム上に形成し、これらのトナー像を記録用紙に転写して重ね合わせ定着することにより、カラー画像を記録用紙上に形成している。
【0003】
この様なカラー画像形成装置は、多数の部品から構成されるので、これらの部品の寸法誤差や組み立て誤差により、各色のトナー像の重ね合わせにズレが生じる。この場合、記録用紙上で所望の色を再現することができず、非常に見苦しいカラー画像となった。
【0004】
このため、従来より各色のパターンを記録用紙上に試験的に形成し、記録紙上での該各パターンの位置関係を測定し、これらのパターンの位置関係に基づいて各色の画像のレジストを調整していた(例えば特許第2642351号公報を参照)。
【0005】
ところが、この様な従来技術においては、各色の画像の書き込み開始位置のズレを調整するだけであって、各色の画像の書き込み開始以降に生じる該各色の画像のズレを補正することができない。この書き込み開始以降のズレは、各感光体ドラムを駆動する駆動ギヤ等の駆動系の周期的な駆動ムラを原因とし、各感光体ドラムの回転ムラによって生じるものであり、このズレを解消しなければ、忠実なカラー画像を再現することはできない。
【0006】
そこで、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を合わせて、各色の画像のズレを解消している。例えば、図12に示す従来の画像形成装置においては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像を記録用紙に転写する各感光体ドラム322a,322b,322c,322dを右から順に配列し、各感光体ドラム322a〜322dをそれぞれの駆動ギヤ(図示せず)により回転駆動し、記録用紙(図示せず)を転写搬送ベルト316上に静電吸着して搬送し、この搬送の途中で記録用紙を各感光体ドラム322a〜322dに接触させ、この記録用紙に各トナー像を転写させている。各感光体ドラム322a〜322dを駆動する各駆動ギヤの鍵型の孔haは各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相基準位置を示しており、これらの孔haの向きを揃えることによりそれぞれの周期的な駆動ムラの位相を合わせている。また、各感光体ドラムの周長をπd(dは感光体ドラムの直径)とすると、各感光体ドラム間の距離L’を各感光体ドラムの周長πdのN倍の長さに設定している(L’=Nπd(Nは整数))。これによって、各感光体ドラムのトナー像を記録用紙に転写するそれぞれの転写期間においては、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラが同じ位相で発生し、記録用紙上でのカラー画像の色ズレが解消される。
【0007】
また、画像の記録に際しては、感光体(感光体ドラム又は感光体ベルト)に静電潜像を書き込み、静電潜像をトナーにより現像し、トナー像を感光体から記録用紙に転写するという手順を経るが、静電潜像の書き込みから転写までの時間が駆動ムラの周期よりも十分に長い場合は、書き込みから転写までの時間を駆動ムラの周期の整数倍に設定することもある。これによって、それぞれのトナー画像の転写期間においては、周期的な駆動ムラが同じ位相で発生し、記録用紙上でのカラー画像の色ズレが解消される(特公平7 −31446 号公報あるいは特公平8 −14731 号公報を参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示す従来装置、特公平7 −31446 号公報及び特公平8 −14731 号公報に記載の従来装置では、それぞれのトナー画像の転写期間において周期的な駆動ムラを同じ位相で発生させるにあたり、各トナー像の転写位置を特定することが前提となっている。
【0009】
例えば、図12に示す従来装置は感光体ドラムの1回転を1周期とする駆動ムラに対処するものであるから、それぞれのトナー画像の転写期間(相互に異なる時間帯)において周期的な駆動ムラの位相を同様に発生させるには、先に述べた様に各感光体ドラム間の距離L’を各感光体ドラムの周長πdのN倍の長さに設定する必要があった。この様に各トナー画像の転写位置を特定すると、各部品の寸法や組み立ての要求精度が非常に高くなるので、生産コストが高くなった。
【0010】
また、N=1に設定したときに、各感光体ドラム間の距離L’が最も短くなり、これ以上は短くすることができない。このため、装置本体の小型化を図ることができなかった。
【0011】
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、感光体ドラム等の画像形成手段の周期的な駆動ムラを容易かつ正確に測定して、この画像形成手段の周期的な駆動ムラの位相を自動的に調整することが可能であり、これにより各部品の寸法や組み立てに高精度を要求せずに済み、生産コストの低減を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、記録媒体を副走査方向に搬送しつつ、複数の画像形成手段によって各色の画像を該記録媒体に重ね合わせて記録する画像形成装置において、それぞれの画像形成手段によって複数のパターンを記録媒体に副走査方向に順次並べて記録させるパターン記録手段と、それぞれの画像形成手段について、画像形成手段によって記録媒体に記録された各パターンの位置を検出し、該各パターンの位置関係に基づいて該画像形成手段の周期的に変動する駆動ムラの位相を測定する測定手段と、各画像形成手段の周期的な駆動ムラの位相を調整する調整手段とを備えている。
【0013】
また、本発明は、記録媒体を副走査方向に搬送しつつ、複数の画像形成手段によって各色の画像を該記録媒体に重ね合わせて記録する画像形成装置において、それぞれの画像形成手段によって複数のパターンを記録媒体に副走査方向に順次並べて記録させるパターン記録手段と、記録媒体に記録された各パターンの位置を検出し、一方の画像形成手段によって記録された各パターンの位置に対する他方の画像形成手段によって記録された各パターンの位置関係に基づいて該各画像形成手段間の周期的に変動する駆動ムラの位相差を測定する測定手段と、該各画像形成手段間の駆動ムラの位相差を調整する調整手段とを備えている。
【0014】
この様な構成の本発明によれば、それぞれの画像形成手段によって各パターンを記録媒体に副走査方向に順次並べて記録しておき、記録媒体に記録された各パターンの位置関係に基づいて各画像形成手段の周期的な駆動ムラを測定している。これによって測定が容易かつ正確なものとなり、更には各画像形成手段の周期的な駆動ムラの位相を自動的に調整することが可能になる。また、各画像形成手段の位置決め等を厳密にする必要がなくなり、各部品の寸法や組み立てに高精度を要求する必要がなく、生産コストの低減を図ることが可能になる。
【0015】
更に、本発明においては、画像形成手段によって記録媒体に記録された各パターンは、画像形成手段における像担持体の周長以上の長さの範囲で該記録媒体上に並んでいる。
【0016】
例えば、各パターンが像担持体の1周長の範囲で記録される場合は、像担持体の周期的な駆動ムラの位相を1周期測定することができる。また、各パターンが像担持体の1周長を超える範囲で記録される場合は、像担持体の周期的な駆動ムラの位相を各周期毎に測定し、像担持体の同一記録位置での各測定値を平均化することにより測定誤差を抑えることができる。
【0017】
また、本発明においては、記録媒体に記録された各パターンの間隔は、画像形成手段における像担持体の周長の1/nである。
【0018】
この場合、像担持体の角度が360度×1/n単位で調整されることになり、パターン間の測定距離から位相角度への演算を行う必要はなく、演算処理を簡略化することができる。
【0019】
更に、本発明においては、測定手段は、記録媒体に記録された各パターンの位置の検出に伴い、距離の基準となる指標を検出する。
【0020】
この様に距離の絶対的な基準となる指標を各パターンと共に読み込み、この指標を参照してパターンの中心位置を測定すれば、測定精度を向上させることができ、周期的な駆動ムラの位相の測定並びに調整を高精度で行うことが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1、図2及び図3は本発明のカラー画像形成装置の一実施形態を示している。図1は本実施形態のカラー画像形成装置の概略機構を示す側面図であり、図2はこのカラー画像形成装置における画像処理部の概略構成を示すブロック図であり、図3はこのカラー画像形成装置における動作制御部の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
まず、本実施形態のカラー画像形成装置の概略を図1、図2及び図3を参照して説明する。
【0024】
本実施形態のカラー画像形成装置は、原稿の画像を読み取り、これと同じ画像を記録用紙に記録するという所謂複写を行うものである。図1に示す様に本実施形態のカラー画像形成装置においては、装置本体1の上側に原稿台111を設けている。また、原稿台111近くに後述する操作パネルを設けている。装置本体1の内部には、画像読取部110及び画像形成部210を設けている。原稿台111上には、該原稿台111に対して開閉可能に支持された両面自動原稿送り装置(RADF;Recirculating Automatic Document Feeder)112を設けている。
【0025】
両面自動原稿送り装置112は、原稿台111の所定位置に原稿を搬送して該原稿を画像読取部110に対向させ、画像読取部110による該原稿の一面の画像読み取りが終了した後に、この原稿の表裏を反転してから、この原稿を原稿台111の所定位置に再び搬送して、画像読取部110による該原稿の他面の画像読み取りを可能にする。そして、両面自動原稿送り装置112は、原稿の両面の画像読み取りが終了すると、この原稿を排出し、次の他の原稿の搬送並びに反転を行う。この様な原稿の搬送並びに反転動作は、このカラー画像形成装置全体の動作に関連して制御される。勿論、原稿の一面の画像を読み取るだけで、他面の読み取りを行わずに、この原稿を排出することも可能である。
【0026】
画像読取部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取る。この画像読取部110は、原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する第1及び第2原稿走査体113,114、光学レンズ115、及び光電変換素子であるCCDラインセンサ116を備えている。
【0027】
第1原稿走査体113は、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものであり、原稿表面を露光する露光ランプ、及び原稿からの反射光を所定の方向に偏向する第1ミラーを有している。また、第2原稿走査体114は、第1原稿走査体113と一定の速度関係を維持しつつ平行に往復移動するものであり、原稿からの反射光を第1原稿走査体113の第1ミラーを介して受け、この反射光を更に所定の方向に偏向する第2及び第3ミラーを備えている。
【0028】
光学レンズ115は、第2原稿走査体114の第2及び第3ミラーにより偏向された原稿の反射光を受け、この反射光を集光して、光像をCCDラインセンサ116上に映すものである。
【0029】
CCDラインセンサ116は、光像を順次光電変換し、これにより白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、画像を示す画像信号を出力する。このCCDラインセンサ116は、R(赤),G(緑),B(青)の各色成分に色分解したラインデータを画像信号として出力する3ラインのカラーCCDである。
【0030】
ここで、第1及び第2原稿走査体113,114による走査を副走査とし、CCDラインセンサ116による走査を主走査とすると、1回の副走査の間に複数回の主走査が繰り返され、これにより原稿上の画像が読み取られる。この読み取りの間に、CCDラインセンサ116からは主走査のライン上の各画素に対応するラインデータが繰り返し出力され、これらのラインデータ(画像信号)が連続的に得られる。この画像信号は、後述する画像処理部に転送されて処理される。
【0031】
一方、画像形成部210の下方には、記録用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に供給する給紙機構211が設けられている。この記録用紙Pは、カットシート状の紙であり、用紙トレイ内に積載収容され、給紙機構211により1枚ずつ分離されて画像形成部210に供給される。この記録用紙Pは画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212へと導かれ、図示されないセンサーによって記録用紙Pの先端が検出されると、このセンサの検出信号に応答して記録用紙Pが各レジストローラ212によって一旦停止され、この後に各レジストローラ212により搬送タイミングを制御されつつ記録用紙Pが画像形成部210に搬送される。この画像形成部210は、記録用紙Pの一面に画像を記録する。この後に記録用紙Pは表裏を反転されてから各レジストローラ212に再び導かれ、画像形成部210により記録用紙Pの他面に画像が記録され、この後に記録用紙Pが排出される。勿論、記録用紙Pの一面に画像を記録するだけで他面に画像を記録せずに、記録用紙Pを排出するとも可能である。
【0032】
画像形成部210の下方には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。この転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214、従動ローラ215、及び該各ローラ214,215間に張架された転写搬送ベルト216を備え、転写搬送ベルト216上に記録用紙Pを静電吸着しつつ矢印Z方向へ搬送する。この転写搬送ベルト機構213による搬送途中で、後述する様に記録用紙P上にトナー像が転写形成される。
【0033】
用紙吸着用(ブラシ)帯電器228は、各レジストローラ212直後に配置されており、転写搬送ベルト216を帯電させ、記録用紙Pを転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で画像形成部210内で搬送する。
【0034】
画像形成部210と定着装置217間には、除電器229が設けられている。この除電器229には、転写搬送ベルト216に静電吸着されている記録用紙Pを転写搬送ベルト216から剥離するための交流電流が印加されている。
【0035】
転写搬送ベルト機構213の下流側には、定着装置217が配置されている。この定着装置217は、一対の定着ローラを備えており、転写搬送ベルト機構213からの記録用紙Pを受け取り、記録用紙P上に転写形成されたトナー像を記録用紙P上に定着させる。この後、記録用紙Pは、搬送切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により装置本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220に排出される。
【0036】
切り換えゲート218は、定着後の記録用紙Pを排紙トレイ220に排出する経路と、定着後の記録用紙Pを画像形成部210へと再び供給する経路を選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により記録用紙Pが画像形成部210へと再び供給される場合、記録用紙Pはスイッチバック搬送経路221を介して表裏反転されてから画像形成装置210へと導かれる。
【0037】
画像形成部210における転写搬送ベルト216上方に近接して、記録用紙Pの搬送経路上流側から、第1画像形成ステーションPa、第2画像形成ステーションPb、第3画像ステーションPc及び第4画像ステーションPdが並設されている。先に述べた様に転写搬送ベルト216上の記録用紙Pは矢印Z方向に搬送される。これにより、記録用紙Pが第1、第2、第3及び第4画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを同順序で通過する。第1乃至第4画像形成ステーションPa〜Pdは、実質的に同様の構成を有しており、矢印F方向に回転駆動されるそれぞれの感光体ドラム222a,222b,222c,222dを含む。
【0038】
各感光体ドラム222a〜222d近傍には、各感光体ドラム222a〜222dを一様に帯電させる各帯電器223a,223b,223c,223d、各感光体ドラム222a〜222d上にそれぞれの静電潜像を形成する各レーザービームスキャナユニット227a,227b,227c,227d、各感光体ドラム222a〜222d上の各静電潜像を現像して各トナー像を形成する各現像装置224a,224b,224c,224d、各感光体ドラム222a〜222d上の各トナー像を記録用紙Pに転写する各転写用放電器225a,225b,225c,225d、各感光体ドラム222a〜222d上に残留した各トナーを除去するための各クリーニング装置226a,226b,226c,226dが配置されている。
【0039】
各レーザービームスキャナユニット227a〜227dは、画像信号に応じて変調されたレーザビームを発する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)240、ポリゴンミラー240により偏向されたレーザビームを各感光体ドラム222a〜222d上に集光して結像させるfθレンズ241、及び各ミラー242,243等を備えている。
【0040】
レーザビームスキャナ227aは、カラー画像の黒色成分画像に対応する画像信号を入力し、この画像信号に応じてレーザビームを変調し、黒色成分画像に対応するレーザビームを感光体ドラム222aに照射する。レーザビームスキャナ227bは、カラー画像のシアン色成分画像に対応する画像信号を入力し、この画像信号に応じてレーザビームを変調し、シアン色成分画像に対応するレーザビームを感光体ドラム222bに照射する。レーザビームスキャナ227cは、カラー画像のマゼンタ色成分画像に対応する画像信号を入力し、この画像信号に応じてレーザビームを変調し、マゼンタ色成分画像に対応するレーザビームを感光体ドラム222cに照射する。レーザビームスキャナ227dは、カラー画像のイエロー色成分画像に対応する画像信号を入力し、この画像信号に応じてレーザビームを変調し、イエロー色成分画像に対応するレーザビームを感光体ドラム222dに照射する。こうしてレーザービームによって感光体ドラムが露光されることにより、各感光体ドラム222a〜222d上に、黒色成分画像の静電潜像、シアン色成分画像の静電潜像、マゼンタ色成分画像の静電潜像、イエロー色成分画像の静電潜像が形成される。
【0041】
現像装置227aには黒色のトナーが収容されており、この黒色のトナーが感光体ドラム222a上の黒色成分画像の静電潜像に付着し、これにより黒色のトナー像が現像される。現像装置227bにはシアン色のトナーが収容されており、このシアン色のトナーが感光体ドラム222b上のシアン色成分画像の静電潜像に付着し、これによりシアン色のトナー像が現像される。現像装置227cにはマゼンタ色のトナーが収容されており、このマゼンタ色のトナーがマゼンタ色成分画像の静電潜像に付着し、これによりマゼンタ色のトナー像が現像される。現像装置227dにはイエロー色のトナーが収容されており、このイエロー色のトナーがイエロー色成分画像の静電潜像に付着し、これによりイエロー色のトナー像が現像される。
【0042】
各感光体ドラム222a〜222dの回転に伴い、各感光体ドラム222a〜222dが転写搬送ベルト216上の記録用紙Pに順次押し付けられ、各感光体ドラム222a〜222d上の各トナー像が記録用紙P上に順次重ね合わせられ転写される。この後、記録用紙Pは、除電用放電器229まで搬送され、除電用放電器229により静電気を除電され転写搬送ベルト216から剥離されてから、定着装置217へと導かれる。定着装置217は、一対の定着ローラを備えており、転写搬送ベルト機構213からの記録用紙Pを受け取り、これらの定着ローラ間のニップ部に記録用紙Pを通過させ、これにより記録用紙P上に転写形成されたトナー像を記録用紙P上に定着させる。この記録用紙Pは、搬送切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により排紙トレイ220に排出されるか、切り換えゲート218からスイッチバック搬送経路221を介して表裏反転されてから画像形成装置210へと再び導かれる。
【0043】
なお、ここでは、各レーザービームスキャナユニット227a〜227dによって各感光体ドラム222a〜222dへの画像の書き込みを行っているが、各レーザービームスキャナユニット227a〜227dの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いても良い。このLEDヘッドは、レーザービームスキャナユニットに比べ、サイズが小さく、また可動部分がなくて動作音もない。このため、複数個の書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機等の画像形成装置ではLEDヘッドが好適である。
【0044】
次に、図2を参照しつつ、本実施形態のカラー画像形成装置における画像処理部の構成及び機能を説明する。なお、図2において図1と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付している。
【0045】
この画像処理部は、画像データ入力部40、演算処理部41、ハードディスク装置もしくはRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される画像メモリ43、画像データ出力部42、CPU(中央処理装置)44、画像編集部45、及び各外部インターフェイス部46,47を備えている。
【0046】
画像データ入力部40は、原稿上の白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R,G,B(赤色成分、緑色成分、青色成分)に色分解したラインデータを画像信号として出力する3ラインのCCD116と、CCD116から出力された画像信号のレベルを補正するシェーディング補正回路40b、3ラインのCCD116によって読み取られた各色のラインデータのズレを補正するラインバッファ等からなるライン合わせ部40c、各色のラインデータに対して色補正を施すセンサ色補正部40d、各画素の変化にめりはりがある様に各色のラインデータを補正するMTF補正部40e、画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ補正部40f等からなる。
【0047】
演算処理部41は、画像データ入力部40からの各色のラインデータ(R,G,Bの各画像信号)よりモノクロ画像(白黒画像)を示す画像信号を生成するモノクロデータ生成部41a、R,G,Bの画像信号を画像形成部210の第2、第3及び第4画像形成ステーションPb,Pc,Pdに対応するC,M,Y(シアン色成分、マゼンタ色成分、イエロー色成分)の各画像信号に変換し、かつクロック変換する入力処理部41b、画像信号によって示される画像を文字領域、網点写真領域及び印画紙写真領域に区別して分ける領域分離部41c、入力処理部41aからのC,M,Yの各画像信号に基づいて下色除去処理を行ってK(黒色成分)の画像信号を生成する黒生成部41d、各色変換テーブルに基づいてC,M,Yの画像信号によって示される各色を補正する各色補正回路41e、指定された倍率に応じて画像が拡大縮小される様に画像信号を処理する各ズーム処理回路41f、各空間フィルター41g、各プリントデータ入力部41i、多値誤差拡散や多値ディザなどの階調性を表現するための各中間調処理部41h、及び追跡パターン出力部41jを備えている。
【0048】
演算処理部41の各中間調処理部41hによって処理されたC,M,Y,Kの画像信号は、画像メモリ43に一旦記憶される。C,M,Y,Kの各画像信号は、1画素毎にシリアル出力される8ビット(C,M,Y,Kの4色で32ビット)のものであり、この様なC,M,Y,Kの各画像信号が各色の画像データとして各ハードディスク43a,43b,43c,43dに記憶される。
【0049】
画像形成部210の第1、第2、第3及び第4画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを相互に離間して配置しているので、これらの画像形成ステーションによるそれぞれの画像の形成タイミングが異なる。このため、各ハードディスク43a,43b,43c,43d内の各色の画像データは、それぞれの遅延バッファメモリ43eに一旦記憶され、それぞれの遅延時間を与えられた後に、各色の画像信号としてそれぞれの画像形成ステーションに送出される。これにより、各画像形成ステーションにおいてそれぞれの画像が同一の記録用紙P上にずれることなく重ね合わせられる。
【0050】
画像データ出力部42は、各レーザービームスキャナユニット227a〜227d、及び画像メモリ43からの各色の画像信号に応じて各レーザービームスキャナユニットの駆動信号をパルス幅変調するレーザコントロールユニット42aを備えている。各レーザービームスキャナユニット227a〜227dは、パルス幅変調されたそれぞれの駆動信号を入力し、これらの駆動信号に応じてレーザビームの出力レベルを制御している。
【0051】
CPU44は、この画像処理部を統括的に制御するものであって、画像データ入力部40、演算処理部41、画像メモリ43、画像データ出力部42、画像編集部45、及び各外部インターフェース46,47を所定のシーケンスに基づいて制御している。
【0052】
画像編集部45は、画像メモリ43内の画像データに対して所定の画像編集処理を施すためのものであり、この編集処理を画像メモリ43内で行う。この画像メモリ43内の画像データは、画像データ入力部40あるいは後述する外部インターフェイス46(又は47)から入力され、演算処理部41により処理を施されたものである。
【0053】
外部インターフェース46は、外部端末(通信携帯端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等)から画像データを受け入れるための通信インターフェースである。なお、この外部インターフェース46から入力される画像データも、画像処理部41に一旦入力されて色空間補正などを施されることにより画像形成装置210で取り扱うことのできるデータに変換され、画像メモリ43に記憶される。
【0054】
外部インターフェース47は、パーソナルコンピュータにより作成された画像データ、あるいはFAX受信による画像データを入力するためのものであり、白黒又はカラーのいずれの画像データであっても入力することができる。このインターフェース47を通じて入力される画像データは、既にC,M,Y,Kの画像信号であり、中間調処理部41hによる処理を施されてから画像メモリ43に記憶管理されることになる。
【0055】
次に、図3を参照しつつ、本実施形態のカラー画像形成装置における動作制御部の構成及び機能を説明する。なお、図3において図1及び図2と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付している。
【0056】
この動作制御部は、図2に示した画像データ入力部40、演算処理部41、画像メモリ43、画像データ出力部42及びCPU44を備えるだけでなく、操作基板ユニット50、ADF駆動部51、ディスク駆動部52、FCU駆動部53、スキャナー駆動部54及びプリンター駆動部55を備えている。
【0057】
CPU44は、各駆動部51〜55に対して制御信号を送出し、これらの駆動部51〜55をシーケンス制御して管理している。
【0058】
また、CPU44は、操作基板ユニット50と相互通信可能に接続されている。この操作基板ユニット50の操作ユニットが操作者によって操作されると、この操作に応じて操作基板ユニット50は、複写モードを示す制御信号を形成し、この制御信号をCPU44に伝送する。この制御信号に応答してCPU44は、図2に示す画像処理部及び図3に示す動作制御部を統括的に制御し、該複写モードの複写を行う。
【0059】
更に、CPU44は、このカラー画像形成装置が現在どの様な動作状態にあるかを示す制御信号を操作基板ユニット50に伝送する。これに応答して操作基板ユニット50は、現在の動作状態を該操作基板ユニット50の表示部に表示して操作者に知らせる。
【0060】
次に、図4を参照して、本実施形態のカラー画像形成装置における各感光体ドラム222a〜222dの配置態様と、各感光体ドラム222a〜222dによって転写される各色の画像を重ね合わせるための構成を説明する。
【0061】
まず、本実施形態のカラー画像形成装置では、各感光体ドラム222a〜222dを駆動する各駆動ギヤの鍵型の孔haが各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相基準位置を示している。これらの孔haの向きから明らかな様に、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相を一定の回転角度ずつずらしている。各感光体ドラム222a〜222dの回転開始並びに回転停止を同時に行うので、各感光体ドラム222a〜222dの相互間のその様な位相ズレは常に一定に保たれる。また、各感光体ドラム222a〜222d相互間の位相ズレに応じて、各感光体ドラム222a〜222d間の距離を設定している。これによって各感光体ドラム222a〜222dのトナー像を記録用紙に転写するそれぞれの転写期間(相互に異なる時間帯)においては、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相が同様に変化し、記録用紙上でのカラー画像の色ズレが解消される。
【0062】
従って、本実施形態のカラー画像形成装置を図12に示す従来装置と比較すると、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相を一定の回転角度ずつずらした点と、各感光体ドラム222a〜222d間の距離の設定条件の点で少なくとも異なる。
【0063】
例えば、黒色成分画像を形成する感光体ドラム222aの位相を基準にすると、シアン色成分画像を形成する感光体ドラム222bの位相を60度進ませ、マゼンタ色成分画像を形成する感光体ドラム222cの位相を120度進ませ、イエロー色成分画像を形成する感光体ドラム222dの位相を180度進ませる。つまり、上流側の感光体ドラムの位相に対して下流側に隣り合う感光体ドラムの位相を60度進ませる。
【0064】
このとき、各感光体ドラム222a〜222d間の距離Lを次式(1)に従って設定する。これによって、各感光体ドラム222a〜222dの転写期間においては各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相が同様に変化し、記録用紙上でのカラー画像の色ズレが解消する。
【0065】
L=πd×(360−60)度/360度 …(1)
ただし、dは感光体ドラムの直径である。
【0066】
この様に各感光体ドラムの周期的な駆動ムラを60度ずつずらしたことにより、各感光体ドラム間の距離Lは、図12に示す従来装置と比較すると、5/6(=(360−60)度/360度)に減少する。つまり、各感光体ドラムの配置間隔が狭くなった。これによって、本実施形態の画像形成装置の小型化が可能になる。
【0067】
なお、ここでは各感光体ドラムの位相を設定してから、これに合わせて各感光体ドラム間の距離Lを設定しているが、逆に各感光体ドラム間の距離Lを設定してから、これに合わせて各感光体ドラムの位相を設定しても構わない。実際には、最初に各感光体ドラム間の距離Lを設定することが多い。例えば、各感光体ドラムの直径が40mmであって、各感光体ドラム間の距離Lを105mmに設定したときには、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を60度ずつずらすことにより、各感光体ドラムの転写期間において該各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を同様に変化させて、カラー画像の色ズレを解消する。
【0068】
ここで、図5を参照して、各感光体ドラム222a〜222dのトナー像が記録用紙に転写される手順を説明する。
【0069】
まず、図5(a)に示す様に黒色成分画像の感光体ドラム222aの真上の位置Gに、(1)のタイミングで、主走査方向の1ライン分の黒色成分画像が書き込まれる。このとき、感光体ドラム222aの位相基準位置aが真下の位置Aにある。この後に、感光体ドラム222aが180度回転した(4)のタイミングで、1ライン分の黒色成分画像が転写搬送ベルト216上の記録用紙上に転写される。そして、(9)のタイミングで、感光体ドラム222bにより1ライン分のシアン色成分画像が記録用紙上の1ライン分の黒色成分画像に重ね合わせられる。また、(14)のタイミングで、感光体ドラム222cにより1ライン分のマゼンタ色成分画像が記録用紙上の1ライン分の黒色成分画像に重ね合わせられ、(19)のタイミングで、感光体ドラム222dにより1ライン分のイエロー色成分画像が記録用紙上の1ライン分の黒色成分画像に重ね合わせられる。
【0070】
シアン色成分画像の感光体ドラム222bにおいては、図5(b)に示す様に(1)のタイミングで、該感光体ドラム222bの位相基準位置aが黒色成分画像の感光体ドラム222aよりも60度進んでいる。そして、(6)のタイミングで、該感光体ドラム222bの位相基準位置aが真下の位置Aにくると、該感光体ドラム222bの真上の位置Gに主走査方向の1ライン分のシアン色成分画像が書き込まれる。この後、感光体ドラム222bが180度回転した(9)のタイミングで、1ライン分のシアン色成分画像が記録用紙上の1ライン分の黒色成分画像に重ね合わせられる。
【0071】
また、マゼンタ色成分画像の感光体ドラム222cにおいては、図5(c)に示す様に(1)のタイミングで、該感光体ドラム222cの位相基準位置aが黒色成分画像の感光体ドラム222aよりも120度進んでいる。そして、(11)のタイミングで、該感光体ドラム222cの位相基準位置aが真下の位置Aにくると、該感光体ドラム222cの真上の位置Gに主走査方向の1ライン分のマゼンタ色成分画像が書き込まれ、この後に感光体ドラム222cが180度回転した(14)のタイミングで、1ライン分のマゼンタ色成分画像が記録用紙上の1ライン分の黒色成分画像に重ね合わせられる。
【0072】
更に、イエロー色成分画像の感光体ドラム222dにおいては、図5(d)に示す様に(1)のタイミングで、該感光体ドラム222dの位相基準位置aが黒色成分画像の感光体ドラム222aよりも180度進んでいる。そして、(16)のタイミングで、該感光体ドラム222dの位相基準位置aが真下の位置Aにくると、該感光体ドラム222dの真上の位置Gに主走査方向の1ライン分のイエロー色成分画像が書き込まれ、この後に感光体ドラム222dが180度回転した(19)のタイミングで、1ライン分のイエロー色成分画像が記録用紙上の1ライン分の黒色成分画像に重ね合わせられる。
【0073】
この様に各感光体ドラム222a,222b,222c,222dにおいては、位相基準位置aが真下の位置Aにあるとき、真上の位置Gに主走査方向の1ライン分の画像が書き込まれ、更に180度回転すると、1ライン分の画像が記録用紙に転写される。これにより、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラを原因とする色ズレが解消される。
【0074】
以降同様に、各感光体ドラム222a,222b,222c,222dの回転に伴い、主走査方向の各ラインの画像が繰り返し書き込まれ転写されるが、各感光体ドラム222a,222b,222c,222dの位相関係が常に一定に維持され続けるので、色ズレが発生せずに済む。
【0075】
この様な各感光体ドラム222a〜222dによる画像の重ね合わせは、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相が常に60度ずつずれていることが前提となるので、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相を予め調整しておく必要がある。この調整は、次の様な手順で行われる。
【0076】
まず、本実施形態のカラー画像形成装置においては、図6に示す様に各感光体ドラム222a〜222dの回転軸にそれぞれのギヤG1 ,G2 ,G3 ,G4 を取り付け、これらのギヤG1 〜G4 をそれぞれのモータMの出力軸のギヤに噛み合わせ、各モータMにより各ギヤG1 〜G4 を回転させることにより各感光体ドラム222a〜222dを回転させている。各ギヤG1 〜G4 には鍵型の各孔haが形成されており、これらの孔haの向きが位相基準位置aに対向している。
【0077】
ここでは、各ギヤG1 〜G4 毎に、ギヤの中心と位相基準位置aを通る直線上に、矩形の各パターンPmが設けられている。また、各感光体ドラム222a〜222d毎に、感光体ドラムの真下の位置Aから90度反時計周りに回転した位置に、それぞれのセンサS1 ,S2 ,S3 ,S4 を設けている。これらのセンサS1 〜S4 は、それぞれのパターンPmを検出した時点で、図7に示す様にそれぞれの検出出力s1 ,s2 ,s3 ,s4 をハイレベルにする。
【0078】
さて、CPU44は、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相を調整するに際し、各モータMを駆動制御して、各感光体ドラム222a〜222dの時計周りの回転を同時に開始させる。各感光体ドラム222a〜222dの回転に伴い、最初にセンサS4 が感光体ドラム222dのパターンPmを検出して、図7に示す様にその検出出力s4 がハイレベルとなる。引き続いて、センサS3 が感光体ドラム222cのパターンPmを検出して、その検出出力s3 がハイレベルとなり、更にセンサS2 が感光体ドラム222bのパターンPmを検出して、その検出出力s2 がハイレベルとなる。最後に、センサS1 が感光体ドラム222aのパターンPmを検出して、その検出出力s1 がハイレベルとなる。
【0079】
CPU44は、センサS1 が感光体ドラム222aのパターンPmを検出した時点から、更に感光体ドラム222aを時計周りに余裕角90度(余裕時間)だけ回転させ、これにより感光体ドラム222aのパターンPm、つまり位相基準位置aを真下の位置Aに向け、ここで感光体ドラム222aを停止させる。
【0080】
一方、CPU44は、感光体ドラム222aを余裕角90度回転させている間に、各検出出力s1 ,s2 ,s3 ,s4 がハイレベルとなったそれぞれのタイミングに基づいて他の各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相を検出する。そして、CPU44は、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相に応じて他の各感光体ドラム222b,222c,222dの余裕角90度(余裕時間)を補正し、感光体ドラム222aのパターンPmの検出時点から他の各感光体ドラム222b,222c,222dをそれぞれの余裕角だけ回転させ、これにより感光体ドラム222bの位相基準位置aを60度進め、感光体ドラム222cの位相基準位置aを120度進め,感光体ドラム222dの位相基準位置aを180度進める。
【0081】
例えば、基準となる感光体ドラム222aに対して感光体ドラム222bの位相が61度進んでいたならば、感光体ドラム222bの余裕角90度を89度に補正し、感光体ドラム222aのパターンPmの検出時点から感光体ドラム222bを余裕角89度だけ回転させて停止させる。この後、感光体ドラム222aが余裕角90度回転して停止されると、このときに感光体ドラム222bの位相角度から1度が差し引かれ、基準となる感光体ドラム222aに対して感光体ドラム222bの位相が丁度60度進むことになる。
【0082】
また、例えば基準となる感光体ドラム222aに対して感光体ドラム222cの位相が118度進んでいたならば、感光体ドラム222cの余裕角90度を92度に補正し、感光体ドラム222aのパターンPmの検出時点から感光体ドラム222cを余裕角92度だけ回転させて停止させる。これにより、感光体ドラム222cの位相角度に2度が加算され、基準となる感光体ドラム222aに対して感光体ドラム222cの位相が丁度120度進むことになる。
【0083】
更に、例えば基準となる感光体ドラム222aに対して感光体ドラム222dの位相が丁度180度進んでいたならば、感光体ドラム222dの余裕角90度を補正せず、感光体ドラム222aのパターンPmの検出時点から感光体ドラム222dを余裕角90度だけ回転させて停止させ、感光体ドラム222dの位相を維持する。
【0084】
なお、余裕角を設定しなくても、各感光体ドラム222b〜222dの位相を調整することができる。この場合、各感光体ドラム222a〜222d毎に、感光体ドラムの真下の位置AにそれぞれのセンサS1 ,S2 ,S3 ,S4 を設けておき、センサS1 が感光体ドラム222aのパターンPmを検出した時点で、感光体ドラム222aを停止させる。また、例えば感光体ドラム222cの位相が118度進んでいたならば、感光体ドラム222aの停止時点から更に感光体ドラム222cを2度だけ回転させて停止させる。また、例えば感光体ドラム222bの位相が61度進んでいたならば、感光体ドラム222aの停止時点で感光体ドラム222bの位相が既に1度だけ行き過ぎるので、この時点から感光体ドラム222bを359度(ほぼ1回転)回転させて停止させる。ただし、感光体ドラム222aの停止時点で又は感光体ドラム222bの停止時点で、転写搬送ベルト216を停止させることになるが、いずれにしろ感光体ドラムと転写搬送ベルト間に摩擦が生じるので、感光体ドラムや転写搬送ベルトに傷をつける恐れがある。従って、任意の余裕角を設定する方が好ましく、この場合は駆動ムラの位相の調整後に記録画像の品質が劣化せずに済む。
【0085】
また、モータMとしてはステッピングモータが好ましい。更に、各感光体ドラム間の距離Lの設定精度は各部品の寸法や組み立ての精度に依存するので、この距離Lに誤差が見込まれる。600dpi(1ドットの径が43μm程度)という記録密度の場合は、距離Lに100μmという微少な誤差があっても、大きな色ズレが生じる。このため、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を調整するだけでなく、これとは別に各感光体ドラムの停止位置を調整可能にすることが好ましい。また、各センサS1 ,S2 ,S3 ,S4 の取り付け位置にも誤差が見込まれるので、この誤差も補正可能なことが好ましい。具体的には、各感光体ドラム222a〜222dの余裕角を90度に設定しているが、各感光体ドラム間の距離Lの誤差や各センサS1 ,S2 ,S3 ,S4 の取り付け位置の誤差に応じて、各感光体ドラム222a〜222dの余裕角90度を適宜に補正すれば良い。
【0086】
これまでの説明では、各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を各センサによって検出する方法を述べた。また、各感光体ドラム間の距離Lの誤差や各センサS1 ,S2 ,S3 ,S4 の取り付け位置の誤差の測定を別途行う必要がある。
【0087】
そこで、本実施形態のカラー画像形成装置においては、予め設定されたセットパターンを記録用紙に記録し、この記録用紙上のセットパターンに基づいて各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を測定し、この周期的な駆動ムラの位相を調整して、カラー画像の色ズレを解消する。これによって、各部品の寸法誤差や組み立て誤差を考慮せずとも、周期的な駆動ムラの位相を調整して色ズレを解消することができる。
【0088】
このセットパターンは、例えば図8に示す様なものであり、複数の黒色のパターンK1 ,K2 ,…,Ki ,…、複数のシアン色のパターンC1 ,C2 ,…,Ci ,…、複数のマゼンタ色のパターンM1 ,M2 ,…,Mi ,…及び複数のイエロー色のパターンY1 ,Y2 ,…,Yi ,…を副走査方向にそれぞれ並べたものである。副走査方向で隣り合う同色の2つパターンの中心間隔は一定の距離xとなっている。また、各パターンK1 ,C1 ,M1 ,Y1 が主走査方向の1ライン上に並び、各パターンK2 ,C2 ,M2 ,Y2 が主走査方向の1ライン上に並び、以降同様に各パターンKi ,Ci ,Mi ,Yi が主走査方向の1ライン上に並ぶ。
【0089】
このセットパターンを記録させるためには、操作基板ユニット50を操作して、テストモードをCPU44に指示する。これに応答してCPU44は、給紙機構211、転写搬送ベルト機構213及び搬送切り換えゲート218等を制御し、記録用紙Pの供給、搬送及び排出等を行う。同時に、CPU44は、画像メモリ43に予め記憶されているセットパターンを読み出し、このセットパターンを示す画像信号を画像データ出力部42に与える。画像データ出力部42は、この画像信号に応じて第1乃至第4画像形成ステーションPa〜Pdの各レーザービームスキャナユニット227a〜227dを駆動制御する。これにより、第1乃至第4画像形成ステーションPa〜Pdにおいては、各レーザービームスキャナユニット227a〜227dによる各感光体ドラム222a〜222dへのそれぞれの静電潜像の書き込みが行われ、これらの静電潜像が各現像装置224a,224b,224c,224dによって現像され、現像された各感光体ドラム222a〜222d上のそれぞれのトナー像が搬送中の記録用紙Pに順次重ね合わせて転写され記録される。
【0090】
ここで、セットパターンが記録用紙Pに全く正確に記録されたならば、各パターンK1 ,K2 ,…,Ki ,…の間隔、各パターンC1 ,C2 ,…,Ci ,…の間隔、各パターンM1 ,M2 ,…,Mi ,…の間隔及び各パターンY1 ,Y2 ,…,Yi ,…の間隔のいずれもxとなる。ところが、実際には、各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相に応じて、これらの間隔が周期的に変化する。例えば、各パターンK1 ,K2 ,…,Ki ,…において隣り合う各パターンの中心間隔を|Ki ,Ki+1 |(i =1,2,…,n、i+1 =2,3,…,n+1)とし、感光体ドラム222aの直径をdとすると、各パターンの中心間隔|Ki ,Ki+1 |が図9(a)の特性曲線Ac に示す様にπdの周期で変動する。また、各パターンC1 ,C2 ,…,Ci ,…において隣り合う各パターンの中心間隔を|Ci ,Ci+1 |(i =1,2,…,n、i+1 =2,3,…,n+1)とし、感光体ドラム222bの直径をdとすると、各パターンの中心間隔|Ci ,Ci+1 |が図9(b)の特性曲線Bc に示す様にπdの周期で変動する。同様に、各パターンM1 ,M2 ,…,Mi ,…及び各パターンY1 ,Y2 ,…,Yi ,…においても、各パターンの中心間隔|Mi ,Mi+1 |及び中心間隔|Yi ,Yi+1 |がπdの周期で変動する。
【0091】
図9(a)及び(b)に示す様に特性曲線Bc の位相が特性曲線Ac よりも距離aだけ進んでいるものとすると、シアン色の感光体ドラム222bの周期的な駆動ムラの位相が黒色の感光体ドラム222aの周期的な駆動ムラの位相よりも角度(360×a/πd)度だけ進んでいることになる。この場合は、シアン色の感光体ドラム222bの位相をその角度だけ遅らせる。この結果、基準となる感光体ドラム222aに対して感光体ドラム222bの位相が丁度60度進み、感光体ドラム222bの周期的な駆動ムラを原因とするシアン色のズレが解消される。同様に、他のマゼンタ色及びイエロー色の各感光体ドラム222c,222dの周期的な駆動ムラの位相についても、黒色の感光体ドラム222aの周期的な駆動ムラの位相に対する進み角度や遅れ角度を求め、これらの進み角度や遅れ角度に応じて各感光体ドラム222c,222dの位相角度を調整する。
【0092】
この様な各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相の測定と調整を実行するには、記録用紙Pを原稿台111に配置した後に、操作基板ユニット50を操作して、記録用紙P上のセットパターンの読み取りをCPU44に指示する。これに応答してCPU44は、画像読取部110及び画像データ入力部40を制御して画像の読み取りを行う。画像データ入力部40においては、CCDラインセンサ116から各色(R,G,B)のラインデータが出力され、各色のラインデータに対して色補正、MTF補正、明暗補正、γ補正等が施される。この後、演算処理部41においては、各色のラインデータからC,M,Y,Kの各画像信号が形成され、これらの画像信号に各種の処理が施される。そして、これらの画像信号が画像メモリ43に一旦記憶される。CPU44は、画像メモリ43内のC,M,Y,Kの各画像信号を読み出し、これらの画像信号によって示されるセットパターンを求める。更に、CPU44は、このセットパターンに基づいて、各パターンの中心間隔|Ki ,Ki+1 |の変化に対応する感光体ドラム222aの周期的な駆動ムラの位相、各パターンの中心間隔|Ci ,Ci+1 |の変化に対応する感光体ドラム222bの周期的な駆動ムラの位相、各パターンの中心間隔|Mi ,Mi+1 |の変化に対応する感光体ドラム222cの周期的な駆動ムラの位相、及び各パターンの中心間隔|Yi ,Yi+1 |の変化に対応する感光体ドラム222dの周期的な駆動ムラの位相を求める。
【0093】
こうして各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相が求められると、CPU44は、先に述べた様に各感光体ドラム222a〜222dの時計周りの回転を同時に開始させ、基準となる黒色の感光体ドラム222aの余裕角を90度に設定して該感光体ドラム222aを停止させ、他のシアン色、マゼンタ色及びイエロー色の各感光体ドラム222b,222c,222dの余裕角を調整してから、各感光体ドラム222b,222c,222dを停止させ、これにより基準となる黒色に対するシアン色、マゼンタ色及びイエロー色のズレを解消する。
【0094】
なお、各パターンの中心位置を求めるには、例えばパターンの濃淡分布を示すヒストグラムを求め、濃度のピーク位置をパターンの中心位置として求めれば良い(例えば特開平6-95474 号公報を参照)。勿論、他の方法によりパターンの中心位置を求めても構わない。
【0095】
ところで、先に述べた様に同色の各パターンの中心間隔の変化に基づいて感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を求めても良いが、基準となる黒色のパターンと他の色のパターンの中心間隔の変化に基づいて各感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相差を求めることも可能である。後者の方法は、測定される変化量が大きいので、測定精度を向上させ易い。
【0096】
図10(a)に示す記録用紙P上の黒色の各パターンK1 ,K2 ,…及びシアン色の各パターンC1 ,C2 ,…を一例に挙げると、まず黒色のパターンKi とシアン色のパターンCi の中心間隔|Ki ,Ci |(i =1,2,…)を測定する。この中心間隔|Ki ,Ci |は、感光体ドラムの直径をdとすると、図10(b)の特性曲線Cc に示す様に周期的に変動する距離Qi と、変動せず一定値を維持する距離Q0 との和である。周期的に変動する距離Qi は、黒色及びシアン色の各感光体ドラム222a,222b間の周期的な駆動ムラにより発生し、黒色のパターンKi に対するパターンCi の位相差Δφ0 に応じて変動している。一定値を維持する距離Q0 は、駆動ムラを除いたパターンKとCのレジストずれ量である。
【0097】
更に、図11(a)に示すセットパターン(図10(a)のものと同様)において、黒色のパターンKi と次のシアン色のパターンCi+1 の中心間隔|Ki ,Ci+1 |(i =1,2,…)を測定する。この中心間隔|Ki ,Ci+1 |は、図11(b)の特性曲線Dcに示す様に周期的に変動する距離Qi+1 と、変動せず一定値を維持する距離Q0+1 との和である。周期的に変動する距離Qi+1 は、黒色及びシアン色の各感光体ドラム222a,222bの周期的な駆動ムラにより発生し、黒色のパターンKi から副走査方向に距離x(位相差Δφx =2x/d)だけ離れた位置に対するパターンCi+1 の位相差Δφ0 に応じて変動し、よって位相差Δφ1 =Δφ0 +Δφx に応じて変動するとも言える。変動せず一定値を維持する距離Q0+1 は、駆動ムラを除いたパターンKとCのレジストずれ量と各パターンKi ,Ci+1 間の副走査方向の距離xとの和である。
【0098】
この様に黒色のパターンKi から副走査方向に離れた位置にあるシアン色のパターンCi+k (k=0,1,2,3,…)毎に、黒色のパターンKi とシアン色のパターンCi+k の中心間隔|Ki ,Ci+k |(i =1,2,…)を測定し、位相差Δφk (=Δφ0 +k×Δφx )に応じて周期的に変動する距離Qi+k を求める。
【0099】
こうして中心間隔|Ki ,Ci+k |(k=0,1,2,3,…)毎に距離Qi+k の変動を求めた後、これらの距離Qi+k の振幅を求め、これらの振幅のうちから最も小さいものを選択する。この最も小さな振幅を導いた各パターンKi ,Ci+k の転写期間においては、黒色及びシアン色の各感光体ドラム222a,222bの周期的な駆動ムラの位相がほぼ同様に変化している。そこで、各パターンKi ,Ci+k の位相差Δφk (=Δφ0 +k×Δφx )に基づいて、シアン色の感光体ドラム222bを角度(k×Δφx ×180/π)度だけ回転させて調整する。この回転角度の調整は、先に述べた様にシアン色の感光体ドラム222bの余裕角の調整により行なわれる。この結果、黒色及びシアン色の各感光体ドラム222a ,222bの周期的な駆動ムラの位相が一致し、黒色に対するシアン色のズレが解消される。
【0100】
なお、一定の位相差Δψは、各感光体ドラム222a,222bの書き込み開始位置のズレを原因とし、感光体ドラム222bの停止位置を調整することにより解消することができる。また、他のマゼンタ色及びイエロー色の各感光体ドラム222c,222dについても、シアン色の感光体ドラム222aと全く同様の手順により、黒色の感光体ドラム222a に対して周期的な駆動ムラの位相を一致させることができ、黒色に対するマゼンタ色及びイエロー色のズレを解消することができる。
【0101】
本実施形態では、図8及び図10に示す各パターンの副走査方向での配列長さを感光体ドラムの周長のm(m≧1)倍に設定するのが好ましい。m=1の場合は、感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を1周期測定することができる。また、mが1を超える場合は、感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を各周期毎に測定し、感光体ドラムの同一記録位置での各測定値を平均化することにより測定誤差を抑えることができる。
【0102】
また、本実施形態では、先に述べた様に各感光体ドラム222a〜222dの周期的な駆動ムラの位相を60度ずつずらしているので、副走査方向に並ぶ各パターン間の距離を感光体ドラムの周長の1/n(本実施形態ではn=6)に設定するのが好ましい。この場合は、感光体ドラムの位相角度が360度×1/n(本実施形態では60度)単位で調整されることになる。つまり、0度、60度、120度、180度、240度、300度のいずれかを選択し、この選択した位相角度に感光体ドラムを調整することになり、パターン間の測定距離から位相角度への演算を行う必要がなく、演算処理を簡略化することができる。勿論、nは、2を超えれば、どの様な値でも構わない。
【0103】
更に、スキャナ等の読取り装置は、ミラーユニットの走行のふらつきなどの不安定な要素を含むため、パターンの中心位置を正確に測定することが困難になる。特に、感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相を測定する場合には、読取り装置の不安定な要素が大きな問題となる。そこで、セットパターンを読み込むときに、定規等の距離の絶対的な基準となる指標を共に読み込み、この定規のメモリを参照してパターンの中心位置を測定すれば、測定精度を向上させることができ、感光体ドラムの周期的な駆動ムラの位相の測定並びに調整を高精度で行うことが可能になる。
【0104】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、多様に変形することができる。例えば、パターンの形状を変更したり、パターンの中心位置を求めるために他の周知の方法を適用しても構わない。
【0105】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、それぞれの画像形成手段によって各パターンを記録媒体に副走査方向に順次並べて記録しておき、記録媒体に記録された各パターンの位置関係に基づいて各画像形成手段の周期的な駆動ムラを測定している。これによって測定が容易かつ正確なものとなり、更には各画像形成手段の周期的な駆動ムラの位相を自動的に調整することが可能になる。また、各画像形成手段の位置決め等を厳密にする必要がなくなり、各部品の寸法や組み立てに高精度を要求する必要がなく、生産コストの低減を図ることが可能になる。
【0106】
また、本発明によれば、各パターンが画像形成手段における像担持体の周長以上の長さの範囲で該記録媒体上に並んでいる。例えば、各パターンが像担持体の1周長の範囲で記録される場合は、像担持体の周期的な駆動ムラの位相を1周期測定することができる。また、各パターンが像担持体の1周長を超える範囲で記録される場合は、像担持体の周期的な駆動ムラの位相を各周期毎に測定し、像担持体の同一記録位置での各測定値を平均化することにより測定誤差を抑えることができる。
【0107】
更に、本発明によれば、記録媒体に記録された各パターンの間隔は、画像形成手段における像担持体の周長の1/nである。この場合、像担持体の角度が360度×1/n単位で調整されることになり、パターン間の測定距離から位相角度への演算を行う必要がなく、演算処理を簡略化することができる。
【0108】
また、本発明によれば、測定手段は、記録媒体に記録された各パターンの位置の検出に伴い、距離の基準となる指標を検出する。この様に距離の絶対的な基準となる指標を各パターンと共に読み込み、この指標を参照してパターンの中心位置を測定すれば、測定精度を向上させることができ、周期的な駆動ムラの位相の測定並びに調整を高精度で行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカラー画像形成装置の概略機構を示す側面図である。
【図2】本実施形態のカラー画像形成装置における画像処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のカラー画像形成装置における動作制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態のカラー画像形成装置における各感光体ドラムの配置態様を示す側面図である。
【図5】(a)は黒色の感光体ドラムの書き込みタイミング及び転写タイミングと他のシアン色、マゼンタ色及びイエロー色の各感光体ドラムの転写タイミングを示す図であり、(b)はシアン色の感光体ドラムの書き込みタイミングを示す図であり、(c)はマゼンタ色の感光体ドラムの書き込みタイミングを示す図であり、(d)はイエロー色の感光体ドラムの書き込みタイミングを示す図である。
【図6】本実施形態のカラー画像形成装置における各感光体ドラムの駆動系を示す側面図である。
【図7】図6に示す各センサの検出出力を示すタイミングチャートである。
【図8】本実施形態のカラー画像形成装置におけるセットパターンの一例を示す図である。
【図9】(a)は記録用紙に記録された図8のセットパターンにおける黒色の各パターンの中心間隔の変動を示すグラフであり、(b)は記録用紙に記録された図8のセットパターンにおけるシアン色の各パターンの中心間隔の変動を示すグラフである。
【図10】(a)は記録用紙に記録されたセットパターンを例示する図であり、(b)は(a)のセットパターンにおける副走査方向に接近した黒色及びシアン色の各パターンの中心間隔の変動を示すグラフである。
【図11】(a)は記録用紙に記録されたセットパターンを例示する図であり、(b)は(a)のセットパターンにおける副走査方向に離間した黒色及びシアン色の各パターンの中心間隔の変動を示すグラフである。
【図12】従来の画像形成装置における各感光体ドラムの配置態様を例示する図である。
【符号の説明】
1 装置本体
40 画像データ入力部
41 演算処理部
42 画像データ出力部
43 画像メモリ
44 中央処理装置
45 画像編集部
46,47 外部インターフェイス部
50 操作基板ユニット
51 ADF駆動部
52 ディスク駆動部
53 FCU駆動部
54 スキャナー駆動部
55 プリンター駆動部
110 画像読取部
112 両面自動原稿送り装置
116 CCDラインセンサ
210 画像形成部
211 給紙機構
220 排出トレイ
222a〜222d 感光体ドラム
P 記録用紙
Pa 第1画像形成ステーション
Pb 第2画像形成ステーション
Pc 第3画像形成ステーション
Pd 第4画像形成ステーション
Claims (4)
- 記録媒体を副走査方向に搬送しつつ、複数の画像形成手段によって各色の画像を該記録媒体に重ね合わせて記録する画像形成装置において、
それぞれの画像形成手段によって複数のパターンを記録媒体に副走査方向に順次並べて記録させるパターン記録手段と、
各画像形成手段による記録が終了して画像形成装置本体から排出された記録媒体をセットされ、このセットされた記録媒体上の各パターンを距離の基準となる指標と共に読取る読取り手段と、
読取り手段により読取られた記録媒体上の各パターン及び距離の基準となる指標に基づいて、各画像形成手段別に、画像形成手段によって記録媒体に記録された各パターンの位置を検出し、該各パターンの位置関係に基づいて該画像形成手段の周期的に変動する駆動ムラの位相を測定する測定手段と、
各画像形成手段の周期的な駆動ムラの位相を調整する調整手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体を副走査方向に搬送しつつ、複数の画像形成手段によって各色の画像を該記録媒体に重ね合わせて記録する画像形成装置において、
それぞれの画像形成手段によって複数のパターンを記録媒体に副走査方向に順次並べて記録させるパターン記録手段と、
各画像形成手段による記録が終了して画像形成装置本体から排出された記録媒体をセットされ、このセットされた記録媒体上の各パターンを距離の基準となる指標と共に読取る読取り手段と、
読取り手段により読取られた記録媒体上の各パターン及び距離の基準となる指標に基づいて記録媒体に記録された各パターンの位置を検出し、一方の画像形成手段によって記録された各パターンの位置に対する他方の画像形成手段によって記録された各パターンの位置関係に基づいて該各画像形成手段間の周期的に変動する駆動ムラの位相差を測定する測定手段と、
該各画像形成手段間の駆動ムラの位相差を調整する調整手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成手段によって記録媒体に記録された各パターンは、画像形成手段における像担持体の周長以上の長さの範囲で該記録媒体上に並ぶことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 記録媒体に記録された各パターンの間隔は、画像形成手段における像担持体の周長の1/nであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
以上
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