JP3738346B2 - 画像形成装置および画像出力特性設定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置および画像出力特性設定方法に関し、さらに詳しくは、たとえば写真画像、網点画像、文字画像あるいはこれらが混在した画像を読み込んで出力する画像形成装置、およびこのような画像形成装置において画像出力特性を設定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の1つであるカラー複写装置は、原稿の画像を読み取って画像情報を得るカラー画像読み取り部と、画像読み取り部からの入力画像情報を画像処理して画像形成用の出力画像情報を得るカラー画像処理部と、画像処理部の出力画像情報に基づいて画像形成(印字)を行うカラー画像形成部とを備えている。
【0003】
このようなカラー複写装置では、原稿読み取り部において、原稿が走査されて、原稿の画像が固体撮像素子で電気信号の画像情報に変換され、その信号が画像形成部へ送られ、カラー画像が形成される。固体撮像素子としては、一般的に、RGBのフィルタが受光部上に備えられたカラーCCDセンサが用いられている。画像読み取り部において原稿を走査することにより得られた画像情報の電気信号は、画像形成部へ出力される前に、画像処理部において、原稿と忠実な画像再現が行われるように画像処理される。そのために、画像処理部は、入力画像データより全画像領域または全画像領域を画像種別によって分割した複数の画像領域を複数の画像種別のいずれかに分類する画像領域分類手段を備えるとともに、画像種別にそれぞれ対応する複数の画像出力特性を記憶している。そして、画像処理部では、画像領域分類手段により、入力画像情報がたとえば写真画像、網点画像等の階調性を重視する画像情報なのか、文字画像(エッジ画像)のように解像度を重視する画像情報なのか、あるいはそれらが混在する場合に各々がどのように位置しているのかを判定して分類する画像領域分類処理が行われた後に、それぞれの画像領域ごとに適正な画像出力特性を用いて画像再現が行われる。つまり、画像領域分類手段により階調性を主に重視する写真画像、網点画像等の画像領域と判定された領域については、階調性の再現性が良いディザ処理等が行われ、たとえば2×2のマトリックス単位で中間調再現(階調再現)の画像処理(フィルタ処理)がなされ、滑らかな階調性が得られる。また、解像度を重視する文字画像領域と判定された領域については、文字のがたつきを抑えるために、1×1のマトリックス(1画素)単位で階調処理し、解像度が低下しないように画像処理される。このようにすることにより、属性(種別)の異なる画像が混合している画像情報からでも良好な画像を再現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、画像種別の異なる画像領域ごとに画像処理を異ならせる画像処理を行う場合で、処理する単位(マトリックスの大きさ)を画像領域の画像種別に応じて異ならせる上記のような場合には、入力画像情報が画像領域ごとに階調性がちぐはぐにならないように、それぞれの画像種別ごとに対応させた画像出力特性を複写装置に設定して記憶させておく必要がある。この画像出力特性は、複写装置ごとにも異なるため、複写装置1台ごとに設定する必要がある。したがって、全複写装置について、複数の画像種別ごとに画像出力特性を設定しなければならず、この作業は非常に面倒で、調整時間が長くなり、そのため、調整コストが高く、装置自体の製造コストが高くなってしまうという問題がある。
【0005】
たとえばコンピュータ等から入力する画像情報を画像処理して画像形成を行うカラープリンタ等、他の同様の画像形成装置についても、同様の問題がある。
【0006】
本発明の目的は、複数の画像出力特性の設定作業の容易化および設定作業時間の短縮が可能な画像形成装置を提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、また、複数の画像出力特性の設定および調整作業が容易で、設定および調整作業時間の短縮が可能な画像出力特性の設定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明による画像形成装置は、入力画像データを画像処理して画像形成用の出力画像データを得る画像処理部と、画像処理部の出力画像データに基づいて画像形成を行う画像形成部とを備え、画像処理部が、入力画像データより全画像領域または全画像領域を画像種別によって分割した複数の画像領域を複数の画像種別のいずれかに分類する画像領域分類手段を備えるとともに、画像種別にそれぞれ対応する複数の画像出力特性を記憶しており、各画像領域について画像種別に対応する画像出力特性を用いて画像処理を行う画像形成装置において、上記画像処理部が、画像出力特性設定モード時に、複数の画像出力特性のうちの1つを設定して記憶し、この1つの画像出力特性を基に他の画像出力特性を自動的に決定して記憶することを特徴とするものである。
【0009】
これによれば、画像出力特性設定モード時に、複数の画像出力特性のうちの1つを設定して記憶するだけで、残りの画像出力特性が自動的に決定されて記憶されるので、画像出力特性の設定作業が容易で、設定作業時間を大幅に短縮することができ、画像形成装置の調整コスト、製造コストを低減することができる。
【0010】
本発明の画像形成装置において、上記画像処理部が2つの画像出力特性を記憶していて、第1の画像出力特性が第2の画像出力特性よりも階調幅の広いパターンを有する特性を有し、上記画像処理部が、第1の画像出力特性を基に所定の画像出力特性算出式を用いた演算によって第2の画像出力特性を決定する。
【0011】
これによれば、階調幅の広い第1の画像出力特性を基に算出式を用いて第2の画像出力特性を算出するため、第2の画像出力特性を正確に算出することができる。
【0012】
上記の画像形成装置において、たとえば、上記画像処理部が、第1の画像出力特性を階調再現性を重視する画像領域の画像処理に、第2の画像出力特性を高解像度を重視する画像領域の画像処理に選択的に使用する。
【0013】
これによれば、階調性を重視する画像領域と解像度を重視する画像画像領域とをそれぞれに適した画像出力特性を用いて画像処理を行うことになり、いずれの種別の画像領域についても優れた画像形成を行うことができる。
【0014】
上記の画像形成装置において、たとえば、操作部において、決定された第2の画像出力特性を単独に調整するための操作が可能であり、上記画像処理部が、上記操作部における操作に基づいて上記画像出力特性算出式の係数を変更することにより、第2の画像出力特性を単独に調整する。
【0015】
これによれば、文字画像に適した第2の画像出力特性を単独に調整可能とすることにより、文字画像におけるとくに文字の太さを単独に調整することができる。しかも、画像出力特性算出式の係数を変更するという簡単な方法で第2の画像出力特性を調整することができ、調整作業が容易で、調整作業時間の短縮、調整コスト、製造コストの低減が可能である。
【0016】
本発明による画像出力特性設定方法は、入力画像データを画像処理して画像形成用の出力画像データを得る画像処理部と、画像処理部の出力画像データに基づいて画像形成を行う画像形成部とを備え、画像処理部が、入力画像データより全画像領域または全画像領域を画像種別によって分割した複数の画像領域を複数の画像種別のいずれかに分類する画像領域分類手段を備えるとともに、画像種別にそれぞれ対応する複数の画像出力特性を記憶しており、各画像領域について画像種別に対応する画像出力特性を用いて画像処理を行う画像形成装置であって、画像処理部が2つの画像出力特性を記憶していて、第1の画像出力特性が第2の画像出力特性よりも階調幅の広いパターンを有する特性を有する画像形成装置において、画像出力特性設定モード時に、第1の画像出力特性を設定して記憶し、この第1の画像出力特性を基に所定の画像出力特性算出式を用いた演算によって第2の画像出力特性を決定して記憶することを特徴とするものである。
【0017】
これによれば、画像出力特性設定モード時に、第1の画像出力特性を設定して記憶するだけで、第2の画像出力特性が自動的に決定されて記憶されるので、画像出力特性の設定作業が容易で、設定作業時間を大幅に短縮することができ、画像形成装置の調整コスト、製造コストを下げることができる。また、階調幅の広い第1の画像出力特性を基に算出式を用いて第2の画像出力特性を算出するため、第2の画像出力特性を正確に算出することができる。
【0018】
本発明の画像出力特性設定方法において、たとえば、上記画像出力特性算出式の係数を変更することにより、第2の画像出力特性を単独に調整する。
【0019】
これによれば、画像出力特性算出式の係数を変更するという簡単な方法で、文字画像に適した第2の画像出力特性を単独に調整して、文字画像におけるとくに文字の太さを単独に調整することができ、調整作業が容易で、調整作業時間の短縮、調整コスト、製造コストの低減が可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明をディジタルカラー複写機に適用した実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置であるディジタルカラー複写機の構成を示す正面断面の略図である。複写機本体(1)の上面には、原稿台(111)および操作パネル(図示略)が設けられ、複写機本体(1)の内部に画像読み取り部(110)および画像形成部(210)が設けられている。原稿台(111)の上面には、両面自動原稿送り装置(112)が、原稿台(111)に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台(111)面に対して所定の位置関係をもって装着されている。
【0022】
両面自動原稿送り装置(112)は、まず、原稿の一方の面が原稿台(111)の所定位置において画像読み取り部(110)に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台(111)の所定位置において画像読み取り部(110)に対向するよう原稿を反転して原稿台(111)に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置(112)は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後に、この原稿を排出し、次の原稿についての上記同様の両面搬送動作を実行する。このような原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるものである。
【0023】
画像読み取り部(110)は、両面自動原稿送り装置(112)により原稿台(111)上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台(111)の下方に配置されている。画像読み取り部(110)は、原稿台(111)の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体(113)(114)と、光学レンズ(115)と、光電変換素子であるCCDラインセンサ(116)とを有している。
【0024】
原稿走査体(113)(114)は、第1の走査ユニット(113)と第2の走査ユニット(114)とから構成されている。第1の走査ユニット(113)は、原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1反射鏡とを有し、原稿台(111)の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。第2の走査ユニット(114)は、第1の走査ユニット(113)の第1反射鏡により偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3反射鏡とを有し、第1の走査ユニット(113)と一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0025】
光学レンズ(115)は、第2の走査ユニット(114)の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ(116)上の所定位置に結像させるものである。
【0026】
CCDラインセンサ(116)は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ(116)は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ(116)により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図1には図示しない画像処理部に転送されて、所定の画像データ処理が施される。
【0027】
次に、画像形成部(210)の構成、および画像形成部(210)に係わる各部の構成について説明する。
【0028】
画像形成部(210)の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている記録用紙(記録媒体)(P)を1枚ずつ分離して画像形成部(210)に向かって供給する給紙機構(211)が設けられている。そして、1枚ずつ分離された用紙(P)は、画像形成部(210)の手前に配置された1対のレジストローラ(212)によりタイミングが制御されて、画像形成部(210)に搬送される。両面印字の場合、さらに、片面に画像が形成された用紙(P)は、画像形成部(210)の画像形成にタイミングを合わせて、画像形成部(210)に再供給搬送される。
【0029】
画像形成部(210)の下方には、転写搬送ベルト機構(213)が配置されている。転写搬送ベルト機構(213)は、駆動ローラ(214)と従動ローラ(215)との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト(216)に用紙(P)を静電吸着させて搬送する構成となっている。
【0030】
さらに、用紙搬送路における転写返送ベルト機構(213)の下流側には、用紙(P)上に転写形成されたトナー像を用紙(P)上に定着させるための定着装置(217)が配置されている。この定着装置(217)の1対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙(P)は、搬送方向切り換えゲート(リフレクタ)(218)を経て、排出ローラ(219)により複写機本体(1)の外壁に取り付けられている排紙トレイ(220)上に排出される。
【0031】
切り換えゲート(218)は、定着後の用紙(P)の搬送経路を、排紙トレイ(220)への用紙(P)を排出する経路と、画像形成部(210)に向かって用紙(P)を再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート(218)により再び画像形成部(210)に向かって搬送方向が切り換えられた用紙(P)は、スイッチバック搬送経路(221)を介して表裏反転された後、画像形成部(210)へと再度供給される。
【0032】
また、画像形成部(210)における転写搬送ベルト(216)の上方には、転写搬送ベルト(216)に近接して、第1の画像形成ステーション(Pa)、第2の画像形成ステーション(Pb)、第3の画像形成ステーション(Pc)、および第4の画像形成ステーション(Pd)が、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0033】
転写搬送ベルト(216)は、駆動ローラ(214)によって、図1において矢印(Z)で示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構(211)を通じて給送される用紙(P)を把持し、用紙(P)を画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)へと順次搬送する。
【0034】
各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)は、実質的に同一の構成を有している。各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)は、図1に示す矢印(F)方向に回転駆動される感光体ドラム(222a)(222b)(222c)(222d)をそれぞれ含んでいる。
【0035】
各感光体ドラム(222a)〜(222d)の周辺には、感光体ドラム(222a)〜(222d)をそれぞれ一様に帯電する帯電器(223a)(223b)(223c)(223d)と、感光体ドラム(222a)〜(222d)上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置(224a)(224b)(224c)(224d)と、現像された感光体ドラム(222a)〜(222d)上のトナー像を用紙へ転写する転写用放電器(225a)(225b)(225c)(225d)と、感光体ドラム(222a)〜(222d)上に残留するトナーを除去するクリーニング装置(226a)(226b)(226c)(226d)とが感光体ドラム(222a)〜(222d)の回転方向に沿って順次配置されている。
【0036】
また、感光体ドラム(222a)〜(222d)の上方には、レーザビームスキャナユニット(227a)(227b)(227c)(227d)がそれぞれ設けられている。レーザビームスキャナユニット(227a)〜(227d)は、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示略)、半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)(240a)(240b)(240c)(240d)、ポリゴンミラー(240a)〜(240d)により偏向されたレーザビームを感光体ドラム(222a)〜(222d)表面に結像させるためのfθレンズ(241a)(241b)(241c)(241d)や反射鏡(242a)(242b)(242c)(242d)(243a)(243b)(243c)(243d)等から構成されている。
【0037】
レーザビームスキャナユニット(227a)にはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナユニット(227b)にはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザビームスキャナユニット(227c)にはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、レーザビームスキャナユニット(227d)にはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
【0038】
これにより、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム(222a)〜(222d)上に形成される。そして、現像装置(224a)には黒色のトナーが、現像装置(224b)にはシアン色のトナーが、現像装置(224c)にはマゼンタ色のトナーが、現像装置(224d)にはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光体ドラム(222a)〜(222d)上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部(210)にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0039】
また、第1の画像形成ステーション(Pa)と給紙機構(211)との間には用紙吸着用(ブラシ)帯電器(228)が設けられている。この吸着用帯電器(228)は転写搬送ベルト(216)の表面を帯電させ、給紙機構(211)から供給された用紙(P)は、転写搬送ベルト(216)上に確実に吸着された状態で第1の画像形成ステーション(Pa)から第4の画像形成ステーション(Pd)の間をずれることなく搬送される。
【0040】
一方、第4画像形成ステーション(Pd)と定着装置(217)との間で駆動ローラ(214)のほぼ真上部には、徐電器(229)が設けられている。この徐電器(229)には、転写搬送ベルト(216)に静電吸着されている用紙(P)を転写搬送ベルト(216)から分離するための交流電流が印加されている。
【0041】
上記構成のディジタルカラー複写機においては、用紙(P)としてカットシート状の紙が使用される。この用紙(P)は、給紙カセットから送り出されて給紙機構(211)の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙の先端部分がセンサ(図示略)にて検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて1対のレジストローラ(212)により一旦停止される。
【0042】
そして、用紙(P)は、各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)とタイミングをとって図1の矢印(Z)方向に回転している転写搬送ベルト(216)上に送られる。このとき、転写搬送ベルト(216)には前述したように吸着用帯電器(228)により所定の帯電が施されているので、用紙(P)は、各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)を通過する間、安定して搬送給送される。
【0043】
各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)において、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベルト(216)により静電吸着されて搬送される用紙(P)の支持面上で重ね合わされる。第4の画像形成ステーション(Pd)による画像の転写が完了すると、用紙(P)は、その先端部分から順次、徐電器(229)により転写搬送ベルト(216)上から剥離され、定着装置(217)へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙(P)は、用紙排出口(図示略)から排紙トレイ(220)上へと排出される。
【0044】
なお、上述の説明では、レーザビームスキャナユニット(227a)〜(227d)によりレーザビームを走査して露光することにより、感光体ドラム(222a)〜(222d)への光書き込みを行うようになっている。しかし、レーザビームスキャナユニット(227a)〜(227d)の代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いてもよい。LEDヘッドは、レーザビームスキャナユニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のディジタルカラー複写機等の画像形成装置では、好適に用いることができる。
【0045】
次に、ディジタルカラー複写機に搭載されているカラー画像情報の画像処理部分の構成および機能を説明する。
【0046】
図2は、ディジタルカラー複写機における画像処理部(41)を含む画像処理部分のブロック構成図である。この画像処理部分は、画像読み取り部(110)からの画像データ入力部(40)、カラー画像処理部(41)、ハードディスク装置もしくはRAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される画像メモリ(43)、画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)への画像データ出力部(42)、CPU(中央処理装置)(44)、画像編集部(45)、および外部インタフェース部(46)(47)から構成されている。
【0047】
画像データ入力部(40)は、白黒原稿あるいはカラー原稿画像を読み取りRGBの色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCD(40a)(図1に示す画像読み取り部(110)におけるCCDラインセンサ(116)に相当)、カラーCCD(40a)にて読み取られたラインデータのライン画像レベルを補正するシェーディング補正回路(40b)、3ラインのカラーCCD(40a)にて読み取られた画像ラインデータのずれを補正するラインバッファ等のライン合わせ部(40c)、3ラインのカラーCCD(40a)から出力される各色のラインデータの色データを補正するセンサ色補正部(40d)、各画素の信号の変化にめりはりを持たせるよう補正するMTF補正部(40e)、画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ補正部(40f)等からなっている。
【0048】
画像処理部(41)は、白黒原稿の場合に画像データ入力部(40)から入力されるカラー画像信号であるRGB信号よりモノクロデータを生成するモノクロデータ生成部(41a)、カラー原稿の場合にRGB信号を画像形成部(210)の各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)に対応したCMY信号に変換し、また、クロック変換処理およびAEヒストグラム処理を行う入力処理部(41b)、モノクロデータ生成部(41a)あるいは入力処理部(41b)から入力された画像データが文字部なのか網点写真なのか印画紙写真なのかをそれぞれを分離する画像領域分類手段としての領域分離部(41c)、入力処理部(41a)から出力されるCMY信号に基づいて下色除去処理を行い黒生成する黒生成部(41d)、各色変換テーブルに基づいてカラー画像信号の各色を調整する色補正回路(41e)、設定されている倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換するズーム処理回路(41f)、空間フィルタ(41g)、多値誤差拡散や多値ディザ等の階調性を表現するための中間調処理部(41h)等からなっている。
【0049】
中間調処理部(41h)により中間調処理された各色画像データは、画像メモリ(43)に一旦貯えられる。画像メモリ(43)は、画像処理部(41)からシリアル出力される8ビット4色(32ビット)の画像データを順次受け取り、バッファに一時的に貯えながら32ビットのデータから8ビット4色の画像データに変換して色ごとの画像データとして記憶管理する4基のハードディスク(43a)(43b)(43c)(43d)を備えている。また、画像形成部(210)における各画像形成ステーション(Pa)〜(Pd)の位置が異なるため、画像メモリ(43)は、画像メモリ(43)の遅延バッファメモリ(半導体メモリ)(43e)に各色画像データを一旦記憶させ、それぞれ時間をずらすことにより、各レーザスキャナユニット(227a)〜(227d)に画像データを送るタイミングを合わせ、色ずれを防ぐ。
【0050】
画像出力部(42)は、中間調処理部(41h)からの各色画像データに基づいてパルス幅変調を行うレーザコントロールユニット(42a)、レーザコントロールユニット(42a)から出力される各色の画像信号に応じたパルス幅変調信号に基づいてレーザ記録を行う各色のレーザスキャナユニット(42b)(42c)(42d)(42e)(図1に示す画像読み取り部(110)におけるレーザスキャナユニット(227a)〜(227d)に相当)からなる。
【0051】
CPU(44)は、画像データ入力部(40)、画像処理部(41)、画像メモリ(43)、画像データ出力部(42)、さらに後述する画像編集部(45)、および外部インタフェース部(46)(47)を所定のシーケンスに基づいてコントロールするものである。
【0052】
画像編集部(45)は、画像データ入力部(40)、画像処理部(41)、あるいは後述するインタフェース部(46)(47)を経て一旦画像メモリ(43)に記憶された画像データに対して所定の画像編集を施すためのものであり、画像データの編集作業は、画像メモリ(43)の画像合成用メモリ(図示略)を用いて行われる。
【0053】
外部インタフェース部(46)は、外部の画像入力処理装置(通信携帯端末、ディジタルカメラ、ディジタルビデオカメラ等)からの画像データを受け入れるために、ディジタルカラー複写機とは別に設けられた外部の通信インタフェース手段である。
【0054】
なお、この外部インタフェース部(46)から入力される画像データも、一旦画像処理部(41)に入力して色空間補正等を行うことでディジタルカラー複写機の画像形成部(210)で取り扱うことのできるデータレベルに変換し、画像メモリ(43)のハードディスク(43a)〜(43d)に記憶管理されることになる。
【0055】
外部インタフェース部(47)は、図示しないパーソナルコンピュータにより作成された画像データを入力するプリンタインタフェースであり、また、FAX受信した画像データを受け入れるための白黒またはカラーFAXインタフェースである。この外部インタフェース部(47)から入力される画像データは、すでにCMYK信号であり、一旦中間調処理部(41h)により中間調処理を施して画像メモリ(43)のハードディスク(43a)〜(43d)に記憶管理されることとなる。
【0056】
図3は、ディジタルカラー複写機の装置全体の各部をCPU(44)にて動作管理している状態を示す図である。
【0057】
画像データ入力部(40)、画像処理部(41)、画像メモリ(43)、画像データ出力部(42)、CPU(44)および外部インタフェース部(46)の詳細については、図2について既に説明したとおりである。
【0058】
CPU(44)は、その他、両面自動原稿送り装置(112)、画像読み取り部(110)、画像形成部(210)等、ディジタルカラー複写機を構成する各駆動機構部をシーケンス制御するとともに、各部へ制御信号を出力する制御部を構成している。さらに、CPU(44)は、操作部としての操作パネルを構成する操作基板ユニット(49)が相互通信可能な状態で接続されており、操作パネルの操作に応じて操作者が設定入力した複写モード内容を示す制御信号をCPU(44)に転送して、ディジタルカラー複写機全体が設定されたモードに応じて動作するように制御している。また、CPU(44)は、ディジタルカラー複写機の各種動作状態を示す制御信号を操作基板ユニット(49)へ転送し、操作基板ユニット側では、この制御信号により装置が現在どのような状態にあるのか操作者に示すように表示部等により動作状態を表示するようになっている。
【0059】
図4は、ディジタルカラー複写機における操作パネルを構成する操作基板ユニット(49)を表したものである。
【0060】
この操作パネルの操作基板ユニット(49)の左部分には、カラー表示のタッチパネル液晶表示装置(カラーLCD)(20)が配置されていて、その右側に、テンキー(21)、スタートキー(26)、クリアキー(25)、割り込みキー(22)および全解除キー(27)が配置されている。
【0061】
カラーLCD(20)の画面上には、後述するように、種々の画面が切り換えて表示される。これらの画面中では、種々の条件を設定するタッチキーが配置されており、タッチキーを指で直接押圧操作して、各種の条件設定が可能になっている。また、操作のガイダンスや警告等もこのカラーLCD(20)に表示される。
【0062】
カラーLCD(20)の右側に配置されたキー群のうち、テンキー(21)はカラーLCD(20)の画面における数値を入力するのに使用するキーである。スタートキー(26)は複写動作の開始を指示するためのキーであって、上部のキー(カラースタートキー)はカラー画像を形成する場合のキー、下部のキー(モノクロスタートキー)は白黒画像を形成する場合のキーである。クリアキー(25)はカラーLCD(20)に表示される設定値をクリアしたり複写動作の中断を行うキーであり、全解除キー(27)は複写条件の設定をデフォルト値に戻すためのキーであり、割り込みキー(22)は実行中の複写を一時中断して他の複写を許容するためのキーである。
【0063】
本発明にかかるディジタルカラー複写装置の画像処理部(41)では、領域分離部(41c)によって分類された画像領域(写真領域、網点領域、文字領域)ごとに画像の再現方法(中間調の再現方法)を異ならせることにより、良好な画像再現を行っている。写真領域や網点領域では、滑らかな階調を有する画像再現が必要であり、多くの階調を再現するために、本実施形態のディジタルカラー複写機では、2×2マトリックスの多値ディザ処理で中間調再現処理を行っている。文字領域は、同じように2×2マトリックスの多値ディザ処理を行うと、エッジの段差が大きく現れ、がたがたの文字再現となるので、1×1マトリックス(1画素)で中間調処理を行い、解像度の低下を防止している。このように、分類された画像領域ごとに異なる画像再現を行う場合には、それぞれの画像再現ごとに画像出力特性テーブルを設定し、階調性がちぐはぐにならないようにしている。
【0064】
その理由は、2×2マトリックスの画像再現と、1×1マトリックスの画像再現とでは、図10および図11に示すように、中間調の再現性が大きく異なっているからである。図10は、2×2マトリックスの多値ディザ処理による画像出力特性と画像の濃度との関係を求めたものである。1画素256の階調で、2×2のディザ処理により、1024(=256×2×2)の階調が得られ、淡部から暗部にわたって広い範囲の階調が得られる。一方、図11に示す1×1の階調再現は、基本的には、1画素256の階調性が得られるが、淡部と暗部で同じ濃度で再現されてしまう部分があり、実質はもっと少なくなってしまう。このように、画像再現方法により階調性が大きく異なるために、入力された画像データを忠実な階調性をもって再現させるためには、それぞれの画像再現ごとに画像出力特性テーブルを設定する必要がある。
【0065】
通常、画像出力特性テーブルは、それぞれの画像再現により作成した記録画像を基に、これを複写機の画像読み取り部で読み取り、設定するのが一般的であるが、この方法を用いると、それぞれの画像再現方法ごとの記録画像を出力し、それぞれ出力された記録用紙を用いて設定作業を行う必要があり、そうすると、2つの画像再現方法を有するディジタルカラー複写機では、最低2回の画像出力特性設定作業を行わなければならず、大変である。このため、本実施形態のディジタルカラー複写機では、階調再現性の良い2×2マトリックスの多値ディザ処理を用いた画像再現用の第1の画像出力特性(出力特性1)テーブルの設定作業を行うだけで、1×1マトリックスの中間調処理に用いる第2の画像出力特性(出力特性2)テーブルが自動的に設定されるようにし、設定作業の大幅な短縮を図れるようにしている。
【0066】
第2の画像出力特性テーブルを第1の画像出力特性テーブルより自動的に求める方法として、階調性の情報量の多い第1の画像出力特性テーブルを基に演算により正確な値が求まるようにし、その算出式を求めた。
【0067】
算出式を求めるに当たり、10台のディジタルカラー複写機を用い、図10の2×2のディザ処理を行った場合と図11の1×1の階調処理を行った場合との出力階調と画像濃度との関係を求め、これらの関係より、2×2の多値ディザ処理を行ったときの出力階調と、1×1の階調処理を行ったときの出力階調との関係を求めることにより、図12に実線で示すように、2×2の出力階調の1/4をX軸、1×1の出力階調をY軸として、下記の2次式を得た。
【0068】
Y=0.0017X2+0.3734X+22.179
この式あるいはこれを直線に近似した1次式を用いて後述する演算部にて演算することにより、第1の画像出力特性から第2の画像出力特性を算出し、自動的に設定する。また、上記の式の2次の項の係数0.0017をaとし、この係数aを変更することにより、図12に破線あるいは1点鎖線で示すように、2×2のディザ処理を行った場合と1×1の階調処理を行った場合の出力階調と画像濃度の関係の傾きを変えることができるようにし、第1の画像出力特性より演算により算出される第2の画像出力特性の算出値を調整できるようにしている。このように第2の画像出力特性を調整することにより、文字画像の太さを変えることが可能となる。
【0069】
次に、第1の画像出力特性テーブルおよび第2の画像出力特性テーブルをディジタルカラー複写機に設定する本発明の方法について説明する。
【0070】
これらの出力特性テーブルを設定する場合には、まず、操作パネル(49)より、テンキー(21)等を予め決められた順番に押した後に、スタートキー(26)の上部のカラースタートキーを押すことにより、複写機を画像出力特性設定モードにする。複写機が画像出力特性設定モードに設定されると、図7に示す画像出力特性の設定画面が操作パネル(49)のカラーLCD(20)に表示される。設定モード(設定方法)の“自動”は、第1の画像出力特性(階調性を重視した2×2のマトリックスで多値ディザ等による中間調再現をするための画像出力特性)の設定と、設定された第1の画像出力特性を基にした演算による第2の画像出力特性(文字等の解像度を重視した1×1で中間調再現するための画像出力特性)の自動設定を行うモードであり、作業時間を短縮した設定モードである。これは、つまり、第1の画像出力特性を設定する作業のみで第2の画像出力特性も設定されるモードであり、第1の画像出力特性と第2の画像出力特性を別々に設定しなくてもよいモードであるから、設定作業時間を大幅に短縮することができる。設定モードの“手動”は、自動的に設定された第2の画像出力特性を使用者の好みに応じて調整するモードである。
【0071】
まず、図5〜図8および図9のフローチャートを用いて、自動設定モードについて説明する。図5はそれぞれの画像出力特性が作成される過程を説明するブロック図、図6は第1の画像出力特性設定用に複写機より出力されるパッチ画像原稿の概略図である。
【0072】
複写機が画像出力特性設定モードに設定されると、S1で操作パネルのカラーLCD(20)の表示画面に図7に示す画像出力特性設定画面が表示される。この画面より“自動”を選択すると、S2からS3に進んで、自動設定モードとなり、実行キーを押すと、S3からS4に進んで、画像出力特性設定動作が開始され、ハードディスク(43a)〜(43d)内に格納されている基準となるパッチ画像のデータが画像形成部(210)に出力され、パッチ画像原稿が記録されて出力される。出力されるパッチ画像原稿は、図6に示すように、記録紙上にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)ごとにそれぞれ32個の濃度の異なるパッチ画像を並べて形成したものであり、1〜32の番号順に高度が濃くなっている。次に、出力されたパッチ画像原稿を画像読み取り部(110)の原稿台(111)に置き、操作パネル(49)のスタートキー(26)の上部のカラースタートキーを押す。これにより、画像読み取り部(110)においてパッチ画像原稿の読み取りが開始され(S5)、画像データが生成される(S6)。生成された画像データは、比較部(10)において、予め記憶されているパッチ画像原稿に対応した目標値との比較が行われ(S7)、第1の画像出力特性のテーブル(11)が作成される(S8)。この第1の画像出力特性のテーブル(11)は、各色ごとに中間調処理部(41h)内のメモリに格納される。さらに、作成された第1の画像出力特性のテーブル(11)の値が演算部(12)に送られて、第2の画像出力特性が算出され(S9)、第2の画像出力特性のテーブル(13)が作成される(S10)。作成された第2の画像出力特性のテーブル(13)は、各色ごとに中間調処理部(41h)内のメモリに第1の画像出力特性のテーブル(11)と同じように格納される。このように、自動設定モードでは、第1の画像出力特性の設定作業を行うことにより、第1の画像出力特性だけでなく、第2の画像出力特性も自動的に設定される。
【0073】
次に、手動設定モードについて説明する。
【0074】
図7の画像出力特性設定画面において、“手動”が選択されるとS2からS11に進み、操作パネルのカラーLCD(20)の表示画面に図8に示す第2の画像出力特性の調整画面が表示される。この画面で、文字を対象にした画像形成モード(文字/写真モード、文字モード等)のうち調整したい画像形成モードを選択し(図8では文字/写真モードが選択されている状態を示している)、テンキー(21)により右側に表示されている制御値“50”を変更入力する(S12)。この制御値は、前記の第2の画像出力特性算出式の係数aを変更するもので、制御値を0〜99の範囲で変更入力することにより、係数が0.001〜0.0025に変化するように制御される。この係数aを変化させることにより、図12に示すように、第2の画像出力特性の算出値が実線から破線(制御値を50よりも小さい値にしたとき)あるいは1点鎖線(制御値を50よりも大きい値にしたとき)のように変化し、それにより文字の太さが変わる。第2の画像出力特性を図12の破線のように変化させた場合には文字が細くなり、1点鎖線のように変化させた場合には文字が太くなる。制御値の変更入力後に実行キーが押されると、S13からS14に進み、演算部(12)において、変更された制御値に対応する係数aを用いて、中間調処理部(41h)のメモリに格納されている第1の画像出力特性テーブル(11)を基に第2の画像出力特性が演算され、変更された第2の画像出力特性のテーブル(13)が作成される(S10)。変更された第2の画像出力特性は、中間調処理部(41h)のメモリに上書き格納される。
【0075】
なお、自動設定モードになってS3で実行キーが押されるのを待っている間にS15において終了キーが押されたとき、あるいは、手動設定モードにおいてS13で実行キーが押されるのを待っている間にS16において終了キーが押されたときは、画像出力特性設定モードの処理を終了する。
【0076】
このように、本発明では、第1の画像出力特性のテーブルを設定する設定作業をすることにより、第2の画像出力特性のテーブルも自動的に設定されるため、大幅に設定時間を短縮することができる。また、自動的に設定された第2の画像出力特性は単独で変更できるので、使用者の好みに合わせて変更することができ、写真画像や網点画像に影響を与えることなく、文字画像だけ太さを変えることができ、読みやすい文字にしたりパンチの効いた太めの文字にしたりすることができる。
【0077】
ディジタルカラー複写機の各部の構成等は、上記実施形態のものに限らず、適宜変更可能である。
【0078】
また、本発明は、上記のようなディジタルカラー複写機以外の画像形成装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の1実施形態を示すディジタルカラー複写機の概略断面図である。
【図2】図2は、図1に示すディジタルカラー複写機における画像処理部を含む画像処理部分の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1に示すディジタルカラー複写機における制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示すディジタルカラー複写機に備えられている操作パネルを構成する操作基板ユニットの平面図である。
【図5】図5は、図1に示すディジタルカラー複写機における画像出力特性の設定過程を説明するブロック図である。
【図6】図6は、画像出力特性設定用にディジタルカラー複写機から出力されるパッチ画像原稿を示す説明図である。
【図7】図7は、操作パネルのカラーLCDに表示される画像出力特性設定画面を示す説明図である。
【図8】図8は、操作パネルのカラーLCDに表示される第2の画像出力特性の調整画面を示す説明図である。
【図9】図9は、画像出力特性設定時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、2×2マトリックスの多値ディザ処理による画像出力特性と画像の濃度との関係を表すグラフである。
【図11】図11は、1×1マトリックスの中間調処理による画像出力特性と画像の濃度との関係を表すグラフである。
【図12】図12は、2×2マトリックスの多値ディザ処理を行ったときの出力階調と1×1マトリックスの中間調処理を行ったときの出力階調との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
(11) 第1の画像出力特性のテーブル
(13) 第2の画像出力特性のテーブル
(41) 画像処理部
(49) 操作基板ユニット
(210) 画像形成部
Claims (6)
- 入力画像データを画像処理して画像形成用の出力画像データを得る画像処理部と、画像処理部の出力画像データに基づいて画像形成を行う画像形成部とを備え、画像処理部が、入力画像データより全画像領域または全画像領域を画像種別によって分割した複数の画像領域を複数の画像種別のいずれかに分類する画像領域分類手段を備えるとともに、画像種別にそれぞれ対応する複数の画像出力特性を記憶しており、各画像領域について画像種別に対応する画像出力特性を用いて画像処理を行う画像形成装置において、
上記画像処理部が、画像出力特性設定モード時に、複数の画像出力特性のうちの1つを設定して記憶し、この1つの画像出力特性を基に他の画像出力特性を自動的に決定して記憶することを特徴とする画像形成装置。 - 上記画像処理部が2つの画像出力特性を記憶していて、第1の画像出力特性が第2の画像出力特性よりも階調幅の広いパターンを有する特性を有し、上記画像処理部が、第1の画像出力特性を基に所定の画像出力特性算出式を用いた演算によって第2の画像出力特性を決定することを特徴とする請求項1の画像形成装置。
- 上記画像処理部が、第1の画像出力特性を階調再現性を重視する画像領域の画像処理に、第2の画像出力特性を高解像度を重視する画像領域の画像処理に選択的に使用することを特徴とする請求項2の画像形成装置。
- 操作部において、決定された第2の画像出力特性を単独に調整するための操作が可能であり、上記画像処理部が、上記操作部における操作に基づいて上記画像出力特性算出式の係数を変更することにより、第2の画像出力特性を単独に調整することを特徴とする請求項2または3の画像形成装置。
- 入力画像データを画像処理して画像形成用の出力画像データを得る画像処理部と、画像処理部の出力画像データに基づいて画像形成を行う画像形成部とを備え、画像処理部が、入力画像データより全画像領域または全画像領域を画像種別によって分割した複数の画像領域を複数の画像種別のいずれかに分類する画像領域分類手段を備えるとともに、画像種別にそれぞれ対応する複数の画像出力特性を記憶しており、各画像領域について画像種別に対応する画像出力特性を用いて画像処理を行う画像形成装置であって、画像処理部が2つの画像出力特性を記憶していて、第1の画像出力特性が第2の画像出力特性よりも階調幅の広いパターンを有する特性を有する画像形成装置において、
画像出力特性設定モード時に、第1の画像出力特性を設定して記憶し、この第1の画像出力特性を基に所定の画像出力特性算出式を用いた演算によって第2の画像出力特性を決定して記憶することを特徴とする画像出力特性設定方法。 - 上記画像出力特性算出式の係数を変更することにより、第2の画像出力特性を単独に調整することを特徴とする請求項5の画像出力特性設定方法。
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