JP2001257893A - 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001257893A
JP2001257893A JP2000065421A JP2000065421A JP2001257893A JP 2001257893 A JP2001257893 A JP 2001257893A JP 2000065421 A JP2000065421 A JP 2000065421A JP 2000065421 A JP2000065421 A JP 2000065421A JP 2001257893 A JP2001257893 A JP 2001257893A
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Yoshinori Murakami
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値ディザ処理において、より低濃度を再現
しつつ、原稿画像の網点部分でもモアレを生じにくく
し、画像記録において、解像力、階調性ともに優れた高
画質な記録を行う。 【解決手段】 低濃度部では、画素の出力値は、ディザ
マトリクス内での所定の順序で各画素に集中的に振り分
けて局所的に成長させ、これにより、不安定な小さいド
ットを出力するのではなくできる限り大きいドットを使
って出力することで、濃度を再現する。また、高濃度部
では、画素の出力値は、ディザマトリクス内で所定の順
序で各画素に1つずつ振り分けて均等に成長させ、これ
により、ディザマトリクス内のいずれの画素でもできる
限り同じ値を出力するようにすることで、モアレを生じ
にくくさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
その方法に関し、特に多値ディザ処理による多階調画像
を記録可能な画像処理方法、画像処理装置および画像処
理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理装置においては、8ビッ
トの多値表現の画像データを1ビット表現にして画像記
録装置で2値記録する2値化手法として組織的ディザ法
がある。さらに、階調性、解像力を向上させるために多
値ディザ法がある。多値ディザ法では、例えば8ビット
256階調の画像濃度信号の入力値に対して、例えば2
×2のマトリクスサイズで8ビット出力の多値ディザ処
理を行う。多値ディザ処理では、画像濃度信号の入力値
から、多値ディザ処理の出力テーブルに基づいて出力値
を求めており、この多値ディザ処理の出力テーブルは、
階調補正を行うための階調補正曲線に基づいて作成され
る。すなわち、この多値ディザ処理では、階調補正曲線
を作成し、それに基づき入力値xiから階調補正値Vへ
と変換し(階調補正処理)、さらに、この階調補正値か
ら各画素の出力値tbへと変換する(中間調生成処
理)。この2×2のディザマトリクスの各画素は、この
変換のために、それぞれ、この階調補正値から各画素の
出力値への変換に用いる出力テーブルを持つ。この出力
テーブルは、それぞれの階調補正値に対して、出力値を
各画素にどのように振り分けるかを示すものである。
【0003】図6および図7は、この多値ディザ処理の
ディザマトリクスの出力テーブルの作成方法を説明する
ために、階調補正値としてとりうる可能性のある0〜1
020のすべてについて、対応する、各画素の出力値を
示したものである。従来の多値ディザ法として、図6に
示すように閾値がディザマトリクス内で所定の順序で各
画素に1つずつ振り分けられたものと、図7に示すよう
に閾値がディザマトリクス内での所定の順序で各画素に
集中的に振り分けられたものとがある。前者は低濃度域
において形成されるドットが小さいため不安定で低濃度
の再現性が劣り、後者は原稿画像の網点部分においてモ
アレが生じてしまう欠点がある。
【0004】また、特開平9−326927号公報に開
示されているように、高解像度を維持しながら多値ディ
ザのドットが安定して形成されるようなディザテーブル
として、ドットが連結して成長するように構成するもの
もある。
【0005】ディザテーブルは画像信号が所定濃度レベ
ル以下であった場合に、ドットが縦方向に連結して成長
するように構成されている。
【0006】また、画像信号が所定濃度レベル以下であ
った場合に、まず最小濃度レベルを示すドットが縦方向
に連結して成長し、次にドットがさらに一つ上の濃度レ
ベルで縦方向に連結して成長するように構成されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平9−32
6927号公報の画像処理装置及びその方法は、複数の
画素のドットを連結して成長するようにしている。これ
により、低濃度域において安定したドットが形成される
が、閾値がマトリクス内で所定の順序で各画素に集中的
に振り分けられたものの場合の方がより低濃度を再現す
ることができる。また、この場合、前述の通り、原稿画
像の網点部分においてモアレが生じてしまう欠点があ
る。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、より低濃度を再現しつつ、原稿画
像の網点部分でもモアレを生じにくくし、解像力、階調
性ともに優れた高画質な記録が可能な画像処理方法、画
像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の画像処理方法は、画像濃度信号の入力値か
ら、階調補正値と各画素の出力値との対応を示す多値デ
ィザ処理のディザマトリクスの出力テーブルに基づき、
各画素の出力値を求める画像処理方法において、上記多
値ディザ処理は、上記出力テーブルを作成する際に、上
記ディザマトリクスのマトリクスサイズをMSとし、第
1の一定値をaとし、a×MS以上の第2の一定値をb
とし、上記入力値に対する階調補正値を補正曲線値とし
て持つことで階調補正の機能を果たす階調補正曲線に基
づき、上記階調補正曲線による補正曲線値が上記a未満
である入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複
数の画素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正値
とし、上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、上
記階調補正曲線による補正曲線値が上記b以上である入
力値に対しては、上記ディザマトリクス内の全ての画素
の出力値を均等に増加させることを特徴としている。
【0010】また、本発明の画像処理装置は、画像濃度
信号の入力値から、階調補正値と各画素の出力値との対
応を示す多値ディザ処理のディザマトリクスの出力テー
ブルに基づき、各画素の出力値を求める画像処理装置に
おいて、上記多値ディザ処理は、上記出力テーブルを作
成する際に、上記ディザマトリクスのマトリクスサイズ
をMSとし、第1の一定値をaとし、a×MS以上の第
2の一定値をbとし、上記入力値に対する階調補正値を
補正曲線値として持つことで階調補正の機能を果たす階
調補正曲線に基づき、上記階調補正曲線による補正曲線
値が上記a未満である入力値に対しては、上記ディザマ
トリクス内の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は
上記階調補正値とし、上記1つの画素以外の画素の出力
値は0とし、上記階調補正曲線による補正曲線値が上記
b以上である入力値に対しては、上記ディザマトリクス
内の全ての画素の出力値を均等に増加させる中間調出力
階調処理手段を備えたことを特徴としている。
【0011】また、本発明の画像処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、画像濃度
信号の入力値から、階調補正値と各画素の出力値との対
応を示す多値ディザ処理のディザマトリクスの出力テー
ブルに基づき、各画素の出力値を求める画像処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
おいて、上記多値ディザ処理は、上記出力テーブルを作
成する際に、上記ディザマトリクスのマトリクスサイズ
をMSとし、第1の一定値をaとし、a×MS以上の第
2の一定値をbとし、上記入力値に対する階調補正値を
補正曲線値として持つことで階調補正の機能を果たす階
調補正曲線に基づき、上記階調補正曲線による補正曲線
値が上記a未満である入力値に対しては、上記ディザマ
トリクス内の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は
上記階調補正値とし、上記1つの画素以外の画素の出力
値は0とし、上記階調補正曲線による補正曲線値が上記
b以上である入力値に対しては、上記ディザマトリクス
内の全ての画素の出力値を均等に増加させる画像処理プ
ログラムを記録したことを特徴としている。
【0012】上記の構成により、上記出力テーブルを作
成する際に、上記階調補正値、すなわち、画像濃度信号
の入力値からその階調補正値を求める階調補正処理にて
作成する階調補正曲線の補正曲線値が、上記a未満であ
る入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数の
画素のうちの1つの画素の出力値(出力テーブル値)
は、上記階調補正値(上記階調補正曲線の補正曲線値)
とし、上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、上
記階調補正値が上記b以上である入力値に対しては、上
記ディザマトリクス内の全ての画素の出力値を均等に増
加させる。
【0013】すなわち、低濃度部では、各画素の出力値
は、ディザマトリクス内での所定の順序で各画素に集中
的に振り分けられて局所的に成長する。したがって、低
濃度部では、不安定な小さいドットを出力するのではな
く、できる限り大きいドットを使って出力することで、
濃度を再現することができる。また、高濃度部では、各
画素の出力値は、ディザマトリクス内で所定の順序で各
画素に1つずつ振り分けられて均等に成長する。したが
って、高濃度部ではディザマトリクス内のいずれの画素
でもできる限り同じ値を出力するようにすることで、モ
アレが生じにくくなる。それゆえ、多値ディザ処理にお
いて、より低濃度を再現しつつ、原稿画像の網点部分で
もモアレを生じにくくし、画像記録において、解像力、
階調性ともに優れた高画質な記録を行うことができる。
【0014】例えば、上記画像処理装置は、例えばコピ
ー機のように、画像入力装置や画像出力装置を備えた画
像形成装置に設けられていてもよい。
【0015】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記出力テーブルを作成する際に、上記b
をa×MSとし、上記階調補正値が上記a以上であっ
て、上記b未満である入力値に対しては、上記ディザマ
トリクス内の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は
上記aとし、上記1つの画素以外の画素の出力値は均等
に増加させることを特徴としている。
【0016】上記の構成により、上記出力テーブルを作
成する際に、上記bをa×MSとし、上記階調補正値
(上記階調補正曲線の補正曲線値)が上記a以上であっ
て、上記b未満である入力値に対しては、上記ディザマ
トリクス内の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は
上記aとし、上記1つの画素以外の画素の出力値は均等
に増加させる。
【0017】すなわち、中濃度部では、1つの画素にお
いては、出力値は一定となり、他の画素においては、デ
ィザマトリクス内で所定の順序で各画素に1つずつ振り
分けられて均等に成長する。この結果、1つの画素にお
いては増加を一時停止させているので、低濃度部で1つ
の画素を先行して増加させたがここで他の画素の出力テ
ーブル値が追いつくことができる。したがって、中濃度
部ではディザマトリクス内のいずれの画素でもできる限
り同じ値を出力するようにすることで、モアレが生じに
くくなる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、
多値ディザ処理において、中濃度の再現性を保ちつつ、
原稿画像の中濃度の網点部分のモアレを生じにくくし、
画像記録において、解像力、階調性ともに優れた高画質
な記録を行うことができる。
【0018】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記画像濃度信号がカラー画像であり、上
記階調補正値を色成分毎に求めることを特徴としてい
る。
【0019】上記の構成により、上記画像濃度信号がカ
ラー画像であり、上記階調補正値を色成分毎に求める。
すなわち、上記階調補正曲線を複数の各色成分毎に設定
する。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、各色
成分毎に、より適切な階調補正処理を行うことができ
る。
【0020】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記画像濃度信号がカラー画像であり、上
記第1の一定値aを色成分毎に設定することを特徴とし
ている。
【0021】上記の構成により、上記画像濃度信号がカ
ラー画像であり、上記第1の一定値aを各色成分毎に設
定する。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、各
色成分毎に、低濃度から中濃度にかけてを、より良好に
再現することができる。
【0022】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記出力テーブルをディザマトリクスのマ
トリクスサイズ毎に持ち、上記第1の一定値aをディザ
マトリクスサイズ毎に設定することを特徴としている。
【0023】上記の構成により、複数種のディザマトリ
クスサイズのそれぞれに対して上記出力テーブルを持
ち、上記一定値aをディザマトリクスサイズ毎に設定す
る。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、ディザ
マトリクスサイズ毎に、低濃度から中濃度にかけてを、
より良好に再現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
係る画像処理装置が備えられた画像形成装置11の構成
を示す正面断面の略図である。画像形成装置11はデジ
タルカラー複写機で実現される。画像形成装置11の本
体内部には、画像入力手段である画像入力装置13と、
画像処理装置14と、画像出力手段である画像出力装置
11の本体の上面には、透明な原稿台111と、操作パ
ネル16とが設けられる。
【0025】原稿台111の上面には、両面自動原稿送
り装置(RADF:Reversing Automatic Document Fee
der )112が装着されている。両面自動原稿送り装置
112は、原稿台111に対して開閉可能な状態で支持
され、かつ原稿台111の面に対して所定の位置関係を
有する。両面自動送り装置112は、まず原稿の一方の
面が原稿台111の所定位置において画像入力装置13
に対向するように、原稿を搬送し、該一方の面について
の読み取りが終了した後に、原稿の他方の面が原稿台1
11の所定位置において画像入力装置13に対向するよ
うに、原稿の表裏を反転させつつ原稿台111に向かっ
て搬送する。両面自動原稿送り装置112における原稿
の搬送動作および表裏反転の動作は、画像形成装置11
全体の動作に関連して制御される。
【0026】画像入力装置13は、両面自動原稿送り装
置112によって原稿台111上に搬送された原稿の画
像を読み取るために、原稿台111の下面に平行な往復
移動する原稿走査体と、光学レンズ115と、光電変換
素子であるCCD(ChargedCoupled Device)ラインセ
ンサ116とを有している。
【0027】前記原稿走査体は、第1の走査ユニット1
13と第2の走査ユニット114とから構成される。第
1の走査ユニット113は、原稿表面を露光する露光ラ
ンプと、原稿からの反射光像を所定の第1の方向に向か
って偏向する第1ミラーとを有する。第1の走査ユニッ
ト113は、原稿台111の下面に対して所定の距離を
保ちながら、原稿台111の下面に平行に、往復移動す
る。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット
の第1ミラーによって偏向された原稿からの反射光像
を、所定の第2の方向に向かってさらに偏向するため
に、第2ミラーおよび第3ミラーを有する。第2の走査
ユニット114は、第1の走査ユニット113と所定の
速度関係を保ちつつ、原稿台111の下面に平行に、往
復移動する。
【0028】光学レンズ115は、第2の走査ユニット
の第3ミラーによって偏向された反射光像を縮小し、縮
小された反射光像をCCDラインセンサ116上の所定
位置に結像させる。CCDラインセンサ116は、結像
された反射光像を順次光電変換して、電気信号であるア
ナログ画像信号を出力する。画像形成装置11に備えら
れるCCDラインセンサ116は、具体的には3ライン
のカラーCCDラインセンサである。3ラインカラーC
CDラインセンサは、白黒画像またはカラー画像を読み
取り、反射光像を赤(R)、緑(G)、青(B)の色成
分の像に色分解して、これら3つの色成分の像に対応す
る信号から成る反射率信号を出力する。CCDラインセ
ンサ116によって生成された反射率信号は、画像処理
装置14に与えられる。なお以後の説明において、赤・
緑および青の3色を「RGB」と総称する。
【0029】画像処理装置14は、与えられたRGBの
反射率信号に、後述する所定の処理を施す。この結果、
RGBの反射率信号は、シアン(C)、マゼンタ
(M)、黄(Y)、および黒(K)の色成分の像にそれ
ぞれ対応する信号から成るデジタル画像信号(以後「画
像データ」と称する)に変換される。なお、以後の説明
において、シアン・マゼンタ・黄・および黒の4色を
「CMYK」と総称する。画像出力装置15の下方に
は、用紙トレイを備えた給紙機構211が設けられる。
本実施の形態の画像形成装置11では、画像の記録先と
なる媒体であるカットシート上の紙が、用紙Pとして用
いられる。給紙機構211は、概略的には、前記用紙ト
レイ内の用紙Pを1枚ずつ分離して、画像出力装置15
に向かって供給する。また、両面印刷が行われる場合、
給紙機構211は、片面に画像が形成された用紙Pを、
画像出力装置15の画像形成タイミングに合わせて画像
出力装置15に再供給されるように搬送する。給紙機構
211において、用紙トレイから送り出された用紙Pが
給紙機構211内の給紙搬送経路のガイド内に供給され
ると、給紙搬送経路内に設けられるセンサが、用紙Pの
先端部分を検知して、検知信号を出力する。
【0030】画像出力装置15の手前には、1枚のレジ
ストローラ212が配置される。レジストローラ212
は、給紙搬送経路内のセンサからの検知信号に基づい
て、搬送される用紙Pを一旦停止させる。分離供給され
た用紙Pは、レジストローラ212によって制御される
供給タイミングで、画像出力装置15に搬送される。
【0031】画像出力装置15内には、第1画像形成部
Paと、第2画像形成部Pbと、第3画像形成部Pc
と、第4画像形成部Pdと、転写搬送ベルト機構213
と、定着装置217とが設けられる。転写搬送ベルト機
構213は、画像出力装置15内の下方部に配置され
る。転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214
と、従動ローラ215と、これらローラ214、215
の間に略平行に伸びるように張架させた転写搬送ベルト
216とを有する。転写搬送ベルト216の下側に近接
して、パターン画像検出ユニット232が設けられてい
る。
【0032】第1画像形成部Pa、第2画像形成部P
b、第3画像形成部Pc、および第4画像形成部Pd
は、画像出力装置15内の転写搬送ベルト216の上方
に、転写搬送ベルト216に近接して、用紙搬送経路の
上流側から順に並設される。定着装置217は、用紙搬
送路における転写搬送ベルト機構213の下流側に配置
される。第1画像形成部Paと給紙機構211との間
に、用紙吸着用帯電器228が設けられる。第4画像形
成部Pdと定着装置217との間でありかつ駆動ローラ
214のほぼ真上の位置に、用紙剥離用の除電器229
が設けられる。
【0033】転写搬送ベルト機構213は、概略的に
は、レジストローラ212によって供給された用紙P
を、転写搬送ベルト216に静電吸着させつつ搬送する
構成になっており、具体的には以下のように動作する。
用紙吸着用帯電器228は、転写搬送ベルト216の表
面を帯電させる。転写搬送ベルト216は、駆動ローラ
214によって、図1において矢印Zで示す方向に駆動
される。ゆえに転写搬送ベルト216は、給紙機構21
1を通じて給送される用紙Pを担持しつつ、第1画像形
成部Pa、第2画像形成部Pb、第3画像形成部Pc、
および第4画像形成部Pdに、用紙Pを順次搬送する。
転写搬送ベルト216の表面が用紙吸着用帯電器228
によって帯電されているので、転写搬送ベルト機構21
3は、給紙機構211から供給された用紙Pを転写搬送
ベルト216に確実に吸着させた状態で、第1画像形成
部Paから第4画像形成部Pdまでの間、用紙Pを位置
ずれを起こさないように、安定して搬送することができ
る。静電吸着させている用紙Pを転写搬送ベルト216
から分離するために、用紙剥離用の除電器229には交
流電流が印加されている。
【0034】第1画像形成部Pa、第2画像形成部P
b、第3画像形成部Pc、および第4画像形成部Pd
は、実質的には、相互に等しい構成を有している。各画
像形成装置Pa,Pb,Pc,Pdは、図1において矢
印Fで示す方向に回転駆動される感光体ドラム222
a,222b,222c,222dをそれぞれ含む。感
光体ドラム222a〜222dの周辺には、帯電器22
3a,223b,223c,223dと、現像装置22
24a,2224b,224c,224dと、転写部材
225a,225b,225c,225dと、クリーニ
ング装置226a,226b,226c,226dと
が、感光体ドラム222a〜222dの回転方向Fに沿
って順次配置されている。
【0035】感光体ドラム222a〜222dの上方に
は、レーザービームスキャナユニット227a,227
b,227c,227dがそれぞれ設けられている。レ
ーザービームスキャナユニット227a〜227dは、
半導体レーザ素子と、偏向装置であるポリゴンミラー2
40a,240b,240c,240dと、fθレンズ
241a,241b,241c,241dと、2つのミ
ラー242a,242b,242c,242d;243
a,243b,243c,243dとをそれぞれ有して
いる。なお図1において、半導体レーザ素子は図示され
ていない。
【0036】第1画像形成部Paのレーザビームスキャ
ナユニット227aには、画像処理装置14からの画像
データ内の、カラー原稿画像の黒の色成分像に対応する
信号が入力される。第2画像形成部Pbのレーザビーム
スキャナユニット227bには、画像データ内のカラー
原稿画像のシアンの色成分像に対応する信号が入力され
る。第3画像形成部Pcのレーザビームスキャナユニッ
ト227cには、画像データ内のカラー原稿画像のマゼ
ンタの色成分像に対応する信号が入力される。第4画像
形成部Pdのレーザビームスキャナユニット227dに
は、画像データ内のカラー原稿画像の黄の色成分像に対
応する信号が入力される。
【0037】帯電器223a〜223dは、感光体ドラ
ム222a〜222dをそれぞれ位置用に帯電させる。
レーザビームスキャナユニット227a〜227dの半
導体レーザ素子は、該ユニットに与えられた信号に応じ
て変調されたレーザ光を発する。ポリゴンミラー240
a〜240dは、半導体レーザ素子からのレーザ光を、
あらかじめ定める主走査方向に偏向させる。fθレンズ
241a〜241dおよびミラー242a〜242d;
243a〜243dは、ポリゴンミラー240a〜24
0dによって偏向されたレーザ光を、帯電された感光体
ドラム222a〜222d表面に結像させる。これによ
ってカラー原稿画像の4つの色成分に対応する静電潜像
が感光体ドラム222a〜222d上に形成される。
【0038】第1画像形成部Paの現像装置224aに
は、黒色のトナーが収容されている。第2画像形成部P
aの現像装置224bには、シアン色のトナーが収容さ
れている。第3画像形成部Paの現像装置224cに
は、マゼンタ色のトナーが収容されている。第4画像形
成部Paの現像装置224dには、黄色のトナーが収容
されている。現像装置224a〜224dは、感光ドラ
ム222a〜222d上の静電潜像を、収容されている
トナーによって現像する。これによって、画像出力装置
15において、原稿画像が、黒、シアン、マゼンタ、お
よび、黄色のトナー像として再現される。
【0039】転写部材225a〜225dは、転写搬送
ベルト216によって搬送される用紙Pの一方面に、感
光体ドラム222a〜222d上のトナー像を転写す
る。クリーニング装置226a〜226dは、転写後の
感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナー
を、それぞれ除去する。
【0040】第4画像形成部Pdにおいてトナー像の転
写が完了した後、用紙Pは、除電器229によって、先
端部分から順次、転写搬送ベルト219から剥離され、
定着装置217へ導かれる。定着装置217は、用紙P
上に転写されたトナー像を、用紙P上に定着させる。
【0041】定着装置217が備える定着ローラ間のニ
ップを通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート21
8を通過する。搬送方向切り換えゲート218は、トナ
ー像定着後の用紙Pの搬送経路を、画像形成装置11本
体の外へ用紙Pを排出するための第1の経路と、画像出
力装置15に向かって用紙Pを再供給するための第2の
経路との間で選択的に切り換える。搬送方向切り換えゲ
ート218によって搬送経路が第1の経路に切り換えら
れた場合、用紙Pは、排出ローラによって、画像形成装
置11の本体の外壁に取りつけられている排紙トレイ2
20上に排出される。搬送方向切り換えゲート218に
よって搬送経路が第2の経路に切り換えられた場合、用
紙Pはスイッチバック搬送経路221に搬送され、スイ
ッチバック搬送経路221によって表裏が反転された
後、給紙機構211を経由して画像出力装置15に再度
供給される。
【0042】上述の説明では、レーザビームスキャナユ
ニット227a〜227dによってレーザ光を走査し露
光することによって、感光体222a〜222dへの光
書き込みを行っている。レーザビームスキャナユニット
227a〜227dの代わりに、発光ダイオードアレイ
と結像レンズアレイとからなる書き込み光学系であるL
ED(Light Emitting Diode)ヘッドが用いられてもよ
い。LEDヘッドは、レーザビームスキャナユニットと
比べてサイズが小さく、かつ可動部分がないために無音
である。ゆえに、複数の光書き込みユニットを必要とす
るタンデム方式のデジタルカラー画像形成装置ではLE
Dヘッドが好適に用いられる。また上述の説明では、画
像出力装置15は、電子写真方式の印刷機で実現されて
いる。画像出力装置15は、電子写真方式の印刷機に限
らず、他の装置、たとえばインクジェット方式の印刷機
で実現されてもよい。
【0043】図2は、図1の画像形成装置11内に備え
られる画像処理装置14の構成を示すブロック図であ
る。画像処理装置14は、A/D(アナログ/デジタ
ル)変換部21、シェーディング補正部22、入力階調
補正部23、色補正部24、像域分離処理部25、墨生
成下色除去部26、空間フィルタ処理部27、中間調出
力階調処理部(中間調出力階調処理手段)28、曲線記
憶部31、補正量記憶部32、および目標特性曲線記憶
部33で実現される。
【0044】A/D変換部21は、画像入力装置13か
ら与えられるRGBの反射率信号を、デジタル信号に変
換する。シェーディング補正部22は、A/D変換され
た反射率信号に対して、シェーディング補正処理を施
す。シェーディング補正処理は、画像入力装置13の照
明系・結像系・および撮像系の構成に起因して画像信号
に生じる各種の歪みを取り除くために行われる。
【0045】入力階調補正部23は、シェーディング補
正処理が施された反射率信号に、入力階調補正処理を施
す。入力階調補正処理は、反射率信号を、濃度信号等で
あるような、画像処理装置14が扱いやすい信号に変換
する処理である。すなわち、明るさの調整や、原稿モー
ドの設定に応じた階調補正を施すものである。入力階調
補正部23は、反射率信号に、カラーバランス処理をさ
らに施してもよい。
【0046】色補正部24は、RGBの濃度信号をCM
Yの濃度信号に変換し、かつ画像出力装置15における
色再現の忠実化実現のために、CMYの濃度信号に色補
正処理を施す。色補正処理は、具体的には、不要吸収成
分をそれぞれ含むCMYのトナーの分光特性に基づいた
色濁りを、CMYの濃度信号から取除く処理である。像
域分離処理部25は、色補正部24から出力されたCM
Yの濃度信号に基づき、領域分離処理を行う。像域分離
処理部25における分離結果は、墨生成下色除去部26
・空間フィルタ処理部27に与えられ、中間調出力階調
処理部28にも与えられることがある。
【0047】墨生成下色除去部26は、色補正部24か
ら出力された濃度信号を構成するCMYの色信号に基づ
いて、黒の色信号を生成する墨生成処理を行う。また墨
生成下色除去部26は、CMYの色信号に対して下色除
去処理を施す。下色除去処理は、CMYの色信号から墨
生成処理で生成された黒の色信号を差し引いて新たなC
MYの色信号を得る処理である。これらの処理の結果、
CMYの濃度信号は、CMYKの色信号からなる画像信
号である画像データに変換される。
【0048】空間フィルタ処理部27は、墨生成下色除
去部26で得られたCMYK画像データに対して、デジ
タルフィルタを用いた空間フィルタ処理を施す。これに
よって画像の空間周波数特性が補正されるので、画像出
力装置15が出力する画像にぼやけまたは粒状性劣化を
生じることを防止することができる。
【0049】中間調出力階調処理部28は、空間フィル
タ処理後のCMYK画像データに対して、階調補正処理
および中間調生成処理を施す。
【0050】階調補正処理について述べる。すなわち、
画像出力装置の出力特性は、一台毎に異なり、また同じ
装置でも経時変化に応じて異なるため、一台毎に特有の
階調補正曲線を作成して、階調補正処理として、この階
調補正曲線に基づいて適切な値へと変換する。そのため
には、その画像出力装置固有の出力特性を調べておき、
それに応じて補正量を求めておく。また、明るさなどの
画質調整は、すでに述べた入力階調補正処理で行える
が、こちらの階調補正処理のほうでそれらを補正量に加
味することもできる。この階調補正曲線を作成する方法
については後述する。
【0051】中間調生成処理は、画像データの濃度値で
ある画像濃度信号から、画像を複数の画素に分割して階
調を再現できるようにする処理である。また、中間調出
力階調処理部28は、画像濃度信号を、画像出力装置1
5の特性値である網点面積率に変換する処理を行っても
よい。画像濃度信号が中間調出力階調処理部28によっ
て各画素の出力値へと処理され、画像出力装置15に与
えられる。
【0052】画像入力装置13が読み取る原稿画像に文
字および写真が混在していれば、像域分離処理部25に
よって、画像は、黒文字として抽出される文字領域と、
写真として判別される写真領域とに分離される。文字領
域は、場合によっては色文字を含む。画像が文字領域と
写真領域とに分離される場合、好ましくは、文字領域に
関しては、空間フィルタ処理部27が、高域周波数の強
調量が大きい鮮鋭度強調処理を施し、中間調出力階調処
理部28が、高周波数再現に適した高解像度のディザ処
理を行う。これは、画像内の黒文字あるいは色文字の再
現性を高めるためである。また、画像が文字領域と写真
領域とに分離される場合、写真領域に関しては、好まし
くは、空間フィルタ処理部27がローパスフィルタ処理
を施し、中間調出力階調処理部28が、階調再現性を重
視したディザ処理を行う。これは、写真領域内の網点成
分を除去するためである。
【0053】中間調生成処理の概略的な実行手順は以下
の通りである。本実施の形態の画像処理装置14は、階
調補正処理と中間調生成処理のために、多値ディザ処理
の出力テーブルを作成し、作成された出力テーブルを用
いて階調補正処理と中間調生成処理とを行う。なお、C
MYKの色の濃度値に対する中間調出力階調処理は、用
いる階調補正曲線および多値ディザ処理の出力テーブル
を作成する上で設定されている一定値(a)の具体値が
異なるだけであるので、以下の説明では、任意の1つの
色の濃度値に対する中間調出力階調処理だけを説明す
る。
【0054】本実施の形態における中間調生成処理は、
入力される8ビットの画像データ(画像濃度信号の入力
値)に対して行われる、8ビット出力、マトリクスサイ
ズが2×2の、多値ディザ処理である。2×2のディザ
マトリクスの各画素はそれぞれ、入力値と各画素の出力
値との対応である出力テーブルを持つ。この出力テーブ
ルは、階調補正処理のために生成される階調補正曲線に
基づいて作成される。階調補正曲線は、入力値としてと
りうる各値に対して、階調補正値としてとりうる各値
(ここでは1020個)から、実際に使う値(ここでは
256個)を選んで対応させたものである。
【0055】多値ディザ処理の階調補正曲線の作成のた
めに、図3に示すような、階調補正曲線の基準となる基
準補正曲線41が曲線記憶部31に記憶されており、か
つ、複数の補正量があらかじめ設定されて補正量記憶部
32に記憶され、さらに、画像出力装置の出力特性に基
づいた補正量を算出するための目標特性曲線が目標特性
曲線記憶部33に記憶されている。なお、MSはマトリ
クスサイズである。中間調出力階調処理部28は、CM
YKの画像データが与えられた時点で、すなわち、明る
さ調整など「補正量」に影響するユーザの設定が確定し
たタイミングで、基準補正曲線41と補正量とを用い
て、実際に用いるべき階調補正曲線42を作成する。す
なわち、例えば、基準補正曲線41と、指定された濃度
値としての画像濃度信号の入力値に対する補正量が求ま
っているとして、各入力値において、基準補正曲線41
にその補正量を加算し、求まった値をその指定された入
力値の階調補正値として定め、また、指定された入力値
以外については、指定された入力値について求まった階
調補正値から補間演算により求めることができる。この
基準補正曲線41と補正量とは、C、M、Y、Kのそれ
ぞれに用意しておき、階調補正曲線はC、M、Y、Kの
それぞれについて作成する。
【0056】階調補正曲線は、入力される8ビットの画
像データに対して、8ビット出力、マトリクスサイズが
2×2で行われる多値ディザ処理であれば、図4の52
で示すように、入力値0〜255に対して、階調補正値
として0〜1020までのうちの256個の値を返す形
になっている。そして、多値ディザ処理にて、この階調
補正曲線52を用いて入力値から階調補正値を求め、こ
の多値ディザ処理のディザマトリクスの出力テーブルか
ら、入力値に対する各画素の出力値を求めるようになっ
ている。
【0057】図5は、後述するような、この多値ディザ
処理のディザマトリクスの出力テーブルの作成方法を説
明するために、階調補正値としてとりうる可能性のある
0〜1020のすべてについて、対応する、各画素の出
力値を示したものである。この多値ディザ処理にて、階
調補正曲線を用いて、画像濃度信号の入力値0〜255
に対する、2×2の多値ディザ処理の第1から第4の画
素の出力テーブルを作成する。ここで、2×2の4個の
画素およびその出力テーブルを、図中、左上、右上、左
下、右下の順に、第1、第2、第3および第4の画素お
よびその出力テーブルと称することとし、またそれぞれ
の出力値をtb1、tb2、tb3、tb4と称するこ
ととする。
【0058】まず低濃度範囲として、入力値0〜255
に対して、第1の一定値をaとおくと、階調補正値Vが
0≦V<aであれば、第1の出力テーブルはtb1=
V、第2の出力テーブルはtb2=0、第3の出力テー
ブルはtb3=0、第4の出力テーブルはtb4=0と
する。すなわち、上記階調補正曲線の曲線値が上記a未
満である入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の
複数の画素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正
曲線の補正曲線値(階調補正値)と同一の値とし、上記
1つの画素以外の画素の出力値は0とする。この第1の
一定値aは、低濃度と中濃度との境界となる階調補正値
を示すものである。
【0059】次に、中濃度範囲として、階調補正値Vが
a≦V<4aであれば、第1の出力テーブルはtb1=
a、第2の出力テーブルはtb2=(V−a+2)/
3、第3の出力テーブルはtb3=(V−a+1)/
3、第4の出力テーブルはtb4=(V−a)/3とす
る。すなわち、4aを第1の一定値bとおくと、上記階
調補正曲線の補正曲線値が上記a以上であって、上記b
未満である入力値に対しては、上記ディザマトリクス内
の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は上記aと
し、上記1つの画素以外の画素の出力値は均等に増加さ
せる。この第2の一定値bは、中濃度と高濃度との境界
となる階調補正値を示すものである。そして、b=4a
とはつまり、第2の一定値が、第1の一定値をディザマ
トリクスのマトリクスサイズ倍したものに等しいという
ことである。ここでは上記のようにマトリクスのマトリ
クスサイズが2×2の4であるためbは4aとなってい
る。
【0060】次に、高濃度範囲として、階調補正値Vが
4a≦V≦1020であれば、第1の出力テーブルはt
b1=(V+3)/4、第2の出力テーブルはtb2=
(V+2)/4、第3の出力テーブルはtb3=(V+
1)/4、第4の出力テーブルはtb4=V/4とす
る。すなわち、4aをbとおくと、上記階調補正曲線の
補正曲線値が上記b以上である入力値に対しては、上記
ディザマトリクス内の全ての画素の出力値を均等に増加
させる。
【0061】ただし、上記各濃度範囲における各画素の
出力値を求めるための割り算の計算結果の小数点以下は
切り捨てとする。
【0062】ここで、均等に増加させるとは、上述のよ
うに、階調補正値が1増加するのに伴いある画素の出力
値を1増加させたとすると、階調補正値がさらに1増加
するのに伴い、その同じ画素ではなく別の画素の出力値
を1増加させるということを繰り返し、全ての画素の出
力値を1増加させ終われば、次は、初めに増加させた画
素の出力値をまた増加させる、という処理を繰り返すと
いう意味である。中濃度では、出力値がaである第1の
画素を除いた第2、第3、第4の画素においてこの順に
増加の順番を回しており、例えば、V=aからV=a+
1へ増加したときには第2の画素の出力値を1増加さ
せ、次のV=a+1からV=a+2へ増加したときには
第3の画素の出力値を1増加させている。同様に、高濃
度では、第1、第2、第3、第4の画素においてこの順
に増加の順番を回している。なお、出力値を増加させる
画素の順序は上記の例に限定されず、ディザマトリクス
中の、今増加対象である全画素(中濃度では第2ないし
第4の画素、高濃度では第1ないし第4の画素)がそれ
ぞれ1増加するまで、同じ画素の出力値を増加させない
ように定めておけばよい。
【0063】本実施の形態ではこのように、低濃度部で
は、各画素の出力値は、ディザマトリクス内での所定の
順序で各画素に集中的に振り分けられて局所的に成長す
る。したがって、低濃度部では、不安定な小さいドット
を出力するのではなく、できる限り大きいドットを使っ
て出力することで、濃度を再現することができる。ま
た、高濃度部では、各画素の出力値は、ディザマトリク
ス内で所定の順序で各画素に1つずつ振り分けられて均
等に成長する。したがって、高濃度部ではディザマトリ
クス内のいずれの画素でもできる限り同じ値を出力する
ようにすることで、モアレが生じにくくなる。それゆ
え、多値ディザ処理において、より低濃度を再現しつ
つ、原稿画像の高濃度の網点部分でもモアレを生じにく
くし、画像記録において、解像力、階調性ともに優れた
高画質な記録を行うことができる。
【0064】さらに、中濃度部では、1つの画素におい
ては、出力値は一定となり、他の画素においては、ディ
ザマトリクス内で所定の順序で各画素に1つずつ振り分
けられて均等に成長する。したがって、中濃度部ではデ
ィザマトリクス内のいずれの画素でもできる限り同じ値
を出力するようにすることで、モアレが生じにくくな
る。それゆえ、多値ディザ処理において、中濃度の再現
性を保ちつつ、原稿画像の中濃度の網点部分のモアレを
生じにくくし、画像記録において、解像力、階調性とも
に優れた高画質な記録を行うことができる。
【0065】上記第1の一定値aは、あらかじめユーザ
が任意に決めておくことができる。aの値は、小さけれ
ば小さいほど低濃度の階調再現の能力が悪くなるので、
その画像形成装置における画像出力装置の低濃度の階調
再現が充分であると判断できるくらいの値に設定してお
けばよい。
【0066】低濃度範囲においては、入力値の増加に対
し、第1の画素がaになるとその画素では一旦増加をや
め、他の画素を均等に増加させている。また、高濃度範
囲においては、全画素(ここでは4個)を均等に成長さ
せており、その出発点となる、階調補正値が最小の場合
とは、全画素の出力値が互いに等しい場合である。この
ような場合としては、全画素の出力値がaである場合以
外にも、例えばa+1や、a+2などが考えられるが、
ここでは、そのなかでも、階調補正値が最も小さい場合
となる、全画素の出力値がaである場合(図5中、V=
4a)を採用しており、中濃度と高濃度との境界(一定
値b)を、低濃度と中濃度との境界(一定値a)のマト
リクスサイズ(4)倍としている。2×2の4個の画素
の出力値のどれかを1ずつ単調に増加させ、先にただ1
つの画素が他のどの画素よりも大きい出力値aとなって
おり、このようにどれか1つをaにしてから4個全部を
同じ値にするには、全てをaにするV=4aの時点を選
ぶのが、低濃度側からみて経過が最短になる。そして、
モアレを抑えるために中高濃度で画素の出力値をできる
だけ均等な値にするためには、このように低濃度側から
みて最も早く全画素の出力値を等しくできるV=4aの
時点で均等になるように、各画素の出力テーブルを定め
るのが好ましい。
【0067】なお、本実施の形態においては、上記のよ
うに濃度範囲の区切りを0≦V<a、a≦V<4a、4
a≦V≦1020としたが、境界となるちょうどaの場
合および4a(すなわちb)の場合は、どちらも、上記
境界に関係する二つの式のうちいずれの式に含めること
もできる。すなわち、0≦V<aを0≦V≦aとするこ
とや、a≦V<4aをa<V<4a、a<V≦4a、a
≦V≦4aとすることや、4a≦V≦1020を4a<
V≦1020とすることもできる。つまり、中濃度範囲
の計算式を上記のように定めているので、このように境
界(a、b)をいずれの式に含めることもできる。
【0068】中間調生成処理は、このようにして作られ
た多値ディザ処理の出力テーブルを用いて画像濃度信号
の入力値をテーブル変換することによって行われ、この
ようにして、画像濃度信号の入力値に対して各画素の出
力値をカラー画像出力装置15から出力する。
【0069】階調補正曲線および多値ディザ処理の出力
テーブルの作成に設定されている一定値aがディザマト
リクスサイズ毎に設定されている場合、中間調出力階調
処理部28は、ディザマトリクスのサイズに応じて適切
な出力テーブルを作成することができる。
【0070】以上の説明では、2×2のディザマトリク
スが用いられる場合を例として説明したが、ディザマト
リクスはこれに限らず、3×3や4×4などのディザマ
トリクスに用いられてもよい。
【0071】例えば、3×3のディザマトリクスであれ
ば、低濃度範囲として、入力値0〜255に対して、第
1の一定値をaとおくと、階調補正値Vが0≦V<aで
あれば、第1の出力テーブルはtb1=V、第2ないし
第9の出力テーブルは全て0とする。中濃度範囲とし
て、階調補正値Vがa≦V<9aであれば、第1の出力
テーブルはtb1=aとする。また、第2の出力テーブ
ルはtb2=(V−a+7)/8、第3の出力テーブル
はtb3=(V−a+6)/8、第9の出力テーブルは
tb9=(V−a)/8のように、第kの出力テーブル
はtbk=(V−a+9−k)/8とする。ただしkは
2以上マトリクスサイズ(9)以下の任意の整数であ
る。高濃度範囲として、階調補正値Vが9a≦V≦10
20であれば、第1の出力テーブルはtb1=(V+
8)/9、第2の出力テーブルはtb2=(V+7)/
9、第3の出力テーブルはtb3=(V+6)/9、第
9の出力テーブルはtb9=V/9のように、第kの出
力テーブルはtbk=(V+9−k)/9とする。ただ
しkは1以上マトリクスサイズ(9)以下の任意の整数
である。
【0072】さらに一般的には、N×Nのディザマトリ
クスでありそれゆえマトリクスサイズ(Mとする)がN
の2乗であれば、低濃度範囲として、入力値0〜255
に対して、第1の一定値をaとおくと、階調補正値Vが
0≦V<aであれば、第1の出力テーブルはtb1=
V、第2ないし第Mの出力テーブルは全て0とする。中
濃度範囲として、階調補正値Vがa≦V<Maであれ
ば、第1の出力テーブルはtb1=aとし、第kの出力
テーブルはtbk=(V−a+M−k)/(M−1)と
する。ただしkは2以上M以下の任意の整数である。高
濃度範囲として、階調補正値VがMa≦V≦1020で
あれば、第kの出力テーブルはtbk=(V+M−k)
/Mとする。ただしkは1以上M以下の任意の整数であ
る。
【0073】本実施の形態では、画像処理装置14は中
間調出力階調処理部28以外の他の処理部を含んでい
る。しかしながら、画像処理装置14は、中間調出力階
調処理部28を少なくとも含んでいればよく、他の処理
部は適宜省略されてもよい。
【0074】以上説明した画像処理装置は、このような
画像処理を機能させるためのプログラムで実現すること
ができる。その場合、このプログラムはコンピュータで
読み取り可能な記録媒体に格納することができる。この
記録媒体として、マイクロコンピュータで処理が行われ
るために必要なメモリ、例えばROMのようなものその
ものがプログラムメディアであってもよいし、また外部
記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そ
こに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラ
ムメディアであってもよい。いずれの場合においても、
格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアク
セスして実行させる構成であってもよいし、あるいはい
ずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプロ
グラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリ
アにダウンロードされて、そのプログラムが実行される
方式であってもよい。このダウンロード用のプログラム
はあらかじめ本体装置に格納されているものとする。
【0075】ここで上記プログラムメディアは、本体と
分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカ
セットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)デ
ィスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−RO
M/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、
ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカー
ド系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPRO
M、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固
定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ま
た、通信ネットワークからプログラムをダウンロードす
るように流動的にプログラムを担持する媒体であっても
よい。なお、このように通信ネットワークからプログラ
ムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プ
ログラムはあらかじめ本体装置に格納しておくか、ある
いは別な記録媒体からインストールされるものであって
もよい。なお、記録媒体に格納されている内容としては
プログラムに限定されず、データであってもよい。
【0076】なお、本発明に係る画像処理装置は、画像
を入力する入力手段と、入力された画像に対して多値デ
ィザ処理を用いた中間調出力階調処理を施す中間調出力
階調処理手段と、中間調出力階調処理が施された画像を
出力する画像出力処理手段とを含み、前記中間調出力階
調処理手段は、前記入力手段からあるいは前記入力手段
から他の処理手段を通して得られる画像を構成する濃度
値を入力濃度値として、前記多値ディザ処理の出力値を
前記画像出力手段に与える構成である画像処理装置にお
いて、前記中間調出力階調処理手段で階調補正曲線を用
いて多値ディザ処理の出力テーブルを作成する方法を、
前記階調補正曲線の補正曲線値が一定値未満の入力値に
対しては、ディザマトリクス内の複数の画素のうちの1
つの画素の出力テーブル値は前記階調補正曲線の補正曲
線値、前記一つの画素以外の画素における出力テーブル
値は0として、前記一定値以上のマトリクスサイズ倍の
数値以上の入力値に対しては、マトリクス内の全ての画
素における出力テーブル値を均等に成長するように構成
してもよい。
【0077】上記の構成によれば、画像処理装置におい
て、中間調出力階調処理手段における多値ディザ処理
は、低濃度部では、不安定な小さいドットを出力するの
ではなく、出来る限り大きいドットを使って出力するこ
とで濃度を再現し、中高濃度ではディザマトリクス内の
いずれの画素でも出来る限り同じ値を出力するようにす
る。これによって、より低濃度を再現しつつ、原稿画像
の高濃度の網網点部分でもモアレを生じず、解像力、階
調性ともに優れた高画質な記録をすることができる。
【0078】また、本発明に係る画像処理装置は、前記
1つの画素の出力テーブルが前記一定値以上でかつ前記
一定値のマトリクスサイズ倍の数値未満の入力値に対し
ては、前記1つの画素の出力テーブル値は前記一定値、
前記1つの画素以外の画素における出力テーブル値は均
等に成長するように構成してもよい。
【0079】上記の構成によれば、前記1つの画素の出
力テーブルが前記一定値以上でかつ前記一定値のマトリ
クスサイズ倍の数値未満の入力値に対しては、前記1つ
の画素の出力テーブル値は前記一定値、前記1つの画素
以外の画素における出力テーブル値は均等に成長するよ
うに構成されている。これによって、中濃度の再現性を
保ちつつ、原稿画像の中濃度の網点部分のモアレを生じ
にくくし、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録を
することができる。
【0080】また、本発明に係る画像処理装置は、前記
画像がカラー画像である場合、前記多値ディザ処理の出
力テーブルを作成するのに用いる階調補正曲線が、複数
の各色成分毎に設定されているように構成してもよい。
【0081】上記の構成によれば、前記画像がカラー画
像である場合、前記多値ディザ処理の出力テーブルを作
成するのに用いる階調補正曲線が、複数の各色成分毎に
設定されている。これによって、前記画像処理装置内の
中間調出力階調処理手段は、各色成分毎に適切な階調補
正処理を行うことができる。
【0082】また、本発明に係る画像処理装置は、前記
画像がカラー画像である場合、前記多値ディザ処理の出
力テーブルを作成する方法における一定値が各色成分毎
に設定されているように構成してもよい。
【0083】上記の構成によれば、前記画像がカラー画
像である場合、前記多値ディザ処理の出力テーブルを作
成する方法における一定値が各色成分毎に設定されてい
る。これによって、各色成分毎に、低濃度から中濃度に
かけてを良好に再現することができる。
【0084】また、本発明に係る画像処理装置は、前記
中間調出力階調処理手段は、複数種のディザマトリクス
サイズによる多値ディザ処理の出力テーブルを持ち、前
記一定値をディザマトリクスサイズ毎に設定されている
ように構成してもよい。
【0085】上記の構成によれば、前記中間調出力階調
処理手段は、複数種のディザマトリクスサイズによる多
値ディザ処理の出力テーブルを持ち、前記一定値をディ
ザマトリクスサイズ毎に設定されている。これによっ
て、ディザマトリクスサイズ毎に、低濃度から中濃度に
かけて良好に再現することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像処理方法
は、上記多値ディザ処理が、上記出力テーブルを作成す
る際に、上記ディザマトリクスのマトリクスサイズをM
Sとし、第1の一定値をaとし、a×MS以上の第2の
一定値をbとし、上記入力値に対する階調補正値を補正
曲線値として持つことで階調補正の機能を果たす階調補
正曲線に基づき、上記階調補正曲線による補正曲線値が
上記a未満である入力値に対しては、上記ディザマトリ
クス内の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は上記
階調補正値とし、上記1つの画素以外の画素の出力値は
0とし、上記階調補正曲線による補正曲線値が上記b以
上である入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の
全ての画素の出力値を均等に増加させる構成である。
【0087】また、本発明の画像処理装置は、上記多値
ディザ処理が、上記出力テーブルを作成する際に、上記
ディザマトリクスのマトリクスサイズをMSとし、第1
の一定値をaとし、a×MS以上の第2の一定値をbと
し、上記入力値に対する階調補正値を補正曲線値として
持つことで階調補正の機能を果たす階調補正曲線に基づ
き、上記階調補正曲線による補正曲線値が上記a未満で
ある入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数
の画素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正値と
し、上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、上記
階調補正曲線による補正曲線値が上記b以上である入力
値に対しては、上記ディザマトリクス内の全ての画素の
出力値を均等に増加させる中間調出力階調処理手段を備
えた構成である。
【0088】また、本発明の画像処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記多値
ディザ処理が、上記出力テーブルを作成する際に、上記
ディザマトリクスのマトリクスサイズをMSとし、第1
の一定値をaとし、a×MS以上の第2の一定値をbと
し、上記入力値に対する階調補正値を補正曲線値として
持つことで階調補正の機能を果たす階調補正曲線に基づ
き、上記階調補正曲線による補正曲線値が上記a未満で
ある入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数
の画素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正値と
し、上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、上記
階調補正曲線による補正曲線値が上記b以上である入力
値に対しては、上記ディザマトリクス内の全ての画素の
出力値を均等に増加させる画像処理プログラムを記録し
た構成である。
【0089】これにより、低濃度部ではできる限り大き
いドットを使って出力し、高濃度部ではディザマトリク
ス内のいずれの画素でもできる限り同じ値を出力するよ
うにするので、多値ディザ処理において、より低濃度を
再現しつつ、原稿画像の網点部分でもモアレを生じにく
くし、画像記録において、解像力、階調性ともに優れた
高画質な記録を行うことができるという効果を奏する。
【0090】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記出力テーブルを作成する際に、上記b
をa×MSとし、上記階調補正値が上記a以上であっ
て、上記b未満である入力値に対しては、上記ディザマ
トリクス内の複数の画素のうちの1つの画素の出力値は
上記aとし、上記1つの画素以外の画素の出力値は均等
に増加させる構成である。
【0091】これにより、中濃度部ではディザマトリク
ス内のいずれの画素でもできる限り同じ値を出力するよ
うにするので、上記の構成による効果に加えて、多値デ
ィザ処理において、中濃度の再現性を保ちつつ、原稿画
像の中濃度の網点部分のモアレを生じにくくし、画像記
録において、解像力、階調性ともに優れた高画質な記録
を行うことができるという効果を奏する。
【0092】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記画像濃度信号がカラー画像であり、上
記階調補正値を色成分毎に求める構成である。
【0093】これにより、上記の構成による効果に加え
て、各色成分毎に、より適切な階調補正処理を行うこと
ができるという効果を奏する。
【0094】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記画像濃度信号がカラー画像であり、上
記第1の一定値aを色成分毎に設定する構成である。
【0095】これにより、上記の構成による効果に加え
て、各色成分毎に、低濃度から中濃度にかけてを、より
良好に再現することができるという効果を奏する。
【0096】また、本発明の画像処理方法は、上記の構
成に加えて、上記出力テーブルをディザマトリクスのマ
トリクスサイズ毎に持ち、上記第1の一定値aをディザ
マトリクスサイズ毎に設定する構成である。
【0097】これにより、上記の構成による効果に加え
て、ディザマトリクスサイズ毎に、低濃度から中濃度に
かけてを、より良好に再現することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像処理装置が備
えられた画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1の画像形成装置内の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の中間調出力階調処理部の多値ディザ処
理に用いる基準補正曲線と階調補正曲線とを示すグラフ
である。
【図4】本発明の中間調出力階調処理部のマトリクスサ
イズ2×2の多値ディザ処理に用いる階調補正曲線を示
すグラフである。
【図5】本発明の中間調出力階調処理部におけるマトリ
クスサイズ2×2の多値ディザ処理の出力テーブルに用
いる各画素の出力値を規定する様子を示す説明図であ
る。
【図6】従来のマトリクスサイズ2×2の多値ディザ処
理の出力テーブルに用いる各画素の出力値を規定する様
子を示す説明図である。
【図7】従来のマトリクスサイズ2×2の多値ディザ処
理の出力テーブルに用いる各画素の出力値を規定する様
子を示す説明図である。
【符号の説明】
11 画像形成装置 13 カラー画像入力装置 14 画像処理装置 15 カラー画像出力装置 28 中間調出力階調処理部(中間調出力階調処理手
段) 31 曲線記憶部 32 補正量記憶部 33 目標特性曲線記憶部 41 基準補正曲線 42、52 階調補正曲線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CB01 CB08 CB16 CE13 5C077 LL03 LL19 MP08 NN08 PP15 PP32 PP33 PP68 PQ23 RR09 TT06 5C079 HB01 HB03 HB12 LA12 LA21 LC05 MA04 NA02 PA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像濃度信号の入力値から、階調補正値と
    各画素の出力値との対応を示す多値ディザ処理のディザ
    マトリクスの出力テーブルに基づき、各画素の出力値を
    求める画像処理方法において、 上記多値ディザ処理は、 上記出力テーブルを作成する際に、 上記ディザマトリクスのマトリクスサイズをMSとし、
    第1の一定値をaとし、a×MS以上の第2の一定値を
    bとし、 上記入力値に対する階調補正値を補正曲線値として持つ
    ことで階調補正の機能を果たす階調補正曲線に基づき、 上記階調補正曲線による補正曲線値が上記a未満である
    入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数の画
    素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正値とし、
    上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、 上記階調補正曲線による補正曲線値が上記b以上である
    入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の全ての画
    素の出力値を均等に増加させることを特徴とする画像処
    理方法。
  2. 【請求項2】上記出力テーブルを作成する際に、 上記bをa×MSとし、 上記階調補正値が上記a以上であって、上記b未満であ
    る入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数の
    画素のうちの1つの画素の出力値は上記aとし、上記1
    つの画素以外の画素の出力値は均等に増加させることを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】上記画像濃度信号がカラー画像であり、上
    記階調補正値を色成分毎に求めることを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】上記画像濃度信号がカラー画像であり、上
    記第1の一定値aを色成分毎に設定することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】上記出力テーブルをディザマトリクスのマ
    トリクスサイズ毎に持ち、上記第1の一定値aをディザ
    マトリクスサイズ毎に設定することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】画像濃度信号の入力値から、階調補正値と
    各画素の出力値との対応を示す多値ディザ処理のディザ
    マトリクスの出力テーブルに基づき、各画素の出力値を
    求める画像処理装置において、 上記多値ディザ処理は、 上記出力テーブルを作成する際に、 上記ディザマトリクスのマトリクスサイズをMSとし、
    第1の一定値をaとし、a×MS以上の第2の一定値を
    bとし、 上記入力値に対する階調補正値を補正曲線値として持つ
    ことで階調補正の機能を果たす階調補正曲線に基づき、 上記階調補正曲線による補正曲線値が上記a未満である
    入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数の画
    素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正値とし、
    上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、 上記階調補正曲線による補正曲線値が上記b以上である
    入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の全ての画
    素の出力値を均等に増加させる中間調出力階調処理手段
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】画像濃度信号の入力値から、階調補正値と
    各画素の出力値との対応を示す多値ディザ処理のディザ
    マトリクスの出力テーブルに基づき、各画素の出力値を
    求める画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体において、 上記多値ディザ処理は、 上記出力テーブルを作成する際に、 上記ディザマトリクスのマトリクスサイズをMSとし、
    第1の一定値をaとし、a×MS以上の第2の一定値を
    bとし、 上記入力値に対する階調補正値を補正曲線値として持つ
    ことで階調補正の機能を果たす階調補正曲線に基づき、 上記階調補正曲線による補正曲線値が上記a未満である
    入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の複数の画
    素のうちの1つの画素の出力値は上記階調補正値とし、
    上記1つの画素以外の画素の出力値は0とし、 上記階調補正曲線による補正曲線値が上記b以上である
    入力値に対しては、上記ディザマトリクス内の全ての画
    素の出力値を均等に増加させる画像処理プログラムを記
    録したことを特徴とする画像処理プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100452827C (zh) * 2005-04-26 2009-01-14 夏普株式会社 图像处理方法、图像处理设备和图像形成设备
JP2009044267A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Sharp Corp 多値ディザ処理方法、画像処理装置、画像形成装置、複合機、多値ディザ処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7733534B2 (en) 2005-04-26 2010-06-08 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing method, image processing apparatus, image forming apparatus, and recording medium
JP2011217417A (ja) * 2011-08-01 2011-10-27 Sharp Corp 多値ディザ処理方法、画像処理装置、画像形成装置、複合機、多値ディザ処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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