JPH07288653A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH07288653A
JPH07288653A JP6080663A JP8066394A JPH07288653A JP H07288653 A JPH07288653 A JP H07288653A JP 6080663 A JP6080663 A JP 6080663A JP 8066394 A JP8066394 A JP 8066394A JP H07288653 A JPH07288653 A JP H07288653A
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JP
Japan
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magnification
original
deviation
lens
image
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Application number
JP6080663A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Takamori
哲弥 高森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レンズおよび色分解光学系の組立・取付精度の
粗さおよび収差等を原因とする倍率のずれが存在して
も、簡易な構成で倍率を修整する。 【構成】原稿台15に原稿11の主走査方向Xに延びる
等間隔の目盛21を付け、この目盛21からの目盛情報
を有する透過光L2をレンズ23およびプリズム25を
介してラインセンサ31R、31G、31Bで読み取る
ことでレンズ23およびプリズム25を含む色分解光学
系24の倍率のずれを検出し、これを倍率の偏差テーブ
ルとしてメモリ47に記憶する。ラインセンサ31R、
31G、31Bにより読み取った原稿11の読取画像の
倍率のずれを、上記のように作成した倍率の偏差テーブ
ルに基づき倍率変換処理回路46により補正する。な
お、上記読み取った目盛情報により、原稿11の主走査
方向Xの読出開始位置Pを決定することで、原稿(画
像)11の読出開始位置Pを3原色とも確実に一致させ
ることができ、これにより、レンズ23等の色収差の影
響が除去できて色ずれが発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、C(シア
ン)色、M(マゼンタ)色およびY(黄)色の3原色ま
たはこれにK(黒)色を加えた4原色のフイルムを作成
するカラースキャナに適用して好適な画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラースキャナの入力光学系
(読取光学系または光学読取部ともいう。)では、原稿
からの画像情報を有する光をレンズを通じて収束させた
後、ダイクロイック面を有するプリズムまたはハーフミ
ラーを用いて3原色のR(赤)色、G(緑)色、B
(青)色の各色に分解する。その後、CCD(電荷結合
素子)等の3板のラインセンサにより3原色の画像情報
を有する光を主走査方向に同時に読み取ることで光電変
換を行い、3原色それぞれの画像信号を得るようになっ
ている。この場合、原稿が、搬送機構により相対的に副
走査方向に、例えば、主走査線毎にステップ送りされる
ことで、原稿に対応した2次元の画像信号が得られる。
【0003】レンズを有する光学読取部にラインセンサ
を用いた上記のカラースキャナにおいては、原稿から読
み取った画像を目的に応じた所要の大きさの画像に変換
することが頻繁に行われており、このためにカラースキ
ャナには画像倍率の変換手段が搭載されている。
【0004】従来技術に係る画像倍率の変換手段は、副
走査方向については光学読取部における原稿の相対送り
速度を変化させることおよび(または)光学記録部(記
録光学系または出力光学系ともいう。)におけるフイル
ムの相対送り速度を変化させることで行い、主走査方向
については光学読取部で取り込んだ画像信号をいったん
メモリに記憶し、それを読み出すときのコンピュータ制
御による時間差の付与などにより行い、それぞれの方向
における連続的な倍率の変換が可能にされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
(画像)倍率の変換手段を有する従来のカラースキャナ
におけるその倍率の変換処理は、3原色のそれぞれにつ
いて一律に同一の値を用いて行うように構成されてい
る。
【0006】そのため、3原色のそれぞれについて、そ
れぞれのラインセンサから得られる画像信号の倍率が全
て同じ値になっていることが、このような同一の値を用
いる倍率変換処理では必要な条件であり、特に、高精細
な画像の倍率変換処理では必須の条件である。
【0007】これを実現するためには、レンズとプリズ
ム等を含む光学読取部の機械的組立精度、取付精度の高
精度化を図ることが必要であり、また、レンズについて
も色収差、球面収差等、収差の非常に少ないものを使用
することが必要である。
【0008】また、色ずれのない高品質の画像を得るた
めには、上記光学読取部の色収差、球面収差の収差等が
きわめて少ないことが必要である。収差がきわめて少な
ければ、ラインセンサの主走査方向の取付精度を粗くし
ても、各ラインセンサの読出開始アドレス位置をずらす
ことで色ずれのない画像データを得ることができる。
【0009】しかしながら、上記のように光学読取部の
組立・取付精度を高精度化することおよび収差のないレ
ンズを使用することは、結果として、カラースキャナを
構成する画像読取装置のコストが増加し、結局、カラー
スキャナ自体のコストが高くなるという問題が発生す
る。
【0010】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、レンズ、プリズム等光学読取部の取付
精度が粗くても、かつレンズに収差があっても、画像倍
率の変換を簡単な構成で、したがって低コストに実現す
ることを可能とする画像読取装置を提供することを目的
とする。
【0011】また、この発明は、レンズ等光学部材に収
差があっても、原稿上の画像の3原色それぞれの読出開
始位置を正確に一致させることを可能とする画像読取装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、例えば、図
面に示すように、原稿台15に配された原稿11からの
画像情報を有する光L2をレンズ23を通して色分解光
学系24に入射させて3原色光に分けた後、それぞれの
原色光を対応するラインセンサ31R、31G、31B
に入射させ、それらラインセンサにより原稿に対する主
走査方向Xの読み取りを行うとともに、原稿を副走査方
向Y1に相対的に搬送して原稿に対する副走査方向Yの
読み取りを行ない、原稿を2次元的に読み取るようにさ
れた画像読取装置において、原稿台上に原稿の主走査方
向に延びる等間隔の目盛21を形成し、この目盛からの
目盛情報を有する光L2をレンズおよび色分解光学系を
介してラインセンサで読み取ることでレンズおよび色分
解光学系の倍率のずれ45R、45G、45B(図2h
〜図2i参照)を検出し、ラインセンサにより読み取っ
た原稿の倍率のずれを検出した倍率のずれに基づき補正
するものである。
【0013】また、この発明は、目盛からの目盛情報を
有する光L2をレンズおよび色分解光学系を介してライ
ンセンサで読み取ることで、原稿の主走査方向の読出開
始位置Pを決定するものである。
【0014】
【作用】この発明によれば、原稿が配された原稿台に原
稿の主走査方向に延びる等間隔の目盛を付け、この目盛
からの目盛情報を有する光をレンズおよび色分解光学系
を介してラインセンサで読み取ることでレンズおよび色
分解光学系の倍率のずれを検出し、ラインセンサにより
読み取った原稿の倍率のずれを、この検出したレンズお
よび色分解光学系の倍率のずれに基づき補正している。
このため、レンズおよび色分解光学系の組立・取付精度
が粗くても、それら組立・取付誤差を含んでの倍率のず
れを補正することができる。
【0015】また、この発明によれば、ラインセンサで
読み取った目盛情報により原稿の主走査方向のラインセ
ンサによる読出開始位置を求めているので、各ラインセ
ンサによる原稿(画像)の3原色分解光に係る読出開始
位置を確実に一致させることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0017】図1は、この一実施例が適用されたカラー
スキャナの画像読取部の構成を示している。
【0018】この画像読取部は、画像Iが記録されてい
る原稿11上のその画像Iを読み取り、画像信号として
出力する光学読取部12と、この光学読取部12から供
給される画像信号に対して倍率変換等の処理を行う画像
信号処理部13とを有している。
【0019】光学読取部12には、原稿11がガラス等
の原稿台15上に固定されている。なお、原稿11の四
隅には、原稿11上の画像Iの位置合わせマークとして
のトンボマーク51a〜51dが付けられている。
【0020】原稿台15は、図示しない搬送機構により
副走査搬送方向Y1に送られる。この原稿台15の副走
査読取方向Yの先頭位置には、主走査方向Xに延びる等
間隔の黒線21Aによる目盛21が形成されている。目
盛21は、後に詳しく説明するように、倍率の補正用お
よび原稿11の読出開始位置を決定するための基準目盛
として使用するため高精度が必要である。高精度の目盛
21を形成するためには、具体的には、主走査方向Xで
隣合う黒線21Aの間隔をできるだけ一定間隔にするた
めには、目盛21の黒線21Aが、ガラス等の原稿台1
5に対して、印刷、クロム蒸着またはエッチング処理等
により形成されるようにすればよい。
【0021】光学読取部12には、原稿台15に配され
た画像Iが記録されている原稿11および原稿台15に
形成されている目盛21を照明光L1により照明して、
それらの透過光(目盛情報および画像情報を有する光)
L2を得るためのハロゲンランプ等の光源22が配され
ている。
【0022】上記透過光L2は、レンズ23を通じて収
束され、収束された透過光L3が、色分解光学系24を
構成するダイクロイック面が形成されたプリズム25を
通じてR(赤)色光、G(緑)色光およびB(青)色光
の3原色光に分解されて、それら3原色光に対応したR
色用CCDラインセンサ(以下、必要に応じてR用ライ
ンセンサという。)31R、G色用CCDラインセンサ
(以下、必要に応じてG用ラインセンサという。)31
GおよびB色用CCDラインセンサ(以下、必要に応じ
てB用ラインセンサという。)31Bに入射される。な
お、色分解光学系24は、周知のように、プリズムに代
替してハーフミラーを使用したものでもよい。
【0023】ラインセンサ31R、31G、31Bに
は、多数、例えば、5000個または10000個の光
電変換画素(以下、単に画素ともいう。)が主走査方向
Xに一列に配列されている。
【0024】上記のように形成される目盛21上の隣合
う黒線21A間の間隔、すなわち、目盛ピッチは、ライ
ンセンサ31R、31G、31Bの結像位置上で画素ピ
ッチと等しいピッチまたはこれより大きいピッチ(画素
ピッチの整数倍のピッチ等)になっている。画素ピッチ
よりも小さいピッチにしても意味がないからである。
【0025】目盛21の情報および画像Iの情報(な
お、以下の説明において、用語「画像情報」は、煩雑さ
を避けるために目盛情報をも含んだ意味に用いる場合が
ある。)を有する透過光L3が、ラインセンサ31R、
31G、31Bによりそれぞれ3原色の電気信号である
画像信号に変換された後、例えば、12ビットの分解能
を有するA/D変換器32〜34を通じて画像データと
され、3原色の各色用のラインメモリ(このラインメモ
リの数は3個)と1個のマルチプレクサを有する合成回
路35に供給される。
【0026】この合成回路35で画像信号が線順次の画
像信号に変換され、シリアル画像データとしてCCD補
正回路41に供給される。
【0027】このCCD補正回路41では、周知の暗時
出力補正、明時出力補正および欠陥画素の補正処理が行
われる。
【0028】CCD補正処理後のシリアル画像データ
は、3原色の各色用の3個のラインメモリ42R、42
G、42Bを有するメモリ42にいったん格納される。
このメモリ42に最初に格納される画像データは、目盛
21の目盛情報に対応するデータ(以下、R用目盛デー
タ、G用目盛データおよびB用目盛データともいう。こ
れらを合わせて単に目盛データともいう。)である。
【0029】この目盛データは、CPU(中央処理装
置)と演算回路とレジスタとを有するMPU(マイクロ
プロッセッサユニット)が備えられた倍率変換処理回路
(倍率変換処理手段)43に供給される。なお、この明
細書中、MPUはソフトウェア(システムプログラム)
が記憶されたROM(読出専用メモリ)およびRAM
(ランダムアクセスメモリ)をも含んでいるものとす
る。また、タイミングジェネレータ等も含んでいるもの
とする。
【0030】この倍率変換処理回路46にはワーク用の
RAMであるメモリ47が接続されている。倍率変換処
理回路46は、メモリ42から目盛データを読み出し
て、補正用の倍率を求め、それを倍率の偏差テーブルと
してメモリ47に格納する。
【0031】そして、実際に原稿11上の画像Iを読み
取った画像信号に対してこの倍率の偏差テーブルをもと
に倍率変換の補正(修整)処理を行う。そして、この倍
率変換処理回路46では、この倍率の補正された画像デ
ータに対して、通常の画像の拡大・縮小に係る倍率変換
処理を行う。倍率変換処理後のシリアル画像データが出
力端子50を通じて、輪郭強調処理、階調変換処理等を
行う回路に供給される。
【0032】なお、図1例の構成要素のうち、ラインセ
ンサ31R、31G、31BとA/D変換器32〜34
は、タイミングジェネレータと上述のようなMPUとを
有する制御回路40を構成するタイミングジェネレータ
からのクロックパルスにより制御され、その他の構成要
素であるラインメモリ42、倍率変換処理回路46等
は、バス39を通じて上記MPUにより制御される。
【0033】カラースキャナを構成する画像読取部は、
基本的には、以上のように構成される。なお、階調変換
処理等の各種処理後のR、G、Bの3原色の画像データ
が、次の処理回路により、印刷用の3原色のC、M、Y
の3原色の画像データに変換され、さらに、UCR処理
等によりK(黒)色を含む4色の画像データに変換され
た後、それら4色の画像データを基に刷版としての4枚
のフイルムが形成される。
【0034】次に上記実施例の要部の動作について説明
する。
【0035】図2は、要部の動作説明に供される模式的
な線図であり、図2a〜図2gは、それぞれの構成要素
を空間上のイメージとして描いている。図2h〜図2j
は、倍率変換処理回路46で作成されメモリ47に格納
された3原色それぞれ用の倍率の偏差テーブル(のグラ
フ)を表している。
【0036】図2a〜図2cは、プリズム25の結像面
に粗い位置決め精度で貼りつけられたラインセンサ31
R、31G、31Bを表している。同図から分かるよう
に、ラインセンサ31R、31G、31Bの主走査方向
Xの先頭画素31R1、31G1、31B1の位置61
〜63がずれている。実際上、この発明においては、以
下に説明するように、ラインセンサ31R、31G、3
1Bの主走査方向Xの先頭位置61〜63がずれていて
も、その先頭位置61〜63のずれを検出して、原稿1
1の主走査方向Xの読出開始位置P(図2d参照)を電
気的に一致させることができる。
【0037】図2dは、原稿11が載せられている原稿
台15の平面一部構成を示している。
【0038】図2e〜図2gは、透過光L3に係る目盛
情報が記憶されたラインメモリ42R、42G、42B
の内容をイメージ的に描いている。図2e〜図2gに示
したように、それぞれのラインメモリ42R、42G、
42Bは各ラインセンサ31R、31G、31Bの画素
数に一致したアドレスを有するメモリアドレス43R、
43G、43Bと、1個のメモリアドレス43R、43
G、43Bに対する12ビット(A/D変換器32〜3
4の出力データを格納するために、そのA/D変換器3
2〜34の分解能と同じビット数)のメモリ部44R、
44G、44Bとを備えている。従って、一個のライン
メモリ42R、42G、42Bの記憶容量は、その12
ビット×メモリアドレスの個数、言い換えれば、12ビ
ット×1個のラインセンサの画素数に等しいものかそれ
以上の値になっている。
【0039】図1において、原稿台15上に固定された
原稿11上の画像Iを読み取る際には、原稿台15を副
走査搬送方向Y1に搬送を開始する前に、その位置(原
位置ともいう。)で、ラインセンサ31R、31G、3
1Bにより補正用の目盛21を主走査して読み取る。
【0040】その読取結果のイメージを図2e〜図2g
のメモリ部44R、44G、44Bに縦線で示してい
る。
【0041】図2d〜図2gから分かるように、この例
では、目盛21の主走査方向Xの先頭の黒線21A1
が、それぞれ、R用ラインメモリ42Rのメモリアドレ
ス43Rのアドレスlの位置のメモリ部44Rに、G用
ラインメモリ42Gのメモリアドレス43Gのアドレス
mの位置のメモリ部44Gに、B用ラインメモリ42B
のメモリアドレス43Bのアドレスnの位置のメモリ部
44Bに対応して記憶されている。
【0042】この場合、原稿台15に形成されている目
盛21の黒線21Aの間隔は等間隔であり、隣合う黒線
21A間の間隔、すなわち、倍率は一定である。しか
し、原稿台15のレンズ23に対する平行度等の組立・
取付精度、レンズ23の色収差、球面収差、プリズム2
5面の僅かな凹凸等によりプリズム25自体で発生する
収差、およびプリズム25にラインセンサ31R、31
G、31Bを取り付ける際に発生する傾き等、いわゆ
る、光学的収差・機械的誤差を原因として、ラインメモ
リ42R、42G、42Bのメモリ部44R、44G、
44Bに記憶される黒線21Aの間隔は、図2e〜図2
gにイメージとして示すように一定の間隔にはならな
い。
【0043】結局、ラインメモリ42R、42G、42
Bのメモリ部44R、44G、44Bに記憶される黒線
21Aの間隔は、光源22からラインセンサ31R、3
1G、31Bに至るまでの光学読取部12の倍率の偏差
(ずれ)に対応する。
【0044】なお、メモリ部44R、44G、44B上
の黒線21Aの間隔は、隣合う黒線21Aのメモリアド
レス43R、43G、43Bの差に対応するので、倍率
変換処理回路46を構成するROMにそのようなソフト
ウェアを予め格納させておくことで、光学読取部12に
係わるR、G、B用各ラインセンサ31R、31G、3
1Bに対応した主走査方向Xの倍率の偏差テーブル45
R、45G、45Bを容易に作成することができる。
【0045】また、倍率の偏差テーブル45R、45
G、45Bの原点O1、O2、O3は、メモリアドレス
43R、43G、43Bのアドレスl、m、nに一致し
ているので、このアドレスl、m、nによりラインメモ
リ42R、42G、42Bの相互間の取付位置ずれを知
ることができる。
【0046】このようにして作成した倍率の偏差テーブ
ル45R、45G、45Bをメモリ47に格納してお
く。図2h〜図2jに示す倍率の偏差テーブル45R、
45G、45Bの横軸は、メモリアドレス43R、43
G、43Bでもよく、目盛21上の黒線21Aの位置と
してみてもよい。縦軸は基準倍率からの偏差である。
【0047】目盛21を先に読んでおいて、倍率の偏差
テーブル45R、45G、45Bを作成記憶した状態に
おいて、原稿台15を副走査搬送方向Y1に主走査線毎
にステップ送りしながら、ラインセンサ31R、31
G、31Bにより原稿台15上の内容を主走査方向Xに
順次読み込んでいく。その読み込んだ画像データは、い
ったん、ラインメモリ42R、42G、42Bに記憶さ
れる。
【0048】すでに説明したように、原稿台15には、
その副走査読取方向Yの先頭位置Qおよび主走査方向X
の読出開始位置Pを表す十字形のトンボマーク51aが
形成されている。この例では、このトンボマーク51a
が形成されている位置を原稿11の主走査方向Xおよび
副走査読取方向Yの読出開始位置とする。なお、この発
明では、主走査方向Xの読出開始位置を問題にしている
ので、そのトンボマーク51aの位置を読出開始位置5
1aともいうことにする。
【0049】したがって、このトンボマーク51aをラ
インセンサ31R、31G、31Bにより検出した時
に、その時の各ラインメモリ42R、42G、42B上
のメモリアドレス43R、43G、43Bを制御回路4
0により読み込む。そのメモリアドレス43R、43
G、43Bが、ラインメモリ42R、42G、42Bに
おいて、それぞれ、アドレスl+α、m+β、n+γ
(図2e〜図2g参照)であるものとする。
【0050】そして、このアドレスl+α、m+β、n
+γ以降において、ラインメモリ42に取り込まれた画
像データに対する倍率の修整を倍率の偏差テーブル45
R、45G、45Bを参照しながら、例えば、黒線21
Aの間隔に対応するメモリアドレス43R、43G、4
3Bの間隔毎に倍率変換処理回路46で行う。
【0051】そして、次の主走査線以降の原稿11上の
画像Iの読み取りについては、各主走査線毎にこれらア
ドレスl+α、m+β、n+γに達したときに、同様に
倍率変換処理を行えばよい。
【0052】この倍率変換処理後の画像データに対し
て、倍率変換処理回路46での任意の倍率による倍率変
換、例えば、間引きや補間処理を行うことにより、画像
の拡大・縮小を正確に行うことができる。なお、この場
合の倍率変換処理は、ズームレンズ等による機構的・光
学的な拡大処理ではないので、原稿11上の任意の部分
のみを正確な任意の倍率で拡大・縮小処理を行うことが
できる。
【0053】このように上記した実施例によれば、原稿
11が配された原稿台15に原稿11の主走査方向Xに
延びる等間隔の目盛21を付け、この目盛21からの目
盛情報を有する透過光L2をレンズ23およびプリズム
25を介してラインセンサ31R、31G、31Bで読
み取ることでレンズ23およびプリズム25を含む色分
解光学系24の倍率のずれを検出して、これを倍率の偏
差テーブル45R、45G、45Bとしてメモリ47に
記憶させておき、この検出した倍率のずれに基づきライ
ンセンサ31R、31G、31Bにより読み取った原稿
11の倍率のずれを倍率変換処理回路46により補正し
ている。
【0054】このため、レンズ23およびプリズム25
を含む色分解光学系24の組立・取付精度が粗くても、
それら組立・取付誤差を含んでの倍率のずれを補正する
ことができるという効果が達成される。
【0055】また、この実施例によれば、ラインセンサ
31R、31G、31Bで読み取った目盛情報(図2e
〜図2g参照)により、原稿11の主走査方向Xのライ
ンセンサ31R、31G、31Bによる読出開始位置P
(この例では、3原色のそれぞれについて、アドレスl
+α、m+β、n+γ)を求めているので、各ラインセ
ンサ31R、31G、31Bによる原稿(画像)11の
3原色光に係る読出開始位置Pを確実に一致させること
ができる。これにより、レンズ23等の色収差の影響が
除去されるので、倍率変換処理回路46から出力された
画像データには色ずれが含まれていない。
【0056】なお、上記した実施例によれば、光学読取
部12における原稿11の読み取りは透過光により行っ
ているが、これに限らず、この発明は、反射光により原
稿を読み取るようにされた光学読取部にも適用できる。
【0057】また、図2h〜図2jに示す倍率の偏差テ
ーブル45R、45G、45Bは、予め測定しておい
て、図示しないROM、磁気ディスク、光磁気ディスク
等の不揮発性記憶媒体に格納しておいてもよい。この場
合、ROM等はルックアップテーブルとして機能する。
【0058】さらに、上記した実施例においては、カラ
ースキャナにこの発明を適用した例を説明しているが、
この発明による原稿台15に対する目盛21の形成と倍
率の偏差テーブルの作成方法は、モノクロスキャナにも
当然に適用することができる。
【0059】なお、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、原稿が配された原稿台に上記原稿の主走査方向に延
びる等間隔の目盛を付け、この目盛からの目盛情報を有
する光(透過光でも反射光でもよい)をレンズおよび色
分解光学系を介してラインセンサで読み取ることでレン
ズおよび色分解光学系の倍率のずれを検出し、この検出
したレンズおよび色分解光学系の倍率のずれに基づきラ
インセンサにより読み取った原稿(画像)の倍率のずれ
を補正(修整)している。
【0061】このため、レンズを含む色分解光学系の組
立・取付精度が粗くても、それら組立・取付誤差を含ん
での倍率のずれを補正することができるという効果が達
成される。その上、レンズに色収差、球面収差等の収差
があっても、画像倍率の正確な変換を簡単な構成で、低
コストに実現することができる。
【0062】また、この発明によれば、ラインセンサで
読み取った目盛情報により原稿の主走査方向の読出開始
位置を決定しているので、各ラインセンサによる3原色
に係わる原稿(画像)の読出開始位置を確実に一致させ
ることができるという効果が達成される。各ラインセン
サによる原稿(画像)の3原色の読出開始位置が確実に
一致され、かつ各ラインセンサによる画像の倍率が正確
に一致されることで、色ずれのない高精細かつ高品質の
カラー画像の読み取りが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1例の動作説明に供される線図であって、a
〜cは、ラインセンサの構成を平面的に示す模式図、d
は、原稿台と原稿の一部を示す平面図、e〜gは、ライ
ンメモリの構成を示す線図、h〜jは、光学系の倍率の
偏差を示す特性図である。
【符号の説明】
11…原稿 12…光学読取部 13…画像信号処理部 15…原稿台 23…レンズ 24…色分解光学系 31R、31G、31B…ラインセンサ 42…ラインメモリ 46…倍率変換処理
回路 P…読出開始位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿台に配された原稿からの画像情報を有
    する光をレンズを通して色分解光学系に入射させて3原
    色光に分けた後、それぞれの原色光を対応するラインセ
    ンサに入射させ、それらラインセンサにより上記原稿に
    対する主走査方向の読み取りを行うとともに、上記原稿
    を副走査方向に相対的に搬送して上記原稿に対する副走
    査方向の読み取りを行ない、上記原稿を2次元的に読み
    取るようにされた画像読取装置において、 上記原稿台上に上記原稿の主走査方向に延びる等間隔の
    目盛を形成し、 この目盛からの目盛情報を有する光を上記レンズおよび
    上記色分解光学系を介して上記ラインセンサで読み取る
    ことで上記レンズおよび上記色分解光学系の倍率のずれ
    を検出し、上記ラインセンサにより読み取った原稿の倍
    率のずれを上記検出した倍率のずれに基づき補正するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】上記目盛からの目盛情報を有する光を上記
    レンズおよび上記色分解光学系を介して上記ラインセン
    サで読み取ることで、上記原稿の主走査方向の読出開始
    位置を決定することを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7339699B1 (en) 1999-02-03 2008-03-04 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus
JP2011151548A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Nk Works Kk フラットベッドスキャナの較正方法

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US7339699B1 (en) 1999-02-03 2008-03-04 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus
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