JPH1169105A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1169105A
JPH1169105A JP9223228A JP22322897A JPH1169105A JP H1169105 A JPH1169105 A JP H1169105A JP 9223228 A JP9223228 A JP 9223228A JP 22322897 A JP22322897 A JP 22322897A JP H1169105 A JPH1169105 A JP H1169105A
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JP
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Application number
JP9223228A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ichikawa
裕一 市川
Yoshiya Imoto
善弥 伊本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1169105A publication Critical patent/JPH1169105A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系の色収差を読み取りの解像度に応じて
最適に補正すること。 【解決手段】 本発明は、原稿からの画情報を光学系を
介して複数の色情報として読み取る複数の読み取り画素
列を備えた3ラインセンサ1と、3ラインセンサ1の読
み取り画素列に沿った方向に対応して延び、各々異なる
空間周波数を持つ複数本の目盛りと、原稿からの画情報
に含まれる像の空間周波数成分を認識する認識手段と、
認識手段により認識された空間周波数成分に応じた目盛
りを読み取り手段で読み取り、その読み取り値から複数
の色情報における光学系の倍率のずれを検出する検出手
段と、検出手段により検出された倍率のずれに応じて読
み取り手段で読み取った原稿の画情報を補正するずれ補
正部6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系の色収差に
よる読み取り画像の色ずれを補正する画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー原稿を読み取る画像読取装
置では、原稿からの画情報を有する光をレンズを通じて
カラーリニアイメージセンサ上に収束させ、光電変換に
よって画像信号を得るようにしている。
【0003】カラーリニアイメージセンサは、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した3本の
感光画素列を備えており、光電変換によって原稿の画情
報に基づく3原色各々に対応した画像信号を得ている。
【0004】カラー原稿の読み取りは、カラーリニアイ
メージセンサの感光画素列に沿った主走査方向の読み取
りを行うとともに、光学的走査機構によって主走査方向
と垂直な副走査方向に相対的に走査することで2次元の
カラー画像信号を得るようにしている。
【0005】結像レンズを有する光学読取部にカラーリ
ニアイメージセンサを用いた画像読取装置においては、
近年、高解像度化が進んでおり、結像レンズの色収差に
よる読み取り画像の色ずれで画質の劣化が問題となって
いる。
【0006】図6は、結像レンズの色収差の主走査方向
に対する影響を示す図である。なお、ここでは図中上下
方向を主走査方向(X方向)としている。この図に示す
ように、原稿面における主走査方向の端部からの光がレ
ンズLの瞳点を通過した場合、RGBの各色毎の焦点は
異なる位置になる。
【0007】すなわち、R成分はG成分よりも中央寄り
に、B成分はG成分よりも端部寄りにそれぞれ結像され
る。
【0008】このような結像レンズの主走査方向(倍率
方向)の色収差による読み取り画像の品質劣化を補正、
改善する技術として、特開平5−122542号公報に
記載される「画像処理装置」が開示されている。
【0009】この画像処理装置は、原稿を照明する照明
手段と、原稿からの反射光を所定位置に結像させて複数
色の信号を出力する光電変換手段と、各画素位置毎にあ
らかじめ演算された補正係数に基づいて、複数色の信号
の位置ずれを補正する手段とを備えたもので、この補正
係数を、センサの隣接する2画素以上の出力データを基
に、RGBの3つの出力データのうち1つより決定、も
しくはRGB各出力データについて各々個別に決定し、
また、補正係数を決定するための出力データを、基準白
色面上に形成したある空間周波数のラダーパターンを読
み取ったデータから求めている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結像レ
ンズの主走査方向における色収差による色ずれ量は、そ
れを補正するために読み取られる白黒ラダーパターンの
空間周波数により変化してしまう。例えば、5ラインペ
ア/mmの白黒ラダーパターンと10ラインペア/mm
の白黒ラダーパターンとでは、読み取られたRGB各出
力データ間において相対的な色ずれの方向や色ずれ量の
絶対値に差が生じてしまう。
【0011】図7はGreen、Redの各色における
点像強度分布を示す図である。このように、各色の点像
強度分布には、主走査方向に対して分布の偏り(非対象
性)があり、かつ点像強度分布においてその偏りの度合
いが各々異なっていることから、像強度のピーク位置の
相対位置関係と、重心位置の相対位置関係とが異なる。
【0012】図8に示すように、Green像のピーク
位置を基準とした場合、その重心位置は+1.28μm
ずれ、Red像のピーク位置は+0.59μmずれ、そ
の重心位置は+0.20μmずれている。また、Gre
en像のピーク位置はRed像のピーク位置に対して−
0.59μmずれ、Green像の重心位置はRed像
の重心位置に対して+1.08μmずれていることにな
る。
【0013】このように、各色によって像強度のピーク
位置の相対位置関係と、重心位置の相対位置関係とが異
なっていることで、上記白黒ラダーパターンの空間周波
数の違いによる色ずれの方向および色ずれ量の絶対値の
差を生じさせている。
【0014】つまり、テキスト文書等の高い空間周波数
成分の少ない画像情報を読み取る際には、5ラインペア
/mm前後の解像度が重要であり、この場合は結像され
た像の強度分布における重心位置がその像情報の位置を
支配的に決定する。一方、精密な地図等の高い空間周波
数成分の多い画像情報を読み取る際には、10ラインペ
ア/mm前後の解像度が重要であり、この場合は結像さ
れた像の強度分布におけるピーク位置がその像情報の位
置を支配的に決定する。
【0015】したがって、先に説明したように、各色に
よって像の強度分布におけるピーク位置の相対位置関係
と重心位置の相対位置関係とが異なることから、読み取
る原稿の解像度と無関係に同一のずれ補正係数を用いて
しまっては十分な補正を行うことができない。
【0016】よって、本発明は読み取る原稿の空間周波
数成分に応じて適切な補正係数を用い、色ずれを補正す
る画像読取装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために成された画像読取装置である。すなわち、
本発明は、原稿からの画情報を光学系を介して複数の色
情報として読み取る複数の読み取り画素列を備えた読み
取り手段と、読み取り手段の読み取り画素列に沿った方
向に対応して延び、各々異なる空間周波数を持つ複数本
の目盛りと、原稿からの画情報に含まれる像の空間周波
数成分を認識する認識手段と、認識手段により認識され
た空間周波数成分に応じた目盛りを読み取り手段で読み
取り、その読み取り値から複数の色情報における光学系
の倍率のずれを検出する検出手段と、検出手段により検
出された倍率のずれに応じて読み取り手段で読み取った
原稿の画情報を補正する補正手段とを備えている。
【0018】本発明では、認識手段で原稿の画情報を読
み取る際の画情報に含まれる像の空間周波数成分を認識
し、この認識した空間周波数成分に応じた目盛りを読み
取って、その周波数における光学系の倍率のずれとして
検出している。これにより、補正手段では、原稿の画情
報を読み取る際、その読み取り画像の空間周波数成分に
応じた倍率のずれを用いて画情報に補正を加えることが
できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像読取装置に
おける実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、本
実施形態における画像読取装置を説明するブロック図で
ある。すなわち、この画像読取装置は、原稿からの画情
報をRGBの各カラー信号に分解して読み取る3ライン
センサ1と、RGB各々のカラー信号を増幅する増幅器
2r、2g、2bを備えたアナログ増幅器2と、アナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路3と、
補正メモリM1に格納された値に基づき原稿照明用ラン
プや3ラインセンサ1の特性を補正するシェーディング
補正回路4と、3ラインセンサ1の副走査方向のライン
間の位置合わせを行うライン間補正回路5a、5bと、
予め原稿読み取りにおける解像度に応じて取り込んだ補
正メモリM2内の補正係数に基づき3ラインセンサ1で
読み取られる画像の光学系の色収差に起因する色ずれを
補正するずれ補正部6と、RGBの各デジタル信号を規
格化するマスキング処理部7とから構成されている。
【0020】3ラインセンサ1は、RGB各色に対応し
た感光画素列が配置されたものであり、例えば各色75
00画素から成る感光画素列によってライン状の受光を
行う。この3ラインセンサ1の感光画素列の画素並び方
向を主走査方向、これと垂直な方向を副走査方向とし
て、3ラインセンサ1の主走査方向に沿った読み取り
と、原稿と3ラインセンサ1との相対位置の副走査方向
に沿った光学系の移動によって、原稿の画情報をRGB
の画像信号として2次元的に取り込んでいる。
【0021】RGBに変換された画像信号は、増幅器2
により目的のレベルに増幅され、A/D変換回路3によ
りアナログ信号からデジタル信号へ変換される。デジタ
ル信号に変換された画像信号は、予めシェーディング補
正板を読み取り、その補正係数を外部の補正メモリM1
に格納したシェーディング補正回路4にてシェーディン
グ補正が行われ、読み取りや変換などの特性に関係する
補正が施される。
【0022】シェーディング補正を受けた画像信号は、
ライン間補正回路5a、5bによって3ラインセンサの
構造に係わる副走査方向の相対的な位置ずれを補正され
た後、ずれ補正部6にて補正メモリM2に格納されてい
る補正係数により主走査方向のずれを補正される。
【0023】本実施形態では、この補正メモリM2に格
納される補正係数として、原稿の読み取り解像度に応じ
たずれ量補正係数を備えており、読み取り解像度に適し
たずれ補正を行うようにしている。
【0024】このずれ補正を受けた画像信号は、マスキ
ング処理部7にてマスキング処理が施され、RGBの規
格化信号として出力される。
【0025】ここで、ずれ補正部6で使用するずれ量補
正係数を補正メモリM2に格納する手順を説明する。な
お、ここでは図2の構成図に示すようなカラー画像読取
装置を用いるものとする。
【0026】このカラー画像読取装置は、原稿Dを載置
するプラテンガラスPGと、原稿DをプラテンガラスP
G上の所定位置に位置決めするためのガイドGUと、速
度vで副走査方向へ移動するフルレートキャリッジFC
と、速度1/2vで副走査方向へ移動するハーフレート
キャリッジHCと、ランプから原稿Dへ照射した光の反
射光でフルレートキャリッジFCおよびハーフレートキ
ャリッジHCのミラーで反射したものを3ラインセンサ
1へ収束させるレンズLとを備えている。
【0027】また、このカラー画像読取装置のガイドG
Uには、シェーディング補正での補正係数を得るための
シェーディング補正板SHと、2組の異なる空間周波数
特性を備えた白黒ラダーパターンLP1、LP2とが主
走査方向の全体にわたり設けられている。
【0028】なお、この例では、5ラインペア/mmの
白黒ラダーパターンLP1と、10ラインペア/mmの
白黒ラダーパターンLP2とが設けられている。
【0029】ずれ量補正係数を補正メモリM2(図1参
照)に格納するにあたり、原稿を読み取る際に指定され
た解像度が「標準モード」(文字等の読み取りで、高解
像度を必要としないモード)である場合は、フルレート
キャリッジFCおよびハーフレートキャリッジHCを5
ラインペア/mmの白黒ラダーパターンLP1を読み取
れる位置に移動し、その位置で固定しておく。
【0030】一方、原稿を読み取る際に指定された解像
度が「高解像度モード」(標準モードよりも高解像度を
必要とするモード)である場合は、フルレートキャリッ
ジFCおよびハーフレートキャリッジHCを10ライン
ペア/mmの白黒ラダーパターンLP2を読み取れる位
置に移動し、その位置で固定しておく。
【0031】そして、各々の白黒ラダーパターンLP
1、LP2にランプから光を照射し、その反射光をミラ
ー、レンズLを介して3ラインセンサ1に入射する。こ
の3ラインセンサ1に入射された白黒ラダーパターンL
P1、LP2の像は、RGBのデジタル信号に変換さ
れ、一旦ラインメモリ(図示せず)に格納され、これら
のデータを基に所定の演算を行って、ある基準となる色
信号データと、その他の色信号データとのずれ量が求め
られる。
【0032】例えば、以下に示す演算によってこのずれ
量を求める。
【0033】今、原稿画像A(x)が白黒ラダーパター
ンの読み取りデータのような周期的データの場合、以下
の式のようにn次の周波数ωn と位相Φn とを用いて近
似することができる。
【0034】A(x)=C+Σn 〔an ・cos(ωn
・x+Φn )〕
【0035】この関係式からある周波数成分ωk に対応
する位相成分Φk を以下のように求める。まず、この周
波数を、フーリエ成分を求める際と似た要領で、cos
とsinのコンボリューションをとった関係式を逆に解
くことで、位相Φn のcosとsinが求まる。
【0036】 ∫A(x)・cos(ωk ・x)・dx =∫C・cos(ωk ・x)・dx+∫Σn 〔an ・cos(ωn ・x+Φn )〕・cos(ωk ・x)・dx =0+∫1/2・Σn 〔an ・{cos(ωn ・x+ωk ・x+Φn )+co s(ωn ・x−ωk ・x+Φn )}〕・dx =0+1/2・ak ・cos(Φk )∫・dx
【0037】これより、 cos(Φk ) =2・〔∫A(x)・cos(ωk ・x)・dx〕/〔ak ・∫dx〕 ≡2・A_COS/〔ak ・∫dx〕
【0038】 ∫A(x)・sin(ωk ・x)・dx =∫C・sin(ωk ・x)・dx+∫Σn 〔an ・cos(ωn ・x+Φn )〕・sin(ωk ・x)・dx =0+∫1/2・Σn 〔an ・{sin(ωn ・x+ωk ・x+Φn )−si n(ωn ・x−ωk ・x+Φn )}〕・dx =0−1/2・ak ・sin(Φk )∫・dx
【0039】これより、 sin(Φk ) =2・〔∫A(x)・sin(ωk ・x)・dx〕/〔ak ・∫dx〕 ≡−2・A_SIN/〔ak ・∫dx〕
【0040】これらの式の関係を用いて、2色の周期デ
ータの同じ空間周波数成分に対応する位相成分の差を求
める。
【0041】ここで、RとGの読み取りデータに対応す
る周期データ、AR (x)とAG (x)とがあった場
合、空間周波数成分ωk に対応する位相差成分のtan
は、以下のようになる。
【0042】 tan(ΦRK−ΦGK)=sin(ΦRK−ΦGK)/cos(ΦRK−ΦGK) ={sin(ΦRK)・cos(ΦGK)−sin(ΦGK)・cos(ΦRK)}/ {cos(ΦRK)・cos(ΦGK)+sin(ΦGK)・sin(ΦRK)} =−{A_SINRK・A_COSGK−A_SINGK・A_COSRK}/{A_ COSRK・A_COSGK+A_SINGK・A_SINRK
【0043】このarctanをとることで、各色ごと
の位相差が求まる。
【0044】ここで、 A_SINRK=∫AR (x)・sin(ωk ・x)・d
x A_SINGK=∫AG (x)・sin(ωk ・x)・d
x A_COSRK=∫AR (x)・cos(ωk ・x)・d
x A_COSGK=∫AG (x)・cos(ωk ・x)・d
x である。
【0045】実際には、読み取られたデジタルデータは
離散的なデータとなることから、この式の積分は、各画
素毎のΣに置き換わる。この位相差データを空間周波数
成分ωk で割ることにより、色ずれ量が求まる。
【0046】また、算出された色ずれ量により、隣接画
素データを用いたずれ補正処理に使用する、ずれ量補正
係数を算出する。このずれ量補正係数は、補正を行う際
に用いる隣接画素データの数に応じて算出される。
【0047】レンズLの色収差による色ずれ量は、通
常、結像画角に対して緩やかに変化する。したがって、
全ての画素データに対して各々色ずれ量を算出し、ずれ
量補正係数を作成する必要はなく、離散的にデータをサ
ンプリングして、各々の位置における色ずれ量を求め、
残りのデータは算出された色ずれデータ間の直線補間か
ら求めた値でも十分な補正を行うことができる。
【0048】図3は、ずれ量補正係数の算出と補間とを
説明する図である。すなわち、本実施形態では、図3
(a)に示すように、先ず1ライン分(例えば7500
画素分)のデータを複数ブロック(例えば、1ブロッ
ク:500画素分として15ブロック)に分割する。
【0049】次いで、各ブロックの中央部付近の100
画素分のデータ(各ブロックの初めから201番目から
300番目のデータ)を用いて上記演算をCPUで行
い、基準とする色(この例ではG)の信号と、その他の
2色(この例ではR、B)の信号との色ずれ量のデータ
を各々のブロック(15か所分)求め、さらに両端の2
ブロックにおいては別途その端部100画素分のデータ
を用いて上記演算を行い、色ずれ量のデータを各々2か
所分求める。
【0050】そして、合計17か所分のずれ量補正係数
に変換した後、画素位置に対応するアドレスデータとと
もに補正メモリM2(図1参照)へ格納する。
【0051】図3(b)に示す○は、GとRとのずれ量
補正係数(17か所分)であり、●はGとBとのずれ量
補正係数(17か所分)である。また、図3(b)にお
ける縦軸は、主走査方向に沿ったずれ量を示している。
【0052】次に、格納された各色17か所分のずれ量
補正係数に基づき、図3(c)に示すような直線補間を
行う。これによって、各画素位置におけるずれ量補正係
数を求め、各画素位置に対応するアドレスデータととも
に補正メモリM2(図1参照)へ格納する。
【0053】つまり、補正メモリM2には、5ラインペ
ア/mmの白黒ラダーパターンLP1で求めた各色のず
れ量補正係数と、10ラインペア/mmの白黒ラダパタ
ーンLP2で求めた各色のずれ量補正係数とが格納され
ることになる。
【0054】このずれ量補正係数は、画像読取装置の出
荷時や電源投入時、また所定期間毎に演算され、作成
(または更新)される。そして、画像読み取り時におい
て、読み取った各色のデジタル信号に対してずれ補正部
6(図1参照)が補正メモリM2に格納されたずれ量補
正係数を用いて補正を行う。
【0055】実際の補正では、隣接画素におけるずれ量
補正係数を用いて重心調整を行い、R像の色信号データ
とG像の色信号データ、およびB像の色信号データとG
像の色信号データの色収差による位置ずれを補正する。
【0056】図4は重心調整を説明する模式図である。
この図において、四角形枠で示されるのが感光画素S、
○で示されるのが各感光画素Sに対応した光信号であ
る。すなわち、G信号データを基準として、R信号デー
タおいびB信号データが主走査方向にずれており、ずれ
量を補正する場合には、対象画素の信号データにその画
素でのずれ量補正係数を加味したものと、隣接画素の信
号データにその画素でのずれ量補正係数を加味したもの
との加重平均を求めるようにする。図における矢印の太
さが加重平均における重みの大きさを示している。
【0057】本実施形態では、このずれ量補正を行うに
あたり、読み取り時の解像度に応じた補正係数を適用す
るようにしている。例えば、画像読取装置において「通
常モード」と「高解像度モード」の切り換えスイッチが
ある場合には、いずれのモードが選択されているかによ
り、ずれ補正部6(図1参照)で使用する補正メモリM
2(図1参照)内のずれ量補正係数を切り換えるように
する。
【0058】つまり、「通常モード」が選択されている
場合には、ずれ補正部6において補正メモリM2内に格
納されている5ラインペア/mmの白黒ラダーパターン
LP1で取り込んだずれ量補正係数を適用し、「高解像
度モード」が選択されている場合には、ずれ補正部6に
おいて補正メモリM2内に格納されている10ラインペ
ア/mmの白黒ラダーパターンLP1で取り込んだずれ
量補正係数を適用する。
【0059】これによって、読み取り解像度に応じた最
適なずれ量補正を行うことができるようになる。
【0060】また、図5は、ずれ補正部6の一例を示す
構成図である。このずれ補正部6では、解像度モードに
よるずれ量補正係数の切り換えを行うことなしに、入力
されるRGB各色信号データに対して適応的にずれ量補
正を行うものである。
【0061】すなわち、このずれ補正部6は、入力され
るRGB各色信号データの周波数成分を分離するローパ
スフィルタLPF61とハイパスフィルタHPF62お
よび各フィルタの後段に接続された補正部63、64が
各々の色に対応して設けられた構成となっている。
【0062】これにより、RGB各色信号データは、ロ
ーパスフィルタLPF61とハイパスフィルタHPF6
2によって低周波成分と高周波成分とに分離され、この
分離後の各々の色信号データに対して補正部63、64
でずれ量補正が施されるようになる。
【0063】各補正部63、64は、補正メモリM2内
に格納されたずれ量補正係数を用いて補正を行う。この
際、ローパスフィルタLPF61の後段に接続される補
正部63は、5ラインペア/mmの白黒ラダーパターン
LP1(図2参照)で取り込んだずれ量補正係数を用
い、ハイパスフィルタHPF62の後段に接続される補
正部64は、10ラインペア/mmの白黒ラダーパター
ンLP2(図2参照)で取り込んだずれ量補正係数を用
いる。
【0064】つまり、入力されるRGB各色信号データ
は、各々ローパスフィルタLPF61およびハイパスフ
ィルタHPF62で低周波成分と高周波成分とに分離さ
れ、その後、補正部63、64によって各周波数成分に
対応したずれ量補正係数でずれ量が補正される。
【0065】そして、補正の施された各周波数成分の画
像データは再び加算され、R’G’B’という補正後の
色信号データとして出力される。
【0066】このようなずれ補正部6によって、読み取
り時の解像度モードによる切り換えなしで、RGB各々
の色信号データに対してその周波数成分に応じたずれ量
補正係数による補正を施すことが可能となる。
【0067】なお、上記説明した実施形態において、白
黒ラダーパターンLP1の空間周波数を5ラインペア/
mm、白黒ラダーパターンLP2の空間周波数を10ラ
インペア/mmとした例を示したが、本発明はこれに限
定されることはない。また、解像度モードとして、「通
常モード」と「高解像度モード」の2種類を示したが、
3種類以上であっても同様である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば次のような効果がある。すなわち、読み取
り対象の原稿と読み取り手段との間にある光学系の色収
差に起因する主走査方向のずれを、読み取りの解像度に
応じて最適な補正値で補正することができ、高画質な画
像読み取りを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の画像読取装置を説明するブロッ
ク図である。
【図2】 カラー画像読取装置への適用例を示す構成図
である。
【図3】 ずれ量補正係数の算出と補間とを説明する図
である。
【図4】 重心調整を説明する模式図である。
【図5】 ずれ補正部6の一例を示す構成図である。
【図6】 結像レンズの色収差による影響を示す図であ
る。
【図7】 各色における点像強度分布を示す図である。
【図8】 ピーク位置、重心位置のずれを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…3ラインセンサ、2…アナログアンプ、3…A/D
変換回路、4…シェーディング補正回路、6…ずれ量補
正部、8…マスキング処理部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/40 H04N 1/40 D 1/48 101Z 1/46 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの画情報を光学系を介して複数
    の色情報として読み取る複数の読み取り画素列を備えた
    読み取り手段と、 前記読み取り手段の読み取り画素列に沿った方向に対応
    して延び、各々異なる空間周波数を持つ複数本の目盛り
    と、 前記原稿からの画情報に含まれる像の空間周波数成分を
    認識する認識手段と、 前記認識手段により認識された空間周波数成分に応じた
    前記目盛りを前記読み取り手段で読み取り、その読み取
    り値から前記複数の色情報における前記光学系の倍率の
    ずれを検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された倍率のずれに応じて前記
    読み取り手段で読み取った前記原稿の画情報を補正する
    補正手段とを備えていることを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、 前記読み取り手段で読み取った前記原稿の画情報を所定
    の周波数成分に分ける分離手段と、 前記分離手段によって分けられた周波数成分毎の画情報
    に、その周波数成分に応じて前記検出手段で検出された
    倍率のずれに基づく補正を施す分離後補正手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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