JPH10308845A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JPH10308845A
JPH10308845A JP9135960A JP13596097A JPH10308845A JP H10308845 A JPH10308845 A JP H10308845A JP 9135960 A JP9135960 A JP 9135960A JP 13596097 A JP13596097 A JP 13596097A JP H10308845 A JPH10308845 A JP H10308845A
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JP
Japan
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pixel
light receiving
image
lens
reading
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JP9135960A
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Inventor
Naoki Miyatake
直樹 宮武
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非球面レンズや異常分散レンズ等の高価レン
ズ硝材を用いたり、高度なレンズ設計を行なわず、歪曲
収差が多く残留した読取りレンズであっても、その読取
りレンズを使用する際に、読取り画像データに歪曲収差
に起因する劣化が生じることのない画像読取り装置を提
供する。 【解決手段】 N個の画素受光面8−1ないし8−Nを
一列に配設して画素列8を形成する。画素受光面8−1
〜8−Nのそれぞれの画素列の形成方向の長さを、読取
りレンズの持っている歪曲収差の特性に対応した長さに
設定する。軸上に位置する中央の画素受光面8−(N/
2)の大きさを最小の正方形とし、周辺寄りに向かうに
従って、読取りレンズの持っている歪曲収差の特性形状
に対応するように各画素の画素列の形成方向の長さを異
ならせ、歪曲収差に起因する劣化が実質的に生じること
のない画像読取りデータを得るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取り装置に
関し、特に、原稿画像のデータをCCD等の撮像素子を
用いて画素単位の読取り出力を得ることができる画像読
取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原稿画像のデータをCCD等の撮像素子
を用いて画素単位の読取り出力として得ることができる
画像読取り装置は、ディジタル複写機、イメージスキャ
ナ機器等に広く用いられている。このような画像読取り
装置の概略構成の一例を図6に示す。
【0003】図6において、透明な平板ガラスでなる原
稿載置板1の上面に載置された原稿2は、その下方に配
設された照明光源3によって主走査方向(図6の紙面に
垂直な方向)の帯状範囲が照明される。この照明光源3
によって照明された原稿像は、ミラー4によって90°
折り曲げられ、主として照明光源3の持っている赤外光
成分が赤外カット板5によってカットされた状態で読取
りレンズ6に導かれる。この読取りレンズ6の結像位置
には、CCD等の撮像素子でなる画素列7が配設されて
いる。この画素列7は、原稿画像のデータを画素単位の
読取り出力として得るためのもので、微小ピッチ(例え
ば数μm)で多数の画素受光部が1列上に配設されるよ
うに形成されている。
【0004】この一例を図7に示す。即ち、CCDでな
る画素列7は、画素受光部としてのN個の画素受光面7
−1ないし7−Nが一列上に配列されたもので、各画素
受光面7−1ないし7−Nのそれぞれは、一辺の長さが
0 でなる正方形形状のものが多数配列されたものとな
っている。そして、画素受光面7−1ないし画素受光面
7−Nのそれぞれに入射される原稿像が、光電変換さ
れ、適宜の読取り制御の基に画像データの画素出力(主
走査方向のデータ)に変換されるようになっている。
【0005】また、副走査方向のデータは、照明光源
3、ミラー4、赤外カット板5、読取りレンズ6、画素
列7を一体に平行移動(図6紙面の左右方向)させる
か、またはこれらの照明光源3、ミラー4、赤外カット
板5、読取りレンズ6、画素列7は固定状態で、原稿2
を平行移動(図6紙面の左右方向)させることによって
得ることができる。
【0006】さて、照明光源3は、複数の短尺フィラメ
ントを所定間隔で直線状に連結配置してなる長尺電球が
使用される場合が多く、この場合には、照明光源3の両
端部分のそれぞれにおける照明光量不足が生じたり、複
数の短尺フィラメントの連結接合部分(発光しない部
分)において照明光量不足が生じてしまい、読取られた
画像データの画素出力の精度が悪くなってしまい、画像
再現の精度が劣化してしまうという問題がある。
【0007】特に、カラー機器に用いられるカラーCC
Dにおいては、色検出素子がRGBの3成分に対応して
3列に配設されるためにカラー画像再現の精度を劣化さ
せてしまうという点で一層顕著な問題となっている。な
お、照明光に起因する周辺照明光量不足が補償できると
共に、原稿像を画素受光面に結像させるための読取りレ
ンズによるコサイン4乗則に基づく周辺光量劣化にも前
述同様に対応させている。
【0008】この問題を解消した「カラー画像読取り装
置」が、例えば特開平5−328023に記載されてい
る。即ち、照明光源により照明された原稿からの像をR
GBの3原色で分光し、分光された各色成分をそれぞれ
光電変換してカラーデータを得る「カラー画像読取り装
置」において、光電変換するための素子の大きさ(受光
面画素の大きさ)を、照明光源によるスリット状の照明
光束の端部に行くに連れて光量低下が生じるということ
を補償するために、複数の画素受光面における画素受光
部のそれぞれの主走査方向の大きさ(ピッチ)を一定と
し副走査方向の長さを軸上から周辺部に行くに連れて暫
時に大きくすることによって、照明光に起因する周辺照
明光量不足が補償された正確なカラー画像データを得る
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の画
像読取り装置は、原稿像を画素受光面に結像させるため
の読取りレンズは、最終的に得られる画像データの品位
を向上させるために各種レンズ収差が良好に補正されて
いるもので、即ち、カラー画像再現の品位を向上させる
ために球面収差、非点収差、歪曲収差、コマ収差等の特
性が良好に補正され、光学系の一部のレンズ群を張合せ
レンズで構成することによって色収差を補正したりして
いる。また、各種レンズ収差を高度に補正するために、
異常分散硝材等の高価材料が用いられたり、加工単価が
非常に高い非球面レンズが用いられる場合があり、これ
らの場合には、製造コストが上昇してしまう。
【0010】また、いずれの方法を採っても従来の画像
読取り装置においては、原稿像を画素受光面に結像させ
るための読取りレンズは、各種レンズ収差を良好に補正
することが必要とされているために、レンズ設計が高度
となり、レンズ構成枚数が多くなったり、異常分散硝材
等の高価材料を用いざるを得なかったり、加工単価が非
常に高い非球面レンズを採用せざるを得なかったりする
ので、結果的にかなりの高価格になってしまうという問
題がある。
【0011】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、原稿像を画素受光面に結像させる
ための読取りレンズにおける歪曲収差を高度に補正する
ことなく、当該歪曲収差が多く残留したものであって
も、その読取り画像データに当該歪曲収差に起因する劣
化が実質的に生じることのない画像読取り装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するために、請求項1に係る画像読取り装置は、照明手
段により照明された原稿の像を、1枚以上のミラーを介
し、かつ正の歪曲収差を持っている読取りレンズに導
き、該読取りレンズの結像位置に列状に配置された複数
の画素受光部でなる画素列を配設し、該画素列の各画素
受光部の出力を読み出すことによって原稿画像を読取り
得る画像読取り装置において、上記画素列を形成する複
数の画素受光部の、該画素列の形成方向のそれぞれの長
さを上記読取りレンズの持っている歪曲収差量に対応し
て異ならせたことを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の目的を達成するために、請
求項2に係る画像読取り装置は、照明手段により照明さ
れた原稿の像を、1枚以上のミラーを介し、かつ正の歪
曲収差を持っている読取りレンズに導き、該読取りレン
ズの結像位置に列状に配置された複数の画素受光面で形
成される画素列を配設し、該画素列の各画素受光部の出
力を読み出すことによって原稿像を読取り得る画像読取
り装置において、上記画素列を形成する複数の画素受光
部の、該画素列の形成方向のそれぞれの長さを、上記読
取りレンズの光軸上から最周辺部までの歪曲収差特性を
直線近似した値に対応して光軸から周辺部に向けて大き
くなるように構成したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】以上のように構成された本発明の請求項1に係
る画像読取り装置は、読取りレンズの持っている歪曲収
差に対応して異ならせ、即ち、上記画素列を形成する複
数の画素受光部のそれぞれの画素列の形成方向の長さ
を、歪曲収差の量が多い場合には大きく設定し、歪曲収
差の量が少ない場合には小さく設定することによって歪
曲収差に起因する読取りデータ劣化が実質的に生じない
ようにしている。また、請求項2に係る画像読取り装置
は、歪曲収差の特性を直線近似して複数の画素受光部の
それぞれの画素列の形成方向の長さの設定、即ち、上記
読取りレンズの光軸上から最周辺部までの歪曲収差特性
を直線近似した値に対応して光軸から周辺部に向けて大
きくすることによって歪曲収差に起因する読取りデータ
劣化が実質的に生じないようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図5を用いて説明する。先ず、本発明の請求項1
の実施の形態に係る画像読取り装置を第1の実施の形態
として図1ないし図3を用いて説明する。図1は、本発
明の第1の実施の形態に係る画像読取り装置の画素列を
概念的に示す図で、この画像読取り装置は、照明手段に
より照明された原稿の像を、1枚以上のミラーを介し、
かつ正の歪曲収差を持っている読取りレンズに導き、該
読取りレンズの結像位置に列状配設された複数の画素受
光部でなる画素列を配設し、該画素列の各画素受光部の
出力を読み出すことによって原稿画像を読取り得るもの
である。
【0016】また、上述の画素列は、原稿画像のデータ
を画素単位の読取り出力として得るためのもので、それ
ぞれが異なる微小間隔(例えば数μm)で多数の画素受
光部が1列上に配置されている。そして、画素受光部と
しての各画素受光面8−1ないし画素受光面8−Nのそ
れぞれに入射される光が光電変換され適宜の読取りサイ
クルでもって画像データの画素出力(主走査方向のデー
タ)が得られるようになっている。また、副走査方向の
データは、前述同様にして照明光源、ミラー、赤外カッ
ト板、読取りレンズ、画素列8を一体に平行移動(図1
紙面の上下方向)、またはこれらの照明光源、ミラー、
赤外カット板、読取りレンズ、画素列8を固定状態で、
原稿を平行移動(図1紙面の上下方向)させることによ
って得ることができる。
【0017】N個の画素受光面8−1ないし画素受光面
8−Nは、上記画素列を形成する複数の画素受光部のそ
れぞれの大きさを読取りレンズの持っている歪曲収差量
に対応して異ならせたものである。次に、この詳細につ
いて説明する。読取りレンズの持っている歪曲収差が図
2に示すように正の特性を持ち、その歪曲収差の量が光
軸上から最周辺に向けて増加している場合、n画素目の
画素受光面の実像高(Y′)は、次の第1式で与えられ
る。なお、この「n画素目」というのは、画素列8を形
成するN個の画素受光面8−1ないし画素受光面8−N
のうちの中央(光軸上)に位置された画素受光面8−
(N/2)から画素受光面8−N寄りの画素個数をいう
ものである。
【0018】このときの理想像高は、 Y(n) =a0 ×n となる。ただし、a0 は、光軸上の画素受光面8−(N
/2)の画素列8の形成方向の長さとする。 Y′(n) =a0 ×n×{1+dis(n) } …………(第1式) ただし、dis(n) は、n画素目の歪曲収差量とする。
【0019】また、このとき、図4に示すようにn画素
目の長さa(n) は、次の第2式で与えられる。
【0020】 a(n) =2Y′(n) −2Y′(n-1) −a(n-1) ………(第2式) 従って、上記第2式より算出した画素の長さに合わせて
図1に示す画素列8のN個の画素受光面8−1ないし画
素受光面8−Nのそれぞれの画素列8形成方向の長さ
を、中央に位置する画素受光面8−(N/2)の大きさ
を最小とし、これから周辺寄り、換言すれば、画素受光
面8−1寄りと画素受光面8−N寄りのそれぞれに向け
て大きくするのである。
【0021】この結果、読取りレンズの持っている(残
留している)歪曲収差が大きくても倍率誤差は、低減さ
れることになる。また、中央に位置する画素受光面8−
(N/2)の面積に比べて画素受光面8−1寄りと画素
受光面8−N寄りのそれぞれの面積が大きいために評価
像面空間周波数が大きくなり軸外での性能が向上するの
で、読取りレンズの設計を特に歪曲収差を略完全に除去
するように高度にしなくてもよいので、低コストな画像
読取り装置とすることができる。
【0022】次に、本発明の請求項2の実施の形態に係
る画像読取り装置を第2の実施の形態として図4および
図5を用いて説明する。この画像読取り装置は、照明手
段により照明された原稿の像を、1枚以上のミラーを介
し、かつ正の歪曲収差を持っている読取りレンズに導
き、該読取りレンズの結像位置に列状に配置された複数
の画素受光面でなる画素列を配設し、該画素列の各画素
受光面に入射された光束の出力を読み出すことによって
原稿画像を読取り得るものである。
【0023】また、上述の画素列8は、CCDで形成さ
れ原稿画像のデータを画素単位の読取り出力として得る
ためのもので、それぞれが異なる微小間隔(例えば数μ
m)で多数の画素受光部の受光面がN個の画素受光面8
−1ないし画素受光面8−Nとして1列上に配置されて
いる。そして、各画素受光面8−1ないし画素受光面8
−Nのそれぞれに入射された光は、光電変換され適宜の
読取りサイクルでもって画像データの画素出力(主走査
方向のデータ)に変換されるようになっている。
【0024】また、副走査方向のデータは、前述同様に
して照明光源3、ミラー4、赤外カット板5、読取りレ
ンズ6、画素列8を一体に平行(図1の紙面に直交する
方向)に移動させるか、またはこれらの照明光源3、ミ
ラー4、赤外カット板5、読取りレンズ6、画素列8
を、固定状態で、原稿を平行(図1の紙面に直交方向)
に移動させることによって得ることができる。N個の画
素受光面8−1ないし画素受光面8−Nは、上記画素列
を形成する複数の画素受光部のそれぞれの画素列8の形
成方向の長さを読取りレンズの持っている歪曲収差量に
対応して異ならせたものである。次に、この詳細につい
て説明する。
【0025】読取りレンズの持っている歪曲収差が、図
4に示すように正の特性を持ち、その歪曲収差が光軸上
から最周辺に向けて湾曲している場合、歪曲収差の特性
2を破線で示す特性f3 のように直線近似し、その傾
きをbとすれば、このときのn画素目の歪曲収差の量d
is(n) は、b×nで示される。このときの理想像高
は、 Y(n) =a0 ×n である。ただし、a0 は、光軸上に位置する画素受光面
8−(N/2)の画素列8の形成方向の長さとする。
【0026】従って、実像高は、次の第3式で与えられ
る。 Y′(n) =a0 ×n×(1+b×n) …………(第3式) このとき、図5に示すようにn画素目の画素受光面8−
nの大きさa(n) は、次の第4式で与えられる。 a(n) =Y′(n) −Y′(n-1) +b×a0(n) ={a0 ×n×(1+b×n)} −[a0 ×(n−1)×{1+b×(n−1)}]+b×a0 ………(第4式) 従って、この第4式より本来の特性f2 を直線近似する
特性f3 の傾きと光軸上のn個の画素受光面8−1ない
し画素受光面8−Nのそれぞれにおける、画素列8の形
成方向の像高が分かれば容易にその大きさを算出でき、
その値に合わせてN個の画素受光面8−1ないし画素受
光面8−Nの画素列8の形成方向の長さを中心から周辺
に向けて大きくすることにより、読取りレンズの持って
いる(残留している)歪曲収差が大きくても倍率誤差は
低減される。
【0027】また、読取りレンズの持っている(残留し
ている)歪曲収差を直線的に設計するというやや高度の
レンズ設計をしなくてよく、曲線状の歪曲収差を直線近
似し、上記第4式より算出した画素の大きさに合わせて
図1に示す画素列8のN個の画素受光面8−1ないし画
素受光面8−Nのそれぞれの大きさを中心の画素受光面
8−(N/2)から周辺寄り、換言すれば、画素受光面
8−1寄りと画素受光面8−N寄りのそれぞれに向けて
大きくするのである。この結果、読取りレンズの持って
いる(残留している)歪曲収差が大きくても倍率誤差は
低減される。
【0028】また、中心の画素受光面8−(N/2)の
面積に比べて画素受光面8−1寄りと画素受光面8−N
寄りのそれぞれの面積が大きいために、評価像面空間周
波数が大きくなり軸外での性能が向上するので、読取り
レンズの設計を高度に、特に歪曲収差を略完全に除去す
るようにしなくてもよいので、低コストな画像読取り装
置とすることができる。また、読取りレンズの持ってい
る(残留している)歪曲収差の特性形状の制約がなくな
り、直線近似の傾きと光軸上の画素の大きさが分かれば
容易に各画素の大きさを算出することができる。
【0029】なお、本発明は、以上説明した第1および
第2の実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々の変形実施を採ることができるこ
とは勿論である。即ち、本発明に係る画像読取り装置が
用いられる装置としては、前述のようなディジタル複写
機やイメージスキャナに特定されることなくファクシミ
リ機器等のあらゆる機器に用いることができることは勿
論である。
【0030】また、前述形態においては、N個の受光面
が一列に配設された状態で画像読取りを行うものである
が、RGBの原色に対応して3列に受光面を配設したも
のであってもよく、場合によっては、シアン・マゼンタ
・イエローの原色に対応して3列に受光面を配設したも
の、もしくはこれらの原色にブラック成分に対応した受
光列を付加するようにしてもよい。また、歪曲収差に起
因する補償を行うのみならずミラー等の持っている各種
の画像劣化要因を加味して歪曲収差補償することによっ
てより高性能な画像読取り装置とすることができる。
【0031】また、画素受光面の形状は、上述した実施
の形態では正方形であるものとして説明したが、矩形
(長方形)であってもよく、例えば、画素列8の方向
(図1における左右方向)の長さは、上述したように、
中央部が最も小さく、周辺部に行くにつれて読取りレン
ズの持っている歪曲収差量に対応して大きくなるように
形成し、一方、各画素受光面の画素列8の方向(図1に
おける上下方向)の長さは、照明光源に起因する周辺光
量の低下および/または読取りレンズが本来持っている
コサイン4乗則に基づく周辺光量の低下を補うような大
きさに形成するようにしてもよい。このようにすれば、
歪曲収差に起因する像性能の劣化を生じさせなくするこ
とができると共にコサイン4乗則に基づく周辺光量の低
下を補償し得る画像読取り装置を提供することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る画像読取り装置は、原稿像を画素受光面に結像させ
るための読取りレンズにおける歪曲収差を略完全に除去
する必要がなく、当該歪曲収差が多く残留したものであ
っても、その読取り画像データに「当該歪曲収差に起因
する劣化」が生じることのない画像読取り装置を提供す
ることができる。また、複数の受光面のそれぞれの大き
さが中央部が最小で周辺部に行くに連れて大きくなって
いるために、当該受光面の実質的な感度が高くなるの
で、照明光源に起因する周辺光量の低下のみならず、読
取りレンズが本来持っているコサイン4乗則に基づく周
辺光量低下も実質的に低減されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態に係る画像読取り装置
に用いられる画素列を概念的に示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取り装
置に用いられる読取りレンズの持っている歪曲収差特性
の一例を示す収差線図である。
【図3】図2に示す歪曲収差特性に対応した画素受光面
の大きさを説明するための説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取り装
置に用いられる読取りレンズの持っている歪曲収差特性
の一例を示す収差線図である。
【図5】図4に示す歪曲収差特性に対応した画素受光面
の大きさを説明するための説明図である。
【図6】従来の画像読取り装置の一例を示す概略構成図
である。
【図7】図6中に示される画素列の画素受光面を説明す
るための平面図である。
【符号の説明】
1 原稿載置板 2 原稿 3 照明光源 4 ミラー 5 赤外カット板 6 読取りレンズ 7,8 画素列 (7−1)〜(7−N),(8−1)〜(8−N)
画素受光面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明手段により照明された原稿の像を、
    1枚以上のミラーを介し、かつ正の歪曲収差を持ってい
    る読取りレンズに導き、該読取りレンズの結像位置に列
    状に配置された複数の画素受光部でなる画素列を配設
    し、該画素列の各画素受光部の出力を読み出すことによ
    って原稿画像を読取り得る画像読取り装置において、 上記画素列を形成する複数の画素受光部の、該画素列の
    形成方向のそれぞれの長さを上記読取りレンズの持って
    いる歪曲収差量に対応して異ならせたことを特徴とする
    画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 照明手段により照明された原稿の像を、
    1枚以上のミラーを介し、かつ正の歪曲収差を持ってい
    る読取りレンズに導き、該読取りレンズの結像位置に列
    状配設された複数の画素受光部で形成される画素列を配
    設し、該画素列の各画素受光部の出力を読み出すことに
    よって原稿像を読取り得る画像読取り装置において、 上記画素列を形成する複数の画素受光部の、該画素列の
    形成方向のそれぞれの長さを、上記読取りレンズの光軸
    上から最周辺部までの歪曲収差特性を直線近似した値に
    対応して光軸から周辺部に向けて大きくしたことを特徴
    とする画像読取り装置。
JP9135960A 1997-05-09 1997-05-09 画像読取り装置 Pending JPH10308845A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098839A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Honda Motor Co Ltd 画像処理装置、画像処理用プログラム、画像処理方法
JP2015041679A (ja) * 2013-08-21 2015-03-02 株式会社リコー 撮像素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法

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