JPH077617A - 色値処理方法および処理装置 - Google Patents

色値処理方法および処理装置

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JPH077617A
JPH077617A JP5271737A JP27173793A JPH077617A JP H077617 A JPH077617 A JP H077617A JP 5271737 A JP5271737 A JP 5271737A JP 27173793 A JP27173793 A JP 27173793A JP H077617 A JPH077617 A JP H077617A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複製拡大縮小率の変更も色ずれ補正もさらに
高い動作速度と精度を以って実行することがでるように
する。 【構成】 移動された補間窓15内にある原画画素PO
の色値RO,GO,BOを呼出し、確定された部分フィー
ルド17に相応する補間クラスIKの重み付け係数kM
により重み付けし、重み付けされた色値を加算して、版
網目網14内の該当する版画素PAの色値RA,GA,BA
を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子複製技術分野に関
するものであり、カラー原稿を点および線ごとに光電走
査することにより形成された色値を、複製拡大縮小率の
変更および/または色ずれの補正に関して処理するため
の方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】点および線ごとのカラー原稿の走査は例
えばフラットベッド形カラースキャナで行われる。この
ようなフラットベッド形カラースキャナでは、走査すべ
きカラー原稿が平坦な原稿支持台に配置され、この原稿
支持台は走査ユニットの光電変換器に対して相対的に連
続移動する。走査すべきカラー原稿は線ごとに交互に
赤、緑そして青の光により照射され、カラー原稿から反
射されるかまたはカラー原稿を透過し、走査された線の
色情報で変調された走査光が走査ユニットでアナログ色
値に変換される。
【0003】走査ユニットは実質的に走査光源と、走査
光源により形成された白色光を赤、緑そして青の光に線
ごとに分離するための回転するフィルタホイールと、光
電変換器とからなる。光電変換器は例えばホトダイオー
ド列(CCD列)からなり、これに後置接続された信号
処理段を有する。信号処理段は、カラー原稿で点および
線ごとに検出された色成分「赤」、「緑」および「青」
を色値(R,G,B)に変換するためのものである。フ
ィルタホイールは3つの色選択セグメントを有し、これ
らのセグメントは、赤、緑および青に対してそれぞれ異
なるスペクトル透過特性を有する。走査ユニットには色
値処理ユニットが後置接続されている。この色値処理ユ
ニットではアナログ色値(R,G,B)が例えばディジ
タル化され、後置接続されたプロセッサのために処理さ
れ、次いで記憶またはオンライン出力される。
【0004】カラー原稿の複製の際には、複製拡大縮小
率が走査されたカラー原稿に対して頻繁に変化される。
そのために色値処理の際に、色値に基づく多数の時間の
かかる演算動作が必要である。
【0005】光電走査ユニットにフィルタホイールが使
用される場合、カラー原稿の色成分「赤」、「緑」そし
て「青」は、光電変換器とカラー原稿との間の連続的相
対運動に基づき、線ごとに順次走査される。例えば初め
の走査線ではまず色成分「赤」だけが、引き続き次の走
査線では色成分「緑」だけが、そしてそれに続く走査線
では色成分「青」だけが検出される。すなわち異なる原
稿個所で検出される。
【0006】カラー原稿を個々の走査線でシーケンシャ
ルに色走査するため、障害となる色ずれが発生する。な
ぜなら瞬時の走査線の個々の画素ごとにはそれぞれ3つ
の色値のうちの1つの色値だけが検出されるからであ
る。
【0007】複製品質を改善するために色ずれ補正を行
うことは公知である。これはその走査線での3つの色値
のうちの欠けている2つの色値をそれぞれ隣接する走査
線で検出された色値から算出することにより行われる。
【0008】複製拡大縮小率を変更する場合は処理すべ
き色値の数が非常に多いため、縮尺計算に使用される時
間を大幅に超過することなしに、すなわち色値処理の際
の速度が不利に低下することなしには、色ずれ補正をこ
れまで満足できる程度に行うことができなかったという
問題がある。また複製の際にはしばしば画像鮮鋭度補正
ないしコントラスト補正が電子的アンシャープマスキン
グによりさらに行われる。このマスキングの際にはさら
に時間のかかる色値の演算動作を行わなければならな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、カラ
ー原稿を点および線ごとに光電走査して形成された色値
の処理方法および処理装置を次のように改善することで
ある。すなわち、複製拡大縮小率の変更も色ずれ補正も
さらに高い動作速度と精度を以って実行することができ
るように改善することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、原画網目網にフィールドを設定し、補間クラスを表
わす部分フィールドに分割し、クラスフィールドの周囲
に補間窓を設定し、該補間窓は原画網目網の原画画素を
含み、当該含まれる原画画素の数は、版画素の3つの色
値の算出に関与する3つの色値と同数であり、クラスフ
ィールドの各補間クラスごとの色値処理の前に、補間窓
に含まれる原画画素の数に相応する数の重み付け係数を
検出し、当該検出は、前記補間クラスを表わす部分面か
ら補間窓内の個々の原画画素までのそれぞれの距離を求
め、前記補間窓内の個々の原画画素ごとに前記距離に相
応する重み付け係数を重み付け関数から算出することに
より行い、算出された重み付け係数セットを個々の部分
フィールドないし補間クラスに呼出し可能に配属し、色
値処理の際に、補間窓も含めてクラスフィールドを原画
網目網上で移動させ、版網目網の版画素がそれぞれ移動
されたクラスフィールド内にくるようにし、前記版画素
のあたる部分フィールドを確定し、前記移動された補間
窓内にある原画画素の色値を呼出し、前記確定された部
分フィールドに相応する補間クラスの重み付け係数によ
り重み付けし、重み付けされた色値を加算して、版網目
網内の該当する版画素の色値を求めることにより解決さ
れる。
【0011】
【実施例】本発明を以下、図1から図11に基づいて説
明する。
【0012】図1は、カラー原稿を光電走査し、原稿走
査により得られた色値を複製拡大縮小率の変更、色ずれ
補正および場合により画像鮮鋭度補正ないしコントラス
ト補正に関して処理するための装置の基本回路図をフラ
ットベッド形カラースキャナの例で示す。
【0013】装置は走査ユニット1と後置接続された色
値処理ユニット2からなる。
【0014】走査ユニット1は、走査光源3と、回転フ
ィルタホイール4と、断面変換器5と、走査対物レンズ
6と、光電変換器7と、後置接続された信号処理段8と
を有する。走査光源3により形成された白色光はフィル
タホイール4によりシーケンシャルに赤、緑そして青の
光に分解される。カラー原稿9を照射するために、シー
ケンシャルに分解された光は段面変換器5により走査線
方向に配向された光束としてカラー原稿9上に結像され
る。カラー原稿9は、光電変換器7に対して相対的に連
続移動する平坦な原稿支持台(図示せず)に張設されて
いる。フィルタホイール4は3つの色選択セグメントを
有し、これらのセグメントはそれぞれ異なるスペクトル
透過特性を「赤」、「緑」そして「青」に対して有す
る。光電変換器7は例えば1次元ホトダイオード列(C
CD列)からなり、走査線を画素ごとに分解するための
ものである。ホトダイオード列は、カラー原稿9から線
ごとにシーケンシャルに検出された画素の色成分
「赤」、「緑」、「青」を電気色信号に変換する。走査
線方向の画素間隔は、ホトダイオード列のセンサ素子の
間隔および結像尺度により定められる。この結像尺度を
以って走査対物レンズ6は走査線をホトダイオード列に
結像する。例えばそれぞれ250mmないし92mmの
走査線をセンサ素子に結像する走査対物レンズ(6)を
用いた場合、走査線内の画素間隔は約41μmないし1
5μmである。走査線の間隔は光電変換器7とカラー原
稿9との相対速度に依存する。
【0015】光電変換器7により形成されたアナログ色
信号は、信号処理段8でA/D変換によりディジタル色
値(R,G,B)に変換される。信号処理段8ではその
他に、CCD列を読出すためのクロック列が形成され、
色値の補正が行われる。色値の補正が必要なのは、CC
D列の個々のセンサ素子は種々異なる感度を有してお
り、光束の照射強度は全走査線にわたって一定ではない
からである。
【0016】走査ユニット1で形成された色値(R,
G,B)は画像データバス10を介して色値処理ユニッ
ト2に後続処理のため供給される。
【0017】色値処理ユニット2は実質的に、走査ユニ
ット1で形成された色値(R,G,B)をファイルする
ための色値メモリ111と計算段12からなる。色値メ
モリ11には、色値(R,G,B)が走査されたカラー
画像9の走査線数に対し点および線ごとにアドレス可能
に中間記憶される。有利には色値R、色値Gおよび色値
Bは色値メモリ11の別個の記憶領域にファイルされ
る。計算段12では色値(R,G,B)に基づき、複製
拡大縮小率の変更、色ずれ補正並びに場合により付加的
な画像鮮鋭度補正に関する本発明の色値処理方法が実行
される。
【0018】本発明の方法を以下、図2から図7に基づ
いて説明する。
【0019】カラー画像9の走査は走査ユニット1で直
交原画網目網に従い行われる。直交原画網目網は走査線
方向(y方向;主走査方向)と原稿支持台の送り方向
(x方向;副走査方向)に配列されている。走査された
原画画素PO網目ラインの交点にある。原画画素POの走
査線方向での間隔は結像尺度により設定される。この結
像尺度を以って走査対物レンズ6は走査線をホトダイオ
ード列に結像する。原画網目網での走査線間隔は、カラ
ー原稿9が走査線方向に垂直に移動される速度によって
定められる。
【0020】複製拡大縮小率の変更の際には、原画網目
網が同様に走査線方向とこれに垂直に配列された直交版
網目網に変換される。この版網目網でも版画素PAはや
はり網目ラインの交点にある。走査線方向での版画素P
Aの間隔および版網目網での走査線間隔はそれぞれの複
製拡大縮小率により設定される。2つの網目網を重ねる
と、版画素PAは原画画素POとは通常は一致せず、原画
網目網の網目内にある。
【0021】この場合、版画素PAのそれぞれの色値
(RA,GA,BA)は、この版画素PAを取り囲む原画画
素POの色値(RO,GO,BO)から補間により算出され
る。これは相応する原画画素POの色値(RO,GO
O)を重み付け係数kMで乗算し、このようにして重み
付けされた色値を加算することにより行われる。この重
み付け係数kMは、計算に使用する原画画素POと版画素
Aとのそれぞれの間隔に依存して求められる。
【0022】図2は、原画画素POを有する原画網目網
13の一部と、複製拡大縮小率の変更により発生された
(版画素PAを有する)版網目網14の一部を示す。版
画素は原画網目網13の網目の中にある。
【0023】カラー原稿9が色ずれなしで走査された場
合、図示の網目網13、14は3つの色成分「赤」、
「緑」、「青」すべてを代表するものであり、各原画画
素POに対して原稿走査の際に3つの色値(RO,GO
O)が検出されている。
【0024】カラー原稿9が色ずれを以って走査された
場合、図示の網目網13、14は色成分「赤」、
「緑」、「青」のうちのそれぞれ1つだけを代表するも
のであり、各原画画素POに対して原稿走査の際に3つ
の色値(RO,GO,BO)のうちの1つだけが検出され
ている。
【0025】版画素PAの色値(RA,GA,BA)を計算
するために本発明ではまず、補間窓15が原画網目網1
3内に定められる。補間窓15は、版画素PAの色値
(RA,GA,BA)を算出する際に使用すべき原画画素
Oをすべて含んでいる。この原画画素の色値(RO,G
O,BO)を計算に使用するのである。図示の実施例では
補間窓15は、4×4原画画素PO1〜PO16を含む。
【0026】同時に補間窓15の中央にはクラスフィー
ルド16が定められる。このクラスフィールドは多数の
部分フィールドに分割される。クラスフィールド16は
原画網目網13の網目の大きさを有する。すなわち、ク
ラスフィールド16の4つの角の中にそれぞれ1つの原
画画素PO、例えば原画画素PO6,PO7,PO10,P
O11がある。
【0027】各部分フィールド17は補間クラスIKを
表わす。各部分フィールド17ないし各補間クラスIK
には重み付け係数kMのセットが配属されている。補間
クラスIKの重み付け係数kMのセットは、補間窓15
内の各原画画素POに対して、重み付け関数GFにより
求められた重み付け係数kを含んでいる。この重み付け
係数はそれぞれの原画画素POと補間クラスIKの距離
に依存する。
【0028】補間窓15の大きさは補間の際の所望の精
度に従い定められ、さらに拡大または縮小を実行するか
に依存する。
【0029】部分フィールド17ないし補間クラスIK
の数は同様に所望の精度に従い定められ、色成分
「赤」、「緑」および「青」に対して一般的に同じに選
択される。
【0030】図示の実施例では、クラスフィールド16
は16個の部分フィールドに分割され、従って16個の
補間クラスIK=1〜IK=16を有する。各補間クラ
スIK=nには、原画画素PO1〜PO16の数に相応し
て補間窓15内に16個の重み付け係数kn/1〜kn/16
が配属されている。
【0031】個々の補間クラスIKに対する重み付け係
数セットkMは補間の前に重み付け関数GFに基づいて
算出される。
【0032】重み付け関数GFとして有利にはベッセル
関数Jn(x)が使用される。図3には例えば1次元関
数sin a/aが線図で示されている。横軸には基準
点BZOからの原画画素POの間隔“a”がプロットさ
れている。基準点で関数はその最大値を有する。縦軸に
は重み付け係数“k”がプロットされている。補間クラ
スIKの所要の重み付け係数kMを、原画画素POから基
準点BZOまでのそれぞれの距離に依存して曲線経過か
ら直接読み取ることができる。ここで基準点BZOとし
てはそれぞれの該当する補間クラスIKが選択される。
例えば曲線経過から補間クラスIK=7と原画画素PO
14に対して、重み付け係数k7/14が得られる。ここで
“7”は補間クラスIK=7を、“14”は該当原画画
素PO14の指標を表わす。
【0033】個々の補間クラスIKに対して算出された
重み付け係数セットkMは有利には係数メモリにファイ
ルされる。係数セットは係数メモリからx,yアドレス
によりよびだすことができる。このx,yアドレスは、
クラスフィールド16内の該当部分フィールド17ない
し補間クラスIKのそれぞれの位置座標x,yに相当す
る。
【0034】版画素PAに対する色値(RA,GA,BA
の検出の際、クラスフィールド16は補間窓15ととも
に原画網目網13の網目から網目へ、複製すべきカラー
原稿9の全表面にわたって歩進的に移動され、その際に
クラスフィールド16の各位置において版網目網14の
版画素PAがクラスフィールド16内にあるか否かが検
出される。クラスフィールド内になければクラスフィー
ルドはさらに移動される。これに対して版画素PAがク
ラスフィールド16内にあれば、この版画素PAはどの
補間クラスIKにあるかがまず検出される。
【0035】次に検出された補間クラスIKの重み付け
係数kMが呼び出され、該当する版画素PAの色値
(RA,GA,BA)が算出される。この計算は、補間窓
15にある原画画素POの色値(RO,GO,BO)を所属
の重み付け係数kMと乗算し、重み付けされた色値を加
算(累算)して行うのである。
【0036】図2に示された実施例では版画素PAは補
間クラスIK=7にある。この場合は、補間窓15の1
6個の原画画素PO1〜PO16の色値(RO,GO
O)が補間クラスIK=7の配属された重み付け係数
7/1〜k7/16と乗算され、版画素PAの色値(RA
A,BA)を得るために積が加算される。
【0037】 RA=k7/1×RO1+k7/2×RO2+...+k7/16×RO16 GA=k7/1×GO1+k7/2×GO2+...+k7/16×GO16 BA=k7/1×BO1+k7/2×BO2+...+k7/16×BO16 版画素PAの色値(RA,GA,BA)の検出は次のように
行うことができる。すなわち、1つの版画素PAに対し
て3つの色値(RA,GA,BA)すべてをそれぞれ算出
し、次いで次の版画素PAに移るのである。しかし色値
(RA,GA,BA)の検出は有利には色成分に従って別
個に行うこともできる。すなわち、まずすべての版画素
Aの色値(RA)を原画画素POの色値(RO)に基づい
て算出し、順次色値(GA)と(BA)を相応にして算出
するのである。その際、版画素PAの3つの色値(RA
A,BA)すべてはそれぞれ同じ重み付け係数セットk
Mにより検出される。
【0038】既に前に説明したように、走査ユニット1
にフィルタホイールを使用する場合はカラー原稿9のの
色成分「赤」、「緑」、「青」が、光電変換器7とカラ
ー原稿9との相対的運動に基づき線ごとに順次走査され
る。このため障害となる色ずれが発生する。その際フィ
ルタホイールが走査光源の光を色分離するのか、または
変調された走査光を色分離するのかは重要でない。しか
し色ずれは走査ユニットにフィルタホイールを使用した
場合にのみ発生するのではなく、例えばフィルタホイー
ルの代わりに、順次配置された3つの異なる色選択特性
を有するホトダイオード列を色分離に使用しても発生す
る。
【0039】複製拡大縮小率が同時に変化しない(M=
1:1)場合に対する色ずれ補正が図4に示されてい
る。
【0040】図4は多数の走査線18を示す。走査線は
送り方向(x方向)に対して垂直である。3つの順次連
続する走査線18ではそれぞれ色成分「赤」、「緑」そ
して「青」が検出される。例えば走査線Z7ではまず色
成分ROが、引き続き走査線Z8では色値GPが、そし
て走査線Z9では色値BOが検出される。個々の走査線
18でのこのシーケンシャルなカラースキャンに基づき
色ずれが発生する。なぜなら、原画画素POに対して1
つの走査線18によりそれぞれ1つの色成分の色値だけ
が検出され、他の2つの色成分の相応の色値は隣接する
走査線18でのみ検出されるからである。
【0041】従って複製品質を改善するために色ずれ補
正が行われる。
【0042】複製拡大縮小率がM=1:1の場合、原画
網目網13と版網目網14は合同であり、版画素PA
原画画素POと一致する。
【0043】この場合色ずれ補正の際には図4に示すよ
うに、各原画画素POごとに3つの色値RO,GO,BO
うち2つの色値だけが隣接する走査線18の色値から算
出されなければならない。というのはそれぞれ1つの色
値が走査により検出されるからである。
【0044】欠けている色値RO,GOまたはBOの検出
は同様に重み付け関数GFに基づき行われる。すなわ
ち、重み付け関数GFから相応の重み付け係数kMを導
出し、重み付け係数kMを存在する色値RO,GOまたは
Oと乗算して積を加算するのある。
【0045】色ずれ補正の際の重み付け関数GFとして
は、有利には複製拡大縮小率の変更の際と同じ重み付け
関数、有利にはベッセル関数jn(x)を使用する。
【0046】図4には重み付け関数GFとしてここでも
1次元関数sin a/aが示されている。ここで
“a”はx方向での走査線18の間隔である。基準点B
ZOとして、欠けている色値RO,GOまたはBOを検出
すべき画素POまたはPAがそれぞれ走査線18上で選択
される。他の走査線18にある、計算に必要な画素PO
またはPAに対する重み付け係数kMは重み付け関数GF
の曲線経過から直接求められる。
【0047】図示の実施例では走査線Z7が基準点BZ
Oである。この基準点の色値ROは既知である。この場
合走査線Z7の色値GOは少なくとも走査線Z5とZ8
の既知の色値GOから、走査線Z7の色値BOは少なくと
も走査線Z6とZ9の既知の色値BOから、個々の走査
線18に重み付け関数GFにより配属された重み付け係
数kMを用いて検出しなければならない。
【0048】図4に示された、複製拡大縮小率の変更を
行わない色ずれ補正は有利には前に図2に基づき説明し
た本発明の色値処理方法の後に実行される。そのために
はまた補間窓15と補間クラスIKを有するクラスフィ
ールドが使用される。
【0049】本発明の色処理方法の後での、複製拡大縮
小率を変更しない(M=1:1)色ずれ補正を説明する
ために、図5は色成分「赤」と「緑」に対する原画網目
網13R,13Gの一部を示し、図6は色成分「緑」と
「青」に対する原画網目網13G,13Bの一部を示
す。原画画素POと版画素PAはここでも一致している。
【0050】走査線Z1,Z4,Z7,Z10,Z13
およびZ16では色成分「赤」に対する原画網目網13
Rにある原画画素POの色値ROだけが検出され、走査線
Z2,Z5,Z8,Z11,Z14およびZ17では色
成分「緑」に対する原画網目網13Gにある原画画素P
Oの色値GOだけが検出され、走査線Z3,Z6,Z9,
Z12,Z15およびZ18では色値「青」に対する原
画網目網13Bにある原画画素POの色値BOだけが検出
される。3つの色成分に対する原画網目網13はそれぞ
れ相互に2つの走査線18の間隔ZVだけx方向にずれ
ている。
【0051】図5では色成分「赤」に対する原画網目網
13Rに、16個の原画画素POを有する補間窓15
と、例えば9個の補間クラスIK=1〜IK=9を有す
るクラスフィールド16がプロットされている。クラス
フィールド17の角点は走査線Z7の原画画素PO39
とPO40および走査線Z10のPO57とPO58であ
る。これらの原画画素PO39,PO40,PO57,PO
58に対しては色値ROは既知であり、色値GOとBO
色成分「緑」に対する原画網目網13Gの色値GOと、
色成分「青」に対する原画網目網13の色値BOとから
色値処理方法に従い検出しなければならない。
【0052】走査線Z7の該当する原画画素PO39と
O40並びに走査線Z10のPO57とPO58が同様
に色成分「緑」と「青」に対する原画網目網13G,1
3Bにプロットされている。
【0053】走査線Z7の原画画素PO39とPO40に
対する色値GOを算出するために、クラスフィールド1
7が色成分「緑」に対する原画網目網13の原画画素P
O27,PO28,PO45およびPO46の間に配置され
ている。クラスフィールド16のこの位置では、原画画
素PO39は補間クラスIK=4ないし7に、原画画素
O40は補間クラスIK=6ないし9にあたる。
【0054】該当する補間クラスIKに配属された重み
付け係数kMが呼び出され、補間窓15内にある原画画
素PO8,PO9,PO10,PO11,PO26,PO
7,PO28,PO29,PO44,PO45,PO46,
O47,PO62,PO63,PO64,PO65の色値
Oと乗算される。
【0055】相応して走査線Z7の原画画素PO39と
O40並びに走査線Z10のPO57とPO58に対す
る色値BOの算出が、色成分「青」に対する原画網目網
13Bの存在する色値BOから行われる。走査線Z7の
原画画素PO39とPO40に対する色値BOを算出する
ために、クラスフィールド17が色成分「青」に対する
原画網目網13Bの原画画素PO33,PO34,PO
1,PO52の間にある。クラスフィールド17のこの
位置では、原画画素PO39は補間クラスIK=1ない
し4に、原画画素PO40は補間クラスIK=3ないし
6にあたる。ここでも該当する補間クラスIKに配属さ
れた重み付け係数kMが呼び出され、補間窓15内にあ
る原画画素PO14,PO15,PO16,PO17,PO
32,PO33,PO34,PO35,PO50,PO
1,PO52,PO53,PO69,PO71の色値BO
乗算される。
【0056】走査線Z10の原画画素PO57とPO58
に対する色値GOとBO算出するためにクラスフィールド
16が、色成分「緑」に対する原画網目網13Gの原画
画素PO45,PO46,PO63,PO64の間、ないし
色成分「青」に対する原画網目網13の原画画素PO
1,PO52,PO69,PO70の間に移動され、相応
に計算が行われる。
【0057】従って原画画素POの色ずれを補正するた
め、補間窓15も含めてクラスフィールド16が3つの
色成分の原画網目網13R,13G,13B内でそれぞ
れ走査線18のずれZVだけx方向に移動される。これ
は係数メモリのアドレッシングの際にこのずれZVに相
応するアドレス変化によって実現される。ずれZVない
しアドレス変化により、色値を検出すべき原画画素PO
は3つの色成分の原画網目網13R,13G,13B内
で、x方向のずれZVにより定められた別の補間クラス
IKにあたる。これにより、それぞれのずれZVに相応
して前に算出した重み付け係数kMをそれぞれの補間の
ために使用することができる。これにより色ずれ補正は
有利には、高速かつ高精度で実行される。
【0058】図7には色ずれ補正が複製拡大縮小率の変
更と組み合わせて示されている。
【0059】複製拡大縮小率の変更を行う場合には、原
画網目網13と版網目網14が、図2に示したように、
相互にずれており、版画素PAは原画網目網13の網目
内ないし走査線間にある。この場合は各版画素PAに対
して3つすべての色値RA,GA,BAを原画画素POの相
応する色値RO,GO,BOから、重み付け関数GFに基
づいて算出しなければならない。その際今度は、重み付
け関数GFの基準点BZOとして走査線18間にある版
画素PAがそれぞれ選択される。
【0060】図7に示された実施例では走査線Z7とZ
8の間にある版画素PAに対して、色値RAは少なくとも
走査線Z7とZ10の色値ROから、色値GAは少なくと
も走査線Z5とZ8の色値GOから、色値BAは少なくと
も走査線Z6とZ9の色値BOから算出しなければなら
ない。
【0061】図7に示された複製拡大縮小率の変更を伴
う色ずれ補正も有利には、前に説明した本発明の色値処
理方法に従って実行する。
【0062】本発明の色値処理方法に従って実行される
複製拡大縮小率の変更を伴う色ずれ補正を説明するため
に、図8は色成分「赤」および「青」に対する原画網目
網13R,13Bの一部を示し、図9は色成分「緑」お
よび「青」に対する原画網目網13G,13Bの相応す
る一部を示す。
【0063】ここでも色ずれのため、走査線Z1,Z
4,Z7,Z10,Z13,Z16では色成分「赤」に
対する原画網目網13Rにある原画画素POの色成分RO
だけが検出され、走査線Z2,Z5,Z8,Z11,Z
14,Z17では色成分「緑」に対する原画網目網13
Gにある原画画素POの色成分GOだけが検出され、走査
線Z3,Z6,Z9,Z12,Z15,Z18では色成
分「青」に対する原画網目網13Bにある原画画素PO
の色成分BOだけが検出される。3つの色成分に対する
原画網目網13R,13G,13Bは同様に相互に、2
つの走査線18の間隔ZVだけx方向にずれている。
【0064】図8には色成分「赤」に対する原画網目網
13Rに、16個の原画画素POと9個の補間クラスI
K=1〜IK=9を有する補間窓15がプロットされて
いる。原画画素PO39,PO40,PO57,PO58に
より境界の定められた網目内には図示しない版網目網1
4の版画素PAがある。版網目網の位置は3つの色成分
に対する原画網目網13R,13G,13B内でx,y
座標ないしカラー原稿9に関して同じである。
【0065】この版画素PAに対して色値RA,GA,BA
が本発明の方法に従って算出されるものである。補間窓
15とクラスフィールド17は、版画素PAがクラスフ
ィールド16にある位置に示されている。この場合は版
画素PAが補間クラスIK=6にあたり、補間クラスI
K=6の相応の重み付け係数k6が呼び出されることが
わかる。
【0066】次に色値RAを算出するために呼び出され
た重み付け係数k6は、補間窓15にある原画画素PO
20,PO21,PO22,PO38,PO39,PO
0,PO41,PO56,PO57,PO58,PO59,
O74,PO75,PO76,PO77の色値ROと乗算
される。
【0067】色成分「緑」に対する原画網目網13G内
で版画素PAは、原画画素PO45,PO46,PO63,
O64により境界の定められた網目内にある。クラス
フィールド16のこの位置では、版画素PAが補間クラ
スIK=3にあたり、補間クラスIK=3の相応の重み
付け係数k3が呼び出されることがわかる。
【0068】次に色値GAを算出するために呼び出され
た重み付け係数k3は、補間窓15にある原画画素PO
26,PO27,PO28,PO29,PO44,PO
5,PO46,PO47,PO62,PO63,PO64,
O65,PO80,PO81,PO82,PO83の色値
Oと乗算される。
【0069】色成分「青」に対する原画網目網13B内
では、版画素PAが原画画素PO33,PO34,PO
1,PO52により境界の定められた網目内にある。ク
ラスフィールド16のこの位置では、版画素PAは補間
クラスIK=9にあたり、補間クラスIK=9の相応す
る重み付け係数k9が再び呼び出される。
【0070】色値BAを計算するためには同様に、呼び
出された重み付け係数k9が補間窓15にある原画画素
O14,PO15,PO16,PO17,PO32,PO
3,PO34,PO35,PO50,PO51,PO52,
O53,PO68,PO69,PO70,PO71の色値
Oと乗算される。版画素PAに対し複製拡大縮小率を色
ずれ補正と組み合わせて変更するためには同様に、クラ
スフィールド16が補間窓15も含めて3つの色成分の
原画網目網13R,13G,13B内でそれぞれ走査線
18のずれZVだけx方向に移動される。これは係数メ
モリのアドレッシングの際にずれZVに相応するアドレ
ス変化により実現される。ずれZVないしアドレス変化
により、いま色値RA,GA,BAを求めようとする当該
の版画素PAが、3つの色成分の原画網目網13R,1
3G,13B内でそれぞれx方向のずれZVにより定め
られた別の補間クラスIKにあたるようになる。すなわ
ちぞれぞれ補間クラスIK=3,IK=6およびIK=
9にあたる。これによりそれぞれのずれZVに相応する
重み付け係数kMが拡大縮小率変更のために使用され
る。これによって有利には拡大縮小率変更と同時に色ず
れ補正が実行される。
【0071】従って本発明の色値処理方法は、複製拡大
縮小率の変更のために算出された重み付け係数セットk
Mを別個の行う色ずれ補正にも、また拡大縮小率変更と
同時に実行される色ずれ補正にも使用することができる
という利点有する。別の利点は、拡大縮小率変更と同時
に実行される色ずれ補正のために付加的な計算時間が必
要なく、重み付け係数kMに対する付加的な記憶容量も
必要ないことである。なぜなら拡大縮小率変更と色ずれ
補正とに対して同じ係数セットが使用されるからであ
る。
【0072】複製拡大縮小率の変更と同時にしばしば画
像鮮鋭度補正(コントラスト補正)を電子的なアンシャ
ープマスキングにより実行しなければならない。カラー
原稿の作成の際に既に、とくにディティールのコントラ
ストがフィルム層のアンシャープネス並びに拡大と複写
により原画に対して緩和されている。これ加えてさら
に、カラースキャナの光電走査機構の解像度が散乱光お
よび走査対物レンズのピンボケのため制限されている。
これによりカラー原稿の複製には付加的なコントラスト
緩和が発生し、これは観察者の目にはアンシャープネス
と感じられる。従って緩和されたコントラストないし緩
和された画像鮮鋭度を色値処理の際にもとどおりに回復
させるか、または編集上の理由から原画よりもさらに上
昇させる必要がある。
【0073】電子的なアンシャープマスキングによる画
像鮮鋭度補正の際には、各実際の画素に対して、当該の
画素を取り囲む周囲フィールドの色値Fから周囲フィー
ルド値FUが算出され、差値FDが実際の画素の色値Fと
周囲フィールド値FUから形成され、この差値FDが実際
の画素の色値Fに選択可能な強度でシャープネス係数と
して加算される。これは次式にしたがって補正された色
値FKを得るためである: FK=F+c(F−FU) 従って画像鮮鋭度補正のためにはさらに時間のかかる演
算動作が必要である。
【0074】画像鮮鋭度補正のために必要な付加的計算
時間は有利には次のようにして短縮される。すなわち、
画像鮮鋭度補正を複製拡大縮小率変更と同時に、本発明
の色値処理方法の後に実行するのである。
【0075】そのためにはまず図2で説明した拡大縮小
率変更のための方法に従って、第1のプログラム実行で
版網目網14(これはいわゆるメインフィールドであ
る)にある版画素PAの色値FA(RA,GAまたはBA
を原画網目網13にある原画画素POの色値FO(RO
OまたはBO)から拡大縮小率変更のために作成された
重み付け係数kMにより算出するのである。
【0076】引き続き、版画素PAの周りにあるそれぞ
れの周期フィールドの色値から周囲フィールド値F
AU(RAU,GAUまたはBAU)を求める。そのために拡大
縮小率計算に対して使用される補間窓15の大きさが相
応に拡大される。
【0077】縮小を行う場合には、周囲フィールド値F
AUの計算の際に有利には拡大縮小率変更されたおよび/
または色ずれ補正された色値FA(RA,GAまたはBA
が使用される。周囲フィールド計算のための補間窓15
の大きさはこの実施例では例えば、3×3または5×5
原画画素POに選択される。
【0078】拡大を行う場合には、有利には周囲フィー
ルド値FAUの計算の際に原画画素POの色値FO(RO
OまたはBO)が使用され、補間窓15の大きさは例え
ば6×6原画画素POに選択される。
【0079】周囲フィールド値FAUの算出の前に、周囲
フィールドに対する付加的な重み付け係数セットkU
求められ、同様に記憶される。重み付け係数kUの検出
は有利には、比較的に低い限界周波数を有する変形され
た重み付け関数(GW)に従って行われる。
【0080】次に第2のプログラム実行で、拡大縮小率
計算に使用された補間窓15より拡大された、周囲フィ
ールドに対する補間窓15および周囲フィールドに対し
て検出され重み付け係数kUにより、個々の版画素PA
とに周囲フィールド値FUが色値FOから算出される。こ
の後、次式に従い補正された色値FAKを検出することが
できる: FAK=FA+c(FA−FAU) 図10は、拡大縮小率変更および/または色ずれ補正の
際に前に説明した方法ステップを実施するための色値処
理ユニット2の詳細なブロック回路図である。
【0081】画像データバス19は第1のバッファメモ
リ20を介して第1のアドレスカウンタ21に接続され
ている。第1のアドレスカウンタ21は係数メモリ22
をアドレッシングする。係数メモリには拡大縮小率変更
ないし色ずれ補正のための重み付け係数セットkMと、
画像鮮鋭度補正の際の周囲フィールド計算のための重み
付け係数セットkUが呼出し可能に記憶されている。そ
れぞれアドレッシングされた重み付け係数kMまたはkU
は、乗算/累算段23の第1の入力側に供給される。画
像データバス19およびアドレスバス24への結合はそ
れぞれバッファ25、26を介して行われる。
【0082】画像データバス19はさらに第2のバッフ
ァメモリ27を介して第2のアドレスカウンタ28と接
続されている。第2のアドレスカウンタは色値メモリ2
9をアドレッシングする。この色値メモリには走査ユニ
ット1により形成された色値(RRO,GO,BO)がロ
ードされている。色値メモリ29は交換メモリ29a,
29bとして構成されている。
【0083】アドレッシングされた色値(RO,GO,B
O)はバッファ30を介して乗算/累算段23の第2の
入力側に供給される。アドレスバス19および画像デー
タバス24への接続、並びに乗算/累算段23へのデー
タ供給のために別のバッファ31、32が設けられてい
る。色値処理の経過はコントロールユニット33により
制御される。乗算/累算段23では色値(RO,GO,B
O)と重み付け係数kMとの乗算(拡大縮小率変更および
/または色ずれ補正の場合)または重み付け係数kU
の乗算(周囲フィールド計算の場合)、並びに重み付け
された色値の加算が行われる。乗算/累算段23で得ら
れた版画素PAの色値(RA,GA,BA)または周囲フィ
ールド値(RAU,GAU,BAU)は別のバッファメモリ3
4を介して画像データバス19にさらなる処理のために
供給される。
【0084】図11は、拡大縮小率変更および/または
色ずれ補正および付加的な画像鮮鋭度補正の際の方法ス
テップを明らかにするための別のブロック回路図であ
る。
【0085】既に図1に示した信号処理段8は、補正係
数K1およびK2をファイルするために2つの係数メモ
リ36、37を有している。ホトダイオード列から線路
38を介して送出された色値は、減算段39での補正係
数K1からの減算と、乗算段40での補正係数K2との
乗算により補正される。色値(RO,GO,BO)の補正
は、ホトダイオード列(CCD列)の個々のセンサ素子
が異なる感度を有し、走査線上への光束の照射強度も一
定でないため必要である。
【0086】補正された色値(RO,GO,BO)は画像
データバス11を介して色値処理ユニット2に供給され
る。係数メモリ2の第1の部分メモリ22aには、拡大
縮小率変更および/または色ずれ補正のために計算され
た重み付け係数kMがファイルされている。補正された
色値(RO,GO,BO)と部分メモリ22aから読出さ
れた重み付け係数kMは乗算/累算段23aに供給さ
れ、この乗算/累算段は拡大縮小率変更および/または
色ずれ補正された色値(RA,GA,BA)を画像データ
バス41に出力する。
【0087】係数メモリ22の第2の部分メモリ22b
には周囲フィールド計算に対する重み付け係数kUがフ
ァイルされている。画像データバス41の色値(RA
A,BA)または画像データバス11の色値(RO
O,BO)および部分メモリ22bから読出された重み
付け係数kUが乗算/累算段23bに供給され、この乗
算/累算段は計算された周囲フィールド値(RAU
AU,BAU)を画像データバス42に出力する。
【0088】画像データバス41の色値(RA,GA,B
A)と画像データバス42の周囲フィールド値(RAU
AU,BAU)は減算段43に供給され、ここで色値(R
A,GA,BA)と周囲フィールド値(RAU,GAU
AU)から差値が形成される。画像データバス44の差
値は重み付け段45で重み付け係数“c”により重み付
けされ、加算段46に供給される。加算段では重み付け
された差値が画像鮮鋭度補正値として画像データバス4
1に到来する色値(RA,GA,BA)に加算される。こ
れは画像鮮鋭度補正された色値(RAK,GAK,BAK)を
得るためである。画像鮮鋭度補正された色値(RAK,G
AK,BAK)は後置接続されたグラディエーション段47
で変形され、後続の処理が行われる。
【0089】
【発明の効果】本発明により、カラー原稿を点および線
ごとに光電走査して形成された色値の処理方法および処
理装置が、複製拡大縮小率の変更も色ずれ補正もさらに
高い動作速度と精度を以って実行することがでるように
改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー原稿の光電走査装置および原稿走査によ
り形成された色値の処理装置の基本的ブロック回路図で
ある。
【図2】複製拡大縮小率変更を説明するための、原画網
目網と版網目網の一部抜粋図である。
【図3】重み付け係数を検出するための重み付け関数の
線図である。
【図4】複製拡大縮小率を変更しない場合の色ずれ補正
を説明するための線図である。
【図5】複製拡大縮小率を変更しない場合の色ずれ補正
を説明するための、色成分「赤」と「緑」に対する原画
網目網の部分図である。
【図6】複製拡大縮小率を変更しない場合の色ずれ補正
を説明するための、色成分「緑」と「青」に対する原画
網目網の部分図である。
【図7】複製拡大縮小率を変更する場合の色ずれ補正を
説明するための線図である。
【図8】複製拡大縮小率を変更する場合の色ずれ補正を
説明するための、色成分「赤」と「緑」に対する原画網
目網の部分図である。
【図9】複製拡大縮小率を変更する場合の色ずれ補正を
説明するための、色成分「緑」と「青」に対する原画網
目網の部分図である。
【図10】色値処理ユニットの詳細なブロック回路図で
ある。
【図11】本発明の方法を説明するための別のブロック
回路図である。
【符号の説明】
1 走査ユニット 2 色値処理ユニット 3 走査光源 4 フィルタホイール 5 断面変換器 6 走査対物レンズ 7 光電変換器 8 信号処理段 9 カラー原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 4226−5C H04N 1/46 Z

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画網目網(13)に配置された原画画
    素(PO)の色成分を表わす色値(RO,GO,BO)を、
    点ごとおよび線ごとの光電走査によりカラー原稿(9)
    から形成し、記憶し、 複製拡大縮小率をカラー原稿に対して変更するために、
    それぞれの複製拡大縮小率に相応する版網目網(14)
    を複製すべき版画素(PA)に対して形成し、 版画素(PA)の色値(RA,GA,BA)を原画画素(P
    O)の記憶されている色値(RO,GO,BO)から算出す
    る、カラー原稿の複製の際の色値処理方法において、 原画網目網(13)にフィールド(16)を設定し、補
    間クラス(IK)を表わす部分フィールド(17)に分
    割し、 クラスフィールド(16)の周囲に補間窓(15)を設
    定し、 該補間窓は原画網目網(13)の原画画素(PO)を含
    み、当該含まれる原画画素の数は、版画素(PA)の3
    つの色値(RA,GA,BA)の算出に関与する3つの色
    値(RO,GO,BO)と同数であり、 クラスフィールド(16)の各補間クラス(IK)ごと
    の色値処理の前に、補間窓(15)に含まれる原画画素
    (PO)の数に相応する数の重み付け係数(kM)を検出
    し、 当該検出は、前記補間クラス(IK)を表わす部分フィ
    ールド(17)から補間窓(15)内の個々の原画画素
    (PO)までのそれぞれの距離(a)を求め、 前記補間窓(15)内の個々の原画画素(PO)ごとに
    前記距離(a)に相応する重み付け係数を重み付け関数
    (GF)から算出することにより行い、 算出された重み付け係数セット(kM)を個々の部分フ
    ィールド(17)ないし補間クラス(IK)に呼出し可
    能に配属し、 色値処理の際に、補間窓(15)も含めてクラスフィー
    ルド(16)を原画網目網(13)上で移動させ、版網
    目網(14)の版画素(PA)がそれぞれ移動されたク
    ラスフィールド(16)内にくるようにし、 前記版画素(PA)のある部分フィールド(17)を確
    定し、 前記移動された補間窓(15)内にある原画画素
    (PO)の色値(RO,GO,BO)を呼出し、前記確定さ
    れた部分フィールド(17)に相応する補間クラス(I
    K)の重み付け係数(kM)により重み付けし、重み付
    けされた色値を加算して、版網目網(14)内の該当す
    る版画素(PA)の色値(RA,GA,BA)を求めること
    を特徴とする色値処理方法。
  2. 【請求項2】 原画画素(PO)の色成分(赤、緑、
    青)をシーケンシャルに順次連続する走査線で走査し、
    走査線の各原画画素(PO)ごとに3つの色値(RO,G
    O,BO)のうちの1つの色値だけを検出し、 複製拡大縮小率の変更と同時に、色成分のシーケンシャ
    ルな検出により発生した色ずれの補正を、複製拡大縮小
    率の変更のために求められた重み付け係数(kM)を用
    いて実行する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 クラスフィールド(17)は原画網目網
    (13)の網目の大きさを有し、クラスフィールド(1
    7)を歩進的に網目から網目へ移動させる請求項1また
    は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 重み付け係数(GF)としてベッセル関
    数(Jn(x))を使用する請求項1から3までのいず
    れか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 個々の補間クラス(IK)ないし部分フ
    ィールド(17)に配属された重み付け係数セット(k
    M)をアドレスにより呼出し可能に記憶し、当該アドレ
    スはクラスフィールド(16)内の部分フィールド(1
    7)の位置座標にそれぞれ相応する請求項1から4まで
    のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 原画網目網(13)を3つの色成分
    (赤、緑、青)に対する網目網(13R,13G,13
    B)に分解し、当該網目網はそれぞれ色ずれに相応して
    2つの走査線(18)の間隔(ZV)だけ走査線方向に
    対して垂直に相互にずれており、ここでは網目網(13
    R,13G,13B)の各原画画素(PO)ごとにそれ
    ぞれ1つの色値(RO,GOまたはBO)だけが検出さ
    れ、 補間窓(15)とクラスフィールド(16)を3つの色
    成分に対する網目網(13R,13G,13B)上で移
    動させ、 版画素(PA)の3つの色成分の色値(RA,GAまたは
    A)をそれぞれ、当該色成分に対する網目網(13
    R,13G,13B)における補間窓(15)内にある
    原画画素(PO)の色成分(RO,GOまたはBO)と、前
    記版画素(PA)の当該色成分に対するそれぞれの網目
    網(13R,13G,13B)における補間クラス(I
    K)の重み付け係数(kM)とから算出する請求項2か
    ら5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 3つの色成分に対する当該補間クラス
    (IK)を検出するためにクラスフィールド(17)をそれ
    ぞれ、走査線方向に対して垂直のずれ(ZV)を以って
    網目網(13R,13G,13B)上を移動させ、該ず
    れは走査線(18)相互の間隔に相応する請求項2から
    6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 個々の補間クラス(IK)ないし部分フ
    ィールド(17)に配属された重み付け係数セット(k
    M)をアドレスにより呼出し可能に記憶し、該アドレス
    はクラスフィールド(16)内の部分フィールド(1
    7)の位置座標にそれぞれ相応するものであり、 3つの色成分に対するそれぞれの補間クラス(IK)を
    変化したアドレスにより求め、該変化したアドレスは走
    査線(18)の間隔だけの、走査線方向に対して垂直方
    向のずれ(ZV)に相応する請求項2から7までのいず
    れか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 クラスフィールド(16)の部分フィー
    ルド(17)は3つの色成分に対して同じ大きさである
    請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 複製拡大縮小率の変更および/または
    色ずれ補正に対して付加的に画像鮮鋭度補正を行う請求
    項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 版網目(14)内の版画素(PA)の
    色値(RA,GA,BA)を、拡大縮小率変更および/ま
    たは色ずれ補正に対して求められた重み付け係数
    (kM)を用いて算出し、 各版画素(PA)ごとに周囲フィールド値(RAU
    AU,BAU)を、該版画素(PA)周囲の周囲フィール
    ド内にある、原画網目網(13)の原画画素(PO)の
    色値(RO,GO,BO)から求め、 差値を色値(RA,GA,BA)と周囲フィールド値(R
    AU,GAU,BAU)とから形成し、 当該差値を選択可能な強度で色値(RA,GA,BA)に加
    算し、画像鮮鋭度に関して補正された色値(RAK
    AK,BAK)を求める請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 周囲フィールド値(RAU,GAU,BAU)
    を求めるために、 拡大縮小率変更および/または色ずれ補正のために使用
    された補間窓(15)より拡大された、周囲フィールド
    を定める補間窓(15)を設定し、 クラスフィールド(16)の補間クラス(IK)に対して、
    変形された重み付け関数(GF)に基づき周囲フィール
    ドに対する重み付け係数(kU)を算出し、 補間窓(15)を原画網目網(13)上で移動させ、 周囲フィールド値(RAU,GAU,BAU)を、前記補間窓
    (15)内にあるそれぞれの原画画素(PO)の色値
    (RO,GO,BO)と、該周囲フィールドに対する重み
    付け係数(kU)とから算出する請求項10または11
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 原画網目網(13)に配置された原画
    画素(PO)の色成分(赤、緑、青)を表わす色値
    (RO,GO,BO)を、点ごとおよび線ごとの光電走査
    によりカラー原稿(9)から形成し、記憶し、 ここで原画画素(PO)の色成分をシーケンシャルに順
    次連続する走査線で走査するため、走査線の各原画画素
    (PO)ごとに3つの色値(RO,GO,BO)のうちの1
    つの色値だけが検出される、カラー原稿の複製の際の色
    値処理方法において、 カラー原稿に対して複製拡大縮小率を変更するために、
    それぞれの複製拡大縮小率に相応する版網目網(14)
    を複製すべき版画素(PA)に対して形成し、 原画網目網(13)にフィールド(16)を設定し、補
    間クラス(IK)に示された部分フィールド(17)に
    分割し、 クラスフィールド(16)の周囲に補間窓(15)を設
    定し、 該補間窓は原画網目網(13)の原画画素(PO)を含
    み、当該含まれる原画画素の数は、版画素(PA)の3
    つの色値(RA,GA,BA)の算出に関与する3つの色
    値(RO,GO,BO)と同数であり、 クラスフィールド(16)の各補間クラス(IK)ごと
    の色値処理の前に、補間窓(15)に含まれる原画画素
    (PO)の数に相応する数の重み付け係数(k)を検
    出し、 当該検出は、前記補間クラス(IK)を表わす部分フィ
    ールド(17)から補間窓(15)内の個々の原画画素
    (P)までのそれぞれの距離(a)を求め、 前記補間窓(15)内の個々の原画画素(PO)ごとに
    前記距離(a)に相応する重み付け係数を重み付け関数
    (GF)から算出することにより行い、 算出された重み付け係数セット(kM)を個々の部分フ
    ィールド(17)ないし補間クラス(IK)に呼出し可
    能に配属し、 色値処理の際に、補間窓(15)も含めてクラスフィー
    ルド(16)を原画網目網(13)上で移動させ、版網
    目網(14)の版画素(PA)がそれぞれ移動されたク
    ラスフィールド(16)内にくるようにし、 前記版画素(PA)のある部分フィールド(17)を確
    定し、 前記移動された補間窓(15)内にある原画画素
    (PO)の色値(RO,GO,BO)を呼出し、前記確定さ
    れた部分フィールド(17)に相応する補間クラス(I
    K)の重み付け係数(kM)により重み付けし、重み付
    けされた色値を加算して、版網目網(14)内の該当す
    る版画素(PA)の色値(RA,GA,BA)を求め、 複製拡大縮小率の変更と同時に、色成分のシーケンシャ
    ルな検出により発生した色ずれの補正を、複製拡大縮小
    率の変更のために求められた重み付け係数(kM)を用
    いて実行することを特徴とする色値処理方法。
  14. 【請求項14】 原画網目網(13)内の原画画素(P
    O)の色成分をシーケンシャルに順次連続する走査線で
    走査し、そのため走査線の各原画画素(PO)ごとに3
    つの色値(RO,GO,BO)のうちの1つの色値だけが
    検出され、色ずれ補正のために3つの色値(RO,GO
    O)のうち前記色値と異なる他方の色値を、少なくと
    も隣接する走査線の検出された色値から求める、カラー
    原稿の複製の際の色値処理方法において、 色ずれを補正するために、 原画網目網(13)に、原画網目網(13)の網目の大きさ
    のフィールド(16)を設定し、補間クラス(IK)に示
    された部分フィールド(17)に分割し、 クラスフィールド(16)の周囲に補間窓(15)を設
    定し、 該補間窓は原画網目網(13)の原画画素(PO)を含
    み、当該含まれる原画画素の数は、版画素(PA)の3
    つの色値(RA,GA,BA)の算出に関与する3つの色
    値(RO,GO,BO)と同数であり、 クラスフィールド(16)の各補間クラス(IK)ごと
    の色値処理の前に、補間窓(15)に含まれる原画画素
    (PO)の数に相応する数の重み付け係数(kM)を検出
    し、 当該検出は、前記補間クラス(IK)を表わす部分フィ
    ールド(17)から補間窓(15)内の個々の原画画素
    (PO)までのそれぞれの距離(a)を求め、 前記補間窓(15)内の個々の原画画素(PO)ごとに
    前記距離(a)に相応する重み付け係数を重み付け関数
    (GF)から算出することにより行い、 算出された重み付け係数セット(kM)を個々の部分フ
    ィールド(17)ないし補間クラス(IK)に呼出し可
    能に配属し、 原画網目網(13)を3つの色値(赤、緑、青)に対す
    る網目網に分解し、当該網目網はそれぞれ色ずれに相応
    して2つの走査線(18)の間隔(ZV)だけ走査線方
    向に対して垂直に相互にずれており、 補間窓(15)とクラスフィールド(16)を3つの色
    値の網目網(13R,13G,13B)上を網目ごとに
    移動させ、 網目網(13R,13G,13B)内の各網目ごとに、
    網目の角点(PO)があたる部分フィールド(17)を
    設定し、 移動された補間窓(15)内にある原画画素(PO)の
    色値(RO,GO,BO)を呼出し、設定された部分フィ
    ールド(17)に相応する補間クラス(IK)の重み付
    け係数(kM)で重み付けし、重み付けされた色値を加
    算して、色ずれ補正された色値を求めることを特徴とす
    る色値処理方法。
  15. 【請求項15】 カラー原稿を点ごとおよび線ごとに光
    電走査するための走査ユニット(1)と、色値処理ユニッ
    ト(2)とを有する色値処理装置において、 前記色値処理ユニット(2)は複製拡大縮小率の変更お
    よび/または色ずれ補正のために、 クラスフィールド(16)の個々の補間クラス(IK)
    に配属された重み付け係数セット(kM)を呼出し可能
    に記憶するための係数メモリ(22)と、 係数メモリ(22)をアドレッシングするための第1の
    アドレス発生器(20、21)と、 それぞれの補間窓(15)における原画画素(PO)の
    色値(RO,GO,BO)をファイルするための色値メモ
    リ(29)と、 該色値メモリ(29)をアドレッシングするための第2
    のアドレス発生器(27、28)と、 係数メモリ(22)および色値メモリ(29)と接続され、
    補間窓(15)内にあるそれぞれの原画画素(PO)の色
    値(RO,GO,BO)を補間クラス(IK)に配属され
    た重み付け係数(kM)により重み付けし、重み付けさ
    れた色値を加算するための乗算/累算段(23)とを有
    することを特徴とする色値処理装置。
  16. 【請求項16】 前記色値処理ユニット(2)は画像鮮
    鋭度補正を行うための付加的なユニット(22b,23
    b,43,44,45)を有する請求項15記載の装
    置。
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