JPH1079711A - コマーシャル情報選択再生方法および放送システム - Google Patents

コマーシャル情報選択再生方法および放送システム

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JPH1079711A
JPH1079711A JP23208296A JP23208296A JPH1079711A JP H1079711 A JPH1079711 A JP H1079711A JP 23208296 A JP23208296 A JP 23208296A JP 23208296 A JP23208296 A JP 23208296A JP H1079711 A JPH1079711 A JP H1079711A
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秀幸 上野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】番組とCMの対応を複数の候補の中から選べる
ようにし、視聴者ごとにより適したCMを提供できると
ともに、番組とCMをより直接的に対応させることがで
きるようにする。 【解決手段】放送受信機に蓄積部106を持ち、そこに
CMを蓄積する。視聴者はCMに対する自分の嗜好を制
限部108で登録することができる。放送番組には対応
するCMの候補を参照する信号のみを多重し、受信側で
は蓄積されたCMの中からを参照信号と視聴者の嗜好を
基にCMが受信制御部109および選択部105の制御
によって選択され、番組に挿入される。実際に提供され
たCMに関する情報は、選択情報伝送部107によって
放送局側に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコマーシャル情報選
択再生方法および放送システムに関し、特にCATV
や、上り回線を別に設けた衛星放送システム等のような
放送システムおよびそのシステムで使用されるコマーシ
ャル情報選択再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ビデオ、オーディオのディジタル符
号化技術及び広帯域ネットワーク技術の進展により、こ
れらを利用したアプリケーションの開発が盛んになって
いる。これらのアプリケーションの1つとして検討され
ているものに、VoD(Video on Deman
d)に代表されるインタラクティブビデオサービスがあ
る。VoDは送信側のビデオサーバと受信側のセットト
ップボックスを回線で1対1につなぎ、上り回線を使用
してセットトップボックスからビデオサーバ側に信号を
送ることによりビデオサーバをVTRのように受信側の
要求するように自在に操ることのできるシステムであ
る。
【0003】VoDはその操作性は非常に優れるが、こ
れに対応するための回線の利用方法、必要とされるビデ
オサーバーの処理能力、サポートすべきコンテンツの量
等を考慮すると、サービス提供に必要とされるコストが
大きくなり、視聴者がリーズナブルな価格でサービス提
供を受けられるかどうかが懸念されている。
【0004】これに対して既存の地上波による放送や衛
星放送、CATVは番組の選択の幅や操作性は限られる
が、視聴者が回線及びコンテンツをシェアする事によ
り、伝送を含めたサービスのためのコストを大きく下げ
ることができる。更にこれらの放送システムでは、コマ
ーシャル(CM)の導入により伝送コストやコンテンツ
に対するコストを視聴者に代わってCMのスポンサーが
肩代わりすることにより、視聴者はリーズナブルなコス
トでサービスを受けることができるようになっている。
これを実現するために現行の放送システムでは放送局側
で番組内容にCMを挿入して送信している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現行
の地上波放送、衛星放送、CATVなどの放送では、回
線とコンテンツを多くの視聴者でシェアし、且つCMを
導入することにより、サービスを受けるために視聴者が
負担するコストを下げている。
【0006】CMは一種の商品情報であるから、本来は
対象にする視聴者を選ぶはずである。ところが、現行の
放送における上述した2つの特徴はCMの提供をも視聴
者にシェアされることを強要し、その結果個々の視聴者
のCM情報に対する要求には応じられない状況となって
いる。この要求はスポンサーからみればよりCMの効果
がある視聴者にCMを見てもらいたいという要求でもあ
るわけだが、現状ではCM情報の内容と視聴者の要求と
のミスマッチが起こっているCMに対して、そこに費や
されるリソースはある意味では無駄になっている部分が
ある。この無駄を減らすために時間帯や一緒に提供され
る番組内容との相関からよりよく見られると推定される
ようにCMが提供されるよう工夫されてはいるが、この
方法はあくまで確率的なマッチングを期待するものにす
ぎない。
【0007】また、本来スポンサーから見て理想的には
番組提供の対価がCMの視聴の強制であるはずである
が、現状ではCMの時間にチャネルを変えることは視聴
者の自由にゆだねられており、視聴する番組の内容とC
Mの内容が必ずしも1対1に対応してはいない。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、視聴者がCMを複数の候補の中から選択でき
るようにし、より有効なCMの視聴が可能なコマーシャ
ル情報選択再生方法および放送システムを提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、視聴者によるチャネル切
り替えのタイミングによらず視聴番組に対応したCMを
再生できるようにし、番組とCMをより直接的に結びつ
けることが可能なコマーシャル情報選択再生方法および
放送システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、放送局とこの放送局から送信される
番組情報を受信および再生する放送受信機とを含む放送
システムで使用されるコマーシャル情報選択再生方法に
おいて、番組情報毎にその番組情報の中で参照すべきコ
マーシャル情報候補を複数指定するコマーシャル候補情
報を多重化して、前記放送局から前記放送受信機に送信
し、前記放送受信機で再生されるコマーシャル情報を制
限するために前記放送受信機に登録された制限情報と、
前記放送受信機で選択された番組情報に対応する前記コ
マーシャル候補情報とに基づいて、前記放送受信機に予
め蓄積されたコマーシャル情報の中から再生すべきコマ
ーシャル情報を選択し、選択されたコマーシャル情報を
前記放送受信機で再生することを特徴とする。
【0011】このコマーシャル情報選択再生方法におい
ては、コマーシャル情報は放送受信機側に予め蓄積され
ており、放送局側からは、番組情報毎にその番組情報の
中で参照すべきコマーシャル情報候補を複数指定するコ
マーシャル候補情報が多重化されて送信される。番組情
報に挿入されるコマーシャル情報は、視聴されている番
組情報に対応したコマーシャル候補情報と予め視聴者な
どによって登録された制限情報とに基づいて選択され、
コマーシャル候補情報で指定されたいくつかの候補の中
で視聴者の嗜好にあった商品等の宣伝が視聴されること
になる。したがって、同一回線を複数の加入者でシェア
する放送システムでありながら、視聴者毎に異なる適切
なコマーシャル情報を、番組内容とコマーシャルとの関
係を保持した状態で提供することができる。
【0012】この場合、コマーシャル情報の挿入時間に
はそのコマーシャル情報の再生が終了するまで、チャン
ネル切り替え、つまり番組情報の切り替えを禁止する機
能を受信機側に設けておくことにより、コマーシャル情
報の挿入を番組情報再生の条件とするように構成するこ
とが好ましい。
【0013】また、選択されたコマーシャル情報を示す
コマーシャル選択情報を、上り回線を利用して放送受信
機から放送局に送信することにより、コマーシャル情報
の提供状況を放送局側で把握することが可能となる。
【0014】また、コマーシャル情報については、例え
ば夜間などの下り回線の空き時間に放送局から放送受信
機に送信し、それを放送受信機に設けられた書き換え可
能な情報蓄積装置に書き込むことによって、放送受信機
側に蓄積させることができる。これにより、コマーシャ
ル情報を容易に更新できるようになり、最新のコマーシ
ャル情報を送受信機側に蓄積させることが可能となる。
また、この場合には、送信されたコマーシャル情報の中
から情報蓄積装置に書き込むべきコマーシャル情報を制
限情報に従って予め選択することが好ましい。これによ
り、情報蓄積装置の記憶容量を節約することができる。
【0015】また、コマーシャル情報が蓄積されたCD
−ROMやDVDなどの情報蓄積媒体を用い、その情報
蓄積媒体からコマーシャル情報を選択的に読み出して再
生することも可能である。
【0016】また、本発明は、放送局とこの放送局から
送信される番組情報を受信および再生する放送受信機と
を含む放送システムで使用されるコマーシャル情報選択
再生方法において、番組情報を前記放送局から前記放送
受信機に送信し、番組情報毎に前記放送受信機で視聴さ
れた時間を累積し、その累積時間の比率に応じて、各番
組情報に対応するコマーシャル情報を、前記放送受信機
に予め蓄積されたコマーシャル情報の中から選択して再
生することを特徴とする。
【0017】このコマーシャル情報選択再生方法におい
ては、各番組情報を視聴した時間が累積され、例えば、
累積時間がある一定時間を越えると対応するCM情報が
挿入されるなど、時間の比率に応じて対応するCM情報
が選択される。したがって、視聴者が、チャンネルを次
々と切り替えていろいろな番組を摘み見した場合であっ
ても、視聴した番組に対応するCMがその視聴時間に応
じた時間(または視聴時間に応じたCM本数)だけ再生
される。よって、視聴者によるチャネル切り替えのタイ
ミングによらず視聴番組に対応したCMを再生できるよ
うになり、番組とCMをより直接的に結びつけることが
可能となる。
【0018】また、この場合にも、コマーシャル情報の
挿入時間にはそのコマーシャル情報の再生が終了するま
で、チャンネル切り替え、つまり番組情報の切り替えを
禁止する機能を受信機側に設けておくことにより、コマ
ーシャル情報の挿入を番組情報再生の条件とするように
構成することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る
放送システムの構成を示すブロック図である。この放送
システムは、例えばディジタルCATVなどのように回
線とコンテンツを多く視聴者間でシェアし、且つ受信者
側から放送局側への上り回線を備えたインタラクティブ
なシステムである。
【0020】図1で、回線113は番組を送信するため
の太い下り回線、回線114は放送受信機からの情報を
集めるための細い上り回線であり、回線の右側は放送
局、左側は放送受信機である。
【0021】放送局では、多重部101において複数の
番組が多重される。この際、各番組には対応するCM情
報候補を特定するための番組対応CM情報が番組ごとに
多重される。具体的には、例えば、ディジタル放送の番
組多重にはISO/IECの国際標準であるMPEG2
System規格(ISO/IEC13818−1)
がよく使われる。MPEG2 SystemのTS(T
ransport Stream)は188byteの
固定長パケットを用いたパケット多重方式である。各番
組に含まれる各メディア(オーディオ、ビデオ、デー
タ)にはそれぞれPID(Packet ID)がつけ
られており、番組とメディアのPIDとの対応は対応を
示すテーブルPAT(Program Associa
tionTable),PMT(Program Ma
p Table)によって示される。
【0022】番組対応CM情報はデータとして多重する
事も可能であるし、オーディオまたはビデオのメディア
のパケットストリーム内にプライベートデータとして記
述することも可能である。前者の場合、番組対応CM情
報のためのデータについてもPID及び多重分離の資
源、帯域を固定的に消費するので、どちらかといえば後
者の方が好ましい。以下では、後者を利用する場合を例
にとって説明する。
【0023】この実施形態においては、多くの受信視聴
者にシェアされる下り回線113の有効利用などを図る
ため、CM情報自体を番組に多重化して送るのではな
く、放送受信機に予め蓄積しておいたCM情報の中から
再生すべきCM情報候補を指定したり、その挿入時刻を
指定するため等の情報だけが、前述の番組対応CM情報
として対応する番組に多重化されて送られる。また、本
実施形態のCM選択再生方法に対応してない端末やユー
ザのCM選択嗜好が番組が指定するCMに全くヒットし
なかった場合のことを考慮し、番組にも従来通りデフォ
ルトのCMを挿入しておいてもよい。この場合、本実施
形態の放送受信機では、基本的にはデフォルトのCMで
はなく、放送受信機に予め蓄積しておいたCM情報の中
から再生すべきCM情報が選択されるが、蓄積しておい
たCM情報の中に適当なCM情報が無い場合にはデフォ
ルトのCMを再生してもよい。
【0024】前述の番組対応情報のフォーマットの例と
しては、構成要素としてCMの挿入開始時刻、終了時刻
(それぞれ対応する番組のSTCカウンタ値)、再生す
るCMの候補を指定する選択肢情報とその優先順位等が
考えられる。この番組対応CM情報は当然のことながら
そこに記述された挿入開始時刻、終了時刻よりも早い時
刻に再生されるパケットに記述されている必要がある
が、番組視聴時間とCMとの対応を時間的により精度よ
くとるために、番組のTSパケットで再生後の時間で見
て周期的に挿入するのが望ましい(例えば30秒につき
1回など)。
【0025】多重化された番組は送信インタフェース1
02を介して放送受信機に送られる。放送受信機では、
受信インタフェース/分離部103で放送が受信され、
視聴者のチャネル選択操作に応じて発生されるチャネル
切り替え信号に基づいて、多重化された番組の中から見
たい番組が選択される。典型的なディジタルCATVの
場合、この部分は周波数チャネルの選択部+ディジタル
復調装置+MPEG2Systemデコーダによって構
成される。ここで番組が選択されると、選択された番組
に対応した番組対応CM情報が解読され、それが受信制
御部109に送られる。また、TSに含まれるPCR
(Program Clock Reference)
により送信側の動作クロックを回復するためのクロック
として設けられたSTC(System Time C
lock)のカウンタ値も、受信制御部109および蓄
積装置106などに送られる。
【0026】受信制御部109はCMの挿入や他の機能
ブロックの動作制御などを行う。受信インタフェース/
分離部103で選択された番組はCM挿入部104を経
て表示装置110(オーディオ、ビデオのデコーダを含
む)に送られ再生される。入力されたSTCカウンタ値
が番組対応CM情報に記述された挿入開始時刻近くにな
ったことを検出すると、受信制御部109は、選択部1
05にその時点までに累積した番組対応CM情報を送
る。選択部105は番組対応CM情報に基づき蓄積装置
106に蓄積されているCM情報の中から該当するCM
情報を選択して、その情報を蓄積装置106からCM挿
入部104に伝送する。ここで選択に際してはチャネル
を次々と切り替えていろいろな番組を摘み見する視聴者
もいるので、この実施形態では、各番組を視聴した時間
を累積し、時間の比率に応じて対応するCMを選択する
ようにしている。また、番組によってCMの挿入すべき
時刻がずれているような場合には、チャネル切り替えに
よってCMの挿入し損ないが生じないように番組時間で
あっても強制的なCM挿入が必要になる場合があり得
る。この場合、受信制御部109は制御信号をCM挿入
部104に送り、強制的にCMを挿入する。このように
受信制御部109はCM挿入に関する条件を管理し、制
御する働きをする。また、実際の蓄積装置106の起動
タイミングは受信制御部109が管理している。
【0027】また、選択部105は選択したCMに関す
るCM選択情報を選択情報伝送部107に送る。蓄積装
置106の起動と同じタイミングで受信制御部109は
CM挿入部104及び受信インタフェース/分離部10
3に制御信号を送る。この制御信号を受け、受信インタ
フェース/分離部103はチャネル切り替えの受け付け
を停止し、CM挿入部104は入力を蓄積装置106側
に切り替えることにより出力にCMを挿入する。同様に
挿入終了時刻が来たら受信制御部109は選択部10
5、CM挿入部104及び受信インタフェース/分離部
103に制御信号を送り、これにより受信インタフェー
ス/分離部103はチャネル切り替えの受け付けを再開
し、蓄積装置106が動作を停止する。
【0028】選択情報の伝送については、典型的なディ
ジタルCATVシステムでは上り回線114は伝送帯域
が狭く多くの視聴者でシェアする事が多いので、そのよ
うな場合には選択情報は一旦選択情報伝送部107に蓄
えられ、放送局からのポーリングによって個別に送信イ
ンタフェース111を介して放送局側に送られるように
するのがよい。
【0029】放送局側では集まった選択情報を集計する
ことによってCMの提供実績データを作成することがで
き、このデータを基にスポンサーとCM提供契約を行う
ことができる。
【0030】次に、図2のフローチャートを参照して、
上述した時間の比率に応じて対応するCM情報を選択す
る処理手順について説明する。この選択処理の手順の制
御は、受信制御部109によって行われる。
【0031】制御アルゴリズムでは、チャネルごとに番
組対応CM情報を受信した回数をカウントするカウンタ
xnとPCRon情報を蓄えるレジスタrnが用いられ
る。ここで、nはチャネル番号を示す変数であり、チャ
ネル数はNである(n=1〜N)。
【0032】視聴を開始するとまず各カウンタxnおよ
び各レジスタrnをリセットする(ステップS11)。
チャネルnxを選択したとすると、変数nにnxが代入
され(ステップS12)、そのチャネルの番組対応CM
情報を受信したときに、そのチャネルに対応するカウン
タxnを+1カウントアップすると共に、対応するレジ
スタrnにPCRonの値をセットする(ステップS1
3)。ここで、PCRonは、CM切り替え時刻を指定
するために番組対応CM情報に含まれるタイムスタンプ
PCR(Program Clock Referen
ce)である。
【0033】このようにして、選択されたチャネルに対
応するカウンタの値は番組対応CM情報の受信の度にカ
ウントアップされ、また選択されたチャネルに対応する
レジスタのPCRonの値が更新される。
【0034】各レジスタのPCRonの中であるPCR
on(例えばチャネルnyのPCRonとする)の値で
指定された時刻になると(ステップS14)、カウンタ
xnyがしきい値thよりも大きいか否かを判定する
(ステップS15)。大きい場合は、チャネルnyをC
M挿入条件を満たす時間以上視聴したことになり、チャ
ネルnyに対応するCMが選択されて挿入される(ステ
ップS16)。小さい場合には、CM挿入条件よりも視
聴時間が短かったものとし、この時点では、CMは挿入
しない。いずれの場合も対応するカウンタをクリアして
受信状態に戻る。
【0035】PCRon時刻以外では、チャネル切り替
え要求があるかどうかの判定が行われる(ステップS1
7)。この時点で切り替え要求があれば、ここでステッ
プS12に対応する処理が行われて、その切り替え要求
が受け付けられる(ステップS18)。
【0036】thの値はCM挿入条件を決める。例えば
上述したように番組対応CM情報が30秒に1回挿入さ
れているものとすれば、th=4とすれば、例えば30
分番組のうち2分を視聴すればCMが挿入される条件を
満たすこととなる。通常CMは1番組あたり複数本挿入
されるので、thの値を段階的に設定するのがよい。例
えばカウンタxnyの値が4以上20未満のときはCM
1本を選択して挿入し、20以上40未満のときは2本
を選択して挿入し、…というようにすることにより、対
応するカウンタの値、つまり視聴された時間の比率に応
じた時間(本数)だけ、その番組に対応したCM情報を
挿入することができる。
【0037】また、カウンタはCMid毎に持つことと
し、視聴が終了しても各カウンタの値は次回に持ち越す
ことにしてもよい。次に、蓄積装置106にCM情報を
蓄積するときの動作につき説明する。本実施形態では基
本的にCM情報の送信は番組放送を行っていない夜中に
行うことを想定している。この下り回線113が空いて
いる時間に、放送局では多重部101にCMのビデオ、
オーディオ、データのコンテンツを流す。この際の多重
は通常番組のような複数番組の多重ではなく、一本のス
トリームにたくさんのCMが時系列的に並んでいるよう
なもので、各CMごとにスタート位置からランダムアク
セスできるように作られたストリームとしての多重であ
る。このストリームは受信側で実時間再生する必要はな
いので、MPEG2 SystemのTSパケットのつ
ながり全体をデータとして伝送するようにしてもよい。
また、蓄積媒体でよく使用されるMPEG2 Syst
emのPS(Program Stream)パケット
の形式にしてもよい。このデータには各CMのスポンサ
ーと内容をキーワード等で識別するためのCM識別情報
を多重する。データは送信インタフェース102、下り
回線113を介して放送受信機に送られる。
【0038】受信インタフェース/分離部103は自動
着信になっており、CM送信を示す信号を受信して放送
受信機の必要な部分が自動的に動作を開始する。このデ
ータは1番組しか含まないため全体が制限部108に送
られる。制限部108は事前に視聴者の嗜好にあわせた
制限情報を入力し、これと送られてきたCMに多重され
ているCM識別情報とから新たに蓄積すべきCMを送ら
れてきたCMから選び出し、蓄積部106に蓄積する。
制限情報としては、例えば家族構成や年齢、性別などを
入力してこれらの情報から制限部108が必要な商品分
類を推測するようにしてもよいし、より直接的に情報を
必要としない商品分類等を視聴者が直接入力するように
してもよい。
【0039】また、この入力の仕方によってコストを全
てスポンサーに負担してもらうのではなく、制限を強く
する代わりに視聴者も一部コスト負担を行うような選択
肢を設けるようにしてもよい。さらに、同じ放送受信装
置であっても時間帯によって視聴者が異なることも考え
られるので、制限情報を時間帯及び曜日ごとにフレキシ
ブルに設定できるようにしてもよい。選択されたCMの
CM識別情報は、蓄積装置106のアクセス制御に使わ
れるためアクセス制御用のテーブルとして蓄積装置10
6に書き込まれる。
【0040】蓄積部106の容量は有限であるから、新
たなCMが書き込まれる場合には古いCMに上書きする
ことになる。これについても制限部108がCM情報を
見て消すべきCMにつき管理する。例えば古い情報から
順に上書きするなどである。上書きによって他のCMに
影響を与えないように、CMは全て同じ再生時間の整数
倍の長さとし、ストリーム上での長さも単位再生時間当
たりの最大値を決めてその長さ以下になるように符号化
するものとするのがよい。CMは一般に番組内容より画
質を低くすることは許容されにくいので、番組のビット
レートよりCMのビットレートを高く設定しておくこと
が望ましい。このように夜間に送信され、制限、選択さ
れて蓄積されたCMが番組に挿入されて視聴者に提供さ
れる。
【0041】次に、図3を参照して、上記説明で使われ
たCMに関連する3つの情報の関係について整理する。
3つの情報とは、番組に多重される番組対応CM情報、
CM情報伝送時につけられるCM識別情報、CM選択情
報の3つである。
【0042】この中で、CM識別情報はこの情報と制限
情報とによってフィルタリングが行われるので、制限の
ためのキーワードに相当するものが多く含まれているこ
とが望ましい。例としては、図3(A)に示されている
ように、CM idの様なものをまず用意して各CMが
idによって一意に指定できるようにする。CM id
はスポンサー idとCM番号によってできているid
とする。他に各CMの再生に要する時間(継続時間)を
単位時間(例えば15秒)の整数倍の形で、またアップ
デートした日時(これは蓄積装置に記録するときに記入
する)、商品分類コード、商品名、販売価格、CMの内
容を表すキーワード(複数)とストリームの特性(ビッ
トレート、符号量など)等が考えられる。
【0043】番組対応CM情報はこれと制限情報からC
Mの切り替えタイミングの制御及びCMの選択に使う情
報であり、図3(B)に示されているように、切り替え
PCR(Program Clock Referen
ce)、スポンサー、CMid、優先順位の組からなる
リストによって構成される。スポンサーの優先順位は通
常例えば番組提供の出資比率によって、CM idの優
先順位はスポンサーの広告戦略によって決まるものであ
る。このような番組対応CM情報を使って再生すべきC
Mをフィルタリングする場合には、まず、優先順位1の
スポンサーidに属するCM idがその優先順位の順
番でCM識別情報のCM idとの付き合わせが行わ
れ、一致するCM idをもつCM情報が順番に選択さ
れる。次いで、同一切り替えPCRに属する他のスポン
サーidについて、その優先順位順に同様の処理が行わ
れる。CMの提供履歴もフィルタリングに反映させる。
【0044】CM選択情報は基本的には選択されたCM
のCM idとその選択回数のみでよい。次に、図4を
用いて本発明の第2実施形について説明する。
【0045】本実施形態は図1の実施形態1と異なりC
Mについては回線を経由しては伝送しないでDVD(D
igital Versatile Disc)等のよ
うな蓄積媒体により提供される。この場合、CMの更新
は蓄積媒体の交換によって行われる。大部分のブロック
の動作は図1と同様であり、動作が異なる部分について
のみ説明する。
【0046】本実施形態2では、まず放送受信装置にD
VD等の蓄積媒体が挿入されていることが、その放送受
信機の動作の前提条件となる。このため、蓄積装置10
6は蓄積媒体が挿入されその媒体がCMが蓄積された正
しい媒体であることを確認するとその旨を示す信号を受
信制御部109に送る。受信制御部109がCMの挿入
タイミングを管理して受信インタフェース/分離部10
3やCM挿入部104の動作を制御する点は図1の実施
形態1と同様である。蓄積媒体には制限される前のCM
情報全てが蓄積されているので、図1の実施形態1より
も蓄積媒体の蓄積容量は大きいことが要求される。制限
部108は制限情報を蓄積し選択部105に提供するも
ので、実施形態1の時のようにCMを選択し蓄積の制御
を行うようなことは必要とされない。選択部105は、
受信制御部109からの番組対応CM情報と制御部10
8からの制御情報とに基づいて、制限に合致するCM情
報の中で、番組対応CM情報により指定されたCM i
dをもつCM情報を選択し、それを蓄積装置106から
CM挿入部104に伝送する。また、蓄積媒体であるの
で、通常ここでの多重化方式はMPEG2 Syste
mのPSパケットである。図4に示されているように、
選択情報伝送部107から伝送する情報はCM選択情報
だけでなく制限部108からの制限情報も送るようにし
てもよい。制限情報を事前に放送局側に集めて集計する
ことで、CM提供の実績見込みをたてることができるよ
うになるというメリットが得られる。
【0047】また、別の実施形態としては、CMと番組
を関連づけない例が考えられる。CMのスポンサーは番
組を提供するのではなく、ある放送局からのサービス全
体を提供するという考えである。この場合、CMとの対
応は番組との間でとられるのではなくサービスを提供す
る放送局との関係としてとられることになり、CMの選
択もその情報を基に行われることになる。地域にクロー
ズしたCATVのように1放送局からのみサービスを受
けているような場合には、番組対応CM情報に含まれる
CM選択のための選択肢情報やCM挿入タイミング等の
情報は全番組について共通に扱われることになる。
【0048】次に、図5を用いて番組とCMの切り替え
のタイミングについて説明する。図5は図1または図3
のブロック図において切り替えのタイミングに関係する
部分の構成をより詳細に記述したブロック図である。こ
の図5ではCMが選択された後に必要な機能ブロック及
び信号のみを記述している。また、図5の分離部40
1、FIFO402、蓄積装置406を合わせたもの
が、図1または図4の蓄積装置106に対応している。
【0049】図5で、分離部403は図1、図3の受信
インタフェース/分離部103の分離機能であり、通常
はSTC405と合わせてMPEG2 Systemの
TSデコーダを構成する。MPEG2 Systemで
は前述したように送信側のクロックを受信側で再生する
機能があり、回復されたクロックを使ってバッファ管理
を行いメディア間の同期をとる。STC(System
Time Clock)405がクロック回復を行う
カウンタである。このカウンタ値は分離部401,40
3、FIFO402,オーディオ・ビデオデコーダ40
7で動作クロックとして使われるとともに、受信制御部
109に送られ、切り替えのための時間の基準として使
われる。
【0050】分離部103では既に説明したように番組
対応CM情報が分離されて受信制御部109に送られる
が、この中で切り替えに直接関係する情報は切り替えP
CRon/off情報である。前述したように切り替え
PCR onはSTCで測ったCM開始の切り替えタイ
ミングを表すカウンタ値、PCR offは同様にCM
終了の切り替えタイミングを表すカウンタ値である。受
信制御部109はCM挿入部104、蓄積装置406、
FIFO402、分離部401の動作を制御信号により
制御する。まず、STCカウンタ値とPCR onを比
較し、両者が近い値になったら蓄積装置406を起動
し、選択部105により選択されたCMの読み出しを開
始する。蓄積装置406のランダムアクセスには一般に
若干の時間がかかるので、遅延を保証するのに十分な量
を先読みしFIFO402にプリフェッチする。STC
カウンタ値とPCR onが一致した時点でFIFO4
02の読み出しを開始し、分離部401の動作を開始、
CM挿入部104をCM側に切り替える。
【0051】受信制御部109はFIFO402の占有
量を監視し、占有量が少なくなったらCMの続きのデー
タをまたFIFO402に読み込む。PCR offに
対してはCMが継続する場合は次のCMのPCR on
に対する処理が行われるためFIFO402の中にスト
リームが連続して入ることになるため、一連のCMのう
ち最後のCMに対してのみ処理すればよい。この処理は
CM挿入部104を番組側に切り替え、分離部401、
FIFO402、蓄積装置406の動作を停止する処理
である。分離部401は典型的にはMPEG2 Sys
temPSデコーダである。通常PSデコーダは自分で
クロックを再生しそのクロックで動作するが、ここで
は、表示装置110のデコーダ407の動作クロックを
切り替えると切り替え時に動作が一瞬不連続になる可能
性があるためシステム全体を常に番組のクロックで動作
させるようにしている。この際、STCの回復は回線の
ジッタによって誤差を生じることがあり、またCMは番
組とはわずかに異なるクロックで符号化されているの
で、切り替えの接続にわずかな時間的ずれが生じる可能
性がある。このため、切り替えが生じる可能性がある部
分(番組ストリームのCM挿入部分及び、CMの開始、
終了部分)については、復号に影響を与えないスタッフ
ィングにより保護し、オーディオはミュートしておくこ
とが望ましい。
【0052】以上の説明では、切り替えはビデオ、オー
ディオの符号化ストリーム(PES;Packetiz
ed Elementary Stream)レベルで
行うものとして説明したが、復号後のビデオ、オーディ
オレベルで行ってもよいし、1番組のみの多重のシステ
ムの番組(VoDの様な場合)にはMPEG2 Sys
temストリームレベルで行ってもよい。但し、Sys
temストリームレベルでの切り替えはCMストリーム
にPIDの付け替えをする必要があるし、時間の管理は
Systemの仕組みの外側で行う必要がある。また、
復号後の切り替えにはビデオ、オーディオデコーダが蓄
積装置側にも必要になるし、切り替え時の接続部分が少
し不自然になる可能性もある。また、PESレベルで切
り替えを行った場合、蓄積装置406は、STC405
より受け取ったSTCカウンタ値に基づき、デコードで
使用されるタイムスタンプであるPTS(Presen
tation Time Stamp)、DTS(De
coding TimeStamp)を書き直す必要が
ある。
【0053】なお、以上の説明では現行放送に近い形で
の実現例としてMPEG2 Systemを使い、品質
(QoS)条件の厳しい回線を想定したが、本発明はイ
ンターネットのようにQoSが必ずしも保証されないよ
うな回線での放送への適用も可能であり、このような場
合タイミングに関する要求はより緩くなるものと思われ
る。
【0054】また、本実施形態1,2で説明したCMの
選択再生手法は、放送システムで特に有効であるが、情
報提供側とその情報を受け取る側が1対1に対応するV
oDなどのシステムにも適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
視聴者の嗜好にあわせて視聴者ごとに異なったコマーシ
ャル情報を提供することができるようになり、これによ
りコマーシャル情報の提供者はより直接的にそのコマー
シャル情報の提供の効果を期待できるようになる。ま
た、コマーシャル情報の再生状況に関する情報を効率よ
く的確に収集することができるようになる。また、視聴
者によるチャネル切り替えのタイミングによらず視聴番
組に対応したCMを再生できるようになり、番組とCM
をより直接的に結びつけることが可能となる。さらに、
副次的な効果として、コマーシャル情報をリアルタイム
で送らないことにより、回線の有効利用を図ることがで
きる。回線の有効利用という意味の中にはコマーシャル
情報を通常の番組情報よりも高画質で再生できるという
効果も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る放送システムの構
成を示すブロック図。
【図2】同第1実施形態の放送システムで使用される放
送受信機にて行われる番組視聴時間に応じたCM情報選
択処理の手順を示すフローチャート。
【図3】同第1実施形態の放送システムで使用されるC
M関連情報のフォーマットの例を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る放送システムの構
成を示すブロック図。
【図5】図1および図4のシステムにおいてCMと番組
の切り替えを説明するための具体的な構成例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
101…多重部、102,111…送信インタフェー
ス、103,303…受信インタフェース/分離部、1
04…CM挿入部、105…選択部、106…蓄積部、
107…選択情報伝送部、108…制限部、109…受
信制御部、110…表示部、112…受信インターフェ
ース、113…下り回線、114…上り回線。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局とこの放送局から送信される番組
    情報を受信および再生する放送受信機とを含む放送シス
    テムで使用されるコマーシャル情報選択再生方法におい
    て、 番組情報毎にその番組情報の中で参照すべきコマーシャ
    ル情報候補を指定するコマーシャル候補情報を多重化し
    て、前記放送局から前記放送受信機に送信し、 前記放送受信機で再生されるコマーシャル情報を制限す
    るために前記放送受信機に登録された制限情報と、前記
    放送受信機で選択された番組情報に対応する前記コマー
    シャル候補情報とに基づいて、前記放送受信機に予め蓄
    積されたコマーシャル情報の中から再生すべきコマーシ
    ャル情報を選択し、 選択されたコマーシャル情報を前記放送受信機で再生す
    ることを特徴とするコマーシャル情報選択再生方法。
  2. 【請求項2】 前記放送システムは前記放送受信機から
    前記放送局に情報伝送するための上り回線を有してお
    り、 前記選択されたコマーシャル情報を示すコマーシャル選
    択情報を、前記上り回線を利用して前記放送受信機から
    前記放送局に送信することを特徴とする請求項1記載の
    コマーシャル情報選択再生方法。
  3. 【請求項3】 前記放送局から前記放送受信機への情報
    伝達のための下り回線の空き時間に前記コマーシャル情
    報を前記放送局から前記放送受信機に送信し、 前記送信されたコマーシャル情報の中から前記放送受信
    機に設けられた書き換え可能な情報蓄積装置に書き込む
    べきコマーシャル情報を、前記制限情報に従って選択す
    ることを特徴とする請求項1記載のコマーシャル情報選
    択再生方法。
  4. 【請求項4】 前記コマーシャル情報は、前記放送受信
    機で読み取り可能な情報蓄積媒体上に格納して配布さ
    れ、 前記情報蓄積媒体上のコマーシャル情報の中から再生す
    べきコマーシャル情報が選択されることを特徴とする請
    求項1記載のコマーシャル情報選択再生方法。
  5. 【請求項5】 放送局とこの放送局から送信される番組
    情報を受信および再生する放送受信機とを含む放送シス
    テムで使用されるコマーシャル情報選択再生方法におい
    て、 番組情報を前記放送局から前記放送受信機に送信し、 番組情報毎に前記放送受信機で視聴された時間を累積
    し、その累積時間の比率に応じて、各番組情報に対応す
    るコマーシャル情報を、前記放送受信機に予め蓄積され
    たコマーシャル情報の中から選択して再生することを特
    徴とするコマーシャル情報選択再生方法。
  6. 【請求項6】 前記放送局から前記放送受信機には、番
    組情報毎にその番組情報の中で参照すべきコマーシャル
    情報候補を指定するコマーシャル候補情報が多重化され
    て送信され、 前記放送受信機で再生されるコマーシャル情報を制限す
    るために前記放送受信機に登録された制限情報と、前記
    放送受信機で視聴された番組情報に対応する前記コマー
    シャル候補情報とに基づいて、前記放送受信機に予め蓄
    積されたコマーシャル情報の中から再生すべきコマーシ
    ャル情報を選択することを特徴とする請求項5記載のコ
    マーシャル情報選択再生方法。
  7. 【請求項7】 放送局とこの放送局から送信される番組
    情報を受信および再生する放送受信機とを含む放送シス
    テムにおいて、 前記放送局は、 番組情報毎にその番組情報の中で参照すべきコマーシャ
    ル情報候補を指定するコマーシャル候補情報を多重化し
    て、前記放送局から前記放送受信機に送信する手段を具
    備し、 前記放送受信機は、 コマーシャル情報を蓄積するコマーシャル情報蓄積手段
    と、 前記放送受信機で再生されるコマーシャル情報を制限す
    るためにユーザによって登録された制限情報と、前記放
    送受信機で選択された番組情報に対応する前記コマーシ
    ャル候補情報とに基づいて、前記コマーシャル情報蓄積
    手段に蓄積されているコマーシャル情報の中から再生す
    べきコマーシャル情報を選択する手段と、 前記選択されたコマーシャル情報を前記放送受信機で再
    生する手段とを具備することを特徴とする放送システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記放送システムは前記放送受信機から
    前記放送局に情報伝送するための上り回線を有してお
    り、 前記放送受信機は、 前記選択されたコマーシャル情報を示すコマーシャル選
    択情報を、前記上り回線を利用して前記放送局に送信す
    る手段をさらに具備することを特徴とする請求項7記載
    の放送システム。
  9. 【請求項9】 前記放送局は、 前記放送局から前記放送受信機への情報伝達のための下
    り回線の空き時間に前記コマーシャル情報を前記放送受
    信機に送信する手段をさらに具備し、 前記コマーシャル情報蓄積手段は書き換え可能に構成さ
    れ、 前記放送受信機は、 前記送信されたコマーシャル情報の中から前記コマーシ
    ャル情報蓄積手段に書き込むべきコマーシャル情報を、
    前記制限情報に従って選択する手段をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項7記載の放送システム。
  10. 【請求項10】 前記コマーシャル情報蓄積手段は、前
    記コマーシャル情報が格納して配布され、前記放送受信
    機で読み取り可能な情報蓄積媒体であり、 前記放送受信機は、 前記情報蓄積媒体上のコマーシャル情報の中から再生す
    べきコマーシャル情報を選択することを特徴とする請求
    項7記載の放送システム。
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