JP2000013767A - 番組へのcm挿入方法、cm挿入装置、情報受信端末システム、及び番組フォーマットを記録した記録媒体 - Google Patents

番組へのcm挿入方法、cm挿入装置、情報受信端末システム、及び番組フォーマットを記録した記録媒体

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JP2000013767A
JP2000013767A JP10177813A JP17781398A JP2000013767A JP 2000013767 A JP2000013767 A JP 2000013767A JP 10177813 A JP10177813 A JP 10177813A JP 17781398 A JP17781398 A JP 17781398A JP 2000013767 A JP2000013767 A JP 2000013767A
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Atsushi Iizawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手を煩わすことなく、番組内における適切
箇所にCMを挿入することができるCM挿入方法、及び
CM挿入装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 番組への挿入対象となるCMを挿入対象
CMリスト7に登録するとともに、番組内におけるCM
挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM
挿入推奨箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報19
を付加しておき、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇
所情報19が検出されたとき、このCM挿入推奨箇所に
CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行
い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所に
CMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象C
Mリスト7から次挿入候補となるCMを選択し、この選
択されたCMを、番組内における該当するCM挿入推奨
箇所に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像、音声、又は
文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのコマーシャ
ル・メッセージ、いわゆるCMを挿入する際に用いられ
るCM挿入方法に係り、特に、番組内における適切箇所
にCMを挿入することができる番組へのCM挿入方法、
CM挿入装置、及び情報受信端末システムに関する。
【0002】また、本発明は、番組内における適切箇所
に適量のCMを挿入することができる番組へのCM挿入
方法、CM挿入装置、及び情報受信端末システムに関す
る。
【0003】そして、本発明は、上述したCM挿入方
法、CM挿入装置、及び情報受信端末システムに用いて
最適な番組フォーマットに関する。
【0004】
【従来の技術】最近時、既存の地上波放送に加えて、例
えばディジタル衛星放送又はインターネット情報放送等
を含むディジタル情報配信に係る社会基盤が急速に整備
されている。
【0005】このような社会基盤を用いて、放送事業者
は、映像、音声、又は文字情報を含む番組を視聴者宛に
配信することを事業としているが、例えば民間の放送事
業者が番組配信サービス提供の対価としての収入を得る
際に、主として2つの仕組みが存在する。
【0006】一方は、視聴者間の番組嗜好が多様化して
いる現状に鑑みて、PPV(Pay-Per-View)と呼ばれる、
視聴した番組毎に視聴料金を課金する仕組みであり、他
方は、番組に協賛する提供スポンサーからCM料金の出
資を受けて、提供スポンサーのCMが挿入された番組を
配信する仕組みである。
【0007】ここで、後者の仕組みに着目すると、提供
スポンサーにとっての要望は、番組の視聴率向上もさる
ことながら、番組内に、自身のCM料金出資額に見合う
量の自己のCMが挿入されることである。
【0008】また、番組視聴者にとっての要望は、番組
内に、番組の実質的な内容を含む本編の流れを阻害しな
い適切な箇所に適量のCMが挿入されることである。
【0009】そこで、放送事業者は、提供スポンサーと
番組視聴者の上記両要望を満足することを企図して、番
組内容を視聴しながら、本編中のシーンの変わり目や、
本編の前後等の経験上から本編の流れを阻害しないと考
えられる箇所に、挿入すべきCMの全体量を参照しつつ
やはり経験上から適切と考えられる配分量のCMを、手
作業で挿入するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の手作業によるCM挿入方法を、例えば、1つの
番組内に複数の提供スポンサーのCMを挿入する場合に
適用すると、放送事業者は、複数の提供スポンサー毎の
各CM料金出資額と、番組へのCM挿入枠となる目標C
M総量とを考慮しつつ試行錯誤の末、経験上から本編の
流れを阻害しないと考えられる箇所に、やはり経験上か
ら適切と考えられる各提供スポンサー毎の配分量のCM
を、手作業で挿入するという手順を踏む必要があるが、
このCM挿入作業は高度な熟練を要するのみならず、き
わめて煩雑であるという解決すべき課題を内在してい
た。
【0011】そこで、人手を煩わすことなく、番組内に
おける適切箇所にCMを挿入することができる新規な技
術の開発が関係者の間で待望されていた。
【0012】さらに言えば、人手を煩わすことなく、番
組内における適切箇所に適量のCMを挿入することがで
きる新規な技術の開発が関係者の間で待望されていた。
【0013】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇
所にCMを挿入することができるCM挿入方法、及びC
M挿入装置を提供することを課題とする。
【0014】さらに、本発明は、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入するこ
とができるCM挿入方法、及びCM挿入装置を提供する
ことを課題とする。
【0015】ところで、視聴者側におけるテレビ受像機
等の情報受信端末システムの変遷に着目すると、ディジ
タル情報配信の時流に適合させて、ハードディスク記憶
装置などの数MB程度の記憶容量を有する記憶装置を内
蔵した情報受信端末システムが出現するに至っている。
【0016】このような情報受信端末システムによれ
ば、視聴者は、ディジタル形態で配信された番組を視聴
する際に、受信した番組をリアルタイムで視聴する従来
のストリーム型視聴、又は受信した番組を記憶装置に一
旦蓄積しておき、蓄積された番組を必要に応じて再構成
して視聴する蓄積型視聴を自由に選択することが可能で
ある。
【0017】ここで、蓄積型視聴においては、番組提供
者が許容する範囲内において、視聴者の嗜好に適合する
ように番組を再構成して視聴することが可能である。
【0018】具体的には、例えば、野球番組で巨人軍の
松井選手が映し出されるシーンを集めたり、ドラマのス
トーリーを短時間で把握することを企図して、本編の先
頭及び末尾部分の各5分間、及び残りの中間部分のうち
5分経過毎に各2分間を集める等の、視聴者の嗜好に適
合するように番組を再構成することが可能となる。
【0019】しかしながら、上述した情報受信端末シス
テムにあっては、番組の再構成時にCMが除去されてし
まうおそれがある一方で、番組再構成に伴って、番組時
間が短縮されるか又は長くなる結果として、提供スポン
サーが意図した番組へのCM挿入比率を達成できないお
それもあるという解決すべき課題を内在していた。
【0020】そこで、視聴者が各自の嗜好に適合するよ
うに番組を再構成した場合であっても、番組内における
適切箇所にCMを挿入することができる新規な技術の開
発が関係者の間で待望されていた。
【0021】さらに言えば、視聴者が各自の嗜好に適合
するように番組を再構成した場合であっても、番組内に
おける適切箇所に適量のCMを挿入することができる新
規な技術の開発が関係者の間で待望されていた。
【0022】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、視聴者が各自の嗜好に適合するように番組を再
構成した場合であっても、番組内における適切箇所にC
Mを挿入することができる情報受信端末システムを提供
することを課題とする。
【0023】また、本発明は、視聴者が各自の嗜好に適
合するように番組を再構成した場合であっても、番組内
における適切箇所に適量のCMを挿入することができる
情報受信端末システムを提供することを課題とする。
【0024】そして、本発明は、上述したCM挿入方
法、CM挿入装置、及び情報受信端末システムに用いて
最適な番組フォーマットを提供することを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、映像、音声、又は文字情報を含
む番組内に、提供スポンサーのCMを挿入する際に用い
られる番組へのCM挿入方法であって、前記番組への挿
入対象となるCMを挿入対象CMリストに登録するとと
もに、前記番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿
入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所である旨を
表すCM挿入推奨箇所情報を付加しておき、前記番組を
順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情報が検出された
とき、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否か
に係るCM挿入可否判定を行い、当該CM挿入可否判定
の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の
判定が下されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿
入候補となるCMを選択し、当該選択されたCMを、前
記番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入すること
を要旨とする。
【0026】請求項1の発明によれば、まず、番組への
挿入対象となるCMを挿入対象CMリストに登録すると
ともに、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入
推奨箇所に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表
すCM挿入推奨箇所情報を付加しておく。次に、番組を
順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出されたと
き、このCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに
係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定の
結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が
下されたとき、挿入対象CMリストから次挿入候補とな
るCMを選択し、選択されたCMを、番組内におけるC
M挿入推奨箇所に挿入する。
【0027】このように、請求項1の発明によれば、番
組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、このCM挿入可否判定結果にしたがって、検出さ
れたCM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたの
で、したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推
奨箇所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推
奨箇所において確実に実行されることになり、この結
果、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
CMを挿入することができる。
【0028】また、請求項2の発明は、前記挿入対象C
Mリストには、前記番組への挿入対象となる1又は2以
上のCMが、挿入順序にしたがって配列するようにして
登録されることを要旨とする。
【0029】請求項2の発明によれば、挿入対象CMリ
ストには、番組への挿入対象となる1又は2以上のCM
が、挿入順序にしたがって配列するようにして登録され
るので、したがって、挿入対象CMリストから次挿入候
補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理の際
に、次挿入候補となるCMを即時に選択することがで
き、この結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円
滑に行なうことができる。
【0030】さらに、請求項3の発明は、前記挿入対象
CMリストに登録される1又は2以上のCMには、各C
Mが相互に識別可能となる如く各CMに固有のCM識別
情報が付加されることを要旨とする。
【0031】請求項3の発明によれば、挿入対象CMリ
ストに登録される1又は2以上のCMには、各CMが相
互に識別可能となる如く各CMに固有のCM識別情報が
付加されるので、したがって、挿入対象CMリストから
次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処
理の際に、次挿入候補となるCMを、該当するCM識別
情報を指定することで選択することができ、この結果、
次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円滑に行なうこと
ができる。
【0032】さらにまた、請求項4の発明は、前記挿入
対象CMリストには、複数のCMが同一群に属するCM
として登録されることを妨げないことを要旨とする。
【0033】請求項4の発明によれば、挿入対象CMリ
ストには、複数のCMが同一群に属するCMとして登録
されることを妨げないものとされるので、したがって、
例えば、連続して視聴したときに格別の妙味を生じさせ
るようなストーリー性を有するCM群を、同一群に属す
るCMとして登録しておき、この同一群に属するCMが
次挿入候補として選択されたとき、この同一群に属する
CMを、番組内に連続して挿入するように構成すれば、
提供スポンサー側は、自身の意図に合致した形態でCM
が連続挿入された番組を提供することができる一方で、
視聴者側は、同一群に属するCMを連続して視聴するこ
とで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味を享受す
ることができ、この結果、提供スポンサー、及び視聴者
の双方にとって、両者の要望に合致した望ましい番組へ
のCM挿入形態を実現することができる。
【0034】さらに、請求項5の発明は、前記CM挿入
可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所に前記同一群に
属するCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記
挿入対象CMリストから次挿入候補となる同一群に属す
るCMを選択し、当該選択された同一群に属するCM
を、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に連続し
て挿入することを要旨とする。
【0035】請求項5の発明によれば、CM挿入可否判
定の結果、CM挿入推奨箇所に同一群に属するCMを挿
入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象CMリスト
から次挿入候補となる同一群に属するCMを選択し、選
択された同一群に属するCMを、番組内におけるCM挿
入推奨箇所に連続して挿入するので、したがって、提供
スポンサー側は、自身の意図に合致した形態でCMが挿
入された番組を提供することができる一方で、視聴者側
は、同一群に属するCMを連続して視聴することで、提
供スポンサー側が意図した格別の妙味を享受することが
でき、この結果、請求項4の発明と同様に、提供スポン
サー、及び視聴者の双方にとって、両者の要望に合致し
た望ましい番組へのCM挿入形態を実現することができ
る。
【0036】さらにまた、請求項6の発明は、前記挿入
対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択する際
に、提供スポンサー毎のCM料金出資額と、前記番組へ
のCM挿入枠となる目標CM総量とを参照し、前記番組
内に結果として各提供スポンサー毎の適正配分量のCM
が挿入されることを考慮して、適切なCMを次挿入候補
として選択することを要旨とする。
【0037】請求項6の発明によれば、前記挿入対象C
Mリストから次挿入候補となるCMを選択する際に、提
供スポンサー毎のCM料金出資額と、番組へのCM挿入
枠となる目標CM総量とを参照し、番組内に結果として
各提供スポンサー毎の適正配分量のCMが挿入されるこ
とを考慮して、適切なCMを次挿入候補として選択する
ので、したがって、例えば、1つの番組に対して複数の
提供スポンサーが存在し、かつ、各提供スポンサー毎の
CM料金出資額が相互に異なる場合であっても、番組内
には、各提供スポンサー毎の適正配分量のCMが順次挿
入されることになり、この結果、各提供スポンサー間で
公平かつ適正な配分量となる番組へのCM挿入形態を実
現することができる。
【0038】しかも、請求項7の発明は、前記CM挿入
推奨箇所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特定C
M挿入情報が付加されることを妨げないものとされ、前
記CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所に特
定のCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記挿
入対象CMリストから次挿入候補となる特定のCMを選
択し、当該選択された特定のCMを、前記番組内におけ
る前記CM挿入推奨箇所に挿入することを要旨とする。
【0039】請求項7の発明によれば、CM挿入推奨箇
所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特定CM挿入
情報が付加されることを妨げないものとされ、CM挿入
可否判定の結果、CM挿入推奨箇所に特定のCMを挿入
すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象CMリストか
ら次挿入候補となる特定のCMを選択し、この選択され
た特定のCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿
入するので、したがって、例えば、番組内において洗濯
機が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後に、
CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、こ
のCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入を特定す
る等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特定のシー
ンの直前又は直後に、特定のCMを挿入することがで
き、この結果、提供スポンサー側の要望に合致した望ま
しい番組へのCM挿入形態を実現することができる。
【0040】また、請求項8の発明は、前記選択された
特定のCMが、前記番組内における前記CM挿入推奨箇
所に挿入されたとき、当該挿入済みの特定のCMには、
既に挿入済みである旨を表す挿入済み情報が付加され、
当該挿入済み情報が付加されたCMは、前記挿入対象C
Mリストから次挿入候補となるCMを選択する際に、次
挿入候補から除外されることを要旨とする。
【0041】請求項8の発明によれば、選択された特定
のCMが、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入され
たとき、この挿入済みの特定のCMには、既に挿入済み
である旨を表す挿入済み情報が付加され、挿入済み情報
が付加されたCMは、挿入対象CMリストから次挿入候
補となるCMを選択する際に、次挿入候補から除外され
るので、したがって、既に挿入済みの特定のCMが、番
組内における特定のシーンの直前又は直後とは異なる箇
所に、誤って再度挿入される事態を未然に防止すること
ができる。
【0042】一方、請求項9の発明は、映像、音声、又
は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを挿
入する際に用いられる番組へのCM挿入方法であって、
前記番組への挿入対象となるCMを挿入対象CMリスト
に登録するとともに、前記番組内におけるCM挿入が推
奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨
箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報を付加してお
き、前記番組を順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情
報が検出されたとき、前記番組の先頭から当該検出時点
に至るまでの番組経過時間と、前記番組の先頭からの各
経過時間において達成されるべき指標となる目標CM挿
入比率を表すCM挿入パターン関数とを参照して、当該
検出時点での目標CM挿入比率を演算するとともに、前
記番組経過時間と、当該検出時点迄に前記番組内に挿入
済みのCM累積時間を表す実績CM挿入累積時間とを参
照して、当該検出時点で達成されている実績CM挿入比
率を演算し、当該演算された目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率間の差異に基づいて、当該CM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、当該CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記
挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択
し、当該選択されたCMを、前記番組内における前記C
M挿入推奨箇所に挿入することを要旨とする。
【0043】請求項9の発明によれば、まず、番組への
挿入対象となるCMを挿入対象CMリストに登録すると
ともに、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入
推奨箇所に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表
すCM挿入推奨箇所情報を付加しておく。
【0044】次に、番組を順次走査中に、CM挿入推奨
箇所情報が検出されたとき、番組の先頭から当該検出時
点に至るまでの番組経過時間と、番組の先頭からの各経
過時間において達成されるべき指標となる目標CM挿入
比率を表すCM挿入パターン関数とを参照して、当該検
出時点での目標CM挿入比率を演算するとともに、番組
経過時間と、当該検出時点迄に番組内に挿入済みのCM
累積時間を表す実績CM挿入累積時間とを参照して、当
該検出時点で達成されている実績CM挿入比率を演算す
る。
【0045】そして、演算された目標CM挿入比率及び
実績CM挿入比率間の差異に基づいて、CM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象
CMリストから次挿入候補となるCMを選択し、この選
択されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿
入する。
【0046】このように、請求項9の発明によれば、番
組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、上述の手順で各々演算され
た目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基
づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入
可否判定結果にしたがって、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入するようにしたので、したがって、番組
へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では
実行されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM
挿入可否判定結果にしたがう適量のCM挿入処理が確実
に実行されることになり、この結果、人手を煩わすこと
なく、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入する
ことができる。
【0047】また、請求項10の発明は、前記CM挿入
パターン関数は、前記番組内にCMを挿入する際に用い
られるCM挿入型式と、前記番組の先頭から末尾に至る
までの時間長を表す総番組長と、前記番組の末尾におい
て達成されるべき指標となる最終目標CM挿入比率と、
を含む決定要素から定義されることを要旨とする。
【0048】請求項10の発明によれば、番組の先頭か
らの各経過時間において達成されるべき指標となる目標
CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数は、番組内に
CMを挿入する際に用いられるCM挿入型式と、番組の
先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長と、番
組の末尾において達成されるべき指標となる最終目標C
M挿入比率と、を含む決定要素から定義されるので、し
たがって、例えば放送局等の番組供給側において、上述
した決定要素の各々を、適宜の型式、又は値にそれぞれ
設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン
関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用
いたCM挿入処理を実行することができ、この結果、請
求項9の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内
における適切箇所に適量のCMを挿入することができ
る。
【0049】しかも、請求項10の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量
のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式
に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができ、この結果、
番組供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮され
たCM実施形態を実現することができる。
【0050】そして、請求項10の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入
する型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定し
ておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン関数が
定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたC
M挿入処理を実行することができ、この結果、視聴者側
の嗜好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたC
M実施形態を具現化することができる。
【0051】さらに、請求項11の発明は、前記演算さ
れた目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に
は、前記目標CM挿入比率を基準として、当該目標CM
挿入比率が達成されているとみなす許容範囲が設定され
ることを要旨とする。
【0052】請求項11の発明によれば、上述の如く演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異には、目標CM挿入比率を基準として、目標CM挿入
比率が達成されているとみなす許容範囲が設定されるの
で、したがって、例えば、実績CM挿入比率が、目標C
M挿入比率を基準とする許容範囲内に位置付けられてい
るか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿
入可否判定結果にしたがうCM挿入処理を実行すること
ができ、この結果、挿入対象となるCMが、一般に例え
ば30秒間や1分間等の所定長を有するという実情に合
致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態を具現
化することができる。
【0053】さらにまた、請求項12の発明は、前記目
標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、
任意の幅に可変設定されることを妨げないことを要旨と
する。
【0054】請求項12の発明によれば、目標CM挿入
比率が達成されているとみなす許容範囲は、任意の幅に
可変設定されることを妨げないものとされるので、した
がって、例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入される
CM量を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したい
という要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の
幅に可変設定することで、上述した要望を満足すること
ができ、この結果、1つのCM挿入推奨箇所に挿入され
るCM量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入
形態を実現することができる。
【0055】しかも、請求項13の発明は、前記演算さ
れた目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異
が、前記許容範囲内に収容されているか否かに基づい
て、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに
係るCM挿入可否判定を行うことを要旨とする。
【0056】請求項13の発明によれば、上述の如く演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異が、目標CM挿入比率が達成されているとみなす許容
範囲内に収容されているか否かに基づいて、CM挿入推
奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判
定を行うので、したがって、このCM挿入可否判定結果
にしたがうCM挿入処理を実行することができ、この結
果、請求項11の発明と同様に、挿入対象となるCM
が、一般に例えば30秒間や1分間等の所定長を有する
という実情に合致した、きわめて実用的な番組へのCM
挿入形態を具現化することができる。
【0057】さらに、請求項14の発明は、前記目標C
M挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、前記
目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値を含んでお
り、前記実績CM挿入比率が、前記目標CM挿入比率を
基準とする下限しきい値以下であるとき、前記CM挿入
推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下すことを要旨
とする。
【0058】請求項14の発明によれば、上述の如く演
算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定を下すので、したがって、
このCM挿入可否判定結果に基づいて、実績CM挿入比
率が下限しきい値以下であるときにはCM挿入処理が実
行されることになり、この結果、目標CM挿入比率が達
成されていないとみなされるとき、換言すれば、番組に
対するCM挿入量が不足しているとみなされるときに
は、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができる。
【0059】さらにまた、請求項15の発明は、前記目
標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、
前記目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値及び上
限しきい値とから規定され、前記実績CM挿入比率が、
前記目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下で
あるとき、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨
の判定を下して、前記実績CM挿入比率が、前記目標C
M挿入比率を基準とする上限しきい値以上に到達するま
で、前記挿入対象CMリストから次挿入候補となるCM
を選択する次挿入候補CM選択処理と、当該選択された
CMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿
入するCM挿入処理と、を繰り返し継続して実行するこ
とを要旨とする。
【0060】請求項15の発明によれば、上述の如く演
算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定を下して、実績CM挿入比
率が目標CM挿入比率を基準とする上限しきい値以上に
到達するまで、挿入対象CMリストから次挿入候補とな
るCMを選択する次挿入候補CM選択処理と、この選択
されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入
するCM挿入処理と、を繰り返し継続して実行するの
で、したがって、番組に対するCM挿入量が不足してい
るとみなされるときには、番組に対するCM挿入量が目
標量を越えるに到るまで、確実に番組へのCM挿入処理
を行うことができる。
【0061】しかも、請求項16の発明は、前記挿入対
象CMリストから次挿入候補となるCMを選択する次挿
入候補CM選択処理と、当該選択されたCMを、前記番
組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入
処理と、を繰り返し継続して実行する際に、前記目標C
M挿入比率及び実績CM挿入比率は、前記CM挿入処理
後における最新の演算値に逐次更新されることを要旨と
する。
【0062】請求項16の発明によれば、挿入対象CM
リストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補
CM選択処理と、この選択されたCMを、番組内におけ
るCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り
返し継続して実行する際に、目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率は、CM挿入処理後における最新の演算値
に逐次更新されるので、したがって、CM挿入処理後に
おける最新の演算値に逐次更新された目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率を参照しながら、番組に対するC
M挿入量が不足しているとみなされるときには、番組に
対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に
番組へのCM挿入処理を行うことができ、この結果、き
わめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿入形態を具現化
することができる。
【0063】しかして、請求項17の発明は、前記CM
挿入パターン関数は、前記番組へ挿入されるべきCMの
回数を表すCM挿入回数と、当該CM挿入回数毎の各回
における、前記番組に対する相対的なCM挿入箇所を表
す相対的CM挿入箇所と、当該CM挿入回数毎の各回に
おける、前記番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に
対する相対的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率
と、を含む決定要素から定義されることを要旨とする。
【0064】請求項17の発明によれば、CM挿入パタ
ーン関数は、番組へ挿入されるべきCMの回数を表すC
M挿入回数と、CM挿入回数毎の各回における、番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
と、CM挿入回数毎の各回における、番組へのCM挿入
枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿入比率を
表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素から定義さ
れるので、したがって、例えば放送局等の番組供給側に
おいて、上述した決定要素の各々を、適宜の回数、箇
所、又は値にそれぞれ設定しておけば、この設定にした
がうCM挿入パターン関数が定義され、定義されたCM
挿入パターン関数を用いたCM挿入処理を実行すること
ができ、この結果、請求項9の発明と同様に、人手を煩
わすことなく、番組内における適切箇所に適量のCMを
挿入することができる。
【0065】しかも、請求項17の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定にしたがうC
M挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パ
ターン関数を用いたCM挿入処理を実行することがで
き、この結果、番組供給側の意図するCM挿入回数が優
先的に考慮されたCM実施形態を実現することができ
る。
【0066】そして、請求項17の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パ
ターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関
数を用いたCM挿入処理を実行することができ、この結
果、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化することができる。
【0067】一方、請求項18の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを
挿入する如く構成されたCM挿入装置であって、前記番
組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象CMリ
ストと、前記番組を順次走査する番組走査手段と、当該
番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当該番
組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に
付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推
奨箇所情報検出手段と、当該CM挿入推奨箇所情報検出
手段でCM挿入推奨箇所情報が検出されたとき、当該C
M挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿
入可否判定を行うCM挿入可否判定手段と、当該CM挿
入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、前記CM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたと
き、前記挿入対象CMリストから次挿入候補となるCM
を選択する次挿入候補CM選択手段と、当該次挿入候補
CM選択手段で選択されたCMを、前記番組内における
前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理手段と、
を備えて構成されることを要旨とする。
【0068】請求項18の発明によれば、まず、番組走
査手段は、番組を順次走査する。この番組走査手段を用
いた番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報検出手
段は、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。
CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報
が検出されたとき、CM挿入可否判定手段は、CM挿入
推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否
判定を行う。CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定
の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定
が下されたとき、次挿入候補CM選択手段は、挿入対象
CMリストから次挿入候補となるCMを選択する。そし
て、CM挿入処理手段は、次挿入候補CM選択手段で選
択されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿
入する。
【0069】このように、請求項18の発明によれば、
番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出され
ると、この検出時点において、検出されたCM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定
を行い、このCM挿入可否判定結果にしたがって、検出
されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたの
で、したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推
奨箇所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推
奨箇所において確実に実行されることになり、この結
果、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
CMを挿入可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0070】また、請求項19の発明は、前記挿入対象
CMリストには、前記番組への挿入対象となる1又は2
以上のCMが、挿入順序にしたがって配列するようにし
て登録されることを要旨とする。
【0071】請求項19の発明によれば、挿入対象CM
リストには、番組への挿入対象となる1又は2以上のC
Mが、挿入順序にしたがって配列するようにして登録さ
れるので、したがって、挿入対象CMリストから次挿入
候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理の際
に、次挿入候補となるCMを即時に選択することがで
き、この結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円
滑に行なうことができる。
【0072】さらに、請求項20の発明は、前記挿入対
象CMリストに登録される1又は2以上のCMには、各
CMが相互に識別可能となる如く各CMに固有のCM識
別情報が付加されることを要旨とする。
【0073】請求項20の発明によれば、挿入対象CM
リストに登録される1又は2以上のCMには、各CMが
相互に識別可能となる如く各CMに固有のCM識別情報
が付加されるので、したがって、挿入対象CMリストか
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理の際に、次挿入候補となるCMを、該当するCM識
別情報を指定することで選択することができ、この結
果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円滑に行なう
ことができる。
【0074】さらにまた、請求項21の発明は、前記挿
入対象CMリストには、複数のCMが同一群に属するC
Mとして登録されることを妨げないことを要旨とする。
【0075】請求項21の発明によれば、挿入対象CM
リストには、複数のCMが同一群に属するCMとして登
録されることを妨げないものとされるので、したがっ
て、例えば、連続して視聴したときに格別の妙味を生じ
させるようなストーリー性を有するCM群を、同一群に
属するCMとして登録しておき、この同一群に属するC
Mが次挿入候補として選択されたとき、この同一群に属
するCMを、番組内に連続して挿入するように構成すれ
ば、提供スポンサー側は、自身の意図に合致した形態で
CMが連続挿入された番組を提供することができる一方
で、視聴者側は、同一群に属するCMを連続して視聴す
ることで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味を享
受することができ、この結果、提供スポンサー、及び視
聴者の双方にとって、両者の要望に合致した望ましい番
組へのCM挿入形態を実現可能なCM挿入装置を得るこ
とができる。
【0076】しかも、請求項22の発明は、前記次挿入
候補CM選択手段は、前記CM挿入可否判定手段のCM
挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所に前記同一
群に属するCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、
前記挿入対象CMリストから次挿入候補となる同一群に
属するCMを選択し、前記CM挿入処理手段は、当該次
挿入候補CM選択手段で選択された同一群に属するCM
を、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に連続し
て挿入することを要旨とする。
【0077】請求項22の発明によれば、次挿入候補C
M選択手段は、CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判
定の結果、CM挿入推奨箇所に同一群に属するCMを挿
入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象CMリスト
から次挿入候補となる同一群に属するCMを選択し、こ
れを受けて、CM挿入処理手段は、次挿入候補CM選択
手段で選択された同一群に属するCMを、番組内におけ
るCM挿入推奨箇所に連続して挿入するので、したがっ
て、提供スポンサー側は、自身の意図に合致した形態で
CMが挿入された番組を提供することができる一方で、
視聴者側は、同一群に属するCMを連続して視聴するこ
とで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味を享受す
ることができ、この結果、請求項21に発明と同様に、
提供スポンサー、及び視聴者の双方にとって、両者の要
望に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実現可能
なCM挿入装置を得ることができる。
【0078】また、請求項23の発明は、前記次挿入候
補CM選択手段は、前記CM挿入可否判定手段のCM挿
入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべき旨の判定が下されたとき、提供スポンサー毎のC
M料金出資額と、前記番組へのCM挿入枠となる目標C
M総量とを参照し、前記番組内に結果として各提供スポ
ンサー毎の適正配分量のCMが挿入されることを考慮し
て、適切なCMを次挿入候補として選択することを要旨
とする。
【0079】請求項23の発明によれば、次挿入候補C
M選択手段は、CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判
定の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判
定が下されたとき、提供スポンサー毎のCM料金出資額
と、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを参照
し、番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正配分
量のCMが挿入されることを考慮して、適切なCMを次
挿入候補として選択するので、したがって、例えば、1
つの番組に対して複数の提供スポンサーが存在し、か
つ、各提供スポンサー毎のCM料金出資額が相互に異な
る場合であっても、番組内には、各提供スポンサー毎の
適正配分量のCMが順次挿入されることになり、この結
果、各提供スポンサー間で公平かつ適正な配分量となる
番組へのCM挿入形態を実現可能なCM挿入装置を得る
ことができる。
【0080】さらに、請求項24の発明は、前記CM挿
入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特定
CM挿入情報が付加されることを妨げないものとされ、
前記次挿入候補CM選択手段は、前記CM挿入可否判定
手段のCM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所
に特定のCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前
記挿入対象CMリストから次挿入候補となる特定のCM
を選択し、前記CM挿入処理手段は、当該次挿入候補C
M選択手段で選択された特定のCMを、前記番組内にお
ける前記CM挿入推奨箇所に挿入することを要旨とす
る。
【0081】請求項24の発明によれば、次挿入候補C
M選択手段は、CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判
定の結果、CM挿入推奨箇所に特定のCMを挿入すべき
旨の判定が下されたとき、挿入対象CMリストから次挿
入候補となる特定のCMを選択し、これを受けて、CM
挿入処理手段は、次挿入候補CM選択手段で選択された
特定のCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入
するので、したがって、例えば、番組内において洗濯機
が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後に、C
M挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、この
CM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入を特定する
等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特定のシーン
の直前又は直後に、特定のCMを挿入することができ、
この結果、提供スポンサー側の要望に合致した望ましい
番組へのCM挿入形態を実現可能なCM挿入装置を得る
ことができる。
【0082】さらにまた、請求項25の発明は、前記次
挿入候補CM選択手段で選択された特定のCMが、前記
CM挿入処理手段を用いて前記番組内における前記CM
挿入推奨箇所に挿入されたとき、当該挿入済みの特定の
CMには、既に挿入済みである旨を表す挿入済み情報が
付加され、前記挿入済み情報が付加されたCMは、前記
次挿入候補CM選択手段を用いて前記挿入対象CMリス
トから次挿入候補となるCMを選択する際に、次挿入候
補から除外されることを要旨とする。
【0083】請求項25の発明によれば、次挿入候補C
M選択手段で選択された特定のCMが、CM挿入処理手
段を用いて番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入され
たとき、この挿入済みの特定のCMには、既に挿入済み
である旨を表す挿入済み情報が付加され、挿入済み情報
が付加されたCMは、次挿入候補CM選択手段を用いて
挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択す
る際に、次挿入候補から除外されるので、したがって、
既に挿入済みの特定のCMが、番組内における特定のシ
ーンの直前又は直後とは異なる箇所に、誤って再度挿入
される事態を未然に防止することができる。
【0084】一方、請求項26の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを
挿入する如く構成されたCM挿入装置であって、前記番
組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象CMリ
ストと、前記番組を順次走査する番組走査手段と、当該
番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当該番
組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に
付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推
奨箇所情報検出手段と、前記番組の先頭からの各経過時
間において達成されるべき指標となる目標CM挿入比率
を表すCM挿入パターン関数を記憶するCM挿入パター
ン関数記憶手段と、当該CM挿入推奨箇所情報検出手段
でCM挿入推奨箇所情報が検出されたとき、前記番組の
先頭から当該CM挿入推奨箇所情報検出時点に至るまで
の番組経過時間と、前記CM挿入パターン関数記憶手段
に記憶されたCM挿入パターン関数とを参照して、当該
CM挿入推奨箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を
演算する目標CM挿入比率演算手段と、前記CM挿入推
奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出され
たとき、当該CM挿入推奨箇所情報検出時点迄に前記番
組内に挿入済みのCM累積時間と、前記番組経過時間と
を参照して、当該CM挿入推奨箇所情報検出時点で達成
されている実績CM挿入比率を演算する実績CM挿入比
率演算手段と、前記目標CM挿入比率演算手段で演算さ
れた目標CM挿入比率、及び前記実績CM挿入比率演算
手段で演算された実績CM挿入比率間の差異に基づい
て、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに
係るCM挿入可否判定を行うCM挿入可否判定手段と、
当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
なるCMを選択する次挿入候補CM選択手段と、当該次
挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、前記番組内
における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理
手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
【0085】請求項26の発明によれば、まず、番組走
査手段は、番組を順次走査する。この番組走査手段を用
いた番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報検出手
段は、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。
CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報
が検出されたとき、目標CM挿入比率演算手段は、番組
の先頭から当該CM挿入推奨箇所情報検出時点に至るま
での番組経過時間と、CM挿入パターン関数記憶手段に
記憶されたCM挿入パターン関数とを参照して、当該C
M挿入推奨箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を演
算する一方、実績CM挿入比率演算手段は、当該CM挿
入推奨箇所情報検出時点迄に番組内に挿入済みのCM累
積時間と、前記番組経過時間とを参照して、当該CM挿
入推奨箇所情報検出時点で達成されている実績CM挿入
比率を演算する。
【0086】次に、CM挿入可否判定手段は、目標CM
挿入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及び
実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿入比
率間の差異に基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行う。CM挿入
可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、次挿
入候補CM選択手段は、挿入対象CMリストから次挿入
候補となるCMを選択する。そして、CM挿入処理手段
は、次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、番組
内におけるCM挿入推奨箇所に挿入する。
【0087】このように、請求項26の発明によれば、
番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出され
ると、この検出時点において、上述の手順で各々演算さ
れた目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に
基づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿
入可否判定結果にしたがって、検出されたCM挿入推奨
箇所にCMを挿入するようにしたので、したがって、番
組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所で
は実行されることなく、CM挿入推奨箇所において、C
M挿入可否判定結果にしたがう適量のCM挿入処理が確
実に実行されることになり、この結果、人手を煩わすこ
となく、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入可
能なCM挿入装置を得ることができる。
【0088】また、請求項27の発明は、前記CM挿入
パターン関数記憶手段に記憶されたCM挿入パターン関
数は、前記番組内にCMを挿入する際に用いられるCM
挿入型式と、前記番組の先頭から末尾に至るまでの時間
長を表す総番組長と、前記番組の末尾において達成され
るべき指標となる最終目標CM挿入比率と、を含む決定
要素から定義されることを要旨とする。
【0089】請求項27の発明によれば、番組の先頭か
らの各経過時間において達成されるべき指標となる目標
CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数は、番組内に
CMを挿入する際に用いられるCM挿入型式と、番組の
先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長と、番
組の末尾において達成されるべき指標となる最終目標C
M挿入比率と、を含む決定要素から定義されるので、し
たがって、例えば放送局等の番組供給側において、上述
した決定要素の各々を、適宜の型式、又は値にそれぞれ
設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン
関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用
いたCM挿入処理を実行することができ、この結果、請
求項26の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組
内における適切箇所に適量のCMを挿入可能なCM挿入
装置を得ることができる。
【0090】しかも、請求項27の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量
のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式
に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができ、この結果、
番組供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮され
たCM実施形態を実現可能なCM挿入装置を得ることが
できる。
【0091】そして、請求項27の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入
する型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定し
ておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン関数が
定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたC
M挿入処理を実行することができ、この結果、視聴者側
の嗜好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたC
M実施形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることがで
きる。
【0092】さらに、請求項28の発明は、前記目標C
M挿入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及
び前記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM
挿入比率間の差異には、前記目標CM挿入比率を基準と
して、当該目標CM挿入比率が達成されているとみなす
許容範囲が設定されることを要旨とする。
【0093】請求項28の発明によれば、上述の如く演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異には、目標CM挿入比率を基準として、目標CM挿入
比率が達成されているとみなす許容範囲が設定されるの
で、したがって、例えば、実績CM挿入比率が、目標C
M挿入比率を基準とする許容範囲内に位置付けられてい
るか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿
入可否判定結果にしたがうCM挿入処理を実行すること
ができ、この結果、挿入対象となるCMが、一般に例え
ば30秒間や1分間等の所定長を有するという実情に合
致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態を具現
化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0094】さらにまた、請求項29の発明は、前記目
標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、
任意の幅に可変設定されることを妨げないことを要旨と
する。
【0095】請求項29の発明によれば、目標CM挿入
比率が達成されているとみなす許容範囲は、任意の幅に
可変設定されることを妨げないものとされるので、した
がって、例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入される
CM量を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したい
という要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の
幅に可変設定することで、上述した要望を満足すること
ができ、この結果、1つのCM挿入推奨箇所に挿入され
るCM量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入
形態を実現可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0096】しかも、請求項30の発明は、前記CM挿
入可否判定手段は、前記目標CM挿入比率演算手段で演
算された目標CM挿入比率、及び前記実績CM挿入比率
演算手段で演算された実績CM挿入比率間の差異が、前
記許容範囲内に収容されているか否かに基づいて、前記
CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM
挿入可否判定を行うことを要旨とする。
【0097】請求項30の発明によれば、CM挿入可否
判定手段は、目標CM挿入比率演算手段で演算された目
標CM挿入比率、及び実績CM挿入比率演算手段で演算
された実績CM挿入比率間の差異が、目標CM挿入比率
が達成されているとみなす許容範囲内に収容されている
か否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行うので、したがっ
て、CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定結果にし
たがうCM挿入処理を実行することができ、この結果、
請求項28の発明と同様に、挿入対象となるCMが、一
般に例えば30秒間や1分間等の所定長を有するという
実情に合致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形
態を具現化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0098】さらに、請求項31の発明は、前記目標C
M挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、前記
目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値を含んでお
り、前記CM挿入可否判定手段は、前記実績CM挿入比
率演算手段で演算された実績CM挿入比率が、前記目標
CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下であると
き、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定
を下すことを要旨とする。
【0099】請求項31の発明によれば、CM挿入可否
判定手段は、実績CM挿入比率演算手段で演算された実
績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とする下限
しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべき旨の判定を下すので、したがって、CM挿入可
否判定手段のCM挿入可否判定結果に基づいて、実績C
M挿入比率が下限しきい値以下であるときにはCM挿入
処理が実行されることになり、この結果、目標CM挿入
比率が達成されていないとみなされるとき、換言すれ
ば、番組に対するCM挿入量が不足しているとみなされ
るときには、確実に番組へのCM挿入処理を実行可能な
CM挿入装置を得ることができる。
【0100】さらにまた、請求項32の発明は、前記目
標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、
前記目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値及び上
限しきい値とから規定され、前記CM挿入可否判定手段
は、前記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績C
M挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準とする下限
しきい値以下であるとき、前記CM挿入推奨箇所にCM
を挿入すべき旨の判定を下して、前記実績CM挿入比率
が、前記目標CM挿入比率を基準とする上限しきい値以
上に到達するまで、前記次挿入候補CM選択手段におけ
る、前記挿入対象CMリストから次挿入候補となるCM
を選択する次挿入候補CM選択処理と、前記CM挿入処
理手段における、前記次挿入候補CM選択手段で選択さ
れたCMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所
に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し継続して実行さ
せることを要旨とする。
【0101】請求項32の発明によれば、CM挿入可否
判定手段は、上述の如く演算された実績CM挿入比率
が、目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下で
あるとき、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判
定を下して、実績CM挿入比率が目標CM挿入比率を基
準とする上限しきい値以上に到達するまで、挿入対象C
Mリストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候
補CM選択処理と、この選択されたCMを、番組内にお
けるCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰
り返し継続して実行させるので、したがって、番組に対
するCM挿入量が不足しているとみなされるときには、
番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、
確実に番組へのCM挿入処理を実行可能なCM挿入装置
を得ることができる。
【0102】しかも、請求項33の発明は、前記次挿入
候補CM選択手段における、前記挿入対象CMリストか
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理と、前記CM挿入処理手段における、前記次挿入候
補CM選択手段で選択されたCMを、前記番組内におけ
る前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を
繰り返し継続して実行させる際に、前記目標CM挿入比
率及び実績CM挿入比率は、前記CM挿入処理後におけ
る最新の演算値に逐次更新されることを要旨とする。
【0103】請求項33の発明によれば、挿入対象CM
リストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補
CM選択処理と、この選択されたCMを、番組内におけ
るCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り
返し継続して実行する際に、目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率は、CM挿入処理後における最新の演算値
に逐次更新されるので、したがって、CM挿入処理後に
おける最新の演算値に逐次更新された目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率を参照しながら、番組に対するC
M挿入量が不足しているとみなされるときには、番組に
対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に
番組へのCM挿入処理を行うことができ、この結果、き
わめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿入形態を具現化
可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0104】しかして、請求項34の発明は、前記CM
挿入パターン関数記憶手段に記憶されたCM挿入パター
ン関数は、前記番組へ挿入されるべきCMの回数を表す
CM挿入回数と、当該CM挿入回数毎の各回における、
前記番組に対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的C
M挿入箇所と、当該CM挿入回数毎の各回における、前
記番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に対する相対
的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率と、を含む
決定要素から定義されることを要旨とする。
【0105】請求項34の発明によれば、CM挿入パタ
ーン関数は、番組へ挿入されるべきCMの回数を表すC
M挿入回数と、CM挿入回数毎の各回における、番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
と、CM挿入回数毎の各回における、番組へのCM挿入
枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿入比率を
表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素から定義さ
れるので、したがって、例えば放送局等の番組供給側に
おいて、上述した決定要素の各々を、適宜の回数、箇
所、又は値にそれぞれ設定しておけば、この設定にした
がうCM挿入パターン関数が定義され、定義されたCM
挿入パターン関数を用いたCM挿入処理を実行すること
ができ、この結果、請求項26の発明と同様に、人手を
煩わすことなく、番組内における適切箇所に適量のCM
を挿入可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0106】しかも、請求項34の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定にしたがうC
M挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パ
ターン関数を用いたCM挿入処理を実行することがで
き、この結果、番組供給側の意図するCM挿入回数が優
先的に考慮されたCM実施形態を実現可能なCM挿入装
置を得ることができる。
【0107】そして、請求項34の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パ
ターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関
数を用いたCM挿入処理を実行することができ、この結
果、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0108】一方、請求項35の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組、及び当該番組への挿入対象と
なる提供スポンサーのCMを受信し、当該受信した番組
内に、当該受信したCMを挿入する如く構成された情報
受信端末システムであって、前記番組への挿入対象とな
るCMが登録される挿入対象CMリストと、前記番組を
表示手段の表示画面上に順次再生表示させる番組再生表
示手段と、当該番組再生表示手段を用いて前記番組を順
次再生表示中に、当該番組内におけるCM挿入が推奨さ
れるCM挿入推奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情
報を検出するCM挿入推奨箇所情報検出手段と、当該C
M挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が
検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行うCM挿入可否
判定手段と、当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否
判定の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき
旨の判定が下されたとき、前記挿入対象CMリストから
次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択手
段と、当該次挿入候補CM選択手段で選択されたCM
を、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入す
るCM挿入処理手段と、を備え、前記番組再生表示手段
は、前記CM挿入処理手段でCMが挿入された番組を、
表示手段の表示画面上に順次再生表示させることを要旨
とする。
【0109】請求項35の発明によれば、まず、番組再
生表示手段は、番組を表示手段の表示画面上に順次再生
表示させる。この番組再生表示手段を用いた番組の順次
再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報検出手段は、番組
内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に付
加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。CM挿入推
奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出され
たとき、CM挿入可否判定手段は、CM挿入推奨箇所に
CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行
う。CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下され
たとき、次挿入候補CM選択手段は、挿入対象CMリス
トから次挿入候補となるCMを選択する。そして、CM
挿入処理手段は、次挿入候補CM選択手段で選択された
CMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入し、こ
れを受けて、番組再生表示手段は、CM挿入処理手段で
CMが挿入された番組を、表示手段の表示画面上に順次
再生表示させる。
【0110】このように、請求項35の発明によれば、
番組を順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出
されると、この検出時点において、検出されたCM挿入
推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否
判定を行い、このCM挿入可否判定結果にしたがって、
検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入し、CMが挿
入された番組を、表示手段の表示画面上に順次再生表示
させるようにしたので、したがって、番組へのCM挿入
処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行されるこ
となく、CM挿入推奨箇所において確実に実行されるこ
とになり、この結果、人手を煩わすことなく、番組内に
おける適切箇所にCMを挿入可能な情報受信端末システ
ムを得ることができる。
【0111】また、請求項36の発明は、前記受信した
映像、音声、又は文字情報を含む番組を記憶蓄積する番
組蓄積手段と、当該番組蓄積手段に記憶蓄積された番組
を再構成する再構成手段と、をさらに備え、前記再構成
手段で再構成された番組は、前記番組再生表示手段を用
いて順次再生表示されることを要旨とする。
【0112】請求項36の発明によれば、番組蓄積手段
は、受信した映像、音声、又は文字情報を含む番組を記
憶蓄積し、これを受けて、再構成手段は、番組蓄積手段
に記憶蓄積された番組を、例えば、野球番組で巨人軍の
松井選手が映し出されるシーンを集めたり、ドラマのス
トーリーを短時間で把握することを企図して、本編の先
頭及び末尾部分の各5分間、及び残りの中間部分のうち
5分経過毎に各2分間を集める等の、視聴者の嗜好に適
合するように再構成する。そして、再構成手段で再構成
された番組は、番組再生表示手段を用いて順次再生表示
され、再構成された番組を対象として、上述したCM挿
入処理が実行されることになる。
【0113】したがって、請求項36の発明によれば、
視聴者が各自の嗜好に適合するように番組を再構成した
場合であっても、番組内における適切箇所にCMを挿入
可能な情報受信端末システムを得ることができる。
【0114】一方、請求項37の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組、及び当該番組への挿入対象と
なる提供スポンサーのCMを受信し、当該受信した番組
内に、当該受信したCMを挿入する如く構成された情報
受信端末システムであって、前記番組への挿入対象とな
るCMが登録される挿入対象CMリストと、前記番組を
表示手段の表示画面上に順次再生表示させる番組再生表
示手段と、当該番組再生表示手段を用いて前記番組を順
次再生表示中に、当該番組内におけるCM挿入が推奨さ
れるCM挿入推奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情
報を検出するCM挿入推奨箇所情報検出手段と、前記番
組の先頭からの各経過時間において達成されるべき指標
となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数を
記憶するCM挿入パターン関数記憶手段と、当該CM挿
入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出
されたとき、前記番組の先頭から当該CM挿入推奨箇所
情報検出時点に至るまでの番組経過時間と、前記CM挿
入パターン関数記憶手段に記憶されたCM挿入パターン
関数とを参照して、当該CM挿入推奨箇所情報検出時点
での目標CM挿入比率を演算する目標CM挿入比率演算
手段と、前記CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入
推奨箇所情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所
情報検出時点迄に前記番組内に挿入済みのCM累積時間
と、前記番組経過時間とを参照して、当該CM挿入推奨
箇所情報検出時点で達成されている実績CM挿入比率を
演算する実績CM挿入比率演算手段と、前記目標CM挿
入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及び前
記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿入
比率間の差異に基づいて、前記CM挿入推奨箇所にCM
を挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うCM
挿入可否判定手段と、当該CM挿入可否判定手段のCM
挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべき旨の判定が下されたとき、前記挿入対象CMリ
ストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補C
M選択手段と、当該次挿入候補CM選択手段で選択され
たCMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に
挿入するCM挿入処理手段と、を備え、前記番組再生表
示手段は、前記CM挿入処理手段でCMが挿入された番
組を、表示手段の表示画面上に順次再生表示させること
を要旨とする。
【0115】請求項37の発明によれば、まず、番組再
生表示手段は、番組を表示手段の表示画面上に順次再生
表示させる。この番組再生表示手段を用いた番組の順次
再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報検出手段は、番組
内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に付
加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。CM挿入推
奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出され
たとき、目標CM挿入比率演算手段は、番組の先頭から
当該CM挿入推奨箇所情報検出時点に至るまでの番組経
過時間と、CM挿入パターン関数記憶手段に記憶された
CM挿入パターン関数とを参照して、当該CM挿入推奨
箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を演算する一
方、実績CM挿入比率演算手段は、当該CM挿入推奨箇
所情報検出時点迄に番組内に挿入済みのCM累積時間
と、前記番組経過時間とを参照して、当該CM挿入推奨
箇所情報検出時点で達成されている実績CM挿入比率を
演算する。
【0116】次に、CM挿入可否判定手段は、目標CM
挿入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及び
実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿入比
率間の差異に基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行う。CM挿入
可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、次挿
入候補CM選択手段は、挿入対象CMリストから次挿入
候補となるCMを選択する。そして、CM挿入処理手段
は、次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、番組
内におけるCM挿入推奨箇所に挿入し、これを受けて、
番組再生表示手段は、CM挿入処理手段でCMが挿入さ
れた番組を、表示手段の表示画面上に順次再生表示させ
る。
【0117】このように、請求項37の発明によれば、
番組を順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出
されると、この検出時点において、上述の手順で各々演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異に基づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このC
M挿入可否判定結果にしたがって、検出されたCM挿入
推奨箇所にCMを挿入し、CMが挿入された番組を、表
示手段の表示画面上に順次再生表示させるようにしたの
で、したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推
奨箇所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推
奨箇所において、CM挿入可否判定結果にしたがう適量
のCM挿入処理が確実に実行されることになり、この結
果、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
適量のCMを挿入可能な情報受信端末システムを得るこ
とができる。
【0118】また、請求項38の発明は、前記受信した
映像、音声、又は文字情報を含む番組を記憶蓄積する番
組蓄積手段と、当該番組蓄積手段に記憶蓄積された番組
を再構成する再構成手段と、をさらに備え、前記再構成
手段で再構成された番組は、前記番組再生表示手段を用
いて順次再生表示されることを要旨とする。
【0119】請求項38の発明によれば、番組蓄積手段
は、受信した映像、音声、又は文字情報を含む番組を記
憶蓄積し、これを受けて、再構成手段は、番組蓄積手段
に記憶蓄積された番組を、例えば、野球番組で巨人軍の
松井選手が映し出されるシーンを集めたり、ドラマのス
トーリーを短時間で把握することを企図して、本編の先
頭及び末尾部分の各5分間、及び残りの中間部分のうち
5分経過毎に各2分間を集める等の、視聴者の嗜好に適
合するように再構成する。そして、再構成手段で再構成
された番組は、番組再生表示手段を用いて順次再生表示
され、再構成された番組を対象として、上述したCM挿
入処理が実行されることになる。
【0120】したがって、請求項38の発明によれば、
視聴者が各自の嗜好に適合するように番組を再構成した
場合であっても、番組内における適切箇所に適量のCM
を挿入可能な情報受信端末システムを得ることができ
る。
【0121】一方、請求項39の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内におけるCM挿入が推奨され
るCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所で
ある旨を表すCM挿入推奨箇所情報が付加されているこ
とを要旨とする。
【0122】請求項39の発明によれば、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内におけるCM挿入が推奨され
るCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所で
ある旨を表すCM挿入推奨箇所情報が付加されているの
で、したがって、上述したCM挿入方法、CM挿入装
置、及び情報受信端末システムに用いて最適な番組環境
を提供することができる。
【0123】そして、請求項40の発明は、前記CM挿
入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特定
CM挿入情報がさらに付加されることを妨げないことを
要旨とする。
【0124】請求項40の発明によれば、CM挿入推奨
箇所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特定CM挿
入情報がさらに付加されることを妨げないものとされる
ので、したがって、例えば、番組内において洗濯機が映
し出される等の特定のシーンの直前又は直後に、CM挿
入推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、このCM
挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入を特定する等の
特定CM挿入情報を付加しておけば、特定のシーンの直
前又は直後に、特定のCMを挿入することができ、この
結果、提供スポンサー側の要望に合致した望ましい番組
へのCM挿入形態を実現可能な番組環境を提供すること
ができる。
【0125】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るCM挿入方
法、CM挿入装置、情報受信端末システム、及び番組フ
ォーマットの実施形態について、図に基づいて詳細に説
明する。
【0126】図1は、本発明に係るCM挿入装置、又は
情報受信端末システム間で共通となる概略ブロック構成
図、図2は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報受信
端末システム間で共通となる動作フローチャート図、図
3は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報受信端末シ
ステムで用いられるCMリストの一例を示す図、図4
は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報受信端末シス
テムで用いられるCM挿入パターン関数cm(t)を基
準とする許容範囲の一例を示す図、図5乃至図6は、本
発明に係るCM挿入装置、又は情報受信端末システムで
用いられるCM挿入パターン関数cm(t)の一例を示
す図、図7乃至図18は、実際の番組へのCM挿入パタ
ーン例を示す参考図である。
【0127】さて、本発明の説明に先立って、本発明の
輪郭を明確化するために、番組内にCMを挿入する上で
考慮すべき提供スポンサー側、及び視聴者側の各要望事
項について以下に論じる。
【0128】初めに、提供スポンサー側の要望事項とし
て、提供スポンサーは、番組毎に最も適した、より効果
的なCM挿入型式を指定したいと希望している。
【0129】ここで、番組内におけるいかなる箇所にC
Mを挿入するかに係るCM挿入型式の一例としては、次
述するようなものがある(稲田著、「放送メディア入
門」社会評論社1996)。
【0130】まず、番組先頭の扱いに関するものとし
て、カウキャッチャー方式と呼ばれる、番組開始直後で
あって、番組タイトルの前にCMを挿入する型式と、番
組開始直後から視聴者を惹きつけることを企図して、番
組タイトルの前に、プロローグあるいはハイライトシー
ンを投入し、その後にCMを挿入する型式などが存在す
る。
【0131】また、番組内容の扱いに関するものとし
て、番組タイトルの直後に前CMを挿入し、終了タイト
ルの直前に後CMを挿入し、その間に中CMを数回均等
に挿入する最も典型的な均等配分型式と、視聴者を惹き
つけるために番組前半はCMを少なくし、後半の盛り上
がりシーンでCM挿入頻度が高くなる尻上がり型式など
が存在する。
【0132】さらに、番組後半の扱いに関するものとし
て、ヒッチハイク方式と呼ばれる、終了タイトルの後に
もCMを挿入する型式と、結末を最後にして後CMまで
視聴させる型式となどが存在する。この場合、前者で
は、後CM、終了タイトル、CMの順に番組が進行する
一方、後者では、後CM、結末、終了タイトルの順に番
組が進行することになる。
【0133】そして、変則的なものとして、野球中継番
組において、プレー中ではなるべくCMを挿入せずに、
攻守の代わり目や投手交替時等にCMを入れ、また、延
長部分ではなるべくCMを挿入せずに、末尾に後CMと
してまとめてCMを入れる、いわゆる野球中継型式と、
サッカー中継番組において、ゲーム開始前、ハーフタイ
ム時、ゲーム終了後にCMを挿入し、プレー中にはでき
る限りCMは入れない、いわゆるサッカー中継型式など
が存在する。
【0134】上述したような各種CM挿入型式のうち、
提供スポンサーは、番組毎に最適かつより効果的なCM
挿入型式を指定したいと強く望んでいるのである。
【0135】また、提供スポンサー側の要望事項とし
て、視聴者側において再構成された番租へCM挿入を行
う場合でも、提供スポンサーがCM挿入型式を指定可能
であることが望まれる。
【0136】さらに、提供スポンサー側、及び視聴者側
の両者の要望事項として、蓄積型視聴を行う場合と、ス
トリーム型視聴を行う場合とで、各個別のCM挿入型式
を指定可能であることが望ましい。例えば、サッカー中
継番組を、ストリーム型で視聴する場合はサッカー中継
型式、ハイライトシーンだけ再構成して蓄積型で視聴す
る場合は尻上がり型式、のような選択的なCM挿入型式
の指定が可能であることが望まれる。
【0137】さらに、提供スポンサー側の要望事項とし
て、特定のシーンの直前又は直後に、指定された特定の
CMを挿入して欲しいという要望が存在する。例えば、
ドラマ中で主人公が洗濯機を使用するシーンが映し出さ
れた直後に、その洗濯機のCMを入れたい、というよう
な場合である。
【0138】さらにまた、提供スポンサー側の要望事項
として、ストーリー性をもつ続きもののCMなので、ど
うしても指定の順番で連続して挿入してほしいという要
望も存在する。
【0139】ところで、午後6時から午後11時までの
うち、各放送局毎に定める連続した3時間半の時間帯、
いわゆるプライムタイムに対しては、放送基準により、
番組時間に依存してCMの制限時間が規定されている。
この放送基準によると、短時間の番組ではCM挿入比率
を高く設定することができるが、ある番組を再構成して
視聴する場合、つまり、蓄積型視聴の場合には、番組時
間は変化することになる。それに対しては次述する2通
りの考え方がある。
【0140】すなわち、一方は、短縮後の番組時間に対
する基準値を守るようにするという考え方であり、他方
は、オリジナルな番組時間に対する基準値を守るように
するという考え方である。
【0141】これは、放送基準の解釈に依存するので、
提供スポンサー側の要望事項として、どちらの考え方を
採用する場合であっても、いずれかを選択的に実現可能
であるような番組へのCM挿入の仕組みを用意しておく
ことが望ましい。
【0142】また、提供スポンサー側の要望事項とし
て、1つの番組に対して複数の提供スポンサーが存在す
る場合、各提供スポンサー毎の出資額に応じて、各スポ
ンサー間で公平となる量の各自のCMが番組内に挿入さ
れることが望まれる。例えば、視聴者側において、A社
のCMのみを視聴して番組へのCM挿入枠を消化したの
では、その他の提供スポンサーは納得しない。このよう
な事態は、A社のCMがヒット中のCMイメージソング
を採用している場合等において生じることが予測される
が、このような事態の発生を未然に回避可能な番組への
CM挿入の仕組みを用意しておくことが望ましい。
【0143】さらに、提供スポンサー側、及び視聴者側
の両者の要望事項として、番組へのCM挿入回数を指定
したいという要望が存在する。
【0144】さらにまた、提供スポンサー側、及び視聴
者側の両者の要望事項として、番組の流れを阻害しない
適切箇所にCMを挿入することが望まれる。例えば、ド
ラマの台詞の途中で機械的にCMが挿入されたのでは視
聴者は興ざめる。
【0145】しかも、視聴者側の要望事項として、CM
を過度に細切れにして番組内に挿入しないことが望まれ
る。例えば、各15秒間の時間長をもつ4本のCMを番
組中に挿入する場合を例に挙げると、4回に分けて挿入
するよりも、4本まとめて1度に挿入した方が視聴者は
心理的にリラックスして番組内容を楽しめる。
【0146】上述したような提供スポンサー側、及び視
聴者側の両者の要望事項を全て満足することを企図し
て、本発明は、発明者らにより鋭意創出されるに到った
のである。
【0147】本発明の背景が明らかになったところで、
以下に、本発明の具体化された内容について順次詳細に
説明していく。
【0148】まず、本発明の前提条件として、視聴者側
において、CMだけ間引いて番組を視聴することは、視
聴者側に備えられた情報受信端末が有するCM間引抑制
機能により抑制されているものとする。
【0149】次に、本発明の適用範囲について言及する
と、本発明は、視聴者側において、蓄積した番組を再構
成して視聴する際に、番組内にCMを挿入する場合、又
は、やはり視聴者側において、番組をストリーム型で視
聴する際に、番組内にCMを挿入する場合、及び、例え
ば、放送局等の番組供給者側において、供給対象となる
番組内にCMを挿入する場合などに適用することができ
る。
【0150】これについて詳述すると、将来放送される
番組データは高度に構造化され、視聴者側で番組中のシ
ーンやストーリー展開を選択的に視聴可能になることが
予測される。すなわち、ある番組中の例えば暴力シーン
に代えて、ソフトな描写の代替シーンを選択したり、ゲ
ームで見られるマルチエンディング方式のように、自身
の嗜好に合致した結末に導くストーリー展開を選択して
視聴可能になることが予測される。このようなシーン又
はストーリー展開を選択可能になると、総番組長は、視
聴者の選択に依存して変化することが考えられる。その
ような場合にも本発明は適用可能である。
【0151】さらに、放送局等の番組供給者側におい
て、オリジナルの番組を制作する場合を例示すると、番
組とCMとではそのフォーマットが相互に相違している
ため、番組内容と、番組内に挿入すべき提供スポンサー
のCMとを各個別に用意しておき、提供スポンサー毎の
各CM料金出資額と、番組へのCM挿入枠となる目標C
M総量とを考慮しつつ試行錯誤の末、経験上から本編の
流れを阻害しないと考えられる箇所に、やはり経験上か
ら適切と考えられる各提供スポンサー毎の配分量のCM
を、手作業で挿入する編集作業を行いながらオリジナル
の番組を制作していた。
【0152】しかも、放送局等の番組供給者側におい
て、オリジナルの番組を再放送する際の再放送用番組制
作に言及すると、オリジナルの番組制作と重複した番組
再編集作業を要することとなり、上述したオリジナルと
再放送との各番組制作で必要な編集作業を簡易化し得る
番組へのCM挿入の仕組み作りが関係者の間で強く要望
されていたのである。
【0153】ところが、本発明を例えば番組供給者側の
システムに適用すれば、番組をCM挿入ポイント毎に区
切って編集する作業が不要になり、番組制作、及び番組
の2次利用を容易に行なうことが可能になる。
【0154】さらに、従来ではCM挿入の際の番組編集
作業は人手を介して行なっていたが、その自動化あるい
は半自動化を推進することができる。
【0155】そして、将来、番組供給者側において番組
内にCMを挿入するシステムを開発してCM挿入処理の
完全自動化を図る場合、本発明はその基本的アルゴリズ
ム、及びシステム構成を開示しているものと本発明者ら
は確信している。
【0156】次に、本発明に係る番組へのCM挿入方法
の概要について述べると、本CM挿入方法は、以下に述
べる手順を実行することにより、番組へのCM挿入箇所
又は挿入量を制御することができる。なお、本発明に係
る番組へのCM挿入方法を、CPV(Cee'M Per View)方
式と呼ぶ。
【0157】すなわち、本発明で取り扱う番組には、番
組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所
に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表すCM挿
入推奨箇所情報があらかじめ付加されている。
【0158】具体的には、番組制作時において、制作者
は、本編中のシーンの変わり目等の区切りの良い箇所を
複数抽出し、抽出された複数の箇所をCM挿入推奨箇所
として位置付けて、このCM挿入推奨箇所に、CM挿入
推奨箇所情報を、補助信号の形態で付加しておく。
【0159】ここで、具体例を挙げると、番組供給側の
意図として、番組番組先頭にCMを挿入せず、本編を7
分間継続して流したい場合には、番組先頭の本編中の7
分間に、CM挿入推奨箇所情報を付加しなければよい。
【0160】また、番組への挿入対象となるCMを、挿
入対象CMリスト(以下、単に「CMリスト」と呼ぶ)
にあらかじめ登録しておく。
【0161】上述した準備段階を経た後、本CM挿入方
法は、番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所が検出さ
れると、CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判
定を行い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、CM
リストから次挿入候補となるCMを選択し、この選択さ
れたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入す
るようにしている。
【0162】上記手順を実行することにより、本CM挿
入方法によれば、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇
所情報が検出されると、この検出時点において、検出さ
れたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係る
CM挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果に
したがって、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入
するようにしたので、したがって、番組へのCM挿入処
理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行されること
なく、CM挿入推奨箇所において確実に実行されること
になり、この結果、人手を煩わすことなく、番組内にお
ける適切箇所にCMを挿入することができる。
【0163】さらに、上述した準備段階を経た後、本C
M挿入方法は、番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所
が検出されると、番組の先頭から当該検出時点に至るま
での番組経過時間と、番組の先頭からの各経過時間にお
いて達成されるべき指標となる目標CM挿入比率を表す
CM挿入パターン関数とを参照して、当該検出時点での
目標CM挿入比率を演算するとともに、番組経過時間
と、当該検出時点迄に番組内に挿入済みのCM累積時間
を表す実績CM挿入累積時間とを参照して、当該検出時
点で達成されている実績CM挿入比率を演算し、この演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異に基づいて、CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入
可否判定を行い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたと
き、CMリストから次挿入候補となるCMを選択し、こ
の選択されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所
に挿入するようにしている。
【0164】上記手順を実行することにより、本CM挿
入方法によれば、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇
所情報が検出されると、この検出時点において、上述の
手順で各々演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿
入比率間の差異に基づいて、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、このCM挿入可否判定結果にしたがって、検出さ
れたCM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたの
で、したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推
奨箇所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推
奨箇所において、CM挿入可否判定結果にしたがう適量
のCM挿入処理が確実に実行されることになり、この結
果、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
適量のCMを挿入することができる。
【0165】次に、本発明に係るCM挿入装置、及び情
報受信端末システムについて、適宜の図面を参照しなが
ら詳細に説明していく。
【0166】なお、本CM挿入装置1は、番組供給側、
及び視聴者側の各々において番組内にCMを挿入する際
に用いられる基本的な装置構成を開示するものである。
このうち、本CM挿入装置1を、番組供給側CM挿入装
置として捉える場合には、本編を再構成する手段を省略
することができる。
【0167】また、本情報受信端末システム101は、
視聴者側に設置され、視聴者側において、番組を蓄積型
で視聴するか、又はストリーム型で視聴するかにかかわ
らず、番組内にCMを挿入する際に用いられる基本的な
システム構成を開示するものである。
【0168】すなわち、CM挿入装置1と情報受信端末
システム101とは、その内部構成が両者間でほぼ共通
であるため、CM挿入装置1を説明することで、情報受
信端末システム101の説明に代えるものとする。な
お、情報受信端末システム101に独自の構成部分につ
いては、補足的に説明を追加するものとする。
【0169】初めに、CM挿入装置1の基本構成につい
て説明すると、図1に示すように、CM挿入装置1は、
番組内容を含む本編5、CMリスト7、及びCM挿入パ
ターン関数cm(t)9などの各種データやパラメータ
が蓄積される、CM挿入パターン関数記憶手段、及び番
組蓄積手段として機能する番組データベース3と、再構
成手段として機能する再構成部15と、CM挿入処理手
段として機能するCM挿入処理部21と、番組走査手
段、及び番組再生表示手段の一部として機能する表示部
23と、CM挿入推奨箇所情報検出手段として機能する
一方、番組走査手段、及び番組再生表示手段の一部とし
て機能する表示制御部25と、目標CM挿入比率演算手
段の一部として機能する番組経過時間計測部27と、実
績CM挿入比率演算手段の一部として機能する実績CM
挿入累積時間計測部29と、目標CM挿入比率演算手段
の一部として機能する目標CM挿入比率演算部31と、
実績CM挿入比率演算手段の一部として機能する実績C
M挿入比率演算部33と、CM挿入可否判定手段の一部
として機能する比較判定部35と、CM挿入可否判定手
段の一部として機能するCM挿入制御部37と、CM指
定入力部39と、次挿入候補CM選択手段として機能す
る挿入CM選択部41と、を備えて構成されている。
【0170】さらに詳しく述べると、番組データベース
3には、本編5、CMリスト7、及びCM挿入パターン
関数cm(t)9以外にも、例えば、番組内にCMを挿
入する際に用いられるCM挿入型式type、番組の先
頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長leng
th、目標CM挿入比率が達成されているとみなす許容
範囲を表すrange11、番組の末尾において達成さ
れるべき指標となる最終目標CM挿入比率rate1
3、番組へ挿入されるべきCMの回数を表すCM挿入回
数times、CM挿入回数毎の各回における、番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
location、及びCM挿入回数毎の各回におけ
る、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に対する相
対的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率amou
ntなどの各種パラメータが蓄積されており、上述した
各種データやパラメータは、次述する各種機能部におい
て、必要に応じて適宜参照される。なお、番組データベ
ース3に蓄積される各種パラメータは、図示しないキー
ボード等の操作入力手段を用いて、番組供給者側、又は
視聴者側の操作者が意図する適宜の設計値に設定し得る
如く構成されている。
【0171】再構成部15は、番組データベース3に記
憶蓄積された番組を再構成する番組再構成機能を有して
おり、この番組再構成機能を発揮することで、例えば視
聴者が意図する番組再構成を実行し得る如く構成されて
いる。なお、再構成部15で再構成後の本編17には、
番組内におけるCM挿入が推奨される箇所を旨を表すC
M挿入推奨箇所情報19が付加されている。
【0172】CM挿入処理部21は、CM挿入制御部3
7から送られるCM挿入可否制御信号にしたがって、つ
まり、番組を順次走査中又は順次再生表示中にCM挿入
推奨箇所情報19が検出された場合であって、CM挿入
制御部37から送られたCM挿入可否制御信号が、検出
されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨を含んで
いる場合には、挿入CM選択部41で選択されたCM
を、番組内における該当するCM挿入推奨箇所に挿入す
るCM挿入処理機能と、再構成部15で再構成後の本編
17の末尾が到来したか否かに係る監視結果から、番組
終了時期が到来したか否かを判定する番組終了判定機能
と、を有している。
【0173】表示制御部25は、CM挿入処理部21で
CMが挿入されるか、又はCMの挿入が見送られた番組
を、表示部23の表示画面上に、先頭から末尾に到るま
で順次再生表示させる番組再生表示機能と、番組を順次
再生表示中に、番組内に分散する如く付加されたCM挿
入推奨箇所情報を検出するCM挿入推奨箇所情報検出機
能と、を有している。
【0174】番組経過時間計測部27は、番組の先頭か
らCM挿入推奨箇所情報検出時点に至るまでの番組経過
時間を累積して計測する機能を有している。なお、番組
経過時間計測部27で計測される番組経過時間は、挿入
されたCM時間長を含む番組が表示部23の表示画面上
に表示された累積時間、又はCM時間長を除いた本編が
表示部23の表示画面上に表示された累積時間のうち、
いずれか一方の累積時間を適宜選択して採用することが
できる。ここで計測される番組経過時間は、番組に対す
るCM挿入度の指標として位置付けられるCM挿入比率
を求める際に参照される。
【0175】一方、実績CM挿入累積時間計測部29
は、CM挿入推奨箇所情報検出時点迄に番組内に挿入済
みのCM累積時間を表す実績CM挿入累積時間cmtを
計測する機能を有している。ここで計測される実績CM
挿入累積時間cmtは、番組に対する実績CM挿入比率
を求める際に参照される。
【0176】なお、各計測部27,29における時間計
測は、相互に異なる各番組毎に独立して計測されるもの
である。これは、各番組毎に提供スポンサーが異なる場
合があるからである。
【0177】目標CM挿入比率演算部31は、番組経過
時間計測部27で計測された番組経過時間と、番組の先
頭からの各経過時間において達成されるべき指標となる
目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数cm
(t)9とを参照して、CM挿入推奨箇所情報検出時点
での目標CM挿入比率を演算する機能を有している。
【0178】一方、実績CM挿入比率演算部33は、番
組経過時間計測部27で計測された番組経過時間と、実
績CM挿入累積時間計測部29で計測された実績CM挿
入累積時間cmtとを参照して、CM挿入推奨箇所情報
検出時点で達成されている実績CM挿入比率rを演算す
る機能を有している。
【0179】比較判定部35は、あらかじめ任意の幅に
設定された、目標CM挿入比率が達成されているとみな
す許容範囲rangeを参照して、各演算部31,33
で演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率r
間の差異が、許容範囲range内に収容されているか
否かを比較判定する差異比較判定機能と、CM挿入処理
部21から番組終了時期が到来した旨を受けたとき、最
終目標CM挿入比率rateを参照して、実績CM挿入
比率rが、最終目標CM挿入比率rateに到達してい
るか否かを比較判定する番組終了時比較判定機能と、を
有している。
【0180】CM挿入制御部37は、比較判定部35の
差異比較判定結果又は番組終了時比較判定結果を受け
て、該当するCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否
か決定し、この決定結果にしたがうCM挿入可否制御信
号を、CM挿入処理部21及び挿入CM選択部41宛に
送出するCM挿入可否制御信号送出機能を有している。
【0181】CM指定入力部39は、特定のCMを、本
編中における特定のシーンの前後に挿入するための指定
操作入力を行う際に用いられるものである。なお、CM
指定入力部39を用いて、例えば、本編中における特定
のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入すべき旨
の指定を行った場合、特定のシーンの直前又は直後に位
置するCM挿入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入す
べき旨の特定CM挿入情報が付加されることになる。
【0182】したがって、例えば、番組内において洗濯
機が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後に、
CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、こ
のCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入を特定す
る等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特定のシー
ンの直前又は直後に、特定のCMを挿入することがで
き、この結果、提供スポンサー側の要望に合致した望ま
しい番組へのCM挿入形態を実現することができる。
【0183】そして、挿入CM選択部41は、該当する
CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨を含むCM挿入
可否制御信号を受けたとき、CMリスト7から次挿入候
補となるCMを選択する次挿入候補CM選択機能と、次
挿入候補CM選択機能を発揮することで選択された次挿
入候補CMの識別情報を、CM挿入制御部37を介して
CM挿入処理部21宛に送出する次挿入候補CM識別情
報送出機能と、を有して構成されている。
【0184】次に、番組への挿入対象となるCMが登録
されるCMリスト7について、図3を参照して詳細に説
明する。
【0185】CMリスト7には、番組への挿入対象とな
る1又は2以上のCMが、挿入順序にしたがって配列す
るようにして登録される。ここで、図3中の矢印で示す
方向が、挿入順序にしたがう配列方向となる。
【0186】したがって、CMリスト7から次挿入候補
となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理の際に、
次挿入候補となるCMを即時に選択することができ、こ
の結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円滑に行
なうことができる。
【0187】また、CMリスト7に登録される1又は2
以上のCMには、各CMが相互に識別可能となる如く各
CMに固有のCM識別情報が付加されている。ここで、
図3中の「A社101」,「B社102」,「C社10
3」,…等がCM識別情報に該当する。
【0188】したがって、CMリスト7から次挿入候補
となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理の際に、
次挿入候補となるCMを、該当するCM識別情報を指定
することで選択することができ、この結果、次挿入候補
CM選択処理を、簡素かつ円滑に行なうことができる。
【0189】しかも、CMリスト7には、複数のCMが
同一群に属するCMとして登録されることを妨げないも
のとされる。
【0190】したがって、例えば、連続して視聴したと
きに格別の妙味を生じさせるようなストーリー性を有す
るCM群を、同一群に属するCMとして登録しておき、
この同一群に属するCMが次挿入候補として選択された
とき、この同一群に属するCMを、番組内に連続して挿
入するように構成すれば、提供スポンサー側は、自身の
意図に合致した形態でCMが連続挿入された番組を提供
することができる一方で、視聴者側は、同一群に属する
CMを連続して視聴することで、提供スポンサー側が意
図した格別の妙味を享受することができ、この結果、提
供スポンサー、及び視聴者の双方にとって、両者の要望
に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実現するこ
とができる。
【0191】次に、本発明に係る番組へのCM挿入方法
を具現化したCM挿入装置1の動作原理について説明す
る。
【0192】本CM挿入装置1では、番組提供側は、前
述したように、各種のCM挿入型式typeをパラメー
タとして指定することができる。再構成された番組は、
総番組長が短縮される場合もあれば長くなる場合もあ
る。そこで、総番組長の変化に対応可能なCM挿入型式
typeを、CM挿入パターン関数cm(t)の引数と
して定義する。
【0193】番組供給側から供給される番組は、視聴者
側に供給された時点では、蓄積型で視聴されるのか、又
はストリーム型で視聴されるのかが判別できないので、
両者の場合に対して各個別にCM挿入パターン関数cm
(t)を定義できるものとする。
【0194】すなわち、以下の関数をCM挿入パターン
関数cm(t)として定義する。
【0195】ただし、番組経過時間tのとりうる範囲
は、番組開始時点(t=0)から、番組終了時点(t=
総番組長length)までとする。
【0196】CM挿入パターン関数cm(t)=(番組
開始時点からある番組経過時間tまでの時間帯に含まれ
る累積CM時間)/t つまり、CM挿入パターン関数cm(t)は、各経過時
間tにおいて達成すべき指標となる目標CM挿入比率を
表していると言うことができる。
【0197】ここで、CM挿入パターン関数cm(t)
を決定する際の方針として、次述する2つの方針が考え
られる。
【0198】一方は、CM挿入型式typeからCM挿
入パターン関数cm(t)を決定する方針であり、他方
は、CM挿入回数timesからCM挿入パターン関数
cm(t)を決定する方針である。
【0199】以下に、上記2通りの方針を採用した場合
における各々の処理の流れを簡単に説明する。
【0200】前者のCM挿入型式typeからCM挿入
パターン関数cm(t)を決定する方針では、CM挿入
パターン関数cm(t)の決定要素は次の3つがある。
【0201】すなわち、CM挿入型式type、総番組
長length、及び最終目標CM挿入比率rateで
ある。
【0202】番組提供側、又は視聴者側において、CM
挿入型式typeが選択されると、CM挿入パターン関
数cm(t)の概形が決まり、あとは、総番組長len
gth、及び最終目標CM挿入比率rateが設定値と
なるように、関数cm(t)のパラメータを調節する。
【0203】ここで、CM挿入母関数と呼ぶMCM
( )を用意しておき、上記3つの要素をパラメータと
してわたすと、関数cm(t)が返り値となるようにす
る。システムの初期値として、CM挿入パターン関数c
m(t)を与える。
【0204】すなわち、CM挿入母関数 MCM(ty
pe,length,rate) 蓄積型視聴の場合、再構成後の総番組長がlength
となる一方、ストリーム型視聴、又は番組提供側でのC
M挿入の場合、番組提供側が意図した総番組長がlen
gthとなる。
【0205】一般に、総番組長lengthが短い程C
M挿入比率は高くなる傾向がある。つまり、最終目標C
M挿入比率rateは、総番組長lengthの関数と
して表すことができる。
【0206】すなわち、rate(length) とはいっても、総番組長lengthは、例えば30分
又は1時間等の番組枠で規定されるため、最終目標CM
挿入比率rateは階段上に値が決まることとなる。し
たがって、表引き程度で最終目標CM挿入比率rate
を求めることが可能である。
【0207】番組の再生表示中に、CM挿入推奨筒所情
報が検出される毎に、このときのCM挿入パターン関数
cm(t)値、つまり、目標CM挿入比率と、番組経過
時間に対する実績CM挿入累積時間cmtの割合である
実績CM挿入比率rを各々演算し、実績CM挿入比率r
が目標CM挿入比率cm(t)に漸近するようにCM挿
入量を制御する。
【0208】ここで、図5乃至図6を参照して、CM挿
入パターン関数cm(t)の実施例について、複数の例
を挙げて説明する。
【0209】図5には、前述したカウキャッチャー方
式、つまり、番組開始直後であって、番組タイトルの前
にCMを挿入する型式が採用されていない場合の、CM
挿入パターン関数cm(t)の実施例が、乃至に示
されている。すなわち、 番組内に均質にCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=t・sin(t) 尻上がりにCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=t 尻上がりにCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=α・t3 (ただし、αは任意の係数) 上記3つの実施例の各々について解説すると、番組内
に、均質にまんべんなくCMを挿入したい場合には、
の実施例を採用することができる。
【0210】また、尻上がり型式、つまり、番組後半の
盛り上がりシーンでCM挿入頻度が高くなるようにCM
を挿入したい場合には、又はの実施例を採用するこ
とができる。しかし、の実施例のように、前倒し的に
CM挿入パターン関数cm(t)の特性を高く設定して
おき、番組終了が近づくにしたがって最終目標CM挿入
比率rateに漸近させた方が、の実施例と比較し
て、番組の末尾に挿入される最終CMを長くする必要が
なくなることから好ましい。
【0211】一方、図6には、カウキャッチャー方式が
採用されている場合の、CM挿入パターン関数cm
(t)の2つの実施例が、乃至に示されている。す
なわち、 番組内に均質にCMを挿入する場合 尻上がりにCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=(t−α)2 ・sin(t)+β(ただ
し、α,βは任意の係数)
【0212】なお、最終目標CM挿入比率rateを確
実に達成するためには、CM挿入パターン関数cm
(t)の特性を前倒し的に高く設定しておき、番組後半
において徐々に最終目標CM挿入比率rateに漸近さ
せていくのが好ましい。
【0213】また、CM挿入パターン関数cm(t)を
決定する手法の一例としては、例えば、図7乃至図18
に示すような実際の番組へのCM挿入パターンを参考に
して、自身の意図に近いCM挿入パターンをもつ番組を
選択的に抽出し、抽出した番組の番組経過時間に対する
実績CM挿入比率特性を回帰分析することにより、CM
挿入パターン関数cm(t)を決定する手法を採用する
こともできる。
【0214】さて、処理の流れについて引き続き説明す
ると、図4に示すように、CM挿入推奨箇所情報検出時
点における実績CM挿入比率rと、目標CM挿入比率と
の間の差異の許容範囲として変数rangeを別途初期
値としてシステムに与えておく。そして、CM挿入推奨
箇所情報検出時点での目標CM挿入比率cm(t)を基
準として、変数rangeの許容範囲内に実績CM挿入
比率rが収容されるようにする。実績CM挿入比率rが
下限しきい値r1以下である場合には、上限しきい値R
2以上になるまでCM挿入を継続する。
【0215】したがって、変数rangeの許容範囲幅
を大きく設定するほど、1つのCM挿入推奨筒所でのC
M挿入量は増大することになる。
【0216】次に、前述した後者のCM挿入回数tim
esからCM挿入パターン関数cm(t)を決定する方
針を採用した場合について説明する。
【0217】CM挿入回数timesは、上述したCM
挿入型式typeからCM挿入パターン関数cm(t)
を決定する場合であっても、関数cm(t)の形状、つ
まりCM挿入型式typeと許容範囲rangeのとり
方で制御可能であるが、特にCM挿入回数timesを
優先したい場合には、CM挿入母関数MCMを使用する
ことなく、以下の情報を与えて、CM挿入パターン関数
cm(t)を決定するものとする。
【0218】すなわち、 CM挿入回数:times i=1..times i回目の相対的CM挿入箇所:location[i] i回目の相対的CM挿入比率:amount[i] i回目の相対的CM挿入箇所location[i]
は、番組の先頭から末尾までを0乃至1までの小数で表
した場合、どの程度の相対的箇所にi回目のCMを挿入
するかを指定するものである。もちろん、locati
on[i−1]<location[i]である。
【0219】i回目の相対的CM挿入比率amount
[i]は、i回目のCM挿入時に、CMリスト7で用意
されている総CM挿入量全体の何割を、その時に挿入す
るかを指定する。トータルで1.0になるようにする。
【0220】総番組長lengthが得られたら、ra
te(length)を適用することで、最終目標CM
挿入比率rateが求められる。i回目の相対的CM挿
入箇所locationは、総番組長lengthを乗
算することで実際に長さが決まる。また、rate×l
engthで総CM挿入量を演算し、この演算結果にi
回目の相対的CM挿入比率amountを乗算すれば、
その回に挿入すべきCM量が求められる。
【0221】ここで、サッカー中継番組で、タイトルの
直後、前半終了後のハーフタイム時、番組末尾の3箇所
にCMを挿入する場合の具体的な設定例を挙げておく。
【0222】まず、CM挿入推奨箇所情報を、番組内に
おけるタイトルの直後、前半終了後のハーフタイム時、
番組末尾の3箇所に付加しておき、CM挿入回数tim
esを「3」に設定する。
【0223】また、i回目の相対的CM挿入箇所loc
ation[i]を下記の如く設定する。すなわち、 location[1]:0.0 location[2]:0.47 location[3]:0.98 そして、i回目の相対的CM挿入比率amount
[i]を下記の如く設定する。すなわち、 amount[1] :0.2 amount[2] :0.6 amount[3] :0.2 このように、CM挿入回数timesからCM挿入パタ
ーン関数cm(t)を決定する方針を採用したCM挿入
装置によれば、CM挿入パターン関数は、番組へ挿入さ
れるべきCMの回数を表すCM挿入回数と、CM挿入回
数毎の各回における、番組に対する相対的なCM挿入箇
所を表す相対的CM挿入箇所と、CM挿入回数毎の各回
における、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に対
する相対的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率
と、を含む決定要素から定義されるので、したがって、
例えば放送局等の番組供給側において、上述した決定要
素の各々を、適宜の回数、箇所、又は値にそれぞれ設定
しておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン関数
が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いた
CM挿入処理を実行することができ、この結果、人手を
煩わすことなく、番組内における適切箇所に適量のCM
を挿入することができる。
【0224】次に、本発明に係るCM挿入装置1の具体
的な動作の流れについて、図1乃至図2を参照して詳細
に説明する。
【0225】まず、ステップS1において、表示制御部
25は、番組を順次再生表示中に、番組内に分散する如
く付加されたCM挿入推奨箇所情報の有無を常時監視す
ることで、CM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推
奨箇所情報検出処理を実行する。
【0226】ステップS2において、ステップS1のC
M挿入推奨箇所情報検出処理の結果、CM挿入推奨箇所
情報が検出されると、目標CM挿入比率演算部31は、
番組経過時間計測部27で計測された番組経過時間と、
番組の先頭からの各経過時間において達成されるべき指
標となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数
cm(t)9とを参照して、CM挿入推奨箇所情報検出
時点での目標CM挿入比率を演算する一方、実績CM挿
入比率演算部33は、番組経過時間計測部27で計測さ
れた番組経過時間tと、実績CM挿入累積時間計測部2
9で計測された実績CM挿入累積時間cmtとを参照し
て、CM挿入推奨箇所情報検出時点で達成されている実
績CM挿入比率rを演算する。
【0227】次に、ステップS3において、比較判定部
35は、許容範囲rangeを参照して、各演算部3
1,33で演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿
入比率r間の差異が、許容範囲range内に収容され
ているか否かを比較判定する差異比較判定処理を実行す
る。具体的には、比較判定部35は、目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率r間の差異が、許容範囲rang
eから得られる下限しきい値r1以下であるか否かを比
較判定する差異比較判定処理を実行する。
【0228】ステップS4において、ステップS3の差
異比較判定処理の結果、目標CM挿入比率及び実績CM
挿入比率r間の差異が、下限しきい値r1以下である旨
の判定が下されたとき、CM挿入制御部37は、比較判
定部35の差異比較判定結果を受けて、該当するCM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべきか否か決定し、この決定
結果にしたがうCM挿入可否制御信号を、CM挿入処理
部21及び挿入CM選択部41宛に送出するCM挿入可
否制御信号送出処理を実行する。このCM挿入可否制御
信号を受けて、挿入CM選択部41は、CMリスト7か
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理を実行するとともに、選択された次挿入候補CMの
識別情報を、CM挿入制御部37を介してCM挿入処理
部21宛に送出する次挿入候補CM識別情報送出処理を
実行する。そして、CM挿入処理部21は、CM挿入制
御部37から送られるCM挿入可否制御信号にしたがっ
て、挿入CM選択部41で選択されたCMを、番組内に
おける該当するCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処
理を実行する。
【0229】ステップS5において、ステップS4のC
M挿入処理が終了すると、目標CM挿入比率演算部31
は、ステップS2と同様の手順を用いてCM挿入推奨箇
所情報検出時点での目標CM挿入比率を演算する一方、
実績CM挿入比率演算部33は、やはりステップS2と
同様の手順を用いてCM挿入推奨箇所情報検出時点で達
成されている実績CM挿入比率rを演算する。
【0230】次に、ステップS6において、比較判定部
35は、許容範囲rangeを参照して、各演算部3
1,33で演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿
入比率r間の差異が、許容範囲range内に収容され
ているか否かを比較判定する差異比較判定処理を実行す
る。具体的には、比較判定部35は、目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率r間の差異が、許容範囲rang
eから得られる上限しきい値r2以上であるか否かを比
較判定する差異比較判定処理を実行する。なお、ステッ
プS6の差異比較判定処理の結果、目標CM挿入比率及
び実績CM挿入比率r間の差異が、上限しきい値r2未
満である旨の判定が下されたとき、CM挿入制御部37
は、処理の流れをステップS4に戻し、以下の処理を繰
り返し実行させる。
【0231】ステップS7において、ステップS6の差
異比較判定処理の結果、目標CM挿入比率及び実績CM
挿入比率r間の差異が、上限しきい値r2以上である旨
の判定が下されたとき、又は、ステップS3の差異比較
判定処理の結果、目標CM挿入比率及び実績CM挿入比
率r間の差異が、下限しきい値r1を越える旨の判定が
下されたとき、又は、ステップS1のCM挿入推奨箇所
情報検出処理の結果、CM挿入推奨箇所情報が検出され
ないとき、CM挿入処理部21は、再構成部15で再構
成後の本編17の末尾が到来したか否かに係る監視結果
から、番組終了時期が到来したか否かを判定する番組終
了判定処理を実行する。
【0232】ステップS8において、ステップS7の番
組終了判定処理の結果、番組終了時期が到来していない
旨の判定が下されたとき、表示制御部25は、CM挿入
処理部21でCMが挿入されるか、又はCMの挿入が見
送られた番組を、表示部23の表示画面上に、先頭から
末尾に到るまで順次再生表示させる番組再生表示処理を
継続して実行し、この番組再生表示処理に並行させて、
処理の流れをステップS1に戻し、以下の処理を繰り返
し実行させる。
【0233】一方、ステップS9において、ステップS
7の番組終了判定処理の結果、番組終了時期が到来した
旨の判定が下されたとき、比較判定部35は、最終目標
CM挿入比率rateを参照して、実績CM挿入比率r
が、最終目標CM挿入比率rateに到達しているか否
かを比較判定する番組終了時比較判定処理を実行する。
【0234】ステップS10において、ステップS9の
番組終了時比較判定処理の結果、実績CM挿入比率r
が、最終目標CM挿入比率rateに未到達である旨の
判定が下されたとき、CM挿入制御部37は、比較判定
部35の番組終了時比較判定結果を受けて、該当するC
M挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否か決定し、この
決定結果にしたがうCM挿入可否制御信号を、CM挿入
処理部21及び挿入CM選択部41宛に送出するCM挿
入可否制御信号送出処理を実行する。このCM挿入可否
制御信号を受けて、挿入CM選択部41は、CMリスト
7から次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM
選択処理を実行するとともに、選択された次挿入候補C
Mの識別情報を、CM挿入制御部37を介してCM挿入
処理部21宛に送出する次挿入候補CM識別情報送出処
理を実行する。そして、CM挿入処理部21は、CM挿
入制御部37から送られるCM挿入可否制御信号にした
がって、挿入CM選択部41で選択されたCMを、番組
内における該当するCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿
入処理を実行する。
【0235】ステップS11において、ステップS10
のCM挿入処理が終了すると、目標CM挿入比率演算部
31は、ステップS2と同様の手順を用いてCM挿入推
奨箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を演算する一
方、実績CM挿入比率演算部33は、やはりステップS
2と同様の手順を用いてCM挿入推奨箇所情報検出時点
で達成されている実績CM挿入比率rを演算し、この演
算処理の終了後に、処理の流れをステップS9に戻し、
以下の処理を繰り返し実行させる。
【0236】さて一方、ステップS9の番組終了時比較
判定処理の結果、実績CM挿入比率rが、最終目標CM
挿入比率rateに到達している旨の判定が下されたと
き、CM挿入装置1は、1つの番組へのCM挿入処理が
終了したものとみなして、全ての処理の流れを終了させ
る。
【0237】なお、本発明に係る情報受信端末システム
101は、上述したCM挿入装置1と同様のCM挿入処
理を行うことにより、視聴者に対し、適切箇所に適量の
CMが挿入された番組を提供することができる。
【0238】このように、本発明に係るCM挿入装置、
及び情報受信端末システムによれば、番組を順次走査
中、又は順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検
出されると、この検出時点において、検出されたCM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可
否判定を行い、このCM挿入可否判定結果にしたがっ
て、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入するよう
にしたので、したがって、番組へのCM挿入処理は、C
M挿入推奨箇所以外の箇所では実行されることなく、C
M挿入推奨箇所において確実に実行されることになり、
この結果、人手を煩わすことなく、番組内における適切
箇所にCMを挿入することができる。
【0239】また、本発明に係るCM挿入装置、及び情
報受信端末システムによれば、番組を順次走査中、又は
順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、上述の手順で各々演算され
た目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基
づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入
可否判定結果にしたがって、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入するようにしたので、したがって、番組
へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では
実行されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM
挿入可否判定結果にしたがう適量のCM挿入処理が確実
に実行されることになり、この結果、人手を煩わすこと
なく、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入する
ことができる。
【0240】さらに、本発明に係るCM挿入装置、及び
情報受信端末システムによれば、CM挿入パターン関数
は、番組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型
式と、番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総
番組長と、番組の末尾において達成されるべき指標とな
る最終目標CM挿入比率と、を含む決定要素から定義さ
れるので、したがって、例えば放送局等の番組供給側に
おいて、上述した決定要素の各々を、適宜の型式、又は
値にそれぞれ設定しておけば、この設定にしたがうCM
挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パタ
ーン関数を用いたCM挿入処理を実行することができ、
この結果、人手を煩わすことなく、番組内における適切
箇所に適量のCMを挿入することができる。
【0241】このとき、番組供給側において、上述した
決定要素のうちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比
較的多量のCMを挿入する型式、又は番組の後半部分に
比較的多量のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意
図する型式に設定しておけば、この設定にしたがうCM
挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パタ
ーン関数を用いたCM挿入処理を実行することができ、
この結果、番組供給側が意図するCM挿入型式が優先的
に考慮されたCM実施形態を実現することができる。
【0242】一方、視聴者側において、上述した決定要
素のうちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多
量のCMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的
多量のCMを挿入する型式等の、視聴者側の嗜好に合致
する型式に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿
入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パター
ン関数を用いたCM挿入処理を実行することができ、こ
の結果、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入型式が優先
的に考慮されたCM実施形態を具現化することができ
る。
【0243】さらにまた、本発明に係るCM挿入装置、
及び情報受信端末システムによれば、目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率間の差異には、目標CM挿入比率
を基準として、目標CM挿入比率が達成されているとみ
なす許容範囲が設定されるので、したがって、例えば、
実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とする許
容範囲内に位置付けられているか否かに基づいて、CM
挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入
可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果にしたがう
CM挿入処理を実行することができ、この結果、挿入対
象となるCMが、一般に例えば30秒間や1分間等の所
定長を有するという実情に合致した、きわめて実用的な
番組へのCM挿入形態を具現化することができる。
【0244】しかも、本発明に係るCM挿入装置、及び
情報受信端末システムによれば、目標CM挿入比率が達
成されているとみなす許容範囲は、任意の幅に可変設定
されることを妨げないものとされるので、したがって、
例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるCM量
を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したいという
要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の幅に可
変設定することで、上述した要望を満足することがで
き、この結果、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるC
M量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入形態
を実現することができる。
【0245】また、本発明に係るCM挿入装置、及び情
報受信端末システムによれば、CM挿入可否判定手段
は、目標CM挿入比率演算手段で演算された目標CM挿
入比率、及び実績CM挿入比率演算手段で演算された実
績CM挿入比率間の差異が、目標CM挿入比率が達成さ
れているとみなす許容範囲内に収容されているか否かに
基づいて、具体的には、実績CM挿入比率演算手段で演
算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定を下すので、したがって、
CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定結果に基づい
て、実績CM挿入比率が下限しきい値以下であるときに
はCM挿入処理が実行されることになり、この結果、目
標CM挿入比率が達成されていないとみなされるとき、
換言すれば、番組に対するCM挿入量が不足していると
みなされるときには、確実に番組へのCM挿入処理を実
行することができる。
【0246】さらにまた、本発明に係るCM挿入装置、
及び情報受信端末システムによれば、CM挿入可否判定
手段は、上述の如く演算された実績CM挿入比率が、目
標CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下であると
き、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下
して、実績CM挿入比率が目標CM挿入比率を基準とす
る上限しきい値以上に到達するまで、挿入対象CMリス
トから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM
選択処理と、この選択されたCMを、番組内におけるC
M挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し
継続して実行させるので、したがって、番組に対するC
M挿入量が不足しているとみなされるときには、番組に
対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に
番組へのCM挿入処理を実行することができる。
【0247】しかも、本発明に係るCM挿入装置、及び
情報受信端末システムによれば、挿入対象CMリストか
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理と、この選択されたCMを、番組内におけるCM挿
入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し継続
して実行する際に、目標CM挿入比率及び実績CM挿入
比率は、CM挿入処理後における最新の演算値に逐次更
新されるので、したがって、CM挿入処理後における最
新の演算値に逐次更新された目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率を参照しながら、番組に対するCM挿入量
が不足しているとみなされるときには、番組に対するC
M挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に番組への
CM挿入処理を行うことができ、この結果、きわめて実
用的かつ緻密な番組へのCM挿入形態を具現化すること
ができる。
【0248】一方、本発明に係る情報受信端末システム
によれば、番組蓄積手段は、受信した映像、音声、又は
文字情報を含む番組を記憶蓄積し、これを受けて、再構
成手段は、番組蓄積手段に記憶蓄積された番組を、例え
ば、野球番組で巨人軍の松井選手が映し出されるシーン
を集めたり、ドラマのストーリーを短時間で把握するこ
とを企図して、本編の先頭及び末尾部分の各5分間、及
び残りの中間部分のうち5分経過毎に各2分間を集める
等の、視聴者の嗜好に適合するように再構成する。そし
て、再構成手段で再構成された番組は、番組再生表示手
段を用いて順次再生表示され、再構成された番組を対象
として、上述したCM挿入処理が実行されることにな
る。
【0249】したがって、本発明に係る情報受信端末シ
ステムによれば、視聴者が各自の嗜好に適合するように
番組を再構成した場合であっても、番組内における適切
箇所にCMを挿入可能な、又は、番組内における適切箇
所に適量のCMを挿入可能な情報受信端末システムを得
ることができる。
【0250】一方、本発明に係る番組フォーマットによ
れば、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表す
CM挿入推奨箇所情報が付加されているので、したがっ
て、上述したCM挿入方法、CM挿入装置、及び情報受
信端末システムに用いて最適な番組環境を提供すること
ができる。
【0251】そして、本発明に係る番組フォーマットに
よれば、CM挿入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入
すべき旨の特定CM挿入情報がさらに付加されることを
妨げないものとされるので、したがって、例えば、番組
内において洗濯機が映し出される等の特定のシーンの直
前又は直後に、CM挿入推奨箇所情報を付加するととも
に、さらに、このCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のC
M挿入を特定する等の特定CM挿入情報を付加しておけ
ば、特定のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入
することができ、この結果、提供スポンサー側の要望に
合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実現可能な番
組環境を提供することができる。
【0252】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更
を加えることにより、その他の態様で実施することが可
能である。
【0253】すなわち、例えば、本発明に係る実施形態
中、挿入対象CMリストに、番組への挿入対象となる複
数のCMを、挿入順序にしたがって配列するようにして
登録しておき、この挿入順序にしたがって選択された次
挿入候補となるCMを、番組内に挿入する形態を例示し
て説明したが、本発明はこの形態に限定されることな
く、例えば、挿入対象CMリストから次挿入候補となる
CMを選択する際に、選挙等で用いられる比例代表制ア
ルゴリズムを用いて、提供スポンサー毎のCM料金出資
額と、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを参照
し、番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正配分
量のCMが挿入されることを考慮して、適切なCMを次
挿入候補として選択し、選択された次挿入候補となるC
Mを、番組内に挿入する形態を採用することもできる。
【0254】このようにすれば、例えば、1つの番組に
対して複数の提供スポンサーが存在し、かつ、各提供ス
ポンサー毎のCM料金出資額が相互に異なる場合であっ
ても、番組内には、各提供スポンサー毎の適正配分量の
CMが順次挿入されることになり、この結果、各提供ス
ポンサー間で公平かつ適正な配分量となる番組へのCM
挿入形態を実現することができ、番組へのCM挿入処理
を飛躍的に簡易化することができる。
【0255】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所
情報が検出されると、この検出時点において、検出され
たCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るC
M挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果にし
たがって、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入す
るようにしたので、したがって、番組へのCM挿入処理
は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行されることな
く、CM挿入推奨箇所において確実に実行されることに
なり、この結果、人手を煩わすことなく、番組内におけ
る適切箇所にCMを挿入することができる。
【0256】また、請求項2の発明によれば、挿入対象
CMリストには、番組への挿入対象となる1又は2以上
のCMが、挿入順序にしたがって配列するようにして登
録されるので、したがって、挿入対象CMリストから次
挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理
の際に、次挿入候補となるCMを即時に選択することが
でき、この結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ
円滑に行なうことができる。
【0257】さらに、請求項3の発明によれば、挿入対
象CMリストに登録される1又は2以上のCMには、各
CMが相互に識別可能となる如く各CMに固有のCM識
別情報が付加されるので、したがって、挿入対象CMリ
ストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補C
M選択処理の際に、次挿入候補となるCMを、該当する
CM識別情報を指定することで選択することができ、こ
の結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円滑に行
なうことができる。
【0258】さらにまた、請求項4の発明によれば、挿
入対象CMリストには、複数のCMが同一群に属するC
Mとして登録されることを妨げないものとされるので、
したがって、例えば、連続して視聴したときに格別の妙
味を生じさせるようなストーリー性を有するCM群を、
同一群に属するCMとして登録しておき、この同一群に
属するCMが次挿入候補として選択されたとき、この同
一群に属するCMを、番組内に連続して挿入するように
構成すれば、提供スポンサー側は、自身の意図に合致し
た形態でCMが連続挿入された番組を提供することがで
きる一方で、視聴者側は、同一群に属するCMを連続し
て視聴することで、提供スポンサー側が意図した格別の
妙味を享受することができ、この結果、提供スポンサ
ー、及び視聴者の双方にとって、両者の要望に合致した
望ましい番組へのCM挿入形態を実現することができ
る。
【0259】しかも、請求項5の発明によれば、CM挿
入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所に同一群に属する
CMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象C
Mリストから次挿入候補となる同一群に属するCMを選
択し、選択された同一群に属するCMを、番組内におけ
るCM挿入推奨箇所に連続して挿入するので、したがっ
て、提供スポンサー側は、自身の意図に合致した形態で
CMが挿入された番組を提供することができる一方で、
視聴者側は、同一群に属するCMを連続して視聴するこ
とで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味を享受す
ることができ、この結果、請求項4の発明と同様に、提
供スポンサー、及び視聴者の双方にとって、両者の要望
に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実現するこ
とができる。
【0260】また、請求項6の発明によれば、前記挿入
対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択する際
に、提供スポンサー毎のCM料金出資額と、番組へのC
M挿入枠となる目標CM総量とを参照し、番組内に結果
として各提供スポンサー毎の適正配分量のCMが挿入さ
れることを考慮して、適切なCMを次挿入候補として選
択するので、したがって、例えば、1つの番組に対して
複数の提供スポンサーが存在し、かつ、各提供スポンサ
ー毎のCM料金出資額が相互に異なる場合であっても、
番組内には、各提供スポンサー毎の適正配分量のCMが
順次挿入されることになり、この結果、各提供スポンサ
ー間で公平かつ適正な配分量となる番組へのCM挿入形
態を実現することができる。
【0261】さらに、請求項7の発明によれば、CM挿
入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特定
CM挿入情報が付加されることを妨げないものとされ、
CM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所に特定のC
Mを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象CM
リストから次挿入候補となる特定のCMを選択し、この
選択された特定のCMを、番組内におけるCM挿入推奨
箇所に挿入するので、したがって、例えば、番組内にお
いて洗濯機が映し出される等の特定のシーンの直前又は
直後に、CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さ
らに、このCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入
を特定する等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特
定のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入するこ
とができ、この結果、提供スポンサー側の要望に合致し
た望ましい番組へのCM挿入形態を実現することができ
る。
【0262】さらにまた、請求項8の発明によれば、選
択された特定のCMが、番組内におけるCM挿入推奨箇
所に挿入されたとき、この挿入済みの特定のCMには、
既に挿入済みである旨を表す挿入済み情報が付加され、
挿入済み情報が付加されたCMは、挿入対象CMリスト
から次挿入候補となるCMを選択する際に、次挿入候補
から除外されるので、したがって、既に挿入済みの特定
のCMが、番組内における特定のシーンの直前又は直後
とは異なる箇所に、誤って再度挿入される事態を未然に
防止することができる。
【0263】一方、請求項9の発明によれば、番組を順
次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出されると、こ
の検出時点において、上述の手順で各々演算された目標
CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基づい
て、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか
否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入可否
判定結果にしたがって、検出されたCM挿入推奨箇所に
CMを挿入するようにしたので、したがって、番組への
CM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行
されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿入
可否判定結果にしたがう適量のCM挿入処理が確実に実
行されることになり、この結果、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入するこ
とができる。
【0264】また、請求項10の発明によれば、番組の
先頭からの各経過時間において達成されるべき指標とな
る目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数は、番
組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型式と、
番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長
と、番組の末尾において達成されるべき指標となる最終
目標CM挿入比率と、を含む決定要素から定義されるの
で、したがって、例えば放送局等の番組供給側におい
て、上述した決定要素の各々を、適宜の型式、又は値に
それぞれ設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入
パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン
関数を用いたCM挿入処理を実行することができ、この
結果、請求項9の発明と同様に、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入するこ
とができる。
【0265】しかも、請求項10の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量
のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式
に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができ、この結果、
番組供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮され
たCM実施形態を実現することができる。
【0266】そして、請求項10の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入
する型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定し
ておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン関数が
定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたC
M挿入処理を実行することができ、この結果、視聴者側
の嗜好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたC
M実施形態を具現化することができる。
【0267】さらに、請求項11の発明によれば、上述
の如く演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比
率間の差異には、目標CM挿入比率を基準として、目標
CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲が設定
されるので、したがって、例えば、実績CM挿入比率
が、目標CM挿入比率を基準とする許容範囲内に位置付
けられているか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にC
Mを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、
このCM挿入可否判定結果にしたがうCM挿入処理を実
行することができ、この結果、挿入対象となるCMが、
一般に例えば30秒間や1分間等の所定長を有するとい
う実情に合致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入
形態を具現化することができる。
【0268】さらにまた、請求項12の発明によれば、
目標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲
は、任意の幅に可変設定されることを妨げないものとさ
れるので、したがって、例えば、1つのCM挿入推奨箇
所に挿入されるCM量を、相互に異なる番組間で異なる
量に調節したいという要望を生じた場合であっても、許
容範囲を任意の幅に可変設定することで、上述した要望
を満足することができ、この結果、1つのCM挿入推奨
箇所に挿入されるCM量を、要望に応じて弾力的に調節
し得るCM挿入形態を実現することができる。
【0269】しかも、請求項13の発明によれば、上述
の如く演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比
率間の差異が、目標CM挿入比率が達成されているとみ
なす許容範囲内に収容されているか否かに基づいて、C
M挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿
入可否判定を行うので、したがって、このCM挿入可否
判定結果にしたがうCM挿入処理を実行することがで
き、この結果、請求項11の発明と同様に、挿入対象と
なるCMが、一般に例えば30秒間や1分間等の所定長
を有するという実情に合致した、きわめて実用的な番組
へのCM挿入形態を具現化することができる。
【0270】また、請求項14の発明によれば、上述の
如く演算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率
を基準とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推
奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下すので、したが
って、このCM挿入可否判定結果に基づいて、実績CM
挿入比率が下限しきい値以下であるときにはCM挿入処
理が実行されることになり、この結果、目標CM挿入比
率が達成されていないとみなされるとき、換言すれば、
番組に対するCM挿入量が不足しているとみなされると
きには、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができ
る。
【0271】さらに、請求項15の発明によれば、上述
の如く演算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比
率を基準とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入
推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下して、実績C
M挿入比率が目標CM挿入比率を基準とする上限しきい
値以上に到達するまで、挿入対象CMリストから次挿入
候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理と、
この選択されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇
所に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し継続して実行
するので、したがって、番組に対するCM挿入量が不足
しているとみなされるときには、番組に対するCM挿入
量が目標量を越えるに到るまで、確実に番組へのCM挿
入処理を行うことができる。
【0272】さらにまた、請求項16の発明によれば、
挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択す
る次挿入候補CM選択処理と、この選択されたCMを、
番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処
理と、を繰り返し継続して実行する際に、目標CM挿入
比率及び実績CM挿入比率は、CM挿入処理後における
最新の演算値に逐次更新されるので、したがって、CM
挿入処理後における最新の演算値に逐次更新された目標
CM挿入比率及び実績CM挿入比率を参照しながら、番
組に対するCM挿入量が不足しているとみなされるとき
には、番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到る
まで、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができ、
この結果、きわめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿入
形態を具現化することができる。
【0273】しかして、請求項17の発明によれば、C
M挿入パターン関数は、番組へ挿入されるべきCMの回
数を表すCM挿入回数と、CM挿入回数毎の各回におけ
る、番組に対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的C
M挿入箇所と、CM挿入回数毎の各回における、番組へ
のCM挿入枠となる目標CM総量に対する相対的なCM
挿入比率を表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素
から定義されるので、したがって、例えば放送局等の番
組供給側において、上述した決定要素の各々を、適宜の
回数、箇所、又は値にそれぞれ設定しておけば、この設
定にしたがうCM挿入パターン関数が定義され、定義さ
れたCM挿入パターン関数を用いたCM挿入処理を実行
することができ、この結果、請求項9の発明と同様に、
人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に適量
のCMを挿入することができる。
【0274】しかも、請求項17の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定にしたがうC
M挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パ
ターン関数を用いたCM挿入処理を実行することがで
き、この結果、番組供給側の意図するCM挿入回数が優
先的に考慮されたCM実施形態を実現することができ
る。
【0275】そして、請求項17の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パ
ターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関
数を用いたCM挿入処理を実行することができ、この結
果、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化することができる。
【0276】一方、請求項18の発明によれば、番組を
順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出されると、
この検出時点において、検出されたCM挿入推奨箇所に
CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行
い、このCM挿入可否判定結果にしたがって、検出され
たCM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたので、
したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇
所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨箇
所において確実に実行されることになり、この結果、人
手を煩わすことなく、番組内における適切箇所にCMを
挿入可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0277】また、請求項19の発明によれば、挿入対
象CMリストには、番組への挿入対象となる1又は2以
上のCMが、挿入順序にしたがって配列するようにして
登録されるので、したがって、挿入対象CMリストから
次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処
理の際に、次挿入候補となるCMを即時に選択すること
ができ、この結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素か
つ円滑に行なうことができる。
【0278】さらに、請求項20の発明によれば、挿入
対象CMリストに登録される1又は2以上のCMには、
各CMが相互に識別可能となる如く各CMに固有のCM
識別情報が付加されるので、したがって、挿入対象CM
リストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補
CM選択処理の際に、次挿入候補となるCMを、該当す
るCM識別情報を指定することで選択することができ、
この結果、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円滑に
行なうことができる。
【0279】さらにまた、請求項21の発明によれば、
挿入対象CMリストには、複数のCMが同一群に属する
CMとして登録されることを妨げないものとされるの
で、したがって、例えば、連続して視聴したときに格別
の妙味を生じさせるようなストーリー性を有するCM群
を、同一群に属するCMとして登録しておき、この同一
群に属するCMが次挿入候補として選択されたとき、こ
の同一群に属するCMを、番組内に連続して挿入するよ
うに構成すれば、提供スポンサー側は、自身の意図に合
致した形態でCMが連続挿入された番組を提供すること
ができる一方で、視聴者側は、同一群に属するCMを連
続して視聴することで、提供スポンサー側が意図した格
別の妙味を享受することができ、この結果、提供スポン
サー、及び視聴者の双方にとって、両者の要望に合致し
た望ましい番組へのCM挿入形態を実現可能なCM挿入
装置を得ることができる。
【0280】しかも、請求項22の発明によれば、次挿
入候補CM選択手段は、CM挿入可否判定手段のCM挿
入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所に同一群に属する
CMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象C
Mリストから次挿入候補となる同一群に属するCMを選
択し、これを受けて、CM挿入処理手段は、次挿入候補
CM選択手段で選択された同一群に属するCMを、番組
内におけるCM挿入推奨箇所に連続して挿入するので、
したがって、提供スポンサー側は、自身の意図に合致し
た形態でCMが挿入された番組を提供することができる
一方で、視聴者側は、同一群に属するCMを連続して視
聴することで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味
を享受することができ、この結果、請求項21に発明と
同様に、提供スポンサー、及び視聴者の双方にとって、
両者の要望に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を
実現可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0281】また、請求項23の発明によれば、次挿入
候補CM選択手段は、CM挿入可否判定手段のCM挿入
可否判定の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき
旨の判定が下されたとき、提供スポンサー毎のCM料金
出資額と、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを
参照し、番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正
配分量のCMが挿入されることを考慮して、適切なCM
を次挿入候補として選択するので、したがって、例え
ば、1つの番組に対して複数の提供スポンサーが存在
し、かつ、各提供スポンサー毎のCM料金出資額が相互
に異なる場合であっても、番組内には、各提供スポンサ
ー毎の適正配分量のCMが順次挿入されることになり、
この結果、各提供スポンサー間で公平かつ適正な配分量
となる番組へのCM挿入形態を実現可能なCM挿入装置
を得ることができる。
【0282】しかして、請求項24の発明によれば、次
挿入候補CM選択手段は、CM挿入可否判定手段のCM
挿入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所に特定のCMを
挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対象CMリス
トから次挿入候補となる特定のCMを選択し、これを受
けて、CM挿入処理手段は、次挿入候補CM選択手段で
選択された特定のCMを、番組内におけるCM挿入推奨
箇所に挿入するので、したがって、例えば、番組内にお
いて洗濯機が映し出される等の特定のシーンの直前又は
直後に、CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さ
らに、このCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入
を特定する等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特
定のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入するこ
とができ、この結果、提供スポンサー側の要望に合致し
た望ましい番組へのCM挿入形態を実現可能なCM挿入
装置を得ることができる。
【0283】また、請求項25の発明によれば、次挿入
候補CM選択手段で選択された特定のCMが、CM挿入
処理手段を用いて番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿
入されたとき、この挿入済みの特定のCMには、既に挿
入済みである旨を表す挿入済み情報が付加され、挿入済
み情報が付加されたCMは、次挿入候補CM選択手段を
用いて挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを
選択する際に、次挿入候補から除外されるので、したが
って、既に挿入済みの特定のCMが、番組内における特
定のシーンの直前又は直後とは異なる箇所に、誤って再
度挿入される事態を未然に防止することができる。
【0284】一方、請求項26の発明によれば、番組を
順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出されると、
この検出時点において、上述の手順で各々演算された目
標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基づい
て、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか
否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入可否
判定結果にしたがって、検出されたCM挿入推奨箇所に
CMを挿入するようにしたので、したがって、番組への
CM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行
されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿入
可否判定結果にしたがう適量のCM挿入処理が確実に実
行されることになり、この結果、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入可能な
CM挿入装置を得ることができる。
【0285】また、請求項27の発明によれば、番組の
先頭からの各経過時間において達成されるべき指標とな
る目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数は、番
組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型式と、
番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長
と、番組の末尾において達成されるべき指標となる最終
目標CM挿入比率と、を含む決定要素から定義されるの
で、したがって、例えば放送局等の番組供給側におい
て、上述した決定要素の各々を、適宜の型式、又は値に
それぞれ設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入
パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン
関数を用いたCM挿入処理を実行することができ、この
結果、請求項26の発明と同様に、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入可能な
CM挿入装置を得ることができる。
【0286】しかも、請求項27の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量
のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式
に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができ、この結果、
番組供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮され
たCM実施形態を実現可能なCM挿入装置を得ることが
できる。
【0287】そして、請求項27の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入
する型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定し
ておけば、この設定にしたがうCM挿入パターン関数が
定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたC
M挿入処理を実行することができ、この結果、視聴者側
の嗜好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたC
M実施形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることがで
きる。
【0288】さらに、請求項28の発明によれば、上述
の如く演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比
率間の差異には、目標CM挿入比率を基準として、目標
CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲が設定
されるので、したがって、例えば、実績CM挿入比率
が、目標CM挿入比率を基準とする許容範囲内に位置付
けられているか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にC
Mを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、
このCM挿入可否判定結果にしたがうCM挿入処理を実
行することができ、この結果、挿入対象となるCMが、
一般に例えば30秒間や1分間等の所定長を有するとい
う実情に合致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入
形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0289】さらにまた、請求項29の発明によれば、
目標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲
は、任意の幅に可変設定されることを妨げないものとさ
れるので、したがって、例えば、1つのCM挿入推奨箇
所に挿入されるCM量を、相互に異なる番組間で異なる
量に調節したいという要望を生じた場合であっても、許
容範囲を任意の幅に可変設定することで、上述した要望
を満足することができ、この結果、1つのCM挿入推奨
箇所に挿入されるCM量を、要望に応じて弾力的に調節
し得るCM挿入形態を実現可能なCM挿入装置を得るこ
とができる。
【0290】しかも、請求項30の発明によれば、CM
挿入可否判定手段は、目標CM挿入比率演算手段で演算
された目標CM挿入比率、及び実績CM挿入比率演算手
段で演算された実績CM挿入比率間の差異が、目標CM
挿入比率が達成されているとみなす許容範囲内に収容さ
れているか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを
挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うので、
したがって、CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定
結果にしたがうCM挿入処理を実行することができ、こ
の結果、請求項28の発明と同様に、挿入対象となるC
Mが、一般に例えば30秒間や1分間等の所定長を有す
るという実情に合致した、きわめて実用的な番組へのC
M挿入形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることがで
きる。
【0291】さらに、請求項31の発明によれば、CM
挿入可否判定手段は、実績CM挿入比率演算手段で演算
された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準と
する下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所に
CMを挿入すべき旨の判定を下すので、したがって、C
M挿入可否判定手段のCM挿入可否判定結果に基づい
て、実績CM挿入比率が下限しきい値以下であるときに
はCM挿入処理が実行されることになり、この結果、目
標CM挿入比率が達成されていないとみなされるとき、
換言すれば、番組に対するCM挿入量が不足していると
みなされるときには、確実に番組へのCM挿入処理を実
行可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0292】さらにまた、請求項32の発明によれば、
CM挿入可否判定手段は、上述の如く演算された実績C
M挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とする下限しき
い値以下であるとき、CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べき旨の判定を下して、実績CM挿入比率が目標CM挿
入比率を基準とする上限しきい値以上に到達するまで、
挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択す
る次挿入候補CM選択処理と、この選択されたCMを、
番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処
理と、を繰り返し継続して実行させるので、したがっ
て、番組に対するCM挿入量が不足しているとみなされ
るときには、番組に対するCM挿入量が目標量を越える
に到るまで、確実に番組へのCM挿入処理を実行可能な
CM挿入装置を得ることができる。
【0293】しかも、請求項33の発明によれば、挿入
対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択する次
挿入候補CM選択処理と、この選択されたCMを、番組
内におけるCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理
と、を繰り返し継続して実行する際に、目標CM挿入比
率及び実績CM挿入比率は、CM挿入処理後における最
新の演算値に逐次更新されるので、したがって、CM挿
入処理後における最新の演算値に逐次更新された目標C
M挿入比率及び実績CM挿入比率を参照しながら、番組
に対するCM挿入量が不足しているとみなされるときに
は、番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到るま
で、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができ、こ
の結果、きわめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿入形
態を具現化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0294】しかして、請求項34の発明によれば、C
M挿入パターン関数は、番組へ挿入されるべきCMの回
数を表すCM挿入回数と、CM挿入回数毎の各回におけ
る、番組に対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的C
M挿入箇所と、CM挿入回数毎の各回における、番組へ
のCM挿入枠となる目標CM総量に対する相対的なCM
挿入比率を表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素
から定義されるので、したがって、例えば放送局等の番
組供給側において、上述した決定要素の各々を、適宜の
回数、箇所、又は値にそれぞれ設定しておけば、この設
定にしたがうCM挿入パターン関数が定義され、定義さ
れたCM挿入パターン関数を用いたCM挿入処理を実行
することができ、この結果、請求項26の発明と同様
に、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
適量のCMを挿入可能なCM挿入装置を得ることができ
る。
【0295】しかも、請求項34の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定にしたがうC
M挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パ
ターン関数を用いたCM挿入処理を実行することがで
き、この結果、番組供給側の意図するCM挿入回数が優
先的に考慮されたCM実施形態を実現可能なCM挿入装
置を得ることができる。
【0296】そして、請求項34の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定にしたがうCM挿入パ
ターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関
数を用いたCM挿入処理を実行することができ、この結
果、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0297】一方、請求項35の発明によれば、番組を
順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、このCM挿入可否判定結果にしたがって、検出さ
れたCM挿入推奨箇所にCMを挿入し、CMが挿入され
た番組を、表示手段の表示画面上に順次再生表示させる
ようにしたので、したがって、番組へのCM挿入処理
は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行されることな
く、CM挿入推奨箇所において確実に実行されることに
なり、この結果、人手を煩わすことなく、番組内におけ
る適切箇所にCMを挿入可能な情報受信端末システムを
得ることができる。
【0298】また、請求項36の発明によれば、視聴者
が各自の嗜好に適合するように番組を再構成した場合で
あっても、番組内における適切箇所にCMを挿入可能な
情報受信端末システムを得ることができる。
【0299】一方、請求項37の発明によれば、番組を
順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、上述の手順で各々演算され
た目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基
づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入
可否判定結果にしたがって、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入し、CMが挿入された番組を、表示手段
の表示画面上に順次再生表示させるようにしたので、し
たがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所
以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨箇所
において、CM挿入可否判定結果にしたがう適量のCM
挿入処理が確実に実行されることになり、この結果、人
手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に適量の
CMを挿入可能な情報受信端末システムを得ることがで
きる。
【0300】また、請求項38の発明によれば、視聴者
が各自の嗜好に適合するように番組を再構成した場合で
あっても、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入
可能な情報受信端末システムを得ることができる。
【0301】一方、請求項39の発明によれば、映像、
音声、又は文字情報を含む番組内におけるCM挿入が推
奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨
箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報が付加されて
いるので、したがって、上述したCM挿入方法、CM挿
入装置、及び情報受信端末システムに用いて最適な番組
環境を提供することができる。
【0302】そして、請求項40の発明によれば、CM
挿入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入すべき旨の特
定CM挿入情報がさらに付加されることを妨げないもの
とされるので、したがって、例えば、番組内において洗
濯機が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後
に、CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さら
に、このCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入を
特定する等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特定
のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入すること
ができ、この結果、提供スポンサー側の要望に合致した
望ましい番組へのCM挿入形態を実現可能な番組環境を
提供することができるというきわめて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報
受信端末システム間で共通となる概略ブロック構成図で
ある。
【図2】図2は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報
受信端末システム間で共通となる動作フローチャート図
である。
【図3】図3は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報
受信端末システムで用いられるCMリストの一例を示す
図である。
【図4】図4は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報
受信端末システムで用いられるCM挿入パターン関数c
m(t)を基準とする許容範囲の一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報
受信端末システムで用いられるCM挿入パターン関数c
m(t)の一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報
受信端末システムで用いられるCM挿入パターン関数c
m(t)の一例を示す図である。
【図7】図7は、実際の番組を対象として、CM挿入比
率の時間変化を追跡した図表である。
【図8】図8は、実際の番組へのCM挿入パターン例を
示す参考図である。
【図9】図9は、実際の番組へのCM挿入パターン例を
示す参考図である。
【図10】図10は、実際の番組を対象として、CM挿
入比率の時間変化を追跡した図表である。
【図11】図11は、実際の番組へのCM挿入パターン
例を示す参考図である。
【図12】図12は、実際の番組へのCM挿入パターン
例を示す参考図である。
【図13】図13は、実際の番組を対象として、CM挿
入比率の時間変化を追跡した図表である。
【図14】図14は、実際の番組へのCM挿入パターン
例を示す参考図である。
【図15】図15は、実際の番組へのCM挿入パターン
例を示す参考図である。
【図16】図16は、実際の番組を対象として、CM挿
入比率の時間変化を追跡した図表である。
【図17】図17は、実際の番組へのCM挿入パターン
例を示す参考図である。
【図18】図18は、実際の番組へのCM挿入パターン
例を示す参考図である。
【符号の説明】
1 CM挿入装置 3 番組データベース(CM挿入パターン関数記憶手
段、及び番組蓄積手段) 5 本編 7 CMリスト(挿入対象CMリスト) 9 CM挿入パターン関数cm(t) 11 共用範囲range 13 最終目標CM挿入比率rate 15 再構成部(再構成手段) 17 再構成後の本編 19 CM挿入推奨箇所情報 21 CM挿入処理部(CM挿入処理手段) 23 表示部(番組走査手段、及び番組再生表示手段) 25 表示制御部(CM挿入推奨箇所情報検出手段、番
組走査手段、及び番組再生表示手段) 27 番組経過時間計測部(目標CM挿入比率演算手
段) 29 実績CM挿入累積時間計測部(実績CM挿入比率
演算手段) 31 目標CM挿入比率演算部(目標CM挿入比率演算
手段) 33 実績CM挿入比率演算部(実績CM挿入比率演算
手段) 35 比較判定部(CM挿入可否判定手段) 37 CM挿入制御部(CM挿入可否判定手段) 39 CM指定入力部 41 挿入CM選択部(次挿入候補CM選択手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月28日(1999.5.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 番組へのCM挿入方法、CM挿入装
置、情報受信端末システム、及び番組フォーマットを記
録した記録媒体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像、音声、又は
文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのコマーシャ
ル・メッセージ、いわゆるCMを挿入する際に用いられ
るCM挿入方法に係り、特に、番組内における適切箇所
にCMを挿入することができる番組へのCM挿入方法、
CM挿入装置、及び情報受信端末システムに関する。
【0002】また、本発明は、番組内における適切箇所
に適量のCMを挿入することができる番組へのCM挿入
方法、CM挿入装置、及び情報受信端末システムに関す
る。
【0003】そして、本発明は、上述したCM挿入方
法、CM挿入装置、及び情報受信端末システムに用いて
最適な番組フォーマットを記録した記録媒体に関する。
【0004】
【従来の技術】最近時、既存の地上波放送に加えて、例
えばディジタル衛星放送又はインターネット情報放送等
を含むディジタル情報配信に係る社会基盤が急速に整備
されている。
【0005】このような社会基盤を用いて、放送事業者
は、映像、音声、又は文字情報を含む番組を視聴者宛に
配信することを事業としているが、例えば民間の放送事
業者が番組配信サービス提供の対価としての収入を得る
際に、主として2つの仕組みが存在する。
【0006】一方は、視聴者間の番組嗜好が多様化して
いる現状に鑑みて、PPV(Pay-Per-View)と呼ばれる、
視聴した番組毎に視聴料金を課金する仕組みであり、他
方は、番組に協賛する提供スポンサーからCM料金の出
資を受けて、提供スポンサーのCMが挿入された番組を
配信する仕組みである。
【0007】ここで、後者の仕組みに着目すると、提供
スポンサーにとっての要望は、番組の視聴率向上もさる
ことながら、番組内に、自身のCM料金出資額に見合う
量の自己のCMが挿入されることである。
【0008】また、番組視聴者にとっての要望は、番組
内に、番組の実質的な内容を含む本編の流れを阻害しな
い適切な箇所に適量のCMが挿入されることである。
【0009】そこで、放送事業者は、提供スポンサーと
番組視聴者の上記両要望を満足することを企図して、番
組内容を視聴しながら、本編中のシーンの変わり目や、
本編の前後等の経験上から本編の流れを阻害しないと考
えられる箇所に、挿入すべきCMの全体量を参照しつつ
やはり経験上から適切と考えられる配分量のCMを、手
作業で挿入するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の手作業によるCM挿入方法を、例えば、1つの
番組内に複数の提供スポンサーのCMを挿入する場合に
適用すると、放送事業者は、複数の提供スポンサー毎の
各CM料金出資額と、番組へのCM挿入枠となる目標C
M総量とを考慮しつつ試行錯誤の末、経験上から本編の
流れを阻害しないと考えられる箇所に、やはり経験上か
ら適切と考えられる各提供スポンサー毎の配分量のCM
を、手作業で挿入するという手順を踏む必要があるが、
このCM挿入作業は高度な熟練を要するのみならず、き
わめて煩雑であるという解決すべき課題を内在してい
た。
【0011】そこで、人手を煩わすことなく、番組内に
おける適切箇所にCMを挿入することができる新規な技
術の開発が関係者の間で待望されていた。
【0012】さらに言えば、人手を煩わすことなく、番
組内における適切箇所に適量のCMを挿入することがで
きる新規な技術の開発が関係者の間で待望されていた。
【0013】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇
所にCMを挿入することができるCM挿入方法、及びC
M挿入装置を提供することを課題とする。
【0014】さらに、本発明は、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入するこ
とができるCM挿入方法、及びCM挿入装置を提供する
ことを課題とする。
【0015】ところで、視聴者側におけるテレビ受像機
等の情報受信端末システムの変遷に着目すると、ディジ
タル情報配信の時流に適合させて、ハードディスク記憶
装置などの数MB程度の記憶容量を有する記憶装置を内
蔵した情報受信端末システムが出現するに至っている。
【0016】このような情報受信端末システムによれ
ば、視聴者は、ディジタル形態で配信された番組を視聴
する際に、受信した番組をリアルタイムで視聴する従来
のストリーム型視聴、又は受信した番組を記憶装置に一
旦蓄積しておき、蓄積された番組を必要に応じて再構成
して視聴する蓄積型視聴を自由に選択することが可能で
ある。
【0017】ここで、蓄積型視聴においては、番組提供
者が許容する範囲内において、視聴者の嗜好に適合する
ように番組を再構成して視聴することが可能である。
【0018】具体的には、例えば、野球番組で巨人軍の
松井選手が映し出されるシーンを集めたり、ドラマのス
トーリーを短時間で把握することを企図して、本編の先
頭及び末尾部分の各5分間、及び残りの中間部分のうち
5分経過毎に各2分間を集める等の、視聴者の嗜好に適
合するように番組を再構成することが可能となる。
【0019】しかしながら、上述した情報受信端末シス
テムにあっては、番組の再構成時にCMが除去されてし
まうおそれがある一方で、番組再構成に伴って、番組時
間が短縮されるか又は長くなる結果として、提供スポン
サーが意図した番組へのCM挿入比率を達成できないお
それもあるという解決すべき課題を内在していた。
【0020】そこで、視聴者が各自の嗜好に適合するよ
うに番組を再構成した場合であっても、番組内における
適切箇所にCMを挿入することができる新規な技術の開
発が関係者の間で待望されていた。
【0021】さらに言えば、視聴者が各自の嗜好に適合
するように番組を再構成した場合であっても、番組内に
おける適切箇所に適量のCMを挿入することができる新
規な技術の開発が関係者の間で待望されていた。
【0022】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、視聴者が各自の嗜好に適合するように番組を再
構成した場合であっても、番組内における適切箇所にC
Mを挿入することができる情報受信端末システムを提供
することを課題とする。
【0023】また、本発明は、視聴者が各自の嗜好に適
合するように番組を再構成した場合であっても、番組内
における適切箇所に適量のCMを挿入することができる
情報受信端末システムを提供することを課題とする。
【0024】そして、本発明は、上述したCM挿入方
法、CM挿入装置、及び情報受信端末システムに用いて
最適な番組フォーマットを記録した記録媒体を提供する
ことを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、映像、音声、又は文字情報を含
む番組内に、提供スポンサーのCMを挿入する際に用い
られる番組へのCM挿入方法であって、前記番組への挿
入対象となるCMを挿入対象CMリストに登録するとと
もに、前記番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿
入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所である旨を
表すCM挿入推奨箇所情報を付加しておき、前記番組を
順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情報が検出された
とき、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否か
に係るCM挿入可否判定を行い、当該CM挿入可否判定
の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の
判定が下されたとき、提供スポンサー毎のCM料金出資
額と、前記番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを
参照し、前記番組内に結果として各提供スポンサー毎の
適正配分量のCMが挿入されることを考慮して、前記挿
入対象CMリストから次挿入候補となる適切なCMを選
択し、当該選択されたCMを、前記番組内における前記
CM挿入推奨箇所に挿入することを要旨とする。
【0026】請求項1の発明によれば、まず、番組への
挿入対象となるCMを挿入対象CMリストに登録すると
ともに、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入
推奨箇所に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表
すCM挿入推奨箇所情報を付加しておく。次に、番組を
順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出されたと
き、このCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに
係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定の
結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が
下されたとき、提供スポンサー毎のCM料金出資額と、
前記番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを参照
し、前記番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正
配分量のCMが挿入されることを考慮して、挿入対象C
Mリストから次挿入候補となるCMを選択し、選択され
たCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入す
る。
【0027】このように、請求項1の発明によれば、番
組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、このCM挿入可否判定結果に従って、検出された
CM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたので、し
たがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所
以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨箇所
において確実に実行される結果として、人手を煩わすこ
となく、番組内における適切箇所にCMを挿入すること
ができるのに加えて、しかも、前記挿入対象CMリスト
から次挿入候補となるCMを選択する際に、提供スポン
サー毎のCM料金出資額と、番組へのCM挿入枠となる
目標CM総量とを参照し、番組内に結果として各提供ス
ポンサー毎の適正配分量のCMが挿入されることを考慮
して、適切なCMを次挿入候補として選択するので、し
たがって、例えば、1つの番組に対して複数の提供スポ
ンサーが存在し、かつ、各提供スポンサー毎のCM料金
出資額が相互に異なる場合であっても、番組内には、各
提供スポンサー毎の適正配分量のCMが順次挿入される
ことになる結果として、各提供スポンサー間で公平かつ
適正な配分量となる番組へのCM挿入形態を実現するこ
とができる。
【0028】また、請求項2の発明は、映像、音声、又
は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを挿
入する際に用いられる番組へのCM挿入方法であって、
前記番組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象
CMリストに、時間的に連続提示すべき複数のCMを連
続CM群として登録するとともに、前記番組内における
CM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所が
CM挿入推奨箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報
を付加しておき、前記番組を順次走査中に、前記CM挿
入推奨箇所情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、当該CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記
挿入対象CMリストから次挿入候補となる連続CM群に
属する複数のCMを選択し、当該選択された連続CM群
に属する複数のCMを、前記番組内における前記CM挿
入推奨箇所に時間的に連続して挿入することを要旨とす
る。
【0029】請求項2の発明によれば、まず、番組への
挿入対象となるCMが登録される挿入対象CMリスト
に、時間的に連続提示すべき複数のCMを連続CM群と
して登録するとともに、番組内におけるCM挿入が推奨
されるCM挿入推奨箇所に、この箇所がCM挿入推奨箇
所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報を付加してお
き、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出
されたとき、このCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき
か否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入可
否判定の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨
の判定が下されたとき、挿入対象CMリストから次挿入
候補となる連続CM群に属する複数のCMを選択し、選
択された連続CM群に属する複数のCMを、番組内にお
けるCM挿入推奨箇所に時間的に連続して挿入するの
で、したがって、請求項1の発明と同様に、人手を煩わ
すことなく、番組内における適切箇所にCMを挿入する
ことができるのに加えて、しかも、例えば、時間的に連
続して視聴したときに格別の妙味を生じさせるようなス
トーリー性を有する複数のCMを、連続CM群に属する
CMとして登録しておけば、提供スポンサー側は、複数
のCMが時間的に連続する、自身の意図に合致したCM
挿入形態となる番組を提供することができる一方で、視
聴者側は、連続CM群に属する複数のCMを連続して視
聴することで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味
を享受することができる結果として、提供スポンサー、
及び視聴者の双方にとって、両者の要望に合致した望ま
しい番組へのCM挿入形態を実現することができる。
【0030】さらに、請求項3の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを
挿入する際に用いられる番組へのCM挿入方法であっ
て、前記番組への挿入対象となるCMを挿入対象CMリ
ストに登録するとともに、前記番組内におけるCM挿入
が推奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入
推奨箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報と、当該
CM挿入推奨箇所に関連付けて挿入されるべき特定のC
Mを表す特定CM挿入情報と、を併せて付加しておき、
前記番組を順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情報が
検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、当該CM挿
入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべき旨の判定が下されたとき、前記挿入対象CMリス
トから次挿入候補となる特定のCMを選択し、当該選択
された特定のCMを、前記番組内における前記CM挿入
推奨箇所に挿入することを要旨とする。
【0031】請求項3の発明によれば、番組への挿入対
象となるCMを挿入対象CMリストに登録するととも
に、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨
箇所に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表すC
M挿入推奨箇所情報と、このCM挿入推奨箇所に関連付
けて挿入されるべき特定のCMを表す特定CM挿入情報
と、を併せて付加しておき、番組を順次走査中に、CM
挿入推奨箇所情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定
を行い、このCM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推
奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿
入対象CMリストから次挿入候補となる特定のCMを選
択し、選択された特定のCMを、番組内における前記C
M挿入推奨箇所に挿入するので、したがって、請求項1
又は2の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内
における適切箇所にCMを挿入することができるのに加
えて、しかも、例えば、番組内において洗濯機が映し出
される等の特定のシーンの直前又は直後に、CM挿入推
奨箇所情報を付加するとともに、さらに、このCM挿入
推奨箇所情報に併せて、特定のCMとして洗濯機のCM
を挿入する旨の特定CM挿入情報を付加しておけば、特
定のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入するこ
とができる結果として、提供スポンサー側の要望に合致
した望ましい番組へのCM挿入形態を実現することがで
きる。
【0032】さらにまた、請求項4の発明は、請求項3
に記載の番組へのCM挿入方法であって、前記選択され
た特定のCMが、前記番組内における前記CM挿入推奨
箇所に挿入されたとき、当該挿入済みの特定のCMに
は、既に挿入済みである旨を表す挿入済み情報が付加さ
れ、当該挿入済み情報が付加されたCMは、前記挿入対
象CMリストから次挿入候補となるCMを選択する際
に、次挿入候補から除外されることを要旨とする。
【0033】請求項4の発明によれば、前記選択された
特定のCMが、番組内における前記CM挿入推奨箇所に
挿入されたとき、この挿入済みの特定のCMには、既に
挿入済みである旨を表す挿入済み情報が付加され、挿入
済み情報が付加されたCMは、挿入対象CMリストから
次挿入候補となるCMを選択する際に、次挿入候補から
除外されるので、したがって、既に挿入済みの特定のC
Mが、番組内における特定のシーンの直前又は直後とは
異なる箇所に、誤って再度挿入される事態を未然に防止
することができる。
【0034】一方、請求項5の発明は、映像、音声、又
は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを挿
入する際に用いられる番組へのCM挿入方法であって、
前記番組への挿入対象となるCMを挿入対象CMリスト
に登録するとともに、前記番組内におけるCM挿入が推
奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨
箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報を付加してお
き、前記番組を順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情
報が検出されたとき、前記番組の先頭から当該検出時点
に至るまでの番組経過時間と、前記番組の先頭からの各
経過時間において達成されるべき指標となる目標CM挿
入比率を表すCM挿入パターン関数とを参照して、当該
検出時点での目標CM挿入比率を演算するとともに、前
記番組経過時間と、当該検出時点迄に前記番組内に挿入
済みのCM累積時間を表す実績CM挿入累積時間とを参
照して、当該検出時点で達成されている実績CM挿入比
率を演算し、当該演算された目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率間の差異に基づいて、当該CM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、当該CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記
挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選択
し、当該選択されたCMを、前記番組内における前記C
M挿入推奨箇所に挿入することを要旨とする。
【0035】請求項5の発明によれば、まず、番組への
挿入対象となるCMを挿入対象CMリストに登録すると
ともに、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入
推奨箇所に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表
すCM挿入推奨箇所情報を付加しておき、番組を順次走
査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出されたとき、番組
の先頭から当該検出時点に至るまでの番組経過時間と、
番組の先頭からの各経過時間において達成されるべき指
標となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数
とを参照して、当該検出時点での目標CM挿入比率を演
算するとともに、番組経過時間と、当該検出時点迄に番
組内に挿入済みのCM累積時間を表す実績CM挿入累積
時間とを参照して、当該検出時点で達成されている実績
CM挿入比率を演算し、演算された目標CM挿入比率及
び実績CM挿入比率間の差異に基づいて、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定
を行い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、挿入対
象CMリストから次挿入候補となるCMを選択し、この
選択されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に
挿入する。
【0036】このように、請求項5の発明によれば、番
組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、上述の手順で各々演算され
た目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基
づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入
可否判定結果に従って、検出されたCM挿入推奨箇所に
CMを挿入するようにしたので、したがって、番組への
CM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行
されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿入
可否判定結果に従う適量のCM挿入処理が確実に実行さ
れることになる結果として、人手を煩わすことなく、番
組内における適切箇所に適量のCMを挿入することがで
きる。
【0037】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
の番組へのCM挿入方法であって、前記CM挿入パター
ン関数は、前記番組内にCMを挿入する際に用いられる
CM挿入型式と、前記番組の先頭から末尾に至るまでの
時間長を表す総番組長と、前記番組の末尾において達成
されるべき指標となる最終目標CM挿入比率と、を含む
決定要素から定義されることを要旨とする。
【0038】請求項6の発明によれば、番組の先頭から
の各経過時間において達成されるべき指標となる目標C
M挿入比率を表すCM挿入パターン関数は、番組内にC
Mを挿入する際に用いられるCM挿入型式と、番組の先
頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長と、番組
の末尾において達成されるべき指標となる最終目標CM
挿入比率と、を含む決定要素から定義されるので、した
がって、例えば放送局等の番組供給側において、上述し
た決定要素の各々を、適宜の型式、又は値にそれぞれ設
定しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が
定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたC
M挿入処理を実行することができる結果として、請求項
5の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内にお
ける適切箇所に適量のCMを挿入することができる。
【0039】しかも、請求項6の発明によれば、例えば
放送局等の番組供給側において、上述した決定要素のう
ちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量のC
Mを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式に
設定しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数
が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いた
CM挿入処理を実行することができる結果として、番組
供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮されたC
M実施形態を実現することができる。
【0040】そして、請求項6の発明によれば、例えば
視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿入
型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入する
型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定して
おけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定義さ
れ、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿入
処理を実行することができる結果として、視聴者側の嗜
好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたCM実
施形態を具現化することができる。
【0041】さらに、請求項7の発明は、請求項5又は
6のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入方法で
あって、前記演算された目標CM挿入比率及び実績CM
挿入比率間の差異には、前記目標CM挿入比率を基準と
して、当該目標CM挿入比率が達成されているとみなす
許容範囲が設定されることを要旨とする。
【0042】請求項7の発明によれば、上述の如く演算
された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異
には、目標CM挿入比率を基準として、目標CM挿入比
率が達成されているとみなす許容範囲が設定されるの
で、したがって、例えば、実績CM挿入比率が、目標C
M挿入比率を基準とする許容範囲内に位置付けられてい
るか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿
入可否判定結果に従うCM挿入処理を実行することがで
きる結果として、挿入対象となるCMが、一般に例えば
30秒間や1分間等の所定長を有するという実情に合致
した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態を具現化
することができる。
【0043】さらにまた、請求項8の発明は、請求項7
に記載の番組へのCM挿入方法であって、前記目標CM
挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、任意の
幅に可変設定されることを妨げないことを要旨とする。
【0044】請求項8の発明によれば、目標CM挿入比
率が達成されているとみなす許容範囲は、任意の幅に可
変設定されることを妨げないものとされるので、したが
って、例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるC
M量を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したいと
いう要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の幅
に可変設定することで、上述した要望を満足することが
できる結果として、1つのCM挿入推奨箇所に挿入され
るCM量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入
形態を実現することができる。
【0045】しかも、請求項9の発明は、請求項7又は
8のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入方法で
あって、前記演算された目標CM挿入比率及び実績CM
挿入比率間の差異が、前記許容範囲内に収容されている
か否かに基づいて、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うことを要旨
とする。
【0046】請求項9の発明によれば、上述の如く演算
された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異
が、目標CM挿入比率が達成されているとみなす許容範
囲内に収容されているか否かに基づいて、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定
を行うので、したがって、このCM挿入可否判定結果に
従うCM挿入処理を実行することができる結果として、
請求項7の発明と同様に、挿入対象となるCMが、一般
に例えば30秒間や1分間等の所定長を有するという実
情に合致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態
を具現化することができる。
【0047】さらに、請求項10の発明は、請求項7乃
至9のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入方法
であって、前記目標CM挿入比率が達成されているとみ
なす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準とする下
限しきい値を含んでおり、前記実績CM挿入比率が、前
記目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下であ
るとき、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の
判定を下すことを要旨とする。
【0048】請求項10の発明によれば、上述の如く演
算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定を下すので、したがって、
このCM挿入可否判定結果に基づいて、実績CM挿入比
率が下限しきい値以下であるときにはCM挿入処理が実
行されることになる結果として、目標CM挿入比率が達
成されていないとみなされるとき、換言すれば、番組に
対するCM挿入量が不足しているとみなされるときに
は、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができる。
【0049】さらにまた、請求項11の発明は、請求項
7乃至10のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿
入方法であって、前記目標CM挿入比率が達成されてい
るとみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準と
する下限しきい値及び上限しきい値とから規定され、前
記実績CM挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準と
する下限しきい値以下であるとき、前記CM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべき旨の判定を下して、前記実績CM
挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準とする上限し
きい値以上に到達するまで、前記挿入対象CMリストか
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理と、当該選択されたCMを、前記番組内における前
記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り
返し継続して実行することを要旨とする。
【0050】請求項11の発明によれば、上述の如く演
算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定を下して、実績CM挿入比
率が目標CM挿入比率を基準とする上限しきい値以上に
到達するまで、挿入対象CMリストから次挿入候補とな
るCMを選択する次挿入候補CM選択処理と、この選択
されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入
するCM挿入処理と、を繰り返し継続して実行するの
で、したがって、番組に対するCM挿入量が不足してい
るとみなされるときには、番組に対するCM挿入量が目
標量を越えるに到るまで、確実に番組へのCM挿入処理
を行うことができる。
【0051】しかも、請求項12の発明は、請求項7乃
至11のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入方
法であって、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
なるCMを選択する次挿入候補CM選択処理と、当該選
択されたCMを、前記番組内における前記CM挿入推奨
箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し継続して実
行する際に、前記目標CM挿入比率及び実績CM挿入比
率は、前記CM挿入処理後における最新の演算値に逐次
更新されることを要旨とする。
【0052】請求項12の発明によれば、挿入対象CM
リストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補
CM選択処理と、この選択されたCMを、番組内におけ
るCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り
返し継続して実行する際に、目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率は、CM挿入処理後における最新の演算値
に逐次更新されるので、したがって、CM挿入処理後に
おける最新の演算値に逐次更新された目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率を参照しながら、番組に対するC
M挿入量が不足しているとみなされるときには、番組に
対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に
番組へのCM挿入処理を行うことができる結果として、
きわめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿入形態を具現
化することができる。
【0053】しかして、請求項13の発明は、請求項5
に記載の番組へのCM挿入方法であって、前記CM挿入
パターン関数は、前記番組へ挿入されるべきCMの回数
を表すCM挿入回数と、当該CM挿入回数毎の各回にお
ける、前記番組に対する相対的なCM挿入箇所を表す相
対的CM挿入箇所と、当該CM挿入回数毎の各回におけ
る、前記番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に対す
る相対的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率と、
を含む決定要素から定義されることを要旨とする。
【0054】請求項13の発明によれば、CM挿入パタ
ーン関数は、番組へ挿入されるべきCMの回数を表すC
M挿入回数と、CM挿入回数毎の各回における、番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
と、CM挿入回数毎の各回における、番組へのCM挿入
枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿入比率を
表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素から定義さ
れるので、したがって、例えば放送局等の番組供給側に
おいて、上述した決定要素の各々を、適宜の回数、箇
所、又は値にそれぞれ設定しておけば、この設定に従う
CM挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入
パターン関数を用いたCM挿入処理を実行することがで
きる結果として、請求項5の発明と同様に、人手を煩わ
すことなく、番組内における適切箇所に適量のCMを挿
入することができる。
【0055】しかも、請求項13の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿
入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パター
ン関数を用いたCM挿入処理を実行することができる結
果として、番組供給側の意図するCM挿入回数が優先的
に考慮されたCM実施形態を実現することができる。
【0056】そして、請求項13の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができる結果とし
て、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化することができる。
【0057】一方、請求項14の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを
挿入する如く構成されたCM挿入装置であって、前記番
組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象CMリ
ストと、前記番組を順次走査する番組走査手段と、当該
番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当該番
組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に
付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推
奨箇所情報検出手段と、当該CM挿入推奨箇所情報検出
手段でCM挿入推奨箇所情報が検出されたとき、当該C
M挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿
入可否判定を行うCM挿入可否判定手段と、当該CM挿
入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、前記CM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたと
き、提供スポンサー毎のCM料金出資額と、前記番組へ
のCM挿入枠となる目標CM総量とを参照し、前記番組
内に結果として各提供スポンサー毎の適正配分量のCM
が挿入されることを考慮して、前記挿入対象CMリスト
から次挿入候補となる適切なCMを選択する次挿入候補
CM選択手段と、当該次挿入候補CM選択手段で選択さ
れたCMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所
に挿入するCM挿入処理手段と、を備えて構成されるこ
とを要旨とする。
【0058】請求項14の発明によれば、まず、番組走
査手段は、番組を順次走査する。この番組走査手段を用
いた番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報検出手
段は、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。
CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報
が検出されたとき、CM挿入可否判定手段は、CM挿入
推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否
判定を行う。CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定
の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定
が下されたとき、次挿入候補CM選択手段は、提供スポ
ンサー毎のCM料金出資額と、番組へのCM挿入枠とな
る目標CM総量とを参照し、番組内に結果として各提供
スポンサー毎の適正配分量のCMが挿入されることを考
慮して、挿入対象CMリストから次挿入候補となるCM
を選択する。そして、CM挿入処理手段は、次挿入候補
CM選択手段で選択されたCMを、番組内におけるCM
挿入推奨箇所に挿入する。
【0059】このように、請求項14の発明によれば、
番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出され
ると、この検出時点において、検出されたCM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定
を行い、このCM挿入可否判定結果に従って、検出され
たCM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたので、
したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇
所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨箇
所において確実に実行される結果として、人手を煩わす
ことなく、番組内における適切箇所にCMを挿入するこ
とができるのに加えて、しかも、前記挿入対象CMリス
トから次挿入候補となるCMを選択する際に、提供スポ
ンサー毎のCM料金出資額と、番組へのCM挿入枠とな
る目標CM総量とを参照し、番組内に結果として各提供
スポンサー毎の適正配分量のCMが挿入されることを考
慮して、適切なCMを次挿入候補として選択するので、
したがって、例えば、1つの番組に対して複数の提供ス
ポンサーが存在し、かつ、各提供スポンサー毎のCM料
金出資額が相互に異なる場合であっても、番組内には、
各提供スポンサー毎の適正配分量のCMが順次挿入され
ることになる結果として、各提供スポンサー間で公平か
つ適正な配分量となる番組へのCM挿入形態を実現する
ことができる。
【0060】また、請求項15の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを
挿入する如く構成されたCM挿入装置であって、前記番
組への挿入対象となる、時間的に連続提示すべき複数の
CMが連続CM群として登録される挿入対象CMリスト
と、前記番組を順次走査する番組走査手段と、当該番組
走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当該番組内
におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に付加
されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推奨箇
所情報検出手段と、当該CM挿入推奨箇所情報検出手段
でCM挿入推奨箇所情報が検出されたとき、当該CM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可
否判定を行うCM挿入可否判定手段と、当該CM挿入可
否判定手段のCM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推
奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前
記挿入対象CMリストから次挿入候補となる連続CM群
に属する複数のCMを選択する次挿入候補CM選択手段
と、当該次挿入候補CM選択手段で選択された連続CM
群に属する複数のCMを、前記番組内における前記CM
挿入推奨箇所に時間的に連続して挿入するCM挿入処理
手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
【0061】請求項15の発明によれば、まず、番組走
査手段は、番組を順次走査する。この番組走査手段を用
いた番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報検出手
段は、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。
CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報
が検出されたとき、CM挿入可否判定手段は、CM挿入
推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否
判定を行う。CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定
の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定
が下されたとき、次挿入候補CM選択手段は、時間的に
連続提示すべき複数のCMが連続CM群として登録され
る挿入対象CMリストから次挿入候補となる連続CM群
に属する複数のCMを選択する。そして、CM挿入処理
手段は、次挿入候補CM選択手段で選択された連続CM
群に属する複数のCMを、番組内におけるCM挿入推奨
箇所に時間的に連続して挿入する。
【0062】このように、請求項15の発明によれば、
請求項14の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番
組内における適切箇所にCMを挿入することができるの
に加えて、しかも、例えば、時間的に連続して視聴した
ときに格別の妙味を生じさせるようなストーリー性を有
する複数のCMを、連続CM群に属するCMとして登録
しておけば、提供スポンサー側は、複数のCMが時間的
に連続する、自身の意図に合致したCM挿入形態となる
番組を提供することができる一方で、視聴者側は、連続
CM群に属する複数のCMを連続して視聴することで、
提供スポンサー側が意図した格別の妙味を享受すること
ができる結果として、提供スポンサー、及び視聴者の双
方にとって、両者の要望に合致した望ましい番組へのC
M挿入形態を実現することができる。
【0063】さらに、請求項16の発明は、映像、音
声、又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのC
Mを挿入する如く構成されたCM挿入装置であって、前
記番組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象C
Mリストと、前記番組を順次走査する番組走査手段と、
当該番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当
該番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇
所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を、当該CM挿入
推奨箇所に関連付けて挿入されるべき特定のCMを表す
特定CM挿入情報に伴って検出するCM挿入推奨箇所情
報検出手段と、当該CM挿入推奨箇所情報検出手段でC
M挿入推奨箇所情報が特定CM挿入情報に伴って検出さ
れたとき、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか
否かに係るCM挿入可否判定を行うCM挿入可否判定手
段と、当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の
結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判
定が下されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入
候補となる特定のCMを選択する次挿入候補CM選択手
段と、当該次挿入候補CM選択手段で選択された特定の
CMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿
入するCM挿入処理手段と、を備えて構成されることを
要旨とする。
【0064】請求項16の発明によれば、まず、番組走
査手段は、番組を順次走査する。この番組走査手段を用
いた番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報検出手
段は、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を、当該CM
挿入推奨箇所に関連付けて挿入されるべき特定のCMを
表す特定CM挿入情報に伴って検出する。CM挿入推奨
箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が特定CM挿
入情報に伴って検出されたとき、CM挿入可否判定手段
は、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係る
CM挿入可否判定を行う。CM挿入可否判定手段のCM
挿入可否判定の結果、CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べき旨の判定が下されたとき、次挿入候補CM選択手段
は、挿入対象CMリストから次挿入候補となる特定のC
Mを選択する。そして、CM挿入処理手段は、次挿入候
補CM選択手段で選択された特定のCMを、番組内にお
けるCM挿入推奨箇所に挿入する。
【0065】このように、請求項16の発明によれば、
請求項14又は15の発明と同様に、人手を煩わすこと
なく、番組内における適切箇所にCMを挿入することが
できるのに加えて、しかも、例えば、番組内において洗
濯機が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後
に、CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さら
に、このCM挿入推奨箇所情報に併せて、特定のCMと
して洗濯機のCMを挿入する旨の特定CM挿入情報を付
加しておけば、特定のシーンの直前又は直後に、特定の
CMを挿入することができる結果として、提供スポンサ
ー側の要望に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を
実現することができる。
【0066】さらにまた、請求項17の発明は、請求項
16に記載の番組へのCM挿入装置であって、前記次挿
入候補CM選択手段で選択された特定のCMが、前記C
M挿入処理手段を用いて前記番組内における前記CM挿
入推奨箇所に挿入されたとき、当該挿入済みの特定のC
Mには、既に挿入済みである旨を表す挿入済み情報が付
加され、当該挿入済み情報が付加されたCMは、前記次
挿入候補CM選択手段を用いて前記挿入対象CMリスト
から次挿入候補となるCMを選択する際に、次挿入候補
から除外されることを要旨とする。
【0067】請求項17の発明によれば、次挿入候補C
M選択手段で選択された特定のCMが、CM挿入処理手
段を用いて番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入され
たとき、当該挿入済みの特定のCMには、既に挿入済み
である旨を表す挿入済み情報が付加され、当該挿入済み
情報が付加されたCMは、次挿入候補CM選択手段を用
いて挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選
択する際に、次挿入候補から除外されるので、したがっ
て、既に挿入済みの特定のCMが、番組内における特定
のシーンの直前又は直後とは異なる箇所に、誤って再度
挿入される事態を未然に防止することができる。
【0068】一方、請求項18の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内に、提供スポンサーのCMを
挿入する如く構成されたCM挿入装置であって、前記番
組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象CMリ
ストと、前記番組を順次走査する番組走査手段と、当該
番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当該番
組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に
付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推
奨箇所情報検出手段と、前記番組の先頭からの各経過時
間において達成されるべき指標となる目標CM挿入比率
を表すCM挿入パターン関数を記憶するCM挿入パター
ン関数記憶手段と、当該CM挿入推奨箇所情報検出手段
でCM挿入推奨箇所情報が検出されたとき、前記番組の
先頭から当該CM挿入推奨箇所情報検出時点に至るまで
の番組経過時間と、前記CM挿入パターン関数記憶手段
に記憶されたCM挿入パターン関数とを参照して、当該
CM挿入推奨箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を
演算する目標CM挿入比率演算手段と、前記CM挿入推
奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出され
たとき、当該CM挿入推奨箇所情報検出時点迄に前記番
組内に挿入済みのCM累積時間と、前記番組経過時間と
を参照して、当該CM挿入推奨箇所情報検出時点で達成
されている実績CM挿入比率を演算する実績CM挿入比
率演算手段と、前記目標CM挿入比率演算手段で演算さ
れた目標CM挿入比率、及び前記実績CM挿入比率演算
手段で演算された実績CM挿入比率間の差異に基づい
て、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに
係るCM挿入可否判定を行うCM挿入可否判定手段と、
当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
なるCMを選択する次挿入候補CM選択手段と、当該次
挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、前記番組内
における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理
手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
【0069】請求項18の発明によれば、まず、番組走
査手段は、番組を順次走査する。この番組走査手段を用
いた番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報検出手
段は、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。
CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報
が検出されたとき、目標CM挿入比率演算手段は、番組
の先頭から当該CM挿入推奨箇所情報検出時点に至るま
での番組経過時間と、CM挿入パターン関数記憶手段に
記憶されたCM挿入パターン関数とを参照して、当該C
M挿入推奨箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を演
算する一方、実績CM挿入比率演算手段は、当該CM挿
入推奨箇所情報検出時点迄に番組内に挿入済みのCM累
積時間と、前記番組経過時間とを参照して、当該CM挿
入推奨箇所情報検出時点で達成されている実績CM挿入
比率を演算する。
【0070】次に、CM挿入可否判定手段は、目標CM
挿入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及び
実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿入比
率間の差異に基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行う。CM挿入
可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、次挿
入候補CM選択手段は、挿入対象CMリストから次挿入
候補となるCMを選択する。そして、CM挿入処理手段
は、次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、番組
内におけるCM挿入推奨箇所に挿入する。
【0071】このように、請求項18の発明によれば、
番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇所情報が検出され
ると、この検出時点において、上述の手順で各々演算さ
れた目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に
基づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿
入可否判定結果に従って、検出されたCM挿入推奨箇所
にCMを挿入するようにしたので、したがって、番組へ
のCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実
行されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿
入可否判定結果に従う適量のCM挿入処理が確実に実行
されることになる結果として、人手を煩わすことなく、
番組内における適切箇所に適量のCMを挿入可能なCM
挿入装置を得ることができる。
【0072】また、請求項19の発明は、請求項18に
記載のCM挿入装置であって、前記CM挿入パターン関
数記憶手段に記憶されたCM挿入パターン関数は、前記
番組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型式
と、前記番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す
総番組長と、前記番組の末尾において達成されるべき指
標となる最終目標CM挿入比率と、を含む決定要素から
定義されることを要旨とする。
【0073】請求項19の発明によれば、番組の先頭か
らの各経過時間において達成されるべき指標となる目標
CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数は、番組内に
CMを挿入する際に用いられるCM挿入型式と、番組の
先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長と、番
組の末尾において達成されるべき指標となる最終目標C
M挿入比率と、を含む決定要素から定義されるので、し
たがって、例えば放送局等の番組供給側において、上述
した決定要素の各々を、適宜の型式、又は値にそれぞれ
設定しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数
が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いた
CM挿入処理を実行することができる結果として、請求
項18の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内
における適切箇所に適量のCMを挿入可能なCM挿入装
置を得ることができる。
【0074】しかも、請求項19の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量
のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式
に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関
数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用い
たCM挿入処理を実行することができる結果として、番
組供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮された
CM実施形態を実現可能なCM挿入装置を得ることがで
きる。
【0075】そして、請求項19の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入
する型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定し
ておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定義
され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿
入処理を実行することができる結果として、視聴者側の
嗜好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたCM
実施形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることができ
る。
【0076】さらに、請求項20の発明は、請求項18
又は19のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入
装置であって、前記目標CM挿入比率演算手段で演算さ
れた目標CM挿入比率、及び前記実績CM挿入比率演算
手段で演算された実績CM挿入比率間の差異には、前記
目標CM挿入比率を基準として、当該目標CM挿入比率
が達成されているとみなす許容範囲が設定されることを
要旨とする。
【0077】請求項20の発明によれば、上述の如く演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異には、目標CM挿入比率を基準として、目標CM挿入
比率が達成されているとみなす許容範囲が設定されるの
で、したがって、例えば、実績CM挿入比率が、目標C
M挿入比率を基準とする許容範囲内に位置付けられてい
るか否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入す
べきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿
入可否判定結果に従うCM挿入処理を実行することがで
きる結果として、挿入対象となるCMが、一般に例えば
30秒間や1分間等の所定長を有するという実情に合致
した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態を具現化
可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0078】さらにまた、請求項21の発明は、請求項
20に記載の番組へのCM挿入装置であって、前記目標
CM挿入比率が達成されているとみなす許容範囲は、任
意の幅に可変設定されることを妨げないことを要旨とす
る。
【0079】請求項21の発明によれば、目標CM挿入
比率が達成されているとみなす許容範囲は、任意の幅に
可変設定されることを妨げないものとされるので、した
がって、例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入される
CM量を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したい
という要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の
幅に可変設定することで、上述した要望を満足すること
ができる結果として、1つのCM挿入推奨箇所に挿入さ
れるCM量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿
入形態を実現可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0080】しかも、請求項22の発明は、請求項20
又は21のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入
装置であって、前記CM挿入可否判定手段は、前記目標
CM挿入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、
及び前記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績C
M挿入比率間の差異が、前記許容範囲内に収容されてい
るか否かに基づいて、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うことを要
旨とする。
【0081】請求項22の発明によれば、CM挿入可否
判定手段は、目標CM挿入比率演算手段で演算された目
標CM挿入比率、及び実績CM挿入比率演算手段で演算
された実績CM挿入比率間の差異が、目標CM挿入比率
が達成されているとみなす許容範囲内に収容されている
か否かに基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行うので、したがっ
て、CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定結果に従
うCM挿入処理を実行することができる結果として、請
求項20の発明と同様に、挿入対象となるCMが、一般
に例えば30秒間や1分間等の所定長を有するという実
情に合致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態
を具現化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0082】さらに、請求項23の発明は、請求項20
乃至22のうちいずれか一項に記載の番組へのCM挿入
装置であって、前記目標CM挿入比率が達成されている
とみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準とす
る下限しきい値を含んでおり、前記CM挿入可否判定手
段は、前記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績
CM挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準とする下
限しきい値以下であるとき、前記CM挿入推奨箇所にC
Mを挿入すべき旨の判定を下すことを要旨とする。
【0083】請求項23の発明によれば、CM挿入可否
判定手段は、実績CM挿入比率演算手段で演算された実
績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とする下限
しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべき旨の判定を下すので、したがって、CM挿入可
否判定手段のCM挿入可否判定結果に基づいて、実績C
M挿入比率が下限しきい値以下であるときにはCM挿入
処理が実行されることになる結果として、目標CM挿入
比率が達成されていないとみなされるとき、換言すれ
ば、番組に対するCM挿入量が不足しているとみなされ
るときには、確実に番組へのCM挿入処理を実行可能な
CM挿入装置を得ることができる。
【0084】さらにまた、請求項24の発明は、請求項
20乃至23のうちいずれか一項に記載の番組へのCM
挿入装置であって、前記目標CM挿入比率が達成されて
いるとみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値及び上限しきい値とから規定され、
前記CM挿入可否判定手段は、前記実績CM挿入比率演
算手段で演算された実績CM挿入比率が、前記目標CM
挿入比率を基準とする下限しきい値以下であるとき、前
記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下し
て、前記実績CM挿入比率が、前記目標CM挿入比率を
基準とする上限しきい値以上に到達するまで、前記次挿
入候補CM選択手段における、前記挿入対象CMリスト
から次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選
択処理と、前記CM挿入処理手段における、前記次挿入
候補CM選択手段で選択されたCMを、前記番組内にお
ける前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、
を繰り返し継続して実行させることを要旨とする。
【0085】請求項24の発明によれば、CM挿入可否
判定手段は、上述の如く演算された実績CM挿入比率
が、目標CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下で
あるとき、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判
定を下して、実績CM挿入比率が目標CM挿入比率を基
準とする上限しきい値以上に到達するまで、挿入対象C
Mリストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候
補CM選択処理と、この選択されたCMを、番組内にお
けるCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰
り返し継続して実行させるので、したがって、番組に対
するCM挿入量が不足しているとみなされるときには、
番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、
確実に番組へのCM挿入処理を実行可能なCM挿入装置
を得ることができる。
【0086】しかも、請求項25の発明は、請求項24
に記載の番組へのCM挿入装置であって、前記次挿入候
補CM選択手段における、前記挿入対象CMリストから
次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処
理と、前記CM挿入処理手段における、前記次挿入候補
CM選択手段で選択されたCMを、前記番組内における
前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰
り返し継続して実行させる際に、前記目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率は、前記CM挿入処理後における
最新の演算値に逐次更新されることを要旨とする。
【0087】請求項25の発明によれば、挿入対象CM
リストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補
CM選択処理と、この選択されたCMを、番組内におけ
るCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り
返し継続して実行する際に、目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率は、CM挿入処理後における最新の演算値
に逐次更新されるので、したがって、CM挿入処理後に
おける最新の演算値に逐次更新された目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率を参照しながら、番組に対するC
M挿入量が不足しているとみなされるときには、番組に
対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に
番組へのCM挿入処理を行うことができる結果として、
きわめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿入形態を具現
化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0088】しかして、請求項26の発明は、請求項1
8に記載のCM挿入装置であって、前記CM挿入パター
ン関数記憶手段に記憶されたCM挿入パターン関数は、
前記番組へ挿入されるべきCMの回数を表すCM挿入回
数と、当該CM挿入回数毎の各回における、前記番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
と、当該CM挿入回数毎の各回における、前記番組への
CM挿入枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿
入比率を表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素か
ら定義されることを要旨とする。
【0089】請求項26の発明によれば、CM挿入パタ
ーン関数は、番組へ挿入されるべきCMの回数を表すC
M挿入回数と、CM挿入回数毎の各回における、番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
と、CM挿入回数毎の各回における、番組へのCM挿入
枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿入比率を
表す相対的CM挿入比率と、を含む決定要素から定義さ
れるので、したがって、例えば放送局等の番組供給側に
おいて、上述した決定要素の各々を、適宜の回数、箇
所、又は値にそれぞれ設定しておけば、この設定に従う
CM挿入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入
パターン関数を用いたCM挿入処理を実行することがで
きる結果として、請求項18の発明と同様に、人手を煩
わすことなく、番組内における適切箇所に適量のCMを
挿入可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0090】しかも、請求項26の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿
入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パター
ン関数を用いたCM挿入処理を実行することができる結
果として、番組供給側の意図するCM挿入回数が優先的
に考慮されたCM実施形態を実現可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0091】そして、請求項26の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができる結果とし
て、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0092】一方、請求項27の発明は、映像、音声、
又は文字情報を含む番組、及び当該番組への挿入対象と
なる提供スポンサーのCMを受信し、当該受信した番組
内に、当該受信したCMを挿入する如く構成された情報
受信端末システムであって、前記番組への挿入対象とな
るCMが登録される挿入対象CMリストと、前記番組を
表示手段の表示画面上に順次再生表示させる番組再生表
示手段と、当該番組再生表示手段を用いて前記番組を順
次再生表示中に、当該番組内におけるCM挿入が推奨さ
れるCM挿入推奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情
報を検出するCM挿入推奨箇所情報検出手段と、前記番
組の先頭からの各経過時間において達成されるべき指標
となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数を
記憶するCM挿入パターン関数記憶手段と、当該CM挿
入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出
されたとき、前記番組の先頭から当該CM挿入推奨箇所
情報検出時点に至るまでの番組経過時間と、前記CM挿
入パターン関数記憶手段に記憶されたCM挿入パターン
関数とを参照して、当該CM挿入推奨箇所情報検出時点
での目標CM挿入比率を演算する目標CM挿入比率演算
手段と、前記CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入
推奨箇所情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所
情報検出時点迄に前記番組内に挿入済みのCM累積時間
と、前記番組経過時間とを参照して、当該CM挿入推奨
箇所情報検出時点で達成されている実績CM挿入比率を
演算する実績CM挿入比率演算手段と、前記目標CM挿
入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及び前
記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿入
比率間の差異に基づいて、前記CM挿入推奨箇所にCM
を挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うCM
挿入可否判定手段と、当該CM挿入可否判定手段のCM
挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべき旨の判定が下されたとき、前記挿入対象CMリ
ストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補C
M選択手段と、当該次挿入候補CM選択手段で選択され
たCMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に
挿入するCM挿入処理手段と、を備え、前記番組再生表
示手段は、前記CM挿入処理手段でCMが挿入された番
組を、表示手段の表示画面上に順次再生表示させること
を要旨とする。
【0093】請求項27の発明によれば、まず、番組再
生表示手段は、番組を表示手段の表示画面上に順次再生
表示させる。この番組再生表示手段を用いた番組の順次
再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報検出手段は、番組
内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に付
加されたCM挿入推奨箇所情報を検出する。CM挿入推
奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所情報が検出され
たとき、目標CM挿入比率演算手段は、番組の先頭から
当該CM挿入推奨箇所情報検出時点に至るまでの番組経
過時間と、CM挿入パターン関数記憶手段に記憶された
CM挿入パターン関数とを参照して、当該CM挿入推奨
箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を演算する一
方、実績CM挿入比率演算手段は、当該CM挿入推奨箇
所情報検出時点迄に番組内に挿入済みのCM累積時間
と、前記番組経過時間とを参照して、当該CM挿入推奨
箇所情報検出時点で達成されている実績CM挿入比率を
演算する。
【0094】次に、CM挿入可否判定手段は、目標CM
挿入比率演算手段で演算された目標CM挿入比率、及び
実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿入比
率間の差異に基づいて、CM挿入推奨箇所にCMを挿入
すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行う。CM挿入
可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、次挿
入候補CM選択手段は、挿入対象CMリストから次挿入
候補となるCMを選択する。そして、CM挿入処理手段
は、次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、番組
内におけるCM挿入推奨箇所に挿入し、これを受けて、
番組再生表示手段は、CM挿入処理手段でCMが挿入さ
れた番組を、表示手段の表示画面上に順次再生表示させ
る。
【0095】このように、請求項27の発明によれば、
番組を順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出
されると、この検出時点において、上述の手順で各々演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異に基づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿
入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このC
M挿入可否判定結果に従って、検出されたCM挿入推奨
箇所にCMを挿入し、CMが挿入された番組を、表示手
段の表示画面上に順次再生表示させるようにしたので、
したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇
所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨箇
所において、CM挿入可否判定結果に従う適量のCM挿
入処理が確実に実行されることになる結果として、人手
を煩わすことなく、番組内における適切箇所に適量のC
Mを挿入可能な情報受信端末システムを得ることができ
る。
【0096】また、請求項28の発明は、請求項27に
記載の情報受信端末システムであって、前記受信した映
像、音声、又は文字情報を含む番組を記憶蓄積する番組
蓄積手段と、当該番組蓄積手段に記憶蓄積された番組を
再構成する再構成手段と、をさらに備え、前記再構成手
段で再構成された番組は、前記番組再生表示手段を用い
て順次再生表示されることを要旨とする。
【0097】請求項28の発明によれば、番組蓄積手段
は、受信した映像、音声、又は文字情報を含む番組を記
憶蓄積し、これを受けて、再構成手段は、番組蓄積手段
に記憶蓄積された番組を、例えば、野球番組で巨人軍の
松井選手が映し出されるシーンを集めたり、ドラマのス
トーリーを短時間で把握することを企図して、本編の先
頭及び末尾部分の各5分間、及び残りの中間部分のうち
5分経過毎に各2分間を集める等の、視聴者の嗜好に適
合するように再構成する。そして、再構成手段で再構成
された番組は、番組再生表示手段を用いて順次再生表示
され、再構成された番組を対象として、上述したCM挿
入処理が実行されることになる。
【0098】したがって、請求項28の発明によれば、
視聴者が各自の嗜好に適合するように番組を再構成した
場合であっても、番組内における適切箇所に適量のCM
を挿入可能な情報受信端末システムを得ることができ
る。
【0099】そして、請求項29の発明は、映像、音
声、又は文字情報を含む番組内におけるCM挿入が推奨
されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇
所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報と、当該CM挿
入推奨箇所に関連付けて挿入されるべき特定のCMを表
す特定CM挿入情報と、が併せて付加されていることを
要旨とする。
【0100】請求項29の発明によれば、映像、音声、
又は文字情報を含む番組内におけるCM挿入が推奨され
るCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所で
ある旨を表すCM挿入推奨箇所情報と、当該CM挿入推
奨箇所に関連付けて挿入されるべき特定のCMを表す特
定CM挿入情報と、が併せて付加されているので、した
がって、例えば、番組内において洗濯機が映し出される
等の特定のシーンの直前又は直後に、CM挿入推奨箇所
情報を付加するとともに、さらに、このCM挿入推奨箇
所情報に、洗濯機のCM挿入を特定する等の特定CM挿
入情報を付加しておけば、特定のシーンの直前又は直後
に、特定のCMを挿入することができる結果として、提
供スポンサー側の要望に合致した望ましい番組へのCM
挿入形態を実現可能な番組環境を提供することができ
る。
【0101】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るCM挿入方
法、CM挿入装置、情報受信端末システム、及び番組フ
ォーマットの実施形態について、図に基づいて詳細に説
明する。
【0102】図1は、本発明に係るCM挿入装置、又は
情報受信端末システム間で共通となる概略ブロック構成
図、図2は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報受信
端末システム間で共通となる動作フローチャート図、図
3は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報受信端末シ
ステムで用いられるCMリストの一例を示す図、図4
は、本発明に係るCM挿入装置、又は情報受信端末シス
テムで用いられるCM挿入パターン関数cm(t)を基
準とする許容範囲の一例を示す図、図5乃至図6は、本
発明に係るCM挿入装置、又は情報受信端末システムで
用いられるCM挿入パターン関数cm(t)の一例を示
す図、図7乃至図18は、実際の番組へのCM挿入パタ
ーン例を示す参考図である。
【0103】さて、本発明の説明に先立って、本発明の
輪郭を明確化するために、番組内にCMを挿入する上で
考慮すべき提供スポンサー側、及び視聴者側の各要望事
項について以下に論じる。
【0104】初めに、提供スポンサー側の要望事項とし
て、提供スポンサーは、番組毎に最も適した、より効果
的なCM挿入型式を指定したいと希望している。
【0105】ここで、番組内におけるいかなる箇所にC
Mを挿入するかに係るCM挿入型式の一例としては、次
述するようなものがある(稲田著、「放送メディア入
門」社会評論社1996)。
【0106】まず、番組先頭の扱いに関するものとし
て、カウキャッチャー方式と呼ばれる、番組開始直後で
あって、番組タイトルの前にCMを挿入する型式と、番
組開始直後から視聴者を惹きつけることを企図して、番
組タイトルの前に、プロローグあるいはハイライトシー
ンを投入し、その後にCMを挿入する型式などが存在す
る。
【0107】また、番組内容の扱いに関するものとし
て、番組タイトルの直後に前CMを挿入し、終了タイト
ルの直前に後CMを挿入し、その間に中CMを数回均等
に挿入する最も典型的な均等配分型式と、視聴者を惹き
つけるために番組前半はCMを少なくし、後半の盛り上
がりシーンでCM挿入頻度が高くなる尻上がり型式など
が存在する。
【0108】さらに、番組後半の扱いに関するものとし
て、ヒッチハイク方式と呼ばれる、終了タイトルの後に
もCMを挿入する型式と、結末を最後にして後CMまで
視聴させる型式となどが存在する。この場合、前者で
は、後CM、終了タイトル、CMの順に番組が進行する
一方、後者では、後CM、結末、終了タイトルの順に番
組が進行することになる。
【0109】そして、変則的なものとして、野球中継番
組において、プレー中ではなるべくCMを挿入せずに、
攻守の代わり目や投手交替時等にCMを入れ、また、延
長部分ではなるべくCMを挿入せずに、末尾に後CMと
してまとめてCMを入れる、いわゆる野球中継型式と、
サッカー中継番組において、ゲーム開始前、ハーフタイ
ム時、ゲーム終了後にCMを挿入し、プレー中にはでき
る限りCMは入れない、いわゆるサッカー中継型式など
が存在する。
【0110】上述したような各種CM挿入型式のうち、
提供スポンサーは、番組毎に最適かつより効果的なCM
挿入型式を指定したいと強く望んでいるのである。
【0111】また、提供スポンサー側の要望事項とし
て、視聴者側において再構成された番租へCM挿入を行
う場合でも、提供スポンサーがCM挿入型式を指定可能
であることが望まれる。
【0112】さらに、提供スポンサー側、及び視聴者側
の両者の要望事項として、蓄積型視聴を行う場合と、ス
トリーム型視聴を行う場合とで、各個別のCM挿入型式
を指定可能であることが望ましい。例えば、サッカー中
継番組を、ストリーム型で視聴する場合はサッカー中継
型式、ハイライトシーンだけ再構成して蓄積型で視聴す
る場合は尻上がり型式、のような選択的なCM挿入型式
の指定が可能であることが望まれる。
【0113】さらに、提供スポンサー側の要望事項とし
て、特定のシーンの直前又は直後に、指定された特定の
CMを挿入して欲しいという要望が存在する。例えば、
ドラマ中で主人公が洗濯機を使用するシーンが映し出さ
れた直後に、その洗濯機のCMを入れたい、というよう
な場合である。
【0114】さらにまた、提供スポンサー側の要望事項
として、ストーリー性をもつ続きもののCMなので、ど
うしても指定の順番で連続して挿入してほしいという要
望も存在する。
【0115】ところで、午後6時から午後11時までの
うち、各放送局毎に定める連続した3時間半の時間帯、
いわゆるプライムタイムに対しては、放送基準により、
番組時間に依存してCMの制限時間が規定されている。
この放送基準によると、短時間の番組ではCM挿入比率
を高く設定することができるが、ある番組を再構成して
視聴する場合、つまり、蓄積型視聴の場合には、番組時
間は変化することになる。それに対しては次述する2通
りの考え方がある。
【0116】すなわち、一方は、短縮後の番組時間に対
する基準値を守るようにするという考え方であり、他方
は、オリジナルな番組時間に対する基準値を守るように
するという考え方である。
【0117】これは、放送基準の解釈に依存するので、
提供スポンサー側の要望事項として、どちらの考え方を
採用する場合であっても、いずれかを選択的に実現可能
であるような番組へのCM挿入の仕組みを用意しておく
ことが望ましい。
【0118】また、提供スポンサー側の要望事項とし
て、1つの番組に対して複数の提供スポンサーが存在す
る場合、各提供スポンサー毎の出資額に応じて、各スポ
ンサー間で公平となる量の各自のCMが番組内に挿入さ
れることが望まれる。例えば、視聴者側において、A社
のCMのみを視聴して番組へのCM挿入枠を消化したの
では、その他の提供スポンサーは納得しない。このよう
な事態は、A社のCMがヒット中のCMイメージソング
を採用している場合等において生じることが予測される
が、このような事態の発生を未然に回避可能な番組への
CM挿入の仕組みを用意しておくことが望ましい。
【0119】さらに、提供スポンサー側、及び視聴者側
の両者の要望事項として、番組へのCM挿入回数を指定
したいという要望が存在する。
【0120】さらにまた、提供スポンサー側、及び視聴
者側の両者の要望事項として、番組の流れを阻害しない
適切箇所にCMを挿入することが望まれる。例えば、ド
ラマの台詞の途中で機械的にCMが挿入されたのでは視
聴者は興ざめる。
【0121】しかも、視聴者側の要望事項として、CM
を過度に細切れにして番組内に挿入しないことが望まれ
る。例えば、各15秒間の時間長をもつ4本のCMを番
組中に挿入する場合を例に挙げると、4回に分けて挿入
するよりも、4本まとめて1度に挿入した方が視聴者は
心理的にリラックスして番組内容を楽しめる。
【0122】上述したような提供スポンサー側、及び視
聴者側の両者の要望事項を全て満足することを企図し
て、本発明は、発明者らにより鋭意創出されるに到った
のである。
【0123】本発明の背景が明らかになったところで、
以下に、本発明の具体化された内容について順次詳細に
説明していく。
【0124】まず、本発明の前提条件として、視聴者側
において、CMだけ間引いて番組を視聴することは、視
聴者側に備えられた情報受信端末が有するCM間引抑制
機能により抑制されているものとする。
【0125】次に、本発明の適用範囲について言及する
と、本発明は、視聴者側において、蓄積した番組を再構
成して視聴する際に、番組内にCMを挿入する場合、又
は、やはり視聴者側において、番組をストリーム型で視
聴する際に、番組内にCMを挿入する場合、及び、例え
ば、放送局等の番組供給者側において、供給対象となる
番組内にCMを挿入する場合などに適用することができ
る。
【0126】これについて詳述すると、将来放送される
番組データは高度に構造化され、視聴者側で番組中のシ
ーンやストーリー展開を選択的に視聴可能になることが
予測される。すなわち、ある番組中の例えば暴力シーン
に代えて、ソフトな描写の代替シーンを選択したり、ゲ
ームで見られるマルチエンディング方式のように、自身
の嗜好に合致した結末に導くストーリー展開を選択して
視聴可能になることが予測される。このようなシーン又
はストーリー展開を選択可能になると、総番組長は、視
聴者の選択に依存して変化することが考えられる。その
ような場合にも本発明は適用可能である。
【0127】さらに、放送局等の番組供給者側におい
て、オリジナルの番組を制作する場合を例示すると、番
組とCMとではそのフォーマットが相互に相違している
ため、番組内容と、番組内に挿入すべき提供スポンサー
のCMとを各個別に用意しておき、提供スポンサー毎の
各CM料金出資額と、番組へのCM挿入枠となる目標C
M総量とを考慮しつつ試行錯誤の末、経験上から本編の
流れを阻害しないと考えられる箇所に、やはり経験上か
ら適切と考えられる各提供スポンサー毎の配分量のCM
を、手作業で挿入する編集作業を行いながらオリジナル
の番組を制作していた。
【0128】しかも、放送局等の番組供給者側におい
て、オリジナルの番組を再放送する際の再放送用番組制
作に言及すると、オリジナルの番組制作と重複した番組
再編集作業を要することとなり、上述したオリジナルと
再放送との各番組制作で必要な編集作業を簡易化し得る
番組へのCM挿入の仕組み作りが関係者の間で強く要望
されていたのである。
【0129】ところが、本発明を例えば番組供給者側の
システムに適用すれば、番組をCM挿入ポイント毎に区
切って編集する作業が不要になり、番組制作、及び番組
の2次利用を容易に行なうことが可能になる。
【0130】さらに、従来ではCM挿入の際の番組編集
作業は人手を介して行なっていたが、その自動化あるい
は半自動化を推進することができる。
【0131】そして、将来、番組供給者側において番組
内にCMを挿入するシステムを開発してCM挿入処理の
完全自動化を図る場合、本発明はその基本的アルゴリズ
ム、及びシステム構成を開示しているものと本発明者ら
は確信している。
【0132】次に、本発明に係る番組へのCM挿入方法
の概要について述べると、本CM挿入方法は、以下に述
べる手順を実行することにより、番組へのCM挿入箇所
又は挿入量を制御することができる。なお、本発明に係
る番組へのCM挿入方法を、CPV(Cee'M Per View)方
式と呼ぶ。
【0133】すなわち、本発明で取り扱う番組には、番
組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所
に、この箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表すCM挿
入推奨箇所情報があらかじめ付加されている。
【0134】具体的には、番組制作時において、制作者
は、本編中のシーンの変わり目等の区切りの良い箇所を
複数抽出し、抽出された複数の箇所をCM挿入推奨箇所
として位置付けて、このCM挿入推奨箇所に、CM挿入
推奨箇所情報を、補助信号の形態で付加しておく。
【0135】ここで、具体例を挙げると、番組供給側の
意図として、番組番組先頭にCMを挿入せず、本編を7
分間継続して流したい場合には、番組先頭の本編中の7
分間に、CM挿入推奨箇所情報を付加しなければよい。
【0136】また、番組への挿入対象となるCMを、挿
入対象CMリスト(以下、単に「CMリスト」と呼ぶ)
にあらかじめ登録しておく。
【0137】上述した準備段階を経た後、本CM挿入方
法は、番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所が検出さ
れると、CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判
定を行い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿入推奨
箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、CM
リストから次挿入候補となるCMを選択し、この選択さ
れたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所に挿入す
るようにしている。
【0138】上記手順を実行することにより、本CM挿
入方法によれば、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇
所情報が検出されると、この検出時点において、検出さ
れたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係る
CM挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果に
従って、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入する
ようにしたので、したがって、番組へのCM挿入処理
は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行されることな
く、CM挿入推奨箇所において確実に実行されることに
なる結果として、人手を煩わすことなく、番組内におけ
る適切箇所にCMを挿入することができる。
【0139】さらに、上述した準備段階を経た後、本C
M挿入方法は、番組の順次走査中に、CM挿入推奨箇所
が検出されると、番組の先頭から当該検出時点に至るま
での番組経過時間と、番組の先頭からの各経過時間にお
いて達成されるべき指標となる目標CM挿入比率を表す
CM挿入パターン関数とを参照して、当該検出時点での
目標CM挿入比率を演算するとともに、番組経過時間
と、当該検出時点迄に番組内に挿入済みのCM累積時間
を表す実績CM挿入累積時間とを参照して、当該検出時
点で達成されている実績CM挿入比率を演算し、この演
算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差
異に基づいて、CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入
可否判定を行い、このCM挿入可否判定の結果、CM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下されたと
き、CMリストから次挿入候補となるCMを選択し、こ
の選択されたCMを、番組内におけるCM挿入推奨箇所
に挿入するようにしている。
【0140】上記手順を実行することにより、本CM挿
入方法によれば、番組を順次走査中に、CM挿入推奨箇
所情報が検出されると、この検出時点において、上述の
手順で各々演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿
入比率間の差異に基づいて、検出されたCM挿入推奨箇
所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を
行い、このCM挿入可否判定結果に従って、検出された
CM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにしたので、し
たがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所
以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨箇所
において、CM挿入可否判定結果に従う適量のCM挿入
処理が確実に実行されることになる結果として、人手を
煩わすことなく、番組内における適切箇所に適量のCM
を挿入することができる。
【0141】次に、本発明に係るCM挿入装置、及び情
報受信端末システムについて、適宜の図面を参照しなが
ら詳細に説明していく。
【0142】なお、本CM挿入装置1は、番組供給側、
及び視聴者側の各々において番組内にCMを挿入する際
に用いられる基本的な装置構成を開示するものである。
このうち、本CM挿入装置1を、番組供給側CM挿入装
置として捉える場合には、本編を再構成する手段を省略
することができる。
【0143】また、本情報受信端末システム101は、
視聴者側に設置され、視聴者側において、番組を蓄積型
で視聴するか、又はストリーム型で視聴するかにかかわ
らず、番組内にCMを挿入する際に用いられる基本的な
システム構成を開示するものである。
【0144】すなわち、CM挿入装置1と情報受信端末
システム101とは、その内部構成が両者間でほぼ共通
であるため、CM挿入装置1を説明することで、情報受
信端末システム101の説明に代えるものとする。な
お、情報受信端末システム101に独自の構成部分につ
いては、補足的に説明を追加するものとする。
【0145】初めに、CM挿入装置1の基本構成につい
て説明すると、図1に示すように、CM挿入装置1は、
番組内容を含む本編5、CMリスト7、及びCM挿入パ
ターン関数cm(t)9などの各種データやパラメータ
が蓄積される、CM挿入パターン関数記憶手段、及び番
組蓄積手段として機能する番組データベース3と、再構
成手段として機能する再構成部15と、CM挿入処理手
段として機能するCM挿入処理部21と、番組走査手
段、及び番組再生表示手段の一部として機能する表示部
23と、CM挿入推奨箇所情報検出手段として機能する
一方、番組走査手段、及び番組再生表示手段の一部とし
て機能する表示制御部25と、目標CM挿入比率演算手
段の一部として機能する番組経過時間計測部27と、実
績CM挿入比率演算手段の一部として機能する実績CM
挿入累積時間計測部29と、目標CM挿入比率演算手段
の一部として機能する目標CM挿入比率演算部31と、
実績CM挿入比率演算手段の一部として機能する実績C
M挿入比率演算部33と、CM挿入可否判定手段の一部
として機能する比較判定部35と、CM挿入可否判定手
段の一部として機能するCM挿入制御部37と、CM指
定入力部39と、次挿入候補CM選択手段として機能す
る挿入CM選択部41と、を備えて構成されている。
【0146】さらに詳しく述べると、番組データベース
3には、本編5、CMリスト7、及びCM挿入パターン
関数cm(t)9以外にも、例えば、番組内にCMを挿
入する際に用いられるCM挿入型式type、番組の先
頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番組長leng
th、目標CM挿入比率が達成されているとみなす許容
範囲を表すrange11、番組の末尾において達成さ
れるべき指標となる最終目標CM挿入比率rate1
3、番組へ挿入されるべきCMの回数を表すCM挿入回
数times、CM挿入回数毎の各回における、番組に
対する相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所
location、及びCM挿入回数毎の各回におけ
る、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に対する相
対的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率amou
ntなどの各種パラメータが蓄積されており、上述した
各種データやパラメータは、次述する各種機能部におい
て、必要に応じて適宜参照される。なお、番組データベ
ース3に蓄積される各種パラメータは、図示しないキー
ボード等の操作入力手段を用いて、番組供給者側、又は
視聴者側の操作者が意図する適宜の設計値に設定し得る
如く構成されている。
【0147】再構成部15は、番組データベース3に記
憶蓄積された番組を再構成する番組再構成機能を有して
おり、この番組再構成機能を発揮することで、例えば視
聴者が意図する番組再構成を実行し得る如く構成されて
いる。なお、再構成部15で再構成後の本編17には、
番組内におけるCM挿入が推奨される箇所を旨を表すC
M挿入推奨箇所情報19が付加されている。
【0148】CM挿入処理部21は、CM挿入制御部3
7から送られるCM挿入可否制御信号にしたがって、つ
まり、番組を順次走査中又は順次再生表示中にCM挿入
推奨箇所情報19が検出された場合であって、CM挿入
制御部37から送られたCM挿入可否制御信号が、検出
されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨を含んで
いる場合には、挿入CM選択部41で選択されたCM
を、番組内における該当するCM挿入推奨箇所に挿入す
るCM挿入処理機能と、再構成部15で再構成後の本編
17の末尾が到来したか否かに係る監視結果から、番組
終了時期が到来したか否かを判定する番組終了判定機能
と、を有している。
【0149】表示制御部25は、CM挿入処理部21で
CMが挿入されるか、又はCMの挿入が見送られた番組
を、表示部23の表示画面上に、先頭から末尾に到るま
で順次再生表示させる番組再生表示機能と、番組を順次
再生表示中に、番組内に分散する如く付加されたCM挿
入推奨箇所情報を検出するCM挿入推奨箇所情報検出機
能と、を有している。
【0150】番組経過時間計測部27は、番組の先頭か
らCM挿入推奨箇所情報検出時点に至るまでの番組経過
時間を累積して計測する機能を有している。なお、番組
経過時間計測部27で計測される番組経過時間は、挿入
されたCM時間長を含む番組が表示部23の表示画面上
に表示された累積時間、又はCM時間長を除いた本編が
表示部23の表示画面上に表示された累積時間のうち、
いずれか一方の累積時間を適宜選択して採用することが
できる。ここで計測される番組経過時間は、番組に対す
るCM挿入度の指標として位置付けられるCM挿入比率
を求める際に参照される。
【0151】一方、実績CM挿入累積時間計測部29
は、CM挿入推奨箇所情報検出時点迄に番組内に挿入済
みのCM累積時間を表す実績CM挿入累積時間cmtを
計測する機能を有している。ここで計測される実績CM
挿入累積時間cmtは、番組に対する実績CM挿入比率
を求める際に参照される。
【0152】なお、各計測部27,29における時間計
測は、相互に異なる各番組毎に独立して計測されるもの
である。これは、各番組毎に提供スポンサーが異なる場
合があるからである。
【0153】目標CM挿入比率演算部31は、番組経過
時間計測部27で計測された番組経過時間と、番組の先
頭からの各経過時間において達成されるべき指標となる
目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数cm
(t)9とを参照して、CM挿入推奨箇所情報検出時点
での目標CM挿入比率を演算する機能を有している。
【0154】一方、実績CM挿入比率演算部33は、番
組経過時間計測部27で計測された番組経過時間と、実
績CM挿入累積時間計測部29で計測された実績CM挿
入累積時間cmtとを参照して、CM挿入推奨箇所情報
検出時点で達成されている実績CM挿入比率rを演算す
る機能を有している。
【0155】比較判定部35は、あらかじめ任意の幅に
設定された、目標CM挿入比率が達成されているとみな
す許容範囲rangeを参照して、各演算部31,33
で演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率r
間の差異が、許容範囲range内に収容されているか
否かを比較判定する差異比較判定機能と、CM挿入処理
部21から番組終了時期が到来した旨を受けたとき、最
終目標CM挿入比率rateを参照して、実績CM挿入
比率rが、最終目標CM挿入比率rateに到達してい
るか否かを比較判定する番組終了時比較判定機能と、を
有している。
【0156】CM挿入制御部37は、比較判定部35の
差異比較判定結果又は番組終了時比較判定結果を受け
て、該当するCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否
か決定し、この決定結果に従うCM挿入可否制御信号
を、CM挿入処理部21及び挿入CM選択部41宛に送
出するCM挿入可否制御信号送出機能を有している。
【0157】CM指定入力部39は、特定のCMを、本
編中における特定のシーンの前後に挿入するための指定
操作入力を行う際に用いられるものである。なお、CM
指定入力部39を用いて、例えば、本編中における特定
のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入すべき旨
の指定を行った場合、特定のシーンの直前又は直後に位
置するCM挿入推奨箇所情報には、特定のCMを挿入す
べき旨の特定CM挿入情報が付加されることになる。
【0158】したがって、例えば、番組内において洗濯
機が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後に、
CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、こ
のCM挿入推奨箇所情報に、洗濯機のCM挿入を特定す
る等の特定CM挿入情報を付加しておけば、特定のシー
ンの直前又は直後に、特定のCMを挿入することができ
る結果として、提供スポンサー側の要望に合致した望ま
しい番組へのCM挿入形態を実現することができる。
【0159】そして、挿入CM選択部41は、該当する
CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨を含むCM挿入
可否制御信号を受けたとき、CMリスト7から次挿入候
補となるCMを選択する次挿入候補CM選択機能と、次
挿入候補CM選択機能を発揮することで選択された次挿
入候補CMの識別情報を、CM挿入制御部37を介して
CM挿入処理部21宛に送出する次挿入候補CM識別情
報送出機能と、を有して構成されている。
【0160】次に、番組への挿入対象となるCMが登録
されるCMリスト7について、図3を参照して詳細に説
明する。
【0161】CMリスト7には、番組への挿入対象とな
る1又は2以上のCMが、挿入順序にしたがって配列す
るようにして登録される。ここで、図3中の矢印で示す
方向が、挿入順序にしたがう配列方向となる。
【0162】したがって、CMリスト7から次挿入候補
となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理の際に、
次挿入候補となるCMを即時に選択することができる結
果として、次挿入候補CM選択処理を、簡素かつ円滑に
行なうことができる。
【0163】また、CMリスト7に登録される1又は2
以上のCMには、各CMが相互に識別可能となる如く各
CMに固有のCM識別情報が付加されている。ここで、
図3中の「A社101」,「B社102」,「C社10
3」,…等がCM識別情報に該当する。
【0164】したがって、CMリスト7から次挿入候補
となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理の際に、
次挿入候補となるCMを、該当するCM識別情報を指定
することで選択することができる結果として、次挿入候
補CM選択処理を、簡素かつ円滑に行なうことができ
る。
【0165】しかも、CMリスト7には、時間的に連続
提示すべき複数のCMが連続CM群として登録されるこ
とを妨げないものとされる。
【0166】したがって、例えば、時間的に連続して視
聴したときに格別の妙味を生じさせるようなストーリー
性を有する複数のCMを、連続CM群に属するCMとし
て登録しておけば、提供スポンサー側は、複数のCMが
時間的に連続する、自身の意図に合致したCM挿入形態
となる番組を提供することができる一方で、視聴者側
は、連続CM群に属する複数のCMを連続して視聴する
ことで、提供スポンサー側が意図した格別の妙味を享受
することができる結果として、提供スポンサー、及び視
聴者の双方にとって、両者の要望に合致した望ましい番
組へのCM挿入形態を実現することができる。
【0167】次に、本発明に係る番組へのCM挿入方法
を具現化したCM挿入装置1の動作原理について説明す
る。
【0168】本CM挿入装置1では、番組提供側は、前
述したように、各種のCM挿入型式typeをパラメー
タとして指定することができる。再構成された番組は、
総番組長が短縮される場合もあれば長くなる場合もあ
る。そこで、総番組長の変化に対応可能なCM挿入型式
typeを、CM挿入パターン関数cm(t)の引数と
して定義する。
【0169】番組供給側から供給される番組は、視聴者
側に供給された時点では、蓄積型で視聴されるのか、又
はストリーム型で視聴されるのかが判別できないので、
両者の場合に対して各個別にCM挿入パターン関数cm
(t)を定義できるものとする。
【0170】すなわち、以下の関数をCM挿入パターン
関数cm(t)として定義する。
【0171】ただし、番組経過時間tのとりうる範囲
は、番組開始時点(t=0)から、番組終了時点(t=
総番組長length)までとする。
【0172】CM挿入パターン関数cm(t)=(番組
開始時点からある番組経過時間tまでの時間帯に含まれ
る累積CM時間)/t つまり、CM挿入パターン関数cm(t)は、各経過時
間tにおいて達成すべき指標となる目標CM挿入比率を
表していると言うことができる。
【0173】ここで、CM挿入パターン関数cm(t)
を決定する際の方針として、次述する2つの方針が考え
られる。
【0174】一方は、CM挿入型式typeからCM挿
入パターン関数cm(t)を決定する方針であり、他方
は、CM挿入回数timesからCM挿入パターン関数
cm(t)を決定する方針である。
【0175】以下に、上記2通りの方針を採用した場合
における各々の処理の流れを簡単に説明する。
【0176】前者のCM挿入型式typeからCM挿入
パターン関数cm(t)を決定する方針では、CM挿入
パターン関数cm(t)の決定要素は次の3つがある。
【0177】すなわち、CM挿入型式type、総番組
長length、及び最終目標CM挿入比率rateで
ある。
【0178】番組提供側、又は視聴者側において、CM
挿入型式typeが選択されると、CM挿入パターン関
数cm(t)の概形が決まり、あとは、総番組長len
gth、及び最終目標CM挿入比率rateが設定値と
なるように、関数cm(t)のパラメータを調節する。
【0179】ここで、CM挿入母関数と呼ぶMCM
( )を用意しておき、上記3つの要素をパラメータと
してわたすと、関数cm(t)が返り値となるようにす
る。システムの初期値として、CM挿入パターン関数c
m(t)を与える。
【0180】すなわち、CM挿入母関数 MCM(ty
pe,length,rate) 蓄積型視聴の場合、再構成後の総番組長がlength
となる一方、ストリーム型視聴、又は番組提供側でのC
M挿入の場合、番組提供側が意図した総番組長がlen
gthとなる。
【0181】一般に、総番組長lengthが短い程C
M挿入比率は高くなる傾向がある。つまり、最終目標C
M挿入比率rateは、総番組長lengthの関数と
して表すことができる。
【0182】すなわち、rate(length) とはいっても、総番組長lengthは、例えば30分
又は1時間等の番組枠で規定されるため、最終目標CM
挿入比率rateは階段上に値が決まることとなる。し
たがって、表引き程度で最終目標CM挿入比率rate
を求めることが可能である。
【0183】番組の再生表示中に、CM挿入推奨筒所情
報が検出される毎に、このときのCM挿入パターン関数
cm(t)値、つまり、目標CM挿入比率と、番組経過
時間に対する実績CM挿入累積時間cmtの割合である
実績CM挿入比率rを各々演算し、実績CM挿入比率r
が目標CM挿入比率cm(t)に漸近するようにCM挿
入量を制御する。
【0184】ここで、図5乃至図6を参照して、CM挿
入パターン関数cm(t)の実施例について、複数の例
を挙げて説明する。
【0185】図5には、前述したカウキャッチャー方
式、つまり、番組開始直後であって、番組タイトルの前
にCMを挿入する型式が採用されていない場合の、CM
挿入パターン関数cm(t)の実施例が、乃至に示
されている。すなわち、 番組内に均質にCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=t・sin(t) 尻上がりにCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=t 尻上がりにCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=α・t3 (ただし、αは任意の係数) 上記3つの実施例の各々について解説すると、番組内
に、均質にまんべんなくCMを挿入したい場合には、
の実施例を採用することができる。
【0186】また、尻上がり型式、つまり、番組後半の
盛り上がりシーンでCM挿入頻度が高くなるようにCM
を挿入したい場合には、又はの実施例を採用するこ
とができる。しかし、の実施例のように、前倒し的に
CM挿入パターン関数cm(t)の特性を高く設定して
おき、番組終了が近づくにしたがって最終目標CM挿入
比率rateに漸近させた方が、の実施例と比較し
て、番組の末尾に挿入される最終CMを長くする必要が
なくなることから好ましい。
【0187】一方、図6には、カウキャッチャー方式が
採用されている場合の、CM挿入パターン関数cm
(t)の2つの実施例が、乃至に示されている。す
なわち、 番組内に均質にCMを挿入する場合 尻上がりにCMを挿入する場合、具体的には、 cm(t)=(t−α)2 ・sin(t)+β(ただ
し、α,βは任意の係数) なお、最終目標CM挿入比率rateを確実に達成する
ためには、CM挿入パターン関数cm(t)の特性を前
倒し的に高く設定しておき、番組後半において徐々に最
終目標CM挿入比率rateに漸近させていくのが好ま
しい。
【0188】また、CM挿入パターン関数cm(t)を
決定する手法の一例としては、例えば、図7乃至図18
に示すような実際の番組へのCM挿入パターンを参考に
して、自身の意図に近いCM挿入パターンをもつ番組を
選択的に抽出し、抽出した番組の番組経過時間に対する
実績CM挿入比率特性を回帰分析することにより、CM
挿入パターン関数cm(t)を決定する手法を採用する
こともできる。
【0189】さて、処理の流れについて引き続き説明す
ると、図4に示すように、CM挿入推奨箇所情報検出時
点における実績CM挿入比率rと、目標CM挿入比率と
の間の差異の許容範囲として変数rangeを別途初期
値としてシステムに与えておく。そして、CM挿入推奨
箇所情報検出時点での目標CM挿入比率cm(t)を基
準として、変数rangeの許容範囲内に実績CM挿入
比率rが収容されるようにする。実績CM挿入比率rが
下限しきい値r1以下である場合には、上限しきい値R
2以上になるまでCM挿入を継続する。
【0190】したがって、変数rangeの許容範囲幅
を大きく設定するほど、1つのCM挿入推奨筒所でのC
M挿入量は増大することになる。
【0191】次に、前述した後者のCM挿入回数tim
esからCM挿入パターン関数cm(t)を決定する方
針を採用した場合について説明する。
【0192】CM挿入回数timesは、上述したCM
挿入型式typeからCM挿入パターン関数cm(t)
を決定する場合であっても、関数cm(t)の形状、つ
まりCM挿入型式typeと許容範囲rangeのとり
方で制御可能であるが、特にCM挿入回数timesを
優先したい場合には、CM挿入母関数MCMを使用する
ことなく、以下の情報を与えて、CM挿入パターン関数
cm(t)を決定するものとする。
【0193】すなわち、 CM挿入回数:times i=1..times i回目の相対的CM挿入箇所:location[i] i回目の相対的CM挿入比率:amount[i] i回目の相対的CM挿入箇所location[i]
は、番組の先頭から末尾までを0乃至1までの小数で表
した場合、どの程度の相対的箇所にi回目のCMを挿入
するかを指定するものである。もちろん、locati
on[i−1]<location[i]である。
【0194】i回目の相対的CM挿入比率amount
[i]は、i回目のCM挿入時に、CMリスト7で用意
されている総CM挿入量全体の何割を、その時に挿入す
るかを指定する。トータルで1.0になるようにする。
【0195】総番組長lengthが得られたら、ra
te(length)を適用することで、最終目標CM
挿入比率rateが求められる。i回目の相対的CM挿
入箇所locationは、総番組長lengthを乗
算することで実際に長さが決まる。また、rate×l
engthで総CM挿入量を演算し、この演算結果にi
回目の相対的CM挿入比率amountを乗算すれば、
その回に挿入すべきCM量が求められる。
【0196】ここで、サッカー中継番組で、タイトルの
直後、前半終了後のハーフタイム時、番組末尾の3箇所
にCMを挿入する場合の具体的な設定例を挙げておく。
【0197】まず、CM挿入推奨箇所情報を、番組内に
おけるタイトルの直後、前半終了後のハーフタイム時、
番組末尾の3箇所に付加しておき、CM挿入回数tim
esを「3」に設定する。
【0198】また、i回目の相対的CM挿入箇所loc
ation[i]を下記の如く設定する。すなわち、 location[1]:0.0 location[2]:0.47 location[3]:0.98 そして、i回目の相対的CM挿入比率amount
[i]を下記の如く設定する。すなわち、 amount[1] :0.2 amount[2] :0.6 amount[3] :0.2 このように、CM挿入回数timesからCM挿入パタ
ーン関数cm(t)を決定する方針を採用したCM挿入
装置によれば、CM挿入パターン関数は、番組へ挿入さ
れるべきCMの回数を表すCM挿入回数と、CM挿入回
数毎の各回における、番組に対する相対的なCM挿入箇
所を表す相対的CM挿入箇所と、CM挿入回数毎の各回
における、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量に対
する相対的なCM挿入比率を表す相対的CM挿入比率
と、を含む決定要素から定義されるので、したがって、
例えば放送局等の番組供給側において、上述した決定要
素の各々を、適宜の回数、箇所、又は値にそれぞれ設定
しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定
義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM
挿入処理を実行することができる結果として、人手を煩
わすことなく、番組内における適切箇所に適量のCMを
挿入することができる。
【0199】次に、本発明に係るCM挿入装置1の具体
的な動作の流れについて、図1乃至図2を参照して詳細
に説明する。
【0200】まず、ステップS1において、表示制御部
25は、番組を順次再生表示中に、番組内に分散する如
く付加されたCM挿入推奨箇所情報の有無を常時監視す
ることで、CM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿入推
奨箇所情報検出処理を実行する。
【0201】ステップS2において、ステップS1のC
M挿入推奨箇所情報検出処理の結果、CM挿入推奨箇所
情報が検出されると、目標CM挿入比率演算部31は、
番組経過時間計測部27で計測された番組経過時間と、
番組の先頭からの各経過時間において達成されるべき指
標となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン関数
cm(t)9とを参照して、CM挿入推奨箇所情報検出
時点での目標CM挿入比率を演算する一方、実績CM挿
入比率演算部33は、番組経過時間計測部27で計測さ
れた番組経過時間tと、実績CM挿入累積時間計測部2
9で計測された実績CM挿入累積時間cmtとを参照し
て、CM挿入推奨箇所情報検出時点で達成されている実
績CM挿入比率rを演算する。
【0202】次に、ステップS3において、比較判定部
35は、許容範囲rangeを参照して、各演算部3
1,33で演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿
入比率r間の差異が、許容範囲range内に収容され
ているか否かを比較判定する差異比較判定処理を実行す
る。具体的には、比較判定部35は、目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率r間の差異が、許容範囲rang
eから得られる下限しきい値r1以下であるか否かを比
較判定する差異比較判定処理を実行する。
【0203】ステップS4において、ステップS3の差
異比較判定処理の結果、目標CM挿入比率及び実績CM
挿入比率r間の差異が、下限しきい値r1以下である旨
の判定が下されたとき、CM挿入制御部37は、比較判
定部35の差異比較判定結果を受けて、該当するCM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべきか否か決定し、この決定
結果に従うCM挿入可否制御信号を、CM挿入処理部2
1及び挿入CM選択部41宛に送出するCM挿入可否制
御信号送出処理を実行する。このCM挿入可否制御信号
を受けて、挿入CM選択部41は、CMリスト7から次
挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理
を実行するとともに、選択された次挿入候補CMの識別
情報を、CM挿入制御部37を介してCM挿入処理部2
1宛に送出する次挿入候補CM識別情報送出処理を実行
する。そして、CM挿入処理部21は、CM挿入制御部
37から送られるCM挿入可否制御信号にしたがって、
挿入CM選択部41で選択されたCMを、番組内におけ
る該当するCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理を
実行する。
【0204】ステップS5において、ステップS4のC
M挿入処理が終了すると、目標CM挿入比率演算部31
は、ステップS2と同様の手順を用いてCM挿入推奨箇
所情報検出時点での目標CM挿入比率を演算する一方、
実績CM挿入比率演算部33は、やはりステップS2と
同様の手順を用いてCM挿入推奨箇所情報検出時点で達
成されている実績CM挿入比率rを演算する。
【0205】次に、ステップS6において、比較判定部
35は、許容範囲rangeを参照して、各演算部3
1,33で演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿
入比率r間の差異が、許容範囲range内に収容され
ているか否かを比較判定する差異比較判定処理を実行す
る。具体的には、比較判定部35は、目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率r間の差異が、許容範囲rang
eから得られる上限しきい値r2以上であるか否かを比
較判定する差異比較判定処理を実行する。なお、ステッ
プS6の差異比較判定処理の結果、目標CM挿入比率及
び実績CM挿入比率r間の差異が、上限しきい値r2未
満である旨の判定が下されたとき、CM挿入制御部37
は、処理の流れをステップS4に戻し、以下の処理を繰
り返し実行させる。
【0206】ステップS7において、ステップS6の差
異比較判定処理の結果、目標CM挿入比率及び実績CM
挿入比率r間の差異が、上限しきい値r2以上である旨
の判定が下されたとき、又は、ステップS3の差異比較
判定処理の結果、目標CM挿入比率及び実績CM挿入比
率r間の差異が、下限しきい値r1を越える旨の判定が
下されたとき、又は、ステップS1のCM挿入推奨箇所
情報検出処理の結果、CM挿入推奨箇所情報が検出され
ないとき、CM挿入処理部21は、再構成部15で再構
成後の本編17の末尾が到来したか否かに係る監視結果
から、番組終了時期が到来したか否かを判定する番組終
了判定処理を実行する。
【0207】ステップS8において、ステップS7の番
組終了判定処理の結果、番組終了時期が到来していない
旨の判定が下されたとき、表示制御部25は、CM挿入
処理部21でCMが挿入されるか、又はCMの挿入が見
送られた番組を、表示部23の表示画面上に、先頭から
末尾に到るまで順次再生表示させる番組再生表示処理を
継続して実行し、この番組再生表示処理に並行させて、
処理の流れをステップS1に戻し、以下の処理を繰り返
し実行させる。
【0208】一方、ステップS9において、ステップS
7の番組終了判定処理の結果、番組終了時期が到来した
旨の判定が下されたとき、比較判定部35は、最終目標
CM挿入比率rateを参照して、実績CM挿入比率r
が、最終目標CM挿入比率rateに到達しているか否
かを比較判定する番組終了時比較判定処理を実行する。
【0209】ステップS10において、ステップS9の
番組終了時比較判定処理の結果、実績CM挿入比率r
が、最終目標CM挿入比率rateに未到達である旨の
判定が下されたとき、CM挿入制御部37は、比較判定
部35の番組終了時比較判定結果を受けて、該当するC
M挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否か決定し、この
決定結果に従うCM挿入可否制御信号を、CM挿入処理
部21及び挿入CM選択部41宛に送出するCM挿入可
否制御信号送出処理を実行する。このCM挿入可否制御
信号を受けて、挿入CM選択部41は、CMリスト7か
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理を実行するとともに、選択された次挿入候補CMの
識別情報を、CM挿入制御部37を介してCM挿入処理
部21宛に送出する次挿入候補CM識別情報送出処理を
実行する。そして、CM挿入処理部21は、CM挿入制
御部37から送られるCM挿入可否制御信号にしたがっ
て、挿入CM選択部41で選択されたCMを、番組内に
おける該当するCM挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処
理を実行する。
【0210】ステップS11において、ステップS10
のCM挿入処理が終了すると、目標CM挿入比率演算部
31は、ステップS2と同様の手順を用いてCM挿入推
奨箇所情報検出時点での目標CM挿入比率を演算する一
方、実績CM挿入比率演算部33は、やはりステップS
2と同様の手順を用いてCM挿入推奨箇所情報検出時点
で達成されている実績CM挿入比率rを演算し、この演
算処理の終了後に、処理の流れをステップS9に戻し、
以下の処理を繰り返し実行させる。
【0211】さて一方、ステップS9の番組終了時比較
判定処理の結果、実績CM挿入比率rが、最終目標CM
挿入比率rateに到達している旨の判定が下されたと
き、CM挿入装置1は、1つの番組へのCM挿入処理が
終了したものとみなして、全ての処理の流れを終了させ
る。
【0212】なお、本発明に係る情報受信端末システム
101は、上述したCM挿入装置1と同様のCM挿入処
理を行うことにより、視聴者に対し、適切箇所に適量の
CMが挿入された番組を提供することができる。
【0213】このように、本発明に係るCM挿入装置、
及び情報受信端末システムによれば、番組を順次走査
中、又は順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検
出されると、この検出時点において、検出されたCM挿
入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可
否判定を行い、このCM挿入可否判定結果に従って、検
出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入するようにした
ので、したがって、番組へのCM挿入処理は、CM挿入
推奨箇所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入
推奨箇所において確実に実行されることになる結果とし
て、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
CMを挿入することができる。
【0214】また、本発明に係るCM挿入装置、及び情
報受信端末システムによれば、番組を順次走査中、又は
順次再生表示中に、CM挿入推奨箇所情報が検出される
と、この検出時点において、上述の手順で各々演算され
た目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率間の差異に基
づいて、検出されたCM挿入推奨箇所にCMを挿入すべ
きか否かに係るCM挿入可否判定を行い、このCM挿入
可否判定結果に従って、検出されたCM挿入推奨箇所に
CMを挿入するようにしたので、したがって、番組への
CM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行
されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿入
可否判定結果に従う適量のCM挿入処理が確実に実行さ
れることになる結果として、人手を煩わすことなく、番
組内における適切箇所に適量のCMを挿入することがで
きる。
【0215】さらに、本発明に係るCM挿入装置、及び
情報受信端末システムによれば、CM挿入パターン関数
は、番組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型
式と、番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総
番組長と、番組の末尾において達成されるべき指標とな
る最終目標CM挿入比率と、を含む決定要素から定義さ
れるので、したがって、例えば放送局等の番組供給側に
おいて、上述した決定要素の各々を、適宜の型式、又は
値にそれぞれ設定しておけば、この設定に従うCM挿入
パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン
関数を用いたCM挿入処理を実行することができる結果
として、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇
所に適量のCMを挿入することができる。
【0216】このとき、番組供給側において、上述した
決定要素のうちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比
較的多量のCMを挿入する型式、又は番組の後半部分に
比較的多量のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意
図する型式に設定しておけば、この設定に従うCM挿入
パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン
関数を用いたCM挿入処理を実行することができる結果
として、番組供給側が意図するCM挿入型式が優先的に
考慮されたCM実施形態を実現することができる。
【0217】一方、視聴者側において、上述した決定要
素のうちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多
量のCMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的
多量のCMを挿入する型式等の、視聴者側の嗜好に合致
する型式に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パ
ターン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関
数を用いたCM挿入処理を実行することができる結果と
して、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入型式が優先的
に考慮されたCM実施形態を具現化することができる。
【0218】さらにまた、本発明に係るCM挿入装置、
及び情報受信端末システムによれば、目標CM挿入比率
及び実績CM挿入比率間の差異には、目標CM挿入比率
を基準として、目標CM挿入比率が達成されているとみ
なす許容範囲が設定されるので、したがって、例えば、
実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とする許
容範囲内に位置付けられているか否かに基づいて、CM
挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入
可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果に従うCM
挿入処理を実行することができる結果として、挿入対象
となるCMが、一般に例えば30秒間や1分間等の所定
長を有するという実情に合致した、きわめて実用的な番
組へのCM挿入形態を具現化することができる。
【0219】しかも、本発明に係るCM挿入装置、及び
情報受信端末システムによれば、目標CM挿入比率が達
成されているとみなす許容範囲は、任意の幅に可変設定
されることを妨げないものとされるので、したがって、
例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるCM量
を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したいという
要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の幅に可
変設定することで、上述した要望を満足することができ
る結果として、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるC
M量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入形態
を実現することができる。
【0220】また、本発明に係るCM挿入装置、及び情
報受信端末システムによれば、CM挿入可否判定手段
は、目標CM挿入比率演算手段で演算された目標CM挿
入比率、及び実績CM挿入比率演算手段で演算された実
績CM挿入比率間の差異が、目標CM挿入比率が達成さ
れているとみなす許容範囲内に収容されているか否かに
基づいて、具体的には、実績CM挿入比率演算手段で演
算された実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準
とする下限しきい値以下であるとき、CM挿入推奨箇所
にCMを挿入すべき旨の判定を下すので、したがって、
CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定結果に基づい
て、実績CM挿入比率が下限しきい値以下であるときに
はCM挿入処理が実行されることになる結果として、目
標CM挿入比率が達成されていないとみなされるとき、
換言すれば、番組に対するCM挿入量が不足していると
みなされるときには、確実に番組へのCM挿入処理を実
行することができる。
【0221】さらにまた、本発明に係るCM挿入装置、
及び情報受信端末システムによれば、CM挿入可否判定
手段は、上述の如く演算された実績CM挿入比率が、目
標CM挿入比率を基準とする下限しきい値以下であると
き、CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下
して、実績CM挿入比率が目標CM挿入比率を基準とす
る上限しきい値以上に到達するまで、挿入対象CMリス
トから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM
選択処理と、この選択されたCMを、番組内におけるC
M挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し
継続して実行させるので、したがって、番組に対するC
M挿入量が不足しているとみなされるときには、番組に
対するCM挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に
番組へのCM挿入処理を実行することができる。
【0222】しかも、本発明に係るCM挿入装置、及び
情報受信端末システムによれば、挿入対象CMリストか
ら次挿入候補となるCMを選択する次挿入候補CM選択
処理と、この選択されたCMを、番組内におけるCM挿
入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、を繰り返し継続
して実行する際に、目標CM挿入比率及び実績CM挿入
比率は、CM挿入処理後における最新の演算値に逐次更
新されるので、したがって、CM挿入処理後における最
新の演算値に逐次更新された目標CM挿入比率及び実績
CM挿入比率を参照しながら、番組に対するCM挿入量
が不足しているとみなされるときには、番組に対するC
M挿入量が目標量を越えるに到るまで、確実に番組への
CM挿入処理を行うことができる結果として、きわめて
実用的かつ緻密な番組へのCM挿入形態を具現化するこ
とができる。
【0223】一方、本発明に係る情報受信端末システム
によれば、番組蓄積手段は、受信した映像、音声、又は
文字情報を含む番組を記憶蓄積し、これを受けて、再構
成手段は、番組蓄積手段に記憶蓄積された番組を、例え
ば、野球番組で巨人軍の松井選手が映し出されるシーン
を集めたり、ドラマのストーリーを短時間で把握するこ
とを企図して、本編の先頭及び末尾部分の各5分間、及
び残りの中間部分のうち5分経過毎に各2分間を集める
等の、視聴者の嗜好に適合するように再構成する。そし
て、再構成手段で再構成された番組は、番組再生表示手
段を用いて順次再生表示され、再構成された番組を対象
として、上述したCM挿入処理が実行されることにな
る。
【0224】したがって、本発明に係る情報受信端末シ
ステムによれば、視聴者が各自の嗜好に適合するように
番組を再構成した場合であっても、番組内における適切
箇所にCMを挿入可能な、又は、番組内における適切箇
所に適量のCMを挿入可能な情報受信端末システムを得
ることができる。
【0225】一方、本発明に係る番組フォーマットによ
れば、番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表す
CM挿入推奨箇所情報が付加されているので、したがっ
て、上述したCM挿入方法、CM挿入装置、及び情報受
信端末システムに用いて最適な番組環境を提供すること
ができる。
【0226】そして、本発明に係る番組フォーマットを
記録した記録媒体によれば、映像、音声、又は文字情報
を含む番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推
奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表す
CM挿入推奨箇所情報と、当該CM挿入推奨箇所に関連
付けて挿入されるべき特定のCMを表す特定CM挿入情
報と、が併せて付加されているので、したがって、例え
ば、番組内において洗濯機が映し出される等の特定のシ
ーンの直前又は直後に、CM挿入推奨箇所情報を付加す
るとともに、さらに、このCM挿入推奨箇所情報に、洗
濯機のCM挿入を特定する等の特定CM挿入情報を付加
しておけば、特定のシーンの直前又は直後に、特定のC
Mを挿入することができる結果として、提供スポンサー
側の要望に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実
現可能な番組環境を提供することができる。
【0227】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更
を加えることにより、その他の態様で実施することが可
能である。
【0228】すなわち、例えば、本発明に係る実施形態
中、挿入対象CMリストに、番組への挿入対象となる複
数のCMを、挿入順序にしたがって配列するようにして
登録しておき、この挿入順序にしたがって選択された次
挿入候補となるCMを、番組内に挿入する形態を例示し
て説明したが、本発明はこの形態に限定されることな
く、例えば、挿入対象CMリストから次挿入候補となる
CMを選択する際に、選挙等で用いられる比例代表制ア
ルゴリズムを用いて、提供スポンサー毎のCM料金出資
額と、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを参照
し、番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正配分
量のCMが挿入されることを考慮して、適切なCMを次
挿入候補として選択し、選択された次挿入候補となるC
Mを、番組内に挿入する形態を採用することもできる。
【0229】このようにすれば、例えば、1つの番組に
対して複数の提供スポンサーが存在し、かつ、各提供ス
ポンサー毎のCM料金出資額が相互に異なる場合であっ
ても、番組内には、各提供スポンサー毎の適正配分量の
CMが順次挿入されることになる結果として、各提供ス
ポンサー間で公平かつ適正な配分量となる番組へのCM
挿入形態を実現することができ、番組へのCM挿入処理
を飛躍的に簡易化することができる。
【0230】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、番組へのCM挿入処理は、CM挿入推奨
箇所以外の箇所では実行されることなく、CM挿入推奨
箇所において確実に実行される結果として、人手を煩わ
すことなく、番組内における適切箇所にCMを挿入する
ことができるのに加えて、しかも、例えば、1つの番組
に対して複数の提供スポンサーが存在し、かつ、各提供
スポンサー毎のCM料金出資額が相互に異なる場合であ
っても、番組内には、各提供スポンサー毎の適正配分量
のCMが順次挿入されることになる結果として、各提供
スポンサー間で公平かつ適正な配分量となる番組へのC
M挿入形態を実現することができる。
【0231】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内におけ
る適切箇所にCMを挿入することができるのに加えて、
しかも、例えば、時間的に連続して視聴したときに格別
の妙味を生じさせるようなストーリー性を有する複数の
CMを、連続CM群に属するCMとして登録しておけ
ば、提供スポンサー側は、複数のCMが時間的に連続す
る、自身の意図に合致したCM挿入形態となる番組を提
供することができる一方で、視聴者側は、連続CM群に
属する複数のCMを連続して視聴することで、提供スポ
ンサー側が意図した格別の妙味を享受することができる
結果として、提供スポンサー、及び視聴者の双方にとっ
て、両者の要望に合致した望ましい番組へのCM挿入形
態を実現することができる。
【0232】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
1又は2の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組
内における適切箇所にCMを挿入することができるのに
加えて、しかも、例えば、番組内において洗濯機が映し
出される等の特定のシーンの直前又は直後に、CM挿入
推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、このCM挿
入推奨箇所情報に併せて、特定のCMとして洗濯機のC
Mを挿入する旨の特定CM挿入情報を付加しておけば、
特定のシーンの直前又は直後に、特定のCMを挿入する
ことができる結果として、提供スポンサー側の要望に合
致した望ましい番組へのCM挿入形態を実現することが
できる。
【0233】さらにまた、請求項4の発明によれば、既
に挿入済みの特定のCMが、番組内における特定のシー
ンの直前又は直後とは異なる箇所に、誤って再度挿入さ
れる事態を未然に防止することができる。
【0234】一方、請求項5の発明によれば、番組への
CM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実行
されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿入
可否判定結果に従う適量のCM挿入処理が確実に実行さ
れることになる結果として、人手を煩わすことなく、番
組内における適切箇所に適量のCMを挿入することがで
きる。
【0235】また、請求項6の発明によれば、例えば放
送局等の番組供給側において、上述した決定要素の各々
を、適宜の型式、又は値にそれぞれ設定しておけば、こ
の設定に従うCM挿入パターン関数が定義され、定義さ
れたCM挿入パターン関数を用いたCM挿入処理を実行
することができる結果として、請求項5の発明と同様
に、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所に
適量のCMを挿入することができる。
【0236】しかも、請求項6の発明によれば、例えば
放送局等の番組供給側において、上述した決定要素のう
ちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量のC
Mを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式に
設定しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数
が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用いた
CM挿入処理を実行することができる結果として、番組
供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮されたC
M実施形態を実現することができる。
【0237】そして、請求項6の発明によれば、例えば
視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿入
型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入する
型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定して
おけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定義さ
れ、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿入
処理を実行することができる結果として、視聴者側の嗜
好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたCM実
施形態を具現化することができる。
【0238】さらに、請求項7の発明によれば、例え
ば、実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とす
る許容範囲内に位置付けられているか否かに基づいて、
CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM
挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果に従う
CM挿入処理を実行することができる結果として、挿入
対象となるCMが、一般に例えば30秒間や1分間等の
所定長を有するという実情に合致した、きわめて実用的
な番組へのCM挿入形態を具現化することができる。
【0239】さらにまた、請求項8の発明によれば、例
えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるCM量を、
相互に異なる番組間で異なる量に調節したいという要望
を生じた場合であっても、許容範囲を任意の幅に可変設
定することで、上述した要望を満足することができる結
果として、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるCM量
を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入形態を実
現することができる。
【0240】しかも、請求項9の発明によれば、請求項
7の発明と同様に、挿入対象となるCMが、一般に例え
ば30秒間や1分間等の所定長を有するという実情に合
致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態を具現
化することができる。
【0241】また、請求項10の発明によれば、目標C
M挿入比率が達成されていないとみなされるとき、換言
すれば、番組に対するCM挿入量が不足しているとみな
されるときには、確実に番組へのCM挿入処理を行うこ
とができる。
【0242】さらに、請求項11の発明によれば、番組
に対するCM挿入量が不足しているとみなされるときに
は、番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到るま
で、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができる。
【0243】さらにまた、請求項12の発明によれば、
CM挿入処理後における最新の演算値に逐次更新された
目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率を参照しなが
ら、番組に対するCM挿入量が不足しているとみなされ
るときには、番組に対するCM挿入量が目標量を越える
に到るまで、確実に番組へのCM挿入処理を行うことが
できる結果として、きわめて実用的かつ緻密な番組への
CM挿入形態を具現化することができる。
【0244】しかして、請求項13の発明によれば、例
えば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素
の各々を、適宜の回数、箇所、又は値にそれぞれ設定し
ておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定義
され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿
入処理を実行することができる結果として、請求項5の
発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内における
適切箇所に適量のCMを挿入することができる。
【0245】しかも、請求項13の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿
入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パター
ン関数を用いたCM挿入処理を実行することができる結
果として、番組供給側の意図するCM挿入回数が優先的
に考慮されたCM実施形態を実現することができる。
【0246】そして、請求項13の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができる結果とし
て、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化することができる。
【0247】一方、請求項14の発明によれば、番組へ
のCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実
行されることなく、CM挿入推奨箇所において確実に実
行される結果として、人手を煩わすことなく、番組内に
おける適切箇所にCMを挿入することができるのに加え
て、しかも、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
なるCMを選択する際に、提供スポンサー毎のCM料金
出資額と、番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを
参照し、番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正
配分量のCMが挿入されることを考慮して、適切なCM
を次挿入候補として選択するので、したがって、例え
ば、1つの番組に対して複数の提供スポンサーが存在
し、かつ、各提供スポンサー毎のCM料金出資額が相互
に異なる場合であっても、番組内には、各提供スポンサ
ー毎の適正配分量のCMが順次挿入されることになる結
果として、各提供スポンサー間で公平かつ適正な配分量
となる番組へのCM挿入形態を実現することができる。
【0248】また、請求項15の発明によれば、請求項
14の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内に
おける適切箇所にCMを挿入することができるのに加え
て、しかも、例えば、時間的に連続して視聴したときに
格別の妙味を生じさせるようなストーリー性を有する複
数のCMを、連続CM群に属するCMとして登録してお
けば、提供スポンサー側は、複数のCMが時間的に連続
する、自身の意図に合致したCM挿入形態となる番組を
提供することができる一方で、視聴者側は、連続CM群
に属する複数のCMを連続して視聴することで、提供ス
ポンサー側が意図した格別の妙味を享受することができ
る結果として、提供スポンサー、及び視聴者の双方にと
って、両者の要望に合致した望ましい番組へのCM挿入
形態を実現することができる。
【0249】さらに、請求項16の発明によれば、請求
項14又は15の発明と同様に、人手を煩わすことな
く、番組内における適切箇所にCMを挿入することがで
きるのに加えて、しかも、例えば、番組内において洗濯
機が映し出される等の特定のシーンの直前又は直後に、
CM挿入推奨箇所情報を付加するとともに、さらに、こ
のCM挿入推奨箇所情報に併せて、特定のCMとして洗
濯機のCMを挿入する旨の特定CM挿入情報を付加して
おけば、特定のシーンの直前又は直後に、特定のCMを
挿入することができる結果として、提供スポンサー側の
要望に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実現す
ることができる。
【0250】さらにまた、請求項17の発明によれば、
既に挿入済みの特定のCMが、番組内における特定のシ
ーンの直前又は直後とは異なる箇所に、誤って再度挿入
される事態を未然に防止することができる。
【0251】一方、請求項18の発明によれば、番組へ
のCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実
行されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿
入可否判定結果に従う適量のCM挿入処理が確実に実行
されることになる結果として、人手を煩わすことなく、
番組内における適切箇所に適量のCMを挿入可能なCM
挿入装置を得ることができる。
【0252】また、請求項19の発明によれば、例えば
放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の各
々を、適宜の型式、又は値にそれぞれ設定しておけば、
この設定に従うCM挿入パターン関数が定義され、定義
されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿入処理を実
行することができる結果として、請求項18の発明と同
様に、人手を煩わすことなく、番組内における適切箇所
に適量のCMを挿入可能なCM挿入装置を得ることがで
きる。
【0253】しかも、請求項19の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入型式を、番組の前半部分に比較的多量の
CMを挿入する型式、又は番組の後半部分に比較的多量
のCMを挿入する型式等の、番組供給側が意図する型式
に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パターン関
数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を用い
たCM挿入処理を実行することができる結果として、番
組供給側の意図するCM挿入型式が優先的に考慮された
CM実施形態を実現可能なCM挿入装置を得ることがで
きる。
【0254】そして、請求項19の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入型式を、番組の前半部分に比較的多量のCMを挿入す
る型式、又は番組の後半部分に比較的多量のCMを挿入
する型式等の、視聴者側の嗜好に合致する型式に設定し
ておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定義
され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿
入処理を実行することができる結果として、視聴者側の
嗜好に合致するCM挿入型式が優先的に考慮されたCM
実施形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることができ
る。
【0255】さらに、請求項20の発明によれば、例え
ば、実績CM挿入比率が、目標CM挿入比率を基準とす
る許容範囲内に位置付けられているか否かに基づいて、
CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM
挿入可否判定を行い、このCM挿入可否判定結果に従う
CM挿入処理を実行することができる結果として、挿入
対象となるCMが、一般に例えば30秒間や1分間等の
所定長を有するという実情に合致した、きわめて実用的
な番組へのCM挿入形態を具現化可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0256】さらにまた、請求項21の発明によれば、
例えば、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるCM量
を、相互に異なる番組間で異なる量に調節したいという
要望を生じた場合であっても、許容範囲を任意の幅に可
変設定することで、上述した要望を満足することができ
る結果として、1つのCM挿入推奨箇所に挿入されるC
M量を、要望に応じて弾力的に調節し得るCM挿入形態
を実現可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0257】しかも、請求項22の発明によれば、請求
項20の発明と同様に、挿入対象となるCMが、一般に
例えば30秒間や1分間等の所定長を有するという実情
に合致した、きわめて実用的な番組へのCM挿入形態を
具現化可能なCM挿入装置を得ることができる。
【0258】また、請求項23の発明によれば、CM挿
入可否判定手段のCM挿入可否判定結果に基づいて、実
績CM挿入比率が下限しきい値以下であるときにはCM
挿入処理が実行されることになる結果として、目標CM
挿入比率が達成されていないとみなされるとき、換言す
れば、番組に対するCM挿入量が不足しているとみなさ
れるときには、確実に番組へのCM挿入処理を実行可能
なCM挿入装置を得ることができる。
【0259】さらにまた、請求項24の発明によれば、
番組に対するCM挿入量が不足しているとみなされると
きには、番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到
るまで、確実に番組へのCM挿入処理を実行可能なCM
挿入装置を得ることができる。
【0260】しかも、請求項25の発明によれば、CM
挿入処理後における最新の演算値に逐次更新された目標
CM挿入比率及び実績CM挿入比率を参照しながら、番
組に対するCM挿入量が不足しているとみなされるとき
には、番組に対するCM挿入量が目標量を越えるに到る
まで、確実に番組へのCM挿入処理を行うことができる
結果として、きわめて実用的かつ緻密な番組へのCM挿
入形態を具現化可能なCM挿入装置を得ることができ
る。
【0261】しかして、請求項26の発明によれば、例
えば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素
の各々を、適宜の回数、箇所、又は値にそれぞれ設定し
ておけば、この設定に従うCM挿入パターン関数が定義
され、定義されたCM挿入パターン関数を用いたCM挿
入処理を実行することができる結果として、請求項18
の発明と同様に、人手を煩わすことなく、番組内におけ
る適切箇所に適量のCMを挿入可能なCM挿入装置を得
ることができる。
【0262】しかも、請求項26の発明によれば、例え
ば放送局等の番組供給側において、上述した決定要素の
うちのCM挿入回数を、3回又は5回等の番組供給側が
意図する回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿
入パターン関数が定義され、定義されたCM挿入パター
ン関数を用いたCM挿入処理を実行することができる結
果として、番組供給側の意図するCM挿入回数が優先的
に考慮されたCM実施形態を実現可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0263】そして、請求項26の発明によれば、例え
ば視聴者側において、上述した決定要素のうちのCM挿
入回数を、3回又は5回等の視聴者側の嗜好に合致する
回数に設定しておけば、この設定に従うCM挿入パター
ン関数が定義され、定義されたCM挿入パターン関数を
用いたCM挿入処理を実行することができる結果とし
て、視聴者側の嗜好に合致するCM挿入回数が優先的に
考慮されたCM実施形態を具現化可能なCM挿入装置を
得ることができる。
【0264】一方、請求項27の発明によれば、番組へ
のCM挿入処理は、CM挿入推奨箇所以外の箇所では実
行されることなく、CM挿入推奨箇所において、CM挿
入可否判定結果に従う適量のCM挿入処理が確実に実行
されることになる結果として、人手を煩わすことなく、
番組内における適切箇所に適量のCMを挿入可能な情報
受信端末システムを得ることができる。
【0265】また、請求項28の発明によれば、視聴者
が各自の嗜好に適合するように番組を再構成した場合で
あっても、番組内における適切箇所に適量のCMを挿入
可能な情報受信端末システムを得ることができる。
【0266】そして、請求項29の発明によれば、例え
ば、番組内において洗濯機が映し出される等の特定のシ
ーンの直前又は直後に、CM挿入推奨箇所情報を付加す
るとともに、さらに、このCM挿入推奨箇所情報に、洗
濯機のCM挿入を特定する等の特定CM挿入情報を付加
しておけば、特定のシーンの直前又は直後に、特定のC
Mを挿入することができる結果として、提供スポンサー
側の要望に合致した望ましい番組へのCM挿入形態を実
現可能な番組環境を提供することができるというきわめ
て優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保木 準一 東京都台東区西浅草1丁目1番1号 株式 会社次世代情報放送システム研究所内 (72)発明者 飯沢 篤志 東京都台東区西浅草1丁目1番1号 株式 会社次世代情報放送システム研究所内 Fターム(参考) 5C023 AA21 AA34 BA01 BA16 BA19 CA01 CA08 5C063 AA01 AC01 CA16 CA36 CA40

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像、音声、又は文字情報を含む番組内
    に、提供スポンサーのCMを挿入する際に用いられる番
    組へのCM挿入方法であって、 前記番組への挿入対象となるCMを挿入対象CMリスト
    に登録するとともに、前記番組内におけるCM挿入が推
    奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨
    箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報を付加してお
    き、 前記番組を順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情報が
    検出されたとき、 当該CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係る
    CM挿入可否判定を行い、 当該CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所に
    CMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記挿入対
    象CMリストから次挿入候補となるCMを選択し、 当該選択されたCMを、前記番組内における前記CM挿
    入推奨箇所に挿入することを特徴とする番組へのCM挿
    入方法。
  2. 【請求項2】 前記挿入対象CMリストには、 前記番組への挿入対象となる1又は2以上のCMが、挿
    入順序にしたがって配列するようにして登録されること
    を特徴とする請求項1に記載の番組へのCM挿入方法。
  3. 【請求項3】 前記挿入対象CMリストに登録される1
    又は2以上のCMには、各CMが相互に識別可能となる
    如く各CMに固有のCM識別情報が付加されることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の番組へのCM挿入方
    法。
  4. 【請求項4】 前記挿入対象CMリストには、 複数のCMが同一群に属するCMとして登録されること
    を妨げないことを特徴とする請求項1乃至3に記載の番
    組へのCM挿入方法。
  5. 【請求項5】 前記CM挿入可否判定の結果、前記CM
    挿入推奨箇所に前記同一群に属するCMを挿入すべき旨
    の判定が下されたとき、前記挿入対象CMリストから次
    挿入候補となる同一群に属するCMを選択し、 当該選択された同一群に属するCMを、前記番組内にお
    ける前記CM挿入推奨箇所に連続して挿入することを特
    徴とする請求項4に記載の番組へのCM挿入方法。
  6. 【請求項6】 前記挿入対象CMリストから次挿入候補
    となるCMを選択する際に、提供スポンサー毎のCM料
    金出資額と、前記番組へのCM挿入枠となる目標CM総
    量とを参照し、前記番組内に結果として各提供スポンサ
    ー毎の適正配分量のCMが挿入されることを考慮して、
    適切なCMを次挿入候補として選択することを特徴とす
    る請求項1乃至5に記載の番組へのCM挿入方法。
  7. 【請求項7】 前記CM挿入推奨箇所情報には、特定の
    CMを挿入すべき旨の特定CM挿入情報が付加されるこ
    とを妨げないものとされ、 前記CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所に
    特定のCMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記
    挿入対象CMリストから次挿入候補となる特定のCMを
    選択し、 当該選択された特定のCMを、前記番組内における前記
    CM挿入推奨箇所に挿入することを特徴とする請求項1
    に記載の番組へのCM挿入方法。
  8. 【請求項8】 前記選択された特定のCMが、前記番組
    内における前記CM挿入推奨箇所に挿入されたとき、当
    該挿入済みの特定のCMには、既に挿入済みである旨を
    表す挿入済み情報が付加され、 当該挿入済み情報が付加されたCMは、前記挿入対象C
    Mリストから次挿入候補となるCMを選択する際に、次
    挿入候補から除外されることを特徴とする請求項7に記
    載の番組へのCM挿入方法。
  9. 【請求項9】 映像、音声、又は文字情報を含む番組内
    に、提供スポンサーのCMを挿入する際に用いられる番
    組へのCM挿入方法であって、 前記番組への挿入対象となるCMを挿入対象CMリスト
    に登録するとともに、前記番組内におけるCM挿入が推
    奨されるCM挿入推奨箇所に、当該箇所がCM挿入推奨
    箇所である旨を表すCM挿入推奨箇所情報を付加してお
    き、 前記番組を順次走査中に、前記CM挿入推奨箇所情報が
    検出されたとき、 前記番組の先頭から当該検出時点に至るまでの番組経過
    時間と、前記番組の先頭からの各経過時間において達成
    されるべき指標となる目標CM挿入比率を表すCM挿入
    パターン関数とを参照して、当該検出時点での目標CM
    挿入比率を演算するとともに、前記番組経過時間と、当
    該検出時点迄に前記番組内に挿入済みのCM累積時間を
    表す実績CM挿入累積時間とを参照して、当該検出時点
    で達成されている実績CM挿入比率を演算し、 当該演算された目標CM挿入比率及び実績CM挿入比率
    間の差異に基づいて、当該CM挿入推奨箇所にCMを挿
    入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行い、 当該CM挿入可否判定の結果、前記CM挿入推奨箇所に
    CMを挿入すべき旨の判定が下されたとき、前記挿入対
    象CMリストから次挿入候補となるCMを選択し、 当該選択されたCMを、前記番組内における前記CM挿
    入推奨箇所に挿入することを特徴とする番組へのCM挿
    入方法。
  10. 【請求項10】 前記CM挿入パターン関数は、 前記番組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型
    式と、 前記番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番
    組長と、 前記番組の末尾において達成されるべき指標となる最終
    目標CM挿入比率と、 を含む決定要素から定義されることを特徴とする請求項
    9に記載の番組へのCM挿入方法。
  11. 【請求項11】 前記演算された目標CM挿入比率及び
    実績CM挿入比率間の差異には、前記目標CM挿入比率
    を基準として、当該目標CM挿入比率が達成されている
    とみなす許容範囲が設定されることを特徴とする請求項
    9又は10に記載の番組へのCM挿入方法。
  12. 【請求項12】 前記目標CM挿入比率が達成されてい
    るとみなす許容範囲は、任意の幅に可変設定されること
    を妨げないことを特徴とする請求項11に記載の番組へ
    のCM挿入方法。
  13. 【請求項13】 前記演算された目標CM挿入比率及び
    実績CM挿入比率間の差異が、前記許容範囲内に収容さ
    れているか否かに基づいて、当該CM挿入推奨箇所にC
    Mを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うこ
    とを特徴とする請求項11乃至12に記載の番組へのC
    M挿入方法。
  14. 【請求項14】 前記目標CM挿入比率が達成されてい
    るとみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準と
    する下限しきい値を含んでおり、 前記実績CM挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準
    とする下限しきい値以下であるとき、前記CM挿入推奨
    箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下すことを特徴とす
    る請求項11乃至13に記載の番組へのCM挿入方法。
  15. 【請求項15】 前記目標CM挿入比率が達成されてい
    るとみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準と
    する下限しきい値及び上限しきい値とから規定され、 前記実績CM挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準
    とする下限しきい値以下であるとき、前記CM挿入推奨
    箇所にCMを挿入すべき旨の判定を下して、前記実績C
    M挿入比率が、前記目標CM挿入比率を基準とする上限
    しきい値以上に到達するまで、 前記挿入対象CMリストから次挿入候補となるCMを選
    択する次挿入候補CM選択処理と、 当該選択されたCMを、前記番組内における前記CM挿
    入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、 を繰り返し継続して実行することを特徴とする請求項1
    1乃至14に記載の番組へのCM挿入方法。
  16. 【請求項16】 前記挿入対象CMリストから次挿入候
    補となるCMを選択する次挿入候補CM選択処理と、 当該選択されたCMを、前記番組内における前記CM挿
    入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、 を繰り返し継続して実行する際に、前記目標CM挿入比
    率及び実績CM挿入比率は、前記CM挿入処理後におけ
    る最新の演算値に逐次更新されることを特徴とする請求
    項15に記載の番組へのCM挿入方法。
  17. 【請求項17】 前記CM挿入パターン関数は、 前記番組へ挿入されるべきCMの回数を表すCM挿入回
    数と、 当該CM挿入回数毎の各回における、前記番組に対する
    相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所と、 当該CM挿入回数毎の各回における、前記番組へのCM
    挿入枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿入比
    率を表す相対的CM挿入比率と、 を含む決定要素から定義されることを特徴とする請求項
    9に記載の番組へのCM挿入方法。
  18. 【請求項18】 映像、音声、又は文字情報を含む番組
    内に、提供スポンサーのCMを挿入する如く構成された
    CM挿入装置であって、 前記番組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象
    CMリストと、 前記番組を順次走査する番組走査手段と、 当該番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当
    該番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇
    所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿
    入推奨箇所情報検出手段と、 当該CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所
    情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所にCMを
    挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うCM挿
    入可否判定手段と、 当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
    されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
    なるCMを選択する次挿入候補CM選択手段と、 当該次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、前記
    番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿
    入処理手段と、 を備えて構成されることを特徴とするCM挿入装置。
  19. 【請求項19】 前記挿入対象CMリストには、 前記番組への挿入対象となる1又は2以上のCMが、挿
    入順序にしたがって配列するようにして登録されること
    を特徴とする請求項18に記載のCM挿入装置。
  20. 【請求項20】 前記挿入対象CMリストに登録される
    1又は2以上のCMには、各CMが相互に識別可能とな
    る如く各CMに固有のCM識別情報が付加されることを
    特徴とする請求項18又は19に記載のCM挿入装置。
  21. 【請求項21】 前記挿入対象CMリストには、 複数のCMが同一群に属するCMとして登録されること
    を妨げないことを特徴とする請求項18乃至20に記載
    のCM挿入装置。
  22. 【請求項22】 前記次挿入候補CM選択手段は、 前記CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所に前記同一群に属するCMを挿入
    すべき旨の判定が下されたとき、前記挿入対象CMリス
    トから次挿入候補となる同一群に属するCMを選択し、 前記CM挿入処理手段は、 当該次挿入候補CM選択手段で選択された同一群に属す
    るCMを、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に
    連続して挿入することを特徴とする請求項21に記載の
    CM挿入装置。
  23. 【請求項23】 前記次挿入候補CM選択手段は、 前記CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
    されたとき、提供スポンサー毎のCM料金出資額と、前
    記番組へのCM挿入枠となる目標CM総量とを参照し、
    前記番組内に結果として各提供スポンサー毎の適正配分
    量のCMが挿入されることを考慮して、適切なCMを次
    挿入候補として選択することを特徴とする請求項18乃
    至22に記載のCM挿入装置。
  24. 【請求項24】 前記CM挿入推奨箇所情報には、特定
    のCMを挿入すべき旨の特定CM挿入情報が付加される
    ことを妨げないものとされ、 前記次挿入候補CM選択手段は、 前記CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所に特定のCMを挿入すべき旨の判
    定が下されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入
    候補となる特定のCMを選択し、 前記CM挿入処理手段は、 当該次挿入候補CM選択手段で選択された特定のCM
    を、前記番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入す
    ることを特徴とする請求項18に記載のCM挿入装置。
  25. 【請求項25】 前記次挿入候補CM選択手段で選択さ
    れた特定のCMが、前記CM挿入処理手段を用いて前記
    番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入されたと
    き、当該挿入済みの特定のCMには、既に挿入済みであ
    る旨を表す挿入済み情報が付加され、 当該挿入済み情報が付加されたCMは、前記次挿入候補
    CM選択手段を用いて前記挿入対象CMリストから次挿
    入候補となるCMを選択する際に、次挿入候補から除外
    されることを特徴とする請求項24に記載のCM挿入装
    置。
  26. 【請求項26】 映像、音声、又は文字情報を含む番組
    内に、提供スポンサーのCMを挿入する如く構成された
    CM挿入装置であって、 前記番組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象
    CMリストと、 前記番組を順次走査する番組走査手段と、 当該番組走査手段を用いて前記番組を順次走査中に、当
    該番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇
    所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出するCM挿
    入推奨箇所情報検出手段と、 前記番組の先頭からの各経過時間において達成されるべ
    き指標となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン
    関数を記憶するCM挿入パターン関数記憶手段と、 当該CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所
    情報が検出されたとき、前記番組の先頭から当該CM挿
    入推奨箇所情報検出時点に至るまでの番組経過時間と、
    前記CM挿入パターン関数記憶手段に記憶されたCM挿
    入パターン関数とを参照して、当該CM挿入推奨箇所情
    報検出時点での目標CM挿入比率を演算する目標CM挿
    入比率演算手段と、 前記CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所
    情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所情報検出
    時点迄に前記番組内に挿入済みのCM累積時間と、前記
    番組経過時間とを参照して、当該CM挿入推奨箇所情報
    検出時点で達成されている実績CM挿入比率を演算する
    実績CM挿入比率演算手段と、 前記目標CM挿入比率演算手段で演算された目標CM挿
    入比率、及び前記実績CM挿入比率演算手段で演算され
    た実績CM挿入比率間の差異に基づいて、前記CM挿入
    推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否
    判定を行うCM挿入可否判定手段と、 当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
    されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
    なるCMを選択する次挿入候補CM選択手段と、 当該次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、前記
    番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿
    入処理手段と、 を備えて構成されることを特徴とするCM挿入装置。
  27. 【請求項27】 前記CM挿入パターン関数記憶手段に
    記憶されたCM挿入パターン関数は、 前記番組内にCMを挿入する際に用いられるCM挿入型
    式と、 前記番組の先頭から末尾に至るまでの時間長を表す総番
    組長と、 前記番組の末尾において達成されるべき指標となる最終
    目標CM挿入比率と、 を含む決定要素から定義されることを特徴とする請求項
    26に記載のCM挿入装置。
  28. 【請求項28】 前記目標CM挿入比率演算手段で演算
    された目標CM挿入比率、及び前記実績CM挿入比率演
    算手段で演算された実績CM挿入比率間の差異には、前
    記目標CM挿入比率を基準として、当該目標CM挿入比
    率が達成されているとみなす許容範囲が設定されること
    を特徴とする請求項26又は27に記載のCM挿入装
    置。
  29. 【請求項29】 前記目標CM挿入比率が達成されてい
    るとみなす許容範囲は、任意の幅に可変設定されること
    を妨げないことを特徴とする請求項28に記載のCM挿
    入装置。
  30. 【請求項30】 前記CM挿入可否判定手段は、 前記目標CM挿入比率演算手段で演算された目標CM挿
    入比率、及び前記実績CM挿入比率演算手段で演算され
    た実績CM挿入比率間の差異が、前記許容範囲内に収容
    されているか否かに基づいて、前記CM挿入推奨箇所に
    CMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行う
    ことを特徴とする請求項28乃至29に記載のCM挿入
    装置。
  31. 【請求項31】 前記目標CM挿入比率が達成されてい
    るとみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準と
    する下限しきい値を含んでおり、 前記CM挿入可否判定手段は、 前記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿
    入比率が、前記目標CM挿入比率を基準とする下限しき
    い値以下であるとき、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿
    入すべき旨の判定を下すことを特徴とする請求項28乃
    至30に記載のCM挿入装置。
  32. 【請求項32】 前記目標CM挿入比率が達成されてい
    るとみなす許容範囲は、前記目標CM挿入比率を基準と
    する下限しきい値及び上限しきい値とから規定され、 前記CM挿入可否判定手段は、 前記実績CM挿入比率演算手段で演算された実績CM挿
    入比率が、前記目標CM挿入比率を基準とする下限しき
    い値以下であるとき、前記CM挿入推奨箇所にCMを挿
    入すべき旨の判定を下して、前記実績CM挿入比率が、
    前記目標CM挿入比率を基準とする上限しきい値以上に
    到達するまで、 前記次挿入候補CM選択手段における、前記挿入対象C
    Mリストから次挿入候補となるCMを選択する次挿入候
    補CM選択処理と、 前記CM挿入処理手段における、前記次挿入候補CM選
    択手段で選択されたCMを、前記番組内における前記C
    M挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、 を繰り返し継続して実行させることを特徴とする請求項
    28乃至31に記載のCM挿入装置。
  33. 【請求項33】 前記次挿入候補CM選択手段におけ
    る、前記挿入対象CMリストから次挿入候補となるCM
    を選択する次挿入候補CM選択処理と、 前記CM挿入処理手段における、前記次挿入候補CM選
    択手段で選択されたCMを、前記番組内における前記C
    M挿入推奨箇所に挿入するCM挿入処理と、 を繰り返し継続して実行させる際に、前記目標CM挿入
    比率及び実績CM挿入比率は、前記CM挿入処理後にお
    ける最新の演算値に逐次更新されることを特徴とする請
    求項32に記載のCM挿入装置。
  34. 【請求項34】 前記CM挿入パターン関数記憶手段に
    記憶されたCM挿入パターン関数は、 前記番組へ挿入されるべきCMの回数を表すCM挿入回
    数と、 当該CM挿入回数毎の各回における、前記番組に対する
    相対的なCM挿入箇所を表す相対的CM挿入箇所と、 当該CM挿入回数毎の各回における、前記番組へのCM
    挿入枠となる目標CM総量に対する相対的なCM挿入比
    率を表す相対的CM挿入比率と、 を含む決定要素から定義されることを特徴とする請求項
    26に記載のCM挿入装置。
  35. 【請求項35】 映像、音声、又は文字情報を含む番
    組、及び当該番組への挿入対象となる提供スポンサーの
    CMを受信し、当該受信した番組内に、当該受信したC
    Mを挿入する如く構成された情報受信端末システムであ
    って、 前記番組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象
    CMリストと、 前記番組を表示手段の表示画面上に順次再生表示させる
    番組再生表示手段と、 当該番組再生表示手段を用いて前記番組を順次再生表示
    中に、当該番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿
    入推奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出す
    るCM挿入推奨箇所情報検出手段と、 当該CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所
    情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所にCMを
    挿入すべきか否かに係るCM挿入可否判定を行うCM挿
    入可否判定手段と、 当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
    されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
    なるCMを選択する次挿入候補CM選択手段と、 当該次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、前記
    番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿
    入処理手段と、 を備え、 前記番組再生表示手段は、 前記CM挿入処理手段でCMが挿入された番組を、表示
    手段の表示画面上に順次再生表示させることを特徴とす
    る情報受信端末システム。
  36. 【請求項36】 前記受信した映像、音声、又は文字情
    報を含む番組を記憶蓄積する番組蓄積手段と、 当該番組蓄積手段に記憶蓄積された番組を再構成する再
    構成手段と、 をさらに備え、 前記再構成手段で再構成された番組は、前記番組再生表
    示手段を用いて順次再生表示されることを特徴とする請
    求項35に記載の情報受信端末システム。
  37. 【請求項37】 映像、音声、又は文字情報を含む番
    組、及び当該番組への挿入対象となる提供スポンサーの
    CMを受信し、当該受信した番組内に、当該受信したC
    Mを挿入する如く構成された情報受信端末システムであ
    って、 前記番組への挿入対象となるCMが登録される挿入対象
    CMリストと、 前記番組を表示手段の表示画面上に順次再生表示させる
    番組再生表示手段と、 当該番組再生表示手段を用いて前記番組を順次再生表示
    中に、当該番組内におけるCM挿入が推奨されるCM挿
    入推奨箇所に付加されたCM挿入推奨箇所情報を検出す
    るCM挿入推奨箇所情報検出手段と、 前記番組の先頭からの各経過時間において達成されるべ
    き指標となる目標CM挿入比率を表すCM挿入パターン
    関数を記憶するCM挿入パターン関数記憶手段と、 当該CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所
    情報が検出されたとき、前記番組の先頭から当該CM挿
    入推奨箇所情報検出時点に至るまでの番組経過時間と、
    前記CM挿入パターン関数記憶手段に記憶されたCM挿
    入パターン関数とを参照して、当該CM挿入推奨箇所情
    報検出時点での目標CM挿入比率を演算する目標CM挿
    入比率演算手段と、 前記CM挿入推奨箇所情報検出手段でCM挿入推奨箇所
    情報が検出されたとき、当該CM挿入推奨箇所情報検出
    時点迄に前記番組内に挿入済みのCM累積時間と、前記
    番組経過時間とを参照して、当該CM挿入推奨箇所情報
    検出時点で達成されている実績CM挿入比率を演算する
    実績CM挿入比率演算手段と、 前記目標CM挿入比率演算手段で演算された目標CM挿
    入比率、及び前記実績CM挿入比率演算手段で演算され
    た実績CM挿入比率間の差異に基づいて、前記CM挿入
    推奨箇所にCMを挿入すべきか否かに係るCM挿入可否
    判定を行うCM挿入可否判定手段と、 当該CM挿入可否判定手段のCM挿入可否判定の結果、
    前記CM挿入推奨箇所にCMを挿入すべき旨の判定が下
    されたとき、前記挿入対象CMリストから次挿入候補と
    なるCMを選択する次挿入候補CM選択手段と、 当該次挿入候補CM選択手段で選択されたCMを、前記
    番組内における前記CM挿入推奨箇所に挿入するCM挿
    入処理手段と、 を備え、 前記番組再生表示手段は、 前記CM挿入処理手段でCMが挿入された番組を、表示
    手段の表示画面上に順次再生表示させることを特徴とす
    る情報受信端末システム。
  38. 【請求項38】 前記受信した映像、音声、又は文字情
    報を含む番組を記憶蓄積する番組蓄積手段と、 当該番組蓄積手段に記憶蓄積された番組を再構成する再
    構成手段と、 をさらに備え、 前記再構成手段で再構成された番組は、前記番組再生表
    示手段を用いて順次再生表示されることを特徴とする請
    求項37に記載の情報受信端末システム。
  39. 【請求項39】 映像、音声、又は文字情報を含む番組
    内におけるCM挿入が推奨されるCM挿入推奨箇所に、
    当該箇所がCM挿入推奨箇所である旨を表すCM挿入推
    奨箇所情報が付加されていることを特徴とする番組フォ
    ーマット。
  40. 【請求項40】 前記CM挿入推奨箇所情報には、特定
    のCMを挿入すべき旨の特定CM挿入情報がさらに付加
    されることを妨げないことを特徴とする請求項39に記
    載の番組フォーマット。
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