JPH1079283A - パルスヒータ - Google Patents

パルスヒータ

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JPH1079283A
JPH1079283A JP8232890A JP23289096A JPH1079283A JP H1079283 A JPH1079283 A JP H1079283A JP 8232890 A JP8232890 A JP 8232890A JP 23289096 A JP23289096 A JP 23289096A JP H1079283 A JPH1079283 A JP H1079283A
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wave inverter
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Shigenori Uesugi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、パルスヒータに関し、トランスの
大型化、個数の増加等を招くことなく、温度上昇の急峻
さ及び高速温度制御を保つことを目的とする。 【解決手段】 矩形波インバータ3からの出力をトラン
ス51及び52を介してヒータ8に供給する。ヒータ8
のヒータプレート6の外周部分に4個の電極71乃至7
4が設けられる。2個のトランス51及び52の各々の
2次側は、4個の電極71乃至74の隣接する各々の極
性が逆極性となるように、これらに接続される。矩形波
インバータ3からの出力を2個のトランス51及び52
の各々の1次側に供給し、2個のトランス51及び52
を同時に同一条件で駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスヒータに関
し、特に矩形波インバータからの出力をトランスを介し
てヒータプレートに供給するパルスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来技術説明図であり、従来のパ
ルスヒータを示す。従来のパルスヒータは、ヒータプレ
ート106に対して大電流を流して、ジュール発熱さ
せ、ヒータ108全体の急加熱と高速温度制御を実現し
ている。
【0003】ヒータプレート(発熱体)106は、通
常、図8(B)及び図8(C)に示すように、金属又は
導電性セラミクスからなる非磁性特性の導電体を板状に
加工したものからなる。ヒータプレート106に対する
電流は、ヒータプレート106の4角に設けられた電極
(兼脚部)107を介して供給される。矩形波インバー
タ103及びこれに対応する変換用のトランス105が
2組設けられる。矩形波インバータ103において形成
された図8(D)に示す矩形波電圧が、対応するトラン
ス105を介して、ヒータプレート106の一対の電極
107に印加される。従って、ヒータプレート106に
おいて、主として、図8(A)中の矢印の方向に電流が
流れる。矩形波インバータ103の出力電流波形は、図
8(D)に示すような波形となる。
【0004】矩形波インバータ103は、図8(A)に
示すように、対応するPIDコントローラ102により
独立に制御、駆動される。ヒータ温度検出用の熱電対1
09からの検出信号がPIDコントローラ102に入力
される。PIDコントローラ102は、温度設定用のコ
ンピュータ101により監視制御され、熱電対109か
らの検出信号に基づいてヒータ108の温度がコンピュ
ータ101により与えられた温度となるように、矩形波
インバータ103の駆動信号を形成する。
【0005】PIDコントローラ102からの駆動信号
は、発振器111及び図示のゲート回路112及び11
3からなる時分割回路110を介して、各矩形波インバ
ータ103に供給される。時分割回路110は、2個の
矩形波インバータ103の同時動作を避けるようにこれ
らを時分割運転する。例えば、期間t1の間は、図中左
の矩形波インバータ103に駆動パルスを100個供給
し、図中右の矩形波インバータ103には駆動パルスを
供給せず停止させる。次の期間t2の間は、この逆とす
る。これにより、ヒータプレート106に流れるピーク
電流Ipの大きさを一定値以下に抑えつつ、その急加熱
と高速温度制御を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パルスヒータの特徴は
その急加熱性能と高速温度制御にある。しかし、発熱体
であるヒータプレート106が大きくなると、以下のよ
うな問題が生じる。
【0007】第1に、温度上昇の急峻さを保つために
は、より大きな電流をヒータプレート106に流す必要
がある。このためには、矩形波インバータ103を用い
た場合、トランス105のサイズを大きくする他なく、
装置の大型化を招く。即ち、矩形波インバータ103に
流れる電流のピーク値Ipは、 Ip=E/L1 ・t ・・(式1) で表される。ここで、Eは印可電圧の波高値、L1 はト
ランス105の1次側から見たインダクタンス、tは電
圧印可時間である。従って、大きな電流Ipを流そうと
すると、電圧Eを上げるか、インダクタンスL1 を下げ
るか、矩形波インバータ103の駆動周波数f(=1/
2t)を下げるかのいずれかを選択することになる。但
し、駆動周波数を上げる事は、漏れ磁界が周囲に悪影響
を及ぼすので好ましくないため、これらは、同一の磁気
特性を持つコア材を用いるとすると、いずれもコアの断
面積を増加させること、即ち、トランス105を大きく
することによる対応となることを意味する。
【0008】第2に、図8(A)のパルスヒータにおい
て、温度上昇の急峻さを保つために単純に電流値を増加
させた場合、ヒータプレート106内の電流経路の部分
とそうでない部分との間の温度差が大きくなってしま
う。このため、ヒータプレート106の全体に熱が伝わ
るまでに要する時間が長くなってしまい、結果として、
温度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保つことができな
くなる。そこで、一般的には、図8(A)のパルスヒー
タにおいて、矩形波インバータ103及びこれに対応す
るトランス105を2個から4個に増加し、この4個を
時分割運転することによって、温度上昇の急峻さ等を保
っている。しかし、このような構成は、装置の大型化と
高価格化を招く。
【0009】本発明は、トランスの大型化を招くことな
く、大型のヒータの温度上昇の急峻さ及び高速温度制御
を保つことができるパルスヒータを提供することを目的
とする。
【0010】また、本発明は、矩形波インバータ及びト
ランスの個数を増加させることなく、大型のヒータの温
度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保つことができるパ
ルスヒータを提供することを目的とする。
【0011】更に、本発明は、トランスの大型化、矩形
波インバータ及びトランスの個数の増加を招くことな
く、大型のヒータの温度上昇の急峻さ及び高速温度制御
を保つことができるパルスヒータを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり、本発明によるパルスヒータの構成を示してい
る。図1(A)は本発明の第1の原理構成を示す。図1
(A)に示すパルスヒータは、矩形波インバータ3から
の出力をトランス51及び52を介してヒータ8に供給
する。ヒータ8の(ヒータプレート6の)外周部分に4
個の電極71乃至74が設けられる。2個のトランス5
1及び52の各々の2次側は、ヒータ8の4個の電極7
1乃至74の内の隣接する電極71と72及び73と7
4に、当該4個の電極71乃至74の隣接する各々の極
性が逆極性となるように接続される。矩形波インバータ
3からの出力を2個のトランス51及び52の各々の1
次側に供給し、2個のトランス51及び52を同時に同
一条件で駆動する。
【0013】図1(B)は本発明の第2の原理構成を示
す。図1(B)に示すパルスヒータは、矩形波インバー
タ31からの出力をトランス51を介してヒータ8に供
給する。トランス51の2次側は、ヒータ8の電極71
及び72に接続される。矩形波インバータ31からの出
力はトランス51の1次側に供給される。矩形波インバ
ータ31とトランス51の1次側との間に、共振用のコ
ンデンサ41が直列に挿入される。コンデンサ41とト
ランス51のインダクタンス及び直列等価抵抗とで、直
列共振回路が構成される。
【0014】なお、図1(B)のパルスヒータにおい
て、ヒータ8(のヒータプレート6)が四角形状である
ために4個の電極71乃至74が設けられているので、
残りの電極73及び74について、前述と全く同様に、
矩形波インバータ32、共振用のコンデンサ42及びト
ランス52が設けられる。これにより、前述と全く同様
に、コンデンサ42とトランス52のインダクタンス及
び直列等価抵抗とで、直列共振回路が構成される。但
し、ヒータ8の電極の数が2個である場合、矩形波イン
バータ32、コンデンサ42及びトランス52は不要で
ある。
【0015】図1(A)に示す本発明のパルスヒータに
よれば、4個の電極71乃至74の隣接する各々の極性
が逆極性となるように接続される。従って、逆極性であ
る隣接する電極71乃至74の各々の間に電流が流れ
る。これにより、ヒータ8(のヒータプレート6)内に
おいて、電流径路が主としてその外周部分に沿って満偏
なく形成される。従って、大型のヒータ8において、温
度上昇の急峻さを保つために電流値を増加させた場合で
も、ヒータプレート6内の電流経路の部分とそうでない
部分との間の温度差を小さくすることができる。このた
め、ヒータプレート6の全体に熱が伝わるまでに要する
時間が長くなることを防止でき、温度上昇の急峻さ及び
高速温度制御を保つことができる。即ち、2個のトラン
ス51及び52のみで4極のパルスヒータを少ない温度
ばらつきで高速に加熱できる。従って、矩形波インバー
タ3及びトランス51,52の個数を2個から4個に増
加せずとも、大型のヒータ8において温度上昇の急峻さ
及び高速温度制御を保ちつつ、装置の大型化と高価格化
を防止できる。
【0016】図1(B)に示す本発明のパルスヒータに
よれば、矩形波インバータ31とトランス51の1次側
との間に、共振用のコンデンサ41が直列に挿入され
る。コンデンサ41とトランス51のインダクタンス及
び直列等価抵抗とで、直列共振回路が構成される。この
共振を利用することにより、当該直列共振回路を介して
ヒータ8により大きな電流を流すことができる。即ち、
矩形波インバータ3に流れる電流のピーク値Ipを、
(式1)における電圧Eを上げたり、インダクタンスL
1 を下げたり、矩形波インバータ3の駆動周波数f=1
/2tを下げたりすることなく大きくすることができ
る。これはトランス52についても同様である。以上の
ことは、コアの断面積を増加させること、即ち、トラン
ス51及び52を大きくすることなく、大型のヒータ8
において温度上昇の急峻さ(及び高速温度制御)を保つ
ために、より大きな電流をヒータ8(のヒータプレート
6)に流すことができることを意味する。従って、矩形
波インバータ31,32を用いた場合でも、大型のヒー
タ8において温度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保ち
つつ、トランス51及び52のサイズの大型化、即ち、
装置の大型化を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は本発明のパルスヒータの構
成及び動作を示す。図2(A)に示すパルスヒータは、
1個の矩形波インバータ3、1個の共振用のコンデンサ
4、2個の変換用のトランス51及び52及びヒータ8
を備える。このパルスヒータにおいては、矩形波インバ
ータ3からの出力をコンデンサ4とトランス51及び5
2とを介してヒータ8に供給する。
【0018】矩形波インバータ3はPIDコントローラ
2によって制御され、駆動される。このために、ヒータ
8のヒータプレート6の温度を検出するヒータ温度検出
用の熱電対9からの検出信号がPIDコントローラ2に
入力される。PIDコントローラ2は、温度設定用のコ
ンピュータ1によって監視制御され、熱電対9からの検
出信号に基づいて、ヒータ8の温度がコンピュータ1に
よって与えられた温度となるように、矩形波インバータ
3の駆動信号を形成する。PIDコントローラ2からの
駆動信号は矩形波インバータ3に供給される。これによ
り、ヒータプレート6の急加熱と高速温度制御を実現し
ている。
【0019】具体的には、PIDコントローラ2は、一
定周期で熱電対9からの温度データをサンプリングし
て、これを用いてPID演算して、矩形波インバータ3
をPWM制御又は、周波数変調制御又は、発振器を内蔵
したインバータのON−OFF制御を行う。これによ
り、矩形波インバータ3が出力する電力が変更され、ヒ
ータ8の通電時間も変更され、温度制御が行われる。
【0020】なお、この例においては、ヒータプレート
6の温度がその外周部分において後述するように略均一
に保たれるので、熱電対9は1個のみ設ければ良い。従
って、この点でも、装置の高速温度制御性能の低下なし
で、図8との比較からも判るように、装置の簡略化によ
る低価格化を図り得る。
【0021】ヒータ8のヒータプレート(発熱体)6
は、通常、図3(A)に示すように、金属又は導電性セ
ラミクスからなる非磁性特性の導電体を一体の四角形状
の板状に加工したものからなる。ヒータプレート6の外
周部分の4角には、電極(兼脚部)71乃至74が設け
られる。ヒータプレート6に対する電流は電極71乃至
74を介して供給される。図3(A)はヒータ8の平面
図及び側面図を示す。電極72及び73(及び71、7
4)に形成された小孔は、ヒータプレート6に電流を流
すための大電流用リード線固定用ネジ穴である。
【0022】これらのヒータ8即ちパルスヒータの主た
る用途は、半導体装置の一種であるフリップチップ実装
で用いる。半導体チップの平面形状が四角形状であるの
で、ヒータプレート6もその平面形状を四角形状とされ
る。
【0023】なお、ヒータ8は、図3(B)に示すよう
に、脚部の付設された四角形状の枠体81の四辺の各々
に抵抗からなるヒータ部61乃至64を設けた構造であ
っても良い。この場合の用途は、TCP(テープキャリ
アパッケージ)のボンディング(TAB)である。即
ち、TCPのアウターリードを実装基板にハンダ付けす
る際に、TCPに熱的ダメージを与えないように、急激
に加熱してハンダをリフローさせてハンダ付けを行うも
のである。ヒータ部61乃至64は、均一な加熱のため
に同一種類の同一形状の抵抗からなる。電極(図示省
略)は、隣接するヒータ部61乃至64の間にこれらを
接続するように設けられる。この場合、TCPの四辺か
ら外方に向けて延びるアウターリードの位置に対応する
位置にヒータ部61乃至64が設けられる。従って、ヒ
ータ部61乃至64は実質的に四角形状を描くようにさ
れる。図3(B)はヒータ8の平面図及び側面図を示
す。枠体81に形成された小孔は、ヒータ部61乃至6
4に電流を流すための大電流用リード線固定用ネジ穴で
ある。
【0024】図2に戻って、ヒータ8のヒータプレート
6の外周部分に4個の電極71乃至74が設けられる。
トランス51及び52の各々の2次側は、4個の電極7
1乃至74の内の隣接する電極71と72及び73と7
4に、当該4個の電極71乃至74の隣接する各々の極
性が逆極性となるように接続される。矩形波インバータ
3からの出力はトランス51及び52の各々の1次側に
供給され、2個のトランス51及び52を同時に同一条
件で駆動する。
【0025】なお、このような構成とすることにより、
図8との比較からも判るように、時分割回路は不要であ
り、矩形波インバータ3も1個でよく、これに対応する
PIDコントローラ2も1個で良い。これにより、装置
の小型化及び低価格化を図ることができる。
【0026】具体的には、一方のトランス51の2次側
の正極性端子が電極71に接続され、負極性端子が電極
72に接続される。そこで、他方のトランス52の2次
側の正極性端子が負極性の電極72に隣接する電極73
に接続され、負極性端子が正極性の電極71に隣接する
電極74に接続される。これにより、4個の電極71乃
至74の隣接する各々の極性が逆極性となる。
【0027】このような逆極性の接続を可能とするため
に、一方のトランス51の1次側と2次側の正負の関
係、及び、他方のトランス52の1次側と2次側の正負
の関係は、図2(A)に示すように、互いに逆にされ
る。これにより、1個の矩形波インバータ3で、逆極性
の接続を可能にできる。なお、トランス51及び52の
1次側と2次側の巻数比は、いずれもn:1である。
【0028】ここで、このような逆極性の接続をする理
由について図4により説明する。図2(A)のパルスヒ
ータは、前述のように、トランス51及び52の2次側
を4個の電極71乃至74の隣接する各々の極性が逆極
性となるように接続すると共に、1個の矩形波インバー
タ3からの出力でトランス51及び52を同時に同一条
件で駆動する。従って、図2(A)に示すパルスヒータ
は、等価的に図4(A)に示すように表される。即ち、
絶縁された2つの逆相の交流電源を用いてこれらを同時
に運転したのに等しい。
【0029】図4(A)において、左側の交流電源、即
ち、図2(A)のトランス51からの電流を実線で示
し、右側の交流電源、即ち、図2(A)のトランス52
からの電流を点線で示す。2個のトランス51及び52
が同一条件で駆動されるので、ヒータプレート6にはこ
れらから同時に電流が流れ込む。これによる各方向の電
流成分は、図4(A)に示すように表される。即ち、逆
極性である隣接する電極71乃至74の各々の間に電流
が流れる。従って、ヒータプレート6の対角線上におい
ては、大きさが同じで逆方向の電流が互いに打ち消しあ
う。ヒータプレート6の各辺に沿う外周部分において
は、大きさが異なる逆方向の電流が流れる。この結果、
図4(B)に示すように、ヒータプレート6の外周部分
に選択的に電流が流れ、当該部分が選択的に加熱され
る。
【0030】前述のように、パルスヒータの主たる用途
は、TCPのボンディングにおいてTCPの四辺から外
方に延びるアウターリード部分の急激な加熱にある。従
って、ヒータプレート6の中心部分があまり加熱されず
に外周部分が選択的に加熱されることは、何ら問題な
い。即ち、ヒータプレート6の加熱に有用な部分(実質
的なヒータ部)において、電流経路の部分とそうでない
部分との間の温度差を小さくすることができる。このた
め、ヒータプレート6の加熱に有用な部分の全体に熱が
伝わるまでに要する時間を短くでき、温度上昇の急峻さ
及び高速温度制御を保つことができる。また、逆に、供
給エネルギーの殆どがTCPの加熱に用いられるのであ
るから、むしろ装置のエネルギー効率を良くすることが
できる。
【0031】なお、このような逆極性の接続をしない
で、矩形波インバータ3からの出力でトランス51及び
52を同時に同一条件で駆動した場合を、図4(C)及
び図4(D)に示す。即ち、同相の交流電源を用いてこ
れらを同時に運転した場合である。
【0032】この場合、図4(C)に示すように、ヒー
タプレート6の上辺及び下辺に沿う外周部分において
は、大きさが同じで逆方向の電流が互いに打ち消しあ
う。ヒータプレート6の左辺及び右辺に沿う外周部分に
おいては、一方向の電流のみが流れる。ヒータプレート
6の中央部分においては、大きさが異なる逆方向の電流
が流れる。この結果、図4(D)に示すように、ヒータ
プレート6の左辺、右辺及び中央部分に選択的に電流が
流れ、左辺及び右辺が選択的に強く加熱され、中央部分
が弱く加熱される。従って、前述したパルスヒータの主
たる用途を考えると、図4(A)及び図4(B)に示す
逆極性の接続が優れていることが判る。
【0033】図2に戻って、トランス51の2次側は、
ヒータ8の電極71及び72に接続される。矩形波イン
バータ3からの出力はトランス51の1次側に供給され
る。矩形波インバータ3とトランス51の1次側との間
に、共振用のコンデンサ4が直列に挿入される。コンデ
ンサ4とトランス51のインダクタンス及び直列等価抵
抗とで、直列共振回路が構成される。
【0034】ヒータプレート6が四角形状であるために
ヒータ8の外周部分に4個の電極71乃至74が設けら
れているので、トランス52の2次側が残りの電極73
及び74に接続される。矩形波インバータ3からの出力
はトランス52の1次側に供給される。矩形波インバー
タ3とトランス52の1次側との間に、共振用のコンデ
ンサ4が直列に挿入される。コンデンサ4とトランス5
2のインダクタンス及び直列等価抵抗とで直列共振回路
が構成される。従って、コンデンサ4はトランス51及
び52の作る2個の直列共振回路に共通である。
【0035】このパルスヒータにおいては、図2(B)
に示す矩形波インバータ3の出力である矩形波電圧が、
コンデンサ4とトランス51及び52を介して、電極7
1乃至74に印可される。ヒータプレート6において、
主として図2中の矢印の方向に電流が流れる。これによ
り、ヒータプレート6に対して大電流を流してジュール
発熱させる。トランス51及び52への印加電圧は、コ
ンデンサ4の働きにより、図2(B)に示すようにな
る。矩形波インバータ3の出力電流波形は、図2(B)
に示すような波形となる。
【0036】以上から判るように、このパルスヒータ
は、矩形波インバータ3に代えて、矩形波インバータ3
とコンデンサ4からなる共振型のインバータを設け、こ
れによりトランス51等を介してヒータプレート6に通
電しているとも言える。
【0037】ここで、このような直列共振回路を設ける
理由について図5により説明する。図2(A)のパルス
ヒータによれば、コンデンサ4とトランス51(又は5
2)のインダクタンス及び直列等価抵抗とで、直列共振
回路が構成される。この直列共振回路は等価的に図5
(A)に示すように表される。ここで、rは2次側にヒ
ータ8が接続された状態のトランス51(又は52)の
1次側から見た抵抗分(本明細書では、これを直列等価
抵抗と言う)、Cはコンデンサ4のキャパシタンス、L
はトランス51(又は52)のインダクタンスである。
【0038】図5(A)の直列共振回路に流れる電流i
は、印加電圧をVとした時、原理的には、 i=V/r で表される。従って、電流iは、原理的には、コンデン
サ4のキャパシタンスC及びトランス51(又は52)
のインダクタンスLの影響を受けず、結果として矩形波
インバータ3の駆動周波数の影響を受けない。これは、
従来の矩形波インバータ103に流れる電流のピーク値
Ipが、(式1)で規定されることと対照的である。
【0039】従って、この共振を利用することにより、
ヒータ8により大きな電流を流すことができる。即ち、
電流i及びそのピーク値Ipを、電圧Vを上げたり、イ
ンダクタンスLを下げたり、矩形波インバータ3の駆動
周波数f(=1/2t)を下げたりすることなく、大き
くすることができる。即ち、電圧Vが同じであっても、
トランス51(又は52)の直列等価抵抗rを小さくす
ることにより、電流iを大きくして、ヒータ8により大
きな電流を流すことができる。
【0040】このことは、トランス51を大きくせずと
も、大型のヒータ8において温度上昇の急峻さ(及び高
速温度制御)を保つために、より大きな電流をヒータ8
に流すことができることを意味する。従って、矩形波イ
ンバータ3を用いた場合でも、大型のヒータ8において
温度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保ちつつ、トラン
ス51のサイズの大型化を招くことなく、装置の大型化
を防止できる。
【0041】なお、一般に、パルスヒータのヒータプレ
ート6(又はヒータ部61等)は、抵抗値の低い(1m
Ω以下)の金属等からなるので、トランス51等の2次
側には1000A以上の電流が流れる。この場合、矩形
波インバータ3の駆動周波数が高いと、近傍の導体に大
きな渦電流を発生させてしまうので、数100Hz乃至
数kHzの低い周波数が用いられる。この時、当該低い
周波数においても飽和しないようなトランスとしては、
飽和磁束密度が1乃至3T(テスラ)という特殊なもの
が要求される。このようなトランスは価格が高く、形状
が大きいという欠点を持つ。しかし、本発明によれば、
トランス51等を大きくする必要がないので、少なくと
も形状が大きいという欠点の解消にある程度寄与でき
る。
【0042】次に、どの程度大きな電流を流し得るかに
ついて図5(B)乃至図5(D)により説明する。トラ
ンスの飽和を防止する観点から、半周期においてトラン
スに印加する電圧時間積に着目する。図5(B)は、図
8に示す従来のパルスヒータにおいて、トランス105
に印加する電圧時間積Sを表す。この場合、図5(B)
から明らかなように、電圧時間積S=A・πとなる。
【0043】一方、本発明のパルスヒータにおいて、ト
ランス51等に印加される共振電圧は、図2(B)又は
図5(C)に示すような波形となる。そこで、図5
(C)に示すような波形の電圧時間積Sを求めると、 S=∫(Acosθ+A)dθ (θは0からπま
で) で与えられるので、電圧時間積S=A・πとなる。従っ
て、本発明のパルスヒータにおいては、トランス51等
に印加される電圧時間積Sが同一(即ち、A・π)であ
る場合、トランス51等に印加されるピーク電圧は2A
となる。即ち、本発明のパルスヒータは、トランス51
等として従来と同一の形状、大きさのトランスを用いた
としても、従来の2倍の電圧(ピーク電圧)を印加で
き、ヒータ8により大きな電流を流すことができる。従
って、トランス5の大型化を招くことなく、温度上昇の
急峻さ及び高速温度制御を保つことができる。
【0044】このような状況の下で、トランス51等と
して従来と同一の形状、大きさのトランスを用いて、こ
れを同一の周波数で駆動した時、本発明のパルスヒータ
のトランス51等に流れる電流は、図2(B)又は図5
(D)に示すような正弦波形になる。これに対して、従
来のパルスヒータのトランス105に流れる電流は、矩
形波インバータ103を用いるので、図8(D)又は図
5(D)に示すような三角波形になる。
【0045】三角波電流の実効値はそのピーク値をIp
とするとIp/(3)1/2 である。正弦波電流の実効値
はそのピーク値をIp’とするとIp’/(2)1/2
ある。ここで、Ip’=4/π×Ipであり、Ipより
大きい。
【0046】今、ヒータプレート6の抵抗値をRとし
て、その消費電力P=I2 ・Rを求める。従来のパルス
ヒータのヒータプレート106の消費電力Pは、 P=(n2 /3)・Ip2 ・R=0.33n2 ・Ip2
・R である。一方、本発明のパルスヒータのヒータプレート
6の消費電力Pは、 P=(n2 /2)・(16/π2 )・Ip2 ・R=0.
81n2 ・Ip2 ・R である。
【0047】なお、トランス51等の1次側と2次側の
巻数比はn:1である。また、前述のように、本発明の
パルスヒータは従来と同一のトランスに従来の2倍の電
圧(ピーク電圧)を印加できるが、位相のずれ等から、
P=I・Vに単純に2倍の電圧を代入して消費電力Pを
求めることはできない(無効電力まで含むことになる)
ので、P=I2 ・Rを用いて消費電力Pを求める。な
お、実効電流値は、前述のように、2倍ではないが、4
/π倍である。
【0048】以上より、トランス51等として従来と同
一の形状、大きさのトランスを用いて、これを同一の周
波数で駆動した場合、本発明のパルスヒータにおける発
熱は、従来のパルスヒータにおける発熱の約2.43倍
であることが判る。逆に、従来と同一出力でよい場合に
は、トランス51のサイズを小型化できる。従って、こ
のことからも、トランス51のサイズの大型化を招くこ
となく、温度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保つこと
ができる。なお、これは、図5(D)において、本発明
のパルスヒータの電流波形の立ち上がりの傾きが、従来
のパルスヒータのそれの約2倍であることにも現れてい
る。
【0049】図6は、共振用のコンデンサ4の挿入位置
について示す。図6(A)のパルスヒータにおいては、
同一仕様の2個のトランス51及び52の1次側巻線を
並列接続し2次側巻線を各々ヒータ8に接続すると共
に、並列接続した1次側巻線から見たインダクタンスと
共振するように直列接続された共振用のコンデンサ4を
設ける。
【0050】なお、この例は、図2に対応する例である
が、図2に示すパルスヒータのようにヒータプレート6
の各電極71乃至74が逆極性となるような接続はして
いない。即ち、コンデンサ4を挿入して直列共振回路を
構成することと逆極性の接続とは、これらを図1(A)
及び図1(B)に個別に示したことから判るように、別
個独立に実施可能である。従って、以下に示す図6
(B)乃至図6(D)の各例においても、同様に、各電
極71乃至74が逆極性となる接続はしていない。但
し、図2のパルスヒータのように、コンデンサ4を挿入
して直列共振回路を構成することと逆極性の接続とを同
時に実施することは可能であり、また、同時に実施して
も何ら問題を生じることはなく、むしろ、双方の効果が
相まってより高性能のパルスヒータを実現することがで
きる。
【0051】図6(B)のパルスヒータにおいては、同
一仕様の2個のトランス51及び52の1次側巻線を直
列接続し2次側巻線を各々ヒータ8に接続すると共に、
直列接続した1次側巻線から見たインダクタンスと共振
するように直列接続された共振用コンデンサ4を設け
る。
【0052】図6(C)のパルスヒータにおいては、同
一仕様の2個のトランス51及び52の1次側巻線を各
々独立の矩形波インバータ3に接続し2次側巻線を各々
ヒータ8に接続すると共に、1次側巻線の各々に共振す
るように直列接続された共振用のコンデンサ41及び4
2を設け、同期運転される2個の矩形波インバータ3に
より2個の直列共振回路を駆動する。この例は図1
(B)に対応し、また、従来の図8(A)のパルスヒー
タに共振用のコンデンサ41及び42を設けた例であ
る。
【0053】図6(D)のパルスヒータにおいては、同
一仕様の2個のトランス51及び52の2次側巻線を各
々ヒータ8に接続すると共に、2個のトランス51及び
52の1次側巻線の各々に共振するように直列接続され
た共振用のコンデンサ41及び42を設けて直列共振回
路とし、2個の直列共振回路を並列接続して1個の矩形
波インバータ3により2個の直列共振回路を駆動する。
【0054】図6(E)はヒータ8の電極の数が2個で
ある場合のパルスヒータについて示す。このようなパル
スヒータにおいては、1個のトランス51の2次側巻線
をヒータ8に接続すると共に、トランス51の1次側巻
線から見たインダクタンスと共振するように直列接続さ
れた共振用のコンデンサ4を設ける。この例は、図1
(B)に示すパルスヒータにおいて、電極73及び74
とこれに対応するトランス等を省略した例に相当する。
【0055】なお、図6(A)乃至図6(E)のいずれ
の例においても、トランス51等の1次側巻線に対する
コンデンサ4の接続位置は、当該図中において点線で示
すように、トランス51等の逆の極性の側に挿入するよ
うにしても良い。これは、図1(B)及び図2(A)に
おいても同様である。
【0056】図7は、本発明のパルスヒータの他の構成
を示す。図7(A)のパルスヒータは、図2(A)のパ
ルスヒータにおいて、カレントトランス10を設けた例
である。
【0057】図2(A)のパルスヒータは前述の逆極性
の接続により1個の矩形波インバータ3で2個のトラン
ス51及び52を駆動するので、その等価回路は図4
(A)のようになる。従って、トランス51及び52と
して同一仕様のものを用た場合、例えば一方のトランス
51の往路電流と他方のトランス52の復路電流とは、
原理的には必ず同一になる。そこで、両者の相違を検出
することにより、ヒータプレート6に送り込まれる電力
の異常(ヒータ8の異常)を検出することができる。
【0058】カレントトランス10は、2個のトランス
51及び52の一方(トランス51)の往路電流と他方
(トランス52)の復路電流との差を検出する。カレン
トトランス10は、例えばトランス51の往路電流の径
路及びトランス52の復路電流の径路とがその内部を貫
通する鉄心にコイルを巻いた構成からなる。
【0059】カレントトランス10により検出された電
流レベルの差は、検出回路11において整流され、電圧
に変換され、平滑された後、比較器12において所定の
値の参照レベルと比較される。検出された電流レベルの
差に基づく値(検出値)が所定の値より大きい場合、タ
イマ13が動作を開始する。タイマ13は、検出値が所
定の値より大きい期間が所定の時間以上継続した場合、
所定の信号(アラーム)を出力する。このアラームは矩
形波インバータ3に入力され、その運転を強制的に遮断
する。即ち、このアラームは強制遮断信号である。アラ
ームの入力と略同時に矩形波インバータ3の運転を強制
的に遮断しても誤動作することはない。
【0060】なお、通常、インバータの出力部にカレン
トトランス10を用いる検出回路において、タイマ13
が用いられることはない。即ち、カレントトランス10
を用いることは高速応答性を求めることであるので、タ
イマ13を用いることはない。しかし、図7(A)のパ
ルスヒータは、トランス51ないし52のバラツキ等の
原因でインバータ起動時に前記往路電流と復路電流とに
アンバランスを生じる場合がある。従って、このアンバ
ランスを検出してすぐにアラームを形成すると、誤動作
の原因になる。そこで、タイマ13を用いて、往路電流
と復路電流との不一致が所定時間だけ続いた場合にアラ
ームを形成する。
【0061】また、図7(A)の構成は、図6(A)、
図6(C)及び図6(D)のパルスヒータにも適用でき
る。即ち、図7(A)の構成は逆極性の接続をしている
場合について示したが、2個の同一仕様のトランスを用
いる場合には、逆極性の接続をしているか否かに無関係
に適用できる。また、図7(A)の構成は、直列共振回
路を有するか否かに無関係に適用できる。
【0062】図7(B)のパルスヒータは、図2(A)
のパルスヒータにおいて、タイマ14を設けた例であ
る。この例のタイマ14は、図7(A)のタイマ13と
は異なり、矩形波インバータ3に印加される駆動信号を
形成する制御回路であるPIDコントローラ2の出力を
監視する。即ち、タイマ14は、PIDコントローラ2
の出力する駆動信号の所定の状態が所定の時間以上継続
した場合に、矩形波インバータ3を強制的に遮断する所
定の信号(強制遮断信号)を出力する。
【0063】PIDコントローラ2の動作は、現在のヒ
ータ8の温度に比べて目標温度が非常に高い場合、ON
信号のデューティ比が100%となるように制御され
る。通常は、ON信号のデューティ比は数5乃至数十%
内であり、デューティ比が100%の状態が長く続くこ
とはない。しかし、例えば、ヒータ8の加熱開始の時点
において熱電対9がヒータ8から外れてしまっている場
合、ON信号のデューティ比が100%の状態が長く続
くので、ヒータ8が焼損するまで、矩形波インバータ3
は電力を供給し続ける。
【0064】そこで、タイマ14は、PIDコントロー
ラ2の出力する駆動信号のON信号のデューティ比が1
00%の状態(又はこれに近い状態)が所定時間以上維
持された場合、強制遮断信号を出力して、矩形波インバ
ータ3の運転を遮断する。タイマ14は、PIDコント
ローラ2の駆動信号のONに応じてセットされ、OFF
に応じてリセットされる。これにより、ヒータ8の焼損
を防止することができる。なお、図7(B)の構成は、
直列共振回路を有するか否か及び逆極性の接続をしてい
るか否かに無関係に適用できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
矩形波インバータからの出力をトランスを介してヒータ
に供給するパルスヒータにおいて、2個のトランスの各
々の2次側をヒータの4個の電極の内の隣接する各々の
極性が逆極性となるように接続し2個のトランスを同時
に同一条件で駆動することにより、逆極性である隣接す
る電極の各々の間に電流を流しヒータ内の電流径路を主
としてその外周部分に均一に形成することができるの
で、温度上昇の急峻さを保つために電流値を増加させた
場合でもヒータ内の電流経路の部分とそうでない部分と
の間の温度差を小さくすることができ、ヒータプレート
の全体に熱が伝わるまでに要する時間が長くなることを
防止でき、温度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保つこ
とができる。
【0066】また、本発明によれば、矩形波インバータ
からの出力をトランスを介してヒータに供給するパルス
ヒータにおいて、矩形波インバータとトランスの1次側
との間に共振用のコンデンサを直列に挿入しこれとトラ
ンスのインダクタンス及び直列等価抵抗とで直列共振回
路を構成することにより、矩形波インバータに流れる電
流のピーク値の電圧を上げたりインダクタンスを下げた
り矩形波インバータの駆動周波数を下げたりすることな
く大きくすることができるので、トランスを大きくせず
とも温度上昇の急峻さ及び高速温度制御を保つためによ
り大きな電流をヒータに流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明のパルスヒータ構成図である。
【図3】ヒータの説明図である。
【図4】本発明の動作説明図である。
【図5】本発明の動作説明図である。
【図6】本発明の他の構成説明図である。
【図7】本発明の他の構成説明図である。
【図8】従来技術説明図である。
【符号の説明】 1 コンピュータ 2 PIDコントローラ 3、31、32 矩形波インバータ 4、41、42 共振用コンデンサ 51、52 トランス 6 ヒータプレート 71、72、73、74 電極 8 ヒータ 9 熱電対

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形波インバータからの出力をトランス
    を介してヒータに供給するパルスヒータにおいて、 前記ヒータの外周部分に4個の電極を設け、 2個のトランスの各々の2次側を、前記ヒータの4個の
    電極の内の隣接する電極に、当該4個の電極の隣接する
    各々の極性が逆極性となるように接続し、 前記矩形波インバータからの出力を前記2個のトランス
    の各々の1次側に供給し、前記2個のトランスを同時に
    同一条件で駆動することを特徴とするパルスヒータ。
  2. 【請求項2】 前記2個のトランスの一方の往路電流と
    他方の復路電流との差を検出する手段と、 この検出された差が所定の値より大きい期間が所定の時
    間以上継続した場合に所定の信号を出力する手段とを、
    更に、備えることを特徴とする請求項1に記載のパルス
    ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記矩形波インバータに印加される駆動
    信号を形成する制御回路と、 前記制御回路の出力する駆動信号の所定の状態が所定の
    時間以上継続した場合に、前記矩形波インバータを強制
    的に遮断する所定の信号を出力する手段とを、更に、備
    えることを特徴とする請求項1に記載のパルスヒータ。
  4. 【請求項4】 矩形波インバータからの電圧をトランス
    を介してヒータに印加するパルスヒータにおいて、 前記トランスの2次側を、前記ヒータの電極に接続し、 前記矩形波インバータからの出力を前記トランスの1次
    側に供給し、 前記矩形波インバータと前記トランスの1次側との間に
    共振用のコンデンサを直列に挿入し、これと前記トラン
    スのインダクタンス及び直列等価抵抗とで直列共振回路
    を構成することを特徴とするパルスヒータ。
  5. 【請求項5】 前記ヒータの外周部分に4個の電極を設
    け、 2個のトランスの各々の2次側を、前記ヒータの4個の
    電極の内の隣接する電極に接続し、 前記矩形波インバータからの出力を前記2個のトランス
    の1次側に供給して駆動すると共に、 前記矩形波インバータと前記トランスの1次側との間に
    共振用のコンデンサを直列に挿入し、これと前記トラン
    スのインダクタンス及び直列等価抵抗とで直列共振回路
    を構成することを特徴とする請求項4に記載のパルスヒ
    ータ。
  6. 【請求項6】 矩形波インバータからの出力をトランス
    を介してヒータに供給するパルスヒータにおいて、 前記ヒータの外周部分に4個の電極を設け、 2個のトランスの各々の2次側を、前記ヒータの4個の
    電極の内の隣接する電極に、当該4個の電極の隣接する
    各々の極性が逆極性となるように接続し、 前記矩形波インバータからの出力を前記2個のトランス
    の各々の1次側に供給し、前記2個のトランスを同時に
    同一条件で駆動し、 前記矩形波インバータと前記トランスの1次側との間に
    共振用のコンデンサを直列に挿入し、これと前記トラン
    スのインダクタンス及び直列等価抵抗とで直列共振回路
    を構成することを特徴とするパルスヒータ。
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CN100424419C (zh) * 2004-09-21 2008-10-08 乐金电子(天津)电器有限公司 带有咖啡机的微波炉的控制装置及其方法

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