JP2000068039A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP2000068039A
JP2000068039A JP10241821A JP24182198A JP2000068039A JP 2000068039 A JP2000068039 A JP 2000068039A JP 10241821 A JP10241821 A JP 10241821A JP 24182198 A JP24182198 A JP 24182198A JP 2000068039 A JP2000068039 A JP 2000068039A
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pulse transformer
induction heating
circuit
control circuit
signal
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Shoichi Sano
昭一 佐野
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UCHINO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱装置において、インバータ回路のス
イッチング素子を多数並列接続して運転する場合、これ
らのゲートに制御信号を流すには各スイッチング素子の
近傍に駆動制御回路を配置しなければならず、回路が複
雑でその周辺が煩雑となり、大きなスペースを必要と
し、また、低周波から高周波で加熱することはできなか
った。 【解決手段】 インバータ回路におけるスイッチング素
子13をIGBTとし、各IGBTのゲートにパルスト
ランス20を介して制御信号を入力し、前記インバータ
回路を複数並列に配置し、各インバータ回路にそれぞれ
パルストランスを配置し、各パルストランスの一次巻線
を、一つの制御回路と接続し、前記パルストランスの一
次巻線の一側にプラス信号を、他側にマイナス信号を交
互に入力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鍛造用金属棒等の被
加工物を高周波電流を流した加熱コイル内を通過させて
加熱する誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から誘導加熱装置にかかる技術は公
知となっており、加熱コイルに高周波電流を流すための
電源の制御方式としては、トランジスタやサイリスタ等
を用いたインバータが知られており、トランジスタ式イ
ンバータにより電力制御を行う電磁誘導加熱装置は、例
えば、特開昭62−122089号公報の如く、同一出
願人により提案されている。
【0003】この技術は、三相電源からの電流をダイオ
ード等からなる整流器によって整流し、平滑コンデンサ
ーによって平滑して直流電流を得て、多数のトランジス
タのスイッチング素子を接続したインバータ回路に入力
し、前記スイッチング素子をON・OFFさせて所望の
周波数の交流に変換し、この交流を加熱コイルに流し
て、電磁誘導作用により、加熱コイル内に被加工物を通
過させて加熱するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ回路
に使用されるスイッチング素子として、サイリスタを用
いた場合、許容電流は大きくなるが、制御周波数を高く
することは難しく、また、スイッチング素子をON・O
FFさせるために電流を遮断するには、アノードとカソ
ード間を零以下にさせる必要があるため、その制御は大
変面倒なものとなっていた。
【0005】また、パワートランジスタやIGBT(絶
縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のトランジスタを
用いた場合、スイッチングスピードが速く、ゲート駆動
は、電子制御回路を用いて広い周波数領域で制御は可能
であるが、許容電流が小さいために多数の素子を並列に
接続する必要があり、これらのゲートに制御信号を流す
には各トランジスタやIGBT等の素子の近傍に駆動制
御回路を配置しなければならないので、回路が複雑で煩
雑となり、その近傍に大きなスペースを必要としていた
のである。
【0006】また、スイッチング素子を制御するため
に、ゲートに自己リセット方式のパルストランスを用い
ることが考えられるが、パルストランスの磁気飽和や漏
洩リアクタンスの関係により、スイッチングスピードを
速くすれば、磁気飽和が生じてパルストランスからON
信号電圧を発生しなくなり、また、パルストランスが異
常発熱し、低周波領域では使用できず、また、磁気飽和
を起こさないようするには、スイッチングスピードを遅
くしなければならず、高周波領域では使用できなくなっ
てしまう。特に、高速でプラス、マイナスの電圧の持続
信号を必要とするIGBTの場合では、狭い周波数帯の
高周波領域でしか使用できないという問題があった。
【0007】そこで、本発明はパルストランスによる直
接駆動制御方式の有利さを活かすため、パルストランス
を強制リセット方式として駆動して、従来の欠点を解消
して、低周波から高周波までの範囲でスイッチング制御
して誘導加熱できるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、直流電源からインバータ回路
に電力を供給し、該インバータ回路に接続される負荷コ
イルに高周波交流電力を供給する誘導加熱装置におい
て、前記インバータ回路におけるスイッチング素子をI
GBTとし、各IGBTのゲートにパルストランスを介
して制御信号を入力したものである。
【0009】また、前記インバータ回路を複数並列に配
置し、各インバータ回路にそれぞれパルストランスを配
置し、各パルストランスの一次巻線を、一つの制御回路
と接続し、前記パルストランスの一次巻線の一側にプラ
ス信号を、他側にマイナス信号を交互に入力するように
したものである。
【0010】また、前記パルストランスの一次巻線を前
記制御回路と接続し、該一次巻線の両側に、パルストラ
ンスの偏励磁により制御信号のOFF時に生じるキック
バック電圧をマイナスで終了させる側に接続したバイア
ス抵抗を設けた。また、前記制御回路におけるスイッチ
ング機能を有する増幅素子をIPM又はIGBTとし
た。また、前記パルストランスの一次巻線に接続した制
御回路において、動作開始時はIGBTのゲートがプラ
スとなるタイミングで発振を開始し、動作終了時は該ゲ
ートがマイナスとなるタイミングで発振を停止を行うよ
うにしたものである。また、前記制御回路の基準パルス
入力部に周波数切替装置を接続すると共に、前記負荷コ
イル、または、該負荷コイルに接続するコンデンサ、ま
たは、負荷コイルとコンデンサを切り替え可能に構成し
たものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施を説明する。図
1は本発明の電磁誘導加熱装置の制御ブロック図、図2
はインバータ部の回路図、図3はゲートアンプ部の回路
図、図4はゲートアンプ部の制御回路図、図5は制御信
号のタイミングチャート図、図6はゲートアンプ部の制
御回路の他の実施例を示す回路図である。
【0012】図1において、本発明の電磁誘導加熱装置
の制御構成から説明する。被加工物を挿入して加熱する
加熱コイル(負荷コイル)1が電源回路2に接続されて
いる。該電源回路2はメイン三相交流電源3に対して整
流回路を介してインバータ回路が二組並列接続され、一
つの整流回路と二つのインバータ回路を一組としてスタ
ック4とし、このスタック4が3相交流電源に多数並列
に接続されて、所望の電流が加熱コイル1に流れること
を可能としている。
【0013】そして、各インバータ回路(スタック4)
には制御回路49より制御信号が入力され、この制御信
号はメイン制御回路5からアンプユニット6を介して入
力され、メイン制御回路5には発振回路(基本加熱周波
数回路)7と被加工物搬送制御回路8とフィードバック
用検知器9と接続されている。該発振回路7はCR発振
回路とフィードバック用検知器9の信号を合成して、所
望の周波数の基本パルスを出力するものである。前記被
加工物搬送制御回路8はシーケンサ等からなり、被加工
物を加熱コイル1で加熱するときに、被加工物が搬送さ
れてくると加熱コイル1を作動するように信号を送り、
被加工物の搬送が終わると加熱を停止する信号を送るも
のである。前記フィードバック用検知器9はCT(カー
レントトランス)を用いた電流計等からなり、加熱コイ
ル1に電力を供給する給電線の電流を検知して設定値の
電流が流れるようにしている。
【0014】次に各回路の具体的構成を説明する。な
お、並列に接続されている回路は同じ構成なので、それ
ぞれ各一つについて説明する。電源回路2は、図2に示
すように、ブリッジ結線されたダイオード10・10・
・・とコンデンサ11・12によって整流回路を構成
し、スイッチング素子13・13・13・13とダイオ
ード14・14・・・とコンデンサ15・15・・・等
によってインバータ回路を構成している。
【0015】このようにして、メイン三相交流電源3か
らの三相交流はダイオード10・10・・・によって整
流され、並列に接続されたコンデンサ11によって平滑
され、直流を得て、インバータ回路に供給される。18
はヒューズである。
【0016】前記スイッチング素子13は本実施例では
IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を用い
てブリッジ結線されている。該IGBTのコレクタ・エ
ミッタ間にはダイオード14とスナバコンデンサー15
が並列に接続され、該IGBTのベースにはゲート電流
を制限する抵抗16が接続されて、各スイッチング素子
13・13・・・のエミッタと前記抵抗16との間をゲ
ートA1・A2・B1・B2としている。
【0017】また、前記ブリッジ接続されたスイッチン
グ素子13・13・13・13の上アームと下アームの
間にバランス用のコンデンサ17・17が接続されて、
更に、直列共振用のコンデンサ19・19を介して加熱
コイル1と接続されて、多数のスタック4・4・・・に
よって並列運転するようにしている。
【0018】そして、各インバータ回路におけるゲート
A1・A2・B1・B2は、それぞれパルストランス2
0・21の二次巻線20b・20c・21b・21cと
接続され、パルストランス20・21の一次巻線20a
・21aは制御回路49のアンプユニット6と接続さ
れ、前記スイッチング素子13・13・13・13はア
ンプユニット6からの信号でON・OFFして、高周波
電流を加熱コイル1に流すことができるのである。な
お、パルストランス20・21の一次巻線と二次巻線の
極性は一致させている。
【0019】つまり、本発明は一つのアンプユニット6
の出力端子に、各スタック4・4・・・に配置したパル
ストランス20・21の一次巻線20a・21aに配線
を介して接続することにより、各インバータ回路を同時
に作動することができるものであり、従来のように各ス
タック4・4・・・にそれぞれインバータ作動用の制御
回路を設ける必要がなく、コンパクトな制御回路を構成
することができるのである。
【0020】そして、前記パルストランス20は低周波
領域における励磁電流をできるだけ少なくするために、
コアギャップはできるだけ小さくし、自己リセットによ
り生ずる逆方向電圧の持続時間を増加させるように、コ
アに対する巻数を従来の巻数よりも多くしている。
【0021】そして、前記パルストランス20の巻数を
増加したことによって、一次巻線と二次巻線の間の漏洩
リアクタンスが増加して、パルストランス自体のスイッ
チングスピードが低下してしまうので、本発明では、ゲ
ートアンプ部(アンプユニット6)において、強制的に
リセットするようにしている。
【0022】即ち、ゲートアンプ部の回路は図3に示す
ように、制御用の三相交流電源22にマグネットリレー
の接点23・23・23を介してブリッジ接続したダイ
オード24・24・・・に接続されて、整流され、コン
デンサ25によって平滑されて直流電源としている。こ
の直流電源に並列にIPM(インテリジェントパワーモ
ジュール)26・26が接続され、該IPM26はFE
TやIGBT等からなるスイッチング作用を有する増幅
素子27・27とダイオード28・28とゲート回路2
9からなり、増幅素子27・27・27・27はブリッ
ジ接続されて、上アームと下アームの間にパルストラン
ス20の一次巻線20aが接続されている。なお、前記
ゲート回路29には上アームと下アームの短絡を防止す
る保護回路が内蔵されている。
【0023】そして、前記パルストランス20の一次巻
線20aのプラス側(巻き始め側)とアースの間に、増
幅素子27bと並列にバイアス抵抗39aが接続され、
一次巻線20aのマイナス側(巻き終わり側)と電源の
間に、増幅素子27bと並列にバイアス抵抗39bが接
続されて、増幅素子27・27・27・27をOFFさ
せた時に一次巻線20aの両側に発生するキックバック
電圧を、該バイアス抵抗39bを介して逃がして、IG
BTゲート信号がマイナスとなるよう作用させて制御信
号に付加されないようにしている。
【0024】そして、前記IPM26のゲート回路29
に接続して制御を行うパルスアンプ制御回路の構成は、
図4に示すように構成されている。その動作を図4、図
5より説明する。前記発振回路7からの基準パルス50
がフォトカプラ33の発光素子(フォトダイオード)3
3aに入力されて点滅し、受光素子33bの出力もその
パルスに合わせてON・OFFされる。
【0025】また、前記被加工物搬送制御回路8からの
信号線がフォトカプラ34の発光素子34aと接続され
て、被加工物が送られない状態では、発光素子34aは
消灯しており、直流電源35からの電圧によってスイッ
チング素子36のベースに印加されてスイッチング素子
36がONとなっており、フォトカプラ37・38の発
光素子37a・38aは発光して、受光素子37b・3
8bがONとなって、スイッチング素子40・41のベ
ースには印加されず、スイッチング素子40・41はO
FFとなり、ゲート回路29への信号TP1・TP2・
TN1・TN2は送られず、加熱コイル1には電流が流
れない。
【0026】前記被加工物搬送制御回路8から加熱する
(作業開始)信号があると、フォトカプラ34の発光素
子34aが点灯され、その受光素子34bがONとな
り、フリップフロップ42の入力DがHighとなっ
て、その出力Qはフォトカプラ33入力CKの立ち上が
りでHighとなってスイッチング素子44がONとな
り、前記スイッチング素子36のベース電圧が下がりス
イッチング素子36がOFFとなって、フォトカプラ3
7・38の発光素子37a・38aが消灯し、受光素子
37b・38bがOFFとなり、次に説明する基準パル
ス50の立ち上がり信号によって発振回路7が作動され
る。つまり、加熱発振の開始は図2のA1・A2または
B1・B2の立ち上がりで行われる。
【0027】即ち、前記発振回路7からの基準パルス5
0において、時間t1の立ち上がりでフォトカプラ33
の発光素子33aに入力されて点灯し、受光素子33b
の出力もONとなり、その出力によってスイッチング素
子40がONとなり、時間t2において、TP1・TP
2の信号51がONとなり、ゲート回路29に信号が送
られて、増幅素子27a・27aがONして、パルスト
ランス20の一次巻線20aに電流が流れ(図3)、そ
の二次巻線20b・20c(端子BP・BM)にも電流
が流れて、図2におけるゲート電圧A1・A2が印加さ
れてスイッチング素子13a・13aがONして矢印X
方向に電流が流れる。なお、スイッチング素子41はス
イッチング素子45がONとなっているため、バイアス
電圧が低くOFFとなっている。
【0028】また、時間t3でフォトカプラ33の発光
素子33aが消灯したとき、受光素子33bの出力はO
FFとなり、スイッチング素子40もOFFとなる。こ
の時、増幅素子27a・27aがOFFとなるので、一
次巻線20aへの電流が断たれてキックバック電圧が発
生する。このキックバック電圧は本来マイナス方向に発
生するが、信号50・53に示すように、パルストラン
スに印加される電圧がプラスに対してマイナスの時間が
長いために偏励磁の作用によりプラス方向に発生する。
この電圧が、バイアス抵抗39aを介してアース側に流
れ、端子BP・BM間にプラスの信号が発生せず、スイ
ッチング素子13aは確実にOFFとなり、スイッチン
グ素子13aとスイッチング素子13bの間で導通して
短絡することがないようにしている。
【0029】そして、前記受光素子33bの出力がOF
Fとなることによって、スイッチング素子45もOFF
となるため、スイッチング素子41にバイアス電圧がか
かってONとなって、時間t4でTN1・TN2の信号
52がONとなり、ゲート回路29に信号が送られて、
増幅素子27b・27bがONして、前記パルストラン
ス20の一次巻線20aに逆方向の電流が流れ(図
3)、その二次巻線20b・20cにも電流が流れて、
図2におけるバイアス電圧A1・A2はマイナスとな
り、スイッチング素子13a・13aはOFFとなる。
このパルストランス20の一次巻線20aの両側の端子
BP・BMにマイナスの電圧がかかっている間はスイッ
チング素子(IGBT)13a・13aはOFFとなっ
ている。
【0030】そして、基準パルス50がONとなる時間
t5の立ち上がりで、前記同様にフォトカプラ33の発
光素子33aが点灯し、受光素子33bの出力がONと
なり、その出力によってスイッチング素子41がOFF
となり、増幅素子27b・27bがOFFとなって、パ
ルストランス20の一次巻線20aに電流が流れなくな
り、キックバック電圧が発生するが、その電圧はプラス
であるため、スイッチング素子13aが確実に作動する
ようにしている。
【0031】他方、ゲート電圧B1・B2はゲート電圧
A1・A2と180°位相が遅れて現れ、ゲート電圧B
1・B2がONのときにスイッチング素子13b・13
bがONして矢印Y方向に電流が流れ、このようにし
て、発振回路7からの基準パルスの周波数と同じ周波数
でインバータが駆動されるのである。そして、端子BP
・BMの信号53がONの時と端子BS・BNの信号5
4がONの時の間には必ず、休止時間T(図5)が存在
し、短絡することがないようにしている。
【0032】そして、前記被加工物搬送制御回路8から
加熱する信号が停止されると、フォトカプラ34の発光
素子34aが消灯され、その受光素子34bも消灯とな
り、フリップフロップ42の入力DがLowとなり、フ
リップフロップ42の入力CKの立ち上がりでフリップ
フロップ42の出力QがLowとなり、フリップフロッ
プ43の入力DがLowとなる。次に、フリップフロッ
プ43の入力CKの立ち上がり、即ち、信号50の立ち
下がりでフリップフロップ43の出力QがLowとなっ
て、その立ち下がりでスイッチング素子44がOFFと
なり、前記スイッチング素子36がONとなって、フォ
トカプラ37・38の発光素子37a・38aが点灯し
て、受光素子37b・38bがONとなり、スイッチン
グ素子40・41がOFFとなって、パルストランス2
0・21の一次側20a・21aに電流が流れなくな
り、発振加熱が停止される。従って、加熱停止は常に信
号50の立ち上がりのタイミング、即ち、図2のゲート
電圧A1・A2、又は、B1・B2の立ち下がりで行わ
れる。但し、前記スイッチング素子36・40・41・
44・45はトランジスタを使用している。
【0033】なお、よりスイッチングを高速化するため
には、図3で示す電源回路からの入力部分にコイル46
を配置する構成とすることも可能である。このようにコ
イル46を介装することによって上アームと下アームの
短絡電流を許容値以下とし、アーム間の休止時間を0と
した高速制御信号を出力することも可能である。また、
図6の制御回路を用いて、加熱停止時に発振回路7から
の基準パルスのOFFと同時にマグネットリレー(図
3)も同時にOFFとして、その接点23を開くこと
で、パルストランスの電源電圧を徐々に低下させて、パ
ルストランス20・21の一次側20a・21aに発生
するプラス方向のキックバック電圧をなくすことも可能
である。
【0034】また、図7に示すように、基準パルス50
を発生させる発振回路7の代わりに周波数切替装置57
を接続し、さらに、電源回路2に切り替えスイッチ58
を介して、複数の直列接続したインダクタンスの異なる
負荷コイル1・1’・1”とコンデンサ19・19’・
19”、または、複数の直列接続した負荷コイルと容量
の異なるコンデンサ、または、複数の直列接続したイン
ダクタンスの異なる負荷コイルと容量の異なるコンデン
サを接続して、低周波から高周波までの間で確実に加熱
コイル1において発振させて加熱することができるので
ある。なお、この発振させる周波数は本実施例では、約
1KHz〜約20KHz間で作動(加熱)可能としてい
る。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上の如く構成したので、次
のような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如
く、直流電源からインバータ回路に電力を供給し、該イ
ンバータ回路に接続される負荷コイルに高周波交流電力
を供給する誘導加熱装置において、前記インバータ回路
におけるスイッチング素子をIGBTとし、各IGBT
のゲートに強制リセット方式によるパルストランスを介
して制御信号を入力したので、スイッチングスピードを
速くすることが可能となり、加熱周波数を低周波から高
周波までの広い範囲で制御できるようになり、被加熱部
材の大きさの範囲も広くとることができて、被加工物の
適用範囲を拡大することが可能となったのである。
【0036】また、請求項2の如く、前記インバータ回
路を複数並列に配置し、各インバータ回路にそれぞれパ
ルストランスを配置し、各パルストランスの一次巻線
を、一つの制御回路と接続したので、一つの制御回路に
よって多数のスイッチング素子をパラレル運転すること
が可能となり、スイッチング素子周辺が煩雑にならず、
制御回路の設置位置やスペース等の制限が小さく、設計
製造の自由度が高くなったのである。また、パルストラ
ンスの一次側に制御回路を接続して、ダイレクトに制御
できるようになった。
【0037】また、請求項3の如く、前記パルストラン
スの一次巻線の一側にプラス信号を、他側にマイナス信
号を交互に入力するようにしたので、前記スイッチング
素子をIGBTとした場合には、IGBTのOFF時に
は常時マイナス信号をゲートに印加しておく必要がある
が、このような構成によって、確実にマイナス信号を印
加できるようになり、強制的にリセットができて、周波
数の低い領域から高い領域にかけて、ブリッジ接続した
IGBTの上アームと下アームの間で短絡を確実に防止
することができるようになったのである。
【0038】また、請求項4の如く、前記パルストラン
スの一次巻線を前記制御回路と接続し、該一次巻線の両
側に、制御信号のOFFにより生じるキックバック電圧
をマイナスで終了させる側にバイアス抵抗を接続したの
で、マイナス方向の偏励磁の影響を避けることが可能と
なり、一次電源ON時の瞬時磁気飽和を生じることも防
止できる。また、IGBTを確実にON・OFFさせる
には、マイナス信号をプラス信号以上の時間持続させな
ければならないが、キックバック電圧が防止されるの
で、そのマイナス信号の時間持続を減少させることがな
く、確実にON・OFFさせることができるのである。
【0039】また、請求項5の如く、前記制御回路にお
けるスイッチング機能を有する増幅素子をIPM又はI
GBTとしたので、高周波増幅が可能となり、スイッチ
ングスピードを速くすることができて、低周波から高周
波までの制御が可能となるのである。
【0040】また、請求項6の如く、前記パルストラン
スの一次巻線に接続した制御回路において、動作開始時
はIGBTのゲートがプラスとなるタイミングで発振を
開始し、動作終了時は該ゲートがマイナスとなるタイミ
ングで発振の停止を行うようにしたので、発振の開始と
停止が逆のタイミングで行え、その動作は誤動作が減り
確実に行うことができる。また、その発振の開始と停止
の制御を行う回路構成も簡単にできる。
【0041】また、請求項7の如く、前記制御回路の基
準パルス入力部に周波数切替装置を接続すると共に、前
記負荷コイル、または、該負荷コイルに接続するコンデ
ンサ、または、負荷コイルとコンデンサを切り替え可能
に構成したので、発振周波数を容易に変更できるように
なり、この周波数の変更によって、同一の装置を用い
て、異なる種類の被加熱部材に合わせて加熱することが
可能となり、従来のように、被加熱部材の種類毎に誘導
加熱装置を必要とすることがなく、設備を減少してコス
ト低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁誘導加熱装置の制御ブロック図で
ある。
【図2】インバータ部の回路図である。
【図3】ゲートアンプ部の回路図である。
【図4】ゲートアンプ部の制御回路図である。
【図5】制御信号のタイミングチャート図である。
【図6】ゲートアンプ部の制御回路の他の実施例を示す
回路図である。
【図7】他の実施例の電磁誘導加熱装置の制御ブロック
図である。
【符号の説明】
1 加熱コイル 2 電源回路 13 スイッチング素子 20 パルストランス 20a 一次巻線 39 バイアス抵抗 49 制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からインバータ回路に電力を供
    給し、該インバータ回路に接続される負荷コイルに高周
    波交流電力を供給する誘導加熱装置において、前記イン
    バータ回路におけるスイッチング素子をIGBTとし、
    各IGBTのゲートにパルストランスを介して制御信号
    を入力したことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記インバータ回路を複数並列に配置
    し、各インバータ回路にそれぞれパルストランスを配置
    し、各パルストランスの一次巻線を、一つの制御回路と
    接続したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記パルストランスの一次巻線の一側に
    プラス信号を、他側にマイナス信号を交互に入力するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記パルストランスの一次巻線を前記制
    御回路と接続し、該一次巻線の両側に、パルストランス
    の偏励磁により制御信号のOFF時に生じるキックバッ
    ク電圧をマイナスで終了させる側に接続したバイアス抵
    抗を設けたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路におけるスイッチング機能
    を有する増幅素子をIPM(インテリジェント・パワー
    ・モジュール)又はIGBTとしたことを特徴とする請
    求項1記載の誘導加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記パルストランスの一次巻線に接続し
    た制御回路において、動作開始時はIGBTのゲートが
    プラスとなるタイミングで発振を開始し、動作終了時は
    該ゲートがマイナスとなるタイミングで発振を停止を行
    うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の誘導加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記制御回路の基準パルス入力部に周波
    数切替装置を接続すると共に、前記負荷コイル、また
    は、該負荷コイルに接続するコンデンサ、または、負荷
    コイルとコンデンサを切り替え可能に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の誘導加熱装置。
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