JP2982364B2 - 誘導加熱用インバータ - Google Patents

誘導加熱用インバータ

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JP2982364B2
JP2982364B2 JP3107914A JP10791491A JP2982364B2 JP 2982364 B2 JP2982364 B2 JP 2982364B2 JP 3107914 A JP3107914 A JP 3107914A JP 10791491 A JP10791491 A JP 10791491A JP 2982364 B2 JP2982364 B2 JP 2982364B2
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英樹 大森
博文 野間
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般家庭で使用される誘
導加熱調理器などに用いられる誘導加熱用インバータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の誘導加熱用インバータに
は小形化、低コスト化、高効率化などが求められてい
る。
【0003】以下、従来の誘導加熱用インバータについ
て図9に基づいて説明する。図9(a)において、1は
加熱コイル、2は加熱コイル1に並列に接続された共振
コンデンサである。3は逆導通スイッチング素子で、バ
イポーラトランジスタ4に逆並列に接続されたダイオー
ドで構成されている。6は制御回路で、逆導通スイッチ
ング素子3の導通・遮断を制御する。7は直流電源で、
前記加熱コイル1と逆導通スイッチング素子3の直列回
路に電力を供給する。8は加熱コイル8に近接して配置
した鍋などの負荷である。
【0004】以上のように構成された従来の誘導加熱用
インバータは、前記逆導通スイッチング素子3を周期的
に導通・遮断することによって前記加熱コイル1に交流
電流を流し、加熱コイル1より発生する交流磁界によっ
て鍋8を誘導加熱するものである。
【0005】図9(b)は図9(a)の誘導加熱用イン
バータの逆導通スイッチング素子3の動作波形を示す波
形図である。図9(b)においてVCE、ICはそれぞれ
前記逆導通スイッチング素子3の電圧、電流を示す。期
間TON、TOFFはそれぞれ逆導通スイッチング素子3が
導通している期間、遮断している期間を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では前記TONにおける逆導通スイッチング素子
3のON損失と、TONからTOFFに移る時刻tO(以下タ
ーンオフ時という)における逆導通スイッチング素子3
のターンオフ損失に起因する損失が大きいので、効率が
低いという課題を有していた。また逆導通スイッチング
素子3が損失によって高温になり信頼性が低下すること
を防ぐため高価で大形の冷却機構が必要になるという課
題を有していた。さらに、ターンオフ時の電流ICが大
きいため一般にASOと呼ばれる安全動作領域の大きい
高価な逆導通スイッチング素子が必要であるという課題
を有していた。またターンオフ速度が遅いとターンオフ
損失が非常に大きくなるため、ターンオフ速度の速い高
価な逆導通スイッチング素子が必要であるという課題を
有していた。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、小形、低コストで高効率な誘導加熱用インバータを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の手段は、第1の共振コイルと、第2の
共振コイルと、共振コンデンサと、逆導通スイッチング
素子と、前記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を制
御する制御回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイ
ルと共振コンデンサの並列回路と、第2の共振コイルと
逆導通スイッチング素子を直列に接続し、前記第1の共
振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方を加熱
コイルとしたものである。
【0009】上記目的を達成するために本発明の第2の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前記逆導
通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2の共振
コイルと逆導通スイッチング素子の直列回路と前記共振
コンデンサの並列回路を、直列に接続し、前記第1の共
振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方が加熱
コイルとなり、前記制御回路は前記逆導通スイッチング
素子の電流が零となったときに前記逆導通スイッチング
素子をターンオフするように制御する誘導加熱用インバ
ータとするものである。
【0010】上記目的を達成するために本発明の第3の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前記逆導
通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第2の共振コイルと共振コンデン
サの直列回路と前記第1の共振コイルの並列回路と、前
記逆導通スイッチング素子を直列に接続し、前記第1の
共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方を加
熱コイルとしたものである。
【0011】上記目的を達成するために本発明の第4の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前記逆導
通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2の共振
コイルと共振コンデンサの直列回路と前記逆導通スイッ
チング素子の並列回路を、直列に接続し、前記第1の共
振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方を加熱
コイルとしたものである。
【0012】上記目的を達成するために本発明の第5の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前記逆阻
止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第1の共振コイルと共振コンデン
サの並列回路と、第2の共振コイルと逆阻止スイッチン
グ素子を直列に接続し、前記第1の共振コイル及び第2
の共振コイルの一方または両方を加熱コイルとしたもの
である。
【0013】上記目的を達成するために本発明の第6の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前記逆阻
止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2の共振
コイルと逆阻止スイッチング素子の直列回路と前記共振
コンデンサの並列回路を、直列に接続し、前記第1の共
振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方が加熱
コイルとなり、前記制御回路は前記逆阻止スイッチング
素子の導通期間中に前記第1の共振コイル、第2の共振
コイル、共振コンデンサの電流共振により、前記逆阻止
スイッチング素子の電流が零となったと きに前記逆阻止
スイッチング素子をターンオフするように制御する誘導
加熱用インバータとするものである。
【0014】上記目的を達成するために本発明の第7の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前記逆阻
止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第2の共振コイルと共振コンデン
サの直列回路と前記第1の共振コイルの並列回路と、前
記逆阻止スイッチング素子を直列に接続し、前記第1の
共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方を加
熱コイルとしたものである。
【0015】上記目的を達成するために本発明の第8の
手段は、第1の共振コイルと、第2の共振コイルと、共
振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前記逆阻
止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御回路を
備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2の共振
コイルと共振コンデンサの直列回路と前記逆阻止スイッ
チング素子の並列回路を、直列に接続し、前記第1の共
振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方を加熱
コイルとしたものである。
【0016】
【作用】上記第1〜第8いずれの手段でも、ターンオフ
時の電流が零になるいわゆる零電流ターンオフでスイッ
チング素子が動作するので、スイッチング素子の損失が
小さくなり、高効率な誘導加熱を行うことができる。ま
たスイッチング素子の発熱が小さいので小さくて安価な
冷却機構ですみ、小形・低コストで構成することができ
る。さらに零電流ターンオフで動作することから安全動
作領域の小さな安価なスイッチング素子を使用すること
ができ、またターンオフ速度の遅い安価なスイッチング
素子や自己ターンオフ機能を持たないサイリスタなど安
価なスイッチング素子を使用することができる。従っ
て、小形、低コストで高効率な誘導加熱用インバータを
提供することができる。
【0017】また、第4〜第8の手段によれば、さらに
スイッチング素子の電流が有効に加熱電力として利用で
きるので、スイッチング素子の電流が小さくてすみ、ス
イッチング素子の損失をさらに低減することができる。
従って、さらに小形、低コストで高効率な誘導加熱用イ
ンバータを提供することができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の第1の手段の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1(a)において、9は
第1の共振コイル、10は第2の共振コイル、11は共
振コンデンサである。12は逆導通スイッチング素子
で、図ではバイポーラトランジスタ13とこれに逆並列
に接続したダイオード14で構成している。15は逆導
通スイッチング素子12の導通・遮断を制御する制御回
路である。16はインバータに電力を供給する直流電源
であり、直流電源16に前記第1の共振コイル9と共振
コンデンサ11の並列回路と、第2の共振コイル10と
逆導通スイッチング素子12を直列に接続している。1
7は第2の共振コイル10に近接して配置した鍋などの
負荷で、図1(a)では、第2の共振コイル10を加熱
コイルとしている。
【0019】以上のように構成された本発明の第1の手
段の誘導加熱用インバータは、逆導通スイッチング素子
12を周期的に導通・遮断することによって第2の共振
コイル10に交流電流を流し、第2の共振コイル10よ
り発生する交流磁界によって鍋17を誘導加熱するもの
である。
【0020】以下、図1(b)を用いてその動作を説明
する。図1(b)は図1(a)の誘導加熱用インバータ
の逆導通スイッチング素子12の動作波形を示す波形図
である。図1(b)においてVCE、ICはそれぞれ前記
逆導通スイッチング素子12の電圧、電流を示す。ま
た、期間TON、TOFFはそれぞれ逆導通スイッチング素
子12が導通している期間、遮断している期間を示す。
【0021】まず期間TONにおける動作を説明する。第
1の共振コイル9のインダクタンスを第2の共振コイル
10のインダクタンスに比して大きなものを選定し、期
間TONにおける第1の共振コイル9の電流の変化が小さ
いものとする。期間TONでは共振コンデンサ11と第2
の共振コイル10の共振によりICは図1(b)のよう
に共振電流となってピークに到達した後、再び零に達す
る。ここでダイオード14が自然に導通して共振電流が
継続して流れる。ICが負の期間中に制御回路15でバ
イポーラトランジスタ13を遮断しておくと、ICが負
のピークに達した後、再び零に達した時刻tOで逆導通
スイッチング素子12は自然に遮断することになり、状
態はTOFFに移行する。
【0022】次に期間TOFFにおける動作を説明する。
第2の共振コイル10に流れていた電流は零の状態で維
持されるので、その電圧は零に維持される。一方、時刻
tOにおいて第1の共振コイル9に流れていた電流は共
振コンデンサ11に流れ込んでVCEが増大する。第1の
共振コイル9と共振コンデンサ11の共振によって、V
CEは増大してピークに達した後、低下してくる。時刻t
1でバイポーラトランジスタ13をターンオンすると最
初の状態に戻って、発振が持続する。
【0023】以上の動作よりわかるように、本実施例の
誘導加熱用インバータは、従来の誘導加熱用インバータ
に比して共振要素として第2の共振コイル10を追加し
て従来は非共振であったTON期間中も共振を行うことに
より、逆導通スイッチング素子12の電流が零に達した
点でターンオフするので、ターンオフ損失が極めて小さ
いという優れた効果が得られる。さらに、ターンオフ時
の電圧・電流軌跡が非常に小さくなるので、安全動作領
域の小さい安価なスイッチング素子を使用することがで
きる。またバイポーラトランジスタ13のターンオフ速
度が多少遅くとも図1(b)におけるICが負の期間中
にターンオフしておけばまったく動作に影響せずターン
オフ損失も増大しないので、ターンオフ速度の遅い安価
なスイッチング素子を用いることができる。
【0024】次に本発明の第2の手段の実施例について
図2を参照しながら説明する。図2(a)において、1
8は第1の共振コイル、19は第2の共振コイル、20
は共振コンデンサである。21は逆導通スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ22とこれに逆並
列に接続したダイオード23で構成している。24は逆
導通スイッチング素子12の導通・遮断を制御する制御
回路である。25はインバータに電力を供給する直流電
源であり、直流電源25に第1の共振コイル18と、第
2の共振コイル19と逆導通スイッチング素子21の直
列回路と共振コンデンサ20の並列回路を、直列に接続
している。26は第2の共振コイル19に近接して配置
した鍋などの負荷で、図2(a)では第2の共振コイル
19を加熱コイルとしている。第1の共振コイル18、
第2の共振コイル19、逆導通スイッチング素子21、
制御回路24、直流電源25、鍋26はそれぞれ本発明
の第1の手段の実施例、図1(a)と同様のものであ
り、図1(a)と異なるのは共振コンデンサ20を第1
の共振コイルと直流電源25の間に設けた点である。
【0025】図2(b)は図2(a)の誘導加熱用イン
バータの逆導通スイッチング素子21の動作波形を示す
波形図である。図1(b)と同様に、本実施例の誘導加
熱用インバータは、逆導通スイッチング素子21の電流
が零に達した点でターンオフするので、ターンオフ損失
が極めて小さいという優れた効果が得られる。さらに、
ターンオフ時の電圧・電流軌跡が非常に小さくなるの
で、安全動作領域の小さい安価なスイッチング素子を使
用することができる。またバイポーラトランジスタ22
のターンオフ速度が多少遅くとも図2(b)におけるI
Cが負の期間中にターンオフしておけばまったく動作に
影響せずターンオフ損失も増大しないので、ターンオフ
速度の遅い安価なスイッチング素子を用いることができ
る。
【0026】また、本実施例の誘導加熱用インバータで
は図1(a)と異なり、期間TONにおける主たる電流ル
ープが小さくなるように実装しやすいので、外部に漏れ
る高周波ノイズを小さくすることができ、しばしば周辺
に配置されるテレビ、ラジオなど電子機器への影響が小
さくなる。すなわち、図1(a)の構成では、期間TON
における主たる電流ループは直流電源16、共振コンデ
ンサ11、第2の共振コイル10、逆導通スイッチング
素子12で形成されるが、本実施例の図2(a)の構成
では、主たる電流ループは共振コンデンサ20、第2の
共振コイル19、逆導通スイッチング素子21で形成さ
れ、直流電源25を介さない。
【0027】次に本発明の第3の手段の実施例について
図3を参照しながら説明する。図3(a)において、2
7は第1の共振コイル、28は第2の共振コイル、29
は共振コンデンサである。30は逆導通スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ31とこれに逆並
列に接続したダイオード32で構成している。33は逆
導通スイッチング素子30の導通・遮断を制御する制御
回路である。34はインバータに電力を供給する直流電
源であり、直流電源34に第2の共振コイル28と共振
コンデンサ29の直列回路と第1の共振コイル27の並
列回路と、逆導通スイッチング素子30を直列に接続し
ている。35は第2の共振コイル28に近接して配置し
た鍋などの負荷で、図3(a)では第2の共振コイル2
8を加熱コイルとしている。
【0028】以上のように構成された本発明の第3の手
段の誘導加熱用インバータは、逆導通スイッチング素子
30を周期的に導通・遮断することによって第2の共振
コイル28に交流電流を流し、第2の共振コイル28よ
り発生する交流磁界によって鍋35を誘導加熱するもの
である。
【0029】以下、図3(b)を用いてその動作を説明
する。図3(b)は図3(a)の誘導加熱用インバータ
の逆導通スイッチング素子30の動作波形を示す波形図
である。図3(b)においてVCE、ICはそれぞれ前記
逆導通スイッチング素子30の電圧、電流を示す。ま
た、期間TON、TOFFはそれぞれ逆導通スイッチング素
子30が導通している期間、遮断している期間を示す。
【0030】まず期間TONにおける動作を説明する。第
1の共振コイル27のインダクタンスを第2の共振コイ
ル28のインダクタンスに比して大きなものを選定し、
期間TONにおける第1の共振コイル27の電流の変化が
小さいものとする。期間TONでは共振コンデンサ29と
第2の共振コイル28の共振によりICは図3(b)の
ように共振電流となってピークに到達した後、再び零に
達する。ここでダイオード32が自然に導通して共振電
流が継続して流れる。ICが負の期間中に制御回路33
でバイポーラトランジスタ31を遮断しておくと、IC
が負のピークに達した後、再び零に達した時刻tOで逆
導通スイッチング素子30は自然に遮断することにな
り、状態はTOFFに移行する。
【0031】次に期間TOFFにおける動作を説明する。
時刻tOにおいて第1の共振コイル27に流れていた電
流と第2の共振コイル28に流れていた電流は向きが逆
で大きさが等しい(なんとなれば時刻tOにおいてIC=
0であるから)。この電流が共振コンデンサ29に流れ
込んでVCEが増大するが、第1の共振コイル27と第2
の共振コイル28の和のインダクタンスと共振コンデン
サ29の共振によって、VCEは増大してピークに達した
後、低下してくる。時刻t1でバイポーラトランジスタ
31をターンオンすると最初の状態に戻って、発振が持
続する。
【0032】以上の動作よりわかるように、本実施例の
誘導加熱用インバータは、従来の誘導加熱用インバータ
に比して共振要素として第2の共振コイル28を追加し
て従来は非共振であったTON期間中も共振を行うことに
より、逆導通スイッチング素子30の電流が零に達した
点でターンオフするので、ターンオフ損失が極めて小さ
いという優れた効果が得られる。さらに、ターンオフ時
の電圧・電流軌跡が非常に小さくなるので、安全動作領
域の小さい安価なスイッチング素子を使用することがで
きる。また、バイポーラトランジスタ31のターンオフ
速度が多少遅くとも図3(b)におけるICが負の期間
中にターンオフしておけばまったく動作に影響せずター
ンオフ損失も増大しないので、ターンオフ速度の遅い安
価なスイッチング素子を用いることができる。
【0033】次に本発明の第4の手段の実施例について
図4を参照しながら説明する。図4(a)において、3
6は第1の共振コイル、37は第2の共振コイル、38
は共振コンデンサである。39は逆導通スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ40とこれに逆並
列に接続したダイオード41で構成している。42は逆
導通スイッチング素子39の導通・遮断を制御する制御
回路である。43はインバータに電力を供給する直流電
源であり、直流電源43に第1の共振コイル36と、第
2の共振コイル37と共振コンデンサ38の直列回路と
逆導通スイッチング素子41の並列回路を直列に接続し
ている。44は第2の共振コイル37に近接して配置し
た鍋などの負荷で、図4(a)では第2の共振コイル3
7を加熱コイルとしている。第1の共振コイル36、逆
導通スイッチング素子39、制御回路42、直流電源4
3、鍋44はそれぞれ本発明の第3の手段の実施例、図
3(a)と同様のものであり、図3(a)と異なるのは
第2の共振コイル37と共振コンデンサ38の直列回路
を第1の共振コイル36と直流電源43の間に設けた点
である。
【0034】図4(b)は図4(a)の誘導加熱用イン
バータの逆導通スイッチング素子39の動作波形を示す
波形図である。図3(b)と同様に、本実施例の誘導加
熱用インバータは、逆導通スイッチング素子39の電流
が零に達した点でターンオフするので、ターンオフ損失
が極めて小さいという優れた効果が得られる。さらに、
ターンオフ時の電圧・電流軌跡が非常に小さくなるの
で、安全動作領域の小さい安価なスイッチング素子を使
用することができる。またバイポーラトランジスタ40
のターンオフ速度が多少遅くとも図4(b)におけるI
Cが負の期間中にターンオフしておけばまったく動作に
影響せずターンオフ損失も増大しないので、ターンオフ
速度の遅い安価なスイッチング素子を用いることができ
る。
【0035】また、本実施例の誘導加熱用インバータで
は図3(a)と異なり期間TONにおける主たる電流ルー
プが小さくなるように実装しやすいので、外部に漏れる
高周波ノイズを小さくすることができ、しばしば周辺に
配置されるテレビ、ラジオなど電子機器への影響が小さ
くなる。すなわち、図3(a)の構成では、期間TONに
おける主たる電流ループは直流電源34、共振コンデン
サ29、第2の共振コイル28、逆導通スイッチング素
子30で形成されるが、本実施例の図4(a)の構成で
は、主たる電流ループは共振コンデンサ38、第2の共
振コイル37、逆導通スイッチング素子39で形成さ
れ、直流電源43を介さない。
【0036】次に本発明の第5の手段の実施例について
図5を参照しながら説明する。図5(a)において、4
5は第1の共振コイル、46は第2の共振コイル、47
は共振コンデンサである。48は逆阻止スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ49とこれに直列
に接続したダイオード50で構成している。51は逆阻
止スイッチング素子48の導通・遮断を制御する制御回
路である。52はインバータに電力を供給する直流電源
であり、直流電源52に前記第1の共振コイル45と共
振コンデンサ47の並列回路と、第2の共振コイル46
と逆阻止スイッチング素子48を直列に接続している。
53は第2の共振コイル46に近接して配置した鍋など
の負荷で、図5(a)では第2の共振コイル46を加熱
コイルとしている。
【0037】以上のように構成された本発明の第5の手
段の誘導加熱用インバータは、逆阻止スイッチング素子
48を周期的に導通・遮断することによって第2の共振
コイル46に交流電流を流し、共振コイル46より発生
する交流磁界によって鍋53を誘導加熱するものであ
る。
【0038】以下、図5(b)を用いてその動作を説明
する。図5(b)は図5(a)の誘導加熱用インバータ
の逆阻止スイッチング素子48の動作波形を示す波形図
である。図5(b)においてVCE、ICはそれぞれ前記
逆阻止スイッチング素子48の電圧、電流を示す。ま
た、期間TON、TOFFはそれぞれ逆阻止スイッチング素
子48が導通している期間、遮断している期間を示す。
【0039】まず期間TONにおける動作を説明する。第
1の共振コイル45のインダクタンスを第2の共振コイ
ル46のインダクタンスに比して大きなものを選定し、
期間TONにおける第1の共振コイル45の電流の変化が
小さいものとする。期間TONでは共振コンデンサ47と
第2の共振コイル46の共振によりICは図5(b)の
ように共振電流となってピークに到達した後、再び零に
達する。ここでダイオード50が自然に遮断して、状態
はTOFFに移行する。
【0040】次に期間TOFFにおける動作を説明する。
VCEが負の期間中に制御回路51でバイポーラトランジ
スタ49を遮断しておくと、TOFFの期間中、逆阻止ス
イッチング素子48を遮断維持しておくことができる。
第2の共振コイル46に流れていた電流は零の状態で維
持されるので、その電圧は零に維持される。一方、時刻
tOにおいて第1の共振コイル45に流れていた電流は
共振コンデンサ47に流れ込んでVCEが増大する。第1
の共振コイル45と共振コンデンサ47の共振によっ
て、VCEは増大してピークに達した後、低下してくる。
時刻t1でバイポーラトランジスタ38をターンオンす
ると最初の状態に戻って、発振が持続する。
【0041】以上の動作よりわかるように、本実施例の
誘導加熱用インバータは、従来の誘導加熱用インバータ
に比して共振要素として第2の共振コイル46を追加し
て従来は非共振であったTON期間中も共振を行うことに
より、逆阻止スイッチング素子48の電流が零に達した
点でターンオフするので、ターンオフ損失が極めて小さ
いという優れた効果が得られる。さらに、ターンオフ時
の電圧・電流軌跡が非常に小さくなるので、安全動作領
域の小さい安価なスイッチング素子を使用することがで
きる。またバイポーラトランジスタ49のターンオフ速
度が多少遅くとも図5(b)におけるVCEが負の期間中
にターンオフしておけばまったく動作に影響せずターン
オフ損失も増大しないので、ターンオフ速度の遅い安価
なスイッチング素子を用いることができる。
【0042】また本実施例では第1の手段の実施例、図
1と異なり、スイッチング素子として逆阻止スイッチン
グ素子を用いているので、ICが負になることがない。
図よりわかるように直流電源52からインバータに供給
される電力すなわち加熱電力はICと直流電源52の電
圧Eの積になる。ICが負になる期間があるとその期間
は直流電源52に電力が回生されていることになり、そ
れだけ加熱電力が低下するので、同じ加熱電力を得るた
めに正の期間のICを大きくする必要がある。従ってIC
が負になる期間がない本実施例の方式では、図1の方式
より小さいICで同じ電力を得ることができ、スイッチ
ング素子のオン損失が小さくなる。すなわち、スイッチ
ング素子の電流をより有効に加熱電力として利用できる
ので、スイッチング素子の電流が小さくてすみ、スイッ
チング素子の損失をさらに低減することができることか
ら、さらに小形、低コストで高効率が得られるという優
れた効果がある。
【0043】次に本発明の第6の手段の実施例について
図6を参照しながら説明する。図6(a)において、5
4は第1の共振コイル、55は第2の共振コイル、56
は共振コンデンサである。57は逆阻止スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ58とこれに直列
に接続したダイオード59で構成している。60は逆阻
止スイッチング素子57の導通・遮断を制御する制御回
路である。61はインバータに電力を供給する直流電源
であり、直流電源61に第1の共振コイル54と、第2
の共振コイル55と逆阻止スイッチング素子57の直列
回路と共振コンデンサ56の並列回路を、直列に接続し
ている。62は第2の共振コイル55に近接して配置し
た鍋などの負荷で、図6(a)では第2の共振コイル5
5を加熱コイルとしている。第1の共振コイル54、第
2の共振コイル55、逆阻止スイッチング素子57、制
御回路60、直流電源61、鍋62はそれぞれ本発明の
第5の手段の実施例、図5(a)と同様のものであり、
図5(a)と異なるのは共振コンデンサ56を第1の共
振コイルと直流電源61の間に設けた点である。
【0044】図6(b)は図6(a)の誘導加熱用イン
バータの逆阻止スイッチング素子57の動作波形を示す
波形図である。図5(b)と同様に、本実施例の誘導加
熱用インバータは、逆導通スイッチング素子21の電流
が零に達した点でターンオフする。従って、本発明の第
5の実施例、図5と同じ効果が得られる。
【0045】また、本実施例の誘導加熱用インバータで
は図5(a)と異なり期間TONにおける主たる電流ルー
プが小さくなるように実装しやすいので、外部に漏れる
高周波ノイズを小さくすることができ、しばしば周辺に
配置されるテレビ、ラジオなど電子機器への影響が小さ
くなる。すなわち、図5(a)の構成では、期間TONに
おける主たる電流ループは直流電源52、共振コンデン
サ47、第2の共振コイル46、逆阻止通スイッチング
素子48で形成されるが、本実施例の図6(a)の構成
では、主たる電流ループは共振コンデンサ56、第2の
共振コイル55、逆阻止スイッチング素子57で形成さ
れ、直流電源61を介さない。
【0046】次に本発明の第7の手段の実施例について
図7を参照しながら説明する。図7(a)において、6
3は第1の共振コイル、64は第2の共振コイル、65
は共振コンデンサである。66は逆阻止スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ67とこれに直列
に接続したダイオード68で構成している。69は逆阻
止スイッチング素子66の導通・遮断を制御する制御回
路である。70はインバータに電力を供給する直流電源
であり、直流電源70に第2の共振コイル64と共振コ
ンデンサ65の直列回路と第1の共振コイル63の並列
回路と、逆阻止スイッチング素子66を直列に接続して
いる。71は第2の共振コイル64に近接して配置した
鍋などの負荷で、図7(a)では第2の共振コイル64
を加熱コイルとしている。
【0047】以上のように構成された本発明の第7の手
段の誘導加熱用インバータは、逆阻止スイッチング素子
66を周期的に導通・遮断することによって第2の共振
コイル64に交流電流を流し、第2の共振コイル64よ
り発生する交流磁界によって鍋71を誘導加熱するもの
である。
【0048】以下、図7(b)を用いてその動作を説明
する。図7(b)は図7(a)の誘導加熱用インバータ
の逆阻止スイッチング素子66の動作波形を示す波形図
である。図7(b)においてVCE、ICはそれぞれ前記
逆阻止スイッチング素子66の電圧、電流を示す。ま
た、期間TON、TOFFはそれぞれ逆阻止スイッチング素
子66が導通している期間、遮断している期間を示す。
【0049】まず期間TONにおける動作を説明する。第
1の共振コイル63のインダクタンスを第2の共振コイ
ル64のインダクタンスに比して大きなものを選定し、
期間TONにおける第1の共振コイル63の電流の変化が
小さいものとする。期間TONでは共振コンデンサ65と
第2の共振コイル64の共振によりICは図7(b)の
ように共振電流となってピークに到達した後、再び零に
達する。ここでダイオード68が自然に遮断して、状態
はTOFFに移行する。
【0050】次に期間TOFFにおける動作を説明する。
図のVCEが負の期間中にバイポーラトランジスタ67を
遮断しておくと、TOFF期間中逆阻止スイッチング素子
66の遮断が維持される。時刻tOにおいて第1の共振
コイル63に流れていた電流と第2の共振コイル64に
流れていた電流は向きが逆で大きさが等しい(なんとな
れば時刻tOにおいてIC=0であるから)。この電流が
共振コンデンサ65に流れ込んでVCEが増大するが、第
1の共振コイル63と第2の共振コイル64の和のイン
ダクタンスと共振コンデンサ65の共振によって、VCE
は増大してピークに達した後、低下してくる。時刻t1
でバイポーラトランジスタ67をターンオンすると最初
の状態に戻って、発振が持続する。
【0051】以上の動作よりわかるように、本実施例の
誘導加熱用インバータは、本発明の第5の手段、図5の
構成と同じ小形、低コスト、高効率の効果が得られる。
【0052】次に本発明の第8の手段の実施例について
図8を参照しながら説明する。図8(a)において、7
2は第1の共振コイル、73は第2の共振コイル、74
は共振コンデンサである。75は逆阻止スイッチング素
子で、図ではバイポーラトランジスタ76とこれに直列
に接続したダイオード77で構成している。78は逆阻
止スイッチング素子75の導通・遮断を制御する制御回
路である。79はインバータに電力を供給する直流電源
であり、直流電源79に第1の共振コイル72と、第2
の共振コイル73と共振コンデンサ74の直列回路と逆
阻止スイッチング素子75の並列回路を直列に接続して
いる。80は第2の共振コイル73に近接して配置した
鍋などの負荷で、図7(a)では第2の共振コイル73
を加熱コイルとしている。第1の共振コイル72、逆阻
止スイッチング素子75、制御回路78、直流電源7
9、鍋80はそれぞれ本発明の第7の手段の実施例、図
7(a)と同様のものであり、図7(a)と異なるのは
第2の共振コイル73と共振コンデンサ74の直列回路
を第1の共振コイル72と直流電源79の間に設けた点
である。
【0053】図8(b)は図8(a)の誘導加熱用イン
バータの逆阻止スイッチング素子75の動作波形を示す
波形図である。図7(b)と同様に、本実施例の誘導加
熱用インバータは、逆阻止スイッチング素子75の電流
が零に達した点でターンオフするので、図7の実施例と
同じ効果が得られる。
【0054】また、本実施例の誘導加熱用インバータで
は図7(a)と異なり、期間TONにおける主たる電流ル
ープが小さくなるように実装しやすいので、外部に漏れ
る高周波ノイズを小さくすることができ、しばしば周辺
に配置されるテレビ、ラジオなど電子機器への影響が小
さくなる。すなわち、図7(a)の構成では、期間TON
における主たる電流ループは直流電源70、共振コンデ
ンサ65、第2の共振コイル64、逆阻止スイッチング
素子66で形成されるが、本実施例の図8(a)の構成
では、主たる電流ループは共振コンデンサ74、第2の
共振コイル73、逆阻止スイッチング素子75で形成さ
れ、直流電源79を介さない。
【0055】なお、第1〜第8の実施例において、第2
の共振コイルを加熱コイルとしたが、第1の共振コイル
を加熱コイルとしてもよい。また、第1、第2両方の共
振コイルを加熱コイルとしてもよく、この場合一つ加熱
コイルで中点タップを設けることによって第1、第2の
共振コイルを形成してもよい。また、第1〜第8の実施
例において、スイッチング素子をバイポーラトランジス
タとダイオードで構成したが、バイポーラトランジスタ
のかわりにMOSFET、IGBT、SIT、SIサイ
リスタ、サイリスタなどを用いてもよく、逆阻止スイッ
チング素子として、逆阻止サイリスタ、逆耐圧の高いI
GBTなど、逆阻止機能のあるスイッチング素子一つで
構成してもよく、逆導通スイッチング素子として逆導通
サイリスタ、逆導通IGBT、MOSFETなど逆導通
機能のあるスイッチング素子一つで構成してもよい。ま
た、第1〜第8の実施例において、直流電源は交流電源
を整流して形成してもよいし、各種電池を用いてもよ
い。また、脈流やパルス状に直流電圧を印加してもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1の共振コイ
ルと、第2の共振コイルと、共振コンデンサと、逆導通
スイッチング素子と、前記逆導通スイッチング素子の導
通・遮断を制御する制御回路を備え、直流電源に前記第
1の共振コイルと共振コンデンサの並列回路と、第2の
共振コイルと逆導通スイッチング素子を直列に接続し、
前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方また
は両方を加熱コイルとすることにより、小形、低コス
ト、高効率の誘導加熱用インバータが得られるという優
れた効果が得られる。
【0057】また本発明は、第1の共振コイルと、第2
の共振コイルと、共振コンデンサと、逆導通スイッチン
グ素子と、前記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を
制御する制御回路を備え、直流電源に前記第1の共振コ
イルと、第2の共振コイルと逆導通スイッチング素子の
直列回路と前記共振コンデンサの並列回路を、直列に接
続し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一
方または両方が加熱コイルとなり、前記制御回路は前記
逆導通スイッチング素子の電流が零となったときに前記
逆導通スイッチング素子をターンオフするように制御す
ようにして小形、低コスト、高効率で低ノイズの誘導
加熱用インバータが得られるという優れた効果が得られ
る。
【0058】また本発明は、第1の共振コイルと、第2
の共振コイルと、共振コンデンサと、逆導通スイッチン
グ素子と、前記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を
制御する制御回路を備え、直流電源に前記第2の共振コ
イルと共振コンデンサの直列回路と前記第1の共振コイ
ルの並列回路と、前記逆導通スイッチング素子を直列に
接続し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの
一方または両方を加熱コイルとすることにより、小形、
低コスト、高効率の誘導加熱用インバータが得られると
いう優れた効果が得られる。
【0059】また本発明は、第1の共振コイルと、第2
の共振コイルと、共振コンデンサと、逆導通スイッチン
グ素子と、前記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を
制御する制御回路を備え、直流電源に前記第1の共振コ
イルと、第2の共振コイルと共振コンデンサの直列回路
と前記逆導通スイッチング素子の並列回路を、直列に接
続し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一
方または両方を加熱コイルとすることにより、小形、低
コスト、高効率で低ノイズの誘導加熱用インバータが得
られるという優れた効果が得られる。
【0060】また本発明は、第5の手段は、第1の共振
コイルと、第2の共振コイルと、共振コンデンサと、逆
阻止スイッチング素子と、前記逆阻止スイッチング素子
の導通・遮断を制御する制御回路を備え、直流電源に前
記第1の共振コイルと共振コンデンサの並列回路と、第
2の共振コイルと逆阻止スイッチング素子を直列に接続
し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方
または両方を加熱コイルとすることにより、さらに、小
形、低コスト、高効率の誘導加熱用インバータが得られ
るという優れた効果が得られる。
【0061】また本発明は、第1の共振コイルと、第2
の共振コイルと、共振コンデンサと、逆阻止スイッチン
グ素子と、前記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を
制御する制御回路を備え、直流電源に前記第1の共振コ
イルと、第2の共振コイルと逆阻止スイッチング素子の
直列回路と前記共振コンデンサの並列回路を、直列に接
続し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一
方または両方が加熱コイルとなり、前記制御回路は前記
逆阻止スイッチング素子の導通期間中に前記第1の共振
コイル、第2の共振コイル、共振コンデンサの電流共振
により、前記逆阻止スイッチング素子の電流が零となっ
たときに前記逆阻止スイッチング素子をターンオフする
ように制御するようにして、さらに、小形、低コスト、
高効率、かつ低ノイズの誘導加熱用インバータが得られ
るという優れた効果が得られる。
【0062】また本発明は、第1の共振コイルと、第2
の共振コイルと、共振コンデンサと、逆阻止スイッチン
グ素子と、前記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を
制御する制御回路を備え、直流電源に前記第2の共振コ
イルと共振コンデンサの直列回路と前記第1の共振コイ
ルの並列回路と、前記逆阻止スイッチング素子を直列に
接続し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの
一方または両方を加熱コイルとすることにより、さら
に、小形、低コスト、高効率の誘導加熱用インバータが
得られるという優れた効果が得られる。
【0063】また本発明は、第1の共振コイルと、第2
の共振コイルと、共振コンデンサと、逆阻止スイッチン
グ素子と、前記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を
制御する制御回路を備え、直流電源に前記第1の共振コ
イルと、第2の共振コイルと共振コンデンサの直列回路
と前記逆阻止スイッチング素子の並列回路を、直列に接
続し、前記第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一
方または両方を加熱コイルとすることにより、さらに、
小形、低コスト、高効率、かつ低ノイズの誘導加熱用イ
ンバータが得られるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図2】(a)は本発明の第2の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図3】(a)は本発明の第3の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図4】(a)は本発明の第4の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図5】(a)は本発明の第5の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図6】(a)は本発明の第6の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図7】(a)は本発明の第7の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図8】(a)は本発明の第8の実施例における誘導加
熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【図9】(a)は従来の誘導加熱用インバータの構成図 (b)は(a)の動作を説明する波形図
【符号の説明】
9 第1の共振コイル 10 第2の共振コイル 11 共振コンデンサ 12 逆導通スイッチング素子 15 制御回路 16 直流電源 18 第1の共振コイル 19 第2の共振コイル 20 共振コンデンサ 21 逆導通スイッチング素子 24 制御回路 25 直流電源 27 第1の共振コイル 28 第2の共振コイル 29 共振コンデンサ 30 逆導通スイッチング素子 33 制御回路 34 直流電源 36 第1の共振コイル 37 第2の共振コイル 38 共振コンデンサ 39 逆導通スイッチング素子 42 制御回路 43 直流電源 45 第1の共振コイル 46 第2の共振コイル 47 共振コンデンサ 48 逆阻止スイッチング素子 51 制御回路 52 直流電源 54 第1の共振コイル 55 第2の共振コイル 56 共振コンデンサ 57 逆阻止スイッチング素子 60 制御回路 61 直流電源 63 第1の共振コイル 64 第2の共振コイル 65 共振コンデンサ 66 逆阻止スイッチング素子 69 制御回路 70 直流電源 72 第1の共振コイル 73 第2の共振コイル 74 共振コンデンサ 75 逆阻止スイッチング素子 78 制御回路 79 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武智 充 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−267884(JP,A) 特開 平1−311587(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12 323 H05B 6/12 329

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前
    記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイルと共振コ
    ンデンサの並列回路と、第2の共振コイルと逆導通スイ
    ッチング素子を直列に接続し、前記第1の共振コイル及
    び第2の共振コイルの一方または両方が加熱コイルとな
    る誘導加熱用インバータ。
  2. 【請求項2】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前
    記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2
    の共振コイルと逆導通スイッチング素子の直列回路と前
    記共振コンデンサの並列回路を、直列に接続し、前記第
    1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方
    が加熱コイルとなり、前記制御回路は前記逆導通スイッ
    チング素子の電流が零となったときに前記逆導通スイッ
    チング素子をターンオフするように制御する誘導加熱用
    インバータ。
  3. 【請求項3】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前
    記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第2の共振コイルと共振コ
    ンデンサの直列回路と前記第1の共振コイルの並列回路
    と、前記逆導通スイッチング素子を直列に接続し、前記
    第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両
    方が加熱コイルとなる誘導加熱用インバータ。
  4. 【請求項4】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆導通スイッチング素子と、前
    記逆導通スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2
    の共振コイルと共振コンデンサの直列回路と前記逆導通
    スイッチング素子の並列回路を、直列に接続し、前記第
    1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方
    が加熱コイルとなる誘導加熱用インバータ。
  5. 【請求項5】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前
    記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイルと共振コ
    ンデンサの並列回路と、第2の共振コイルと逆阻止スイ
    ッチング素子を直列に接続し、前記第1の共振コイル及
    び第2の共振コイルの一方または両方が加熱コイルとな
    る誘導加熱用インバータ。
  6. 【請求項6】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前
    記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2
    の共振コイルと逆阻止スイッチング素子の直列回路と前
    記共振コンデンサの並列回路を、直列に接続し、前記第
    1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方
    が加熱コイルとなり、前記制御回路は前記逆阻止スイッ
    チング素子の導通期間中に前記第1の共振コイル、第2
    の共振コイル、共振コンデンサの電流共振により、前記
    逆阻止スイッチング素子の電流が零となったときに前記
    逆阻止スイッチング素子をターンオフするように制御す
    誘導加熱用インバータ。
  7. 【請求項7】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前
    記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第2の共振コイルと共振コ
    ンデンサの直列回路と前記第1の共振コイルの並列回路
    と、前記逆阻止スイッチング素子を直列に接続し、前記
    第1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両
    方が加熱コイルとなる誘導加熱用インバータ。
  8. 【請求項8】第1の共振コイルと、第2の共振コイル
    と、共振コンデンサと、逆阻止スイッチング素子と、前
    記逆阻止スイッチング素子の導通・遮断を制御する制御
    回路を備え、直流電源に前記第1の共振コイルと、第2
    の共振コイルと共振コンデンサの直列回路と前記逆阻止
    スイッチング素子の並列回路を、直列に接続し、前記第
    1の共振コイル及び第2の共振コイルの一方または両方
    が加熱コイルとなる誘導加熱用インバータ。
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