JP3592458B2 - 電磁調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱により調理物を加熱調理する電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、インバータ回路を用いた従来の電磁調理器の回路構成を示している。同図において、31は商用電源、32は整流ブリッジ、33は平滑コンデンサであり、整流ブリッジ33の正極には加熱コイル34と共振コンデンサ35の並列共振回路が接続され、並列共振回路の他端にトランジスタ36のコレクタが接続されている。トランジスタ36のエミッタは整流ブリッジ33の負極に接続されている。トランジスタ36にはダンパダイオード37が並列接続されている。38はトランジスタ36を制御する制御回路である。このような構成のインバータ回路により、最大出力時には、約20kHzの発振周波数で加熱コイル34が駆動される。図14は、インバータ回路による強出力時の動作波形、図15は、弱出力時の動作波形である。両図において、(a)はトランジスタ36の電圧、(b)はトランジスタ36の電流、(c)はトランジスタ36の駆動パルスである。図14に示す強出力時には、約20kHzの発振周波数(周期t)で駆動されるが、図15に示す弱出力時には、発振周波数(周期t)が上がる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電磁調理器では、例えばシステムキッチン等に組み込むために、複数のインバータ回路を近くに置いた多口タイプにしたとき、それぞれのインバータ回路の発振周波数は、負荷の種類、出力により周波数が変化するので、干渉音(t−t)が発生することがあり、耳障りになる場合があった。
【0004】
この問題を解決するために、特開昭58−80293号公報には、それぞれのインバータ回路をSEPP回路で構成して、第1のトランジスタと第2のトランジスタをそれぞれデューティ制御する方式が開示されている。この方式は、0〜100%までの出力を制御できるが、大電流を遮断するのでトランジスタのスイッチング損失が大きい。
【0005】
また、特開平5−21150号公報には、第1のトランジスタと直列に接続されたダイオードと第2のトランジスタに並列に接続されたダイオードとを設け、さらに、第1、第2のトランジスタの接続点に加熱コイルと共振コンデンサを接続し、共振コンデンサには、並列にダイオードを接続した構成のインバータ回路が開示されている。このインバータ回路は、トランジスタの損失が小さく、ノイズも小さい。しかし、第2のトランジスタのエミッタ・コレクタ間に高電圧が加わり、この電圧は電力が大きくなるほど、さらに高くなる。トランジスタの高電圧化は難しいので、この従来技術は、大電力化することが難しい。
【0006】
ここで、表1は、3kW電磁調理器、2kW電磁調理器、ガスこんろ及びハロゲンヒータの調理性能に関する試験結果を比較して示したものである。
【0007】
【表1】
Figure 0003592458
【0008】
この表から、3kW電磁調理器は、一般に使用されているガスこんろに比べても熱効率が良く、また火力としても当然2kW電磁調理器に比べて大きく、ガスこんろを超す能力があり、例えば、中華料理などにおける調理器としても優れていることが確認された。このような試験結果からも、電磁調理器を、キッチンシステムのようにキッチンで主調理器として使用する場合、大容量化が望まれている。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、第1に、スイッチング損失及びノイズを低減することができ、第2に容易に大電力化することができ、第3に基板構造等を簡単化することができる電磁調理器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、直流電源の正・負端子間に直列に接続された単方向の第1、第2のスイッチング素子と、該第1、第2のスイッチング素子にそれぞれ逆方向に並列接続された第1、第2のダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の何れか一方の両端の間に直列に接続された加熱コイル及び共振コンデンサと、該共振コンデンサに並列に接続された第3のダイオードと、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の両端の間に直列に接続されたスナバコンデンサ及び単方向の第3のスイッチング素子と、該第3のスイッチング素子に逆方向に並列接続された第4のダイオードとを有し、前記第1、第2のスイッチング素子は交互に導通制御を行うとともに、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子は所定の固定された通電時間で通電し、他方のスイッチング素子は出力に応じて通電時間を可変し、前記第3のスイッチング素子は前記他方のスイッチング素子の遮断後所定時間遅れて遮断し前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の通電後所定時間遅れて通電するように構成してなることを要旨とする。この構成により、加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の通電時間は、例えば、一定周期T内において、固定されたT/2時間で通電し、他方のスイッチング素子の通電時間は、T/2時間内で可変することで、出力が0〜100%の範囲で可変される。出力の制御を周波数の変化で行っていないので、干渉音の発生がなく、ノイズの発生を抑えることが可能となる。そして、高出力時にスイッチング素子に格別、高電圧を印加する方式ではないので、大電力化が容易となる。また、スナバコンデンサによりスイッチング素子遮断時のスイッチング素子電圧の変化が緩やかになり、スイッチング素子電圧が低減する。
【0011】
請求項2記載の発明は、直流電源の正・負端子間に直列に接続された単方向の第1、第2のスイッチング素子と、該第1、第2のスイッチング素子にそれぞれ逆方向に並列接続された第1、第2のダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の何れか一方の両端の間に直列に接続された加熱コイル及び共振コンデンサと、該共振コンデンサに並列に接続された第3のダイオードと、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の両端の間に接続されたスナバコンデンサとを有し、固定された所定の周波数で前記第1、第2のスイッチング素子は交互に導通制御を行うとともに、当該第1、第2のスイッチング素子の通電比率を出力に応じて可変し、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子とは異なるスイッチング素子に逆方向に接続されたダイオードを介して電流が流れるように構成してなることを要旨とする。この構成により、例えば、一定周期T内において、第1、第2のスイッチング素子の通電比率を可変することで、出力が0〜100%の範囲で可変される。前記と同様に、出力の制御を周波数の変化で行っていないので、干渉音の発生がなく、ノイズの発生を抑えることが可能となる。また、大電力化容易性及び他方のスイッチング素子の通断電時におけるスイッチング損失の低減作用が前記と同様にして行われる。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の電磁調理器において、前記スナバコンデンサに直列に電流制限用の抵抗を接続してなることを要旨とする。この構成により、第3のスイッチング素子及びスナバコンデンサに流れる電流が制限されることで、第3のスイッチング素子等の少容量化が可能となる。
【0013】
請求項4記載の発明は、上記請求項1又は2記載の電磁調理器において、前記第1、第2のスイッチング素子のうちの何れか他方のスイッチング素子の遮断速度を前記何れか一方のスイッチング素子よりも速く、前記何れか一方のスイッチング素子の飽和電圧を前記何れか他方のスイッチング素子よりも低く設定してなることを要旨とする。この構成により、加熱コイル及び共振コンデンサが間に接続されたスイッチング素子は、他方にスイッチング素子に比べてオン電流は大きいが、遮断電流は比較的小さく、また、他方のスイッチング素子は、遮断電流は大きいが、一方のスイッチング素子に比べてオン電流は少ない。そこで、加熱コイル及び共振コンデンサが間に接続されたスイッチング素子には低飽和電圧スイッチング素子を用い、他方のスイッチング素子には遮断速度の早いスイッチング素子を用いることで、より一層の低損失化が可能となる。
【0014】
請求項5記載の発明は、上記請求項1又は2記載の電磁調理器において、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の接続中点に前記第3のダイオードを接続し、該第2のスイッチング素子、第3のダイオード及び前記第2のダイオードを同一放熱板に設けてなることを要旨とする。この構成により、第3のダイオードの放熱板を別に設ける必要がなくなって放熱構造が簡単となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1乃至図5は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。まず、図1を用いて、本実施の形態の電磁調理器の構成を説明する。商用電源1が整流ブリッジ2に接続されている。整流ブリッジ2の正極にはチョークコイル3が直列に接続され、チョークコイル3の他端と整流ブリッジ2の負極との間に平滑用コンデンサ4が接続されている。以下、この整流ブリッジ2、チョークコイル3及び平滑用コンデンサ4を含めて、整流回路又は直流電源5と云う。整流回路5の正・負端子間には、それぞれIGBTからなる単方向の第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7が直列に接続されている。第1のスイッチング素子6及び第2のスイッチング素子7には、それぞれ第1のダイオード8及び第2のダイオード9が逆方向に並列接続されている。第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7の接続中点には、加熱コイル10及び共振コンデンサ11が直列に接続され、共振コンデンサ11の他端は整流回路5の負端子に接続されている。共振コンデンサ11には第3のダイオード12が並列接続されている。第3のダイオード12は、加熱コイル10と共振コンデンサ11の接続中点側がカソード、共振コンデンサ11の他端側がアノードとなっている。また、第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7の接続中点には、スナバコンデンサ13が接続され、スナバコンデンサ13に直列に、トランジスタからなる第3のスイッチング素子14が接続され、第3のスイッチング素子14の他端は整流回路5の負端子に接続されている。第3のスイッチング素子14には、第4のダイオード15が逆方向に並列接続されている。スナバコンデンサ13は、第1のスイッチング素子6が電流を遮断した時のスイッチング損失を低減するために設けられている。
【0017】
16は発振器であり、固定された所定の周波数(例えば、20kHz)で発振を行う。発振器16の発振出力は、それぞれ出力端子a,bを介して、出力制御回路17及び第2のスイッチング素子7を駆動するための第2の駆動回路19に入力されている。出力制御回路17の出力端子cは、第1のスイッチング素子6を駆動するための第1の駆動回路18に接続されている。出力制御回路17は、図示しないが、例えば、調理器筐体のパネルに設けられた操作スイッチに連動、あるいは回路内に設けられたマイコンなどの制御により出力パルス幅を変化する。そして、後述するように、第1の駆動回路18を介して第1のスイッチング素子6の導通時間を可変し、出力を0〜100%の範囲で制御するようになっている。また、出力制御回路17の出力端子cと発振器16の出力端子bが、第3のスイッチング素子14のオン・オフを制御するコンデンサ導通制御回路20に接続されている。
【0018】
次に、上述のように構成された電磁調理器の動作を説明する。図2及び図3を用いて、強出力時動作から説明する。図2は、出力最大のときの各部の動作波形、図3は、各動作タイミングで電流がどのように流れるかを説明するための図である。発振器16は、約20kHzに相当する周期Tの間に、T/2幅のパルスを出力端子a,bから出力する(図2(a))。出力制御回路17は、最大出力時にはT/2よりも若干短いt時間幅のパルスを第1の駆動回路18に与える(図2(b))。第2の駆動回路19には、発振器16からのT/2幅パルスが直接与えられる(図2(c))。第1、第2の駆動回路18,19は、各入力パルスに見合った時間幅のオンパルスを第1のスイッチング素子6、第2のスイッチング素子7にそれぞれ供給する。但し、第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7は、直列に接続されているので、公知のように、第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7の各スイッチング時間には、それぞれ若干の遅れ時間Ta (デッドタイム)が持たせてある(図2(d),(e))。
【0019】
の時間に第1のスイッチング素子6が導通すると、電流は、図3(a)中の矢線Aで示すように、第1のスイッチング素子6、加熱コイル10及び共振コンデンサ11を流れる。t時間後、第1のスイッチング素子6が遮断されると、加熱コイル10に蓄積されたエネルギーにより、図3(b)中の矢線Bで示すように、加熱コイル10、共振コンデンサ11及び第2のダイオード9を介して共振電流が流れ続けて共振コンデンサ11に充電される。この共振電流は、加熱コイル10のエネルギーが放電されると共振コンデンサ11に充電された電荷により反B方向に流れ始めることになるが、tの時間が短く、共振電流が反転する前にtのタイミングとなる。tのタイミングとなって第2のスイッチング素子7が導通すると、図3(c)中の矢線Cで示すように、共振電流が反転して加熱コイル10、共振コンデンサ11及び第2のスイッチング素子7を介して共振コンデンサ11に充電された電荷が放電される。共振コンデンサ11の電荷が放電された後も第3のダイオード12を介して矢線C方向に電流は流れ続ける。図3(d)のタイミングは、第1のスイッチング素子6が導通した後においても、加熱コイル10と共振コンデンサ11に流れる共振電流は流れ続けることを示している。コンデンサ導通制御回路20で制御される第3のスイッチング素子14は、第1のスイッチング素子6が遮断された後、数μs遅れて遮断され、第2のスイッチング素子7が通電された後、数μs遅れて通電される。そのため、最大入力時には、第1のスイッチング素子6が遮断された後、第2のスイッチング素子7が通電されるまでの時間が短いので、第3のスイッチング素子14は常時通電されることになる。図2(f),(g)のVt,Vtは、第1のスイッチング素子6、第2のスイッチング素子7のコレクタ・エミッタ間電圧であり、図2(g)のIは加熱コイル10の電流である。
【0020】
図4及び図5を用いて、弱出力時動作を説明する。図4は、出力を下げたときの各部の動作波形、図5は、そのときの各動作タイミングで電流がどのように流れるかを説明するための図である。図4(a)のtの時間に第1のスイッチング素子6が導通する。前述と同様に電流は、図5(a)中の矢線Aの方向に流れる。次のtの時間で第1、第2のスイッチング素子6,7がともに遮断されると、図5(b)中の矢線Bの方向に、加熱コイル10と共振コンデンサ11に共振電流が流れ続ける。共振電流が反転して反B方向に電流が流れると、図5(c)中の矢線Bのように、共振コンデンサ11、加熱コイル10及び第1のダイオード8を介して電流が流れる。tのタイミングとなって第2のスイッチング素子7が導通すると、図5(d)に示すように、電流は矢線Cのように流れる。ここで、第3のスイッチング素子14は、前述のように、第1のスイッチング素子6が遮断された約3μs後に遮断される。そして第2のスイッチング素子7が通電した約3μs後に導通する。図4(g),(h)のVt,Vtは、第1のスイッチング素子6、第2のスイッチング素子7のコレクタ・エミッタ間電圧である。図4に示すように、第1のスイッチング素子6が導通している時には、第2のスイッチング素子7に電源電圧が加わる。しかし、次の図5(b)に示すタイミングでは第2のダイオード9がオンするため、図4に示すように、第2のスイッチング素子7には電圧が加わらない。一方、共振電流が反転した図5(c)のタイミングでは、第2のスイッチング素子7に電源電圧が加わることになる。このときの加熱コイル10に流れる電流はIで示すようになる(図4(i))。ところで、スナバコンデンサ13の電荷に着目すると、図4中のP時点で電荷が放電される。しかし、第3のスイッチング素子14は、PからPの間遮断されるので、この間は電荷充電されない。このため、P時点で第2のスイッチング素子7が導通する時、電荷はないので、単にコンデンサを接続した場合に発生する第2のスイッチング素子7がコンデンサの電荷を放電することによる損失をなくすことができる。このように、強出力、弱出力何れの場合においても、スイッチング時の損失を大幅に低減できる。
【0021】
次いで、スナバコンデンサ13の動作について説明する。スナバコンデンサ13には、第3のスイッチング素子14が直列に接続され、この第3のスイッチング素子14がコンデンサ導通制御回路20で制御されて、図4(d)に示すタイミングで通断電される。第1のスイッチング素子6が断電するタイミングPでは、スナバコンデンサ13は接続された状態となっており、tの時間、スナバコンデンサ13は充電をされている。そこで、Pの点では第4のダイオード15を介してスナバコンデンサ13の電荷が放電されることになる。このため、Pの時点での第1のスイッチング素子6の電圧の立上がり方は、スナバコンデンサ13の作用により緩慢になる。また、電流の切れ方は変わらず電圧変化が緩やかになるので、第1のスイッチング素子6のスイッチング損失は、スナバコンデンサ13が接続されていないときに比べて大きく減少することになる。この時点でスナバコンデンサ13の電荷は放電される。次に、Pの時点では、スイッチングする素子はないので、スイッチング損失は関係ない。第2のスイッチング素子7が導通する時、この場合は、図5(d)のタイミングであり、第2のスイッチング素子7の両端電圧が加わっている状態であるが、Bの電流は小さな値であり、大きな損失とならない。P時点について説明する。P時点では、電流は図5(d)のタイミングであり、C方向に電流が流れている。そして、共振コンデンサの電圧が0になると電流はCのように流れる。この時点で、第2のスイッチング素子7を遮断して、第1のスイッチング素子6を通電するが、第1のスイッチング素子6はP時点で通電された時点では電流が流れないのでスイッチング損失が発生しないことになる。また、第2のスイッチング素子7には、Cに示す方向の電流が流れているが、これを遮断する時、スナバコンデンサの効果により、スイッチング損失は小さい値となる。そして、PのタイミングまでD方向の電流が流れ続け、Pの時点で電流が反転し、図5(a)に示すA方向の電流となる。以上説明したように、本実施の形態の電磁調理器におけるインバータ回路は、従来技術に比べてスイッチング損失が非常に小さな値となる。
【0022】
図6には、本発明の第2の実施の形態を示す。図6において前記図1との相違は、共振コンデンサ11と第3のダイオード12の並列回路と、加熱コイル10との接続順が逆になっている。本実施の形態の電磁調理器の回路動作は、図1の回路の動作と全く同様であるが、第3のダイオード12のカソードと、第2のスイッチング素子7のコレクタと、第2のダイオード9のカソードが一点Eで接続されることになる。ところで、スイッチング素子としては一般的にトランジスタを用いるが、トランジスタのコレクタは放熱板に接触する面であり、ダイオードのカソードは同様に放熱板に接触する面である。そこで、上記のような接続構成とすることで、3個の素子7,9,12を同一放熱板上に設けることが可能となり、第3のダイオード12の放熱板を別に設ける必要がないので、冷却構造が簡単となり、プリント基板を小型化することができる。
【0023】
図7には、本発明の第3の実施の形態を示す。本実施の形態は、第2のスイッチング素子7と第2のダイオード9を同一の素子内に1個のモジュール21として配置したものである。第2のダイオード9の持つ容量を介して電流が流れる機会は、図3に示すタイミング(d)から(a)又は図5に示すタイミング(e)から(a)に移る時に発生する。しかし(d)又は(e)のタイミングの時には、第2のダイオード9に既に電圧が加わっており、電荷が充電されている。そこで、(a)のタイミングとなった時に第2のダイオード9の電圧が加わっても、この第2のダイオード9の容量を介して電流が流れない。即ち、第2のダイオード9の逆回復時間は遅くて良いことになる。一般的にトランジスタと同一基板上に組み込まれたダイオードの逆回復時間は遅く、従来のハーフブリッジ回路では、逆回復時間の速いダイオードを外部に用いていたので、部品点数が多くなり、大型化するとともにコスト高になっていた。しかし、本実施の形態では、図7に示すように、第2のスイッチング素子7と第2のダイオード9を同一のシリコン基板に組み込んだ素子を用いることにより、部品点数が少くなり、小型化できるとともにコストも安くなる。また、第2のスイッチング素子7は、第1のスイッチング素子6に比べて大きな電流が流れる。しかし、遮断電流は比較的小さい。また、第1のスイッチング素子6は、前記Pの時点で大きな電流を遮断するが第2のスイッチング素子7に比べてオン電流は少ない。そこで、第1のスイッチング素子6には第2のスイッチング素子7に比べて遮断速度の早いスイッチング素子を用い、第2のスイッチング素子7には第1のスイッチング素子6に比べて飽和電圧の小さな素子を使用することにより、より一層低損失化を行うことが可能となる。
【0024】
図8及び図9には、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、第3のスイッチング素子とこれに並列に接続された第4のダイオード及び第3のスイッチング素子を制御するコンデンサ導通制御回路を取り除いた構成となっている。図9は、動作時の各部の波形を示している。上述した各実施の形態の制御方法は、第1のスイッチング素子6のみの通断電時間を可変制御する方法であったが、本実施の形態の制御方法では、周期Tの中で、第1のスイッチング素子6の通電時間を短くするとともに第2のスイッチング素子7の通電時間を長くするように制御する(図9(d),(e))。即ち、第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7の通電比率を可変制御する。これにより、加熱コイル10の電流Iは、図9に示すように、Pの時点で第1のスイッチング素子6が断電される。その後、第2のスイッチング素子7が通電されるので加熱コイル10に流れている電流は、PからPの時間まで同一方向に流れ、Pの時点で流れる方向が変わる。そして、PからPの間は、前記と同様に、共振コンデンサ11の電荷が放電されると第3のダイオード12を介して加熱コイル10のエネルギーが放電する。Pの時点で再度第1のスイッチング素子6が通電すると、Pの時点で電流が反転して再度電流の方向が変わることになる。このように、P,Pの時点で第1、第2のスイッチング素子6,7が通断電されるが、スナバコンデンサ13により電圧の立上がり方が緩やかとなり、スイッチング素子の損失を大幅に低減できる。また、第1のスイッチング素子6と第2のスイッチング素子7の通電幅の和は、出力の如何に関わらず、ほぼTとなっており、スイッチング部のタイミングは常に同じ動作を行う。そこで、スナバコンデンサ13の効果は常時同じような効果を得ることができる。
【0025】
図10には、本発明の第5の実施の形態を示す。本実施の形態は、上記図8の回路において、スナバコンデンサ13に直列に抵抗22を接続して、スナバコンデンサ13に流れる電流を制限したものである。
【0026】
図11には、本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態は、前記図1の回路において、上記と同様に、スナバコンデンサ13に直列に抵抗22を接続したものである。上記と同様に電流を制限できるので、第3のスイッチング素子14の損失を低減できる。
【0027】
図12には、本発明の第7の実施の形態を示す。本実施の形態は、前記図8の回路において、加熱コイル10の他端を整流回路5の正端子側に接続したものである。図12と図8は、交流的には全く同様の回路であることは、周知である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、直流電源の正・負端子間に直列に接続された単方向の第1、第2のスイッチング素子と、該第1、第2のスイッチング素子にそれぞれ逆方向に並列接続された第1、第2のダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の何れか一方の両端の間に直列に接続された加熱コイル及び共振コンデンサと、該共振コンデンサに並列に接続された第3のダイオードと、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の両端の間に直列に接続されたスナバコンデンサ及び単方向の第3のスイッチング素子と、該第3のスイッチング素子に逆方向に並列接続された第4のダイオードとを有し、前記第1、第2のスイッチング素子は交互に導通制御を行うとともに、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子は所定の固定された通電時間で通電し、他方のスイッチング素子は出力に応じて通電時間を可変し、前記第3のスイッチング素子は前記他方のスイッチング素子の遮断後所定時間遅れて遮断し前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の通電後所定時間遅れて通電するように構成したため、出力の制御を周波数の変化で行っていないので、干渉音の発生がなく、ノイズの発生を抑えることができる。高出力時にスイッチング素子に格別、高電圧を印加する方式ではないので、大電力化が容易となる。また、スナバコンデンサによりスイッチング素子遮断時のスイッチング素子電圧の変化が緩やかになり、スイッチング素子電圧を低減することができる。
【0029】
請求項2記載の発明によれば、直流電源の正・負端子間に直列に接続された単方向の第1、第2のスイッチング素子と、該第1、第2のスイッチング素子にそれぞれ逆方向に並列接続された第1、第2のダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の何れか一方の両端の間に直列に接続された加熱コイル及び共振コンデンサと、該共振コンデンサに並列に接続された第3のダイオードと、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の両端の間に接続されたスナバコンデンサとを有し、固定された所定の周波数で前記第1、第2のスイッチング素子は交互に導通制御を行うとともに、当該第1、第2のスイッチング素子の通電比率を出力に応じて可変し、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子とは異なるスイッチング素子に逆方向に接続されたダイオードを介して電流が流れるように構成したため、前記と同様に、出力の制御を周波数の変化で行っていないので、干渉音の発生がなく、ノイズの発生を抑えることができる。また、前記と同様に、大電力化容易性及びスイッチング損失の低減効果を得ることができる。
【0030】
請求項3記載の発明によれば、前記スナバコンデンサに直列に電流制限用の抵抗を接続したため、第3のスイッチング素子等を少容量とすることができる。
【0031】
請求項4記載の発明によれば、前記第1、第2のスイッチング素子のうちの何れか他方のスイッチング素子の遮断速度を前記何れか一方のスイッチング素子よりも速く、前記何れか一方のスイッチング素子の飽和電圧を前記何れか他方のスイッチング素子よりも低く設定したため、加熱コイル及び共振コンデンサが間に接続されたスイッチング素子は、他方のスイッチング素子に比べてオン電流は大きいが、遮断電流は比較的小さく、また、他方のスイッチング素子は、遮断電流は大きいが、一方のスイッチング素子に比べてオン電流は少なくなる。このため、加熱コイル及び共振コンデンサが間に接続されたスイッチング素子には低飽和電圧スイッチング素子を用い、他方のスイッチング素子には遮断速度の早いスイッチング素子を用いることで、より一層の低損失化を可能とすることができる。
【0032】
請求項5記載の発明によれば、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の接続中点に前記第3のダイオードを接続し、該第2のスイッチング素子、第3のダイオード及び前記第2のダイオードを同一放熱板上に設けたため、第3のダイオードの放熱板を別に設ける必要がないことから、放熱構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁調理器の第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】上記第1の実施の形態において強出力時の各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図3】上記第1の実施の形態において強出力時の各部の動作を説明するための図である。
【図4】上記第1の実施の形態において弱出力時の各部の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図5】上記第1の実施の形態において弱出力時の各部の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図9】上記第4の実施の形態において動作時の各部の波形を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す回路図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す回路図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態を示す回路図である。
【図13】従来の電磁調理器を示す回路図である。
【図14】上記従来技術において強出力時の動作波形を示すタイミングチャートである。
【図15】上記従来技術において弱出力時の動作波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
5 整流回路(直流回路)
6 第1のスイッチング素子
7 第2のスイッチング素子
8 第1のダイオード
9 第2のダイオード
10 加熱コイル
11 共振コンデンサ
12 第3のダイオード
13 スナバコンデンサ
14 第3のスイッチング素子
15 第4のダイオード
22 抵抗

Claims (5)

  1. 直流電源の正・負端子間に直列に接続された単方向の第1、第2のスイッチング素子と、該第1、第2のスイッチング素子にそれぞれ逆方向に並列接続された第1、第2のダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の何れか一方の両端の間に直列に接続された加熱コイル及び共振コンデンサと、該共振コンデンサに並列に接続された第3のダイオードと、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の両端の間に直列に接続されたスナバコンデンサ及び単方向の第3のスイッチング素子と、該第3のスイッチング素子に逆方向に並列接続された第4のダイオードとを有し、前記第1、第2のスイッチング素子は交互に導通制御を行うとともに、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子は所定の固定された通電時間で通電し、他方のスイッチング素子は出力に応じて通電時間を可変し、前記第3のスイッチング素子は前記他方のスイッチング素子の遮断後所定時間遅れて遮断し前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の通電後所定時間遅れて通電するように構成してなることを特徴とする電磁調理器。
  2. 直流電源の正・負端子間に直列に接続された単方向の第1、第2のスイッチング素子と、該第1、第2のスイッチング素子にそれぞれ逆方向に並列接続された第1、第2のダイオードと、前記第1、第2のスイッチング素子の何れか一方の両端の間に直列に接続された加熱コイル及び共振コンデンサと、該共振コンデンサに並列に接続された第3のダイオードと、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子の両端の間に接続されたスナバコンデンサとを有し、固定された所定の周波数で前記第1、第2のスイッチング素子は交互に導通制御を行うとともに、当該第1、第2のスイッチング素子の通電比率を出力に応じて可変し、前記加熱コイルおよび共振コンデンサが接続された側のスイッチング素子とは異なるスイッチング素子に逆方向に接続されたダイオードを介して電流が流れるように構成してなることを特徴とする電磁調理器。
  3. 前記スナバコンデンサに直列に電流制限用の抵抗を接続してなることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁調理器。
  4. 前記第1、第2のスイッチング素子のうちの何れか他方のスイッチング素子の遮断速度を前記何れか一方のスイッチング素子よりも速く、前記何れか一方のスイッチング素子の飽和電圧を前記何れか他方のスイッチング素子よりも低く設定してなることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁調理器。
  5. 前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の接続中点に前記第3のダイオードを接続し、該第2のスイッチング素子、第3のダイオード及び前記第2のダイオードを同一放熱板上に設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁調理器。
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