JPH1072205A - 微細な盤状六方晶窒化ホウ素粉末及びその製造方法 - Google Patents
微細な盤状六方晶窒化ホウ素粉末及びその製造方法Info
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- JPH1072205A JPH1072205A JP24875196A JP24875196A JPH1072205A JP H1072205 A JPH1072205 A JP H1072205A JP 24875196 A JP24875196 A JP 24875196A JP 24875196 A JP24875196 A JP 24875196A JP H1072205 A JPH1072205 A JP H1072205A
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- powder
- boron nitride
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な形状でかつ微細結晶粒子からなるh−
BN粉末およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 形状が楕円盤状もしくは円盤状であっ
て、短軸;La,長軸;Lbおよび厚さ;tが下式を満
たすことを特徴とする微細な六方晶窒化ホウ素粉末。 50nm≦La≦Lb≦400nm, 20nm≦t≦150nm, t≦La 0.5≦La/Lb≦1.0
BN粉末およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 形状が楕円盤状もしくは円盤状であっ
て、短軸;La,長軸;Lbおよび厚さ;tが下式を満
たすことを特徴とする微細な六方晶窒化ホウ素粉末。 50nm≦La≦Lb≦400nm, 20nm≦t≦150nm, t≦La 0.5≦La/Lb≦1.0
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な異方形状を
有する微細な六方晶窒化ホウ素(以下h−BNと記す)
及びその製造方法に関する。h−BNの産業用途として
は、潤滑材、高温構造材、溶融金属容器、絶縁性放熱基
板、高硬度工具材料等多岐に亘る。
有する微細な六方晶窒化ホウ素(以下h−BNと記す)
及びその製造方法に関する。h−BNの産業用途として
は、潤滑材、高温構造材、溶融金属容器、絶縁性放熱基
板、高硬度工具材料等多岐に亘る。
【0002】
【従来の技術】h−BNは、六方晶窒化ホウ素(BN)
六角網面が積層した黒鉛類似の構造をもち、熱伝導性、
電気絶縁性、耐熱性、耐食性、化学安定性、潤滑性など
に優れた特性を持つ。これらの諸特性を生かし、粉末状
態では固体潤滑剤や耐熱離型剤、または立方晶BN(c
−BN)の原料などに、粉末を焼結した成形体としては
溶解用ルツボ、電気絶縁材料、各種電子材料など多方面
で使用されている。加えて近年では、その耐熱性と高熱
伝導性が注目されコンピューターなどの放熱基板として
更なる応用展開が期待されている化合物である。
六角網面が積層した黒鉛類似の構造をもち、熱伝導性、
電気絶縁性、耐熱性、耐食性、化学安定性、潤滑性など
に優れた特性を持つ。これらの諸特性を生かし、粉末状
態では固体潤滑剤や耐熱離型剤、または立方晶BN(c
−BN)の原料などに、粉末を焼結した成形体としては
溶解用ルツボ、電気絶縁材料、各種電子材料など多方面
で使用されている。加えて近年では、その耐熱性と高熱
伝導性が注目されコンピューターなどの放熱基板として
更なる応用展開が期待されている化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その要求特性を発揮す
るために、例えば粉末としては絶縁性・放熱性向上のた
め高純度であること、成形体材料としては、焼結性向上
のため粒径が微細均一であることが望まれる。従来、h
−BNの工業的製造法としては、ホウ酸、ホウ砂などの
ホウ素化合物とメラミン、尿素、ジシアンジアミド等の
含窒素化合物をアンモニアガスなどの非酸化性ガス雰囲
気で加熱し還元窒化する方法がとられている。同法で得
られる粉末は粗製h−BNと呼ばれ、純度70〜90wt
%程度の低結晶性のもので、粉末X線回折のピークはブ
ロードであり結晶学的には乱層構造BN(t−BN)と
よばれるものである。この状態のBNは耐水性、耐湿性
に乏しく前述のh−BN本来の特性が得られない。この
いわゆる粗製h−BNから純度98wt%以上の高純度h
−BNを得るには通常、窒素やアルゴン等の非酸化性ガ
ス雰囲気にて1700〜2100℃で加熱し不純物を除
去する方法がとられる。この処理により結晶化も進みh
−BNのピークはシャープになり、粒子サイズも増大す
るが、得られる高純度h−BNは粒径3〜5μm程度の
リン片形状をもち、この形状はしばしば不都合をもたら
す。即ち焼結性が悪く緻密な成形体が得られない、複合
体のフィラーとして高充填できない、などである。加え
て高温処理のため製造コストが高く、前述の原材料は全
て安価であるのにh−BNは高価な製品となっている。
これらの問題点がh−BN製品の市場普及拡大を妨げて
きた。
るために、例えば粉末としては絶縁性・放熱性向上のた
め高純度であること、成形体材料としては、焼結性向上
のため粒径が微細均一であることが望まれる。従来、h
−BNの工業的製造法としては、ホウ酸、ホウ砂などの
ホウ素化合物とメラミン、尿素、ジシアンジアミド等の
含窒素化合物をアンモニアガスなどの非酸化性ガス雰囲
気で加熱し還元窒化する方法がとられている。同法で得
られる粉末は粗製h−BNと呼ばれ、純度70〜90wt
%程度の低結晶性のもので、粉末X線回折のピークはブ
ロードであり結晶学的には乱層構造BN(t−BN)と
よばれるものである。この状態のBNは耐水性、耐湿性
に乏しく前述のh−BN本来の特性が得られない。この
いわゆる粗製h−BNから純度98wt%以上の高純度h
−BNを得るには通常、窒素やアルゴン等の非酸化性ガ
ス雰囲気にて1700〜2100℃で加熱し不純物を除
去する方法がとられる。この処理により結晶化も進みh
−BNのピークはシャープになり、粒子サイズも増大す
るが、得られる高純度h−BNは粒径3〜5μm程度の
リン片形状をもち、この形状はしばしば不都合をもたら
す。即ち焼結性が悪く緻密な成形体が得られない、複合
体のフィラーとして高充填できない、などである。加え
て高温処理のため製造コストが高く、前述の原材料は全
て安価であるのにh−BNは高価な製品となっている。
これらの問題点がh−BN製品の市場普及拡大を妨げて
きた。
【0004】上述のように高純度で均一微細なBN粉末
が切望されており、実際その検討の報告がある。例えば
添加剤を用いる方法(特開昭61−256905号)で
は、粗製h−BNに炭素質粉末を添加しアンモニアガス
中1500℃以上で加熱処理し、0.5μm以下の粒子を
製造する方法が開示されている。しかしながら同法では
炭素質粉末の均一添加が工業上困難であること、また従
来より粒径は均一微細であるけれども前述成形品用途等
には一層の均一微細化が望ましいこと、高温加熱の点は
従来法と変わることなく製造コストが高いことなどの点
で不充分である。もう一つの例として初期段階で洗浄を
徹底し、純度を上げる方法(特開平2−80308号、
特開平3−115109号)がある。同法では微細粒子
は得られるが、低結晶性もしくは乱層構造BN(t−B
N)の段階である。これからh−BNを得るには150
0℃以上の高温加熱が必要である。このように高純度で
均一微細なh−BN粉末を低温加熱で得る方法はいまだ
達成されていなかった。
が切望されており、実際その検討の報告がある。例えば
添加剤を用いる方法(特開昭61−256905号)で
は、粗製h−BNに炭素質粉末を添加しアンモニアガス
中1500℃以上で加熱処理し、0.5μm以下の粒子を
製造する方法が開示されている。しかしながら同法では
炭素質粉末の均一添加が工業上困難であること、また従
来より粒径は均一微細であるけれども前述成形品用途等
には一層の均一微細化が望ましいこと、高温加熱の点は
従来法と変わることなく製造コストが高いことなどの点
で不充分である。もう一つの例として初期段階で洗浄を
徹底し、純度を上げる方法(特開平2−80308号、
特開平3−115109号)がある。同法では微細粒子
は得られるが、低結晶性もしくは乱層構造BN(t−B
N)の段階である。これからh−BNを得るには150
0℃以上の高温加熱が必要である。このように高純度で
均一微細なh−BN粉末を低温加熱で得る方法はいまだ
達成されていなかった。
【0005】本発明の課題は、新規な形状でかつ微細結
晶粒子からなるh−BN粉末およびその製造方法を提供
することにある。
晶粒子からなるh−BN粉末およびその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、形状が楕円盤
状もしくは円盤状であって、短軸;La,長軸;Lbお
よび厚さ;tが下式を満たすことを特徴とする微細な六
方晶窒化ホウ素粉末に係る。 50nm≦La≦Lb≦400nm, 20nm≦t≦150nm, t≦La 0.5≦La/Lb≦1.0 又、その厚み方向にBN六角網面が積層してなることを
特徴とする微細な楕円盤状もしくは円盤状h−BN粉末
に係る。又、本発明はホウ素と窒素とを含む繊維状化合
物を非酸化性ガス雰囲気下で400〜800℃の温度で
加熱処理して得たものを粉砕し、その後非酸化性ガス雰
囲気下で1000〜1800℃の温度で加熱処理するこ
とを特徴とする楕円盤状もしくは円盤状h−BN粉末の
製造方法に係る。本発明の提供するh−BNは、新規な
異方形状を有し、均一微細なものであるから絶縁性、熱
伝導性、潤滑性、焼結性等に優れた極めて有用性の高い
材料である。
状もしくは円盤状であって、短軸;La,長軸;Lbお
よび厚さ;tが下式を満たすことを特徴とする微細な六
方晶窒化ホウ素粉末に係る。 50nm≦La≦Lb≦400nm, 20nm≦t≦150nm, t≦La 0.5≦La/Lb≦1.0 又、その厚み方向にBN六角網面が積層してなることを
特徴とする微細な楕円盤状もしくは円盤状h−BN粉末
に係る。又、本発明はホウ素と窒素とを含む繊維状化合
物を非酸化性ガス雰囲気下で400〜800℃の温度で
加熱処理して得たものを粉砕し、その後非酸化性ガス雰
囲気下で1000〜1800℃の温度で加熱処理するこ
とを特徴とする楕円盤状もしくは円盤状h−BN粉末の
製造方法に係る。本発明の提供するh−BNは、新規な
異方形状を有し、均一微細なものであるから絶縁性、熱
伝導性、潤滑性、焼結性等に優れた極めて有用性の高い
材料である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは今までに提案してき
た機能性繊維状化合物の用途開発を通して、複合材中の
フィラーの見かけの充填体積%を大きくするためには繊
維形状を大きくすることが必要との観点に立ち鋭意研究
を進めた結果、高品位の結晶性繊維状C3N6H12B2O6
(化合物)を窒化ホウ素(化合物)の前駆体として簡便
な方法で合成可能なことを先に見い出した。この化学式
C3N6H12B2O6の組成を有する繊維状化合物は、メラ
ミン系化合物とホウ酸又は酸化ホウ素を適当な溶媒中で
加温反応し、冷却時に結晶を成長させ、析出した繊維状
化合物をろ別し、好ましくは急速乾燥することにより得
られ、実質的に格子定数a=3.600Å、b=20.1
43Å、c=14.121Å、β=92.11°で示さ
れ、単斜晶系に属する単結晶構造を有する化合物であ
る。単結晶自動X線構造解析によれば、この原料化合物
の結晶構造は以下のようである。
た機能性繊維状化合物の用途開発を通して、複合材中の
フィラーの見かけの充填体積%を大きくするためには繊
維形状を大きくすることが必要との観点に立ち鋭意研究
を進めた結果、高品位の結晶性繊維状C3N6H12B2O6
(化合物)を窒化ホウ素(化合物)の前駆体として簡便
な方法で合成可能なことを先に見い出した。この化学式
C3N6H12B2O6の組成を有する繊維状化合物は、メラ
ミン系化合物とホウ酸又は酸化ホウ素を適当な溶媒中で
加温反応し、冷却時に結晶を成長させ、析出した繊維状
化合物をろ別し、好ましくは急速乾燥することにより得
られ、実質的に格子定数a=3.600Å、b=20.1
43Å、c=14.121Å、β=92.11°で示さ
れ、単斜晶系に属する単結晶構造を有する化合物であ
る。単結晶自動X線構造解析によれば、この原料化合物
の結晶構造は以下のようである。
【0008】
【化1】
【0009】このものは窒化ホウ素及び各種の窒化ホウ
素系化合物の中間体として有用な化合物である。上記結
晶構造以外の化合物を少量含んでいても良い。化学式C
3N6H12B2O6の組成を有する繊維状化合物の形状は、
反応条件により平均繊維長30μmから5mm程度のもの
を得ることができる。このものの平均アスペクト比は1
0〜50程度である。本発明は上記C3N6H12B2O6の
組成を有する化合物を非酸化性雰囲気中で加熱処理する
ことにより、繊維形状を保持したt−BNが得られ、次
いでこれを粉砕したものを非酸化性ガス雰囲気下に低温
で加熱処理することにより、目的とする異方形状を有す
る微細なh−BNを得る。
素系化合物の中間体として有用な化合物である。上記結
晶構造以外の化合物を少量含んでいても良い。化学式C
3N6H12B2O6の組成を有する繊維状化合物の形状は、
反応条件により平均繊維長30μmから5mm程度のもの
を得ることができる。このものの平均アスペクト比は1
0〜50程度である。本発明は上記C3N6H12B2O6の
組成を有する化合物を非酸化性雰囲気中で加熱処理する
ことにより、繊維形状を保持したt−BNが得られ、次
いでこれを粉砕したものを非酸化性ガス雰囲気下に低温
で加熱処理することにより、目的とする異方形状を有す
る微細なh−BNを得る。
【0010】本発明の上記出発原料の製造方法におい
て、メラミン系化合物としてはNH2基を有するメラミ
ン、アンメリン、アンメリド、メラム、メロン等の化合
物が例示できる。ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタ
ホウ酸、四ホウ酸等、酸化ホウ素としては、三酸化ホウ
素、二酸化二ホウ素、三酸化四ホウ素、五酸化四ホウ素
等が使用できる。ホウ酸又は酸化ホウ素及びメラミン系
化合物を単独に又は同時に溶媒中で加温し、ホウ酸又は
酸化ホウ素、メラミン系化合物を完全に溶解させた後
に、冷却過程で結晶析出に伴って、メラミン系化合物1
モルに対しホウ酸2モルが水素結合により分子性結晶を
形成し、その化合物の結晶成長により、本発明の原料化
合物(前駆体化合物)を得ることができる。ホウ酸及び
メラミン系化合物を単独に溶解させた場合には、本発明
の原料化合物を得るために、ホウ酸溶液及びメラミン系
化合物溶液を混合する必要があるが、その混合比率は、
ホウ酸/メラミン系のモル比が2/1になるように所定
量混合するのが好ましい。ホウ酸過剰、又はメラミン系
化合物過剰の場合にも本発明の原料化合物を得ることは
可能であるが、冷却時温度での溶解度以上のホウ酸、メ
ラミン系化合物が溶解していた場合には、各々の結晶と
して再析出し(粒子状)、ろ別・急速乾燥後に得られる
本発明の原料化合物は繊維状化合物と粒子状物の混在し
たものとなる。メラミン系化合物はh−BN化する時の
熱処理時に分解し、消失するが、ホウ酸は粒子状h−B
N又は酸窒化物と考えられる本発明の原料化合物にとっ
ては、不純物として残存してしまう。また、原料の有効
利用の点からも計算された所定量の溶解を実施すること
が本発明の態様としては好ましい。
て、メラミン系化合物としてはNH2基を有するメラミ
ン、アンメリン、アンメリド、メラム、メロン等の化合
物が例示できる。ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタ
ホウ酸、四ホウ酸等、酸化ホウ素としては、三酸化ホウ
素、二酸化二ホウ素、三酸化四ホウ素、五酸化四ホウ素
等が使用できる。ホウ酸又は酸化ホウ素及びメラミン系
化合物を単独に又は同時に溶媒中で加温し、ホウ酸又は
酸化ホウ素、メラミン系化合物を完全に溶解させた後
に、冷却過程で結晶析出に伴って、メラミン系化合物1
モルに対しホウ酸2モルが水素結合により分子性結晶を
形成し、その化合物の結晶成長により、本発明の原料化
合物(前駆体化合物)を得ることができる。ホウ酸及び
メラミン系化合物を単独に溶解させた場合には、本発明
の原料化合物を得るために、ホウ酸溶液及びメラミン系
化合物溶液を混合する必要があるが、その混合比率は、
ホウ酸/メラミン系のモル比が2/1になるように所定
量混合するのが好ましい。ホウ酸過剰、又はメラミン系
化合物過剰の場合にも本発明の原料化合物を得ることは
可能であるが、冷却時温度での溶解度以上のホウ酸、メ
ラミン系化合物が溶解していた場合には、各々の結晶と
して再析出し(粒子状)、ろ別・急速乾燥後に得られる
本発明の原料化合物は繊維状化合物と粒子状物の混在し
たものとなる。メラミン系化合物はh−BN化する時の
熱処理時に分解し、消失するが、ホウ酸は粒子状h−B
N又は酸窒化物と考えられる本発明の原料化合物にとっ
ては、不純物として残存してしまう。また、原料の有効
利用の点からも計算された所定量の溶解を実施すること
が本発明の態様としては好ましい。
【0011】得られた繊維状h−BN前駆体を非酸化性
ガス雰囲気下、温度400〜800℃で0.5〜5時
間、好ましくは1〜3時間加熱することでt−BNを得
ることができる。非酸化性ガス雰囲気としては、窒素ガ
ス、アルゴンガス、アンモニアガス等の雰囲気を例示で
きる。加熱温度が400〜800℃では、リン片状化は
起きず、繊維形状を維持できる。次に、ボールミル等で
同繊維状物を0.5時間以上、好ましくは2時間以上、
充分に粉砕する。この段階ではnmオーダーの領域で反
応生成したt−BNが弱い結合力で針状形状を保ってい
るため、その粉砕は極めて容易であって、均一なt−B
N粉末が得られる。繰り返すが、ここで単なる無定形前
駆体の粉砕でなく、均一サイズの針状前駆体を粉砕する
点が重要である。次に得られた粉末を非酸化性ガス雰囲
気下、温度1000〜1800℃で0.5〜5時間、好
ましくは1〜3時間加熱を行う。通常はt−BNからh
−BNへの変化は高温(1800〜2200℃程度)で
行われるが、この均一微細なt−BNの変化は低温(1
000℃以上)で進行する。なぜならば、t−BNから
h−BNへの移行はBN網面群でなされる乱層の秩序化
であるから、網面の面積が微細であるほど層間の秩序化
は容易となる。微細なため表面積も大きく低温で効率的
な反応が起きる。ゆえに、過剰加熱がないため、高温で
の粒子成長が起きないため微細h−BN粉末が得られ
る。
ガス雰囲気下、温度400〜800℃で0.5〜5時
間、好ましくは1〜3時間加熱することでt−BNを得
ることができる。非酸化性ガス雰囲気としては、窒素ガ
ス、アルゴンガス、アンモニアガス等の雰囲気を例示で
きる。加熱温度が400〜800℃では、リン片状化は
起きず、繊維形状を維持できる。次に、ボールミル等で
同繊維状物を0.5時間以上、好ましくは2時間以上、
充分に粉砕する。この段階ではnmオーダーの領域で反
応生成したt−BNが弱い結合力で針状形状を保ってい
るため、その粉砕は極めて容易であって、均一なt−B
N粉末が得られる。繰り返すが、ここで単なる無定形前
駆体の粉砕でなく、均一サイズの針状前駆体を粉砕する
点が重要である。次に得られた粉末を非酸化性ガス雰囲
気下、温度1000〜1800℃で0.5〜5時間、好
ましくは1〜3時間加熱を行う。通常はt−BNからh
−BNへの変化は高温(1800〜2200℃程度)で
行われるが、この均一微細なt−BNの変化は低温(1
000℃以上)で進行する。なぜならば、t−BNから
h−BNへの移行はBN網面群でなされる乱層の秩序化
であるから、網面の面積が微細であるほど層間の秩序化
は容易となる。微細なため表面積も大きく低温で効率的
な反応が起きる。ゆえに、過剰加熱がないため、高温で
の粒子成長が起きないため微細h−BN粉末が得られ
る。
【0012】上述の如く本発明はこれまでにない特異な
形状即ち楕円盤状もしくは円盤状の微細h−BN粉末お
よびその製造法を提供するものである。なお本発明の用
途は実施例の潤滑剤に限られず種々の用途において従来
にない効果が得られる。すなわち樹脂との複合体による
熱伝導性材料用途においては、従来のリン片状h−BN
では樹脂との混練が困難で充填率が低く、得られる複合
体の熱伝導率は不満足なものであったが、本発明品を使
用すれば高充填が可能ですなわち熱伝導率の高い樹脂複
合体が得られる。またセラミック複合体に潤滑性を付与
する場合も他セラミック粒子との混合焼結が容易であ
る。成形体用途においては、加圧加熱成形を行うときに
従来のリン片状h−BNでは配向が起きていたが、本発
明品を用いた場合は等方性でかつ緻密な成形体を得るこ
とができる。c−BN原料としても従来品のリン片状h
−BNに比べc−BNへの転換率の向上が認められた。
形状即ち楕円盤状もしくは円盤状の微細h−BN粉末お
よびその製造法を提供するものである。なお本発明の用
途は実施例の潤滑剤に限られず種々の用途において従来
にない効果が得られる。すなわち樹脂との複合体による
熱伝導性材料用途においては、従来のリン片状h−BN
では樹脂との混練が困難で充填率が低く、得られる複合
体の熱伝導率は不満足なものであったが、本発明品を使
用すれば高充填が可能ですなわち熱伝導率の高い樹脂複
合体が得られる。またセラミック複合体に潤滑性を付与
する場合も他セラミック粒子との混合焼結が容易であ
る。成形体用途においては、加圧加熱成形を行うときに
従来のリン片状h−BNでは配向が起きていたが、本発
明品を用いた場合は等方性でかつ緻密な成形体を得るこ
とができる。c−BN原料としても従来品のリン片状h
−BNに比べc−BNへの転換率の向上が認められた。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明する。 実施例1 脱イオン水 400mlを500ml容のガラス製ビーカー
に入れ、それにメラミン 12gを加え、撹拌しながら8
0℃まで加温し、完全に溶解させ、それにオルトホウ酸
15gを加え、均一に溶解し、反応させた後、徐々に室
温まで冷却して繊維状化合物を生成せしめ、濾別した
後、50℃で真空乾燥した。得られた繊維状化合物は2
4gであり、平均繊維長さは60μmであり、分析により
この化合物はメラミン1モルに対しホウ酸2モルが化合
したC3N6H12B2O6の組成であることが確認された。
次いで、その繊維状化合物を窒素雰囲気下、700℃で
1時間熱処理、冷却後に自動乳鉢で1時間粉砕し、窒素
雰囲気下、1400℃で1時間熱処理した。得られたも
のはX線回析(XRD)からh−BNであることが確認
した。また、TEM観察から、微細均一な楕円盤状粉末
であって、その平均サイズは短軸が180nm、長軸が
240nm、厚さが80nmであった。またTEM 電
子線回折法により厚み方向がc軸であること、即ちその
厚み方向にBN六角網面が積層してなることが確認され
た。図1に繊維状前駆体化合物の走査型電子顕微鏡(S
EM)写真、図2に得られた化合物の透過型電子顕微鏡
(TEM)写真、図3にX線回析(XRD)チャートを
示す。図4に厚み方向のTEM写真、図5にその電子線
回折写真を示す。
に詳細に説明する。 実施例1 脱イオン水 400mlを500ml容のガラス製ビーカー
に入れ、それにメラミン 12gを加え、撹拌しながら8
0℃まで加温し、完全に溶解させ、それにオルトホウ酸
15gを加え、均一に溶解し、反応させた後、徐々に室
温まで冷却して繊維状化合物を生成せしめ、濾別した
後、50℃で真空乾燥した。得られた繊維状化合物は2
4gであり、平均繊維長さは60μmであり、分析により
この化合物はメラミン1モルに対しホウ酸2モルが化合
したC3N6H12B2O6の組成であることが確認された。
次いで、その繊維状化合物を窒素雰囲気下、700℃で
1時間熱処理、冷却後に自動乳鉢で1時間粉砕し、窒素
雰囲気下、1400℃で1時間熱処理した。得られたも
のはX線回析(XRD)からh−BNであることが確認
した。また、TEM観察から、微細均一な楕円盤状粉末
であって、その平均サイズは短軸が180nm、長軸が
240nm、厚さが80nmであった。またTEM 電
子線回折法により厚み方向がc軸であること、即ちその
厚み方向にBN六角網面が積層してなることが確認され
た。図1に繊維状前駆体化合物の走査型電子顕微鏡(S
EM)写真、図2に得られた化合物の透過型電子顕微鏡
(TEM)写真、図3にX線回析(XRD)チャートを
示す。図4に厚み方向のTEM写真、図5にその電子線
回折写真を示す。
【0014】実施例2 実施例1と同様の反応で、化学式C3N6H12B2O6繊維
状前駆体化合物を合成し、窒素雰囲気下、400℃で1
時間熱処理、冷却後に自動乳鉢で1時間粉砕し、更に窒
素雰囲気下、1300℃で1時間熱処理した。得られた
化合物は、短軸約120nm、長軸約150nm、厚さ
約50nmの微細な盤状一次粒子であった。X線回析を
行った結果、実施例1と同一化合物であった。
状前駆体化合物を合成し、窒素雰囲気下、400℃で1
時間熱処理、冷却後に自動乳鉢で1時間粉砕し、更に窒
素雰囲気下、1300℃で1時間熱処理した。得られた
化合物は、短軸約120nm、長軸約150nm、厚さ
約50nmの微細な盤状一次粒子であった。X線回析を
行った結果、実施例1と同一化合物であった。
【0015】実施例3 実施例1で得られた超微細盤状h−BNを5wt%添加し
た#180タービン油を、荷重10kg、すべり速度1.
0m/minの往復動潤滑試験にて摩擦係数を測定したとこ
ろ室温においては0.07、800℃においても0.07
であった。
た#180タービン油を、荷重10kg、すべり速度1.
0m/minの往復動潤滑試験にて摩擦係数を測定したとこ
ろ室温においては0.07、800℃においても0.07
であった。
【0016】比較例1 市販されているh−BN〔電気化学(株)製 GPグレ
ード〕のSEM観察を行った結果、粒子径3〜5μmの
粗大な鱗片状h−BNであった。図6に市販されている
h−BNのSEM写真、図7にそのTEM写真を示す。
ード〕のSEM観察を行った結果、粒子径3〜5μmの
粗大な鱗片状h−BNであった。図6に市販されている
h−BNのSEM写真、図7にそのTEM写真を示す。
【0017】比較例2 メラミン 12gとオルトホウ酸 15gを400mlの脱イ
オン水とともに500mlのビーカー中に仕込み、室温で
1時間撹拌反応を行った後に、濾別し150℃で乾燥し
た。得られた化合物は大きさ1μm〜5μmのリン片状で
あった。次いで、そのリン片状化合物を窒素雰囲気下、
700℃で1時間熱処理、冷却後に自動乳鉢で1時間粉
砕し、窒素雰囲気下、1400℃で1時間熱処理した。
得られたものはX線回析からh−BNであるが、大きさ
0.5μm〜3μmの鱗片状と粒子状の混合物であった。
図8にそのTEM写真を示す。
オン水とともに500mlのビーカー中に仕込み、室温で
1時間撹拌反応を行った後に、濾別し150℃で乾燥し
た。得られた化合物は大きさ1μm〜5μmのリン片状で
あった。次いで、そのリン片状化合物を窒素雰囲気下、
700℃で1時間熱処理、冷却後に自動乳鉢で1時間粉
砕し、窒素雰囲気下、1400℃で1時間熱処理した。
得られたものはX線回析からh−BNであるが、大きさ
0.5μm〜3μmの鱗片状と粒子状の混合物であった。
図8にそのTEM写真を示す。
【0018】比較例3 比較例1のリン片状h−BNを5wt%添加した#180
タービン油を、荷重10kg、すべり速度1.0m/minの
往復動潤滑試験にて摩擦係数を測定したところ室温にお
いては0.20、800℃においても0.20であった。
タービン油を、荷重10kg、すべり速度1.0m/minの
往復動潤滑試験にて摩擦係数を測定したところ室温にお
いては0.20、800℃においても0.20であった。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、まず針状前駆体化合物
内でのメラミンホウ素配列を反映して、その断面積以上
にBN網面は発達しない。すなわちt−BNを得る40
0〜800℃での加熱でリン片化は起きず、繊維形状を
保持している。この段階ではnmオーダーの領域で反応
生成したh−BNが弱い結合力で針状形状を保っている
ため、その粉砕は極めて容易であって、均一な微細h−
BN粉末が得られる。本発明では単なる無定形前駆体の
粉砕でなく、均一サイズの針状前駆体を粉砕する点が重
要である。
内でのメラミンホウ素配列を反映して、その断面積以上
にBN網面は発達しない。すなわちt−BNを得る40
0〜800℃での加熱でリン片化は起きず、繊維形状を
保持している。この段階ではnmオーダーの領域で反応
生成したh−BNが弱い結合力で針状形状を保っている
ため、その粉砕は極めて容易であって、均一な微細h−
BN粉末が得られる。本発明では単なる無定形前駆体の
粉砕でなく、均一サイズの針状前駆体を粉砕する点が重
要である。
【0020】次にこの均一微細t−BNはh−BNへの
変化が低温で進行する。なぜならt−BNからh−BN
への移行はBN網面群でなされる乱層の秩序化であるか
ら、網面の面積が微細であるほど層間の秩序化は容易と
なる。微細なため表面積も大きく低温で効率的な反応が
起きる。最後に過剰加熱がないため、高温での粒子成長
が起きないため微細h−BN粉末が得られる。
変化が低温で進行する。なぜならt−BNからh−BN
への移行はBN網面群でなされる乱層の秩序化であるか
ら、網面の面積が微細であるほど層間の秩序化は容易と
なる。微細なため表面積も大きく低温で効率的な反応が
起きる。最後に過剰加熱がないため、高温での粒子成長
が起きないため微細h−BN粉末が得られる。
【図1】実施例1の繊維状前駆体化合物の形状を示すS
EM写真である。
EM写真である。
【図2】実施例1で得られた本発明h−BN粉末の形状
を示すTEM写真である。
を示すTEM写真である。
【図3】実施例1で得られたh−BN粉末のXRDチャ
ートである。
ートである。
【図4】実施例1で得られた化合物の厚み方向を示すT
EM写真である。
EM写真である。
【図5】実施例1で得られた化合物の積層を示す電子線
回折写真である。
回折写真である。
【図6】比較例1の市販のh−BNの形状を示すSEM
写真である。
写真である。
【図7】比較例1の市販のh−BNの形状を示すTEM
写真である。
写真である。
【図8】比較例2で得られた化合物の形状を示すTEM
写真である。
写真である。
Claims (4)
- 【請求項1】 形状が楕円盤状もしくは円盤状であっ
て、短軸;La,長軸;Lbおよび厚さ;tが下式を満
たすことを特徴とする微細な六方晶窒化ホウ素粉末。 50nm≦La≦Lb≦400nm, 20nm≦t≦150nm, t≦La 0.5≦La/Lb≦1.0 - 【請求項2】 厚み方向に窒化ホウ素六角網面が積層し
てなることを特徴とする請求項1記載の微細な楕円盤状
もしくは円盤状六方晶窒化ホウ素粉末。 - 【請求項3】 ホウ素と窒素とを含む繊維状化合物を非
酸化性ガス雰囲気下で400〜800℃の温度で加熱処
理して得たものを粉砕し、その後非酸化性ガス雰囲気下
で1000〜1800℃の温度で加熱処理することを特
徴とする微細な楕円盤状もしくは円盤状六方晶窒化ホウ
素粉末の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3においてホウ素と窒素とを含む
繊維状化合物が化学式C3N6H12B206で示される化合
物であることを特徴とする微細な楕円盤状もしくは円盤
状六方晶窒化ホウ素粉末の製造方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24875196A JPH1072205A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 微細な盤状六方晶窒化ホウ素粉末及びその製造方法 |
PCT/JP1997/002727 WO1998005590A1 (fr) | 1996-08-06 | 1997-08-06 | Nitrure de bore et son procede de preparation |
EP97934702A EP0918039A4 (en) | 1996-08-06 | 1997-08-06 | BORNITRIDE AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
KR1019997000968A KR100323941B1 (ko) | 1996-08-06 | 1997-08-06 | 질화붕소 및 그의 제조방법 |
CN97197074A CN1227531A (zh) | 1996-08-06 | 1997-08-06 | 氮化硼及其制造方法 |
US09/242,008 US6319602B1 (en) | 1996-08-06 | 1997-08-06 | Boron nitride and process for preparing the same |
TW086111235A TW448131B (en) | 1996-08-06 | 1997-08-06 | Boron nitride and its production |
US09/963,549 US6541111B2 (en) | 1996-08-06 | 2001-09-27 | Process for producing boron nitride |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24875196A JPH1072205A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 微細な盤状六方晶窒化ホウ素粉末及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072205A true JPH1072205A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=17182837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24875196A Pending JPH1072205A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-29 | 微細な盤状六方晶窒化ホウ素粉末及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072205A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100341723B1 (ko) * | 2000-05-16 | 2002-06-24 | 조종목 | 자전 고온반응 합성법을 이용한 육방정 질화붕소 분말의제조 방법 |
JP2002220213A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-08-09 | Sony Corp | Iiib族窒素化合物の合成方法 |
KR100461962B1 (ko) * | 2002-07-30 | 2004-12-17 | 임동수 | 금속산화물/질화물 복합체 분말의 제조방법 |
JP2005097022A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Japan Science & Technology Agency | Iiib族窒化物の合成方法 |
JP2006045032A (ja) * | 2004-08-09 | 2006-02-16 | National Institute For Materials Science | 窒化ホウ素膜で被覆された窒化アルミニウムナノチューブ及びその製造方法 |
JP2007051228A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Denki Kagaku Kogyo Kk | エンジンオイル |
JP2007191337A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 窒化ホウ素粉末、その製造方法及び用途 |
JP2007308360A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-29 | Jfe Steel Kk | 六方晶窒化ホウ素粉末 |
JP2008280243A (ja) * | 2000-05-01 | 2008-11-20 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics Inc | 高度に層剥離した六方晶窒化ホウ素粉末、その製造方法及び使用 |
JP2016141600A (ja) * | 2015-02-02 | 2016-08-08 | 三菱化学株式会社 | 六方晶窒化ホウ素単結晶およびその製造方法、該六方晶窒化ホウ素単結晶を配合した複合材組成物並びに該複合材組成物を成形してなる放熱部材 |
JP2019189525A (ja) * | 2015-02-02 | 2019-10-31 | 三菱ケミカル株式会社 | 六方晶窒化ホウ素単結晶、該六方晶窒化ホウ素単結晶を配合した複合材組成物および該複合材組成物を成形してなる放熱部材 |
JP2021143124A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-09-24 | 三菱ケミカル株式会社 | 六方晶窒化ホウ素単結晶、該六方晶窒化ホウ素単結晶を配合した複合材組成物および該複合材組成物を成形してなる放熱部材 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP24875196A patent/JPH1072205A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100341723B1 (ko) * | 2000-05-16 | 2002-06-24 | 조종목 | 자전 고온반응 합성법을 이용한 육방정 질화붕소 분말의제조 방법 |
JP2002220213A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-08-09 | Sony Corp | Iiib族窒素化合物の合成方法 |
KR100461962B1 (ko) * | 2002-07-30 | 2004-12-17 | 임동수 | 금속산화물/질화물 복합체 분말의 제조방법 |
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