JPH1053405A - 微結晶からなる六方晶窒化ホウ素多結晶体及びその製造法 - Google Patents

微結晶からなる六方晶窒化ホウ素多結晶体及びその製造法

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JPH1053405A
JPH1053405A JP22446296A JP22446296A JPH1053405A JP H1053405 A JPH1053405 A JP H1053405A JP 22446296 A JP22446296 A JP 22446296A JP 22446296 A JP22446296 A JP 22446296A JP H1053405 A JPH1053405 A JP H1053405A
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hexagonal boron
fibrous
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ファウスティナス ファウジ
Masato Tani
真佐人 谷
Masayoshi Suzue
正義 鈴江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナノオーダーレベルの微結晶からなる六方晶
窒化ホウ素多結晶体、あるいは繊維形状を有する該六方
晶窒化ホウ素多結晶体及びこれらの製造法を提供する。 【解決手段】 ナノオーダーの微結晶からなる六方晶窒
化ホウ素多結晶体は、メラミン系化合物とホウ酸又は酸
化ホウ素を適当な溶媒中で加温反応し、冷却時に結晶を
成長させ、析出した繊維状化合物をろ別し、急速乾燥し
て得られる化学式C361226で示される化合物を
非酸化性雰囲気中で1300〜1800℃の温度で加熱
処理することにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微結晶からなる六
方晶窒化ホウ素多結晶体及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】六方晶窒化ホウ素(以下h−BNと記
す)は、熱伝導性、電気絶縁性、耐熱性、耐食性、化学
安定性、潤滑性などの特性に優れた化合物として知られ
用途開発が積極的に進められている。これらの諸特性を
生かして、粉末状態で固体潤滑剤、耐熱離型剤などに使
用されている。また、h−BN粉末を焼結した焼結体は
溶解ルツボ、電気絶縁材料、各種電子材料など多方面で
使用されている。そして、近年では、電気・電子部材分
野でその耐熱性と熱放散性が注目され更なる応用展開が
期待されている化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、窒化ホウ素の工
業的製法としては、1)酸化ホウ素を還元窒化する方法
2)単体ホウ素を窒化する方法 3)ハロゲン化ホウ素
を還元窒化する方法等が知られている。これらの製造方
法により得られるh−BNは、その製法に由来する鱗片
状の形状を有するため、焼結体の製造や他のセラミック
スとの複合化、若しくはその他複合材料として用いる場
合その形状からの制約を受けている。すなわち、これら
鱗片状h−BNは、焼結体原料として用いる場合、空隙
の発生が避け難いため、緻密な焼結体とするのが困難で
あり、さらには他のセラミックスと複合する際もしくは
樹脂等との複合の際にも、同様の問題が生じるという欠
点を有していた。
【0004】一方、特開昭60−151202号には窒
化ホウ素の製造方法が開示されている。同公報は、ホウ
酸及びホウ酸の金属塩から選ばれた一種又はそれ以上の
ホウ素化合物と、当該ホウ素化合物と化合しうる一種以
上の含窒素化合物とから、予めホウ素原子と窒素原子と
が共存する化合物を形成せしめ、次いで当該化合物を不
活性ガスまたは還元性ガスの雰囲気中で600℃以上に
加熱することで鱗片状、柱状、針状の形状の窒化ホウ素
を得ることができるとしている。しかし、この方法によ
り得られる繊維状窒化ホウ素の繊維長さは高々20μm
に留まっており、熱伝導性向上材として用いる場合には
未だ十分満足できる大きさではなかった。また、この方
法により得られる窒化ホウ素は、高品位の微細なナノオ
ーダーからなる窒化ホウ素とはならず、このものを粉砕
してもナノオーダーレベルの微結晶を得ることはできな
い。本発明の課題は、ナノオーダーレベルの微結晶から
なるh−BN多結晶体、あるいは繊維形状を有する該h
−BN多結晶体及びこれらの製造法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナノオーダー
の微結晶からなるh−BN多結晶体及び繊維形状を有す
る該h−BN多結晶体に係る。また、本発明は化学式C
361226で示される繊維状化合物を非酸化性雰囲
気中で1300〜1800℃の温度で加熱処理すること
を特徴とするナノオーダーの微結晶からなるh−BN多
結晶体及び繊維形状を有する該h−BN多結晶体の製造
法に係る。本発明のh−BN多結晶体はナノオーダーの
微結晶からなる。このナノオーダーの微結晶の粒子径範
囲は20〜200nm(ナノメートル)、好ましくは50
〜200nm、平均太さ5〜50nmである。そして本発明
のh−BN多結晶体は長さが30μm以上、5mm以下で
あるものが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らは今までに提案してき
た機能性繊維状化合物の用途開発を通して、複合材中の
フィラーの見かけの充填体積%を大きくするためには繊
維形状を大きくすることが必要との観点に立ち鋭意研究
を進めた結果、高品位の結晶性繊維状C361226
(化合物)を窒化ホウ素(化合物)の前駆体として簡便
な方法で合成可能なことを先に見い出した。この化学式
361226の組成を有する繊維状化合物は、メラ
ミン系化合物とホウ酸又は酸化ホウ素を適当な溶媒中で
加温反応し、冷却時に結晶を成長させ、析出した繊維状
化合物をろ別し、好ましくは急速乾燥することにより得
られ、実質的に格子定数a=3.600Å、b=20.1
43Å、c=14.121Å、β=92.11°で示さ
れ、単斜晶系に属する単結晶構造を有する化合物であ
る。単結晶自動X線構造解析によれば、この原料化合物
の結晶構造は以下のようである。
【0007】
【化1】
【0008】このものは窒化ホウ素及び各種の窒化ホウ
素系化合物の中間体として有用な化合物である。上記結
晶構造以外の化合物を少量含んでいても良い。化学式C
361226の組成を有する繊維状化合物の形状は、
反応条件により平均繊維長30μmから5mm程度のもの
を得ることができる。このものの平均アスペクト比は1
0〜50程度である。本発明は上記C361226
組成を有する化合物を非酸化性雰囲気中で加熱処理する
ことにより、ナノオーダーの微結晶からなる、h−BN
多結晶体を得る方法を提供する。
【0009】本発明の上記出発原料の製造方法におい
て、メラミン系化合物としてはNH2基を有するメラミ
ン、アンメリン、アンメリド、メラム、メロン等の化合
物ができる。ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタホウ
酸、四ホウ酸等、酸化ホウ素としては、三酸化ホウ素、
二酸化二ホウ素、三酸化四ホウ素、五酸化四ホウ素等が
使用できる。ホウ酸又は酸化ホウ素及びメラミン系化合
物を単独に又は同時に溶媒中で加温し、ホウ酸又は酸化
ホウ素、メラミン系化合物を完全に溶解させた後に、冷
却過程で結晶析出に伴って、メラミン系化合物1モルに
対しホウ酸2モルが水素結合により分子性結晶を形成
し、その化合物の結晶成長により、本発明の原料化合物
(前駆体化合物)を得ることができる。ホウ酸及びメラ
ミン系化合物を単独に溶解させた場合には、本発明の原
料化合物を得るために、ホウ酸溶液及びメラミン系化合
物溶液を混合する必要があるが、その混合比率は、ホウ
酸/メラミン系のモル比が2/1になるように所定量混
合するのが好ましい。ホウ酸過剰、又はメラミン系化合
物過剰の場合にも本発明の原料化合物を得ることは可能
であるが、冷却時温度での溶解度以上のホウ酸、メラミ
ン系化合物が溶解していた場合には、各々の結晶として
再析出し(粒子状)、ろ別・急速乾燥後に得られる本発
明の原料化合物は繊維状化合物と粒子状物の混在したも
のとなる。メラミン系化合物はh−BN化する時の熱処
理時に分解し、消失するが、ホウ酸は粒子状h−BN又
は酸窒化物と考えられる本発明の原料化合物にとって
は、不純物として残存してしまう。また、原料の有効利
用の点からも計算された所定量の溶解を実施することが
本発明の態様としては好ましい。
【0010】本発明においては、反応機構は明確ではな
いが加温によるホウ酸とメラミンの付加反応は必須の要
件である。そして、その反応温度からの冷却時に結晶成
長が起こり本発明の原料化合物を得ることができる。ま
た、本発明の特徴として反応温度の設定によって、得ら
れる化合物の繊維長をコントロールすることができる。
更に、先行技術に対比して、本発明用の前駆体の製造方
法によれば溶媒が完全水系においても針状化合物を得る
ことが可能である。μmオーダーの繊維長を有する本発
明の原料化合物を得るためには、溶媒の沸点以下の反応
温度、mmオーダーの繊維長を有する本発明の原料化合物
を得るためには、溶媒の沸点以上〜200℃の反応温度
で合成することが好ましい。加温温度が60℃未満の場
合には得られる化合物の繊維長が短くなり又、生産効率
が低下するため好ましくない。水熱合成における200
℃以上の温度では、設備コストの増大と得られる結晶化
合物の粗大化(異常成長)が生じ易くなり、安定生産上
から考えて200℃以下が好ましい。設定した温度での
反応時間は特に限定されるものではないが、原料が完溶
することは本発明を実施する上で好ましい要件である。
冷却温度は急速すぎると繊維成長及び繊維の結晶性に悪
影響を及ぼし、遅すぎると生産性が悪くなることから、
本化合物を原料とした用途での支障をきたさない範囲で
の設定を適宜選択することが好ましい。得られた結晶は
通常のろ別処理により、溶媒より分離される。
【0011】次に、本発明用前駆体合成の実施態様で重
要なこととして、得られた繊維状前駆体化合物の形状を
できうる限りそのままの状態で乾燥品として得るために
は、真空乾燥、減圧乾燥等の急速乾燥を行うことが挙げ
られる。溶媒の乾燥速度の限界値がどのレベルまで対応
可能であるかの設定は、乾燥温度、乾燥機の能力等によ
り特定はできないが、急速な乾燥がとれる程形状の保持
性は良好である。乾燥速度が遅すぎ且つ、加温されてい
る場合には、得られた針状結晶の再溶解と考えられる現
象により、形状の崩れた非結晶のC−H−N−B−O系
化合物が得られ、このものを焼成しても本発明の目的物
を得ることができないため好ましくない。
【0012】即ち、上記前駆体化合物は、ホウ酸又は酸
化ホウ素、メラミン系化合物を加温下に完全溶解させ、
付加反応をさせ、冷却析出時にa軸方向に結晶成長した
繊維状とし、乾燥を急速乾燥することにより単結晶化合
物として得られる。本発明の目的化合物は該前駆体化合
物を非酸化性雰囲気中で1300〜1800℃、好まし
くは1300〜1500℃の温度で加熱処理することに
より得られる。非酸化性雰囲気とは、アルゴン、ヘリウ
ム、窒素、アンモニウムガス中など、酸素がない、ある
いは酸化されない状態の雰囲気のことである。加熱処理
の温度は、1300℃未満では、一部が非晶質またはt
−BNとなり、均質なh−BNが得られず、1800℃
を超えると、形状が変わり形状保持できなくなるため好
ましくない。処理時間は、通常15分〜24時間、好ま
しくは1〜6時間が良く、15分未満の場合、反応が完
全に行われない可能性があるため好ましくない。また、
上述前駆体化合物に近似の化合物として、急速乾燥時に
化学式C361226の組成からxH2O(0<x<
6)として脱水されたC3612-2x26-x化合物が
得られる場合もあるが、この化合物もその繊維形状を保
持する範囲において本発明原料に含まれる。前駆体化合
物の結晶性が良好であることは、従来よりも低温でh−
BN化合物を得ることができ、前駆体繊維形状の保持さ
れた微結晶の集合した繊維状h−BNの合成を可能とす
る。
【0013】本発明の製造方法においてナノオーダーの
微結晶からなるh−BN多結晶体は繊維形状で得られる
が、粉砕等により繊維形状を失ったものであっても、微
結晶h−BN原料としては有用性が高く、このものも本
発明に包含される。粉砕は例えば擂潰機、ボールミル、
湿式ミル等の粉砕機を用いることができる。このものは
ナノオーダーレベルの極めて微細な結晶であり、またそ
のサイズの均一性が高いことから焼結特性に優れてい
て、焼結体原料等として産業上極めて有用性が高い。本
発明の化合物は例えば樹脂との複合化により熱伝導性を
改善する場合に繊維状である効果によりその見かけの充
填体積%の向上が図られ、また、BN焼結体用原料とし
て使用する場合には本発明の化合物を粉砕することによ
ってナノオーダーの一次粒子h−BNを得ることがで
き、その一次粒子がナノオーダーレベルの微細な結晶で
あることから焼結特性に優れる等、産業上有用な化合物
として提供される。
【0014】本発明のナノオーダーの微結晶からなるh
−BN多結晶体のうち、繊維形状を有するものは、繊維
形状を有する効果によりその見かけの充填体積%の向上
が図られ、熱伝導性向上材として特に有用なものであ
る。また、本発明の製造方法により得られるナノオーダ
ーの微結晶からなる繊維状h−BN多結晶体は、このも
のを構成する微結晶の結晶網面の法線方向が繊維伸長方
向に略一致するという特徴を有している。そのため、例
えば樹脂等に該繊維を混練して押出成形により押出方向
に該繊維を配向させた板状物は板厚方向の熱伝導性向上
効果が特に顕著となり放熱材料として優れている。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより一層明ら
かにする。 実施例1 脱イオン水400mlを500ml容のガラス製ビーカーに
入れ、それにメラミン12gを加え、撹拌しながら80
℃まで加温し、完全に溶解させ、それにオルトホウ酸1
5gを加え、均一に溶解し、反応させた後、徐々に室温
まで冷却して繊維状化合物を生成せしめ、ろ別した後、
50℃で真空乾燥した。得られた繊維状化合物は24g
であり、平均繊維長は60μmであり、CHN分析、高
周波誘導結合プラズマ発光分析(ICP)によるB分析
及び単結晶自動X線構造解析装置〔AFC/RASA−
7R、理学電機(株)製〕によりこの化合物は単結晶形
に属し、メラミン1モルに対しホウ酸2モルが付加化合
したC361226の組成であることが確認された。
また、TEM電子線回折結果より単結晶であった。図1
に得られた前駆体繊維状化合物の走査型電子顕微鏡(S
EM)写真、図2にその透過型電子顕微鏡(TEM)写
真、図3にTEM電子線回折写真、図4にX線回折(X
RD)チャート、図5に単結晶自動X線構造解析による
結晶構造チャートを示す。次いで、本繊維状化合物を窒
素雰囲気下、1400℃で1時間加熱処理を行った。得
られた化合物はXRD分析からh−BN単一化合物であ
り、SEM観察から前駆体の形状が保持され繊維状多結
晶体であること、TEM観察から平均繊維長60nm、平
均繊維径17nmの微結晶の集合体であることを確認し、
本発明の化合物を得ることができた。図6に得られた本
発明の目的とする繊維状化合物のSEM写真、図7にそ
のTEM写真を示す。
【0016】実施例2 実施例1と同様の行程で、加熱温度1300℃で実施し
た結果、得られた化合物は、実施例1と同様の分析を行
った結果、実施例1と同一化合物であった。 実施例3 実施例1と同様の行程で、加熱温度1800℃で実施し
た結果、得られた化合物は、実施例1と同様の分析を行
った結果、実施例1と同一化合物であった。 実施例4 実施例1で得られた繊維状多結晶体を湿式メディヤ撹拌
型粉砕機(三井鉱山株式会社製)にて5時間粉砕し、ス
ラリーを濾別した後、乾燥した。得られたものはTEM
観察から、ほとんど100nm以下の微細結晶であった。
図8に得られた微細結晶のTEM写真を示す。 実施例5 実施例1で得られた化合物をPPS樹脂に40wt%の配
合組成を射出成形機にて成形させ、レーザーフラッシュ
法で測定を行った結果、熱伝導率が2W/mKであっ
た。 比較例1 実施例4と同様に、市販のh−BNを用い、これをPP
S樹脂に40wt%の配合組成にて成形試料を作製し、実
施例4と同様の測定を行った結果、熱伝導率が1.5W
/mKであった。図9に市販されているh−BNのTE
M写真を示す。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ナノオーダーレベルの
微結晶からなるh−BN多結晶体、あるいは該ナノオー
ダーレベルの微結晶からなる繊維形状を有するh−BN
多結晶体が得られる。本発明の化合物は例えば樹脂との
複合化により熱伝導性を改善する場合に繊維状である効
果によりその見かけの充填体積%の向上が図られ、ま
た、BN焼結体用原料として使用する場合には本発明の
化合物を粉砕することによってナノオーダーの一次粒子
h−BNを得ることができ、その一次粒子がナノオーダ
ーレベルの微細な結晶であることから焼結特性に優れる
等、産業上有用な化合物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた前駆体繊維状化合物の形
状を示すSEM写真である。
【図2】 実施例1で得られた前駆体繊維状化合物の形
状を示すTEM写真である。
【図3】 実施例1で得られた前駆体繊維状化合物の単
結晶を示すTEM電子線回折写真である。
【図4】 実施例1で得られた前駆体繊維状化合物のX
RD回折チャートである。
【図5】 実施例1で得られた前駆体繊維状化合物の単
結晶自動X線構造解析による結晶構造を示すチャートで
ある。
【図6】 実施例1で得られた目的とする繊維状化合物
の形状を示すSEM写真である。
【図7】 実施例1で得られた目的とする繊維状化合物
の形状を示すTEM写真である。
【図8】 実施例4で得られた微細結晶の形状を示すT
EM写真である。
【図9】 市販のh−BNの形状を示すTEM写真であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナノオーダーの微結晶からなる六方晶窒
    化ホウ素多結晶体。
  2. 【請求項2】 繊維形状を有する請求項1記載の六方晶
    窒化ホウ素多結晶体。
  3. 【請求項3】 長さが30μm以上、5mm以下である請
    求項2記載の六方晶窒化ホウ素多結晶体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の六方晶窒化ホウ素多
    結晶体を粉砕してなるナノオーダーの微結晶六方晶窒化
    ホウ素。
  5. 【請求項5】 メラミン系化合物とホウ酸又は酸化ホウ
    素を適当な溶媒中で加温反応し、冷却時に結晶を成長さ
    せ、析出した繊維状化合物をろ別し、急速乾燥して得ら
    れる化学式C361226で示される化合物を非酸化
    性雰囲気中で1300〜1800℃の温度で加熱処理す
    ることを特徴とする請求項1〜3記載の六方晶窒化ホウ
    素多結晶体の製造法。
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