JPH1056151A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH1056151A
JPH1056151A JP8211513A JP21151396A JPH1056151A JP H1056151 A JPH1056151 A JP H1056151A JP 8211513 A JP8211513 A JP 8211513A JP 21151396 A JP21151396 A JP 21151396A JP H1056151 A JPH1056151 A JP H1056151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
interlayer insulating
horizontal portion
conductive material
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8211513A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Amou
淳 天羽生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP8211513A priority Critical patent/JPH1056151A/ja
Priority to TW086108151A priority patent/TW382145B/zh
Priority to DE19730346A priority patent/DE19730346A1/de
Priority to KR19970036334A priority patent/KR19980018255A/ko
Publication of JPH1056151A publication Critical patent/JPH1056151A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/31DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor
    • H10B12/318DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor the storage electrode having multiple segments
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/90Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions
    • H01L28/91Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions made by depositing layers, e.g. by depositing alternating conductive and insulating layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/90Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions
    • H01L28/92Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation having vertical extensions made by patterning layers, e.g. by etching conductive layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の技術では、DRAMのメモリセルを構
成するキャパシタの容量を確保しつつ、その製造工程を
簡略化することが困難であった。 【解決手段】 この発明によるキャパシタは、その製造
工程において、メモリセルを構成するMOSトランジス
タを形成したその上部に層間絶縁膜を積層し、トランジ
スタの一方のソース/ドレイン電極に接し、この層間絶
縁膜表面上に広がりを持つキャパシタの水平部を形成す
る。さらに、この水平部の外周部の側断面に沿って、上
方及び下方に伸びた状態に直立部を形成する。この水平
部、直立部を下部電極に含むキャパシタは、層間絶縁膜
の内部にも埋まり込んで形成されるため、結果的にキャ
パシタの大容量化が可能となる。水平部の外周部の側断
面の形成は、一つのマスクパターンを用いて少ない製造
工程で行うことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置とそ
の製造方法に関し、詳しくはDRAM(DYNAMICRANDOM
ACCESS MEMORY)のメモリセルとして用いられるキャパ
シタの大容量化を図った半導体装置の構造、及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図25は特開平7−147331号公報
に示された従来の半導体装置の断面図でありDRAMの
メモリセルを構成するキャパシタの構造を示している。
この図において、101は半導体基板、102は半導体
基板101の表面上の非活性領域となる領域に形成され
た素子分離絶縁膜、103は半導体基板101の表面の
活性領域に、半導体基板1の表面のチャネル領域104
を挟んで形成されたソース/ドレイン領域、105はチ
ャネル領域104上に積層されたゲート絶縁膜、106
はゲート絶縁膜105上に配置形成されたゲート電極、
106aは図25に示した断面において、素子分離膜1
02上に配置形成された配線であり、この配線106a
は、他の断面を見た場合にはゲート電極106同様、M
OSトランジスタのゲート電極として働くワード線であ
る。
【0003】107はゲート電極106及び配線106
aの側断面に付着して形成された絶縁膜からなるサイド
ウォール、108は半導体基板101の一主面上に積層
された層間絶縁膜、109は平坦な層間絶縁膜108の
上面に積層された窒化膜、110は窒化膜109の上面
に部分的に積層されたポリシリコン膜、111はポリシ
リコン膜の側断面に形成された絶縁膜からなるサイドウ
ォールである。113は垂直部112a、水平部112
b、外側円筒部112c、内側円筒部112dからなる
キャパシタの下部電極である。垂直部112aは導電物
質から構成され、ソース/ドレイン領域103の表面に
接し、層間絶縁膜108内に半導体基板101の一主面
に対して垂直に伸びる柱状に形成されている。水平部1
12bは、ポリシリコン膜110及びサイドウォール1
11の上面に沿って半導体基板101の一主面に対して
ほぼ並行に形成されている。外側円筒部112cは円筒
状の導電物質からなり、円筒の内壁が水平部112b及
びポリシリコン膜110の外周に接し、さらに上方に向
かって伸びた状態である。また内側円筒部112dはキ
ャパシタの水平部112bの上面に接し、上方に伸びる
円筒形に形成された導電物質からなっている。
【0004】また、さらに、下部電極113の表面には
誘電体膜114が積層され、さらに上層に上部電極11
5となる導電物質が積層された状態となっている。この
ように形成された半導体装置、特にキャパシタは、その
製造方法が複雑であり、下部電極が少なくとも垂直部1
12a、水平部112b、外側円筒部112c、内側円
筒部112dからなり、さらに水平部112bの下部に
はポリシリコン膜110やサイドウォール111が形成
されており、非常に多くの部分から成り立っているた
め、製造工程が複雑であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置にお
けるキャパシタの構造は、下部電極と上部電極の対向面
積を増大させ、容量を十分に確保するため、下部電極の
構造を複雑な形状とすることが考えられていたが、これ
を実現するために、製造工程が煩雑になり、製造コスト
増を招く等の問題があった。また、キャパシタの下部電
極を複数のパーツから構成する際、それらの接続部には
接続抵抗が生じるが、この配線抵抗を低減させることも
課題となっていた。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、容量を十分に確保でき、従来
よりも少ない工程数で製造が可能であり、さらに下部電
極を複数のパーツから形成する際においては、接続抵抗
を低減させることが可能なキャパシタを持つ半導体装置
及び半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体装
置は、半導体基板の一主面に形成された導電領域、上記
半導体基板の一主面上に積層された層間絶縁膜内に埋設
して柱状に形成され、上記導電領域に接する接続部、上
記接続部の上部に接し、上記層間絶縁膜表面に広がりを
持つ水平部、上記水平部の外周を取り囲んで接し、一定
方向に伸びた状態に形成された直立部、上記直立部及び
上記水平部を含む下部電極の表面に積層された誘電体
膜、上記誘電体膜の表面に積層された上部電極を含み、
上記直立部は、上記水平部の外周から上方に伸びた部分
と上記層間絶縁膜内に上記水平部の外周から下に向かっ
て形成された断面に付着して形成された部分を含むもの
である。
【0008】また、この発明による半導体装置は、上記
のような半導体装置において、直立部の高さの中間位置
近傍と水平部の端部とが接するものとするものである。
【0009】さらに、この発明による半導体装置は、半
導体基板の一主面に形成された導電領域、上記半導体基
板の一主面上に積層された層間絶縁膜内に埋設して柱状
に形成され、上記導電領域に接する接続部、上記接続部
の上部に接し、水平方向に広がりを持つ水平部、上記水
平部の外周を取り囲み、上方及び下方に伸びた状態に形
成された直立部、上記直立部及び上記水平部を含む下部
電極の表面に積層された誘電体膜、上記誘電体膜の表面
に積層された上部電極を含み、上記下部電極を構成する
上記直立部は上記水平部の下面に部分的に密着した状態
であるものである。
【0010】また、この発明による半導体装置は、上記
の下部電極を構成する水平部の下面に直立部が部分的に
密着した構造であり、さらに上記水平部の外周を取り囲
んで接し、上方及び下方に伸びた状態に形成された上記
直立部は一体構造とするものである。
【0011】さらに、この発明による半導体装置は、上
記のような構造に加え、下部電極は水平部の上面に接し
て上方に伸びる突出部を有するものとする。
【0012】また、この発明による半導体装置は、上記
のような構造に加え、少なくとも突出部と水平部は一体
構造として形成するものである。
【0013】さらに、この発明による半導体装置は、半
導体基板の一主面に形成された導電領域、上記半導体基
板の一主面上に積層された層間絶縁膜内に埋設して柱状
に形成され、上記導電領域に接する接続部と、上記接続
部の上部に接し水平方向に広がりを持つ水平部と、上記
水平部の外周を取り囲んで接し、上方に伸びた状態に形
成された直立部と、上記水平部の上面に接して上方に伸
びる突出部とを含む下部電極、上記下部電極の表面に積
層された誘電体膜、上記誘電体膜の表面に積層された上
部電極を含むものとするものである。
【0014】また、この発明による半導体装置は、上部
電極と対向する下部電極の表面は粗面化された状態とす
るものである。
【0015】さらに、この発明による半導体装置の製造
方法は、一主面に導電領域を有する半導体基板上に層間
絶縁膜を積層し、上記層間絶縁膜の上面から上記導電領
域の上面にかけて開口部を形成する工程、上記開口部内
に第一の導電物質を埋設し、接続部を形成する工程、上
記層間絶縁膜の上面に第二の導電物質を積層する工程、
上記第二の導電物質上にエッチングマスクを形成する工
程、上記エッチングマスクを用いて異方性エッチングを
行い、上記第二の導電物質を水平方向に広がる板状にパ
ターニングして水平部を形成し、上記層間絶縁膜に対し
ても異方性エッチングを行い、上記エッチングマスクが
覆った領域以外の領域をエッチングする工程、上記層間
絶縁膜、上記水平部、上記エッチングマスクの露出した
表面上に第三の導電物質を積層後、この第三の導電物質
に対して異方性エッチングを行い、上記層間絶縁膜、上
記水平部及び上記エッチングマスクの側断面に付着した
状態の直立部をパターニングし、上記接続部、上記第二
の導電膜、上記直立部分からなる下部電極を形成する工
程、上記エッチングマスクを除去し、露出した上記下部
電極の表面に誘電体膜を積層する工程、上記誘電体膜の
表面に上部電極となる第四の導電物質を積層する工程を
含み、上記直立部は上記水平部の下面よりもさらに下方
に伸びた状態とするものである。
【0016】また、この発明による半導体装置の製造方
法は、一主面に導電領域を有する半導体基板上に層間絶
縁膜を積層し、上記層間絶縁膜の上面から上記導電領域
の上面にかけて開口部を形成する工程、上記開口部内に
第一の導電物質を埋設し、接続部を形成する工程、上記
層間絶縁膜の上面に第二の導電物質を積層する工程、上
記第二の導電物質上にエッチングマスクを形成する工
程、上記エッチングマスクを用いて異方性エッチングを
行い、上記第二の導電物質を水平方向に広がる板状にパ
ターニングして水平部を形成する工程、上記エッチング
マスクを用いて上記層間絶縁膜に対して等方性エッチン
グを行い、少なくとも上記水平部端部近傍であり、下方
に位置する上記層間絶縁膜及び上記エッチングマスクが
覆った領域以外の上記層間絶縁膜をエッチングする工
程、上記層間絶縁膜、上記水平部、上記エッチングマス
クの露出した表面上に第三の導電物質を積層後、この第
三の導電物質に対して異方性エッチングを行い、上記層
間絶縁膜、上記水平部及び上記エッチングマスクの側断
面に付着した状態の直立部をパターニングし、上記接続
部、上記第二の導電膜、上記直立部分からなる下部電極
を形成する工程、上記エッチングマスクを除去し、露出
した上記下部電極の表面に誘電体膜を積層する工程、上
記誘電体膜の表面に上部電極となる第四の導電物質を積
層する工程を含み、上記直立部は上記水平部の下面から
下方に伸び、上記水平部の下面に部分的に密着した状態
となるように形成するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1の半導
体装置、特にDRAMのメモリセルを構成するキャパシ
タ及びMOSトランジスタの断面図を示しており、この
図において、1は半導体基板、2は半導体基板1の非活
性領域に形成された素子分離絶縁膜、3は半導体基板1
の活性領域に形成されたトランジスタのソース/ドレイ
ン領域、4は2つのソース/ドレイン領域3に挟まれた
チャネル領域、5はチャネル領域4上に積層された絶縁
物質からなるゲート絶縁膜、6はゲート絶縁膜5上に形
成されたワード線であり、部分的にトランジスタのゲー
ト電極として働くものである。
【0018】さらに、7はワード線6等が形成された半
導体基板1の表面上に任意の厚さに積層された層間絶縁
膜、8は層間絶縁膜7の表面上の、ソース/ドレイン領
域の一方の上部に配置形成された状態のビット線、9は
ビット線8とソース/ドレイン領域3の一方を電気的に
接続するビット線コンタクト、10はビット線8の上面
を含む第一の層間絶縁膜7の上面に積層された第二の層
間絶縁膜、11はDRAMのメモリセルを構成するキャ
パシタを示している。
【0019】このキャパシタ11は、他方のソース/ド
レイン領域3の表面から第二の層間絶縁膜10の表面ま
での高さにかけて柱状に導電物質を埋設して形成した導
電物質からなる接続部12aと、この接続部12aの上
面に接し、第二の層間絶縁膜10の表面に水平方向に広
がりを持つ導電物質からなる水平部12bと、この水平
部12bの外周に接し、外周の上下方向に垂直に伸びる
筒状の導電物質からなる直立部12cを含む下部電極1
3、及びこの下部電極13の表面に積層された誘電体膜
14、この誘電体膜14の表面に積層された導電物質か
らなる上部電極15から構成されている。
【0020】さらに、上部電極15の表面上には第三の
層間絶縁膜16が積層され、この第三の層間絶縁膜16
の表面には上層配線17が形成された状態となってい
る。このように形成されたキャパシタ11は直立部12
cが水平部12bよりも下側に付き出して第二の層間絶
縁膜10の内部にも形成されているため、下部電極13
と上部電極15の対向面積が、第二の層間絶縁膜10内
に埋設された分だけ大きくなり、キャパシタ11の容量
を十分に確保することが可能になる。
【0021】次に、このキャパシタ11を含む半導体装
置の製造方法を説明する。まず、図2に示すように、半
導体基板1の一主面に素子分離絶縁膜2をLOCOS酸
化等の方法によって形成し、さらに、活性領域の表面を
熱酸化することによってゲート絶縁膜5を形成し、さら
にこの上部にゲート電極となり得るワード線6を寸法通
りにパターニングする。
【0022】さらに半導体基板1の一主面に対してイオ
ン注入を行い、ソース/ドレイン領域3を形成する。そ
の後、シリコン酸化膜等の絶縁膜を所定の厚さとなるよ
うに積層し、第一の層間絶縁膜7を0.5μm程度の厚
さとなるように積層する。さらに、トランジスタを構成
する一方のソース/ドレイン領域3に当接するように第
一の層間絶縁膜7を選択的にエッチングしてコンタクト
ホール9aを開口する。
【0023】その後、CVD等の方法によって第一の層
間絶縁膜7の表面に導電物質の積層を行い、熱処理を行
うなどしてこのコンタクトホール9a内に導電物質を埋
設してビット線コンタクト9を形成し、さらに第一の層
間絶縁膜7の表面に残された導電物質を選択的に除去
し、ビット線8を形成する。
【0024】次に、このビット線8の上面を含む第一の
層間絶縁膜7の上面に第二の層間絶縁膜10を0.5μ
m程度の厚さに積層し、トランジスタの他方のソース/
ドレイン領域3の上面に当接するように開口されたコン
タクトホール10aを形成する。このコンタクトホール
10aの水平方向の断面積は0.3μm×0.3μm程
度の大きさの方形であり、垂直方向の寸法は1.0μm
程度の寸法となる。
【0025】その後、図3に示すように、コンタクトホ
ール10a内及び第二の層間絶縁膜10の表面に導電物
質12を積層することで、コンタクトホール10a内に
完全に導電物質18を埋設し、キャパシタ11の下部電
極13の一部である接続部12aを形成する。このと
き、第二の層間絶縁膜10上には導電物質18が厚さ
0.1〜0.2μm程度の厚さに積層された状態となっ
ている。
【0026】次に、図4に示すように、導電物質18の
表面上に、キャパシタ11の下部電極13の水平部12
bとして導電物質18を残す部分の上部に膜厚0.25
μm程度であり、BPSGからなるマスクパターン19
を形成し、このマスクパターン19をエッチングマスク
として導電物質18に対して異方性エッチングを行い、
さらに、同じマスクパターン19を用いて第二の層間絶
縁膜10に対しても異方性エッチングを行い、ビット線
8上に十分な厚さの第二の層間絶縁膜10を残し、下部
電極13の水平部12bが形成されていない領域の第二
の層間絶縁膜10内には溝が形成されたような状態とな
る。このマスクパターン19の側断面上端から第二の層
間絶縁膜10の溝の底面までの断面の垂直方向の距離は
0.5μm程度となる。
【0027】その後、図5に示すように、CVD法によ
ってキャパシタ11の下部電極13の一部を構成する導
電物質20を、第二の層間絶縁膜10及び下部電極水平
部12b、マスクパターン19の表面上に0.2μm程
度の均一な厚さとなるように積層する。
【0028】その後、導電物質20に対して異方性エッ
チングを行い、図6に示すように、マスクパターン19
の側断面及びその延長した面に付着した導電物質20の
みを下部電極13の直立部12cとして残す。この直立
部12cは水平方向の膜厚は0.2μm程度であり、高
さは0.5μm程度の大きさに形成される。
【0029】この段階において、一体として形成された
接続部12aと水平部12b、筒状に形成され垂直方向
に伸びる直立部12cからなるキャパシタ11の下部電
極13が形成できる。この時、水平部12bは直立部1
2cの高さが中間点近傍の位置に接するように形成され
た状態となる。
【0030】その後、マスクパターン19を気相HF処
理等の方法によって除去する。このとき、マスクパター
ン19がBPSG膜からなり、第二の層間絶縁膜10が
TEOS膜からなる絶縁膜である場合、選択比は100
対1程度となる。次に、露出した下部電極13の表面上
にONO膜等からなる誘電体膜14を70nm程度の厚
さとなるように積層し、さらにキャパシタ11の上部電
極15となる導電物質を0.1〜0.2μm程度の厚さ
に積層する。
【0031】さらにその上層に第三の層間絶縁膜16を
積層し、その平坦化された表面上に金属等からなる上層
配線17をパターンニングすることで図1に示すような
半導体装置、特にメモリセル構造を実現することが可能
である。
【0032】このように形成された半導体装置において
は、キャパシタ11の下部電極13の水平部12b形成
のための異方性エッチング時に第二の層間絶縁膜10に
ついても部分的に異方性エッチングし、既に形成してい
る水平部12bの外周、つまりその切断面に沿って、さ
らに下方にエッチングを進行させ、その断面を拡張して
いるため、この面に付着生成される直立部12cの表面
積も大きくでき、結果的にキャパシタの容量を増大する
ことが可能となる。
【0033】また、一つのマスクパターン19を利用
し、導電物質18のパターニングと第二の層間絶縁膜1
0のパターニングを、処理チャンバ内のガス交換等を行
うだけで連続的にエッチング処理することが可能であ
り、より少ない工程数で効率良くキャパシタ11の容量
を確保することができる。
【0034】さらに、第二の層間絶縁膜10を掘り下げ
てエッチングを行い、下部電極13の直立部12cの形
成領域を確保する方法をとることで、キャパシタの下部
電極13の水平部12bと直立部12cの接続位置を直
立部12cの高さの中間点近傍とすることができ、直立
部の上端、若しくは下端に水平部が接続される場合より
も良好な電気特性の下部電極13を形成することが可能
である。
【0035】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について説明する。図7はこの実施の形態2による
半導体装置の断面図であり、特にDRAMメモリセルの
キャパシタの断面構造を示している。図7において、2
1はキャパシタを示しており、このキャパシタの下部電
極23はトランジスタの一方のソース/ドレイン領域3
に接した柱状の接続部22aと、この接続部22aの上
部に水平方向に広がりを持って形成された水平部22b
と、この水平部22bの外周に接して筒状に上方に伸
び、さらに、水平部22bの下面に部分的に接し、この
外周から接続部22a上端部の方向に向かって所定の幅
をもって密着した状態に形成された部分を持つ直立部2
2cを形成した状態となっている。その他、実施の形態
1において説明のために用いた符号と同一符号は同一、
若しくは相当部分を示すものである。
【0036】この実施の形態2と既に説明した実施の形
態1によって形成される半導体装置、特にキャパシタ部
分の構造上の相違点は、下部電極23の形状にあり、こ
の実施の形態2では、下部電極23の直立部22cの形
状が単に水平部22bの外周から上方及び下方に伸びた
状態となっているのではなく、水平部22bの下面に、
その外周から所定の幅を持つ領域において直立部22b
が接触する状態となっているという点に違いがある。
【0037】次に、図7に示した半導体装置の製造方法
について説明する。まず、実施の形態1の図2〜図3の
場合と同様に処理を行い、第二の層間絶縁膜10の表面
にキャパシタ21の下部電極23となる導電物質18を
積層する。
【0038】次に、図8に示すように、導電物質18の
うち、下部電極の水平部となる領域上にマスクパターン
24を形成し、これをエッチングマスクとして異方性エ
ッチングを行い、まず導電物質18をパターニングし、
その後、処理チャンバ内部のガスを交換する等して、同
じくマスクパターン24をエッチングマスクとして第二
の層間絶縁膜10に対して等方性エッチングを行い、水
平部22bの直下に水平部22bの外周から内側に向か
って所定の空間を形成する。
【0039】その後、図9に示すように、露出した表面
上にCVD法等によって0.2μm程度の均一な厚さの
導電物質25を積層する。この導電物質25の積層によ
って水平部22bの底面に密着して、その下部にも導電
物質25が埋設された状態となる。
【0040】次に、図10に示すように、導電物質25
に対して、マスクパターン24及び第二の層間絶縁膜1
0の少なくとも一部が露出するまで異方性エッチングを
行い、マスクパターン24の側断面と水平部22bの側
断面及びその下面に付着した状態の導電物質からなる直
立部22cを形成する。この段階で、下部電極23を構
成する接続部22a、水平部22b、直立部22cを得
ることができる。
【0041】その後、実施の形態1と同様に、この下部
電極23の表面を含む露出表面上に誘電体膜14を均一
な厚さに積層し、さらに上層に上部電極15となる導電
物質を均一な厚さとなるように形成する。その後の、第
三の層間絶縁膜16、上層配線17の形成についても実
施の形態1において示した場合と同様の処理によって形
成を行う。
【0042】このように形成された半導体装置において
は、最終的に得られるキャパシタ21の下部電極23の
構造は、上部電極15との対向面積は実施の形態1の場
合と同様であることから、この点において、キャパシタ
の容量の確保が可能であり、さらに、下部電極23の水
平部22bと直立部22cの側断面だけでなく面におい
ても密着した状態となっているため、接合部分の抵抗を
より低減した構造とすることが可能となる。
【0043】また、下部電極23の直立部22cは、そ
の構造は複雑であるが、等方性エッチングとCVD法に
よる埋め込み工程を用いることで、より少ない工程数
で、一体構造の直立部22cを形成することが可能であ
り、また、この直立部22cを一体構造として形成する
ことで従来の技術において示した半導体装置のように複
数の部分からなる構造とする場合よりも接続抵抗を小さ
く抑制できるという効果がある。
【0044】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3について説明する。図11は実施の形態3の半導体
装置、具体的にはDRAMのメモリセル構造を示す断面
図である。この図において、符号26はキャパシタを示
しており、このキャパシタ26の下部電極28は半導体
基板1のソース/ドレイン領域3に接続した状態で、第
一、第二の層間絶縁膜7、10内に形成された柱状の接
続部27aと、この接続部27aに接し、第二の層間絶
縁膜10の表面に水平方向に広がりを持つように形成さ
れた水平部27bと、この水平部27bの表面上に突出
した状態に形成された突出部27cと、水平部27bの
外周に接し、この周囲を取り囲んで円筒状に形成され、
水平部27bの上方及び下方に伸びて形成された直立部
27dから形成されている。その他の符号については、
既に説明のために用いた符号と同一符号は同一、若しく
は相当部分を示すものである。
【0045】また、この下部電極28を上方から見た平
面図を図12に示す。図に示すとおり、下部電極28の
水平部27b上に突出部27cが形成され、外周に接し
て筒状に直立部27dが形成された状態となっている。
このように、この実施の形態3と、既に説明した実施の
形態1、2との違いは、この実施の形態3のキャパシタ
の下部電極を構成する水平部27bの上方に突き出して
形成された突出部27cが形成されているという点であ
る。
【0046】次に、この半導体装置の製造方法について
説明する。まず、図13に示すように実施の形態1、2
と同様に製造を行い、第一、第二の層間絶縁膜7、10
内にコンタクトホール10aを形成し、その内部に導電
物質を埋設することでコンタクト27aを形成し、平坦
化された第二の層間絶縁膜10の表面上に0.6μm程
度の厚さの導電物質29を積層した状態とする。さらに
突出部27cを形成しようとする位置上にBPSGから
なり幅0.2μm程度の線状のマスクパターン30を寸
法通りに形成する。
【0047】次に、図14に示すようにマスクパターン
30をエッチングマスクとして導電物質29に対して異
方性エッチングを行い、垂直方向に0.5μm程度突出
した状態の突出部27cを形成する。このとき、導電物
質29は表面から0.5μm程度エッチング除去され、
膜厚0.1μm程度の導電物質29aが残された状態と
なる。
【0048】次に図15に示すように突出部27c及び
導電物質29aの表面上にBPSG膜31を積層し、リ
フローを行うことでBPSG膜31の表面を平坦化す
る。さらに、図16に示すようにエッチバックを行い、
BPSG膜31の表面の凸部をエッチング除去し、その
表面を平坦化する。このとき、突出部27cの上部が露
出するまでエッチングしても、図16のように突出部2
7上にBPSG膜31を残した状態に形成しても良く、
後に形成する下部電極28の直立部27dの配置、形状
によって、いずれかの状態を選択して実施できる。
【0049】その後、図17に示すように、BPSG膜
31の表面の水平部27bとなる領域上に写真製版によ
りレジストパターン等を形成し、これをエッチングマス
クとしてBPSG膜31に対して異方性エッチングを行
い、マスクパターン31aを形成する。その後、レジス
トパターン等は除去する。
【0050】さらに、マスクパターン31aをエッチン
グマスクとして導電物質29aに対して異方性エッチン
グを行い、次に処理チャンバ内のガス等の交換作業等を
行い、下部電極28の水平部27bを形成し、さらに第
二の層間絶縁膜10に対して異方性エッチングを行い、
マスクパターン31aの側断面の上端から、この側断面
に沿ってエッチングされた水平部27b及び第二の層間
絶縁膜10の側断面の下端までの高さ方向の寸法は、マ
スクパターン31aの高さと水平部27cの膜厚の合計
の値よりも大きな寸法となるようにし、例えば0.7〜
1.0μm程度とする。
【0051】次に、図18に示すように、CVD技術に
よって導電物質32をマスクパターン31a及びその側
断面とその延長に形成された側断面及び溝の表面上に
0.2μm程度の厚さとなるように積層する。
【0052】次に、図19に示すように異方性エッチン
グを行い、マスクパターン31aの表面及び第二の層間
絶縁膜10の表面上に積層された導電物質32をエッチ
ング除去し、マスクパターン31aの側断面及びその延
長上にある側断面にのみ付着した状態に導電物質を残
し、下部電極18の直立部27dを形成する。この段階
において、接続部27a、水平部27b、突出部27
c、直立部27dからなる下部電極28を形成できる。
【0053】その後、マスクパターン31aを気相HF
処理によりエッチング除去し、実施の形態1、2と同様
に、下部電極28の表面に誘電体膜14を積層し、さら
に上部電極15を積層することでキャパシタ26を形成
する。さらに第三の層間絶縁膜16を積層し、その表面
に上層配線17をパターニングすることで図11に示す
構造の半導体装置を得ることが可能である。
【0054】このように形成した半導体装置において
は、実施の形態1、2と同様にキャパシタ26を構成す
る下部電極28に直立部27dを水平部27bよりも下
方に突き出して形成しているため、高さ方向に寸法を縮
小することが可能であり、またその寸法を上下に拡大
し、電極表面積を大きくすることもでき、また、直立部
27dと水平部27bとの接続位置を水平部27bの端
部と直立部27dの高さ方向の中間点近傍に設定するこ
とで水平部27bと直立部27dとの電気的接続状態を
良好に保つことが可能である。
【0055】さらに下部電極28の突出部27cを付加
的に形成した状態となっているため、キャパシタ26の
電極表面積を大きくすることが可能であり、キャパシタ
の上部、下部電極15、28の対向面積を大きくするこ
とによってキャパシタの容量を大きくでき、DRAMの
リフレッシュ特性を改善することが可能になる。
【0056】また、この実施の形態3において形成した
突出部27cは一枚の平板が水平部27bの上面に垂直
に配置された状態のものを示したが、異なる形状にする
ことも可能である。例えば、下部電極28を、図20に
示すように突出部27eを複数個水平部27b上に形成
するもの、図21に示すように突出部27fを十字とな
るように形成するもの、また図22に示すように突出部
27gを井形状に形成するもの等としてもよい。
【0057】さらに、接続部27a、水平部27b及び
突出部27cは一体構造のものとして形成すると、各部
分を接続した場合に生じる接続抵抗を低減でき、より良
好な特性の半導体装置を得ることが可能になり、また、
突出部27cのみを別工程で積層した導電膜から形成す
るなど、二体構造若しくは三体構造からなる電極として
形成することによっても十分に容量を確保することが可
能な半導体装置を形成することが可能である。
【0058】実施の形態4.次に、実施の形態4につい
て説明する。この実施の形態4の半導体装置を図23に
示す。この図23において符号33はキャパシタ、34
はキャパシタ33を構成する下部電極35の直立部を示
しており、直立部34は実施の形態1〜3で示した構造
であっても、単に平坦な第二の層間絶縁膜10の表面上
に垂直方向に伸びた状態に形成された形状であっても問
題はない。その他、既に説明のために用いた符号と同一
符号は同一、若しくは相当部分を示すものである。
【0059】この実施の形態4による半導体装置では、
キャパシタ33を構成する下部電極35が接続部27
a、水平部27b、突出部27c、直立部34から構成
されており、接続部27a、水平部27b、突出部27
cが一体構造として形成されている点に特徴がある。
【0060】突出部27cは実施の形態1に示すように
水平部を形成した後に、水平部27bを構成する導電物
質とは異なるタイミングで積層した導電物質をパター二
ングすることによって二体構造以上のものとして形成す
ることも可能であるが、この実施の形態4で示すように
接続部27a、水平部27b突出部27cを一体構造と
して形成を行うことによって、電気特性の良好な半導体
装置を得ることが可能となる。
【0061】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5について説明する。図24はこの発明の実施の形態
5による半導体装置の断面図であり、図において符号3
6はキャパシタを示しており、37はキャパシタ36の
下部電極39を構成する水平部、38は同じく下部電極
39を構成する水平部37の外周に付着して上下に伸
び、円筒状に形成された直立部を示しており、その他、
既に説明のために用いた符号は同一、若しくは相当部分
を示すものである。
【0062】この実施の形態5では、キャパシタ36の
下部電極39は、上部電極15と対向している面が粗面
化されている点に特徴があり、その製造工程において、
実施の形態の図2〜図6に示した場合と同様に製造を行
い、マスクパターン19を除去した後、ドープトポリシ
リコン、若しくはドープトアモルファスシリコンで形成
された水平部12b及び直立部12cの表面に対し、例
えば枚葉式ポリシリコンCVD炉でSi26照射により
Si核を形成し、その後、PH3雰囲気中でのアニール
を行うことによってSi粒を成長させることで、粗面化
された表面を持つ水平部37及び直立部38を得る。
【0063】その後、実施の形態1と同様に誘電体膜1
4及び上部電極15を順次積層し、さらに第三の層間絶
縁膜16を積層し、その平坦化された表面上に上層配線
17をパターニングすることによって図24に示す、表
面が粗面化された下部電極39を有する半導体装置を得
ることが可能となる。
【0064】このように形成された半導体装置において
は、結果的に下部電極39の表面の凹凸が誘電体膜14
の表面にも反映され、この誘電体膜14の表面に積層さ
れた上部電極15の下部電極39に対向する面の表面積
も粗面化された面積と同様の面積を有する状態となり、
キャパシタ36の対向面積を粗面化を行わないものに対
して1.5倍に拡大することができ、DRAMのメモリ
セルの電気特性を良好にすることが可能となる。
【0065】その他、実施の形態2〜4において示した
半導体装置に対しても、キャパシタの下部電極を形成し
た後、この実施の形態5の要領で粗面化処理を行うと結
果的にキャパシタの容量を粗面化を行わない場合に比べ
て大きくすることが可能である。また、ここではキャパ
シタ36の下部電極39の対向する面の全面を粗面化す
る場合を示したが、部分的に粗面化を行い、電極の表面
積の拡大を行うことが可能である。
【0066】
【発明の効果】この発明による半導体装置は、キャパシ
タの下部電極を構成する直立部を水平部よりも下方に伸
びるように形成したため、従来よりも高さ方向に寸法を
拡大することなく、結果的にキャパシタの対向電極面積
の増大が可能であり、容量を増大させることが可能とな
り、DRAMのメモリセル特性を向上させることが可能
となる。
【0067】また、この発明による半導体装置は、直立
部の高さが中間点の位置近傍で水平部の端部と接触する
ような構成とすることで、直立部の上端、若しくは下端
に水平部が接触する場合と比較すると、電荷の伝達等の
点において特性を改善することが可能となる。さらにメ
モリセル形成用のキャパシタに限らず、どのような半導
体装置のどの部分においても、この大容量化したキャパ
シタの構造を適応し、用いることが可能である。
【0068】また、この発明による半導体装置において
は、キャパシタの下部電極を構成する直立部を水平部の
端部及びその底面に部分的に密着するように形成するこ
とによって直立部と水平部との接触面積を大きくし、接
触抵抗を抑制することが可能になるとともに、キャパシ
タの容量を増大させることが可能となる。
【0069】さらに、キャパシタを構成する直立部を、
従来のように多くの部分から構成するのではなく、一体
構造として形成することで接続部に生じる接続抵抗を抑
制することが可能であり、良好な電気特性の半導体装置
を得ることが可能となる。
【0070】また、キャパシタの下部電極を構成する突
出部を付加的に形成したことで、さらにキャパシタの容
量を増大させることが可能となり、安定した電気特性の
半導体装置を得ることが可能になる。
【0071】さらに、キャパシタの下部電極を構成する
水平部と突出部を一体構造となるように形成すること
で、別々の構造として形成した場合よりも接続抵抗を抑
制することが可能となり、良好な電気特性の半導体装置
を得ることが可能となる。
【0072】また、キャパシタの下部電極を構成する直
立部が水平部の形成された位置から上方に伸びて形成さ
れた半導体装置においても、水平部の上面に突出部を形
成することで最終的に得られるキャパシタの容量を増大
させることが可能となり、安定した電気特性の半導体装
置を得ることが可能となる。
【0073】さらに、キャパシタの上部電極と対向する
下部電極の表面を粗面化することにより、この段差が対
向電極である上部電極の表面にも段差が及んだ状態とな
り、結果的にキャパシタの対向電極面積を増大させ、容
量を増大させることが可能となり、安定した電気特性の
半導体装置を得ることが可能となる。
【0074】さらに、この発明による半導体装置の製造
方法では、キャパシタの下部電極の接続部を層間絶縁膜
内に埋設した状態に形成し、さらに層間絶縁膜上面に導
電物質を積層後、マスクパターンを形成し、これをエッ
チングマスクとして導電物質を異方性エッチングして水
平部を形成し、さらに層間絶縁膜に対して異方性エッチ
ングを行い、溝を形成する。このマスクパターンの側断
面に沿った断面に付着するように下部電極の直立部を形
成するため、直立部は水平部の上方及び下方に向かって
伸びるように形成される。このような製造方法では、1
つのマスクパターンを用いて導電物質及び層間絶縁膜を
順次エッチングでき、広い表面積を有する直立部を形成
でき、最終的に、効果的にキャパシタの容量を増大する
ことができ、少ない製造工程で、より安定した電気特性
の半導体装置を形成することが可能となる。
【0075】また、この発明による半導体装置の製造方
法では、キャパシタの下部電極の水平部を上記の製造方
法と同様の方法で形成した後、同じマスクパターンを用
いて等方性エッチングを行い、層間絶縁膜表面の、水平
部の下面の内、端部近傍に位置する部分をエッチング除
去する。この水平部下部に生じた空間にも次工程で導電
物質が埋設され、さらに、マスクパターンと水平部及び
層間絶縁膜の断面に直立部が付着して形成される。よっ
て、直立部と水平部との接触面積は水平部下面と直立部
の接触する面積分が増大し、水平部と直立部の接続抵抗
を低減でき、最終的に良好な電気特性の半導体装置を得
ることが可能になる。また上記の製造方法の場合と同様
に、下部電極形成の際に用いるマスクパターンを共通に
用いて、順次異なる物質をエッチングすることが可能で
あり、製造工程を増大させることなく効果的にキャパシ
タの容量を増大させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1を示す断面図で
ある。
【図2】 この発明による実施の形態1の製造フローを
示す図である。
【図3】 この発明による実施の形態1の製造フローを
示す図である。
【図4】 この発明による実施の形態1の製造フローを
示す図である。
【図5】 この発明による実施の形態1の製造フローを
示す図である。
【図6】 この発明による実施の形態1の製造フローを
示す図である。
【図7】 この発明による実施の形態2を示す断面図で
ある。
【図8】 この発明による実施の形態2の製造フローを
示す図である。
【図9】 この発明による実施の形態2の製造フローを
示す図である。
【図10】 この発明による実施の形態2の製造フロー
を示す図である。
【図11】 この発明による実施の形態3を示す断面図
である。
【図12】 この発明による実施の形態3を示す平面図
である。
【図13】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図14】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図15】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図16】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図17】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図18】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図19】 この発明による実施の形態3の製造フロー
を示す図である。
【図20】 この発明による実施の形態3を示す平面図
である。
【図21】 この発明による実施の形態3を示す平面図
である。
【図22】 この発明による実施の形態3を示す平面図
である。
【図23】 この発明による実施の形態4を示す断面図
である。
【図24】 この発明による実施の形態5を示す断面図
である。
【図25】 従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1.半導体基板 2.素子分離絶縁膜 3.ソース/ドレイン領域 4.チャネル領域 5.ゲート絶縁膜 6.ワード線 7.第一の層間絶縁膜 8.ビット線 9.ビット線コンタクト 10.第二の層間絶縁膜 9a、10a.コンタクトホール 11、21、26、33、36.キャパシタ 12a、22a、27a.接続部 12b、22b、27b、37.平面部 12c、22c、27d、34、38.直立部 13、23、28、35、39.下部電極 14.誘電体膜 15.上部電極 16.第三の層間絶縁膜 17.上層配線 18、20、25、29、29a、32.導電物質 19、24、30、31a.マスクパターン 27c、27e、27f、27g.突出部 31.BPSG膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主面に形成された導電領
    域、上記半導体基板の一主面上に積層された層間絶縁膜
    内に埋設して柱状に形成され、上記導電領域に接する接
    続部、上記接続部の上部に接し、上記層間絶縁膜表面に
    広がりを持つ水平部、上記水平部の外周を取り囲んで接
    し、一定方向に伸びた状態に形成された直立部、上記直
    立部及び上記水平部を含む下部電極の表面に積層された
    誘電体膜、上記誘電体膜の表面に積層された上部電極を
    含み、上記直立部は、上記水平部の外周から上方に伸び
    た部分と上記層間絶縁膜内に上記水平部の外周から下に
    向かって形成された断面に付着して形成された部分を含
    むことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 直立部の高さの中間位置近傍と水平部の
    端部とが接することを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板の一主面に形成された導電領
    域、上記半導体基板の一主面上に積層された層間絶縁膜
    内に埋設して柱状に形成され、上記導電領域に接する接
    続部、上記接続部の上部に接し、水平方向に広がりを持
    つ水平部、上記水平部の外周を取り囲み、上方及び下方
    に伸びた状態に形成された直立部、上記直立部及び上記
    水平部を含む下部電極の表面に積層された誘電体膜、上
    記誘電体膜の表面に積層された上部電極を含み、上記下
    部電極を構成する上記直立部は上記水平部の下面に部分
    的に密着した状態であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 水平部の下面に部分的に密着し、上記水
    平部の外周を取り囲んで接し、上方及び下方に伸びた状
    態に形成された直立部は一体構造であることを特徴とす
    る請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 下部電極は水平部の上面に接して上方に
    伸びる突出部を有することを特徴とする請求項1若しく
    は3のいずれか一項記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも突出部と水平部は一体構造と
    して形成されたことを特徴とする請求項5記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の一主面に形成された導電領
    域、上記半導体基板の一主面上に積層された層間絶縁膜
    内に埋設して柱状に形成され、上記導電領域に接する接
    続部と、上記接続部の上部に接し水平方向に広がりを持
    つ水平部と、上記水平部の外周を取り囲んで接し、上方
    に伸びた状態に形成された直立部と、上記水平部の上面
    に接して上方に伸びる突出部とを含む下部電極、上記下
    部電極の表面に積層された誘電体膜、上記誘電体膜の表
    面に積層された上部電極を含むことを特徴とする半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 上部電極と対向する下部電極の表面は粗
    面化された状態であることを特徴とする請求項1、3、
    5、7のいずれか一項記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 一主面に導電領域を有する半導体基板上
    に層間絶縁膜を積層し、上記層間絶縁膜の上面から上記
    導電領域の上面にかけて開口部を形成する工程、上記開
    口部内に第一の導電物質を埋設し、接続部を形成し、上
    記層間絶縁膜の上面に第二の導電物質を積層する工程、
    上記第二の導電物質上にエッチングマスクを形成する工
    程、上記エッチングマスクを用いて異方性エッチングを
    行い、上記第二の導電物質を水平方向に広がる板状にパ
    ターニングして水平部を形成し、上記層間絶縁膜に対し
    ても異方性エッチングを行い、上記エッチングマスクが
    覆った領域以外の領域をエッチングする工程、上記層間
    絶縁膜、上記水平部、上記エッチングマスクの露出した
    表面上に第三の導電物質を積層後、この第三の導電物質
    に対して異方性エッチングを行い、上記層間絶縁膜、上
    記水平部及び上記エッチングマスクの側断面に付着した
    状態の直立部をパターニングし、上記接続部、上記第二
    の導電膜、上記直立部分からなる下部電極を形成する工
    程、上記エッチングマスクを除去し、露出した上記下部
    電極の表面に誘電体膜を積層する工程、上記誘電体膜の
    表面に上部電極となる第四の導電物質を積層する工程を
    含み、上記直立部は上記水平部の下面よりもさらに下方
    に伸びた状態に形成することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 一主面に導電領域を有する半導体基板
    上に層間絶縁膜を積層し、上記層間絶縁膜の上面から上
    記導電領域の上面にかけて開口部を形成する工程、上記
    開口部内に第一の導電物質を埋設し、接続部を形成し、
    上記層間絶縁膜の上面に第二の導電物質を積層する工
    程、上記第二の導電物質上にエッチングマスクを形成す
    る工程、上記エッチングマスクを用いて異方性エッチン
    グを行い、上記第二の導電物質を水平方向に広がる板状
    にパターニングして水平部を形成する工程、上記エッチ
    ングマスクを用いて上記層間絶縁膜に対して等方性エッ
    チングを行い、少なくとも上記水平部端部近傍であり、
    下方に位置する上記層間絶縁膜及び上記エッチングマス
    クが覆った領域以外の上記層間絶縁膜をエッチングする
    工程、上記層間絶縁膜、上記水平部、上記エッチングマ
    スクの露出した表面上に第三の導電物質を積層後、この
    第三の導電物質に対して異方性エッチングを行い、上記
    層間絶縁膜、上記水平部及び上記エッチングマスクの側
    断面に付着した状態の直立部をパターニングし、上記接
    続部、上記第二の導電膜、上記直立部分からなる下部電
    極を形成する工程、上記エッチングマスクを除去し、露
    出した上記下部電極の表面に誘電体膜を積層する工程、
    上記誘電体膜の表面に上部電極となる第四の導電物質を
    積層する工程を含み、上記直立部は上記水平部の下面か
    ら下方に伸び、上記水平部の下面に部分的に密着した状
    態となるように形成されることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
JP8211513A 1996-08-09 1996-08-09 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH1056151A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8211513A JPH1056151A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 半導体装置及びその製造方法
TW086108151A TW382145B (en) 1996-08-09 1997-06-12 Semiconductor device and manufacturing method thereof
DE19730346A DE19730346A1 (de) 1996-08-09 1997-07-15 Halbleitervorrichtung mit einer großen Kapazität und dessen Herstellungsverfahren
KR19970036334A KR19980018255A (ja) 1996-08-09 1997-07-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8211513A JPH1056151A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1056151A true JPH1056151A (ja) 1998-02-24

Family

ID=16607169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8211513A Pending JPH1056151A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 半導体装置及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JPH1056151A (ja)
KR (1) KR19980018255A (ja)
DE (1) DE19730346A1 (ja)
TW (1) TW382145B (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
DE19730346A1 (de) 1998-02-12
TW382145B (en) 2000-02-11
KR19980018255A (ja) 1998-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100259491B1 (ko) 자성 토너, 장치 유닛 및 화상 형성 방법
JPH1140772A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0821695B2 (ja) 高集積半導体メモリ装置及びその製造方法
TWI232002B (en) Integrated metal-insulator-metal capacitor and metal gate transistor
US20030054607A1 (en) Capacitor under bitline (CUB) memory cell structure with reduced parasitic capacitance
JP2001308203A (ja) チャネルアクセストランジスタおよび積層型蓄積キャパシタを備えた垂直dram装置および関連方法
JP2001168285A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2917912B2 (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JPH10125872A (ja) Dramセルの構造及びその製造方法
US20080020539A1 (en) Dynamic random access memory and fabrication method thereof
JPH0629463A (ja) 半導体素子の製造方法
US5536671A (en) Method for fabricating capacitor of a semiconductor device
JP3298553B2 (ja) 半導体装置の蓄積容量部の形成方法
JPH11121716A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2002190580A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH1056151A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH05211312A (ja) Dramセルの製造方法
JPH1098163A (ja) 半導体記憶装置のキャパシタ構造及びその形成方法
JPH10294441A (ja) 半導体記憶装置
JP3271612B2 (ja) 蓄積容量部の製造方法
JP2001102546A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2969789B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
JPH03286564A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH03232271A (ja) 円筒形積層キャパシターを備える半導体素子および製造方法
KR940006677B1 (ko) 반도체 메모리 장치의 캐패시터 제조방법