JPH10512599A - 治療において有用なトリアゾール誘導体 - Google Patents

治療において有用なトリアゾール誘導体

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JPH10512599A JP9527312A JP52731297A JPH10512599A JP H10512599 A JPH10512599 A JP H10512599A JP 9527312 A JP9527312 A JP 9527312A JP 52731297 A JP52731297 A JP 52731297A JP H10512599 A JPH10512599 A JP H10512599A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式I:R1−OP(O)(OH)2(式中、R1は、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物の非ヒドロキシ部分である)を有する化合物;またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。本発明の化合物は、真菌感染の治療において有用であり、そして充分な水性溶解度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 治療において有用なトリアゾール誘導体 本発明は、治療において(特に、ヒトおよび他の哺乳動物の真菌感染の治療に おいて)有用なトリアゾール誘導体、それらの使用方法、それらを含む製剤およ びそれらの製造方法に関する。 多数のトリアゾール抗真菌性化合物が知られている。例えば、欧州特許出願第 0440372号の実施例7は、臨床的に重要なアスペルギルス属(Aspergillus)種真 菌に対して特に充分な活性を有する(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロ フェニル)−3−(5−フルオロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2, 4−トリアゾール−1−イル)−ブタン−2−オール(ボリコナゾール(vorico nazole)としても知られている)を開示している。しかしながら、その化合物は 、水性培地への低い溶解性を有し、静脈内製剤などの納得のいく水性製剤を得る ために錯体形成剤の使用を必要とする。欧州特許出願第0440372号は、溶解性を 向上させるためのシクロデキストリン誘導体との共製剤を示唆しているが、しか しながら、患者において起こりうる副作用を最小限にするために、製剤中の成分 の数を最小限にすることが常に望まれる。 英国特許出願第2,128,193号は、植物用の殺真菌剤および殺虫剤として用いる ためのリン酸エステルを開示している。 ここで、(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5− フルオロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1− イル)−ブタン−2−オールを含めた、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾ ール抗真菌性化合物は、大きく増加した溶解性を有するプロドラッグに変換され うるが、このプロドラッグは、所望の活性成分を与えるように容易に in vivo で変換されることが判明した。 本発明により、式I R1−OP(O)(OH)2 I (式中、R1は、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物の 非ヒドロキシ部分である) を有する化合物; またはその薬学的に許容しうる塩を提供する。 この種類のトリアゾール抗真菌性化合物中の第三ヒドロキシ基は、従来、機能 化の役目をもたなかったので、本発明の化合物は先行技術と異なる。 挙げることができる薬学的に許容しうる塩には、リン酸基のアルカリ金属塩、 例えば、二ナトリウム塩または二カリウム塩;およびアミン対イオンとの塩、例 えば、エチレンジアミン塩、グリシン塩またはコリン塩が含まれる。 好ましくは、R1は、式Ia (式中、R2は、1個またはそれ以上のハロゲン原子で置換されたフェニルであ り; R3は、HまたはCH3であり; R3aは、HであるかまたはR3と一緒になって=CH2であってよく;そして R4は、ハロゲン、=O、フェニル[CNおよび(C64)−OCH2CF2C HF2から選択される基で置換された]またはCH=CH−(C64)−OCH2 CF2CHF2から選択される1個またはそれ以上の基で場合により置換されてい る5員または6員の窒素含有複素環式環;またはハロゲンおよびメチルピラゾリ ルから選択される1個またはそれ以上の基で置換されたフェニルである) を有する基である。 R1が、上に定義の式Iaを有する基である場合、R2は、好ましくは、2,4 −ジフルオロフェニルであり、そしてR3はHまたはメチルである。 R4であってよいしまたはR4が含んでいてよい窒素含有複素環式環には、トリ アゾリル、ピリミジニルまたはチアゾリルが含まれる。 R1であってよい好ましい具体的な基には、次のものが含まれる。 上の基(a)〜(g)に対応するトリアゾール抗真菌性化合物は、(a)D− 0870(ゼネカ(Zeneca)によって開発中。欧州特許出願第0472392号の実施例1 9も参照されたい);(b)フルコナゾール(fluconazole)(ファイザー(Pfi zer)によって販売された。英国特許出願第2099818号も参照されたい);(c) 欧州特許出願第0440372号の実施例7、ボリコナゾールとしても知られる;(d )米国特許第4,952,232号の実施例35;(e)本出願の実施例8の化合物;( f)WO95/22973号の化合物A(29頁を参照されたい),EP567982号の実施例 27において化合物30として最初に開示された;および(g)ER−30346(D rugs of the Future,1996,21(1):20〜24,Tetrahedron Letters,37巻,45,8117- 8120頁,1996年および欧州特許出願第0667346号,実施例88を参照されたい) である。 本発明はまた、上に定義の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる 塩の製造方法であって、式II R1OH II (式中、R1は上に定義の通りである) を有する化合物をリン酸化し、そして望まれるまたは必要な場合、得られた化合 物を薬学的に許容しうる塩に変換することまたはその逆を含む上記方法を提供す る。 リン酸化は、次の工程(1)〜(3)を用いて行うことができる。 (1)上に定義の式IIを有する化合物を、式III RabN−P(ORc)(ORd) III (式中、RaおよびRbは、独立して、C1-6アルキル、フェニル若しくは置換フ ェニルであるかまたはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリ ン環などの環であってよく;そしてRCおよびRdは、独立して、ヒドロキシ保護 基である) を有する化合物と反応させて、式IV R1−O−P(ORc)(ORd) IV (式中、R1、RcおよびRdは、上に定義の通りである) を有するホスフィット化合物を与えること。 その反応は、反応に悪影響を与えない溶媒(例えば、塩化メチレン)中におい て緩酸(例えば、臭化水素酸テトラゾール、臭化水素酸5−メチルテトラゾール または臭化水素酸ピリジニウム)および場合により4−ジメチルアミノピリジン の存在下の室温またはそれ以上で行うことができる。 (2)得られた式IVのホスフィット化合物を、酸化体(例えば、3−クロロペ ルオキシ安息香酸またはH22などの過酸)と反応させて、式V R1−OP(O)(ORc)(ORd) V (式中、R1、RcおよびRdは、上に定義の通りである) を有するリン酸塩を与えること。その反応は、反応に悪影響を与えない溶媒(例 えば、塩化メチレンまたは酢酸エチル)中において室温未満(例えば、0〜20 ℃)で行うことができる。 (3)式Vの化合物からヒドロキシ保護基を除去して、上に定義の式Iの化合 物を与えること。 工程(1)に代わるものとして、式IVのホスフィットは、次の工程(1A)お よび(1B)によって製造することができる。 (1A)式VI R1−O−PCl2 VI (式中、R1は上に定義の通りである) を有する仮定の中間体化合物を与えるための、上に定義の式IIの化合物とPCl3 との塩基の存在下での反応。その反応は、反応に悪影響を与えない溶媒(例え ば、塩化メチレンまたは酢酸エチル)中において−20〜+20℃の範囲の温度 (例えば、0℃)で行うことができる。適当な塩基には、ピリジンおよびN−メ チルイミダゾールが含まれる。 (1B)上に定義の式IVの化合物を与えるための、式VIの化合物と式RcOH および/またはRdOH(式中、RcおよびRdは上に定義の通りである)を有す る化合物との反応。その反応は、式VIの化合物の単離を伴うことなく、ほぼ室温 の温度で行われる。 RcおよびRdでありうるヒドロキシ保護基には、1個またはそれ以上のハロゲ ン原子で場合により置換されたベンジル(例えば、2,6−ジクロロベンジルま たは2−クロロ−6−フルオロベンジル)またはt−ブチルなどのC1-6アルキ ルが含まれる。ベンジル基は、接触水素添加(例えば、パールマン(Pearlman′ s)触媒または炭素上パラジウム)またはブロモトリメチルシランを用いて除去 できるし、そしてC1-6アルキルは、加水分解条件を用いて除去できる。Rcおよ びRdがベンジルまたは置換ベンジルである場合、工程(3)を酢酸ナトリウム または水酸化ナトリウムの存在下で行うならば、その二ナトリウム塩を直接的に 得ることができる。 式IIおよびIIIを有する化合物は、どちらも知られているしまたは既知の技法 を用いて入手可能である。 本発明の合成の際に、感受性の官能基を保護し且つ脱保護する必要があること は当業者に明らかであろう。これは、慣用的な技法によって、例えば、TWグリ ーン(Greene)およびPGMウッツ(wuts)による“Protective Groups in Org anic Synthsis”,ジョン・ウィリー・アンド・サンズ・インコーポレーテッド (John Wiley and Sons Inc.),1991年で記載のように行うことができる。 本発明の化合物は、ヒトを含めた動物において薬理活性を有するので有用であ る。特に、それら化合物は、真菌感染の治療または予防において有用である。例 えば、それらは、数ある微生物の中でも、カンジダ属(Candida)、白癬菌属(T richophyton)、小胞子菌属(Microsporum)若しくは表皮菌属(Epidermophyton )の種によって引き起こされるヒトの局所真菌感染またはカンジダ・アルビカン ス(Candida albicans)によって引き起こされる粘膜感染(例えば、鵞口瘡およ び腟カンジダ症)を治療する場合に有用である。それらはまた、例えば、カンジ ダ属(例えば、カンジダ・アルビカンス)、クリプトコックス・ネオフォルマン ス(Cryptococcus neoformans)、黄色アスペルギルス(Aspergillus flavus) 、アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、コクシジオイデス 属(Coccidioides)、パラコクシジオイデス属(Paracoccidioides)、ヒストプ ラスマ属(Histoplasma)またはブラストミセス属(Blastomyces)の種によって 引き起こされる全身性真菌感染の治療において用いることができる。 したがって、本発明のもう一つの態様により、真菌感染の治療または予防の方 法であって、治療的有効量の本発明の化合物を患者に対して投与することを含む 上記方法を提供する。本発明の化合物の医薬品としての使用、および真菌感染の 治療または予防用の薬剤の製造における本発明の化合物の使用もまた提供する。 本発明の化合物の抗真菌活性についての in vitro 評価は、最小生育阻止濃度 (m.i.c.)を決定することによって行うことができ、これは、適当な培地中にお いて特定の微生物を成長させることができない試験化合物の濃度である。実際に は、特定の濃度で包含された試験化合物をそれぞれ有する一連の寒天プレートに 、例えば、カンジダ・アルビカンスの標準的な培養物を接種した後、各プレート を37℃で48時間インキュベートする。次に、それらプレートの真菌の成長の 存在または不存在について調べ、そして適当な m.i.c.値を記録する。このよう な試験で用いられる他の微生物には、アスペルギルス・フミガツス、白癖菌属種 、小胞子菌属種、エピダームフィトン・フロッコスム(Epidermophyton floccos um)、コクシジオイデス・イミティス(Coccidioides immitis)およびトルロプ シス・グラブラタ(Torulopsis glabrata)が含まれうる。 本発明の若干の化合物は、in vivo で活性であるのに、これら in vitro 試験 で活性を示さないことがある。 本発明の化合物の in vitro 評価は、例えば、カンジダ・アルビカンスまたは アスペルギルス・フミガツスの菌株を接種されているマウスに対する腹腔内若し くは静脈内注射によるまたは経口投与による一連の用量で行うことができる。活 性は、未処置群マウスの致死後の処置群マウスの生存に基づく。感染の致死作用 に対して50%保護を与える用量(PD50)を記録する。アスペルギルス属種感 染モデルについては、規定用量後に感染から治癒したマウス数が、活性の評価を 更に可能にする。 ヒト使用のために、本発明の化合物は単独で投与できるが、概して、予定の投 与経路および標準的な薬剤業務に関して選択された薬学的に許容しうる担体との 混合物で投与されるであろう。例えば、それらは、デンプン若しくはラクトース などの賦形剤を含有する錠剤の形でまたは単独か若しくは賦形剤との混合物での カプセル剤若しくは小卵剤で、或いは着香剤または着色剤を含有するエリキシル 剤、液剤または懸濁剤の形で経口投与することができる。それらは非経口で、例 えば、静脈内、筋肉内または皮下に注射することができる。非経口投与用には、 それらは、他の物質、例えば、溶液を血液と等張にするのに充分な塩類またはグ ルコースを含有しうる滅菌水性溶液の形で最もよく用いられる。 ヒト患者に対する経口および非経口投与用の本発明の化合物の日用量は、経口 かまたは非経口経路によって投与される場合、(1回または分割量で)0.01 〜20mg/kgであろう。したがって、それら化合物の錠剤またはカプセル剤 は、適宜に、1回でまたは1度に2個若しくはそれ以上投与するための5mg〜 0.5gの活性化合物を含有するであろう。医師は、いずれにせよ、個々の患者 に最も適している実際用量を決定するであろうし、そしてそれは特定の患者の年 齢、体重および応答によって変化するであろう。上の用量は、平均的な場合を例 示するものであり、当然ながら、より高いまたはより低い用量範囲が価値がある 個々の場合がありうるし、そしてそれらは本発明の範囲内である。 或いは、本発明の化合物は、坐剤またはペッサリーの形で投与できるしまたは それらは、典型的に、ローション剤、液剤、クリーム剤(例えば、ポリエチレン グリコールまたは流動パラフィンの水性エマルジョンを含む)の形で適用しうる し;或いは、それらは、要求されうる安定化剤および保存剤などと一緒に、白ろ うまたは白色ワセリン基剤から成る軟膏中に1〜10%の濃度で包含されうる。 したがって、本発明のもう一つの態様により、好ましくは、50重量%未満の 本発明の化合物を薬学的に許容しうるアジュバント、希釈剤または担体との混合 物で包含する医薬製剤を提供する。水性静脈内製剤は特に興味深い。 本発明を次の実施例によって例証する。実施例1 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4−トリ アゾール-1−イル)−2−プロピルリン酸二水素塩 (a)ジベンジル 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H −1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−プロピルリン酸塩 方法A 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4−ト リアゾール−1−イル)プロパン−2−オール(フルコナゾールとしても知られ る,10.0g,32.6ミリモル)、1H−テトラゾール(6.85g,97 .8ミリモル)、ジベンジルジイソプロピルホスホルアミダイト(22.55g ,65.2ミリモル)の塩化メチレン(100ml)中溶液を、窒素雰囲気下に おいて室温で2時間撹拌した。次に、その混合物を0℃まで冷却し、そして3− クロロペルオキシ安息香酸(13.5g,50〜55%w/w,39.1ミリモ ル)の塩化メチレン(50ml)中溶液を、0℃で温度を維持しながら加えた。 得られた混合物を室温まで1時間暖めた後、水性メタ重亜硫酸ナトリウムおよび 重炭酸ナトリウムで洗浄した。乾燥(MgSO4)後、溶媒を除去し、そしてメ チルイソブチルケトン(37ml)およびt−ブチルメチルエーテル(74ml )で置き換えた。−10℃で1時間造粒した後、その生成物を濾過し且つ氷冷メ チルイソブチルケトンおよびt−ブチルメチルエーテル(1:3,15ml)で 洗浄し、そして真空下において50℃で18時間乾燥させて、副標題化合物(1 6.05g,87%),m.p.93℃を与えた。 元素分析実測値:C,57.12;H,4.46;N,14.85。 C2725264Pの計算値:C,57.24;H,4.46;N,14.8 4%。 m/z567(MH+1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ=4.90(d,2H),4.95 (d,2H),5.05(d,2H),5.19(d,2H),6.58−6. 73(m,2H),6.88−6.95(m,1H),7.20−7.30(m ,4H),7.32−7.38(m,6H),7.80(s,2H),8.36 (s,2H)方法B 撹拌された酢酸エチル(1530ml)に対して、2−(2,4−ジフルオロ フェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ パン−2−オール(フルコナゾールとしても知られる,306g,1.00モル )およびピリジン(237.3g,3.00モル)を加えた後、0℃まで冷却し た。三塩化リン(137.4g,1.00モル)を、反応混合物に対して0〜5 ℃で温度を維持しながら滴加した後、その反応混合物を15℃まで30分間にわ たって暖めた。次に、ベンジルアルコール(216g,2.00モル)を15〜 20℃で30分間にわたって加えた。更に30分後、過酸化水素(水中27.5 %w/w,373g)を、15〜20℃で温度を維持しながら加えた。30分後 、水性相を除去し、そして有機相を水性メタ重亜硫酸ナトリウム、希塩酸および 水で洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、そしてメチルイソブチルケトン(850 ml)およびt−ブチルメチルエーテル(1132ml)で置き換えた。20℃ で1時間および0℃で1時間造粒した後、その生成物を濾過し且つ氷冷t−ブチ ルメチルエーテル(2x220ml)で洗浄し、そして真空下において50℃で 18時 間乾燥させて副標題化合物(358g,63%)を与えた。融点および分光分析 データは、方法Aで述べられたのと一致した。 (b)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4 −トリアゾール−1−イル)−2−プロピルリン酸二水素塩 工程(a)の化合物(9.80g,17.3ミリモル)、炭素上5%パラジウ ム触媒(50重量%,1.0g)および水酸化ナトリウム(1.38g,34. 6ミリモル)の水(26ml)中スラリーを室温および414kPa(60 p.s .i.)で20時間水素化した。その溶液をセライト(商標)のパッドを介して濾 過し且つ水(5ml)で洗浄した。トルエンを分離し、そして水性相を0℃まで 冷却し、その時点で硫酸(1.70g,17.3ミリモル)を加えた。得られた スラリーを0℃で1時間造粒した後、濾過し、水(2x5ml)で洗浄し、そし て真空下において50℃で乾燥させて標題化合物(5.80g,87%),m. p.223〜224℃を与えた。 元素分析実測値:C,40.28;H,3.39;N,21.63。 C1313264Pの計算値:C,40.43;H,3.39;N,21.7 6%。1 H NMR(300MHz,DMSO)δ=5.07(d,2H),5.24 (d,2H),6.77−6.83(m,1H),7.00−7.18(m,2 H),7.75(s,2H),8.53(s,2H)実施例2 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4−トリ アゾール−1−イル)−2−プロピルリン酸二ナトリウム塩 実施例1(a)の化合物(10.0g,17.7ミリモル)および酢酸ナトリ ウム(2.90g,35.3ミリモル)のエタノール(160ml)および水( 20ml)中溶液を、パールマン触媒(1.00g)上において室温および34 5kPa(50 p.s.i.)で16時間水素化した。その溶液をセライト(商標) のパッドを介して濾過し、そして溶媒を減圧下で除去して濃厚シロップを残した 。これを、音波の助けによってエタノール(100ml)中に溶解させ、そして 還流するまで加温した。得られた溶液を徐々に冷却し、そして室温で1時間造粒 した。生成物を濾過し、エタノール(10ml)で洗浄し、そして真空下におい て50℃で乾燥させて標題化合物(4.48g,59%),m.p.160〜1 62℃を与えた。1 H NMR(300MHz,D2O)δ=5.01(d,2H),5.40(d ,2H),6.60(m,1H),6.79(m,1H),7.11(m,1H ),7.63(s,2H),8.68(s,2H)実施例3 ジベンジル (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5 −フルオロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1 −イル)−2−ブチルリン酸二水素塩 (a)ジベンジル (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3 −(5−フルオロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル)−2−ブチルリン酸塩 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ −4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ タン−2−オール(実施例7の化合物,EP0440372号,ボリコナゾールとして も知られる,17.0g,48.7ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン( 10.2g,83.5ミリモル)、1H−テトラゾール(10.2g,146ミ リモル)およびジベンジルジイソプロピルホスホルアミダイト(33.6g,9 7.4ミリモル)の塩化メチレン(100ml)中溶液を、還流しながら2時間 および窒素雰囲気下において室温で更に16時間撹拌した。次に、その反応混合 物を塩酸で、続いて重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そし て濃縮した。粗生成物ホスフィットをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル, 300g,3:1〜1:1ヘキサン:酢酸エチル勾配で溶離する)によって精製 して淡黄色油状物を与えた。これを塩化メチレン(100ml)中に溶解させ、 そして−10℃まで冷却し、その時点で3−クロロペルオキシ安息香酸(14. 8g,57%w/w,48.9ミリモル)の塩化メチレン(100ml)中溶液 を、0℃未満の温度を維持しながら加えた。得られた混合物を室温まで10分間 暖めた後、水性メタ重亜硫酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムで洗浄した。乾 燥させ(MgSO4)且つ濃縮した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー( シリカゲル,300g,酢酸エチルで溶離する)によって精製して、副標題化合 物を粘稠なシロップ(17.86g,60%)として与えた。 m/z610(MH+1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ=1.39(d,3H),4.41 (q,1H),4.79(d,2H),4.96(d,2H),5.34(d, 1H),5.40(d,1H),6.59−6.66(m,1H),6.72− 6.82(m,1H),7.02−7.18(m,3H),7.23−7.37 (m,8H),7.79(s,1H),8.46(d,1H),8.52(s, 1H),8.90(d,1H) (b)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フル オロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル )−2−ブチルリン酸二水素塩 工程(a)の化合物(5.0g,8.83ミリモル)のメタノール(100m l)中溶液を、パールマン触媒(1.0g)上において室温および414kPa (60 p.s.i.)で16時間水素化した。その溶液をセライト(商標)のパッド を介して濾過し且つ濃縮した。粗生成物を熱メタノール(20ml)中に再溶解 させ、そして0℃で1時間造粒した。濾過し且つメタノール(5ml)で洗浄し た後、生成物を真空下において50℃で乾燥させて標題化合物(1.72g,4 9%),m.p.145〜146℃を与えた。1 H NMR(300MHz,DMSO)δ=1.31(d,3H),4.01 (q,1H),5.31(d,1H),5.42(d,1H),6.90−6. 97(m,1H),7.04−7.14(m,1H),7.20−7.30(m ,1H),7.95(s,1H),8.70(d,1H),8.73(s,1H ), 8.89(d,1H)実施例4 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ− 4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2 −ブチルリン酸二水素塩(別の製造) (a)ビス(2−クロロ−6−フルオロベンジル)(2R,3S)−2−(2, 4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ−4−ピリミジニル)−1−( 1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルリン酸塩 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ −4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ タン−2−オール(実施例7の化合物,EP0440372号,ボリコナゾールとして も知られる,10.0g,28.6ミリモル)および1−メチルイミダゾール( 9.40g,114ミリモル)の塩化メチレン(30ml)中溶液を0℃まで冷 却し、その時点で三塩化リン(4.73g,34.4ミリモル)の塩化メチレン (20ml)中溶液を10℃未満の温度を維持しながら加えた。15分後、2− クロロ−6−フルオロベンジルアルコール(12.0g,74.4ミリモル)の 塩化メチレン(40ml)中溶液を0〜10℃で加えた。30分後、過酸化水素 (25ml,水中30%溶液)を、20℃未満の温度を維持して冷却しながら滴 加した。更に1時間後、その反応混合物を分離し、そして有機相を水(2x10 0ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。得られた粘稠 な油状物を、t−ブチルメチルエーテル(60ml)と一緒に0℃で2時間造粒 した。その生成物を濾過し、t−ブチルメチルエーテル(20ml)で洗浄し、 そして真空中において50℃で18時間乾燥させて、副標題化合物を白色結晶性 固体(18.1g,収率88%),m.p.140〜141℃として与えた。1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ=1.39(d,3H),4.33 (q,1H),5.08(d,1H),5.13(d,1H),5.27(d, 1H),5.31(d,1H),5.32(d,1H),5.42(d,1H) ,6.60−6.75(m,2H),6.92−7.07(m,2H),7.1 1−7.37(m,5H),7.81(s,1H),8.44(d,1H),8 .61(s,1H),8.91(s,1H) (b)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フル オロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル )−2−ブチルリン酸二水素塩 工程(a)の化合物(50g,70ミリモル)、水酸化ナトリウム(8.40 g,210ミリモル)および炭素上5%パラジウム触媒(10g)のトルエン( 450ml)および水(150ml)中混合物を室温および414kPa(60 p.s.i.)で24時間水素化した。その反応混合物をセライト(商標)を介して 濾過し、そしてトルエン層を分離し且つ廃棄した。次に、水性層を塩化メチレン (2x75ml)およびトルエン(2x75ml)で洗浄した後、0℃まで冷却 し、その時点で硫酸(10.3g,105ミリモル)を加えた。0℃で1時間造 粒した後、生成物を濾過し、水(60ml)で洗浄し、そして真空下において 50℃で16時間乾燥させて標題化合物(20.5g,68%)を与えた。プロ トンNMRデータは、実施例3(b)で得られたものと一致した。 元素分析実測値:C,44.48;H,3.45;N,16.19。 C1615354Pの計算値:C,44.77;H,3.52;N,16.3 1%。実施例5 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ− 4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2 −ブチル(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムリン酸水素塩二水和 実施例3(b)の化合物(214.7g,500ミリモル)のアセトン(20 70ml)中撹拌スラリーに対して、重炭酸コリン(水中75%w/w,110 g,500ミリモル)の溶液を10分間にわたって加えた。そのスラリーを還流 するまで20分間加温し、セライト(商標)のパッドを介して濾過して不溶性物 質を除去した後、20℃まで冷却し、そして1時間造粒した。得られた生成物を 濾過によって集め、アセトン(2x250ml)で洗浄し、そして真空下におい て20℃で18時間乾燥させて標題化合物(233.3g,74%),m.p. 114〜115℃を与えた。1 H NMR(300MHz,DMSO)δ=1.23(d,3H),3.07 (s,9H),3.38(t,2H),3.60(q,1H),3.78(q, 2H),5.50(s,2H),6.72−6.80(m,1H),6.94− 7.02(m,1H),7.36−7.42(m,1H),7.82(s,1H ),8.59(d,1H),8.78(d,1H),9.35(s,1H)実施例6 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−{3−[(E)−4−(2,2,3 ,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリアゾー ル−1−イル}−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−プ ロピルリン酸二水素塩 (a)ジベンジル2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−{3−[(E)− 4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2 ,4−トリアゾール−1−イル}−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1 −イル)−2−プロピルリン酸塩 塩化メチレン(5ml)中の2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−{3 −[(E)−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]− 1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル}−3−(1H−1,2,4−トリ アゾール−1−イル)プロパン−2−オール(実施例19のラセミ化合物,EP 0472392号,475mg,0.88ミリモル)、1H−テトラゾール(185m g,2.64ミリモル)およびジベンジルジイソプロピルホスホルアミダイト( 607mg,1.76ミリモル)を、窒素雰囲気下において室温で20時間撹拌 した。次に、その混合物を0℃まで冷却し、そして過酸化水素(1.0ml,水 中30%溶液)を20℃未満の温度を維持しながら滴加した。得られた混合物を 20℃で30分間撹拌した後、有機層を分離し、これを水で洗浄し、乾燥させ( MgSO4)、そして溶媒を蒸発させた。得られた淡黄色油状物をカラムクロ マトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサンで溶離する)によって精製 して、副標題化合物を粘稠なシロップ(595mg,84%)として与えた。1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ=4.37(t,2H),4.91 (d,2H),4.97(d,2H),5.02(d,1H),5.07(d, 1H),5.16(d,1H),5.18(d,1H),6.05(tt,1H ),6.59−6.78(m,2H),6.82(d,1H),6.90(d, 2H),6.91−7.00(m,1H),7.21−7.38(m,10H) ,7.42(d,2H),7.42(d,1H),7.79(s,1H),8. 28(s,1H),8.39(s,1H) (b)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−{3−[(E)−4−(2, 2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)スチリル]−1H−1,2,4−トリ アゾール−1−イル}−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)− 2−プロピルリン酸二水素塩 工程(a)の化合物(298mg,0.37ミリモル)の塩化メチレン(5m l)中溶液を0℃まで冷却した後、ブロモトリメチルシラン(254mg,1. 66ミリモル)およびピリジン(180mg,3.10ミリモル)で処理した。 得られた混合物を0℃で3時間撹拌した後、水酸化ナトリウム(96mg,2. 41ミリモル)を含有する水(1ml)で急冷した。次に、その混合物を希硫酸 で酸性にし、そしてその生成物を酢酸エチル中に抽出した。ブラインで洗浄後、 酢酸エチル相を乾燥させ(MgSO4)、そして溶媒を蒸発させて標題化合物を 淡黄色泡状物(202mg,88%)として与えた。実施例7 (2RS,3RS)−3−(4−[4−シアノフェニル]チアゾール−2−イル )−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾ ール−1−イル)−2−ブチルリン酸二水素塩 (a)ジベンジル(2RS,3RS)−3−(4−[4−シアノフェニル]チア ゾール−2−イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1, 2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブチルリン酸塩 塩化メチレン(10ml)中の3−[4−(4−シアノフェニル)チアゾール −2−イル]−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4 −トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(実施例88,EP0667346号 ,900mg,2.06ミリモル)、1H−テトラゾール(432mg,6.1 8ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(100mg,0.82ミリモル) およびジベンジルジイソプロピルホスホルアミダイト(1.42g,4.12ミ リモル)を、窒素雰囲気下において20時間還流した。次に、その混合物を0℃ まで冷却し、そして過酸化水素(2.5ml,水中30%溶液)を20℃未満の 温度を維持しながら滴加した。得られた混合物を20℃で30分間撹拌した後、 有機層を分離し、これを水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして溶媒を蒸 発させた。得られた淡黄色油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,酢 酸エチル/ヘキサンで溶離する)によって精製して、副標題化合物を粘稠なシロ ップ(732mg,51%)として与えた。1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ=1.40(d,3H),4.38 (q,1H),4.81−4.96(m,4H),5.40(d,1H),5. 43(d,1H),6.62−6.71(m,1H),6.74−6.82(m , 1H),7.15−7.37(m,10H),7.58(s,1H),7.62 (d,2H),7.73(s,1H),7.97(d,2H),8.48(s, 1H) (b)(2RS,3RS)−3−(4−[4−シアノフェニル]チアゾール−2 −イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−ト リアゾール−1−イル)−2−ブチルリン酸二水素塩 工程(a)の化合物(310mg,0.44ミリモル)の塩化メチレン(5m l)中溶液を0℃まで冷却した後、ブロモトリメチルシラン(303mg,1. 98ミリモル)およびピリジン(215mg,3.70ミリモル)で処理した。 得られた混合物を0℃で3時間撹拌した後、水酸化ナトリウム(115mg,2 .87ミリモル)を含有する水(1ml)で急冷した。黄色沈殿が形成され、こ れを濾過によって単離した後、希硫酸と塩化メチレンとに分配した。有機相をブ ラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして溶媒を蒸発させて標題化合物 を淡黄色固体(80mg,35%)として与えた。1 H NMR(300MHz,DMSO)δ=1.38(d,3H),4.42 (q,1H),5.37(d,1H),5.41(d,1H),6.88−6. 97(m,1H),7.09−7.19(m,1H),7.31−7.40(m ,1H),7.80(s,1H),7.87(d,2H),8.05(d,2H ),8.32(s,1H),8.65(s,1H)実施例8 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(1−メチ ルピラゾール−5−イル)フェニル]−1−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)−2−ブチルリン酸二水素塩 (a)O,N−ジメチル-4−ヨードベンゼンヒドロキサム酸 ピリジン(104g,1.32モル)のジクロロメタン(150ml)中溶液 を、塩化4−ヨードベンゾイル(251g,0.94モル)およびN,O−ジメ チルヒドロキルアミン塩酸塩(97g,0.94モル)のジクロロメタン(85 0ml)中懸濁液に対して0℃で滴加した。その混合物を室温まで暖め且つ18 時間撹拌した。その溶液を減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(1l)中に 溶解させた後、希塩酸(2N,3x400ml)および飽和重炭酸ナトリウム溶 液(300ml)で洗浄し、そして乾燥させた(Na2SO4)。有機抽出液を減 圧下で蒸発させた。残留物を蒸留によって精製して、副標題化合物(241g, 93%)を黄色油状物,b.p.130℃(0.1mmHg)として生成し、こ れを1H NMRによって特性決定した。 (b)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(4−ヨードフェニル)エタ ノン 臭化2,4−ジフルオロベンジル(23.7ml,0.114モル)を、マグ ネシウム削り屑(8.1g,0.183モル)の乾燥エーテル(300ml)中 撹拌混合物に対して窒素下で滴加した。その混合物を、最初に、反応が開始する まで加温した後、その臭化物を、穏やかな還流を維持するような速度で加えた。 1時間後、得られたグリニャール試薬溶液を、O,N−ジメチル−4−ヨードベ ンゼンヒドロキサム酸[工程(a)を参照されたい](45.7g,0.157 モル)の乾燥エーテル(300ml)中溶液に対して−78℃で滴加し、そして その混合物を徐々に室温まで一晩中暖めた。その混合物を飽和水性塩化アンモニ ウムと酢酸エチルとに分配し、そして有機溶液を分離し、乾燥させ(MgSO4 )、そして減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体,38.71g(69%) として与え、これを1H−N.M.R.分光分析法によって特性決定した。 (c)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(4−ヨードフェニル)プロ プ-2−エノン ビス(ジメチルアミノ)メタン(8.78ml,0.075モル)を、2−( 2,4−ジフルオロフェニル)−1−(4−ヨードフェニル)エタノン[17. 73g,0.04595モル,工程(b)から]の無水酢酸(23.1ml,0 . 248モル)の撹拌懸濁液に対して室温で滴加した。発熱反応があり、混合物の 温度は60℃まで上昇した。添加終了後、混合物を室温で35分間撹拌した後、 氷水を加えて過剰の無水酢酸を加水分解した。更に30分後、生成物を酢酸エチ ル中に抽出し、そして抽出物を希塩酸、飽和水性重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾 燥させ(MgSO4)、そして減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体(17 .03g,93%)として与え、これを1H−N.M.R.分光分析法によって 特性決定した。 (d)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(4−ヨードベンゾイル)オ キシラン 水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム(3.44ml,40%水性溶液,8 .2ミリモル)を、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(4−ヨードフ ェニル)プロプ−2−エノン[37.3g,100.8ミリモル,工程(c)か ら]およびt−ブチルヒドロペルオキシド(36.6ml,トリメチルペンタン 中3M,109ミリモル)のトルエン(550ml)中溶液に対して、室温で一 度に加えた。2時間後、その混合物を水(2x500ml)で洗浄し、乾燥させ (MgSO4)、そして減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体(37.46 g,96%)として与え、これを1H−N.M.R.分光分析法によって特性決 定した。 (e)(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[1−(4−ヨードフェニル)エ テニル]オキシラン n−ブチルリチウム(50ml,ヘキサン中2.5M,125ミリモル)を、 臭化メチルトリフェニルホスホニウム(45.0g,126ミリモル)の乾燥T HF(600ml)中の撹拌懸濁液に対して窒素下において−70℃で10分間 にわたって滴加した。その混合物を−20℃まで20分間にわたって暖めた後、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(4−ヨードベンゾイル)オキシラ ン[37.46g,97ミリモル,工程(d)から]の乾燥THF(200ml )中溶液を5分間にわたって加えた。その混合物を室温まで暖め且つ84時間撹 拌した。10%水性塩化アンモニウム(500ml)を加え、そしてその混合物 を減圧下で濃縮した。生成物を酢酸エチル中に抽出し、そして合わせた抽出物を 乾 燥させ(MgSO4)、そして減圧下で濃縮した。固体残留物を沸騰ヘキサン( 3x500ml)で処理し、そして残留固体を捨てた。ヘキサン溶液を合わせ、 シリカゲルの短パッドを介して濾過し、そして減圧下で濃縮して、標題化合物を 黄色油状物(34.3g,92%)として与え、これを1H−N.M.R.分光 分析法によって特性決定した。 (f)2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(4−ヨードフェニル)−1 −(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−ブテン−2−オール ナトリウム1,2,4−トリアゾール(12.15g,133ミリモル)を、 (2,4−ジフルオロフェニル)−2−[1−(4−ヨードフェニル)エテニル ]オキシラン[34.3g,89ミリモル,工程(e)から]の乾燥DMF(3 50ml)中溶液に対して窒素下において70℃で加えた。その混合物を5時間 撹拌し、冷却し、そして溶媒を減圧下で除去した。残留物をエーテル(800m l)と水(2x500ml)とに分配した。有機溶液を乾燥させ(MgSO4) 、濾過し、そしてシリカゲル(60〜200μ,75g)を加えた。エーテルを 減圧下で除去し、そして残留固体をシリカゲルカラム(40〜60μ,300g )の上部に加え、そして生成物を、ヘキサンおよび増加量の酢酸エチル(0〜7 5%)を用いて溶離した。生成物は白色泡状物(23.8g,61%)として得 られ、これを1H−N.M.R.分光分析法によって特性決定した。 (g)(R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(4−ヨードフェニ ル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−ブテン−2− オール(+)−3−ブロム樟脳−10−スルホネート (+)−3−ブロム樟脳−10−スルホン酸(36.3g,0.110モル) のIMS(40ml)中溶液を、工程(f)の生成物(50g,0.110モル )のIMS(300ml)中溶液に対して加えた。種結晶を入れた後、得られた スラリーを室温で20時間造粒した。低温で更に1時間造粒した後、白色固体( 22g,0.03モル)を濾過によって集めた。キラル純度は、キラルセル(Ch iralcel)TMODカラムを用い且つエタノール/ヘキサン[40:60]で溶離 するキラルHPLCによって95%eeとして評価された。 (h)(R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(4−ヨードフェニ ル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−ブテン−2− オール 工程(g)の生成物(206.5g,0.27モル)を塩化メチレン(620 ml)に対して加え、そして40%NaOHで塩基性にした。その混合物を室温 で15分間撹拌し、そして分離した。水性相を塩化メチレン(310ml)で再 抽出した。有機生成物溶液を水(620ml)で洗浄し、そして245mlの容 量まで濃縮した。室温で撹拌され且つ種結晶を入れられた濃厚物に対して、ヘキ サン(2450ml)を一定速度で加えた。得られたスラリーを5℃で1時間造 粒した。濾過は白色固体(117.4g,0.26モル)を与え、これを1H NMR分光分析法によって特性決定した。 (i)(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(1−メチ ルピラゾール−5−イル)フェニル]−1−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)−3−ブテン−2−オール nBuLi(1.6N,24.1ml,0.04モル)を、1−メチルピラゾ ール(3.28g,0.04モル)の−70℃のTHF(370ml)中溶液に 対して−60℃未満の温度を維持しながら加え且つ30分間撹拌した。−40℃ 未満の温度を維持しながら、塩化亜鉛(0.5N,77.1ml,0.04モル )の溶液に続いてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(15%w /w,0.9g)を加えた。−40℃未満の温度をなお維持しながら、工程(h )の生成物(6g,0.013モル)のTHF(36ml)中溶液を一定速度で 加えた。その反応を室温まで暖めた後、2時間還流した。室温まで冷却後、その 反応を酢酸(12ml)および水(120ml)で急冷して25℃未満の温度を 維持した。反応混合物を減圧下で蒸発させてTHFを除去した。その生成物を塩 化メチレン(120ml)で抽出し、そして水性相を塩化メチレン(50ml) で更に抽出した。合わせた有機抽出物を水(2x120ml)で洗浄し、そして 濃縮して油状物を与えた。その油状物の酢酸エチル(100ml)中撹拌濾過溶 液に対して、IPA(10ml)中の5−スルホサリチル酸(3.3g,0.1 3モル)を加えた。得られた混合物を室温で1/2時間撹拌した。得られた濾過 固体を酢酸エチル(50ml)中で再度パルプ状にし、そしてIPA(60ml ) から再結晶させて白色固体(7.2g,0.01モル)を与えた。その固体を塩 化メチレン(35ml)および水(50ml)に対して加え、そして40%Na OHで塩基性にした。その混合物を室温で15分間撹拌し、そして分離した。水 性相を塩化メチレン(25ml)で再抽出し、そして合わせた有機抽出物を水( 35ml)で洗浄した。有機生成物溶液を濃縮して泡状物にし、そして特性決定 した。 [α]D=−25.6° C221925O.0.5H2Oの計算値:C,63.45;H,4.84;N ,16.82。実測値:C,63.92;H,4.86;N,16.64。 (j)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(1 −メチルピラゾール−5−イル)フェニル]−1−(1,2,4−トリアゾール −1−イル)ブタン−2−オール 工程(i)の生成物(2.0g,5ミリモル)のエタノール(50ml)中溶 液を、炭上5%パラジウム(0.2g)上において50℃、50psi(333 KPa)圧力で18時間水素化した。触媒のバッチ(0.2g)を更に加え、そ して水素化を更に18時間続けた。その混合物を、アーボセル(Arbocel)TMを 介して濾過し、そしてその濾液を減圧下で蒸発させた。残留物を、シリカ上にお いて酢酸エチル/ヘキサン/ジエチルアミン(0:95:5→65:33:2) を用いる勾配溶離によるクロマトグラフィーによって分離した。所望の生成物を 含有する価分を合わせ、そして減圧下で蒸発させた。残留物を、酢酸エチル(x 3)に続いてエーテル(x3)から溶解および再蒸発を行って無色固体を生じた 。その固体を水性エタノールから再結晶させて、副標題化合物(1.25g,6 2%)を無色固体,m.p.144〜145℃,[α]D=−107°(c=0 . 1%,CH2Cl2,25℃)として与えた。 元素分析(%) 実測値:C,64.26;H,5.13;N,17.07 C222125Oの計算値:C,64.54;H,5.17;N,17.10 [この化合物は、同時係属国際特許出願PCT/EP96/02470号の実施例67としても 開示される]。 (k)ジベンジル (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3 −[4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェニル]−1−(1,2,4− トリアゾール−1−イル)−2−ブチルリン酸塩 工程(j)の生成物(2.0g,4.4ミリモル)、ジベンジルジイソプロピ ルホスホルアミダイト(2.28g,6.6ミリモル)、テトラゾール(0.9 2g,13.2ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジン(50mg)のジ クロロメタン(30ml)中溶液を還流下で13時間加熱した。その反応混合物 を冷却し(0℃)、そしてm−クロロ過安息香酸(1.52g,8.8ミリモル )を加えた。その溶液を0℃で更に1時間撹拌した後、室温まで暖めた。反応混 合物を、水性亜硫酸ナトリウム溶液(10%,30ml)、飽和重炭酸ナトリウ ム溶液(30ml)およびブライン(30ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ (Na2SO4)、そして溶媒を真空中で蒸発させて油状物を与えた。カラムクロ マトグラフィー(シリカゲル,45g,トルエン〜トルエン中3.5%ジエチル アミン勾配で溶離する)による精製は、必要な生成物を無色油状物(0.8g, 27%),m/z671(M++1)としてを与えた。1 H N.M.R.(CDCl3)δ=1.3(d,3H);3.8(s,3H) ;3.85(q,1H);4.8(m,2H);4.9(m,2H);5.2( s, 2H);6.25(s,1H);6.6(m,1H);6.8(m,1H);7 .05(m,1H);7.15(m,2H);7.2−7.35(m,12H) ;7.5(s,1H);7.8(s,1H);8.23(s,1H)。 (l)(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[4−(1 −メチルピラゾール−5−イル)フェニル]−1−(1,2,4−トリアゾール −1−イル)−2−ブチルリン酸二ナトリウム塩 工程(k)の生成物(0.5g,0.75ミリモル)および酢酸ナトリウム( 0.14g,1.65ミリモル)のエタノール(20ml)中懸濁液を、炭素上 5%パラジウム(75mg)上において室温および333KPa(50 p.s.i. )で24時間水素化した。薄層クロマトグラフィー分析は不完全な反応を示し、 そして触媒を濾過助剤(アーバセル(Arbacel),商標)のパッドを介して濾去 した。次に、パールマン触媒(75mg)を加え、そして水素化を更に72時間 続けた。その触媒をアーバセルのパッドを介して濾去し、そして溶媒を真空中で 除去した。残留物をジクロロメタン(20ml)中に溶解させ、そして濾過助剤 (ハイフロー(Hiflow),商標)を介して濾過して過剰の酢酸ナトリウムを除去 した。溶媒を真空中で蒸発させ、そしてジエチルエーテルでの研和後、標題化合 物を白色固体(0.250g,68%)として得た。 元素分析実測値:C,46.66;H,4.87;N,11.82; C222225Na24P.0.09Et2Oの計算値:C,46.62;H, 4.36;N,12.16%。1 H N.M.R.(DMSO)δ=1.2(d,3H);3.75(q,1H );3.8(s,3H);5.1,5.5(AB系,2H);6.3(s,1H );6.6(m,1H);6.9(m,1H);7.2,7.4(AB系,4H );7.4(m,3H);7.45(m,1H);7.6(s,1H);9.1 (s, 1H)。実施例9 実施例1、3および8の化合物(それらの二ナトリウム塩の形)の水性溶解度 を、それぞれの親(非リン酸化)化合物(遊離塩基の形)の溶解度と比較した。 結果を次の表で示す。 実施例10 静脈内注射用の水性製剤
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月22日 【補正内容】 明細書 治療において有用なトリアゾール誘導体 本発明は、治療において(特に、ヒトおよび他の哺乳動物の真菌感染の治療に おいて)有用なトリアゾール誘導体、それらの使用方法、それらを含む製剤およ びそれらの製造方法に関する。 多数のトリアゾール抗真菌性化合物が知られている。例えば、欧州特許出願第 0440372号の実施例7は、臨床的に重要なアスペルギルス属(Aspergillus)種真 菌に対して特に充分な活性を有する(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロ フェニル)−3−(5−フルオロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2, 4−トリアゾール−1−イル)−ブタン−2−オール(ボリコナゾール(vorico nazole)としても知られている)を開示している。しかしながら、その化合物は 、水性培地への低い溶解性を有し、静脈内製剤などの納得のいく水性製剤を得る ために錯体形成剤の使用を必要とする。欧州特許出願第0440372号は、溶解性を 向上させるためのシクロデキストリン誘導体との共製剤を示唆しているが、しか しながら、患者において起こりうる副作用を最小限にするために、製剤中の成分 の数を最小限にすることが常に望まれる。 英国特許出願第2,128,193号は、植物用の殺真菌剤および殺虫剤として用いる ためのリン酸エステルを開示している。 モーリン(Maurin)ら[Int J Pharm,1993,94(1-3),11-14]は、α−(2,4 −ジフルオロフェニル)−α−[(1−(2−(3−ピリジル)フェニルエテニ ル)]−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノールビスメシレートを開 示し、これは、高い溶解性を有する抗真菌性剤であると述べられている。 他のトリアゾール抗真菌性剤は、欧州特許出願第0576201号および国際特許出 願第WO97/01552号から知られている。 欧州特許出願第0413674号は、分子中の遊離ヒドロキシ基をリン酸化すること による治療的グリコシダーゼ阻害剤のプロドラッグの形成を開示している。しか しながら、第三ヒドロキシ基のリン酸化は記載されていない。 ここで、(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5− フルオロ−4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1− イル)−ブタン−2−オールを含めた、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾ ール抗真菌性化合物は、大きく増加した溶解性を有するプロドラッグに変換され うるが、このプロドラッグは、所望の活性成分を与えるように容易に in vivo で変換されることが判明した。 本発明により、式I R1−OP(O)(OH)2 I (式中、R1は、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物の 非ヒドロキシ部分である) を有する化合物; またはその薬学的に許容しうる塩(本明細書中において「本発明の化合物」と称 される)を提供する。 この種類のトリアゾール抗真菌性化合物中の第三ヒドロキシ基は、従来、機能 化の役目をもっていなかったので、本発明の化合物は先行技術と異なる。 上の基(a)〜(g)に対応するトリアゾール抗真菌性化合物は、(a)D− 0870(ゼネカ(Zeneca)によって開発中。欧州特許出願第0472392号の実施例1 9も参照されたい);(b)フルコナゾール(fluconazole)(ファイザー(Pfi zer)によって販売された。英国特許出願第2099818号も参照されたい);(c) 欧州特許出願第0440372号の実施例7、ボリコナゾールとしても知られる;(d )米国特許第4,952,232号の実施例35;(e)本出願の実施例8の化合物;( f)WO95/22973号の化合物A(29頁を参照されたい),EP567982号の実施例 27において化合物30として最初に開示された;および(g)ER−30346(D rugsof the Future,1996,21(1):20〜24,Tetrahedron Letters,37巻,45,8117-8 120頁,1996年および欧州特許出願第0667346号,実施例88を参照されたい)で ある。 本発明はまた、上に定義の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる 塩の製造方法であって、式II R1OH II (式中、R1は上に定義の通りである) を有する化合物をリン酸化し、そして望まれるまたは必要な場合、得られた化合 物を薬学的に許容しうる塩に変換することまたはその逆を含む上記方法を提供す る。 リン酸化は、次の工程(1)〜(3)を用いて行うことができる。 (1)上に定義の式IIを有する化合物を、式III RabN−P(ORc)(ORd) III (式中、RaおよびRbは、独立して、C1-6アルキル、フェニル若しくは置換フ ェニルであるかまたはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリ ン環などの環であってよく;そしてRcおよびRdは、独立して、1個またはそれ 以上のハロゲン原子で場合により置換されたベンジルから選択されるヒドロキシ 保護基である) を有する化合物と反応させて、式IV R1−O−P(ORc)(ORd) IV (式中、R1、RcおよびRdは、上に定義の通りである) を有するホスフィット化合物を与えること。 その反応は、反応に悪影響を与えない溶媒(例えば、塩化メチレン)中におい て緩酸(例えば、臭化水素酸テトラゾール、臭化水素酸5−メチルテトラゾール または臭化水素酸ピリジニウム)および場合により4−ジメチルアミノピリジン の存在下の室温またはそれ以上で行うことができる。 (2)得られた式IVのホスフィット化合物を、酸化体(例えば、3−クロロペ ルオキシ安息香酸またはH22などの過酸)と反応させて、式V R1−OP(O)(ORc)(ORd) V (式中、R1、RcおよびRdは、上に定義の通りである) を有するリン酸塩を与えること。その反応は、反応に悪影響を与えない溶媒(例 えば、塩化メチレンまたは酢酸エチル)中において室温未満(例えば、0〜20 ℃)で行うことができる。 (3)式Vの化合物からヒドロキシ保護基を除去して、上に定義の式Iの化合 物を与えること。 工程(1)に代わるものとして、式IVのホスフィットは、次の工程(1A)お よび(1B)によって製造することができる。 (1A)式VI R1−O−PCl2 VI (式中、R1は上に定義の通りである) を有する仮定の中間体化合物を与えるための、上に定義の式IIの化合物とPCl3 との塩基の存在下での反応。その反応は、反応に悪影響を与えない溶媒(例え ば、塩化メチレンまたは酢酸エチル)中において−20〜+20℃の範囲の温度 (例えば、0℃)で行うことができる。適当な塩基には、ピリジンおよびN−メ チルイミダゾールが含まれる。 (1B)上に定義の式IVの化合物を与えるための、式VIの化合物と式RcOH および/またはRdOH(式中、RcおよびRdは上に定義の通りである)を有す る化合物との反応。その反応は、式VIの化合物の単離を伴うことなく、ほぼ室温 の温度で行われる。 RcおよびRdでありうるヒドロキシ保護基には、2,6−ジクロロベンジルお よび2−クロロ−6−フルオロベンジルが含まれる。ベンジル基は、接触水素添 加(例えば、パールマン(Pearlman′s)触媒または炭素上パラジウム)または ブロモトリメチルシランを用いて除去できる。工程(3)を酢酸ナトリウムまた は水酸化ナトリウムの存在下で行うならば、その二ナトリウム塩を直接的に得る ことができる。 上の作業工程(3)および式Vを有する中間体化合物は、本発明のもう一つの 態様を形成する。式IIおよびIIIを有する化合物は、どちらも知られているしま たは既知の技法を用いて入手可能である。 本発明の合成の際に、感受性の官能基を保護し且つ脱保護する必要があること は当業者に明らかであろう。これは、慣用的な技法によって、例えば、TWグリ ーン(Greene)およびPGMウッツ(Wuts)による“Protective Groups in Org anic Synthsis”,ジョン・ウィリー・アンド・サンズ・インコーポレーテッド (John Wiley and Sons Inc.),1991年で記載のように行うことができる。 本発明の化合物は、ヒトを含めた動物において薬理活性を有するので有用であ る。特に、それら化合物は、真菌感染の治療または予防において有用である。例 えば、それらは、数ある微生物の中でも、カンジダ属(Candida)、白癬菌属(T richophyton)、小胞子菌属(Microsporum)若しくは表皮菌属(Epidermophyton )の種によって引き起こされるヒトの局所真菌感染またはカンジダ・アルビカン ス(Candida albicans)によって引き起こされる粘膜感染(例えば、鵞口瘡およ び腟カンジダ症)を治療する場合に有用である。それらはまた、例えば、カンジ ダ属(例えば、カンジダ・アルビカンス)、クリプトコックス・ネオフォルマン ス (Cryptococcus neoformans)、黄色アスペルギルス(Aspergillus flavus)、 アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、コクシジオイデス属 (Coccidioides)、パラコクシジオイデス属(Paracoccidioides)、ヒストプラ スマ属(Histoplasma)またはブラストミセス属(Blastomyces)の種によって引 き起こされる全身性真菌感染の治療において用いることができる。 したがって、本発明のもう一つの態様により、真菌感染の治療または予防の方 法であって、治療的有効量の本発明の化合物を患者に対して投与することを含む 上記方法を提供する。本発明の化合物の医薬品としての使用、および真菌感染の 治療または予防用の薬剤の製造における本発明の化合物の使用もまた提供する。 本発明の化合物の抗真菌活性についての in vitro 評価は、最小生育阻止濃度 (m.i.c.)を決定することによって行うことができ、これは、適当な培地中にお いて特定の微生物を成長させることができない試験化合物の濃度である。実際に は、特定の濃度で包含された試験化合物をそれぞれ有する一連の寒天プレートに 、例えば、カンジダ・アルビカンスの標準的な培養物を接種した後、各プレート を37℃で48時間インキュベートする。 9. 真菌感染の治療または予防用の薬剤の製造における請求項1に記載の式 Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。 10.真菌感染の治療または予防の方法であって、このような処置を必要とし ている患者に対して請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許 容しうる塩を投与することを含む上記方法。 11.請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩 の製造方法であって、式II R1OH II (式中、R1は請求項1に定義の通りである) を有する化合物をリン酸化し、そして望まれるまたは必要な場合、得られた化合 物を薬学的に許容しうる塩に変換することまたはその逆を含む上記方法。 12.式V R1−OP(O)(ORc)(ORd) V (式中、R1は請求項1に定義の通りであり、そしてRcおよびRdは、独立して 、1個またはそれ以上のハロゲン原子で場合により置換されたベンジルから選択 されるヒドロキシ保護基である) を有する化合物からヒドロキシ保護基を除去する工程を含む請求項11に記載の 方法。 13.請求項12に記載式Vを有する化合物。 14.第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物またはその 薬学的に許容しうる塩の水性溶解度を改善する方法であって、該第三ヒドロキシ 基をOP(O)(OH)2基に変換することを含む上記方法。 【手続補正書】 【提出日】1998年4月17日 【補正内容】 請求の範囲を次のとおり補正する。 『1. 式I R1−OP(O)(OH)2 I (式中、R1は、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物の 非ヒドロキシ部分である) を有する化合物; またはその薬学的に許容しうる塩。 2. R1が、式Ia (式中、R2は、1個またはそれ以上のハロゲン原子で置換されたフェニルであ り; R3は、HまたはCH3であり; R3aは、HであるかまたはR3と一緒になって=CH2であってよく;そして R4は、ハロゲン、=O、フェニル[CNおよび(C64)−OCH2CF2C HF2から選択される基で置換されている]またはCH=CH−(C64)−O CH2CF2CHF2から選択される1個またはそれ以上の基で場合により置換さ れている5員または6員の窒素含有複素環式環;またはハロゲンおよびメチルピ ラゾリルから選択される1個またはそれ以上の基で置換されたフェニルである) を有する基である請求項1に記載の化合物。 3. R2が2,4−ジフルオロフェニルである請求項2に記載の化合物。 4. R3がHまたはメチルである請求項2または請求項3に記載の化合物。 5. R4が、トリアゾリル基、ピリミジニル基またはチアゾリル基であるか またはそれらを含む請求項2〜4のいずれか1項に記載の化合物。 6. 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2, 4−トリアゾール−1−イル)−2−プロピルリン酸二水素塩;または (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ −4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)− 2−ブチルリン酸二水素塩; またはその薬学的に許容しうる塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化 合物。 7. 請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩 を、薬学的に許容しうるアジュバント、希釈剤または担体との混合物で含む医薬 製剤。 8. 真菌感染の治療または予防のための請求項7に記載の医薬製剤。 9. 請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩 の製造方法であって、式II R1OH II (式中、R1は請求項1に定義の通りである) を有する化合物をリン酸化し、そして望まれるまたは必要な場合、得られた化合 物を薬学的に許容しうる塩に変換することまたはその逆を含む上記方法。 10.式V R1−OP(O)(ORc)(ORd) V (式中、R1は請求項1に定義の通りであり、そしてRcおよびRdは、独立して 、1個またはそれ以上のハロゲン原子で場合により置換されたベンジルから選択 されるヒドロキシ保護基である) を有する化合物からヒドロキシ保護基を除去する工程を含む請求項9に記載の方 法。 11.請求項10に記載の式Vを有する化合物。 12.第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物またはその 薬学的に許容しうる塩の水性溶解度を改善する方法であって、該第三ヒドロキシ 基をOP(O)(OH)2基に変換することを含む上記方法。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AU,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,HU,IL,IS,JP,KR,KZ,L K,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG ,SI,SK,TR,UA,US,UZ,VN (72)発明者 スティーヴンソン,ピーター・ティー イギリス国 ケント シーティー13・9エ ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー ト・ロード,ファイザー・セントラル・リ サーチ内 (72)発明者 マーティアショー,チャールズ・ダブリュ ー アメリカ合衆国 コネチカット州06340, グロートン,イースタン・ポイント・ロー ド,ファイザー・セントラル・リサーチ内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I R1−OP(O)(OH)2 I (式中、R1は、第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物の 非ヒドロキシ部分である) を有する化合物; またはその薬学的に許容しうる塩。 2. R1が、式Ia (式中、R2は、1個またはそれ以上のハロゲン原子で置換されたフェニルであ り; R3は、HまたはCH3であり; R3aは、HであるかまたはR3と一緒になって=CH2であってよく;そして R4は、ハロゲン、=O、フェニル[CNおよび(C64)−OCH2CF2C HF2から選択される基で置換された]またはCH=CH−(C64)−OCH2 CF2CHF2から選択される1個またはそれ以上の基で場合により置換されてい る5員または6員の窒素含有複素環式環;またはハロゲンおよびメチルピラゾリ ルから選択される1個またはそれ以上の基で置換されたフェニルである) を有する基である請求項1に記載の化合物。 3. R2が2,4−ジフルオロフェニルである請求項2に記載の化合物。 4. R3がHまたはメチルである請求項2または請求項3に記載の化合物。 5. R4が、トリアゾリル基、ピリミジニル基またはチアゾリル基であるか またはそれらを含む請求項2〜4のいずれか1項に記載の化合物。 6. 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2, 4−トリアゾール−1−イル)−2−プロピルリン酸二水素塩;または (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(5−フルオロ −4−ピリミジニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)− 2−ブチルリン酸二水素塩; またはその薬学的に許容しうる塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化 合物。 7. 請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩 を、薬学的に許容しうるアジュバント、希釈剤または担体との混合物で含む医薬 製剤。 8. 医薬品として用いるための請求項1に記載の式Iを有する化合物または その薬学的に許容しうる塩。 9. 真菌感染の治療または予防用の薬剤の製造における請求項1に記載の式 Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。 10.真菌感染の治療または予防の方法であって、このような処置を必要とし ている患者に対して請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許 容しうる塩を投与することを含む上記方法。 11.請求項1に記載の式Iを有する化合物またはその薬学的に許容しうる塩 の製造方法であって、式II R1OH II (式中、R1は請求項1に定義の通りである) を有する化合物をリン酸化し、そして望まれるまたは必要な場合、得られた化合 物を薬学的に許容しうる塩に変換することまたはその逆を含む上記方法。 12.式V R1−OP(O)(ORc)(ORd) V (式中、R1は請求項1に定義の通りであり、そしてRcおよびRdは、独立して 、ヒドロキシ保護基である) を有する化合物からヒドロキシ保護基を除去する工程を含む請求項11に記載の 方法。 13.RcおよびRdが、独立して、1個またはそれ以上のハロゲン原子で場合 により置換されたベンジルである請求項12に記載の方法。 14.請求項12に記載の式Vを有する化合物。 15.第三ヒドロキシ基を含む種類のトリアゾール抗真菌性化合物またはその 薬学的に許容しうる塩の水性溶解度を改善する方法であって、該第三ヒドロキシ 基をリン酸基に変換することを含む上記方法。
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