JPH1035315A - 車両の発進補助装置 - Google Patents

車両の発進補助装置

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Publication number
JPH1035315A
JPH1035315A JP19500796A JP19500796A JPH1035315A JP H1035315 A JPH1035315 A JP H1035315A JP 19500796 A JP19500796 A JP 19500796A JP 19500796 A JP19500796 A JP 19500796A JP H1035315 A JPH1035315 A JP H1035315A
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JP
Japan
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clutch
differential lock
vehicle
operating
differential
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JP19500796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Yamada
良昭 山田
Kiyoshi Minami
清志 南
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デフロック解除を容易に行いつつ、制御シス
テムの簡略化を図り、加速性の向上等を図れる車両の発
進補助装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 S1では作動スイッチがONか否かを判
定し、S2では車速Vと第1の所定車速V1 とを比較
し、S3ではディファレンシャル機構をロックし、S4
ではデフロッククラッチ接続検出スイッチがONとなっ
たか否かを判定し、S5ではインジケータランプを点灯
し、S6では車速Vと第2の所定車速V2 とを比較し、
S7ではディファレンシャル機構のロックを解き、S8
ではクラッチ接続検出スイッチがOFFとなったか否か
を判定してディファレンシャル機構のロックが解かれた
か否かの確認を行い、ディファレンシャル機構のロック
が解かれていない場合はS9でクラッチを強制的に切断
し、解かれた場合はS10でインジケータランプを消灯
してS11でクラッチを接続状態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の車両
の発進補助装置に関し、詳しくは、デフロック機構によ
り、泥濘地や圧雪路等の滑り易い路面での車両の発進を
容易にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両の発進補助装置として、デ
フロック機構を用いたものが従来より知られている。前
記デフロック機構は、ディファレンシャル機構をロック
して、例えば左輪と右輪とを連結状態にするものであ
り、左輪と右輪のスリップに有効である。
【0003】具体的には、図1に示すように、リングギ
ヤ30の中心部に形成されて、アクスルシャフト39A
が挿通される筒部30Aの外端面には歯部30aが形成
され、アクスルシャフト39Aにスライド自由に挿通さ
れたクラッチ部材40の外周部の端面には、前記歯部3
0aと噛み合う歯部40aが形成されており、これらの
2つの歯部30a,40aによって、噛み合いドッグク
ラッチ機構(デフロッククラッチ)が構成される。
【0004】このデフロッククラッチは、エアシリンダ
装置44により動作され、クラッチ接(デフロック)と
クラッチ断(デフロック解除)とに自動的に切換制御さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のデフロック機構
は、上記のように2つの歯部30a,40aを噛み合わ
せることによりデフロックを行い、このデフロックを解
除するには、2つの歯部30a,40aの噛み合わせを
解除する。このような従来の構成では、デフロック時の
2つの歯部30a,40aを噛み合わせは比較的容易に
行われるが、デフロック解除時には、2つの歯部30
a,40aの噛み合い部にトルクが加わっていることに
より、噛み合わせ解除に困難を伴う。
【0006】このため、従来では、デフロック解除時に
は、エンジンの燃料噴射量低減等を実行して、駆動力を
低減させて、2つの歯部30a,40aの噛み合い部に
加わるトルクを抜く等の方策を採っている。しかし、こ
のような方策では、制御システムの複雑化を来し、エン
ジン制御が過大に行われた場合には、加速性の悪化等を
来す虞がある。
【0007】本発明は以上のような従来の課題を解決す
るためなされたものであり、デフロック解除を容易に行
いつつ、制御システムの簡略化を図り、加速性の向上等
を図れる車両の発進補助装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、車体後部を支持する駆動輪軸及び非駆動輪軸
を備える後2軸車両において、車両に搭載されたエンジ
ンとトランスミッション間のクラッチの操作機構と、前
記クラッチの操作機構の作動手段と、前記クラッチの操
作機構の作動手段とは別系統でクラッチの操作機構の作
動を行う別系統クラッチ作動手段と、車体前部を支持す
る前左輪と前右輪のディファレンシャル機構をロックす
るデフロック機構と、車速を検出する車速検出手段と、
車両の発進時に、前記車速検出手段から出力される検出
信号に基づいて、車両が第1の所定車速以下のときに、
前記デフロック機構によるデフロックを行うべく該デフ
ロック機構を作動するデフロック機構作動制御手段と、
デフロック機構によるデフロック状態とデフロック解除
状態とを判定するデフロック判定手段と、車両が第1の
所定車速より大なる第2の所定車速以上のときに、前記
デフロック機構によるデフロックを解除するべくデフロ
ック機構の作動を停止し、該デフロック機構作動停止後
に、前記デフロック判定手段によりデフロック状態と判
定された際に、前記別系統クラッチ作動手段によるクラ
ッチ機構のクラッチ切断作動を実行し、デフロック解除
状態と判定された際に、前記別系統クラッチ作動手段に
よるクラッチ機構のクラッチ接続作動を実行するデフロ
ック機構停止制御手段と、を含んで構成されたことを特
徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、前記クラッチの操
作機構は、クラッチブースタからなり、前記クラッチ作
動手段は、クラッチブースタへのエア回路を含んで構成
され、前記別系統クラッチ作動手段は、クラッチブース
タへの別系統エア回路を含んで構成され、前記エア回路
と別系統エア回路とは切換手段を介してクラッチブース
タに接続されたことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、前記切換手段は、
ダブルチェックバルブからなる。請求項4に係る発明
は、車両の運転者により作動され、車両発進の意思を検
出する作動意思検出手段を含んで構成され、前記制御手
段は、車両の発進時に、前記車速検出手段から出力され
る検出信号に加え、前記作動意思検出手段から出力され
る検出信号に基づいて前記制御を行う構成であることを
特徴とする。
【0011】請求項5に係る発明は、前記デフロック機
構の作動状態を報知する報知手段を含んで構成されたこ
とを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。本発明に係る車両としての後2軸ト
ラックは、デフロック機構を備えている。かかるデフロ
ック機構をディファレンシャル機構の構成と共に説明す
る。即ち、図1において、ディファレンシャル機構は、
リングギヤ30と、該リングギヤ30と噛み合うピニオ
ンギヤ31と、2つのピニオンギヤ32,33と、該2
つのピニオンギヤ32,33と噛み合う2つのサイドギ
ヤ34,35から構成されており、これらのギヤ30〜
35は、ディファレンシャルケース36に収納されてい
る。
【0013】前記ディファレンシャルケース36は2つ
のベアリング(図示せず)にて支持され、リングギヤ3
0と一体に結合されて一体的に回転する。2つのピニオ
ンギヤ32,33は、スパイダシャフト37に固定さ
れ、このスパイダシャフト37はディファレンシャルケ
ース36に組み込まれており、該ケース36と共に公転
かつ軸周り自転が可能である。
【0014】サイドギヤ34,35は、中央スプライン
孔が左右の前輪38,39のアクスルシャフト38A,
39Aに噛み合って、該シャフト38A,39Aを駆動
する。前記リングギヤ30の中心部に形成されて、アク
スルシャフト39Aが挿通される筒部30Aの外端面に
は歯部30aが形成され、アクスルシャフト39Aにス
ライド自由に挿通されたクラッチ部材40の外周部の端
面には、前記歯部30aと噛み合う歯部40aが形成さ
れており、これらの2つの歯部30a,40aによっ
て、噛み合いドッグクラッチ機構(以下、デフロックク
ラッチと言う)が構成される。
【0015】前記クラッチ部材40の外周面には溝40
bが形成され、この溝40bには、クラッチ部材40を
スライド動作させる揺動レバー41の先端部が挿入され
る。前記揺動レバー41の基端部は支持部材42に回動
自由に支承されている。前記揺動レバー41の近傍位置
には、前記デフロッククラッチ接続位置に対応する揺動
レバー41位置を検出するクラッチ接続検出手段として
のデフロッククラッチ接続スイッチ43が設けられてい
る。
【0016】上記の揺動レバー41は、アクチュエータ
としてのエアシリンダ装置44により揺動動作される。
このエアシリンダ装置44は、装置本体44Aと、該装
置本体44A内に摺動自由に配設されたピストン44B
と、該ピストン44Bに連結された作動ロッド44Cと
から構成されており、前記作動ロッド44Cは前記揺動
レバー41の長手方向の略中間部に回動自由に連結され
る。
【0017】シリンダ装置本体44Aの一方の室Aは大
気に開放され、他方の室Bはデフロック用の給・排気バ
ルブ45を介してエアタンク46に連通される。前記給
・排気バルブ45は、コントロールユニット47からの
指令により、エアタンク46を室Bに連通する位置(給
気)と、室Bを大気に開放する位置(排気)とに選択的
に切換制御される。この制御システムについては後述す
る。
【0018】一方、図2に示すように、エンジンとトラ
ンスミッション間のクラッチ48の操作機構の作動手段
としてのクラッチブースタ49が設けられている。この
クラッチブースタ49は、図3に示すように構成され
る。この図において、クラッチブースタは、クラッチペ
ダルの操作を軽減するため、圧縮空気圧と油圧とを利用
した倍力装置である。
【0019】このクラッチブースタの構成にづいて説明
すると、クラッチペダル50を踏むと、クラッチペダル
50に連結したロッド51を介してクラッチマスタシリ
ンダ52のピストン53が動作され、オイルリザーバ5
4からのオイルがクラッチブースタ55に送られる。ク
ラッチブースタ55のハイドロリックピストン56後部
に入ったオイルはハイドロリックピストン56を押圧す
ると共に、リレーバルブピストン57も押す。リレーバ
ルブピストン57が動くと、ダイヤフラム58、ポペッ
トバルブ59と動き、エアタンク60内の圧縮エアがシ
リンダシェル61内に導かれる。シリンダシェル61内
の圧縮エアは、パワーピストン62を押圧し、プッシュ
ロッド63を介してハイドロリックピストン56を押圧
する。その移動により、クラッチロッド64とクラッチ
アウタレバー65が動作される。
【0020】クラッチアウタレバー65が動作されるこ
とにより、クラッチ66が切断される。このような構成
のクラッチブースタ49において、シリンダシェル61
と連結されて圧縮エアを該シリンダシェル61内部に導
入するコントロールチューブ67には、ダブルチェック
バルブ66が介装される(図2参照)。
【0021】このダブルチェックバルブ66は、図2に
示すように、本体66Aと、該本体66A内を2室A,
Bに仕切ると共にスライド自由に配設された弁体66B
とから構成されており、本体66Aの弁体66Bのスラ
イド方向の両端壁に夫々エア入口部66a,66bが形
成され、周壁にエア出口部66cが形成されている。こ
の場合、前記コントロールチューブ67は分断され、そ
の一方の分断端部はダブルチェックバルブ66の一方の
エア入口部66aに連通され、他方の分断端部はエア出
口部66cに連通される。
【0022】又、ダブルチェックバルブ66の他方のエ
ア入口部66bには、エアタンク46から導かれたエア
配管69が連通され、このエア配管69にはクラッチ用
の給・排気バルブ68が介装される。このクラッチ用の
給・排気バルブ68は、コントロールユニット47から
の指令により、エアタンク46をダブルチェックバルブ
66の本体66A内の室Bに連通する位置(給気)と、
室Bを大気に開放する位置(排気)とに選択的に切換制
御される。この制御システムについては後述する。
【0023】従って、かかるダブルチェックバルブ66
は、通常のクラッチ操作によって、クラッチ48を動作
させるため、コントロールチューブ67に圧縮エアが供
給されると、この圧縮エアにより、ダブルチェックバル
ブ66の弁体66Bが動作されてエア入口部66aとエ
ア出口部66cとが連通し、エア入口部66bは遮断さ
れ、エアタンク46からエア配管69に圧縮エアが供給
されると、この圧縮エアにより、ダブルチェックバルブ
66の弁体66Bが動作されてエア入口部66bとエア
出口部66cとが連通し、エア入口部66aは遮断され
るという動作を奏する。
【0024】図4は、上記デフロック用の給・排気バル
ブ45とクラッチ用の給・排気バルブ68の制御システ
ムを示すブロック図である。この図において、トラック
の運転者の発進の意思(泥濘地や圧雪路等の滑り易い路
面でのトラックの発進を行うという意思)を検出する作
動スイッチ70と、車速を検出する手段としての車速セ
ンサ71と、前記デフロッククラッチ接続スイッチ43
から夫々出力される検出信号は、コントロールユニット
47内に装備された信号入力手段72〜74を介して夫
々制御回路78に入力される。
【0025】制御回路78から出力される制御信号は、
信号出力手段75〜77を介して、デフロック用の第1
給・排気バルブ45、クラッチ用の給・排気バルブ68
及びデフロッククラッチの接続状態を報知するデフロッ
ククラッチ接続インジケータランプ79(運転室内に装
備)に夫々出力される。尚、コントロールユニット47
内の制御回路78が、本発明のデフロック機構作動制御
手段、デフロック判定手段及びデフロック機構停止制御
手段を構成する。
【0026】次に、図4の制御システムの制御内容を図
5のフローチャートに基づいて説明する。即ち、ステッ
プ1(図では、S1と略記する。以下同様)では、作動
スイッチ70がONか否かを判定する。作動スイッチ7
0がOFFで、運転者の発進の意思がない場合には、ス
タートに戻り、再び判定を繰り返し、作動スイッチ70
がONで、運転者の発進の意思がある場合には、ステッ
プ2に進む。
【0027】ステップ2では、トラックの発進前状態で
あるか否かを判定するため、車速Vと第1の所定車速V
1 〔例えば、停車(車速0)〜微低速(車速2〜3k
m)〕とを比較し、V>V1 であれば、発進前状態では
ないと判定して、ステップ1に戻る。V≦V1 であれ
ば、発進前状態であると判定して、ステップ3に進む。
ステップ3では、デフロック用給・排気バルブ45を
「給気」の状態に切り換える。
【0028】デフロック用給・排気バルブ45が「給
気」の状態に切り換えられると、エアシリンダ装置44
の室Bにエアが供給され、ピストン44Bが押圧され
て、作動ロッド44Cが進行動作して、揺動レバー41
を前方に揺動する。これにより、クラッチ部材40が前
方にスライドされ、歯部30a,40a同士が噛み合
い、ディファレンシャル機構がロックされる。
【0029】上記のように揺動レバー41が前方に揺動
されることにより、該揺動レバー41がデフロッククラ
ッチ接続スイッチ43を押圧し、該スイッチ43がON
となる。ステップ4では、デフロッククラッチ接続スイ
ッチ43がONとなったか否かを判定し、ONとなっ
て、デフロッククラッチ接続状態となったと判定され
と、ステップ5に進んで、インジケータランプ79を点
灯する。
【0030】ステップ6では、トラックが発進したか否
かを判定するため、車速Vと第2の所定車速V2 (例え
ば、車速10〜15km)とを比較し、V<V2 であれ
ば、未だ発進していないと判定して、ステップ1に戻
り、ステップ3〜6の状態が維持される。V≧V2 であ
れば、走行し始めたと判定して、ステップ7に進む。
【0031】ステップ7では、デフロック用給・排気バ
ルブ45を「排気」の状態に切り換える。デフロック用
給・排気バルブ45が「排気」の状態に切り換えられる
と、エアシリンダ装置44の室Bからエアが排気され、
ピストン44Bが戻されて、作動ロッド44Cが後退動
作して、揺動レバー41を後方に揺動する。これによ
り、クラッチ部材40が後方にスライドされる。
【0032】即ち、デフロック機構のロック解除動作が
行われる。このデフロック機構のロック解除が的確に行
われた場合には、歯部30a,40a同士の噛み合いが
解かれ、ディファレンシャル機構のロックが解かれると
いう動作がなされ、このとき、揺動レバー41がデフロ
ッククラッチ接続スイッチ43から離れ、該スイッチ4
3がOFFとなる動作もなされる。
【0033】従って、ステップ8では、デフロック機構
のロック解除が的確に行われたか否かを、デフロックク
ラッチ接続スイッチ43がOFFとなったか否かで判定
する。ステップ8にて、デフロッククラッチ接続スイッ
チ43がOFFとならず、ONのままであると判定され
た場合には、デフロック機構のロック解除が的確に行わ
れていないのであるから、ステップ9に進んで、クラッ
チ用給・排気バルブ68を「給気」の状態に切り換え
る。
【0034】クラッチ用給・排気バルブ68が「給気」
の状態に切り換えられると、ダブルチェックバルブ66
の本体66Aの室Bがエアタンク46と連通し、エアタ
ンク46内の圧縮エアがエア配管69を介して室Bに供
給され、本体66A内のピストン66Bがエア入口部6
6a側に押圧され、エア入口部66bとエア出口部66
cとが連通した状態となり、圧縮エアがクラッチブース
タ49に供給され、通常のクラッチ断動作とは無関係に
クラッチ断動作が行われる。
【0035】この通常のクラッチ断動作とは無関係のク
ラッチ断動作によって、図1のリングギヤ30に伝達さ
れる駆動力が弱められ、デフロック機構のロック解除が
容易に行われるようになる。従って、ステップ9の後、
再度ステップ8の判定を行って、デフロッククラッチ接
続スイッチ43がOFFとなったか否か、即ち、デフロ
ック機構のロック解除が行われたか否かを確認し、デフ
ロック機構のロック解除が行われていなければ、再度ス
テップ9に進み、行われていれば、デフロック機構のロ
ック解除が的確に行われたのであるから、ステップ10
に進んで、インジケータランプ79を消灯し、ステップ
11に進んで、クラッチ用給・排気バルブ68を「排
気」の状態に切り換える。
【0036】クラッチ用給・排気バルブ68が「排気」
の状態に切り換えられると、ダブルチェックバルブ66
の本体66Aの室Bが大気と連通し、クラッチ48は接
続状態に復帰される。又、この場合、例えば、通常のク
ラッチ断操作が行われた場合、クラッチブースタ49を
動作させる圧縮エアがコントロールチューブ67を介し
てダブルチェックバルブ66の本体66Aの室Bに供給
された場合には、本体66A内の弁体66Bがエア入口
部66b側に押圧され、エア入口部66aとエア出口部
66cとが連通した状態となり、圧縮エアがクラッチブ
ースタ49に供給され、通常のクラッチ断動作を実行で
きる。
【0037】かかる構成によれば、泥濘地や圧雪路等の
滑り易い路面でのトラックの発進を行う場合に、ディフ
ァレンシャル機構をロックするものにおいて、デフロッ
ク解除時に、デフロック機構における2つの歯部30
a,40aの噛み合い部にトルクが加わっていることに
より、噛み合わせ解除に困難を伴う場合であっても、通
常のクラッチ断動作とは無関係のクラッチ断動作によっ
て、リングギヤ30に伝達される駆動力を弱めるように
した結果、デフロック機構のロック解除動作を容易に行
うことができる。
【0038】しかも、従来の如くエンジンの燃料噴射量
低減等を実行して、駆動力を低減させて、トルクを抜く
等の方策を採る必要がなくなる結果、制御システムの簡
略化を図れ、制御の信頼性の向上を図れる。又、トラッ
ク発進後の加速性も良好となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、デフロック機構のロック解除に際して、エ
ンジン制御を行うことなく駆動力を低減する構成とした
から、簡単かつ信頼性に優れた制御システムによって、
デフロック機構のロック解除を容易に行うことができ、
加速性の向上も図ることが可能となる。
【0040】請求項2に係る発明によれば、デフロック
機構のロック解除時に、エア回路から別系統エア回路へ
の切り換えによって、クラッチブースタへの圧縮エア供
給によりクラッチを強制的に切断できる。請求項3に係
る発明によれば、簡単な構成のダブルチェックバルブに
より、エア回路と別系統エア回路との切り換えが可能と
なる。
【0041】請求項4に係る発明によれば、車両の運転
者の泥濘地や圧雪路等の滑り易い路面で車両の発進を行
うという意思を判断して制御を適格に行うことができ
る。請求項5に係る発明によれば、デフロック機構の作
動状態を運転室等で運転者に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両の発進補助装置の一実施形
態を示す図で、デフロック機構を示す正面図
【図2】 クラッチ部分の構成を示す概略図
【図3】 クラッチブースタの構成を示す詳細図
【図4】 制御システムを示すブロック図
【図5】 同上の制御システムの制御内容を説明するフ
ローチャート
【符号の説明】
30 リングギヤ 31,32,33 ピニオンギヤ 34,35 サイドギヤ 36 デァレンシャルケース 38 左前輪 39 右前輪 40 クラッチ部材 41 揺動レバー 43 デフロッククラッチ接続スイッチ 44 エアシリンダ装置 45 デフロック用の給・排気バルブ 46 エアタンク 47 コントロールユニット 48 クラッチ 49 クラッチブースタ 66 ダブルチェックバルブ 68 クラッチ用の給・排気バルブ 70 作動スイッチ 71 車速センサ 79 デフロッククラッチ接続インジケータランプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体後部を支持する駆動輪軸及び非駆動輪
    軸を備える後2軸車両において、 車両に搭載されたエンジンとトランスミッション間のク
    ラッチの操作機構と、 前記クラッチの操作機構の作動手段と、 前記クラッチの操作機構の作動手段とは別系統でクラッ
    チの操作機構の作動を行う別系統クラッチ作動手段と、 車体後部を支持する駆動輪軸の前左輪と前右輪のディフ
    ァレンシャル機構をロックするデフロック機構と、 車速を検出する車速検出手段と、 車両の発進時に、前記車速検出手段から出力される検出
    信号に基づいて、車両が第1の所定車速以下のときに、
    前記デフロック機構によるデフロックを行うべく該デフ
    ロック機構を作動するデフロック機構作動制御手段と、 デフロック機構によるデフロック状態とデフロック解除
    状態とを判定するデフロック判定手段と、 車両が第1の所定車速より大なる第2の所定車速以上の
    ときに、前記デフロック機構によるデフロックを解除す
    るべくデフロック機構の作動を停止し、該デフロック機
    構作動停止後に、前記デフロック判定手段によりデフロ
    ック状態と判定された際に、前記別系統クラッチ作動手
    段によるクラッチ機構のクラッチ切断作動を実行し、デ
    フロック解除状態と判定された際に、前記別系統クラッ
    チ作動手段によるクラッチ機構のクラッチ接続作動を実
    行するデフロック機構停止制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする車両の発進補助装
    置。
  2. 【請求項2】前記クラッチの操作機構は、クラッチブー
    スタからなり、 前記クラッチ作動手段は、クラッチブースタへのエア回
    路を含んで構成され、 前記別系統クラッチ作動手段は、クラッチブースタへの
    別系統エア回路を含んで構成され、 前記エア回路と別系統エア回路とは切換手段を介してク
    ラッチブースタに接続されたことを特徴とする請求項1
    記載の車両の発進補助装置。
  3. 【請求項3】前記切換手段は、ダブルチェックバルブか
    らなることを特徴とする請求項2記載の車両の発進補助
    装置。
  4. 【請求項4】車両の運転者により作動され、車両発進の
    意思を検出する作動意思検出手段を含んで構成され、 前記制御手段は、車両の発進時に、前記車速検出手段か
    ら出力される検出信号に加え、前記作動意思検出手段か
    ら出力される検出信号に基づいて前記制御を行う構成で
    あることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つ
    に記載の車両の発進補助装置。
  5. 【請求項5】前記デフロック機構の作動状態を報知する
    報知手段を含んで構成されたことを特徴とする請求項1
    〜4のうちいずれか1つに記載の車両の発進補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6820712B2 (en) 2000-12-07 2004-11-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Differential locking control system
JP2006046469A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Hino Motors Ltd クラッチブースタ

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US6820712B2 (en) 2000-12-07 2004-11-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Differential locking control system
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JP4526321B2 (ja) * 2004-08-04 2010-08-18 日野自動車株式会社 クラッチブースタ

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