JPH10337215A - 脆性製品を収容し塗布するためのデバイス - Google Patents
脆性製品を収容し塗布するためのデバイスInfo
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- JPH10337215A JPH10337215A JP10121325A JP12132598A JPH10337215A JP H10337215 A JPH10337215 A JP H10337215A JP 10121325 A JP10121325 A JP 10121325A JP 12132598 A JP12132598 A JP 12132598A JP H10337215 A JPH10337215 A JP H10337215A
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- A45D40/02—Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement
- A45D40/04—Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement effected by a screw
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Abstract
めのデバイスにおいては、製品が乾燥しやすいという問
題があった。 【解決手段】 スティックBの形態とされた脆性固体製
品を収容し塗布するためのデバイスDであって、ケース
1と、カップ5と、カップ5を軸X方向にスライドさせ
得る駆動手段(3、4、6、7、9、13)と、キャッ
プ2と、シール面20を有する第1シール手段18と、
を具備してなり、第1シール手段18が、少なくとも1
つのセル状材料製ブロック19を備え、セル状材料製ブ
ロック19は、多方向に弾性圧縮可能であり、これによ
り、ケース1の自由端14aの形状にかかわらず、シー
ル面20を、自由端14aに対して密封式に相互作用さ
せる。
Description
でケース内においてスライド可能に設けられた脆性固体
製品を、塗布するためのデバイスに関するものである。
固体製品は、例えば、色付の棒口紅または色なしのリッ
プスティック(本明細書中においては、これら色付の棒
口紅または色なしのリップスティックを合わせて「リッ
プスティック」と総称する)、ファンデーション、アイ
シャドー、頬紅、からなるスティックであり、あるい
は、これに代えて、皮膚やリップの特定の対象部位を選
択的に処置するためのスキンケアスティックである。さ
らに詳細には、本発明は、とりわけ、水を含有した、あ
るいは、シリコーンや炭化水素を含んだ揮発性オイルの
ような揮発性成分を含有した、スティックに特に好適な
アプリケータデバイスを目的としている。
なように、リップスティックアプリケータは、管状ケー
スを備えており、管状ケース内には、軸方向にスライド
可能にスティック保持カップが設けられている。脆性固
体製品からなるスティックは、そのベース部がカップ内
に取り付けられている。従来通りに、このようなリップ
スティックアプリケータは、さらに、例えば指用回転ホ
イールのような駆動手段を備えている。駆動手段を使用
することにより、使用者は、ケース内においてカップを
スライドさせることができ、これにより、所望に応じ
て、スティックを突出させたり引っ込ませたりさせるこ
とができる。アプリケータの使用後は、ケース上にキャ
ップを保持固定することにより、アプリケータが閉塞さ
れる。
素やシリコーンを含んだアルコールまたは揮発性オイル
といった揮発性化合物を含有している場合、あるいは、
それに代えて、水を含有している場合には、製品スティ
ックの揮発生成化合物の蒸発を制限したりさらには阻止
したりして、製品の特性を維持することが望ましい。ま
た、固体製品の成分の中には、酸素に敏感なものがあ
る。そのような成分が劣化することにより、製品の特性
が劣化することがある。したがって、スティック状製品
と周囲空気との間の接触を、低減させたり、さらには、
阻止したりさえすることが望ましい。そこで、アプリケ
ータを閉塞している際には、つまり、アプリケータの不
使用時には、ケース内において製品スティックと接触し
ている空気の容積を減少させることが必要であり、なお
かつ、このように低減させた空気の容積を確実にシール
することが必要である。これにより、低減された容積内
における空気の入替を防止することができる。
制限するために、米国特許明細書第5,533,823
号には、キャップの閉塞端部に、ベローズの形態のシー
ル用スリーブチューブを備えたアプリケータが開示され
ている。ベローズの自由端は、ケース上に保持固定され
たキャップによってアプリケータが閉塞されている際
に、ケースの開口端をカバーすることを目的としたシー
ル表面を形成する。しかしながら、ベローズは、スリー
ブチューブを圧縮したり膨張させたりして軸方向にしか
移動し得ないものであって、そのため、シール表面は、
軸方向にしか移動できない。ケースの開口端をシール性
をもって閉塞するためには、ベローズは、周縁部全体に
わたって一様に圧縮されなければならない。このこと
は、ベローズの自由端がケースの開口端上に載置されな
ければならないことを意味している。そのために、キャ
ップは、キャップによってケースを閉塞する際には、ケ
ース上に正確に配置されなければならない。さて、使用
者がアプリケータを急いで閉じたときには、キャップ
は、必ずしも正確にケース上に配置されるわけではな
い。そのため、ベローズの自由端は、ケースの開口端全
体上に乗るとは限らない。その場合には、ベローズは、
適正には圧縮されず、ケースの開口端の周縁全体上にわ
たって満足にシールが確保されない。
て直交しているような開口を、いつも、有しているわけ
ではない。ケースのエッジは、波状であるかもしれない
し、あるいは、ケース軸に対して傾斜した平面を形成し
ているかもしれない。この場合、米国特許明細書第5,
533,823号に開示されたベローズは、ベローズの
自由端がケースエッジの特殊形状に追従するような状態
で圧縮することはない。したがって、上記ベローズは、
上記のような特殊形状をしたケース開口の密封には不適
切である。この場合、ベローズの自由端とケースの開口
端との間の接触は、空気をシールすることはできず、ま
た、製品スティックの中に含有されているかもしれない
揮発性製品をシールすることはできない。
8号には、液体製品のためのアプリケータであって、フ
ォームの一部の形態でキャップ内に配置されたシールシ
ステムを備えることにより、アプリケータがキャップに
よって閉塞されたときの製品のリークを防止するという
アプリケータが開示されている。このアプリケータは、
ケーシング内で回転するローラを使用して転写すること
により、塗布を行うタイプのものである。塗布に際して
は、ローラが、被処置表面上に押しつけられる。この構
成であると、フォームの取付を行う必要があり、また、
成形を「インサイチュで(in situ)」 行う必要があ
る。このことは、工業的見地から不利であり、技術的見
地からは修得が困難である。
開口端形状にかかわらず、とりわけ製品内の揮発性成分
に関して、シールを完全に行い得るような、脆性固体製
品用アプリケータを提供することである。
た脆性固体製品を収容し塗布するためのデバイスであっ
て、 a)長さ方向軸を備えるとともに、前記製品のための出
口穴を規定する自由端を有している第1端部を備えるケ
ースと、前記ケース内に前記スティックを支持するため
のカップと、前記ケース内において前記カップを軸方向
にスライドさせ得る駆動手段と、 b)前記出口穴を端部の一方において閉塞し得るよう着
脱可能とされたキャップと、前記キャップの前記閉塞端
部内に収容されるとともに、前記キャップが前記ケース
上に保持固定された際に、前記ケースの前記自由端に当
接して前記製品を密封するためのシール面を有する第1
シール手段と、を具備してなり、前記第1シール手段
が、少なくとも1つのセル状材料製ブロックを備え、該
セル状材料製ブロックは、多方向に弾性圧縮可能であ
り、これにより、前記ケースの前記自由端の形状にかか
わらず、前記シール面を、前記自由端に対して密封式に
相互作用させることを特徴とするデバイスに関連してい
る。
するために使用されたセル状材料製ブロックは、セル状
構造に基づいてまた弾性変形可能性に基づいて、セル状
材料製ブロックのうちの、ケース開口のエッジに当接し
ているシール面に引き起こされている変形に完全に適合
する。したがって、シール面は、エッジに対して正確に
当接することができ、シール面は、エッジ形状に完全に
追従することができる。これにより、エッジ形状にかか
わらず、ケース開口の周縁部において、完全なシールを
もたらすことができる。また、このようなシール手段
は、ケースに対してのキャップの角度位置にかかわら
ず、良好なシールをもたらすことができる。
は、第1シール手段のシール面は、キャップがケース上
に装着されたときに、シール面のうちの、ケースの自由
端上に当接する領域が環状に凹み得るように、変形可能
とすることができる。特に、この環状凹みは、ケースの
軸に対して平行な平面上における断面を有することがで
きる。例えば、環状凹みの変形は、軸に沿って測ったと
きに、約0.05mm〜5mmにわたって、好ましく
は、0.1〜3mmにわたって、さらに好ましくは、
0.5〜2mmにわたって、変化することができる。
維持するために、ケースは、自由端部とは反対側に第2
端部を有するとともに、スティックと第2端部との間に
シールを形成する第2シール手段を有することができ
る。
2シール手段は、カップの下方に、カップとともに軸方
向に移動し得るとともに、ケースの内表面を密封式に擦
ることができる部材を有することができる。
スは、内方スカートを具備することができ、内方スカー
トは、内方スカートを貫通する少なくとも1つの軸方向
スロットを有し、内方スカートは、ケーシング内におい
て回転自由に取り付けられ、ケーシングは、カップに付
設されかつ軸方向スロットを貫通した少なくとも1つの
スタブを収容可能な、少なくとも1つの螺旋溝を有する
内表面を備え、駆動手段は、内方スカートを、ケーシン
グに対して回転させることができる。この実施形態にお
いては、第2シール手段は、第2端部近傍において、ケ
ーシングと内方スカートとの間に、シールを備えること
ができる。
スのケースは、シースを備え、カップには、外部ネジ山
を有する軸方向ロッドが設けられ、駆動手段は、ロッド
を、シースに対して回転させることができる。この実施
形態においては、第2シール手段は、カップとシースと
の間に、シールを備えることができる。
に対して略平行な少なくとも1つの軸方向に変形可能と
することができ、これにより、シール面は、ケース開口
のエッジの対応形状に完全に追従することができる。セ
ル状材料製ブロックのシール面は、少なくとも2軸的
に、言い換えれば、少なくとも2方向に、変形可能とす
ることができる。これら方向の1つは、ケースの軸に略
平行な方向とすることができる。他の方向としては、ケ
ース軸に対して略垂直な方向とすることができる。
ル面は、シール面のシール機能を低減させない限りにお
いて、任意の形状の面とすることができる。とりわけ、
シール面は、ケース軸に対して、直交する平面、あるい
は、傾斜した平面とすることができる。あるいは、これ
に代えて、シール面は、凹形状または凸形状とすること
ができる。
従するために、シール面は、良好なフレキシブルさを有
している。また、アプリケータデバイスの使用者が駆動
手段を操作して、ケース内においてカップを移動させた
場合には、リップスティックをなすスティックBの上部
は、本発明による第1シール手段のシール面に当接する
ようになる。しかしながら、シール面がフレキシブルで
あることに基づいて、シール面が変形して、スティック
のうちのシール面と接触している部分の形状に追従する
ことができ、スティックがダメージを受けることはな
い。したがって、第1シール手段によって、リップステ
ィックをなすスティックの形状を維持させることがで
き、その結果、閉塞時にデバイスが操作されたにして
も、スティックの外観的ダメージを何ら損なうことがな
い。
ル面は、製品をシールする必要がある。言い換えれば、
シール面は、デバイスのケース内に収容されている製品
スティックから発散してしまう揮発性成分を、通過させ
ない。シール面の第1実施形態においては、シール面
は、閉塞セルを備えたセル状材料膜とすることができ、
膜をシールすることができる。特に、膜をなすセル状材
料は、セル状材料製ブロックをなすセル状材料と同じも
のとすることができる。この場合、膜は、セル状材料製
ブロックの一体形成部分とすることができる。他の実施
形態においては、シール面は、セル状材料製ブロックを
なすセル状材料とは異なる材料から形成された膜とする
ことができる。膜は、特に接着や溶着といった、当業者
には公知の任意の固定手段によって、セル状材料製ブロ
ックに対して固定することができる。
材料製ブロックは、ケース軸に対する直交平面上におい
て、第1横断面を有し、第1シール手段のうちのシール
面は、第2横断面を有している。第1横断面は、ブロッ
クの軸方向高さの少なくとも一部にわたって、第2横断
面よりも小さいかまたは等しいものとすることができ
る。これにより、シール面を、セル状材料製ブロックに
よってうまく保持することができる。
るものであれ、任意の形状とすることができ、特に、三
角形、正方形、多角形、および、円形形状とすることが
できる。
は、キャップの内部横断面とほぼ等しいものとすること
ができる。あるいは、その代わりに、キャップの内部横
断面の一部とすることができる。後者の場合、第1シー
ル手段とキャップ内表面との間に、環状空間を設けるこ
とができる。この環状空間は、セル状材料製ブロックお
よびシール面を、ケース軸に対してほぼ直交する方向に
変形させ得るような自由空間をもたらすという利点を有
しており、これにより、シール面およびセル状材料製ブ
ロックの変形を容易として、ケース開口の密封式閉塞を
もたらすことができる。また、製品を溶媒リッチな環境
に保持するために、セル状材料製ブロックを水または溶
媒で含浸させた場合には、この環状空間は、溶媒の製品
に向けての通過を可能とする。
て平行な平面上において、任意形状とすることができ、
特に、矩形断面、台形断面、あるいは、2つの台形の逆
接合形状(すなわち、ディアボロ形状)とすることがで
きる。
は、1つまたは複数の部材から製造することができる。
その場合、各部材は、同一のまたは異なるセル状材料か
ら形成することができる。したがって、第1シール手段
は、異なる密度、および/または、異なる厚さ、および
/または、異なる特性タイプを有する様々なセル状材料
製ブロックからなる軸方向性スタックから構成すること
ができる。これに代えて、セル状材料の様々なブロック
は、同中心構造に配置することができる。
ル面を形成している閉塞セル膜をなすセル状材料は、互
いに独立に、ポリエチレン製、ポリ塩化ビニル製、ポリ
ウレタン製、ポリエーテル製、および、シリコーン製フ
ォームから選択することができる。
フィルム、アルミニウムフィルム、金属−プラスチック
複合体製フィルム、セラミクス−プラスチック複合体製
フィルム、および、皮の中から選択されたフィルムとす
ることができる。特に、プラスチックフィルムとして
は、エラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、E
VA、および、EVOHの中から選択することができ
る。
具備したリップスティックアプリケータに関するもので
ある。
は、添付図面を参照して以下に説明するようないくつか
の非制限的実施形態のような、いくつかの他の構成をも
含有している。
によるディスペンサを示す縦断面図である。図2〜図5
は、本発明に基づくもので、アプリケータのキャップの
一部の様々な実施形態を示す縦断面図である。図6は、
本発明の代替可能な第2実施形態におけるアプリケータ
のキャップを示す縦断面図である。図7は、本発明の代
替可能な第3実施形態におけるアプリケータのキャップ
を示す縦断面図である。図8は、ケースの自由端に当接
する第1シール手段のシール面を変形を示す曲線であ
る。
の形態で存在しているリップスティックを塗布するため
のデバイスDを示している。
ケース1上に保持固定されるキャップ2と、を備えてい
る。
ための出口穴16を形成している第1端部1aを有して
いる。このケース1には、円筒状内部スカート3が設け
られている。内部スカート3には、スライド通路4が設
けられており、スライド通路4は、軸X方向において概
略的に言えば底部から頂部にまで延在する軸方向スロッ
トを形成している。好ましくは、径方向に対向した2つ
の軸方向スロット4が設けられる。
スライド可能に取り付けられている。リップスティック
をなすスティックBのベース部は、カップ5内に収容さ
れ、堅固に保持されている。円筒状形状とされたこのカ
ップは、軸Xに対する径方向(直交方向)に突出した径
方向に対向している2つのスタブ6を有している。スタ
ブ6は、軸方向スロット4に係合しているとともに、こ
れらスロットを貫通しており、さらに、内部スカート3
の外表面3aから突出している。
ト3は、円筒状ベース7から延出している。円筒状ベー
ス7は、横方向端部壁8によって、下端が閉塞されてい
る。ベース7は、ケース1の第2端部1bを閉塞してい
る。
スリムなケーシング9が装着されている。ケーシング9
は、頂部において内部スカート3のリム10によって軸
方向に保持固定されている。ケーシング9を内部スカー
ト3上に取り付けるに際しては、ケーシング9は、内部
スカート3を変形させることによって、取り付けること
ができる。
シング9の下端部12が当接する肩部11を形成してい
る。したがって、ケーシング9は、肩部11とリム10
との間において軸方向に不動とされる。しかしながら、
内部スカート3に対しての回転は自由とされている。
゜だけオフセットされた2つの螺旋溝13を有してい
る。螺旋溝13内には、スタブ6の自由端が係合してい
る。溝13は、ケーシング9の底部9aにおいて開口し
ている。これにより、特に、スタブ6と係合することが
できる。通常は金属製であるとともに円筒形状とされた
外側スリーブ14が、ケーシング9を覆うようにしてケ
ーシングに固定されている。外側スリーブ14は、エッ
ジ14aを有している。スリーブ14のエッジ14a
は、リム10と組み合わされて、製品がケース1から突
出するための穴16を規定している。
3の外面3aと、の間には、環状シール15が配置され
ている。環状シール15は、ベース7の肩部11の近傍
に配置されている。言い換えれば、環状シール15は、
ケース1の第2端部1bの近傍に配置されている。環状
シール15は、スティックBと、ケース1の第2端部1
bと、の間の、シールをもたらしている。
に収容している閉塞端部17を有している。第1シール
手段18は、セル状材料からなるブロック19を備えて
いる。このセル状材料製ブロック19は、セル状材料製
ブロックをなす材料とは異なる材料から形成されたシー
ル面20を有している。このシール面20は、例えば、
とりわけ接着により、セル状材料製ブロック19に固定
されたフィルムである。これらセル状材料製ブロック1
9およびシール面20は、応力を受けた際の変形性が良
好とされている。
2は、ビード/環状溝からなる固定手段30によって、
ケース1上に保持固定される。セル状材料製ブロック1
9のシール面20は、ケース1のスリーブ14のエッジ
14a上に当接する。そして、セル状材料製ブロック1
9は、セル状構造に基づいて、少なくとも部分的に圧縮
される。シール面20は、エッジ14aの形状に完全に
追従できて、ケース1の穴16の非常に良好なシールを
もたらし得るに十分なほどフレキシブルである。セル状
材料製ブロック19は、圧縮状態においては、エッジ1
4aに当接しているシール面20の変形に完全に追従す
る。シール面20の変形は、例えば、図8の曲線で示し
たような形状とすることができる。シール面20のうち
の、エッジ14a上に載置された環状領域20bは、ケ
ース1の穴16内に位置している領域20aと比較し
て、Δlだけ環状に凹んでいる。この凹みΔlは、セル
状材料製ブロック19の変形に対するフレキシブルさお
よびシール面20の変形に対するフレキシブルさに依存
して、0.05mm〜5mmにわたって変化することが
できる。
は、リップスティックをなすスティックBは、内部スカ
ート3と、ケースの穴16を閉塞しているシール面20
と、カップ5と、により制限された(規定された)容積
内に収容されている。この容積は、一方においては、ス
リーブ14のエッジ14a上に当接したシール面20に
よって頂部においてシールされており、他方において
は、シール15によって底部においてシールされてい
る。このような気密構造の容積であると、リップスティ
ック内に含有されているかもしれない揮発性化合物が蒸
発することを防止でき、製品と空気との間の接触を制限
することができる。したがって、製品を、長期にわたっ
て良好な状態に維持することができる。この実施形態に
おいては、シール15が、内部スカート3とケーシング
9との間に配置されている。代替可能な実施形態におい
ては、ケーシング9は、端部1bのところまでは下方に
延出されておらず、シール15は、内部スカート3とス
リーブ14との間に直接的に配置される。
の説明により明瞭となるであろう。
を塗布するには、先ず、ケース1からキャップ2を取り
外す。そして、金属製スリーブ14を保持しながら、こ
のスリーブに対して、ベース7を回転させる。これによ
り、内部スカート3が回転することとなる。スリーブ1
4は、ケーシング9に対して不動のままであり、カップ
5は、スタブ6が螺旋溝13に沿って移動することによ
り、内部スカート3内を上昇する。
者は、不注意にベース7を回転させてはいけない。とい
うのは、リップスティックをなすスティックBの上端
が、第1シール手段18のシール面20に当接するよう
になるからである。しかしながら、フレキシブルなシー
ル面20がスティックの当接部分の形状に合わせて変形
するために、スティックBが損傷することはない。よっ
て、この第1シール手段19は、また、リップスティッ
クをなすスティックの形状を保存することができる。し
たがって、デバイスが閉じているときにデバイスが操作
されても、スティックの外観形状の損傷を防止すること
ができる。
態を示している。図1に示すものとの相違点は、セル状
材料製ブロック19の構成である。この場合、セル状材
料製ブロック19は、2つの部材19a、19bから構
成されている。各部材19a、19bは、特に、応力に
対する変形特性が相違しているという点において、異な
る材料から形成されている。とりわけ、各部分として、
所定のフレキシブルさをもたらすよう、開放セルの密度
が相違しているようなフォームを使用することができ
る。
あると、セル状材料製ブロックの応力下での変形能力を
変化させることができる。したがって、ケースに装着し
た場合に、第1シール手段として、様々なフレキシブル
さを得ることができる。また、セル状材料製ブロック1
9と、キャップ2の内表面2aと、の間の環状空間32
によって、セル状材料製ブロック19とシール面20と
は、ケースに装着した際に、軸Xに関して径方向に変形
することができる。
の代替可能な形態を示している。図1に示すものとの相
違点は、セル状材料製ブロック19の形状である。この
場合、シール面20を有するセル状材料製ブロックの部
分は、それぞれ、図3および図4に示すように、凹形状
または凸形状とされている。
ロック19は、軸Xに直交する横断面形状がシール面2
0の横断面形状と相違したものとすることができる。こ
の図5においては、シール面20は、セル状材料製ブロ
ック19に接着されたフィルムであり、フィルム20の
横断面は、フィルム20に当接しているセル状材料製ブ
ロック19の表面19cよりも大きい。特に、軸方向断
面において、セル状材料製ブロック19は、台形形状と
されており、短辺は、シール面20に当接した表面19
cに対応している。
おり、図1に示すものとの相違点は、ケース1の開口端
とスリーブ14のエッジ14aとが軸Xに対して角度α
だけ傾斜した平面Pを形成していることである。この場
合、ケース1の開口端16は、斜め形状である。第1シ
ール手段18のシール面20は、傾斜エッジ14aに対
して密封式に当接しており、セル状材料製ブロック19
は、穴16の開口端の斜め形状に完全に適合するように
して、変形している。セル状材料製ブロック19の押圧
は、セル状材料製ブロックのすべての箇所で同じではな
い。これは、セル状材料製ブロック19のうちの、エッ
ジ14aの領域14bに当接している領域19dが、セ
ル状材料製ブロック19のうちの、エッジ14aの領域
14cに当接している領域19eと比較して、より大き
な押圧を受けるためである。セル状材料製ブロック19
のセル構造は、1つの同一のセル状材料製ブロック19
内において異なる押圧を受けることができ、これによ
り、シール面20による傾斜エッジ14aに対する密着
当接が保証される。したがって、ケース1の開口16の
傾斜にかかわらず、製品スティックを収容している容積
が、正確にシールされる。このようなシールは、上述の
米国特許明細書第5,533,823号に開示されたベ
ローズタイプのデバイスでは得られないものである。
のであり、図1に示すものとの相違点は、ケース内にお
いてカップをスライドさせるための駆動手段である。こ
の代替可能な実施形態においては、カップ5は、シース
21内に収容されている。シース21は、管状形状とさ
れているとともに、第1開口端22および第2開口端2
3を有している。第1端部22は、ケース1の開口16
を規定しているエッジ22aを有している。エッジ22
aは、ケースの軸Xに対してやや直交するような平面
P’を画成している。第2端部23は、ベース7上にお
いて、ビード/環状溝からなる固定手段24によって回
転自由な状態で、保持されている。ベース7は、シース
21内へと延出された管状スリーブチューブ25を有し
ている。管状スリーブチューブ25は、端部25aに、
ネジ溝26を有している。カップ5は、中央ロッド27
を備えている。中央ロッド27は、2つの平面(図示せ
ず)と、スリーブチューブ25のネジ溝26に対して螺
合可能な外部ネジ山28と、を有している。
30が形成されている壁29が設けられている。カップ
5のロッド27は、シース21の壁29の穴30を挿通
している。ロッド27は、シース21内における並進移
動という意味において、軸方向に移動可能である。そし
て、ロッド27は、ロッド27の形状および穴30の形
状によって、回転が禁止されている。上述の説明によ
り、シース21に対してベース7を回転させることによ
り、カップ5を、シース21内において所望にスライド
させることができることは、理解されるであろう。ま
た、カップ5は、外表面5aを有しており、この外表面
5a上には、シース21の内壁21aに対して密封式に
当接した状態で取り付けられているシール31が設けら
れている。これに代えて、シールは、ロッド27に固定
されたディスクを使用することにより、カップ5の下方
において行うこともできる。この場合、カップ5が軸方
向に移動したにしても、ディスクの周縁が、シースの内
表面21aを密封式に擦ることができる。そのようなデ
ィスクは、任意の適切な弾性材料から形成することがで
きる。
は、キャップ2の閉塞端内に、セル状材料製ブロック1
9とシール面20とを備えて構成された第1シール手段
18を具備している。デバイスが閉じられたときには、
シール面20がシース21のエッジ22aに当接し、ケ
ース1の開口16を密封式に閉塞する。カップ5に付設
されたシール31は、製品をなすスティックBのベース
部におけるシールを提供する。よって、スティックB
は、気密容積内に収容され、長期にわたって良好に保持
される。
的実施形態について、説明する。
製ブロック19は、軸Xに沿って測った高さhが2cm
でありかつ直径が1cmの円柱状ポリウレタンフォーム
である。シール面20は、1mm厚さでありかつ直径が
18mmのシリコーン製ディスクである。このようなシ
ール手段は、外径が17mmであり(図1のデバイスに
おけるスリーブ14の外径に対応している)、内径が1
4mmである(図1のデバイスにおける内部スカート3
の内径に対応している)ような穴を有したケースのシー
ルに適している。
は、図2に示すような2つのフォームブロックからなる
スタックである。セル状材料製ブロックの各々は、9m
m厚さでありかつ直径が19mmの円柱状ポリウレタン
フォームである。2つのセル状材料製ブロックにおける
開放セルの密度は、相違している。シール面20は、
0.1mm厚さでありかつセル状材料製ブロック19と
同じ(軸Xに関しての)横断面を有した低密度ポリエチ
レン(LDPE)製シートである。
は、図4に示すようなものであり、開放セル型シリコー
ンフォームである。シール面20は、セル状材料製ブロ
ック19をなす材料と一体形成されたスキンである。
ましい実施形態が参照された。添付の請求範囲に示され
た本発明の精神を逸脱することなく、実施形態を修正し
得ることは自明である。
スペンサを示す縦断面図である。
ップの実施形態の1つを示す縦断面図である。
ップの実施形態の1つを示す縦断面図である。
ップの実施形態の1つを示す縦断面図である。
ップの実施形態の1つを示す縦断面図である。
プリケータのキャップを示す縦断面図である。
プリケータのキャップを示す縦断面図である。
シール面を変形を示す曲線である。
Claims (26)
- 【請求項1】 スティック(B)の形態とされた脆性固
体製品を収容し塗布するためのデバイス(D)であっ
て、 a)軸Xを備えるとともに、前記製品のための出口穴
(16)を規定する自由端(14a)を有している第1
端部(1a)を備えるケース(1)と、 前記ケース内に前記スティックを支持するためのカップ
(5)と、 前記ケース内において前記カップを軸方向にスライドさ
せ得る駆動手段(3、4、6、7、9、13)と、 b)前記出口穴を端部の一方(17)において閉塞し得
るよう着脱可能とされたキャップ(2)と、 前記キャップの前記閉塞端部内に収容されるとともに、
前記キャップが前記ケース上に保持固定された際に、前
記ケースの前記自由端に当接して前記製品を密封するた
めのシール面(20)を有する第1シール手段(18)
と、を具備してなり、 前記第1シール手段が、少なくとも1つのセル状材料製
ブロック(19)を備え、 該セル状材料製ブロックは、多方向に弾性圧縮可能であ
り、これにより、前記ケースの前記自由端の形状にかか
わらず、前記シール面を、前記自由端に対して密封式に
相互作用させることを特徴とするデバイス。 - 【請求項2】 前記ケースは、前記第1端部とは反対側
に第2端部(1b)を有するとともに、前記スティック
と前記第2端部との間にシールを形成する第2シール手
段(15、31)を有していることを特徴とする請求項
1記載のデバイス。 - 【請求項3】 前記ケースは、内表面(3b、21a)
を有し、 前記第2シール手段は、前記カップ上にまたは前記カッ
プの下方に、前記ケースの前記内表面を密封式に擦るこ
とができる部材を有していることを特徴とする請求項2
記載のデバイス。 - 【請求項4】 内方スカート(3)を具備し、 該内方スカート(3)は、該内方スカートを貫通する少
なくとも1つの軸方向スロット(4)を有し、 前記内方スカートは、ケーシング(9)内において回転
自由に取り付けられ、 前記ケーシング(9)は、前記カップに付設されかつ前
記軸方向スロットを貫通した少なくとも1つのスタブ
(6)を収容可能な、少なくとも1つの螺旋溝(13)
を有する内表面(9a)を備え、 前記駆動手段(7)は、前記内方スカートを、前記ケー
シングに対して回転させ得ることを特徴とする請求項2
記載のデバイス。 - 【請求項5】 前記第2シール手段は、前記第2端部近
傍において、前記ケーシングと前記内方スカートとの間
に、または、前記内方スカートと前記ケーシング(9)
を覆っているカバースカート(14)との間に、シール
(15)を備えていることを特徴とする請求項4記載の
デバイス。 - 【請求項6】 前記ケースは、シース(21)を備え、 前記カップ(5)には、外部ネジ山(28)を有する軸
方向ロッド(27)が設けられ、 前記駆動手段(7、24)は、前記ロッドを、前記シー
スに対して回転させ得ることを特徴とする請求項2記載
のデバイス。 - 【請求項7】 前記第2シール手段は、前記カップ
(5)と前記シース(21)との間に、または、前記カ
ップ(5)の下方において、前記軸方向ロッド(27)
と前記シース(21)との間に、シール(31)を備え
ていることを特徴とする請求項6記載のデバイス。 - 【請求項8】 前記セル状材料製ブロック(19)の前
記シール面(20)は、前記軸(X)に対して略平行な
少なくとも1つの軸方向に変形可能な材料から形成され
ていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
のデバイス。 - 【請求項9】 前記セル状材料製ブロック(19)の前
記シール面(20)は、少なくとも2軸的に変形可能な
材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜8
のいずれかに記載のデバイス。 - 【請求項10】 前記シール面(20)は、前記セル状
材料製ブロック(19)をなす前記セル状材料とは異な
る材料から形成された膜であることを特徴とする請求項
1〜9のいずれかに記載のデバイス。 - 【請求項11】 前記シール面(20)は、セル状材料
の閉塞セルから形成された膜であることを特徴とする請
求項1〜9のいずれかに記載のデバイス。 - 【請求項12】 前記膜は、前記セル状材料製ブロック
の一体形成部分をなしていることを特徴とする請求項1
1記載のデバイス。 - 【請求項13】 前記シール面(20)は、前記キャッ
プ(2)が前記ケース(1)上に装着されたときに、前
記シール面のうちの、前記ケースの前記自由端(14
a、22a)上に当接する領域(20b)が環状に凹み
得るように、変形可能であることを特徴とする請求項1
〜12のいずれかに記載のデバイス。 - 【請求項14】 前記環状凹み(20b)は、前記軸
(X)に対して平行な平面上における断面が、図8に示
すような形状とされていることを特徴とする請求項13
記載のデバイス。 - 【請求項15】 前記環状凹みの変形は、前記軸(X)
に沿って測ったときに、0.05mm〜5mmにわたっ
て変化することを特徴とする請求項13または14記載
のデバイス。 - 【請求項16】 前記第1シール手段をなす前記セル状
材料製ブロックおよび前記シール面は、それぞれ、前記
軸(X)に対する直交平面上において、第1横断面(S
1)および第2横断面(S2)を有し、 前記第1横断面(S1)は、前記ブロック(19)の軸
方向高さの少なくとも一部にわたって、前記第2横断面
(S2)よりも小さいかまたは等しいことを特徴とする
請求項1〜15のいずれかに記載のデバイス。 - 【請求項17】 前記第1および第2横断面(S1、S
2)は、同じであれ異なるものであれ、三角形、正方
形、多角形、および、円形形状からなるグループの中か
ら選択された形状とされていることを特徴とする請求項
16記載のデバイス。 - 【請求項18】 前記セル状材料製ブロック(19)
は、前記軸(X)に対して平行な平面上において、矩形
断面、台形断面、および、2つの台形の逆接合形状から
なるグループの中から選択された横断面(S’)を有し
ていることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記
載のデバイス。 - 【請求項19】 前記セル状材料製ブロック(19)
は、1つまたは複数の部材(19a、19b)から製造
され、 各部材は、同一のまたは異なるセル状材料から形成され
ていることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記
載のデバイス。 - 【請求項20】 前記膜は、接着または溶着により、前
記セル状材料製ブロックに対して固定されていることを
特徴とする請求項1〜11のいずれかにまたは請求項1
3〜19のいずれかに記載のデバイス。 - 【請求項21】 前記セル状材料製ブロック(19)お
よび前記シール面(20)を形成しているセル状材料
は、互いに独立に、ポリエチレン製、ポリ塩化ビニル
製、ポリウレタン製、ポリエーテル製、および、シリコ
ーン製フォームからなるグループの中から選択されてい
ることを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の
デバイス。 - 【請求項22】 前記シール面は、プラスチックフィル
ム、アルミニウムフィルム、金属−プラスチック複合体
製フィルム、セラミクス−プラスチック複合体製フィル
ム、および、皮からなるグループの中から選択されたフ
ィルムであることを特徴とする請求項1〜21のいずれ
かに記載のデバイス。 - 【請求項23】 前記シール面は、プラスチックフィル
ムであり、 該プラスチックフィルムは、エラストマー、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、EVA、および、EVOHからな
るグループの中から選択されていることを特徴とする請
求項22記載のデバイス。 - 【請求項24】 前記第1および第2横断面(S1、S
2)のうちの大きい方は、前記軸(X)に対する直交平
面上において、前記キャップの内部横断面とほぼ等しい
ことを特徴とする請求項16記載のデバイス。 - 【請求項25】 前記キャップは、内部側方表面(2
a)を有し、 前記第1シール手段と前記内部側方表面との間に、環状
空間(32)が設けられていることを特徴とする請求項
16記載のデバイス。 - 【請求項26】 リップスティックアプリケータであっ
て、 請求項1〜25のいずれかに記載のデバイスを具備する
ことを特徴とするリップスティックアプリケータ。
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