JPH10335868A - 放送受信機能付き記録再生装置 - Google Patents

放送受信機能付き記録再生装置

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JPH10335868A
JPH10335868A JP13806297A JP13806297A JPH10335868A JP H10335868 A JPH10335868 A JP H10335868A JP 13806297 A JP13806297 A JP 13806297A JP 13806297 A JP13806297 A JP 13806297A JP H10335868 A JPH10335868 A JP H10335868A
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JP13806297A
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Inventor
Makoto Kasahara
誠 笠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送受信機能付きデジタル記録再生装置にお
いて、記録再生部から輻射される不要高周波成分を低減
し、外部ノイズに対する耐性を向上させる。 【解決手段】 ラジオ受信部4と複合のミニディスク記
録再生装置において、高周波クロック発生部40を有す
る記録再生部2を電磁シールドケース201内に収納
し、このシールドケース内に第1の光I/Oポート20
2を配設すると共に、ラジオ受信部やシステム制御部1
0などが搭載されたラジオシャーシ401上に第2の光
I/Oポート402を配設する。両ポートを光ファイバ
205,206により接続して、記録再生部の入出力S
r,Sp,Sci,Scoを光信号の形式で授受する。
また、シールドケースの接地端部201gとラジオシャ
ーシの接地端部401gとを個別に接地する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放送受信機能付
き記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AM・FMのラジオ受信機と、カ
セットテープを記録媒体とするステレオテープレコーダ
とを複合したオーディオ装置、いわゆる「ラジカセ」
が、ラジオ放送番組の録音、いわゆるエヤチェックを容
易に行うことができるため、広く用いられている。
【0003】近年、書き換え形の小型の光磁気ディスク
(ミニディスク,MD)を記録媒体とする、可搬型のデ
ジタルディスク記録再生装置が、本出願人により提案さ
れ、市販されるに至った。このディスク記録再生装置
は、「コンパクト」「記録可能」など、コンパクトカセ
ットの持つ長所と、「高音質」「クイックランダムアク
セス」など、コンパクトディスク(CD)の持つ長所と
を兼ね備えており、コンパクトカセットに代わる、次世
代パーソナル・オーディオとして期待されている。
【0004】そして、従来の「ラジカセ」のように、こ
のデジタルディスク記録再生装置と、ラジオ受信機とを
複合化したオーディオ装置も市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のデジタルディス
ク記録再生装置では、例えば、記録電流の周波数が、A
Mラジオ放送帯内となる。また、各種の高周波のクロッ
クパルスに基づいて、所定のデータ信号処理がなされ
る。そして、この高周波記録電流やクロックと、その高
調波ないし低調波などの不要高周波成分が、ノイズとし
て、ディスク記録再生装置から輻射される。
【0006】このような、デジタルディスク記録再生装
置から発生するノイズが、いわゆるエヤチェックを行う
際に、ラジオ受信機に混入することにより、ラジオ放送
の良好な受信が妨害されないようにするため、従来のラ
ジオ付きデジタルディスク記録再生装置では、ディスク
記録再生部がシールドケースに収容されている。
【0007】また、記録および再生の音声信号と、ディ
スク記録再生部の制御信号との入出力のために、シール
ドケースの内外を複数の信号線により電気的に接続する
必要があるが、これらの信号線には、シールドケース内
で、EMI(ElectromagneticInterference)フィルタな
どが介挿されて、信号線を通じてシールドケース外に放
出される、ディスク記録再生装置からのノイズレベルが
低減される。
【0008】しかしながら、上述のような、EMIフィ
ルタによるノイズレベルの低減にも限界があり、従来の
ラジオ付きデジタルディスク記録再生装置では、ディス
ク記録再生部からのノイズが、信号線を通じて、シール
ドケース外に漏れ出してしまい、複合化により、直近に
配設されたラジオ部に影響を及ぼす虞があった。
【0009】また、上述のように、ラジオ部とディスク
記録再生部とが、複数の信号線により電気的に接続され
た、従来のラジオ付きデジタルディスク記録再生装置で
は、ラジオ部とディスク記録再生部との間で、グラウン
ドにインピーダンスの差(による不整合)が生じるた
め、例えば電源ノイズや静電気などの、外部ノイズによ
ってグラウンドの電位が変動してしまい、誤動作を生じ
る虞があった。
【0010】近年の複合オーディオ装置は、内部の高機
能化により、内部デバイス間にシリアル信号によるデー
タ通信を多用しており、外部ノイズに対する耐性が低下
する可能性が増えている。
【0011】かかる点に鑑み、この発明の目的は、ディ
スク記録再生装置から輻射される不要高周波成分を抑圧
して、放送受信部に混入する高周波ノイズを格段に低減
すると共に、外部ノイズに対する耐性を向上して、放送
を良好に受信することができる、放送受信機能付き記録
再生装置を提供するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による放送受信機能付き記録再生装置は、
高周波クロック発生部を有する記録再生部と、この記録
再生部の全体を電磁遮蔽するシールドケースと、このシ
ールドケース外に配設される放送受信部とを備え、記録
再生部の入力信号および出力信号をシールドケースの内
外で授受するようにした放送受信機能付き記録再生装置
において、光−電気変換手段および電気−光変換手段を
それぞれ含む第1および第2の光I/Oポートをシール
ドケースの内外に配設すると共に、両光I/Oポートを
光ファイバにより接続し、放送受信部と第2の光I/O
ポートを導電性の取り付け部材に取り付けると共に、こ
の取り付け部材とシールドケースとを個別に接地したこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照しなが
ら、この発明による放送受信機能付き記録再生装置を、
音声データ圧縮伸長型の光磁気ディスク記録再生装置と
ラジオ受信機とを複合化した装置に適用した実施の形態
について説明する。
【0014】[全体の構成]この発明の実施の形態の電
気的構成を図1に示し、機械的構成を図2に示す。
【0015】図2において、合成樹脂からなるキャビネ
ット1の正面中央部に光磁気ディスク記録再生装置2が
配設され、その上端部にディスク挿入スロット2sが設
けられる。キャビネット1の上面中央部には、ディスク
記録再生装置2の動作状態などを表示する表示部3が配
設される。この表示部3は、例えば、液晶表示装置が用
いられる。
【0016】また、キャビネット1の後部にAM・FM
のラジオチューナ4が配設され、このチューナ4にはA
M用のバーアンテナ4aとFM用のロッドアンテナ4f
とが接続される。キャビネット1の正面の左右端部には
スピーカ7L,7Rが配設される。そして、図1に示す
ように、ラジオチューナ4の出力音声信号が、セレクタ
5と電力増幅器6とを介して、スピーカ7L,7Rに供
給される。また、例えば、ニッケル・水素蓄電池やリチ
ウムイオン蓄電池のような、電池8からの電力が電源ス
イッチ9を介して各部に供給される。
【0017】システム制御回路(マイクロコンピュー
タ)10には、表示部3と、キーKとして示した複数の
操作キーが接続されており、これらのキーの操作に応じ
て、マイクロコンピュータ10は、ディスク記録再生装
置2やラジオチューナ4の動作モードを設定するなど、
各種の制御を行う。
【0018】セレクタ5は、マイクロコンピュータ10
の制御の下に、ラジオチューナ4の出力音声信号をディ
スク記録再生装置2の入力音声信号Srとして分配し、
或いは、ディスク記録再生装置2の出力音声信号Spを
増幅器6に供給するように接続される。
【0019】この実施の形態では、ディスク記録再生装
置2が、例えば、錫メッキ鋼板からなるケース201の
内部に収納されて、電磁的にシールドされる。なお、デ
ィスク挿入スロット2s(図2参照)にはシールド材の
蓋が設けられる。
【0020】このシールドケース201の内部には、デ
ィスク記録再生装置2の入出力信号に対応する光I/O
ポート202が配設される。この光I/Oポート202
は、例えば、フォトダイオードのような光−電気変換素
子と、発光ダイオードのような電気−光変換素子とを含
んで構成される。
【0021】一方、ラジオチューナ4〜電力増幅器6と
マイクロコンピュータ10とは、上述のシールドケース
201の外部で、例えば、錫メッキ鋼板からなるラジオ
シャーシ401上に配設される。また、このシャーシ4
01には、上述のような光I/Oポート202に対応し
て、光I/Oポート402が配設され、この光I/Oポ
ート402とセレクタ5との間で、ディスク記録再生装
置2の入力および出力の音声信号Sr,Spが授受され
ると共に、光I/Oポート402とマイクロコンピュー
タ10との間では、入力および出力の制御データ信号S
ci,Scoが授受される。
【0022】そして、光I/Oポート402と光I/O
ポート202とは、光ファイバ205,206により接
続されて、シールドケース201の外側のセレクタ5お
よびマイクロコンピュータ10と、シールドケース20
1内のディスク記録再生装置2との間では、前述のよう
な入出力信号が、光信号の形式で授受される。
【0023】また、シールドケース201の内部に、電
源供給用の低域フィルタ203が配設されると共に、シ
ールドケース201の内外を直流的に接続するために、
適宜容量の貫通コンデンサ204が配設され、シャーシ
401には、電源供給用の低域フィルタ403が配設さ
れる。
【0024】この低域フィルタ403と、貫通コンデン
サ204および低域フィルタ203とを介して、シール
ドケース201内のディスク記録再生装置2などに電池
8からの電力が供給される。
【0025】更に、この実施の形態では、シールドケー
ス201の接地端部201gと、シャーシ401の接地
端部401gとが、個別に接地される。
【0026】[ディスク記録再生装置]次に、この発明
の理解を助けるために、図3を参照しながら、音声デー
タ圧縮伸長型の光磁気ディスク記録再生装置について説
明する。
【0027】[ディスクの構成] 図3において、光ディスクDは、例えば、光磁気記録膜
を持った記録再生、消去が可能な書き換え形の光磁気デ
ィスクが用いられる。ディスクDの外径は例えば64m
mで、このディスクDには、例えば1.6μmのピッチ
でスパイラル状に記録トラックが形成される。ディスク
Dは、一定の線速度、例えば1.2〜1.4m/sで回
転される。そして、ディスクDには、オーディオ情報が
デジタル信号とされ、かつ、圧縮されて記録されること
により、対象となる情報が130Mバイト以上記録再生
可能である。
【0028】また、ディスクDには、予め、トラッキン
グ制御用のプリグルーブが形成されているが、このディ
スクの場合は、トラッキング用のウォブリング信号に重
畳して、アドレス(絶対番地)コードが記録されてい
る。
【0029】そして、ディスクDには、その最内周のト
ラック位置に、記録されているオーディオデータに関す
る情報が記録されている。これは、一般にTOC(Tabl
e ofcontent)と呼ばれ、記録されている曲数、各曲の
記録位置に関する情報、各曲の演奏時間などが含まれて
いる。
【0030】なお、ディスクDは防塵および損傷防止の
ため、ディスクカートリッジCt内に収納されている。
【0031】[記録再生装置の記録系] 次に、光磁気ディスクDへの記録時について説明する。
なお、記録時と再生時とでは、記録再生制御回路(マイ
クロコンピュータ)20からのモード切換信号により、
各回路部のモードが切り換えられる。また、記録再生制
御回路20は、図1のシステム制御回路10からの制御
信号Sciによって制御される。
【0032】1対の入力端子21L,21Rを通じた2
チャンネルのアナログオーディオ信号は、A−D変換器
22において、サンプリング周波数44.1kHzでサ
ンプリングされ、各サンプリング値が16ビットのデジ
タル信号に変換される。この16ビットのデジタル信号
は、高能率の符号化方式ATRAC(Adaptive TRansfo
rm Acoustic Coding)によるデータ圧縮回路23Rに供
給され、この例の場合には、入力デジタルデータが例え
ば約1/5にデータ圧縮される。このデータ圧縮の方法
としては、例えば、量子化数が4ビットのADPCM
(Adaptive DeltaPulse Code Modulation) や変形DC
T(Modified Discrete Cosine Transform)などが使用
される。
【0033】また、例えば、入力デジタルデータを高域
ほど帯域幅が広くなるように複数の帯域に分割し、分割
された各帯域毎に複数のサンプル(サンプル数は各帯域
で同数とする方が良い)からなるブロックを形成し、各
帯域のブロックごとに直交変換を行い、係数データを
得、この係数データに基づいて各ブロックごとのビット
割り当てを行うようにする方法を用いることもできる。
この場合のデータ圧縮方法は、音に対する人間の聴感特
性を考慮しており、高能率でデータ圧縮ができる。
【0034】データ圧縮回路23Rにおいて圧縮された
データは、トラックジャンプメモリ制御回路24の制御
の下に、バッファメモリ25に転送される。このバッフ
ァメモリ25は、例えば、1Mビットの容量を有するD
−RAMが用いられている。
【0035】メモリ制御回路24は、記録中に振動等に
よりディスクD上の記録位置が飛んでしまうトラックジ
ャンプが生じなければ、バッファメモリ25から圧縮デ
ータdaを書き込み速度の約5倍の転送速度で順次読み
出し、読み出したデータを、データエンコード回路26
Rに転送する。
【0036】また、記録中にトラックジャンプが生じた
ことを検出したときは、エンコード回路26Rへのデー
タ転送を停止し、処理回路23Rからの圧縮データda
をバッファメモリ25に蓄積する。そして、記録位置が
修正されたとき、バッファメモリ25からエンコード回
路26Rへのデータ転送を再開するようにする制御を行
う。
【0037】トラックジャンプが生じたか否かの検出
は、例えば振動計を装置に設け、振動の大きさがトラッ
クジャンプが生じるようなものであるか否かを検出する
ことにより行うことができる。また、この例のディスク
1には、前述のように、プリグルーブを形成する際に、
トラッキング制御用のウォブリング信号に重畳してアド
レスコードが記録されている。そこで、このプリグルー
ブからのアドレスコードを記録時に読み取り、そのデコ
ード出力からトラックジャンプを検出するようにするこ
ともできる。また、振動計とアドレスコードのオアを取
ってトラックジャンプを検出するようにしても良い。な
お、トラックジャンプが生じたときには、光磁気記録の
ためのレーザ光のパワーを下げる、あるいはパワーをオ
フとするようにしておくものである。
【0038】そして、トラックジャンプが生じたときの
記録位置の修正は、前記のアドレスコードを用いて行う
ことができる。この場合のバッファメモリ25のデータ
容量としては、上述から理解されるように、トラックジ
ャンプが生じてから記録位置が正しく修正されるまでの
間の時間分に相当する圧縮データdaを蓄積できる容量
が最低限必要である。前述のようなバッファメモリ25
の、例えば、1Mビットの容量は、この条件を十分に満
足するように、余裕を持って選定されているものであ
る。
【0039】また、この場合、メモリ制御回路24は、
この記録時において、正常動作時は、できるだけバッフ
ァメモリ25に蓄積されるデータが少なくなるようにメ
モリ制御を行う。例えば、バッファメモリ25のデータ
量が予め定められた所定量以上になったら、所定量のデ
ータ、例えば32セクタ分(1セクタは1CD−ROM
セクタ(約2Kバイト))のデータだけバッファメモリ
25から読み出して、常に所定データ量以上の書き込み
空間を確保しておくようにメモリ制御を行う。
【0040】データエンコード回路26Rは、バッファ
メモリ25から転送されてきた圧縮データdaをCD−
ROMのセクタ構造のデータにエンコードする。なお、
32セクタ分のオーディオデータを含むデータを以下ク
ラスタと称する。
【0041】このデータエンコード回路26Rの出力デ
ータ(クラスタ単位のデータ)は、記録エンコード回路
27に供給される。この記録エンコード回路27では、
データにエラー検出訂正用の符号化処理を行うと共に、
記録に適した変調処理、例えば、EFM符号化処理など
を施す。エラー検出訂正用の符号は、例えば、CIRC
(クロスインターリーブ・リード・ソロモン符号)に対
してインターリーブを付加変更したものを用いる。この
場合、記録データがクラスタ単位の間欠的なデータであ
るので、つなぎ記録が行われ、そのつなぎ記録のつなぎ
目のために、クラスタ単位のデータの前後に数セクタ分
を付加したデータとして、記録データが形成される。
【0042】この記録エンコード回路27からの符号化
処理の施されたデータは、磁気ヘッド駆動回路28を介
して磁気ヘッド29に供給される。磁気ヘッド駆動回路
28は、記録データに応じた変調磁界をディスクD(光
磁気ディスク)に印加するように磁気ヘッド29を駆動
する。このヘッド29に供給される記録データは、クラ
スタ単位であり、記録は間欠的に行われる。
【0043】ディスクDはカートリッジCtに収納され
ているが、装置に装填されることにより、シャッタ板が
開けられて、シャッタ開口からディスクDが露呈する。
そして、スピンドル挿入用開口にディスク駆動用のスピ
ンドルモータ11の回転軸が挿入連結されて、ディスク
Dが回転駆動される。この場合、スピンドルモータ11
は、駆動回路12を通じて、サーボ制御回路13によ
り、線速度1.2〜1.4m/sでディスクDを回転駆
動するように回転速度制御がなされる。
【0044】磁気ヘッド29は、前記カートリッジCt
のシャッタ開口から露呈するディスクDに対向してい
る。また、 ディスクDの磁気ヘッドに対向する面とは
反対側の面と対向する位置には、光学ヘッド31が設け
られている。この光学ヘッド31は、例えばレーザダイ
オード等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レン
ズ、偏光ビームスプリッタ、円筒レンズなどの光学部品
および光検出器などから構成されており、この記録時
は、記録トラックには、再生時より大きな一定のパワー
のレーザ光が照射されている。この光照射と、磁気ヘッ
ド29による変調磁界とにより、ディスクDには熱磁気
記録によってデータが記録される。そして、磁気ヘッド
29と光学ヘッド31とは、サーボ制御回路13に制御
される送りモータ31mにより、共にディスクDの半径
方向に沿って移動できるように構成されている。
【0045】なお、この記録時において、光学ヘッド3
1の出力がRF信号処理回路32を介してアドレスデコ
ード回路34に供給されて、ディスクDのプリグルーブ
からのアドレスコードが抽出されると共に、デコードさ
れる。そして、そのデコードされたアドレス情報が記録
エンコード回路27に供給されて、記録データ中にアド
レス情報として挿入されて、ディスクに記録される。ア
ドレスデコード回路34からのアドレス情報は、記録再
生制御回路20にも供給され、前述のように、記録位置
の認識および位置制御に用いられる。
【0046】また、RF信号処理回路32からの信号が
サーボ制御回路13に供給され、ディスクDのプリグル
ーブからの信号から、線速度一定サーボのための制御信
号が形成され、スピンドルモータ11が速度制御され
る。
【0047】[記録再生装置の再生系] 装置に装填されたディスクDは、スピンドルモータ11
により回転駆動される。そして、記録時と同様にして、
このスピンドルモータ11は、サーボ制御回路13によ
り、プリグルーブからの信号に基づいて、ディスクDが
記録時と同じ速度、すなわち線速度1.2〜1.4m/
sで、一定となるように回転速度制御される。
【0048】再生時、光学ヘッド31は、目的トラック
に照射したレーザ光の反射光を検出することにより、例
えば非点収差法によりフォーカスエラーを検出し、ま
た、例えばプッシュプル法によりトラッキングエラーを
検出すると共に、目的トラックからの反射光の偏光角
(カー回転角)の違いを検出して、再生RF信号を出力
する。
【0049】光学ヘッド31の出力は、RF信号処理回
路32に供給される。RF信号処理回路32は、光学ヘ
ッド31の出力からフォーカスエラー信号やトラッキン
グエラー信号を抽出してサーボ制御回路13に供給する
と共に、再生信号を2値化して再生デコード回路33に
供給する。
【0050】サーボ制御回路13は、前記フォーカスエ
ラー信号が零になるように、光学ヘッド31の光学系の
フォーカス制御を行うと共に、トラッキングエラー信号
が零になるように、光学ヘッド31の光学系のトラッキ
ング制御を行う。
【0051】また、RF信号処理回路32はプリグルー
ブからのアドレスコードを抽出してアドレスデコード回
路34に供給する。このデコード回路34からのアドレ
ス情報が記録再生制御回路20に供給されて、サーボ制
御回路13による光学ヘッド31のディスク半径方向の
再生位置制御のために使用される。また、記録再生制御
回路20は、再生データ中から抽出されるセクタ単位の
アドレス情報も、光学ヘッド31が走査している記録ト
ラック上の位置を管理するために用いることができる。
【0052】この再生時、後述するように、ディスクD
から読み出された圧縮データはバッファメモリ25に書
き込まれ、読み出されて伸長されるが、両データの伝送
レートの違いから、光学ヘッド31による、ディスクD
からのデータ読み出しは、例えば、バッファメモリ25
に蓄えられるデータが所定量以下にならないように間欠
的に行われる。
【0053】ディスクDから読み出されたデータは、R
F信号処理回路32を介して、再生デコード回路33に
供給される。再生デコード回路33は、RF信号処理回
路32からの2値化再生信号を受けて、記録エンコード
回路27に対応した処理、すなわち、EFM復号化処
理、エラー検出訂正のための復号化処理や補間処理など
を行う。この再生デコード回路33の出力データは、デ
ータデコード回路26Pに供給される。
【0054】このデータデコード回路26Pは、CD−
ROMのセクタ構造のデータを圧縮された状態の元デー
タにデコードする。
【0055】このデータデコード回路26Pの出力デー
タは、トラックジャンプメモリ制御回路24制御の下
に、バッファメモリ25に転送され、所定の書き込み速
度で書き込まれる。
【0056】そして、この再生時においては、メモリ制
御回路24は、再生中に振動等により再生位置が飛んで
しまうトラックジャンプが生じなければ、データデコー
ド回路26Pからの圧縮された状態のデータを書き込み
速度の約1/5倍の転送速度で順次読み出し、読み出し
たデータを、前述のATRAC方式によるデータ伸長処
理回路23Pに転送する。この場合、メモリ制御回路2
4は、バッファメモリ25に蓄えられているデータ量
が、所定以下にならないようにバッファメモリ25の書
き込み/読み出しを制御する。
【0057】また、再生中にトラックジャンプが生じた
ことを検出したときは、データデコード回路26Pから
バッファメモリ25へのデータの書き込みを停止し、デ
ータ伸長処理回路23Pへのデータの転送のみを行う。
そして、再生位置が修正されたとき、データデコード回
路26Pからバッファメモリ25へのデータ書き込みを
再開するようにする制御を行う。
【0058】トラックジャンプが生じたか否かの検出
は、記録時と同様に、例えば振動計を用いる方法、アド
レスデコード回路34のデコード出力を用いる方法、あ
るいは、振動計とアドレスコードのオアを取ってトラッ
クジャンプを検出する方法を用いることができる。さら
には、この再生時には、前述のように、再生データ中か
らアドレス情報およびセクタ単位のアドレス情報が抽出
されるのでこれを用いることもできる。
【0059】この再生時の場合のバッファメモリ25の
データ容量としては、上述から理解されるように、トラ
ックジャンプが生じてから再生位置が正しく修正される
までの間の時間分に相当するデータを常に蓄積できる容
量が最低必要である。何故なら、それだけの容量があれ
ば、トラックジャンプが生じても、バッファメモリ25
からデータ伸長回路23Pにデータを転送し続けること
ができるからである。この例のバッファメモリ25の容
量としての1Mビットは、上述の条件を十分に満足する
ように、余裕を持った容量として選定されている。
【0060】また、前述したように、メモリ制御回路2
4は、正常動作時は、できるだけバッファメモリ25に
必要最小限以上の所定データが蓄積されるようにメモリ
制御を行う。この場合、例えば、バッファメモリ25の
データ量が予め定められた所定量以下になると、光学ヘ
ッド31によりディスクDからのデータの間欠的な取り
込みを行って、データデコード回路26Pからのデータ
の書き込みを行い、常に所定データ量以上の読み出し空
間を確保しておくようにメモリ制御を行う。
【0061】データ伸長処理回路23Pでは、ADPC
Mデータを、記録時のデータ圧縮処理とは逆に、約5倍
に伸長する。伸長されたデジタルオーディオデータは、
D−A変換器35に供給され、2チャンネルのアナログ
オーディオ信号に戻されて、1対の出力端子36L,3
6Rから出力される。
【0062】[記録再生装置のタイミング信号系] 上述のような記録系,再生系の各種動作のタイミング
は、前述のサンプリング周波数信号などの各種タイミン
グ信号を基準として設定される。通常の光磁気ディスク
記録再生装置では、タイミング信号発生回路40は、水
晶発振器41と、フェイズロックドループ(PLL)を
用いた分周器42とを含んで構成され、適宜の周波数の
タイミング信号が、記録再生制御回路20などに供給さ
れる。
【0063】各部のクロック周波数は、例えば、概ね次
のように設定される。 記録再生制御回路20 12 MHz データ圧縮回路23R 55 MHz データ伸長回路23P 55 MHz 記録エンコード回路27 22.6MHz 再生デコード回路33 22.6MHz また、磁気ヘッド29に供給される記録電流の周波数
は、例えば、概ね800kHzに設定される。
【0064】[不要高周波成分の抑圧とノイズ耐性]次
に、この発明の実施の形態における不要高周波成分の抑
圧とノイズ耐性について説明する。
【0065】前述のように、ディスク記録再生装置2
は、高周波記録電流やデジタル処理のための高周波クロ
ックを発生する回路を有する。そして、この高周波記録
電流やクロックと、その高調波ないし低調波などの不要
高周波成分が、記録再生装置2から輻射されて、図2に
示すように近接配置されたラジオチューナ4に混入する
と、ラジオ放送の良好な受信が妨害される。
【0066】この実施の形態では、この不要高周波成分
の輻射を抑圧するために、まず、ディスク記録再生装置
2をシールドケース201内に収容している。
【0067】また、上述のように、ディスク記録再生装
置2の各種入出力信号が、光I/Oポート202,40
2と、光ファイバ205,206とを介して、ラジオチ
ューナ4など対応する各部との間で、光信号の形式で授
受されるので、各種入出力信号のための導線が不要とな
る。
【0068】これにより、シールドケース201内のデ
ィスク記録再生装置2からの電磁波ノイズが、信号線を
通じて、シールドケース201の外部に漏れ出ることが
なく、シールドケース201の外部における電磁波ノイ
ズが格段に減少し、ラジオチューナ4に混入する高周波
ノイズのレベルが格段に低減されて、ラジオ放送を良好
に受信することができる。
【0069】また、この実施の形態では、シールドケー
ス201の接地端部201gと、ラジオシャーシ401
の接地端部401gとが、個別に接地されているので、
ディスク記録再生装置2とラジオチューナ4などとの間
で、グラウンドにインピーダンスの差(による不整合)
があり、外部ノイズによって、各部間でグラウンド電位
に差が生じた場合でも、光I/Oポート202,402
の各種入出力信号は、ディスク記録再生装置2やラジオ
チューナ4などの各部で、それぞれのグラウンド電位を
基準とする電気信号に変換されて、外部ノイズの影響を
受けることがない。
【0070】[他の実施の形態]前述の実施の形態で
は、音声データ圧縮伸長型の光磁気ディスク記録再生装
置とラジオ受信機とを複合化した装置に対して、この発
明を適用した場合について説明したが、この発明は、デ
ジタルオーディオテープレコーダないしデジタルコンパ
クトカセットレコーダと、ラジオ受信機とを複合化した
オーディオ装置や、あるいは、ディスク記録再生装置な
どと、液晶表示のテレビジョン受信機とを複合化したオ
ーディオビジュアル装置などにも、同様に適用すること
ができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ディスク記録再生装置から輻射される不要高周波成
分を低減すると共に、外部ノイズに対する耐性を向上し
て、ラジオ放送を良好に受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による放送受信機能付き記録再生装置
の実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態の機械的構成を示す斜視
図である。
【図3】この発明の実施の形態の要部の電気的構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
2…光磁気ディスク記録再生装置、4…ラジオチュー
ナ、10…システム制御回路(マイクロコンピュー
タ)、20…記録再生制御回路(マイクロコンピュー
タ)、201…電磁シールドケース、202…光I/O
ポート、205,206…光ファイバ、401…ラジオ
シャーシ、402…光I/Oポート、Sci,Sco…
制御信号、Sp…再生信号、Sr…記録信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波クロック発生部を有する記録再生部
    と、この記録再生部の全体を電磁遮蔽するシールドケー
    スと、このシールドケース外に配設される放送受信部と
    を備え、上記記録再生部の入力信号および出力信号を上
    記シールドケースの内外で授受するようにした放送受信
    機能付き記録再生装置において、 光−電気変換手段および電気−光変換手段をそれぞれ含
    む第1および第2の光I/Oポートを上記シールドケー
    スの内外に配設すると共に、 両光I/Oポートを光ファイバにより接続し、 上記放送受信部と上記第2の光I/Oポートを導電性の
    取り付け部材に取り付けると共に、 この取り付け部材と上記シールドケースとを個別に接地
    したことを特徴とする放送受信機能付き記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記取り付け部材にシステム制御部が取り
    付けられると共に、このシステム制御部と上記記録再生
    部との間の制御信号の授受が、上記第1および第2の光
    I/Oポートと上記光ファイバとを介して行われる請求
    項1に記載の放送受信機能付き記録再生装置。
JP13806297A 1997-05-28 1997-05-28 放送受信機能付き記録再生装置 Abandoned JPH10335868A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056448A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kenwood Corp アース接続構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056448A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kenwood Corp アース接続構造

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