JP3134856B2 - ディスク記録装置及びディスク再生装置 - Google Patents

ディスク記録装置及びディスク再生装置

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JP3134856B2
JP3134856B2 JP10254233A JP25423398A JP3134856B2 JP 3134856 B2 JP3134856 B2 JP 3134856B2 JP 10254233 A JP10254233 A JP 10254233A JP 25423398 A JP25423398 A JP 25423398A JP 3134856 B2 JP3134856 B2 JP 3134856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一連の記録データ
を分割して複数のデータ領域に記録するディスク記録装
置、及び、このディスク記録装置により複数のデータ領
域に分割して記録された一連の記録データを再生するデ
ィスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、磁気ディスクに比べて記
録容量を2〜3桁程度大きくでき、テープ状記録媒体に
比べて高速アクセスが可能である。また、媒体に対して
非接触でデータの記録/再生が行え耐久性に優れる等の
利点を有していることから、近年において多く用いられ
るようになってきている。この光ディスクとしては、い
わゆるCD(コンパクトディスク)が最も広く知られて
いる。
【0003】上記CDでは、1シンボル8ビットの信号
を各々14ビット(1チャンネルビット)のデータに変
換したEFM(Eight to Fourteen Modulation)データ
として与えられる24ビットの同期信号、14ビット
(1シンボル)のサブコードと14×32ビット(32
シンボル)の演奏情報などのデータ及びパリティと、各
シンボルの間に設けたそれぞれ3ビットのマージンビッ
トから成る588ビットを1フレームとし、98ビット
フレームをサブコードブロックとするデータフォーマッ
トが規格化されている。そして、上記1サブコードブロ
ックの絶対アドレスが上記サブコードのうちのQチャン
ネルのサブコード信号により与えられ、上記1サブコー
ドブロック単位でデータ処理が演奏情報などデータに施
されている。また、上記CDには、演奏情報などが記録
されたデータ領域の内周側にリードイン領域が設けられ
ている。このリードイン領域には、データ領域の記録位
置を示す目録(TOC: Table of Contents)データとし
て、順番にその曲の開始位置を示すタイムコードと、そ
のディスクの最初の曲と最後の曲の曲番号と、最後の曲
の曲番号と、最後の曲の終了位置を示すタイムコード
が、サブコーディングされて上記Qチャンネルのサブコ
ード信号として記録されている。
【0004】また、CD−I(CD−インタラクティ
ブ)フォーマットにおいては、ビット圧縮されたディジ
タルオーディオ信号を記録/再生するモードとして、次
の表1に示すような各レベルが規定されている。
【0005】
【表1】
【0006】この表1において、例えばレベルBのモー
ドで記録されたディスクを再生するときには、標準的な
CD−DAフォーマットのディジタル信号を約4倍にビ
ット圧縮した信号が再生される。したがって、例えば記
録データの全てがステレオのオーディオ圧縮データとな
っているときには、約4倍の時間(あるいは4チャンネ
ル分)の再生が行えるようになり、径が8cm程度以下
の光ディスクでも70分程度の記録再生が可能となる。
【0007】ところで、光ディスクを用いて携帯用の、
特にいわゆるポケットサイズ程度のヘッドホンステレオ
装置あるいはそれに類似する記録及び/又は再生装置を
提供しようとする場合において、例えば上述したような
既存のCDにおいては、ディスク径が12cmのもの
と、8cmのもの(いわゆるCDシングル)とがフォー
マット上規格化されているが、径が12cmのディスク
では、記録再生装置の外形寸法が大きくなり過ぎて携帯
性に悪いことから、8cm、あるいはより小さな径のデ
ィスクを用いることが考えられる。しかしながら、この
8cm程度以下の小さな径の光ディスクを用いて携帯用
あるいはポケットサイズ程度の記録及び/又は再生装置
を構成しようとする場合には、次のような問題がある。
【0008】先ず、サンプリング周波数が44.1kH
zで16ビット量子化されたステレオのディジタルPC
Mオーディオ信号が記録された光ディスクがメーカ側か
ら供給され、ユーザ側では再生のみが行われるような標
準的なCDフォーマット(CD−DAフォーマット)に
おいては、径が8cmのディスクの再生時間(記録時
間)は最大でも20分〜22分程度と短く、クラシック
音楽の交響曲を1曲通して収録できないことになる。再
生時間としては、現在の12cmCDと同程度の最大7
4分強程度が望まれる。また、このCD−DAフォーマ
ットにおいては、ユーザ側での記録が行えない。さら
に、非接触の光学ピックアップ装置は機械的な振動等に
弱く、振動等によりトラックずれやフォーカスずれ等が
生じ易いため、装置を携帯する場合においては、これら
のトラックずれやフォーカスずれ等による再生動作への
悪影響を抑えるための何らかの強力な対策が必要とされ
る。
【0009】次に、上記標準的なCDフォーマット(C
D−DAフォーマット)の拡張フォーマットとしてのC
D−MOフォーマット(記録可能な光磁気ディスクを用
いるフォーマット)では、径を8cmとしたディスクの
記録再生時間が上記CD−DAフォーマットと同じく2
0分〜22分程度であり、短いという欠点がある。ま
た、機械的振動等による光学ピックアップ装置のトラッ
クずれやフォーカスずれが生じ易く、これによる記録、
再生動作への悪影響を防止する対策が必要とされる。
【0010】ところで、上記CD−Iフォーマットにお
いては、標準のCD−DAフォーマットと同じ線速度で
ディスクが回転駆動されることより、連続するオーディ
オ圧縮データがディスク上での記録単位のn単位につき
1単位の割合で再生されることになる。この単位は、ブ
ロックあるいはセクタと称されるものであり、1ブロッ
ク(セクタ)は98フレームで、周期は1/75秒であ
る。nは上記再生時間、あるいはデータのビット圧縮率
に応じた数値であり、例えばレベルBのステレオのモー
ドでは、n=4となる。したがって、このレベルBのス
テレオのモードでは、セクタ単位で、 S D D D S D D D ・・・ (ただし、Sはオーディオセクタ、Dは他のデータセク
タ)のように、4セクタにつき1セクタがオーディオセ
クタとされたデータ列が、ディスクに記録されているこ
とになる。ただし実際の記録時には、上記データ列は、
通常のCDフォーマットのオーディオデータに対するの
と同様な所定のエンコード処理(誤り訂正符号化処理及
びインターリーブ処理)が施されるため、ディスク上の
記録セクタにはオーディオセクタSのデータとデータセ
クタDのデータとが分散されて配置されることになる。
ここで上記他のデータセクタDとしては、例えばビデオ
データやコンピュータデータ等が用いられるわけである
が、このデータセクタDにもビット圧縮オーディオ信号
を用いる場合には、4チャンネル分のオーディオセクタ
S1〜S4が順次巡回的に配置されたデータ列〔S1,
S2,S3,S4,S1,S2,S3,S4・・・〕が
エンコード処理されてディスク上に記録されることにな
る。
【0011】そして、連続するオーディオ信号を記録再
生する場合には、上記4チャンネルのオーディオ信号を
第1チャンネルから順次第4チャンネルまで接続して用
いることになる。このとき、ディスク最内周からオーデ
ィオセクタS1に対応する第1チャンネルのデータを最
外周まで再生した後、再びディスク最内周に戻って、今
度はオーディオセクタS2に対応する第2チャンネルの
データを最外周まで再生し、次に再びディスク最内周か
ら次のオーディオセクタS3に対応する第3チャンネル
のデータを最外周まで再生し、最後に再びディスク最内
周から残りのオーディオセクタS4に対応する第4チャ
ンネルのデータを最外周まで再生することによって、連
続した4倍の時間の再生が行われるわけである。
【0012】ところが、上述のような連続再生の際に
は、最外周から最内周に戻る長距離のトラックジャンプ
動作が何度か必要となり、このトラックジャンプ動作は
瞬時には行えないため、この間の再生データがなくなっ
て再生音が途切れてしまうという大きな問題がある。ま
た、連続するオーディオ信号を記録しようとすると、記
録時のインターリーブ処理の関係から、例えばセクタS
2の信号のみを単独に記録することはできず、隣接する
セクタS1とS3、あるいはさらに周辺のセクタのデー
タをも含めたインターリーブが必要となって、既に記録
されているセクタの信号を書き換えることが必要とな
る。したがって、このような連続的な圧縮オーディオデ
ータの記録は非常に困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のCD
−MOフォーマットでは、上述の標準的なCD−DAフ
ォーマットと同様に、TOC情報として、始まりのアド
レスと終わりのアドレスを記録するように定められてい
る。従来、CD−MOシステムでは、メモリコントロー
ルを前提としていないので、不連続な領域をアクセスす
る際に情報が失われてしまうという理由から、上記記録
の条件として必ず記録領域は連続した1つの領域に限定
されていた。このように、従来のCD−MOフォーマッ
トでは、1連の記録データを分割して複数の領域に記録
することはできないために、例えば1度記録したあるト
ラックを消去した後に再び記録する場合や、編集作業を
する際に、1つの連続する空き領域にしか記録を行うこ
とができないという問題点があった。例えば、図13に
示すように、60分の記録時間を確保した記録領域を有
する光磁気ディスクを想定し、0分から15分までのデ
ータ領域D1 に第1の演奏情報が記録されているととも
に、30分から45分までのデータ領域D3 に第2の演
奏情報が記録されており、15分から30分までデータ
領域D2 及び45分から60分までのデータ領域D4
はデータが記録されていない場合に、リードイン領域に
は、図14に示すように、上記第1の演奏情報が0分か
ら15分までのデータ領域D1 に記録されていることを
示す情報として、第1の演奏情報を示すトラック番号情
報「1」、記録開始情報「0」及び記録開始位置情報
「00分00秒00フレーム」と、第1の演奏情報を示
すトラック番号情報「1」、記録終了情報「0」及び記
録開始位置情報「15分04秒00フレーム」が記録さ
れ、また、上記第2の演奏情報が30分から45分まで
のデータ領域D3 に記録されていることを示す情報とし
て、第2の演奏情報を示すトラック番号情報「2」、記
録開始情報「0」及び記録開始位置情報「30分00秒
06フレーム」と、第1の演奏情報を示すトラック番号
情報「2」、記録終了情報「0」及び記録開始位置情報
「45分00秒00フレーム」が記録される。そして、
上記光磁気ディスクに新たに第3の演奏情報を記録する
場合には、空いているデータ領域D2 とデータ領域D4
に亘って記録することはできず、データ領域D2 又はデ
ータ領域D4 の記録容量の範囲内でしか記録することが
できない。
【0014】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
てなされたものであり、一連の記録データを分割して複
数のデータ領域に確実に記録することのできるディスク
記録装置を提供するものである。
【0015】また、本発明は、一連の記録データが分割
して記録された複数のデータ領域から上記一連の記録デ
ータを確実に再生することのできるディスク再生装置を
提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスク記
録装置は、連続した記録データ単位が分割されて離散的
に記録されるデータ領域と、上記データ記録領域内に離
散的に存在する各記録可能領域のアドレスを示すアドレ
ス情報と上記離散的に存在する記録可能領域の1の記録
可能領域から他の記録可能領域への結合情報とからなる
管理情報が記録される管理領域とを備えてなるディスク
に一連の記録データ単位を記録するディスク記録装置で
あって、入力される連続した記録データ単位を記憶する
メモリ手段と、上記入力される連続した記録データ単位
を上記メモリ手段に第1の転送速度で書き込むとともに
上記第1の転送速度より速い第2の転送速度で読み出す
メモリ手段制御手段と、上記管理領域から再生された上
記記録可能領域に関するアドレス情報と結合情報からな
る管理情報に基づいて、上記一連の記録単位データを離
散的に存在する記録可能領域に記録する記録手段を備
え、上記離散的にディスク上に存在するデータ単位の1
の記録可能領域から他の記録可能領域に上記記録手段を
移送制御する際に上記メモリ手段制御手段での転送速度
の差で連続記録を補償することを特徴とするものであ
る。
【0017】また、本発明に係るディスク再生装置は、
連続したデータ単位が分割されて離散的に記録されてい
るデータ領域と、上記データ単位に対応するトラック番
号情報と、上記分割されて離散的に記録されたデータ単
位の記録位置を示すアドレス情報と、上記分割されて離
散的に記録されたデータ単位の1のデータ領域から他の
データ領域への結合情報とからなる管理情報が記録され
た管理領域とを備えてなるディスクから上記データ単位
を再生するディスク再生装置であって、上記データ領域
から上記データ単位と上記管理領域から上記トラック番
号情報、アドレス情報、結合情報とからなる管理情報を
再生する再生手段と、上記再生手段から再生されたデー
タ単位を蓄積するメモリ手段と、上記メモリ手段に第1
の転送速度で上記データ単位を書き込むとともに上記第
1の転送速度より遅い第2の転送速度で読み出すメモリ
手段制御手段と、上記管理領域から再生した上記トラッ
ク番号情報、アドレス情報、結合情報とに基づいて上記
再生手段を1のデータ領域から他のデータ領域へ移送制
御する移送制御手段とを備え、上記移送制御手段にて1
のデータ領域から他のデータ領域への移送期間中上記メ
モリ手段制御手段での転送速度の差で連続再生を補償す
ることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明は、例えば図1に示すような構成の
光ディスク記録再生装置に適用される。図1は、本発明
を適用した光ディスク記録再生装置の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【0020】この図1に示す光ディスク記録再生装置
は、データの記録再生可能な記録再生領域を有する光磁
気ディスクと、記録データの再生専用領域を有する再生
専用の光ディスクと、さらに、データの記録再生可能な
記録再生領域と記録データの再生専用領域を有する光磁
気ディスクが記録媒体として使用されるもので、これら
のディスクがスピンドルモータ1により回転駆動される
ようになっている。ここでは、例えば図2に示すように
再生専用領域A10とこの再生専用領域A10の外側に設け
られた記録再生領域A20とを有する光磁気ディスク2が
上記スピンドルモータ1により回転駆動されるようにな
っている。
【0021】上記光磁気ディスク2の再生専用領域A10
は、演奏情報などのデータが記録されたデータ領域A11
と、その内周側に設けられたリードイン領域A12とを有
している。この再生専用領域A10には、ディジタルデー
タが「1」,「0」に対応するピットの有無として記録
されている。
【0022】上記リードイン領域A12には、上記データ
領域A11の記録位置や記録内容を示す目録(TOC: Table
of Contents)データとして、全ての演奏情報について
順番に記録開始アドレス情報と記録終了アドレス情報が
記録されている。
【0023】また、上記光ディスク1の記録再生領域A
20は、演奏情報などのデータが記録されるデータ領域A
21と、その内周側に設けられたリードイン領域A22とを
有している。この記録再生領域A20が光磁気記録媒体領
域となっている。そして、上記リードイン領域A22
は、上記データ領域A21に記録された記録データの記録
位置や記録内容を示すTOCデータとして、各データ領
域に記録された一連の記録データを示すトラック番号情
報と、各データ領域の位置を示すアドレス情報と、1の
データ領域から他のデータ領域への結合先を示す結合ア
ドレス情報が記録される。
【0024】この実施の形態では、上記TOCデータ
は、図3のデータテーブルに示すように、16バイトの
ヘッダデータに続くメインデータとして上記リードイン
領域A22に記録される。上記図3のデータテーブルにお
いて、4バイト単位の縦方向アドレス「0〜3」がヘッ
ダデータであって、縦方向アドレス「0〜2」の12バ
イトが同期信号、縦方向アドレス「3」の第1バイト及
び第2バイトがクラスタアドレスに割り当てられてい
る。また、縦方向アドレス「11」の第4バイトは、こ
のデータテーブル内の空き領域を示すポインタP−FA
Tに割り当てられている。
【0025】また、縦方向アドレス「12〜16」の領
域はトラック番号テーブルを形成しており、縦方向アド
レス「12」の第1バイトが記録データの記録可能な領
域の開始アドレスのポインタP−FRAに割り当てら
れ、さらに、縦方向アドレス「12」の第2バイトから
縦方向アドレス「75」の第4バイトまでがトラック番
号nの開始アドレスのポインタP−TNOnに割り当て
られている。上記ポインタP−TNOnの値は、開始ア
ドレス=76×4+(P−TNOn)×8で与えられる
トラック番号TNO−nの開始アドレスを与えるオフセ
ットポジションを示す。
【0026】そして、縦方向アドレス「76〜85」
は、データ領域のアドレステーブルを形成しており、上
記ポインタP−FRA,P−TNOnにより指定される
データ領域の開始アドレス及び終了アドレスに割り当て
られる。上記縦方向アドレス「76」以降の偶数アドレ
スの第1乃至第3バイトが上記データ領域の開始アドレ
スに割り当てられ、また、上記縦方向アドレス「76」
以降の奇数アドレスの第1乃至第3バイトが上記データ
領域の終了アドレスに割り当てられる。さらに、上記縦
方向アドレス「76」以降の偶数アドレスの第4バイト
は、著作権の保護モードや書き換え禁止モードなどの各
種トラックモード情報に割り当てられる。そして、上記
縦方向アドレス「76」以降の奇数アドレスの第4バイ
トが1のデータ領域から他のデータ領域への結合先を示
すポインタLink−Pに割り当てられている。
【0027】ここで、例えば図4に示すように、第1の
演奏情報が
〔000〕H クラスタから〔1C4〕H クラ
スタまでのデータ領域D1 に記録され、〔1C4〕H
ラスタから〔384〕H クラスタまでのデータ領域D2
が空き領域となっており、また、第2の演奏情報が〔3
84〕H クラスタから〔546〕H クラスタまでのデー
タ領域D3 に記録され、〔546〕H クラスタから〔7
08〕H クラスタまでのデータ領域D4 が空き領域とな
っているとすると、上記リードイン領域A22には、図5
のTOCデータテーブルに示すようなTOC情報が記録
される。すなわち、TOCデータテーブルは、縦方向ア
ドレス「84」以降が空き領域になっているので、上記
縦方向アドレス「11」の第4バイトのP−FATデー
タとして、上記縦方向アドレス「84」を示す〔04〕
H が記録される。また、上記縦方向アドレス「12」の
第1バイトのポインタP−FRAデータとして、上記縦
方向アドレス「76」を示す
〔00〕H が記録される。
また、縦方向アドレス「12」の第2バイトのポインタ
P−TNO1データとして、上記縦方向アドレス「7
8」を示す〔01〕H が記録される。また、縦方向アド
レス「12」の第3バイトのポインタP−TNO2デー
タとして、上記縦方向アドレス「82」を示す〔03〕
H が記録される。
【0028】そして、上記縦方向アドレス「12」の第
1バイトのポインタP−FRAデータ
〔00〕H により
指定された縦方向アドレス「76」の第1乃至第3バイ
トとして上記データ領域D2 の開始アドレス情報(すな
わち〔01C4〕H クラスタ,
〔00〕H セクタ)が記
録される。また、次の縦方向アドレス「77」の第1乃
至第3バイトとして上記データ領域D2 の終了アドレス
情報(すなわち〔0383〕H クラスタ,〔1F〕H
クタ)が記録される。さらに、上記縦方向アドレス「7
7」の第4バイトのポインタLink−Pデータとし
て、上記縦方向アドレス「80」を示す〔02〕H が記
録される。上記ポインタLink−Pデータ〔02〕H
により指定された縦方向アドレス「80」の第1乃至第
3バイトとして上記データ領域D4 の開始アドレス情報
(すなわち〔0546〕H クラスタ,
〔00〕H セク
タ)が記録される。また、次の縦方向アドレス「81」
の第1乃至第3バイトとして上記データ領域D4 の終了
アドレス情報(すなわち〔0708〕H クラスタ,〔1
F〕H セクタ)が記録される。さらに、上記縦方向アド
レス「77」の第4バイトのポインタLink−Pデー
タとして、このデータ領域D4 に続く空き領域がないこ
とを示す
〔00〕H が記録される。
【0029】また、上記縦方向アドレス「12」の第2
バイトのポインタP−TNO1データ〔01〕H により
指定された縦方向アドレス「78」の第1乃至第3バイ
トとして、上記第1の演奏情報が記録されたデータ領域
1 の開始アドレス情報(すなわち
〔0000〕H クラ
スタ,
〔00〕H セクタ)が記録される。また、次の縦
方向アドレス「79」の第1乃至第3バイトとして、上
記データ領域D1 の終了アドレス情報(すなわち〔01
C4〕H クラスタ,〔1F〕H セクタ)が記録される。
さらに、上記縦方向アドレス「79」の第4バイトのポ
インタLink−Pデータとして、このデータ領域D1
に続くデータ領域がないことを示す
〔00〕H が記録さ
れる。
【0030】また、上記縦方向アドレス「12」の第3
バイトのポインタP−TNO2データ〔03〕H により
指定された縦方向アドレス「82」の第1乃至第3バイ
トとして、上記第2の演奏情報が記録されたデータ領域
3 の開始アドレス情報(すなわち〔0384〕H クラ
スタ,
〔00〕H セクタ)が記録される。また、次の縦
方向アドレス「83」の第1乃至第3バイトとして、上
記データ領域D3 の終了アドレス情報(すなわち〔05
45〕H クラスタ,〔1F〕H セクタ)が記録される。
さらに、上記縦方向アドレス「83」の第4バイトのポ
インタLink−Pデータとして、このデータ領域D3
に続くデータ領域がないことを示す
〔00〕H が記録さ
れる。
【0031】このように、この実施の形態における上記
光ディスク1の記録再生領域A20は、演奏情報などのデ
ータが記録されるデータ領域A21と、その内周側に設け
られたリードイン領域A22とを有しており、上記データ
領域A21に記録された記録データの記録位置や記録内容
を示すTOCデータとして、各データ領域に記録された
一連の記録データを示すトラック番号情報と、各データ
領域の位置を示すアドレス情報と、1のデータ領域から
他のデータ領域への結合先を示す結合アドレス情報が上
記リードイン領域A22に記録されるので、一連の記録デ
ータを分割して複数のデータ領域に記録することができ
る。
【0032】例えば図6に示すように、第3の演奏情報
を上記データ領域D2 とデータ領域D4 に亘って記録す
ることができる。この場合、上記データ領域D4 の途中
の〔546〕H クラスタで上記第3の演奏情報の記録が
終了したとすると、図7に示すようにTOCデータテー
ブルが書き換えられる。
【0033】すなわち、上記第3の演奏情報を記録した
データ領域の位置を示すアドレス情報のポインタとし
て、上記縦方向アドレス「80」を示すポインタP−T
NO3データ〔02〕H が上記縦方向アドレス「12」
の第4バイトに記録される。また、上記第3の演奏情報
を上記データ領域D2 とデータ領域D4 に亘って記録し
たことにより、記録データの記録可能な空き領域は、
〔5DD〕H クラスタから〔708〕H クラスタまでの
データ領域D5 になるので、上記縦方向アドレス「1
2」の第1バイトのポインタP−FRAデータ
〔00〕
H により指定された縦方向アドレス「76」の第1乃至
第3バイトとして上記データ領域D5 の開始アドレス情
報(すなわち〔05DD〕H クラスタ,
〔00〕H セク
タ)が記録される。また、次の縦方向アドレス「77」
の第1乃至第3バイトとして上記データ領域D5 の終了
アドレス情報(すなわち〔0708〕H クラスタ,〔1
F〕H セクタ)が記録される。さらに、上記縦方向アド
レス「77」の第4バイトのポインタLink−Pデー
タとして、このデータ領域D5 に続く空き領域が無いこ
とを示す
〔00〕H が記録される。
【0034】そして、上記縦方向アドレス「12」の第
4バイトのポインタP−TNO3データ〔02〕H によ
り指定された縦方向アドレス「80」の第1乃至第3バ
イトとして上記データ領域D2 の開始アドレス情報(す
なわち〔01C4H クラスタ,
〔00〕H セクタ)が記
録される。また、次の縦方向アドレス「81」の第1乃
至第3バイトとして上記データ領域D2 の終了アドレス
情報(すなわち〔0383〕H クラスタ,〔1F〕H
クタ)が記録される。さらに、上記縦方向アドレス「8
1」の第4バイトのポインタLink−Pデータとし
て、上記縦方向アドレス「84」を示す〔04〕H が記
録される。上記ポインタLink−Pデータ〔04〕H
により指定された縦方向アドレス「84」の第1乃至第
3バイトとして上記データ領域D4 の開始アドレス情報
(すなわち〔0546〕H クラスタ,
〔00〕H セク
タ)が記録される。また、次の縦方向アドレス「85」
の第1乃至第3バイトとして上記データ領域D4 の終了
アドレス情報(すなわち〔05DC〕H クラスタ,〔1
F〕H セクタ)が記録される。さらに、上記縦方向アド
レス「85」の第4バイトのポインタLink−Pデー
タとして、このデータ領域D4 に続くデータ領域が無い
ことを示す
〔00〕H が記録される。
【0035】そして、この実施の形態における例の光デ
ィスク記録再生装置は、上記スピンドルモータ1により
回転される光磁気ディスク1に対し、例えば光学ヘッド
3によりレーザ光を照射した状態で記録データに応じた
変調磁界を磁気ヘッド4により印加することによって、
上記光磁気ディスク2の上記記録再生領域A2 0の記録ト
ラックに沿ってデータの記録(いわゆる磁界変調記録)
を行い、また上記光磁気ディスク2の再生専用領域A10
及び記録再生領域A20の記録トラックを上記光学ヘッド
3によりレーザ光でトレースすることによって、光学的
にデータの再生を行うものである。
【0036】上記光学ヘッド3は、例えば図8に示すよ
うに、レーザダイオード等のレーザ光源31やコリメー
タレンズ32、ビームスプリッタ33、対物レンズ3
4、偏光ビームスプリッタ35等の光学部品及び上記偏
光ビームスプリッタ35により分離された光を検出する
第1及び第2のフォトディテクタ36,37、これらの
フォトディテクタ36,37による各検出出力を加算合
成する第1の信号合成器38及び各検出出力を減算合成
する第1の信号合成器39等から構成されおり、上記光
磁気ディスク1を間にして上記磁気ヘッド4と対向する
位置に設けられている。この光学ヘッド3は、上記光磁
気ディスク2の記録再生領域A20にデータを記録すると
きに、後述する記録系のヘッド駆動回路16により上記
磁気ヘッド4が駆動されて記録データに応じた変調磁界
が印加される上記光磁気ディスク2の目的トラックに照
射することによって、熱磁気記録によりデータ記録を行
う。また、この光学ヘッド3は、目的トラックに照射し
たレーザ光の反射光を検出することにより、例えば所謂
非点収差法によりフォーカスエラーを検出し、また例え
ば所謂プッシュシュプル法によりトラッキングエラーを
検出する。さらに、この光学ヘッド3は、上記光磁気デ
ィスク2の再生専用領域A10からデータを再生するとき
には、レーザ光の目的トラックからの反射光の光量変化
を検出することにより再生信号を得ることができ、上記
フォトディテクタ36,37による各検出出力を上記第
1の信号合成器38により加算合成した再生信号を切り
換えスイッチ40を介して出力する。また、上記光磁気
ディスク2の記録再生領域A20からデータを再生すると
きには、レーザ光の目的トラックからの反射光の偏光角
(カー回転角)の違いを検出することにより再生信号を
得ることができ、上記フォトディテクタ36,37によ
る各検出出力を上記第2の信号合成器39により減算合
成した再生信号を上記切り換えスイッチ40を出力す
る。ここで、上記切り換えスイッチ40は、後述するシ
ステムコントローラ7により各動作モードに応じた切り
換え制御がなされるようになっている。
【0037】上記光学ヘッド3の出力は、図1に示すよ
うにRF回路5に供給される。このRF回路5は、上記
光学ヘッド3の出力からフォーカスエラー信号やトラッ
キングエラー信号を抽出してサーボ制御回路6に供給す
るとともに、再生信号を2値化して後述する再生系のデ
コーダ21に供給する。
【0038】上記サーボ制御回路6は、例えばフォーカ
スサーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピ
ンドルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路
などから構成される。上記フォーカスサーボ制御回路
は、上記フォーカスエラー信号が零になるように、上記
光学ヘッド3の光学系のフォーカス制御を行う。また、
上記トラッキングサーボ制御回路は、上記トラッキング
エラー信号が零になるように上記光学ヘッド3の光学系
のトラッキング制御を行う。さらに、上記スピンドルモ
ータサーボ制御回路は、上記光磁気ディスク2を所定の
回転速度(例えば一定線速度)で回転駆動するように上
記スピンドルモータ1を制御する。また、上記スレッド
サーボ制御回路は、システムコントローラ7により指定
される上記光磁気ディスク2の目的トラック位置に上記
光学ヘッド3及び磁気ヘッド4を移動させる。このよう
な各種制御動作を行う上記サーボ制御回路6は、該サー
ボ制御回路6により制御される各部の動作状態を示す情
報を上記システムコントローラ7に供給する。
【0039】また、上記システムコントローラ7は、キ
ー入力操作部8や表示部9が接続されている。このシス
テムコントローラ7は、上記キー入力操作部8による操
作入力情報により指定される動作モードで記録系及び再
生系の制御を行う。また、このシステムコントローラ7
は、上記光磁気ディスク2の記録トラックから再生され
るセクタ単位のアドレス情報に基づいて、上記光学ヘッ
ド3及び磁気ヘッド4がトレースしている上記記録トラ
ック上の記録位置や再生位置を管理する。上記システム
コントローラ7は、上記光磁気ディスク2の再生専用領
域A10のリードイン領域A12から読み出されるTOCデ
ータをTOCメモリ20に記憶しておき、このTOCデ
ータに基づいて再生専用領域A10のデータ領域A11の再
生位置を管理する。さらに、上記システムコントローラ
7は、上記光磁気ディスク2の記録再生領域A20のリー
ドイン領域A22から読み出されるTOCデータをTOC
メモリ20に記憶しておき、このTOCデータに基づい
て記録再生領域A20のデータ領域A21に対する記録位置
や再生位置を管理する。そして、記録モード時には、上
記記録再生領域A20のデータ領域A21の記録位置などを
示す上述の如きTOCデータテーブルを上記TOCメモ
リ20に自動的に生成し、このTOCデータを記録モー
ドの終了時に上記リードイン領域A2 2に記録する制御を
行う。
【0040】そして、この光ディスク記録再生装置の記
録系は、入力端子10からローパスフィルタ11を介し
てアナログのオーディオ信号AINが供給されるA/D変
換器12を備えている。
【0041】上記A/D変換器12は、上記オーディオ
信号AINを量子化し、2ch×16bit×44.1k
Hz≒1.4Mbit/sのデータレートのディジタル
オーディオデータを形成する。このA/D変換器12か
ら得られたディジタルオーディオデータは、ATRAC
(Adaptive Transform Acoustic Coding) エンコーダ1
3に供給される。
【0042】このATRACエンコーダ13は、上記オ
ーディオ信号AINを上記A/D変換器12により量子化
した1.4M bit/sのデータレートのディジタル
オーディオデータについて、最大約20msのデータを
1ブロックとして、時間軸の波形をいわゆる直交変換に
よって周波数軸の約1,000の成分に分析し、聴感上
重要な周波数成分から順に抽出して300k bit/
sのデータレートのディジタルオーディオデータを生成
する。すなわち、上記1.4Mbit/sのデータレー
トのディジタルオーディオデータを1/5の300kb
it/sのデータレートのディジタルオーディオデータ
に圧縮する処理を行う。これによりデータの転送速度を
標準のCD−DAフォーマットにおける75セクタ/秒
から15セクタ/秒に変換する。
【0043】次に上記メモリ14は、データの書き込み
及び読み出しが上記システムコントローラ7により制御
され、上記ATRACエンコーダ13から供給される圧
縮オーディオデータを一時的に記憶しておき、必要に応
じてディスク上に記録するためのバッファメモリとして
用いられている。すなわち、上記ATRACエンコーダ
13から供給される圧縮オーディオデータは、そのデー
タ転送速度が、標準的な75セクタ/秒のデータ転送速
度の1/5、すなわち15セクタ/秒に低減されてお
り、この圧縮データがメモリ14に連続的に書き込まれ
る。この圧縮データは、5セクタにつき1セクタの記録
を行えば足りるが、このような5セクタおきの記録は事
実上不可能に近いため、後述するようなセクタ連続の記
録を行うようにしている。この記録は、休止期間を介し
て、所定の複数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)
から成るクラスタを記録単位として、75セクタ/秒の
データ転送速度でバースト的に行われる。すなわちメモ
リ14においては、上記ビット圧縮レートに応じた15
(=75/5)セクタ/秒の低い転送速度で連続的に書
き込まれた圧縮オーディオデータが、記録データとして
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出さ
れる。この読み出されて記録されるデータについて、記
録休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、上記15
セクタ/秒の低い速度となっているが、バースト的に行
われる記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度は
上記75セクタ/秒となっている。
【0044】上記メモリ14から上記75セクタ/秒の
転送速度でバースト的に読み出された圧縮オーディオデ
ータすなわち記録データは、エンコーダ15に供給され
る。ここで、上記メモリ14からエンコーダ15に供給
されるデータ列において、1回の記録で連続記録される
単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成るクラ
スタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラスタ接続
用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セクタ
は、エンコーダ15でのインターリーブ長より長く設定
しており、インターリーブされても他のクラスタのデー
タに影響を与えないようにしている。
【0045】すなわち、この光ディスク記録再生装置に
おける記録データ(メモリ14から読み出されたデー
タ)は、一定数のセクタ(あるいはブロック)毎にクラ
スタ化され、これらのクラスタの間にクラスタ接続用の
幾つかのセクタが配された形態となっている。具体的に
は図9に示すように、クラスタCは32個のセクタ(ブ
ロック)B0〜B31と1個のサブコードセクタSと3
個の接続用(リンキング用)セクタL1〜L3の計36
セクタからなり、上記リンキングセクタL1〜L3を介
して隣のクラスタと連結されている。ここで1つのクラ
スタ、例えばk番目のクラスタCk を記録する場合に
は、このクラスタCk の32個のセクタB0〜B31及
び1個のサブコードセクタSのみならず、クラスタC
k-1 側の2個のセクタL2,L3(ラン−インブロッ
ク)とクラスタCk+1 側の1個のセクタL1(ラン−ア
ウトブロック)とを含めて、計36セクタを単位として
記録を行うようにしている。このとき、これらの36セ
クタ分の記録データが上記メモリ14からエンコーダ1
5に送られ、このエンコーダ15でインターリーブ処理
が行われることにより、最大108フレーム(約1.1
セクタに相当)の距離の並べ換えが行われるが、上記ク
ラスタCk 内のデータについては、上記ラン−インブロ
ックL2,L3からラン−アウトブロックL1までの範
囲内に十分に収まっており、他のクラスタCk-1 やC
k+1 に影響を及ぼすことがない。なお、リンキング用セ
クタL1〜L3には、例えば0等のダミィデータが配さ
れており、インターリーブ処理による本来のデータに対
する悪影響を回避できる。
【0046】このようなクラスタ単位の記録を行わせる
ことにより、他のクラスタとの間でのインターリーブに
よる相互干渉を考慮する必要がなくなり、データ処理が
大幅に簡略化される。また、フォーカス外れ、トラッキ
ングずれ、その他の誤動作等により、記録時に記録デー
タが正常に記録できなかった場合には上記クラスタ単位
で再記録が行え、再生時に有効なデータ読み取りが行え
なかった場合には上記クラスタ単位で再読み取りが行え
る。
【0047】上記エンコーダ15は、上記メモリ14か
ら上述したようにバースト的に供給される記録データに
ついて、エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加
及びインターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施
す。このエンコーダ15による符号化処理の施された記
録データが、上記磁気ヘッド駆動回路16に供給され
る。この磁気ヘッド駆動回路16は、上記磁気ヘッド4
が接続されており、上記記録データに応じた変調磁界を
上記光磁気ディスク2に印加するように上記磁気ヘッド
4を駆動する。
【0048】また、上記システムコントローラ7は、上
記メモリ14に対する上述の如きメモリ制御を行うとと
もに、このメモリ制御により上記メモリ14からバース
ト的に読み出される上記記録データを上記光磁気ディス
ク2の記録トラックに連続的に記録するように記録位置
の制御を行う。この記録位置の制御は、上記システムコ
ントローラ7により上記メモリ14からバースト的に読
み出される上記記録データの記録位置を管理して、上記
光磁気ディスク2の記録トラック上の記録位置を指定す
る制御信号を上記サーボ制御回路6に供給することによ
って行われる。
【0049】すなわち、この光ディスク記録再生装置に
おいて、上記A/D変換器12から得られるディジタル
データは、上述のようにサンプリング周波数44.1k
Hz、量子化ビット数16ビット、データ転送速度75
セクタ/秒のオーディオPCMデータである。これがA
TARCエンコーダ13に送られて、データ転送レート
が1/5の15セクタ/秒の圧縮オーディオデータとな
って出力される。このATRACエンコーダ13から1
5セクタ/秒の転送速度で連続的に出力される圧縮オー
ディオデータが上記メモリ14に供給される。
【0050】そして、上記システムコントローラ7は、
図10に示すように、上記メモリ14のライトポインタ
Wを15セクタ/秒の転送速度で連続的にインクリメン
トすることにより、圧縮オーディオデータを上記メモリ
14に15セクタ/秒の転送速度で連続的に書き込み、
上記メモリ14内に記憶されている上記圧縮オーディオ
データのデータ量が所定量K以上になると、上記メモリ
14のリードポインタRを75セクタ/秒の転送速度で
バースト的にインクリメントして、上記メモリ14から
上記圧縮オーディオデータを記録データとして所定量K
だけ上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み
出すようにメモリ制御を行う。
【0051】このような上記システムコントローラ7に
よる上記メモリ制御によって、上記ATRACエンコー
ダ13から例えば15セクタ/秒の転送速度で連続して
出力される圧縮オーディオデータを上記15セクタ/秒
の転送速度で上記メモリ14に書き込み、このメモリ1
4内に記憶されている上記圧縮オーディオデータのデー
タ量が所定量K以上になると、上記メモリ14から上記
圧縮オーディオデータを記録データとして所定量Kだけ
75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出すよう
にしたので、上記メモリ14内に常に所定量以上のデー
タ書き込み領域を確保しながら入力データを上記メモリ
14に連続的に書き込むことができる。
【0052】ここで、上記メモリ14からバースト的に
読み出される記録データは、上記システムコントローラ
7により上記光磁気ディスク2の記録トラック上の記録
位置を制御することによって、上記光磁気ディスク2の
記録トラック上で連続する状態に記録することができ
る。しかも上述のように上記メモリ14には常に所定量
以上のデータ書き込み領域が確保されているので、外乱
等によりトラックジャンプ等が発生したことを上記シス
テムコントローラ7が検出して上記光磁気ディスク2に
対する記録動作を中断した場合にも、上記所定量以上の
データ書き込み領域に入力データを書き込み続け、その
間に復帰処理動作を行うことができ、上記光磁気ディス
ク2の記録トラック上には、入力データを連続した状態
に記録することができる。
【0053】次に、この光ディスク記録再生装置におけ
る再生系について説明する。
【0054】この再生系は、上記光磁気ディスク2の再
生専用領域A10及び記録再生領域A20の記録トラック上
に連続的に記録された記録データを再生するためのもの
であり上記光学ヘッド3によって上記光磁気ディスク2
の記録トラックをレーザ光でトレースすることにより得
られる再生出力、すなわち、上記第1の信号合成器38
上記切り換えスイッチ40を介して出力される上記再生
専用領域A1 0の再生信号又は第2の信号合成器39から
上記切り換えスイッチ40を介して出力される上記記録
再生領域A20の再生信号が上記RF回路5により2値化
されて供給されるデコーダ21を備える。
【0055】上記デコーダ21は、上述の記録系におけ
る上記エンコーダ15に対応するものであって、上記R
F回路5により2値化された再生出力について、エラー
訂正のための上述の如き復号化処理やEFM復号化処理
などの処理を行い上述の圧縮オーディオデータを75セ
クタ/秒の転送速度で再生する。このデコーダ21によ
り得られる再生データは、メモリ22に供給される。上
記メモリ22は、データの書き込み及び読み出しが上記
システムコントローラ7により制御され、上記デコーダ
21から75セクタ/秒の転送速度で供給される再生デ
ータがその75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書
き込まれる。また、このメモリ22は、上記75セクタ
/秒の転送速度でバースト的に書き込まれた上記再生デ
ータが15セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出され
る。
【0056】上記システムコントローラ7は、上記光磁
気ディスク2の再生専用領域A10のリードイン領域A12
から読み出されるTOCデータや上記記録再生領域A20
のリードイン領域A22から読み出されるTOCデータを
上記TOCメモリ20に記憶しておき、このTOCデー
タに基づいて上記再生専用領域A10のデータ領域A11
上記記録再生領域A20のデータ領域A21に対する記録位
置や再生位置を管理する。
【0057】そして、上記システムコントローラ7は、
上記再生データを上記メモリ22に75セクタ/秒の転
送速度で書き込むとともに、上記メモリ22から上記再
生データを上記15セクタ/秒の転送速度で連続的に読
み出すようなメモリ制御を行うとともに、このメモリ制
御により上記メモリ22からバースト的に書き込まれる
上記再生データを上記光磁気ディスク2の記録トラック
から連続的に再生するように再生位置の制御を行う。こ
の再生位置の制御は、上記システムコントローラ7によ
り上記メモリ22からバースト的に読み出される上記再
生データの再生位置を管理して、上記光磁気ディスク2
の記録トラック上の再生位置を指定する制御信号を上記
サーボ制御回路6に供給することによって行われる。
【0058】すなわち、上記システムコントローラ7
は、図11に示すように、上記メモリ22のライトポイ
ンタWを75セクタ/秒の転送速度でインクリメントし
て、上記再生データを上記メモリ22に75セクタ/秒
の転送速度で書き込むとともに、上記メモリ22のリー
ドポインタRを15セクタ/秒の転送速度で連続的にイ
ンクリメントして、上記メモリ22から上記再生データ
を上記15セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出し、
上記ライトポインタW) が上記リードポインタRに追
い付いたら書き込みを停止し、上記メモリ22内に記憶
されている上記再生データのデータ量が所定量L以下に
なると書き込みを行うように上記メモリ22のライトポ
インタWを75セクタ/秒の転送速度でバースト的にイ
ンクリメントしてメモリ制御を行う。
【0059】このような上記システムコントローラ7に
よる上記メモリ制御によって、上記光磁気ディスク2の
記録トラックから再生される圧縮オーディオデータを7
5セクタ/秒の転送速度でバースト的に上記メモリ22
に書き込み、上記メモリ14から上記圧縮オーディオデ
ータを再生データとして75セクタ/秒の転送速度で連
続的に読み出すようにしたので、上記メモリ22に対す
る上記メモリ22内に常に所定量L以上のデータ読み出
し領域を確保しながら、再生データを上記メモリ22か
ら連続的に読み出すことができる。また、上記メモリ2
2からバースト的に読み出される再生データは、上記シ
ステムコントローラ7により上記光磁気ディスク2の記
録トラック上の再生位置を制御することによって、上記
光磁気ディスク2の記録トラックから連続する状態で再
生することができる。しかも、上述のように上記メモリ
22には常に所定量L以上のデータ読み出し領域が確保
されているので、外乱等によりトラックジャンプ等が発
生したことを上記システムコントローラ7が検出して上
記光磁気ディスク2に対する再生動作を中断した場合に
も、上記所定量L以上のデータ読み出し領域から再生デ
ータを読み出してアナログオーディオ信号の出力を継続
することができその間に復帰処理動作を行うことができ
る。
【0060】上記メモリ22から15セクタ/秒の転送
速度で連続的に読み出された再生データとして得られ圧
縮オーディオデータは、ATRACデコーダ23に供給
される。このADPCMデコーダ23は、上記記録系の
ATRACエンコーダ13に対応するもので、上記シス
テムコントローラ7により動作モードが指定されて、こ
の光ディスク記録再生装置では上記圧縮オーディオデー
タを5倍にデータ伸長して75セクタ/秒の転送速度の
ディジタルオーディオデータを再生する。このATRA
Cデコーダ23によりディジタルオーディオデータは、
D/A変換器24に供給される。
【0061】上記D/A変換器24は、上記ATRAC
デコーダ23から供給されるディジタルオーディオデー
タをアナログ化して、アナログのオーディオ信号AOUT
を形成する。このD/A変換器24により得られるアナ
ログのオーディオ信号AOUTは、ローパスフィルタ25
を介して出力端子26から出力される。
【0062】なお、この実施例の光ディスク記録再生装
置の再生系では、ディジタル出力機能も備えており、上
記ATRACデコーダ23によりディジタルオーディオ
データがディジタル出力エンコーダ27を介してディジ
タルオーディオ信号DO UT としてディジタル出力端子2
8から出力されるようになっている。
【0063】以上のように、この実施の形態における光
ディスク記録再生装置では、上記光ディスク2の記録再
生領域A20に演奏情報などのデータが記録されるデータ
領域A21と、その内周側に設けられたリードイン領域A
22とを有しており、上記データ領域A21に記録された記
録データの記録位置や記録内容を示すTOCデータとし
て、各データ領域に記録された一連の記録データを示す
トラック番号情報と、各データ領域の位置を示すアドレ
ス情報と、1のデータ領域から他のデータ領域への結合
先を示す結合アドレス情報を上記リードイン領域A22
記録するので、一連の記録データを分割して複数のデー
タ領域に記録することができる。また、上記リードイン
領域A22から読み出されるTOCデータに基づいて、上
記データ領域A21の再生位置を管理することにより、上
記記録再生領域A20の複数のデータ領域に分割して記録
された一連の記録データを再生することができる。
【0064】ここで、上述の実施の形態では、上述の図
3に示したようなトラック番号テーブルとアドレステー
ブルを有するTOCデータテーブル上に生成されるTO
Cデータを上記記録再生領域A20のリードイン領域A22
に記録するようにしたが、図12に示すように、CD−
MOフォーマットにおけるTOCデータに1のデータ領
域から他のデータ領域への結合先の有無を示す結合フラ
グ領域を設けるようにして、共通のトラック番号TNO
nの記録データに対して複数の記録位置を示すアドレス
情報と結合フラグをTOCデータとして上記リードイン
領域A22に記録するようにしても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明に係るディスク記録装置では、連
続した記録データ単位が分割されて離散的に記録される
データ領域と、上記データ記録領域内に離散的に存在す
る各記録可能領域のアドレスを示すアドレス情報と上記
離散的に存在する記録可能領域の1の記録可能領域から
他の記録可能領域への結合情報とからなる管理情報が記
録される管理領域とを備えてなるディスクに一連の記録
データ単位を記録するにあたり、入力される連続した記
録データ単位をメモリ手段に第1の転送速度で書き込む
とともに上記第1の転送速度より速い第2の転送速度で
読み出す制御をメモリ手段制御手段により行い、上記管
理領域から再生された上記記録可能領域に関するアドレ
ス情報と結合情報からなる管理情報に基づいて、記録手
段により、上記一連の記録単位データを離散的に存在す
る記録可能領域に記録する。このディスク記録装置で
は、上記離散的にディスク上に存在するデータ単位の1
の記録可能領域から他の記録可能領域に上記記録手段を
移送制御する際に、上記メモリ手段制御手段での転送速
度の差で連続記録を補償し、一連の記録データを分割し
て複数の記録可能領域に確実に記録することができる。
【0066】また、本発明に係るディスク再生装置は、
連続したデータ単位が分割されて離散的に記録されてい
るデータ領域と、上記データ単位に対応するトラック番
号情報と、上記分割されて離散的に記録されたデータ単
位の記録位置を示すアドレス情報と、上記分割されて離
散的に記録されたデータ単位の1のデータ領域から他の
データ領域への結合情報とからなる管理情報が記録され
た管理領域とを備えてなるディスクから上記データ単位
を再生するにあたり、上記データ領域から上記データ単
位と上記管理領域から上記トラック番号情報、アドレス
情報、結合情報とからなる管理情報を再生手段により再
生し、上記再生手段から再生されたデータ単位を蓄積す
るメモリ手段に第1の転送速度で書き込むとともに上記
第1の転送速度より遅い第2の転送速度で読み出す制御
をメモリ手段制御手段で行うことにより、上記管理領域
から再生した上記トラック番号情報、アドレス情報、結
合情報とに基づいて、移送制御手段により上記再生手段
を1のデータ領域から他のデータ領域への移送期間中上
記メモリ手段制御手段での転送速度の差で連続再生を補
償することができ、一連の記録データが分割して記録さ
れた複数のデータ領域から上記一連の記録データを確実
に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク記録再生装置の構
成例を示すブロック図である。
【図2】上記光ディスク記録再生装置に使用した光磁気
ディスクの構造を説明するための模式的な平面図であ
る。
【図3】上記光磁気ディスクのリードイン領域に記録す
るTOCデータのデータテーブルを示す図である。
【図4】上記光磁気ディスクのデータ領域の記録状態を
示す図である。
【図5】上記図4に示したデータ領域の記録状態に対応
するTOCデータの内容を示す図である。
【図6】上記図4に示したデータ領域の記録状態から第
3の演奏情報を記録した場合のデータ領域の記録状態示
す図である。
【図7】上記図6に示したデータ領域の記録状態に対応
するTOCデータの内容を示す図である。
【図8】上記光ディスク記録再生装置に用いた光学ヘッ
ド部分の構成を示すブロック図である。
【図9】上記光磁気ディスクの記録再生領域に記録する
記録データのクラスタ構造のフォーマットを示す図であ
る。
【図10】上記光ディスク記録再生装置の記録系におい
てメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図11】上記光ディスク記録再生装置の再生系におい
てメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図12】本発明に係るディスクのリードイン領域に記
録するTOCデータの他の例を示す図である。
【図13】従来のディスクにおけるデータ領域の記録状
態示す図である。
【図14】上記図13に示したデータ領域の記録状態に
対応するTOCデータの内容を示す図である。
【符号の説明】
2 光磁気ディスク、3 光学ヘッド、4 磁気ヘッ
ド、6 サーボ制御回路、7 システムコントローラ、
12 A/D変換器、13 ATRACエンコーダ、1
4 メモリ、15 エンコーダ、16 磁気ヘッド駆動
回路、20 TOCメモリ、21 デコーダ、22 メ
モリ、23 ATRACデコーダ、24D/A変換器、
10 再生専用領域、A20 記録再生領域、A21 デー
タ領域、A22 リードイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 301 G11B 19/02 501 G11B 20/12 G11B 23/36 G11B 27/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続した記録データ単位が分割されて離散
    的に記録されるデータ領域と、上記データ記録領域内に
    離散的に存在する各記録可能領域のアドレスを示すアド
    レス情報と上記離散的に存在する記録可能領域の1の記
    録可能領域から他の記録可能領域への結合情報とからな
    る管理情報が記録される管理領域とを備えてなるディス
    クに一連の記録データ単位を記録するディスク記録装置
    は、 入力される連続した記録データ単位を記憶するメモリ手
    段と、 上記入力される連続した記録データ単位を上記メモリ手
    段に第1の転送速度で書き込むとともに上記第1の転送
    速度より速い第2の転送速度で読み出すメモリ手段制御
    手段と、 上記管理領域から再生された上記記録可能領域に関する
    アドレス情報と結合情報からなる管理情報に基づいて、
    上記一連の記録単位データを離散的に存在する記録可能
    領域に記録する記録手段を備え、 上記離散的にディスク上に存在するデータ単位の1の記
    録可能領域から他の記録可能領域に上記記録手段を移送
    制御する際に上記メモリ手段制御手段での転送速度の差
    で連続記録を補償することを特徴とするディスク記録装
    置。
  2. 【請求項2】連続したデータ単位が分割されて離散的に
    記録されているデータ領域と、上記データ単位に対応す
    るトラック番号情報と、上記分割されて離散的に記録さ
    れたデータ単位の記録位置を示すアドレス情報と、上記
    分割されて離散的に記録されたデータ単位の1のデータ
    領域から他のデータ領域への結合情報とからなる管理情
    報が記録された管理領域とを備えてなるディスクから上
    記データ単位を再生するディスク再生装置は、 上記データ領域から上記データ単位と上記管理領域から
    上記トラック番号情報、アドレス情報、結合情報とから
    なる管理情報を再生する再生手段と、 上記再生手段から再生されたデータ単位を蓄積するメモ
    リ手段と、 上記メモリ手段に第1の転送速度で上記データ単位を書
    き込むとともに上記第1の転送速度より遅い第2の転送
    速度で読み出すメモリ手段制御手段と、 上記管理領域から再生した上記トラック番号情報、アド
    レス情報、結合情報とに基づいて上記再生手段を1のデ
    ータ領域から他のデータ領域へ移送制御する移送制御手
    段とを備え、 上記移送制御手段にて1のデータ領域から他のデータ領
    域への移送期間中上記メモリ手段制御手段での転送速度
    の差で連続再生を補償することを特徴とするディスク再
    生装置。
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