JP3116903B2 - ディスク記録方法及びディスク再生方法 - Google Patents

ディスク記録方法及びディスク再生方法

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JP3116903B2
JP3116903B2 JP10124919A JP12491998A JP3116903B2 JP 3116903 B2 JP3116903 B2 JP 3116903B2 JP 10124919 A JP10124919 A JP 10124919A JP 12491998 A JP12491998 A JP 12491998A JP 3116903 B2 JP3116903 B2 JP 3116903B2
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号の
長時間記録及び長時間再生を可能にしたディスク記録方
法及びディスク再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、磁気ディスクに比べて記
録容量を2〜3桁程度大きくでき、テープ状記録媒体に
比べて高速アクセスが可能であり、また、媒体に対して
非接触でデータの記録/再生を行うことができ、耐久性
に優れる等の利点を有していることから、近年において
多く用いられるようになってきている。この光ディスク
としては、所謂CD(コンパクトディスク)が最も広く
知られている。
【0003】ところで、光ディスクを用いて携帯用の、
特に所謂ポケットサイズ程度のヘッドホンステレオ装置
あるいはそれに類似する記録及び/又は再生装置を提供
しようとする場合において、例えば上述したような既存
のCDにおいては、ディスク径が12cmのものと、8
cmのもの(所謂CDシングル)とがフォーマット上規
定されているが、径が12cmのディスクでは、記録再
生装置の外形寸法が大きくなり過ぎて携帯性に悪いこと
から、8cm、あるいはより小さな径のディスクを用い
ることが考えられる。しかしながら、この8cm程度以
下の小さな径の光ディスクを用いて携帯用あるいはポケ
ットサイズ程度の記録及び/又は再生装置を構成しよう
とする場合には、次のような問題がある。
【0004】先ず、サンプリング周波数が44.1kHz
で16ビット直線量子化されたステレオのディジタルオ
ーディオデータが記録された光ディスクがメーカ側から
供給され、ユーザ側では再生のみが行われるような標準
的なCDフォーマット(以下CD−DAフォーマットと
いう)においては、径が8cmのディスクの再生時間
(記録時間)は最大でも20分〜22分程度と短く、ク
ラシック音楽の交響曲を1曲通して収録できないことに
なる。なお、再生時間としては、現在の12cmCDと
同程度の最大74分強程度が望まれる。また、このCD
−DAフォーマットにおいては、ユーザ側での記録が行
えない。
【0005】次に、上記標準的なCDフォーマット(C
D−DAフォーマット)の拡張フォーマットとしてのC
D−MOフォーマット(記録可能な光磁気ディスクを用
いるフォーマット)は、径が8cmのディスクの記録再
生時間が上記CD−DAフォーマットと同じく20分〜
22分程度であり、短いという欠点がある。
【0006】次に、所謂CD−I(CD−インタラクテ
ィブ)フォーマットや、所謂CD−ROM/XAフォー
マットにおいては、ビット圧縮されたディジタルオーデ
ィオ信号を記録/再生するモードとして、次の表1に示
すような各レベルが規定されている。
【0007】
【表1】
【0008】この表1において、例えばレベルBのモー
ドで記録されたディスクを再生するときには、標準的な
CD−DAフォーマットのディジタル信号を約4倍にビ
ット圧縮した信号が再生される。したがって、例えば記
録データの全てがステレオのオーディオ圧縮データとな
っているときには、約4倍の時間(あるいは4チャンネ
ル分)の再生が行えるようになり、径が8cm程度以下
の光ディスクでも70分程度の記録再生が可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記CD−
Iフォーマットにおいては、標準のCD−DAフォーマ
ットと同じ線速度でディスクが回転駆動されることよ
り、連続するオーディオ圧縮データがディスク上での再
生単位のn単位毎に1単位の割合で再生されることにな
る。この単位は、ブロックあるいはセクタと称されるも
のであり、1ブロック(セクタ)は98フレームで、周
期は1/75秒である。nは上記再生時間、あるいはデ
ータのビット圧縮率に応じた数値であり、例えばレベル
Bのステレオのモードでは、n=4となる。したがっ
て、このレベルBのステレオのモードでは、セクタ単位
で、 S D D D S D D D ・・・ (ただし、Sはオーディオセクタ、Dは他のデータセク
タ)のように、4セクタにつき1セクタがオーディオセ
クタとされたデータ列が、ディスクに記録されているこ
とになる。ただし実際の記録時には、上記データ列は、
通常のCDフォーマットのオーディオデータに対するの
と同様な所定のエンコード処理(誤り訂正符号化処理及
び所謂インターリーブ処理)が施されるため、ディスク
上の記録セクタにはオーディオセクタSのデータと隣接
するデータセクタDのデータとが分散されて配置される
ことになる。ここで上記他のデータセクタDとしては、
例えばビデオデータやコンピュータデータ等が用いられ
るわけであるが、このデータセクタDにもビット圧縮オ
ーディオ信号を用いる場合には、4チャンネル分のオー
ディオセクタS1〜S4が順次巡回的に配置されたデータ列
である S1 S2 S3 S4 S1 S2 S3 S4 ・・・ がエンコード処理されてディスク上に記録されることに
なる。そして、連続するオーディオ信号を記録再生する
場合には、上記4チャンネルのオーディオ信号を第1チ
ャンネルから順次第4チャンネルまで接続して用いるこ
とになる。このとき、ディスク最内周からオーディオセ
クタS1に対応する第1チャンネルのデータを最外周まで
再生した後、再びディスク最内周に戻って、今度はオー
ディオセクタS2に対応する第2チャンネルのデータを最
外周まで再生し、次に再びディスク最内周から次のオー
ディオセクタS3に対応する第3チャンネルのデータを最
外周まで再生し、最後に再びディスク最内周から残りの
オーディオセクタS4に対応する第4チャンネルのデータ
を最外周まで再生することによって、連続した4倍の時
間の再生が行われるわけである。
【0010】ところが、上述のような連続再生の際に
は、最外周から最内周に戻る長距離の所謂トラックジャ
ンプ動作が何度か必要となり、このトラックジャンプ動
作は瞬時には行えないため、この間は、ディスクからの
再生データがなくなって再生音が途切れてしまうという
大きな問題がある。
【0011】以上のような問題を解決するために、本願
出願人は、以下に説明する技術を先に提案している。
【0012】上記CD−DAフォーマットと同様のデー
タ、すなわちサンプリング周波数44.1kHz、量子化
ビット数16ビット、データ転送速度75セクタ/秒の
オーディオPCMデータを例えば上記Bレベルのステレ
オモードにビット圧縮して記録する場合に、先ずデータ
転送速度75セクタ/秒のオーディオPCMデータを3
7.8kHzのサンプリング周波数にレート変換し、量子
化ビット数を4ビットに圧縮することにより、データ転
送レートが1/4の18.75セクタ/秒のADPCM
オーディオデータとし、この18.75セクタ/秒の転
送速度で連続的に出力されるBレベル・ステレオモード
のADPCMオーディオデータをバッファメモリに書き
込み、このバッファメモリ内に記憶されている上記AD
PCMオーディオデータのデータ量が所定量K以上にな
ると、上記バッファメモリから上記ADPCMオーディ
オデータを記録データとして所定量Kだけ75セクタ/
秒の転送速度でバースト的に読み出し、光磁気ディスク
の記録トラック上の記録位置をアドレスに基づいて制御
することによって、上記光磁気ディスクの記録トラック
上で連続する状態に記録する。
【0013】すなわち、上記ADPCMオーディオデー
タの記録系では、上記バッファメモリのライトポインタ
を18.75セクタ/秒の転送速度で連続的にインクリ
メントすることにより、ADPCMオーディオデータを
上記バッファメモリに18.75セクタ/秒の転送速度
で連続的に書き込み、上記バッファメモリ内に記憶され
ている上記ADPCMオーディオデータのデータ量が所
定量K以上になると、上記バッファメモリのリードポイ
ンタを75セクタ/秒の転送速度でバースト的にインク
リメントして、上記バッファメモリから上記ADPCM
オーディオデータを記録データとして所定量だけ上記7
5セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出すように
メモリ制御を行う。
【0014】また、上記ADPCMデータの再生系で
は、バッファメモリのライトポインタを75セクタ/秒
の転送速度でインクリメントして、ディスクからの再生
データを上記バッファメモリに75セクタ/秒の転送速
度で書き込むとともに、上記バッファメモリのリードポ
インタを18.75セクタ/秒の転送速度で連続的にイ
ンクリメントして、上記バッファメモリから上記再生デ
ータを上記18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に
読み出し、上記ライトポインタが上記リードポインタに
追い付いたら書き込みを停止し、上記バッファメモリ内
に記憶されている上記再生データのデータ量が所定量以
下になると書き込みを行うように上記バッファメモリの
ライトポインタを75セクタ/秒の転送速度でバースト
的にインクリメントしてメモリ制御を行う。
【0015】このようなメモリ制御により、光磁気ディ
スクの記録トラックから再生されるBレベル・ステレオ
モードのADPCMオーディオデータを75セクタ/秒
の転送速度でバースト的にバッファメモリに書き込み、
上記バッファメモリから上記ADPCMオーディオデー
タを再生データとして18.75セクタ/秒の転送速度
で連続的に読み出すようにして、上記バッファメモリ内
に常に所定量以上のデータを確保しながら、再生データ
を上記バッファメモリから連続的に読み出す。光磁気デ
ィスクの記録トラック上の再生位置をクラスタアドレス
とセクタアドレスに基づいて制御することによって、上
記光磁気ディスクの記録トラックから連続する状態で再
生することができる。
【0016】また、連続するオーディオ信号を記録しよ
うとすると、記録時のインターリーブ処理の関係から、
例えばセクタS2の信号のみを単独に記録することはでき
ず、隣接するセクタS1とS3、あるいはさらに周辺のセク
タのデータをも含めたインターリーブが必要となって、
既に記録されているセクタの信号を書き換えることが必
要となる。したがって、このような連続的な圧縮オーデ
ィオデータの記録は事実上不可能に近い。
【0017】さらに、上述したような複数の圧縮モード
が切り換え選択可能であると、記録再生装置の用途が大
幅に拡大され、好ましいわけであるが、これらの切り換
え選択された圧縮モード毎に、例えばディスク回転速度
や記録パターンや信号処理動作等を切り換えると、回路
構成が複雑化し、安価な装置の供給が困難となる。した
がって、圧縮モードが異なっても、制御動作や記録パタ
ーンや信号処理動作等における変更部分が少ないことが
望ましい。
【0018】以上のような問題を解決するために、本願
出願人は、先の特願平2−222821号の明細書及び
図面で以下に説明する技術を提案している。
【0019】具体的には、ディジタルデータを一定数の
セクタ毎に、例えば32セクタ毎にクラスタ化し、各ク
ラスタの接続部にインターリーブ長より長いクラスタ接
続用の例えば5つのセクタ(以下リンキング用セクタと
いう)を設け、一のクラスタ内のデータのインターリー
ブが隣のクラスタに影響を与えなようにする技術を提案
している。
【0020】ところで、上述のようにディジタルオーデ
ィオ信号にビット圧縮処理を施して記録することによ
り、オーディオ信号の長時間記録や長時間再生が可能な
るのであるが、1枚の光ディスクの記録可能なデータ量
は有限であり、その記録容量によって最大記録時間が制
限されてしまう。また、複数枚の光ディスクを順次使用
することにより、長時間に亘る連続記録及び連続再生が
可能になるのであるが、光ディスクの交換の際に、オー
ディオ信号の欠落を生じてしまう。
【0021】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
てなされたものであり、複数枚のディスクに亘ってオー
ディオ信号の欠落を生じることなく連続的に記録及び再
生を可能にしたディスク記録方法及びディスク再生方法
の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明は、記録トラックとTOC領域とを有する
複数のディスクに亘ってディジタルデータを連続して記
録するディスク記録方法であって、入力されたオーディ
オ信号をディジタルデータに変換すると共に圧縮し、上
記圧縮されたディジタルデータを一旦バッファメモリに
書き込み、上記バッファメモリからの所定の単位で読み
出されたディジタルデータを複数のディスクの内の1つ
のディスクに記録し、当該1つのディスクのTOC領域
に記録されている上記ディスクの記録トラックに記録可
能な上記記録単位に関する情報に基づいて上記複数のデ
ィスクの他のディスクに記録に必要な引込み動作を開始
することを特徴とする。
【0023】また、本発明は、上述の課題を解決するた
めに、記録トラックとTOC領域とを有する複数のディ
スクを連続して再生するディスク再生方法であって、上
記複数のディスクのうちの1つのディスクの記録トラッ
クを走査して上記1つのディスクに記録されている圧縮
されたディジタルデータを所定の記録単位で読み出し
し、上記所定の記録単位で読み出されたディジタルデー
タを一旦バッファメモリに書き込み、上記バッファメモ
リから読み出されたディジタルデータをデコードし、上
記バッファメモリに書き込まれている上記1つのディス
クから読み出された所定単位のデジタルデータの最終の
ディジタルデータを読み出すまでの間に上記複数のディ
スクの他のディスクの再生に必要な引込み動作を開始す
ることを特徴とする。
【0024】
【実施例】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、例え
ば図1に示すような構成の光ディスク記録再生装置によ
り実施される。
【0026】図1に示す光ディスク記録再生装置は、オ
ーディオ信号をディジタル化して時間軸圧縮処理を施し
たオーディオデータとして、光磁気ディスク上の記録ト
ラックに記録し、また、記録トラックから再生する光デ
ィスク記録再生装置に本発明を適用したもので、それぞ
れオーディオデータをクラスタ単位で記録再生する第1
及び第2の光ディスクドライバ1,2をシステムコント
ローラ3により連繋して作動させ、上記第1及び第2の
光ディスクドライバ1,2でオーディオ信号の記録再生
を連続的に行うようにしたものである。
【0027】この光ディスク記録再生装置において、上
記第1及び第2の光ディスクドライバ1,2は、それぞ
れスピンドルモータにより回転駆動される光磁気ディス
クに対し、例えば光学ヘッドによりレーザ光を照射した
状態で記録データに応じた変調磁界を磁気ヘッドによっ
て印加することによって、上記光磁気ディスクの記録ト
ラックに沿ってデータの記録(所謂磁界変調記録)を行
い、また上記光磁気ディスクの記録トラックを上記光学
ヘッドによりレーザ光でトレースすることによって、磁
気光学的にデータの再生を行うものである。そして、こ
れらのデータ記録あるいはデータ再生は、上記光磁気デ
ィスクに予め記録(プリフォーマット)されている後述
するクラスタアドレスやセクタアドレスに基づいて行わ
れる。
【0028】上記第1及び第2の光ディスクドライバ
1,2の各光学ヘッドは、例えばレーザダイオード等の
レーザ光源やコリメータレンズ、対物レンズ、偏光ビー
ムスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部品及び
所定の配置に分割されたフォトディテクタ等から構成さ
れおり、上記光磁気ディスクを間にして上記磁気ヘッド
と対向する位置に設けられている。この光学ヘッドは、
光磁気ディスクにデータを記録するときに磁気ヘッド駆
動回路により磁気ヘッドが駆動されて記録データに応じ
た変調磁界が印加される光磁気ディスクの目的トラック
にレーザ光を照射することによって、熱磁気記録により
データ記録を行う。また、この光学ヘッドは、目的トラ
ックに照射したレーザ光の反射光を検出することによ
り、例えば所謂非点収差法によりフォーカスエラーを検
出し、また例えば所謂プシュプル法によりトラッキング
エラーを検出するとともに、光磁気ディスクからデータ
を再生するときに、レーザ光を目的トラックからの反射
光の偏光角(カー回転角)の違いを検出して再生信号を
生成する。また、この光学ヘッドは、例えばセクタの先
頭に同期信号等とともにピットとしてプリフォーマット
されているクラスタアドレスとセクタアドレスを再生す
る。
【0029】上記第1の光ディスクドライバ1の光学ヘ
ッドにより得られる再生出力は、第1のRF回路4に供
給される。この第1のRF回路4は、上記光学ヘッドの
出力からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信
号を抽出して第1のサーボ制御回路6に供給するととも
に、再生信号を2値化して切り換えスイッチ20を介し
て再生系のデコーダ21に供給する。また、この第1の
RF回路4は、上記クラスタアドレスとセクタアドレス
を上記システムコントローラ3に供給する。
【0030】上記第1のサーボ制御回路5は、上記第1
の光ディスクドライバ1のサーボ制御を行うもので、例
えばフォーカスサーボ制御回路やトラッキングサーボ制
御回路、スピンドルモータサーボ制御回路、スレッドサ
ーボ制御回路等から構成される。上記フォーカスサーボ
制御回路は、上記フォーカスエラー信号が零になるよう
に、上記光学ヘッドの光学系のフォーカス制御を行う。
また、上記トラッキングサーボ制御回路は、上記トラッ
キングエラー信号が零になるように上記光学ヘッドの光
学系のトラッキング制御を行う。さらに、上記スピンド
ルモータサーボ制御回路は、上記光磁気ディスクを所定
の回転速度(例えば一定線速度)で回転駆動するように
上記スピンドルモータを制御する。また、上記スレッド
サーボ制御回路は、上記システムコントローラ3により
指定される上記光磁気ディスクの目的トラック位置に上
記光学ヘッド及び磁気ヘッドを移動させる。このような
各種制御動作を行う上記第1のサーボ制御回路5は、上
記第1の光ディスクドライバ1の各部の動作状態を示す
情報を上記システムコントローラ3に供給している。
【0031】また、上記第2の光ディスクドライバ2の
光学ヘッドにより得られる再生出力は、第2のRF回路
6に供給される。この第2のRF回路6は、上記光学ヘ
ッドの出力からフォーカスエラー信号やトラッキングエ
ラー信号を抽出して第2のサーボ制御回路7に供給する
とともに、再生信号を2値化して上記切り換えスイッチ
20を介して再生系のデコーダ21に供給する。また、
この第2のRF回路6は、上記クラスタアドレスとセク
タアドレスを上記システムコントローラ3に供給する。
【0032】上記第2のサーボ制御回路7は、上記第2
の光ディスクドライバ2のサーボ制御を行うもので、例
えばフォーカスサーボ制御回路やトラッキングサーボ制
御回路、スピンドルモータサーボ制御回路、スレッドサ
ーボ制御回路等から構成される。上記フォーカスサーボ
制御回路は、上記フォーカスエラー信号が零になるよう
に、上記光学ヘッドの光学系のフォーカス制御を行う。
また、上記トラッキングサーボ制御回路は、上記トラッ
キングエラー信号が零になるように上記光学ヘッドの光
学系のトラッキング制御を行う。さらに、上記スピンド
ルモータサーボ制御回路は、上記光磁気ディスクを所定
の回転速度(例えば一定線速度)で回転駆動するように
上記スピンドルモータを制御する。また、上記スレッド
サーボ制御回路は、上記システムコントローラ3により
指定される上記光磁気ディスクの目的トラック位置に上
記光学ヘッド及び磁気ヘッドを移動させる。このような
各種制御動作を行う上記第2のサーボ制御回路7は、上
記第2の光ディスクドライバ2の各部の動作状態を示す
情報を上記システムコントローラ3に供給している。
【0033】上記システムコントローラ3は、キー入力
操作部8や表示部9が接続されている。このシステムコ
ントローラ3は、上記キー入力操作部8による操作入力
情報により指定される動作モードで記録系及び再生系の
制御を行う。また、このシステムコントローラ3は、上
記第1及び第2の光ディスクドライバ1,2により各光
磁気ディスクから再生されるクラスタアドレスとセクタ
アドレスに基づいて、上記上記第1及び第2の光ディス
クドライバ1,2の各光学ヘッド及び磁気ヘッドがトレ
ースしている記録トラック上の記録位置や再生位置を管
理する。さらに、上記システムコントローラ3は、上記
キー入力操作部8により切り換え選択された後述するA
DPCMエンコーダ13でのビット圧縮モード情報や、
上記第1及び第2のRF回路4,6が上記切り換えスイ
ッチ20を介して接続された再生系により得られる再生
データ内のビット圧縮モード情報に基づいて、このビッ
ト圧縮モードを表示部9に表示させるとともに、該ビッ
ト圧縮モードにおけるデータ圧縮率と上記クラスタアド
レス等とに基づいて、表示部9に演奏時間、すなわち再
生時間を表示させる制御を行う。
【0034】この再生時間表示は、上記第1及び第2の
光ディスクドライバ1,2により光磁気ディスクの記録
トラックから再生されるクラスタアドレスに、上記ビッ
ト圧縮モードにおけるデータ圧縮率の逆数(例えば1/
4圧縮のときには4)等を乗算することにより、実際の
時間情報を求め、これを表示部9に表示させるものであ
る。なお、記録時においても、このプリフォーマットさ
れたクラスタアドレスを読み取ってデータ圧縮率の逆数
等を乗算することにより、現在位置を実際の記録時間で
表示させることも可能である。
【0035】ここで、このディスク記録再生装置の記録
系は、入力端子10からローパスフィルタ11を介して
アナログのオーディオ信号AINが供給されるA/D変換
器12を備えている。
【0036】上記A/D変換器12は、上記オーディオ
信号AINを量子化し、このA/D変換器12から得られ
たディジタルオーディオデータは、AD(適応デルタ)
PCMエンコーダ13に供給される。このADPCMエ
ンコーダ13は、上記オーディオ信号AINを上記A/D
変換器12により量子化した所定転送速度のディジタル
オーディオデータについて、従来の技術で述べた表1に
示すCD−I方式における各種モードに対応するデータ
圧縮処理を行うもので、上記システムコントローラ3に
より動作モードが指定されるようになっている。例えば
表1のBレベルのモードでは、サンプリング周波数が3
7.8kHzで1サンプル当たりのビット数が4ビットの
圧縮データ(ADPCMオーディオデータ)とされ、メ
モリ14に供給される。このBレベルのステレオモード
でのデータ転送速度は、標準のCD−DAのフォーマッ
トのデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/4(1
8.75セクタ/秒)に低減されている。
【0037】ここで、図1に示した光ディスク記録再生
装置においては、A/D変換器12のサンプリング周波
数が例えば上記標準的なCD−DAフォーマットのサン
プリング周波数である44.1kHzに固定されており、
ADPCMエンコーダ13においては、上記圧縮モード
に応じたサンプリングレート変換(例えばレベルBでは
44.1kHzから37.8kHzへの変換)が行われた
後、16ビットから4ビットへのビット圧縮処理が施さ
れるようなものを想定している。なお、他の構成例とし
て、A/D変換器12のサンプリング周波数自体を上記
圧縮モードに応じて切り換え制御するようにしてもよ
く、この場合には、切り換え制御されたA/D変換器1
2のサンプリング周波数に応じてローパスフィルタ11
のカットオフ周波数も切り換え制御する。すなわち、上
記圧縮モードに応じてA/D変換器12のサンプリング
周波数及びローパスフィルタ11のカットオフ周波数を
同時に切り換え制御するようにすればよい。
【0038】次に、上記メモリ14は、データの書き込
み及び読み出しが上記システムコントローラ3により制
御され、上記ADPCMエンコーダ13から供給される
ADPCMオーディオデータを一時的に記憶しておき、
必要に応じてディスク上に記録するためのバッファメモ
リとして用いられている。すなわち、上記Bレベルのス
テレオのモードにおいて、上記ADPCMエンコーダ1
3から供給される圧縮オーディオデータは、そのデータ
転送速度が、標準的なCD−DAフォーマットのデータ
転送速度(75セクタ/秒)の1/4、すなわち18.
75セクタ/秒に低減されており、この圧縮データがメ
モリ14に連続的に書き込まれる。この圧縮データ(A
DPCMデータ)は、前述したように4セクタにつき1
セクタの記録を行えば足りるが、このような4セクタお
きの記録は事実上不可能に近いため、後述するようなセ
クタ連続の記録を行うようにしている。この記録は、休
止期間を介して、所定の複数セクタ(例えば32セクタ
+数セクタ)から成るクラスタを記録単位として、標準
的なCD−DAフォーマットと同じデータ転送速度(7
5セクタ/秒)でバースト的に行われる。すなわちメモ
リ14においては、上記ビット圧縮レートに応じた1
8.75(=75/4)セクタ/秒の低い転送速度で連
続的に書き込まれたBレベル・ステレオモードのADP
CMオーディオデータが、記録データとして上記75セ
クタ/秒の転送速度でバースト的に読み出される。この
読み出されて記録されるデータについて、記録休止期間
を含む全体的なデータ転送速度は、上記18.75セク
タ/秒の低い速度となっているが、バースト的に行われ
る記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度は上記
標準的な75セクタ/秒となっている。したがって、デ
ィスク回転速度が標準的なCD−DAフォーマットと同
じ速度(一定線速度)のとき、該CD−DAフォーマッ
トと同じ記録密度、記憶パターンの記録が行われること
になる。
【0039】上記メモリ14から上記75セクタ/秒の
転送速度でバースト的に読み出されたADPCMオーデ
ィオデータすなわち記録データは、エンコーダ15に供
給される。ここで、上記メモリ14からエンコーダ15
に供給されるデータ列において、1回の記録で連続記録
される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成
るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラス
タ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セ
クタは、エンコーダ15でのインターリーブ長より長く
設定しており、インターリーブされても他のクラスタの
データに影響を与えないようにしている。このクラスタ
単位記録の詳細については、図2を参照しながら後述す
る。
【0040】上記エンコーダ15は、上記メモリ14か
ら上述したようにバースト的に供給される記録データに
ついて、エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加
及びインターリーブ処理)やEFM符号化処理等を施
す。このエンコーダ15による符号化処理の施された記
録データが、切り換えスイッチ16を介して上記第1及
び第2の光ディスクドライバ1,2の各磁気ヘッド駆動
回路17,18に供給される。
【0041】各磁気ヘッド駆動回路17,18は、上記
第1及び第2の光ディスクドライバ1,2の各磁気ヘッ
ドが接続されており、上記記録データに応じた変調磁界
を光磁気ディスクに印加するように磁気ヘッドを駆動す
る。
【0042】また、上記システムコントローラ3は、上
記メモリ14に対する上述の如きメモリ制御を行うとと
もに、このメモリ制御により上記メモリ14からバース
ト的に読み出される上記記録データを上記第1及び第2
の光ディスクドライバ1,2により各光磁気ディスクの
記録トラックに連続的に記録するように記録位置の制御
を行い、また、上記第1の光ディスクドライバ1により
光磁気ディスクの記録トラックに書き込まれるクラスタ
単位のオーディオデータの最終データに続く次のクラス
タ単位のオーディオデータを上記メモリ14から読み出
すまでの間に、上記第2の光ディスクドライバ2の同期
引込みを行い、上記第1及び第2の光ディスクドライバ
1,2により各光磁気ディスクの記録トラックに連続的
に記録する制御を行う。
【0043】上記システムコントローラ3による記録制
御は、上記メモリ14からバースト的に読み出される上
記記録データの記録位置を上記クラスタアドレスとセク
タアドレスに基づいて管理し、上記光磁気ディスクの記
録トラック上の記録位置を指定する制御信号を上記第1
及び第2のサーボ制御回路5,7に供給することによっ
て行われる。
【0044】次に、このディスク記録再生装置における
再生系について説明する。
【0045】この再生系は、上述の如き第1及び第2の
光ディスクドライバ1,2により各光磁気ディスクの記
録トラック上に連続的に記録された記録データを再生す
るためのものであり、上記第1及び第2の光ディスクド
ライバ1,2の各光学ヘッド3によって光磁気ディスク
の記録トラックをレーザ光でトレースすることにより得
られる再生出力が上記第1及び第2のRF回路4,6に
より2値化されて、上記切り換えスイッチ20を介して
供給されるデコーダ21を備える。
【0046】上記デコーダ21は、上述の記録系におけ
る上記エンコーダ15に対応するものであって、上記第
1及び第2のRF回路4,6により2値化された再生出
力について、エラー訂正のための上述の如き復号化処理
やEFM復号化処理等の処理を行い上述のBレベル・ス
テレオモードのADPCMオーディオデータを上記Bレ
ベル・ステレオモードにおける正規の転送速度よりも早
い75セクタ/秒の転送速度で再生する。このデコーダ
21により得られる再生データは、メモリ22に供給さ
れる。
【0047】上記メモリ22は、データの書き込み及び
読み出しが上記システムコントローラ3により制御さ
れ、上記デコーダ21から75セクタ/秒の転送速度で
供給される再生データがその75セクタ/秒の転送速度
でバースト的に書き込まれる。また、このメモリ22
は、上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き
込まれた上記再生データがBレベル・ステレオモードの
正規の18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に読み
出される。
【0048】上記システムコントローラ3は、上記再生
データを上記メモリ22に75セクタ/秒の転送速度で
書き込むとともに、上記メモリ22から上記再生データ
を上記18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に読み
出すようなメモリ制御を行う。
【0049】また、上記システムコントローラ3は、上
記メモリ22に対する上述の如きメモリ制御を行うとと
もに、このメモリ制御により上記メモリ22にバースト
的に書き込まれる上記再生データを上記光磁気ディスク
の記録トラックから連続的に再生するように再生位置の
制御を行い、さらに、上記第1の光ディスクドライバ1
により光磁気ディスクから再生されるクラスタ単位のオ
ーディオデータの最終データを上記メモリ22から読み
出すまでの間に、上記第2の光ディスクドライバ2の同
期引込みを行い、上記第1及び第2の光ディスクドライ
バ1,2により各光磁気ディスクの記録トラックからオ
ーディオデータを連続的に再生する制御を行う。
【0050】上記システムコントローラ3による再生制
御は、上記メモリ22からバースト的に読み出される上
記再生データの再生位置をクラスタアドレスとセクタア
ドレスに基づいて管理し、上記光磁気ディスクの記録ト
ラック上の再生位置を指定する制御信号を上記第1及び
第2のサーボ制御回路5,7に供給することによって行
われる。
【0051】上記メモリ22から18.75セクタ/秒
の転送速度で連続的に読み出された再生データとして得
られるBレベル・ステレオモードのADPCMオーディ
オデータは、ADPCMデコーダ23に供給される。
【0052】このADPCMデコーダ23は、上記記録
系のADPCMデコーダ13に対応するもので、上記シ
ステムコントローラ3により動作モードが指定されて、
このディスク記録再生装置ではBレベル・ステレオモー
ドのADPCMオーディオデータを4倍にデータ伸長し
てCD−DAモードのディジタルオーディオデータを再
生する。このADPCMデコーダ23によりディジタル
オーディオデータは、D/A変換器24に供給される。
【0053】上記D/A変換器24は、上記ADPCM
デコーダ23から供給されるディジタルオーディオデー
タをアナログ化して、アナログのオーディオ信号AOUT
を形成する。このD/A変換器24により得られるアナ
ログのオーディオ信号AOUTは、ローパスフィルタ25
を介して出力端子26から出力される。
【0054】次に、以上説明したようなディスク記録再
生装置による記録再生動作について、さらに詳細に説明
する。
【0055】先ず、記録データ(メモリ14から読み出
されたデータ)は、一定数のセクタ(あるいはブロッ
ク)毎にクラスタ化され、これらのクラスタの間にクラ
スタ接続用の幾つかのセクタが配された形態となってい
る。具体的には図2に示すように、クラスタCは例えば
32個のセクタ(ブロック)B0〜B31 から成っており、
これらのクラスタCの間にそれぞれ例えば4個の接続用
セクタ(以下リンキング用セクタという)L0〜L3が配さ
れて隣のクラスタと連結されている。ここで1つのクラ
スタ、例えばk番目のクラスタCk を記録する場合に
は、このクラスタCk の32個のセクタB0〜B31 のみな
らず、前後それぞれ2セクタずつの接続用セクタ、すな
わちクラスタCk-1 側の2個のセクタL2,L3(ラン−イ
ンブロック)と、クラスタCk+1 側の2個のセクタL0,
L1(ラン−アウトブロック)とを含めて、計36セクタ
を単位として記録を行うようにしている。このとき、こ
れらの36セクタ分の記録データがメモリ14からエン
コーダ15に送られ、このエンコーダ15でインターリ
ーブ処理が行われることにより、最大108フレーム
(約1.1セクタに相当)の距離の並べ換えが行われる
が、上記クラスタCk 内のデータについては、上記ラン
−インブロックL2,L3からラン−アウトブロックL0,L1
までの範囲内に十分に収まっており、他のクラスタC
k-1 やCk+1 に影響を及ぼすことがない。なお、リンキ
ング用セクタL0〜L2には、例えば0等のダミィデータが
配されており、インターリーブ処理による本来のデータ
に対する悪影響を回避できる。また、リンキング用セク
タL3には、サブデータが記録される。また、上記クラス
タとしては、リンキング用セクタを含めた例えば36セ
クタを1クラスタとしてもよい。
【0056】そして、上述のクラスタ単位の記録は、例
えば、各セクタの先頭に各クラスタを互いに識別するク
ラスタアドレスとクラスタ内の各セクタを互いに識別す
るセクタアドレスをピットとしてプリフォーマットして
おき、これらのピットを再生して得られるクラスタアド
レスとセクタアドレスに基づいて行う。例えば図3に示
すように、32個のデータ記録用のセクタと4個のリン
キング用セクタの合計36セクタで1クラスタを構成
し、クラスタを識別するクラスタアドレスとして例えば
0000〜21XXを割り当て、クラスタ内のセクタを
識別するセクタアドレスとして例えば0〜35を割り付
ける。そして、これらのクラスタアドレスとセクタアド
レスをピットとしてプリフォーマットしておき、記録時
にクラスタアドレスとセクタアドレスを再生し、この再
生されたクラスタアドレスとセクタアドレスに基づいて
記録トラック上の記録位置を管理するようにする。な
お、クラスタアドレスとセクタアドレスは、例えば記録
トラックをディスクの径方向に偏移を与えてプリフォー
マットするようにしてもよい。
【0057】かくして、クラスタ単位の記録を行わせる
ことにより、他のクラスタとの間でのインターリーブに
よる相互干渉を考慮する必要がなくなり、データ処理が
大幅に簡略化される。また、フォーカス外れ、トラッキ
ングずれ、その他の誤動作等により、記録時に記録デー
タが正常に記録できなかった場合には上記クラスタ単位
で再記録が行え、再生時に有効なデータ読み取りが行え
なかった場合には上記クラスタ単位で再読み取りが行え
る。
【0058】ところで、上記図1のディスク記録再生装
置の記録系において、A/D変換器12から得られるデ
ィジタルデータは、例えば図4に示すように、上記CD
−DAフォーマットと同様のデータ、すなわちサンプリ
ング周波数44.1kHz、量子化ビット数16ビット、
データ転送速度75セクタ/秒のオーディオPCMデー
タである。これがADPCMエンコーダ13に送られ
て、例えば上記Bレベルのステレオモードにビット圧縮
される場合には、先ず37.8kHzのサンプリング周波
数にレート変換され、量子化ビット数が4ビットに圧縮
されることにより、データ転送レートが1/4の18.
75セクタ/秒のADPCMオーディオデータとなって
出力される。このADPCMエンコーダ13から18.
75セクタ/秒の転送速度で連続的に出力されるBレベ
ル・ステレオモードのADPCMオーディオデータは、
メモリ14に供給される。
【0059】上記システムコントローラ3は、例えば図
5に示すように、上記メモリ14のライトポインタ
(W)を18.75セクタ/秒の転送速度で連続的にイ
ンクリメントすることにより、ADPCMオーディオデ
ータを上記メモリ14に18.75セクタ/秒の転送速
度で連続的に書き込み、上記メモリ14内に記憶されて
いる上記ADPCMオーディオデータのデータ量が所定
量K以上になると、上記メモリ14のリードポインタ
(R)を75セクタ/秒の転送速度でバースト的にイン
クリメントして、上記メモリ14から上記ADPCMオ
ーディオデータを記録データとして所定量Kだけ上記7
5セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出すように
メモリ制御を行う。
【0060】すなわち、上記図1に示すディスク記録再
生装置の記録系においては、上記システムコントローラ
3による上記メモリ制御によって、上記ADPCMエン
コーダ13から例えば18.75セクタ/秒の転送速度
で連続して出力されるADPCMオーディオデータを上
記18.75セクタ/秒の転送速度で上記メモリ14に
書き込み、このメモリ14内に記憶されている上記AD
PCMオーディオデータのデータ量が所定量K以上にな
ると、上記メモリ14から上記ADPCMオーディオデ
ータを記録データとして所定量Kだけ75セクタ/秒の
転送速度でバースト的に読み出すようにしたので、上記
メモリ14内に常に所定量以上のデータ書き込み領域を
確保しながら入力データを上記メモリ14に連続的に書
き込むことができる。
【0061】ここで、上記メモリ14からバースト的に
読み出される記録データは、上記システムコントローラ
3により上記第1及び第2の光ディスクドライバ1,2
による各光磁気ディスクの記録トラック上の記録位置を
クラスタアドレスとセクタアドレスに基づいて制御する
ことによって、各光磁気ディスクの記録トラック上で連
続する状態に記録することができる。しかも上述のよう
に上記メモリ14には常に所定量以上のデータ書き込み
領域が確保されているので、外乱等によりトラックジャ
ンプ等が発生したことを上記システムコントローラ3が
検出して上記光磁気ディスクに対する記録動作を中断し
た場合にも、上記所定量以上のデータ書き込み領域に入
力データを書き込み続け、その間にクラスタアドレスに
基づいて記録を中断した記録位置に再度記録を行う復帰
処理動作を行うことができ、上記光磁気ディスクの記録
トラック上には、入力データを連続した状態に記録する
ことができる。また、クラスタアドレスを読み取って、
例えばクラスタアドレスに32/75とデータ圧縮率の
逆数を乗算することにより、現在位置を実際の記録時間
で表示させることもできる。
【0062】また、上記第1及び第2の光ディスクドラ
イバ1,2による各光磁気ディスクの記録トラック上の
記録位置をクラスタアドレスとセクタアドレスに基づい
て制御し、上記第1の光ディスクドライバ1により第1
の光磁気ディスクの書き込まれるクラスタ単位のオーデ
ィオデータの最終データに続く次のクラスタ単位のオー
ディオデータを上記メモリ14から読み出すまでの間
に、上記第2の光ディスクドライバ2の同期引込みを行
って、上記切り換えスイッチ16を切り換えることによ
り、図6に示すように、上記第1の光ディスクドライバ
1により第1の光磁気ディスクに書き込まれるクラスタ
単位のオーディオデータの最終データに続く次のクラス
タ単位のオーディオデータから上記第2の光ディスクド
ライバ2により第2の光磁気ディスクに書き込むことが
できる。
【0063】この場合、上記システムコントローラ3
は、上記第1の光ディスクドライバ1により記録を行う
第1の光磁気ディスクのTOC領域に記録されているト
ータルクラスタ数から、上記第1の光磁気ディスクの最
終クラスタに到達する時刻を算出して、上記第2の光デ
ィスクドライバ2の同期引込みを行い記録を開始するタ
イミングを決定する。また、上記第1の光磁気ディスク
のTOC領域には、この第1の光磁気ディスクから第2
の光磁気ディスクへ接続されるべきメインデータがある
ことを示すインテックスデータなどが記録される。さら
に、上記第2の光ディスクドライバ2により記録を行う
第2の光磁気ディスクのTOC領域には、第1の光磁気
ディスクから接続されるべき先頭クラスタを特定する時
間データなどが記録される。
【0064】かくして、本発明を適用した光ディスク記
録装置では、第1の光ディスクの書き込まれるクラスタ
単位のオーディオデータの最終データに続く次のクラス
タ単位のオーディオデータを上記バッファメモリから読
み出すまでの間に、第2の光ディスクの記録系の同期引
込みを行い、上記第1の光ディスクと第2の光ディスク
にオーディオ信号を連続的に記録するので、複数枚の光
ディスクに亘ってオーディオ信号の欠落を生じることな
く連続的に記録することができ、長時間連続記録を行う
ことができる。
【0065】次に、図1のディスク記録再生装置におけ
る再生系では、上記システムコントローラ3は、例えば
図7示すように、上記メモリ22のライトポインタ
(W)を75セクタ/秒の転送速度でインクリメントし
て、上記再生データを上記メモリ22に75セクタ/秒
の転送速度で書き込むとともに、上記メモリ22のリー
ドポインタ(R)を18.75セクタ/秒の転送速度で
連続的にインクリメントして、上記メモリ22から上記
再生データを上記18.75セクタ/秒の転送速度で連
続的に読み出し、上記ライトポインタ(W)が上記リー
ドポインタ(R)に追い付いたら書き込みを停止し、上
記メモリ22内に記憶されている上記再生データのデー
タ量が所定量L以下になると書き込みを行うように上記
メモリ22のライトポインタ(W)を75セクタ/秒の
転送速度でバースト的にインクリメントしてメモリ制御
を行う。
【0066】したがって、このようなディスク記録再生
装置の再生系においては、上記システムコントローラ3
による上記メモリ制御によって、上記光磁気ディスクの
記録トラックから再生されるBレベル・ステレオモード
のADPCMオーディオデータを75セクタ/秒の転送
速度でバースト的に上記メモリ22に書き込み、上記メ
モリ14から上記ADPCMオーディオデータを再生デ
ータとして18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に
読み出すようにしたので、上記メモリ22に対するメモ
リ上記メモリ22内に常に所定量L以上のデータを確保
しながら、再生データを上記メモリ22から連続的に読
み出すことができる。また、上記メモリ22からバース
ト的に読み出される再生データは、上記システムコント
ローラ3により上記光磁気ディスクの記録トラック上の
再生位置をクラスタアドレスとセクタアドレスに基づい
て制御することによって、上記光磁気ディスクの記録ト
ラックから連続する状態で再生することができる。しか
も、上述のように上記メモリ22には常に所定量L以上
のデータが確保されているので、外乱等によりトラック
ジャンプ等が発生したことを上記システムコントローラ
3が検出して上記光磁気ディスクに対する再生動作を中
断した場合にも、メモリ22に蓄えられている上記所定
量L以上のデータを読み出してアナログオーディオ信号
の出力を継続することができ、その間にクラスタアドレ
スに基づいて再生を中断した位置の再生を再度を行う復
帰処理動作を行うことができる。さらに、上記第1の光
ディスクドライバ1により光磁気ディスクから再生され
るクラスタ単位のオーディオデータの最終データを上記
メモリ22から読み出すまでの間に、上記第2の光ディ
スクドライバ2の同期引込みを行い、上記最終データを
読み出した後、上記切り換えスイッチ20を切り換えて
再生動作を連繋させることにより、複数枚の光ディスク
に亘ってオーディオ信号の欠落を生じることなく連続的
に再生することができ、長時間連続再生を行うことがで
きる。また、例えば1つの音楽の最後のクラスタアドレ
スを読み取って、例えばクラスタアドレスに32/75
とデータ圧縮率の逆数を乗算することにより、演奏時間
を表示させることもできる。
【0067】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、上記ディスク記録再生装置で
は、Bレベル・ステレオのモードのADPCMオーディ
オデータの記録・再生について説明したが、他のCD−
I方式における他のモードのADPCMオーディオデー
タについても同様に記録・再生を行うことができる。ま
た、クラスタを構成するセクタ数も32個に限定され
ず、例えば64セクタ等の任意の個数のセクタで1クラ
スタを構成するようにしてもよい。さらに、上記メモリ
14,22として例えば4Mbitのバッファメモリを
用いると約12秒分のオーディオデータを蓄積すること
ができ、この12秒の間にディスクチェンジャにより光
ディスクを交換して同期引込みを行うようにすることに
より、1台の光ディスクドライバで複数枚の光ディスク
に亘ってオーディオ信号の欠落を生じることなく連続的
に記録又は再生を行うことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク記録方法では、
入力されたオーディオ信号をディジタルデータに変換す
ると共に圧縮し、上記圧縮されたディジタルデータを一
旦バッファメモリに書き込み、上記バッファメモリから
の所定の単位で読み出されたディジタルデータを複数の
ディスクの内の1つのディスクに記録し、当該1つのデ
ィスクのTOC領域に記録されている上記ディスクの記
録トラックに記録可能な上記記録単位に関する情報に基
づいて上記複数のディスクの他のディスクに記録に必要
な引込み動作を開始することにより、記録トラックとT
OC領域とを有する複数のディスクに亘ってオーディオ
信号の欠落を生じることなく連続的に記録することがで
き、長時間連続記録を行うことができる。
【0069】また、本発明に係る光ディスク再生方法で
は、複数のディスクのうちの1つのディスクの記録トラ
ックを走査して上記1つのディスクに記録されている圧
縮されたディジタルデータを所定の記録単位で読み出し
し、上記所定の記録単位で読み出されたディジタルデー
タを一旦バッファメモリに書き込み、上記バッファメモ
リから読み出されたディジタルデータをデコードし、上
記バッファメモリに書き込まれている上記1つのディス
クから読み出された所定単位のデジタルデータの最終の
ディジタルデータを読み出すまでの間に上記複数のディ
スクの他のディスクの再生に必要な引込み動作を開始す
ることにより、記録トラックとTOC領域とを有する複
数のディスクに亘ってオーディオ信号の欠落を生じるこ
となく連続的に再生することができ、長時間連続再生を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのディスク記録再生装置
の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示したディスク記録再生装置における記
録単位となるクラスタ構造のフォーマットを示す図であ
る。
【図3】上記ディスク記録再生装置におけるクラスタと
クラスタアドレス及びセクタアドレスとの関係を示す図
である。
【図4】上記記録再生装置に用いたデータフォーマット
を示す図である。
【図5】上記ディスク記録再生装置の記録系においてメ
モリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図6】上記ディスク記録再生装置の記録系により2枚
の光磁気ディスクに連続記録した場合の記録状態を示す
図である。
【図7】上記ディスク記録再生装置の再生系においてメ
モリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【符号の説明】
1,2 光ディスクドライバ、3 システムコントロー
ラ、5,7 サーボ制御回路、16,20 切り換えス
イッチ、10 入力端子、12 A/D変換器、13
ADPCMエンコーダ、14 メモリ、15 エンコー
ダ、17,18磁気ヘッド駆動回路、21 デコーダ、
22 メモリ、23 ADPCMデコーダ、24 D/
A変換器、26 出力端子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックとTOC領域とを有する複
    数のディスクに亘ってディジタルデータを連続して記録
    するディスク記録方法であって、 入力されたオーディオ信号をディジタルデータに変換す
    ると共に圧縮し、 上記圧縮されたディジタルデータを一旦バッファメモリ
    に書き込み、 上記バッファメモリからの所定の単位で読み出されたデ
    ィジタルデータを複数のディスクの内の1つのディスク
    に記録し、 当該1つのディスクのTOC領域に記録されている上記
    ディスクの記録トラックに記録可能な上記記録単位に関
    する情報に基づいて上記複数のディスクの他のディスク
    に記録に必要な引込み動作を開始するディスク記録方
    法。
  2. 【請求項2】 上記圧縮されたディジタルデータを上記
    バッファメモリから上記所定の記録単位で読み出すディ
    ジタルデータの読み出し速度よりも遅い書き込み速度で
    上記バッファメモリに書き込むように上記バッファメモ
    リの書き込み制御が行われるようにした請求項1に記載
    のディスク記録方法。
  3. 【請求項3】 上記1つのディスクに記録される所定の
    記録単位のディジタルデータのうち最後の所定の記録単
    位のディジタルデータに続く次の所定の記録単位のディ
    ジタルデータを読み出すまでの間に上記他のディスクの
    同期の引込みを行う請求項1に記載のディスク記録方
    法。
  4. 【請求項4】 上記1つのディスクのTOC領域に上記
    他のディスクに連続することを示すデータが記録される
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク記録方法。
  5. 【請求項5】 記録トラックとTOC領域とを有する複
    数のディスクを連続して再生するディスク再生方法であ
    って、 上記複数のディスクのうちの1つのディスクの記録トラ
    ックを走査して上記1つのディスクに記録されている圧
    縮されたディジタルデータを所定の記録単位で読み出し
    し、 上記所定の記録単位で読み出されたディジタルデータを
    一旦バッファメモリに書き込み、 上記バッファメモリから読み出されたディジタルデータ
    をデコードし、 上記バッファメモリに書き込まれている上記1つのディ
    スクから読み出された所定単位のデジタルデータの最終
    のディジタルデータを読み出すまでの間に上記複数のデ
    ィスクの他のディスクの再生に必要な引込み動作を開始
    するディスク再生方法。
  6. 【請求項6】 上記圧縮されたディジタルデータを上記
    バッファメモリから上記所定の記録単位で読み出すディ
    ジタルデータの読み出し速度よりも速い書き込み速度で
    上記バッファメモリに書き込むように上記バッファメモ
    リの書き込み制御が行われるようにした請求項5に記載
    のディスク再生方法。
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