JP2001306197A - 情報処理システム、無線送信装置および電子機器 - Google Patents

情報処理システム、無線送信装置および電子機器

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JP2001306197A
JP2001306197A JP2000122187A JP2000122187A JP2001306197A JP 2001306197 A JP2001306197 A JP 2001306197A JP 2000122187 A JP2000122187 A JP 2000122187A JP 2000122187 A JP2000122187 A JP 2000122187A JP 2001306197 A JP2001306197 A JP 2001306197A
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audio
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JP2000122187A
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Hirobumi Kanbara
博文 神原
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を複雑にすることなく、使い勝手がよ
く、また、安価に提供可能なワイヤレス信号伝送方式の
情報処理システムを提供する。 【解決手段】 送信デバイス2は、単体では、オーディ
オ機器3のリモートコマンダとして機能し、パーソナル
コンピュータ1に接続されたときには、パーソナルコン
ピュータ1からのオーディオデータ、制御データ、テキ
ストデータを含む形式の送信信号を形成し、これを赤外
線信号としてオーディオ機器3などに送信する無線送信
装置として機能する。送信デバイス2からのリモコン信
号や送信信号は、オーディオ機器の受光部3PDにより
受光され、リモコン信号はリモコン信号として用いられ
る。送信信号は、これに含まれるオーディオデータ、制
御データ、テキストデータなどが分離されて、そのそれ
ぞれについての処理を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パーソ
ナルコンピュータなどの情報信号処理装置からのデータ
を無線信号として、例えば、オーディオ機器などの電子
機器に供給する情報処理システム、このシステムにおい
て用いられる無線送信装置、および、無線信号を受信す
る電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ機器やオーディオ・ビ
ジュアル機器には、パーソナルコンピュータとの接続用
のRS−232C(Recommended Stan
dard 232C)端子が設けられたものが提供され
ている。このRS−232C端子を通じて、オーディオ
機器やオーディオ・ビジュアル機器をパーソナルコンピ
ュータに接続することにより、パーソナルコンピュータ
を通じて、これらの機器を制御することができるように
されている。
【0003】また、近年においては、インターネットな
どのネットワークを通じて音楽コンテンツを配信する音
楽配信サービスが提供されるようになってきている。使
用者は、自分が聞きたい音楽コンテンツ(オーディオデ
ータ)を、インターネットを通じて、自分のパーソナル
コンピュータのハードディスクやMO(MagnetO
ptical)ディスクなどにダウンロードし、パーソ
ナルコンピュータにおいて再生するなどして利用するこ
とができる。
【0004】そして、音楽配信サービスを通じて、パー
ソナルコンピュータにダウンロードした音楽コンテンツ
をオーディオ機器で再生したり、あるいは、ダウンロー
ドした音楽コンテンツをオーディオ機器により、当該オ
ーディオ機器で用いる記録媒体に複製したい場合があ
る。
【0005】このような場合には、例えば、図10Aに
示すように、パーソナルコンピュータ100とオーディ
オ機器200とを、前述したように、RS−232Cケ
ーブル(制御信号伝送線)110で接続することによ
り、パーソナルコンピュータ100を通じてオーディオ
機器200を制御できるようにするとともに、オーディ
オ信号を伝送するためのアナログ伝送線120によって
も接続する必要がある。
【0006】この図10Aの場合、アナログ伝送線12
0は、パーソナルコンピュータ100のアナログ信号の
出力端子であるラインアウト(LINE OUT)端子
と、オーディオ機器200のアナログ信号の入力端子で
あるラインイン(LINEIN)端子とを接続するもの
である。
【0007】しかし、図10Aに示した例の場合には、
パーソナルコンピュータ100において発生する輻射ノ
イズが、RS−232Cケーブル110やアナログ伝送
線120を伝わってオーディオ機器200に入り、オー
ディオ機器200においてのオーディオ信号の再生や記
録(複製)に影響を及ぼしてしまう場合があると考えら
れる。
【0008】そこで、図10Bに示すように、パーソナ
ルコンピュータとオーディオ機器に、USB(Univ
ersal Serial Bus)規格やIEEE
(Institute of Electrical
and Electronics Engineer
s)1394規格などのデジタルインターフェース用の
接続端子を設け、オーディオ信号をデジタル信号として
伝送し、これをオーディオ機器側で復調するようにすれ
ば、パーソナルコンピュータにおいて発生する輻射ノイ
ズの影響を除去することができる。
【0009】このため、USB規格、あるいは、IEE
E1394規格の接続端子を備えたパーソナルコンピュ
ータや、USB規格、あるいは、IEEE1394規格
の接続端子を備え、デジタル信号処理が可能なオーディ
オ機器やオーディオ・ビジュアル機器などの各種の電子
機器が提供されるようになってきている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10A、
Bに示したように、パーソナルコンピュータとオーディ
オ機器とをケーブルで接続する場合、接続したケーブル
が邪魔になることがある。また、ケーブルで機器間を接
続するため、パーソナルコンピュータやオーディオ機器
の設置場所が限られてしまう。つまり、機器の取り回し
の自由度が低下する。
【0011】そこで、図11に示すように、赤外線を利
用したワイヤレス信号伝送方式を用いて、オーディオデ
ータなどの情報信号や制御データを送信することが考え
られる。このように、赤外線を利用したワイヤレス信号
伝送方式を用いることにより、ケーブルを引き回す必要
がなく、パーソナルコンピュータ100とオーディオ機
器200の設置場所の選択の自由度が大きくなる。ま
た、赤外線を利用したワイヤレス信号伝送方式を用いた
場合には、パーソナルコンピュータ100において発生
する輻射ノイズが、ケーブルを通じてオーディオ機器2
00に伝わってしまうこともない。
【0012】しかし、オーディオデータを送信しなが
ら、例えば、音量や音質などの調整などの各種の制御を
行うようにするためには、オーディオデータの処理回路
と、制御データの処理回路とを別々に設けなければなら
ない。つまり、オーディオデータ自体を処理する部分
と、各種の制御データを処理する部分とを別々に用意し
ておかないと、パーソナルコンピュータから供給される
オーディオデータをオーディオ機器で再生しながら、同
時にパーソナルコンピュータから供給される制御データ
に応じて、オーディオ機器を制御するということができ
なくなる。
【0013】このため、図11に示すように、パーソナ
ルコンピュータ100側には、制御データ用の赤外線信
号の発光部101と、オーディオデータ用の赤外線信号
の発光部102とを設けることになる。これに対応し
て、オーディオ機器側にも制御データ用の赤外線信号の
受光部(リモコン信号の受光部)201と、オーディオ
データ用の赤外線信号の受光部202とを設けることに
なる。
【0014】この場合、オーディオ機器100には、リ
モコン信号用の受光部201が既に設けられているとし
ても、オーディオデータ用の赤外線信号の受光部202
を新たに設けなければならない。また、パーソナルコン
ピュータには、制御データ用の赤外線信号の発光部と、
オーディオでた用の赤外線信号の発光部とを新たに設け
なければならない。
【0015】このように、赤外線を利用したワイヤレス
信号伝送方式を用いるために、パーソナルコンピュータ
に接続する赤外光の発光部や、オーディオ機器に接続す
る赤外光の受光部を新たに設けなければならないので
は、システムの構成が複雑になる。また、システムを構
成するためにかかるコストも高くなってしまう。また、
このことは、赤外線以外の無線信号を用いたとしても同
じことが言える。
【0016】以上のことにかんがみ、構成を複雑にする
ことなく、使い勝手がよく、また、安価に提供可能な無
線信号を利用したワイヤレス信号伝送方式の情報処理シ
ステム、このシステムに用いられる無線送信装置および
電子機器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の情報処理システムは、情報
信号と制御信号とを送出する情報信号処理装置と、前記
情報信号処理装置からの前記情報信号と制御信号とを受
信し、その受信した前記情報信号と前記制御信号とを無
線信号として送信する無線送信装置と、前記無線送信装
置からの前記無線信号を受信し、その受信した前記無線
信号から前記情報信号と前記制御信号とに分離し、分離
された情報信号についての処理動作を、分離された制御
信号により制御する電子機器とからなることを特徴とす
る。
【0018】この請求項1に記載の情報処理システムに
よれば、情報信号処理装置からの情報信号や制御信号
は、無線送信装置により受信され、受信された情報信号
処理装置からの情報信号や制御信号は、無線送信装置を
通じて、電子機器に送信される。電子機器においては、
無線送信装置からの無線信号が受信されて、情報信号と
制御信号とに分離される。そして、分離された情報信号
についての処理動作が、分離された制御情報に応じて制
御される。
【0019】これにより、情報信号処理装置からの情報
信号と制御信号とは、電子機器において分離され、同時
に使用することができる。そして、電子機器において、
情報信号処理装置からの情報信号を制御信号に応じた制
御により、記録媒体に記録したり、あるいは、再生して
使用者に提供するなどのことができる。また、情報信号
処理装置と、電子機器とをケーブルにより接続する必要
がないので、これらの機器の設置場所の自由度を大きく
することができる。
【0020】このように、1つの無線送信装置を介在さ
せるようにするだけで、情報信号処理装置と電子機器と
を無線により接続することができる。したがって、構成
を複雑にすることなく、使い勝手がよく、また、比較的
に安価に、ワイヤレス信号伝送方式の情報処理システム
を提供することができる。
【0021】また、請求項2に記載の発明の情報処理シ
ステムは、請求項1に記載の情報処理システムであっ
て、前記無線送信装置は、前記無線信号として赤外線を
用いるものであって、前記電子機器用の遠隔制御装置と
しての機能を有すると共に、前記情報信号処理装置が接
続されたか否かを検出する検出手段と、前記検出手段に
より前記情報信号処理装置が接続されていると検知され
た場合に、前記電子機器用の遠隔制御装置としての機能
を制限する制限手段とを備えることを特徴とする。
【0022】この請求項2に記載の発明の情報処理シス
テムによれば、無線送信装置は、無線信号として赤外線
を用い、電子機器の遠隔制御装置(リモートコマンダ)
としての機能を有するものであり、電子機器は、無線送
信装置からの赤外線の遠隔制御信号(リモコン信号)を
受信して、受信した遠隔制御信号に応じた制御を行うこ
とができるものである。
【0023】そして、無線送信装置において、検出手段
により、情報処理装置が接続されているか否かが検出さ
れる。検出手段により、無線送信装置に情報信号処理装
置が接続されていると検出された場合には、無線送信装
置の遠隔制御装置としての機能が制限手段により制限さ
れる。
【0024】例えば、無線送信装置に情報信号処理装置
が接続されていると検出された場合には、使用者から無
線送信装置に入力される指示入力のうち、情報信号処理
装置からの制御信号による制御の妨げとなることがない
指示入力しか受け付けないように、制限手段により制限
される。
【0025】これにより、無線送信装置の情報信号処理
装置からの情報信号や制御信号の送信装置としての機能
と、電子機器に対する遠隔制御装置としての機能とを混
在させるようにしても、不都合を生じさせることがない
ようにすることができる。
【0026】また、情報信号処理装置に、情報信号を無
線信号として送信する装置や、制御信号を無線信号とし
て送信する装置を新たに設ける必要がなく、遠隔制御装
置としての機能を有する無線送信装置を通じて、情報信
号と制御信号とを電子機器に送信することができる。し
たがって、構成が複雑でなく、使いがってがよく、ま
た、安価に、光信号を用いたワイヤレス信号送信方式の
情報処理システムを提供することができる。
【0027】また、遠隔制御信号や、情報信号および制
御信号は、無線送信装置から赤外線信号として送信され
る。したがって、情報信号処理装置が発生させる輻射ノ
イズが、電子機器に影響を及ぼすことを確実に防止する
ことができる。
【0028】また、請求項3に記載の発明の情報処理シ
ステムは、請求項1に記載の情報処理システムであっ
て、前記無線送信装置は、前記無線信号として赤外線を
用いるものであって、前記電子機器を遠隔制御する遠隔
制御信号を発生する遠隔制御装置としての機能を有する
と共に、前記遠隔制御信号と、前記情報信号処理装置か
らの前記情報信号および前記制御信号とを、それぞれ分
離可能な態様で前記赤外線によって前記電子機器に送信
する機能を備え、前記電子機器は、前記無線送信装置か
らの赤外線による無線信号から、前記遠隔制御信号と、
前記情報信号処理装置からの前記情報信号および前記制
御信号とを、それぞれ分離して抽出する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0029】この請求項3に記載の情報処理システムに
よれば、無線送信装置は、電子機器の遠隔制御装置とし
ての機能を有するものである。電子機器においては、無
線送信装置からの無線信号から、遠隔制御信号と、前記
情報信号および前記制御信号とが抽出することができる
ようにされる。
【0030】これにより、遠隔制御信号と、情報信号お
よび制御信号とを送出するようにしても、電子機器にお
いて、そのそれぞれを確実に分離、抽出して、そのそれ
ぞれを利用することができる。また、遠隔制御信号や、
情報信号および制御信号は、無線送信装置から赤外線信
号として送信される。したがって、情報信号処理装置が
発生させる輻射ノイズが、電子機器に影響を及ぼすこと
を確実に防止することができる。
【0031】また、請求項4に記載の発明の情報処理シ
ステムは、請求項3に記載の情報処理システムであっ
て、前記無線送信装置は、前記遠隔制御信号と、前記情
報信号処理装置からの前記情報信号および前記制御信号
とを、異なる周波数帯域として送信することを特徴とす
る。
【0032】この請求項4に記載の情報処理システムに
よれば、遠隔制御信号の無線信号の周波数帯域と、情報
信号および制御信号の無線信号の周波数帯域とは異なる
ようにされる。これにより、遠隔制御信号と、情報信号
および制御信号とを、混信するなどのことがなく、電子
機器において、そのそれぞれを確実に抽出して利用する
ことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による情報処理システム、無線送信装置、電子機器の
一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の
形態においては、この発明による情報処理システムを無
線信号として赤外線信号を用いるオーディオ信号処理シ
ステムに適用した場合を例にして説明する。
【0034】図1は、この実施の形態のオーディオ信号
処理システムを説明するための図である。図1におい
て、オーディオ機器3は、この発明による電子機器が適
用されたものであり、この実施の形態においては、MD
(ミニディスク)の記録再生装置(MD装置部)とカセ
ットテープレコーダ(カセットデッキ部)との複合機器
である。この実施の形態のオーディオ機器3は、赤外線
のリモコン信号を受光する受光部であるフォトダイオー
ド3PDを備え、遠隔からの制御が可能なものでる。
【0035】送信デバイス2は、図1Aに示すように、
オーディオ機器3の遠隔制御装置(リモートコマンダ)
としての機能を有し、キー操作部21を通じて受け付け
た使用者からの指示入力に応じた赤外線の遠隔制御信号
(リモコン信号)を送出することができるものである。
【0036】また、送信デバイス2は、この発明による
無線送信装置が適用されたものであり、パーソナルコン
ピュータなどの外部機器との接続端子を備え、図1Bに
示すように、この実施の形態においては、パーソナルコ
ンピュータ1に接続し、パーソナルコンピュータ1から
データの供給を受けることができるように構成したもの
である。
【0037】そして、パーソナルコンピュータ1に送信
デバイス2を接続した場合には、送信デバイス2は、パ
ーソナルコンピュータ1から供給されるオーディオデー
タや制御データ、テキストデータなどの各種のデータを
赤外線信号として、オーディオ機器3に送信することが
できるように構成したものである。このように、この実
施の形態において、送信デバイス2は、オーディオ機器
3のリモートコマンダとしての機能と、パーソナルコン
ピュータ1からのデータを赤外線信号として送信する無
線送信装置としての機能とを合わせ持つものである。
【0038】パーソナルコンピュータ1は、各種のプロ
グラムを実行し、様々な情報処理を行うことができるも
のである。そして、この実施の形態において、通信機能
を備え、電話回線Lを通じてインターネットに接続し
て、音楽コンテンツの配信サービスの提供を受けること
もできるようにされたものである。
【0039】そして、この実施の形態のオーディオ信号
処理システムにおいては、図1Bに示したように、送信
デバイス2をパーソナルコンピュータ1に接続すること
により、上述のようにインターネットを通じてパーソナ
ルコンピュータ1のハードディスクやMOディスクにダ
ウンロードした音楽コンテンツ(オーディオデータ)
や、オーディオ機器3に対する制御データなどを、送信
デバイス2を通じて、オーディオ機器3に赤外線信号と
して送信することができるようにしている。
【0040】また、この実施の形態のオーディオ信号処
理システムにおいては、図1Bに示したように、送信デ
バイス2をパーソナルコンピュータ1に接続することに
より、パーソナルコンピュータ1において作成したMD
に記録する楽曲のタイトル名やアーチスト名などのテキ
ストデータを、送信デバイス2を通じて赤外線信号とし
てオーディオ機器3に送信し、これをオーディオ機器2
において、MDのTOCなどに記録させるようにするこ
とができるようにしている。
【0041】このため、パーソナルコンピュータ1に
は、送信デバイス2を通じて、オーディオデータや制御
データ、さらには、MDに記録するようにするためのテ
キストデータなどオーディオ機器3に送信するようにす
るためのアプリケーションソフトウエアがインストール
されている。
【0042】[送信デバイスについて]このように、オ
ーディオ機器3のリモートコマンダとしての機能と、パ
ーソナルコンピュータ1からの各種のデータを赤外線信
号として送信する無線送信装置としての機能とを有する
送信デバイス2について説明する。図2は、この実施の
形態の送信デバイス2を説明するためのブロック図であ
る。
【0043】図2に示すように、この実施の形態の送信
デバイス2は、キー操作部21、外部機器との接続端子
22、インターフェース回路(図2においてはI/Fと
記載。)23、信号生成部24、ECC(Error
Correcting Code:誤り訂正符号)付加
回路25、変調回路26、増幅回路27、LED(Li
ght Emitting Diode)28、着脱検
出回路29、制御部30を備えたものである。
【0044】制御部30は、この送信デバイス2の各部
を制御するものであり、図2に示すように、CPU(C
entral Processing Unit)31
と、ROM(Read Only Memory)32
と、RAM(RandomAccess Memor
y)33とが、CPUバス34を通じて接続されて構成
されたマイクロコンピュータである。
【0045】まず、送信デバイス2が、オーディオ機器
3のリモートコマンダとして機能する場合の動作につい
て説明する。キー操作部21は、オーディオ機器3のリ
モートコマンダとしての機能を実現するために、使用者
からの各種の指示入力操作を受け付ける操作手段であ
る。
【0046】この実施の形態において、送信デバイス2
のキー操作部21は、例えば、電源オン/オフキー、M
D装置部とカセットデッキ部のそれぞれについての再生
キー、録音キー、早送りキー、巻き戻しキー、停止キ
ー、一時停止キーなどや、音量調整キー、音質調整キー
などの各種の操作キーが設けられたものである。
【0047】このキー操作21を通じて受け付けた使用
者からの指示入力操作に応じた入力情報は、制御部30
に供給される。制御部30は、キー操作部21からの入
力情報を受け付けたときには、その入力情報に応じたリ
モコン信号REを形成するように信号形成部24を制御
する。この場合、ECC付加回路25は動作しないよう
に制御される。
【0048】信号形成部24は、制御部30からの制御
信号に応じて、使用者からの指示入力操作に応じたリモ
コン信号REを形成することができるとともに、後述も
するように、パーソナルコンピュータ1からの供給デー
タに応じた送信信号TSを形成することもできるもので
ある。
【0049】そして、送信信号形成部24は、制御部3
0からのリモコン信号を形成するための制御信号の供給
を受けたときには、その制御信号に応じたリモコン信号
REを形成して、これを変調回路26に供給する。変調
回路26は、制御部30からの制御に応じて、所定の周
波数の副搬送波(変調信号)を用い、信号形成部24か
らのリモコン信号REを変調して、変調後のリモコン信
号REを増幅回路27に供給する。
【0050】増幅回路27は、これに供給された信号、
この場合には、リモコン信号REを所定のレベルにまで
増幅し、これをLED28に供給する。LED28は、
増幅回路27からの信号により駆動されて発光し、この
場合には、リモコン信号REに応じた赤外線信号を送出
する。
【0051】このように、送信デバイス2は、キー操作
部21を通じて受け付けた使用者からの指示入力操作に
応じて、オーディオ機器3に対するリモコン信号REを
形成し、これが赤外線信号として送信デバイス2のLE
D28から送出することによって、オーディオ機器3の
遠隔制御を可能にしている。
【0052】次に、送信デバイス2が、パーソナルコン
ピュータ1に接続されて、パーソナルコンピュータ1か
らのデータを送信する無線送信装置として機能する場合
の動作について説明する。この実施の形態の送信デバイ
ス2は、前述したように、パーソナルコンピュータなど
の外部機器との接続用の接続端子22を備えたものであ
る。この実施の形態において、送信デバイス2の接続端
子22は、例えば、USB規格やIEEE1394規格
などのデジタルインターフェース用の接続端子である。
【0053】そして、送信デバイス2は、接続端子22
を通じて、デジタルインターフェースケーブルによりパ
ーソナルコンピュータ1に接続されることによって、パ
ーソナルコンピュータ1から各種のデータの供給を受け
ることが可能となる。この接続端子22を通じて送信デ
バイス2に供給されたパーソナルコンピュータ1からの
デジタルデータは、I/F回路23に供給される。
【0054】I/F回路23は、これに供給されたデジ
タル信号を、この送信デバイス2に取り込める形式の信
号に直すなどの処理を行い、処理後の信号を信号形成部
24に供給する。また、この実施の形態において、I/
F回路23は、パーソナルコンピュータ1からどのよう
なデータ、すなわち、オーディオデータなのか、制御デ
ータなのか、テキストデータなのかなどを判別し、これ
を制御部30に通知することができるようにされてい
る。
【0055】また、この実施の形態の送信デバイス2に
おいては、図2に示すように、接続端子22の後段に、
着脱検出回路29が設けられている。着脱検出回路29
は、例えば、接続端子22における電圧やインピーダン
スの変化を検出し、接続端子22にパーソナルコンピュ
ータ1が接続されているか否かを電気的に検出するもの
である。
【0056】そして、着脱検出回路29からの検出結果
が、接続端子22にパーソナルコンピュータ1が接続さ
れていることを示すものであるときには、制御部30
は、信号形成部24を制御して、パーソナルコンピュー
タ1から供給されるデータから、オーディオ機器3に送
信するための送信信号TSを形成する。この場合、制御
部30は、I/F回路23からのパーソナルコンピュー
タ1から供給されたデータの種別を示す情報も信号形成
部24に供給して、適切な送信信号TSを形成するよう
にしている。
【0057】この場合、信号形成部24は、パーソナル
コンピュータ1からのオーディオデータ、制御データ、
テキストデータといったデータを別々に送信するための
信号を形成するものではない。送信デバイス2の信号形
成部24は、パーソナルコンピュータ1からのオーディ
オデータ、制御データ、テキストデータのそれぞれを含
めて送信することが可能な所定のフォーマットの送信信
号TSを形成する。
【0058】図3は、信号形成部24において形成さ
れ、送信デバイス2から送信される送信信号TSについ
て説明するための図である。この実施の形態の送信デバ
イス2の信号形成部24は、送信デバイス2が、接続端
子22を通じてパーソナルコンピュータ1に接続されて
いる場合には、オーディオデータAu、制御データC
T、テキストデータTxを含めることが可能な送信信号
TSを形成し、これを赤外線信号として、オーディオ機
器3に送信する。
【0059】これにより、オーディオ機器3において
は、図3に示したように、送信デバイス2からの送信信
号TSを受信し、この受信した送信信号TSから、オー
ディオデータAu、制御データCT、テキストデータT
xを分離して、そのそれぞれについての処理を同時に行
うことができるようにしている。
【0060】図4は、この送信デバイス2の信号形成部
24において形成される送信信号TSを具体的に説明す
るための図である。この実施の形態において、送信デバ
イス2の信号形成部24は、32ビットの送信信号TS
を形成する。そのフォーマットは、図4に示すように、
0ビット目と1ビット目の2ビットをテキストデータで
あるMDタイトルデータを格納するエリアとし、2ビッ
ト目と3ビット目の2ビットを制御データを格納するエ
リアとする。
【0061】また、4ビット目から27ビット目までの
24ビットを、オーディオデータを格納するエリアとす
る。また、28ビット目から31ビット目までの4ビッ
ト分のエリアは、必要なフラグデータやステータスデー
タ、パリティビットなどの格納エリアとして用いるよう
にしている。
【0062】このように、送信デバイス2の信号形成部
24は、制御部30からの制御に応じて、図4に示した
ように、オーディオデータと、制御データと、テキスト
データとを1まとまりのデータとして一緒に送信可能な
態様の送信信号TSを形成する。また、図2において、
ECC付加回路25は、送信信号TSの生成時におい
て、制御部30により動作するようにされ、送信信号T
SにECC(誤り訂正符号)を付加するものである。
【0063】なお、パーソナルコンピュータ1からは、
必ずオーディオデータと、制御データと、テキストデー
タとの3つのデータが送信デバイス2に供給されるわけ
ではない。オーディオデータだけの場合もあれば、制御
信号だけの場合もあるし、テキストデータだけの場合も
ある。また、オーディオ信号と制御信号とを送信する
が、テキストデータは送信しないなどという場合もあ
る。
【0064】したがって、送信信号形成部24において
形成される送信信号TSは、オーディオデータを格納す
るエリアと、制御データを格納するエリアと、テキスト
データを格納するエリアとを有しているが、パーソナル
コンピュータ1から送信されてきていないデータのエリ
アは空き状態として送信信号TSを形成する。
【0065】すなわち、この実施の形態の送信デバイス
2は、3種類のデータを1まとまりの送信信号TSとし
て送信することもできるし、3種類のデータの内の2種
類のデータを1まとまりの送信信号として送信したり、
また、3種類のデータの内の1種類のデータだけを送信
することもできる。
【0066】なお、オーディオデータが左と右との2チ
ャンネルのいわゆるステレオオーディオデータである場
合、32ビットの送信信号を1サブフレームとし、左チ
ャンネル用のサブフレームと、右チャンネル用のサブフ
レームとを形成して、この左右の2サブフレームを1フ
レームとして送信するようにすれば、2チャンネルのス
テレオオーディオデータも送信することができる。ま
た、複数のサブフレーム、あるいは、複数のフレームか
らなるパケットを形成し、これを送信信号TSとして送
信するようにすることもできる。
【0067】このようにして、信号形成部24において
形成された送信信号TSは、変調回路26に供給され
る。変調回路26は、前述したリモコン信号REの送信
時の動作においても説明したように、これに供給された
信号を所定の変調信号を用いて変調する。
【0068】したがって、送信信号TSもまた、ここで
所定の周波数の副搬送波(変調信号)によって変調され
ることになる。しかし、この実施の形態においては、送
信先のオーディオ機器2において、リモコン信号RE
と、送信信号TSとを明確に区別することができるよう
にするため、リモコン信号REと、送信信号TSとで
は、異なる周波数帯域の副搬送波を用いて変調するよう
にしている。
【0069】図5は、この実施の形態の変調回路26に
おいて用いられる副搬送波の周波数帯域を説明するため
の図である。この実施の形態の変調回路26は、これに
供給された信号がリモコン信号REである場合には、こ
れを40kHz以下の帯域aの副搬送波を用いて変調す
る。また、この実施の形態の変調回路26は、これに供
給された信号が送信信号TSである場合には、これを3
MHzから6MHzの帯域bの副搬送波を用いて変調す
る。
【0070】このように、異なる周波数帯域の副搬送波
を用いることによって、送信デバイス2から赤外線信号
として送出されるリモコン信号REと送信信号TSと
を、異なる周波数帯域の信号にして送信し、受信側のオ
ーディオ機器3において、容易に分離して、利用するこ
とができるようにしている。
【0071】そして、送信信号TSを送信する場合にお
いても、変調回路26において変調された送信信号TS
は、増幅回路27に供給される。増幅回路28は、これ
に供給された送信信号TSを所定のレベルにまで増幅
し、これをLED28に供給する。これにより、LED
28は、増幅回路27からの送信信号TSにより駆動さ
れ、送信信号TSが、赤外線信号として送出される。
【0072】このように、この実施の形態の送信デバイ
ス2は、これが単体で用いられた場合には、オーディオ
機器3に赤外線信号のリモコン信号REを送信するリモ
ートコマンダとして機能し、接続端子22を通じてパー
ソナルコンピュータ1に接続された場合には、パーソナ
ルコンピュータ1からのデータを赤外線信号として送信
する無線送信装置として機能する。
【0073】そして、送信デバイス2が、パーソナルコ
ンピュータ1の送信装置として機能し、送信信号TSを
形成して送信する場合には、オーディオデータと、制御
データと、テキストデータとを、送信信号TSという1
まとまりのデータとして送信する。
【0074】このため、パーソナルコンピュータ1から
のオーディオデータをオーディオ機器3に送信してこれ
を再生している場合に、音量調整や音質調整のための制
御信号をパーソナルコンピュータ1から送信しても、オ
ーディオデータの再生を停止させることなく、供給され
た制御データに応じて、音量や音質の調整を行うことが
できるようにしている。
【0075】つまり、オーディオデータを送信している
場合には、このオーディオデータの処理を中断させたり
することなく、オーディオデータと共に、制御データや
テキストデータを送信することができる。また、送信信
号TSは、赤外線信号として送信されるので、パーソナ
ルコンピュータ1からの輻射ノイズなどがオーディオデ
ータに混入してしまうなどの影響を除去することができ
る。
【0076】また、この実施の形態の送信デバイス2
は、パーソナルコンピュータ1の送信装置として機能
し、送信信号TSを形成して送信する場合には、リモー
トコマンダとしての機能を制限するようにしている。も
ちろん、送信デバイス2が、接続端子22を通じてパー
ソナルコンピュータ1に接続されている場合には、リモ
ートコマンダとしての機能を停止させるようにしてもよ
い。
【0077】しかし、音量調整や音質調整などは、パー
ソナルコンピュータ1を通じて制御するよりも、送信デ
バイス2を操作して行うようにしたほうが、簡便に素早
く行うことができる場合もある。このため、この実施の
形態の送信デバイス2においては、送信デバイス2が、
パーソナルコンピュータ1の送信装置として機能してい
る場合であっても、パーソナルコンピュータ1を通じて
の制御に反することがない範囲で、送信デバイス2は、
オーディオ機器3のリモートコマンダとしても機能する
ことができるようにしている。
【0078】図6は、この実施の形態の送信デバイス2
の制御部30により行なわれる処理を説明するためのフ
ローチャートである。この実施の形態の送信デバイス2
の制御部30は、電源が供給されて動作が可能な状態に
あるときには、この図6に示す処理を実行し、オーディ
オ機器のリモートコマンダとして、あるいは、パーソナ
ルコンピュータ1の送信装置として動作することができ
るようにしている。
【0079】送信デバイス2の制御部30は、接続端子
22にパーソナルコンピュータ1が接続されているとき
にはHigh”1“をセットし、接続端子22にパーソ
ナルコンピュータ1が接続されていないときにはLo
w”0“をセットすることにより、接続端子22にパー
ソナルコンピュータが接続されているか否かを示すPC
リンクレジスタを備えている。
【0080】そして、送信デバイス2の制御部30は、
着脱検出回路29からの検出出力と、PCリンクレジス
タの値とを確認し、接続端子22へのパーソナルコンピ
ュータ1の接続状態が、切断から接続に変化したか否か
(PCリンクが切断から接続に変化したか)を判断する
(ステップS101)。
【0081】このステップS101においては、PCリ
ンクレジスタの値がLow”0“で、かつ、着脱検出回
路29からの検出出力が接続されていることを示すもの
であるときには、接続端子22へのパーソナルコンピュ
ータ1の接続状態が、切断から接続に変化したと判断
し、これ以外の場合には、接続端子22へのパーソナル
コンピュータ1の接続状態が、切断から接続に変化して
いないと判断する。
【0082】ステップS101の判断処理において、接
続端子22へのパーソナルコンピュータ1の接続状態
が、切断から接続に変化したと判断したときには、制御
部30は、PCリンクレジスタの値をLow”0”から
High”1“に変更する(ステップS102)。
【0083】そして、ステップS101の判断処理にお
いて、接続端子22へのパーソナルコンピュータ1の接
続状態が、切断から接続に変化していないと判断した場
合、あるいは、ステップS102において、PCリンク
レジスタの値をHihg”1“にした場合には、着脱検
出回路29からの検出出力と、PCリンクレジスタの値
とから、接続端子22へのパーソナルコンピュータ1の
接続状態が、接続から切断に変化したか(PCリンクが
切断から接続に変化したか)否かを判断する(ステップ
S103)。
【0084】ステップS103の判断処理においては、
PCリンクレジスタの値がHigh”1“で、着脱検出
回路29からの検出出力が接続されていないことを示す
ものであるときには、接続端子22へのパーソナルコン
ピュータ1の接続状態が、接続から切断に変化したと判
断し、これ以外の場合には、接続端子22へのパーソナ
ルコンピュータ1の接続状態が、接続から切断に変化し
ていないと判断する。
【0085】ステップS103の判断処理において、接
続端子22へのパーソナルコンピュータ1の接続状態
が、接続から切断に変化したと判断したときには、PC
リンクレジスタの値をHigh”1“からLow”0
“に変更する(ステップS104)。
【0086】この実施の形態の送信デバイス2において
は、上述のステップS101からステップS104まで
の処理により、接続端子22へのパーソナルコンピュー
タ1の最新の接続状態をPCリンクレジスタに反映さ
せ、PCリンクレジスタを確認することにより、接続端
子22へのパーソナルコンピュータ1の最新の接続状態
を知ることができるようにしている。
【0087】この後、制御部30は、PCリンクレジス
タの値を確認し、PCリンクレジスタの値がHigh”
1”か否か、すなわち、送信デバイス2の接続端子22
にパーソナルコンピュータ1が接続されているか否かを
判断する(ステップS105)。
【0088】ステップS105の判断処理において、送
信デバイス2の接続端子22にパーソナルコンピュータ
1が接続されていると判断した場合には、送信デバイス
2の制御部30は、信号形成部24、変調回路26など
を制御して、接続端子22を通じて供給されるパーソナ
ルコンピュータ(PC)3からのオーディオデータ、制
御データ、テキストデータを含む送信信号TSを形成
し、これを赤外線信号としてオーディオ機器3に送信す
る(ステップS106)。
【0089】ステップS105の判断処理において、送
信デバイス2の接続端子22にパーソナルコンピュータ
1が接続されていないと判断した場合、あるいは、ステ
ップS106の処理により、パーソナルコンピュータ1
から供給されるデータから送信信号TSを形成して送信
するようにした場合には、制御部30は、キー操作部2
1の操作キーが押下されたか否かを判断する(ステップ
S107)。
【0090】ステップS107の判断処理において、キ
ー操作部21の操作キーは操作されていないと判断した
ときには、制御部30は、ステップS101からの処理
を繰り返す。また、ステップS107の判断処理におい
て、キー操作部21の操作キーが操作されたと判断した
ときには、制御部30は、PCリンクレジスタの値を確
認し、PCリンクレジスタの値が、High”1“か否
かを判断する(ステップS108)。
【0091】ステップS108の判断処理において、P
Cリンクレジスタの値が、High”1“でない、すな
わち、接続端子22にパーソナルコンピュータが接続さ
れていないと判断したときには、制御部30は、信号形
成部24、変調回路26を制御して、押下された操作キ
ーに応じたリモコン信号REを形成して、これを送信し
(ステップS109)、ステップS101からの処理を
繰り返す。
【0092】つまり、接続端子22にパーソナルコンピ
ュータ1が接続されていなければ、パーソナルコンピュ
ータ1からの制御信号に応じた制御内容と、キー操作部
21を通じて受け付けた使用者からの指示入力操作に応
じた制御内容とが相反するなどぶつかりあうことはない
ので、制御部30は、送信デバイス2をリモートコマン
ダとして機能させるようにする。
【0093】ステップS108の判断処理において、P
Cリンクレジスタの値が、High”1“であり、接続
端子22にパーソナルコンピュータが接続されていると
判断したときには、制御部30は、使用者により押下さ
れた操作キーは、受付可能な操作キーか否かを判断する
(ステップS110)。
【0094】つまり、接続端子22にパーソナルコンピ
ュータ1が接続されいる場合には、パーソナルコンピュ
ータ1からの制御信号に応じた制御内容と、キー操作部
21を通じて受け付けた使用者からの指示入力操作に応
じた制御内容とが相反するなどぶつかりあってしまう場
合が発生する。
【0095】例えば、パーソナルコンピュータ1からの
制御信号が、オーディオ機器3に対して、パーソナルコ
ンピュータ1からのオーディオデータをMDに記録する
ように指示するものであるときに、キー操作部21を通
じて受け付けた使用者からの指示入力操作に応じて形成
するリモコン信号が、オーディオ機器3に対して、MD
に記録されたオーディオデータの再生を指示するもので
ある場合には、使用者の意図しない動作をオーディオ機
器3に行わせてしまうなどの不都合が生じることも考え
られる。
【0096】そこで、この実施の形態において、制御部
30は、ステップS110において、キー操作部21を
通じて受け付けた使用者からの指示入力操作は、パーソ
ナルコンピュータ1からの制御信号によるオーディオ機
器3の制御を妨げることがない制御を指示するもの、例
えば、オーディオ機器3に対して、音量(ボリューム)
や音程(バス、トレブル)の調整を指示するものである
か否かを判断する。
【0097】ステップS110の判断処理において、キ
ー操作部21に対して行われた使用者からの指示入力操
作は、パーソナルコンピュータ1からの制御信号による
オーディオ機器3の制御を妨げることがない制御を指示
するものであり、受け付け可能なものであると判断した
ときには、制御部30は、ステップS109の処理に進
み、信号形成部24、変調回路26を制御して、押下さ
れた操作キーに応じたリモコン信号REを形成して、こ
れを送信する。そして、ステップS101からの処理を
繰り返す。
【0098】また、ステップS110の判断処理におい
て、キー操作部21に対して行われた使用者からの指示
入力操作は、パーソナルコンピュータ1からの制御信号
によるオーディオ機器3の制御を妨げる可能性のある、
受け付け不能なものであると判断したときには、制御部
30は、キー操作部21を通じて受け付けた使用者から
の指示入力操作を拒否(無視)し(ステップS11
1)、ステップS101からの処理を繰り返す。
【0099】このように、送信デバイス2は、接続端子
22にパーソナルコンピュータ1が接続されているとき
には、パーソナルコンピュータ1から供給されるデータ
から送信信号TSを形成し、これを送信する無線送信装
置として機能する。そして、無線送信装置として機能す
る場合には、キー操作部21に対して行われた使用者か
らの指示入力操作のうち、パーソナルコンピュータ1か
らの制御信号による制御を妨げることのない制御を指示
する指示入力操作だけを受け付ける。
【0100】このように、送信デバイス2は、リモート
コマンダとしても、また、パーソナルコンピュータ1か
らのデータの無線送信装置としても用いることができる
ようにされる。したがって、パーソナルコンピュータ1
からオーディオ機器3に、オーディオデータ、制御デー
タ、テキストデータなどの複数のデータを赤外線信号に
より送信する場合に、新たに赤外線信号の送信装置を設
ける必要がない。
【0101】このように、単体では、オーディオ機器3
のリモートコマンダとして機能する送信デバイス2を通
じて、パーソナルコンピュータ1からの各種のデータを
オーディオ機器3に送信することができるので、簡単な
構成で使い勝手がよく、また、安価なオーディオ信号処
理システムを構成することが可能となる。
【0102】また、パーソナルコンピュータ1からのオ
ーディオデータ、制御データ、テキストデータは、別々
に送信されるのではなく、オーディオデータ、制御デー
タ、テキストデータのそれぞれを含む形式の送信信号T
Sとして、すなわち、複数のデータが1まとまりの信号
として送信される。
【0103】したがって、オーディオデータを送信して
いる最中に、制御データやテキストデータを送信する場
合であっても、オーディオデータの送信を中断する必要
がないので、オーディオ機器3におけるオーディオデー
タについての再生処理や記録処理を中断させることがな
い。
【0104】また、オーディオデータ、制御データ、テ
キストデータのそれぞれを、デジタルデータとして、ま
た、赤外線信号として送信することができるので、オー
ディオデータに雑音が混入することもなく、オーディオ
データを劣化させることもない。
【0105】また、この実施の形態においては、パーソ
ナルコンピュータ1と送信デバイス2とは、USB規格
やIEEE1394規格のデジタル伝送線を通じて接続
されている。この場合、パーソナルコンピュータ1から
受信デバイス2に電源を供給するようにできる。
【0106】したがって、送信デバイス2においては、
パーソナルコンピュータ1に接続されたときには、パー
ソナルコンピュータ1から供給される電源を用い、パー
ソナルコンピュータ1に接続されていないときには、自
機に搭載される電池電源を用いるようにする琴似より、
送信デバイス2に搭載された電池の消耗を押さえること
ができる。したがって、無線送信装置としての機能が増
えても、送信デバイス2の電池の消耗を早めることもな
い。
【0107】[オーディオ機器(電子機器)について]
次に、この実施の形態のオーディオ機器3について説明
する。オーディオ機器3は、この発明による電子機器が
適用されたものであり、この実施の形態の送信デバイス
2からのリモコン信号REや送信信号TSを受信して処
理することができるようにされたものである。
【0108】なお、この実施の形態のオーディオ機器3
は、前述したように、MD装置部と、カセットデッキ部
とを備えた複合機器である。しかし、以下においては説
明を簡単にするため、送信デバイス2から、オーディオ
機器3のMD装置部に対するリモコン信号REや送信信
号TSを送信する場合を例にして説明する。このため、
以下においては、オーディオ機器3のカセットデッキ部
についての説明は省略する。
【0109】[オーディオ機器3のMD装置部の構成に
ついて]図7は、この実施の形態のオーディオ機器3の
MD装置部41および受信信号処理部42の構成例を説
明するためのブロック図である。図7において、ディス
ク411は、前述したように、MD(ミニディスク)と
呼ばれる小型の光磁気ディスクであり、図示しないが、
カートリッジに収納されて提供されるものである。ま
た、ディスク411には、光ビームのトラッキング制御
用としてプリグルーブが形成されているとともに、この
プリグルーブに絶対アドレス信号が記録されている。
【0110】さらに、ディスク411は、スピンドルモ
ータ412により回転されるとともに、その回転は、サ
ーボ回路415により、ディスク411の線速度が一定
となるように制御される。また、ディスク411の一方
の面には、カートリッジのシャッター開口部を通じて記
録用の磁気ヘッド413が対向して配置され、ディスク
1の他方の面には、シャッター開口部を通じて光ピック
アップ414が対向して配置される。
【0111】そして、この光ピックアップ414のフォ
ーカス及びトラッキングが、サーボ回路415により制
御されるとともに、ヘッド413及び光ピックアップ4
14は、送りモータ416により、ディスク1の半径方
向に移動できるようにされている。
【0112】また、システム制御部430はマイクロコ
ンピュータにより構成され、このMD装置部および図示
しないがカセットデッキ部の動作を管理するものであ
る。さらに、このシステム制御部430には、イジェク
トキー、再生キー、停止キー、録音キー、消去キー、電
源キーなどの操作キー420が接続されるとともに、デ
ィスプレイ440が接続され、このディスプレイ440
にディスク411に関する各種の情報、例えば再生中の
曲の経過時間や再生中の曲のトラック番号などが表示さ
れる。
【0113】さらに、回路441〜452は記録再生回
路を示し、この記録再生回路がシステム制御部430に
より制御され、以下のように記録及び再生が実行され
る。なお、ディスク411上のUTOC(User T
able Of Contents)は、ディスク41
1を装置にセットしたときに、ディスク411から読み
出されて例えばシステム制御部430のメモリのワーク
エリアにコピーされ、以後、このワークエリア上のUT
OCが記録再生に使用される。
【0114】[記録時の動作]この実施の形態のオーデ
ィオ機器3は、送信デバイス2を通じて赤外線信号とし
て提供されるパーソナルコンピュータ1からのオーディ
オデータを処理することができるものである。しかし、
図7に示すように、この実施の形態のオーディオ機器3
は、アナログオーディオ信号の入力端子441を備えた
ものである。このため、まず、入力端子441を通じて
供給されるアナログオーディオ信号をディスク411に
記録する場合を例にして、記録時の動作について説明す
る。
【0115】記録時には、ステレオのアナログオーディ
オ信号が、入力端子441を通じてA/Dコンバータ4
42に供給されて、ここで所定のサンプリング周波数、
所定の量子化ビット数のデジタルオーディオデータにA
/D変換される。A/D変換されたデジタルオーディオ
データは、音声圧縮エンコード/デコード回路443に
供給され、例えば変形DCT(Modified DC
T)により約1/5のデータ量にデータ圧縮される。
【0116】そして、このデータ圧縮されたオーディオ
データは、メモリコントローラ444によりバッファメ
モリ(DRAM:Dynamic Random Ac
cess Memory)445にいったん書き込まれ
るとともに、その書き込み速度の約5倍の速度で順番に
読み出され、この読み出されたオーディオデータが、デ
ータエンコード/デコード回路446に供給されてセク
タ構造のデータにエンコードされる。
【0117】そして、このエンコードされたオーディオ
データが、EFM(8−14 Modulation)
及びCIRC(Cross Interleave R
ead−Solomon Code)エンコード/デコ
ード回路447に供給され、エラー検出訂正用のエンコ
ード処理が行われるとともに、記録に適した変調処理、
この例においては、EFM処理が行われる。なお、エラ
ー検出訂正用の符号は、この例においては、CDのCI
RCに対してインターリーブを変更したものが使用され
る。
【0118】そして、このオーディオデータが、ヘッド
駆動回路448を通じてヘッド413に供給され、オー
ディオデータで変調された磁界がディスク441に供給
される。また、このとき、光ピックアップ414からの
レーザービームがディスク411に照射されるととも
に、磁気ヘッド413と光ピックアップ414とは、同
期してディスク411の半径方向に移動される。こうし
て、光ピックアップ414の光の照射と、磁気ヘッド4
13による変調磁界とにより、ディスク411には熱磁
気記録によってヘッド駆動回路448からのオーディオ
データが記録される。
【0119】さらに、この記録時、光ピックアップ41
4の検出出力が、RF回路449を通じてアドレスデコ
ーダ450に供給され、ディスク411のプリグルーブ
に記録されている絶対アドレス信号が抽出されてデコー
ドされ、このデコードされた絶対アドレス信号がEFM
及びCIRCエンコード/デコード回路447に供給さ
れてオーディオデータに挿入され、ディスク411に記
録される。
【0120】また、この絶対アドレス信号は、システム
制御部430にも供給され、記録位置の認識及び位置制
御にも使用される。さらに、RF回路449の出力信号
がサーボ回路415に供給され、ディスク411のプリ
グルーブの信号によりディスク411の線速度が一定と
なるようにサーボ制御される。
【0121】なお、この記録時、ディスク411に対す
る記録位置は、上述したシステム制御部430のワーク
エリアのUTOCの情報にしたがって決定されるととも
に、その記録にしたがってそのUTOCの情報が更新さ
れる。また、ディスク411を装置からイジェクトする
キー操作をしたとき、ワークエリア内のUTOCがディ
スク411に書き戻され、ディスク411のUTOCが
記録に対応して更新される。
【0122】[再生時の動作]再生時には、プリグルー
ブの信号をサーボ回路415が使用して、記録時と同様
にしてディスク411が記録時と等しい一定の線速度で
回転させられる。また、光ピックアップ414により、
目的のトラックを照射したレーザー光の反射光が検出さ
れるとともに、この検出出力がRF回路449に供給さ
れ、例えば非点収差法によりフォーカスエラーが検出さ
れ、例えばプッシュプル法によりトラッキングエラーが
検出される。そして、これらのエラー信号がサーボ回路
415に供給されてフォーカスエラー及びトラッキング
エラーがなくなるように、光ピックアップ414が制御
される。
【0123】さらに、RF回路449において、目的の
トラックからの反射光の偏光角の違いが検出されて再生
信号が取り出されるとともに、この再生信号が2値化さ
れてEFM及びCIRCエンコード/デコード回路44
7に供給される。また、RF回路449の出力信号がア
ドレスデコーダ450に供給され、プリグルーブからの
絶対アドレス信号が抽出されてデコードされる。
【0124】このデコードされた絶対アドレス信号がE
FM及びCIRCエンコード/デコード回路447を通
じてシステム制御部430に供給され、サーボ回路41
5における光ピックアップ414のディスク半径方向の
再生位置の制御に使用される。また、システム制御部4
30においては、再生信号からセクタ単位のアドレス情
報も抽出され、光ピックアップ414の再生位置の管理
に使用される。
【0125】そして、ディスク411から読み出された
オーディオデータは、バッファメモリ445にいったん
書き込まれてから読み出され、その後、もとのオーディ
オデータにデータ伸長されるが、ディスク411から読
み出されるオーディオデータとデータ伸長後のオーディ
オデータとの伝送レイトの違いから、ディスク411か
らのオーディオデータの読み出しは、バッファメモリ4
45に蓄えられるオーディオデータが所定量以下になら
ないように、間欠的に行われる。
【0126】そして、EFM及びCIRCエンコード/
デコード回路447においては、RF回路449を通じ
て供給された再生信号がEFM復調されるとともに、エ
ラー訂正が行われ、これらの処理の行われたオーディオ
データは、データエンコード/デコード回路446に供
給されてもとの圧縮された状態のオーディオデータにデ
コードされる。そして、さらに、このデコードされたオ
ーディオデータは、メモリコントローラ444を通じて
バッファメモリ445にいったん書き込まれるととも
に、書き込み速度の約1/5倍の速度で順番に読み出さ
れる。
【0127】この場合、メモリコントローラ444は、
上記のように、バッファメモリ445に書き込まれてい
るデータ量が、ほぼ規定量に維持されるようにバッファ
メモリ445の書き込みを制御する。すなわち、バッフ
ァメモリ445のデータ量があらかじめ定められたデー
タ量以下になったときには、光ピックアップ414によ
りディスク411からオーディオデータを間欠的に取り
込んでデータエンコード/デコード回路446からバッ
ファメモリ445にオーディオデータを書き込むように
制御する。
【0128】また、メモリコントローラ444は、正常
時は、できるだけバッファメモリ445に必要最小限以
上の所定データが蓄積されないようにもバッファメモリ
445の制御を行う。
【0129】さらに、再生中にトラックジャンプを生じ
たときには、バッファメモリ445へのオーディオデー
タの書き込みが禁止され、読み出しだけが行われる。そ
して、ディスク411に対する再生位置が修正されたと
き、バッファメモリ445へのオーディオデータの書き
込みの再開が許可される。
【0130】そして、バッファメモリ445から読み出
されたオーディオデータは、メモリコントローラ444
を通じて音声圧縮エンコード/デコード回路443に供
給されてもとのオーディオデータにデータ伸長され、こ
のオーディオデータがD/Aコンバータ451に供給さ
れてもとのアナログ信号にD/A変換され、このアナロ
グ信号が出力端子452に取り出される。
【0131】このように、この実施の形態においては、
アナログ入力端子441を通じて供給されたアナログオ
ーディオ信号を、ディスク411に記録することができ
るとともに、ディスク411に記録されたデジタルオー
ディオデータを読み出して、再生することができるよう
にされている。
【0132】[送信デバイス2からの送信信号の処理]
さらに、この実施の形態のオーディオ機器3は、前述も
したように、送信デバイス2から赤外線信号として供給
されるデジタルオーディオデータの供給を受けて、これ
を再生したり、ディスク411に記録したりすることが
できるようにされている。
【0133】図7において、フォトディテクタ3PD
は、送信デバイス2からのリモコン信号REや送信信号
TSなどの赤外線信号の受光素子であり、リモコン信号
を受信するために従来から用いられていたものと同様の
ものである。そして、この実施の形態において、オーデ
ィオ機器3のフォトディテクタ3PDにより受光され、
電気信号に変換された信号は、受信信号処理回路42に
供給される。
【0134】図8は、この実施の形態のオーディオ機器
3の受信信号処理回路42を説明するためのブロック図
である。図8に示すように、この実施の形態のオーディ
オ機器3は、電流−電圧変換回路421、BPF(Ba
ndPass Filter)422、424、リモコ
ン信号処理回路423、復調回路425、バッファメモ
リ426、ECC復号回路427、制御部428を備え
たものである。
【0135】フォトディテクタ3PDにより受光され電
気信号に変換された信号は、電流−電圧変換回路421
に供給され、ここで、電流強弱の信号が電圧強弱の信号
に変換される。電圧変化の信号に変換された信号は、B
PF422、BPF424に供給される。
【0136】BPF422は、これに供給された信号か
ら、図5を用いて前述したように、40kHz以下の周
波数帯域の副搬送波により変調されて送信されてくるリ
モコン信号REを抽出し、この抽出したリモコン信号R
Eをリモコン信号処理回路423に供給する。
【0137】リモコン信号処理回路423は、これに供
給されたリモコン信号を復調するなどの処理を行って、
元のリモコン信号REを得る。このリモコン信号RE
が、例えば、オーディオ機器3のシステム制御部に供給
され、リモコン信号REに応じた制御が行なわれること
になる。
【0138】一方、BPF424は、これに供給された
信号から、図5を用いて前述したように、3MHzから
6MHzの周波数帯域の副搬送波により変調されて送信
される送信信号TSを抽出し、この抽出した送信信号T
Sを復調回路435に供給する。復調回路435は、こ
れに供給された送信信号を復調し、元の送信信号TSを
得て、これをバッファメモリ426に格納する。
【0139】バッファメモリ426に格納された送信信
号TSに対しては、ECC復号回路427により、誤り
訂正処理が行なわれ、使用可能な状態に復元される。送
信信号TSは、図3、図4を説明したように、オーディ
オデータAu、制御データCT、テキストデータTxが
含められ混在するようにされた形式のものである。
【0140】このため、送信信号処理部42の制御部4
28は、バッファメモリ426に格納されたデータ列
(送信信号TS)から、オーディオデータAu、制御信
号CT、MDに記録するタイトル名やアティスト名など
のテキストデータを分離して抽出する。
【0141】そして、制御部428は、分離、抽出した
オーディオデータAuを、回路441〜452からなる
オーディオ信号の記録再生回路に供給する。具体的に
は、図7に示したように、音声圧縮エンコード/デコー
ド回路443と、A/Dコンバータ451とに供給する
ようにする。
【0142】そして、送信信号TSとして、パーソナル
コンピュータ1から送信デバイス2を通じて、オーディ
オデータとオーディオデータの再生を指示する制御デー
タが供給されたときには、システム制御部430は、当
該制御データに基づいて、オーディオ機器3の各部を制
御し、送信信号処理部42からD/Aコンバータ451
に供給されるオーディオデータをD/A変換し、アナロ
グ信号とされたオーディオデータを出力端子452を通
じて出力する。
【0143】この出力端子452を通じて出力されるオ
ーディオ信号が、尾で機器3のスピーカに供給されて、
パーソナルコンピュータ1からのオーディオデータに応
じた音声が、オーディオ機器3において再生されて放音
される。
【0144】また、送信信号TSとして、パーソナルコ
ンピュータ1から送信デバイス2を通じて、オーディオ
データとオーディオデータのディスク411への記録を
指示する制御データが供給されたときには、システム制
御部430は、当該制御データに基づいて、オーディオ
機器3の各部を制御し、送信信号処理部42から音声圧
縮エンコード/デコード回路443に供給されるオーデ
ィオデータを、記録時の処理として前述したように、デ
ィスク411に記録する。
【0145】また、制御部428は、分離、抽出した制
御データをシステム制御部439に供給する。また、制
御部428は、分離、抽出したテキストデータを、例え
ば、システム制御部430を通じてTOCの書込み回路
におくり、テキストデータをディスク411のTOCに
書き込むようにする。
【0146】[パーソナルコンピュータ1からオーディ
オ機器3までのデータの流れ]そして、この実施の形態
のオーディオ信号処理システムにおいて、パーソナルコ
ンピュータ1からオーディオ機器3までの送信信号TS
の流れをまとめると、以下のようになる。つまり、パー
ソナルコンピュータ1に取り込んだオーディオデータを
オーディオ機器3で再生したい場合には、パーソナルコ
ンピュータ1にインストールされている送信用アプリケ
ーションソフトウエアを実行し、送信するオーディオデ
ータを指示するとともに、再生(PLAY)コマンドを
入力する。
【0147】これにより、パーソナルコンピュータ1
は、再生コマンドと指示されたオーディオデータとを自
己のUSB規格やIEEE1394規格の接続端子に接
続されている送信デバイス2に送出する。送信デバイス
2は、パーソナルコンピュータ1からの再生コマンドや
オーディオデータを受信すると、前述したように、受信
したデータのそれぞれを含む形式の送信信号TSを形成
し、これを赤外線信号としてオーディオ機器3に送信す
る。
【0148】オーディオ機器3においては、送信デバイ
ス2からの送信信号TSを受光し、これに含まれるオー
ディオデータ、制御データ、テキストデータを、前述し
たように分離、抽出し、制御データに応じた制御を行っ
て、供給されたオーディオデータを再生する。なお、オ
ーディオ機器3の電源が投入されていない場合には、電
源ONコマンドをも送信することによって、オーディオ
機器3の電源を投入し、供給するオーディオ信号の再生
を実行するようにすることもできる。
【0149】そして、パーソナルコンピュータ1からオ
ーディオデータを順次送信することにより、パーソナル
コンピュータ1からのオーディオデータをオーディオ機
器3により再生し、聴取することができる。このように
して、パーソナルコンピュータ1からのオーディオデー
タの再生をオーディオ機器3が行っている間、何も操作
しなければ、送信信号TSの制御データのエリアやテキ
ストデータのエリアにはデータは格納されていないの
で、再生だけが続けられる。
【0150】そして、必要に応じて、パーソナルコンピ
ュータ1から、音量や音質の調整指示を入力すると、音
量や音質の調整のための制御コマンドが送信信号TSの
該当するエリアに格納されて送信され、オーディオ機器
3においてのオーディオデータの再生を停止させること
なく、オーディオ機器3においての放音音声の音量や音
質の調整を行うことができる。
【0151】また、パーソナルコンピュータ1に取り込
んだオーディオデータをオーディオ機器3のディスク4
11に記録したい場合にも、前述したオーディオデータ
の再生の場合と同様に、パーソナルコンピュータ1にイ
ンストールされている送信用アプリケーションソフトウ
エアを実行し、送信するオーディオデータを指示すると
ともに、記録(REC)コマンドを入力する。
【0152】これにより、パーソナルコンピュータ1か
ら、記録コマンドや指示されたオーディオデータが、自
己のUSB規格やIEEE1394規格の接続端子に接
続されている送信デバイス2に供給される。送信デバイ
ス2は、パーソナルコンピュータ1からの記録コマンド
やオーディオデータを受信すると、受信したデータのそ
れぞれを含む形式の送信信号TSを形成して、これを赤
外線信号としてオーディオ機器3に送信する。
【0153】これにより、オーディオ機器3において
は、送信デバイス2からの送信信号TSを受光し、これ
に含まれるオーディオデータ、制御データ、テキストデ
ータを、前述したように分離、抽出し、制御データに応
じた制御を行って、提供されたオーディオデータのディ
スク411への記録を行う。もちろんこの場合にも、オ
ーディオ機器3の電源が投入されていない場合には、電
源ONコマンドをも送信することによって、オーディオ
機器3の電源を投入し、供給するオーディオデータの記
録を実行するようにすることもできる。
【0154】また、受信デバイス2を接続端子22を通
じてパーソナルコンピュータ1に接続されている場合に
は、受信デバイス2のキー操作部21を通じて行うこと
が可能な操作は制限される。つまり、受信デバイス2が
接続端子22を通じてパーソナルコンピュータ1に接続
されている場合には、オーディオ機器3に対するリモー
トコマンダとしての機能は制限される。
【0155】例えば、受信デバイス2が接続端子22を
通じてパーソナルコンピュータ1に接続されている場
合、送信デバイス2のキー操作部21を通じて、オーデ
ィオ機器3に対して、音量や音質の制御データを送信し
て、再生音声の音量や音信を遠隔制御することができ
る。つまり、送信デバイス2のキー操作部21を操作す
ることによっても、パーソナルコンピュータ1からの制
御に影響を与えない程度の処理をオーディオ機器3にお
いて行わせるようにすることができる。
【0156】しかし、パーソナルコンピュータ1からオ
ーディオデータとこのオーディオデータの記録を指示す
る制御情報とを送信デバイス2を通じてオーディオ機器
3に送信し、オーディオデータを記録するようにした場
合には、例えば、受信デバイス2のキー操作部21を操
作しても、記録を停止させることはできないようにされ
る。この場合、パーソナルコンピュータ1からの制御が
有効となるようにされ、パーソナルコンピュータ1から
の制御データにより、オーディオ機器3におけるオーデ
ィオデータの記録を停止させることができる。
【0157】このように、パーソナルコンピュータ1か
ら行ったオーディオ機器3に対する制御は、パーソナル
コンピュータ1からなら打ち消すことができるが、送信
デバイス2のキー操作部21を操作しては打ち消すこと
はできないようにされる。このようにすることによっ
て、使用者の意図しない処理がオーディオ機器3におい
て行なわれることを防止することができる。
【0158】また、ディスク411にオーディオデータ
を記録している時、あるいは、記録終了後において、パ
ーソナルコンピュータ1の送信用アプリケーションソフ
トウエアを通じて編集した楽曲のタイトルやアーチスト
名などのテキストデータを送信デバイス2に送信する
と、そのテキストデータが送信信号TSの該当するエリ
アに格納されてオーディオ機器3に送信される。
【0159】そして、オーディオ機器3により、ディス
ク411のTOCにタイトルデータを書込み、ディスク
411に記録されたオーディオデータの再生時などにお
いて利用することができる。もちろん、ディスク411
のTOCに書き込まれたタイトルなどのテキストデータ
を消去したり、また、変更したりすることもできる。
【0160】このように、この実施の形態においては、
パーソナルコンピュータ1とオーディオ機器3との間を
赤外線を用いて、ワイヤレス接続するが、送信デバイス
2は、オーディオ機器3のリモートコマンダと兼用する
ように構成しているので、情報信号伝送用に専用の送信
デバイスを設ける必要がない。
【0161】また、オーディオ機器3に、情報信号を受
信するために、新たな受光素子を設ける必要がなく、リ
モコン信号を受光する受光素子を、赤外線信号として送
信されてくる情報信号などを受信するための受光素子と
して兼用することができる。
【0162】このように、オーディオデータなどの情報
を赤外線信号として送受信するために、新たに専用の送
信装置や受光素子を設ける必要がない。つまり、オーデ
ィオデータ、制御データ、テキストデータのそれぞれを
別々の回路によって送受信するのではなく、1組の送受
信回路によって、一度に処理することができる。また、
3種類全部の信号を送信する場合だけでなく、1種類も
しくは2種類のデータを送信する場合にも有効に動作す
る。
【0163】これにより、構成が簡単で、使い勝手がよ
く、しかも安価な、光信号のワイヤレス通信方式を用い
た情報処理システムを構成して、これを提供することが
できる。
【0164】なお、この実施の形態においては、前述し
たように、パーソナルコンピュータ1からのオーディオ
データをオーディオ機器3のMD装置部41に装填され
たディスク(MD)411に記録する場合を例にして説
明した。しかし、パーソナルコンピュータ1からのオー
ディオデータをオーディオ機器3のカセットデッキ部に
装填されたカセットテープに記録する場合にも、ディス
ク411に記録する場合と同様にして行うことができ
る。この場合には、パーソナルコンピュータ1から送出
する記録コマンドが、カセットデッキ部に対するものと
なる。
【0165】また、前述の実施の形態においては、送信
デバイス2において、オーディオデータ、制御データ、
テキストデータからなる送信信号TSを形成するように
した。しかし、これに限るものではない。パーソナルコ
ンピュータ1において、オーディオデータ、制御デー
タ、テキストデータからなる送信信号を形成し、これを
送信デバイス2を通じて赤外線信号として送信するよう
にしてももちろんよい。
【0166】また、送信信号は、この実施の形態におい
ては、サブフレーム単位、あるいは、2サブフレームか
らなるフレーム単位、あるいは、複数サブフレームから
なるパケット単位に送信するものとして説明した。この
場合に、送信信号TSを送信する前に、送信先のオーデ
ィオ機器を識別するための識別信号を送信し、それに続
けてオーディオデータなどからなる送信信号TSを送信
する。
【0167】このようにすることによって、図9に示す
ように、パーソナルコンピュータ301が複数のオーデ
ィオ機器302、303、304を制御する時に混信せ
ず、目的のオーディオ機器を用いて、オーディオデータ
の再生や記録などを行うようにすることができる。
【0168】つまり、パーソナルコンピュータ301か
ら送信デバイス2を通じて送信される信号は、すべての
オーディオ機器302、303、304により受信され
るが、各オーディオ機器302、303、304は、識
別信号が自機宛のもの以外の時には、後続の送信信号T
Sを無視するようにすることによって、パーソナルコン
ピュータ301が、複数のオーディオ機器を適切に制御
することができる。
【0169】また、パーソナルコンピュータからオーデ
ィオ機器を制御する場合だけでなく、パーソナルコンピ
ュータ301およびオーディオ機器302、303、3
04のそれぞれに、図2に示したような赤外線信号の送
信デバイス2を接続できるようにし、図8に示したよう
な受信部分を設けるようにすることによって、図9に示
すように、各機器間においても相互に、オーディオデー
タや制御データの送受信を行い、例えば、オーディオデ
ータのダビングやオーディオデータの編集を行うように
することができる。
【0170】つまり、図9において、矢印は、赤外線の
送信信号の送信経路を示しており、各電子機器間で赤外
線の送信信号を送受信できるようにしておくことによ
り、オーディオ信号のダビングやオーディオ信号の編集
などを有線により接続しなくても行うことができる。
【0171】また、複数の電子機器を用いる場合であっ
ても、電子機器間を、例えば、IEEE1394規格の
無線インターフェースによって接続する場合のように、
ルートハブとなる機器を特別に設ける必要がない。ま
た、送信する信号の変調方式も1種類で済むので、シス
テムの構成を簡略化することができる。
【0172】なお、前述の実施の形態において、着脱検
出回路29は、送信デバイスにパーソナルコンピュータ
が電気的に接続されているか否かを検出するものとして
説明した。しかし、これに限るものではない。例えば、
接続端子に伝送線が接続されたか否かを機械的に検出す
るようにしてもよい。
【0173】また、使用者自身が受信デバイスの切り換
えスイッチを切り換えることにより、リモートコマンダ
として動作させるのか、データの無線送信装置として動
作させるのかを切り換えるようにしてもよい。この場合
には、当該スイッチの状態を制御部が確認することによ
り、キー操作部を通じて受け付け可能な指示入力操作を
特定することができる。
【0174】また、実際にオーディオデータなどの信号
がパーソナルコンピュータ等から供給されているか否か
を検出し、データが供給されていないときには、物理的
に送信デバイスとパーソナルコンピュータとがケーブル
により接続されいても、送信デバイス2をリモートコマ
ンダとして動作させるように制御することもできる。
【0175】また、パーソナルコンピュータと受信デバ
イスの接続端子は、USB規格やIEEE1394規格
の接続端子に限るものではない。例えば、パーソナルコ
ンピュータと送信デバイスとの間においても、無線通信
によりデータを送信、受信を行うようにしてもよい。
【0176】また、送信デバイスがリモートコマンダと
して動作する場合、特定の機器用にしか動作しないよう
にしてもよいし、複数の機器を遠隔操作できるようにし
てもよい。
【0177】また、前述の実施の形態においては、オー
ディオデータ、制御データ、テキストデータからなる送
信信号と、リモコン信号とは、同じ回路を用い形成し、
送信するようにした。しかし、これに限るものではな
い。例えば、送信デバイスにリモコン信号を形成するリ
モコン信号形成回路を搭載し、リモコン信号は、このリ
モコン信号形成回路において形成して送信するようにし
てもよい。
【0178】また、前述した実施の形態においては、送
信信号とリモコン信号とは、オーディオ機器において、
同じ受光素子によって受光されるため、これらを確実に
分けて処理することができるように、送信信号とリモコ
ン信号とは、異なる周波数の変調信号を用いて変調する
ことにより、周波数帯域の異なる信号として送信するよ
うにした。しかし、これに限るものではない。
【0179】例えば、送信信号とリモコン信号とを時分
割多重するようにしたり、その他の方式で多重化するよ
うにして送信するようにしてもよい。要は、受信装置側
において、同じ受光素子により受光される送信信号とリ
モコン信号とのそれぞれを抽出し、そのそれぞれを処理
することができるようにすればよい。
【0180】したがって、送信信号とリモコン信号とを
受信する受信装置側には、周波数帯域の異なる送信信号
とリモコン信号とのそれぞれを抽出するためのBPFの
ように、送信されてくる信号に応じて、送信信号とリモ
コン信号とのそれぞれを抽出することが可能な手段を設
けるようにしておけばよい。
【0181】また、前述の実施の形態においては、オー
ディオ機器は、MD装置部とカセットデッキ部とを備え
た複合機器であるものとして説明した。しかしオーディ
オ機器は、これに限るものではない。MD装置単体、カ
セットデッキ単体であってもよいし、ラジオ受信機やC
Dプレーヤなど、複数のオーディオ機器の複合装置にも
この発明を適用することができる。
【0182】そして、オーディオ機器が複数種類のオー
ディオ機器部分の複合装置であっても、受信デバイス2
のリモートコマンダとしての機能、および、パーソナル
コンピュータの送信装置としての機能を用いて、複合さ
れた複数のオーディオ機器部分のそれぞれを受信デバイ
ス2を通じて、あるいは、パーソナルコンピュータと受
信デバイス2を通じて制御することができる。
【0183】また、前述の実施の形態においては、オー
ディオ信号処理システムにこの発明による情報処理シス
テムを適用した場合を例にして説明したが、これに限る
ものではない。送信デバイス2からの赤外線信号を受信
する電子機器としては、オーディオ機器の他、VTRや
DVDの記録再生装置、テレビ受像機などの各種のオー
ディオ・ビジュアル機器、あるいは、パーソナルコンピ
ュータなどの情報信号処理装置、その各種の電子機器で
あってももちろんよい。
【0184】また、情報信号および制御信号を送信する
情報信号処理装置は、パーソナルコンピュータに限るも
のではない。図9に示したように、各種のオーディオ機
器であってもよいし、VTRやDVDの記録再生装置、
テレビ受像機などの各種のオーディオ・ビジュアル機器
であってもよい。
【0185】したがって、例えば、カメラ一体型VTR
から、単体ではテレビ受像機のリモートコマンダとして
機能する送信デバイスを通じて、ビデオデータ、オーデ
ィオデータ、制御データからなる送信信号を赤外線信号
として、テレビ受像機に送信し、テレビ受像機におい
て、送信信号を受信して、ビデオデータ、オーディオで
た、制御データを分離、抽出して再生するようにするシ
ステムなどを安価に構築することができる。
【0186】また、送信信号のフォーマットも前述の実
施の形態において説明したものに限るものではなく、各
種のフォーマットを用いることができる。要は、複数の
異なるデータを一緒に送信し、受信側において分離し
て、そのそれぞれを利用できるようにすればよい。
【0187】また、前述の実施の形態においては、リモ
コン信号REや送信信号TSは赤外線信号として送信す
るようにした。しかし、これに限るものではない。例え
ば、微弱なレーザ光などの光信号を用いてもよいし、そ
の他の無線信号を用いるようにしてももちろんよい。
【0188】例えば、電子機器とそのリモートコマンダ
との間の通信のように、数メートルのごく近距離におい
て、各種のノイズの影響を受けることなく、また、送信
機器から受信機器に確実に信号を送信することが可能も
のであれば、赤外線や他の光信号に換えて、無線信号と
して電波を用いるようにしてももちろんよい。
【0189】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、パーソナルコンピュータなどの情報信号処理装置か
らオーディオデータなどのリアルタイム性のある情報信
号を送信して、リアルタイムに処理しながら、情報信号
の処理をとぎらせることなく、制御データを送信して、
その制御信号に応じた制御を行ったり、テキストデータ
を送信してこれを処理することができる。
【0190】また、情報信号処理装置と電子機器との間
を無線通信によって接続するので、情報信号処理装置や
電子機器の設置場所や利用形態の自由度を大きくし、よ
り使い勝手のよい情報処理システムを構築することがで
きる。
【0191】また、情報信号などの送信信号は、デジタ
ルデータとして送信するので、アナログ信号を送信する
場合と異なり、情報信号処理装置からの輻射ノイズが影
響したままのデータを伝送することがなくなり、送信信
号を正確に伝送することができる。
【0192】また、複数種類のデータのそれぞれを別々
の回路によって送受信するのではなく、1組の送受信回
路によって、一度に処理することができる。したがっ
て、構成が簡単で、使い勝手がよく、しかも安価な、ワ
イヤレス通信方式を用いた情報処理システムを構成し
て、これを提供することができる。
【0193】また、無線信号として赤外線を用いた場合
には、情報信号処理装置からの輻射ノイズの影響を受け
ることがなく、情報信号を良好に送信して、送信先の電
子機器において良好に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報処理システムの1実施の形
態を説明するための図である。
【図2】この発明による無線送信装置の1実施の形態が
適用された送信デバイスを説明するためのブロック図で
ある。
【図3】この発明による情報処理システムの1実施の形
態において、送信デバイスから送信される送信信号と、
受信側においての送信信号の利用について説明するため
の図である。
【図4】この発明による情報処理システムの1実施の形
態において、送信デバイスから送信される送信信号につ
いて説明するための図である。
【図5】この発明による情報処理システムの1実施の形
態において用いられるリモコン信号と送信信号の副搬送
波の周波数帯域を説明するための図である。
【図6】この発明による情報処理システムの1実施の形
態において用いられる送信デバイスにおいての処理を説
明するためのフローチャートである。
【図7】この発明による電子機器の1実施の形態が適用
されたオーディオ機器について説明するための図であ
る。
【図8】図7に示したオーディオ機器の受信信号処理回
路について説明するためのブロック図である。
【図9】この発明による情報処理システムの他の例を説
明するための図である。
【図10】情報信号処理装置と電子機器との接続例を説
明するための図である。
【図11】情報信号処理装置と電子機器との他の接続例
を説明するための図である。
【符号の説明】
1…パーソナルコンピュータ(情報信号処理装置)、2
…送信デバイス、3…オーディオ機器(電子機器)、2
1…キー操作部、22…接続端子、23…I/F回路
(インターフェース回路)、24…送信信号形成部、2
5…ECC付加回路、26…変調回路、27…増幅回
路、28…LED(発光ダイオード)、29…着脱検出
回路、30…制御部、31…CPU、32…ROM、3
3…RAM、34…CPUバス、3PD…受光素子、4
1…MD(ミニディスク)装置部、42…受信信号処理
回路、421…電流−電圧変換回路、422、424…
BPF(バンドパスフィルタ)、423…リモコン信号
処理回路、425…復調回路、426…バッファメモ
リ、427…ECC復号回路、428…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 AA03 AA04 AA09 DA20 DB05 5K048 AA04 BA06 DA01 DB01 DC01 DC07 EA11 EB02 EB14 FB08 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA23 5K060 CC06 CC11 DD08 FF01 FF10 GG03 GG04 HH01 KK03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号と制御信号とを送出する情報信号
    処理装置と、 前記情報信号処理装置からの前記情報信号と制御信号と
    を受信し、その受信した前記情報信号と前記制御信号と
    を無線信号として送信する無線送信装置と、 前記無線送信装置からの前記無線信号を受信し、その受
    信した前記無線信号から前記情報信号と前記制御信号と
    に分離し、分離された情報信号についての処理動作を、
    分離された制御信号により制御する電子機器とからなる
    情報処理システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報処理システムにおい
    て、 前記無線送信装置は、 前記無線信号として赤外線を用いるものであって、前記
    電子機器用の遠隔制御装置としての機能を有すると共
    に、 前記情報信号処理装置が接続されたか否かを検出する検
    出手段と、 前記検出手段により前記情報信号処理装置が接続されて
    いると検知された場合に、前記電子機器用の遠隔制御装
    置としての機能を制限する制限手段とを備えることを特
    徴とする情報処理システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の情報処理システムにおい
    て、 前記無線送信装置は、 前記無線信号として赤外線を用いるものであって、前記
    電子機器を遠隔制御する遠隔制御信号を発生する遠隔制
    御装置としての機能を有すると共に、 前記遠隔制御信号と、前記情報信号処理装置からの前記
    情報信号および前記制御信号とを、それぞれ分離可能な
    態様で前記赤外線によって前記電子機器に送信する機能
    を備え、 前記電子機器は、前記無線送信装置からの赤外線による
    無線信号から、前記遠隔制御信号と、前記情報信号処理
    装置からの前記情報信号および前記制御信号とを、それ
    ぞれ分離して抽出する手段を備えることを特徴とする情
    報処理システム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の情報処理システムにおい
    て、 前記無線送信装置は、前記遠隔制御信号と、前記情報信
    号処理装置からの前記情報信号および前記制御信号と
    を、異なる周波数帯域として送信することを特徴とする
    情報処理システム。
  5. 【請求項5】情報信号処理装置に接続されて、前記情報
    信号処理装置からの情報信号と制御信号とを、無線信号
    として電子機器に送信する無線送信装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の無線送信装置において、 前記無線信号として赤外線を用いるものであって、前記
    電子機器用の遠隔制御装置としての機能を有すると共
    に、 前記情報信号処理装置が接続されたか否かを検出する検
    出手段と、 前記検出手段により前記情報信号処理装置が接続されて
    いると検知された場合に、前記電子機器用の遠隔制御装
    置としての機能を制限する制限手段とを備えることを特
    徴とする無線送信装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の無線送信装置において、 前記無線信号として赤外線を用いるものであって、前記
    電子機器を遠隔制御する遠隔制御信号を発生する遠隔制
    御装置としての機能を有すると共に、 前記遠隔制御信号と、前記情報信号処理装置からの前記
    情報信号および前記制御信号とを、それぞれ分離可能な
    態様で前記赤外線によって前記電子機器に送信する機能
    を備えることを特徴とする無線送信装置。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の無線送信装置において、 前記遠隔制御信号と、前記情報信号処理装置からの前記
    情報信号および前記制御信号とを、異なる周波数帯域と
    して前記電子機器に送信することを特徴とする無線送信
    装置。
  9. 【請求項9】無線信号として送信されてくる情報信号と
    制御信号とを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信した前記無線信号から前記情報
    信号と前記制御信号とを分離する分離手段と、 前記分離手段により分離された前記情報信号についての
    処理動作を、前記分離手段により分離された前記制御信
    号に基づいて制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する電子機器。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の電子機器において、 前記無線信号は赤外線を用いた信号であり、 前記受信手段により受信した無線信号から、当該電子機
    器用の遠隔制御信号と、前記情報信号および前記制御信
    号とを、それぞれ分離して抽出する抽出手段を備えるこ
    とを特徴とする電子機器。
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