JPH1116289A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH1116289A
JPH1116289A JP16905397A JP16905397A JPH1116289A JP H1116289 A JPH1116289 A JP H1116289A JP 16905397 A JP16905397 A JP 16905397A JP 16905397 A JP16905397 A JP 16905397A JP H1116289 A JPH1116289 A JP H1116289A
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JP16905397A
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Hajime Inai
肇 稲井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録データの損失がなく、記録媒体の正しい
記録可能時間を表示できる記録装置を提供する。 【解決手段】 記録媒体へ所定長単位毎にデータの書込
を行って記録しているとき、記録状態から記録待機状態
に変化したことを検知し、その際に記録されるデータが
所定長単位に足りているか否かを判別する。判別によっ
て、記録されるデータが所定長単位に足りていないと判
断された場合には、記録されるデータに所定コードを付
加して所定長単位にする。このとき、付加した所定デー
タ長分だけ記録可能時間を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に関し、
特に、光磁気ディスクや磁気テープなどの記録媒体に対
してデータの記録を行う記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像や音声などを記録・再生す
ることのできる記録媒体として、画像やオーディオデー
タをデジタル信号として記録する光ディスク、光磁気デ
ィスク、あるいは磁気テープなどの記録媒体が広く用い
られており、これに対応して記録装置、再生装置が開発
されている。
【0003】特に近年、光磁気ディスクを使用した記録
装置として、再生だけでなくユーザがオーディオデータ
などを記録することができるミニディスク(MD)装置
なども知られており、コンパクトディスク(CD)など
から再生されたオーディオデータをMDへダビングする
こともできるようになっている。
【0004】従来のMD装置によるオーディオデータの
記録では、入力されたオーディオデータは、A/D変換
後圧縮されて、一時的にバッファメモリへ記憶される。
バッファメモリからセクタ単位でデータを読出し、32
個のセクタを1クラスタとして光磁気ディスクであるM
Dへ記録する。MDの場合、1クラスタは、約2秒分の
オーディオデータとなる。バッファメモリからMDへの
圧縮されたオーディオデータの記録においては、バッフ
ァメモリから読み出された32セクタ(1クラスタ)
に、エラー検出訂正用のCIRC(Cross Interleave R
eed-solomon Code)符号化処理を行うと共に、記録に適
したEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調処理
を行う。このとき、1クラスタ長をCIRCのインター
リーブ長に合わせるため、32セクタの圧縮オーディオ
データの直前に、クラスタ同士を接続するための3つの
リンク・セクタおよびサブデータ用の1セクタの合計4
つのセクタを付加して、36セクタとし、これをMDに
記録している。
【0005】また、従来のMD装置には、記録時間や再
生時間などを表示するディスプレイが付いており、デー
タの記録中には、このディスプレイに、あとどれだけの
時間記録できるかを表示することができるものもある。
ユーザは、このMDの記録可能時間を見て、記録するデ
ータの編集などを行うことができる。
【0006】更に、従来のMD装置には、記録キーを押
した時点からデータを読み込んで記録を始める通常の記
録モードの他に、常に所定時間分の最新のデータをバッ
ファメモリに記憶しておき、記録キーを押した時点より
数秒前のデータまでさかのぼって記録を始める先行記録
モードといわれる機能を持つものがある。この先行記録
モードでは、バッファメモリ内のデータを常に最新のも
のに更新しておくことによって、最大、バッファメモリ
内に蓄えられているデータ分だけ現時点よりさかのぼっ
て記録することができるようにしたものである。
【0007】図1は、MD装置による記録と停止時のク
ラスタの様子を示したものである。従来のMD装置にお
いては、データの記録の途中で、ポーズキーが押された
時、そのポーズの位置が、図1で示されるようなクラス
タの途中であった場合、図1のAで示した部分はMD上
にはまだ記録されず、バッファメモリに残すようにして
いた。ポーズが解除されると、Aの部分に続けてデータ
を取り込み1クラスタ分に成ると、ミニディスクに記録
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】先行記録モードのと
き、図1で示すようなデータの記録のポーズがあると、
常にバッファメモリ内のデータは所定容量内で巡回的に
上書きされて更新されるため、バッファメモリ内に残さ
れている図1のAで示された部分のデータは、巡回して
きた最新のデータによって上書されて、消されてしま
う。
【0009】この様な有意なデータの消失を防止するた
め、先行記録モードでポーズキーが押され録音待機状態
になったとき、図1のBで示した部分に、ダミーデータ
を挿入してちょうど1クラスタ分にしてMDに記録し、
Aの部分がバッファメモリに残らないようにすることが
考えられる。このとき、例えば、60分の記録ができる
MDに対して、ポーズキーの押された時が、録音開始か
ら30分1秒であった場合、MD装置のディスプレイに
は、MDの記録可能時間が29分59秒と表示される。
【0010】しかしながら、この場合、1クラスタの約
半分、即ち、約1秒間がダミーデータで埋められるの
で、実際のMDに記録できる時間は29分58秒であ
り、1秒の狂いが生じる。
【0011】1クラスタが約2秒のオーディオデータで
あるので、1回のポーズ操作で最大約2秒間のずれが生
じ、この様なポーズ操作が、何回も繰り返された場合、
実際の記録可能時間とディスプレイに表示された記録可
能時間に、分単位の大きな誤差が生じる可能性がある。
【0012】従って、本発明の目的は、記録データの損
失が無く、正しい記録可能時間を表示できる記録装置を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、記録媒体へのデータの書込単位が所定長
単位毎におこなわれる記録装置において、記録状態から
記録停止状態又は記録待機状態に変化したことを検知す
る検知手段と、検知手段にて記録状態から記録停止状態
又は記録待機状態に変化した際に記録されるデータが所
定長単位に足りているか否かを判別する判別手段と、判
別手段にて記録されるデータが所定長単位に足りていな
いと判断された場合に記録されるデータに所定コードを
付加して所定長単位にする付加手段と、付加手段にて付
加した所定データ長分だけ記録可能時間を補正する補正
手段と、を備えてなる記録装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
[記録再生装置の構成の説明]図2は、この発明が適用
された光ディスクの記録再生装置の構成を示すものであ
る。光ディスク1Bには、再生専用光ディスク、記録可
能な光磁気ディスク、再生専用領域と記録可能領域が混
在するハイブリッドディスクの3種類のものがある。以
下の実施例の説明は、光ディスク1Bが光磁気ディスク
の一種であるミニディスク(MD)である場合を例にと
って説明する。
【0015】ミニディスク1Bには、予め、光ビームの
トラッキング制御用のスパイラル状のプリグルーブが形
成されており、このプリグルーブは、絶対アドレスデー
タに基づいてFM変調され、径方向に蛇行している。
【0016】ミニディスク1Bは、スピンドルモータ2
により回転される。スピンドルモータ2の回転は、サー
ボ制御回路5により制御され、ディスク1Bが線速度一
定の状態で回転するように制御される。光ピックアップ
4は、送りモータ6により、ディスク1Bの径方向に移
動制御される。また、サーボ制御回路5により、光ピッ
クアップ4のフォーカス制御及びトラッキング制御がな
される。
【0017】システムコントローラ20は、マイクロコ
ンピュータを搭載しており、全体の動作を管理してい
る。システムコントローラ20は、図3に示される電源
キー11、イジェクトキー12、再生キー13、ポーズ
キー14、停止キー15、記録キー16、早送り再生キ
ー17、巻き戻し再生キー18、および先行記録キー1
9などから成るキー群10から信号を受け取る。先行記
録キー19は、記録キー16を操作する前の時点から記
録を行うか否かを設定するためのもので、この先行記録
キー19が押されると、装置は、先行記録(タイムマシ
ーン)モードに移行する。先行記録モードは、実際にミ
ニディスク1Bにオーディオデータを記録するに当たっ
て、記録キー16が操作される時点より、時間的に前の
時点から記録を行うモードで、記録キー16の操作前に
先行記録キー19が予め操作されることにより設定され
る。
【0018】図3に示す記録再生装置の前面パネル面に
は、先行して記録する時間を設定する先行記録時間設定
用の可変入力部50が設けられている。可変入力部50
は、この例では、スライドボリューム50が用いられて
おり、スライドつまみ50aを操作して、その位置を移
動させることによって先行記録時間を設定することがで
きる。この可変入力部50により設定された先行記録時
間の情報は、システムコントローラ20の内蔵メモリ
(図示せず)に記憶される。
【0019】システムコントローラ20には、液晶ディ
スプレイなどのディスプレイ30が接続されている。こ
のディスプレイ30には、装着されたミニディスク1B
の総演奏時間、演奏中の曲の経過時間、再生中の曲の残
り演奏時間、全体の残りの演奏時間、記録時のミニディ
スク1Bの残りの記録可能時間等の時間情報や、演奏中
の曲のトラックナンバ等が表示される。
【0020】[記録系の説明]オーディオ信号入力端子
31からのオーディオ信号は、A/Dコンバータ32に
おいて、サンプリング周波数44.1kHz、量子化ビ
ット数16ビットでデジタル化される。このデジタルオ
ーディオ信号は、音声圧縮エンコード/デコード回路3
3に供給される。音声圧縮エンコード/デコード回路3
3では、オーディオ信号が約1/5にデータ圧縮され
る。圧縮技術としては、例えばATRAC(Adaptive T
Ransform Acoustic Coding)が用いられる。音声圧縮エ
ンコード/デコード回路33で圧縮されたオーディオ信
号は、メモリコントローラ34を介して、このメモリコ
ントローラ34により制御されるバッファメモリ35に
一度蓄えられる。
【0021】メモリコントローラ34は、バッファメモ
リ35のデータ量が予め定められた所定量以上になった
ら、所定量のデータ、例えば32セクタ分(1クラス
タ)のデータだけバッファメモリ35から読み出して、
常に所定データ量以上の書込み空間を確保しておく。
【0022】メモリコントローラ34は、バッファメモ
リ35のデータをミニディスク1Bのセクタに対応する
セクタにエンコードする。メモリコントローラ34の出
力データは、EFM(Eight to Fourteen Modulation)
及びCIRC(Cross Interleave Reed-solomon Code)
エンコード/デコード回路37に供給される。このEF
M及びCIRCエンコード/デコード回路37では、デ
ータにエラー検出訂正用の符号化処理を行うと共に、E
FM処理を施す。32セクタの圧縮オーディオデータ
は、クラスタ接続用の3セクタ(リンク・セクタ)およ
びサブデータ用の1セクタの合計4個のセクタが付加さ
れて、36セクタの単位記録データとされる。
【0023】このようにして形成された記録データは、
ヘッド駆動回路38を介して記録用磁気ヘッド3に供給
され、ディスク1Bに熱磁気記録によってデータが記録
される。こうして、元のオーディオ信号の約2秒分(1
クラスタ)のデータが、1/5に圧縮されて約0.4秒
でディスク1Bに記録される。
【0024】RF(Radio Frequency)アンプ39には
光ピックアップ4の光検出器からの検出出力信号が供給
される。RFアンプ39は、光検出器の出力信号からフ
ォーカスエラー信号を、また、光検出器の検出出力から
トラッキングエラー信号を生成する。生成されたフォー
カスエラー信号とトラッキングエラー信号は、前述した
ように、サーボ制御回路5に供給される。RFアンプ3
9は、生成したRF信号中からクロック成分を抽出して
サーボ制御回路5に供給する。サーボ制御回路5は、こ
のクロック成分を基準クロックと比較してスピンドルサ
ーボ信号を生成し、スピンドルモータ2に供給する。そ
の結果、スピンドルモータ2は、線速度一定でディスク
を回転するように制御される。
【0025】RFアンプ39は、プッシュプル法によっ
てプリグルーブを検出した信号であるプッシュプル信号
を生成して、アドレスデコーダ40に供給する。アドレ
スデコーダ40は、これに供給されたプッシュプル信号
をFM(Frequency Modulation)復調することによって
アドレスデータを生成する。アドレスデコーダ40によ
って復調されたアドレスデータは、デコード回路37に
供給されてデコード処理される。デコード処理されたア
ドレス情報は、システムコントローラ20に供給され、
この記録の記録位置の認識及び位置制御に用いられる。
デコード回路37でデコードされたアドレスデータは、
記録データ中に挿入されて、ディスクに記録される。
【0026】[再生系の説明]次に、再生時について説
明する。再生時には、記録時と同様にして、サーボ制御
回路5により、スピンドルモータ2が、ディスク1を記
録時と同じ線速度一定で回転する。再生時、光ピックア
ップ4は、目的トラックに照射したレーザ光の反射光を
検出することにより、フォーカスエラー、トラッキング
エラーを検出すると共に、目的トラックからの反射光の
偏光角(カー回転角)の違いを検出して、再生RF信号
を出力する。光ピックアップ4の出力は、RFアンプ3
9に供給される。RFアンプ39は、光ピックアップ4
の出力からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー
信号を抽出してサーボ制御回路5に供給すると共に、再
生信号を2値化してEFM及びCIRCエンコード/デ
コード回路37に供給する。
【0027】EFM及びCIRCエンコード/デコード
回路37は、RFアンプ39を介して供給された信号を
EFM復調し、エラー訂正処理を行う。EFM及びCI
RCエンコード/デコード回路37の出力は、メモリコ
ントローラ34に送られ、バッファメモリ35に格納さ
れる。
【0028】メモリコントローラ34は、EFM及びC
IRCエンコード/デコード回路37からの圧縮された
状態のデータを書き込み速度の約1/5倍の転送速度で
順次読み出し、読み出したデータを、音声圧縮エンコー
ド/デコード回路33に転送する。この場合、メモリコ
ントローラ34は、バッファメモリ35に蓄えられてい
るデータ量が、所定以下にならないようにバッファメモ
リ35の書き込み及び読み出し動作を制御する。
【0029】バッファメモリ35から音声圧縮エンコー
ド/デコード回路33へデータを送り、音声圧縮エンコ
ード/デコード回路33で圧縮が解かれたデジタルデー
タは、D/Aコンバータ41に供給され、アナログ信号
に戻される。このアナログ信号が出力端子42から出力
される。
【0030】[通常の記録モード]先行記録キー19が
操作されずに、記録キー16が押されたときには、通常
記録モードに入る。この通常記録モードにおいては、記
録キー16が押された時点において、バッファメモリ3
5がリフレッシュされると共に、この時点からA/Dコ
ンバータ32により入力されたアナログオーディオ信号
がデジタル変換され、音声圧縮エンコード/デコード回
路33でデータ圧縮され、メモリコントローラ34を介
してバッファメモリ35に順次蓄積される。メモリコン
トローラ34に従ったメモリ制御により、クラスタ単位
ずつ、順次バッファメモリ35から読み出され、セクタ
構造にされ、EFM及びエラー訂正符号化処理が行われ
た後、ディスク1Bに記録される。
【0031】[先行記録モード]このモードへは、記録
キー16の操作に先んじて先行記録キー19を押すこと
により移行する。先行記録キー19が押されると、バッ
ファメモリ35がリフレッシュされ、音声圧縮エンコー
ド/デコード回路33からの圧縮オーディオデータが、
このバッファメモリ35に順次書き込まれる。このと
き、バッファメモリ35は、一部のメモリ領域(アイド
ルエリア及びその他のデータ用)を除いたメモリ領域が
先行データ書き込み領域として用いられて、この先行デ
ータ書き込み領域に関しては、いわゆるリングバッファ
として働くようになる。図4は、この先行記録モードの
ときのバッファメモリ35の書き込み及び読み出しメモ
リ制御を模擬的に示す図で、バッファメモリ35の記憶
領域をリング状として示している。
【0032】先行記録キー19を押すと、図4Aに示す
ようにバッファメモリ35に圧縮オーディオデータの書
き込みが開始される。斜線を付した部分は、データの書
き込みが成されたメモリ領域を示している。そして、順
次圧縮オーディオデータの書き込みがバッファメモリ3
5に対して行われて、前記の先行書き込み領域が一杯に
なったら、図4Bに示すように、一番古いデータの上か
ら新データを重ね書きする。こうして、バッファメモリ
35には、現時点から先行書き込み領域分前までの圧縮
オーディオデータが常に蓄えられるように書き込みが行
われる。このリングバッファとしてのバッファメモリ3
5の先行書き込み領域への圧縮データの書き込みは、記
録キー16が押されるまで、続けられる。記録キー16
が、押されると、通常モードへの以降のための先行デー
タの記録がミニディスク1Bに行われた後、通常記録モ
ードに移行する。
【0033】すなわち、この状態において、記録キー1
6が押されたことが検出されると、可変設定部50とし
てのスライドボリュームにおいて予め設定されている先
行記録時間tb分だけ、現時点より手前のデータからバ
ッファメモリ35よりの読み出しが開始される(図4C
及び図5参照)。
【0034】[情報フラグ処理]図6は、記録中にポー
ズが生じた場合の、記録データの最後のクラスタを示し
たもので、クラスタの32個のセクタに先頭から順番に
0から31の番号を付してある。データの記録中に第3
セクタの時点でポーズキー14が押されてポーズ状態に
なると、第4セクタから第31セクタまでダミーデータ
(例えば、「0」ビット)で埋めて、バッファメモリ3
5に記憶する。こうして1クラスタ分のデータを完成さ
せる。
【0035】バッファメモリ35には、1セクタ分のデ
ータ毎に数バイトの制御情報を記憶する領域がある。こ
の制御情報用の数バイトの内所定のバイトの所定のビッ
トをダミーフラグビットとして割当て、デフォルトは例
えば「0」と設定する。
【0036】記録ポーズ状態になり、ダミーデータをバ
ッファメモリ35に入れる際、メモリコントローラ34
は、ダミーデータのセクタのダミーフラグビットを
「1」にセットする。即ち、第4〜31のセクタのダミ
ーフラグビットが「1」にセットされる。尚、第0〜3
のセクタの情報フラグは、「1」にセットされず、デフ
ォルトの「0」のままである。ダミーデータの補充によ
って1クラスタ分のデータが用意されると、後述する時
間補正処理を伴って、データがミニディスク1Bに記録
される。
【0037】その後は、記録ポーズが解除されて記録モ
ードに入るまで、バッファメモリ35へのデータの記憶
は行わない。また、先行記録モードの機能を有する装置
では、記録中にポーズキー14を押すと、その時点での
クラスタについて上述したダミーデータの補充処理をし
ミニディスク1Bへの最後のクラスタの書込みを行った
後、記録待機状態に入るようにすることができる。
【0038】記録キー16に先立って先行記録キー19
が押されて先行記録モードの記録待機状態に入るか、上
述のようにポーズキー14が押されダミーデータの補充
処理が行われた後に記録待機状態に入ると、メモリコン
トローラ34は、音声圧縮エンコード/デコード回路3
3から入力された圧縮データをバッファメモリ35へ蓄
える。この記憶に際し、全てのセクタのダミーフラグビ
ットを順次「1」にセットして、バッファメモリ35へ
蓄えている。
【0039】記録キー16が押されるか記録ポーズが解
除されると、メモリコントローラ34は、図4Cで示し
たtb時間分だけ前のセクタのダミーフラグビットを全
て「0」に書き換えて、バッファメモリ35からEFM
エンコード回路36へデータを渡し、通常の記録モード
に移行する。記録待機状態が解除された後にバッファメ
モリ35へ記憶されるセクタのダミーフラグビットは、
セットしないで、デフォルトの「0」とする。
【0040】[時間補正処理]図7は、記録可能時間を
正確に表示するための、1クラスタ単位の記録における
時間補正処理を表すフローチャートである。先ず、シス
テムコントローラ20は、メモリコントローラ34を介
して、バッファメモリ35から1クラスタ分のセクタの
ダミーフラグビットを順次読込む(101)。このダミ
ーフラグビットが「1」であれば(102)、システム
コントローラ20が有する時間補正カウンタに1を加え
(103)、セクタをEFMエンコード回路37へ送出
する(104)。ステップ102で、ダミーフラグビッ
トが「0」である場合は、時間補正カウンタをそのまま
変更せずに、セクタをEFMエンコード回路37へ送出
する(104)。以上の処理をクラスタ内の全セクタに
ついて行う(105)。1クラスタ内の全部のセクタに
ついてミニディスク1Bへの記録が終了したら、時間補
正カウンタの値をチェックする(106)。時間補正カ
ウンタの値が「0」の時は、ダミーフラグビット「1」
のセクタが検出されなかったことを示し、記録可能時間
を補正する必要がないので、システムコントローラ20
は、そのまま記録可能時間をディスプレイ30に送出し
て、表示する(108)。システムコントローラ20
は、時間補正カウンタが「0」でないときは、ダミーフ
ラグビット「1」のセクタが検出されているので、時間
補正カウンタの値を基に、記録可能時間を補正する。こ
のとき、1セクタ当たり約63.8ミリ秒の補正時間と
なる。これによって、ミニディスク1Bの実際の記録可
能時間を求め(107)、補正した記録可能時間をディ
スプレイ30に送出して、表示する(108)。これに
よって、ミニディスク1Bへ実際に記録できる時間と、
ディスプレイ30に表示された記録可能時間が一致し、
ユーザの操作性が向上する。
【0041】この様にして、各セクタのダミーフラグビ
ットによって記録可能時間が補正される。尚、図8に示
すように、記録状態でポーズキー14が、一瞬押され1
クラスタ内で解除された場合でも、上述のようにして、
ダミーフラグビットの制御が行われるため、図8のCの
部分にダミーデータのセクタが書き込まれる。この場合
も、図7で示したようにして、記録可能時間が補正さ
れ、ミニディスク1Bへ実際に記録できる時間と、ディ
スプレイ30に表示された記録可能時間が一致する。
【0042】以上、本発明をMDについて説明してきた
が、本発明は、他の光磁気ディスク、光ディスク、磁気
テープなどを記憶媒体とした、記憶装置全般にわたって
適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上、本発明の記録装置によると、クラ
スタの途中でデータの記録がポーズされても、記録デー
タにダミーデータを付加して有効な1クラスタとして記
録媒体に記録できるようにし、ダミーデータの検出によ
って記録可能時間の補正を行うこととしたので、データ
の損失なく、記録媒体の正しい記録可能時間を表示でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポーズが発生した時のクラスタの記録及び停
止の状態を示すタイミング図。
【図2】 本発明によるディスクの記録装置の一例を示
すブロック図。
【図3】 本発明によるディスクの記録装置の前面パネ
ルの一例を示す図。
【図4】 本発明に使用するバッファメモリの巡回書込
みを示す図。
【図5】 本発明によるディスクの記録装置の記録動作
のタイミング図。
【図6】 ポーズが発生した時のクラスタ内のセクタの
記録のタイミングを示す図。
【図7】 本発明の記録可能時間を正確に表示するため
の時間補正処理を表すフローチャート。
【図8】 1クラスタ内でポーズとポーズ解除が生じた
ときの記録と停止のタイミングを示す図。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ 1A カートリ
ッジ本体 1B ミニディスク 2 スピン
ドルモータ 3 磁気ヘッド 4 光ピック
アップ 5 サーボ制御回路 6 送りモー
タ 10 キー群 11 電源キ
ー 12 イジェクトキー 13 再生キ
ー 14 ポーズキー 15 停止キ
ー 16 記録キー 17 早送り
再生キー 18 巻戻し再生キー 19 先行記
録キー 20 システムコントローラ 30 ディス
プレイ 31 入力端子 32 A/D
コンバータ 33 音声圧縮エンコード/デコード回路 34 メモリコントローラ 35 バッフ
ァメモリ 37 EFM及びCIRCエンコード/デコード回路 38ヘッド駆動回路 39 RFア
ンプ 40 アドレスデコーダ 41 D/A
コンバータ 42 出力端子 50 可変入
力部 50a スライドつまみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体へのデータの書込単位が所定長単
    位毎におこなわれる記録装置において、 記録状態から記録停止状態又は記録待機状態に変化した
    ことを検知する検知手段と、 上記検知手段にて記録状態から記録停止状態又は記録待
    機状態に変化した際に上記記録されるデータが所定長単
    位に足りているか否かを判別する判別手段と、 上記判別手段にて記録されるデータが所定長単位に足り
    ていないと判断された場合に上記記録されるデータに所
    定コードを付加して所定長単位にする付加手段と、 上記付加手段にて付加した所定データ長分だけ記録可能
    時間を補正する補正手段とを備えてなる記録装置。
  2. 【請求項2】上記記録装置は、上記記録媒体に記録され
    るデータを一旦蓄積する記憶手段を更に備え、 上記記憶手段に記憶されるデータに上記記録媒体への記
    録の許可/不許可を表す識別子を該データに対応付けて
    記憶することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
JP16905397A 1997-06-25 1997-06-25 記録装置 Pending JPH1116289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16905397A JPH1116289A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16905397A JPH1116289A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 記録装置

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