JP4114967B2 - 再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルオーディオ信号などの記録媒体として、「ミニディスク」と呼ばれる小型の光ディスクが知られている。この光ディスクには、再生専用のものと、オーディオ信号を光磁気方式により記録し再生できるものとがあるが、記録再生用の光ディスクにより、その概要を説明すると、次のとおりである。
【0003】
すなわち、記録時には、入力されたアナログオーディオ信号が、サンプリング周波数44.1kHzで、量子化ビット数16ビットのデジタルオーディオデータにA/D変換され、このデジタルオーディオデータは、所定の期間分ずつ順にブロック化されるとともに、そのブロックを単位としてほぼ1/5の大きさにデータ圧縮される。このデータ圧縮の方法は、人間の聴覚特性を考慮してDCTとウインドウ関数とを組み合わせたものであり、MDCTと呼ばれている。なお、以下、そのデータ圧縮のブロックを「サウンドグループ」と呼ぶ。
【0004】
そして、その圧縮されたオーディオデータにエラー訂正のためのエンコード処理および記録のための変調処理などが行われ、これらの処理の行われたオーディオデータが、磁気ヘッドおよびレーザービームにより、ディスクの内周から外周に向かうらせん状のトラックに光磁気記録される。
【0005】
図4は、ディスクに記録される信号のうち、圧縮処理後のデジタルオーディオデータのフォーマットを示すもので、オーディオデータは、クラスタCN、CN+1、CN+2、…の順番に分配されている。そして、各クラスタは、36個のセクタL2〜L4、S0〜S31、L1から構成され、セクタS0〜S31にそのデジタルオーディオデータが記録される。また、セクタL2〜L4、L1は、「リンキングセクタ」と呼ばれ、クラスタCNの前後に続くクラスタCN-1、CN+1との接続用である。なお、ディスクに対する記録は、1クラスタを単位として行われる。
【0006】
そして、各セクタの大きさは2352バイトとされるとともに、オーディオ用のセクタS0〜S31は、それぞれ、その先頭の20バイトがヘッダとされ、残る2332バイトが424バイトずつ5.5個のブロックに分割される。このブロックが上記のサウンドグループである。なお、このとき、連続する偶数番目および奇数番目のセクタを1組とし、偶数番目のセクタの最後の0.5サウンドグループと、奇数番目のセクタの最初の0.5サウンドグループとで、1つのサウンドグループとされる。
【0007】
そして、1サウンドグループは、ステレオの左および右チャンネルのデジタルオーディオデータを、データ圧縮された状態で全部で512サンプル分ずつ有する。したがって、1サウンドグループの時間長は、
512サンプル/44.1kHz≒11.61m秒
となり、各チャンネルのデータ圧縮率は、
424バイト/(16ビット×512サンプル×2チャンネル)≒1/4.8倍
となり、上記のように約1/5のデータ圧縮となる。
【0008】
そして、このようなフォーマットの信号に記録用のエンコード処理がされてから光ディスクにトラックとして記録されている。
【0009】
なお、上述の光ディスクの再生は、記録時と相補の処理を行えばよい。すなわち、光ピックアップによりディスクのトラックから信号を光学的に再生し、その再生信号からデータ圧縮されたデジタルオーディオデータを取り出してエラー訂正し、そのエラー訂正のされたデジタルオーディオデータをデータ伸長してからD/A変換する。そのようにすれば、もとのアナログオーディオ信号を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の光ディスクを使用するディスクプレーヤ(あるいは記録再生装置)において、その光ディスクに汚れや振動などがあると、ディスクからの信号の読み出しに失敗し、その結果、デジタルオーディオデータに欠けを生じて再生音に音切れを生じてしまうことがある。
【0011】
そこで、実際のディスクプレーヤにおいては、以下のようにして、そのような音切れを防止するようにしている。すなわち、まず、ディスクから信号の読み出し(再生)を行うとき、その読み出されたに含まれるデジタルオーディオデータ、つまり、データ伸長前のデジタルオーディオデータのビットレイト(ビットの速度)が、データ伸長後のデジタルオーディオデータのビットレイトに例えば等しくなるようにしておく。
【0012】
すると、ディスクから信号の読み出しを行うとき、すべてが正常であれば、ディスクの回転周期を単位として同じデジタルオーディオデータが約5回ずつ繰り返し得られることになり、そのうちの1回分のデジタルオーディオデータを有効に使用すればよいことになる。
【0013】
さらに、ディスクプレーヤの再生系には、図3に模式的に示すように、リングバッファRBUFを設ける。そして、このリングバッファRBUFに、エラー訂正後であってデータ伸長前のデジタルオーディオデータを、斜線で示すように順に書き込んでいくとともに、このとき、その書き込みアドレスAWRを、所定の速度、つまり、正常時(定常時)であれば、記録時のデータ圧縮後のデジタルオーディオデータのビットレイトに対応した速度で、増加方向に変更していく。
【0014】
なお、この場合、その書き込みは、セクタ単位で行う。また、実際には、書き込みポインタが用意され、その書き込みポインタの指定するアドレスから1セクタ分のエリアにわたってデジタルオーディオデータが書き込まれる。そして、このことは読み出しについても同様とする。
【0015】
また、この書き込みと同時に、リングバッファRBUFから、これに書き込まれているデジタルオーディオデータを読み出すとともに、このとき、その読み出しアドレスARDを、増加方向に変更する。そして、この読み出したデジタルオーディオデータをデータ伸長し、その後、アナログオーディオ信号にD/A変換する。
【0016】
なお、この読み出しはセクタ単位で行う。また、このとき、読み出しが連続して実行されても、定常状態では、リングバッファRBUFにおけるデジタルオーディオデータのデータ量(斜線部分の大きさ)が、常に規定量に保持されるように、その書き込みが制御される。
【0017】
したがって、ディスクからの信号の読み出しに失敗し、その結果、リングバッファRBUFに対するデジタルオーディオデータの書き込みができなくなっても、リングバッファRBUFに対する読み出しアドレスARDが、書き込みアドレスAWRに追い付くまで(斜線のエリアがなくなるまで)、再生音に音切れを生じることがない。
【0018】
そして、この読み出しアドレスARDが書き込みアドレスAWRに追い付くまでの期間に、ディスクからの信号の読み出しを何回か実行することができるので、この読み出しのリトライにより、結果としてリングバッファRBUFに書き込まれるデジタルオーディオデータを欠けのないものとすることができ、したがって、再生音に音切れを生じることがないようにできる。
【0019】
また、このとき、ディスクの読み出し信号に含まれるデジタルオーディオデータは、データ伸長後のデジタルオーディオデータの約5倍のビットレイトとなっているので、リングバッファRBUFに対する書き込みアドレスAWRと読み出しアドレスARDの間隔を、定常時には規定の大きさに保持しておくことができ、したがって、ディスクからの信号の失敗に対して常に対処することができる。
【0020】
しかも、この場合、データ伸長前のデジタルオーディオデータをリングバッファRBUFに書き込み・読み出しすることにより音切れの防止処理を行うようにしているので、データ伸長後のデジタルオーディオデータにより同様の処理を行う場合に比べ、リングバッファRBUFの容量を約1/5にすることができる。
【0021】
ところで、上記のようにリングバッファRBUFを使用して音切れを防止する場合、再生の開始時には、リングバッファRBUFは空なので、リングバッファRBUFにデジタルオーディオデータが書き込まれていって書き込みアドレスAWRが所定のアドレスATHになるまで、リングバッファRBUFからの読み出しを待ち、デジタルオーディオデータがそのアドレスATHまで書き込まれたら読み出しを開始することになる。なお、以下、このアドレスATHを、「読み出し可能アドレスATH」と呼ぶ。
【0022】
したがって、再生開始時には、再生キーを押しても、書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスATHに達するまで、再生音を得ることができないので、図3にアドレス LOとして示すように、読み出し可能アドレスATHはできるだけ小さいことが要求される。
【0023】
しかし、読み出し可能アドレスATHを小さくすると、定常時における書き込みアドレスAWRと読み出しアドレスARDとの間隔が狭くなるので、ディスクからの信号の読み出しに失敗したとき、音切れを生じやすくなってしまう。
この発明は、このような問題点を解決しようとするものである。
【0024】
なお、上述から明らかなように、書き込みアドレスAWRおよび読み出しアドレスARDは、デジタルオーディオデータの書き込みあるいは読み出しにしたがって変化するが、読み出しアドレスWRDは一定の速度で変化するので、以下の説明においては、各アドレスあるいはアドレスエリアを、読み出しアドレスARDを基準とした相対アドレスで示す(したがって、読み出し可能アドレスATHは読み出しアドレスARDに対する相対アドレスであるとともに、読み出しアドレスWRDからの大きさ(アドレス量あるいはデータ量)をも示す)。
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、
記録媒体からこの記録媒体に記録された記録データを読み出す読み出し手段と、
この読み出し手段によって上記記録媒体から読み出された記録データを記憶する記憶手段と、
この記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力する出力手段と、
上記記憶手段に記憶された記録データの記憶量が第一の記憶量となった後に上記記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力を開始するように上記出力手段を制御し、上記記録媒体から上記読み出し手段によって読み出されて上記記憶手段に記憶される記録データの記憶量が第一の記憶量となるまでに、上記読み出し手段による上記記録媒体からの記録データの読み出しにリトライが発生した場合には、上記出力手段が上記記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力を開始するための基準となる上記第一の記憶量をこの第一の記憶量よりも大きい第二の記憶量に変更する制御手段と
を備える再生装置
とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
ここで、ディスクからの信号読み出しのリトライおよび音切れについて考えると、例えば、再生時であって、リングバッファRBUFに読み出し可能アドレスATHまでデジタルオーディオデータを書き込んでいる期間に、リトライが発生しなければ、読み出し可能アドレスATHが小さくても音切れが生じにくく、リトライが1回でも発生したときには、読み出し可能アドレスATHが小さいと、音切れが生じやすいと考えられる。
この発明は、このような点に基づいて上記の問題点を解決するようにしたものである。
【0027】
[録再生装置の構成]
図1は、この発明が適用されたミニディスクの記録再生装置の一例を示す。そして、符号1はそのミニディスクで、このディスク1は、図4により説明した規格の光磁気ディスクとされているとともに、カートリッジ1Aに収納されている。また、ディスク1には、光ビームのトラッキング制御用としてプリグルーブが形成されているとともに、このプリグルーブに絶対アドレス信号が記録されている。
【0028】
さらに、ディスク1は、スピンドルモータ2により回転されるとともに、その回転は、サーボ制御回路5により、ディスク1の線速度が一定となるように制御される。また、ディスク1の一方の面には、カートリッジ1Aのシャッター開口部を通じて記録用の磁気ヘッド3が対向して配置され、ディスク1の他方の面には、シャッター開口部を通じて光ピックアップ4が対向して配置される。そして、この光ピックアップ4のフォーカスおよびトラッキングが、サーボ制御回路5により制御されるとともに、ヘッド3および光ピックアップ4は、送りモータ6により、ディスク1の半径方向に移動できるようにされている。
【0029】
また、システムコントローラ20が設けられ、この記録再生装置の動作が管理される。このため、このシステムコントローラ20はマイクロコンピュータにより構成され、その動作を管理するプログラムの一部として、例えば図2に示す再生開始ルーチン100を有する。このルーチン100の詳細については、後述するが、図2においては、簡単のため、この発明に関係する部分だけを抜粋して示すとともに、システムコントローラ20により制御される周辺回路の実行する処理についても一緒に示している。
【0030】
さらに、システムコントローラ20には、イジェクトキー、再生キー、停止キー、録音キー、消去キー、電源キーなどの操作キー10が接続されるとともに、ディスプレイ30が接続され、このディスプレイ30にディスク1に関する各種の情報、例えば再生中の曲の経過時間や再生中の曲のトラック番号などが表示される。
【0031】
また、符号31〜42は記録再生回路を示し、この記録再生回路がシステムコントローラ20により制御され、以下のように記録および再生が実行される。
【0032】
[記録]
記録時には、ステレオのアナログオーディオ信号が、入力端子31を通じてA/Dコンバータ32に供給され、サンプリング周波数が44.1kHzで、量子化ビット数が16ビットのデジタルオーディオデータにA/D変換され、このデジタルオーディオデータが、音声圧縮エンコード/デコード回路33に供給されてMDCTにより約1/5のデータ量にデータ圧縮される。
【0033】
そして、このデータ圧縮されたデジタルオーディオデータは、メモリコントローラ34によりバッファメモリ35にいったん書き込まれるとともに、その書き込み速度の約5倍の速度で順番に読み出され、この読み出されたオーディオデータが、データエンコード/デコード回路36に供給されて上述したセクタ構造のデータにエンコードされる。
【0034】
そして、このエンコードされたオーディオデータが、EFMおよびCIRCエンコード/デコード回路37に供給され、エラー検出訂正用のエンコード処理が行われるとともに、記録に適した変調処理、この例においては、EFM(8−14変調)処理が行われる。なお、エラー検出訂正用の符号は、この例においては、CDのCIRCに対してインターリーブを変更したものが使用される。また、このエンコード/デコード回路37において、リンキングセクタL2〜L4、L1が付加され、上述したクラスタ構造のオーディオデータとされる。
【0035】
そして、このオーディオデータが、ヘッド駆動回路38を通じてヘッド3に供給され、オーディオデータで変調された磁界がディスク1に供給される。また、このとき、光ピックアップ4からのレーザービームがディスク1に照射されるとともに、磁気ヘッド3と光ピックアップ4とは、同期してディスク1の半径方向に移動される。こうして、光ピックアップ4の光の照射と、磁気ヘッド3による変調磁界とにより、ディスク1には熱磁気記録によって駆動回路38からのオーディオデータが記録される。
【0036】
さらに、この記録時、光ピックアップ4の検出出力が、RFアンプ39を通じてアドレスデコーダ40に供給され、ディスク1のプリグルーブに記録されている絶対アドレス信号が抽出されてデコードされ、このデコードされた絶対アドレス信号がEFMおよびCIRCエンコード/デコード回路37に供給されてオーディオデータに挿入され、ディスク1に記録される。
【0037】
また、この絶対アドレス信号は、システムコントローラ20にも供給され、記録位置の認識および位置制御にも使用される。さらに、RFアンプ39の出力信号がサーボ制御回路5に供給され、ディスク1のプリグルーブの信号によりディスク1の線速度が一定となるようにサーボ制御される。
【0038】
[再生時]
再生時には、プリグルーブの信号をサーボ制御回路5が使用して、記録時と同様にしてディスク1が記録時と等しい一定の線速度で回転させられる。
【0039】
また、光ピックアップ4により、目的のトラックを照射したレーザー光の反射光が検出されるとともに、この検出出力がRFアンプ39に供給され、例えば非点収差法によりフォーカスエラーが検出され、例えばプッシュプル法によりトラッキングエラーが検出される。そして、これらのエラー信号がサーボ制御回路5に供給されてフォーカスエラーおよびトラッキングエラーがなくなるように、光ピックアップ4が制御される。
【0040】
さらに、RFアンプ39において、目的のトラックからの反射光の偏光角の違いが検出されて再生信号が取り出されるとともに、この再生信号が2値化されてEFMおよびCIRCエンコード/デコード回路37に供給される。
【0041】
そして、EFMおよびCIRCエンコード/デコード回路37においては、再生信号がEFM復調されるとともに、エラー訂正が行われてデジタルオーディオデータが取り出され、このデジタルオーディオデータがデータエンコード/デコード回路36に供給されてもとの圧縮された状態のデジタルオーディオデータにデコードされる。そして、さらに、このデコードされたデジタルオーディオデータが、メモリコントローラ34を通じてバッファメモリ35に間欠的に書き込まれるとともに、書き込み速度の約1/5倍の速度で順番に読み出される。なお、この書き込みおよび読み出しは、図3により説明したように行われる。
【0042】
また、このとき、RFアンプ39の出力信号がアドレスデコーダ40に供給され、プリグルーブからの絶対アドレス信号が抽出されてデコードされ、この絶対アドレス信号がEFMおよびCIRCエンコード/デコード回路37を通じてシステムコントローラ20に供給され、サーボ制御回路5における光ピックアップ4のディスク半径方向の再生位置の制御に使用される。また、システムコントローラ20においては、再生信号からセクタ単位のアドレス情報も抽出され、光ピックアップ4の再生位置の管理に使用される。
【0043】
こうして、バッファメモリ35からは、データ伸長されたデジタルオーディオデータが連続して読み出される。そして、この読み出されたデジタルオーディオデータが、メモリコントローラ34を通じて音声圧縮エンコード/デコード回路33に供給されてもとのデジタルオーディオデータにデータ伸長され、このデジタルオーディオデータがD/Aコンバータ41に供給されてもとのステレオアナログ信号にD/A変換され、このステレオアナログ信号が出力端子42に取り出される。
【0044】
[再生開始時]
上記の再生動作に加えて、特にこの発明においては、再生の開始時、次のような処理あるいは動作が実行される。
【0045】
すなわち、バッファメモリ35は、メモリコントローラ34のアドレス処理により図3に示すようなリングバッファRBUFに構成されるものであり、正常時(定常時)には、デジタルオーディオデータの書き込みおよび読み出しが上記のように実行される。
【0046】
さらに、このリングバッファRBUFには、読み出し可能アドレスATHとして、2つの読み出し可能アドレスALOと、読み出し可能アドレスAHIとが用意される。この場合、読み出し可能アドレスALOは、再生を開始してから実際に再生音が出力されるまでの時間が短くなるような値、すなわち、読み出しアドレスARDとの間隔が比較的狭くなる値である。また、読み出し可能アドレスAHIは、ディスクからの信号の読み出しに失敗したときに、そのリトライを十分に行うことのできるような値、すなわち、読み出しアドレスARDとの間隔が比較的広くなる値である。
【0047】
そして、停止モードにあるとき、操作キー10のうちの再生キーを押すと、これがシステムコントローラ20により検出され、ディスク1からの信号の読み出しが開始される。また、システムコントローラ20において、ルーチン100の処理がステップ101からスタートし、次にステップ102において、メモリコントローラ34のリングバッファRBUFに対するアドレスAWR、ARDが、初期値に設定される。
【0048】
続いて、ステップ103において、例えば音声圧縮エンコード/デコード回路33が制御されてエンコード/デコード回路33からD/Aコンバータ41にヌルデータが供給され、この結果、このステップ103の時点から端子42に信号は出力されなくなる。すなわち、ミューティングがオンとされる。そして、その後、ステップ104において、読み出し可能アドレスATHが第1の読み出し可能アドレスALOに設定される。
【0049】
次に、ステップ111において、メモリコントローラ34のリングバッファRBUFに対する書き込みアドレスAWRが次のアドレスにインクリメントされ、ステップ112おいて、このときの書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスATHに等しいかどうかがチェックされる。今の場合には、ステップ104により、ATH=ALOとされているので、書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスALOに達したかどうかがチェックされることになる。
【0050】
そして、このチェックの結果、書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスATHに等しくないときには、すなわち、今の場合、書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスALOに達していないときには、処理はステップ112からステップ113に進み、このステップ113において、EFMおよびCIRCエンコード/デコード回路37から、デコードされたデジタルオーディオデータにエラーがあるかどうかを示すフラグC2PO(厳密には、C1、C2系列によるエラー訂正ができないと判断したかどうかを示すデータ)が取り出され、このフラグC2POがチェックされる。
【0051】
そして、このチェックの結果、エラーのないときには、処理はステップ111に戻り、エラーのあるときには、処理はステップ113からステップ114に進み、このステップ114において、読み出し可能アドレスATHが第2の読み出し可能アドレスAHIに設定され、その後、処理はステップ111に戻る。
【0052】
さらに、以上の処理に並行して、ステップ102あるいは111により設定された書き込みアドレスARDに、エラー訂正されたデジタルオーディオデータが1セクタ分だけ書き込まれる。
【0053】
したがって、以上の結果、再生キーを押すと、ステップ111、112、113(および114)が繰り返され、リングバッファRBUFには、エラー訂正されたデジタルオーディオデータが1セクタ分ずつ順に書き込まれていくことになる。ただし、このとき、リングバッファRBUFからのデジタルオーディオデータの読み出しは、まだ、許可されていないとともに、ステップ103によりミューティングがオンとされているので、アナログオーディオ信号は出力されていない。
【0054】
そして、ステップ114が実行されなかった場合には、書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスALOに等しくなったとき、すなわち、読み出し可能アドレスALOまでデジタルオーディオデータが書き込まれたとき、これがステップ112において判別され、処理はステップ112からステップ121に進む。
【0055】
そして、このステップ121において、リングバッファRBUFからのデジタルオーディオデータの読み出しが許可され、次にステップ122において、リングバッファRBUFから読み出されたデジタルデータが、それまでのヌルデータに代わって音声圧縮エンコード/デコード回路33に供給されるようになる。
【0056】
したがって、ミューティングが解除されたことになり、エンコード/デコード回路33からはデータ伸長されたデジタルオーディオデータが出力され、D/Aコンバータ41からはアナログオーディオ信号が出力されるようになる。そして、その後、処理は定常時の再生処理のルーチン130へと進み、上述のように再生が続行される。
【0057】
そして、今の場合には、リングバッファRBUFの読み出し可能アドレスALOまでデジタルオーディオデータが書き込まれたとき、そのアナログオーディオ信号が出力されたのであるから、再生キーを押してから比較的短い時間で、そのオーディオ信号が得られることになる。
【0058】
そして、ATH=ALOの状態でステップ121以降が実行されるのは、ステップ114が実行されないときであり、これは、読み出し可能アドレスALOまでデジタルオーディオデータを蓄積している期間に、ディスク1から読み出した信号のデジタルオーディオデータにエラーがなく、したがって、リトライが発生していないときである。
【0059】
そして、上記のように、リトライが発生していないときには、読み出し可能アドレスATH(=ALO)が小さくても音切れが生じにくいと考えられるので、ステップ130以降の再生時、読み出し可能アドレスATHが小さくても、問題なく再生を行うことができる。
【0060】
すなわち、再生の開始時、ディスク1からの信号の読み出しにリトライが発生しなかったときには、リングバッファRBUFの読み出し可能アドレスALOまでデジタルオーディオデータが書き込まれたら、リングバッファRBUFからの読み出しが許可されてアナログオーディオ信号が出力されるようになり、再生キーを押してから比較的短い時間で再生音を聞くことができる。また、このとき、ATH=ALOであって小さいが、音切れを生じにくい。
【0061】
一方、ステップ114が実行された場合には、書き込みアドレスAWRが読み出し可能アドレスAHIに等しくなったとき、すなわち、読み出し可能アドレスAHIまでデジタルオーディオデータが書き込まれたとき、これがステップ112において判別され、処理はステップ112からステップ121に進む。そして、上記のように、ステップ121、122が実行され、その後、処理は定常時の再生処理のルーチン130へと進み、上述のように再生が続行される。
【0062】
そして、この場合には、リングバッファRBUFの読み出し可能アドレスAHIまでデジタルオーディオデータが書き込まれたとき、そのアナログオーディオ信号が出力されたのであるから、再生キーを押してから比較的長い時間で、そのオーディオ信号が得られることになる。
【0063】
しかし、ATH=AHIの状態でステップ121以降が実行されるのは、ステップ114が実行されたときであり、これは、読み出し可能アドレスALOまでデジタルオーディオデータをためている期間に、ディスク1から読み出した信号のデジタルオーディオデータにエラーがあり、リトライが発生しているときである。
【0064】
そして、上記のように、リトライが発生しているときには、読み出し可能アドレスATHを大きくしないと音切れを生じやすいと考えられるので、読み出し可能アドレスATHをアドレスAHIまで大きくしておくことにより、ステップ130以降の再生時、音切れを生じにくくすることができる。
【0065】
すなわち、再生の開始時、ディスク1からの信号の読み出しにリトライが発生するときには、再生キーを押しても再生音が出力されるのは遅くなるが(そのリトライはディスク1の汚れや振動などに起因するものであり、読み出し可能アドレスATHが小さいと、音切れを生じやすいと考えられる)、読み出し可能アドレスATHを大きくしているので、音切れが生じにくくなる。
【0066】
こうして、上述の記録再生装置によれば、再生開始時におけるエラーの有無、すなわち、リトライの有無にしたがって読み出し可能アドレスATHを変更するようにしているので、ディスク1に汚れや振動のないときには、再生キーを押してから比較的短い時間で再生音を聞くことができる。また、ディスク1に汚れや振動のあるときでも、再生音の得られるようになるまでの時間が長くなるが、音切れを生じにくくなる。
【0067】
[その他]
上述において、ルーチン100の処理は、ディスク1に対する再生の開始位置にかかわらず再生が開始されるときごとに実行することができる。また、ディスク1がCDであっても、記録時よりも高速のトラック速度にすることにより、この発明を適用することができる。
【0068】
さらに、ミューティングはD/Aコンバータ41の後段にミューティング回路を設けて実行することもできる。また、再生キーが押されたら、タイマをスタートさせ、このタイマがタイムオーバーするまでにディスク1からの信号の読み出しにリトライが発生しなければ、読み出し可能アドレスATHをアドレスALOに設定し、リトライが発生したときには、読み出し可能アドレスATHをアドレスAHIに設定することもできる。
【0069】
【発明の効果】
この発明によれば、ディスクに汚れや振動のないときには、再生キーを押してから比較的短い時間で再生音を聞くことができ、ディスクに汚れや振動のあるときには、再生音の得られるようになるまでの時間が長くなるが、音切れを生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す系統図である。
【図2】この発明の一形態を示すフローチャートである。
【図3】この発明を説明するための模式図である。
【図4】この発明を説明するためのフォーマット図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、4…光ピックアップ、5…サーボ制御回路、6…送りモータ、20…システムコントローラ、32A/Dコンバータ、33…音声圧縮エンコード/デコード回路、34…メモリコントローラ、35…バッファメモリ、36…データエンコード/デコード回路、37…EFMおよびCIRCエンコード/デコード回路、38…ヘッド駆動回路、39…RFアンプ、40…アドレスデコーダ、100…再生開始ルーチン、RBUF…リングバッファ

Claims (4)

  1. 記録媒体からこの記録媒体に記録された記録データを読み出す読み出し手段と、
    この読み出し手段によって上記記録媒体から読み出された記録データを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力する出力手段と、
    上記記憶手段に記憶された記録データの記憶量が第一の記憶量となった後に上記記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力を開始するように上記出力手段を制御し、上記記録媒体から上記読み出し手段によって読み出されて上記記憶手段に記憶される記録データの記憶量が第一の記憶量となるまでに、上記読み出し手段による上記記録媒体からの記録データの読み出しにリトライが発生した場合には、上記出力手段が上記記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力を開始するための基準となる上記第一の記憶量をこの第一の記憶量よりも大きい第二の記憶量に変更する制御手段と
    を備える再生装置。
  2. 記録媒体からこの記録媒体に記録された記録データを読み出す読み出し手段と、
    この読み出し手段によって上記記録媒体から読み出された記録データを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力する出力手段と、
    上記記憶手段に記憶された記録データの記憶量が第一の記憶量となった後に上記記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力を開始するように上記出力手段を制御し、上記読み出し手段による上記記録媒体からの記録データの読み出しが開始されてから所定の時間内に、上記読み出し手段による上記記録媒体からの記録データの読み出しにリトライが発生した場合には、上記出力手段が上記記憶手段からこの記憶手段に記憶された記録データを読み出して出力を開始するための基準となる上記第一の記憶量をこの第一の記憶量よりも大きい第二の記憶量に変更する制御手段と
    を備える再生装置。
  3. 請求項1に記載の再生装置において、
    上記再生手段から再生される記録データをミュートするミュート手段を備え、
    上記制御手段は、上記再生手段が上記記憶手段から上記記憶手段に記憶された記録データを読み出して再生を開始するまで上記記録データの出力を停止するように上記ミュート手段を制御する
    ことを特徴とする再生装置。
  4. 請求項1に記載の再生装置において、
    上記リトライを、上記記録媒体から読み出された記録データのエラー訂正の状態に基づいて行う
    ことを特徴とする再生装置。
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