JPH08124279A - ディスク状記録媒体の記録及び/又は再生装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体の記録及び/又は再生装置

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JPH08124279A
JPH08124279A JP7166686A JP16668695A JPH08124279A JP H08124279 A JPH08124279 A JP H08124279A JP 7166686 A JP7166686 A JP 7166686A JP 16668695 A JP16668695 A JP 16668695A JP H08124279 A JPH08124279 A JP H08124279A
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JP
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reproducing
signal
recording medium
moving
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Application number
JP7166686A
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English (en)
Inventor
Kazuhito Kurita
和仁 栗田
Kunio Shimizu
邦夫 清水
Masahito Kawabata
雅仁 川端
Takeshi Watanabe
剛 渡邉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録及び/又は再生部の移動により発生する
ノイズを軽減することができるディスク状の光記録媒体
の記録及び/又は再生装置を供給する。 【構成】 光磁気ディスクのようなディスク状の光記録
媒体の記録及び/又は再生装置において、記録及び/又
は再生部15による記録媒体12への入力された情報の
記録動作中の移動部21による移動速度を、記録及び/
又は再生部15による記録媒体12の再生動作中の移動
部21による移動速度よりも遅くなるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状の光記録媒
体の記録及び/又は再生装置に関する。特に本発明は、
記録及び/又は再生部もしくは記録部の送り機構を有す
るディスク状の光記録媒体の記録及び/又は再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の光記録媒体として光磁気デ
ィスクを使用したディスク記録再生装置が実用化されて
いる。この光磁気ディスクには、記録データに関するデ
ータが、TOC(Table Of Contents)と称される最内周
トラックに記録されている。光磁気ディスクの再生時に
はこのTOCのデータを参照して、再生するトラックを
検索するようにしている。
【0003】このような光磁気ディスクの場合、TOC
に記録されたデータ(以下、単にTOCデータと称す
る)を使用した記録又は再生制御の一つとして、ディス
ク上の不連続なトラックに、1組のデータを記録するこ
とができる。即ち、例えば図6に示すように、1枚のデ
ィスクに74分の音声信号を記録できるとする。今、こ
のディスクにトラック番号T1,T2,T3,T4の4
曲の音声信号が記録されているとする。各トラック番号
の曲の間に数分ずつの未記録部Ta,Tb,Tcがある
とする。この状態で、例えば長さが10分の曲の音声信
号を、このディスクにトラック番号T5として新たに記
録するとき、各未記録部Ta,Tb,Tcの合計で10
分間の音声信号の記録ができる状態であるとすると、図
6に示すように、このTa,Tb,Tcの箇所に3分割
してトラック番号T5の音声信号が記録される。TOC
データとして、トラック番号T5の曲がTa,Tb,T
cのアドレスに記録されたことが付加される。
【0004】トラック番号T5の曲を再生するときに
は、システムコントローラがTOCデータに基づいて光
ピックアップを、記録位置Ta,Tb,Tcのアドレス
で示されるトラック間を移動させる制御を行う。この場
合、記録位置が図6に示すようなTa,Tb,Tcと分
割されているため、そのまま再生させると、記録位置T
aとTbとの間を光ピックアップが移動する間と、記録
位置TbとTcとの間をピックアップが移動する間で
は、光ピックアップの移動時間だけ再生出力として音声
が途切れてしまう。
【0005】このような再生出力の途切れを防止するた
めに、上述した光磁気ディスクを用いる記録再生装置で
は、ディスクから読出したデータを再生出力としての音
声で数秒分だけ半導体メモリに記憶させている。従っ
て、実際に記録再生装置から出力される再生信号の再生
タイミングよりも数秒先行してディスクからの記録され
たデータの読出しが行われる。上述した記録位置の不連
続箇所、例えば記録位置TaとTbとの間になると、メ
モリに記憶されたデータを出力するとともに、メモリ内
のデータがなくなるまでの間に光ピックアップを次の記
録位置、例えば記録位置Taから記録位置Tbに移動さ
せる。このようにして、メモリを使用して光磁気ディス
ク上に離散的に記録された音声信号を連続的に再生する
ことができる。
【0006】ディスクに音声信号を記録するときにも、
ディスク上の離散した複数の記録位置に記録したことに
よる音声信号の欠落を防止するために、上述したメモリ
に記録する音声信号を一旦記憶させ、光ピックアップが
ディスク上の離散した複数の記録位置間を移動するため
の時間を確保している。
【0007】なお、このような場合、光ピックアップ
は、送り装置によってディスクの半径方向に移動され
る。送り機構は、一般には送りモータと光ピックアップ
を送るための機構が構成されている。
【0008】上述した光磁気ディスクの記録再生装置に
おいて、光磁気ディスクに連続する音声信号に基づくデ
ータを記録する場合には、光磁気ディスクに光ピックア
ップにより光ビーム照射して光磁気ディスクの記録膜を
キュリー温度以上となるまで加熱する。これと同時に、
光ピックアップと光磁気ディスクを挟んで相対向する位
置に配された磁気ヘッドにより垂直磁界を光磁気ディス
クに印加する。この磁気ヘッドから発生される垂直磁界
は記録するデータに基づいて変調されている。その結
果、光磁気ディスクの記録膜が磁気ヘッドから印加され
る垂直磁界の方向に磁化され、データが記録される。光
磁気ディスクに記録されたデータを再生するときは、記
録の出力レベルよりは十分出力レベルの低い光ビームを
光磁気ディスクに照射する。光磁気ディスクに照射され
た光ビームは、カー効果によりその偏光面が記録膜の磁
化方向によって回転される。このカー効果による光ビー
ムの偏光面の回転を利用して記録されたデータを読出
す。従って、磁気ヘッドは記録時だけに使用し、通常は
装置内の光磁気ディスクから離れた位置に位置され、記
録するときだけ、磁気ヘッドがディスクと近接した位置
もしくは接する位置に移動もしくは昇降される。
【0009】この磁気ヘッドの移動は、例えば記録装置
の記録開始キーが押されてから、ローディング用モータ
などによる駆動で行われる。記録開始キーが押されてか
ら、磁気ヘッドが所定の位置に移動して光磁気ディスク
の記録ができるようになるまでの間は数秒かかる。ここ
で、上述した光磁気ディスクの記録再生装置の場合に
は、光磁気ディスクへの記録が開始されるまでの間は、
記録装置の半導体メモリに入力された音声信号を記憶さ
せ、磁気ヘッドが所定の位置まで移動した後に、メモリ
に記憶された入力音声信号を連続的に光ディスクに記録
させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに光磁気ディスク上の複数の離散した記録位置にデー
タを記録するにあたり記録動作中に光ピックアップの光
磁気ディスクの径方向への送り動作が行われると、送り
装置の送りモータなどが回転することによってノイズが
発生して、この発生したノイズが記録するデータに混入
して、データとともに記録されてしまう不都合があっ
た。特に、携帯用の録音装置としてマイクを内蔵させた
場合、或いは外部マイクを装置と近接した位置に配置し
た場合には、記録再生装置内で発生するノイズとしての
音をマイクが拾い易く、送りモータなどが回転するノイ
ズが目立つ不都合があった。
【0011】また、記録開始時に、磁気ヘッドがディス
クの近傍に移動するときの、磁気ヘッドの移動もしくは
昇降駆動するための駆動用モータなどによるノイズも比
較的目立ち易い不都合があった。この磁気ヘッドの移動
は、記録開始時には必ず行われるので、携帯用の記録再
生装置としてマイクを内蔵させた場合や、装置と近接し
た位置にマイクを配置した場合には、記録開始時に比較
的大きなノイズが必ず録音されてしまう不都合があっ
た。
【0012】本発明はかかる点に鑑み、ピックアップの
スレッド送りや磁気ヘッドの駆動などにより発生するノ
イズを軽減することができるディスク状記録媒体の記録
及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録及び/又
は再生手段による記録媒体への入力された情報の記録動
作中の移動手段による移動速度を、記録及び/又は再生
手段による記録媒体の再生動作中の移動手段による移動
速度よりも遅くなるように移動手段を制御する制御手段
を備えたものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、記録時の記録及び/又は再生
部のディスク状の光記録媒体の径方向に対する移動速度
を再生時の移動速度よりも遅くなるように制御すること
によって、記録時の装置側で発生するノイズ等が記録媒
体に記録するデータに与える悪影響を低減することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に斯るディスク状の光記録媒体
の記録及び/又は再生装置を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0016】本実施例では、ディスク状の光記録媒体と
して光磁気ディスクを用い、音声信号を光磁気ディスク
上に記録もしくは再生するための装置を例にとって説明
する。図1にそのブロック図を示す。
【0017】ディスクカートリッジ11には、光磁気デ
ィスク12を収納している。ディスクカートリッジ11
には、図示しない一対の開口部がディスクカートリッジ
本体の上下面の相対向する位置に形成されている。これ
らの開口部を介して収納された光磁気ディスク12に対
して記録、もしくは再生動作を行う。ディスクカートリ
ッジ11には、更に一対の開口部を開閉するシャッタが
ディスクカートリッジ本体に移動自在に取り付けられて
いる。このシャッタはディスクカートリッジ11を記録
及び/又は再生装置に装填することによって一対の開口
部を開放する方向に移動され、記録及び/又は再生装置
よりディスクカートリッジ11が排出されるときに一対
の開口部を閉塞する方向に移動される。
【0018】光磁気ディスク12はディスク基板と、記
録膜と、保護膜とを含んでいる。ディスク基板は、ポリ
カーボネート、PMMA等の合成樹脂の光透過性を有す
る材料により形成される。ディスク基板にはアドレスデ
ータに基づいて光磁気ディスクの径方向に蛇行(wobbl
e) したプリグルーブ(pregroove)が渦巻き状に予め形
成されている。記録膜はTbFeCo等の光磁気記録材
料がディスク基板のプリグルーブが形成された面側に蒸
着、スパッタリング等の方法により薄膜状に形成されて
いる。保護膜は記録膜を保護するために、紫外線硬化型
樹脂を用いて記録膜上に設けられている。
【0019】光磁気ディスク12はデータ記録領域と目
録情報が記録された目録領域とを有する。データ記録領
域にはプリグルーブに沿ってデータが離散的もしくは連
続的に記録される。光磁気ディスク12のデータ記録領
域へのデータの記録及び記録されているデータの読取り
は1クラスタを単位として間欠的に行われる。1クラス
タはデータが実際に記録される32セクタと4つのリン
キングセクタとにより構成されている。4つのリンキン
グセクタのうち先頭の3つのセクタは隣接するクラスタ
間でデータに施されているCIRCのインタリーブの干
渉を防止するためのものである。これらに続く残り1つ
のセクタはサブデータ用である。1セクタは更に複数の
サウンドグループによって構成されており、11サウン
ドグループで対となる2セクタを構成する。本例では、
1セクタは2352バイトで、このうちデータ用として
は2332バイトとしてある。1サウンドグループは4
24バイトである。また、1個のサウンドグループは右
チャンネル用と左チャンネル用のオーディオ信号の51
2サンプル分、再生時間にして11.61m秒に相当す
る。
【0020】目録領域にはデータ領域に記録されたデー
タもしくはプログラム(program)に関するタイトル情
報、各データもしくはプログラムのスタートアドレスと
エンドアドレス等のアドレス情報、及び各小記録領域と
してのパーツPの接続関係を示す情報が記録されてい
る。この目録領域は光磁気ディスク12を記録再生装置
に装填した後に、データ記録領域へのデータの記録また
はデータの再生動作に先立って後述する光ピックアップ
によって読み取られ、目録領域を読み取ったデータが後
述するシステムコントローラ内の記録領域、又は後述す
るバッファメモリ内に設けられた専用の記録領域に記憶
される。目録領域に記録されているスタートアドレス及
びエンドアドレスは各々24ビットのデータで構成され
ており、上位14ビットのデータで、クラスタ番号、つ
づく6ビットでセクタ番号、下位4ビットでサウンドグ
ループ番号を示している。これに対応して光磁気ディス
ク12に形成されているプリグルーブクラスタ、セクタ
の各アドレスを含むアドレスデータに基づいて変調され
た信号に基づいて、ディスクの径方向に蛇行している。
このプリグルーブを読み取った信号を復調することによ
って記録または再生動作時に記録位置もしくは再生位置
の確認及び管理が後述するシステムコントローラによっ
て行われる。
【0021】スピンドルモータ13は、光磁気ディスク
12を線速度一定となるように回転駆動する。スピンド
ルモータ13の回転軸の先端側にはターンテーブル13
aが設けられている。このターンテーブル13a上に記
録再生装置に装填されたディスクカートリッジ11の光
磁気ディスク12が載置される。
【0022】光ピックアップ15は、図1及び図2に示
すように対物レンズ15aを有する。光ピックアップ1
5はレーザ光源、光源から出射された光ビームと光磁気
ディスク12から戻り光ビームとを分離するビームスプ
リッタ等の光学系と、ビームスプリッタによって分離さ
れた戻り光ビームを受光する光検出器等を含む。対物レ
ンズ15aは光ピックアップ15の光源より出射された
光ビームを光磁気ディスク12のディスクカートリッジ
11の一方の開口部、ディスク基板を介して記録膜上に
集束させる。光ピックアップ15は対物レンズ15aを
フォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動する図
示しないアクチュエータを含む。このアクチュエータに
後述するサーボ制御回路からフォーカシングサーボ信号
及びトラッキングサーボ信号が供給される。その結果、
対物レンズ15aはフォーカシングエラー信号とトラッ
キングエラー信号が夫々ゼロとなるようにフォーカシン
グ方向及びトラッキング方向に駆動されて、フォーカシ
ングサーボ及びトラッキングサーボが行われる。
【0023】磁気ヘッド28は、ディスクカートリッジ
11の他方の開口部を介して光磁気ディスク12の保護
膜側と対峙する。磁気ヘッド28は光ピックアップ15
と光磁気ディスク12を挟んで相対向する位置に配され
る。磁気ヘッド28は後述するヘッド駆動回路から供給
される駆動信号に基づいて記録データに対応した垂直磁
界を発生する。発生された垂直磁界は光磁気ディスク1
2の保護膜側より記録膜に印加される。磁気ヘッド28
は光ピックアップ15と機械的に連結されており、光ピ
ックアップ15が光磁気ディスク12の径方向に移動す
ることによって磁気ヘッド28も光磁気ディスク12の
径方向に移動する。光ピックアップ15と磁気ヘッド2
8の支持構造に関しては後述する。磁気ヘッド28は、
記録時のみ、光磁気ディスク12と近接もしくは接する
記録位置に移動され、再生時及び記録時以外の動作状態
では、記録位置の情報で、光磁気ディスク12から離間
した位置に保持されている。
【0024】磁気ヘッド28は、ローディングモータ1
4によって光磁気ディスク12に近接もしくは接する第
1の位置と光磁気ディスク12より離間した第2の位置
との間を昇降もしくは移動される。ローディングモータ
14は、駆動回路24を介してローディングモータ制御
回路22からの出力信号に基づいて回転制御される。ロ
ーディングモータ14の回転を回転検出器としての周波
数発生器25で検出し、周波数発生器25からは、ロー
ディングモータ14の回転数に対応する周期でFGパル
スが出力され、このFGパルスがローディングモータ制
御回路22に供給される。ローディングモータ制御回路
22は、周波数発生器25から供給されるFGパルスが
所定の周期となるように駆動回路24を介してローディ
ングモータ14を駆動制御する。
【0025】ローディングモータ制御回路22には、ス
イッチ23が接続されており、このスイッチ23を開閉
することにより、ローディングモータ14の駆動速度が
変化される。スイッチ23は、後述するシステムコント
ローラからの制御信号で開閉動作が制御される。即ち、
スイッチ23は、光磁気ディスク12に2チャンネルの
信号、即ちステレオ信号を記録するときには、開状態に
切り換えられ、光磁気ディスク12に1チャンネルの信
号、即ちモノラル信号を記録する時には閉状態に切り換
えられる。その結果、ローディングモータ14は、スイ
ッチ23が閉状態にあるとき、即ち光磁気ディスク12
にモノラル信号を記録するときには、回転速度がスイッ
チ23が開状態にあるとき、即ちステレオ信号を光磁気
ディスク12に記録するときの回転速度のほぼ1/3に
なるように駆動制御される。例えば、ステレオ信号の記
録時に、約1秒で磁気ヘッド28が第2の位置から第1
の位置に移動するとすると、モノラル信号を光磁気ディ
スク12に記録するときには、約3秒で磁気ヘッド28
が第2の位置から第1の位置に移動する。
【0026】送りモータ21は、後述するサーボ制御回
路から供給される送り信号に基づいて図示しない送り機
構に駆動力を供給して、光ピックアップ15を光磁気デ
ィスク12の径方向に送る。送り機構は、例えば送りモ
ータ21からの駆動力が伝達される複数のギヤと光ピッ
クアップ15を径方向に送る送りネジとから構成されて
いる。送りモータ21によって複数のギヤが回転し、最
終段のギヤの回転が送りネジに伝達されて光ピックアッ
プ15と磁気ヘッド28が径方向に送られる。
【0027】A/D(Analog to Digital) 変換器36
は、入力端子35から供給される入力信号、例えば装置
本体に接続された外部機器からのアナログオーディオ信
号、後述するジャックに接続されたマイクロホンからの
アナログの出力信号もしくは、後述する装置本体に内蔵
されたマイクロホンからのアナログの出力信号としての
アナログオーディオ信号をサンプリング周波数44.1
KHz、量子化ビット数16ビットでディジタル信号化
する。図1では簡単のために入力端子35から入力され
るアナログオーディオ信号は1チャンネルとしてある
が、実際にはL,Rの2チャンネルのステレオ信号であ
る。以下同様に取り扱うものとする。
【0028】D/A(Digital to Analog)変換器33
は、A/D変換器36とは逆の処理を後述する圧縮伸長
器から出力されるディジタルオーディオ信号に施して、
アナログオーディオ信号として出力端子34に供給す
る。
【0029】圧縮伸長器32は、A/D変換器36から
出力されるディジタル信号、例えばディジタルオーディ
オ信号が供給される。圧縮伸長器32では、供給された
ディジタルオーディオ信号が約1/5にデータ圧縮され
る。この場合、圧縮伸長器32で用いられる圧縮技術と
しては変形DCT(Modified Discreat Cosine Transfo
rm)が用いられる。
【0030】圧縮伸長器32から出力されたディジタル
データはメモリコントローラ30を介してバッファメモ
リ31に一旦蓄えられる。バッファメモリ31として
は、記憶容量が4MビットのDRAM(Dynamic Random
Access Memory)が用いられる。メモリコントローラ3
0はメモリ31のデータの後述する書き込み及び読み出
し制御を行う。光磁気ディスク12への記録動作時、メ
モリ31にはメモリコントローラ30によって圧縮伸長
器32から出力されるディジタルデータが0.3Mビッ
ト/秒の転送速度で書き込まれ、メモリ31に記憶され
たデータは1.4Mビット/秒の転送速度でメモリ31
から読み出される。光磁気ディスク12の再生動作時、
メモリ31には後述するエンコーダ/デコーダから出力
されるディジタルデータを1.41Mビット/秒の転送
速度で書き込み、メモリ31に記憶されたデータが0.
3Mビット/秒の転送速度でメモリ31より読み出され
る。
【0031】メモリコントローラ30は記録動作中に、
振動等の外乱に起因して光磁気ディスク12上の記録位
置が他の位置、もしくは他のトラックに飛んでしまうト
ラックジャンプ(track jump)が生じなければ、圧縮伸
長器32から出力される圧縮されたディジタルデータを
メモリ31へのデータの書き込み速度の約5倍の転送速
度でメモリ31より順次読み出す。メモリ31から読み
出されたディジタルデータは後述するエンコーダ/デコ
ーダに供給される。
【0032】光磁気ディスク12への記録動作中にトラ
ックジャンプが生じたことが検出され検出信号が後述す
るシステムコントローラに供給されたとき、メモリコン
トローラ30は後述するエンコーダ/デコーダへのディ
ジタルデータの転送を停止し、圧縮伸長器32からの圧
縮されたディジタルデータをメモリ31に蓄積させる。
その後、光ピックアップ15から光磁気ディスク12に
照射される光ビームの照射位置、即ち位置記録が修正さ
れた後、メモリ31から後述するエンコーダ/デコーダ
にディジタルデータの転送を再開するようにメモリコン
トローラ30はメモリ31へのデータの書き込み及び読
み出しを制御する。記録位置の修正は、光磁気ディスク
12のアドレスデータをもとに行われる。
【0033】トラックジャンプが生じたか、否かの検出
は、例えば記録再生装置に振動計を設け、振動計によっ
て検出された振動がトラックジャンプを生じるようなも
のであるか、否かを後述するシステムコントローラによ
って判別することによって行うことができる。また、光
磁気ディスク12には前述したようにプリグルーブにア
ドレスデータが記録されているので、このアドレスデー
タを記録時に読取り、後述するアドレスデコーダから出
力されるデコードしたアドレスデータの連続性を後述す
るシステムコントローラにより監視することによってト
ラックジャンプを検出することもできる。更には、振動
計の検出信号とデコードしたアドレスデータの連続性を
検出した信号とのOR(論理和)をとってトラックジャ
ンプを検出するようにしてもよい。トラックジャンプが
検出されたときは、光ピックアップ15から光磁気ディ
スク12に照射されている光ビームの出力レベルを記録
できないレベルまで下げる。あるいは出力レベルをゼロ
とするように光ピックアップ15が後述するシステムコ
ントローラによって制御される。
【0034】上述したような場合、メモリ31の記憶容
量としては、トラックジャンプが生じてから記録位置が
正しい位置に修正されるまでの期間に相当するディジタ
ルデータを記憶できるだけの記憶容量が最低必要とな
る。本例では、メモリ31としては前述のように4Mビ
ットのDRAMが用いられ、この記憶容量は前述した条
件を満足する。
【0035】メモリコントローラ30は記録動作中、正
常な記録動作が行われている間は、できるだけメモリ3
1に記憶されているデータが少なくなるようにメモリ3
1のデータの書き込み及びデータの読み出し動作の制御
を行う。すなわち、メモリ31のデータ量が予め定めら
れた所定量以上になったら、所定量データ、例えば1ク
ラスタ分のデータをメモリ31から読み出して、常にメ
モリ31内に所定量以上の記憶可能エリアが確保され
る。
【0036】このようにしてメモリ31から読み出され
たディジタルデータはEFM及びCIRCエンコーダ/
デコーダ17に供給される。エンコーダ/デコーダ17
では、供給されたディジタルデータにエラー検出訂正用
の符号化処理を施すとともに、記録に適した変調処理を
施す。本実施例ではEFM(8−14変調)処理を施
す。エラー検出訂正用の符号は、本実施例では所謂コン
パクトディスク(CD)のCIRC(Cross Interleave
Reed-Solomon Code) に対してインタリーブを変更した
ものを用いる。
【0037】エンコーダ/デコーダ17から出力された
記録データはヘッド駆動回路27に供給される。ヘッド
駆動回路27では記録データに基づいて磁気ヘッド28
の駆動信号を生成して、駆動信号を磁気ヘッド28に供
給する。
【0038】RFアンプ16は、光ピックアップ15の
光検出器からの出力信号が供給される。RFアンプ16
は光ピックアップ15の光検出器からの出力信号に基づ
いて、光磁気ディスク12の読み取り信号としてのRF
信号を生成する。本実施例の場合、記録媒体として光磁
気ディスクを用いるので、光磁気ディスクの記録膜で反
射された光ビームのカー回転角の違いに基づいてRF信
号がRFアンプ16から出力される。このRF信号はエ
ンコーダ/デコーダ17に供給される。更に、RFアン
プ16は所謂非点収差法に基づいて光検出器からの出力
信号からフォーカシングエラー信号を生成する。RFア
ンプ16は所謂3スポット法によった光検出器からの出
力信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成する。
RFアンプ16はプッシュプル法により光検出器からの
出力信号に基づいて蛇行したプリグルーブを検出した信
号、プッシュプル信号を生成してアドレスデコーダに供
給する。非点収差法については、例えば米国特許4,0
23,033号を参照。3スポット法については例えば
米国特許3,876,842号を参照。プッシュプル法
については例えば米国特許3,909,608号を参
照。RFアンプ16によって生成されたフォーカシング
エラー信号とトラッキングエラー信号は後述するサーボ
制御回路に供給される。RFアンプ16は生成したRF
信号をスピンドルサーボ信号を生成するために後述する
サーボ制御回路に供給する。
【0039】アドレスデコーダ26は、RFアンプ16
によって生成されたプッシュプル信号が供給される。ア
ドレスデコーダ26は供給されるプッシュプル信号をF
M復調することによってアドレスデータを出力する。ア
ドレスデコーダ26から出力されたアドレスデコーダは
エンコーダ/デコーダ17に供給されてデコード処理が
施される。デコードされたアドレス情報は後述するシス
テムコントローラに供給されて、後述するシステムコン
トローラによって記録または再生時の記録位置もしくは
再生位置の確認及び位置制御に用いられる。アドレスデ
コーダ26によってデコードされたアドレスデータ中よ
り抽出された同期信号がスピンドルサーボ信号を生成す
るために後述するサーボ制御回路に供給される。
【0040】サーボ制御回路18には、RFアンプ16
からフォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー
信号及びRF信号もしくはアドレスデータより抽出され
た同期信号が供給される。サーボ制御回路18はこれら
の信号に基づいてフォーカシングサーボ信号、トラッキ
ングサーボ信号及びスピンドルサーボ信号を生成する。
フォーカシングサーボ信号及びトラッキングサーボ信号
は光ピックアップ15のアクチュエータに供給されて、
前述したようにフォーカシングサーボ及びトラッキング
サーボが行われる。スピンドルサーボ信号はRF信号、
もしくはアドレスデータより抽出された同期信号のいず
れか一方の信号に基づいて生成される。スピンドルサー
ボ信号は駆動回路20を介してスピンドルモータ13に
供給されて、スピンドルモータ13が光磁気ディスク1
2を線速度一定(CLV)となるように回転制御され
る。
【0041】更に、サーボ制御回路18は、駆動回路2
0とともに送り信号を生成する。サーボ制御回路20と
駆動回路20による送り信号の生成については、後述す
る。生成された送り信号はトラッキングエラー信号の低
域周波数成分に基づいて生成される。送り信号は駆動回
路20を介して送りモータ21に供給され、送りモータ
21は供給された送り信号に基づいて図示しない送り機
構に駆動力を供給して光ピックアップ15と磁気ヘッド
28を光磁気ディスク12の記録トラックを光ピックア
ップ15の光ビームが走査するのに合わせて光磁気ディ
スク12の径方向に送る。サーボ制御回路18は後述す
るシステムコントローラから発せられるアクセス指令に
基づいてアクセス信号を生成し、送りモータ21に供給
する。この場合、アクセス信号が送りモータ21に供給
されて、アクセス命令に対応する距離だけ光ピックアッ
プ15及び磁気ヘッド28を光磁気ディスク12の径方
向に図示しない送り機構によって移動させる。
【0042】システムコントローラ19は、マイクロコ
ンピュータから構成されている。このシステムコントロ
ーラ19には入力部36及び表示部37が接続されてい
る。システムコントローラ19は入力部36からの入力
信号に基づいて記録または再生動作の開始、停止、アク
セス動作等を行わせるための各種制御信号を生成すると
ともに、サーボ制御回路18、エンコーダ/デコーダ1
7、メモリコントローラ30、ローディングモータ制御
回路22等の記録及び/又は再生装置各部及び記録及び
/又は再生装置の動作を制御するものである。光ピック
アップ15から出射される光ビームの出力レベルはシス
テムコントローラ19から供給される制御信号によって
制御される。記録動作時の光ピックアップ15から出射
される光ビームの出力レベルは記録に十分な出力レベル
であるとともに、前述したようにトラックジャンプが発
生したことがシステムコントローラ19で認識された場
合には記録が不可能な出力レベル、例えば再生動作時の
出力レベルまで出力レベルが直ちに下げられる。システ
ムコントローラ19には、後述するコントロール信号出
力端子よりステレオ/モノラル切り換えのためのコント
ロール信号が供給される。システムコントローラ19
は、ステレオ/モノラル切り換えのためのコントロール
信号が供給された場合の送りモータ21の送り制御動作
に関しては後述する。
【0043】入力部36は、装置本体の前面パネルに設
けられており、装置の電源をオン/オフするための電源
キー、再生動作を開始させるための再生キー、記録動作
を開始させるための記録キー、記録及び再生動作を停止
させるためのストップキー、アクセス等を行わせるため
のキー等の複数の操作キーを含む。
【0044】表示部37は、装置本体の前面パネルに設
けられ、液晶ディスプレイや蛍光表示管等の表示素子が
用いられる。表示部37には、光磁気ディスク12の目
録領域に記録されたデータに基づいてシステムコントロ
ーラ19で生成された表示制御信号が供給される。この
表示制御信号に基づいて表示部37には光磁気ディスク
12の総再生時間、再生中のデータもしくはプログラム
の再生経過時間、再生中のデータもしくはプログラムの
残り時間、記録可能な残量時間等の時間情報や、再生中
もしくは記録中のトラックナンバー等が表示される。ま
た、光磁気ディスク12にディスク自身のタイトルや各
データもしくはプログラムのタイトル情報、データもし
くはプログラムの記録日時に関するデータが記録されて
いる場合には、選択的に表示部37に表示される。
【0045】図2を用いて記録及び/又は再生装置のデ
ィスク挿着機構の構成を簡単に説明する。シャーシ90
には、ディスクカートリッジ11が挿入されるととも
に、挿入されたディスクカートリッジ11を保持するホ
ルダ91が昇降自在に設けられている。シャーシ90の
下側には、スピンドルモータ13、ターンテーブル13
a,光ピックアップ15が配されている。シャーシ90
の下面側には、光ピックアップ15を光磁気ディスク1
2の径方向にガイドする一対のガイド部材92,93が
互いに平行となるように配されているとともに、送りモ
ータ21からの駆動力より光ピックアップ15を径方向
に送るための図示しない送り機構が配されている。従っ
て、光ピックアップ15は、一対のガイド部材92,9
3に沿って送りモータ21からの駆動力により送り機構
によって光磁気ディスク12の径方向に送られる。シャ
ーシ90の上側には、磁気ヘッド28が光ピックアップ
15と対向するように配されている。磁気ヘッド29は
アーム96の先端側に取り付けられており、アーム96
が回動操作されることによって、磁気ヘッド28は、ホ
ルダ91の上面の切り欠き部よりディスクカートリッジ
11の光磁気ディスク12と近接もしくは接する位置、
即ち第1の位置とホルダ91より離間した上方位置、即
ち第2の位置との間を移動する。図2は、磁気ヘッド2
8が第2の位置にある状態を示している。
【0046】アーム96は、ローディングモータ14に
よって駆動されるカム機構94によって、アーム96の
基端側95が回動操作される。アーム96の基端側は、
光ピックアップ15の一端に連結されて、光ピックアッ
プ15とアーム96とが断面コ字状となるように構成さ
れている。ホルダ91内へのディスクカートリッジ11
の挿着が完了すると、図示しないリンク機構もしくはホ
ルダ91の駆動機構が動作してホルダ91が降下する。
ディスクカートリッジ11のホルダ91の挿入が完了し
た状態でディスクカートリッジ11のシャッタはディス
クカートリッジ11の一対の開口部を各々開放した位置
に移動されているので、ホルダ91が降下した時点で、
ディスクカートリッジ11に収納されている光磁気ディ
スク12がターンテーブル13aに載置されるととも
に、光ピックアップ15と光磁気ディスク12が対峙す
る。この状態で後述するようにスピンドルモータ13が
起動されて、光磁気ディスク13が回転され、TOCデ
ータが光磁気ディスク12より読み出されて、システム
コントローラ19もしくはメモリ31の専用の領域に記
憶される。このとき、磁気ヘッド28は図2に示すよう
に第2の位置、即ちホルダ91の上側の位置に保持され
ている。記録及び/又は再生装置が、入力部36の入力
に基づいて記録動作に切り換わると、ローディングモー
タ14が駆動されて、アーム96が回動して磁気ヘッド
28が記録位置に移動される。
【0047】次に、スレッド送りモータ21の制御構成
(即ちサーボ制御回路18の一部と駆動回路20の構
成)について、図3を参照して説明する。図3において
入力端子41には、RFアンプ16によって生成された
トラッキングエラー信号が供給される。トラッキングエ
ラー信号をアンプ42とスイッチ43を介してトラッキ
ングアンプ44に供給し、トラッキングアンプ44の出
力を積分回路51に供給して積分させる。積分回路51
からの出力信号をモータの制御信号として切換スイッチ
52の一方の固定接点に供給する。
【0048】アンプ42の出力信号はスイッチ43を介
して微分回路53に供給される。この微分回路53の出
力波形をサーボ回路54に供給し、微分回路53の出力
波形に基づいたサーボ制御を行うための制御信号を生成
し、生成した制御信号を切換スイッチ52の他方の固定
接点に供給する。
【0049】切換スイッチ52の可動接点に得られる制
御信号をスレッドアンプ55を介してパワーアンプ56
に供給し、このパワーアンプ56の出力によりスレッド
送りモータ21を回転駆動させる。
【0050】切換スイッチ52は、システムコントロー
ラ19の制御で切換えられる。スイッチ52は、光磁気
ディスク12にデータの記録を行うとき、可動接点がサ
ーボ回路54側に接続されるように切換えられるととも
に再生などの記録動作以外のその他の状態のとき、可動
接点が積分回路51側に接続されるようにシステムコン
トローラ19からの制御信号に基づいて切換えられる。
【0051】パワーアンプ56での駆動状態に基づい
て、外部位相補償回路57で位相補償が行われる。
【0052】上述したように、光磁気ディスク12の再
生時などで切換スイッチ52を積分回路51側に接続さ
れたときには、積分回路51の出力に基づいて送りモー
タ21が制御される。このときには、比較的高速で送り
モータ21が回転駆動される。この再生時の送りモータ
21による光ピックアップ15の送り動作によれば、光
磁気ディスク12の最内周位置から最外周位置までの光
学ピックアップ15の移動に要する時間が、例えば約2
秒となる。
【0053】光磁気ディスク12へのデータの記録時で
は切換スイッチ52がシステムコントローラ19からの
制御信号によってサーボ回路54側に接続され微分回路
53が出力するパルス波形の周期に対応したサーボ回路
54の制御信号が送りモータ21に供給される。このと
きには、送りモータ21はサーボ回路54に比べて、約
1/3の速度で回転駆動される。この記録時の送りモー
タ21による光ピックアップ15の送り動作によれば、
光磁気ディスク12の最内周トラックから最外周トラッ
クまでの光学ピックアップ15の移動に要する時間が、
例えば約6秒となる。当然のことながら、光磁気ディス
ク12の最外周トラックから最内周トラックに移動した
場合も同じ移動時間になる。
【0054】但し、この再生時などの約1/3の速度で
送りモータ21が回転駆動されるのは、ステレオ信号の
ような2チャンネルの信号の記録を行うときであり、モ
ノラル信号のような1チャンネルの信号の記録を行うと
きには、記録時のサーボ回路54内での処理で更に約1
/2の速度で送りモータ21を回転駆動させ、結果とし
て再生時の約1/6の速度で送りモータ21が回転駆動
される。この約1/6の速度で送りモータ21を回転駆
動させるときには、光磁気ディスク12の最内周トラッ
クから最外周トラックまでの光学ピックアップ15の移
動に要する時間が、例えば約12秒となる。なお、サー
ボ回路54には、ディスク制御部19から1チャンネル
の信号を記録するのか、2チャンネルの信号を記録する
のか記録チャンネルに基づいた制御信号が供給される。
【0055】トラッキングアンプ44からの出力信号に
基づいて対物レンズ15aのトラッキング制御が行われ
る。即ち、トラッキングアンプ44の出力をパワーアン
プ45に供給する。パワーアンプ45からの出力信号は
光学ピックアップ15のアクチュエータのトラッキング
コイル46に供給されて、対物レンズ15aがトラッキ
ング方向に駆動される。この場合、パワーアンプ45で
の駆動状態に基づいて、外部位相補償回路47で位相補
償が行われる。
【0056】次に、図4,図5を参照して、この装置の
音声信号入力部の構成を説明する。実施例に係る装置
は、図5に示すように、マイクロホンを内蔵していると
ともに、外部マイクロホンが接続されるジャック70を
備えている。実施例に係る装置では、装置に接続される
機器からのオーディオ信号以外に、このマイクロホン6
1が拾った音声信号を記録することができると共に、マ
イクジャック70に接続された図示しない外部マイクロ
ホンが拾った音声信号の記録もできる。なお、図5にお
いて、100は記録・再生装置全体を示し、この記録・
再生装置100はディスクカートリッジ11の挿入部1
01を備える。挿入部101より挿入されたディスクカ
ートリッジ11は図2に示したホルダ91内に挿入さ
れ、前述したように、ホルダ91が下降することによっ
て光磁気ディスク11がターンテーブル13a上に載置
される。
【0057】内蔵されたマイクロホン61はモノラルマ
イクロホンとしてあり、ジャック70は外部マイクロホ
ンとしてのステレオマイクロホン又はモノラルマイクロ
ホンのいずれのマイクロホンであっても接続できる構造
としてある。図4にマイク入力部の具体的な構成を示
す。まず内蔵されたマイクロホン61の周辺の回路構成
について説明すると、電源電圧+Bが得られる端子を抵
抗器R1,R3,R4を介して内蔵されたマイクロホン
61の一端に接続し、マイクロホン61の他端を接地さ
せる。そして、コンデンサC1,C2,C3と抵抗器R
2が、図4に示すように、これらの回路を臨む箇所に並
列で接続されている。マイクロホン61と並列に、コン
デンサC4,抵抗器R5,R6の直列回路が接続され、
抵抗器R6と並列にコンデンサC5が接続されている。
抵抗器R5と抵抗器R6の接続中点からマイクロホン6
1が出力する音声信号が取り出され、この音声信号をコ
ンデンサC6を介してジャック70の接点74,75に
供給する。
【0058】この場合、コンデンサC4はマイクロホン
61のローレベルカット用コンデンサとして機能し、コ
ンデンサC5はマイクロホン61のハイレベルカット用
コンデンサとして機能する。また、抵抗器R5とR6の
抵抗比により、マイクロホン61の収音レベルが調整が
行われる。
【0059】ジャック70の接点74,75に供給され
た信号は、端子部72,73を介して各々コンデンサC
7,C8を介して入力アンプ62L,62Rに各々供給
される。入力アンプ62L,62Rからの出力信号はバ
ッファアンプ63L,63Rを介して入力端子65L,
65Rに供給される。入力端子65L,65Rからの出
力信号は図1に示した入力端子35に供給される。
【0060】抵抗器R2とコンデンサC2との接続中点
が、抵抗器R7,R8を介してジャック70の端子部7
2,73と接続され、ジャック70に接続された外部マ
イクロホンに電源電圧+Bが供給される。ジャック70
の複数の端子部のうちの端子部71は接地されている。
【0061】ジャック70に外部マイクロホンが接続さ
れていない状態(図4の状態)では、端子部72に接点
74が接触すると共に、端子部73に接点75が接触す
る。外部マイクロホンがジャック70に接続された状
態、即ち外部マイクロホンのプラグがジャックに挿入さ
れたときには、各接点74,75が端子部72,73か
ら離れる。
【0062】ジャック70に外部マイクロホンのプラグ
が挿入されたときには、外部マイクロホンのプラグ側か
ら端子部72に左チャンネルの音声信号が供給され、外
部マイクロホンのプラグ側から端子73に右チャンネル
の音声信号が供給される。また、ジャック70に外部マ
イクロホンを接続していない状態では、前述したように
端子部72,73に内蔵されたマイクロホン61からの
出力信号としての1チャンネルの音声信号が接点74,
75を介して供給される。
【0063】この端子部72,73に供給された外部マ
イクロホンからの2チャンネルの音声信号は、コンデン
サC7,C8を介して入力アンプ62L,62Rに供給
され、さらに入力アンプ62L,62Rの次段に接続さ
れたバッファアップ63L,63Rを介して左右2チャ
ンネルの音声信号の入力端子65L,65Rに供給され
る。内蔵されたマイクロホン61を用いる場合には、前
述したように1チャンネルの信号、即ち同じ信号が入力
端子65L,65Rに供給される。入力端子65L,6
5Rに供給された2チャンネルの音声信号は、図1に示
す入力端子35に供給される。
【0064】ここで、バッファアンプ63L,63Rの
出力の一部はAGC回路(自動利得調整回路)64に供
給され、このAGC回路64の出力をバッファアンプ6
3L,63Rの入力段に帰還させるようにして、バッフ
ァアンプ63L,63Rの入力利得を調整している。
【0065】このマイク入力部にはステレオ・モノラル
切換スイッチ80が設けられている。この切換スイッチ
80の切換え操作することによって、図1に示す入力端
子35に入力する音声信号を2チャンネルのステレオ音
声信号と1チャンネルのモノラル音声信号とに切換えら
れる。即ち、ステレオ・モノラル切換スイッチ80は、
この手動で切換えられるスイッチで、第1の切換部81
と第2の切換部82とを備え、切換操作に連動して接片
83,84が移動して、両切換部81,82で連動して
切換えられる。
【0066】スイッチ80をモノラル側、即ち接片8
3,84が接点81a,81M間を接続するように切換
えたときには第1の切換部81で、入力アンプ62L,
62Rが出力され、音声信号の混合が行われる。即ち、
入力アンプ62Lの出力信号が接点81aに供給される
と共に、入力アンプ62Rの出力信号が接点81Mに供
給され、このとき両接点81a,81Mが接片83によ
り接続されているので、左右2チャンネルの音声信号が
混合されて、入力端子65L,65Rからモノラル信号
が出力される。また、スイッチ80をステレオ側に切換
えたときには、接片83が接点81aと無接続の接点8
1Sとを接続させて、左右の音声信号が混合されない。
【0067】第2の切換部82では、コントロール信号
の切換えが行われる。即ち、接点82aは接地電位とな
っていると共に、接片83が接点81a,81M間を接
続するように切換えられると同時に接片84が接点82
a,82M間を接続するように切換えられるので、接点
82Mがコントロール信号出力端子66と接続される。
この端子66を介してコントロール信号がシステムコン
トローラ19に供給される。そして、スイッチ80をモ
ノラル側に切換えたとき、接点82a,82Mが接片8
4により接続されて、端子66からローレベル信号がコ
ントロール信号として出力される。スイッチ80をステ
レオ側に切換えたときには、接点82aと無接続の接点
82Sとを接片84により接続させて、端子66からハ
イレベル信号をコントロール信号として出力する。
【0068】システムコントローラ19は端子66から
供給された記録モードを示すコントロール信号に基づい
て光磁気ディスク12に記録する記録モードが2チャン
ネルの信号、即ちステレオ信号を記録するモードと1チ
ャンネルの信号、即ちモノラル信号を記録するモードの
いずれのモードが設定されているのか判別する。システ
ムコントローラ19は、端子66に供給された記録モー
ドを示すコントロール信号がハイレベルの信号であると
きには、ステレオ信号を記録するモードであると判別
し、端子66に供給された記録モードを示すコントロー
ル信号がローレベルの信号であるときには、モノラル信
号を記録するモードであると判別する。
【0069】但し、ジャック70に外部マイクロホンの
プラグを接続させず、内蔵されたマイクロホン61を使
用する場合には、スイッチ80の状態にかかわらず、常
に端子66からローレベル信号が出力される。即ち、内
蔵されたマイクロホン61からの音声信号が供給される
部分であるコンデンサC6に、抵抗器R9,R10が直
列に接続され、この抵抗器R10を介して接地させる。
抵抗器R9,R10の接続中点を、NPN型のトランジ
スタQ1のベースに接続し、このトランジスタQ1のエ
ミッタを接地させると共に、トランジスタQ1のコレク
タを端子66に接続する。
【0070】このような接続により、内蔵されたマイク
ロホン61からの音声信号を得ている状態、即ちジャッ
ク70にプラグが接続されていない状態では、抵抗器R
7,R8から供給される電源電圧+Bが、ジャック70
を介してトランジスタQ1のベース側に供給され、この
トランジスタQ1がオンとなり、端子66にローレベル
信号のコントロール信号が得られる。また、ジャック7
0にプラグが接続された状態では、上述したように、ス
イッチ80の状態によりコントロール信号の状態が変化
する。
【0071】システムコントローラ19側では、この端
子66を介して供給されるコントロール信号の状態によ
り記録モードが2チャンネルのステレオ録音を行うの
か、或いは1チャンネルのモノラル録音を行うのか判断
し、対応した状態に制御する。
【0072】このように構成された記録及び/又は再生
装置の記録動作について説明する。入力部36の記録キ
ーが操作されると、システムコントローラ19は制御信
号を発して、記録再生装置各部の動作を立ちあげる。フ
ォーカシングサーボ、トラッキングサーボ等の各動作が
立ち上がった後、入力端子35から入力された入力信
号、例えばアナログオーディオ信号はA/D変換器36
に供給されて、16ビットのディジタル信号、ディジタ
ルオーディオ信号に変換される。ディジタルオーディオ
信号は圧縮伸長器32に供給されて、約1/5のデータ
量にデータ圧縮れた後に、メモリコントローラ30を介
してメモリ31に一旦蓄えられる。メモリ31に一旦蓄
えられたディジタルデータはメモリコントローラ30に
よって読み出されてエンコーダ/デコーダ17に供給さ
れる。エンコーダ/デコーダ17に供給されたディジタ
ルデータはEFM処理、エラー検出訂正符号化処理が施
されて記録データに変換される。
【0073】記録データはヘッド駆動回路27を介して
磁気ヘッド28に供給される。磁気ヘッド28は記録デ
ータに基づく駆動信号により変調された垂直磁界を光磁
気ディスク12に印加する。同時に光磁気ディスク12
のディスク基板側より光ピックアップ15から記録に必
要な出力レベルを有する光ビームが照射されている。そ
の結果、光磁気ディスク12の記録膜は光ピックアップ
15から照射されている光ビームによってキュリー温度
以上に加熱されると同時に、磁気ヘッド28から変調さ
れた垂直磁界が供給されている状態となる。その後、光
ビームと光磁気ディスク12のとの相対的な移動により
記録膜の温度がキュリー温度よりも降下する。このとき
磁気ヘッド28によって光磁気ディスク12に印加され
ている垂直磁界の方向に従って記録膜の磁化方向が変
化、決定され、データが光磁気ディスク12上に記録さ
れる。このようにして、元のアナログオーディオ信号の
約2秒分(1クラスタ)のデータが約0.4秒で光磁気
ディスク12に記録される。光磁気ディスク12へのデ
ータの記録は1クラスタを単位として間欠的に行われ
る。
【0074】この記録動作時において、ジャック70に
接続された外部マイクロホンから入力されたステレオ信
号を記録する場合には、切り換えスイッチ80をステレ
オ側に切り換える。これによって、端子66からは、記
録モードを示すコントロール信号としてハイレベルの信
号が出力される。システムコントローラ19は、端子6
6からハイレベルの信号が供給されることによってステ
レオ信号の記録モードが設定されていると判別する。そ
の結果、ローディングモータ14は、システムコントロ
ーラ19からの制御信号に基づいて生成されたローディ
ングモータ制御回路22からの駆動制御信号に基づい
て、磁気ヘッド28を光磁気ディスク12に近接もしく
は接する位置までローディングモータ14をモノラル信
号を記録するときの磁気ヘッド28の移動速度よりも速
い速度で第2の位置から第1の位置まで移動させる。同
時にシステムコントローラ19は、スイッチ52をサー
ボ回路54側に切り換える。その結果、送りモータ21
は、例えば再生時の送りモータ21の回転速度の約1/
3の回転速度となるように送りモータ21の回転が制御
され、送りモータ21を駆動源とする送り機構により光
ピックアップ15及び磁気ヘッド28が光磁気ディスク
12の径方向に移動される。
【0075】一方、装置本体に内蔵されたマイクロホン
61から出力されるモノラル信号もしくはジャック70
に接続されたマイクロホンからの出力信号に基づいてモ
ノラル信号を記録する場合もしくは、切り換えスイッチ
80をモノラル側に切り換えてモノラル信号を記録する
記録モードが設定されている場合には、システムコント
ローラ19には、端子66から記録モードを示すコント
ロール信号としてローレベルの信号が供給される。シス
テムコントローラ19は、端子66から供給されるロー
レベルの信号に基づいてモノラル信号を記録する記録モ
ードが設定されていると判別する。その結果、ローディ
ングモータ14は、システムコントローラ19からの制
御信号に基づいて生成されたローディングモータ制御回
路22からの駆動制御信号に基づいて、磁気ヘッド28
を光磁気ディスク12に近接もしくは接する位置までロ
ーディングモータ14をステレオ信号を記録するときの
磁気ヘッド28の移動速度よりも遅い速度で第2の位置
から第1の位置まで移動させる。同時に、システムコン
トローラ19は、スイッチ52をサーボ回路54側に切
り換えて、上述したように、例えば、ステレオ信号の記
録時の更に約1/2の回転速度となるように送りモータ
21の回転を制御して光ピックアップ15及び磁気ヘッ
ド28を光磁気ディスク12の径方向に移動させる。
尚、上述したように装置本体に内蔵されたマイクロホン
61を用いてモノラル信号の記録を行う際には、切り換
えスイッチ80がステレオ側に切り換えられている状態
であっても、自動的にモノラル信号の記録モードに切り
換えられる。
【0076】このように、記録時に、送りモータ21に
よる光ピックアップ15と磁気ヘッド28の光磁気ディ
スク12の径方向の移動速度を再生時に比べて遅くする
ことによって、記録動作中の送りモータ21と送りモー
タ21を駆動源とする送り機構で発生するノイズを制御
することができるとともに、特にマイクロホンからの入
力信号を光磁気ディスクに記録するときには、記録動作
に伴う送りモータと送り機構で発生するノイズを低減す
ることができ、ノイズの少ない信号を光磁気ディスク上
に記録することができる。また、装置に内蔵されたマイ
クロホンからの出力信号を光磁気ディスク12に記録す
るにあたって、送りモータ21とローディングモータ1
4の回転速度をステレオ信号で記録する際の回転速度よ
りも遅くすることによって、装置に内蔵されたマイクロ
ホンでこれらのモータ21,14によって発生するノイ
ズ、これらのモータ21,14によって駆動される機構
で発生するノイズを低減することができるので、より良
好な信号を光磁気ディスク12に記録することができ
る。
【0077】この記録動作中に、振動等に起因してトラ
ックジャンプが発生したことがシステムコントローラ1
9によって判別された場合には、光ピックアップ15か
ら出射されている光ビームの出力レベルが直ちに記録で
きない出力レベルまで下げられると同時に磁気ヘッド2
8への記録データの供給を停止、もしくはメモリ31か
らのディジタルデータの読み出しを停止する。入力端子
35から入力された入力信号は、光ピックアップ15か
ら出射される光ビームがトラックジャンプ発生前の位置
に再びアクセスする動作が完了するまでの間メモリ31
に蓄えられる。光ビームのアクセスが完了すると、光ピ
ックアップ15から出射される光ビームの出力レベルを
記録に必要な出力レベルまで上げるとともに、磁気ヘッ
ド28への記録データの供給を再開して、記録動作を開
始する。
【0078】尚、光磁気ディスク12のデータ記録領域
のどの部分から記録を開始するかについては、入力部3
6によって入力されたデータ、もしくはシステムコント
ローラ19内の記憶領域またはメモリ31内の専用記憶
領域内に記憶されている目録領域を読み取ったデータに
基づいて、システムコントローラ19によって設定、制
御される。また、記録動作中は目録領域より読み出され
てシステムコントローラ19もしくはメモリ31内に保
持されているデータは随時記録動作に合わせて変更され
る。全ての入力信号に対応したデータの記録動作が終了
した時点、または入力部36のストップキーが操作され
てディスクカートリッジ11が記録及び/又は再生装置
より排出される以前に、光ピックアップ15及び磁気ヘ
ッド28を目録領域にアクセスし、光磁気ディスク12
の目録領域に記録されているデータを更新し、更新動作
が終了した後にディスクカートリッジ11が記録再生装
置より排出される。
【0079】次に記録及び/又は再生装置の再生動作に
ついて説明する。ディスクカートリッジ11が記録及び
/又は再生装置に装填されると、スピンドルモータ13
の立ち上げ動作、フォーカシングサーボ、トラッキング
サーボの引込み動作に続いて、光磁気ディスク12の内
周方向に光ピックアップ15を送って光磁気ディスク1
2の目録領域が読み取られる。このとき、光ピックアッ
プ15から光磁気ディスク12に照射されている光ビー
ムの出力レベルはデータの記録が行えない、換言すると
記録膜の温度をキュリー温度まで加熱することができな
いような出力レベルに設定されている。光ピックアップ
15によって読み出された目録領域に記録されているデ
ータは、システムコントローラ19内の記憶領域または
メモリ31内の専用記憶領域内に記憶される。次に光ピ
ックアップ15を光磁気ディスク12のデータ記録領域
に送って、データ記録領域に記録されたデータを読み出
す。
【0080】データ記録領域のどの部分に記録されたデ
ータをどのような順序で読み出すかは入力部36から入
力された入力信号に基づいてシステムコントローラ19
によって制御される。光ピックアップ15の光検出器か
らの出力信号はRFアンプ16に供給されて、前述した
ようにフォーカシングエラー信号、トラッキングエラー
信号等の信号が生成されるとともに、RF信号が生成さ
れる。フォーカシングエラー信号、トラッキングエラー
信号、RF信号、もしくはアドレスデータより抽出され
た同期信号のいずれか一方の信号がサーボ制御回路18
に供給されて、サーボ制御回路18でフォーカシングサ
ーボ信号、トラッキングサーボ信号、スピンドルサーボ
信号、送り信号の各信号が生成される。
【0081】フォーカシングサーボ信号とトラッキング
サーボ信号を光ピックアップ15のアクチュエータに供
給することによってフォーカシングサーボ、トラッキン
グサーボが行われる。スピンドルサーボ信号がスピンド
ルモータ13に供給されることによってスピンドルサー
ボが行われる。RF信号は、EFMとCIRCエンコー
ダ/デコーダに供給されてEFM復調及びエラー訂正処
理が施される。アドレスデコーダ26によってデコード
されたアドレスデータがエンコーダ/デコーダ17を介
してシステムコントローラに供給される。供給されたア
ドレス情報に基づいてシステムコントローラ19は光ピ
ックアップ15の光磁気ディスク12の径方向の再生位
置制御を行う。システムコントローラ19は再生された
アドレス情報を用いて光ピックアップ15が走査してい
る光磁気ディスク12の記録トラック上の再生位置を管
理する。光磁気ディスク12からのデータの読み取りは
1クラスタを単位として間欠的に行われる。
【0082】エンコーダ/デコーダ17から出力された
ディジタルデータはメモリコントローラ19を介してメ
モリ31に一旦蓄えられる。メモリコントローラ19は
再生動作中に振動等の原因で再生位置が移動してしまう
トラックジャンプが生じなければ、1.41Mビット/
秒の転送速度でディジタルデータをメモリ31に書き込
むとともに、メモリ31に書き込まれたディジタルデー
タを0.3Mビット/秒の転送速度でメモリ31より読
み出す。メモリコントローラ30はメモリ31に蓄えら
れているデータが所定量以下にならないようにメモリ3
1へのディジタルデータの書き込み制御を行う。メモリ
31内のデータ量が所定量以上のときには、光磁気ディ
スク12からのデータの読み取りは停止された状態、所
謂ポーズ状態となる。再生動作中にトラックジャンプが
発生したことをシステムコントローラ19が判別した場
合には、メモリコントローラ19はエンコーダ/デコー
ダ17から出力されるディジタルデータのメモリ31の
書き込み停止、メモリ31から圧縮伸長器32へのディ
ジタルデータの転送のみ行うようにメモリ31を制御す
る。その後、光ピックアップ15から光磁気ディスク1
2に照射される光ビームの位置、即ち再生位置がトラッ
クジャンプ発生前の位置へのアクセスが終了した後に、
エンコーダ/デコーダ17から出力されるディジタルデ
ータのメモリ31への書き込み動作が再開される。再生
位置の修正動作が終了するまでの期間は、メモリ31に
蓄えられたディジタルデータが読み出されてデコード処
理が施されて出力端子34より出力される。
【0083】メモリ31から読み出されたディジタルデ
ータは圧縮伸長器32に供給されて、ディジタルデータ
に伸長処理が施される。圧縮伸長器32より出力される
デジタルオーディオ信号はD/A変換器33に供給され
てアナログオーディオ信号に変換され、出力端子34よ
り外部の増幅回路等の外部回路に出力される。
【0084】この再生動作において、メモリコントロー
ラ30は正常な再生動作中はメモリ31内に再生位置の
修正動作に必要な最小限必要な時間に対応するデータ量
以上のデータが蓄積されるようにメモリ31の書き込み
制御を行う。メモリコントローラ30はメモリ31内の
データ量が所定量以下になった場合にはシステムコント
ローラ19から制御信号を発生させて光ピックアップ1
5より光磁気ディスク12から間欠的なデータの読み取
りを行って、エンコーダ/デコーダ17からのディジタ
ルデータをメモリ31に書き込む。仮に、1Mビットの
記憶容量を有するDRAMを用いた場合に、メモリ31
一杯にディジタルデータを書き込むのに要する時間は約
0.9秒で、このディジタルデータは約3秒のアナログ
信号に相当する。つまり、メモリ31一杯にディジタル
データが蓄えられているときに、振動等によって光磁気
ディスク12を読み取った光ピックアップ15から出力
信号が供給されなくなっても約3秒間は再生信号として
のアナログ信号を出力端子34より出力し続けることが
できる。本実施例では4Mビットの記憶容量を有するD
RAMをメモリ31として用いるので、約12秒間再生
信号を出力端子34より出力し続けることがでる。その
間に、光ピックアップ15によるディスク上の再生位置
をトラックジャンプ発生前の位置に再びアクセスして、
光磁気ディスク12からデータの読み取りを再開するこ
とによって出力端子34から再生信号としてのアナログ
信号が途切れるようなことを防止することができる。以
上は、ステレオ信号を光磁気ディスク12に記録する場
合を例に取って説明しているので、モノラル信号を光磁
気ディスク12に記録した場合には、ステレオ信号の倍
のほぼ20秒のモノラル信号をメモリ31に蓄えておく
ことができる。
【0085】この再生動作時において、光磁気ディスク
12に記録されたデータの再生を行う場合には、光磁気
ディスク12に記録されている信号がステレオ信号であ
るのか、モノラル信号であるのかの如何に係わらず、シ
ステムコントローラ19はスイッチ52を積分回路51
側に切り換える。その結果、送りモータ21は、上述し
たステレオ信号を記録するときの光ピックアップ15と
磁気ヘッド28の回転速度よりも高速で回転制御され、
光ピックアップ15と磁気ヘッド28が光磁気ディスク
12の径方向に送られる。このとき、ローディングモー
タ14は、駆動されないので、磁気ヘッド28は、第2
の位置に位置している。
【0086】光磁気ディスク12に記録された全てのデ
ータの再生動作が終了した後、もしくは入力部36のス
トップキーが操作された場合に再生動作を停止して、デ
ィスクカートリッジ11が記録再生装置より排出され
る。
【0087】本例のディスク記録及び/又は再生装置に
よると、以上説明したように構成して作動することで、
記録中に光学ピックアップ15が光磁気ディスクの径方
向に移動することがあっても、このときの移動速度が再
生時に比較してステレオ信号の記録時に約1/3に遅く
なり、光ピックアップ15及びピックアップ15に連結
されている磁気ヘッド28の径方向送りに伴って発生す
るノイズがそれだけ減少する。これは、モータや送り機
構などの部品から発生するノイズはこれらの部品に加わ
るエネルギーにほぼ比例するからである。即ち、本例の
ような記録及び/又は再生装置の場合には、図6を参照
して説明したように、記録中に光ピックアップ及び磁気
ヘッドの径方向送りが頻繁に行われる可能性があるが、
この径方向送りが記録中に行われても、発生するノイズ
が軽減される。従って、マイクロホンが拾うノイズが軽
減され、光磁気ディスクに記録される音声信号に重畳さ
れるノイズが少なくなる。特に、内蔵されたマイクロホ
ン61を使用して記録を行う場合には、装置内の送り機
構部とマイクロホンの位置が近いので、ノイズレベルの
軽減効果が高い。
【0088】この場合、送りモータによる送りの速度
を、メモリ31に記憶できる容量で、データの記録が一
時的に中断させても良い時間に対応した速度に設定した
ので、移動速度を遅くしても記録が中断することなく、
連続的に入力音声の記録ができる。即ち、本例の場合に
は、2チャンネルのステレオ録音を行うときには、メモ
リ31に約10秒間のデータを記憶できるが、光学ピッ
クアップ15がディスクの最内周トラックから最外周ト
ラックまでの移動を、この記憶できる時間である10秒
よりも若干短い約6秒で行うようにしたので、メモリ3
1の容量を有効に活用した低速の送りモータ21による
送り、即ち低ノイズでの径方向送りが行われる。
【0089】また、本例の場合には、モノラル信号の記
録を行うときには、メモリ31に記憶できるデータの時
間が約2倍になることを利用して、更に送りモータによ
る送りの速度を約1/2に遅くするようにしたので、よ
り送りモータ21を用いた送り装置によるノイズを低減
させることができる。
【0090】なお、再生中には従来と同様に高速でスレ
ッド送りが行われるので、再生時に送りモータ21によ
る送りが行われて再生するトラックが変化しても、メモ
リ31に一時記憶されたデータ量が十分に確保され、装
置に外部から加わる振動などで一時的にディスクからの
再生ができない場合でも、メモリ31のデータを使用し
た連続的な再生ができる。
【0091】また、本例の場合には、磁気ヘッド28を
1チャンネルのモノラル信号の記録開始時に移動させる
速度を、2チャンネルのステレオ信号記録開始時に移動
させる速度に比べて、十分に遅い速度としたことで、モ
ノラル信号の記録時に磁気ヘッド28の移動で発生する
ノイズを軽減させることができ、記録開始時にマイクロ
ホンが拾うノイズを低減させることができる。この場合
のノイズについても、上述した送りモータの移動の場合
と同様に駆動速度に比例してノイズの発生が変化するの
で、ノイズの発生量を大幅に低下させることができる。
そして、1チャンネルのモノラル信号の記録時には、メ
モリ31に記憶できるデータの時間が約2倍になるの
で、このように磁気ヘッド28がディスク表面まで移動
するのに時間がかかっても、記録開始指示を行ってメモ
リ31がマイクロホンからの音声信号の記憶を開始して
から、実際に光磁気ディスク12への記録が開始される
までの時間がかかっても、問題なく記録ができる。
【0092】なお、上述実施例で送りモータによる送り
動作や磁気ヘッドの移動に要する時間は、一例を示した
ものであり、異なる比率で駆動速度を変化させても良
い。但し、記録データのメモリ31で記憶できる時間以
内、実際には若干の余裕を持たせて記憶できる時間より
も若干短い時間以内に送りモータによる送り動作や磁気
ヘッドの移動が完了するようにする必要がある。
【0093】また、上述した実施例では内蔵されたマイ
クロホンはモノラル用のマイクロホンとしたが、2チャ
ンネルの音声信号を得るステレオマイクロホンを内蔵さ
せても良い。
【0094】さらに、上述した実施例では、光磁気ディ
スクを用いる記録及び/又は再生装置に適用した場合を
例にとって説明したが、記録媒体としては、記録可能な
光ディスク、例えば光ディスクを用いる記録及び/又は
再生装置に適用できることは勿論である。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、記録時の記録及び/又
は再生部のディスク状の光記録媒体の径方向に対する移
動速度を再生時の移動速度よりも遅くなるように制御す
ることによって、記録時の装置側で発生するノイズ等が
記録媒体に記録するデータに与える悪影響を低減するこ
とができる。
【0096】また、本発明によれば、記録媒体に装置本
体に内蔵されたマイクロホンもしくは装置に接続された
外部マイクロホンからの出力信号に基づく信号を記録す
る時の記録手段のディスク状の光記録媒体の径方向に対
する移動速度を、記録媒体の再生時の移動速度よりも遅
くなるように制御することによって、記録時の装置側で
発生するノイズ等を低減することができるので、マイク
ロホンからの出力信号中のノイズ成分を低減することが
でき、記録媒体に良好にデータを記録することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による記録・再生部を示す構
成図である。
【図2】一実施例の装置の内部機構を示す斜視図であ
る。
【図3】一実施例のスレッドモータの駆動回路を示す構
成図である。
【図4】一実施例のマイク入力部を示す構成図である。
【図5】一実施例の装置の外観を示す斜視図である。
【図6】ディスクの記録エリア使用例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 ディスクカートリッジ 12 光磁気ディスク 14 ローディングモータ 15 光ピックアップ 19 ディスク制御部 21 送りモータ 25 周波数発生器 61 内蔵マイクロホン 70 マイクジャック 80 ステレオ・モノラル切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 21/08 B 9058−5D (72)発明者 渡邉 剛 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装填されたディスク状の光記録媒体に入
    力された信号の記録を行うとともに、光記録媒体に記録
    された情報を読み取る記録及び/又は再生手段と、 上記記録及び/又は再生手段をディスク状の光記録媒体
    の径方向に移動させる移動手段と、 上記記録及び/又は再生手段による記録及び/又は再生
    動作を制御するとともに、上記移動手段の動作を制御
    し、上記記録及び/又は再生手段による記録媒体への入
    力された情報の記録動作中の上記移動手段による移動速
    度を、上記記録及び/又は再生手段による記録媒体の再
    生動作中の上記移動手段による移動速度よりも遅くなる
    ように上記移動手段を制御する制御手段とを備えている
    ことを特徴とするディスク状の光記録媒体の記録及び/
    又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記装置は、更に装置本体に取り付けら
    れたマイクロホンを備え、上記制御手段は上記マイクロ
    ホンからの入力信号に基づいて上記記録及び/又は再生
    手段により記録媒体に記録動作を行っているときに、上
    記移動手段による上記記録及び/又は再生手段の記録動
    作中の移動速度を再生動作中の移動速度よりも遅くなる
    ように制御することを特徴とする請求項1記載のディス
    ク状の光記録媒体の記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 上記装置は、更にマイクロホンが接続さ
    れる接続端子を備え、上記制御手段は、上記接続端子に
    マイクロホンが接続され、上記接続端子に接続されてい
    るマイクロホンからの入力信号に基づいて上記記録及び
    /又は再生手段により記録媒体に記録動作を行っている
    ときに、上記移動手段による上記記録及び/又は再生手
    段の記録動作中の移動速度を再生動作中の移動速度より
    も遅くなるように制御することを特徴とする請求項1記
    載のディスク状の光記録媒体の記録及び/又は再生装
    置。
  4. 【請求項4】 上記装置は、更にモノラル信号の記録モ
    ードとステレオ信号の記録モードとを切り換える切り換
    え手段を備え、上記制御手段は、上記切り換え手段によ
    ってステレオ信号の記録モードが設定されているときに
    は、上記記録及び/又は再生手段により記録媒体に記録
    動作を行っているときの、上記移動手段による上記記録
    及び/又は再生手段の記録動作中の移動速度を再生動作
    中の移動速度よりも遅くなるように上記移動手段を制御
    することを特徴とする請求項1記載のディスク状の光記
    録媒体の記録及び/又は再生装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記切り換え手段によ
    ってモノラル信号の記録モードが設定されているときに
    は、上記記録及び/又は再生手段により記録媒体に記録
    動作を行っているときの、上記移動手段による上記記録
    及び/又は再生手段の記録動作中の移動速度を、上記ス
    テレオ信号の記録モードにより記録動作を行っていると
    きの移動速度よりも遅くなるように上記移動手段を制御
    することを特徴とする請求項4記載のディスク状の光記
    録媒体の記録及び/又は再生装置。
  6. 【請求項6】 上記記録及び/又は再生手段は、ディス
    ク状の光記録媒体に光ビームを照射する光ピックアップ
    を備えているとともに、上記装置は、更に上記光ピック
    アップ装置からの出力信号に基づいてトラッキングエラ
    ー信号を生成するトラッキングエラー信号生成手段と、
    上記トラッキングエラー信号生成手段からのトラッキン
    グエラー信号に基づいて上記移動手段による上記記録及
    び/又は再生手段の高速の移動を行わせるための第1の
    駆動信号を生成し、且つ上記トラッキングエラー信号生
    成手段からのトラッキングエラー信号に基づいて上記移
    動手段による上記記録及び/又は再生手段の低速の移動
    を行わせるための第2の駆動信号を生成する駆動信号生
    成手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の
    ディスク状の光記録媒体の記録及び/又は再生装置。
  7. 【請求項7】 上記駆動信号生成手段は、上記トラッキ
    ングエラー信号生成手段からのトラッキングエラー信号
    を積分することによって第1の駆動信号を生成する第1
    の信号生成部と、上記トラッキングエラー信号生成手段
    からのトラッキングエラー信号を微分することによって
    第2の駆動信号を生成する第2の信号生成部とを備えて
    いることを特徴とする請求項5記載のディスク状の光記
    録媒体の記録及び/又は再生装置。
  8. 【請求項8】 装填されたディスク状の光記録媒体に入
    力された情報の記録を行うとともに、光記録媒体に記録
    された情報を読み取る記録及び/又は再生手段と、 入力された情報を一旦記憶し、記憶した情報を上記記録
    及び/又は再生手段に供給するとともに、上記記録及び
    /又は再生手段によって記録媒体より読み出された情報
    を一旦記憶し、上記記録及び/又は再生手段による記録
    媒体への情報の記録時には、入力された情報の書き込み
    速度よりも記憶された情報の読み出し速度が遅くなるよ
    うに制御され、上記記録及び/又は再生手段による記録
    媒体からの情報の再生時には、上記記録及び/又は再生
    手段によって読み出された情報の書き込み速度よりも記
    憶された情報の読み出し速度が遅くなるように制御され
    る記憶手段と、 上記記録及び/又は再生手段をディスク状の光記録媒体
    の径方向に移動させる移動手段と、 上記記録及び/又は再生手段による記録及び/又は再生
    動作を制御するとともに、上記記憶手段の書き込み読み
    出し動作を制御し、上記記録及び/又は再生手段による
    記録媒体への入力された情報の記録動作中の上記移動手
    段による移動速度を、上記記録及び/又は再生手段によ
    る記録媒体の再生動作中の上記移動手段による移動速度
    よりも遅くなるように上記移動手段を制御する制御手段
    とを備えていることを特徴とするディスク状の光記録媒
    体の記録及び/又は再生装置。
  9. 【請求項9】 上記記録時の上記移動手段による上記記
    録及び/又は再生手段の移動速度は、上記記録及び/又
    は再生手段の記録媒体上の最大の移動距離を移動するの
    に要する時間が、上記記憶手段に記憶可能な最大の情報
    量に対応する時間よりも短くなるような速度であること
    を特徴とする請求項8記載のディスク状の光記録媒体の
    記録及び/又は再生装置。
  10. 【請求項10】 上記装置は、更に装置本体に取り付け
    られたマイクロホンを備え、上記制御手段は、上記マイ
    クロホンからの出力信号に基づいて上記記録及び/又は
    再生手段により記録媒体に記録を行っているときには、
    上記移動手段による記録及び/又は再生手段の移動速度
    をステレオ信号を上記記録及び/又は再生手段により記
    録媒体に記録を行っているときの移動速度よりも遅くな
    るように上記移動手段を制御することを特徴とする請求
    項9記載のディスク状の光記録媒体の記録及び/又は再
    生装置。
  11. 【請求項11】 上記記録及び/又は再生装置は、更に
    記録媒体へモノラル信号を記録する第1の状態と記録媒
    体へステレオ信号を記録する第2の状態とを選択的に切
    り換える切り換え手段を備え、上記制御手段は、上記切
    り換え手段からの出力に基づいて上記移動手段による上
    記記録及び/又は再生手段の移動速度を制御することを
    特徴とする請求項8記載のディスク状の光記録媒体の記
    録及び/又は再生装置。
  12. 【請求項12】 上記制御手段は、上記切り換え手段が
    上記第1の状態に切り換えられているときには、上記移
    動手段による上記記録及び/又は再生手段の移動速度が
    上記ステレオ信号の記録動作中の上記移動手段による移
    動速度よりも遅くなるように上記移動手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項11記載のディスク状の光記録媒
    体の記録及び/又は再生装置。
  13. 【請求項13】 上記記録及び/又は再生手段は、ディ
    スク状の光記録媒体に光ビームを照射する光ピックアッ
    プを備えているとともに、上記装置は、更に上記光ピッ
    クアップ装置からの出力信号に基づいてトラッキングエ
    ラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成手段
    と、上記トラッキングエラー信号生成手段からのトラッ
    キングエラー信号に基づいて上記移動手段による上記記
    録及び/又は再生手段の高速の移動を行わせるための第
    1の駆動信号を生成し、且つ上記トラッキングエラー信
    号生成手段からのトラッキングエラー信号に基づいて上
    記移動手段による上記記録及び/又は再生手段の低速の
    移動を行わせるための第2の駆動信号を生成する駆動信
    号生成手段とを備えていることを特徴とする請求項8記
    載のディスク状の光記録媒体の記録及び/又は再生装
    置。
  14. 【請求項14】 上記駆動信号生成手段は、上記トラッ
    キングエラー信号生成手段からのトラッキングエラー信
    号を積分することによって第1の駆動信号を生成する第
    1の信号生成部と、上記トラッキングエラー信号生成手
    段からのトラッキングエラー信号を微分することによっ
    て第2の駆動信号を生成する第2の信号生成部とを備え
    ていることを特徴とする請求項13記載のディスク状の
    光記録媒体の記録及び/又は再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001357598A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Sony Corp 情報記録装置
WO2006019096A1 (ja) * 2004-08-17 2006-02-23 Sony Corporation 光ディスク記録再生装置およびその駆動方法
US7054248B2 (en) 2002-02-25 2006-05-30 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus

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